JP2019168269A - 測位システム、データ処理装置、データ処理方法、プログラム、通信器および音響受信器 - Google Patents

測位システム、データ処理装置、データ処理方法、プログラム、通信器および音響受信器 Download PDF

Info

Publication number
JP2019168269A
JP2019168269A JP2018054576A JP2018054576A JP2019168269A JP 2019168269 A JP2019168269 A JP 2019168269A JP 2018054576 A JP2018054576 A JP 2018054576A JP 2018054576 A JP2018054576 A JP 2018054576A JP 2019168269 A JP2019168269 A JP 2019168269A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
acoustic
communication device
acoustic signal
reception
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018054576A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7043916B2 (ja
Inventor
孔司 ▲桜▼田
孔司 ▲桜▼田
Koji Sakurada
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP2018054576A priority Critical patent/JP7043916B2/ja
Publication of JP2019168269A publication Critical patent/JP2019168269A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7043916B2 publication Critical patent/JP7043916B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

【課題】オフィスや向上などの広い屋内空間内を移動する物体の位置を検出することが可能な技術が提供されることが望まれる。【解決手段】データ処理装置は、第1の受信信号から第Mの受信信号の少なくとも一部に相当する第1の信号から第L(Lは3以上の整数)の信号それぞれの受信時刻と、前記第1の信号から前記第Lの信号それぞれの送信元の通信器の位置と、経路において第2の信号の送信元の通信器から前記第Lの信号の送信元の通信器までの中継待ち時間とに基づいて、音響受信器の位置を算出する位置計算部を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、オフィスや向上などの屋内の空間内を移動する物体の位置を検出する測位システムに関する。
一般に、無線を用いた測位技術の例として、GPS(Global Positioning System)を用いた技術があり、屋外では数メートルから数十メートルの精度で位置を検出することができる。しかし、屋内では測位精度が外乱に大きく影響を受けるため、良好に位置を検出することができない。屋内での測位精度を向上するための技術としては、Wi−fi(登録商標)やBluetooth(登録商標)などの無線信号強度を利用した技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
かかる技術では、一つの移動物体kらの第1の測定用信号を親局と複数の中継局で受信するとともに、各中継局は重複しない固有の遅延時間後に第2の測定用信号を同一周波数で送信し、親局が移動物体からの第1の測定用信号と中継局からの第2の測定用信号とを受信して、その到着時間差を測定することにより、第1の測定用信号を親局が受信した時刻と各中継局が受信した時刻との相対時間差を算出し、双曲線航法により移動物体の位置を算出する。前記の測定用信号は、無線信号であり、電波、光、音などを利用できるが、特に音は伝搬速度が他に比べて遅いため、該無線信号の到着時刻を容易に計測可能である。
特開平6−3428号公報
しかしながら、かかる技術には、広域の空間で利用することができないという問題点があった。すなわち、移動物体の位置を算出するためには、移動物体と親局の間、移動物体と中継局の間、親局と中継局の間のそれぞれで音響信号を正しく伝送する必要があるが、音響信号は距離に応じて減衰するので、広域の空間では音響信号を伝送できない場合があり、移動物体の位置を算出することができない。
そこで、広域の空間では移動物体の位置を算出できないという問題点を解決し、オフィスや向上などの広い屋内空間内を移動する物体の位置を検出することが可能な技術が提供されることが望まれる。
上記問題を解決するために、本発明のある観点によれば、音響受信器と、経路を構成する第1の通信器から第N(Nは3以上の整数)の通信器と、データ処理装置とを有する測位システムであって、前記第1の通信器は、第1の音響信号を送信する音響信号送信部を備え、前記第K(Kは2以上かつN以下の整数)の通信器は、第(K−1)の音響信号を前記第(K−1)の通信器から受信する音響信号受信部と、前記第(K−1)の音響信号が受信されてから第Kの中継待ち時間が経過した場合に、第Kの音響信号を送信する音響信号送信部と、を備え、前記音響受信器は、前記第1の音響信号から第Nの音響信号の少なくとも一部に相当する第1の受信信号から第Mの受信信号を受信する音響信号受信部と、
前記第1の受信信号から前記第Mの受信信号それぞれの受信時刻を、前記データ処理装置に通知する通知部と、を備え、前記データ処理装置は、前記1の受信信号から前記第Mの受信信号の少なくとも一部に相当する第1の信号から第L(Lは3以上の整数)の信号それぞれの受信時刻と、前記第1の信号から前記第Lの信号それぞれの送信元の通信器の位置と、前記経路において第2の信号の送信元の通信器から前記第Lの信号の送信元の通信器までの中継待ち時間とに基づいて、前記音響受信器の位置を算出する位置計算部を備える、測位システムが提供される。
また、本発明の別の観点によれば、音響受信器と、経路を構成する第1の通信器から第N(Nは3以上の整数)の通信器と、データ処理装置とを有する測位システムにおけるデータ処理装置であって、前記第1の通信器は、第1の音響信号を送信する音響信号送信部を備え、前記第K(Kは2以上かつN以下の整数)の通信器は、第(K−1)の音響信号を前記第(K−1)の通信器から受信する音響信号受信部と、前記第(K−1)の音響信号が受信されてから第Kの中継待ち時間が経過した場合に、第Kの音響信号を送信する音響信号送信部と、を備え、前記音響受信器は、前記第1の音響信号から第Nの音響信号の少なくとも一部に相当する第1の受信信号から第Mの受信信号を受信する音響信号受信部と、前記第1の受信信号から前記第Mの受信信号それぞれの受信時刻を、前記データ処理装置に通知する通知部と、を備え、前記データ処理装置は、前記第1の受信信号から前記第Mの受信信号の少なくとも一部に相当する第1の信号から第L(Lは3以上の整数)の信号それぞれの受信時刻と、前記第1の信号から前記第Lの信号それぞれの送信元の通信器の位置と、前記経路において第2の信号の送信元の通信器から前記第Lの信号の送信元の通信器までの中継待ち時間とに基づいて、前記音響受信器の位置を算出する位置計算部を備える、データ処理装置が提供される。
前記データ処理装置は、前記第1の受信信号から前記第Mの受信信号それぞれの受信強度に基づいて、前記第1の信号から前記第Lの信号を決定する決定部を備えてもよい。
前記データ処理装置は、前記第1の通信器から第Nの通信器それぞれの位置に基づいて、複数の候補経路それぞれにおける隣接通信器間の距離の評価値に基づいて、前記経路を決定する決定部を備えてもよい。
前記データ処理装置は、前記第1の通信器から前記第Nの通信器が存在する空間の広さに基づいて、前記第1の通信器から前記第Nの通信器それぞれの中継待ち時間を決定する決定部を備えてもよい。
また、本発明の別の観点によれば、音響受信器と、経路を構成する第1の通信器から第N(Nは3以上の整数)の通信器と、データ処理装置とを有する測位システムにおけるデータ処理方法であって、前記第1の通信器は、第1の音響信号を送信する音響信号送信部を備え、前記第K(Kは2以上かつN以下の整数)の通信器は、第(K−1)の音響信号を前記第(K−1)の通信器から受信する音響信号受信部と、前記第(K−1)の音響信号が受信されてから第Kの中継待ち時間が経過した場合に、第Kの音響信号を送信する音響信号送信部と、を備え、前記音響受信器は、前記第1の音響信号から第Nの音響信号の少なくとも一部に相当する第1の受信信号から第Mの受信信号を受信する音響信号受信部と、前記第1の受信信号から前記第Mの受信信号それぞれの受信時刻を、前記データ処理装置に通知する通知部と、を備え、前記データ処理方法は、前記1の受信信号から前記第Mの受信信号の少なくとも一部に相当する第1の信号から第L(Lは3以上の整数)の信号それぞれの受信時刻と、前記第1の信号から前記第Lの信号それぞれの送信元の通信器の位置と、前記経路において第2の信号の送信元の通信器から前記第Lの信号の送信元の通信器までの中継待ち時間とに基づいて、前記音響受信器の位置を算出することを含む、データ処理方法が提供される。
また、本発明の別の観点によれば、コンピュータを、音響受信器と、経路を構成する第1の通信器から第N(Nは3以上の整数)の通信器と、データ処理装置とを有する測位システムにおけるデータ処理装置として機能させるためのプログラムであって、前記第1の通信器は、第1の音響信号を送信する音響信号送信部を備え、前記第K(Kは2以上かつN以下の整数)の通信器は、第(K−1)の音響信号を前記第(K−1)の通信器から受信する音響信号受信部と、前記第(K−1)の音響信号が受信されてから第Kの中継待ち時間が経過した場合に、第Kの音響信号を送信する音響信号送信部と、を備え、前記音響受信器は、前記第1の音響信号から第Nの音響信号の少なくとも一部に相当する第1の受信信号から第Mの受信信号を受信する音響信号受信部と、前記第1の受信信号から前記第Mの受信信号それぞれの受信時刻を、前記データ処理装置に通知する通知部と、を備え、前記データ処理装置は、前記1の受信信号から前記第Mの受信信号の少なくとも一部に相当する第1の信号から第L(Lは3以上の整数)の信号それぞれの受信時刻と、前記第1の信号から前記第Lの信号それぞれの送信元の通信器の位置と、前記経路において第2の信号の送信元の通信器から前記第Lの信号の送信元の通信器までの中継待ち時間とに基づいて、前記音響受信器の位置を算出する位置計算部を備える、プログラムが提供される。
また、本発明の別の観点によれば、第1の音響信号を他の通信器から受信する音響信号受信部と、中継すべき音響情報の送信元の通信器を示す中継規則指示データに基づいて、前記第1の音響信号を中継すべきか否かを判断する制御部と、前記第1の音響信号を中継すべきであると判断された場合、前記第1の音響信号が受信されてから所定の中継待ち時間が経過した場合に、第2の音響信号を送信する音響信号送信部と、を備える、通信器が提供される。
また、本発明の別の観点によれば、音響受信器であって、第1の通信器によって送信された第1の音響信号を受信するとともに、第2の通信器によって前記第1の音響信号が受信されてから所定の中継待ち時間が経過した場合に前記第2の通信器によって送信された第2の音響信号を受信する音響信号受信部と、前記第1の音響信号の受信時刻と前記第2の音響信号の受信時刻とを、前記音響受信器の位置を算出するデータ処理装置に通知する通知部と、音響受信器が提供される。
以上説明したように本発明によれば、オフィスや向上などの広い屋内空間内を移動する物体の位置を検出することが可能な技術が提供される。
本発明の実施形態に係る測位システムの構成例を示す図である。 同一空間内にある12個の中継器(中継器A、中継器B、・・・、中継器L)によって構成される経路決定の例を説明するための図である。 機器配置図(上面図)である。 本発明の実施形態に係る測位システムの動作例を示すシーケンス図である。 本発明の実施形態に係る経路決定の動作説明図である。 本発明の実施形態に係る変調部の動作例を説明するための図である。 本発明の実施形態に係る位置計算部の動作説明図である。 本実施形態に係るデータ処理装置のハードウェア構成を示す図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素を、同一の符号の後に異なる数字を付して区別する場合がある。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素等の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。また、異なる実施形態の類似する構成要素については、同一の符号の後に異なるアルファベットを付して区別する場合がある。ただし、異なる実施形態の類似する構成要素等の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。
[1−1.測位システムの構成]
本発明の実施形態に係る測位システムの構成例について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る測位システムの構成例を示す図である。図1に示すように、本発明の実施形態に係る測位システム1は、音響受信器30、複数の中継器(中継器A、中継器B、・・・、中継器X)と、サーバー20とを有する。以下では、複数の中継器それぞれを特に区別しない場合には、複数の中継器における任意の中継器を「中継器10」と記載する場合がある。中継器10は、通信器として機能し得る。また、サーバー20は、データ処理装置として機能し得る。各中継器10とサーバー20とは、それぞれの通信装置を介して有線または無線によって(例えば、ネットワークを介して)相互に通信データをやり取りする。音響受信器30とサーバー20とは、それぞれの通信装置を介して有線または無線によって(例えば、ネットワークを介して)相互に通信データをやり取りする。
音響受信器30は、人物が携帯可能な通信機器であり、中継器から音響信号(音波)を受信し、サーバー20に中継器検出データを出力する。中継器10は、サーバー20から中継規則指示データを入力し、他の中継器から音響信号を受信し、他の中継器および音響受信器30に音響信号を出力する。サーバー20は、音響受信器30から中継器検出データを入力し、外部システムから中継器位置データを入力し、中継器10に中継規則指示データを出力し、外部システムに音響受信器位置データを出力する。
音響受信器30は、マイクロフォン(以下、「マイク」とも言う。)310、復調部320および通知部330を備える。マイク310は、空間から音響信号を入力し、音響信号に基づいて第1の音響入力データを生成し、第1の音響入力データを復調部320に出力する。復調部320は、マイク310から第1の音響入力データを入力し、第1の音響入力データを復調し、復調後のデータ(以下、「復調データ」とも言う。)を第1の復調データとして通知部330に出力する。通知部330は、復調部320から第1の復調データを入力し、第1の復調データを中継器位置検出データとしサーバー20に出力する。
各中継器10は、マイク110、復調部120、制御部130、変調部140、および、スピーカー150を備える。復調部120、制御部130および変調部140は、プロセッサ(例えば、マイクロプロセッサなど)によってプログラムが実行されることによって実現され得る。かかるプログラムは、記録媒体に記録され、記録媒体からプロセッサによって読み取られて実行され得る。
マイク110は、マイク310と同様に、音響信号を入力し、音響信号に基づいて第2の音響入力データを生成し、第2の音響入力データを復調部120に出力する。復調部120は、復調部320と同様に、マイク310から第2の音響入力データを入力し、第2の音響入力データを復調し、復調後のデータ(第2の復調データ)を制御部130に出力する。制御部130は、復調部120から第2の復調データを入力し、変調部140に変調前の音響出力データ(以下、「変調データ」とも言う。)を出力し、サーバー20から中継規則指示データを入力する。変調部140は、制御部130から変調データを入力し、変調データを変調して音響出力データを生成し、音響出力データをスピーカー150に出力する。スピーカー150は、変調部140から音響出力データを入力し、空間に音響信号を出力する。
サーバー20は、経路決定部230、位置計算部210および中継器位置記憶部220を備える。経路決定部230は、中継器位置記憶部220から中継器位置データを入力し、中継器10および位置計算部210に中継規則指示データを出力する。位置計算部210は、音響受信器30から中継器検出データを入力し、経路決定部230から中継規則指示データを入力し、中継器位置記憶部220から中継器位置データを入力し、外部システムに音響受信器位置データを出力する。中継器位置記憶部220は、外部システムから中継器位置データを入力し、位置計算部210および経路決定部230に中継器位置データを出力する。
図2は、同一空間内にある12個の中継器(中継器A、中継器B、・・・、中継器L)によって構成される経路決定の例を説明するための図である。経路決定については、後に説明する。また、図3は、機器配置図(上面図)である。図3に示した例において、ハッチングが付された丸印は、同一空間内にある12個の中継器(中継器A、中継器B、・・・、中継器L)であり、白丸印は、音響受信器(P)であり、これらは同一平面上にあるものとする。また、12個の中継器は、動作説明を簡単にするため、格子状の位置に配置されているものとする。
以上、本発明の実施形態に係る測位システム1の構成例について説明した。
[1−2.測位システムの動作]
図4は、本発明の実施形態に係る測位システム1の動作例を示すシーケンス図である。図5は、本発明の実施形態に係る経路決定の動作説明図である。図6は、本発明の実施形態に係る変調部140の動作例を説明するための図である。図7は、本発明の実施形態に係る位置計算部210の動作説明図である。以下では、図4に示したシーケンス図に沿って、適宜他の図も交えながら、本発明の実施形態に係る測位システム1の動作例について説明する。
なお、以下では、人物が音響受信器30を携帯して、中継器A、中継器B、・・・、中継器Lが配置された空間内を移動する場合を想定する。本発明の実施形態に係る測位システム1の動作は、大きく分けて5つのステップによって構成され得る。
ステップ1:中継器位置データの設定
ステップ2:中継規則指示データの生成と通知
ステップ3:中継器による音響信号の伝搬
ステップ4:中継器検出データの通知
ステップ5:音響受信器の位置計算
以下では、ステップごとに測位システム1の動作を説明する。
(1−2−1.ステップ1:中継器位置データの設定(S1))
まず、サーバー20の中継器位置記憶部220は、外部システムから中継器位置データを入力し、これを記憶する(S1)。本実施形態では、外部システムが中継器位置データを手動設定するものとする。しかし、中継器位置データは、他の手法によって(例えば、自動的に)検出されてもよい。
(1−2−2.ステップ2:中継規則指示データの生成と通知(S2))
続いて、サーバー20の経路決定部230は、中継器位置記憶部220から中継器位置データを入力すると、次々と中継器間で音響信号を中継するための規則として、中継経路および中継器ごとの待ち時間(中継待ち時間)を決定し、これらを中継規則指示データとして、各中継器の制御部130とサーバー20の位置計算部210に通知する。
以下、図2、図3および図5を参照しながら、経路決定部230における中継規則指示データの決定動作について説明する。まず、経路決定部230は、経路を構成する中継器の視点と終点を設定する(S11)。そして、経路決定部230は、中継器位置データに基づく、経路上の中継器間の距離の2乗の総和を評価値として、この評価値が最小となる場合の経路と評価値を算出する(S12)。かかる評価値の算出手法としては、公知の技術を用いてよいが、本実施形態では、動的計画法を適用する場合を説明する。
例えば、図2に示すように、中継器Aを始点とし、中継器Dを終点とした場合、経路上で中継器Aに連結する中継器としては、AおよびDを除く10個の中継器が候補となる。さらにその先に連結する中継器は、AおよびDを除く10個の中継器が候補となる。ただし、このとき、同じ中継点同士を直接経由する場合(図2における横ライン)の距離は無限大とみなされ、同じ中継点が続けて選択されないようにするのがよい。各候補の中継器における評価値は、連結する一つ前の中継器での評価値に両中継器間の距離の2乗を加算した値の最小値である。
図2には、経路決定部230によって最終的に選択された経路が、中継器間を結ぶ線によって示されている(R(AB)、R(BC)、R(CG)、・・・)。まず、経路決定部230は、B〜Lにおける評価値を、それぞれとAとの距離の2乗値として算出する。そして、経路決定部230は、B〜Lのうち、Cへの累積距離2乗値が最小となる経路を選択する。また、経路決定部230は、B〜Lのうち、Gへの累積距離2乗値が最小となる経路を選択する。
以降、経路決定部230は、右端の層まで繰り返し累積距離2乗値が最小となる経路を選択する。これによって、中継器Aから中継器Dに至る最小評価値が算出され、同時に、最小評価値を満たす場合における中継器の連結順序(すなわち、経路)が得られる。このように、中継器間の距離の2乗の総和が小さい経路を発見することにより、中継器間の音響信号の距離減衰を最小限に抑えることが可能となるため、後述するステップ3における音響信号の中継を高品質に保つことが可能となる。
次に、経路決定部230は、評価値を中継器総数−1(図3に示した例では、11)と所定係数(例えば、4.0)の積と比較し、評価値が小さい場合には(S13において「Yes」)、検出された経路を中継器の経路(中継経路)として決定する(S16)。ここで、所定係数を4.0(=2)としたのは、中継器間の距離が2m以内であれば、音響信号を良好に伝搬できると想定したからであり、上記所定係数は、音響信号の特性、雑音環境の特性、中継器および音響受信器での音響処理特性などに応じて適宜に定義されてよい。
一方、経路決定部230は、評価値が小さくない場合には(S13において「No」)、検出された経路と評価値を最適経路候補として一時的に記憶する(S14)。そして、経路決定部230は、新たな始点および終点の設定が可能である場合には(S15において「Yes」)、新たな始点および終点を設定して(S11)、再び動的計画法を適用して適切な経路を発見する。新たな始点および終点の設定が不可能である場合には(S15において「No」)、最適経路候補を中継器の経路として決定する(S16)。
さらに、経路決定部230は、各中継器で音響信号を中継する際の待ち時間(中継待ち時間)を決定する(S17)。各中継器が音響信号を中継する場合における待ち時間を設けることにより、他の中継器や音響受信器30での音響信号の混信を避けることが可能となる。本実施形態では、経路決定部230が、簡易な手法として、空間の広さに相当する音響信号の伝搬時間を送信の待ち時間として設定する場合を想定する。例えば、空間の広さが10メートルであれば、29ミリ秒程度の待ち時間が設定される。
空間の広さはどのように計測されてもよい。例えば、空間を撮像するカメラが設置されている場合には、カメラによって撮像された画像に基づいて、空間の広さが計測されてもよい。あるいは、ある中継器によって音波が発信されてから、他の中継器によって当該音波が受信され、当該音波への返信として当該他の中継器から発信された音波が、当該ある中継器によって受信されるまでの時間の長さに基づいて、空間の広さが計測されてもよい。待ち時間は、空間の広さに基づいて、中継器に依らず一律で決定されてもよいし、空間の端のほうに位置する中継器の待ち時間は、空間の中央に位置する中継器の待ち時間よりも、長く決定されてもよい。
図3の機器配置図に、中継器の経路および待ち時間を例示する。図3を参照すると、中継器Aから中継器Dに至る経路に矢印(矢印上に「音波(中継器ID)」と記載)が示されている。また、各中継器の記号(例えば、B)の後ろの括弧内に待ち時間(例えば、W)が記載されている。
(1−2−3.ステップ3:中継器による音響信号の伝搬(S3〜S7))
続いて、各中継器は、経路決定部230から中継規則指示データを入力すると、中継規則指示データに基づいて、中継器間で音響信号を中継する。図3の機器配置を例に説明する。中継器A(中継の始点)の制御部130は、中継規則指示データに基づいて、中継器Aの変調部140に変調データを出力する。本実施形態においては、当該変調データは、ヘッダーデータと中継元の中継器のID、例えば、中継器Aの場合には、「A」に相当するIDとする。次に、中継器Aの変調部140は、変調データを音響出力データに変換する。
ここで、変調部140の動作について、図6を用いて説明する。本実施形態においては、変調データの上位3ビット(101)をヘッダー部とし、下位7ビットをペイロード部とする。ペイロード部には中継元の中継器のID(最大128個の中継器に対応)を格納する。変調方式としては、公知の技術を適用してよいが、本実施形態においては、OOK(オンオフキーイング)によるデジタル振幅変調方式を用いることとし、1ビット当たり0.5ミリ秒の変調データに20kHzの搬送波データを乗算する形で音響出力データを得る。
次に、スピーカー150が音響出力データを入力し、対応する音響信号を空間に発信する。また、他の中継器のマイク110は、当該音響信号を受信して、対応する第2の音響入力データを出力する。その後、復調部120は、第2の音響入力データを入力して、第2の復調データを出力する。復調部120におけるデータの復調手法としては、デジタル振幅変調方式に対応する公知の技術を適用可能であるが、本実施形態においては、復調部120は、第2の音響入力データを2乗してローパスフィルタをかけ、閾値との比較により0または1に判定することにより、第2の復調データを得る。
次に、制御部130は、中継規則指示データに基づいて、第2の復調データが中継すべき音響信号であるか否かを判定する。例えば、図3においては、中継規則指示データによって中継器Aから中継器Bへの中継が指定されているため、中継器Bの制御部130は、第2の復調データに中継器AのIDが含まれる場合のみ、中継規則指示データによって指示された中継器Bに対応する待ち時間の後に、音響信号の中継を行い、その他の場合には、中継を行わない。
制御部130は、音響信号を中継すべきであると判定した場合、変調部140に自身の中継器のIDを含む変調データを出力し、変調部140が音響出力データを出力し、スピーカー150が音響信号を空間に発信する。なお、中継器のスピーカー150から発信される音響信号は、当該中継器の近傍に音響受信器30が存在する場合、当該音響受信器30によっても受信される。
音響受信器30は、マイク310および復調部320を備えており、これらにより、音響信号の発信元の中継器のIDを含む第1の復調データが得られる。また、復調部320は、マイク310が出力する第1の音響入力データに基づき、受信強度を計測する。通知部330は、復調部320からの第1の復調データに基づいて、受信した音響信号に含まれる中継器ID、当該音響信号の受信時刻、受信強度を検出する。
以上に説明した中継器の動作により、図3に示されたように、中継器Aによって発信された音響信号が、中継器B、C、G、F、E、I、J、K、L、H、Dの順に伝搬される(S3〜S7)。また、音響受信器Pは、その近傍にある中継器B、C、G、Fからの音響信号を受信して、それぞれに対応する(中継器ID、受信時刻、受信強度)の組を得る。この組は、図4に示された(B、T、S)、(C、T、S)、(G、T、S)、(F、T、S)に相当する。なお、音響受信器Pは、遠方にあるその他の中継器からの音響信号については、受信強度が弱いため受信できない。
(1−2−4.ステップ4:ステップ4:中継器検出データの通知(S8))
音響受信器30は、各中継器からの音響信号を受信すると、それぞれに対応する(中継器ID、受信時刻、受信強度)の組を中継器検出データとして、サーバー20に通知する(S8)。
(1−2−5.ステップ5:ステップ5:音響受信器の位置計算(S9))
サーバー20の位置計算部210は、中継器検出データを入力すると、中継器位置記憶部220からの中継器位置データと経路決定部230からの中継規則指示データに基づいて、音響受信器30の位置を特定し、音響受信器30の位置情報を用いる外部システムに、かかる位置情報(音響受信器位置データ)を通知する(S9)。以下では、音響受信器30の位置を特定する手順について詳細に説明する。
まず、位置計算部210は、中継器検出データに基づいて、受信強度の大きい3つの中継器を決定する。図3においては、中継器F、B、G、Cの順に音響受信器Pとの距離が小さいため、大きな受信強度が測定されるものとすると、中継器F、B、Gの3つが、受信強度の大きい3つの中継器として決定される。
次に、位置計算部210は、中継器Fと中継器Bとの受信時刻差TFB、および、中継器Fと中継器Gとの受信時刻差TFGを計算し、受信時刻差TFBおよび受信時刻差TFGそれぞれを、距離相当値d(FP)−d(BP)および(FP)−d(GP)に置き換える。なお、d(QR)は位置Qから位置Rまでの距離を表す。これらの値は、中継器位置データに基づく距離、中継規則指示データ(中継器の経路および中継器ごとの待ち時間)、空気中の音速vを用いて、下記の式(1)のように計算できる。
Figure 2019168269
次に、位置計算部210は、中継器の位置と式(1)によって求めた受信時間差に相当する距離とに基づいて、音響受信器30の位置を特定する。図7を用いて計算手法を説明する。図7において、3つの中継器の位置をB(X,Y)、F(X,Y)、G(X,Y)、音響受信器30の位置をP(x,y)とすると、以下の非線形連立方程式(2)が成り立つ。
Figure 2019168269
式(2)のうち、(x,y)以外は計測済みであり、式(2)の連立方程式の解を求めれば、音響受信器30の位置P(x,y)を特定できる。上記連立方程式の解は、公知の技術を用いて求めることができるが、本実施形態では、ニュートン・ラフソン法を用いて計算する。計算手法の詳細説明は割愛するが、(x,y)の初期値を与えて、(x,y)の近似解と誤差を計算し、当該誤差が収束するまで近似解の計算を繰り返すことで、(x,y)を求めることができる。以上の動作により、音響受信器30の位置が算出され得る。
以上、本発明の実施形態に係る測位システム1の動作例について説明した。
[1−3.効果]
本発明の実施形態によれば、サーバー20が中継器群の位置情報に基づいて音響信号の中継経路と中継待ち時間とを決定し、これに従って中継器群が音響信号を伝搬させる。そして、音響受信器30が中継器群からの音響信号を受信し、中継器IDと受信時刻と受信強度の組をサーバー20に通知する。サーバー20は、音響受信器30における受信強度の大きい3つの中継器を選択し、その位置情報と受信時刻とを用いて音響受信器30の位置を計算する。なお、位置の計算に際しては、中継器やサーバー20での時刻情報は用いないため、機器間の時刻同期は不要である。
本発明の実施形態によれば、音響信号が空間内に配置された中継器を次々と伝搬し、音響受信器30が近傍の複数の中継器からの音響信号を受信することで、サーバー20が当該音響受信器30の位置を検出する。そのため、本発明の実施形態によれば、従来技術のように広域の空間で位置を検出できないという問題が解決され、オフィスや工場などの広い屋内空間内を移動する物体の位置を検出することができる。
以上、本発明の実施形態について説明した。
<2.ハードウェア構成例>
続いて、本実施形態に係るデータ処理装置のハードウェア構成例について説明する。図8は、本実施形態に係るデータ処理装置のハードウェア構成を示す図である。
図8に示すように、データ処理装置は、CPU(Central Processing Unit)901と、ROM(Read Only Memory)902と、RAM(Random Access Memory)903と、ホストバス904と、ブリッジ905と、外部バス906と、インタフェース907と、入力装置908と、出力装置909と、ストレージ装置910と、通信装置911と、を備える。
CPU901は、演算処理装置および制御装置として機能し、各種プログラムに従ってデータ処理装置内の動作全般を制御する。また、CPU901は、マイクロプロセッサであってもよい。ROM902は、CPU901が使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する。RAM903は、CPU901の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶する。これらはCPUバス等から構成されるホストバス904により相互に接続されている。
ホストバス904は、ブリッジ905を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バス等の外部バス906に接続されている。なお、必ずしもホストバス904、ブリッジ905および外部バス906を分離構成する必要はなく、1つのバスにこれらの機能を実装してもよい。
入力装置908は、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、マイクロフォン、スイッチおよびレバー等ユーザが情報を入力するための入力手段と、ユーザによる入力に基づいて入力信号を生成し、CPU901に出力する入力制御回路等から構成されている。データ処理装置を操作するユーザは、この入力装置908を操作することにより、データ処理装置に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりすることができる。
出力装置909は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ装置、液晶ディスプレイ(LCD)装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置、ランプ等の表示装置およびスピーカー等の音声出力装置を含む。
ストレージ装置910は、データ格納用の装置である。ストレージ装置910は、記憶媒体、記憶媒体にデータを記録する記録装置、記憶媒体からデータを読み出す読出し装置および記憶媒体に記録されたデータを削除する削除装置等を含んでもよい。ストレージ装置910は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)で構成される。このストレージ装置910は、ハードディスクを駆動し、CPU901が実行するプログラムや各種データを格納する。
通信装置911は、例えば、ネットワークに接続するための通信デバイス等で構成された通信インタフェースである。また、通信装置911は、無線通信または有線通信のどちらに対応してもよい。
以上、本実施形態に係るデータ処理装置のハードウェア構成例について説明した。
<3.まとめ>
本実施形態によれば、音響受信器と、経路を構成する第1の通信器から第N(Nは3以上の整数)の通信器と、データ処理装置とを有する測位システムが提供される。前記第1の通信器は、第1の音響信号を送信する音響信号送信部を備え、前記第K(Kは2以上かつN以下の整数)の通信器は、第(K−1)の音響信号を前記第(K−1)の通信器から受信する音響信号受信部と、前記第(K−1)の音響信号が受信されてから第Kの中継待ち時間が経過した場合に、第Kの音響信号を送信する音響信号送信部と、を備える。
前記音響受信器は、前記第1の音響信号から第Nの音響信号の少なくとも一部に相当する第1の受信信号から第Mの受信信号を受信する音響信号受信部と、前記第1の受信信号から前記第Mの受信信号それぞれの受信時刻を、前記データ処理装置に通知する通知部と、を備える。
前記データ処理装置は、前記1の受信信号から前記第Mの受信信号の少なくとも一部に相当する第1の信号から第L(Lは3以上の整数)の信号それぞれの受信時刻と、前記第1の信号から前記第Lの信号それぞれの送信元の通信器の位置と、前記経路において第2の信号の送信元の通信器から前記第Lの信号の送信元の通信器までの中継待ち時間とに基づいて、前記音響受信器の位置を算出する位置計算部を備える。
かかる構成によれば、オフィスや向上などの広い屋内空間内を移動する物体の位置を検出することが可能な技術が提供されることが可能となる。
<4.変形例>
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記では、音響信号の変調方式として、デジタル振幅変調およびOOK(オンオフキーイング)を用いる場合について説明したが、他の公知の変調方式が用いられてもよい。さらに、上記では、搬送波の周波数を20kHzとし、変調データを10ビットとし、0.5ミリ秒ごとに切り替える方式について説明したが、これらも適宜に変更されてよい。また、復調方式としても、音響入力信号を2乗し、これにローパスフィルタをかけ、2値判定する場合について説明したが、採用される変調方式に対応する方式であれば、他の方式が用いられてもよい。
上記では、サーバー20の位置計算部210が3つの中継器の位置情報とこれに対応する音響信号の受信時刻とに基づき、非線形連立方程式を立て、ニュートン・ラフソン法により音響受信器の位置を計算する場合を説明した。上記非線形連立方程式の解法については、ニュートン・ラフソン法によらず、他の公知の技術が適用されてよい。例えば、上記において説明したように、図7において線分BPと線分FPの距離の差分、および、線分GPと線分FPの距離の差分は、計測により既知であるが、この場合、音響受信器の位置Pは2つの双曲線の交点であり、その解法は双曲線航法として知られている。
上記では、サーバー20の位置計算部210が音響信号の受信強度が大きい3つの中継器を決定し、これに基づいて音響受信器の位置を計算する場合を説明した。しかし、音響信号の受信強度によらず、時間順に受信した3つの中継器を決定しても、上記と同様の効果を享受できる。
上記ではサーバー20の位置計算部210が3つの中継器を決定し、これに基づいて音響受信器の位置を計算する場合を説明した。しかし、決定する中継器の数は3つに限定されず、3つ以上であればよい。
上記では、中継器と音響受信器が同一平面上に存在する場合を例として説明したが、中継器と音響受信器は同一平面上にない場合に対しても、本実施形態は適用され得る。このとき、音響受信器の位置として、P(x,y,z)が特定される。未知数がx,y,zの3つであるため、音響受信器の位置を特定するための連立方程式は、3つ必要となる。すなわち、上記では、3つの中継器が決定されれば、音響受信器の位置P(x,y)を特定するために十分であったが、P(x,y,z)を特定するためには、4つの中継器が決定される必要がある。
上記では、サーバー20の経路決定部230における中継経路の決定を、動的計画法を用いて行う場合について説明した。すなわち、経路上の中継器間距離の2乗の総和を評価値とし、これが最小となる場合の経路を動的計画法により求めた。このような経路の決定には、動的計画法に限定されず、他の公知の技術が用いられてよい。また、上記では、評価値を中継器間距離の2乗の総和としたが、他の好適な評価値を定義して使用してもよい。例えば、評価値として、中継器間距離の総和や中継器間距離の対数の総和が適用され得る。
上記では、空間内に音響受信器が1個だけある場合について説明したが、複数の音響受信器が同時に混在していてもよい。
上記では、図3に示したように、12個の中継器を格子状に配置する場合について説明したが、中継器の数はこれに限定されず、また各中継器の配置は任意の位置でよい。
1 測位システム
10 中継器
110 マイク
120 復調部
130 制御部
140 変調部
150 スピーカー
20 サーバー
210 位置計算部
220 中継器位置記憶部
230 経路決定部
30 音響受信器
310 マイク
320 復調部
330 通知部



Claims (9)

  1. 音響受信器と、経路を構成する第1の通信器から第N(Nは3以上の整数)の通信器と、データ処理装置とを有する測位システムであって、
    前記第1の通信器は、
    第1の音響信号を送信する音響信号送信部を備え、
    前記第K(Kは2以上かつN以下の整数)の通信器は、
    第(K−1)の音響信号を前記第(K−1)の通信器から受信する音響信号受信部と、
    前記第(K−1)の音響信号が受信されてから第Kの中継待ち時間が経過した場合に、第Kの音響信号を送信する音響信号送信部と、を備え、
    前記音響受信器は、
    前記第1の音響信号から第Nの音響信号の少なくとも一部に相当する第1の受信信号から第Mの受信信号を受信する音響信号受信部と、
    前記第1の受信信号から前記第Mの受信信号それぞれの受信時刻を、前記データ処理装置に通知する通知部と、を備え、
    前記データ処理装置は、
    前記1の受信信号から前記第Mの受信信号の少なくとも一部に相当する第1の信号から第L(Lは3以上の整数)の信号それぞれの受信時刻と、前記第1の信号から前記第Lの信号それぞれの送信元の通信器の位置と、前記経路において第2の信号の送信元の通信器から前記第Lの信号の送信元の通信器までの中継待ち時間とに基づいて、前記音響受信器の位置を算出する位置計算部を備える、
    測位システム。
  2. 音響受信器と、経路を構成する第1の通信器から第N(Nは3以上の整数)の通信器と、データ処理装置とを有する測位システムにおけるデータ処理装置であって、
    前記第1の通信器は、
    第1の音響信号を送信する音響信号送信部を備え、
    前記第K(Kは2以上かつN以下の整数)の通信器は、
    第(K−1)の音響信号を前記第(K−1)の通信器から受信する音響信号受信部と、
    前記第(K−1)の音響信号が受信されてから第Kの中継待ち時間が経過した場合に、第Kの音響信号を送信する音響信号送信部と、を備え、
    前記音響受信器は、
    前記第1の音響信号から第Nの音響信号の少なくとも一部に相当する第1の受信信号から第Mの受信信号を受信する音響信号受信部と、
    前記第1の受信信号から前記第Mの受信信号それぞれの受信時刻を、前記データ処理装置に通知する通知部と、を備え、
    前記データ処理装置は、
    前記第1の受信信号から前記第Mの受信信号の少なくとも一部に相当する第1の信号から第L(Lは3以上の整数)の信号それぞれの受信時刻と、前記第1の信号から前記第Lの信号それぞれの送信元の通信器の位置と、前記経路において第2の信号の送信元の通信器から前記第Lの信号の送信元の通信器までの中継待ち時間とに基づいて、前記音響受信器の位置を算出する位置計算部を備える、
    データ処理装置。
  3. 前記データ処理装置は、前記第1の受信信号から前記第Mの受信信号それぞれの受信強度に基づいて、前記第1の信号から前記第Lの信号を決定する決定部を備える、
    請求項2に記載のデータ処理装置。
  4. 前記データ処理装置は、前記第1の通信器から第Nの通信器それぞれの位置に基づいて、複数の候補経路それぞれにおける隣接通信器間の距離の評価値に基づいて、前記経路を決定する決定部を備える、
    請求項2に記載のデータ処理装置。
  5. 前記データ処理装置は、前記第1の通信器から前記第Nの通信器が存在する空間の広さに基づいて、前記第1の通信器から前記第Nの通信器それぞれの中継待ち時間を決定する決定部を備える、
    請求項2に記載のデータ処理装置。
  6. 音響受信器と、経路を構成する第1の通信器から第N(Nは3以上の整数)の通信器と、データ処理装置とを有する測位システムにおけるデータ処理方法であって、
    前記第1の通信器は、
    第1の音響信号を送信する音響信号送信部を備え、
    前記第K(Kは2以上かつN以下の整数)の通信器は、
    第(K−1)の音響信号を前記第(K−1)の通信器から受信する音響信号受信部と、
    前記第(K−1)の音響信号が受信されてから第Kの中継待ち時間が経過した場合に、第Kの音響信号を送信する音響信号送信部と、を備え、
    前記音響受信器は、
    前記第1の音響信号から第Nの音響信号の少なくとも一部に相当する第1の受信信号から第Mの受信信号を受信する音響信号受信部と、
    前記第1の受信信号から前記第Mの受信信号それぞれの受信時刻を、前記データ処理装置に通知する通知部と、を備え、
    前記データ処理方法は、
    前記1の受信信号から前記第Mの受信信号の少なくとも一部に相当する第1の信号から第L(Lは3以上の整数)の信号それぞれの受信時刻と、前記第1の信号から前記第Lの信号それぞれの送信元の通信器の位置と、前記経路において第2の信号の送信元の通信器から前記第Lの信号の送信元の通信器までの中継待ち時間とに基づいて、前記音響受信器の位置を算出することを含む、
    データ処理方法。
  7. コンピュータを、
    音響受信器と、経路を構成する第1の通信器から第N(Nは3以上の整数)の通信器と、データ処理装置とを有する測位システムにおけるデータ処理装置として機能させるためのプログラムであって、
    前記第1の通信器は、
    第1の音響信号を送信する音響信号送信部を備え、
    前記第K(Kは2以上かつN以下の整数)の通信器は、
    第(K−1)の音響信号を前記第(K−1)の通信器から受信する音響信号受信部と、
    前記第(K−1)の音響信号が受信されてから第Kの中継待ち時間が経過した場合に、第Kの音響信号を送信する音響信号送信部と、を備え、
    前記音響受信器は、
    前記第1の音響信号から第Nの音響信号の少なくとも一部に相当する第1の受信信号から第Mの受信信号を受信する音響信号受信部と、
    前記第1の受信信号から前記第Mの受信信号それぞれの受信時刻を、前記データ処理装置に通知する通知部と、を備え、
    前記データ処理装置は、
    前記1の受信信号から前記第Mの受信信号の少なくとも一部に相当する第1の信号から第L(Lは3以上の整数)の信号それぞれの受信時刻と、前記第1の信号から前記第Lの信号それぞれの送信元の通信器の位置と、前記経路において第2の信号の送信元の通信器から前記第Lの信号の送信元の通信器までの中継待ち時間とに基づいて、前記音響受信器の位置を算出する位置計算部を備える、
    プログラム。
  8. 第1の音響信号を他の通信器から受信する音響信号受信部と、
    中継すべき音響情報の送信元の通信器を示す中継規則指示データに基づいて、前記第1の音響信号を中継すべきか否かを判断する制御部と、
    前記第1の音響信号を中継すべきであると判断された場合、前記第1の音響信号が受信されてから所定の中継待ち時間が経過した場合に、第2の音響信号を送信する音響信号送信部と、
    を備える、通信器。
  9. 音響受信器であって、
    第1の通信器によって送信された第1の音響信号を受信するとともに、第2の通信器によって前記第1の音響信号が受信されてから所定の中継待ち時間が経過した場合に前記第2の通信器によって送信された第2の音響信号を受信する音響信号受信部と、
    前記第1の音響信号の受信時刻と前記第2の音響信号の受信時刻とを、前記音響受信器の位置を算出するデータ処理装置に通知する通知部と、
    音響受信器。

JP2018054576A 2018-03-22 2018-03-22 測位システム、データ処理装置、データ処理方法、プログラム、通信器および音響受信器 Active JP7043916B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018054576A JP7043916B2 (ja) 2018-03-22 2018-03-22 測位システム、データ処理装置、データ処理方法、プログラム、通信器および音響受信器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018054576A JP7043916B2 (ja) 2018-03-22 2018-03-22 測位システム、データ処理装置、データ処理方法、プログラム、通信器および音響受信器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019168269A true JP2019168269A (ja) 2019-10-03
JP7043916B2 JP7043916B2 (ja) 2022-03-30

Family

ID=68106677

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018054576A Active JP7043916B2 (ja) 2018-03-22 2018-03-22 測位システム、データ処理装置、データ処理方法、プログラム、通信器および音響受信器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7043916B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH063428A (ja) * 1992-06-23 1994-01-11 Fujitsu Ltd 位置標定方式
JPH1040491A (ja) * 1996-07-26 1998-02-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd 移動体検出装置及びシステム
US20090061899A1 (en) * 2007-09-03 2009-03-05 Samsung Electronics Co. Ltd. Apparatus and method for location estimation in a wireless communication system
JP2014209111A (ja) * 2013-03-28 2014-11-06 株式会社ゼンリン 経路探索装置および経路探索システム
WO2017126033A1 (ja) * 2016-01-19 2017-07-27 三菱電機株式会社 測位システム及び測位方法
JP2017181317A (ja) * 2016-03-30 2017-10-05 セコム株式会社 測位システム

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH063428A (ja) * 1992-06-23 1994-01-11 Fujitsu Ltd 位置標定方式
JPH1040491A (ja) * 1996-07-26 1998-02-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd 移動体検出装置及びシステム
US20090061899A1 (en) * 2007-09-03 2009-03-05 Samsung Electronics Co. Ltd. Apparatus and method for location estimation in a wireless communication system
JP2014209111A (ja) * 2013-03-28 2014-11-06 株式会社ゼンリン 経路探索装置および経路探索システム
WO2017126033A1 (ja) * 2016-01-19 2017-07-27 三菱電機株式会社 測位システム及び測位方法
JP2017181317A (ja) * 2016-03-30 2017-10-05 セコム株式会社 測位システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP7043916B2 (ja) 2022-03-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2268066B1 (en) Position Estimation Server
US10051412B2 (en) Locational information transmission system, locational information transmission apparatus, and information processing device
CN108027419A (zh) 自组织混合室内定位系统
EP2680039A1 (en) Indoor/Outdoor Differentiation Using Radio Frequency (RF) Transmitters
US20140200027A1 (en) Apparatus and method for identifying location information using visible light communication and gps
CN101796873B (zh) 无线电通信设备、信息处理系统、程序和无线电通信方法
US9301098B2 (en) Location detection in wireless communication networks
US10383083B2 (en) Wireless local area network based positioning method and device
JP4057023B2 (ja) 相対位置算出装置および相対位置算出方法およびそのプログラム並びに記録媒体
US9554253B2 (en) Locating method, drive test terminal and hand-held terminal
KR20110123671A (ko) Wi-fi 액세스 포인트 맵을 전개하는 시스템 및 방법
CN105164546A (zh) 用于表征及影响移动装置位置准确度及/或不确定性的方法及设备
US20180329023A1 (en) System and method for wireless time-of-arrival localization
WO2023103598A1 (zh) 基站开站方法、装置、电子设备和计算机可读存储介质
JP2009282627A (ja) 無線検針システム
US10077984B2 (en) Indoor positioning system training
US9500736B2 (en) System and method for providing self-locating wireless sensors
CN110417491B (zh) 一种ads-b多通道信号生成方法、模拟器及计算机存储介质、电子设备
JP7043916B2 (ja) 測位システム、データ処理装置、データ処理方法、プログラム、通信器および音響受信器
EP2963439B1 (en) Indoor position information providing apparatus, position notifier apparatus and program
US20210360425A1 (en) Detecting indoor/outdoor status of mobile communication devices
JP6184620B1 (ja) 測位システム及び測位方法
KR101893707B1 (ko) 정확한 위치정보 획득을 위한 퍼지로직 기반 무선신호 분석을 통한 스마트 디바이스 사용자 위치 파악 방법
JP2020142725A (ja) 携帯装置及び通知システム
JP4099408B2 (ja) 位置特定システム

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20190327

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20190328

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201111

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210922

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211005

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211202

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220215

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220228

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7043916

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150