JP2019172422A - 受像シートロール体および受像シートロール体製造装置 - Google Patents

受像シートロール体および受像シートロール体製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】熱転写処理で使用される前に熱転写受像シートが先端縁側から巻き出されることを抑止できる受像シートロール体および受像シートロール体製造装置を提供する。【解決手段】基材16と、基材16の一方の面側に設けられた受容層18と、を備える熱転写受像シート10を巻回した受像シートロール体2は、受像シートロール体2において熱転写受像シート10が先端縁10a側から巻き出されることを抑止するよう受像シートロール体2の周方向における全周に亘って当該受像シートロール体2の外周面に巻かれた帯状部材20を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、熱転写受像シートを巻回した受像シートロール体およびこのような受像シートロール体を製造するための受像シートロール体製造装置に関する。
従来より、業務用プリンタ等において熱転写方式を用いて被転写体に階調画像や文字、記号等の単調画像を形成することが行われている。熱転写方式としては、昇華転写方式と溶融転写方式が広く用いられている。このうち、昇華転写方式は、色材として用いる昇華性染料をバインダー樹脂に溶融あるいは分散させた染料層を基材シ−トに担持した熱転写シートを使用し、この熱転写シートを、受容層を備えた熱転写受像シートに重ね、サーマルヘッド等の加熱デバイスに画像情報に応じたエネルギーを印加することにより、熱転写シート上の染料層中に含まれる昇華性染料を熱転写受像シートに移行させて画像を形成する方法である。
また、上記の熱転写方式を用いる業務用プリンタ等では、熱転写受像シートが円筒状に巻かれた受像シートロール体が一般的に用いられている。また、このような受像シートロール体を持ち運ぶ際に、当該受像シートロール体は略直方体形状の段ボール箱に入れられた状態で搬送されるようになっている。このような受像シートロール体として、特許文献1、2等に開示されるものが従来から知られている。
特許第5268306号 特許第5268307号
従来では、熱転写受像シートが円筒状に巻かれた受像シートロール体を段ボール箱に入れて運搬する際に、図13に示すように、熱転写処理で使用される前の受像シートロール体において円筒状に巻かれた熱転写受像シート10が先端縁10a側から巻き出されないようにこの先端縁10aにテープ80を貼ることにより当該先端縁10aを固定していた。しかしながら、熱転写受像シート10の先端縁10aにテープ80を貼るだけでは、受像シートロール体を段ボール箱に入れて運搬する際や、受像シートロール体を保管する際等、受像シートロール体が熱転写処理で使用される前にテープ80が剥がれると、段ボール箱の内部で円筒状に巻かれた熱転写受像シート10が先端縁10a側から巻き出されてしまうおそれがあった。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、熱転写処理で使用される前に熱転写受像シートが先端縁側から巻き出されることを抑止できる受像シートロール体およびこのような受像シートロール体を製造するための受像シートロール体製造装置を提供することを目的とする。
本発明の受像シートロール体は、基材と、前記基材の一方の面側に設けられた受容層と、を備える熱転写受像シートを巻回した受像シートロール体であって、前記受像シートロール体において前記熱転写受像シートが先端縁側から巻き出されることを抑止するよう前記受像シートロール体の周方向における全周に亘って当該受像シートロール体の外周面に巻かれた帯状部材を備えたことを特徴とする。
このような受像シートロール体によれば、受像シートロール体の周方向における全周に亘って当該受像シートロール体の外周面に帯状部材を巻くことにより、熱転写処理で使用される前に熱転写受像シートが先端縁側から巻き出されることを抑止できる。
本発明の受像シートロール体においては、前記受容層が外側を向くよう前記熱転写受像シートが巻回されていてもよい。
また、前記熱転写受像シートは、前記基材および前記受容層を有するシール部材と、離型シートとを含んでなり、少なくとも前記シール部材にはミシン目またはハーフカットが形成されていてもよい。
この場合、前記シール部材に形成される前記ミシン目または前記ハーフカットは前記受像シートロール体における前記熱転写受像シートの巻回方向と平行に延びており、前記帯状部材は、前記熱転写受像シートの巻回方向と平行に延びる前記ミシン目または前記ハーフカットを覆うように前記受像シートロール体の外周面に巻かれていてもよい。
また、本発明の受像シートロール体においては、前記熱転写受像シートには、前記受像シートロール体における当該熱転写受像シートの巻回方向と平行に延びるミシン目が形成されており、前記帯状部材は、前記熱転写受像シートの巻回方向と平行に延びる前記ミシン目を覆うように前記受像シートロール体の外周面に巻かれていてもよい。
また、本発明の受像シートロール体は、巻芯が省略されたコアレスタイプのものであってもよい。
本発明の受像シートロール体製造装置は、基材と、前記基材の一方の面側に設けられた受容層と、を備える熱転写受像シートを巻回した受像シートロール体を保持する保持部と、前記保持部により保持される前記受像シートロール体の周方向における全周に亘って当該受像シートロール体の外周面に帯状部材を巻く帯状部材巻回部と、前記受像シートロール体の外周面に巻かれた前記帯状部材を切断する切断部と、前記帯状部材の端部同士を接着する接着部と、を備えたことを特徴とする。
このような受像シートロール体製造装置によれば、熱転写処理で使用される前に熱転写受像シートが先端縁側から巻き出されることを抑止できる受像シートロール体を製造できる。
本発明の受像シートロール体および受像シートロール体製造装置によれば、熱転写処理で使用される前に熱転写受像シートが先端縁側から巻き出されることを抑止できる。
本発明の実施の形態による受像シートロール体の構成の一例を示す斜視図である。 本発明の実施の形態による受像シートロール体の構成の他の例を示す斜視図である。 本発明の実施の形態による受像シートロール体の構成の更に他の例を示す斜視図である。 図1乃至図3に示す受像シートロール体における熱転写受像シートの構成を示す側面図である。 熱転写シートの構成を示す側面図である。 図4に示す熱転写受像シートに対して図5に示す熱転写シートを用いることによりサーマルヘッド等の加熱デバイスによって昇華転写により画像を形成する動作を示す側面図である。 画像が形成された後に熱転写シートが熱転写受像シートから離間したときの側面図である。 本発明の実施の形態による受像シートロール体の構成の更に他の例を示す斜視図である。 本発明の実施の形態による受像シートロール体を製造するための受像シートロール体製造装置の構成を概略的に示す斜視図である。 本発明の実施の形態による受像シートロール体の構成の更に他の例を示す斜視図である。 本発明の実施の形態による受像シートロール体の構成の更に他の例を示す斜視図である。 本発明の実施の形態による受像シートロール体の構成の更に他の例を示す斜視図である。 従来の受像シートロール体の構成の更に他の例を示す斜視図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1乃至図12は、本実施の形態に係る受像シートロール体およびこの受像シートロール体を製造するための受像シートロール体製造装置を示す図である。
図1に示すように、本実施の形態による受像シートロール体2は、図4に示すような基材16およびこの基材16の一方の面側に設けられた受容層18を備える熱転写受像シート10が円筒状に巻回されたものであり、当該受像シートロール体2は、熱転写受像シート10が先端縁10a側から巻き出されることを抑止するよう受像シートロール体2の周方向における全周に亘って当該受像シートロール体2の外周面に巻かれた帯状部材20を備えている。
図4に示すように、熱転写受像シート10は、離型シート11の上に、当該離型シート11から剥離可能にシール部材12が設けられた構成となっている。ここで、離型シート11は、剥離基材13の上に離型層14が積層されてなる積層構成となっている。なお、離型層14は必要に応じて設けられるようになっており、離型シート11において離型層14が省略されてもよい。また、シール部材12は、離型シート11側から、粘着層15、基材16、接着層17および受容層18がこの順で積層されてなる積層構成となっている。なお、図4に示すように、離型シート11の剥離基材13におけるシール部材12から最も離れた側の面10bが、熱転写受像シート10の裏面となっている。このような熱転写受像シート10の各構成について以下に説明する。
離型シート11は、被転写体上にシール部材12を貼付するまでの間に、シール部材12の粘着層15が他の物体に接着してしまうことや、熱転写受像シート10を巻き取ったときのブロッキングの発生を抑制するために設けられている。
剥離基材13としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート−イソフタレート共重合体等のポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン等のポリオレフィン、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリ4フッ化エチレン、エチレン−4フッ化エチレン共重合体等のポリフッ化エチレン、ナイロン6、ナイロン6.6等のポリアミド、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリビニルアルコール、ビニロン等のビニル樹脂、三酢酸セルロース、セロファン等のセルロース樹脂、ポリメタアクリル酸メチル、ポリメタアクリル酸エチル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチル等のアクリル樹脂、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリイミド等の合成樹脂フィルムまたはシートの単層体または複数の積層体等が挙げることができる。
また、剥離基材13上に任意に設けられる離型層14は、バインダー樹脂と、離型剤とを含有している。離型剤としては、フッ素系樹脂、パラフィンワックス、モンタンワックス、合成ワックス等のワックス類等を挙げることができる。また、バインダー樹脂としては、アクリル樹脂、セルロース樹脂、ビニル樹脂等を挙げることができる。なお、離型層14を設けずに、剥離基材13に離型剤を含有させてもよい。
離型シート11の厚みについて特に限定はないが、50μm以上200μm以下であることが好ましい。また、離型シート11と後述する粘着層15との接着性の向上を目的として、離型シート11の表面にコロナ放電処理、プラズマ処理、プライマーコート、脱脂処理、表面粗面化処理等の易接着性処理を行うこともできる。
図4に示すように、離型シート11上には、シール部材12が設けられている。上述したように、シール部材12は、離型シート11から剥離可能に設けられており、離型シート11側から、粘着層15、基材16、接着層17および受容層18がこの順で積層されてなる積層構成を呈している。なお、シール部材12は、粘着層15と受容層18との間や、受容層18上に設けられる任意の層を追加的に含んでいてもよい。
シール部材12を構成する粘着層15について特に限定はなく、従来公知の溶剤系や水系の粘着剤を用いることができる。粘着剤としては、例えば、酢酸ビニル樹脂、アクリル樹脂、酢酸ビニル−アクリル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、ポリウレタンや、天然ゴム、クロロプレンゴム、ニトリルゴム等を挙げることができる。粘着層15は、これらの樹脂の1種を単独で含有していてもよく、2種以上を含有していてもよい。
粘着層15の厚みについて特に限定はないが、1μm以上100μm以下であることが好ましい。粘着層15の形成方法についても特に限定はなく、粘着剤、および必要に応じて添加される添加材を適当な溶媒に分散、あるいは溶解した塗工液を調製し、この塗工液を、離型シート11上に塗布・乾燥することで形成できる。
受容層18は、熱転写による画像形成時に熱転写シートから転写される昇華性染料を受容するフィルムから構成されており、受容した昇華性染料を受容層18に保持することで、受容層18の面に画像を形成かつ維持するものである。本実施の形態では、受容層18は、塩化ビニル樹脂を用いて形成されるものであるが、その他に、架橋剤、離型剤およびその他の添加材をさらに含んでもよい。塩化ビニル樹脂としては、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体を好適に使用できる。
本実施の形態では、このような熱転写受像シート10が円筒状に巻回されることによって受像シートロール体2が構成されるようになっている。ここで、受像シートロール体2が形成される際に、シール部材12を構成する受容層18が外側を向くよう熱転写受像シート10が円筒状に巻回されるようになっている。また、受像シートロール体2は、巻芯が省略されたコアレスタイプのものとなっている。
次に、熱転写受像シート10の受容層18に画像を転写する熱転写シート50の構成について図5を用いて簡単に説明する。熱転写シート50は、基材52の一方の面に染料層54が設けられた構成となっており、染料層54は、昇華性染料を含有している。以下、熱転写シート50の各構成について説明する。
基材52としては、従来公知のある程度の耐熱性と強度を有するものであればいずれのものでもよく、例えば、ポリエチレンテレフタレートフィルム、1,4−ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリフェニレンサルフィドフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリサルホンフィルム、アラミドフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、セロハン、酢酸セルロース等のセルロース誘導体、ポリエチレンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ナイロンフィルム、ポリイミドフィルム、アイオノマーフィルム等の樹脂フィルム;コンデンサー紙、パラフィン紙、合成紙等の紙類;不織布;紙や不織布と樹脂との複合体等が挙げられる。
基材52の厚みについて特に限定はないが、通常0.5μm以上50μm以下の範囲であり、好ましくは約1.5μm以上10μm以下の範囲である。
基材52は、隣接する層との接着性を向上させるため、表面処理が施されていてもよい。表面処理としては、コロナ放電処理、火炎処理、オゾン処理、紫外線処理、放射線処理、粗面化処理、化学薬品処理、プラズマ処理、グラフト化処理等、公知の樹脂表面改質技術を適用できる。上記表面処理は、1種のみ行ってもよいし、2種以上行ってもよい。また、必要に応じ、その一方の面または両面に下引き層(プライマー層)が設けられていてもよい。
染料層54は、必須の成分として昇華性染料と、バインダー樹脂とを含有している。昇華性染料としては、例えば、ジアリールメタン系染料;トリアリールメタン系染料;チアゾール系染料;メロシアニン染料;ピラゾロン染料;メチン系染料;インドアニリン系染料;アセトフェノンアゾメチン、ピラゾロアゾメチン、イミダゾルアゾメチン、イミダゾアゾメチン、ピリドンアゾメチン等のアゾメチン系染料;キサンテン系染料;オキサジン系染料;ジシアノスチレン、トリシアノスチレン等のシアノスチレン系染料;チアジン系染料;アジン系染料;アクリジン系染料;ベンゼンアゾ系染料;ピリドンアゾ、チオフェンアゾ、イソチアゾールアゾ、ピロールアゾ、ピラゾールアゾ、イミダゾールアゾ、チアジアゾールアゾ、トリアゾールアゾ、ジスアゾ等のアゾ系染料;スピロピラン系染料;インドリノスピロピラン系染料;フルオラン系染料;ローダミンラクタム系染料;ナフトキノン系染料;アントラキノン系染料;キノフタロン系染料;等が挙げられ、更に具体的には、特開平7−149062号公報に例示の化合物等が挙げられる。昇華性染料は染料層の全固形分に対し5質量%以上90質量%以下の範囲であることが好ましく、10質量%以上70質量%以下の範囲であることがより好ましい。昇華性染料の含有量を上記範囲内とすることで、印画濃度や保存性を良好なものとできる。
次に、熱転写受像シート10上への熱転写画像の形成方法の一例について図6および図7を用いて説明する。まず、図6に示すように、上記で説明した熱転写受像シート10および熱転写シート50を、熱転写受像シート10の受容層18と、熱転写シート50の染料層54とが対向するように重ね合わせる。次に、熱転写シート50の背面側から、サーマルヘッド等の加熱手段60により画像情報に対応した熱エネルギーを印加して、熱転写シート50の染料層54が含有している昇華性染料を、染料染着性を有する樹脂を含む受容層18上に移行させることで、図7に示すように、熱転写受像シート10の受容層18上に熱転写画像70の形成を行うことができる。また、熱転写画像の形成は、従来公知の各種形態のプリンタ等を用いて行うこともできる。
本実施の形態では、図1に示すように、受像シートロール体2の周方向における全周に亘って当該受像シートロール体2の外周面に帯状部材20が巻かれている。このような帯状部材20の構成について以下に説明する。
帯状部材20として、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィンフィルム、セロハンフィルム等の切れ難いものが用いられる。なお、帯状部材20としてクラフト紙等の紙素材が用いられてもよい。また、帯状部材20が受像シートロール体2の外周面に巻かれる際に、帯状部材20の端部同士は接着テープ等の接着剤により接着されるようになっている。
このように、本実施の形態では、受像シートロール体2の周方向における全周に亘って当該受像シートロール体2の外周面に帯状部材20を巻くことにより、受像シートロール体2が段ボール箱に入れられた状態で搬送される際や、受像シートロール体2を保管する際等、すなわち、受像シートロール体2が熱転写処理で使用される前に、受像シートロール体2において熱転写受像シート10が先端縁10a側から巻き出されてしまうことを抑止できる。
なお、受像シートロール体2の周方向における全周に亘って当該受像シートロール体2の外周面に巻かれる帯状部材は、図1に示すような構成の帯状部材20に限定されない。受像シートロール体2の周方向における全周に亘って当該受像シートロール体2の外周面に巻かれる帯状部材の他の例について図2および図3を用いて説明する。
図2に示す帯状部材22は、図1に示す帯状部材20と比較して幅が大きくなっており、受像シートロール体2を構成する熱転写受像シート10の幅方向における大部分が帯状部材22により覆われるようになっている。ここで、帯状部材の幅を大きくすればするほど、受像シートロール体2が熱転写処理で使用される前に帯状部材の端部同士が剥がれにくくなり、よって帯状部材が受像シートロール体2から取り外されてしまうことによって熱転写受像シート10が先端縁10a側から巻き出されてしまうことをより確実に抑止することができる。また、帯状部材の幅を大きくすればするほど、受像シートロール体2の熱転写受像シート10における受容層18(露出面)をより広い範囲で帯状部材により保護することができる。しかしながら、帯状部材の幅を大きくした場合には、当該帯状部材22の材料費が高くなるという問題もある。一方、図1に示すような幅が小さい帯状部材20を用いた場合でも、当該帯状部材20の端部同士を接着テープ等の接着剤により接着する際の単位面積当たりの接着力を大きくすることにより、受像シートロール体2が熱転写処理で使用される前に帯状部材の端部同士が剥がれにくくなる。なお、帯状部材の幅および帯状部材の端部同士の単位面積当たりの接着力と、帯状部材の端部同士の剥がれにくさとの関係について以下の表に示す。
Figure 2019172422
また、受像シートロール体2の周方向における全周に亘って当該受像シートロール体2の外周面に巻かれる帯状部材として、図3に示すような平行に延びる2本の帯状部材24が用いられてもよい。この場合には、もし仮に2本の帯状部材24のうち一方の帯状部材24の端部同士が剥がれてしまいこの帯状部材24が受像シートロール体2から取り外されてしまっても、他方の帯状部材24は受像シートロール体2の外周面に巻かれたままの状態であるため受像シートロール体2において熱転写受像シート10が先端縁10a側から巻き出されてしまうことを抑止できる。
また、上述したように熱転写受像シート10において、離型シート11の上に、当該離型シート11から剥離可能にシール部材12が設けられているが、このシール部材12にミシン目またはハーフカットを設けることにより、シール部材12の一部分を切り離し可能となる。ここで、ミシン目とは、シール部材12を部分的に切り離し可能とするよう微小な貫通穴が線状に連続して設けられたもののことをいう。また、ハーフカットとは、シール部材12を部分的に離型シート11から剥がすことができるよう、シール部材12に切れ目を設けることをいう。なお、シール部材12に切れ目を入れる際に、離型シート11にもシール部材12に切れ目に対応するよう厚さ方向における一部に切り込みが入れられる場合があるが、離型シート11はその一部を切り離すことができないような構成となっている。ここで、シール部材12にミシン目またはハーフカットを設けて当該シール部材12の一部分を切り離し可能とした場合に、図11に示すような従来の受像シートロール体のように円筒状に巻かれた熱転写受像シート10の先端縁10aにテープ80を貼ることによりこの先端縁10aを固定したときには、テープ80を熱転写受像シート10から剥がす際にシール部材12の一部分も剥がれてしまうおそれがある。これに対し、本実施の形態では、受像シートロール体2の周方向における全周に亘って当該受像シートロール体2の外周面に帯状部材を巻くことによって、受像シートロール体2が熱転写処理で使用される前にシール部材12の一部分が剥がれてしまうことを防止できる。
また、シール部材12に形成されるミシン目またはハーフカットが、受像シートロール体2における熱転写受像シート10の巻回方向と平行に延びている場合には、熱転写受像シート10の巻回方向(言い換えると、熱転写受像シート10の長手方向)と平行に延びるミシン目またはハーフカットが帯状部材により覆われるよう帯状部材が受像シートロール体2の外周面に巻かれるようにしてもよい。このような技術的事項について図8を用いて説明する。図8において、シール部材12に形成されるミシン目またはハーフカットを参照符合19で示している。図8に示すように、受像シートロール体2を構成する熱転写受像シート10において、当該熱転写受像シート10の幅方向における両端縁の近傍には、ミシン目またはハーフカットが熱転写受像シート10の巻回方向と平行に延びるようシール部材12に形成されている。また、2本の帯状部材24がこれらのミシン目またはハーフカットを覆うようそれぞれ受像シートロール体2の周方向における全周に亘って当該受像シートロール体2の外周面に巻かれている。このような技術的事項によれば、ミシン目またはハーフカットを帯状部材24により覆うことによって、受像シートロール体2が熱転写処理で使用される前にこれらのミシン目またはハーフカットからシール部材12の一部が剥がれてしまうことを防止できるようになる。なお、図8では熱転写受像シート10の巻回方向と平行に延びる2本のミシン目またはハーフカットがそれぞれ帯状部材24により巻かれるような例について述べたが、熱転写受像シート10の巻回方向と平行に1本のミシン目またはハーフカットが延び、この1本のミシン目またはハーフカットが1本の帯状部材により巻かれてもよい。
なお、本実施の形態では、熱転写受像シート10として、シール部材12にミシン目またはハーフカットが形成されないものが用いられてもよい。
次に、このような受像シートロール体2を製造するための受像シートロール体製造装置について図9を用いて説明する。図9に示すように、受像シートロール体製造装置は、受像シートロール体2を保持する保持部90と、保持部90により保持される受像シートロール体2の周方向における全周に亘って当該受像シートロール体2の外周面に帯状部材20を巻く帯状部材巻回部92と、受像シートロール体2の外周面に巻かれた帯状部材20を切断する切断部94と、帯状部材20の端部同士を接着する接着部96を備えている。ここで、保持部90は、受像シートロール体2を上下から挟むようにして保持する上下一対の挟持部材から構成されている。また、帯状部材巻回部92は、帯状部材20の先端を保持するアームを有しており、当該アームが帯状部材20の先端を保持した状態で保持部90により保持される受像シートロール体2を一周することにより帯状部材20が受像シートロール体2の周方向における全周に亘って当該受像シートロール体2の外周面に巻かれるようになっている。また、帯状部材巻回部92のアームにより保持された帯状部材20が受像シートロール体2の外周面に巻かれた後、カッター等の切断部94により当該帯状部材20が切断されるとともに、接着部96により帯状部材20の端部同士が接着されるようになる。このようにして、外周面に帯状部材20が巻かれた受像シートロール体2が製造される。
なお、本実施の形態に係る受像シートロール体は、上述したような態様に限定されることはなく、様々な変更を加えることができる。
例えば、熱転写受像シートは、離型シートの上に、当該離型シートから剥離可能にシール部材が設けられた構成のものに限定されることはない。熱転写受像シートとして、基材の両面に受容層が設けられたものが用いられてもよい。このような熱転写受容シートが用いられる場合でも、受像シートロール体の周方向における全周に亘って当該受像シートロール体の外周面に帯状部材を巻くことにより、熱転写受像シートの先端縁にテープを貼るような従来技術と比較して、受像シートロール体が熱転写処理で使用される前に当該受像シートロール体における熱転写受像シートが先端縁側から巻き出されてしまうことを抑止できる。また、熱転写受像シートとして、基材の両面に受容層が設けられたものが用いられる場合、この熱転写受像シートが円筒状に巻回される受像シートロール体において、熱転写受像シートの巻回方向と平行に延びるミシン目が当該熱転写受像シートに形成されていてもよい。この場合には、熱転写受像シートの一部をミシン目に沿って分離することができるようになる。また、この場合には、帯状部材は、熱転写受像シートの巻回方向と平行に延びるミシン目を覆うように受像シートロール体の外周面に巻かれていてもよい。このことにより、受像シートロール体が熱転写処理で使用される前に熱転写受像シートの一部分がミシン目に沿って分離されてしまうことを防止できる。
また、受像シートロール体として、巻芯を有するものが用いられてもよい。この場合には、巻芯に熱転写受像シートが巻かれることにより受像シートロール体が構成されるようになる。
また、受像シートロール体の外周面に巻かれる帯状部材は細長い長方形のものに限定されることはない。受像シートロール体の外周面に巻かれる帯状部材として、図10に示すようなその上端縁や下端縁が直線状ではなく例えば波形状となっている帯状部材26や、図11に示すような円形状や多角形形状、ハート形状等の部材が略直線状に並ぶよう複数貼り合わされた帯状部材27が用いられてもよい。これらの帯状部材26、27も、本発明に係る「受像シートロール体において熱転写受像シートが先端縁側から巻き出されることを抑止するよう受像シートロール体の周方向における全周に亘って当該受像シートロール体の外周面に巻かれた帯状部材」に含まれるものとする。
また、受像シートロール体の周方向における全周に亘って当該受像シートロール体の外周面に帯状部材を巻く代わりに、受像シートロール体の周方向における全周に亘って当該受像シートロール体の外周面に紐状部材を巻いてもよい。このような態様について図12を用いて説明する。図12に示す受像シートロール体2は、熱転写受像シート10が先端縁10a側から巻き出されてしまうことを抑止するよう、受像シートロール体2の周方向における全周に亘って当該受像シートロール体2の外周面に紐状部材28が巻かれている。ここで、紐状部材28の端部同士が結ばれることにより、熱転写受像シート10が先端縁10a側から巻き出されてしまうことが抑止されるようになっている。このような受像シートロール体2でも、当該受像シートロール体2が熱転写処理で使用される前に熱転写受像シート10が先端縁10a側から巻き出されてしまうことを抑止できる。なお、図12に示す受像シートロール体2では、受像シートロール体2の外周面に帯状部材を巻く場合と比較して、より大きな力が紐状部材28により熱転写受像シート10の外周面に加えられることになる。
2 受像シートロール体
10 熱転写受像シート
10a 先端縁
10b 裏面
11 離型シート
12 シール部材
13 剥離基材
14 離型層
15 粘着層
16 基材
17 接着層
18 受容層
19 ミシン目またはハーフカット
20、22、24、26、27 帯状部材
28 紐状部材
50 熱転写シート
52 基材
54 染料層
60 加熱手段
70 熱転写画像
80 テープ
90 保持部
92 帯状部材巻回部
94 切断部
96 接着部

Claims (7)

  1. 基材と、前記基材の一方の面側に設けられた受容層と、を備える熱転写受像シートを巻回した受像シートロール体であって、
    前記受像シートロール体において前記熱転写受像シートが先端縁側から巻き出されることを抑止するよう前記受像シートロール体の周方向における全周に亘って当該受像シートロール体の外周面に巻かれた帯状部材を備えた、受像シートロール体。
  2. 前記受容層が外側を向くよう前記熱転写受像シートが巻回されている、請求項1記載の受像シートロール体。
  3. 前記熱転写受像シートは、前記基材および前記受容層を有するシール部材と、離型シートとを含んでなり、少なくとも前記シール部材にはミシン目またはハーフカットが形成されている、請求項1または2記載の受像シートロール体。
  4. 前記シール部材に形成される前記ミシン目または前記ハーフカットは前記受像シートロール体における前記熱転写受像シートの巻回方向と平行に延びており、
    前記帯状部材は、前記熱転写受像シートの巻回方向と平行に延びる前記ミシン目または前記ハーフカットを覆うように前記受像シートロール体の外周面に巻かれている、請求項3記載の受像シートロール体。
  5. 前記熱転写受像シートには、前記受像シートロール体における当該熱転写受像シートの巻回方向と平行に延びるミシン目が形成されており、
    前記帯状部材は、前記熱転写受像シートの巻回方向と平行に延びる前記ミシン目を覆うように前記受像シートロール体の外周面に巻かれている、請求項1または2記載の受像シートロール体。
  6. 巻芯が省略されたコアレスタイプのものである、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の受像シートロール体。
  7. 基材と、前記基材の一方の面側に設けられた受容層と、を備える熱転写受像シートを巻回した受像シートロール体を保持する保持部と、
    前記保持部により保持される前記受像シートロール体の周方向における全周に亘って当該受像シートロール体の外周面に帯状部材を巻く帯状部材巻回部と、
    前記受像シートロール体の外周面に巻かれた前記帯状部材を切断する切断部と、
    前記帯状部材の端部同士を接着する接着部と、
    を備えた、受像シートロール体製造装置。
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