JP2019169341A - 蓄電装置 - Google Patents

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幹也 栗田
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Abstract

【課題】生産性の向上が可能である蓄電装置を提供する。【解決手段】蓄電装置は、第1方向に沿って並ぶ第1蓄電セル及び第2蓄電セルと、第1方向に沿って第1蓄電セルの一方の端子に隣接する第1集電板と、第1方向に沿って第2蓄電セルの一方の端子に隣接する第2集電板と、第1集電板と第2集電板とを接合する第1溶接部と、を備え、第1集電板は、第1蓄電セルに接触する第1本体部と、第1方向に交差する第2方向に沿って第1本体部の縁から突出する第1基端部と、第1基端部の先端から第1方向に沿って延在する第1先端部とを有し、第2集電板は、第2蓄電セルに接触する第2本体部と、第2方向に沿って第2本体部の縁から突出する第2基端部と、第2基端部の先端から第1方向に沿って延在する第2先端部とを有し、第1溶接部は、第2方向において、第1基端部と第2先端部とが重なる第1領域上に設けられる。【選択図】図5

Description

本発明は、蓄電装置に関する。
蓄電装置の一種として、全固体電池が挙げられる。下記特許文献1には、複数の積層電池が正極集電箔および負極集電箔を介して積み重ねられている態様が開示されている。これらの積層電池は、互いに並列接続され、且つ、モールド樹脂によって封止されている。
特開2014−116156号公報
上記特許文献1にて、各正極集電箔(各負極集電箔)は、モールド樹脂によって封止される前に、正極端子(負極端子)に溶接される。この溶接を実施するためには、各正極集電箔(各負極集電箔)と正極端子(負極端子)とを載置するための治具を準備する工程、当該治具を所定位置に配置する工程、及び溶接後に当該治具を取り出す工程等が必要になる。積層電池等の蓄電装置の製造にあたっては、上述したような工程を削除又は簡略化し、生産性を向上することが望まれている。
本発明の一側面の目的は、生産性の向上が可能である蓄電装置を提供することである。
本発明の一側面に係る蓄電装置は、第1方向に沿って並ぶ第1蓄電セル及び第2蓄電セルと、第1方向に沿って第1蓄電セルの一方の端子に隣接する第1集電板と、第1方向に沿って第2蓄電セルの一方の端子に隣接する第2集電板と、第1集電板と第2集電板とを接合する第1溶接部と、を備え、第1集電板は、第1蓄電セルに接触する第1本体部と、第1方向に交差する第2方向に沿って第1本体部の縁から突出する第1基端部と、第1基端部の先端から第1方向に沿って延在する第1先端部とを有し、第2集電板は、第2蓄電セルに接触する第2本体部と、第2方向に沿って第2本体部の縁から突出する第2基端部と、第2基端部の先端から第1方向に沿って延在する第2先端部とを有し、第1溶接部は、第2方向において、第1基端部と第2先端部とが重なる第1領域に設けられる。
この蓄電装置によれば、第1溶接部は、第2方向において、第1基端部と第2先端部とが重なる第1領域に設けられる。このため、第1集電板における第1基端部を台座として利用し、第1溶接部を形成することができる。これにより、第1溶接部を形成するための治具の準備工程、及び当該治具の取り出し工程等を省略できるので、生産性の向上が可能になる。
第1方向に沿って第1蓄電セルと第2蓄電セルとは、互いに隣り合っており、第1方向において、第1蓄電セルと第2蓄電セルとは、第1集電板と第2集電板との間に位置してもよい。この場合、第1溶接部と第1蓄電セルとの距離を大きくすることができるので、溶接に伴う第1蓄電セルの損傷を抑制できる。
第1集電板の形状と第2集電板の形状とは、互いに略同一であってもよい。この場合、蓄電装置の製造コストを低減できる。
第1先端部は、その先端側ほど第2方向において第1蓄電セルから離れるように、第1方向に対して傾斜してもよい。この場合、蓄電装置の組立時に第1集電体と第2集電体とを容易に配置できる。加えて、第1溶接部と第1蓄電セルとの距離を大きくすることができる。
第1蓄電セル及び第2蓄電セルのそれぞれは、第1方向に沿って積層される複数の電極を含む電極積層体を有しており、複数の電極のそれぞれは、バイポーラ電極であってもよい。この場合、第1蓄電セル及び第2蓄電セルの内部抵抗を低減できる。
上記蓄電装置は、第1方向に沿って、第1蓄電セルの他方の端子と第2蓄電セルの他方の端子とに隣接する第3集電板と、第1方向に沿って第2蓄電セルを挟んで第1蓄電セルに対して反対側に位置し、その一方の端子が第2集電板に隣接する第3蓄電セルと、第1方向に沿って第3蓄電セルの他方の端子に隣接する第4集電板と、第3集電板と第4集電板とを接合する第2溶接部と、をさらに備え、第3集電板は、第2蓄電セルに接触する第3本体部と、第2方向に沿って第3本体部の縁から突出する第3基端部と、第3基端部の先端から第1方向に沿って延在する第3先端部とを有し、第4集電板は、第3蓄電セルに接触する第4本体部と、第2方向に沿って第4本体部の縁から突出する第4基端部と、第4基端部の先端から第1方向に沿って延在する第4先端部とを有し、第2溶接部は、第2方向において、第3先端部と第4基端部とが重なる第2領域に設けられてもよい。この場合、第4集電板における第4基端部を台座として利用し、第2溶接部を形成することができる。これにより、第2溶接部を形成するための治具の準備工程、及び当該治具の取り出し工程等を省略できるので、生産性のさらなる向上が可能になる。
第1先端部と第2先端部とは、第1方向の一方側に向かって延在し、第3先端部と第4先端部とは、第1方向の他方側に向かって延在してもよい。この場合、各蓄電セルの正極端子に接続される集電板と、各蓄電セルの負極端子に接続される集電板とを同一規格のものとすることができる。
第1溶接部と第2溶接部とは、第1蓄電セルに対して第2方向における一方側に位置してもよい。この場合、蓄電装置における余剰スペースを削減することができるので、蓄電装置の小型化が実現可能になる。
第1集電板の形状と第3集電板の形状とは、互いに略同一であってもよい。この場合、各蓄電セルの正極端子に接続される集電板と、各蓄電セルの負極端子に接続される集電板とを同一規格のものとすることができる。したがって、蓄電装置の製造コストを良好に低減できる。
第3集電板の形状と第4集電板の形状とは、互いに略同一であってもよい。この場合、蓄電装置の製造コストを良好に低減できる。
本発明の一側面によれば、生産性の向上が可能である蓄電装置を提供できる。
図1は、実施形態に係る蓄電装置を示す概略斜視図である。 図2(a)は、蓄電セル及び当該蓄電セルに接触する集電板の概略斜視図であり、図2(b)は、蓄電セル及び当該蓄電セルに接触する集電板の概略側面図である。 図3は、蓄電セルの概略断面図である。 図4は、図3に示された破線で囲われた領域の拡大図である。 図5(a)は、図1のVa−Va線に沿った概略断面図であり、図5(b)は、図5(a)にて示される正極集電板の概略平面図である。 図6(a)は、図1のVIa−VIa線に沿った概略断面図であり、図6(b)は、図6(a)にて示される負極集電板の概略平面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。図面の説明において、同一又は同等の要素には同一符号を用い、重複する説明を省略する。なお、図面の寸法比率は、説明のものと必ずしも一致していない。
図1は、本実施形態に係る蓄電装置を示す概略斜視図である。図1に示される蓄電装置1は、例えばフォークリフト、ハイブリッド自動車、電気自動車等の各種車両のバッテリとして用いられる蓄電モジュールである。蓄電装置1は、セルスタック2と、セルスタック2に電気的に接続される接続部材3,4と、セルスタック2を拘束する一対の拘束部材5,6と、セルスタック2と拘束部材5との間に配置される絶縁緩衝部材7と、セルスタック2と拘束部材6との間に配置される絶縁緩衝部材8と、セルスタック2の一部を覆うカバー部材9とを備える。以下では、拘束部材5,6がセルスタック2を拘束する方向を図1に示される方向X(第1方向)とし、水平方向において方向Xと交差もしくは直交する方向を方向Yとし、方向X及び方向Yと交差もしくは直交する方向を方向Z(第2方向)とする。
セルスタック2は、方向Xに沿って配列される複数の蓄電セル11を有する。すなわち、セルスタック2は、複数の蓄電セル11の集合体である。セルスタック2は、例えば89個以上111個以下の蓄電セル11を含む。本実施形態では、セルスタック2は、100個の蓄電セルを含む。蓄電セル11の構成の詳細については、後述する。また、セルスタック2は、図1では示されていないが、複数の集電板も有する。集電板の詳細についても、後述する。
接続部材3は、蓄電装置1の正極として機能する導電部材(バスバー)であり、略平板形状を呈している。接続部材3は、方向Yにおけるセルスタック2の一端側に設けられている。接続部材3は、例えば金属板又は合金板である。金属板は、例えば銅板、アルミニウム板、チタン板、もしくはニッケル板である。合金板は、例えばステンレス鋼板(SUS301、SUS304等)、もしくは上記金属の合金板である。接続部材3は、方向Xに沿って延在すると共に方向Zにおいてセルスタック2及び絶縁緩衝部材7に重なる主板部3aと、主板部3aにおける拘束部材5側の一端から方向Xに沿って突出する突出板部3bとを有する。接続部材3の主板部3aは、セルスタック2内に含まれる複数の蓄電セル11の各正極端子(一方の端子)に電気的に接続されている。接続部材3の突出板部3bは、主板部3aに連続して設けられている。方向Xに沿った突出板部3bの端は、拘束部材5よりも外側に位置する。接続部材3は、拘束部材5,6と離間している。なお、本実施形態において「方向Xに沿って延在する」とは、方向Xに完全一致して延在しなくてもよい。
接続部材4は、蓄電装置1の負極として機能する導電部材(バスバー)であり、略平板形状を呈している。接続部材4は、方向Yにおけるセルスタック2の他端側に設けられている。接続部材4は、接続部材3と同様に、例えば金属板又は合金板である。接続部材4は、接続部材3と同一の金属板又は合金板であってもよいし、異なる金属板又は合金板であってもよい。接続部材4は、方向Xに沿って延在すると共に方向Zにおいてセルスタック2及び絶縁緩衝部材8に重なる主板部4aと、主板部4aにおける拘束部材6側の一端から方向Xに沿って突出する突出板部4bとを有する。突出板部4bは、方向Xにおいて接続部材3の突出板部3bに対して反対側に設けられている。接続部材4の主板部4aは、セルスタック2内に含まれる複数の蓄電セル11の各負極端子(他方の端子)に電気的に接続されている。接続部材4の突出板部4bは、主板部4aに連続して設けられている。方向Xに沿った突出板部4bの端は、拘束部材6よりも外側に位置する。接続部材4は、接続部材3と同様に拘束部材5,6と離間している。
拘束部材5,6のそれぞれは、セルスタック2に対して方向Xに沿った拘束力(拘束荷重)を付加する部材であり、略L字板形状を呈するエンドプレートである。拘束部材5は、方向Xにおけるセルスタック2の一端側に配置されており、セルスタック2に対して拘束荷重を付加する主部5aと、方向Zにおける主部5aの一端から方向Xに沿って延在する延在部5bとを有する。延在部5bは、セルスタック2から離れるように延在している。拘束部材6は、方向Xにおけるセルスタック2の他端側に配置されており、セルスタック2に対して拘束荷重を付加する主部6aと、方向Zにおける主部6aの一端から方向Xに沿って延在する延在部6bとを有する。延在部6bは、拘束部材5の延在部5bと同様に、セルスタック2から離れるように延在している。拘束部材5,6のそれぞれは、例えば金属製又は合金製の板材である。拘束部材5,6は、例えば締結部材(例えば、ボルト及びナット)等を用いた連結部材を介して互いに連結されてもよい。この場合、拘束部材5,6のそれぞれには、方向Xに沿って延在するボルト等の連結部材が挿通される貫通孔等が設けられてもよい。もしくは、拘束部材5,6のそれぞれは、図示しない基台又はケース等に固定されてもよい。この場合、拘束部材5,6のそれぞれには、これらを基台等に固定するための部材が挿通される貫通孔等が設けられてもよい。
絶縁緩衝部材7,8のそれぞれは、蓄電セル11の膨張を吸収するための絶縁部材であり、略直方体形状を呈している。絶縁緩衝部材7は、方向Xにおいてセルスタック2と拘束部材5との間に配置されている。絶縁緩衝部材8は、方向Xにおいてセルスタック2と拘束部材6との間に配置されている。絶縁緩衝部材7,8のそれぞれにおいて接続部材3,4に対向する端面は、セルスタック2において接続部材3,4に対向する端面に対して揃ってもよい。すなわち、上記端面同士は、面一になっていてもよい。絶縁緩衝部材7,8のそれぞれは、例えばポリプロピレン(PP)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ナイロン66(PA66)を含む。絶縁緩衝部材7,8の少なくとも一つは、弾性を示してもよい。絶縁緩衝部材7,8の方向Xに沿った長さ(すなわち、厚さ)は、例えば1mm以上10mm以下である。本実施形態では、絶縁緩衝部材7,8の厚さは、5mmである。
カバー部材9は、蓄電セル11の方向Zにおける移動を規制するための部材であり、略逆U字板形状を呈している。カバー部材9は、方向Yにおいて接続部材3,4の間に設けられており、且つ、接続部材3,4と離間している。カバー部材9は、方向Xに沿って延在するカバー部9aと、方向Xにおけるカバー部9aの一端から方向Zに沿って延在する第1取付部9bと、方向Xにおけるカバー部9aの他端から方向Zに沿って延在する第2取付部9cとを有する。第1取付部9bは、締結部材E等を介して拘束部材5に固定されている。第2取付部9cは、第1取付部9bと同様に、締結部材等を介して拘束部材6に固定されている。このため本実施形態では、カバー部材9は、拘束部材5,6を連結するための連結部材として機能する。カバー部材9は、例えば金属板又は合金板である。
次に、図2〜図4を参照しながら、セルスタック2に含まれる蓄電セル11と集電板との詳細について説明する。まず、蓄電セル11の構成の詳細について説明する。図2(a)は、蓄電セル及び当該蓄電セルに接触する集電板の概略斜視図であり、図2(b)は、蓄電セル及び当該蓄電セルに接触する集電板の概略側面図である。図3は、蓄電セルの概略断面図である。図4は、図3に示された破線で囲われた領域の拡大図である。
図2(a),(b)に示されるように、蓄電セル11は、略直方体形状を呈する単電池である。蓄電セル11においては、方向Xに沿った辺が最も短く、方向Yに沿った辺が最も長くなっている。蓄電セル11は、例えばニッケル水素二次電池、リチウムイオン二次電池等の二次電池である。蓄電セル11は、電気二重層キャパシタでもよい。蓄電セル11は、全固体電池でもよい。本実施形態では、蓄電セル11は、バイポーラ型のリチウムイオン二次電池である。蓄電セル11は、方向Xにおいて正極集電板12と負極集電板13とによって挟まれており、正極集電板12を介して接続部材3に電気的に接続されると共に、負極集電板13を介して接続部材4に電気的に接続される。蓄電セル11は、方向Xに交差する一対の主面14a,14b及び主面14a,14bをつなぐ外周面14cを有する電極積層体14と、少なくとも電極積層体14の外周面14c上に設けられる保持部材15とを備える。
図3及び図4に示されるように、電極積層体14は、複数のバイポーラ電極16と、複数のセパレータ17とを有する。複数のバイポーラ電極16と、複数のセパレータ17とは、方向Xに沿って交互に配置されている。方向Xに沿った電極積層体14の長さは、蓄電セル11の厚さに相当し、例えば5mm以上10mm以下である。
複数のバイポーラ電極16のそれぞれは、集電体21と、正極層22と、負極層23とを備える。集電体21は、方向Xに交差する一対の主面21a,21bを有する。集電体21の主面21a上には正極層22が設けられ、集電体21の主面21b上には負極層23が設けられる。このため、集電体21は、方向Xに沿って正極層22と負極層23とによって挟まれている。
集電体21は、シート状の導電部材であり、略矩形状を呈している。集電体21は、例えば金属箔又は合金箔である。金属箔は、例えば銅箔、アルミニウム箔、チタン箔、もしくはニッケル箔である。集電体21が金属箔である場合、機械的強度を確保する観点から、当該金属箔はアルミニウム箔であってもよい。合金箔は、例えばステンレス鋼箔(SUS301、SUS304等)、もしくは上記金属の合金箔である。集電体21が合金箔である場合、もしくは集電体21がアルミニウム箔以外の金属箔である場合、集電体21の表面にはアルミニウムが被覆されていてもよい。集電体21の厚さは、例えば5μm以上20μm以下である。本実施形態では、集電体21の厚さは10μmである。
正極層22は、正極活物質と電解質とを含む層状部材であり、略矩形状を呈している。本実施形態の正極活物質は、例えば複合酸化物、金属リチウム、及び硫黄等である。複合酸化物の組成には、例えばマンガン、チタン、ニッケル、コバルト、及びアルミニウムの少なくとも1つと、リチウムとが含まれる。電解質は、例えば固体電解質、固体高分子電解質、もしくはゲル状電解質である。固体電解質は、ジルコニア、もしくはβアルミナを含む。固体高分子電解質は、例えばポリエチレンオキシド(PEO)、ポリプロピレンオキシド(PPO)等のアルキレンオキシド系高分子化合物、もしくはこれらの共重合体を含む。加えて、正極層22が固体高分子電解質を含む場合、正極層22は、例えばイオン伝導性を高めるための支持塩、電子伝導性を高めるための導電助剤、粘度調整溶媒、重合開始剤の少なくともいずれかを含む。支持塩は、アルキレンオキシド系高分子化合物に容易に溶解可能な観点から、例えばリチウム塩である。リチウム塩は、例えばLiBF、LiPF、LiN(SOCF、LiN(SO、もしくはこれらの混合物である。導電助剤は、例えばアセチレンブラック、カーボンブラック、グラファイト等である。粘度調整溶媒は、例えばN−メチル−2−ピロリドン(NMP)等である。重合開始剤は、例えばアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)等である。ゲル状電解質は、流動性を完全にもしくはほぼ完全に示さない。例えば、20℃におけるゲル状電解質の粘度は、0.1Pa・S以上である。
負極層23は、負極活物質と電解質とを含む層状部材であり、略矩形状を呈している。本実施形態の負極活物質は、例えば黒鉛、高配向性グラファイト、メソカーボンマイクロビーズ、ハードカーボン、ソフトカーボン等のカーボン、リチウム、ナトリウム等のアルカリ金属、金属化合物、SiOx(0.5≦x≦1.5)等の金属酸化物、ホウ素添加炭素などである。負極層23の電解質としては、正極層22に含まれる電解質と同様のものが用いられる。
セパレータ17は、隣り合うバイポーラ電極16同士を隔てる層状部材であり、略矩形状を呈している。セパレータ17は、正極層22及び負極層23に含まれる電解質によって構成されている。あるいは、セパレータ17は、電解質を充填可能な多孔質膜であってもよい。セパレータ17が固体電解質によって構成される場合、セパレータ17は、略矩形板形状を呈してもよい。セパレータ17の厚さは、例えば1μm以上10μm以下である。本実施形態では、セパレータ17の厚さは5μmである。
方向Xにおける電極積層体14の両端には、集電体21が設けられている。方向Xにおいて電極積層体14の一端(図3における紙面右側)に配置される集電体21の主面21b上には、負極層が配置されていない。このため、当該集電体21は、電極積層体14における正極端子に相当し、主面21bは、電極積層体14の主面14aに相当する。方向Xにおいて電極積層体14の他端(図3における紙面左側)に配置される集電体21の主面21a上には、正極層が配置されていない。このため、当該集電体21は、電極積層体14における負極端子に相当し、主面21aは、電極積層体14の主面14bに相当する。
保持部材15は、電極積層体14に含まれる複数のバイポーラ電極16、複数のセパレータ17、正極端子、及び負極端子を保持する部材であり、絶縁性を示す。本実施形態では、保持部材15は、電極積層体14の外周面14cを封止するように略矩形枠形状を呈する封止部材、及び、電極積層体14内のバイポーラ電極16同士の短絡を防止する短絡防止部材としても機能し得る。保持部材15は、電極積層体14の外周面14cと接触する内周面15aと、内周面15aの反対側に位置する外周面15bと、方向Xに交差する側面15cとを有する。側面15cは、電極積層体14の主面14a,14bに対して略平行に設けられる。本実施形態では、方向Xにおける一端(図3における紙面右側)に位置する側面15cは、主面14aと面一になっており、方向Xにおける他端(図3における紙面右側)に位置する側面15cは、主面14bと面一になっている。保持部材15は、例えば耐熱性を示す樹脂部材を含む。耐熱性を示す樹脂部材は、例えばポリイミド、PP、PPS、PA66等である。保持部材15の厚さは、例えば1mm以上10mm以下である。この場合、熱等による保持部材15の破損防止と、蓄電セル11の重量低減とを両立可能である。保持部材15の厚さは、方向Yもしくは方向Zに沿った内周面15aと外周面15bとの距離に相当する。本実施形態では、保持部材15の厚さは5mmである。
次に、図2(a),(b)に戻って正極集電板12及び負極集電板13の構成について説明する。正極集電板12及び負極集電板13のそれぞれに対しては、例えば、セルスタック2に配置される前に、屈曲加工等が施される。正極集電板12及び負極集電板13の板厚は、例えば蓄電セル11の厚さの10%以上20%以下である。この場合、方向Xに沿ったセルスタック2の長さを抑えつつ、正極集電板12及び負極集電板13の強度を確保できる。
正極集電板12は、電極積層体14に接触する導電部材であり、板形状を呈している。正極集電板12は、方向Xに沿って蓄電セル11に隣接している。正極集電板12は、正極端子として機能する集電体21に接触する本体部12aと、方向Zに沿って本体部12aの縁12bの一部から突出する突出部12cとを有する。本体部12aは、方向Xにおいてバイポーラ電極16及びセパレータ17に重なる部分であり、略矩形状を呈している。本実施形態では、正極集電板12が2つの蓄電セル11によって方向Xに沿って挟持される場合、本体部12aの一方面は一方の蓄電セル11に接触し、本体部12aの他方面は他方の蓄電セル11に接触する。このとき、正極集電板12は、各蓄電セル11の正極端子に接触しており、負極端子として機能する集電体21には接触していない。
正極集電板12における突出部12cは、屈曲している。このため、突出部12cは、方向Zに沿って延在する基端部12dと、基端部12dの先端から方向Xに沿って延在する先端部12eとを有する。基端部12dは、方向Xにおいて電極積層体14とは重ならず、且つ、保持部材15の側面15cに沿って設けられている。先端部12eは、方向Zにおいて電極積層体14と重なっておらず、且つ、保持部材15の外周面15bにも接していない。先端部12eは、電極積層体14から離れるように延在している。先端部12eの方向Xに沿った長さは、少なくとも蓄電セル11の厚さの2倍よりも大きい。先端部12eの方向Xに沿った長さは、例えば蓄電セル11の厚さの220%以上300%以下である。この場合、セルスタック2に含まれる複数の正極集電板12において、隣り合う正極集電板12同士を確実に接触させることができる。先端部12eは、方向X及び方向Yに沿って延在する水平面に対して傾斜している。本実施形態では、先端部12eの先端側ほど方向Zにおいて蓄電セル11から離れるように、先端部12eは上記水平面(方向X,Y)に対して傾斜している。
負極集電板13は、電極積層体14に接触する導電部材であり、板形状を呈している。負極集電板13の形状は、正極集電板12の形状と略同一である。負極集電板13は、正極集電板12と同様に方向Xに沿って蓄電セル11に隣接している。負極集電板13は、負極端子として機能する集電体21に接触する本体部13aと、方向Zに沿って本体部13aの縁13bの一部から突出する突出部13cとを有する。本体部13aは、方向Xにおいてバイポーラ電極16及びセパレータ17に重なる部分であり、略矩形状を呈している。本実施形態では、負極集電板13が2つの蓄電セル11によって方向Xに沿って挟持される場合、本体部13aの一方面は一方の蓄電セル11に接触し、本体部13aの他方面は他方の蓄電セル11に接触する。このとき、負極集電板13は、各蓄電セル11の負極端子に接触しており、正極端子には接触していない。上述したように本実施形態では、正極集電板12は、各蓄電セル11の正極端子にそれぞれ接触し、負極集電板13は、各蓄電セル11の負極端子にそれぞれ接触する。このため本実施形態では、セルスタック2に含まれる複数の蓄電セル11は、正極集電板12及び負極集電板13を介して並列接続されている。なお本実施形態における略同一とは、完全同一だけでなく±数%程度の製造誤差を含む概念である。
負極集電板13の突出部13cは、方向Zにおいて正極集電板12の突出部12cが突出する方向に沿って突出している。すなわち、突出部12c,13cのそれぞれは、方向Zにおける一方側(図2(b)においては紙面上側)に向かって突出している。突出部13cは、方向Xにおいて突出部12cと重なっておらず、方向Yにおいて突出部12cと距離を置いて設けられている。本実施形態では、突出部12cは蓄電セル11の方向Yにおける一端側(図2(a)においては紙面左側)に設けられ、突出部13cは蓄電セル11の方向Yにおける他端側(図2(a)においては紙面右側)に設けられる。
突出部13cは、突出部12cと同様に屈曲している。このため、突出部13cは、方向Zに沿って延在する基端部13dと、基端部12dの先端から方向Xに沿って延在する先端部13eとを有する。基端部13dは、方向Xにおいて電極積層体14とは重ならず、且つ、保持部材15の側面15cに沿って設けられている。先端部13eは、方向Zにおいて電極積層体14と重なっておらず、且つ、保持部材15の外周面15bにも接していない。先端部13eは、電極積層体14から離れるように延在している。先端部13eは、先端部12eと同様に、水平面に対して傾斜している。先端部13eの方向Xに沿った長さは、先端部12eの長さと略同一である。このため、セルスタック2に含まれる複数の負極集電板13において、隣り合う負極集電板13同士を確実に接触させることができる。
図5(a)は、図1のVa−Va線に沿った概略断面図であり、図5(b)は図5(a)にて示される正極集電板12の概略平面図である。図6(a)は、図1のVIa−VIa線に沿った概略断面図であり、図6(b)は、図6(a)にて示される負極集電板13の概略平面図である。図5(a),(b)においては、接続部材3が省略されており、図6(a),(b)においては、接続部材4が省略されている。
図5(a)及び図6(a)に示されるように、セルスタック2内では、複数の蓄電セル11と複数の集電板とが方向Xに沿って交互に配列されている。より具体的には、蓄電セル11、正極集電板12、蓄電セル11、負極集電板13の順に配置されたグループが方向Xに沿って連続して並ぶことによって、セルスタック2が構成されている。セルスタック2内において、各蓄電セル11の形状は略同一であり、正極集電板及び負極集電板の形状も略同一である。各蓄電セル11及び各集電板には、拘束部材5,6によって方向Xに沿った拘束力が、絶縁緩衝部材7,8を介して付加されている。また、各正極集電板12の先端部12eは、互いに同一方向に沿って延在している。具体的には、上記先端部12eは、方向Xの一方側に向かって延在している。一方、各負極集電板13の先端部13eは、先端部12eの延在方向と反対側に沿って延在している。具体的には、上記先端部13eは、方向Xの他方側に向かって延在している。
以下では、方向Xにおいて最も拘束部材5に近い蓄電セル11を第1蓄電セル11Aとし、方向Xにおいて最も拘束部材5に近く、第1蓄電セル11Aの正極端子に隣接する正極集電板12を第1集電板12Aとする。このとき、第1集電板12Aの本体部12aが第1蓄電セル11Aに接触する。加えて第1集電板12Aにおいては、本体部12aと、基端部12dの少なくとも一部とが、絶縁緩衝部材7に密着している。基端部12dの少なくとも一部は、より具体的には、絶縁緩衝部材7と、第1蓄電セル11Aの保持部材15とによって挟持されている。このため、第1集電板12Aの基端部12dの上記一部は、絶縁緩衝部材7及び保持部材15によって補強されている。
また、方向Xに沿って第1蓄電セル11Aに対して隣り合う蓄電セル11を第2蓄電セル11Bとし、第2蓄電セル11Bの正極端子に隣接する正極集電板12を第2集電板12Bとする。このとき、第2集電板12Bの本体部12aが第2蓄電セル11Bに接触する。なお、第1蓄電セル11Aと第2蓄電セル11Bとは、方向Xにおいて第1集電板12Aと第2集電板12Bとの間に位置する。
また、第1蓄電セル11Aの負極端子と第2蓄電セル11Bの負極端子とに隣接する負極集電板13を、第3集電板13Aとする。第3集電板13Aは、方向Xにおいて第1蓄電セル11Aと第2蓄電セル11Bとによって挟持されている。このため、第3集電板13Aの本体部13aが、第1蓄電セル11Aと第2蓄電セル11Bとに接触する。加えて、第3集電板13Aにおける基端部13dの少なくとも一部は、第1蓄電セル11Aの保持部材15と、第2蓄電セル11Bの保持部材15とによって挟持されている。このため、第3集電板13Aの基端部13dの上記一部は、各保持部材15によって補強されている。
また、方向Xに沿って第2蓄電セル11Bを挟んで第1蓄電セル11Aに対して反対側に位置する蓄電セル11を第3蓄電セル11Cとする。この場合、第1蓄電セル11Aと、第2蓄電セル11Bと、第3蓄電セル11Cとは、方向Xに沿って順に並んでいる。第3蓄電セル11Cの正極端子は、第2集電板12Bに隣接している。このため、方向Xにおいて第2蓄電セル11Bと第3蓄電セル11Cとによって、第2集電板12Bが挟持されている。したがって、第2集電板12Bにおける基端部12dの少なくとも一部は、第2蓄電セル11Bの保持部材15と、第3蓄電セル11Cの保持部材15とによって挟持されている。このため、第2集電板12Bの基端部12dの上記一部は、各保持部材15によって補強されている。
また、第3蓄電セル11Cの負極端子に隣接する負極集電板13を第4集電板13Bとする。第4集電板13Bは、方向Xにおいて第3蓄電セル11Cを挟んで第2集電板12Bの反対側に位置する。第4集電板13Bにおける基端部13dの少なくとも一部は、第3蓄電セル11Cの保持部材15に密着している。このため、第4集電板13Bの基端部13dの上記一部は、保持部材15によって補強されている。
図5(a),(b)に示されるように、第1集電板12Aは、第2集電板12Bと接触している。具体的には、第1集電板12Aの基端部12d(第1基端部)及び先端部12e(第1先端部)上には、第2集電板12Bの先端部12e(第2先端部)の先端が載置されている。方向Zにおいて、第1集電板12Aの基端部12dと、第2集電板12Bの先端部12eとが重なる第1領域R1には、第1溶接部W1が設けられている。第1溶接部W1は、隣り合う2つの正極集電板12において、一方の正極集電板12の基端部12dと、他方の正極集電板12の先端部12eとが方向Zにおいて互いに重なる領域に、第1溶接部W1が設けられる。このため、セルスタック2に含まれる複数の正極集電板12は、一体化している。第1溶接部W1は、例えばレーザ溶接等によって形成される。第1溶接部W1が形成されるとき、第1集電板12Aの本体部12a及び基端部12dが、溶接工程における台座としても機能する。
第1溶接部W1は、第1領域R1以外にも設けられる。図5(a),(b)に示されるように、第1溶接部W1は、隣り合う正極集電板12同士が方向Zにおいて互いに重なる領域毎に設けられる。例えば、第2集電板12Bの基端部12dと、方向Xにおいて第2集電板12Bを挟んで第1集電板12Aに対して反対側に位置する正極集電板12の先端部12eとが、方向Zにおいて互いに重なる領域にも、第1溶接部W1が設けられる。なお、本実施形態では、各先端部12eは蓄電セル11に対して離間している。このため、第1溶接部W1の形成時における蓄電セル11の損傷が抑制される。
図6(a),(b)に示されるように、第3集電板13Aは、第4集電板13Bと接触している。具体的には、第4集電板13Bの基端部13d(第4基端部)及び先端部13e(第4先端部)上には、第3集電板13Aの先端部13e(第3先端部)の先端が載置されている。方向Zにおいて、第3集電板13Aの先端部13eと、第4集電板13Bの基端部13dとが重なる第2領域R2には、第2溶接部W2が設けられている。第2溶接部W2は、例えば第3集電板13Aと第4集電板13Bのように、隣り合う負極集電板13同士を接合する部分である。第2溶接部W2は、第1溶接部W1と同様に、第1蓄電セル11Aに対して方向Zにおける一方側に設けられる。第2溶接部W2は、例えばレーザ溶接等によって形成される。第2溶接部W2が形成されるとき、第4集電板13Bの本体部13a及び基端部13dが、溶接工程における台座としても機能する。なお図示はしないが、第2溶接部W2は、第2領域R2以外にも設けられる。例えば、隣り合う2つの負極集電板13において、一方の負極集電板13の基端部13dと、他方の負極集電板13の先端部13eとが方向Zにおいて互いに重なる領域にも、第2溶接部W2が設けられる。このため、セルスタック2に含まれる複数の負極集電板13は、一体化している。なお、本実施形態では、各先端部13eもまた蓄電セル11に対して離間している。このため、第2溶接部W2の形成時における蓄電セル11の損傷が抑制される。
以上に説明した本実施形態に係る蓄電装置1によれば、第1溶接部W1は、方向Zにおいて、第1集電板12Aの基端部12dと、第2集電板12Bの先端部12eとが重なる第1領域R1に設けられる。このため、第1集電板12Aにおける基端部12dを台座として利用し、第1溶接部W1を形成することができる。これにより、第1溶接部W1を形成するための治具の準備工程、及び当該治具の取り出し工程等を省略できる。加えて、第1集電板12Aを、第1溶接部W1を形成するための台座として兼用することによって、蓄電装置1の部品点数を増加させることなく生産性の向上が可能になる。
方向Xに沿って第1蓄電セル11Aと第2蓄電セル11Bとは、互いに隣り合っており、方向Xにおいて、第1蓄電セル11Aと第2蓄電セル11Bとは、第1集電板12Aと第2集電板12Bとの間に位置している。このため、第1溶接部W1と第1蓄電セル11Aとの距離を大きくすることができるので、溶接に伴う第1蓄電セル11Aの損傷を抑制できる。
第1集電板12Aの形状と第2集電板12Bの形状とは、互いに略同一である。このため、各正極集電板12を同一規格のものにできるので、蓄電装置1の製造コストを低減できる。
第1蓄電セル11A及び第2蓄電セル11Bのそれぞれは、方向Xに沿って積層される複数のバイポーラ電極16を含む電極積層体14を有している。このため、第1蓄電セル11A及び第2蓄電セル11Bの内部抵抗を低減できる。
蓄電装置1は、方向Xに沿って、第1蓄電セル11Aの負極端子と第2蓄電セル11Bの負極端子とに隣接する第3集電板13Aと、方向Xに沿って第2蓄電セル11Bを挟んで第1蓄電セル11Aに対して反対側に位置し、その正極端子が第2集電板12Bに隣接する第3蓄電セル11Cと、方向Xに沿って第3蓄電セル11Cの負極端子に隣接する第4集電板13Bと、第3集電板13Aと第4集電板13Bとを接合する第2溶接部W2と、を備え、第2溶接部W2は、方向Zにおいて、第3集電板13Aの先端部13eと第4集電板13Bの基端部13dとが重なる第2領域R2に設けられている。このため、第4集電板13Bにおける基端部13dを台座として利用し、第2溶接部W2を形成することができる。これにより、第2溶接部W2を形成するための治具の準備工程、及び当該治具の取り出し工程等を省略できる。加えて、第4集電板13Bを、第2溶接部W2を形成するための台座として兼用することによって、蓄電装置1の部品点数を増加させることなく生産性のさらなる向上が可能になる。
第1溶接部W1と第2溶接部W2とは、第1蓄電セル11Aに対して方向Zにおける一方側に位置している。このため、第1溶接部W1を第1蓄電セル11Aに対して方向Zにおける一方側に位置し、第2溶接部W2を第1蓄電セル11Aに対して方向Zにおける他方側に位置する場合と比較して、蓄電装置1における余剰スペースを削減することができる。したがって、蓄電装置1の小型化が実現可能になる。加えて、蓄電装置1の位置を変更することなく、同一装置にて第1溶接部W1と第2溶接部W2とを形成できる。
本実施形態では、各先端部12eは、その先端側ほど方向Zにおいて第1蓄電セル11Aから離れるように、方向Xに対して傾斜してもよい。この場合、蓄電装置1の組立時に各正極集電板12を容易に配置できる。加えて、第1溶接部W1と第1蓄電セル11Aとの距離を大きくすることができる。
第1集電板12Aの形状と第3集電板13Aの形状とは、互いに略同一である。このため、各蓄電セル11の正極端子に接続される正極集電板12と、各蓄電セル11の負極端子に接続される負極集電板13とを同一規格のものとすることができる。したがって、蓄電装置1の製造コストを良好に低減できる。このとき、各正極集電板12の先端部12eは、方向Xの一方側に向かって延在し、各負極集電板13の先端部13eは、方向Xの他方側に向かって延在してもよい。
第3集電板13Aの形状と第4集電板13Bの形状とは、互いに略同一であってもよい。この場合、蓄電装置1の製造コストを良好に低減できる。
本発明に係る蓄電装置は、上記実施形態に限定されず、他に様々な変形が可能である。例えば、上記実施形態では、蓄電セルは方向Xから見て略矩形状を呈しているが、これに限られない。蓄電セルは、方向Xから見て三角形状、五角形状等の多角形状を呈してもよいし、円形状を呈してもよいし、楕円形状を呈してもよい。同様に、各集電板等の形状も、上記実施形態に限定されない。
上記実施形態では、第1溶接部は、隣り合う正極集電板同士のみを接合しているが、これに限られない。第1溶接部は、隣り合う正極集電板と、接続部材とを一体化するように設けられてもよい。同様に、第2溶接部は、隣り合う負極集電板と、接続部材とを一体化するように設けられてもよい。
上記実施形態では、正極集電板及び負極集電板のそれぞれに対しては、セルスタックに配置される前に屈曲加工等が施されるが、これに限られない。例えば、正極集電板及び負極集電板のそれぞれが金型加工される際に、基端部及び先端部が予め設けられてもよい。この場合、正極集電板及び負極集電板のそれぞれの突出部に対する屈曲加工を省略できる。
上記実施形態では、電極積層体にはバイポーラ電極が含まれているが、これに限られない。例えば、電極積層体には、正極層が設けられた正極箔と、負極層が設けられた負極箔と、セパレータとが含まれてもよい。
上記実施形態では、保持部材は、電極積層体の外周面を封止するように略矩形枠形状を呈するが、これに限られない。例えば、電解質が固体電解質であってセパレータが固体電解質から構成される場合、電極積層体の外周面の一部は保持部材から露出してもよい。一方、電解質が流動性を示す場合、保持部材は、電極積層体の外周面の全てを封止することが好ましい。これにより、電解質を介した短絡の発生等を保持部材によって良好に抑制できる。
上記実施形態では、第1蓄電セルが方向Xにおいて最も拘束部材に近い蓄電セルとされているが、これに限られない。例えば、上記実施形態において第3蓄電セルとされる蓄電セルを第1蓄電セルとしてもよい。同様に、第1集電板は、方向Xにおいて最も拘束部材に近い正極集電板ではなくてもよい。
上記実施形態では、蓄電セルと、正極集電板と、負極集電板とが互いに別体となっているが、これに限られない。例えば、蓄電セルと、正極集電板と、負極集電板とは、互いに一体化されてもよい。この場合、例えば保持部材が、電極積層体と、正極集電板と、負極集電板とを一体化してもよい。これにより、電極積層体と、正極集電板及び負極集電板との接触を確保できる。また、セルスタックには、蓄電セル、正極集電板及び負極集電板が互いに一体化されたユニットと、正極集電板及び負極集電板が別体である蓄電セルとの両方が含まれてもよい。この場合、当該ユニットと蓄電セルとが、方向Xに沿って交互に配列される。
1…蓄電装置、2…セルスタック、3…接続部材、4…接続部材、5,6…拘束部材、7,8…絶縁緩衝部材、9…カバー部材、11…蓄電セル、11A…第1蓄電セル、11B…第2蓄電セル、11C…第3蓄電セル、12…正極集電板、12a…本体部、12b…縁、12c…突出部、12d…基端部、12e…先端部、12A…第1集電板、12B…第2集電板、13…負極集電板、13a…本体部、13c…突出部、13d…基端部、13e…先端部、13A…第3集電板、13B…第4集電板、14…電極積層体、14a,14b…主面、14c…外周面、15…保持部材、15a…内周面、15b…外周面、15c…側面、16…バイポーラ電極、17…セパレータ、21…集電体、22…正極層、23…負極層、R1…第1領域、R2…第2領域、W1…第1溶接部、W2…第2溶接部。

Claims (10)

  1. 第1方向に沿って並ぶ第1蓄電セル及び第2蓄電セルと、
    前記第1方向に沿って前記第1蓄電セルの一方の端子に隣接する第1集電板と、
    前記第1方向に沿って前記第2蓄電セルの一方の端子に隣接する第2集電板と、
    前記第1集電板と前記第2集電板とを接合する第1溶接部と、
    を備え、
    前記第1集電板は、前記第1蓄電セルに接触する第1本体部と、前記第1方向に交差する第2方向に沿って前記第1本体部の縁から突出する第1基端部と、前記第1基端部の先端から前記第1方向に沿って延在する第1先端部とを有し、
    前記第2集電板は、前記第2蓄電セルに接触する第2本体部と、前記第2方向に沿って前記第2本体部の縁から突出する第2基端部と、前記第2基端部の先端から前記第1方向に沿って延在する第2先端部とを有し、
    前記第1溶接部は、前記第2方向において、前記第1基端部と前記第2先端部とが重なる第1領域に設けられる、
    蓄電装置。
  2. 前記第1方向に沿って前記第1蓄電セルと前記第2蓄電セルとは、互いに隣り合っており、
    前記第1方向において、前記第1蓄電セルと前記第2蓄電セルとは、前記第1集電板と前記第2集電板との間に位置する、請求項1に記載の蓄電装置。
  3. 前記第1集電板の形状と前記第2集電板の形状とは、互いに略同一である、請求項1又は2に記載の蓄電装置。
  4. 前記第1先端部は、その先端側ほど前記第2方向において前記第1蓄電セルから離れるように、前記第1方向に対して傾斜している、請求項1〜3のいずれか一項に記載の蓄電装置。
  5. 前記第1蓄電セル及び前記第2蓄電セルのそれぞれは、前記第1方向に沿って積層された複数の電極を有しており、
    前記複数の電極のそれぞれは、バイポーラ電極である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の蓄電装置。
  6. 前記第1方向に沿って、前記第1蓄電セルの他方の端子と前記第2蓄電セルの他方の端子とに隣接する第3集電板と、
    前記第1方向に沿って前記第2蓄電セルを挟んで前記第1蓄電セルに対して反対側に位置し、その一方の端子が前記第2集電板に隣接する第3蓄電セルと、
    前記第1方向に沿って前記第3蓄電セルの他方の端子に隣接する第4集電板と、
    前記第3集電板と前記第4集電板とを接合する第2溶接部と、
    をさらに備え、
    前記第3集電板は、前記第2蓄電セルに接触する第3本体部と、前記第2方向に沿って前記第3本体部の縁から突出する第3基端部と、前記第3基端部の先端から前記第1方向に沿って延在する第3先端部とを有し、
    前記第4集電板は、前記第3蓄電セルに接触する第4本体部と、前記第2方向に沿って前記第4本体部の縁から突出する第4基端部と、前記第4基端部の先端から前記第1方向に沿って延在する第4先端部とを有し、
    前記第2溶接部は、前記第2方向において、前記第3先端部と前記第4基端部とが重なる第2領域に設けられる、請求項1〜5のいずれか一項に記載の蓄電装置。
  7. 前記第1先端部と前記第2先端部とは、前記第1方向の一方側に向かって延在し、
    前記第3先端部と前記第4先端部とは、前記第1方向の他方側に向かって延在する、請求項6に記載の蓄電装置。
  8. 前記第1溶接部と前記第2溶接部とは、前記第1蓄電セルに対して前記第2方向における一方側に位置する、請求項6又は7に記載の蓄電装置。
  9. 前記第1集電板の形状と前記第3集電板の形状とは、互いに略同一である、請求項6〜8のいずれか一項に記載の蓄電装置。
  10. 前記第3集電板の形状と前記第4集電板の形状とは、互いに略同一である、請求項6〜9のいずれか一項に記載の蓄電装置。
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