JP2019166885A - 係留ユニット - Google Patents

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信克 小西
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茂樹 長屋
宏幸 齊藤
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宏幸 齊藤
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Abstract

【課題】水底において、ケーブルの位置の変化を抑制することが可能な係留ユニットを提供する。【解決手段】係留ユニット10は、水底に配置されるユニット本体14と、ユニット本体14に固定され、浮体2に接続された係留索11が連結される連結部15と、を備え、ユニット本体14は、浮体2に接続されたケーブル12の部分を収容するケーブル収容部22を含んでいる。【選択図】図3

Description

本開示は、係留ユニットに関する。
例えば水中浮遊体は、水底に配置されたシンカー(又はアンカー)に対して、係留索を介して繋がれている(例えば特許文献1参照)。水中浮遊体には、係留索の他にケーブルが接続されている。ケーブルは係留索に沿って配置され、水底まで延びている。
特開2017−13721号公報
従来の技術では、水底において、ケーブルの位置が係留索に対してずれるおそれがあった。本開示は、水底において、ケーブルの位置の変化を抑制することが可能な係留ユニットを提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る係留ユニットは、水底に配置されるユニット本体と、ユニット本体に固定され、浮体に接続された係留索が連結される連結部と、を備え、ユニット本体は、浮体に接続されたケーブルの部分を収容するケーブル収容部を含んでいる。
この係留ユニットでは、ケーブルの部分がユニット本体のケーブル収容部に収容されるので、水底においてケーブルの位置の変化を抑制することができる。水底において、係留索とケーブルとを同一のユニット本体に連結することができる。係留索が連結されたユニット本体とは別に、ケーブルを連結するための他のシンカー(またはアンカー)等を設ける必要がない。係留ユニットでは、水底において、ケーブルの位置の変化を抑制することができるので、ケーブルと係留索とが絡まるおそれが低減される。
いくつかの態様において、ユニット本体は、外部に対して開放された収容凹部を含んでもよい。ケーブル収容部は、収容凹部に連通されていてもよい。これにより、収容凹部に機器類を配置することができる。この機器類に対してケーブルを接続することができる。ユニット本体を水底に設置する際に、機器類も同時に設置することができる。収容凹部に機器類を収容することで、機器類を保護することができる。収容凹部が、外部に対して開放されているので、収容凹部に収容された機器類を容易に点検、補修することができる。収容凹部への機器類の搬入、搬出が容易である。
いくつかの態様において、ケーブル収容部は、第1方向に延在する第1ケーブル収容部と、第1方向とは異なる第2方向に延在する第2ケーブル収容部と、を含んでもよい。収容凹部は、第1ケーブル収容部及び第2ケーブル収容部の間に配置されていてもよい。これにより、第1ケーブル収容部を通り第1方向に延在するケーブルを、収容凹部内で湾曲させて、ケーブルが延在する方向を変えることができる。延在する方向が変更されたケーブルを、第2ケーブル収容部において第2方向に延在させることができる。
いくつかの態様において、ケーブルは、第1ケーブル及び第2ケーブルを含んでもよい。収容凹部には、第1ケーブル及び第2ケーブルを接続するケーブル接続部が収容されていてもよい。収容凹部内において、第1ケーブルに対して第2ケーブルを接続することができる。ユニット本体を水底に設置する際に、ケーブル接続部も同時に設置することができる。収容凹部にケーブル接続部を収容することで、ケーブル接続部を保護することができる。
いくつかの態様において、ケーブル収容部の開口部には、ケーブル収容部の軸線方向外側に向かうほど、内径が大きくなる拡径部が設けられていてもよい。これにより、ユニット本体の内側から外側に向かうにつれて(ユニット本体から離れるにつれて)、ケーブル収容部の開口幅を大きくすることができる。開口部において、ケーブル収容部の内面を傾斜させることができる。開口部の周縁の角部に対して、ケーブルの外面が接触しにくいようにすることができる。その結果、ケーブルに対して外部から作用する力を弱くして、ケーブルの損傷を抑制することができる。
いくつかの態様において、拡径部の内面は湾曲面であってもよい。これにより、ケーブル外面が湾曲面に接触しても、ケーブルに対して外部から作用する力が弱く、ケーブルの損傷を抑制することができる。
いくつかの態様において、拡径部の端部には、ケーブル収容部の径方向外側に向かうほど、ユニット本体側へ湾曲する返し部が設けられていてもよい。これにより、ケーブルの外面が開口部の周縁の角部に当たらないようにすることができる。ケーブルの外面に接触可能な位置に角部が配置されないように、返し部を設けることができる。
いくつかの態様において、ユニット本体の天部は、水準器を保持する水準器保持部を含んでもよい。水準器保持部は、ユニット本体の天部の縁部であり、連結部に隣接する位置に配置されていてもよい。水準器をユニット本体の天部に配置することができるので、上方から水準器を確認することができる。ユニット本体が配置された水底に対して、撮影装置(例えばカメラ付きロボット)を沈めて、水準器を撮影することができる。水準器をユニット本体の天部の縁部であり、連結部に隣接する位置に配置することができる。上方からユニット本体まで延びる係留索を撮影しながら、撮影装置を沈めた場合に、係留索の下端に到達すると、係留索が連結された連結部の隣に存在する水準器を容易に撮影することができる。そのため、水準器を探す必要がない。水準器がユニット本体の天部における縁部に配置されているので、ユニット本体に接触しにくい位置に撮影装置を配置することができる。平面視において、ユニット本体の外側に撮影装置を配置して、水準器を容易に撮影することができる。
いくつかの態様において、ユニット本体の天部は、ケーブル収容部の第1開口部を含んでもよい。ユニット本体の側部は、ケーブル収容部の第2開口部を含んでもよい。これにより、ケーブルを上方から第1開口部を通じてケーブル収容部に導入することができる。ケーブル収容部に導入されたケーブルを第2開口部から側方に導出することができ、このケーブルを水底に沿ってケーブルを容易に配置することができる。
いくつかの態様において、ケーブルは、第1開口部を通り、ケーブル収容部に導入される第1ケーブルと、第2開口部を通り、ケーブル収容部から導出される第2ケーブルと、を含んでもよい。第1ケーブルの可撓性は、第2ケーブルの可撓性よりも高くてもよい。第1ケーブルと第2ケーブルとを接続する接続部は、水平方向に第1ケーブル及び第2ケーブルを接続することができる。これにより、第2ケーブルと比較して撓み易い第1ケーブルを、収容凹部内で撓ませた後に、第1ケーブルと第2ケーブルとを接続することができる。その結果、第2ケーブルを撓ませる必要がない。第2ケーブルに係る負荷を緩和することができる。可撓性とは、例えば曲げ易さを示す性質であり、可撓性が高いケーブルは、可撓性が低いケーブルよりも曲げやすいという意味を含む。例えば、同じ曲率半径で撓ませた場合に、可撓性が高いケーブルは、可撓性が低いケーブルよりも損傷しにくい。
本開示によれば、水底において、ケーブルの位置の変化を抑制することが可能な係留ユニットを提供することができる。
一実施形態の水中浮遊式発電装置を示す概略構成図である。 図1に示す水中浮遊式発電装置の発電用ポッドを示す側面図である。 図1中のシンカーを示す概略斜視図である。 図3に示すシンカーの断面図である。 図3に示すシンカーの平面図である。 シンカーの天面に設けられた開口部の断面図である。 第2実施形態に係るシンカーを示す断面図である。 浮体測位システムを示す概略図である。 第3実施形態に係るシンカーを示す断面図である。 第4実施形態に係るアンカーを示す断面図である。 第5実施形態に係るアンカーを示す断面図である。
以下、本開示の好適な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において同一部分又は相当部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
本実施形態では、係留ユニットを備える水中浮遊式発電装置(水流発電装置)1について説明する。図1に示されるように、水中浮遊式発電装置1は、例えば海水中に設置され、海流FWを利用して発電を行う。以下、水中浮遊式発電装置1を「発電装置1」と記す。海流FWの上流側を前側、海流FWの下流側を後側として説明する。発電装置1は、例えば左右に離間して配置された一対の発電用ポッド2を備える。発電用ポッド2は、水中を浮遊可能な浮体である。発電装置1は、一対の発電用ポッド2間に配置された中央ポッドを備える構成でもよい。一対の発電用ポッド2は、例えばクロスビームによって連結されている。
図2に示されるように、発電用ポッド2の前部2aは海流FWの上流側に配置され、後部2bは海流FWの下流側に配置されている。発電用ポッド2の後部2bには、発電用タービン3が設けられている。以下、発電用タービン3を「タービン」3と記す。発電用ポッド2は、例えば円筒状を成し、タービン3を回転可能に支持している。タービン3として、いわゆるダウンウィンド型のタービンが採用されている。なお、タービン3は、アップウィンド型のタービンであってもよい。発電用ポッド2には、タービン3の回転駆動力によって発電する発電機4が搭載されている。
タービン3は、ハブ5と、ハブ5に設けられた複数枚(例えば2枚)のブレード6と、を含んでいる。ハブ5は、発電用ポッド2の後部2bに配置されている。ダウンウィンド型のタービンを採用した発電装置1においては、海流FWの向きを基準として、発電用ポッド2の下流側にブレード6が配置されている。
ハブ5には、回転軸7が連結されている。回転軸7は、発電用ポッド2に収容され、軸回りに回転可能である。ハブ5及びブレード6は一体として回転する。ブレード6の回転は、回転軸7を介して発電機4に伝達される。回転軸7は、例えば発電用ポッド2の中心軸線L2に沿って設けられている。発電装置1は、ブレード6のピッチ角度を調整可能なブレードピッチ角度調整装置8を備えていてもよい。発電装置1は、浮力調整装置を備えていてもよい。浮力調整装置は、浮体の外部との間で例えば海水を注排水して、浮体の重量を変化させる。発電用ポッド2には、例えばブレードピッチ角度調整装置8及び浮力調整装置を制御可能な制御ユニット9が設けられている。
図1に示されるように発電用ポッド2は、海底(水底)Bに設置されたシンカー(係留ユニット)10に対して接続されて水中を浮遊する。発電用ポッド2は係留索11を介してシンカー10に接続されている。なお、シンカー10に代えて、海底Bに固定されたアンカーに、係留索11を接続してもよい。係留索11の一端11aは発電用ポッド2に接続され、係留索11の他端11bはシンカー10に接続されている。例えば、一対の発電用ポッド2に対して、それぞれ1本ずつ(合計2本)の係留索11が接続されている。係留索11の一端11aは、クロスビームに接続されていてもよい。なお、発電装置1の浮体に対しては、例えば長さを調整することで、浮体の深度を変えることが可能な深度調整用のロープ等は接続されていない。
発電用ポッド2には送電ケーブル12が接続されている。送電ケーブル12は、係留索11に沿って配置されている。送電ケーブル12の一端12aは発電機4に接続されている。送電ケーブル12の他端12bは、シンカー10において、海底送電ケーブル13に接続されている。海底送電ケーブル13は、海底Bに敷設されて、例えば地上の電力系統(外部電源等)に接続されている。発電機4によって発電された電力は、送電ケーブル12及び海底送電ケーブル13を通じて、電力系統に給電可能である。同様に、電力系統から発電機4に給電することもできる。
送電ケーブル12は、例えば複数箇所において、係留索11に対して留められている。送電ケーブル12は、連結具によって係留索11に繋ぎ留められている。連結具として、例えば帯状のベルト部材を用いてもよく、リング状の部材を用いてもよい。
発電装置1において、送電ケーブル12及び海底送電ケーブル13を用いて、信号を送信してもよい。発電装置1において、送電ケーブル12及び海底送電ケーブルとは別に設けられた通信ケーブルを用いてもよい。発電用ポッド2から地上側の設備へ各種信号を送信することができ、地上側の設備から発電用ポッド2へ各種信号を送信することができる。
次にシンカー10について説明する。シンカー10は図3に示されるように、海底Bに配置されたシンカー本体(ユニット本体)14と、係留索11が連結された係留用治具(連結部)15と、を備える。シンカー本体14は、例えばコンクリート製のブロック体である。シンカー本体14の内部には、例えば鉄筋又は鉄骨等が配置されていてもよい。シンカー本体14は、概ね直方体を成している。シンカー本体14の外面は、天面(天部)16、底面(底部)17、及び複数の側面(側部)18〜21を含む。シンカー本体14は、直方体を成すものに限定されず、円柱状、円錐状、角錐状、球状などその他の形状を含んでもよい。
図3では、互いに直交する3方向として、X方向、Y方向及びZ方向を、矢印を用いて図示している。Z方向は、上下方向である。天面16及び底面17は、Z方向に対向している。側面18,19は、X方向に対向し、側面20,21は、Y方向に対向している。
シンカー本体14の底面17には、アスファルト構造が設けられていてもよい。このアスファルト構造には、多数の空隙が形成されている。このアスファルト構造により、シンカー本体14と海底Bとの間の摩擦力が向上するので、シンカー本体14に係留可能な浮体の重量を増加することができる。シンカー本体14と海底Bとの間の摩擦力を向上させることで、浮体を係留可能な係留力の安全係数を増やすことができる。アスファルト構造には空隙があるので、海底Bの凹凸に応じてアスファルト構造が変形する。そのため、アスファルト構造の海底Bに対する接地の状態を安定させることができる。
シンカー本体14は、送電ケーブル12を通過させるケーブル用経路(ケーブル収容部)22を備える。シンカー本体14は、外部に対して開放された収容凹部23を含む。ケーブル用経路22は、収容凹部23に連通されている。収容凹部23は、例えば側面20から内側へ凹むように形成されている。収容凹部23は、側面20において外部に開放されている。収容凹部23は、側面18において外部に開放されている。収容凹部23は、一つの側面において外部に開放されていてもよく、複数の側面において外部に開放されていてもよい。
収容凹部23は、壁面23a〜23dによって区画されている。壁面23a,23bは、Z方向に対して交差する面であり、Z方向に離間して、互いに対向している。壁面23aは上向きの面であり、壁面23bは下向きの面である。壁面23cは、X方向に対して交差する面である。壁面23dは、Y方向に対して交差する面である。壁面23a〜23dによって囲まれた空間は、収容凹部23において、他の物体を収容可能な空間である。
収容凹部23は、図3及び図4に示されているように、Z方向において例えば中央部に配置されている。収容凹部23は、図4及び図5に示されているように、X方向において、側面18から側面19近傍まで形成されている。壁面23cは、X方向において中央よりも側面19側に形成されている。収容凹部23は、Y方向において、側面20から中央部近傍まで形成されている。壁面23bは、例えばY方向において中央よりも側面20側に形成されている。
ケーブル用経路22は、Z方向(第1方向)に延在する第1ケーブル用経路(第1ケーブル収容部)24と、X方向(第2方向)に延在する第2ケーブル用経路(第2ケーブル収容部)25と、を含む。収容凹部23は、第1ケーブル用経路24と第2ケーブル用経路25との間に配置されている。第1ケーブル用経路24は、天面16と壁面23bとの間で、Z方向に貫通している。第1ケーブル用経路24は、Z方向に延在する配管を含んでもよい。第2ケーブル用経路25は、壁面23cと側面19との間で、X方向に貫通している。第2ケーブル用経路25は、Z方向に延在する配管を含んでもよい。ケーブル用経路22として、例えばステンレス鋼製の配管を用いることができる。ケーブル用経路22の長手方向と交差する断面形状は、例えば円形を成している。ケーブル用経路22の断面形状は、矩形でもよく、その他の形状でもよい。
第1ケーブル用経路24には、送電ケーブル(第1ケーブル)12が挿通されている。送電ケーブル12は、天面16の上方から導入されて、第1ケーブル用経路24を通り、収容凹部23まで到達している。第2ケーブル用経路25には、海底送電ケーブル(第2ケーブル)13が挿通されている。海底送電ケーブル13は、側面19の外方から導入されて、第2ケーブル用経路25を通り、収容凹部23まで到達している。第1ケーブル用経路24の内径は、送電ケーブル12の外径よりも大きくてもよい。第2ケーブル用経路25の内径は、海底送電ケーブル13の外径よりも大きくてもよい。
また、第1ケーブル用経路24には、送電ケーブル12の移動を抑制する拘束部が設けられていてもよい。第2ケーブル用経路25には、海底送電ケーブル13の移動を抑制する拘束部が設けられていてもよい。収容凹部23の内部において、送電ケーブル12の移動を抑制する拘束部が設けられていてもよく、海底送電ケーブル13の移動を抑制する拘束部が設けられていてもよい。
収容凹部23には、例えば中継器(ケーブル接続部)26が収容されている。中継器26は、送電ケーブル12及び海底送電ケーブル13を電気的に接続している。中継器26は、変圧器を含んでもよい。送電ケーブル12によって送電された電力は、電圧が変更された後、海底送電ケーブル13によって送電される。中継器26は例えば筐体を備える。筐体内において、送電ケーブル12と海底送電ケーブル13とが接続されている。
中継器26の筐体は、例えば円筒状を成していてもよく、角筒状を成していてもよい。中継器26は、収容凹部23において、壁面23a上に配置されている。中継器26の長手方向は、例えばX方向(水平方向)に沿うように配置されている。中継器26の長手方向は、例えばZ方向に沿うように配置されていてもよい。中継器26の長手方向は、X方向に傾斜するように配置されていてもよく、その他の方向に沿って配置されていてもよい。
第1ケーブル用経路24を通過した送電ケーブル12は、収容凹部23内で湾曲している。送電ケーブル12は、Z方向に延在し、湾曲部で湾曲した後に、X方向に延在している。中継器26は、例えばX方向に送電ケーブル12と海底送電ケーブル13とを接続している。送電ケーブル12と海底送電ケーブル13とが接続される方向は、X方向に限定されず、その他の方向でもよい。送電ケーブル12は、収容凹部23内において湾曲していなくてもよい。海底送電ケーブル13は、収容凹部23内において湾曲していてもよい。
送電ケーブル12及び海底送電ケーブル13は、同様の構造の送電用のケーブルでもよく、異なる構造の送電用のケーブルでもよい。送電ケーブル12及び海底送電ケーブル13は、例えば、導体、絶縁部材、耐圧部材、及び保護部材等を含む。送電ケーブル12の可撓性は、例えば海底送電ケーブル13の可撓性よりも高い。送電ケーブル12は、海底送電ケーブル13と比較して曲がり易い構造でもよい。可撓性とは、例えば曲げ易さを示す性質であり、可撓性が高いケーブルは、可撓性が低いケーブルよりも曲げやすいという意味を含む。
中継器26には、送電ケーブル12及び海底送電ケーブル13とは別に、他の送電用のケーブルが接続されていてもよい。中継器26において、送電ケーブル12が複数の線に分岐されていてもよい。中継器26の外部において、送電ケーブル12が分岐されていてもよい。
シンカー本体14の天面16には、第1ケーブル用経路24の開口部(第1開口部)27が設けられている。送電ケーブル12は、上方からシンカー10に向かって延びている。送電ケーブル12は、シンカー10の上方において、係留索11から離れて、開口部27の上方に存在している。送電ケーブル12のうち、係留索11から離れた部分には、複数の浮力材(ブイ)28が取り付けられている。送電ケーブル12は、浮力材28に作用する浮力によって、上方に引き上げられている。送電ケーブル12は、開口部27の上方において、Z方向に沿うように配置され易くなっている。
開口部27には、図6に示されているように、ベルマウス(拡径部)29が設けられている。ベルマウス29の内径は、第1ケーブル用経路24の軸線方向において、シンカー本体14の外部に向かうほど、大きくなっている。第1ケーブル用経路24の軸線L24は、第1ケーブル用経路24の開口の中心線である。第1ケーブル用経路24の軸線方向は、軸線L24が延在する方向であり、例えばZ方向である。第1ケーブル用経路24の軸線方向において、シンカー本体14の内部に向かう側を軸線方向内側とし、シンカー本体14の外部に向かう側を軸線方向外側とする。図6において、下方が軸線方向内側であり、上方が軸線方向外側である。
ベルマウス29の内周面(内面)29aは、湾曲面となっている。この湾曲面は、軸線L24に沿う断面において、軸線方向外側に向かうほど、軸線L24から離れるように湾曲している。この湾曲面の曲率半径は、一定でもよく、異なっていてもよい。例えば、軸線方向外側に向かうほど、曲率半径が大きくてもよい。例えば、軸線L24に沿う断面において、湾曲面の曲率半径は、送電ケーブル12の許容曲げ半径よりも大きくてもよい。これにより、送電ケーブル12が許容値よりも大きく曲がることが抑制されるので、送電ケーブル12の信頼性の低下を抑制できる。
ベルマウス29の第1端部29bは、軸線方向内側の端部である。ベルマウス29の第2端部29cは、軸線方向外側の端部である。第1端部29bは、天面16よりも内側に配置され、第2端部29cは、天面16よりも外側に配置されている。ベルマウス29の第2端部29cには、返し部29dが設けられている。返し部29dは、第1ケーブル用経路24の径方向外側に向かうほど(軸線L24と離れるほど)、軸線方向内側(ユニット本体側)へ湾曲している。これにより、上側に凸である湾曲面が形成されている。第2端部29cにおいて、角部が形成されず、滑らかな面が形成されている。なお、図6では、ベルマウス29付近において、送電ケーブル12が湾曲している状態を示しているが、送電ケーブル12は、ベルマウス29付近において、上下方向に延在していてもよい。
シンカー本体14の天面16には、開口部27の周囲にベルマウス29を固定するための固定部30が設けられている。固定部30は、例えば金属板であり、シンカー本体14に埋め込まれている。固定部30には、第1ケーブル用経路24に対応する位置に開口が設けられている。固定部30の表面は、天面16において外部に露出している。例えば、ベルマウス29の返し部29dが、固定部30に溶接されている。ベルマウス29は、固定部30に対してその他の方法により接合されていてもよい。ベルマウス29の一部は、シンカー本体14に埋め込まれるように配置されていてもよい。
ベルマウス29の表面には、例えば塗装が施工されていてもよい。塗装として、防汚性が高い塗料を使用することができる。防汚性とは、塗料が塗布された後の表面の汚れにくさの程度を表すものである。例えば、水中生物が付着しにくい場合を、水中生物が付着し易い場合と比較して、防汚性が高いとすることができる。塗料としては、例えば、中国塗料株式会社製、「バイオクリン(登録商標)ECO−2」(商品名)、「バイオクリン(登録商標) ECO」(商品名)を使用することができる。塗料として、無毒性塗料であるシリコーン系塗料を用いることができる。塗料はその他の塗料でもよい。塗料として、海洋生物が嫌う物質を発生させる塗料を用いてもよい。また、ベルマウス29の内周面の表面を滑らかにすることで、送電ケーブル12の外周面(ケーブル被膜)を好適に保護することができる。
図3に示されるように、シンカー本体14の側面19には、第2ケーブル用経路25の開口部(第2開口部)31が設けられている。海底送電ケーブル13は、中継器26からX方向に延びている。海底送電ケーブル13は、第2ケーブル用経路25を通り、開口部31からシンカー本体14の側方に導出されている。開口部31には、開口部27と同様に、ベルマウス29が設けられている。開口部31に設けられたベルマウス29は、開口部27に設けられたベルマウス29と同じ構成とすることができる。開口部31に設けられたベルマウス29は、開口部27に設けられたベルマウス29と異なる構成でもよい。
シンカー本体14の天面16には、係留用治具15が配置されている。係留用治具15は、例えばU字状を成す吊り筋である。U字の湾曲形状が上方に配置され、U字の開放端部は、シンカー本体14内に埋め込まれて固定されている。係留用治具15には、係留索11の他端11bが連結されている。係留用治具15は、吊り筋に限定されず、その他の形状のものでもよい。係留用治具15として、例えば、開口を有し板状の吊ピース、O字状の枠を有するアイボルト又はアイナット等を用いることができる。係留用治具15は、天面16から上方に張り出している。係留用治具15は、図5に示されるように、例えば、天面16の縁部近傍に配置されている。天面16の縁部近傍は、天面16において、側面19に近い領域を含む。係留用治具15は、平面視において、側面19の近傍に配置されている。係留用治具15は、Y方向において中央部に配置されている。係留用治具15は、その他の位置に配置されていてもよく、X方向及びY方向において、天面16の中央に配置されていてもよい。
シンカー本体14の天面16には、吊下用治具32が配置されている。吊下用治具32は、例えばU字状を成す吊り筋である。U字の湾曲形状が上方に配置され、U字の開放端部は、シンカー本体14内に埋め込まれて固定されている。吊下用治具32は、吊り筋に限定されず、その他の形状のものでもよい。吊下用治具32として、例えば、開口を有し板状の吊ピース、O字状の枠を有するアイボルト又はアイナット等を用いることができる。吊下用治具32は、天面16から上方に張り出している。吊下用治具32は、平面視において、X方向及びY方向の中央に配置されている。吊下用治具32は、その他の位置に配置されていてもよい。吊下用治具32は、係留用治具15として利用することができる。シンカー本体14を海上から海底Bに沈める際に、吊下用治具32に対してワイヤー等を連結して、シンカー本体14を吊り下げることができる。シンカー本体14を海底Bから引き上げる際に、吊下用治具32に対してワイヤー等を連結して、シンカー本体14を吊り上げることができる。
シンカー本体14の天面16には、水準器33が配置されている。水準器33は、液体及び気泡を収容する密閉容器を含む。密閉容器の上面は、透明な部材(例えばガラス)によって構成されている。例えば、気泡の位置を確認することで、シンカー本体14の傾斜を検出することができる。水準器33の外形は、例えば円盤状を成している。水準器33の外形は、円盤状に限定されず、その他の形状でもよい。
シンカー本体14の天面16には、水準器33を保持する水準器保持部34が設けられている。水準器保持部34は、シンカー本体14の天面16から凹む凹部である。水準器保持部34は、水準器33の外形に倣う形状を成している。水準器保持部34は、水準器33の全部を収容可能な大きさでもよく、水準器33の一部(例えば下半分)を収容可能な大きさでもよい。水準器33が水準器保持部34に保持されている状態において、水準器33の気泡の位置は、シンカー本体14の外部から確認することができる。水準器33自体が、シンカー本体14に埋め込まれるように設置されていてもよく、水準器33を保持するための治具が、シンカー本体14に埋め込まれていてもよい。この治具に対して水準器33が溶接等によって固定されていてもよい。
水準器保持部34は、天面16において、縁部に配置されている。水準器保持部34は、平面視において、側面19と側面20とが交差する角部に配置されている。水準器保持部34は、係留用治具15に隣接する位置に配置されている。水準器保持部34は、平面視において、例えば第2ケーブル用経路25の上方に配置されている。水準器保持部34は、その他の位置に配置されていてもよい。水準器保持部34は、例えば、吊下用治具32に隣接する位置に配置されていてもよく、開口部27に隣接する位置に配置されていてもよい。
シンカー本体14には、計測器35が設けられている。計測器35は、例えば海底に関する情報を計測することができる。計測器35として、海底付近の水温を計測する水温計、海底付近の海水中の塩分濃度を計測する塩分計、海底付近の海水の流速を計測する流用計などが挙げられる。計測器35は、常時、計測を行うことができる。計測器35は浮体の位置を計測するものでもよい。計測器35は例えば音響測位を行う音響機器を含む。音響機器として、アレイ(array)又はトランスポンダ(transponder)が挙げられる。計測器35は、例えばシンカー本体14の天面16に設けられている。シンカー10は、複数種類の計測器35を備えることができる。同一種類の計測器35が異なる位置に配置されていてもよい。
シンカー本体14の天面16には、計測器35を保持する計測器保持部36が設けられている。計測器保持部36は、シンカー本体14の天面16から凹む凹部である。計測器保持部36は、計測器35の外形に倣う形状を成している。計測器保持部36は、計測器35の全部を収容可能な大きさでもよく、計測器35の一部(例えば下半分)を収容可能な大きさでもよい。計測器35自体が、シンカー本体14に埋め込まれるように設置されていてもよく、計測器35を保持するための治具が、シンカー本体14に埋め込まれていてもよい。この治具に対して計測器35が溶接等によって固定されていてもよい。
計測器35には給電線(第3ケーブル)37が接続されている。給電線37は中継器26に接続されている。給電線37は、中継器26において、送電ケーブル12から分岐されている。発電機4で発電された電力の一部は、給電線37を通じて、計測器35に給電される。シンカー本体14は、給電線37を挿通させる給電線用経路38を備える。給電線用経路38は、収容凹部23と計測器保持部36とを連通している。給電線用経路38は、給電線37が収容される空間を含む。給電線用経路38として、例えばステンレス鋼製の配管を用いることができる。給電線37は、給電線用経路38を通り、計測器35に接続されている。
本実施形態のシンカー10では、送電ケーブル12の一部及び海底送電ケーブル13の一部が、ケーブル用経路22に収容されているので、海底Bにおいて、送電ケーブル12及び海底送電ケーブル13の位置の変化を抑制することができる。シンカー10では、海底Bにおいて、係留索11と送電ケーブル12とを同一のシンカー本体14に連結されている。これにより、係留索11が連結されたシンカー本体14とは別に、送電ケーブル12を連結するための他のシンカー(又はアンカー)等を設ける必要がない。シンカー10では、海底Bにおいて、送電ケーブル12の他端(下端)12bの位置の変化を抑制することができるので、送電ケーブル12と係留索11とが絡まるおそれが低減される。送電ケーブル12の位置の変化を抑制することで、送電ケーブル12を係留索11に繋ぎ留める連結具に作用する力を抑制することができる。その結果、連結具の損傷のおそれを低減できる。
シンカー本体14には、収容凹部23が設けられているので、この収容凹部23に中継器26を配置することができ、この中継器26を用いて、送電ケーブル12と海底送電ケーブル13とを接続することができる。中継器26は、収容凹部23に収容されているので、外部からの損傷が抑制される。シンカー本体14を海底Bに設置する際には、中継器26を収容凹部23に収容した状態に、中継器26も同時に設置することができる。これにより、シンカー本体14と中継器26とを別々に設置する必要がなくなる。その結果、シンカー本体14及び中継器26を設置する際の工期短縮を図ることができる。また、収容凹部23が、外部に対して開放されているので、収容凹部23に収容された中継器26などの機器類を容易に点検、補修することができる。また、シンカー10によれば、収容凹部23への中継器26の搬入、搬出が容易である。
シンカー本体14では、第1ケーブル用経路24がZ方向に延在し、第2ケーブル用経路25がX方向に延在している。収容凹部23は、第1ケーブル用経路24と第2ケーブル用経路25との間に配置されている。これにより、Z方向に延在する送電ケーブル12を収容凹部23で湾曲させて、送電ケーブル12が延在する方向を変えることができる。シンカー本体14では、送電ケーブル12に対して中継器26を介して接続された海底送電ケーブル13を、第2ケーブル用経路25に挿通させてX方向に延在させることができる。
シンカー10では、第1ケーブル用経路24の開口部27にベルマウス29が設けられているので、送電ケーブル12が例えば揺動した際に、送電ケーブル12の外周面が、開口部の周縁の角部によって損傷することが抑制される。送電ケーブル12は、ベルマウス29の内周面29aである湾曲面に当接するので、局所的に応力が作用することが抑制される。その結果、送電ケーブル12に対して外部から作用する力を弱くして、送電ケーブル12の損傷を抑制することができる。
また、ベルマウス29には、返し部29dが設けられているので、ベルマウス29の外周縁の角部を送電ケーブル12に当たらない位置に配置することができる。これにより、ベルマウス29の外周縁の角部に対して、送電ケーブル12の外周面が接触する可能性を低減できる。その結果、送電ケーブル12において局所的な応力が作用する可能性を減らして、送電ケーブル12の損傷を抑制できる。
シンカー10において、シンカー本体14の天面16には、水準器33を保持する水準器保持部34が形成されている。水準器保持部34は、天面16の縁部であり、係留用治具15に隣接する位置に配置されている。水準器33がシンカー本体14の天面16に配置されているので、上方から水準器33を確認することができる。シンカー本体14が配置された海底Bに対して、撮影装置(例えばカメラ付きロボット)を沈めて、水準器33を撮影することができる。撮影された画像から、シンカー本体14の傾きの有無を確認することができる。また、上方からシンカー本体14まで延びる係留索11を撮影しながら、撮影装置を沈めた場合に、係留索11の下端に到達すると、係留用治具15の隣に存在する水準器33を容易に撮影することができる。そのため、水準器33を探す手間を省くことができる。水準器33がシンカー本体14の天面16における縁部に配置されているので、シンカー本体14に接触しにくい位置に撮影装置を配置することができる。平面視において、シンカー本体14の外側に撮影装置を配置して、水準器33を容易に撮影することができる。
シンカー10では、給電線37を用いて、計測器35に給電することができるので、バッテリを設けなくてもよい。これにより、バッテリ交換などのメンテナンスコストを抑制することができる。
次に、図7に示される第2実施形態に係るシンカー10Bについて説明する。第2実施形態に係るシンカー10Bが第1実施形態に係るシンカー10と違う点は、係留用治具15の配置が異なる点である。シンカー10Bの説明において、シンカー10と同じ説明は省略する。なお、図7では、係留索11が真上に延びるように図示されているが、海中では発電用ポッド2が存在する方向に傾斜している。
シンカー10Bのシンカー本体14Bには、送電ケーブル12及び海底送電ケーブル13を収容するケーブル用経路22Bが形成されている。送電ケーブル12及び海底送電ケーブル13の一部は、シンカー本体14Bのコンクリートに埋め込まれている。シンカー本体14Bにおいて、送電ケーブル12及び海底送電ケーブル13が埋め込まれている領域がケーブル用経路22Bに相当する。
ケーブル用経路22Bは、第1ケーブル用経路24B及び第2ケーブル用経路25Bを含む。第1ケーブル用経路24Bと第2ケーブル用経路25Bとの間には、中継器26を収容する収容部23Bが形成されている。収容部23Bは、シンカー本体14Bの外面から凹むように形成された収容凹部でもよい。収容部23Bは、シンカー本体14Bの外部に対して開放されていないものでもよい。外部に対して開放されていないとは、例えば、シンカー本体14Bの外面に露出していないこと、外側から視認できないことを含む。
第1ケーブル用経路24Bは、天面16からZ方向に下方に延びている。第1ケーブル用経路24Bは、下側において湾曲してX方向に延在している。第1ケーブル用経路24Bは、下端部において収容部23Bに連通されている。収容部23Bは、例えば、中継器26の外形に倣う形状となっている。収容部23Bの長手方向は、X方向に沿うように配置されている。第2ケーブル用経路25Bは、収容部23Bに連通し、X方向に延びている。第2ケーブル用経路25Bは側面19まで延びている。
送電ケーブル12は、第1ケーブル用経路24Bを通り、湾曲し、収容部23Bの内部で中継器26に接続されている。中継器26は、送電ケーブル12及び海底送電ケーブル13を電気的に接続している。海底送電ケーブル13は、第2ケーブル用経路25Bを通り、X方向に延在し、側面19から外部に導出されている。
シンカー本体14Bの天面16の中央部には、係留用治具15が配置されている。シンカー本体14Bにおいて、吊下用治具32が設けられていてもよく、係留用治具15を吊下用治具として利用することもできる。
図8に示されるように、シンカー10Bが適用される発電装置1Bは、浮体測位システム40を備える。浮体測位システム40は、水中で浮遊する発電用ポッド2の位置を測定する。浮体測位システム40は、アレイ41及びトランスポンダ42を備える。アレイ41は、発電用ポッド2に設けられ、トランスポンダ42は、シンカー10Bに設けられている。
アレイ41は、例えば発電用ポッド2の底部外面において前部2aに設けられている。アレイ41は、中央ポッド又はクロスビームに設けられていてもよく、その他の位置に配置されていてもよい。アレイ41は、音波(位置検出用波)Cを水中に出力すると共に、トランスポンダ42から返送された音波Cを受信する。アレイ41は、音波を送信する送信機及び音波を受信する受信機を含む。アレイ41は、発電機4及び電力系統と電気的に接続されて給電可能となっている。
トランスポンダ42は、シンカー本体14Bの天面16に配置されている。トランスポンダ42はシンカー本体14Bの側面に配置されていてもよく、その他の位置に配置されていてもよい。トランスポンダ42は、アレイ41から送信された音波Cを受信し、これに応答して音波Cを返送する。トランスポンダ42は、音波を受信する受信機及び音波を送信する送信機を含む。トランスポンダ42は、例えば、シンカー本体14Bにおいて、海底送電ケーブル13と分岐された給電線37に電気的に接続されている。これにより、トランスポンダ42は、発電機4及び電力系統と電気的に接続されて給電可能となっている。
アレイ41は複数の受信機を備える。アレイ41は、トランスポンダ42から返送された音波C1,C2を受信する。複数の受信機同士の距離、位置関係は既知である。同一時刻にトランスポンダ42から返送された音波C1,C2について、複数の受信機における受信時刻t1,t2の差である時間差Δt(=t2−t1)に応じて、トランスポンダ42が存在する方位(方向)を演算することができる。音波C1,C2を受信した時刻t1,t2に応じて、アレイ41からトランスポンダ42までの距離を演算することができる。
このようにシンカー10Bでは、浮体測位システム40に用いられるトランスポンダ42を設置することができる。これにより、発電装置1Bにおいて、発電用ポッド2の位置を把握することができる。
次に、図9に示される第3実施形態に係るシンカー10Cについて説明する。シンカー10Cでは、トランスポンダ42への給電方式がシンカー10Bと異なっている。シンカー10Cのシンカー本体14Cにおいて、給電線37は送電ケーブル12から分岐されている。シンカー10Cは、トランスポンダ42に給電するワイヤレス給電部50を備える。
ワイヤレス給電部50は、コイル(アンテナ)51,52を備え、例えば電磁誘導方式により電気エネルギを伝達する。コイル51,52は、送電ケーブル12に接続された給電線37に設けられている。これにより、発電機4又は電力系統から送電された電力を、ワイヤレス給電部50を用いて、トランスポンダ42に給電することができる。給電方式は、電磁誘導方式に限定されず、電波受信方式、共鳴方式等その他の方式でもよい。トランスポンダ42は、例えば円筒形を成す筐体を備える構成でもよい。トランスポンダ42は、シンカー10の天面16に形成された円形の凹部(計測器保持部)に嵌められている。そして、トランスポンダ42に受電用のコイルを設け、凹部の底面に送電用のコイルを設け、これらのコイルを用いてトランスポンダ42に給電してもよい。これにより、トランスポンダ42の取り付け、取り外しを容易に行うことができる。
次に、図10に示される第4実施形態に係るアンカー(係留ユニット)10Dについて説明する。第4実施形態の説明において、上記の実施形態と同じ説明は省略する。上記の実施形態では摩擦式のシンカーについて説明しているが、係留ユニットは、アンカーでもよい。アンカー10Dはパイル(pile)式のアンカーである。アンカー10Dは、一部が地中に埋め込まれたアンカー本体(ユニット本体)14Dを含む。アンカー本体14Dは、例えば円柱状を成している。アンカー本体14Dは、海底B(地中)に埋め込まれた部分と、海底Bから露出している部分とを含む。アンカー本体14Dのうち海底Bから上方に存在する部分に、ケーブル用経路22Bが配置されている。
次に、図11に示される第5実施形態に係るアンカー(係留ユニット)10Eについて説明する。第5実施形態の説明において、上記の実施形態と同じ説明は省略する。アンカー10Eは、サクション式のアンカーでもよい。アンカー10Eは、一部が地中に埋め込まれたアンカー本体(ユニット本体)14Eを含む。アンカー本体14Eは、例えば円筒体と、天部とを含む。天部は円筒体の上端部を覆うように形成されている。天部は例えばドーム状を成していてもよい。係留用治具15はアンカー本体14Eの天部に固定されている。アンカー本体14Eは、例えば金属製でもよい。
アンカー本体14Eの円筒体の下端部は、設置前の状態において開放されている。アンカー本体14Eを設置する場合には、アンカー本体14Eを海底Bに配置した後に、アンカー本体14E内の海水を吸い上げて排出する。例えば、排水用の配管をアンカー本体14Eの天部に接続して、アンカー本体14E内の海水を外部に排出して、アンカー本体14E内の圧力を静水圧以下にする。これにより、アンカー本体14Eの天部が下方に押し込まれ、アンカー本体14Eの下端部が地中に進入する。例えばアンカー本体14Eの下半分の部分が地中に配置される。このようにして、アンカー本体14Eを海底Bに固定することができる。アンカー本体14Eの内部のうち海底Bよりも上方の部分が、ケーブル収容部となる。このケーブル収容部に、送電ケーブル12の部分、海底送電ケーブル13の部分、及び中継器26が収容される。
本開示は、前述した実施形態に限定されず、本開示の要旨を逸脱しない範囲で下記のような種々の変形が可能である。
上記の実施形態では、側面18,20において開口された収容凹部23を備える場合について説明しているが、収容凹部23は、その他の面において開口されているものでもよい。収容凹部は、その他の側面19において開口されていてもよい。収容凹部は、天面16及び側面18,20の3面において開口されていてもよい。収容凹部は、X方向において貫通するように形成されていてもよい。また、収容凹部に、送電ケーブル12又は海底送電ケーブル13の一部を収容して、ケーブル収容部として用いることもできる。また、収容凹部23を区画する壁面は、シンカー本体に対して傾斜する斜面として形成されていてもよく、湾曲面でもよい。収容凹部23を区画する壁面に例えば段差が設けられていてもよい。また、ケーブル収容部は、天面16又は側面18〜21に対して傾斜していてもよい。
上記の実施形態では、シンカーを海底Bに設置した場合について説明しているが、係留ユニットは、海底に設置されるものに限定されず、例えば、川底、湖底などその他の水底に設置してもよい。上記の実施形態では、水流発電装置に適用されたシンカーについて説明しているが、シンカーは水流発電装置に適用されるものに限定されず、例えば、船舶、計測器、水中機器などその他の浮体を係留するものでもよい。
1 発電装置(水中浮遊式発電装置)
2 発電用ポッド(浮体)
10、10B、10C シンカー(係留ユニット)
10D、10E アンカー(係留ユニット)
11 係留索
12 送電ケーブル(第1ケーブル)
13 海底送電ケーブル(第2ケーブル)
14、14B、14C シンカー本体(ユニット本体)
14D、14E アンカー本体(ユニット本体)
15 係留用治具(連結部)
16 シンカー本体の天面(天部)
19 シンカー本体の側面(側部)
22、22B ケーブル用経路(ケーブル収容部)
23、23B 収容凹部
24、24B 第1ケーブル用経路(第1ケーブル収容部)
25、25B 第2ケーブル用経路(第2ケーブル収容部)
26 中継器(ケーブル接続部)
27 開口部(第1開口部)
29 ベルマウス(拡径部)
29a ベルマウスの内周面(湾曲面)
29d 返し部
31 開口部(第2開口部)
33 水準器
34 水準器保持部
B 海底(水底)
X X方向(第2方向)
Y Y方向
Z Z方向(第1方向)

Claims (10)

  1. 水底に配置されるユニット本体と、
    前記ユニット本体に固定され、浮体に接続された係留索が連結される連結部と、を備え、
    前記ユニット本体は、前記浮体に接続されたケーブルの部分を収容するケーブル収容部を含む係留ユニット。
  2. 前記ユニット本体は、外部に対して開放された収容凹部を含み、
    前記ケーブル収容部は、前記収容凹部に連通されている請求項1に記載の係留ユニット。
  3. 前記ケーブル収容部は、第1方向に延在する第1ケーブル収容部と、
    前記第1方向とは異なる第2方向に延在する第2ケーブル収容部と、を含み、
    前記収容凹部は、前記第1ケーブル収容部及び前記第2ケーブル収容部の間に配置されている請求項2に記載の係留ユニット。
  4. 前記ケーブルは、第1ケーブル及び第2ケーブルを含み、
    前記収容凹部には、前記第1ケーブル及び前記第2ケーブルを接続するケーブル接続部が収容されている請求項2又は3に記載の係留ユニット。
  5. 前記ケーブル収容部の開口部には、前記ケーブル収容部の軸線方向外側に向かうほど、内径が大きくなる拡径部が設けられている請求項1〜4の何れか一項に記載の係留ユニット。
  6. 前記拡径部の内面が湾曲面である請求項5に記載の係留ユニット。
  7. 前記拡径部の端部には、前記ケーブル収容部の径方向外側に向かうほど、前記ユニット本体側へ湾曲する返し部が設けられている請求項5又は6に記載の係留ユニット。
  8. 前記ユニット本体の天部は、水準器を保持する水準器保持部を含み、
    前記水準器保持部は、前記ユニット本体の天部の縁部であり、前記連結部に隣接する位置に配置されている請求項1〜7の何れか一項に記載の係留ユニット。
  9. 前記ユニット本体の天部は、前記ケーブル収容部の第1開口部を含み、
    前記ユニット本体の側部は、前記ケーブル収容部の第2開口部を含む請求項1〜8の何れか一項に記載の係留ユニット。
  10. 前記ケーブルは、前記第1開口部を通り、前記ケーブル収容部に導入される第1ケーブルと、
    前記第2開口部を通り、前記ケーブル収容部から導出される第2ケーブルと、を含み、
    前記第1ケーブルの可撓性は、前記第2ケーブルの可撓性よりも高く、
    前記第1ケーブルと前記第2ケーブルとを接続する接続部は、水平方向に前記第1ケーブル及び第2ケーブルを接続する請求項9に記載の係留ユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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