JP2019167835A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料の着火時期の検出精度の悪化を抑制する。【解決手段】内燃機関の制御装置は、0kHzから3kHzまでの周波数帯域における振動加速度の振幅値を算出する振幅値算出部と、横軸にクランク角又は時間を取り、縦軸に所定の着火判定区間における振幅値を取った振幅値波形を多角形近似して近似多角形を作成する近似多角形作成部と、近似多角形の重心位置に基づいて、燃料の基準着火時期を算出する基準着火時期算出部と、基準着火時期を補正して着火時期を算出する着火時期算出部と、を備える。着火時期算出部は、近似多角形の頂点の位置が、その底辺の中点の位置よりも遅角側にあるときほど基準着火時期を進角側に補正し、近似多角形の頂点の位置が、その底辺の中点の位置よりも進角側にあるときほど基準着火時期を遅角側に補正する。【選択図】図7

Description

本発明は内燃機関の制御装置に関する。
特許文献1には、従来の内燃機関の制御装置として、ノックセンサによって検出された機関本体の振動加速度の振幅値を、所定の着火時期判定レベルと比較することで、着火時期を検出するように構成されたものが開示されている。
特開2010−216264号公報
しかしながら、前述した従来の内燃機関の制御装置では、例えばメイン噴射を含む多段噴射を実施するような場合には、メイン噴射燃料の燃焼に伴って生じる振動と、メイン噴射燃料以外の噴射燃料の燃焼に伴って生じる振動と、を切り分けることが難しく、結果としてメイン噴射燃料の着火時期を特定できず、着火時期を精度良く検出することができないという問題点があった。
本発明はこのような問題点に着目してなされたものであり、メイン噴射燃料の燃焼に伴って生じる振動と、メイン噴射燃料以外の噴射燃料の燃焼に伴って生じる振動と、を切り分けることなく着火時期を精度良く検出することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のある態様によれば、機関本体と、機関本体の燃焼室内に燃料を噴射する燃料噴射弁と、機関本体の振動加速度を検出する振動センサと、を備える内燃機関を制御するための内燃機関の制御装置が、燃料噴射弁から噴射する燃料の噴射量、及び噴射時期を、機関運転状態に基づいて設定された目標噴射量、及び目標噴射時期に制御して燃料を燃焼させる燃焼制御部と、0kHzから3kHzまでの任意の周波数帯域における振動加速度の振幅値を算出する振幅値算出部と、横軸にクランク角又は時間を取り、縦軸に所定の着火判定区間における振幅値を取った振幅値波形を多角形近似して近似多角形を作成する近似多角形作成部と、近似多角形の重心位置に基づいて、燃料の基準着火時期を算出する基準着火時期算出部と、基準着火時期を補正して着火時期を算出する着火時期算出部と、を備える。着火時期算出部は、振幅値が最大値となる近似多角形の頂点の位置が、振幅値波形の横軸上にある近似多角形の底辺の中点の位置よりも遅角側にあるときほど基準着火時期を進角側に補正し、近似多角形の頂点の位置が、中点の位置よりも進角側にあるときほど基準着火時期を遅角側に補正する。
本発明のこの態様によれば、多段噴射を実施する場合であっても、メイン噴射燃料の燃焼に伴って生じる振動と、メイン噴射燃料以外の噴射燃料の燃焼に伴って生じる振動と、を切り分けることなく着火時期を精度良く検出することができる。
図1は、本発明の第1実施形態による内燃機関、及び内燃機関を制御する電子制御ユニットの概略構成図である。 図2は、本発明の第1実施形態による内燃機関の運転領域を示す図である。 図3Aは、燃焼形態が拡散燃焼であるときの全周波数帯域の振動加速度の振幅値波形を示す図である。 図3Bは、燃焼形態が拡散燃焼であるときの0[kHz]から3.0[kHz]までの周波数帯域の振動加速度の振幅値波形を示す図である。 図4Aは、燃焼形態が予混合燃焼であるときの全周波数帯域の振動加速度の振幅値波形を示す図である。 図4Bは、燃焼形態が予混合燃焼であるときの0[kHz]から3.0[kHz]までの周波数帯域の振動加速度の振幅値波形を示す図である。 図5は、燃焼形態が拡散燃焼であるときの0[kHz]から3.0[kHz]までの周波数帯域の振動加速度の振幅値波形に対して三角形近似処理を実施した図である。 図6は、燃焼形態が予混合燃焼であるときの0[kHz]から3.0[kHz]までの周波数帯域の振動加速度の振幅値波形に対して三角形近似処理を実施した図である。 図7は、本発明の第1実施形態による着火時期の検出制御について説明するフローチャートである。 図8は、着火時期補正量を算出するためのテーブルである。 図9は、本発明の第1実施形態による燃焼制御について説明するフローチャートである。 図10Aは、燃焼形態が拡散燃焼であるときの0[kHz]から3.0[kHz]までの周波数帯域の振動加速度の振幅値波形であって、機関負荷が低負荷側にあるときの振幅値波形を示す図である。 図10Bは、燃焼形態が拡散燃焼であるときの0[kHz]から3.0[kHz]までの周波数帯域の振動加速度の振幅値波形であって、機関負荷が高負荷側にあるときの振幅値波形を示す図である。 図11は、燃焼形態が拡散燃焼であるときの1.0[kHz]から2.0[kHz]までの周波数帯域の振動加速度の振幅値波形であって、機関負荷が高負荷側にあるときの振幅値波形を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明では、同様な構成要素には同一の参照番号を付す。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態による内燃機関100、及び内燃機関100を制御する電子制御ユニット200の概略構成図である。
図1に示すように、内燃機関100は、複数の気筒10を備える機関本体1と、燃料供給装置2と、吸気装置3と、排気装置4と、吸気動弁装置5と、排気動弁装置6と、を備える。
機関本体1は、各気筒10に形成される燃焼室内で燃料を自着火燃焼させて、例えば車両などを駆動するための動力を発生させることができるように構成される。機関本体1には、気筒毎に一対の吸気弁50と一対の排気弁60とが設けられる。また機関本体1には、機関本体1の振動を検出するためのノックセンサ210が取り付けられる。ノックセンサ210は、圧電素子を備えた振動センサ(加速度センサ)の一種であり、機関本体1の振動に応じた電圧値を出力する。
燃料供給装置2は、電子制御式の燃料噴射弁20と、デリバリパイプ21と、サプライポンプ22と、燃料タンク23と、圧送パイプ24と、燃圧センサ211と、を備える。
燃料噴射弁20は、各燃焼室内に直接燃料を噴射することができるように、気筒毎に1つ設けられる。燃料噴射弁20の開弁時間(噴射量)及び開弁時期(噴射時期)は電子制御ユニット200からの制御信号によって変更され、燃料噴射弁20が開弁されると燃料噴射弁20から燃焼室内に直接燃料が噴射される。
デリバリパイプ21は、圧送パイプ24を介して燃料タンク23に接続される。圧送パイプ24の途中には、燃料タンク23に貯蔵された燃料を加圧してデリバリパイプ21に供給するためのサプライポンプ22が設けられる。デリバリパイプ21は、サプライポンプ22から圧送されてきた高圧燃料を一時的に貯蔵する。燃料噴射弁20が開弁されると、デリバリパイプ21に貯蔵された高圧燃料が燃料噴射弁20から燃焼室内に直接噴射される。
サプライポンプ22は、吐出量を変更することができるように構成されており、サプライポンプ22の吐出量は、電子制御ユニット200からの制御信号によって変更される。サプライポンプ22の吐出量を制御することで、デリバリパイプ21内の燃料圧力、すなわち燃料噴射弁20の噴射圧が制御される。
燃圧センサ211は、デリバリパイプ21に設けられる。燃圧センサ211は、デリバリパイプ21内の燃料圧力、すなわち各燃料噴射弁20から各気筒10内に噴射される燃料の圧力(噴射圧)を検出する。
吸気装置3は、各気筒10の燃焼室内に空気を導くための装置であって、燃焼室内に吸入される空気の状態(吸気圧力、吸気温度、EGR(Exhaust Gas Recirculation)ガス量)を変更することができるように構成されている。吸気装置3は、エアクリーナ30と、吸気管31と、ターボチャージャ32のコンプレッサ32aと、インタクーラ33と、吸気マニホールド34と、電子制御式のスロットル弁35と、エアフローメータ212と、EGR通路36と、EGRクーラ37と、EGR弁38と、を備える。
エアクリーナ30は、空気中に含まれる砂などの異物を除去する。
吸気管31は、一端がエアクリーナ30に連結され、他端が吸気マニホールド34のサージタンク34aに連結される。
ターボチャージャ32は過給機の一種であり、排気のエネルギを利用して空気を強制的に圧縮し、その圧縮した空気を各燃焼室11に供給する。これにより充填効率が高められるので、機関出力が増大する。コンプレッサ32aは、ターボチャージャ32の一部を構成する部品であり、吸気管31に設けられる。コンプレッサ32aは、同軸上に設けられた後述するターボチャージャ32のタービン32bによって回されて、空気を強制的に圧縮する。なおターボチャージャ32に替えて、クランクシャフト(図示せず)の回転力を利用して機械的に駆動される過給機(スーパチャージャ)を用いても良い。
インタクーラ33は、コンプレッサ32aよりも下流の吸気管31に設けられ、コンプレッサ32aによって圧縮されて高温となった空気を冷却する。
吸気マニホールド34は、サージタンク34aと、サージタンク34aから分岐して機関本体1の内部に形成されている各吸気ポート(図示せず)の開口に連結される複数の吸気枝管34bと、を備える。サージタンク34aに導かれた空気は、吸気枝管34bを介して各燃焼室11内に均等に分配される。このように、吸気管31、吸気マニホールド34及び各吸気ポートが、各燃焼室11内に空気を導くための吸気通路を形成する。サージタンク34aには、サージタンク34a内の圧力(吸気圧力)を検出するための圧力センサ214と、サージタンク34a内の温度(吸気温度)を検出するための圧力センサ215と、が取り付けられている。
スロットル弁35は、インタクーラ33とサージタンク34aとの間の吸気管31内に設けられる。スロットル弁35は、スロットルアクチュエータ35aによって駆動され、吸気管31の通路断面積を連続的又は段階的に変化させる。スロットルアクチュエータ35aによってスロットル弁35の開度を調整することで、各燃焼室11内に吸入される空気の流量を調整することができる。
エアフローメータ212は、コンプレッサ32aよりも上流側の吸気管31内に設けられる。エアフローメータ212は、吸気通路内を流れて最終的に各燃焼室11内に吸入される空気の流量を検出する。
EGR通路36は、後述する排気マニホールド40と吸気マニホールド34のサージタンク34aとを連通し、各燃焼室11から排出された排気の一部を圧力差によってサージタンク34aに戻すための通路である。以下、EGR通路36に流入した排気のことを「EGRガス」という。EGRガスをサージタンク34a、ひいては各燃焼室11に還流させることで、燃焼温度を低減させて窒素酸化物(NOx)の排出を抑えることができる。
EGRクーラ37は、EGR通路36に設けられる。EGRクーラ37は、EGRガスを、例えば走行風や冷却水などによって冷却するための熱交換器である。
EGR弁38は、EGRクーラ37よりもEGRガスの流れ方向下流側のEGR通路36に設けられる。EGR弁38は、連続的又は段階的に開度を調整することができる電磁弁であり、その開度は電子制御ユニット200によって制御される。EGR弁38の開度を制御することで、サージタンク34aに還流させるEGRガスの流量が調節される。
排気装置4は、各燃焼室内で生じた排気を浄化して外気に排出するための装置であって、排気マニホールド40と、排気管41と、ターボチャージャ32のタービン32bと、排気後処理装置42と、を備える。
排気マニホールド40は、機関本体1の内部に形成されている各排気ポート(図示せず)の開口と連結される複数の排気枝管と、排気枝管を集合させて1本にまとめた集合管と、を備える。
排気管41は、一端が排気マニホールド40の集合管に連結され、他端が開口端となっている。各燃焼室11から排気ポートを介して排気マニホールド40に排出された排気は、排気管41を流れて外気に排出される。
タービン32bは、ターボチャージャ32の一部を構成する部品であり、排気管41に設けられる。タービン32bは、排気のエネルギによって回されて、同軸上に設けられたコンプレッサ32aを駆動する。
タービン32bの外側には、可変ノズル32cが設けられている。可変ノズル32cは絞り弁として機能し、可変ノズル32cのノズル開度(弁開度)は電子制御ユニット200によって制御される。可変ノズル32cのノズル開度を変化させることでタービン32bを駆動する排気の流速を変化させることができる。すなわち、可変ノズル32cのノズル開度を変化させることで、タービン32bの回転速度を変化させて過給圧を変化させることができる。具体的には、可変ノズル32cのノズル開度を小さくする(可変ノズル32cを絞る)と、排気の流速が上がってタービン32bの回転速度が増大し、過給圧が増大する。
排気後処理装置42は、タービン32bよりも下流側の排気管41に設けられる。排気後処理装置42は、排気を浄化した上で外気に排出するための装置であって、有害物質を浄化する各種の触媒(例えば三元触媒)を担体に担持させたものである。
吸気動弁装置5は、各気筒10の吸気弁50を開閉駆動するための装置であって、機関本体1に設けられる。本実施形態による吸気動弁装置5は、吸気弁50の開閉時期を制御できるように、例えば電磁アクチュエータによって吸気弁50を開閉駆動するように構成される。
排気動弁装置6は、各気筒10の排気弁60を開閉駆動するための装置であって、機関本体1に設けられる。本実施形態による排気動弁装置6は、排気弁60の開閉時期を制御できるように、例えば電磁アクチュエータによって排気弁60を開閉駆動するように構成される。
なお、吸気動弁装置5及び排気動弁装置6としては、電磁アクチュエータに限らず、例えばカムシャフトによって吸気弁50又は排気弁60を開閉駆動するように構成し、当該カムシャフトの一端部に油圧制御によってクランクシャフトに対するカムシャフトの相対位相角を変更する可変動弁機構を設けることによって、吸気弁50又は排気弁60の開閉時期を制御できるようにしてもよい。
電子制御ユニット200は、デジタルコンピュータから構成され、双方性バス201によって互いに接続されたROM(リードオンリメモリ)202、RAM(ランダムアクセスメモリ)203、CPU(マイクロプロセッサ)204、入力ポート205及び出力ポート206を備える。
入力ポート205には、前述したノックセンサ210や燃圧センサ211などの出力信号が、対応する各AD変換器207を介して入力される。また入力ポート205には、機関負荷を検出するための信号として、アクセルペダル220の踏み込み量(以下「アクセル踏込量」という。)に比例した出力電圧を発生する負荷センサ217の出力電圧が、対応するAD変換器207を介して入力される。また入力ポート205には、機関回転速度などを算出するための信号として、機関本体1のクランクシャフトが例えば15°回転する毎に出力パルスを発生するクランク角センサ218の出力信号が入力される。このように入力ポート205には、内燃機関100を制御するために必要な各種センサの出力信号が入力される。
出力ポート206は、対応する駆動回路208を介して、燃料噴射弁20などの各制御部品に接続される。
電子制御ユニット200は、入力ポート205に入力された各種センサの出力信号に基づいて、各制御部品を制御するための制御信号を出力ポート206から出力して内燃機関100を制御する。以下、電子制御ユニット200が実施する内燃機関100の制御について説明する。
電子制御ユニット200は、機関運転状態(機関回転速度及び機関負荷)に基づいて、機関本体1の運転モードを予混合燃焼モード、又は拡散燃焼モードのいずれかに切り替える。
電子制御ユニット200は、図2に示すように、機関運転状態が低回転低負荷側の第1運転領域内にあれば、運転モードを予混合燃焼モードに切り替える。また電子制御ユニット200は、機関運転状態が高回転高負荷側の第2運転領域内にあれば、運転モードを拡散燃焼モードに切り替える。そして電子制御ユニット200は、燃料噴射弁20から噴射する燃料の噴射量、及び噴射時期を、機関運転状態に基づいて設定される各運転モードに応じた目標噴射量、及び目標噴射時期に制御して燃料を燃焼させる燃焼制御を実施する。
具体的には電子制御ユニット200は、運転モードが予混合燃焼モードのときには、吸気行程から圧縮行程中の任意の時期に燃焼室11内に燃料を1回、又は複数回噴射して燃焼室11内に予混合気を形成し、その予混合気を圧縮自着火燃焼させて機関本体1の運転を行う。本実施形態では、圧縮行程中に3回の燃料噴射を実施して燃焼室11内に予混合気を形成するようにしている。
また電子制御ユニット200は、運転モードが拡散燃焼モードのときには、圧縮上死点近傍で高温・高圧となった燃焼室11内に燃料を噴射し、当該燃料を拡散燃焼させて機関本体1の運転を行う。本実施形態では、圧縮上死点近傍で実施する燃料噴射(メイン噴射)に先行して圧縮行程中に2回のパイロット噴射を実施するようにしている。
ここで着火時期が目標着火時期からずれると、排気エミッションが悪化したり、機関本体1の出力が低下してトルク変動が生じたりするなど、種々の問題が生じるおそれがある。そのため、燃料の着火時期を検出し、検出した着火時期と目標着火時期とに所定値以上のズレがあった場合には、そのズレを補正すべく、燃料噴射弁20から噴射する燃料の目標噴射量、及び目標噴射時期の一方、又は双方を補正することが望ましい。
着火時期を検出する方法としては、例えば機関本体1に筒内圧力センサを取り付け、当該筒内圧力センサによって検出した各クランク角における筒内圧力を、所定の着火時期判定用の筒内圧力値と比較することで検出する方法が挙げられる。この方法によれば、各気筒内の圧力変動を直接検出できるため、着火時期を精度良く検出することができる。しかしながら、筒内圧力センサが気筒数だけ必要になると共に、筒内圧力センサ自体の単価も高いため、コストが増大する。
一方で、ノックセンサ210の出力値、すなわちノックセンサ210によって検出された機関本体1の振動加速度(以下「検出振動加速度」という。)に基づいて着火時期を精度良く検出できれば、ノックセンサ210は単価が安く、また機関本体1に最低限1つ取り付ければ良いものなので、コストの増大を抑制できる。
燃料の燃焼時には、燃料の燃焼に伴って機関本体1の振動加速度が大きくなるので、検出振動加速度に基づいて着火時期を検出する方法としては、所定の着火判定区間(着火時期前後の所定のクランク角範囲に相当する区間)における検出振動加速度の振幅値を算出し、当該振幅値を所定の着火時期判定閾値と比較するする方法が挙げられる。しかしながらこの方法では、着火時期の検出精度が悪化する場合がある。以下、図3Aから図6を参照してその理由について説明する。
検出振動加速度には、燃料の燃焼に起因する振動加速度以外のノイズも含まれているため、検出振動加速度に基づいて着火時期を検出するためには、検出振動加速度に対して適切なバンド幅(周波数帯域)を持つバンドパスフィルタ処理を施す必要がある。すなわち、燃料の燃焼に起因する振動を計測することが可能な周波数帯域の検出振動加速度を使用して振幅値を算出する必要があり、このような周波数帯域としては、例えば0[kHz]から3.0[kHz]までの周波数帯域が挙げられる。
図3A及び図3Bは、それぞれ運転モードが拡散燃焼モードのときの着火判定区間における振幅値波形(横軸にクランク角又は時間を取り、縦軸に検出振動加速度の振幅値を取った波形)を示す図であって、振幅値波形の形状を、振幅値の算出にあたって使用した検出振動加速度の周波数帯域に応じて比較して示した図である。また図4A及び図4Bは、それぞれ運転モードが予混合燃焼モードのときの着火判定区間における振幅値波形を示す図であって、振幅値波形の形状を、振幅値の算出にあたって使用した検出振動加速度の周波数帯域に応じて比較して示した図である。
なお図3A及び図4Aは、全周波数帯域の検出振動加速度を使用して振幅値を算出した場合の振幅値波形を示す図である。図3B及び図4Bは、0[kHz]から3.0[kHz]までの周波数帯域の検出振動加速度を使用して振幅値を算出した場合の振幅値波形を示す図である。
ここで本実施形態では、運転モードが拡散燃焼モードのときには、図3Aに示すように2回のパイロット噴射とメイン噴射とを実施している。このような多段噴射を実施する場合には、メイン噴射燃料の燃焼に伴って生じる振動を検出して当該メイン噴射燃料の着火時期を燃料の着火時期として検出したいが、図3Bに示すように、0[kHz]から3.0[kHz]までの周波数帯域の検出振動加速度を使用して振幅値を算出したときの振幅値波形においては、メイン噴射燃料の燃焼に伴って生じる振動と、メイン噴射燃料以外の噴射燃料の燃焼に伴って生じる振動と、が基本的に一体となって現れている。
そのため、メイン噴射燃料の燃焼に伴って生じる振動と、メイン噴射燃料以外の噴射燃料の燃焼に伴って生じる振動と、を切り分けることが難しく、結果として前述したような振幅値を所定の着火時期判定閾値と比較することで燃料の着火時期を検出する方法では、メイン噴射燃料の着火時期を特定できず、着火時期の検出精度が悪化することになる。
一方で運転モードが予混合燃焼モードのときには、図4Aに示すように多段噴射が実施されたとしても、基本的に多段噴射によって形成された予混合気が同時期に着火することになるので、前述したような振幅値を所定の着火時期判定閾値と比較することで燃料の着火時期を検出する方法でも、或る程度の精度で着火時期を検出することができる。
しかしながら、運転モードが予混合燃焼モードのときであっても、例えば過渡的な筒内環境(筒内圧力や筒内温度、筒内酸素密度)の変化や燃料性状の変化など、何らかの要因によって予混合気の着火遅れ時間が想定よりも短くなると、燃料の燃焼形態が予混合燃焼というよりも拡散燃焼に近い燃焼形態になることがある。すなわち、燃焼室内に供給された燃料が予混合燃焼する割合(以下「予混合度」という。)が、通常時よりも少なくなることがなる。このような場合には、通常時と比較して振幅値波形が変化してしまうため、前述したような振幅値を所定の着火時期判定閾値と比較することで燃料の着火時期を検出する方法では、着火時期の検出精度が悪化するおそれがある。
したがって着火時期を精度良く検出するためには、メイン噴射燃料の燃焼に伴って生じる振動と、メイン噴射燃料以外の噴射燃料の燃焼に伴って生じる振動と、を切り分けることなく、燃焼形態が何らかの要因で変化した場合であっても、燃焼形態の変化に応じて実際の着火時期を検出できるようにする必要がある。
そこで本実施形態では、図5(B)及び図6(B)に示すように、0[kHz]から3.0[kHz]までの周波数帯域の検出振動加速度を使用して算出した振幅値波形に対して、まず三角形近似処理を施して近似三角形を作成することとした。具体的には、振幅値が最大値となる点を、第1頂点aとして設定し、第1頂点aを基準として進角側及び遅角側の振幅値波形の傾きから第2頂点b及び第3頂点cをそれぞれ当該振幅値波形の横軸上に設定し、これら第1頂点a、第2頂点b、及び第3頂点cを頂点とする近似三角形を作成することとした。なお図5(A)及び図5(B)は、それぞれ図3A及び図3Bに相当する図であり、図6(A)及び図6(B)は、それぞれ図4A及び図4Bに相当する図である。
そして発明者らの鋭意研究の結果、このようにして作成された近似三角形の形状は、燃料の燃焼形態によって変化することがわかった。
具体的には図5(B)に示すように、運転モードが拡散燃焼モードのとき(すなわち燃焼形態が予混合度の低い燃焼形態のとき)には、近似三角形の形状は、第1頂点aが、第2頂点bと第3頂点cとを結ぶ線分(以下「底辺」という)bcの中点mよりも進角側(左側)に位置する形状となることがわかった。
そして図6(B)に示すように、運転モードが予混合燃焼モードのとき(すなわち燃焼形態が予混合度の高い燃焼形態のとき)には、近似三角形の形状は、第1頂点aが、底辺bcの中点mよりも遅角側(右側)に位置する形状となることがわかった。
すなわち、0[kHz]から3.0[kHz]までの周波数帯域の検出振動加速度を使用して算出した振幅値波形に対して三角形近似処理を施して作成した近似三角形の形状は、燃焼形態が予混合度の低い燃焼形態になるほど、第1頂点aが、底辺bcの中点mよりも進角側(左側)に位置し、燃焼形態が予混合度の高い燃焼形態になるほど、第1頂点aが、底辺bcの中点mよりも遅角側(右側)に位置することがわかった。
また図5(A)及び図5(B)に示すように、近似三角形の重心位置を仮に基準着火時期として定めると、運転モードが拡散燃焼モードのとき(すなわち燃焼形態が予混合度の低い燃焼形態のとき)には、基準着火時期は、実際の着火時期(すなわち検出したい着火時期)よりも進角側(左側)に位置することがわかった。
そして図6(A)及び図6(B)に示すように、運転モードが予混合燃焼モードのとき(すなわち燃焼形態が予混合度の高い燃焼形態のとき)には、基準着火時期は、実際の着火時期(すなわち検出したい着火時期)よりも遅角側(右側)に位置することがわかった。
すなわち、0[kHz]から3.0[kHz]までの周波数帯域の検出振動加速度を使用して算出した振幅値波形に対して三角形近似処理を施して作成した近似三角形の重心位置(基準着火時期)は、燃焼形態が予混合度の低い燃焼形態になるほど、実際の着火時期よりも進角側(左側)に位置し、燃焼形態が予混合度の高い燃焼形態になるほど、実際の着火時期よりも遅角側(右側)に位置することがわかった。
したがって、近似三角形の形状から燃焼形態を判別すると共に基準着火時期を算出し、燃焼形態に応じて基準着火時期を進角側又は遅角側に補正すれば、メイン噴射燃料の燃焼に伴って生じる振動と、メイン噴射燃料以外の噴射燃料の燃焼に伴って生じる振動と、を切り分けることなく、燃焼形態が何らかの要因で変化した場合でも、燃焼形態の変化に応じて実際の着火時期を精度良く検出することができる。以下、図7を参照して、この本実施形態による着火時期の検出制御について説明する。
図7は、本実施形態による着火時期の検出制御について説明するフローチャートである。
ステップS1において、電子制御ユニット200は、所定の着火判定区間におけるノックセンサ210の出力値(検出振動加速度)を読み込む。本実施形態では、着火判定区間を各気筒10の圧縮行程中期から膨張行程中期までのクランク角範囲に相当する区間としているが、適宜変更可能である。
ステップS2において、電子制御ユニット200は、検出振動加速度に対して、0[kHz]から3[kHz]までの周波数帯域をバンド幅に持つバンドパスフィルタによってフィルタ処理を施し、着火判定区間における当該周波数帯域の検出振動加速度を抽出する。
ステップS3において、電子制御ユニット200は、クランク角又は時間を横軸に取り、ステップS2で抽出した着火判定区間における検出振動加速度を縦軸に取った検出振動加速度の波形を作成し、その検出振動加速度の波形に対して包絡線処理(エンベロープ処理)を施すことによって、着火判定区間における0[kHz]から3[kHz]までの周波数帯域の検出振動加速度の振幅値波形を作成する。
ステップS4において、電子制御ユニット200は、振幅値波形に対して三角形近似処理を施して、近似三角形を作成する。具体的には電子制御ユニット200は、前述した通り、振幅値波形において振幅値が最大値となる点を第1頂点aとして設定し、第1頂点aを基準として進角側及び遅角側の振幅値波形の傾きから当該振幅値波形の横軸上に第2頂点b及び第3頂点cをそれぞれ設定し、これら第1頂点a、第2頂点b、及び第3頂点cを頂点とする近似三角形を作成する。
なお本実施形態では、このように振幅値波形に対して三角形近似処理を施して近似三角形を作成しているが、振幅値波形に対して多角形近似処理を施して、三角形以上の近似多角形を作成するようにしても良い。
ステップS5において、電子制御ユニット200は、近似三角形の重心位置を算出し、当該重心位置を基準着火時期として算出する。
ステップS6において、電子制御ユニット200は、燃焼の燃焼形態に基づいて、基準着火時期に加算する補正量(以下「着火時期補正量」という。)を算出する。本実施形態では電子制御ユニット200は、図8のテーブルを算出し、近似三角形の第1頂点aと、底辺bcの中点mと、の位置関係に基づいて、着火時期補正量を算出する。
前述した通り、基準着火時期は、燃焼形態が予混合度の低い燃焼形態になるほど、実際の着火時期よりも進角側(左側)に位置し、燃焼形態が予混合度の高い燃焼形態になるほど、実際の着火時期よりも遅角側(右側)に位置する。そして、燃焼形態が予混合度の低い燃焼形態になるほど、第1頂点aが、底辺bcの中点mよりも進角側(左側)に位置し、燃焼形態が予混合度の高い燃焼形態になるほど、第1頂点aが、底辺bcの中点mよりも遅角側(右側)に位置する。
したがって、底辺bcの中点mを基準として、第1頂点aの位置が遅角側(右側)にあるときほど、燃焼形態が予混合度の高い燃焼形態であると判断できるため、基準着火時期を進角側に補正する必要がある。したがって図8のテーブルに示すように、底辺bcの中点mを基準として、第1頂点aの位置が遅角側(右側)にあるときほど、着火時期補正量は正の方向に大きくなる。
また底辺bcの中点mを基準として、第1頂点aの位置が進角側(左側)にあるときほど、燃焼形態が予混合度の低い燃焼形態であると判断できるため、基準着火時期を遅角側に補正する必要がある。したがって図8のテーブルに示すように、底辺bcの中点mを基準として、第1頂点aの位置が進角側(左側)にあるときほど、着火時期補正量は負の方向に大きくなる。
ステップS7において、電子制御ユニット200は、基準着火時期に着火時期補正量を加算したものを、着火時期として検出する。
図9は、本実施形態による燃焼制御について説明するフローチャートである。
ステップS11において、電子制御ユニット200は、負荷センサ217によって検出された機関負荷と、クランク角センサ218の出力信号に基づいて算出された機関回転速度と、を読み込み、機関運転状態を検出する。
ステップS12において、電子制御ユニット200は、予め作成されたマップを参照し、機関運転状態に基づいて、各運転モードに応じた燃料噴射弁20から噴射する燃料の目標噴射量、及び目標噴射時期を算出する。
ステップS13において、電子制御ユニット200は、前回の燃焼サイクルにおいて着火時期の検出制御によって検出された着火時期を読み込み、その検出着火時期と、機関運転状態毎に予め設定されている各運転モードに応じた目標着火時期と、の偏差を着火時期偏差ΔCとして算出する。
ステップS14において、電子制御ユニット200は、着火時期偏差ΔCの絶対値が所定偏差未満か否かを判定する。電子制御ユニット200は、着火時期偏差ΔCの絶対値が所定偏差未満であれば、ステップS15の処理に進む。一方で電子制御ユニット200は、着火時期偏差ΔCの絶対値が所定偏差以上であれば、ステップS16の処理に進む。
ステップS15において、電子制御ユニット200は、目標噴射時期に目標噴射量の燃料が燃料噴射弁20から噴射されるように燃料供給装置を制御する。
ステップS16において、電子制御ユニット200は、検出着火時期が目標着火時期となるように、目標噴射量、及び目標噴射時期の一方、又は双方を補正する。
以上説明した本実施形態によれば、機関本体1と、機関本体1の燃焼室内に燃料を噴射する燃料噴射弁20と、機関本体1の振動加速度を検出するノックセンサ210(振動センサ)と、を備える内燃機関100を制御する電子制御ユニット200(制御装置)が、燃料噴射弁20から噴射する燃料の噴射量、及び噴射時期を、機関運転状態に基づいて設定された目標噴射量、及び目標噴射時期に制御して燃料を燃焼させる燃焼制御部と、0[kHz]から3[kHz]までの任意の周波数帯域における振動加速度の振幅値を算出する振幅値算出部と、横軸にクランク角又は時間を取り、縦軸に所定の着火判定区間における振幅値を取った振幅値波形を多角形近似して近似多角形を作成する近似多角形作成部と、近似多角形の重心位置に基づいて、燃料の基準着火時期を算出する基準着火時期算出部と、基準着火時期を補正して着火時期を算出する着火時期算出部と、を備える。
そして着火時期算出部は、振幅値が最大値となる近似多角形の第1頂点a(頂点)の位置が、振幅値波形の横軸に沿った近似多角形の底辺bcの中点mの位置よりも遅角側にあるときほど、基準着火時期を進角側に補正し、近似多角形の第1頂点aの位置が、中点mの位置よりも進角側にあるときほど、基準着火時期を遅角側に補正するように構成されている。
これにより、メイン噴射燃料の燃焼に伴って生じる振動と、メイン噴射燃料以外の噴射燃料の燃焼に伴って生じる振動と、を切り分けることなく、燃焼形態が何らかの要因で変化した場合でも、燃焼形態の変化に応じて実際の着火時期を精度良く検出することができる。
(第2実施形態)
次に本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態は、機関負荷が高いときほど、振幅値を算出する際の周波数帯域を狭くする点で、第1実施形態と相違する。以下、その相違点について説明する。
図10A及び図10Bは、それぞれ運転モードが拡散燃焼モードのときの振幅値波形を示す図であって、振幅値波形の形状を、機関負荷に応じて比較して示した図である。なお図10Aが、機関負荷が低負荷側にあるときの振幅値波形であり、図10Bが、機関負荷が高負荷側にあるときの振幅値波形である。
前述した第1実施形態では、図10A及び図10Bに示すように、0[kHz]から3.0[kHz]までの周波数帯域の検出振動加速度を使用して振幅値波形を算出していた。しかしながら、図10Bに示すように、機関負荷が高くなると、それに応じて検出振動加速度も大きくなるため、振幅値波形が複雑となり、三角形近似処理を施すのが難しくなる場合がある。
そこで本実施形態では、機関負荷が高いときほど、振幅値を算出する際の周波数帯域を狭くすることとしたのである。
図11は、1.0[kHz]から2.0[kHz]までの周波数帯域の検出振動加速度を使用して振幅値を算出した場合の振幅値波形であって、図10Bと同様に機関負荷が高負荷側にあるときの振幅値波形である。
図11に示すように、振幅値を算出する際の周波数帯域を狭くすることで、振幅値波形の形状が単純化されていることがわかる。したがって、三角形近似処理を容易に行うことができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
1 機関本体
20 燃料噴射弁
100 内燃機関
200 電子制御ユニット(制御装置)
210 ノックセンサ(振動センサ)

Claims (2)

  1. 機関本体と、
    前記機関本体の燃焼室内に燃料を噴射する燃料噴射弁と、
    前記機関本体の振動加速度を検出する振動センサと、
    を備える内燃機関を制御するための内燃機関の制御装置であって、
    前記燃料噴射弁から噴射する燃料の噴射量、及び噴射時期を、機関運転状態に基づいて設定された目標噴射量、及び目標噴射時期に制御して燃料を燃焼させる燃焼制御部と、
    0kHzから3kHzまでの任意の周波数帯域における前記振動加速度の振幅値を算出する振幅値算出部と、
    横軸にクランク角又は時間を取り、縦軸に所定の着火判定区間における前記振幅値を取った振幅値波形を多角形近似して近似多角形を作成する近似多角形作成部と、
    前記近似多角形の重心位置に基づいて、燃料の基準着火時期を算出する基準着火時期算出部と、
    前記基準着火時期を補正して着火時期を算出する着火時期算出部と、
    を備え、
    前記着火時期算出部は、
    前記振幅値が最大値となる前記近似多角形の頂点の位置が、前記振幅値波形の横軸上にある前記近似多角形の底辺の中点の位置よりも遅角側にあるときほど、前記基準着火時期を進角側に補正し、前記近似多角形の頂点の位置が、前記中点の位置よりも進角側にあるときほど、前記基準着火時期を遅角側に補正する、
    内燃機関の制御装置。
  2. 前記振幅値算出部は、
    機関負荷が高いときほど、前記振幅値を算出する際の前記周波数帯域を狭くする、
    請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
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