JP2019173619A - 回転機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、耐フラッタ性を向上させつつ静的な強度を維持させることの可能な回転機械を提供することを目的とする。【解決手段】複数の動翼35A〜35Dは、回転軸11から径方向外側に向かって延びる翼本体と、翼本体に設けられて隣り合う動翼35A〜35D同士で互いに周方向に当接し、第1及び第2のスタブ41,42からなる当接部材43A〜43Cと、をそれぞれ有しており、複数の当接部材43A〜43Cは、各動翼35A〜35D同士で同一の径方向の位置に設けられており、当接部材同士の各当接部分のうち、少なくとも1つの当接部分の軸線方向Daの位置が、他の当接部分の軸線方向Daの位置とは異なる。【選択図】図3

Description

本発明は、回転機械に関する。
回転機械では、動翼の振動応答レベルを低減する観点から、シールピンダンパ、シュラウドダンパ、板ばねダンパ等の各種ダンパが採用されている。
回転機械のうちの1つである蒸気タービンでは、タービンの高出力化及び高性能化の観点から、動翼の翼本体の長大化が望まれている。しかし、動翼の翼本体を長大化させると、耐フラッタ強度の低下が懸念される。
回転機械では、回転軸の軸方向に配置された動翼群のうち、長大化された翼本体にスタブを設けることが行われている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、回転軸の周方向に配置された複数のスタブの位置を回転軸の径方向(以下、単に「径方向」という)にずらすことが開示されている。
特開2011−236898号公報
しかしながら、特許文献1では、静的な強度を保つ機能を有するスタブを径方向にずらして配置させているため、径方向において、翼本体に遠心力が作用した際の応力分布が生じてしまう。これにより、一部のみに応力が偏る可能性があるため、強度上の観点から好ましくない。
そこで、本発明は、耐フラッタ性を向上させつつ静的な強度を維持させることの可能な回転機械を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様に係る回転機械は、軸線回りに回転する回転軸と、前記回転軸の外周に固定されるとともに、該回転軸の周方向に間隔をあけて配置された複数の動翼と、を備え、前記複数の動翼は、前記回転軸から径方向外側に向かって延びる翼本体と、該翼本体に設けられて隣り合う前記動翼同士で互いに周方向に当接する当接部材と、をそれぞれ有しており、複数の前記当接部材は、各動翼同士で同一の径方向の位置に設けられており、前記当接部材同士の各当接部分のうち、少なくとも1つの当接部分の軸線方向の位置が、他の当接部分の前記軸線方向の位置とは異なる。
本発明によれば、各動翼同士で同一の径方向の位置に当接部材を設けることで、静的な強度を維持することができる。
また、当接部材同士の各当接部分のうち、少なくとも1つの当接部分の軸線方向の位置が、他の当接部分の軸線方向の位置とは異なることで、ミスチューン構造とすることが可能となるので、耐フラッタ性を向上させることができる。
つまり、耐フラッタ性を向上させつつ静的な強度を維持させることができる。
また、上記本発明の一態様に係る回転機械において、前記当接部材は、前記翼本体の正圧面に設けられた第1のスタブと、前記翼本体の負圧面に設けられた第2のスタブと、を有し、前記当接部分は、互いに隣り合う前記第1のスタブの先端面と前記第2のスタブの先端面とが当接されることで形成されていてもよい。
このように、当接部材を翼本体の正圧面に設けられた第1のスタブ、及び翼本体の負圧面に設けられた第2のスタブで構成し、当接部分を互いに隣り合う第1のスタブの先端面と第2のスタブの先端面とで形成させることで、翼本体の振幅が大きい部分に当接部材を配置させることが可能となる。これにより、容易にミスチューニングを形成(不均一性を形成)することができる。
また、上記本発明の一態様に係る回転機械において、前記当接部材は、前記翼本体の先端に設けられたシュラウドを有し、前記当接部分は、互いに隣り合う位置に配置された前記シュラウドのコンタクト面同士が当接されることで形成されていてもよい。
このように、当接部材を翼本体の先端に設けられたシュラウドで構成し、当接部分を互いに隣り合うシュラウドのコンタクト面により形成させることで、両端支持梁とされた動翼の径方向外側の当接部分の軸線方向の位置を変えて、動翼自体の固有振動数を変えることが可能となる。
これにより、動翼の剛性・モード形状を容易に変えることが可能となるので、容易にミスチューニングを形成(不均一性を形成)することができる。
また、上記本発明の一態様に係る回転機械において、前記当接部材は、前記翼本体の正圧面に設けられた第1のスタブと、前記翼本体の負圧面に設けられた第2のスタブと、前記翼本体の先端に設けられたシュラウドと、を有し、前記当接部分は、互いに隣り合う前記第1のスタブの先端面と前記第2のスタブの先端面とで形成された部分と、互いに隣り合う前記シュラウドのコンタクト面により形成されている部分と、を含んでもよい。
このような構成とすることで、さらに容易にミスチューニングを形成(不均一性を形成)することができる。
本発明によれば、耐フラッタ性を向上させつつ静的な強度を維持させることができる。
本発明の実施形態に係る回転機械の概略構成を模式的に示す断面図である。 図1に示す蒸気排出管の近傍に配置された動翼群の一部をA視した図である。 図2に示す動翼群のA−A線方向の断面図である。 図1に示す蒸気排出管の近傍に配置された動翼群の一部を径方向外側から視た図である。
以下、図面を参照して本発明を適用した実施形態について詳細に説明する。
(実施形態)
図1を参照して、実施形態の回転機械10について説明する。図1では、回転機械10の一例として、蒸気タービンを例に挙げて図示する。
また、図1において、Oは回転軸11の軸線(以下、「軸線O」という)、Daは回転軸11の軸線Oが延びる方向(以下、「軸線方向Da」という)、Dcは回転軸11の周方向(以下、「周方向Dc」という)、Drは回転軸11の径方向(以下、「径方向Dr」という)をそれぞれ示している。
回転機械10は、回転軸11と、複数の動翼群13と、動翼群14と、ケーシング16と、複数の静翼群18と、ジャーナル軸受23と、スラスト軸受25と、を有する。
回転軸11は、軸線方向Daに延びている。回転軸11は、両端部がケーシング16の外側に配置された状態で、一方の端部と他方の端部との間に位置する部分がケーシング16内に収容されている。
動翼群13は、回転軸11の外周のうち、ケーシング16内に収容された面に固定されている。動翼群13は、回転軸11の周方向Dcに間隔をあけて配置された複数の動翼28を有する。動翼群13は、軸線方向Daに間隔をあけて複数配置されている。
動翼28は、翼本体31と、シュラウド33と、を有する。翼本体31は、回転軸11の外周から径方向外側(径方向Dr外側)に向かって延びている。
シュラウド33は、翼本体31の先端に設けられている。シュラウド33のコンタクト面は、周方向Dcにおいて、互いに隣り合う位置に配置された別のシュラウド33のコンタクト面に対して当接されている。
コンタクト面同士が当接された部分は、当接部分を構成している。複数の当接部分の軸線方向Daの位置は、一致している。
図1〜図4を参照して、動翼群14について説明する。図2において、図1に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。図3に示す矢印Bは、回転軸11が回転する方向を示している。
図3では、回転軸11も図示する。図3に示す点線は、第1のスタブ41の先端面41aと第2のスタブ42の先端面42aとが当接されることで形成される当接部分E〜Eの位置が軸線方向Daにおいて異なることを分かりやすくするために引いた点線である。図3において、図1及び図2に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
図4に示す点線は、コンタクト面同士が当接されることで形成される当接部分G〜Gの位置が軸線方向Daにおいて異なることを分かりやすくするために引いた点線である。図4において、図1〜図3に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
動翼群14は、軸線方向Daに設けられた複数の動翼群13の後段(蒸気Sの流れ方向の下流側)に位置する回転軸11の外周(蒸気排出管53側に位置する回転軸11の外周)に固定されている。
動翼群14は、回転軸11の周方向Dcに間隔をあけて配置された複数の動翼35A〜35Dを有する。動翼35A〜35Dは、動翼35A、動翼35B、動翼35C、動翼35Dの順で周方向Dcに配置されている。
動翼35Aは、翼本体36と、第1のスタブ41と、第2のスタブ42と、シュラウド44と、を有する。
翼本体36は、回転軸11の外周に固定されており、径方向外側に向かって延びている。翼本体36は、動翼群13を構成する翼本体31よりも径方向Drの長さの長い翼本体である。つまり、翼本体36は、翼本体31よりも長大化されている。
翼本体36は、正圧面36aと、正圧面36aの反対側に配置された負圧面36bと、を有する。
第1のスタブ41は、正圧面36aに設けられており、動翼35Aと隣り合うように配置された動翼35Bの負圧面36bに向かう方向に突出している。第1のスタブ41は、負圧面36bと対向する先端面41aを有する。
第2のスタブ42は、負圧面36bに設けられており、動翼35Aと隣り合うように配置された動翼(図示せず)の正圧面に向かう方向に突出している。第2のスタブ42は、正圧面と対向する先端面42aを有する。
シュラウド44は、翼本体36の先端36Aに設けられている。シュラウド44は、径方向外側から平面視した際、周方向Dcにおいて、正圧面36a側、及び負圧面36b側に突出している。シュラウド44のうち、正圧面36a側に配置された部分には、コンタクト面44aが形成されている。
動翼35Bは、翼本体36と、第1のスタブ41と、第2のスタブ42と、シュラウド45と、を有する。動翼35Bは、軸線方向Daにおける第1及び第2のスタブ41,42の形成位置を異ならせるとともに、シュラウド44に替えて、シュラウド45を有すること以外は、動翼35Aと同様に構成されている。
第1のスタブ41は、翼本体36の正圧面36aのうち、動翼35Aの第1のスタブ41が形成された位置よりも動翼群13側にずれた位置に設けられている。
第1のスタブ41は、動翼35Bと隣り合うように配置された動翼35Cの負圧面36bに向かう方向に突出している。
第2のスタブ42は、負圧面36bのうち、動翼35Aの第2のスタブ42が形成された位置よりも蒸気排出管53側にずれた位置に設けられている。
動翼35Bを構成する第2のスタブ42の先端面42aは、動翼35Aを構成する第1のスタブ41の先端面41aに当接されている。
動翼35Bを構成する第2のスタブ42、及び動翼35Aを構成する第1のスタブ41は、当接部材43Aを構成している。
また、動翼35Bの先端面42aと動翼35Aの先端面41aとが当接された部分は、当接部分Eを構成している。
シュラウド45は、動翼35Bを構成する翼本体36の先端36Aに設けられている。シュラウド45は、径方向外側から平面視した際、周方向Dcにおいて、正圧面36a側、及び負圧面36b側に突出している。シュラウド45のうち、正圧面36a側に配置された部分にはコンタクト面45aが形成されており、負圧面36b側に配置された部分にはコンタクト面45bが形成されている。
コンタクト面45bは、コンタクト面44aと当接されている。シュラウド45のうち、コンタクト面45bが形成された部分、及びシュラウド44のうち、コンタクト面44aが形成された部分は、当接部材48Aを構成している。
また、コンタクト面45bとコンタクト面44aとが当接された部分は、当接部分Gを構成している。
動翼35Cは、翼本体36と、第1のスタブ41と、第2のスタブ42と、シュラウド46と、を有する。動翼35Cは、軸線方向Daにおける第1及び第2のスタブ41,42の形成位置を異ならせるとともに、シュラウド44またはシュラウド45に替えて、シュラウド46を有すること以外は、動翼35A,35Bと同様に構成されている。
第1のスタブ41は、翼本体36の正圧面36aのうち、動翼35Bの第1のスタブ41が形成された位置よりも蒸気排出管53側にずれた位置に設けられている。
第1のスタブ41は、動翼35Cと隣り合うように配置された動翼35Dの負圧面36bに向かう方向に突出している。
第2のスタブ42は、負圧面36bのうち、動翼35Bの第2のスタブ42が形成された位置よりも動翼群13側にずれた位置に設けられている。
動翼35Cを構成する第2のスタブ42の先端面42aは、動翼35Bを構成する第1のスタブ41の先端面41aに当接されている。
動翼35Cを構成する第2のスタブ42、及び動翼35Bを構成する第1のスタブ41は、当接部材43Bを構成している。
動翼35Cの先端面42aと動翼35Bの先端面41aとが当接された部分は、当接部分Eを構成している。当接部分Eの位置は、軸線方向Daにおいて当接部分Eの位置よりも動翼群13側にずれた位置に配置されている。
シュラウド46は、動翼35Cを構成する翼本体36の先端36Aに設けられている。シュラウド46は、径方向外側から平面視した際、周方向Dcにおいて、正圧面36a側、及び負圧面36b側に突出している。シュラウド46のうち、正圧面36a側に配置された部分にはコンタクト面46aが形成されており、負圧面36b側に配置された部分にはコンタクト面46bが形成されている。
コンタクト面46bは、コンタクト面45aと当接されている。シュラウド46のうち、コンタクト面46bが形成された部分、及びシュラウド45のうち、コンタクト面45aが形成された部分は、当接部材48Bを構成している。
また、コンタクト面46bとコンタクト面45aとが当接された部分は、当接部分Gを構成している。コンタクト面46bとコンタクト面45aとの接触面積は、コンタクト面45bとコンタクト面44aとの接触面積よりも小さくなるように構成されている。当接部分Gの位置は、軸線方向Daにおいて当接部分Gの位置よりも蒸気排出管53側にずれた位置に配置されている。
動翼35Dは、翼本体36と、第1のスタブ41と、第2のスタブ42と、シュラウド47と、を有する。動翼35Dは、第1及び第2のスタブ41,42の形成位置を異ならせるとともに、シュラウド44〜46のうちのいずれか1つに替えて、シュラウド47を有すること以外は、動翼35A〜35Cと同様に構成されている。
第1のスタブ41は、翼本体36の正圧面36aのうち、動翼35Cの第1のスタブ41が形成された位置よりも動翼群13側にずれた位置に設けられている。
第1のスタブ41は、動翼35Dと隣り合うように配置された動翼(図示せず)の負圧面に向かう方向に突出している。
第2のスタブ42は、負圧面36bのうち、動翼35Cの第2のスタブ42が形成された位置よりも蒸気排出管53側にずれた位置に設けられている。
動翼35Dを構成する第2のスタブ42の先端面42aは、動翼35Cを構成する第1のスタブ41の先端面41aに当接されている。
動翼35Dを構成する第2のスタブ42、及び動翼35Cを構成する第1のスタブ41は、当接部材43Cを構成している。
動翼35Dの先端面42aと動翼35Cの先端面41aとが当接された部分は、当接部分Eを構成している。当接部分Eの位置は、軸線方向Daにおいて当接部分Eの位置よりも蒸気排出管53側にずれた位置に配置されている。
シュラウド47は、動翼35Dを構成する翼本体36の先端36Aに設けられている。シュラウド47は、径方向外側から平面視した際、周方向Dcにおいて、正圧面36a側、及び負圧面36b側に突出している。シュラウド47のうち、正圧面36a側に配置された部分にはコンタクト面(図示せず)が形成されており、負圧面36b側に配置された部分にはコンタクト面47bが形成されている。
コンタクト面47bは、コンタクト面46aと当接されている。シュラウド47のうち、コンタクト面47bが形成された部分、及びシュラウド46のうち、コンタクト面46aが形成された部分は、当接部材48Cを構成している。
また、コンタクト面47bとコンタクト面46aとが当接された部分は、当接部分Gを構成している。コンタクト面47bとコンタクト面46aとの接触面積は、コンタクト面45bとコンタクト面44aとの接触面積よりも小さく、かつコンタクト面46bとコンタクト面45aとの接触面積よりも大きくなるように構成されている。当接部分Gの位置は、軸線方向Daにおいて当接部分G,Gの位置からずれた位置に配置されている。
このように、回転機械10では、当接部分43A〜43Cの軸線方向Daの位置が異なるように構成されるとともに、当接部分48A〜48Cの軸線方向Daの位置が異なるように構成されている。
また、各動翼35A〜35D同士で同一の径方向Drの位置に当接部材43A〜43Cが配置されるとともに、同一の径方向Drの位置に当接部材48A〜48Cが配置されている。
このように、各動翼35A〜35D同士で同一の径方向Drの位置に当接部材43A〜43C,48A〜48Cを配置させることで、静的な強度を維持することができる。
上述したように、当接部分E〜Eを互いに隣り合う第1のスタブ41の先端面41aと第2のスタブ42の先端面42aとで形成させることで、翼本体36の振幅が大きい部分に当接部材E〜Eを配置させることが可能となる。これにより、容易にミスチューニングを形成(不均一性を形成)することができる。
また、当接部材G〜Gを翼本体36の先端36Aに設けられたシュラウド44〜47で構成し、当接部分G〜Gを互いに隣り合うシュラウド44〜47のコンタクト面44a〜46a,45b〜47bにより形成させることで、両端支持梁とされた動翼35A〜35Dの径方向外側の当接部分の軸線方向Daの位置を変えて、動翼35A〜35D自体の固有振動数を変えることが可能となる。
これにより、動翼35A〜35Dの剛性・モード形状を容易に変えることが可能となるので、容易にミスチューニングを形成(不均一性を形成)することができる。
次に、図1を参照して、ケーシング16について説明する。
ケーシング16は、ケーシング本体51と、蒸気供給管52と、蒸気排出管53とを有する。
ケーシング本体51は、軸線方向Daに延びる筒状とされた部材である。ケーシング本体51は、複数の動翼群13及び動翼群14と、これらの動翼群13,14が設けられた回転軸11の一部を収容している。
蒸気供給管52は、ケーシング本体51の軸線方向Daの一方の側に設けられている。蒸気供給管52は、ケーシング本体51内に蒸気Sを取り込むための蒸気導入口として機能する。
蒸気排出管53は、ケーシング本体51の軸線方向Daの他方の側に設けられている。蒸気排出管53は、ケーシング本体51の外側に蒸気Sを排出する蒸気排出口として機能する。
複数の静翼群18は、ケーシング本体51の内周面に沿って設けられており、軸線方向Daに間隔をあけて配置されている。軸線方向Daにおいて、互いに隣り合う静翼群18の間には、それぞれ1つの動翼群13が配置されている。
静翼群18は、ケーシング本体51の内周面の周方向Dcに沿って設けられた複数の静翼台座56と、各静翼台座56に設けられ、径方向内側(径方向Dr内側)に延びる羽根状部材である静翼58と、各静翼58の先端に設けられた静翼シュラウド59と、を有する。
ジャーナル軸受23は、回転軸11の両端部をそれぞれ支持している。ジャーナル軸受23は、径方向Drの荷重を支持する。
スラスト軸受25は、回転軸11の軸線方向Daの一方側のみに配置されている。スラスト軸受25は、軸線方向Daから回転軸11を支持している。
蒸気Sは、蒸気供給管52を介して、ケーシング本体51内に供給された後、回転軸11の回転に伴って複数の静翼群18と複数の動翼群13及び動翼群14との隙間を通過し、蒸気排出管53を介して、ケーシング16の外部に排出される。
本実施形態の回転機械10によれば、互いに隣り合う第1のスタブ41の先端面41aと第2のスタブ42の先端面42aとが当接されることで形成される当接部分E〜Eを同一の径方向Drの位置に設けることで、静的な強度を維持することができる。
また、翼本体36の振幅が大きい部分に当接部分E〜Eを配置させるとともに、軸線方向Daにおける当接部分E〜Eの位置を異ならせる(ずらす)ことで、ミスチューン構造とすることが可能となるので、耐フラッタ性を向上させることができる。
つまり、耐フラッタ性を向上させつつ静的な強度を維持させることができる。
また、当接部材G〜Gを翼本体36の先端36Aに設けられたシュラウド44〜47で構成し、当接部分G〜Gを互いに隣り合うシュラウド44〜47のコンタクト面44a〜46a,45b〜47bにより形成させることで、両端支持梁とされた動翼35A〜35Dの径方向外側の当接部分の軸線方向Daの位置を変えて、動翼35A〜35D自体の固有振動数を変えることが可能となる。
これにより、動翼35A〜35Dの剛性・モード形状を容易に変えることが可能となるので、容易にミスチューニングを形成(不均一性を形成)することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
本実施形態では、翼本体36にシュラウド(シュラウド44〜47のうちのいずれか1つ)とスタブ(第1及び第2のスタブ41,42)の両方を設けた場合を例に挙げて説明したが、シュラウド及びスタブのうち、いずれか一方を翼本体36に設けてもよい。
また、本実施形態では、複数の動翼群13,14のうち、蒸気排出管53側に配置された動翼群14を構成する翼本体36にシュラウド及びスタブを設けた場合を例に挙げて説明したが、動翼群14の近傍に配置された動翼群13を構成する翼本体31に設けてもよい。
さらに、本実施形態では、当接部分E〜Eの軸線方向Daの位置を全て異ならせた場合を例に挙げて説明したが、当接部分E〜Eの軸線方向Daの位置は、少なくとも1つの位置が異なっていればよい。
また、本実施形態では、当接部分G〜Gの軸線方向Daの位置を全て異ならせた場合を例に挙げて説明したが、当接部分G〜Gの軸線方向Daの位置は、少なくとも1つの位置が異なっていればよい。
10…回転機械
11…回転軸
13,14…動翼群
16…ケーシング
18…静翼群
23…ジャーナル軸受
25…スラスト軸受
28,35A〜35D…動翼
31,36…翼本体
33…シュラウド
36a…正圧面
36A…先端
36b…負圧面
41…第1のスタブ
41a,42a…先端面
42…第2のスタブ
43A〜43C,48A〜48C…当接部材
44〜47…シュラウド
44a,45a,45b,46a,46b,47b…コンタクト面
51…ケーシング本体
52…蒸気供給管
53…蒸気排出管
56…静翼台座
58…静翼
59…静翼シュラウド
Da…軸線方向
Dc…周方向
Dr…径方向
〜E,G〜G…当接部分
S…蒸気

Claims (4)

  1. 軸線回りに回転する回転軸と、
    前記回転軸の外周に固定されるとともに、該回転軸の周方向に間隔をあけて配置された複数の動翼と、
    を備え、
    前記複数の動翼は、前記回転軸から径方向外側に向かって延びる翼本体と、該翼本体に設けられて隣り合う前記動翼同士で互いに周方向に当接する当接部材と、をそれぞれ有しており、
    複数の前記当接部材は、各動翼同士で同一の径方向の位置に設けられており、
    前記当接部材同士の各当接部分のうち、少なくとも1つの当接部分の軸線方向の位置が、他の当接部分の前記軸線方向の位置とは異なる回転機械。
  2. 前記当接部材は、前記翼本体の正圧面に設けられた第1のスタブと、前記翼本体の負圧面に設けられた第2のスタブと、を有し、
    前記当接部分は、互いに隣り合う前記第1のスタブの先端面と前記第2のスタブの先端面とが当接されることで形成される請求項1記載の回転機械。
  3. 前記当接部材は、前記翼本体の先端に設けられたシュラウドを有し、
    前記当接部分は、互いに隣り合う位置に配置された前記シュラウドのコンタクト面同士が当接されることで形成されている請求項1記載の回転機械。
  4. 前記当接部材は、前記翼本体の正圧面に設けられた第1のスタブと、前記翼本体の負圧面に設けられた第2のスタブと、前記翼本体の先端に設けられたシュラウドと、を有し、
    前記当接部分は、互いに隣り合う前記第1のスタブの先端面と前記第2のスタブの先端面とで形成された部分と、互いに隣り合う前記シュラウドのコンタクト面により形成されている部分と、を含む請求項1記載の回転機械。
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