JP2019170039A - モータ - Google Patents

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Abstract

【課題】ステータから延出されて回路基板と接続される複数の配線部同士を互いに絶縁することができ、しかも部品点数を削減することができるモータを提供する。【解決手段】モータ10は、モータ部11と減速部13とを備えている。モータ部11は、コイル32U、32V、32Wを含むステータ24と、コイルコイル32U、32V、32Wが励磁されることで回転するロータ26とを有しており、ステータ24から延出された配線部32U1、32V1、32W1の先端部に接続端子34U、34V、34Wが設けられている。減速部13は、接続端子34U、34V、34Wが接続された制御基板22と、ロータ26の回転を減速するギヤ機構20と、制御基板22を覆った樹脂製のカバー16とを有している。このカバー16には、配線部32U1、32V1、32W1の間に介在してこれらを互いに絶縁した絶縁壁16C、16D(介在部)が一体に設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、モータ部のステータから延出される複数の配線部が減速部の回路基板と接続されるモータに関する。
下記特許文献1に記載されたブラシレスワイパモータでは、ステータの軸方向端部にコイル端集約部材が設けられている。このコイル端集約部材は、プラスチック等の絶縁材料で形成されており、ステータの軸方向に突出するモータコネクタ部を有している。このモータコネクタ部には、U相、V相、W相のコイルの端部が接続された3つのモータ側給電端子が埋設されている。これらのモータ側給電端子には、制御基板に設けられた3つのギヤ側給電端子が接続される。これにより、各コイルの端部同士の絶縁が確保された状態で、上記各コイルの端部と制御基板とが電気的に接続される構成になっている。
国際公開第2016/010022号
しかしながら、上記の先行技術では、各コイルの端部同士(複数の配線部同士)の絶縁を確保するために、コイル端集約部材を設けなければならないため、部品点数が多くなるという問題がある。
本発明は上記事実を考慮し、ステータから延出されて回路基板と接続される複数の配線部同士を互いに絶縁することができ、しかも部品点数を削減することができるモータを提供することを目的とする。
本発明のモータは、複数のコイルを含むステータ、及び前記複数のコイルが励磁されることで回転するロータを有し、前記複数のコイルから延出された複数の配線部の端部にそれぞれ接続端子が設けられたモータ部と、各前記接続端子が接続されて前記励磁を制御する回路基板、前記ロータの回転を減速するギヤ機構、及び絶縁材料により構成されて前記回路基板を覆った絶縁部材を有する減速部と、を備え、前記絶縁部材には、前記複数の配線部の間に介在し、前記複数の配線部同士を互いに絶縁した介在部が一体に設けられている。
上記構成のモータによれば、モータ部が有するステータには複数のコイルが含まれており、これら複数のコイルからは、複数の配線部が延出されている。これらの配線部の先端部には、それぞれ接続端子が取り付けられている。これらの接続端子は、減速部が有する回路基板と接続されている。この回路基板は、ステータに含まれる複数のコイルの励磁を制御する。これにより、モータ部のロータが回転する。ロータの回転は、減速部が有するギヤ機構によって減速される。
ここで、上記の減速部は、絶縁材料によって構成されて回路基板を覆った絶縁部材を有している。この絶縁部材には、上記複数の配線部の間に介在し、これらの配線部同士を互いに絶縁した介在部が一体に設けられている。このように、回路基板を覆う絶縁部材が、複数の配線部同士を絶縁する機能を兼ね備えているため、部品点数を削減することができる。
また、本発明のモータでは、前記複数の配線部は、前記複数のコイルを構成する材料の端部によって構成されている。
上記構成のモータによれば、ステータから延出された複数の配線部は、ステータに含まれる複数のコイルを構成する材料(例えば銅線)の端部によって構成されている。このため、例えば上記複数の配線部が、上記複数のコイルを構成する材料の端部に取り付けられた別部品(バスバー等)によって構成される場合と比較して、部品点数が少なくなる。
また、本発明のモータでは、前記減速部は、前記ギヤ機構を収容したギヤハウジングと、前記ギヤハウジングとの間に前記回路基板を収容したカバーと、を有し、前記絶縁部材は、前記カバーである。
上記構成のモータによれば、減速部は、ギヤ機構を収容したギヤハウジングと、ギヤハウジングとの間に回路基板を収容したカバーとを有している。このカバーには、前述した介在部が一体に設けられている。このようなカバーは、例えば樹脂によって形成されるので、介在部を一体成形することが容易になる。
また、本発明のモータでは、前記減速部は、前記ギヤ機構を収容したギヤハウジングと、前記ギヤハウジングとの間に前記回路基板を収容したカバーと、前記ギヤ機構と前記回路基板との間に配置された回路保護カバーと、を有し、前記絶縁部材は、前記回路保護カバーである。
上記構成のモータによれば、減速部は、ギヤ機構を収容したギヤハウジングと、ギヤハウジングとの間に回路基板を収容したカバーと、ギヤ機構と回路基板との間に配置された回路保護カバーとを有している。この回路保護カバーには、前述した介在部が一体に設けられている。このような回路保護カバーは、例えば樹脂によって形成されるので、介在部を一体成形することが容易になる。
本発明の第1実施形態に係るモータの分解斜視図である。 第1実施形態に係るモータの斜視図である。 図2の一部を拡大し且つモータハウジングからカバーを取り外した状態を示す斜視図である。 図2のF4−F4線に沿った切断面を拡大して示す拡大断面図である。 第1実施形態に係るモータにおける絶縁壁(介在部)周辺の構成を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係るモータにおける絶縁壁(介在部)周辺の構成を示す図3に対応した斜視図である。 第2実施形態に係るモータにおける絶縁壁周辺の構成を示す断面図である。 絶縁壁の変形例を示す断面図である。
<第1の実施形態>
以下、図1〜図5を用いて本発明の第1実施形態に係るモータ10について説明する。本実施形態に係るモータ10は、例えば車両用ワイパ装置に設けられるワイパモータとされており、ここではブラシレスモータとされている。このモータ10は、図1及び図2に示されるように、モータハウジング12と、ギヤハウジング14と、カバー(樹脂カバー)16と、電動モータであるモータ本体18と、ギヤ機構20と、回路保護カバーとしてのグリスカバー21と、制御基板22とを備えている。この制御基板22は、本発明における「回路基板」に相当する。また、モータハウジング12及びモータ本体18は、モータ部11を構成しており、ギヤハウジング14、カバー16、ギヤ機構20、グリスカバー21、制御基板22は、減速部13を構成している。以下、上記各構成要素について詳細に説明する。
モータハウジング12は、例えば合成樹脂などの絶縁材料によって構成されており、有底円筒状に形成されている。このモータハウジング12は、円筒状の周壁部12Aと、周壁部12Aの軸方向一端部を塞いだ底壁部12Bと、周壁部12Aの軸方向他端部(開口側の端部)から延出されたフランジ部12Cとを有している。
ギヤハウジング14は、例えば鉄やアルミニウム等の導電材料によって構成されており、モータハウジング12の開口側に配置されている。このギヤハウジング14は、モータハウジング12の軸方向と直交する方向の一方側が開口した扁平な略箱状をなす本体部14Aと、本体部14Aのモータハウジング12側に形成された接続部14Bとを備えている。接続部14Bは、モータハウジング12と同心の筒形状をなしている。この接続部14Bには、例えば1対のビスを用いてモータハウジング12のフランジ部12Cが固定されている。この接続部14Bの外周側の一部には、図3に示されるように、後述する配線部32U1、32V1、32W1が挿通された配線挿通孔15が形成されている。この配線挿通孔15は、接続部14Bの周方向を長手とする略矩形状(略円弧形状)をなしている。
カバー16は、絶縁材料である合成樹脂によって構成されており、モータハウジング12の軸方向と直交する方向の他方側が開口した扁平な略箱形状をなしている。具体的には、このカバー16は、図1、図2、図4に示されるように、ギヤハウジング14と対向して配置された底壁部16Aと、底壁部16Aの周囲からギヤハウジング14側へ延出された側壁部16Bとを備えている。このカバー16は、例えば爪嵌合によってギヤハウジング14に固定されており、ギヤハウジング14の開口を塞いでいる。ギヤハウジング14及びモータハウジング12は、第1収容室(符号省略)を形成しており、ギヤハウジング14及びカバー16は、第2収容室17(図4参照))を形成している。第1収容室と第2収容室とは、接続部14Bの内側及び配線挿通孔15を介して相互に連通されている。第1収容室には、モータ本体18が収容されており、第2収容室17には、ギヤ機構20及び制御基板22が収容されている。
モータ本体18は、インナロータ型とされており、固定子であるステータ24と、回転子であるロータ26とを備えている。ステータ24は、複数の電磁鋼板が積層されることにより円筒状に形成されたステータコア28と、ステータコア28の軸方向両端側に設けられた樹脂製のコイルボビン30(図1では一方のみを図示)と、コイルボビン30に巻かれたU相、V相、W相(3相)のコイル32U、32V、32Wとを有している。ステータコア28は、モータハウジング12内に同軸的に収容されており、モータハウジング12に対して相対回転不能に固定されている。U相、V相、W相のコイル32U、32V、32Wは、スター結線やデルタ結線等の所定の結線方法により電気的に接続されている。これらU相、V相、W相のコイル32U、32V、32Wを構成する材料(例えば銅線)の端部は、複数(ここでは3つ)の配線部32U1、32V1、32W1を構成している。複数の配線部32U1、32V1、32W1は、ステータ24からモータハウジング12側へ延出されており、配線挿通孔15を通って制御基板22側へ延びている。これらの配線部32U1、32V1、32W1は、ステータ24の周方向に所定の間隔をあけて並んでいる。これらの配線部32U1、32V1、32W1の先端部には、それぞれ接続端子34U、34V、34Wが取り付けられている。
ロータ26は、ロータコア36と、ロータコア36の外周面に固定された永久磁石38とを有しており、ステータ24の内側に同軸的に配置されている。ロータコア36の軸心部には、回転軸40が設けられている。回転軸40は、モータハウジング12内からギヤハウジング14内に亘って配置されている。ロータ26のロータコア36は、回転軸40の軸方向一端側に同軸的に固定されている。回転軸40の軸方向他端側は、ギヤハウジング14に取り付けられた1対の軸受42、44によって回転可能に支持されている。これにより、ロータ26が回転軸40及び軸受42、44を介してギヤハウジング14に回転可能に支持されている。このロータ26は、ステータ24のコイルコイル32U、32V、32Wが励磁されることにより、回転軸40と一体で回転する。
回転軸40における1対の軸受42、44の間の部位には、転造等の手段によってウォーム40Aが形成されている。また、回転軸40におけるウォーム40Aと軸受42との間の部位には、永久磁石である第1センサマグネット46が取り付けられている。この第1センサマグネット46は、円筒状に形成されており、内側に回転軸40が嵌合した状態で回転軸40に同軸的に固定されている。この第1センサマグネット46は、回転軸40の回転方向(周方向)に並んだ複数の磁極(N極、S極)を有しており、N極とS極とが回転軸40の回転方向に交互に並んで配置されている。
さらに、ギヤハウジング14内には、ウォームホイール48が設けられている。このウォームホイール48は、軸方向が回転軸40の軸方向と直交する姿勢で配置されており、回転軸40のウォーム40Aと噛み合っている。ウォーム40A及びウォームホイール48は、ギヤ機構(減速機構)20を構成している。ウォームホイール48の軸心部には、出力軸50が同軸的に固定されている。この出力軸50は、ウォームホイール48の軸方向一方側(カバー16とは反対側)へ延びており、ギヤハウジング14の本体部14Aに形成された円筒状の筒状部14C内に挿通されている。筒状部14C内には、上下一対の軸受52が取り付けられており、これらの軸受52によって出力軸50が回転可能に支持されている。この出力軸50は、ウォーム40A(回転軸40)の回転によってウォームホイール48が減速されて回転されることにより、ウォームホイール48と一体で回転する。
上記の筒状部14Cの周りには、複数(ここでは3つ)の車体側固定部14Dが形成されている。これらの車体側固定部14Dには、雌ねじ部が形成されており、各雌ねじ部に螺合されるボルト等の雄ねじ部材を用いて本モータ10が車体に固定される。また、上記の出力軸50には、例えばワイパアーム(図示省略)の基端部が固定され、当該ワイパアームの先端部にはワイパブレードが連結される。そして、上記のワイパアームが出力軸50と一体で回転されることにより、上記のワイパブレード(図示省略)が車両のウインドシールドガラス(図示省略)を払拭する構成となる。
ウォームホイール48の軸方向他方側(カバー16側)には、グリスカバー21及び制御基板22が配置されている。グリスカバー21は、絶縁材料である合成樹脂によって板状に形成されており、ウォームホイール48の軸方向(回転軸40の径方向)を板厚方向として配置されている。このグリスカバー21は、例えばビス止め等の手段でギヤハウジング14の本体部14Aに固定されている。このグリスカバー21は、ギヤハウジング14の接続部14B側に位置する部位が、カバー16の底壁部16A側へ段付状に張り出した段部21Aとされている。この段部21Aは、制御基板22よりもモータハウジング12側に配置されている。さらに、このグリスカバー21は、図3に示されるように、段部21Aの周囲から底壁部16A側へ延びる縦壁部21Bを有している。この縦壁部21Bの一部は、ギヤハウジング14の接続部14Bにおける配線挿通孔15の周辺部に対してモータハウジング12とは反対側から重ね合わされている。この重ね合わされた部位には、配線挿通孔15と同様の形状の配線挿通孔23が形成されている。この配線挿通孔23には、前述した配線部32U1、32V1、32W1が挿通されている。
制御基板22は、絶縁材料によって略矩形の板状に形成されており、ウォームホイール48の軸方向を板厚方向としてグリスカバー21とカバー16との間に配置されている。この制御基板22は、回転軸40側を向く第1面22Aと、当該第1面22Aとは反対側の第2面22B(図2B参照)とを有している。この制御基板22は、例えばビス止め等の手段でギヤハウジング14の本体部14Aに固定されている。この制御基板22は、グリスカバー21によって板厚方向の一方側(ギヤハウジング14側)から覆われると共に、カバー16によって板厚方向の他方側(ギヤハウジング14とは反対側)から覆われている。グリスカバー21は、制御基板22とウォーム40A及びウォームホイール48との間に介在している。これにより、ウォーム40A及びウォームホイール48に塗布されたグリスが制御基板22に付着することが防止される構成になっている。
上記の制御基板22に対応してギヤハウジング14には、コネクタ54が取り付けられている。そして、このコネクタ54に設けられた図示しない端子が制御基板22と電気的に接続されている。このコネクタ54には、車体側に設けられた外部コネクタ(図示省略)が接続される。これにより、制御基板22が車載バッテリやワイパスイッチ(何れも図示省略)と電気的に接続される構成になっている。また、この制御基板22には、前述した接続端子34U、34V、34Wが接続された3つの被接続端子56U、56V、56Wが設けられている。被接続端子56U、56V、56Wは、第2面22Bからギヤハウジング14とは反対側(カバー16の底壁部16A側)へ突出しており、第2面22B側で接続端子34U、34V、34Wと接続されている。これにより、U相、V相、W相のコイル32U、32V、32Wと制御基板22とが電気的に接続されている。
この制御基板22の第1面22A(回転軸40側を向く面)には、3つの回転センサ58A、58B、58Cが実装されている。3つの回転センサ58A、58B、58Cは、例えばホールICによって構成されており、第1センサマグネット46と対向して配置されている。3つの回転センサ58A、58B、58Cは、U相,V相,W相のコイル32U、32V、32Wに対応して設けられている。これら3つの回転センサ58A、58B、58Cは、第1センサマグネット46の磁極の変化に基づいてスイッチング動作を行い、電気信号(パルス信号)を出力する。つまり、3つの回転センサ58A、58B、58Cは、第1センサマグネット46とセットで用いられる非接触型の回転センサとされている。
また、制御基板22の第1面22Aには、MRセンサ60が実装されている。MRセンサ60は、ウォームホイール48の軸心部に取り付けられた図示しない第2センサマグネットと対向して配置されている。第2センサマグネットは、永久磁石であり、出力軸50の回転方向に並んだ複数の磁極(N極、S極)を有している。MRセンサ60は、例えば磁気抵抗素子によって構成されており、第2センサマグネットの磁極の変化に基づいて、ギヤハウジング14に対する出力軸50の回転位置を検出する。つまり、MRセンサ60は、第2センサマグネットとセットで用いられる非接触型の回転センサとされている。
さらに、制御基板22の第1面22A及び第2面22Bには、図示又は符号を省略したCPU、コントローラチップ、キャパシタ、インダクタ、FETモジュールなどの各種電子部品が実装されており、電子回路が形成されている。CPUは、公知のマイクロコンピュータによって構成されており、FETモジュールは、複数のスイッチング素子を有している。CPUおよびFETモジュールは、ステータ24のコイル32U、32V、32Wに励磁電流を供給し、ロータ26の回転を制御する。この際、CPUは、3つの回転センサ58A、58B、58CおよびMRセンサ60によって検出された検出値に基づいて、FETモジュールを制御する。具体的には、CPUは、3つの回転センサ58A、58B、58Cによって検出された検出値に基づいて、ロータ26の回転状態(回転数、回転位置、回転方向など)を検知すると共に、MRセンサ60によって検出された検出値に基づいて、ギヤハウジング14に対する出力軸50の回転位置(絶対位置)を検知する。そして、これらの検知結果に基づいて、CPUがFETモジュールを制御する構成になっている。
ここで、本実施形態では、前述したように、制御基板22が樹脂製のカバー16によって板厚方向の他方側(ギヤハウジング14とは反対側)から覆われている。このカバー16は、制御基板22やギヤ機構20が収容された第2収容室17を密閉する機能を有している。このカバー16の底壁部16Aには、前述した複数の配線部32U1、32V1、32W1の間に介在した複数(ここでは2つ)の絶縁壁16C、16Dが設けられている。これらの絶縁壁16C、16Dは、本発明における「介在部」に相当しており、カバー16と一体に形成(成形)されている。これらの絶縁壁16C、16Dは、ギヤハウジング14の接続部14B側でカバー16の底壁部16Aから制御基板22側(ギヤハウジング14側)へ一体に延出されている。
図4及び図5に示されるように、絶縁壁16C、16Dは、複数の配線部32U1、32V1、32W1の延出方向(回転軸40の軸方向)を長手とし且つ複数の配線部32U1、32V1、32W1が並ぶ方向(回転軸40とウォームホイール48とが並ぶ方向)を板厚方向とする長尺板状(平板状)に形成されており、複数の配線部32U1、32V1、32W1が並ぶ方向に間隔をあけて並んでいる。これらの絶縁壁16C、16Dの長さ寸法は、複数の配線部32U1、32V1、32W1の長さ寸法よりも若干短く設定されており、これらの絶縁壁16C、16Dが並ぶ間隔は、複数の配線部32U1、32V1、32W1が並ぶ間隔と同等に設定されている。
これらの絶縁壁16C、16Dが複数の配線部32U1、32V1、32W1の間に介在されることにより、複数の配線部32U1、32V1、32W1同士が互いに絶縁された構成になっている。また、これらの絶縁壁16C、16Dが複数の配線部32U1、32V1、32W1の間に介在されることにより、複数の配線部32U1、32V1、32W1が設計通りの位置に配置される(位置決めされる)構成になっている。つまり、これらの絶縁壁16C、16Dは、複数の配線部32U1、32V1、32W1を設計通りの位置に配置させるためのガイド部としての機能も備えている。
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
上記構成のモータ10では、モータ部11が有するステータ24は、複数のコイル32U、32V、32Wを含んでおり、これらの複数のコイル32U、32V、32Wからは、複数の配線部32U1、32V1、32W1が延出されている。これらの配線部32U1、32V1、32W1の先端部には、それぞれ接続端子34U、34V、34Wが取り付けられている。これらの接続端子34U、34V、34Wは、減速部13が有する制御基板22と接続されている。この制御基板22は、ステータ24に含まれる複数のコイル32U、32V、32Wの励磁を制御する。これにより、モータ部11のロータ26が回転する。ロータ26の回転は、減速部13が有するギヤ機構20によって減速される。
ここで、上記の減速部13は、絶縁材料によって構成されて制御基板22を覆ったカバー16を有している。このカバー16には、上記複数の配線部32U1、32V1、32W1の間に介在し、これらの配線部32U1、32V1、32W1同士を互いに絶縁した絶縁壁16C、16Dが一体に設けられている。このように、制御基板22を覆うカバー16が複数の配線部32U1、32V1、32W1同士を絶縁する機能を兼ね備えているため、背景技術の欄で説明したコイル端集約部材のような部品を設ける場合と比較して、部品点数を削減することができる。
また、本実施形態では、ステータ24から延出された複数の配線部32U1、32V1、32W1は、ステータ24に含まれる複数のコイル32U、32V、32Wを構成する材料の端部によって構成されている。このため、例えば複数の配線部32U1、32V1、32W1が、複数のコイル32U、32V、32Wを構成する材料の端部に取り付けられた別部品(バスバー等)によって構成される場合と比較して、部品点数が少なくなる。
さらに、本実施形態では、上記の絶縁壁16C、16Dが合成樹脂製のカバー16に設けられているため、これらの絶縁壁16C、16Dをカバー16に一体成形することが容易である。また、これらの絶縁壁16C、16Dによって、複数の配線部32U1、32V1、32W1が設計通りの位置に配置される(位置決めされる)ので、複数の配線部32U1、32V1、32W1を位置決めするための作業が容易になる。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、第1実施形態と基本的に同様の構成及び作用については、第1実施形態と同符号を付与しその説明を省略する。
図6には、本発明の第2実施形態に係るモータ10の部分的な構成が図3に対応した斜視図にて示されており、図7には、同モータ10の部分的な構成が断面図にて示されている。この実施形態では、介在部としての複数(ここでは2つ)の絶縁壁21C、21Dがグリスカバー21に一体に設けられており、第1実施形態に係る絶縁壁16C、16Dが省略されている。これらの絶縁壁21C、21Dは、グリスカバー21の段部21Aからカバー16の底壁部16A側へ一体に延出されている。グリスカバー21の段部21Aは、制御基板22と接続部14Bとの間に配置されており、絶縁壁21C、21Dは制御基板22よりも底壁部16A側へ延びている。
これらの絶縁壁21C、21Dは、複数の配線部32U1、32V1、32W1の延出方向を長手とし且つ複数の配線部32U1、32V1、32W1が並ぶ方向を板厚方向とする長尺板状(平板状)に形成されており、複数の配線部32U1、32V1、32W1が並ぶ方向に間隔をあけて並んでいる。これらの絶縁壁21C、21Dの長さ寸法は、複数の配線部32U1、32V1、32W1の長さ寸法よりも短く設定されており、これらの絶縁壁21C、21Dが並ぶ間隔は、複数の配線部32U1、32V1、32W1が並ぶ間隔と同等に設定されている。
これらの絶縁壁21C、21Dが複数の配線部32U1、32V1、32W1の間に介在されることにより、複数の配線部32U1、32V1、32W1同士が互いに絶縁された構成になっている。これらの絶縁壁21C、21Dは、第1実施形態に係る絶縁壁16C、16Dと同様に、複数の配線部32U1、32V1、32W1を設計通りの位置に配置させる(位置決めする)ためのガイド部としての機能も備えている。この実施形態では、上記以外の構成は、第1実施形態と同様とされている。
この実施形態においても、第1実施形態と同様の作用効果が得られる。しかも、この実施形態では、カバー16をギヤハウジング14に取り付ける前に、絶縁壁21C、21Dによって複数の配線部32U1、32V1、32W1の位置決め(位置出し)をすることができるので、当該位置出しの作業が容易になる。
<実施形態の補足説明>
前記各実施形態では、介在部としての絶縁壁16C、16D、21C、21Dがそれぞれ平板状に形成されて配線部32U1、32V1、32W1の間に配置された構成にしたが、これに限らず、介在部の構成は適宜変更可能である。例えば図8に示される変形例のように構成してもよい。この変形例では、配線部32U1、32V1、32W1が並ぶ方向に対向し合う一対の絶縁壁70A、70Bがカバー16又はグリスカバー21に設けられており、これら一対の絶縁壁70A、70Bの間に配線部32U1が挿入されている。なお、この変形例では、配線部32V1、32W1(図8では図示省略)も上記同様の絶縁壁70A、70B間に挿入されている。つまり、この変形例では、配線部32U1、32V1、32W1に対応して一対の絶縁壁70A、70Bが3つ(三組)設けられており、それらの絶縁壁70A、70Bによって介在部が構成されている。
一対の絶縁壁70A、70Bは、図8では図示を省略したモータハウジング12側(矢印A方向側)の部位が、モータハウジング12側へ向かうほど互いに離間するように傾斜した傾斜部70A1、70B1とされている。これにより、一対の絶縁壁70A、70Bの間に配線部32U1、32V1、32W1を挿入し易くなっている。この変形例では、配線部32U1、32V1、32W1がそれぞれ一対の絶縁壁70A、70B間に挿入されるので、各配線部32U1、32V1、32W1を高精度に位置出しすることができる。
また、前記各実施形態では、複数の配線部32U1、32V1、32W1が、コイル32U、32V、32Wの端部によって構成された例を示したが、これに限るものではない。すなわち、複数の配線部は、コイル32U、32V、32Wの端部に取り付けられたバスバー等の別部品によって構成されたものでもよい。
また、前記各実施形態では、ワイパモータであり且つブラシレスモータであるモータ10に対して本発明が適用された場合について説明したが、これに限らず、本発明はワイパモータやブラシレスモータ以外のモータに対しても適用可能である。
その他、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲が上記各実施形態に限定されないことは勿論である。
10・・・モータ、11・・・モータ部、13・・・減速部、14・・・ギヤハウジング、16・・・カバー、16C、16D・・・絶縁壁(介在部)、20・・・ギヤ機構、21・・・グリスカバー(回路保護カバー)、21C、21D・・・絶縁壁(介在部)、22・・・制御基板、24・・・ステータ、26・・・ロータ、32U、32V、32W・・・コイル、32U1、32V1、32W1・・・配線部、34U、32V、32W・・・接続端子

Claims (4)

  1. 複数のコイルを含むステータ、及び前記複数のコイルが励磁されることで回転するロータを有し、前記複数のコイルから延出された複数の配線部の先端部にそれぞれ接続端子が設けられたモータ部と、
    各前記接続端子が接続されて前記励磁を制御する回路基板、前記ロータの回転を減速するギヤ機構、及び絶縁材料により構成されて前記回路基板を覆った絶縁部材を有する減速部と、
    を備え、
    前記絶縁部材には、前記複数の配線部の間に介在し、前記複数の配線部同士を互いに絶縁した介在部が一体に設けられているモータ。
  2. 前記複数の配線部は、前記複数のコイルを構成する材料の端部によって構成されている請求項1に記載のモータ。
  3. 前記減速部は、
    前記ギヤ機構を収容したギヤハウジングと、
    前記ギヤハウジングとの間に前記回路基板を収容したカバーと、
    を有し、
    前記絶縁部材は、前記カバーである請求項1又は請求項2に記載のモータ。
  4. 前記減速部は、
    前記ギヤ機構を収容したギヤハウジングと、
    前記ギヤハウジングとの間に前記回路基板を収容したカバーと、
    前記ギヤ機構と前記回路基板との間に配置された回路保護カバーと、
    を有し、
    前記絶縁部材は、前記回路保護カバーである請求項1又は請求項2に記載のモータ。
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