JP2019168103A - 弁装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スピンドルの自転を抑制する。【解決手段】ハウジング20とスピンドル30の間には圧力室Sが設けられており、スピンドル30は、流入口と圧力室を連通する連通路31と、圧力室S内においてハウジング20及び弁体40のいずれか一方に螺合する螺合部とを備える。スピンドル30及び弁体40のいずれか一方は、連通路31を介して圧力室S内に流入した流体の圧力によって、流入口に対向する方向に加圧される被加圧部を有する。【選択図】図6

Description

本発明は、弁装置に関する。
特許文献1には、水栓に使用される弁装置について、給水源(供給源)からの水圧に起因するスピンドルの自転を抑制する技術が記載されている。
図9(a)に示すように、特許文献1の弁装置50は、筒状のハウジング51と、ハウジング51の内部に配置されたスピンドル52と、スピンドル52と一体可動するシャフト53と、シャフト53に取付けられた弁体54とを備える。スピンドル52には操作用ハンドル55が接続されている。スピンドル52は、外周の雄ネジ部52aがハウジング51内周の雌ネジ部51aに螺合していることによって、ハウジング51内を回転しながら往復動可能に構成されている。また、スピンドル52を回転させることによって、シャフト53に取付けられた弁体54も往復動可能に構成されている。
図9(b)に示すように、スピンドル52は、他端側がハウジング51から露出している。この露出した他端側と、操作用ハンドル55に取り付けられるハンドル金具56の内壁面とが噛合した状態で、スピンドル52と操作用ハンドル55は一体回転可能に接続されている。そして、操作用ハンドル55に取り付けられた線状のバネ材57と、ハウジング51の他端側の端面に設けられた凹部51bとが係合することによって、操作用ハンドル55の回転動作に対して抵抗が付与される。そのため、給水源からの水圧が給水路58側から弁体54にかかり、スピンドル52に対してスピンドル52が自転する方向に力が作用しても、スピンドル52の自転が抑制される。
特開平11−315936号公報
特許文献1の弁装置は、バネ材57とハウジング51の凹部51bとの係合によってスピンドル52の自転を抑制しているため、バネ材57の劣化や凹部51bの摩耗によって、操作用ハンドル55の抵抗が経年的に低下する虞がある。本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、供給源の流体の圧力に起因するスピンドルの自転を好適に抑制することができる弁装置を提供することにある。
上記課題を解決するための弁装置は、軸方向の端部に流体の流入口を備え、前記流入口から流入した流体が内部を流通して流出口から流出する筒状のハウジングと、前記ハウジング内に回転可能に配置されたスピンドルと、前記スピンドルの回転に伴い前記ハウジングの内部を軸方向に往復動することによって前記流入口の開閉を行う弁体とを備える弁構造であって、前記ハウジングと前記スピンドルの間に圧力室が設けられており、前記スピンドルは、前記流入口と前記圧力室を連通する連通路と、前記圧力室内において前記ハウジング及び前記弁体のいずれか一方に螺合する螺合部とを備え、前記スピンドル及び前記弁体のいずれか一方は、前記連通路を介して前記圧力室内に流入した流体の圧力によって前記流入口に対向する方向に加圧される被加圧部を有することを要旨とする。
この構成によれば、スピンドル及び弁体のいずれか一方が、連通路を介して圧力室内に流入した流体の圧力によって流入口に対向する方向に加圧される被加圧部を有することにより、流入口側から弁体に付与される圧力を緩和することができる。スピンドルが自転する方向に作用する力を弱めることができるため、スピンドルの自転を抑制することができる。
上記弁装置について、前記被加圧部は、前記スピンドルにおける径方向外側に突出した鍔部の上面で構成され、前記鍔部は、前記圧力室内における前記流入口側の端部に位置することが好ましい。この構成によれば、鍔部の上面に圧力室内の流体の圧力を付与することにより、スピンドルを流入口に対向する方向に効率良く加圧することができる。そのため、スピンドルの自転をより効果的に抑制することができる。
上記弁装置について、前記スピンドルの前記鍔部の上面の面積は、前記流入口の開口面積と同等であることが好ましい。この構成によれば、スピンドルの自転を抑制するうえで、鍔部の断面積が好適なものとなる。
上記弁装置について、前記鍔部の外周と前記ハウジングの内周との間に、シール部が形成されていることが好ましい。この構成によれば、鍔部全体を圧力室内に配置することが可能になるため、鍔部の上面全体を被加圧部として利用することができる。
上記弁装置について、前記流出口は、前記ハウジングの周面に形成されていることが好ましい。この構成によれば、ハウジングの周面を流体の流出口として利用することができる。
本発明の弁装置によれば、スピンドルの自転を抑制することができる。
本実施形態の水栓の斜視図。 本実施形態の水栓の部分断面図。 弁装置の斜視図。 (a)、(b)は、弁装置の分解斜視図。 弁装置の断面図。 (a)、(b)は、水栓本体に取り付けられた弁装置の断面図。 変更例の弁装置の断面図。 別の変更例の弁装置の断面図。 (a)は、従来技術の水栓の部分断面図、(b)は、従来技術の水栓の分解斜視図。
弁装置の実施形態を説明する。
図1、2に示すように、弁装置10は、壁面11から突出する筒状の水栓本体12に取り付けて用いられる。弁装置10は、筒状のハウジング20と、ハウジング20内に回転可能に配置されたスピンドル30と、スピンドル30の一端側の端部に取付けられた弁体40とを備えている。
図2、3に示すように、スピンドル30は、ハウジング20の他端側から一部が突出しており、この突出した部分に操作用ハンドル17が取り付けられている。そして、操作用ハンドル17を回転操作することによって、スピンドル30を回転させることができるように構成されている。弁体40は、スピンドル30の回転に伴ってハウジング20の内部を軸方向に往復動可能に構成されている。弁体40の位置によって、ハウジング20の軸方向における一端側の端部に設けられた水の流入口としての第1開口孔21bの開閉状態を制御することができるように構成されている。そして、第1開口孔21bの開閉状態を制御することにより、第1開口孔21bから流入する水の流量を調節することができるように構成されている。
ハウジング20について説明する。
図4(a)、(b)、図5に示すように、ハウジング20は、第1筒体21と第2筒体22とが接続された状態で構成されている。第1筒体21は、一端側の端部に底壁21aが設けられており、底壁21aの中心に第1開口孔21bが設けられている。また、一端側の端部における第1開口孔21bを囲む位置に環状の第1シール部材21cが配置されている。第1開口孔21bは、ハウジング20における水の流入口として機能する。第1筒体21の一端側の周面には、周面を貫通する第2開口孔21dが形成されている。第2開口孔21dは、周方向に沿って複数形成され、互いに等間隔となるように配置されている。第2開口孔21dは、ハウジング20における水の流出口として機能する。第1筒体21における他端側の開口には、その内周に段差21gが形成され、該段差21gよりも一端側に第1ネジ溝21eが形成されている。第1筒体21の内周における第2開口孔21dと第1ネジ溝21eとの間には、全周に亘って延びる凹溝21hが形成され、該凹溝21hに環状の第2シール部材21fが配置されている。
第2筒体22は、一端側に位置する小径部22aと、小径部22aの他端側に連続して設けられて小径部22aよりも径が大きい中径部22bと、中径部22bの他端側に連続して設けられて中径部22bよりも径が大きい大径部22cとを有している。小径部22aと中径部22bと大径部22cの内径は、略等しくなるように構成されている。
小径部22aの一端側の外周には、第2ネジ溝22dが形成され、第1筒体21の第1ネジ溝21eと螺合することができるように構成されている。小径部22aの他端側には、全周に亘って延びる凹溝22kが形成され、該凹溝22kは第1筒体21における他端側の開口の段差21gに対向して配置される。この凹溝22kと段差21gによって囲まれる環状空間に環状の第3シール部材22eが配置されている。第3シール部材22eが配置されていることによって、第1ネジ溝21eと第2ネジ溝22dとを螺合させて第1筒体21と第2筒体22とを接続した際に、第1筒体21と第2筒体22の接続部を水密状態にシールすることができる。
図4(a)、(b)、図5に示すように、中径部22bの一端側の外周には、第3ネジ溝22fが形成され、後述する水栓本体12の挿入口13の内周に設けられた第5ネジ溝13aと螺合することができるように構成されている。また、中径部22bの他端側には、全周に亘って環状の第4シール部材22gが配置されている。第4シール部材22gが配置されていることによって、第3ネジ溝22fと第5ネジ溝13aとを螺合させて第2筒体22を水栓本体12に取り付けた際に、第2筒体22と水栓本体12の接続部を水密状態にシールすることができる。
第2筒体22における小径部22a及び中径部22bの内周には、第4ネジ溝22hが形成されている。第4ネジ溝22hは、後述するスピンドル30の螺合部と螺合して、スピンドル30を回転可能に保持する被螺合部として機能する。第4ネジ溝22hは、ネジ溝のつる巻線が2本存在する2条ネジで構成されている。
図2、5に示すように、大径部22cは、スピンドル30に操作用ハンドル17が取り付けられた際に、操作用ハンドル17の本体部17aが大径部22cの他端側の外周を覆うように構成されている。大径部22cの内周には、全周に亘って環状の第5シール部材22iが配置されている。第5シール部材22iは、軸方向に間隔をおいて2つ並設されている。第5シール部材22iが配置されていることによって、大径部22cの内周と、スピンドル30の外周との間を水密状態にシールすることができる。
スピンドル30について説明する。
図4(a)、(b)、図5に示すように、スピンドル30は、柱状の本体部30aと、本体部30aの一端側の端部において径方向外側に突出した鍔部30bとを有している。鍔部30bは、他端側に位置する面である上面30dを有しており、この上面30dは、後述するようにスピンドル30の被加圧部として機能する。本体部30aは、ハウジング20の被螺合部に螺合した状態で配置することができるように、ハウジング20の第2筒体22の内径よりも外径が若干小さく構成されている。鍔部30bは、ハウジング20の第2筒体22の内径よりも外径が大きく構成されている。また、鍔部30bは、ハウジング20の第1筒体21の内径よりも外径が小さく構成され、第1筒体21の内周に配置された第2シール部材21fに、鍔部30bの外周が当接するように構成されている。鍔部30bの外周と第2シール部材21fとが当接することにより、鍔部30bの外周と第1筒体21の内周との間を水密状態にシールすることが可能となる。
スピンドル30の鍔部30bの上面30dの面積は、特に限定されないが、ハウジング20の第1開口孔21bの開口面積と同等であることが好ましい。これにより、スピンドル30の自転を抑制するうえで、鍔部30bの上面30dの面積が好適なものとなる。
スピンドル30の本体部30aは、本体部30aをハウジング20の第2筒体22に挿入した際に、本体部30aの他端側が第2筒体22の他端側から突出するように、第2筒体22より長く構成されている。
スピンドル30の外周には、本体部30aをハウジング20の第2筒体22に挿入した際にハウジング20の被螺合部と重なる位置に、第6ネジ溝30cが形成されている。第6ネジ溝30cは、ハウジング20の被螺合部と螺合する螺合部として機能する。第6ネジ溝30cは、ネジ溝のつる巻線が2本存在する2条ネジで構成されている。スピンドル30の本体部30aの第6ネジ溝30cとハウジング20の第4ネジ溝22hとが螺合することによって、スピンドル30はハウジング20内に回転可能に配置された状態となる。
図4(b)、図5に示すように、スピンドル30には、一端側の端部から軸方向に延びる第1孔31aが形成されている。また、スピンドル30には、本体部30aの径方向に延びる第2孔31bが形成されている。第2孔31bは、第1孔31aの他端側に連通しているとともに、本体部30aの周面に開口している。第1孔31aの内周には、ネジ溝31cが形成されており、このネジ溝31cにネジ41を取付けることによって、本体部30aの一端側に弁体40を固定することができるように構成されている。そのため、第1孔31aは、ネジ孔としても機能する。第2孔31bは、本体部30aの周面における鍔部30bと螺合部の間に開口するように構成されている。
弁体40について説明する。
図4(a)、(b)、図5に示すように、弁体40は、環状の板材で構成され、上述のようにスピンドル30の一端側の端面に当接した状態でネジ41で固定されている。弁体40の外径は、ハウジング20の第1筒体21の内径よりも小さく構成されている。また、弁体40の外径は、ハウジング20の第1筒体21の底壁に設けられた第1開口孔21bの内径よりも大きく構成され、第1開口孔21bを塞ぐことができるように構成されている。弁体40の材質は特に限定されないが、例えば、ゴムなどの弾性を有する材料で構成されていることが好ましい。また、各シール部材21c、21f、22e、22g、22iの材質も同様に、ゴムなどの弾性を有する材料で構成されていることが好ましい。
弁体40を固定するネジ41には、軸方向に沿って貫通孔41aが設けられている。この貫通孔41aは、ネジ41がスピンドル30に取付けられた状態において、第1孔31aと連通するように構成されている。
弁装置10を構成する各部材を組み付ける手順について説明する。
まず、スピンドル30の一端側の端面に弁体40を当接させてネジ41で固定する。次に、ハウジング20の第2筒体22の一端側から、弁体40を取付けたスピンドル30の他端側を挿入して、第2筒体22の被螺合部と、スピンドル30の螺合部とを螺合させる。この状態で、第2筒体22の他端側から、スピンドル30の本体部30aの他端側が突出した状態となる。
次に、ハウジング20の第2筒体22の第2ネジ溝22dに、第1筒体21の第1ネジ溝21eを螺合させて、第1筒体21と第2筒体22とを接続する。これにより、スピンドル30の鍔部30bは、外周が第1筒体21の内周の第2シール部材21fに当接した状態で、第1筒体21内に収容された状態となる。このようにして、弁装置10を構成する各部材は組み付けられる。各部材を組み付ける順序は、上記の順序に限定されず、適宜、組み付ける順序を変更してもよい。
図5に示すように、各部材が組み付けられた状態において、弁装置10には、ハウジング20、スピンドル30、第2シール部材21f、第3シール部材22e、及び、第5シール部材22iで囲まれた内部空間(圧力室S)が形成される。この圧力室Sは、スピンドル30の第1孔31a、第2孔31b、及び、ネジ41の貫通孔41aを通じて外部と連通している。すなわち、スピンドル30の第1孔31a、第2孔31b、及び、ネジ41の貫通孔41aは、第1開口孔21bと圧力室Sを連通する連通路31として機能し、図6(a)に示すように、連通路31を通じて給水源の水Wが圧力室S内に流入することができるように構成されている。そして、圧力室S内にスピンドル30の螺合部が設けられた状態となる。また、スピンドル30の鍔部30bは、圧力室S内の一端側の端部、すなわち、第1開口孔21b(流入口)側の端部に位置した状態となる。
弁装置を水栓本体に取り付ける手順について説明する。
まず初めに、弁装置10が取り付けられる水栓本体12の内部構造について説明する。図2に示すように、水栓本体12の内部には、給水源側である上流側の給水路14と、吐水口側である下流側の吐水路15と、給水路14と吐水路15を区画する区画壁16とが設けられている。区画壁16には、給水路14と吐水路15を連通させる連通孔16aが設けられている。
図2に示すように、水栓本体12に弁装置10を取り付ける際には、まず、水栓本体12の周面に設けられた挿入口13に、弁装置10におけるハウジング20の一端側を挿入する。このとき、ハウジング20の第1筒体21の第1開口孔21bが、水栓本体12の区画壁16の連通孔16aに重なるように、弁装置10を配置する。そして、第1筒体21の第1開口孔21bの周囲に配置された第1シール部材21cが、連通孔16aの周囲に当接することにより、第1開口孔21bと連通孔16aとが水密状態で接続される。
さらに、ハウジング20の第2筒体22における中径部22bの第3ネジ溝22fを、水栓本体12の挿入口13の内周の第5ネジ溝13aに螺合させることによって、ハウジング20は水栓本体12に接続される。この際、中径部22bの他端側に配置された第4シール部材22gが、水栓本体12の挿入口13の端部に当接した状態となり、ハウジング20の第2筒体22と水栓本体12の挿入口13との間が水密状態でシールされる。
次に、弁装置10のハウジング20の他端側から突出したスピンドル30の他端側に、操作用ハンドル17を取付ける。操作用ハンドル17が取り付けられることによって、操作用ハンドル17を操作してスピンドル30を回転させ、弁体40を軸方向に往復動させることが可能となる。このようにして、弁装置10は水栓本体12に取り付けられた状態となる。
本実施形態の作用について説明する。
図6(a)に示すように、弁体40がハウジング20の第1開口孔21bに当接している場合、すなわち、弁体40と第1開口孔21bの離間距離がゼロである場合、水Wの流入口である第1開口孔21bが閉じた状態となる。そのため、水栓本体12における水Wの流通が停止された状態となる。これに対し、図6(b)に示すように、弁体40がハウジング20の第1開口孔21bから離間している場合、第1開口孔21bが開いた状態となる。そのため、給水源からの水Wは、給水路14から第1開口孔21bに流入して、ハウジング20の第2開口孔21dから吐水路15へと矢印Y3に沿って流出する。そして、弁体40と第1開口孔21bの離間距離を調整することにより、吐水路へ流出する水Wの流量を調整することができる。ここで、図6(a)に示すように、第1開口孔21bが閉じた状態において、圧力室S内には、スピンドル30の連通路31を通じて給水源の水Wが流入した状態となる。そして、給水源の水Wの圧力が、連通路31を通じて圧力室S内に伝わり、被加圧部として機能するスピンドル30の鍔部30bの上面30dに与される。そのため、矢印Y1で示すように、スピンドル30の鍔部30bの上面30dが、第1開口孔21bに対向する方向に加圧され、第1開口孔21b側から矢印Y2に沿って弁体40に付与される圧力が緩和される。
本実施形態の効果について説明する。
(1)ハウジング20とスピンドル30の間に圧力室Sが設けられており、スピンドル30は、第1開口孔21bと圧力室Sを連通する連通路31と、圧力室S内においてハウジング20に螺合する螺合部とを備える。スピンドル30は、連通路31を介して圧力室S内に流入した水の圧力によって第1開口孔21bに対向する方向に加圧される被加圧部を有する。
スピンドル30が、連通路31を介して圧力室S内に流入した水の圧力によって第1開口孔21bに対向する方向に加圧される被加圧部を有することにより、第1開口孔21b側から弁体40に付与される水の圧力を緩和することができる。したがって、スピンドル30に対して、弁体40を開く方向に作用する力を弱めることができるため、スピンドル30の自転を抑制することができる。さらに、従来技術の弁装置のように、部材同士を係合させることによって自転を抑制するものではないため、部材の劣化や摩耗の影響を受けにくくすることができる。
(2)被加圧部は、スピンドル30における径方向外側に突出した鍔部30bの上面30dで構成され、鍔部30bは、圧力室S内における第1開口孔21b側の端部に位置する。鍔部30bの上面30dに圧力室S内の水の圧力を付与することにより、スピンドル30を第1開口孔21bに対向する方向に効率良く加圧することができる。したがって、スピンドル30の自転をより効果的に抑制することができる。
(3)スピンドル30の鍔部30bの上面30dの面積は、第1開口孔21bの開口面積と同等である。したがって、スピンドル30の自転を抑制するうえで、鍔部30bの上面の面積が好適なものとなる。
(4)鍔部30bの外周とハウジング20の内周との間に、第2シール部材21fが形成されている。したがって、鍔部30b全体を圧力室S内に配置することが可能になるため、鍔部30bの上面30d全体を被加圧部として効率良く利用することができる。
(5)水の流出口である第2開口孔21dは、ハウジング20の周面に形成されている。したがって、ハウジング20の周面を水の流出口として利用することができる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・弁装置10は、水栓の流量調整弁として用いられる態様に限定されない。水以外の流体の流量調整弁として用いることも可能であり、水以外の流体としては、例えば、油や有機溶剤等が挙げられる。
・第4ネジ溝22h及び第6ネジ溝30cは、ネジ溝のつる巻線が2本存在する2条ネジに限定されない。互いに螺合できるように構成されていれば、1条ネジのようにネジ溝が1本存在するもので構成されていてもよいし、3条ネジのようにネジ溝が3本存在するもの、つまり、ネジ溝が3本以上存在するように構成されていてもよい。
・スピンドル30の第1孔31aは、ネジ孔としての機能を有していなくてもよい。すなわち、第1孔31aとネジ孔とが、個別に設けられていてもよい。第1孔31aの数は1つに限定されず、複数形成されていてもよい。
・スピンドル30の第2孔31bは、鍔部30bと螺合部の間に開口するように構成された態様に限定されない。圧力室S内に連通する範囲において、本体部30aの周面における任意の箇所に第2孔31bが開口していてもよい。例えば、スピンドル30における螺合部よりも他端側であってもよいし、螺合部と重なる位置であってもよい。第2孔31bの数は1つに限定されず、複数形成されていてもよい。
・スピンドル30の鍔部30bの上面30dの面積は、第1開口孔21b(流入口)の開口面積と同等である態様に限定されない。スピンドル30の鍔部30bの上面30dの面積は、流入口の開口面積よりも大きく構成されていてもよいし、小さく構成されていてもよい。流入口の開口面積よりも大きく構成されている場合、圧力室S側から鍔部30bの上面30dに付与される水の圧力が、流入口側から弁体40に付与される水の圧力よりも大きくなる。スピンドル30に対して、弁体40が開く方向に自転する力よりも、弁体40が閉じる方向に自転する力を大きく作用させることが可能となるため、弁体40が開く方向にスピンドル30が自転することを効果的に抑制することができる。
・本実施形態では、被加圧部は、スピンドル30の鍔部30bの上面30dによって構成されていたが、この態様に限定されない。被加圧部は、弁体40に設けられていてもよい。例えば、図7に示すように、スピンドル30が柱状の本体部30aを有し、本体部30aの一端側の端面に、本体部30aの外径よりも大きな外径を有する環状の弁体42が取付けられていてもよい。そして、環状の弁体42の外周が、第1筒体21の内周の第2シール部材21fに当接するように構成されていてもよい。この態様において、弁体42におけるスピンドル30の外径よりも径が大きい箇所の上面42aが、被加圧部として機能する。
・被加圧部が弁体に設けられている別の態様としては、例えば、図8に示すように、ハウジング20の内部において、スピンドル30と弁体43とが螺合した状態で取付けられた態様であってもよい。この態様では、スピンドル30の外周の螺合部30eと、筒状の弁体43の内周の被螺合部43aとが螺合した状態で、スピンドル30と弁体43は接続されている。スピンドル30が回転することによって、弁体43がハウジング20の内部を軸方向に往復動可能に構成されている。ハウジング20と、スピンドル30と、弁体43と、それらを水密状態でシールする各シール部材とによって囲まれた領域が圧力室Sとして機能しており、圧力室S内に、スピンドル30の螺合部30eが設けられている。なお、図8では、圧力室S内に水Wが流入した状態を示している。そして、スピンドル30の連通路31が、圧力室S内に位置するように構成されている。そして、筒状の弁体43における他端側の端面43bが、被加圧部として機能する。すなわち、圧力室S内の水圧が、被加圧部として機能する弁体43の他端側の端面43bに付与されることにより、弁体43は、矢印Y4で示すように、第1開口孔21bに対向する方向に押圧される。これにより、第1開口孔21b側から弁体43に付与される圧力を緩和して、スピンドル30の自転を抑制することができる。
10…弁装置、20…ハウジング、30…スピンドル、31…連通路、40…弁体、S…圧力室。

Claims (5)

  1. 軸方向の端部に流体の流入口を備え、前記流入口から流入した流体が内部を流通して流出口から流出する筒状のハウジングと、
    前記ハウジング内に回転可能に配置されたスピンドルと、
    前記スピンドルの回転に伴い前記ハウジングの内部を軸方向に往復動することによって前記流入口の開閉を行う弁体とを備える弁構造であって、
    前記ハウジングと前記スピンドルの間に圧力室が設けられており、
    前記スピンドルは、前記流入口と前記圧力室を連通する連通路と、前記圧力室内において前記ハウジング及び前記弁体のいずれか一方に螺合する螺合部とを備え、
    前記スピンドル及び前記弁体のいずれか一方は、前記連通路を介して前記圧力室内に流入した流体の圧力によって、前記流入口に対向する方向に加圧される被加圧部を有することを特徴とする弁装置。
  2. 前記被加圧部は、前記スピンドルにおける径方向外側に突出した鍔部の上面で構成され、前記鍔部は、前記圧力室内における前記流入口側の端部に位置する請求項1に記載の弁装置。
  3. 前記スピンドルの前記鍔部の上面の面積は、前記流入口の開口面積と同等である請求項2に記載の弁装置。
  4. 前記鍔部の外周と前記ハウジングの内周との間に、シール部が形成されている請求項2又は3に記載の弁装置。
  5. 前記流出口は、前記ハウジングの周面に形成されている請求項1〜4のいずれか一項に記載の弁装置。
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