JP2019167069A - シート構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】シートに対する乗員の着座を適切に検知する。【解決手段】左右の側方座面10L,10Rとこれらの間に位置する中央座面10Cを有するシート2と、側方座面10L,10Rのそれぞれに内蔵され、シート2の幅方向における乗員の着座を検知する第一検知点21を複数有する側方着座センサー20と、を備えたシート構造である。第一検知点21は、側方座面10L,10Rの幅方向の中心線CL,CRに対し幅方向外側の個数が多い非対称に配置されている。【選択図】図2
Description
本発明は、複数の座面を有するシートに着座センサーを内蔵したシート構造に関する。
近年、車両のシート座面に着座センサーを内蔵し、乗員の着座を検知してシートベルトの着用を促すようにアナウンスをする車両が実用化されている。着座センサーとしては、複数の検知点(センサ本体)をハーネスで連結したフィルム状のオンオフセンサーが知られている。このような着座センサーは、例えば粘着テープでシートパッドに接着され、各検知点の位置ずれが防止される。また、複数の検知点が配置された領域に伸縮シートを固持させて、各検知点の位置ずれを防止するようにした構造も提案されている(例えば特許文献1)。
ところで、例えば三人掛けのシートにおいて乗員の着座を検知するためには、中央座面及び左右の側方座面のそれぞれに上記のような着座センサーを内蔵する必要がある。しかしながら、三人掛けのシートの場合、乗員の人数が二人のときと三人のときとで左右の乗員の位置が異なることが多い。具体的には、三人の乗員が座った場合には、隣同士の乗員の肩等がぶつかることから、左右両側の乗員が側方座面の中心よりも外側に片寄る傾向がある。このような傾向は三人掛けシートに限らず、四人掛けや五人掛けシート等においても同様である。したがって、三つ以上の座面を有するシートにおいて適切に乗員の着座を検知するためには、着座センサーの配置が重要となる。
本件のシート構造は、このような課題に鑑み案出されたもので、シートに対する乗員の着座を適切に検知することを目的の一つとする。なお、この目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本件の他の目的である。
(1)ここで開示するシート構造は、左右の側方座面と、前記側方座面の間に位置する中央座面とを有するシートと、前記側方座面のそれぞれに内蔵され、前記シートの幅方向における乗員の着座を検知する第一検知点を複数有する側方着座センサーと、を備え、前記第一検知点は、前記側方座面の幅方向の中心線に対し前記幅方向外側の個数が多い非対称に配置されている。
(2)前記幅方向に並設された複数の前記第一検知点は、前記シートの前後方向に複数組配置されており、前記側方着座センサーは、互いに同一の幅方向位置に配置された前後の前記第一検知点をハーネスで繋いで前記幅方向に複数配置された列体を有することが好ましい。
(3)この場合前記列体は、前記幅方向に三つ並設され、三つの前記列体のうち中間の前記列体から前記幅方向内側の前記列体までの距離が、前記中間の列体から前記幅方向外側の前記列体までの距離よりも長いことが好ましい。
(3)この場合前記列体は、前記幅方向に三つ並設され、三つの前記列体のうち中間の前記列体から前記幅方向内側の前記列体までの距離が、前記中間の列体から前記幅方向外側の前記列体までの距離よりも長いことが好ましい。
(4)さらにこの場合、前記中間の列体と前記幅方向内側の列体とは、前記中心線に対し対称に配置されていることが好ましい。
(5)また、前記シート構造は、前記中央座面に内蔵され、前記乗員の着座を検知する第二検知点を複数有する中央着座センサーを備え、前記第二検知点は、前記中央座面の幅方向の中心線に対し対称に配置されているとともに前記第一検知点よりも少ないことが好ましい。
(5)また、前記シート構造は、前記中央座面に内蔵され、前記乗員の着座を検知する第二検知点を複数有する中央着座センサーを備え、前記第二検知点は、前記中央座面の幅方向の中心線に対し対称に配置されているとともに前記第一検知点よりも少ないことが好ましい。
乗員が側方座面の中心よりも外側に片寄って着座したとしても、シートに対する乗員の着座を適切に検知することができる。
図面を参照して、実施形態としてのシート構造について説明する。以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施形態の構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることができる。
[1.構成]
図1は本実施形態のシート構造1を示す斜視図である。図1に示すように、本シート構造1は、シート2と、これに内蔵された着座センサー20,30とを備える。本実施形態では、シート2として三人掛けシートを例示する。シート2は、座面を構成するシートクッション3と、背もたれ面を構成するシートバック4及びヘッドレスト5とを備える。
なお、以下の説明において、シート2の前後方向及び幅方向(左右方向)のそれぞれは、シート2に通常の着座姿勢で乗員が座ったときの乗員から見た方向とする。例えば、シート構造1が車両の座席として搭載される場合には、車両の前後方向,車幅方向(左右方向)がシート2の前後方向,幅方向(左右方向)とそれぞれ一致する。
図1は本実施形態のシート構造1を示す斜視図である。図1に示すように、本シート構造1は、シート2と、これに内蔵された着座センサー20,30とを備える。本実施形態では、シート2として三人掛けシートを例示する。シート2は、座面を構成するシートクッション3と、背もたれ面を構成するシートバック4及びヘッドレスト5とを備える。
なお、以下の説明において、シート2の前後方向及び幅方向(左右方向)のそれぞれは、シート2に通常の着座姿勢で乗員が座ったときの乗員から見た方向とする。例えば、シート構造1が車両の座席として搭載される場合には、車両の前後方向,車幅方向(左右方向)がシート2の前後方向,幅方向(左右方向)とそれぞれ一致する。
シートクッション3は、シートフレームにパッド(何れも図示略)が被せられ、さらにその表面にカバー(シート表皮)が被せられて構成される。シートクッション3で構成される座面は、左右の側方座面10L,10Rと、これらの間に位置する中央座面10Cとから構成される。なお、中央座面10Cの左脇には、左側の側方座面10L(以下「左座面10L」という)に着座する乗員用のシートベルト装置(図示略)のバックル6Lが設けられる。また、中央座面10Cの右脇には、右側の側方座面10R(以下「右座面10R」という)及び中央座面10Cのそれぞれに着座する乗員用のシートベルト装置(図示略)のバックル6R,6Cが設けられる。
本実施形態のシート2は、幅方向に三つの座面10C,10L,10Rを有する三人掛けのシートであり、中央座面10Cの幅方向の中心線CCを対称軸として左右対称に形成される。すなわち、シート2は中心線CCに対し左右対称形状である。以下の説明では、側方座面10L,10Rに関する構成については左座面10Lを例示する。なお、右座面10Rは左座面10Lと同様の(面対称の)構成を有する。
左座面10Lは、左座面10Lの幅方向中央に設けられた中央部11と、中央部11の左右両側に設けられた膨出部12とを有する。中央部11は、略平面状に形成され、主に乗員の荷重を受ける機能を持った部位である。中央部11は、前後方向の中間部において幅方向に延設されたつり込み部13(以下「横つり込み部13」という)を有し、この横つり込み部13を境に前領域11Fと後領域11Rとに区画されている。中央部11は、前領域11F及び後領域11Rにおける横つり込み部13の近傍と、前領域11Fの前端部とが僅かに曲面状に形成されている。なお、横つり込み部13の位置はシート2のスタイリングによって決まるものであり、図示した位置に限られない。また、横つり込み部13が設けられていなくてもよい。
膨出部12は、中央部11よりも上方へ盛り上がって形成され、主に乗員の着座姿勢を安定させる機能を持った部位である。左座面10Lは、中央部11と膨出部12との境界において前後方向に延設されたつり込み部14(以下「縦つり込み部14」という)を有する。横つり込み部13は、二つの縦つり込み部14の間に亘って設けられる。これらのつり込み部13,14は、カバーを固定するための部位であり、シートパッドに凹設された吊り溝の内部に設けられたインサートワイヤー(何れも図示略)でカバーの一部を吊り込むことで、カバーに所定のテンションを付与する。なお、縦つり込み部14を設けずに膨出部12を形成してもよい。
一方、本実施形態の中央座面10Cは、側方座面10L,10Rとは異なり、中央座面10Cの全体が乗員の荷重を受ける機能を持った略平面状の部位として設けられる。すなわち、中央座面10Cには膨出部12に相当する部位は設けられていない。また、中央座面10Cは、側方座面10L,10Rと比較すると、幅方向の寸法が小さく形成されている。
このような構成のシート2に対し、側方座面10L,10Rの何れか一方又は両方に通常の着座姿勢で乗員が座った場合には、その乗員の臀部の幅方向における中心位置は、中央部11の幅方向の中心位置と略一致する。つまり、上記のシート2に乗員が一人又は二人で座る場合には、姿勢が安定しやすく最も座りやすい位置に着座するのが一般的である。この位置は、側方座面10L,10Rにおける中央部11の略真ん中、すなわち、各側方座面10L,10Rの幅方向の中心線CL,CR(図2中の一点鎖線)上である。なお、各側方座面10L,10Rの中心線CL,CR上には、着座基準位置(いわゆるR点)が存在し、通常の姿勢で着座したときの乗員の臀部の中心点Pが位置する。
しかしながら、このシート2に対し、全ての座面10L,10R,10Cに通常の着座姿勢で乗員が座った場合には、隣同士の乗員の肩等がぶつかることから、左右の乗員の臀部の中心位置は、各側方座面10L,10Rの中心線CL,CRよりも幅方向外側に片寄る傾向にある。例えば左側の乗員であれば、左座面10Lの中央部11から、中央部11の左側(幅方向外側)に位置する膨出部12にかけて乗員の臀部が載ることになる。つまり、上記のシート2に乗員が三人座る場合には、両側の乗員は必ずしも各中央部11の略真ん中に着座するとは限らない。本実施形態のシート構造1は、このような状況においても乗員の着座を適切に検知しうるように、側方座面10L,10Rに内蔵される側方着座センサー20が外寄りに配置されている。
図2及び図3に示すように、側方着座センサー20は、乗員の着座を検知する面状のオンオフセンサーであって、シート2の幅方向における乗員の着座を検知する検知点21(以下「第一検知点21」という)を複数有する。第一検知点21は、乗員の着座を検知するセンサー本体であり、互いに間隔をあけて設けられた二つの電極とこれらの間に介在する空洞とからなる三層構造を持つ。第一検知点21は、荷重が作用して二つの電極が接触すると、導通してオン状態となり、乗員の着座を検知する。側方着座センサー20は、例えばパッドとカバーとの間に配置される。なお、図2及び図3では、側方着座センサー20を実線で示し、左座面10L等のつり込み部13,14を二点鎖線で示す。
幅方向に並設された複数(ここでは三つ)の検知点21は、各側方座面10L,10Cの中心線CL,CRに対し幅方向外側の個数が多い非対称に配置されている。すなわち、左座面10Lであれば、検知点21は中心線CLよりも左側に多く配置され、右座面10Rであれば、検知点21は中心線CRよりも右側に多く配置される。図2及び図3には、各中心線CL,CRよりも幅方向外側に二つの検知点21が配置され、各中心線CL,CRよりも幅方向内側に一つの検知点21が配置されている場合を例示する。
本実施形態の側方着座センサー20は、幅方向に並設された複数の第一検知点21が、シート2の前後方向に複数組(ここでは三組)配置されており、互いに同一の幅方向位置に配置された前後の第一検知点21がハーネス22で繋がれている。すなわち、前後方向に並設された複数の第一検知点21がハーネス22で連結される。ハーネス22で繋がれた第一検知点21は二枚の樹脂フィルムの間に挟み込まれ、前後方向に延びて互いに平行な帯状の列体23を構成する。本実施形態の側方着座センサー20は、幅方向に並設された三つの列体23を有する。
なお、側方着座センサー20は、三つの列体23におけるハーネス22の後端部同士を接続したハーネス22を持つ横接続部24aと、横接続部24aにおけるハーネス22からシート2の後縁部まで延びるハーネス22を持つ縦接続部24bとを有する。本実施形態では、三つの列体23が互いに同一形状に形成されている。すなわち、前後方向に並設された三つの検知点21の前後間隔は、三つの列体23において全て同一である。
図3に示すように、本実施形態の側方着座センサー20は、三つの列体23のうち、中間の列体23から幅方向内側の列体23までの距離Aが、中間の列体23から幅方向外側の列体23までの距離Bよりも長くなるように設けられている。すなわち、隣り合う列体23の間隔が互いに異なり、シート2の幅方向内側の間隔(距離A)の方が外側の間隔(距離B)よりも長くなっている。これにより、図2及び図3に示すシート2ではなく、例えば、左座面10Lの中心線CL上に前後方向に延びる縦つり込み部が設けられるシートに対しても、同一形状の側方着座センサー20の適用が可能となるため、側方着座センサー20を共用することができる。
また、図2及び図3に示すように、本実施形態の側方着座センサー20は、中間の列体23と幅方向内側の列体23とが各中心線CL,CRに対して左右対称に配置されている。さらに本実施形態では、図3に示すように、中間の列体23と幅方向外側の列体23との間に、幅方向外側のヒップポイントHPが位置するように配置される。なお、ヒップポイントHPとは、通常の姿勢で着座したときの乗員の左右の股関節が位置する点である。このような配置とすることで、乗員が側方座面10L,10Rにおける幅方向のどこに座ったとしても、幅方向の複数の検知点21のいずれかによってその着座が検知される。
なお、本実施形態の側方着座センサー20は、両側の列体23の幅方向中心位置(以下「センサー中心S」という)が、幅方向の各中心線CL,CRよりも幅方向外側に位置するように、三つの列体23(すなわち、幅方向における複数の検知点21)が設けられる。本実施形態では、センサー中心Sのシフト量Dが、側方着座センサー20の幅方向長さ(両側の列体23間の距離,以下「センサー幅」と呼ぶ)の五分の一程度に設定されている。
なお、シフト量Dは側方座面10L,10Rの形状や側方着座センサー20の構成等に応じて適宜設定可能であるが、例えば、側方着座センサー20が図2及び図3に示すように、幅方向に三つの検知点21を有するものであってセンサー幅が100〜110[mm]である場合には、シフト量Dを15〜60[mm]に設定することが好ましい。乗員がシート2に座ると、座骨と接する面に最も体重がかかることから、座骨部分の圧力が高くなる。また、この圧力が高くなる位置(座骨部分)は乗員の座る位置によって移動するうえ、乗員の移動量(座る位置のずれ量)は外寄りの方が内寄りよりも大きい。そのため、乗員がどこに座ったとしても検知できるように、側方着座センサー20を外寄りにシフトさせて配置している。
また、本実施形態の側方着座センサー20は、全ての検知点21がヒップポイントHPよりも前方に位置するように配置される。さらに、前後方向に並設された三つの検知点21のうち、前側の二点が横つり込み部13の前側にも位置するように配置される。すなわち、前後三つの検知点21のうち最も前方に位置する一点が前領域11Fに配置され、残りの二点が後領域11Rに配置される。前後方向に並設された三つの検知点21の各間隔は、同じであってもよいし互いに異なるように設けられていてもよい。
また、図1及び図2に示すように、本実施形態のシート構造1は、中央座面10Cに内蔵された中央着座センサー30を備える。中央着座センサー30も、乗員の着座を検知する検知点31(以下「第二検知点31」という)を複数有する。第二検知点31は、上記の第一検知点21と同様の構成を有するセンサー本体である。図2に示すように、第二検知点31は、中央座面10Cの中心線CCに対し左右対称に配置されている。
本実施形態の中央着座センサー30は、幅方向における第二検知点31の配置が第一検知点21の配置と異なる以外は、側方着座センサー20と同様に構成されている。すなわち、幅方向に並設された三つの第二検知点31が、前後方向に三組配置されており、互いに同一の幅方向位置にある前後の第二検知点31がハーネス32により連結されている。なお、三つの列体33におけるハーネス32の後端部同士は接続されており、シート2の後縁部までハーネス32が延設されている。
着座センサー20,30は、例えばコントローラ(図示略)と接続され、コントローラにおいて、複数の検知点21,31のうちの複数箇所(例えば二箇所)でオン状態となったことが確認されると「乗員が着座した」と判定される。この判定結果は、例えばシートベルトの着用を促す制御に用いられる。あるいは、着座センサー20,30をシートベルトの着用を促す警告ランプ等に直接的に接続し、複数の検知点21,31のうちの複数箇所でオン状態となったら警告ランプ等が点灯するような構成としてもよい。
[2.作用,効果]
三人掛けのシート2では、一人又は二人の乗員が座る場合には、側方座面10L,10Rにおける中央部11の略真ん中(各中心線CL,CR付近)が最も座りやすい位置であることから、乗員の臀部の中心位置は各中心線CL,CRと略一致する。しかしながら、このシート2に対し、三人の乗員が座る場合には、左右の乗員の臀部の中心位置が各中心線CL,CRよりも外側に片寄る傾向にある。
三人掛けのシート2では、一人又は二人の乗員が座る場合には、側方座面10L,10Rにおける中央部11の略真ん中(各中心線CL,CR付近)が最も座りやすい位置であることから、乗員の臀部の中心位置は各中心線CL,CRと略一致する。しかしながら、このシート2に対し、三人の乗員が座る場合には、左右の乗員の臀部の中心位置が各中心線CL,CRよりも外側に片寄る傾向にある。
これに対し、上述したシート構造1では、側方着座センサー20が有する複数の第一検知点21が、幅方向の中心線CL,CRに対し幅方向外側の個数が多い非対称に配置されることから、乗員が側方座面10L,10Rの外方向にずれて着座したとしても、適切に検知することができる。つまり、上述したシート構造1によれば、三人掛けのシート2に2人が座っても三人が座っても、側方着座センサー20を大型化することなく(すなわち第一検知点21の個数を増大させることなく)、乗員の着座を適切に検知することができる。
上述したシート構造1では、幅方向に並設された複数の第一検知点21が前後方向に複数組配置されてハーネス22で繋がれた列体23として設けられていることから、乗員が側方座面10L,10Rに深く着座しても浅く着座しても検知することができる。なお、本実施形態では、全ての第一検知点21がヒップポイントHPよりも前方に配置されることから、乗員の着座をより適切に検知することができる。
(3)上述したシート構造1では、三つの列体23のうち、中間の列体23から幅方向内側の列体23までの距離Aが、中間の列体23から幅方向外側の列体23までの距離Bよりも長くなるように設けられている。これにより、乗員がずれる可能性の高い外方向の第一検知点21の密度を高くでき、検知漏れを防ぐことができる。なお、本実施形態では、中間の列体23と幅方向外側の列体23との間に、幅方向外側のヒップポイントHPが位置するように配置されることから、乗員がずれて着座しても検知漏れを効果的に防ぐことができる。
(4)上述したシート構造1では、中間の列体23と幅方向内側の列体23とが各中心線に対し対称に配置されることから、乗員が外方向にずれることなく着座した場合にも、正確に検知することができる。
(5)また、上述したシート構造1では、中央座面10Cにも第二検知点31を複数有する中央着座センサー30が内蔵される。この中央着座センサー30の第二検知点31は、中央座面10Cの中心線CCに対し対称に配置されるとともに第一検知点21よりも少ないことから、コストを低減することができる。
(5)また、上述したシート構造1では、中央座面10Cにも第二検知点31を複数有する中央着座センサー30が内蔵される。この中央着座センサー30の第二検知点31は、中央座面10Cの中心線CCに対し対称に配置されるとともに第一検知点21よりも少ないことから、コストを低減することができる。
[3.変形例]
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
上述した着座センサー20,30の形状や配置は一例であって、上述したものに限られない。例えば、図4及び図5に示す側方着座センサー20Aを側方座面10L,10Rのそれぞれに設け、図4に示す中央着座センサー30Aを中央座面10Cに設けてもよい。図4,図5はそれぞれ図2,図3に対応する図である。これらの図では、同一の構成要素については同一の符号を付している。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
上述した着座センサー20,30の形状や配置は一例であって、上述したものに限られない。例えば、図4及び図5に示す側方着座センサー20Aを側方座面10L,10Rのそれぞれに設け、図4に示す中央着座センサー30Aを中央座面10Cに設けてもよい。図4,図5はそれぞれ図2,図3に対応する図である。これらの図では、同一の構成要素については同一の符号を付している。
側方着座センサー20Aは、上述した側方着座センサー20が持つ三つの列体23のうち、幅方向内側の列体23が省略されたものに相当する。すなわち、側方着座センサー20Aは、幅方向における乗員の着座を検知する第一検知点21を二つ有し、二つの第一検知点21がいずれも各中心線CL,CRよりも幅方向外側に配置されている。これにより、第一検知点21は、上述した実施形態と同様、各中心線CL,CRに対し幅方向外側の個数が多い非対称の配置となっている。
また、側方着座センサー20Aは、幅方向に並設された二つの第一検知点21が、前後方向に三組設けられている。本変形例では、前後方向に並んだ三つの第一検知点21がハーネス22で接続されて帯状の列体23が形成されている。二つの列体23は、互いに平行になるようにシート2の幅方向に並設される。このような構成の側方着座センサー20Aを備えたシート構造であっても、上述した実施形態と同様に、乗員の座る人数にかかわらず、乗員の着座を適切に検知することができる。また、本変形例の着座センサー20Aであれば、第一検知点21の個数が上述した側方着座センサー20よりも少ないことから、コストを低減することができる。
また、図4に示すように、中央座面10Cに内蔵される着座センサー30Aは、三つの第二検知点31が前後方向に並設されるとともにハーネス22で接続され、一つの列体33をなす。この列体33は、中央座面10Cの中心線CC上に配置される。これにより、ずれて座ることのない中央座面10Cの第二検知点31の個数を最小限に抑えつつ、乗員の着座を検知することができる。
また、例えば図6に示すような側方着座センサー20Bをシート2の側方座面10L,10Rに内蔵してもよい。この変形例(第二変形例)に係る側方着座センサー20Bは、幅方向に五つの第一検知点21が並設されており、中心線CLよりも幅方向外側に四つの第一検知点21が配置されている。すなわち、図6の側方着座センサー20Bの第一検知点21も、中心線CLに対し幅方向外側の個数が多い非対称に配置されている。また、幅方向に並設された五つの第一検知点21が、前後方向に二組配置されている。
この側方着座センサー20Bでは、互いに同一の前後方向位置に配置された第一検知点21がハーネス22で繋がれており、幅方向に延びる列体25を有する。なお、列体25は二つ設けられ、各々の中央に位置する第一検知点21同士が前後方向にハーネス22で連結されている。すなわち、二つの列体25の幅方向中央において前後方向に延びる列体23が設けられる。
なお、図6に示す側方着座センサー20Bは、複数の第一検知点21のうち、シート2の幅方向において最も外側の一点が膨出部12と重なる位置に配置されている。また、この側方着座センサー20Bは、左座面10Lにおける各横つり込み部13よりも後方(すなわち後領域11R)に配置される。なお、右座面10Rは、図6と同様に(面対称に)設けられる。
このような構成の着座センサー20Bを備えたシート構造であっても、上述した実施形態と同様に、乗員の座る人数にかかわらず、乗員の着座を適切に検知することができる。また、本変形例の側方着座センサー20Bであれば、幅方向の最も外側の第一検知点21が側方座面10L,10Rの各膨出部12と重なる位置に配置されることから、膨出部12に乗員が着座した場合であっても、その着座を検知することができる。
なお、上述した実施形態及び各変形例では、複数の列体23が互いに同一形状に形成されている場合を例示したが、複数の列体23がそれぞれ異なる形状であってもよい。また、第一検知点21及び第二検知点22の個数や列体23の個数も特に限られない。
少なくとも、側方着座センサーは、幅方向に並設された複数の第一検知点21を有し、これらの第一検知点21が、側方座面10L,10Rの各中心線CL,CRに対し幅方向外側の個数が多い非対称に配置されていればよい。
少なくとも、側方着座センサーは、幅方向に並設された複数の第一検知点21を有し、これらの第一検知点21が、側方座面10L,10Rの各中心線CL,CRに対し幅方向外側の個数が多い非対称に配置されていればよい。
また、上述したシート2の構成は一例であって、上述したものに限られない。例えば、側方座面10L,10Rの縦つり込み部13,横つり込み部14を省略し、中央部11(前領域11F,後領域11R)と膨出部12とが区画されていないものであってもよい。あるいは、上述した以外の縦つり込み部,横つり込み部が設けられたシートであってもよい。また、中央座面10Cが側方座面10L,10Rと同様に構成されていてもよいし、側方座面10L,10Rの幅方向内側の膨出部12がなくてもよい。
なお、上述した実施形態では、シート2が三人掛けの場合を例示したが、シート2は、少なくとも側方座面10L,10Rとこれらの間に位置する中央座面10Cとを有するものであればよく、例えば四人掛けや五人掛けのシートであってもよい。
1 シート構造
2 シート
10L 左側の座面,左座面(側方座面)
10R 右側の座面,右座面(側方座面)
10C 中央座面
11 中央部
11F 前領域
11R 後領域
20,20A,20B 側方着座センサー
21 第一検知点
22 ハーネス
23 列体
24a 横接続部
24b 縦接続部
25 列体
30,30A 中央着座センサー
31 第二検知点
32 ハーネス
33 列体
A,B 距離
CL,CR 側方座面の幅方向の中心線
CC 中央座面の幅方向の中心線
D シフト量
S センサー中心
P 臀部の中心点(中央部の左右方向中心位置)
HP ヒップポイント
2 シート
10L 左側の座面,左座面(側方座面)
10R 右側の座面,右座面(側方座面)
10C 中央座面
11 中央部
11F 前領域
11R 後領域
20,20A,20B 側方着座センサー
21 第一検知点
22 ハーネス
23 列体
24a 横接続部
24b 縦接続部
25 列体
30,30A 中央着座センサー
31 第二検知点
32 ハーネス
33 列体
A,B 距離
CL,CR 側方座面の幅方向の中心線
CC 中央座面の幅方向の中心線
D シフト量
S センサー中心
P 臀部の中心点(中央部の左右方向中心位置)
HP ヒップポイント
Claims (5)
- 左右の側方座面と、前記側方座面の間に位置する中央座面とを有するシートと、
前記側方座面のそれぞれに内蔵され、前記シートの幅方向における乗員の着座を検知する第一検知点を複数有する側方着座センサーと、を備え、
前記第一検知点は、前記側方座面の幅方向の中心線に対し前記幅方向外側の個数が多い非対称に配置されている
ことを特徴とする、シート構造。 - 前記幅方向に並設された複数の前記第一検知点は、前記シートの前後方向に複数組配置されており、
前記側方着座センサーは、互いに同一の幅方向位置に配置された前後の前記第一検知点をハーネスで繋いで前記幅方向に複数配置された列体を有する
ことを特徴とする、請求項1記載のシート構造。 - 前記列体は、前記幅方向に三つ並設され、
三つの前記列体のうち中間の前記列体から前記幅方向内側の前記列体までの距離が、前記中間の列体から前記幅方向外側の前記列体までの距離よりも長い
ことを特徴とする、請求項2記載のシート構造。 - 前記中間の列体と前記幅方向内側の列体とは、前記中心線に対し対称に配置されている
ことを特徴とする、請求項3記載のシート構造。 - 前記中央座面に内蔵され、前記乗員の着座を検知する第二検知点を複数有する中央着座センサーを備え、
前記第二検知点は、前記中央座面の幅方向の中心線に対し対称に配置されているとともに前記第一検知点よりも少ない
ことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載のシート構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018058575A JP2019167069A (ja) | 2018-03-26 | 2018-03-26 | シート構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018058575A JP2019167069A (ja) | 2018-03-26 | 2018-03-26 | シート構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019167069A true JP2019167069A (ja) | 2019-10-03 |
Family
ID=68108054
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018058575A Pending JP2019167069A (ja) | 2018-03-26 | 2018-03-26 | シート構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019167069A (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017222330A (ja) * | 2016-06-17 | 2017-12-21 | アイシン精機株式会社 | 着座検知装置、及びメンブレンスイッチ |
-
2018
- 2018-03-26 JP JP2018058575A patent/JP2019167069A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017222330A (ja) * | 2016-06-17 | 2017-12-21 | アイシン精機株式会社 | 着座検知装置、及びメンブレンスイッチ |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20211221 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20220614 |