JP2019169559A - 微細配線層付きコアレス基板、半導体パッケージおよび半導体装置、並びに微細配線層付きコアレス基板および半導体パッケージの製造方法 - Google Patents

微細配線層付きコアレス基板、半導体パッケージおよび半導体装置、並びに微細配線層付きコアレス基板および半導体パッケージの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】微細配線層とコアレス基板との間のはんだバンプの亀裂や電極パッドおよび絶縁層の剥離の発生を抑制することができる微細配線層付きコアレス基板、半導体パッケージおよび半導体装置並びに微細配線層付きコアレス基板および半導体パッケージの製造方法を提供する。【解決手段】キャリア基材上に剥離層、密着層および銅箔層が形成され、銅箔層上に第一パッド、パターン配線および絶縁樹脂を有し、ビルドアップ配線層が数層積層されているキャリア基材付き微細配線層と、コアレス基板保持用キャリア基材上に配置されたコアレス基板をキャリア基材付き微細配線層の第二パッドとコアレス基板のパッドを、突起電極を介して接合し、その後、キャリア基材を剥離層の位置でキャリア基材付き微細配線層から剥離し、第一パッドを露出させる。【選択図】図1

Description

本発明は、微細配線層付きコアレス基板、半導体パッケージおよび半導体装置並びに微細配線層付きコアレス基板および半導体パッケージの製造方法に関する。
半導体チップとマザーボード間の電気的接続のために半導体パッケージ基板が使用されている。また、半導体パッケージ基板には半導体チップと半導体パッケージが実装されるプリント配線板との熱膨張係数の相違の橋渡しを行い、システムの実装の接合信頼性を高める役割もある。このような役割から半導体パッケージ基板は、インターポーザ基板などと呼ばれる。
また、半導体パッケージ基板は、基板内の配線幅、ピッチを各層で変化させることで、半導体チップ、マザーボード相互の線幅、ピッチに変換し電気的接続を得ている。
一方、半導体パッケージ基板と半導体チップの接続・実装方式は使用する状況により様々あるが半導体チップと半導体パッケージ基板をはんだや金等の金属接合で接続するフリップチップ接続・実装が多用されている。フリップチップ接続は半導体チップの端子面を基板側の端子面に配置することにより多くの端子を半導体パッケージ基板と接続できるため、高性能の半導体パッケージに多く用いられている。
また、近年では高性能なシステムを短期間で開発するために従来のSoC(System on a Chip)だけでなく、1つのパッケージ上で大規模なシステムを構築するSiP(System in Package)が用いられている。例えば、CPU・GPUと大容量メモリ等の複数の半導体チップを1つのパッケージ基板上に隣同士に配置する場合やチップ同士をスタックし、3次元に配置する形態もある。
また、2次元および3次元の少なくとも一方に複数の半導体チップを配置する形態においては、半導体パッケージ基板には数μm幅の微細配線や数十μmピッチのマイクロバンプの形成が求められている。これらの狭いバンプピッチの実装を実現するために、コア部に寸法安定性が高い材料を用いたインターポーザも提案されている。例えば、基板のコア部が半導体チップと材料が同じであるシリコンインターポーザや高い絶縁性を有し、半導体チップと線膨張係数が近いガラスインターポーザなどが提案されている。(参考文献1)
しかしながら、シリコンインターポーザにおいては半導体前工程用の設備を使用して製作するため、1枚のウエハから作製できるインターポーザに制限があることや製造設備も高価であるため、インターポーザのコストも高価となる。一方、ガラスインターポーザにおいても、コア部の貫通ビアの形成に専用の製造設備を要するため、同様に製造コストが高価となる。また、伝送特性においてもコア部の貫通ビア近辺での信号の劣化が問題となっている。これらの課題の解決策として、キャリア基材上に微細配線層を形成し、FCBGA(Flip Chip Ball Grid Array)用配線基板などと電極パッドを介して接合した後に、キャリア基材を除去し、半導体パッケージ基板上に微細配線層が形成される方式が考えられる。この方式では、コア部を有しないため、コア部での伝送特性の劣化を抑制することができる。また、剛直なキャリア基材上に微細配線層を形成するため、高精度で微細配線の形成、積層が可能となる。
一方、FCBGA用配線基板のコア部の貫通ビア近辺での信号の劣化も懸念されている。その解決策としてコア部を有しない、いわゆるコアレス基板が提案されている。コアレス基板は貫通ビア付近でのインピーダンス不整合を抑制できるため、半導体パッケージ基板内での信号の劣化の改善が期待できる。そのため、コアレス基板上に上記微細配線層が形成できれば、微細配線層付きコアレス基板内の信号の劣化はより改善することが見込まれる。しかしながら、コアレス基板にキャリア基材付き微細配線層を実装する工程でのリフロー炉での加熱により、コアレス基板およびキャリア基材付き微細配線層に反りが発生する。そして、半導体パッケージ基板間の隣接するはんだ同士が離れ、接続のオープン不良が生じたり、逆にはんだが一体化することにより接続がショートの状態となる等の不具合が発生し、適切にはんだ接合ができない問題が生じるおそれがある。特にコアレス基板は絶縁樹脂層と金属配線層の積層体であるため、加熱時の基板の反り量はコア基材を有する半導体パッケージ基板よりも大きくなる。そのため、上記の接続不良が多発する。さらに、はんだ接合後の冷却時にキャリア基材付き微細配線層とコアレス基板の線膨張係数(CTE)の差の影響でコアレス基板全体が反り、はんだバンプに応力が発生し、はんだバンプに亀裂が生じるおそれもある。これらの影響により、製造の歩留まりやはんだ接合部の信頼性を十分に確保できないことが懸念される。
また、キャリア基材付き微細配線層は、キャリア基材除去後には微細配線層上の半導体チップ搭載面に複数の半導体チップを搭載するため、キャリア基材付き微細配線層の面積は半導体チップよりも広くなる。そのため、従来の半導体チップを実装する場合よりも、キャリア基板端部の反りおよびはんだバンプに発生する応力が増大するため、上記のはんだ接合のオープン不良や、隣接するはんだの一体化による接続のショート状態、およびはんだバンプの亀裂が生じやすくなる。よって、半導体パッケージの接続信頼性の低下を及ぼすおそれがある。
また、コアレス基板にキャリア基材付き微細配線層を実装する際と同様に、微細配線層付きコアレス基板と半導体チップをはんだ接合するためにリフロー炉にて加熱する。この時にも微細配線層付きコアレス基板に反りが発生し、半導体チップと微細配線層間の隣接するはんだ同士が離れ、接続のオープン不良が生じたり、逆にはんだが一体化することにより接続がショートの状態となる等の不具合が発生し、適切にはんだ接合ができない問題が生じるおそれがある。さらに、はんだ接合後の冷却時に微細配線層付きコアレス基板と半導体チップの線膨張係数(CTE)の差の影響で半導体パッケージ全体が反り、はんだバンプに応力が発生し、はんだバンプに亀裂が生じるおそれもある。これらの影響により、製造の歩留まりやはんだ接合部の信頼性を十分に確保できないことが懸念される。これらの背景から、コアレス基板と微細配線層間および半導体チップと微細配線層間のはんだバンプの亀裂や電極パッドの剥離を防止し、配線の接続信頼性を確保することが必要となっている。
特開2002−280490号公報
本発明は、以上の事情の下になされ、微細配線層とコアレス基板との間並びに半導体チップと微細配線層付きコアレス基板のはんだバンプのオープンやショートの発生を抑制することができる微細配線層付きコアレス基板、半導体パッケージおよび半導体装置並びに微細配線層付きコアレス基板および半導体パッケージの製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様による微細配線層付きコアレス基板は、コア部がなく、ビルドアップ配線層からなるコアレス基板と、ビルドアップ配線層からなる微細配線層とを備え、前期微細配線層の配線パターン幅は上記コアレス基板の配線パターン幅よりも小さく、上記コアレス基板と上記微細配線層とは突起電極を介して電気的に接合されると共に、上記コアレス基板および上記微細配線層間の隙間に絶縁性の接着部材が充填され、上記微細配線層は、上記コアレス基板とは逆側の面にパッドを有することを特徴とする。
また、本発明の一態様による半導体パッケージは、上記発明の一態様による微細配線層付きコアレス基板と、上記電極パッドを介して、上記微細配線層付きコアレス基板と接続している半導体素子と、上記微細配線層付きコアレス基板と上記半導体素子との間に挿入された接着部材を含むことを特徴とする。
また、本発明の一態様による半導体装置は、上記発明の一態様による半導体パッケージと、上記半導体パッケージの電極パッドを介して、上記半導体パッケージと接続されているプリント配線板を有することを特徴とする。
また、本発明の一態様による微細配線層付きコアレス基板の製造方法は、キャリア基材上に剥離層を形成し、当該剥離層上に密着層を形成し、当該密着層上に銅箔層を形成し、銅箔層上に第一パッドおよびパターン配線形成し、絶縁樹脂を積層した微細配線層を形成し、当該微細配線層の上記剥離層とは逆側に第二パッドを形成してキャリア基材付き微細配線層を作製する工程と、上記キャリア基材付き微細配線層の上記第二パッド上に突起電極を形成する工程と、コアレス基板保持用キャリア基材上に剥離層を形成し、当該剥離層上に密着層を形成し、当該密着層上に上記コアレス基板を配置する工程と、上記キャリア基材付き微細配線層の第二パッドと上記コアレス基板のパッドを上記突起電極を介して接合する工程と、上記キャリア基材付き微細配線層と上記コアレス基板との隙間に絶縁性の接着部材を充填する工程と、上記キャリア基材を上記剥離層の位置でキャリア基材付き微細配線層から剥離し、上記第一パッドを微細配線層付きコアレス基板の上記第一パッドとして露出させる工程と、を備えることを特徴とする。
さらに、また、本発明の一態様による半導体パッケージの製造方法は、上記本発明の一態様による微細配線層付きコアレス基板の第一パッド上に突起電極を形成する工程と、
上記微細配線層付きコアレス基板の第一パッドと上記半導体素子のパッドを上記突起電極を介して接合する工程と、上記微細配線層付きコアレス基板と上記半導体素子との隙間に絶縁性の接着部材を充填する工程と、上記コアレス基板保持用キャリア基材を上記剥離層の位置で微細配線層付きコアレス基板から剥離し、微細配線層付きコアレス基板の第三パッドとして露出させる工程と、を備えることを特徴とする。
本発明の一態様によると、コアレス基板をコアレス基板保持用キャリア基材上に形成することにより、キャリア基材付き微細配線層のコアレス基板への実装工程および半導体チップの微細配線層付きコアレス基板への実装工程において、冷却時のはんだバンプ部や電極パッドと絶縁樹脂界面に発生する応力が低減されるため、はんだバンプの亀裂や電極パッドおよび絶縁層の剥離の発生を抑制できる。
本発明の一実施形態に係る半導体パッケージの構造を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係るキャリア基材付き微細配線層の構造を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る微細配線層付きコアレス基板の構造を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る半導体装置の構造を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係るキャリア基材付き微細配線層の製造工程を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係るキャリア基材付き微細配線層の製造工程を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係るキャリア基材付き微細配線層の製造工程を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る微細配線層付きコアレス基板の製造工程を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る半導体パッケージの製造工程を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る半導体パッケージの製造工程を示す断面図である。 本発明の変形例に係る微細配線層付きコアレス基板の構造を示す断面図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
ここで、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なることがある。また、以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための構成を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造等が下記のものに特定されるものではない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
図1は本発明の一実施形態による半導体パッケージの構造を示す断面図である。図1に示すように、半導体パッケージ31は、本発明の一実施形態による微細配線層付きコアレス基板100(詳細は後述)と、微細配線層付きコアレス基板100の電極パッドを介して、微細配線層付きコアレス基板100と接続されている半導体チップ17と、微細配線層付きコアレス基板100と半導体チップ17との間に挿入されたアンダーフィル9bとを有している。
微細配線層付きコアレス基板100に設けられたコアレス基板101は、コア部がなく、配線パターン1および、絶縁樹脂2を積層したビルドアップ配線層26で形成されている。
ビルドアップ配線層26は、公知であるビルドアップ工法により形成され、絶縁樹脂2と配線パターン1とを有する。絶縁樹脂2の形成材料には、例えばエポキシ系、ポリイミド系樹脂が用いられ、樹脂にフィラーを添加した材料も用いることができる。また、配線パターン1の形成材料には、例えば銅を用いることができる。なお、ビルドアップ配線層26の各層の配線パターン1はビア3により相互に電気的に接続されている。
最上層の配線パターン1には電気信号を外部との間で入出力するための電極パッド4が接続され、最下層の配線パターン1には電気信号を外部との間で入出力するための電極パッド7が接続されている。また、ビルドアップ配線層26の最表面には、ソルダーレジスト5が形成されている。ソルダーレジスト5は、電極パッド4上を開口するように形成する。なお、ソルダーレジスト5の形成材料は例えば、感光性エポキシ樹脂や樹脂にフィラーを添加した材料を用いることができる。また、公知であるコアレス基板の製造方法にはコアレス基板の片方の面のみにソルダーレジスト5が形成されている方法もあり、ソルダーレジスト5の形成方法・形態は特に限定されない。
電極パッド4上には、はんだバンプ6が形成されている。はんだバンプ6は、ソルダーレジスト5を形成した後に、電極パッド4上に印刷法やはんだボール振込み法などを用いて形成される。
コアレス基板101の半導体チップ搭載面側にビルドアップ配線層のみで形成された微細配線層200がはんだバンプ6などを介して金属接合されている。また、コアレス基板101と微細配線層200との隙間はアンダーフィル9aで埋め固められている。
また、微細配線層200の半導体チップ搭載面には、半導体チップ(半導体素子の一例)17がはんだバンプ10を介して接合されている。半導体チップ17と微細配線層200との隙間はアンダーフィル9bで埋め固められている。
図2は、本発明の一実施形態によるキャリア基材付き微細配線層の構造を示す断面図である。
図2に示すように、キャリア基材付き微細配線層102は、キャリア基材11と、キャリア基材11上に形成された剥離層12と、剥離層12上に形成された密着層13と、密着層13上に形成された銅箔層14と、銅箔層14上に形成されたパターン配線および絶縁樹脂21を積層した微細配線層200とを有している。なお、微細配線層の配線パターン幅はコアレス基板の配線パターン幅よりも小さい。
微細配線層200と半導体パッケージ基板101との接合を、平坦性を確保した上で行うために、キャリア基材11上に微細配線層200が形成されている。キャリア基材付き微細配線層102をコアレス基板101(図1参照)に実装した後に、キャリア基材付き微細配線層102を微細配線層200とキャリア基材11に分離するための剥離層12がキャリア基材11上に形成されている。
図3は、本発明の一実施による、キャリア基材付き微細配線層が実装された微細配線層付きコアレス基板の構造を示す断面図である。
図3に示すように、微細配線層付きコアレス基板100は、銅箔層上に形成されたパターン配線および絶縁樹脂を積層した微細配線層200と、微細配線層200の電極パッドを介して微細配線層200と接続しているコアレス基板101と、微細配線層200とコアレス基板101との間に挿入されたアンダーフィル9bとを有している。また、コアレス基板はコアレス基板保持用キャリア基材上に微細配線層が実装される面の反対の面と接するように配置されている。
コアレス基板において、キャリア基材付き微細配線層102の搭載領域上にフラックスを塗布した後、キャリア基材付き微細配線層102をコアレス基板101上に実装する。その後、微細配線層200とコアレス基板101との隙間にアンダーフィル9aを挿入する。その後、キャリア基材付き微細配線層からキャリア基材を分離する。これによって、本実施形態による微細配線層付きコアレス基板100が形成される。
ここで、コアレス基板保持用キャリア基材上にコアレス基板を形成しない場合、実装工程において、加熱時にコアレス基板が反り、キャリア基材付き微細配線層とのはんだ接合が適切に行われず、コアレス基板とキャリア基材付き微細配線層の隣接するはんだ同士が離れ、接続のオープン不良が生じたり、逆にはんだが一体化することにより接続がショートの状態となるおそれがある。さらに、はんだ接合温度から常温に冷却される過程において、キャリア基材付き微細配線層102とコアレス基板101との線膨張係数(CTE)の差により、コアレス基板101とキャリア基材付き微細配線層102との間に応力が発生する。それにともない、コアレス基板101の反りおよびはんだバンプ6への応力が増加し、はんだバンプ6の亀裂や電極パッド4および微細配線層200の絶縁樹脂の剥離が発生するおそれがある。
一方、コアレス基板保持用キャリア基材上にコアレス基板を形成した場合、実装工程において、加熱時では剛直なキャリア基材にコアレス基板が配置されているため、コアレス基板の反りが抑制できるため、キャリア基材付き微細配線層とのはんだ接合が適切に実施することができる。さらに、キャリア基材付き微細配線層のキャリア基材とコアレス基板のコアレス基板保持用キャリア基材は同じ材質であり、冷却時のキャリア基材付き微細配線層102とコアレス基板101との線膨張係数(CTE)の差がより小さくなるため、半導体パッケージ51の反りおよびはんだバンプ6への応力が抑制され、はんだバンプ6の亀裂や電極パッド4および微細配線層200の絶縁樹脂の剥離の発生を抑制できる。
次に、コアレス基板101にスティフナ15を貼り合わせる。なお、スティフナ15の厚さは特に限定されず、高い剛性が確保できる厚さでよい。スティフナ15の形成材料には、半導体パッケージ51の線膨張係数および剛性の関係より選択し、例えば、鉄、銅、銅合金、ステンレス鋼などが用いられる。
スティフナ15とコアレス基板101とを密着させるために例えば、スティフナ15に接着層16を塗布し、コアレス基板101と密着させ、接着する。なお、接着層16の形成材料としては、エポキシ系およびアクリル系接着剤などがある。なお、スティフナ15を形成する工程は、キャリア基材付き微細配線層102を実装する前、半導体チップ17を実装する前およびプリント配線板32(図4参照)に実装前のどの工程の間でも構わない。
その後、微細配線層付きコアレス基板101の半導体チップ17の搭載面に、はんだボール搭載法などではんだボールを搭載し、リフロー炉にて加熱することにより、微細配線層200にはんだバンプ10(図1参照)を形成する。その後、半導体チップ17を微細配線層付きコアレス基板100に実装する。
ここで、コアレス基板保持用キャリア基材上にコアレス基板を形成しているため、リフロー炉での加熱の際に微細配線層付きコアレス基板の反りを抑制することができるため、半導体チップ17とのはんだ接合がはんだのブリッジなどの不具合なく、適切に接合できる。さらに、コアレス基板保持用キャリア基材上に微細配線層付きコアレス基板が形成されているため、冷却時の半導体チップ17と微細配線層付きコアレス基板100との線膨張係数(CTE)の差は小さくなるため、半導体パッケージ31の反りおよびはんだバンプ10への応力が抑制され、はんだバンプ10の亀裂や接続パッド20および半導体チップ17の絶縁樹脂の剥離の発生を抑制できる。
半導体チップ17と微細配線層200との隙間にアンダーフィル9bを挿入する。その後、コアレス基板保持用キャリア基材と微細配線層付きコアレス基板をキャリア基材付き微細配線層とキャリア基材を分離した方法と同様の方法で剥離する。
その後、微細配線層付きコアレス基板100のプリント配線板搭載面に、はんだボール搭載法などではんだボールを搭載し、リフロー炉にて加熱することにより、はんだバンプ8(図1参照)を形成する。このようにして、図1に示す半導体パッケージ31を作製する。
その後、半導体パッケージ31をプリント配線板32に実装し、図4に示すように、半導体パッケージ31と、半導体パッケージ31の電極パッド7を介して、半導体パッケージ31と接続されているプリント配線板32とを有する半導体装置40を作製する。
以下に本発明の一実施形態による微細配線層付きコアレス基板の製造方法について説明するが、本発明はこれに限定されるわけではない。
<キャリア基材付き微細配線層の作製>
キャリア基材付き微細配線層102の作製について図5から図7を用いて説明する。キャリア基材11として、例えばガラス基板を用いる。ガラス基板は平坦性に優れており、微細配線層200の形成に適している。また、ガラス基板は低線膨張係数であるため、パターンの配置精度に優れており、コアレス基板101への実装の際に、微細配線層付きキャリア基材102をコアレス基板101に精度良く接合することができる。ガラス基板の厚さは作製時のガラス基板の反り発生を抑制する観点から厚いほうが好ましく、例えば0.7mm以上が好ましい。なお、キャリア基材11の材料はガラス基板に限定されず、表面が平滑であり、高弾性率で低線膨張係数である材料であれば良く、シリコン基板、メタル基板、セラミックス基板でも良い。
次に、キャリア基材11上に微細配線層200を形成する。図5(a)に示すように、キャリア基材11の一方の面に、実装工程にてキャリア基材11を剥離するための剥離層12を形成する。剥離層12は紫外線を透過する厚さに調整しておく。
その後、図5(a)に示すように、剥離層上に紫外線で硬化する接着剤を塗布して密着層13を形成する。
次に、図5(b)に示すように、平坦な定盤18上に薄い銅箔層14を敷き、図5(c)に示すように、真空中で密着層13と銅箔層14とが接するように配置し、この状態で密着層13に紫外線を照射し、図6(a)に示すように、密着層13を硬化させ、定盤18を取り除く。銅箔層14は、定盤18の平坦性を保持した状態で硬化されるため、銅箔層14上に微細なパターンを形成することができる。
次に、図6(b)に示すように、銅箔層14上にレジストパターン19をフォトリソグラフィ法などを用いて形成し、銅箔層14をシード層としてレジストパターン19に形成された複数の開口部に電解めっきにより半導体チップ17(図6では不図示)との接続パッド(パターン配線の一部)20を形成する。キャリア基材11を剥離し、接続パッド20を露出したときに、接続パッド20の表面がAuとなるように銅箔層14側からAu/Ni/Cuの順にめっきを形成する。これにより接続パッド20はAu/Ni/Cuの積層構造を有する。このとき、AuへのCu拡散を防止するため、銅箔層14とAuの間に薄いNiを形成してからAu/Ni/Cuのめっきを行う。その後、図6(c)に示すように、レジストパターン19を除去する。
次に、図6(d)に示すように、接続パッド20上にスピンコート法を用いて絶縁樹脂21を形成する。絶縁樹脂の21の形成材料には、感光性エポキシ系樹脂が用いられる。絶縁樹脂21はスピンコート法ではなく、絶縁樹脂フィルムを真空ラミネーターで圧縮加熱により形成してもよい。
次に、図6(e)に示すように、接続パッド20に貫通ビア22を形成する。本実施例では絶縁樹脂21に感光性エポキシ系樹脂が用いられており、絶縁樹脂21に対して紫外線(UV)露光および現像を実施することにより、貫通ビア22を形成する。絶縁樹脂21に非感光性の樹脂が用いられている場合には、レーザー光照射により絶縁樹脂21に貫通ビアを形成しても良い。次に、アッシングなどで接続パッド上の残渣などを除去し、無電解めっき法およびスパッタリング法などを用いて電解めっきのシード層(不図示)を形成する。このシード層の形成材料は、無電解めっき法ではCuが適しており、スパッタリング法ではTi/CuおよびCr/Cuなどが適している。このシード層は電解めっき後のシード層エッチング工程で配線細りを抑制できるように、厚さが300nm以下程度となるように薄く形成することが望ましい。
次に、図6(f)に示すように、シード層上にレジストパターン19を形成し、レジストパターン19に形成された開口部に電解銅めっきで微細配線23を形成する。次に、図6(g)に示すように、レジストパターン19を除去し、微細配線23をマスクとして、シード層をエッチングする。図7(a)に示すように、以上の微細配線形成工程を積み重ねる配線層数に合わせて工程を繰り返し、微細配線層200を形成する。
その後、図7(b)に示すように、コアレス基板101(図7(b)では不図示)の実装面側の微細配線層200の最表面に絶縁樹脂層24を形成する。絶縁樹脂層24は、感光性エポキシ系樹脂を用いて形成される。次に、図7(c)に示すように、UV露光および現像を実施し、微細配線200のパターン配線が露出される開口部25を絶縁樹脂層24に形成し、ベークにより絶縁樹脂層24を硬化する。
露出したパターン配線のCuの酸化防止とはんだバンプの濡れ性を良くするため、パターン配線に表面処理を行う。パターン配線の表面にNi/Pd/Auからなるパッド表面処理層を形成する。なお、パターン配線の表面に、水溶性プレフラックス(Organic Sold erability Preservative:OSP) による表面処理によって有機被を形成しても良い。
次に、図7(d)に示すように、はんだバンプ(突起電極の一例)6をパッド表面処理層上に搭載し、リフローした後、キャリア基材11を個片化することでキャリア基材付き微細配線層102が完成する。
<コアレス基板の作製>
次に、コアレス基板の作製について説明する。ビルドアップ配線層の絶縁材料2としてフィラーを添加したエポキシ系樹脂を用い、配線の材料として銅を用いたビルドアップ配線層を6層、および最表面には電極パッド4、7上に開口するようにソルダーレジスト5が形成されたコアレス基板を公知の技術を用いて作製する。また、キャリア基材付き微細配線層との接合面のパッド上に、はんだボール搭載法により、はんだバンプを形成する。このようにしてコアレス基板101を作製する。
次に、コアレス基板保持用キャリア基材27上にコアレス基板101を配置する。コアレス基板保持用キャリア基材27として、例えばガラス基板を用いる。ガラス基板は平坦性に優れており、コアレス基板に平坦性を付与させ、保持するのに適している。また、ガラス基板は半導体チップに用いられるシリコンと近い線膨張係数であるため、半導体チップとの実装工程において、はんだ接合後に接合部に発生する応力を低減することができる。また、コアレス基板保持用キャリア基材とキャリア基材付き微細配線層に用いるキャリア基材の材質は同様であることが好ましい。こうすることにより、キャリア基材付き微細配線層との実装工程において、はんだ接合後に接合部に発生する応力を低減することができる。また、ガラス基板の厚さは作製時のガラス基板の反り発生を抑制する観点から厚いほうが好ましく、例えば0.7mm以上が好ましい。なお、コアレス基板保持用キャリア基材27の材料はガラス基板に限定されず、表面が平滑であり、高弾性率で低線膨張係数である材料であれば良く、シリコン基板、メタル基板、セラミックス基板でも良い。
次に、コアレス基板保持用キャリア基材27の微細配線層形成面とは反対の面に、実装工程にてコアレス基板保持用キャリア基材27を剥離するための剥離層12を形成する。剥離層12は紫外線を透過する厚さに調整しておく。
その後、剥離層上に紫外線で硬化する接着剤を塗布して密着層13を形成する。
次に、天盤18上にコアレス基板101を配置した後、真空中で密着層13とコアレス基板101とが接するように配置し、この状態で密着層13に紫外線を照射し、密着層13を硬化させ、定盤18を取り除く。コアレス基板101は、定盤18の平坦性を保持した状態で硬化されるため、コアレス基板保持用キャリア基材上に平坦性良く、コアレス基板を配置することができる。また、定盤18には基板吸着機構を設けることでさらに平坦性よくコアレス基板を配置することができる。
また、その他のコアレス基板の作製方法としては、上記のキャリア基材付き微細配線層の作製方法と同様にコアレス基板保持用キャリア基材上にビルドアップ配線層を積層し、ソルダーレジストを形成して作製してもよい。
また、コア基材にガラスエポキシ基板を用い、配線層として銅を用いたプリント配線板32を作製する。
次に、キャリア基材付き微細配線層102をコアレス基板101に実装する実装工程および微細配線層付きコアレス基板100の製造工程について図3および図8(a)から図9(a)並びに図11を用いて説明する。ディスペンサなどを用いて接着剤をスティフナ15に塗布し、コアレス基板101のキャリア基材付き微細配線層102の搭載面側に接着剤を当該搭載面に対向させてスティフナ15を配置する。その後、コアレス基板101を加熱し、スティフナ15に塗布された接着剤を硬化させる。
次に、スティフナ15が貼付けられたコアレス基板101にディスペンサなどを用いてフラックスをキャリア基材付き微細配線層102の接続範囲に塗布する。その後、マウンターなどを用いてキャリア基材付き微細配線層102の接続端子をコアレス基板101の実装領域に配置する。
その後、図8(a)に示すように、リフロー炉を用いて、コアレス基板101とキャリア基材付き微細配線層102をはんだ接合する。
その後、フラックス洗浄機を用いて、コアレス基板101に塗布したフラックスを洗浄する。なお、フラックス洗浄液は例えばアルカリ系溶剤が用いられる。
次に、プレベーキングを行った後、プラズマ発生装置を用いてはんだ接合部付近の表面の改質を行う。その後、図8(b)に示すように、ディスペンサを用いて、接合された微細配線層200とコアレス基板101の間にエポキシ樹脂にフィラーを添加したアンダーフィル9aを挿入し、加熱して硬化する。
次に、微細配線層200が形成されているキャリア基材11の面の反対の面(すなわち、微細配線層200が形成されていない側のキャリア基材の面)からレーザー光を剥離層12に照射し、図8(c)に示すように、剥離層12とキャリア基材11を分離させる。次に、図9(a)に示すように、粘着テープなどの粘着性の部材により、剥離層12および密着層13を剥離する。具体的には、粘着テープをキャリア基材11が接着されていた部分に貼り付け、粘着テープを剥がすことにより、剥離層12、密着層13を微細配線層200から除去する。
次に、図3に示すように、銅箔層14と薄いNiをエッチングし、半導体チップ17と接続する接続パッドを露出させる。これにより、キャリア基材上に微細配線層200が実装された微細配線層付きコアレス基板100が形成される。
また、コアレス基板の作製方法として、上記のキャリア基材付き微細配線層の作製方法と同様にコアレス基板保持用キャリア基材上にビルドアップ配線層を積層し、ソルダーレジストを形成して作製した場合には、図11に示すような、キャリア基材上に微細配線層200が実装された微細配線層付きコアレス基板100が形成される。
<半導体パッケージおよび半導体装置の作製>
次に、半導体パッケージ31の製造工程および半導体装置40の製造工程について図1、図4および図9(b)から図10を用いて説明する。
微細配線層付きコアレス基板100が完成した後、図9(b)に示すように、微細配線層付きコアレス基板100の半導体チップ搭載面に、はんだボール搭載法により、はんだボールを搭載し、リフロー炉にて加熱することにより、はんだバンプ10を形成する。その後、半導体チップ17を微細配線層付きコアレス基板100に実装し、半導体チップ17と微細配線層付きコアレス基板100とを電気的に接続する。次に、プレベーキングを行った後、プラズマ発生装置を用いてはんだ接合部付近の表面の改質を行う。その後、図9(c)に示すように、ディスペンサを用いて、接合された半導体チップ17と微細配線層付きコアレス基板100との間にエポキシ樹脂にフィラーを添加したアンダーフィル9bを挿入し、加熱して硬化する。
次に、コアレス基板101が形成されているコアレス基板保持用キャリア基材27の面の反対の面(すなわち、コアレス基板101が形成されていない側のコアレス基板保持用キャリア基材の面)からレーザー光を剥離層12に照射し、図10に示すように、剥離層12とコアレス基板保持用キャリア基材27を分離させ、粘着テープなどの粘着性の部材により、剥離層12および密着層13を剥離する。具体的には、粘着テープをコアレス基板保持用キャリア基材27が接着されていた部分に貼り付け、粘着テープを剥がすことにより、剥離層12、密着層13をコアレス基板101から除去する。なお、コアレス基板をキャリア基材付き微細配線層と同様の方法で作製した場合など、ビルドアップ配線層とコアレス基板保持用キャリア基材との界面の構造に応じて、銅箔層14と薄いNiをエッチングし、プリント配線板32と接続する接続パッドを露出させる。
その後、図1に示すように、微細配線層付きコアレス基板100のプリント配線板搭載面に、はんだボール搭載法により、はんだボールを搭載し、リフロー炉にて加熱することにより、はんだバンプ8を形成する。このようにして、半導体パッケージ31を作製することができる。その後、半導体パッケージ31をプリント配線板32に実装し、半導体パッケージ31のコアレス基板101とプリント配線板32とを電気的に接続し、半導体装置40を作製する(図4参照)。
<実施例1>
ここで、キャリア基材付き微細配線層102をコアレス基板101に実装し、アンダーフィル9aを挿入後、キャリア基材11を剥離した。コアレス基板101と微細配線層200と間のはんだバンプ部の断面を観察し、バンプ亀裂および電極パッド剥離の有無の確認を行った。観察の結果、はんだバンプに亀裂および電極パッドの剥離は見られず、配線の接続信頼性が確保されていることを確認した。
さらに、キャリア基材付き微細配線層102をコアレス基板101に実装し、キャリア基材11を剥離し、アンダーフィル9aを挿入後、微細配線層付きコアレス基板100の半導体チップ搭載面に、はんだバンプ10を形成し、半導体チップ17を微細配線層付きコアレス基板100に実装し、半導体チップ17と微細配線層付きコアレス基板100との間にアンダーフィル9bを挿入し、加熱して硬化した。その後、コアレス基板保持用キャリア基材を剥離し、微細配線層付きコアレス基板100上の微細配線層200と半導体チップ17との間のはんだバンプ部の断面を観察し、バンプ亀裂および電極パッド剥離の有無の確認を行った。観察の結果、はんだバンプに亀裂および電極パッドの剥離は見られず、配線の接続信頼性が確保されていることを確認した。
<比較例1>
一方、コアレス基板保持用キャリア基材上にコアレス基板を形成しない水準の通常のコアレス基板101を用意した。キャリア基材付き微細配線層102をコアレス基板101に実装し、アンダーフィル9aを挿入した後、キャリア基材11を剥離した。その後、微細配線層付きコアレス基板100の半導体チップ搭載面に、はんだバンプ10を形成し、半導体チップ17を微細配線層付きコアレス基板100に実装し、半導体チップ17と微細配線層付きコアレス基板100との間にアンダーフィル9bを挿入し、加熱して硬化した。
その後、コアレス基板101と微細配線層200と間のはんだバンプ部の断面およびコアレス基板101上の微細配線層200と半導体チップ17との間のはんだバンプ部の断面を観察し、バンプ亀裂および電極パッド剥離の有無の確認を行った。観察の結果、どちらの断面にも、外周部のはんだバンプに亀裂が発生し、電極パッドに剥離が発生していることを確認した。また、一部のはんだバンプには、実装時の微細配線層付きコアレス基板の反りが原因と考えられるはんだ接合のオープンやショートも発生していた。
比較例1に対して実施例1では、本発明の構造を用いることではんだバンプ部や電極パッドと絶縁樹脂界面に発生する応力を低減させることでバンプの亀裂やパッドの剥離の発生を抑制できることを確認した。さらに、実装工程での微細配線層付きコアレス基板の反りを抑制することで、良好なはんだ接合ができることを確認した。
以上、説明したように、本実施形態によるキャリア基材付き微細配線層、微細配線層付きコアレス基板、半導体パッケージおよび半導体装置によれば、コアレス基板保持用キャリア基材上にコアレス基板を配置することで、キャリア基材付き微細配線層を実装する工程において、加熱時では剛直なキャリア基材にコアレス基板が形成されているため、コアレス基板の反りが抑制でき、キャリア基材付き微細配線層とのはんだ接合が適切に実施することができる。さらに、キャリア基材付き微細配線層のキャリア基材とコアレス基板のコアレス基板保持用キャリア基材は同じ材質であるため、冷却時のキャリア基材付き微細配線層102とコアレス基板101との線膨張係数(CTE)の差がより小さくなるため、微細配線層付きコアレス基板100の反りおよびはんだバンプ6への応力が抑制され、はんだバンプ6の亀裂や電極パッド4および微細配線層200の絶縁樹脂の剥離の発生を抑制できる。
また、微細配線層付きコアレス基板に半導体チップを実装する工程においても、コアレス基板保持用キャリア基材上にコアレス基板が形成されているため、加熱の際に微細配線層付きコアレス基板の反りを抑制することができ、半導体チップ17とのはんだ接合がはんだのブリッジなどの不具合なく、適切に接合できる。さらに、コアレス基板保持用キャリア基材上に微細配線層付きコアレス基板が形成されているため、冷却時の半導体チップ17とコアレス基板101との線膨張係数(CTE)の差は小さくなり、半導体パッケージ31の反りおよびはんだバンプ10への応力が抑制され、はんだバンプ10の亀裂や接続パッド20および半導体チップ17の絶縁樹脂の剥離の発生を抑制できる。
以上、本発明の実施形態を詳述してきたが、実際には、上記の実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の変更があっても本発明に含まれる。
1 配線パターン
2 絶縁樹脂
3 ビア
4 電極パッド
5 ソルダーレジスト
6 はんだバンプ
7 電極パッド
8 はんだバンプ
9a,9b アンダーフィル(絶縁性の接着部材)
10 はんだバンプ
11 キャリア基材
12 剥離層
13 密着層
14 銅箔層
15 スティフナ
16 接着層
17 半導体チップ
18 定盤
19 レジストパターン
20 接続パッド(第一パッド)
21 絶縁樹脂
22 貫通ビア
23 微細配線
24 絶縁樹脂層
25 開口部(第二パッド)
26 ビルドアップ配線層
27 コアレス基板保持用キャリア基材
31 半導体パッケージ
32 プリント配線板
40 半導体装置
100 微細配線層付きコアレス基板
101 コアレス基板
102 キャリア基材付き微細配線層
200 微細配線層

Claims (7)

  1. コア部がなく、ビルドアップ配線層からなるコアレス基板と、
    ビルドアップ配線層からなる微細配線層とを備え、
    前記微細配線層の配線パターン幅は前記コアレス基板の配線パターン幅よりも小さく、
    前記コアレス基板と前記微細配線層とは突起電極を介して電気的に接合されると共に、前記コアレス基板および前記微細配線層間の隙間に絶縁性の接着部材が充填され、
    前記微細配線層は、前記コアレス基板とは逆側の面に電極パッドを有することを特徴とする微細配線層付きコアレス基板。
  2. 請求項1に記載の微細配線層付きコアレス基板と、
    前記電極パッドを介して、前記微細配線層付きコアレス基板と接続している半導体素子と、
    前記微細配線層付きコアレス基板と前記半導体素子との間に挿入された絶縁性の接着部材を含むことを特徴とする半導体パッケージ。
  3. 請求項2に記載の半導体パッケージと、
    さらに電極パッドを介して接続しているプリント配線板を含むことを特徴とする半導体装置。
  4. キャリア基材上に剥離層を形成し、当該剥離層上に密着層を形成し、当該密着層上に銅箔層を形成し、銅箔層上に第一パッドおよびパターン配線を形成し、絶縁樹脂を積層した前記微細配線層を形成し、当該微細配線層の前記剥離層とは逆側に第二パッドを形成してキャリア基材付き微細配線層を作製する工程と、
    前記キャリア基材付き微細配線層の前記第二パッド上に突起電極を形成する工程と、
    コアレス基板保持用キャリア基材上に剥離層を形成し、当該剥離層上に密着層を形成し、当該密着層上に前記コアレス基板を配置する工程または当該密着層上に前記ビルドアップ配線層を積層してなる前記コアレス基板を形成する工程と、
    前記キャリア基材付き微細配線層の第二パッドと前記コアレス基板のパッドを前記突起電極を介して接合する工程と、
    前記キャリア基材付き微細配線層と前記コアレス基板との隙間に絶縁性の接着部材を充填する工程と、
    前記キャリア基材を前記剥離層の位置で前記キャリア基材付き微細配線層から剥離し、前記第一パッドを前記微細配線層付きコアレス基板の前記第一パッドとして露出させる工程と、
    を備えることを特徴とする微細配線層付きコアレス基板の製造方法。
  5. 請求項4に記載の微細配線層付きコアレス基板の製造方法において、
    前記キャリア基材の材質はガラスである微細配線層付きコアレス基板の製造方法。
  6. キャリア基材上に剥離層を形成し、当該剥離層上に密着層を形成し、当該密着層上に銅箔層を形成し、銅箔層上に第一パッドおよびパターン配線形成し、絶縁樹脂を積層した前記微細配線層を形成し、当該微細配線層の前記剥離層とは逆側に第二パッドを形成してキャリア基材付き微細配線層を作製する工程と、
    前記キャリア基材付き微細配線層の前記第二パッド上に突起電極を形成する工程と、
    コアレス基板保持用キャリア基材上に剥離層を形成し、当該剥離層上に密着層を形成し、当該密着層上に前記コアレス基板を配置する工程または当該密着層上に前記ビルドアップ配線層を積層してなる前記コアレス基板を形成する工程と、
    前記キャリア基材付き微細配線層の第二パッドと前記コアレス基板のパッドを前記突起電極を介して接合する工程と、
    前記キャリア基材付き微細配線層と前記コアレス基板との隙間に絶縁性の接着部材を充填する工程と、
    前記キャリア基材を前記剥離層の位置で前記キャリア基材付き微細配線層から剥離し、前記第一パッドを前記微細配線層付きコアレス基板の前記第一パッドとして露出させる工程と、
    前記微細配線層付きコアレス基板の第一パッド上に突起電極を形成する工程と、
    前記微細配線層付きコアレス基板の第一パッドと前記半導体素子のパッドを突起電極を介して接合する工程と、
    前記微細配線層付きコアレス基板と前記半導体素子との隙間に絶縁性の接着部材を充填する工程と、
    前記コアレス基板保持用キャリア基材を前記剥離層の位置で前記微細配線層付きコアレス基板から剥離し、前記微細配線層付きコアレス基板の第三パッドとして露出させる工程と、
    を備えることを特徴とする半導体パッケージの製造方法。
  7. 請求項6に記載の半導体パッケージの製造方法において、
    前記キャリア基材の材質はガラスである半導体パッケージの製造方法。
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