JP2019171527A - シート状軟質材の切断装置 - Google Patents

シート状軟質材の切断装置 Download PDF

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Abstract

【課題】装置構成の複雑化・設備費用の増大を有効に回避しながら、少量の吐出水量・低い吐出圧で布団などのシート状軟質材を確実に切断することを可能とする、シート状軟質材の切断装置を提供する。【解決手段】この切断装置は、シート状軟質材124を受ける受台104と、前記受台上に立設するように配置され、頂面の厚さが2〜6mmの突条111と、前記突条の頂面に向けてウォータージェットを噴射する噴射ノズル115と、前記噴射ノズルの噴射位置が、前記突条の頂面にあって、かつ、前記シート状軟質材に対して相対移動するように、前記受台及び前記噴射ノズルの少なくとも一方を移動させる移動手段とを備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば布団、マット、カーペット、畳み等のシート状軟質材の切断装置に関する。
布団、マット、カーペット、畳み等のシート状軟質材からなる粗大ごみを廃棄処分する際には、シート状軟質材を適当な大きさに切断して、焼却炉等で焼却処理することが行われている。
従来、シート状軟質材の切断装置としては、金属製の刃を有する押切方式や剪断方式のものが用いられている。しかしながら、金属製の刃を有する切断装置では、軟質のごみが刃の隙間に挟まってしまい、切断できなくなることがあった。
これに対して、本出願人は、下記特許文献1に示されるように、高圧水噴射装置を用いて、布団等の軟質粗大ごみを切断する切断装置を提案している。この切断装置では、押圧搬送手段の間隙で、軟質粗大ごみを引っ張り、軟質粗大ごみが引っ張られて緊張状態となっている部分に、高圧水(ウォータージェット)を噴射して、軟質粗大ごみを切断するようにしている。
特開2016−164464号公報
しかしながら、上記特許文献1の切断装置では、布団等の軟質粗大ごみの切断に係る線状部分を緊張状態とする必要があり、かつ、緊張状態とされた線状部分の背後に中空空間を確保する必要があるため、布団等の軟質粗大ごみに対し表裏から挟み付ける力を付与すると同時に左右に引き裂く方向に引っ張る力を付与することを可能とする少なくとも4台のコンベヤからなる動力源機構を備えなければならず、装置構成の複雑化・設備費用の増大を招いてしまうという問題があった。
また、上記切断装置では、布団等の軟質粗大ごみの切断に係る線状部分が緊張状態になっているとはいえ、その背後が中空空間になっているため、高圧水噴流による衝撃力の一部が布団の裏側に逃げてしまう。このため、確実に切断するには、多量の吐出水量・高い吐出圧が必要とされることになり、多量の水分を含む軟質粗大ごみを、後の工程で焼却処理しなければならず、エネルギーコストが増大するという問題があった。また、高い吐出圧を必要とするため、配管設備・ノズルの高圧化によって設備費用の増大を招く等の問題があった。
したがって、本発明の目的は、装置構成の複雑化・設備費用の増大を有効に回避しながら、少量の吐出水量・低い吐出圧で布団などのシート状軟質材を確実に切断することを可能とする、シート状軟質材の切断装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明のシート状軟質材の切断装置は、
シート状軟質材をウォータージェットによって切断するシート状軟質材の切断装置において、
前記シート状軟質材を受ける受台と、
前記受台上に立設するように配置され、頂面の厚さが2〜6mmの突条と、
前記突条の頂面に向けてウォータージェットを噴射する噴射ノズルと、
前記噴射ノズルの噴射位置が、前記突条の頂面にあって、かつ、前記シート状軟質材に対して相対移動するように、前記受台及び前記噴射ノズルの少なくとも一方を移動させる移動手段とを備えていることを特徴とする。
本発明によれば、シート状軟質材を突条及び受台の上に載せて、シート状軟質材を間において、噴射ノズルから突条の頂面に向けてウォータージェットを噴射することにより、突条の頂面の左右にウォータージェットが分かれて突き進むことにより、突条の頂面の両側で強い剪断力が作用し、シート状軟質材を効果的に切断することができる。それによって、例えば前記特許文献1に記載した切断装置に比べて、低い噴射圧力で、かつ、少ない吐出水量で切断することが可能となり、切断後のシート状軟質材の含水量の増大を抑制して、後の焼却工程等における処理を容易にすることができる。また、シート状軟質材を引っ張って緊張させる必要がないので、装置構成を簡単にして、設備費用の増大を軽減することができる。
本発明のシート状軟質材の切断装置においては、前記突条の両側に、前記受台との間で前記シート状軟質材を押える押え部材が設けられていることが好ましい。この態様によれば、突条の両側を押え部材で押えることにより、突条の両側に分かれて流れるウォータージェットによる剪断力を効果的に作用させることができ、シート状軟質材をより確実に切断することが可能となる。
また、前記突条の、前記受台からの高さが10〜100mmであることが好ましい。この態様によれば、突条の高さを上記範囲とすることにより、突条の両側に分かれて流れるウォータージェットによる剪断力を効果的に作用させることができ、シート状軟質材をより確実に切断することが可能となる。
また、前記受台は、前記シート状軟質材を載せて移動可能なコンベヤからなり、前記突条は、前記コンベヤ上方に架設されたフレーム上に配置されていることが好ましい。この態様によれば、コンベヤが移動しても突条はコンベヤの上方に固定配置することができ、例えば突条をコンベヤの移動方向に沿って配設しておくことにより、突条の上を通過するシート状軟質材を、突条のラインで移動方向に沿って切断することが可能となる。
また、別の態様として、前記受台は、エプロンコンベヤからなり、前記突条は、前記エプロンコンベヤのプレートとプレートとの間から出没可能に配置されていることが好ましい。この態様によれば、コンベヤを間欠的に停止させて、プレートとプレートとの間から突条を突出させ、突条に沿って噴射ノズルを移動させてウォータージェットを噴射することにより、コンベヤの移動方向とは交差する方向に、シート状軟質材を切断することができる。
更に、前記受台は、前記シート状軟質材に突き刺さる突起を有するコンベヤからなり、該突起の高さは、前記突条の高さよりも高くされていることが好ましい。この態様によれば、シート状軟質材が突条の上に乗っている状態でも、シート状軟質材を保持してコンベヤと共に移動させることができる。
本発明によれば、比較的低い噴射圧力で、かつ、少ない吐出水量で切断することが可能となり、切断後のシート状軟質材の含水量の増大を抑制して、後の焼却工程等における処理を容易にすることができる。また、シート状軟質材を引っ張って緊張させる必要がないので、装置構成を簡単にして、設備費用の増大を軽減することができる。
本発明に係るシート状軟質材の切断装置の一実施形態を示す、コンベヤの側方から見た左側面図である。 同切断装置の平面図である。 同切断装置のコンベヤの上流側から見た正面図である。 同切断装置のコンベヤの下流側から見た背面図である。 同切断装置のコンベヤと、押え部材と、突条とを示す斜視説明図である。 同切断装置で用いられる突条の形状の例を示す説明図である。 同切断装置で用いられる押え部材の一例を示す説明図である。 同切断装置により、シート状軟質材を切断するときの状態を示す説明図である。 同切断装置により、シート状軟質材を搬送方向に沿って複数列で切断した状態を示す説明図である。 同切断装置により、シート状軟質材を更に幅方向に切断した状態を示す説明図である。
以下、図面を参照して、本発明に係るシート状軟質材の切断装置の一実施形態を説明する。
図1〜4に示すように、この切断装置100は、垂直フレーム101と、下方水平フレーム102と、上方水平フレーム103とで構成された装置フレームを有している。下方水平フレーム102には、本発明における受台を構成するエプロンコンベヤ104が支持されている。エプロンコンベヤ104は、所定間隔で平行に配列された複数のプレート105と、これらのプレート105を折曲可能に連結する連結軸106と、連結軸106に連結された無端状のチェーン107と、このチェーン107を回動可能に支持するスプロケット108(図1参照)とを有している。チェーン107は、図2に示すモータ125の駆動力により、複数のギヤ126を介して回転できるようになっている。プレート105の外面には、複数の突起109が所定間隔で立設されている。突起109は、シート状軟質材124(図8参照)がエプロンコンベヤ104のプレート105上に載置されたとき、シート状軟質材124に突き刺さってシート状軟質材124を確実に保持して、プレート105と一緒に移動させる役割をなす。
このエプロンコンベヤ104上には、図1、2、5に示すように、垂直フレーム101及び下方水平フレーム102に片持ち支持されて、エプロンコンベヤ104の上面から所定の高さで、かつ、エプロンコンベヤ104の移動方向に沿って水平に伸びるフレーム110が配置されており、このフレーム110上に、エプロンコンベヤ104の移動方向に沿って伸びる第1突条111が設置されている。この実施形態では、第1突条111は、図6(a)に示すように、基板部137の中央から突出した板状をなし、全体として断面T字形状をなしている。
この場合、第1突条111先端の頂面112の厚さTは、2〜6mmとすることが好ましく、3〜5mmとすることがより好ましく、3.5〜4.5mmとすることが最も好ましい。頂面112の厚さTが2mm未満では、後述する第1噴射ノズル115からウォータージェットを噴射するとき、ウォータージェットが頂面112に正確に衝突するように制御することが難しくなる。ウォータージェットの衝突位置が、頂面112から左右いずれかの方向に外れてしまうと、シート状軟質材124に対する切断力が低下する傾向がある。また、頂面112の厚さTが6mmを超えると、頂面112に衝突したウォータージェットが左右に広がってしまい、シート状軟質材124に対する剪断力が低下する傾向がある。なお、上記頂面112の厚さTの好ましい範囲は、本発明の全ての突条において適用できるものである。
また、図8に示すように、受台をなすエプロンコンベヤ104のプレート105からの第1突条111の高さH1は、10〜100mmとすることが好ましく、30〜80mmとすることがより好ましく、50〜60mmとすることが最も好ましい。上記高さH1が10mm未満では、第1突条111の左右に分かれて突き進むウォータージェットが、短い距離で受台に衝突してしまうため、ウォータージェットによる剪断力が低下する傾向がある。また、上記高さH1が切断装置100mmを超えると、シート状軟質材124が第1突条111の左右で下方に屈曲しやすくなるため、第1突条111の左右に分かれて突き進むウォータージェットが、シート状軟質材124の厚さ方向から長さ方向に進行する傾向となり、剪断力が低下する傾向がある。
また、図8に示すように、受台をなすエプロンコンベヤ104のプレート105からの突起109の高さH2は、受台をなすエプロンコンベヤ104のプレート105からの第1突条111の高さH1よりも高いことが好ましい。これによれば、シート状軟質材124が、固定配置された第1突条111上に載って移動する場合でも、シート状軟質材124を突起109でしっかりと保持して移動させることができる。
この実施形態では、第1突条111は、図6(a)に示すように、断面T字形状をなし、第1突条111の両側面は平行な面となっているが、第1突条111の両側面は、例えば図6(b)に示すように、テーパ壁113であってもよい。この場合、テーパ壁113どうしの角度θは、90°以下であることが好ましい。すなわち、第1突条111の両側面のなす角度θは、0〜90°であることが好ましく、20〜40°であることがより好ましい。
また、図6(c)に示すように、第1突条111としては、下方部分がアングル状の断面を有するテーパ壁113であって、その頂部から直立壁114が立設された形状であってもよい。
このように、第1突条111の形状としては、両側面が平行な面となっている板状や、両側面がテーパ壁113となっている台形状又はアングル状、アングル形状の頂部から更に板状に突出する直立壁114が形成された形状など、各種の形状を採用することができる。
受台をなすエプロンコンベヤ104の上方には、第1噴射装置118が設置されている。この第1噴射装置118は、上方水平フレーム103上に設置されたスライドレール117(図3参照)に沿って、エプロンコンベヤ104の幅方向に移動可能に設置されている。第1噴射装置118は、配管116と、第1噴射ノズル115とを有している。この実施形態では、配管116は、その途中でエプロンコンベヤ104の搬送方向の上流側と下流側との2方向に分岐して伸び、その先端部下方に向けて延出した2つの第1噴射ノズル115を有している。この2つの第1噴射ノズル115は、第1突条111の頂面112の真上に位置するように配置されており、噴出するウォータージェットが、頂面112に衝突するように、好ましくは垂直に衝突するように設定されている。
なお、この実施形態では、図2,3に示すように、エプロンコンベヤ104の幅方向に沿って所定間隔で、第1突条111が3列で配設されており、第1噴射装置118をエプロンコンベヤ104の幅方向に移動させることにより、第1噴射ノズル115を各第1突条111の真上に順次配置できるようになっている。
本発明において、ウォータージェットとは、加圧された水を小さい孔を通して噴出することにより得られる細い水流を意味する。第1噴射ノズル115の孔径は、特に限定されないが、0.3〜0.6mmが好ましく、0.4〜0.5mmがより好ましい。また、水の加圧力は、12MPa以上が好ましく、50MPa以上がより好ましく、100MPa以上が最も好ましい。更に、吐出量は、3L/分以上が好ましく、6L/分以上がより好ましい。
図1、3、8に示すように、各第1突条111の両側には、押え部材119がそれぞれ配置されている。図7を併せて参照すると、押え部材119は、上方水平フレーム103に支持された昇降フレーム120と、この支持フレーム121から延出された支持フレーム121と、この支持フレーム121に装着された3つのプーリ122と、これらのプーリ122に張設されたベルト123とを有している。押え部材119は、昇降フレーム120が下降すると、自重でシート状軟質材124上に乗り、第1突条111の両側で、シート状軟質材124を受台であるエプロンコンベヤ104のプレート105上に、上方から押え付ける作用をなす。
このように、第1突条111の両側でシート状軟質材124を押え部材119によって押え付けることにより、第1突条111の頂面112に衝突して左右に分かれて進行するウォータージェットにより、シート状軟質材124が第1突条111の両側で折れ曲がってしまって、シート状軟質材124の厚さ方向に剪断力が作用しにくくなることを抑制できる。この場合、押え部材119の押圧部の中心から、第1突条111の頂面112の中心までの距離L(図8参照)は、30〜70mmであることが好ましく、40〜60mmであることがより好ましい。
一方、図2に示すように、エプロンコンベヤ104のプレート105のうちのいくつかのものには、切欠部127が形成されていて、その部分で幅狭となり、隣接するプレート105との間に隙間が形成されるようになっている。切欠部127を有するプレート105は、所定個数置きにとびとびで配置されている。
そして、図2,4に示すように、エプロンコンベヤ104の搬送方向の下流側には、プレート105の切欠部127によって形成される隙間を通して、下方から出没動作する突条128が設置されている。突条128は、エアシリンダ130によって昇降動作する支持部129に取付けられている。エプロンコンベヤ104が間欠的に移動し、プレート105の切欠部127によって形成される隙間が、突条128の真上に位置すると、支持部129が上昇して、突条128が上記隙間を通して、プレート105上に所定高さで突出するようになっている。
突条128の構成、すなわち、形状や、受台をなすエプロンコンベヤ104のプレート105からの突出高さなどの構成は、基本的に第1突条111と同じであるから、その説明を省略することにする。
図4に示すように、突条128の上方には、第2噴射装置131が配置されている。第2噴射装置131は、上方水平フレーム103に設置されたスライドレール132に沿って、エプロンコンベヤ104の幅方向に移動可能に設置されている。第2噴射装置131は、配管133を有し、配管133は、下方に延出した後、エプロンコンベヤ104の幅方向に分岐して水平に伸び、その水平に伸びた部分に、3つの第2噴射ノズル134が取付けられている。
3つの第2噴射ノズル134は、突条128の真上に配置されており、突条128の頂面に向けてウォータージェットを噴射するように構成されている。また、第2噴射装置131がスライドレール132に沿って、エプロンコンベヤ104の幅方向に移動することにより、突条128の長さ方向に沿って、ウォータージェットの噴射位置を移動できるようになっている。
次に、この切断装置100を用いたシート状軟質材124の切断方法について説明する。
本発明において、シート状軟質材124としては、特に限定されないが、例えば、布団、毛布、マット、カーペット、畳、カーテン等が挙げられる。本発明の切断装置100は、これらのシート状軟質材124をウォータージェットにより切断し、適当な大きさにして、焼却炉等に投入して焼却処分できるようにするものである。
シート状軟質材124は、図1の右側からエプロンコンベヤ104上に載せられる。このとき、エプロンコンベヤ104の幅方向に3列で配置された第1突条111の上に、シート状軟質材124が載るようにする。シート状軟質材124をエプロンコンベヤ104及び第1突条111上に乗せると、図8に示すように、プレート105上の突起109がシート状軟質材124に突き刺さり、シート状軟質材124をしっかりと捕捉する。また、昇降フレーム120が下降し、押え部材119の自重によって、第1突条111の両側で、ベルト123がシート状軟質材124を上方から押圧する。ベルト123は、シート状軟質材124の移動に伴って連れまわりにより回転するようになっている。
そして、第1噴射装置118の第1噴射ノズル115により、第1突条111の頂面112に向けて、ウォータージェットを噴射する。ウォータージェットは、第1突条111の頂面112に衝突し、左右に分かれて突き進むことにより、第1突条111の両側でシート状軟質材124に剪断力を与え、シート状軟質材124を切断する。このとき、第1突条111の両側で押え部材119がシート状軟質材124を押え付けているので、シート状軟質材124が第1突条111の両側で折れ曲がってしまうことが抑制され、シート状軟質材124を効果的に切断することができる。
このように、シート状軟質材124の下方に第1突条111を配置し、第1突条111の頂面112に向けてウォータージェットを噴射することにより、前述した特許文献1の切断装置に比べて、低い水圧で、かつ少ない吐出量で、シート状軟質材124を切断できることがわかった。
そして、この実施形態では、第1噴射ノズル115から噴射するウォータージェットによりシート状軟質材124を切断しつつ、エプロンコンベヤ104によってシート状軟質材124を移動させることにより、シート状軟質材124を搬送方向に沿って切断することができる。また、1つの第1突条111に対して所定長さで切断が終了したら、第1噴射装置118をエプロンコンベヤ104の幅方向に移動させ、第1噴射ノズル115が隣接する第1突条111の真上に位置するように配置させて、上記と同様にして切断操作を繰り返すことにより、図2、9に示すように、シート状軟質材124の幅方向に所定間隔で配置された3つの第1突条111による第1切断ライン135に沿って、シート状軟質材124を切断することができる。なお、各第1突条111に対応して、第1噴射ノズル115を3列で配設して、同時に3列で切断ができるようにしてもよい。
こうして、第1切断ライン135に沿って切断されたシート状軟質材124が、エプロンコンベヤ104の間欠的な移動によって下流側に配置され、切欠部127を有するプレート105の、切欠部127による隙間が突条128の真上に位置すると、エプロンコンベヤ104が一時停止して、エアシリンダ130により支持部129が上昇し(図4参照)、突条128が上記隙間を通して、プレート105上に突出する。
この状態で、第2噴射装置131の第2噴射ノズル134からウォータージェットが突条128の頂面に向けて噴射される。その結果、突条128の頂面に衝突したウォータージェットが、突条128の左右に分かれて突き進み、突条128の両側でシート状軟質材124に剪断力を与え、シート状軟質材124を切断する。第2噴射装置131をスライドレール132に沿って移動させると、第2噴射ノズル134は、突条128に沿って移動し、図10に示すように、シート状軟質材124を幅方向の第2切断ライン136に沿って切断する。
この操作をエプロンコンベヤ104の移動に伴って所定間隔で行うことにより、シート状軟質材124を搬送方向に所定間隔で幅方向に切断することができる。その結果、図10に示すように、シート状軟質材124を賽の目状に細かく切断することができる。
第1突条111と協動してなされる第1噴射装置118による切断と、突条128と協動してなされる第2噴射装置131による切断は、全く同じ原理でなされるものであり、好ましい条件も同じである。
上記のように、この切断装置100によれば、第1突条111及び突条128の頂面に向けて、ウォータージェットを噴射することにより、第1突条111及び突条128の頂面の左右にウォータージェットが分かれて突き進むことにより、第1突条111及び突条128の頂面の両側で強い剪断力が作用し、シート状軟質材を効果的に切断することができる。それによって、例えば前記特許文献1に記載した切断装置に比べて、低い噴射圧力で、かつ、少ない吐出水量で切断することが可能となり、切断後のシート状軟質材124の含水量の増大を抑制して、後の焼却工程等における処理を容易にすることができる。また、シート状軟質材124を引っ張って緊張させる必要がないので、装置構成を簡単にして、設備費用の増大を軽減することができる。
実施例1
突条として厚さ3mmのステンレス板を立設して配置し、その上に布団を載せて、高圧水ポンプにより、ノズル径0.8mmの噴射ノズルを用い、20MPaの吐出圧力で、16L/minの吐出量で、金属板の端面(突条の頂面)に向けて噴射し、金属板の端面に沿って噴射位置を移動させながら布団を切断した。その結果、布団をきれいに切断することができた。
実施例2
ステンレス板からなる90°で折曲したアングル材の頂点に厚さ3mmのステンレス板を溶接し、ステンレス板の端面が上方に向くように設置し、その上に布団を載せて、ノズル径0.8mmの噴射ノズルを用い、吐出圧力25MPa、吐出量6.5L/minで、ステンレス板の端面(突条の頂部)に向けて噴射し、ステンレス板の端面に沿って噴射位置を移動させながら布団を切断したところ、布団を良好に切断することができた。
また、ノズル径1.5mmの噴射ノズルを用い、吐出圧力12MPa、吐出量9.5L/minで、ステンレス板の端面(突条の頂部)に向けて噴射し、アングルのラインに沿って噴射位置を移動させながら布団を切断したところ、布団を切断することができた。
比較例1
切断しようとする部分を緊張状態としつつ背後に中空空間を確保した上で布団を地面に置き、ノズル径1.5mmの噴射ノズルを用い、吐出圧力15MPa、吐出量40L/minで、布団に向けて噴射し、噴射位置を移動させながら布団を切断したところ、布団を完全に切断することはできなかった。
比較例2
鉄板の上に布団を置き、ノズル径1.0mmの噴射ノズルを用い、吐出圧力15MPa、吐出量40L/minで、布団に向けて噴射し、噴射位置を移動させながら布団を切断したところ、1cm/min程度の速度で、何度も往復を繰り返さないと、布団を完全に切断することはできなかった。
上記実施例1,2、及び比較例1、2の実験結果から、布団の下に突条を置いて、突条の頂面に向けて、ウォータージェットを噴射することにより、布団を効果的に切断できることがわかった。
100 切断装置
104 エプロンコンベヤ
105 プレート
109 突起
111 第1突条
112 頂面
T 頂面の厚さ
115 第1噴射ノズル
118 第1噴射装置
119 押え部材
124 シート状軟質材
127 切欠部
128 突条
131 第2噴射装置
134 第2噴射ノズル
135 第1切断ライン
136 第2切断ライン

Claims (6)

  1. シート状軟質材をウォータージェットによって切断するシート状軟質材の切断装置において、
    前記シート状軟質材を受ける受台と、
    前記受台上に立設するように配置され、頂面の厚さが2〜6mmの突条と、
    前記突条の頂面に向けてウォータージェットを噴射する噴射ノズルと、
    前記噴射ノズルの噴射位置が、前記突条の頂面にあって、かつ、前記シート状軟質材に対して相対移動するように、前記受台及び前記噴射ノズルの少なくとも一方を移動させる移動手段とを備えていることを特徴とするシート状軟質材の切断装置。
  2. 前記突条の両側に、前記受台との間で前記シート状軟質材を押える押え部材が設けられている、請求項1記載のシート状軟質材の切断装置。
  3. 前記突条の、前記受台からの高さが10〜100mmである、請求項1又は2記載のシート状軟質材の切断装置。
  4. 前記受台は、前記シート状軟質材を載せて移動可能なコンベヤからなり、
    前記突条は、前記コンベヤ上方に架設されたフレーム上に配置されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載のシート状軟質材の切断装置。
  5. 前記受台は、エプロンコンベヤからなり、
    前記突条は、前記エプロンコンベヤのプレートとプレートとの間から出没可能に配置されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載のシート状軟質材の切断装置。
  6. 前記受台は、前記シート状軟質材に突き刺さる突起を有するコンベヤからなり、該突起の高さは、前記突条の高さよりも高くされている、請求項1〜5のいずれか1項に記載のシート状軟質材の切断装置。
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