JP2019168041A - 配管封止具とそれを用いたボンベ用配管封止アセンブリ - Google Patents
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Abstract
【課題】極低温容器から切り離された環境創出装置側の配管への異物の侵入を防ぎ、なおかつ、ガスパージの容易化も図れる配管封止具を提供することを目的としている。【解決手段】環境創出装置を極低温容器に接続する極低温流体移送用配管の途中に設けられる配管封止具1を、フユニオンナット2と、シール面3aが凸円弧の弁体3と、ユニオンねじ4と、筒状の中間部材5と、弁体3と組み合わせて弁部を構成する座面6aa,6abが凹円弧の弁座6と、シール部材7とを備え、弁座6は、座面6aaがユニオンねじ4に、座面6abが中間部材5にそれぞれ形成され、中間部材5が弁体3に対して弾性的に押し当てられるように構成されたものにした。【選択図】図1
Description
この発明は、液体窒素などの液化ガスを使用する環境創出装置に適用する配管封止具とそれを用いたボンベ用配管封止アセンブリに関する。
例えば、液体窒素で冷却を行う低温試験装置などの環境創出装置においては、装置使用時に当該装置を極低温容器(以下LGCと表記)に接続し、そのLGC内の液体窒素を利用して極低温環境を創出している。
この種の環境創出装置は、LGCが切り離される装置停止時に、配管の端部に設けられている管継手の内部が開放されて大気に晒され、その際に、管継手の露出部に異物が付着する可能性がある。
そこで、LGCの再接続を行うときにガスパージを行って装置側配管内の異物を除去することが行われている。
極低温流体用の管継手の中には、例えば、下記特許文献1〜5に示されるように、再接続時や切り離し時のガスパージを不要にしたものも存在するが、LGCに対する環境創出装置の接続が下記のような管継手を用いて行われる場合には、ガスパージを欠かすことができない。
その管継手は、ユニオンナットと、そのユニオンナットにねじ込まれるユニオンねじと、ユニオンナットの内部に配置される弁体と、前記弁体を着座させて流体通路を閉じる弁座とを組み合わせたものである。
前記弁体は、環境創出装置側の配管(フレキシブルチューブ)の端部に設けられ、ユニオンナットは、前記配管(フレキシブルチューブ)の端部外周に取り付けられる。
また、ユニオンねじは、LGC側流路の接続端に設けられ、このユニオンねじとLGCとの間の流体通路(配管)には、流体通路を開閉するバルブが配置され、前記弁座はユニオンねじに形成される。
この管継手は、ユニオンねじをユニオンナットから外すことでユニオンナットの内面とユニオンナットの内側に収められている弁体が露出し、その露出部に対する異物の付着が起こる。また、配管内への水分を含んだ大気の流入も起こる。従って、再接続時のガスパージが不可欠である。
LGCとの接続に、ユニオンナットの含まれた上記の管継手を採用している環境創出装置では、LGCとの再接続時にガスパージを行って配管内の異物を除去する方法が採られている。
そのガスパージは、環境創出装置側の配管にLGCを接続し、LGC側の流体供給路に設けられているバルブと環境創出装置側の配管に設けられているバルブ(これらのバルブはLGCを環境創出装置から切り離すときに閉じられている)を開き、LGCからパージ用のガスを供給する方法でなされる。環境創出装置側の配管と環境創出装置との間のバルブを通って供給されたガスは環境創出装置に導入され、当該装置から排出される。
これにより、配管の内部に流入している大気がパージ用のガスに置換されて環境創出装置で使用する極低温流体に対する空気や水分の混入が防止される。
ところが、環境創出装置側のLGC接続用配管の接続端側から環境創出装置に向けてパージ用のガスを流す方法でのガスパージでは、LGCの再接続時まで露出していた箇所に付着している異物を除去できず、その異物が逆に配管内(極低温流体の移送路)に封じ込められることもある。
そこでこの発明は、環境創出装置がLGCから切り離されているときの環境創出装置側の継手や配管に対する異物の付着と配管内への侵入を防ぎ、なおかつ、ガスパージの容易化も図れる配管封止具を提供することを目的としている。
上記の課題の解決を解決するため、この発明においては、下記の配管封止具を提供する。
その配管封止具は、環境創出装置を極低温容器に接続する極低温流体移送用配管の途中に設けられるものであって、
環境創出装置側の配管であるフレキシブルチューブの極低温容器に対する接続側の端部外周に取り付けられるユニオンナットと、
前記フレキシブルチューブの極低温容器に対する接続側の端部に設けられて前記ユニオンナットの内部に配置されるシール面が凸円弧の弁体と、
前記ユニオンナットにねじ込まれるユニオンねじと、
前記ユニオンねじの中心の穴に組み込まれる筒状の中間部材と、
前記弁体と組み合わせて前記中間部材に形成された流体通路を開閉するための弁部を構成する座面が凹円弧の弁座と、
前記ユニオンナットに対する前記ユニオンねじのねじ込み終点で前記ユニオンナットと前記ユニオンねじのねじ嵌合部の界面を封止するシール部材とを備え、
前記弁座は、座面の外周側が前記ユニオンねじに、座面の中央側が前記中間部材にそれぞれ形成され、
前記中間部材が、前記弁体に対して弾性的に押し当てられるように構成されているものである。
その配管封止具は、環境創出装置を極低温容器に接続する極低温流体移送用配管の途中に設けられるものであって、
環境創出装置側の配管であるフレキシブルチューブの極低温容器に対する接続側の端部外周に取り付けられるユニオンナットと、
前記フレキシブルチューブの極低温容器に対する接続側の端部に設けられて前記ユニオンナットの内部に配置されるシール面が凸円弧の弁体と、
前記ユニオンナットにねじ込まれるユニオンねじと、
前記ユニオンねじの中心の穴に組み込まれる筒状の中間部材と、
前記弁体と組み合わせて前記中間部材に形成された流体通路を開閉するための弁部を構成する座面が凹円弧の弁座と、
前記ユニオンナットに対する前記ユニオンねじのねじ込み終点で前記ユニオンナットと前記ユニオンねじのねじ嵌合部の界面を封止するシール部材とを備え、
前記弁座は、座面の外周側が前記ユニオンねじに、座面の中央側が前記中間部材にそれぞれ形成され、
前記中間部材が、前記弁体に対して弾性的に押し当てられるように構成されているものである。
前記ユニオンナットと前記ユニオンねじは、線膨張係数の同じ材料で形成し、前記中間部材は、線膨張係数が前記ユニオンナットの線膨張係数よりも小さく、前記弁体の線膨張係数よりも大きい材料やフッ素樹脂{PTFE:テフロン(デュポン社商標)と称されているポリテトラフルオロエチレン}で形成すると好ましい。
ユニオンナット、弁体、ユニオンねじ、中間部材の各々の材料の具体例としては、例えば、前記ユニオンナットとユニオンねじを、線膨張係数が20×10−4/°Cの黄銅で、前記弁体を、線膨張係数が17×10−4/°Cのオーステナイト系ステンレス鋼(SUS304など)で、前記中間部材を、線膨張係数が19×10−4/°Cのリン青銅で形成すると、上記の要求に応えることができる。
前記中間部材の前記弁体に対する弾性的な押し当ては、弾性体で中間部材を押し当て方向に付勢する方法や、中間部材を弾性変形可能な樹脂(低温特性に優れるPTFEが好ましい)で形成し、弁体が前記弁座から離反している状態下で、前記中間部材に形成された弁座の座面を、前記ユニオンねじに形成された弁座の座面よりも前記弁体に近づく方向に突出させる方法で行える。
前記シール部材や中間部材を付勢する弾性体は、低温特性に優れるPTFE性のOリングが好ましい。
また、ユニオンねじとユニオンナットに対応して設けるねじとねじ穴は、台形ねじが好ましい。
この発明は、上述した配管封止具に、前記ユニオンねじに固定されるかまたは一体に形成されてユニオンねじの中心の穴に通じた流体通路を開閉するバルブと、
そのバルブに連結するワンタッチ継手と、
前記ワンタッチ継手の管口を封止する着脱自在の栓をさらに追設して構成されるボンベ用配管封止アセンブリも併せて提供する。
そのバルブに連結するワンタッチ継手と、
前記ワンタッチ継手の管口を封止する着脱自在の栓をさらに追設して構成されるボンベ用配管封止アセンブリも併せて提供する。
前記バルブは、レバー操作によって弁部の開閉状態の切り替を行う手動式のボールバルブが好ましいが、ニードルバルブなどであってもよい。
この発明の配管封止具は、環境創出装置を極低温容器から切り離したときに、環境創出装置側の配管(フレキシブルチューブ)の端部に設けられている継手(ユニオンナット)に中間部材の含まれたユニオンねじを螺合させる。
これによりフレキシブルチューブ端の弁体が前記ユニオンねじと中間部材に形成されている弁座に押し当てられて弁体のシール面と弁座の座面間が塞がれる。また、前記ユニオンねじの中心の穴の外部との連通をバルブを用いて断つことでユニオンナットの内面や弁体の表面への異物の侵入・付着が無くなり、環境創出装置不使用時に配管の内部に異物が侵入することを防ぐことが可能になる。
前記配管封止具にバルブとワンタッチ継手と栓を加えて構成されるこの発明のボンベ用配管封止アセンブリは、前記配管封止具で環境創出装置側の配管の接続側端部を封鎖することで配管の内部に対する異物の侵入を防ぐことができる。
また、前記バルブを開弁させることで、ユニオンナットにねじ込んだユニオンねじを外さずにガスパージを行って前記フレキシブルチューブ(環境創出装置側の配管)の内部に入り込んだ空気や水分をガス(環境創出装置に供給される液化ガスが気化したガス)に置換することができる。
ガスパージは、ワンタッチ継手の管口を塞いでいる栓を外し、そのワンタッチ継手にビニールチューブなどを接続し、そのビニールチューブなどを介してLGCからガスを供給する方法で行える。
以下、添付図面の図1〜図6に基づいて、この発明の配管封止具と、それを用いたボンベ用配管封止アセンブリの実施の形態を説明する。
図1に示した配管封止具1は、ユニオンナット2、弁体3、ユニオンねじ4、中間部材5、弁座6、ユニオンナット2とユニオンねじ4との間に配置したシール部材7及びユニオンねじ4と中間部材5との間に配置した弾性体8によって構成されている。
ユニオンナット2は、低温試験装置などの環境創出装置(図示せず)側の配管であるフレキシブルチューブ9のLGC(これも図示せず)に対する接続側の端部外周に取り付けられている。
弁体3は、フレキシブルチューブ9のLGCに対する接続側の端部に設けられてユニオンナット2の内部に配置されている。この弁体3は、凸円弧のシール面3aと、ユニオンナット2の端壁の内面に密着する背面3bを有している。
ユニオンねじ4は、ユニオンナット2にねじ込まれるねじであり、ユニオンナット2の内周の雌ねじ2aに螺合する雄ねじ4aを外周に有している。
雌ねじ2aと雄ねじ4aは、好ましい台形ねじにしている。その台形ねじは、雌ねじと雄ねじの接触面積を大きくとることができ、螺合部の摩擦抵抗が高まって不測の緩みが起こり難い。
中間部材5は、中心の穴がパージ用のガスを通す流体通路5aとして利用される筒状の部材であって、ユニオンねじ4とは線膨張係数の異なる材料で形成されてユニオンねじ4の中心の穴に組み込まれている。
弁座6は、弁体3と組み合わせて前記流体通路5aを開閉する弁部を構成するものであって、座面6aaと座面6abとからなり、その座面6aaと座面6abが、弁体3のシール面3aが隙間無く密着する凹円弧の面になっている。
この弁座6は、座面6aaがユニオンねじ4に、座面6abが中間部材5にそれぞれ形成されている。
シール部材7は、ユニオンナット2と、そのユニオンナット2にねじ込まれたユニオンねじ4がねじ嵌合した部位の界面を封止するものであり、ここでは、そのシール部材7として低温特性に優れるPTFE製のOリングが用いられている。
弾性体8は、中間部材5が、弾性変形能の無い材料や、弾性変形能の低い材料、例えば、金属で形成される場合に用いられるものであって、中間部材5を弁体3に弾性的に押し当てる働きをする。
この弾性体8による付勢により、弁体3が弁座6から離反している状態では、中間部材5に形成された座面6abが、ユニオンねじ4に形成された座面6aaとの間に段差が生じる位置に突出する。
図示の弾性体8は、低温特性に優れるPTFE製のOリングである。そのOリングに代えてPTFE製の環状パッキンを採用することもできる。
中間部材5は、弾性変形可能な樹脂で形成された、図2に示すようなものであってもよい。中間部材5の材料樹脂は、低温特性に優れるPTFEがよい。
弾性変形可能な樹脂で形成された中間部材5は、弁体3が弁座6から離反している状態では、図2に示すように、弁座6の座面6abが、ユニオンねじ4に形成された座面6aaの外周部よりも弁体3に近づく方向に突出する構造にしておく。
これにより、弁体3を弁座6の全面に接触させた状態では、中間部材5に形成された座面6abが弁体3に対して座面6aaよりも強い圧力を持って押し当てられる。
弁体3とユニオンねじ4が線膨張係数の異なる材料で形成されていると、これらの部材が極低温に冷却されたときに熱収縮差で弁体3とユニオンねじ4との間の封止性能が低下することが考えられる。
そのような状況が起こったときにも、弾性変形可能な樹脂で形成された中間部材5側の座面6abが弁体3のシール面3aに密着し、これにより、良好な封止状態が維持される。
環境創作装置側のフレキシブルチューブ9と弁体3は、結露による腐食を防止するために、通常、材料にオーステナイト系ステンレス鋼(SUS304など)が用いられている。
また、ユニオンナット2の材料は、通常、黄銅が用いられている。黄銅製のユニオンナット2は、常温から極低温への温度変化によって弁体3及びフレキシブルチューブ9よりも収縮して弁体3及びフレキシブルチューブ9との締結力を高めることができる。
ユニオンねじ4は、極低温下でユニオンナット2と安定して締結するようにユニオンナット2と線膨張係数が同じ材料(ユニオンナットが黄銅製である場合には黄銅)を使用するのがよい。
中間部材5は、ユニオンナット2とユニオンねじ4を、線膨張係数が20×10−4/°Cの黄銅で、弁体3を、線膨張係数が17×10−4/°Cのオーステナイト系ステンレス鋼(SUS304など)でそれぞれ形成するものについては、自己の線膨張係数が19×10−4/°Cでユニオンナット2の線膨張係数と弁体3の線膨張係数の間にあるリン青銅などで形成するとよい。
中間部材5は、フッ素樹脂(PTFE)で形成したものであってもよい。フッ素樹脂は、低温特性に優れ、極低温下でも弾性変形能を発揮する。
このため、この中間部材5を、弁体3が弁座6から離反している状態下で、弁体3に押し動かされている図1の位置よりも弁体3に近づく方向に突出させておくことで、Oリングなどの弾性体を用いずに極低温下でも座面6abを弁体3に弾性的に押し当てることができる。
次に、この発明のボンベ用配管封止アセンブリの一例を、図3、図4に示す。この図3、図4のボンベ用配管封止アセンブリ10は、図1の配管封止具1に、バルブ11と、ワンタッチ継手12と、そのワンタッチ継手12の開口を塞ぐ栓13を追設して構成されている。
バルブ11は、ユニオンねじ4の中心の穴に通じた流体通路(図示せず)を開閉するものである。図示のバルブ11は、レバー11aを有し、作業者がそのレバー11aを手で操作して弁部を開閉する手動式のボールバルブである。
例示のバルブ11は、レバー11aの位置によって、開閉状態を簡単に把握することができるが、ボールバルブ以外のバルブ、例えば、ハンドルを操作して弁部を開閉するニードルバルブなどであってもよい。
また、図示のバルブ11は、ユニオンねじ4に、管用のテーパねじ穴4bを設けてユニオンねじ4とは別加工されたものをそのテーパねじ穴4bにねじ込んでいるが、このバルブ11は、ユニオンねじ4と一体に形成されていてもよい。
ワンタッチ継手12は、前記特許文献6に示されているような継手(特許文献6は、「ソケット着脱治具」と称している)である。このワンタッチ継手12があると、ガスパージの際にLGCからのパージ用ガスの供給路を構成するビニールチューブなどを簡単に接続することができる。
栓13は、低温での使用が可能なPTFEで形成された管口封止用の栓であり、ワンタッチ継手12の管口に着脱自在に取り付けられている。
このように構成されたボンベ用配管封止アセンブリ10は、環境創出装置側のユニオンナット2がLGC側の管継手(図示しないユニオンねじ)から切り離されたときに、当該ボンベ用配管封止アセンブリ10のユニオンねじ4を環境創出装置側のユニオンナット2にねじ込む。このときバルブ11は閉弁させ、ワンタッチ継手12の管口は栓13で塞いでおく。
これにより、その後はユニオンナット2の内面や弁体3の表面が外気に晒されることがなくなり、それらの箇所への異物の侵入・付着が確実に防止されて環境創出装置不使用時に配管の内部に異物が侵入することを防ぐことが可能になる。
また、バルブ11を開弁させることで、ユニオンナット2にねじ込んだユニオンねじ4を外さずにパージ用のガスをフレキシブルチューブ9に流すことができ、フレキシブルチューブ9の内部に入り込んだ空気や水分のガスパージによる除去を簡単に行うことが可能になる。
なお、例示のボンベ用配管封止アセンブリ10は、図5、図6に示すように、配管封止具1の中間部材5が、弾性変形可能な樹脂製の部材に置き換えられたものであってもよい。
図5、図6のボンベ用配管封止アセンブリ10の配管封止具1に設けられた中間部材5は、図2で説明したものであって、PTFEで形成されている。
図5、図6のボンベ用配管封止アセンブリ10と図3、図4のボンベ用配管封止アセンブリ10は、中間部材5が相違する点、及び図3の配管封止アセンブリの配管封止具1に含まれた弾性体8が図5の配管封止アセンブリの配管封止具1では省かれて無くなっている点が相違し、その他の構成は、全く同じである。
従って、図5、図6のボンベ用配管封止アセンブリ10については、図3、図4と同一の要素に同一符号を付して同一要素に関する説明を省略する。
1 配管封止具
2 ユニオンナット
2a 雌ねじ
3 弁体
3a シール面
3b 背面
4 ユニオンねじ
4a 雄ねじ
4b テーパねじ穴
5 中間部材
5a 流体通路
6 弁座
6aa ユニオンねじに形成された座面
6ab 中間部材に形成された座面
7 シール部材
8 弾性体
9 フレキシブルチューブ
10 ボンベ用配管封止アセンブリ
11 バルブ
11a レバー
12 ワンタッチ継手
13 栓
2 ユニオンナット
2a 雌ねじ
3 弁体
3a シール面
3b 背面
4 ユニオンねじ
4a 雄ねじ
4b テーパねじ穴
5 中間部材
5a 流体通路
6 弁座
6aa ユニオンねじに形成された座面
6ab 中間部材に形成された座面
7 シール部材
8 弾性体
9 フレキシブルチューブ
10 ボンベ用配管封止アセンブリ
11 バルブ
11a レバー
12 ワンタッチ継手
13 栓
Claims (10)
- 環境創出装置を極低温容器に接続する極低温流体移送用配管の途中に設けられる配管封止具(1)であって、
環境創出装置側の配管であるフレキシブルチューブ(9)の極低温容器に対する接続側の端部外周に取り付けられるユニオンナット(2)と、
前記フレキシブルチューブ(9)の極低温容器に対する接続側の端部に設けられて前記ユニオンナット(2)の内部に配置されるシール面(3a)が凸円弧の弁体(3)と、
前記ユニオンナット(2)にねじ込まれるユニオンねじ(4)と、
前記ユニオンねじ(4)の中心の穴に組み込まれる筒状の中間部材(5)と、
前記弁体(3)と組み合わせて前記中間部材(5)に形成された流体通路(5a)を開閉するための弁部を構成する、座面(6aa、6ab)が凹円弧の弁座(6)と、
前記ユニオンナット(2)に対する前記ユニオンねじ(4)のねじ込み終点で前記ユニオンナット(2)と前記ユニオンねじ(4)のねじ嵌合部の界面を封止するシール部材(7)とを備え、
前記弁座(6)は、前記座面(6aa)が前記ユニオンねじ(4)に、前記座面(6ab)が前記中間部材(5)にそれぞれ形成され、
前記中間部材(5)が、前記弁体(3)に対して弾性的に押し当てられるように構成された配管封止具。 - 前記ユニオンナット(2)と前記ユニオンねじ(4)が、線膨張係数の同じ材料で形成され、前記中間部材(5)は、線膨張係数が前記ユニオンナット(2)の線膨張係数よりも小さく、前記弁体(3)の線膨張係数よりも大きい材料で形成された請求項1に記載の配管封止具。
- 前記ユニオンナット(2)と前記ユニオンねじ(4)が黄銅で、前記中間部材(5)がリン青銅でそれぞれ形成された請求項2に記載の配管封止具。
- 前記中間部材(5)を前記弁体(3)に向けて付勢するフッ素樹脂製の弾性体(8)が含まれ、前記中間部材(5)の前記弁体(3)に対する弾性的な押し当てがその弾性体(8)の力によってなされた請求項2または3に記載の配管封止具。
- 前記ユニオンナット(2)と前記ユニオンねじ(4)が黄銅で、前記中間部材(5)が弾性変形可能なフッ素でそれぞれ形成され、前記弁体(3)が前記弁座(6)から離反している状態下で、前記中間部材(5)に形成された座面(6ab)が、前記ユニオンねじ(4)に形成された前記座面(6aa)よりも前記弁体(3)に近づく方向に突出するように構成された請求項1に記載の配管封止具。
- 前記シール部材(7)がフッ素樹脂で形成された請求項1〜5のいずれかに記載の配管封止具。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の配管封止具(1)に、前記ユニオンねじ(4)に固定されるかまたは一体に形成されてユニオンねじ(4)の中心の穴に通じた流体通路を開閉するバルブ(11)と、
そのバルブ(11)に連結するワンタッチ継手(12)と、
前記ワンタッチ継手(12)の管口を封止する着脱自在の栓(13)を追設して構成されるボンベ用配管封止アセンブリ。 - 前記バルブ(11)が、手動式のバルブである請求項7に記載のボンベ用配管封止アセンブリ。
- 前記バルブ(11)は、手で操作するレバー(11a)を有し、そのレバー(11a)を操作して弁部を開閉するボールバルブである請求項8に記載のボンベ用配管封止アセンブリ。
- 前記栓(13)がフッ素樹脂で形成されている請求項7〜9のいずれかに記載のボンベ用配管封止アセンブリ。
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---|---|---|---|
JP2018056308A JP2019168041A (ja) | 2018-03-23 | 2018-03-23 | 配管封止具とそれを用いたボンベ用配管封止アセンブリ |
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