JP2019168764A - 画像処理装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】処理対象となるデータを取得した場合に、ウィルス感染の可能性を低減しつつ、取得したデータに対する処理を効率的に行えるようにする。【解決手段】画像処理装置1は、処理対象データ9を取得するデータ取得部21と、処理対象データ9に対して行うべき処理内容を特定するデータ処理特定部22と、データ処理特定部22によって特定される処理内容に基づき、処理対象データ9に対するウィルスチェック処理の必要性を判定する判定部23と、処理対象データ9に対するウィルスチェック処理を行うウィルスチェック部24と、を備える。ウィルスチェック部24は、判定部23によりウィルスチェック処理を行う必要があると判定された場合には処理対象データ9に対するウィルスチェック処理を行うのに対し、ウィルスチェック処理を行う必要がないと判定された場合には処理対象データ9に対するウィルスチェック処理を行わない。【選択図】図2

Description

本発明は、画像処理装置及びプログラムに関し、特に画像処理装置におけるウィルスチェック技術に関する。
パーソナルコンピュータ(PC)などの情報処理装置において、ネットワーク経由で受信したデータに対するウィルスチェック処理が一般的に行われている。ところが、受信するデータの全てに対してリアルタイムでウィルスチェック処理を行うとすると、CPU負荷が上がり、ユーザーに対するレスポンスが低下するという問題がある。このような問題を解決するため、従来は、ネットワークに接続されるドキュメント管理サーバーにおいて、受信したデータの種類に応じてウィルス感染リスクが高いか低いかを判断し、ウィルス感染リスクが低いデータに対するウィルスチェック処理を行わないようにしている(例えば特許文献1)。
しかし、従来技術では、データのウィルス感染リスクが高いか低いかのみを判断しているため、ウィルス感染リスクが低いと判断したデータにウィルスが含まれる場合、ドキュメント管理サーバーがウィルスに感染してしまうという問題がある。
一方、近年では、MFP(Multifunction Peripherals)などの画像処理装置にも、ウィルスチェック機能を搭載することが望まれている。ところが、画像処理装置は、ネットワークを介して様々な種類のデータを受信する。そのため、画像処理装置がウィルスチェック機能を有する場合、従来技術のように受信したデータの種類に応じてウィルス感染リスクが高いか低いかのみを判断するだけでは、適切なウィルスチェック処理を行うことができない。また、画像処理装置がネットワークを介して印刷枚数の多い印刷ジョブを受信した場合に、印刷ジョブに含まれる全てのデータに対してウィルスチェック処理を行ってしまうと、印刷出力が開始されるまでに時間を要するという問題もある。
特開2008−77231号公報
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、処理対象となるデータを取得した場合に、ウィルス感染の可能性を低減しつつ、取得したデータに対する処理を効率的に行うことを可能にする画像処理装置及びプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、画像処理装置であって、処理対象データを取得するデータ取得手段と、前記処理対象データを解析し、前記処理対象データに対して行うべき処理内容を特定するデータ処理特定手段と、前記データ処理特定手段によって特定される処理内容に基づき、前記処理対象データに対するウィルスチェック処理の必要性を判定する判定手段と、前記処理対象データに対するウィルスチェック処理を行うウィルスチェック手段と、を備え、前記ウィルスチェック手段は、前記判定手段によりウィルスチェック処理を行う必要があると判定された場合に、前記処理対象データに対するウィルスチェック処理を行い、前記判定手段によりウィルスチェック処理を行う必要がないと判定された場合に、前記処理対象データに対するウィルスチェック処理を行わないことを特徴とする構成である。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の画像処理装置において、前記処理対象データに基づいて印刷出力を行うことが可能な印刷手段、を更に備え、前記判定手段は、前記データ処理特定手段によって特定される処理内容が前記印刷手段による印刷出力である場合、前記処理対象データに対するウィルスチェック処理を行う必要がないと判定することを特徴とする構成である。
請求項3に係る発明は、請求項1に記載の画像処理装置において、前記処理対象データに基づいて印刷出力を行うことが可能な印刷手段、を更に備え、前記判定手段は、前記データ処理特定手段によって特定される処理内容が前記印刷手段により所定の条件下で印刷出力を行うものである場合、前記処理対象データに対するウィルスチェック処理を行う必要がないと判定することを特徴とする構成である。
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の画像処理装置において、前記所定の条件は、ユーザーによって指定されたタイミングで印刷出力を開始することを含む条件であることを特徴とする構成である。
請求項5に係る発明は、請求項3又は4に記載の画像処理装置において、前記所定の条件は、印刷枚数が所定枚数以上であることを含む条件であることを特徴とする構成である。
請求項6に係る発明は、請求項5に記載の画像処理装置において、前記判定手段は、前記データ処理特定手段によって特定される処理内容が前記印刷手段により前記所定枚数未満の印刷出力を行うものである場合、前記処理対象データに対するウィルスチェック処理を行う必要があると判定することを特徴とする構成である。
請求項7に係る発明は、請求項2乃至6のいずれかに記載の画像処理装置において、前記判定手段は、前記データ処理特定手段によって特定される処理内容が前記印刷手段による印刷出力以外の処理である場合、前記処理対象データに対するウィルスチェック処理を行う必要があると判定することを特徴とする構成である。
請求項8に係る発明は、請求項7に記載の画像処理装置において、前記印刷手段による印刷出力以外の処理には、前記印刷対象データを他の装置に転送する処理が含まれることを特徴とする構成である。
請求項9に係る発明は、請求項1乃至8のいずれかに記載の画像処理装置において、ネットワークを介して他の装置と通信を行う通信手段と、原稿を読み取ってデータを生成する原稿読取手段と、を更に備え、前記データ取得手段は、前記通信手段を介して他の装置から前記処理対象データを取得することが可能であると共に、前記原稿読取手段によって生成されるデータを前記処理対象データとして取得することが可能であり、前記判定手段は、前記処理対象データが前記原稿読取手段によって生成されたデータである場合、前記処理対象データに対するウィルスチェック処理を行う必要がないと判定することを特徴とする構成である。
請求項10に係る発明は、請求項1乃至9のいずれかに記載の画像処理装置において、前記ウィルスチェック手段は、前記判定手段によりウィルスチェック処理を行う必要があると判定された場合において、当該画像処理装置の負荷状態が所定負荷よりも高いときには、前記処理対象データに対するウィルスチェック処理の実行を保留し、前記負荷状態が所定負荷よりも低い状態となってから前記処理対象データに対するウィルスチェック処理の実行を開始することを特徴とする構成である。
請求項11に係る発明は、請求項10に記載の画像処理装置において、前記ウィルスチェック手段は、当該画像処理装置においてマルチジョブが実行されているときに、前記負荷状態が所定負荷よりも高いと判断することを特徴とする構成である。
請求項12に係る発明は、画像処理装置において実行されるプログラムであって、前記画像処理装置に、処理対象データを取得するデータ取得ステップと、前記処理対象データを解析し、前記処理対象データに対して行うべき処理内容を特定するデータ処理特定ステップと、前記データ処理特定ステップにおいて特定される処理内容に基づき、前記処理対象データに対するウィルスチェック処理の必要性を判定する判定ステップと、前記処理対象データに対するウィルスチェック処理を行うウィルスチェックステップと、を実行させ、前記ウィルスチェックステップは、前記判定ステップにおいてウィルスチェック処理を行う必要があると判定された場合に、前記処理対象データに対するウィルスチェック処理を行い、前記判定手段によりウィルスチェック処理を行う必要がないと判定された場合に、前記処理対象データに対するウィルスチェック処理を行わないことを特徴とする構成である。
請求項13に係る発明は、請求項12に記載のプログラムにおいて、前記画像処理装置は、前記処理対象データに基づいて印刷出力を行うことが可能な印刷手段、を備え、前記判定ステップは、前記データ処理特定ステップにおいて特定される処理内容が前記印刷手段による印刷出力である場合、前記処理対象データに対するウィルスチェック処理を行う必要がないと判定することを特徴とする構成である。
請求項14に係る発明は、請求項12に記載のプログラムにおいて、前記画像処理装置は、前記処理対象データに基づいて印刷出力を行うことが可能な印刷手段、を備え、前記判定ステップは、前記データ処理特定ステップにおいて特定される処理内容が前記印刷手段により所定の条件下で印刷出力を行うものである場合、前記処理対象データに対するウィルスチェック処理を行う必要がないと判定することを特徴とする構成である。
請求項15に係る発明は、請求項14に記載のプログラムにおいて、前記所定の条件は、ユーザーによって指定されたタイミングで印刷出力を開始することを含む条件であることを特徴とする構成である。
請求項16に係る発明は、請求項14又は15に記載のプログラムにおいて、前記所定の条件は、印刷枚数が所定枚数以上であることを含む条件であることを特徴とする構成である。
請求項17に係る発明は、請求項16に記載のプログラムにおいて、前記判定ステップは、前記データ処理特定ステップにおいて特定される処理内容が前記印刷手段により前記所定枚数未満の印刷出力を行うものである場合、前記処理対象データに対するウィルスチェック処理を行う必要があると判定することを特徴とする構成である。
請求項18に係る発明は、請求項13乃至17のいずれかに記載のプログラムにおいて、前記判定ステップは、前記データ処理特定ステップにおいて特定される処理内容が前記印刷手段による印刷出力以外の処理である場合、前記処理対象データに対するウィルスチェック処理を行う必要があると判定することを特徴とする構成である。
請求項19に係る発明は、請求項18に記載のプログラムにおいて、前記印刷手段による印刷出力以外の処理には、前記印刷対象データを他の装置に転送する処理が含まれることを特徴とする構成である。
請求項20に係る発明は、請求項12乃至19のいずれかに記載のプログラムにおいて、前記画像処理装置は、ネットワークを介して他の装置と通信を行う通信手段と、原稿を読み取ってデータを生成する原稿読取手段と、を備え、前記データ取得ステップは、前記通信手段を介して他の装置から前記処理対象データを取得することが可能であると共に、前記原稿読取手段によって生成されるデータを前記処理対象データとして取得することが可能であり、前記判定ステップは、前記処理対象データが前記原稿読取手段によって生成されたデータである場合、前記処理対象データに対するウィルスチェック処理を行う必要がないと判定することを特徴とする構成である。
請求項21に係る発明は、請求項12乃至20のいずれかに記載のプログラムにおいて、前記ウィルスチェックステップは、前記判定ステップによりウィルスチェック処理を行う必要があると判定された場合において、前記画像処理装置の負荷状態が所定負荷よりも高いときには、前記処理対象データに対するウィルスチェック処理の実行を保留し、前記負荷状態が所定負荷よりも低い状態となってから前記処理対象データに対するウィルスチェック処理の実行を開始することを特徴とする構成である。
請求項22に係る発明は、請求項21に記載のプログラムにおいて、前記ウィルスチェックステップは、前記画像処理装置においてマルチジョブが実行されているときに、前記負荷状態が所定負荷よりも高いと判断することを特徴とする構成である。
本発明によれば、画像処理装置が処理対象となるデータを取得した場合に、ウィルス感染の可能性を低減しつつ、取得したデータに対する処理を効率的に行うことが可能である。
画像処理装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 画像処理装置における制御部の機能構成を示すブロック図である。 処理対象データが印刷ジョブである場合のデータ構造の一例を示す図である。 画像処理装置において行われる主たる処理手順の一例を示すフローチャートである。 判定処理の第1の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。 判定処理の第2の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。 判定処理の第3の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。 判定処理の第4の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明に関する好ましい実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。尚、以下に説明する実施形態において互いに共通する部材には同一符号を付しており、それらについての重複する説明は省略する。
(画像処理装置のハードウェア構成)
図1は、本発明の一実施形態である画像処理装置1の一構成例を示すブロック図である。図1に示す画像処理装置1は、例えばMFPとして構成され、スキャン機能、コピー機能、プリント機能、FAX機能などの複数の機能を有する装置である。この画像処理装置1は、制御部10と、操作パネル11と、通信インタフェース12と、記憶部13と、スキャナ部14と、プリンタ部15と、FAX部16とを備えている。
制御部10は、CPU10aとメモリ10bとを備えており、各部の動作を制御するものである。CPU10aは、プログラムを実行可能なハードウェアプロセッサである。このCPU10aは、画像処理装置1への電源投入時に記憶部13からプログラム17を読み出して実行することにより、制御部10を後述する各種処理部として機能させる。メモリ10bは、例えばRAM(Random Access Memory)によって構成され、CPU10aがプログラム17を実行することに伴って発生する一時的なデータなどを記憶しておくためのものである。また、メモリ10bは、画像処理装置1において取得される処理対象データを一時的に記憶することもできる。
操作パネル11は、ユーザーが画像処理装置1を使用する際のユーザーインタフェースとなるものである。操作パネル11は、ユーザーに対して各種の操作画面を表示する表示部11aと、ユーザーによる操作を受け付ける操作部11bとを備えている。表示部11aは、例えばカラー液晶ディスプレイによって構成される。また操作部11bは、例えば、表示部11aの表示画面上に配置されるタッチパネルキーや、表示部11aの表示画面の周囲に配置される押しボタンキーなどを備えて構成される。
通信インタフェース12は、画像処理装置1が外部装置と通信を行うためのインタフェースである。例えば通信インタフェース12は、LAN(Local Area Network)などのネットワークに接続される。通信インタフェース12は、ネットワークを介して外部装置から処理対象データを受信すると、その処理対象データを制御部10へ出力する。また、通信インタフェース12は、制御部10から出力されるデータを、ネットワークを介して外部装置へ送信する。
記憶部13は、例えばハードディスクドライブ(HDD)などによって構成される不揮発性の記憶デバイスである。記憶部13には、CPU10aによって実行されるプログラム17が予めインストールされている。また、記憶部13には、制御部10においてウィルスチェック処理が行われる際に参照されるウィルス定義ファイル18が予め記憶されている。さらに記憶部13は、各種データを保存するためのデータ保存部19を有している。データ保存部19には、画像処理装置1において取得される処理対象データ9を保存することができる。
スキャナ部14は、ユーザーによってセットされる原稿を光学的に読み取って画像データを生成する原稿読取手段である。例えば、ユーザーによってスキャン機能、コピー機能又はFAX送信機能が選択され、ジョブの実行指示が与えられると、スキャナ部14が動作し、原稿の画像を読み取って画像データを生成する。
プリンタ部15は、入力する印刷データに基づく画像を印刷用紙に印刷して出力する印刷手段である。例えば、画像処理装置1が印刷ジョブを受信した場合、プリンタ部15は、印刷ジョブに含まれる印刷データに基づいて印刷出力を行う。また、ユーザーによってコピー機能が選択され、ジョブの実行指示が与えられた場合、プリンタ部15は、スキャナ部14から出力される画像データに基づいて印刷出力を行う。
FAX部16は、公衆電話回線を介してFAXデータの送受信を行うものである。例えば、ユーザーによってFAX送信機能が選択され、ジョブの実行指示が与えられると、FAX部16は、スキャナ部14から出力される画像データに基づいてFAXデータを生成し、そのFAXデータをユーザーによって指定された宛先へ送信する。
上記構成を有する画像処理装置1は、ユーザーによって指定されたジョブを実行することができる。例えば、ネットワークを介して印刷ジョブを受信すると、画像処理装置1は、上述したようにプリンタ部15を駆動して印刷ジョブを実行することができる。また、ユーザーによってスキャンジョブが指定された場合には、画像処理装置1は、上述したようにスキャナ部14を駆動してスキャンジョブを実行することができる。また、ユーザーによってコピージョブが指定された場合には、画像処理装置1は、上述したようにスキャナ部14とプリンタ部15とを駆動することにより、コピージョブを実行することができる。
また画像処理装置1は、スキャンジョブとプリントジョブのように複数のジョブを同時に実行させることも可能である。つまり、画像処理装置1は、マルチジョブを実行可能な構成である。この他にも、画像処理装置1は、様々なジョブを実行することができる。
また画像処理装置1は、ウィルスチェック機能を有している。ウィルスチェック機能は、画像処理装置1が新たなデータを取得した場合に、その新たなデータにウィルスが含まれるか否かを判定する機能である。この機能は、制御部10の演算処理機能によって実現される。そのため、本実施形態の制御部10は、画像処理装置1において処理すべき処理対象データを取得すると、その処理対象データに対するデータ処理を開始する前に、処理対象データにウィルスが含まれるか否かを判定するウィルスチェック処理を行うことが可能である。ただし、本実施形態の制御部10は、全ての処理対象データに対して一律にウィルスチェック処理を行うのではない。つまり、本実施形態の制御部10は、処理対象データを取得すると、その処理対象データを解析することにより、ウィルスチェック処理を行う必要のあるデータであるか否かを判別し、ウィルスチェック処理を行う必要のあるデータであると判別した場合に限り、ウィルスチェック処理を実行する。言い換えると、制御部10は、処理対象データがウィルスチェック処理を行う必要のないデータであると判別すれば、ウィルスチェック処理を省略するのである。特に、本実施形態における制御部10は、画像処理装置1において処理対象データに対して行うべき処理内容を特定し、その特定した処理内容に基づいてウィルスチェック処理の必要性を判定するようにしている。以下、このような画像処理装置1の詳細について詳しく説明する。
(画像処理装置の機能構成)
図2は、画像処理装置1における制御部10の機能構成を示すブロック図である。制御部10のCPU10aは、上述したプログラム17を実行することにより、制御部10を、負荷検知部20、データ取得部21、データ処理特定部22、判定部23、ウィルスチェック部24、及び、データ処理部25として機能させる。尚、図2において、斜線を施した矢印は処理対象データ9の流れを示しており、細い実線の矢印は制御信号の流れを示している。
負荷検知部20は、画像処理装置1の負荷状態を検知する処理部である。負荷検知部20は、制御部10において常駐し、画像処理装置1の負荷状態を常時監視する。この負荷検知部20は、画像処理装置1の負荷状態が通常の状態である所定負荷よりも高いか否かを検知することができる。例えば、負荷検知部20は、画像処理装置1においてマルチジョブが実行されているとき、画像処理装置1の負荷状態が所定負荷よりも高い状態であることを検知する。尚、負荷検知部20は、画像処理装置1の現在の負荷状態をメモリ10bなどに格納して管理する。
データ取得部21は、画像処理装置1において処理すべき処理対象データ9を取得する処理部である。データ取得部21は、処理対象データ9を取得すると、その処理対象データ9をメモリ10bに一時的に格納する。
例えば、通信インタフェース12がネットワークを介して外部装置から処理対象データ9を受信した場合、データ取得部21は、通信インタフェース12から出力される処理対象データ9を取得する。通信インタフェース12を介して取得する処理対象データ9には、印刷ジョブが含まれる。また印刷ジョブの他にも、通信インタフェース12を介して取得する処理対象データ9には様々なデータがある。例えば、プログラム17やウィルス定義ファイル18をアップデートするためのアップデータプログラムや、ドキュメントデータ、画像データなどの様々なデータが、通信インタフェース12を介して処理対象データ9として取得される。例えば、画像データの場合、そのファイル形式は、JPEG、GIF、PNG、TIFF、BMP、PDFなど様々である。
また、データ取得部21は、スキャナ部14において原稿の画像データが生成された場合、その画像データを処理対象データ9として取得する。データ取得部21が、スキャナ部14から取得する処理対象データのデータ形式も、JPEG、GIF、PNG、TIFF、BMP、PDFなど、様々である。
データ処理特定部22は、データ取得部21によって処理対象データ9が取得された場合に機能する。データ処理特定部22は、メモリ10bに格納された処理対象データ9を読み出し、その処理対象データ9を解析することにより、画像処理装置1において処理対象データ9に対して行うべき具体的な処理内容を特定する処理部である。特に、データ処理特定部22は、処理対象データ9が通信インタフェース12を介して外部装置から取得されたデータである場合、その処理対象データ9に対して行うべき処理内容を特定する。言い換えると、処理対象データ9がスキャナ部14から取得されたデータである場合、データ処理特定部22は、その処理対象データ9に対して行うべき処理内容を特定しなくても構わない。
例えば、データ処理特定部22は、処理対象データ9のヘッダー部分を解析することにより、その処理対象データ9に対して行うべき処理が印刷出力であるか否かを判別する。つまり、データ処理特定部22は、処理対象データ9が印刷ジョブであるか否かを判別するのである。
図3は、処理対象データ9が印刷ジョブ8である場合のデータ構造の一例を示す図である。図3に示すように、印刷ジョブ8は、ヘッダー部分8aと、本体データ部分8bとから成るデータ構造を有している。
ヘッダー部分8aは、印刷設定などのコマンドをPJL(Printer Job Language)などの言語で記述したデータである。このヘッダー部分8aの先頭行には「%−12345X@PJL JOB」などの文字列が含まれており、印刷ジョブ8であることを識別することができる。またヘッダー部分8aの2行目以降には、各種の印刷設定を指定するコマンドが記述される。
また本体データ部分8bは、印刷対象となる印刷データをPS(Post Script)などのページ記述言語で記述したデータである。例えば、印刷ジョブ8による印刷枚数(ページ数)が増加すると、それに伴い、本体データ部分8bのデータ量が増加することになる。
データ処理特定部22は、例えば処理対象データ9のヘッダー部分の先頭行を解析し、「PJL JOB」などの所定の文字列が含まれるか否かを判別する。そして所定の文字列が含まれる場合、データ処理特定部22は、処理対象データ9が印刷ジョブであり、処理対象データ9に対して行うべき処理が印刷出力であることを特定する。これに対し、処理対象データ9のヘッダー部分に所定の文字列が含まれていない場合、データ処理特定部22は、処理対象データ9が印刷ジョブではなく、処理対象データ9に対して行うべき処理が印刷出力以外の処理であることを特定する。この場合、データ処理特定部22は、例えば、処理対象データ9に対して行うべき処理として、記憶部13に保存する処理、又は、通信インタフェース12若しくはFAX部16を介して外部へ送信する処理などを特定する。
次に制御部10において判定部23が機能する。判定部23は、データ処理特定部22によって特定される処理内容に基づき、処理対象データ9に対するウィルスチェック処理の必要性を判定する処理部である。
判定部23は、処理対象データ9に対して行うべき処理がプリンタ部15による印刷出力であるか否かを判断する。その結果、プリンタ部15による印刷出力である場合、後述する詳細条件が設定されている場合を除き、判定部23は、処理対象データ9に対するウィルスチェック処理が不要であると判定する。すなわち、処理対象データ9が印刷ジョブであり、処理対象データ9に対して行うべき処理がプリンタ部15による印刷出力である場合、処理対象データ9は、プリンタ部15による印刷出力が行われた後、メモリ10bから削除される。そのため、印刷出力が完了した後には、処理対象データ9は、画像処理装置1に残らない。また、処理対象データ9に基づく印刷出力が行われるときには、上述した印刷ジョブ8の印刷データに基づく描画処理が行われるだけであるため、印刷データに仮にウィルスが含まれているとしても、画像処理装置1がそのウィルスに感染する可能性は極めて低いと言える。そのため、判定部23は、原則として、処理対象データ9に対して行うべき処理がプリンタ部15による印刷出力である場合に、処理対象データ9に対するウィルスチェック処理を行う必要がないと判定するのである。これにより、外部装置から印刷ジョブを受信した場合のFPOT(First Print Output Time)を短縮することができるようになる。
一方、処理対象データ9に対して行うべき処理がプリンタ部15による印刷出力以外の処理である場合、判定部23は、原則として、処理対象データ9に対するウィルスチェック処理を行う必要があると判定する。ただし、処理対象データ9がスキャナ部14から取得されたデータである場合には、処理対象データ9に対して行うべき処理が印刷出力以外の処理であっても、判定部23は、処理対象データ9に対してウィルスチェック処理を行う必要がないと判定する。スキャナ部14が原稿を読み取ることによって生成される画像データには、ウィルスが入り込む余地はない。そのため、処理対象データ9がスキャナ部14から取得されたデータである場合には、ウィルスチェック処理を行わないようにすることで、その後の処理対象データ9に対する処理を効率的に進めることができるようになる。例えば、コピージョブの場合には、プリンタ部15による印刷出力(コピー出力)を速やかに開始することができるため、FCOT(First Copy Output Time)を短縮することができるようになる。
ところで、処理対象データ9に対して行うべき処理がプリンタ部15による印刷出力である場合には、ウィルスチェック処理を行わないと判定するための条件を予め設定しておいても良い。上述したように、プリンタ部15において印刷出力が行われるときには、印刷ジョブ8の印刷データに基づく描画処理が行われるだけであるため、画像処理装置1がそのウィルスに感染する可能性は極めて低い。しかし、印刷データに例えば悪意あるウェブサイトへのリンク情報(例えばURLなど)が含まれる場合、そのようなリンク情報を印刷して出力することは好ましくない。そのため、処理対象データ9に対して行うべき処理がプリンタ部15による印刷出力であっても、そのようなリンク情報が印刷出力されてしまうことを防ぐことなどを目的として、判定部23に対し、ウィルスチェック処理を行わないと判定するための条件を予め設定しておいても良い。以下、そのような条件について説明する。
まず第1の条件について説明する。第1の条件は、印刷枚数で判定する条件である。例えば、印刷枚数が所定枚数以上である場合には、プリンタ部15による印刷が開始されてから完了するまでに時間を要することになる。また印刷枚数が所定枚数以上である場合に、仮にウィルスチェック処理を行うとすると、印刷データのデータ量が膨大であるため、ウィルスチェック処理が終了するまでに時間を要する。そのため、印刷枚数が所定枚数以上である場合にウィルスチェック処理を実行すると、プリンタ部15による印刷出力が開始されるまでに比較的長い時間を要し、さらに印刷出力が開始されてから終了するまでにも比較的長い時間を要することとなり、利便性が低下する。これを防止するため、判定部23は、印刷枚数が所定枚数以上であれば、印刷完了までの時間を短縮するためにウィルスチェック処理を行う必要がないと判定することが好ましい。
これに対し、印刷枚数が所定枚数未満であれば、印刷出力が開始されてから終了するまでの時間が比較的短く、またウィルスチェック処理を行うとしても、データ量が少ないため、比較的短時間でウィルスチェック処理を終了させることができる。そのため、判定部23は、印刷枚数が所定枚数未満であれば、ウィルスチェック処理を行うと判定するようにしても良い。この場合の所定枚数は、例えば2枚に設定しておいても良い。所定枚数が2枚に設定されていれば、画像処理装置1は、外部装置から印刷枚数が1枚である印刷ジョブ8を受信すると、ウィルスチェック処理を毎回行うことになる。
上記のように印刷枚数に関する条件が設定されている場合、判定部23は、処理対象データ9(印刷ジョブ8)のヘッダー部分8aを解析し、例えば「@PJL SET QTY=3」などのコマンドを抽出することにより、印刷ジョブ8で指定されている印刷枚数を特定する。そして判定部23は、印刷ジョブ8で指定されている印刷枚数が所定枚数以上である場合には、ウィルスチェック処理を行う必要がないと判定する。また、印刷ジョブ8で指定されている印刷枚数が所定枚数未満である場合、判定部23は、ウィルスチェック処理を行う必要があると判定する。
次に第2の条件について説明する。第2の条件は、印刷ジョブ8に親展印刷の設定が含まれるか否かで判定する条件である。親展印刷は、ユーザーが外部装置を操作して印刷ジョブ8を画像処理装置1へ投入した後、そのユーザーが画像処理装置1の設置場所まで移動して操作パネル11を操作することによって印刷出力を指示した場合に印刷出力を開始する印刷態様である。つまり、印刷ジョブ8に親展印刷の設定が含まれる場合、その印刷ジョブ8はユーザーによって指定されたタイミングで実行され、印刷データに基づく印刷出力が開始される。
判定部23は、印刷ジョブ8に親展印刷の設定が含まれることを条件として、ウィルスチェック処理を行う必要がないと判断しても良い。例えば、判定部23は、処理対象データ9(印刷ジョブ8)のヘッダー部分8aを解析し、ヘッダー部分8aのコマンド欄の中から例えば「@PJL SET HOLD=KMCERTSTORE」などのコマンドを抽出することにより、印刷ジョブ8において親展印刷が設定されていることを特定する。尚、親展印刷が設定されていない場合、上記コマンドは、「@PJL SET HOLD=OFF」となっている。そして判定部23は、印刷ジョブ8において親展印刷が設定されている場合には、ウィルスチェック処理を行う必要がないと判定する。反対に、印刷ジョブ8において親展印刷が設定されていない場合、判定部23は、ウィルスチェック処理を行う必要があると判定する。
また判定部23は、上記とは逆の判定を行うようにしても良い。すなわち、印刷ジョブ8において親展印刷が設定されていない場合に、判定部23は、ウィルスチェック処理を行う必要がないと判定し、反対に、印刷ジョブ8において親展印刷が設定されている場合にウィルスチェック処理を行う必要があると判定するのである。親展印刷が設定されていない場合、画像処理装置1は、印刷ジョブ8を受信した後、速やかに印刷出力を開始する。そのため、印刷出力を開始する前にウィルスチェック処理を行うと、印刷出力が開始されるまでに時間を要し、FPOTが長くなる。これを防止するために、親展印刷が設定されていない場合にはウィルスチェック処理を省略するのである。これに対し、親展印刷が設定されている場合、画像処理装置1は、印刷ジョブ8を受信すると、その印刷ジョブ8を記憶部13へ保存し、印刷ジョブ8を投入したユーザーが操作パネル11を操作してログイン状態となるまで印刷ジョブ8の保存状態を継続させる。つまり、画像処理装置1は、受信した印刷ジョブ8を直ちに実行しないため、ウィルスチェック処理を行ってもFPOTが長くなるという問題が生じない。そのため、親展印刷が設定されている場合にはウィルスチェック処理を行うことが必要であると判定するのである。
次に第3の条件について説明する。第3の条件は、上述した第1及び第2の条件を組み合わせる条件である。例えば、判定部23は、外部装置から受信した印刷ジョブ8において親展印刷が設定されておらず、且つ、印刷枚数が所定枚数以上である場合に、ウィルスチェック処理を行う必要がないと判定する。これに対し、判定部23は、外部装置から受信した印刷ジョブ8において親展印刷が設定されている場合、又は、印刷枚数が所定枚数未満である場合に、ウィルスチェック処理を行う必要があると判定する。このように第1及び第2の条件を組み合わせてウィルスチェック処理を行う必要があるか否かを判定するようにしても良い。
判定部23においてウィルスチェック処理を行う必要があると判定されると、次にウィルスチェック部24が機能する。ウィルスチェック部24は、記憶部13からウィルス定義ファイル18を読み出すと共に、チェック対象である処理対象データ9をメモリ10bから読み出す。そしてウィルスチェック部24は、ウィルス定義ファイル18に基づき、処理対象データ9にウィルスが含まれているか否かをチェックする。尚、ウィルス定義ファイル18には、悪意あるウェブサイトへのリンク情報などもウィルスとして定義されているため、ウィルスチェック部24は、そのようなリンク情報もウィルスとして検出する。
ウィルスチェック部24は、処理対象データ9からウィルスを検出した場合、メモリ10bから処理対象データ9を破棄する。ただし、ウィルスを検出した場合の対処方法は、適宜設定可能であり、必ずしもメモリ10bから処理対象データ9を破棄する方法に限られない。
またウィルスチェック部24は、判定部23においてウィルスチェック処理を行う必要があると判定された場合、負荷検知部20によってメモリ10bなどに格納されている画像処理装置1の現在の負荷状態を参照し、現在の負荷状態が所定負荷よりも高い状態であれば、ウィルスチェック処理の実行を一時的に待機させるようにしても良い。例えば、画像処理装置1においてマルチジョブが実行されているときには、負荷状態が所定負荷よりも高い状態となっている。そのような場合に、ウィルスチェック処理の実行を開始すると、マルチジョブの実行がスムーズに進行しなり、画像処理装置1のスループットが低下する。これを防止するため、ウィルスチェック部24は、現在の負荷状態が所定負荷よりも高い状態であれば、ウィルスチェック処理の実行を一時的に待機させるのである。
ウィルスチェック処理の実行を一時的に待機させているとき、ウィルスチェック部24は、負荷検知部20によって逐次更新される現在の負荷状態を監視し、現在の負荷状態が所定負荷よりも高い状態から解消されたことを検知したタイミングで、処理対象データ9に対するウィルスチェック処理の実行を開始する。尚、画像処理装置1においてマルチジョブが実行されているときには、新たに処理対象データ9が取得されたとしても、その処理対象データ9に対して行うべき処理を速やかに開始することができない。そのため、上記のようにウィルスチェック処理を一時的に待機させて開始タイミングを遅延させたとしても特に問題は生じない。
判定部23においてウィルスチェック処理を行う必要がないと判定された場合、或いは、ウィルスチェック部24においてウィルスが検出されることなくウィルスチェック処理が終了した場合、次にデータ処理部25が機能する。データ処理部25は、メモリ10bに格納されている処理対象データ9を読み出し、その処理対象データ9に対して、データ処理特定部22において特定された処理を実行する処理部である。
データ処理部25は、ジョブ制御部26を備えている。ジョブ制御部26は、処理対象データ9が印刷ジョブ8である場合、その印刷ジョブ8に基づいてプリンタ部15を駆動することにより、印刷ジョブ8に含まれる印刷データに対応する印刷出力を行わせる。また処理対象データ9がコピージョブの実行によって得られたデータであってスキャナ部14から取得されたデータである場合、ジョブ制御部26は、処理対象データ9に基づいてプリンタ部15を駆動することにより、処理対象データ9に対応する印刷出力を行わせる。また処理対象データ9がFAX送信ジョブの実行によって得られたデータであってスキャナ部14から取得されたデータである場合、ジョブ制御部26は、処理対象データ9をFAX部16へ出力し、FAX部16にFAXデータの送信処理を行わせる。
またデータ処理特定部22において特定された処理が記憶部13へ保存する処理である場合、データ処理部25は、処理対象データ9を記憶部13へ保存する。さらにデータ処理特定部22において特定された処理が通信インタフェース12を介して外部装置へ送信する処理である場合、データ処理部25は、通信インタフェース12を介して処理対象データ9をその外部装置へ送信する。
そしてデータ処理特定部22は、処理対象データ9に対する処理を終了すると、メモリ10bから処理対象データ9を削除する。
このように画像処理装置1は、処理対象データ9を取得すると、その処理対象データ9に対して自機で行うべき処理内容を特定し、その処理内容に応じて処理対象データ9に対するウィルスチェック処理の必要性を判定する。そして、ウィルスチェック処理を行う必要がないと判定した場合には、処理対象データ9に対する処理を行わないようにしている。特に、上述した画像処理装置1は、処理対象データ9に対して行うべき処理がプリンタ部15による印刷出力である場合に、原則として、ウィルスチェック処理を行う必要がないと判定するため、プリンタ部15が処理対象データ9に基づいて印刷出力を開始するまでの時間を短縮することができるという利点がある。
(画像処理装置1の動作)
次に画像処理装置1の動作について説明する。図4は、画像処理装置1において行われる主たる処理手順の一例を示すフローチャートである。この処理は、制御部10のCPU10aがプログラム17を実行することによって行われる処理であり、CPU10aによって一定時間間隔で繰り返し実行される処理である。また、この処理は、画像処理装置1において上述した各処理部が順次機能することによって進行する処理である。
画像処理装置1は、図4のフローチャートに基づく処理を開始すると、まず処理対象データ9を取得したか否かを判断する(ステップS10)。処理対象データ9を取得していない場合(ステップS10でNO)、画像処理装置1による処理は終了する。処理対象データ9を取得している場合(ステップS10でYES)、画像処理装置1は、その処理対象データ9をメモリ10bへ格納する。
処理対象データ9をメモリ10bへ格納すると、画像処理装置1は、処理対象データ9の解析処理を行い、処理対象データ9に対して行うべき処理内容を特定する(ステップS12)。そして画像処理装置1は、判定処理を行う(ステップS13)。この判定処理は、処理対象データ9に対して行うべき処理内容に応じてウィルスチェック処理を行う必要があるか否かを判定する処理である。この判定処理では、ウィルスチェック処理を行う必要があると判定されると、チェックフラグがONに設定される。またウィルスチェック処理を行う必要がないと判定されると、チェックフラグがOFFに設定される。
画像処理装置1は、判定処理を行うと、チェックフラグがONであるか否かを判断する(ステップS14)。チェックフラグがONである場合(ステップS14でYES)、画像処理装置1は、画像処理装置1の現在の負荷状態が高負荷状態であるか否かを判断する(ステップS15)。高負荷状態である場合(ステップS15でYES)、画像処理装置1は、その高負荷状態が解消されるまで、ウィルスチェック処理の実行を開始せずに待機する(ステップS16)。そして高負荷状態が解消された後(ステップS16でYES)、画像処理装置1は、メモリ10bに格納されている処理対象データ9に対するウィルスチェック処理の実行を開始する(ステップS17)。これに対し、高負荷状態でない場合(ステップS15でNO)、画像処理装置1は、直ちにウィルスチェック処理の実行を開始する(ステップS17)。
ウィルスチェック処理が終了すると、画像処理装置1は、ウィルスが検出されたか否かを判断する(ステップS18)。ウィルスが検出されている場合、画像処理装置1は、メモリ10bに格納されている処理対象データ9を破棄する(ステップS19)。これにより、画像処理装置1による処理が終了する。ただし、ウィルスが検出された場合であっても、必ずしも処理対象データ9を破棄しない対応策であっても構わない。
一方、判定処理を行った結果、チェックフラグがOFFであった場合(ステップS14でNO)、画像処理装置1は、処理対象データ9に対するデータ処理の実行を開始する(ステップS20)。例えば、処理対象データ9が印刷ジョブ8である場合、画像処理装置1は、印刷ジョブ8に基づく印刷出力を開始する。そして処理対象データ9に対する処理が終了すると、画像処理装置1は、メモリクリア処理を行うことで、メモリ10bから処理対象データ9を削除する(ステップS21)。また、ウィルスチェック処理を行った結果、ウィルスが検出されなかった場合も(ステップS18でNO)、画像処理装置1は、上記と同様に、ステップS20,S21の処理を順次実行する。以上で、画像処理装置1による基本的な動作が終了する。
次に、判定処理(ステップS13)の詳細な処理手順について説明する。判定処理(ステップS13)の詳細な処理手順には幾つかのバリエーションがあるので、それらを1つずつ説明する。
図5は、判定処理(ステップS13)の第1の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。画像処理装置1は、この処理を開始すると、まず処理対象データ9が印刷ジョブ8であるか否かを判断する(ステップS30)。処理対象データ9が印刷ジョブ8である場合(ステップS30でYES)、画像処理装置1は、チェックフラグをOFFに設定する(ステップS32)。つまり、画像処理装置1は、ウィルスチェック処理を行う必要がないと判定するのである。
また処理対象データ9が印刷ジョブ8でなかった場合(ステップS30でNO)、画像処理装置1は、処理対象データ9がスキャナ部14で生成されたデータであるか否かを判断する(ステップS31)。その結果、処理対象データ9がスキャナ部14で生成されたデータである場合(ステップS31でYES)、画像処理装置1は、チェックフラグをOFFに設定する(ステップS32)。つまり、画像処理装置1は、ウィルスチェック処理を行う必要がないと判定するのである。
これに対し、処理対象データ9がスキャナ部14で生成されたデータでなかった場合(ステップS31でNO)、画像処理装置1は、チェックフラグをONに設定する(ステップS32)。つまり、画像処理装置1は、ウィルスチェック処理を行う必要があると判定するのである。
画像処理装置1は、上記のような判定処理を行うことにより、処理対象データ9に対して行うべき処理がプリンタ部15による印刷出力である場合にウィルスチェック処理を省略することができる。また、処理対象データ9がスキャナ部14で生成されたデータである場合にも、処理対象データ9にウィルスが入り込む余地がないため、ウィルスチェック処理を省略することができる。
次に図6は、判定処理(ステップS13)の第2の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。画像処理装置1は、この処理を開始すると、まず処理対象データ9が印刷ジョブ8であるか否かを判断する(ステップS40)。処理対象データ9が印刷ジョブ8である場合(ステップS40でYES)、画像処理装置1は、その印刷ジョブ8に親展印刷の設定が含まれるか否かを判断する(ステップS41)。印刷ジョブ8に親展印刷の設定が含まれる場合(ステップS41でYES)、画像処理装置1は、チェックフラグをOFFに設定する(ステップS43)。つまり、画像処理装置1は、ウィルスチェック処理を行う必要がないと判定するのである。
また処理対象データ9が印刷ジョブ8でなかった場合(ステップS40でNO)、又は、印刷ジョブ8に親展印刷の設定が含まれていない場合(ステップS41でNO)、画像処理装置1は、処理対象データ9がスキャナ部14で生成されたデータであるか否かを判断する(ステップS42)。その結果、処理対象データ9がスキャナ部14で生成されたデータである場合(ステップS42でYES)、画像処理装置1は、チェックフラグをOFFに設定する(ステップS43)。つまり、画像処理装置1は、ウィルスチェック処理を行う必要がないと判定するのである。これに対し、処理対象データ9がスキャナ部14で生成されたデータでなかった場合(ステップS42でNO)、画像処理装置1は、チェックフラグをONに設定する(ステップS44)。つまり、画像処理装置1は、ウィルスチェック処理を行う必要があると判定するのである。
画像処理装置1は、上記のような判定処理を行うことにより、処理対象データ9が印刷ジョブ8である場合には、その印刷ジョブ8に親展印刷が設定されていることを条件としてウィルスチェック処理を省略することができるようになる。
次に図7は、判定処理(ステップS13)の第3の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。画像処理装置1は、この処理を開始すると、まず処理対象データ9が印刷ジョブ8であるか否かを判断する(ステップS50)。処理対象データ9が印刷ジョブ8である場合(ステップS50でYES)、画像処理装置1は、その印刷ジョブ8による印刷枚数が所定枚数以上であるか否かを判断する(ステップS51)。印刷ジョブ8による印刷枚数が所定枚数以上である場合(ステップS51でYES)、画像処理装置1は、チェックフラグをOFFに設定する(ステップS53)。つまり、画像処理装置1は、ウィルスチェック処理を行う必要がないと判定するのである。
また処理対象データ9が印刷ジョブ8でなかった場合(ステップS50でNO)、又は、印刷ジョブ8による印刷枚数が所定枚数未満である場合(ステップS51でNO)、画像処理装置1は、処理対象データ9がスキャナ部14で生成されたデータであるか否かを判断する(ステップS52)。その結果、処理対象データ9がスキャナ部14で生成されたデータである場合(ステップS52でYES)、画像処理装置1は、チェックフラグをOFFに設定する(ステップS53)。つまり、画像処理装置1は、ウィルスチェック処理を行う必要がないと判定するのである。これに対し、処理対象データ9がスキャナ部14で生成されたデータでなかった場合(ステップS52でNO)、画像処理装置1は、チェックフラグをONに設定する(ステップS54)。つまり、画像処理装置1は、ウィルスチェック処理を行う必要があると判定するのである。
画像処理装置1は、上記のような判定処理を行うことにより、処理対象データ9が印刷ジョブ8である場合には、その印刷ジョブ8による印刷枚数が所定枚数以上であることを条件としてウィルスチェック処理を省略することができるようになる。そのため、印刷枚数の多い印刷出力を早期に開始することができるようになる。また、印刷枚数が所定枚数未満であれば、ウィルスチェック処理が行われるため、印刷データに含まれる悪意あるウェブサイトなどへのリンク情報を削除することができる。
次に図8は、判定処理(ステップS13)の第4の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。画像処理装置1は、この処理を開始すると、まず処理対象データ9が印刷ジョブ8であるか否かを判断する(ステップS60)。処理対象データ9が印刷ジョブ8である場合(ステップS60でYES)、画像処理装置1は、その印刷ジョブ8に親展印刷の設定が含まれるか否かを判断する(ステップS61)。印刷ジョブ8に親展印刷の設定が含まれていない場合(ステップS61でNO)、画像処理装置1は、その印刷ジョブ8による印刷枚数が所定枚数以上であるか否かを判断する(ステップS62)。印刷ジョブ8による印刷枚数が所定枚数以上である場合(ステップS62でYES)、画像処理装置1は、チェックフラグをOFFに設定する(ステップS64)。つまり、画像処理装置1は、ウィルスチェック処理を行う必要がないと判定するのである。
また処理対象データ9が印刷ジョブ8でなかった場合(ステップS60でNO)、印刷ジョブ8に親展印刷の設定が含まれている場合(ステップS61でYES)、又は、印刷ジョブ8による印刷枚数が所定枚数未満である場合(ステップS62でNO)、画像処理装置1は、処理対象データ9がスキャナ部14で生成されたデータであるか否かを判断する(ステップS63)。その結果、処理対象データ9がスキャナ部14で生成されたデータである場合(ステップS63でYES)、画像処理装置1は、チェックフラグをOFFに設定する(ステップS64)。つまり、画像処理装置1は、ウィルスチェック処理を行う必要がないと判定するのである。これに対し、処理対象データ9がスキャナ部14で生成されたデータでなかった場合(ステップS63でNO)、画像処理装置1は、チェックフラグをONに設定する(ステップS65)。つまり、画像処理装置1は、ウィルスチェック処理を行う必要があると判定するのである。
画像処理装置1は、上記のような判定処理を行うことにより、印刷ジョブ8において親展印刷が設定されておらず、直ぐに印刷出力が開始される場合であって、且つ、印刷枚数が所定枚数以上である場合に、ウィルスチェック処理を省略することができるようになる。そのため、印刷枚数の多い印刷出力を早期に開始することができる。また、印刷ジョブ8において親展印刷が設定されており、直ぐには印刷出力が開始されない場合、又は、印刷枚数が所定枚数未満である場合には、ウィルスチェック処理が行われるため、印刷データに含まれる悪意あるウェブサイトなどへのリンク情報を削除することができる。
以上のように本実施形態の画像処理装置1は、処理対象データ9を取得するデータ取得部21と、処理対象データ9を解析し、その処理対象データ9に対して行うべき処理内容を特定するデータ処理特定部22と、データ処理特定部22によって特定される処理内容に基づき、処理対象データ9に対するウィルスチェック処理の必要性を判定する判定部23と、処理対象データ9に対するウィルスチェック処理を行うウィルスチェック部24と、を備える構成である。そしてウィルスチェック部24は、判定部23によりウィルスチェック処理を行う必要があると判定された場合には処理対象データ9に対するウィルスチェック処理を行うのに対し、判定部23によりウィルスチェック処理を行う必要がないと判定された場合には処理対象データ9に対するウィルスチェック処理を行わないようにしている。
このような画像処理装置1は、例えば外部装置から処理対象データ9を取得した場合に、その処理対象データ9に対して自機で行うべき処理内容に基づいてウィルスチェック処理を行うか否かを決定することができる。そのため、外部装置から様々な種類のデータを受信する場合であっても、画像処理装置1は、ウィルスチェック処理を実行すべきか否かを自機で行うべき処理内容に応じてウィルスチェック処理の必要性を適切に判断することが可能である。
特に、上述した画像処理装置1は、処理対象データ9に対して行うべき処理内容がプリンタ部15による印刷出力である場合に、その処理対象データ9に対するウィルスチェック処理を省略するようにしている。プリンタ部15による印刷出力は、ウィルスによる影響を受けにくいため、ウィルスチェック処理を省略することにより、速やかに印刷出力を開始することができるという点で優れた効果を発揮する。
(変形例)
以上、本発明に関する一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態において説明した内容のものに限られるものではなく、種々の変形例が適用可能である。
例えば、画像処理装置1がネットワークを介して処理対象データ9を取得する際の通信相手となる外部装置としては、様々な装置が想定される。一例を挙げると、外部装置は、PCなどの情報処理装置であっても良いし、別の画像処理装置であっても良い。またネットワークに接続されるサーバーであっても良いし、インターネット上のクラウドサーバーであっても構わない。さらに近年では、ユーザーが所持するスマートフォンやタブレット端末なども、外部装置として利用することができる。
また上記実施形態では、画像処理装置1がMFPとして構成され、スキャン機能、プリント機能、コピー機能などの複数の機能を備える場合を例示した。しかし、画像処理装置1は、必ずしもスキャン機能、プリント機能、コピー機能などの複数の機能を備えるものに限られない。例えば、画像処理装置1は、プリント機能のみを備えたプリンタであっても構わない。
また上記実施形態では、CPU10aによって実行されるプログラム17は画像処理装置1に予めインストールされている場合を例示した。しかし、プログラム17は、画像処理装置1に予めインストールされているものに限られず、それ単独で取引の対象となるものであっても構わない。その場合、プログラム17は、インターネットなどを介してユーザー自身がダウンロードする形態で画像処理装置1に提供されるものであっても良いし、CD−ROMやUSBメモリなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録された状態で画像処理装置1に提供されるものであっても構わない。
1 画像処理装置
8 印刷ジョブ
9 処理対象データ
12 通信インタフェース(通信手段)
14 スキャナ部(原稿読取手段)
15 プリンタ部(印刷手段)
17 プログラム
20 負荷検知部
21 データ取得部(データ取得手段)
22 データ処理特定部(データ処理特定手段)
23 判定部(判定手段)
24 ウィルスチェック部(ウィルスチェック手段)
25 データ処理部
26 ジョブ制御部

Claims (22)

  1. 処理対象データを取得するデータ取得手段と、
    前記処理対象データを解析し、前記処理対象データに対して行うべき処理内容を特定するデータ処理特定手段と、
    前記データ処理特定手段によって特定される処理内容に基づき、前記処理対象データに対するウィルスチェック処理の必要性を判定する判定手段と、
    前記処理対象データに対するウィルスチェック処理を行うウィルスチェック手段と、
    を備え、
    前記ウィルスチェック手段は、前記判定手段によりウィルスチェック処理を行う必要があると判定された場合に、前記処理対象データに対するウィルスチェック処理を行い、前記判定手段によりウィルスチェック処理を行う必要がないと判定された場合に、前記処理対象データに対するウィルスチェック処理を行わないことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記処理対象データに基づいて印刷出力を行うことが可能な印刷手段、
    を更に備え、
    前記判定手段は、前記データ処理特定手段によって特定される処理内容が前記印刷手段による印刷出力である場合、前記処理対象データに対するウィルスチェック処理を行う必要がないと判定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記処理対象データに基づいて印刷出力を行うことが可能な印刷手段、
    を更に備え、
    前記判定手段は、前記データ処理特定手段によって特定される処理内容が前記印刷手段により所定の条件下で印刷出力を行うものである場合、前記処理対象データに対するウィルスチェック処理を行う必要がないと判定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記所定の条件は、ユーザーによって指定されたタイミングで印刷出力を開始することを含む条件であることを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記所定の条件は、印刷枚数が所定枚数以上であることを含む条件であることを特徴とする請求項3又は4に記載の画像処理装置。
  6. 前記判定手段は、前記データ処理特定手段によって特定される処理内容が前記印刷手段により前記所定枚数未満の印刷出力を行うものである場合、前記処理対象データに対するウィルスチェック処理を行う必要があると判定することを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 前記判定手段は、前記データ処理特定手段によって特定される処理内容が前記印刷手段による印刷出力以外の処理である場合、前記処理対象データに対するウィルスチェック処理を行う必要があると判定することを特徴とする請求項2乃至6のいずれかに記載の画像処理装置。
  8. 前記印刷手段による印刷出力以外の処理には、前記印刷対象データを他の装置に転送する処理が含まれることを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置。
  9. ネットワークを介して他の装置と通信を行う通信手段と、
    原稿を読み取ってデータを生成する原稿読取手段と、
    を更に備え、
    前記データ取得手段は、前記通信手段を介して他の装置から前記処理対象データを取得することが可能であると共に、前記原稿読取手段によって生成されるデータを前記処理対象データとして取得することが可能であり、
    前記判定手段は、前記処理対象データが前記原稿読取手段によって生成されたデータである場合、前記処理対象データに対するウィルスチェック処理を行う必要がないと判定することを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の画像処理装置。
  10. 前記ウィルスチェック手段は、前記判定手段によりウィルスチェック処理を行う必要があると判定された場合において、当該画像処理装置の負荷状態が所定負荷よりも高いときには、前記処理対象データに対するウィルスチェック処理の実行を保留し、前記負荷状態が所定負荷よりも低い状態となってから前記処理対象データに対するウィルスチェック処理の実行を開始することを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の画像処理装置。
  11. 前記ウィルスチェック手段は、当該画像処理装置においてマルチジョブが実行されているときに、前記負荷状態が所定負荷よりも高いと判断することを特徴とする請求項10に記載の画像処理装置。
  12. 画像処理装置において実行されるプログラムであって、前記画像処理装置に、
    処理対象データを取得するデータ取得ステップと、
    前記処理対象データを解析し、前記処理対象データに対して行うべき処理内容を特定するデータ処理特定ステップと、
    前記データ処理特定ステップにおいて特定される処理内容に基づき、前記処理対象データに対するウィルスチェック処理の必要性を判定する判定ステップと、
    前記処理対象データに対するウィルスチェック処理を行うウィルスチェックステップと、
    を実行させ、
    前記ウィルスチェックステップは、前記判定ステップにおいてウィルスチェック処理を行う必要があると判定された場合に、前記処理対象データに対するウィルスチェック処理を行い、前記判定手段によりウィルスチェック処理を行う必要がないと判定された場合に、前記処理対象データに対するウィルスチェック処理を行わないことを特徴とするプログラム。
  13. 前記画像処理装置は、
    前記処理対象データに基づいて印刷出力を行うことが可能な印刷手段、
    を備え、
    前記判定ステップは、前記データ処理特定ステップにおいて特定される処理内容が前記印刷手段による印刷出力である場合、前記処理対象データに対するウィルスチェック処理を行う必要がないと判定することを特徴とする請求項12に記載のプログラム。
  14. 前記画像処理装置は、
    前記処理対象データに基づいて印刷出力を行うことが可能な印刷手段、
    を備え、
    前記判定ステップは、前記データ処理特定ステップにおいて特定される処理内容が前記印刷手段により所定の条件下で印刷出力を行うものである場合、前記処理対象データに対するウィルスチェック処理を行う必要がないと判定することを特徴とする請求項12に記載のプログラム。
  15. 前記所定の条件は、ユーザーによって指定されたタイミングで印刷出力を開始することを含む条件であることを特徴とする請求項14に記載のプログラム。
  16. 前記所定の条件は、印刷枚数が所定枚数以上であることを含む条件であることを特徴とする請求項14又は15に記載のプログラム。
  17. 前記判定ステップは、前記データ処理特定ステップにおいて特定される処理内容が前記印刷手段により前記所定枚数未満の印刷出力を行うものである場合、前記処理対象データに対するウィルスチェック処理を行う必要があると判定することを特徴とする請求項16に記載のプログラム。
  18. 前記判定ステップは、前記データ処理特定ステップにおいて特定される処理内容が前記印刷手段による印刷出力以外の処理である場合、前記処理対象データに対するウィルスチェック処理を行う必要があると判定することを特徴とする請求項13乃至17のいずれかに記載のプログラム。
  19. 前記印刷手段による印刷出力以外の処理には、前記印刷対象データを他の装置に転送する処理が含まれることを特徴とする請求項18に記載のプログラム。
  20. 前記画像処理装置は、
    ネットワークを介して他の装置と通信を行う通信手段と、
    原稿を読み取ってデータを生成する原稿読取手段と、
    を備え、
    前記データ取得ステップは、前記通信手段を介して他の装置から前記処理対象データを取得することが可能であると共に、前記原稿読取手段によって生成されるデータを前記処理対象データとして取得することが可能であり、
    前記判定ステップは、前記処理対象データが前記原稿読取手段によって生成されたデータである場合、前記処理対象データに対するウィルスチェック処理を行う必要がないと判定することを特徴とする請求項12乃至19のいずれかに記載のプログラム。
  21. 前記ウィルスチェックステップは、前記判定ステップによりウィルスチェック処理を行う必要があると判定された場合において、前記画像処理装置の負荷状態が所定負荷よりも高いときには、前記処理対象データに対するウィルスチェック処理の実行を保留し、前記負荷状態が所定負荷よりも低い状態となってから前記処理対象データに対するウィルスチェック処理の実行を開始することを特徴とする請求項12乃至20のいずれかに記載のプログラム。
  22. 前記ウィルスチェックステップは、前記画像処理装置においてマルチジョブが実行されているときに、前記負荷状態が所定負荷よりも高いと判断することを特徴とする請求項21に記載のプログラム。
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