JP2019165721A - パン食用牛乳及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】パンを食するときに一緒に飲用すると、パンの原料素材やフィリング類の風味を邪魔することなく引き立て、牛乳のコクが感じられると共に、飲用後に、牛乳の風味があまり残らずスッキリと感じられ、菓子パンにも総菜パンにも合う、パン食用の牛乳及びその製造方法を提供すること。【解決手段】牛乳中のタンパク還元価が4〜9、且つ変性ホエータンパク率が70〜90%である、パン食用牛乳。当該牛乳は、生乳を、1次加熱として10℃未満の温度から0.1〜5℃/秒の速度で60〜75℃まで昇温し、その温度で15〜120秒間加熱した後、更に2次加熱として0.1〜5℃/秒の速度で115〜130℃まで昇温し、その温度で2〜7秒間、加熱することにより製造することができる。【選択図】なし

Description

本発明は、パンを食する時にあわせて飲用するのに適した、パン食用牛乳及びその製造方法に関する。
牛乳は蛋白質、カルシウム、脂肪、必須アミノ酸などの栄養成分をバランス良く豊富に含有することに加え、独特の風味を有するものであることから、直接飲用に供したり、これを原料とした食品の製造や加工の用途に供されている。
一般に流通される牛乳は、保存性や衛生上の観点から、低温保持殺菌製造法、高温短時間(HTST)殺菌製造法、超高温(UHT)加熱殺菌製造法、滅菌製造法等種々の加熱殺菌処理を経て製造される。ところが、従来の加熱殺菌処理では、原料である生乳の持つ独特の乳風味が変化し、生乳に近いフレッシュな乳風味が損なわれ、タンパク質の変性による加熱臭が付与される傾向がある。そのために従来の加熱殺菌処理を経て製造された牛乳は、パンを食するときに一緒に飲用すると、牛乳の加熱臭があり、そのためパン全体の甘味が増すように感じられ、パンの素材が持つ風味が邪魔されるという問題があり、パンの美味しさを際立たせるものではなかった。特に惣菜パンなどとともに飲用した場合に、その傾向が顕著であった。
これまでの超高温(UHT)加熱殺菌製造法は、飲用乳を高温で加熱殺菌することにより、低温殺菌するよりも殺菌効果が高く、賞味期限を長く出来るメリットがあるものの、高温殺菌した飲用乳は低温で殺菌したものと比較して風味が異なり、加熱臭を呈することは常識であった。
このような問題を解決するために、例えば特許文献1では、飲用乳の物性および脂肪球の平均粒子径を所定の範囲に調整し、インフュージョン方式の直接加熱殺菌法にて殺菌することで、牛乳のコクの高さと飲用後のキレの良さを両立して、加熱臭を低減できることが示されている。
また、特許文献2では、牛乳中の溶存酸素を窒素置換することにより加熱臭の原因の1つとなるジメチルスルフィドを低減させることが示されている。
特開2005−46140号公報 特開2001−78665号公報
特許文献1または特許文献2に記載の方法によって製造された牛乳は加熱臭が低減されているものの、その度合いは不十分であった。特に、これらの牛乳をパンを食するときに一緒に飲用すると、該牛乳に由来する加熱臭がパンの風味をマスキングしてしまい、パンのおいしさを際立たせるには至っていなかった。
本発明の目的は、上記現状に鑑み、パンを食するときに一緒に飲用すると、パンの原料素材やフィリング類の風味を邪魔することなく引き立て、牛乳のコクが感じられると共に、飲用後に、牛乳の風味があまり残らずスッキリと感じられ、菓子パンにも食事パンや総菜パンにも合う、パン食用の牛乳及びその製造方法を提供することである。
本発明者は上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、牛乳のタンパク還元価および変性ホエータンパク率を特定範囲に調節することによって、上記課題を解決できること、また、牛乳のタンパク還元価および変性ホエータンパク率が特定範囲に調節された牛乳は、殺菌加熱工程において特定の加熱条件を採用することで製造できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、牛乳中のタンパク還元価が4〜9、且つ変性ホエータンパク率が70〜90%である、パン食用牛乳に関する。
また、本発明は、前記パン食用牛乳を製造する方法であって、生乳を、1次加熱として10℃未満の温度から0.1〜5℃/秒の速度で60〜75℃まで昇温し、その温度で15〜120秒間加熱した後、更に2次加熱として0.1〜5℃/秒の速度で115〜130℃まで昇温し、その温度で2〜7秒間、加熱することを特徴とする、パン食用牛乳の製造方法にも関する。
本発明に従えば、パンを食するときに一緒に飲用すると、パンの原料素材やフィリング類の風味を邪魔することなく引き立て、牛乳のコクが感じられると共に、飲用後に、牛乳の風味があまり残らずスッキリと感じられ、菓子パンにも食事パンや総菜パンにも合う、パン食用の牛乳及びその製造方法を提供することができる。
以下、本発明につき、さらに詳細に説明する。
(パン食用牛乳)
本発明は、牛乳のタンパク還元価と変性ホエータンパク率の双方をそれぞれ特定範囲に設定することによって、パンの原料素材やフィリング類の風味を邪魔することなく引き立て、牛乳のコクが感じられると共に、飲用後に、牛乳の風味があまり残らずスッキリと感じられるという、パンを食する際にあわせて飲用するのに適した牛乳を提供するものである。
本発明のパン食用牛乳における牛乳とは、乳等省令において定義されている牛乳類の中でも、生乳の使用割合が100%の牛乳類であって特別牛乳を除く牛乳類に限る。特に、具体的な種類別名称が、牛乳、又は成分調整牛乳である牛乳類が好適である。牛乳類に含まれる乳脂肪分は、特に限定されないが、例えば、3.0%以上が好適である。乳脂肪分の上限値は、例えば5.0%未満であってよい。
前記牛乳類における種類別名称が牛乳に該当するものは、生乳(牛から搾ったままの乳)が加熱殺菌されたものであり、水や他の原料を添加したり、本来含まれている成分を低減したりといった成分調整がなされていないものである。好適には、乳脂肪分3.0%以上、及び、無脂乳固形分8.0%以上を含み、細菌数(1ml中)が5万以下、大腸菌群が陰性のものである。
前記牛乳類における種類別名称が成分調整牛乳に該当するものは、生乳から乳脂肪分の一部と無脂乳固形分、水分などの成分の一部を除去したものが加熱殺菌されたものである。好適には、乳脂肪分3.0%以上、及び、無脂乳固形分8.0%以上を含み、細菌数(1ml中)が5万以下、大腸菌群が陰性のものである。
本発明において、タンパク還元価とは、牛乳の加熱度合いを数値化したものである。タンパク還元価の値が低いほど牛乳があまり加熱されておらず、飲用後に、牛乳の風味があまり残らずスッキリと感じられ、値が高いほど牛乳が加熱されて、加熱臭が強いことを意味する。牛や餌の種類、環境にもよるが、一般的にタンパク還元価は生乳で0〜5、UHT殺菌牛乳では9〜17である。
タンパク還元価は、牛乳を加熱するとタンパク質の変性によるSH基の増加および褐変反応により形成された化合物により増加する還元力をフェリシアナイド還元法によって測定するものである。タンパク還元価の測定は、「日本薬学会編 乳製品試験法・注解」(金原出版株式会社、p.131、昭和59年3月20日発行)に準拠した。
本発明の牛乳中のタンパク還元価は4〜9であることが好ましい。これにより、従来の加熱殺菌処理による過度の加熱変性で生じていた加熱臭を抑制することができ、パンの風味を邪魔することなく引き立てると共に、飲用後に、牛乳の風味があまり残らずスッキリと感じることができる。前記タンパク還元価は、より好ましくは5〜8であり、さらに好ましくは5.2〜7であり、よりさらに好ましくは5.5〜6.8であり、特に好ましくは6〜6.5である。
本発明の牛乳は、飲用後に、牛乳の風味があまり残らずスッキリと感じられると共に、コクも感じられるように、若干の変性タンパク質が含まれていることが好ましい。これを示す指標として、本発明では変性ホエータンパク率を用いる。変性ホエータンパク率とは、牛乳中の全ホエータンパクに対する、加熱によって変性したホエータンパクの割合を示す指標である。変性ホエータンパク率が低いほど、加熱によるホエータンパクの変性が少ないことを表す。一般的に変性ホエータンパク率は生乳で20〜45%、UHT殺菌牛乳では85〜95%程度である。
変性ホエータンパク率の測定は以下の通りである。蓋つき試験管に牛乳を20ml入れ、NaClを8.0g加えた後、蓋をして30分間37℃±1℃の水浴につける。この間、試験管をよく振とうして、牛乳を完全にNaClで飽和させる。その後、冷却することなくすぐに定量ろ紙(No.7)にて桐山ロートを用いて吸引濾過を行い、ろ液を3ml採取する。ろ液が混濁している場合は、ろ紙で再度ろ過し、透明なろ液を得る。NaCl飽和溶液10mlを採取した試験管に、ろ液1.0mlを加えて混合する。その後23%HCl溶液を5mlピペットで2滴添加して混合し、液を混濁させる。
HCl溶液添加前のNaCl飽和溶液10mlに、ろ液1.0mlを加えて混合したものの混濁度(N100)を420nmの波長で測定する。そして、HCl溶液添加後5〜10分以内に420nmの波長で測定した混濁度(N)も用いて、以下の式で変性ホエータンパク率を算出した。尚、測定はU−2900型分光光度計(株式会社日立製作所製)にて%Tモード設定にて行うことができる。
変性ホエータンパク率(%)={(N/N100)×100}
ろ液について二反復試験を行い、得られた2点の変性ホエータンパク率の測定値が2%以内の誤差であれば、その2点の平均値を以て変性ホエータンパク率とする。2点の変性ホエータンパク率の測定値の誤差が2%を超える場合は、再試験を繰り返し、4点の測定値を得て、その4点の平均値を以て変性ホエータンパク率とする。
本発明の牛乳は、変性ホエータンパク率が70〜90%であることが好ましい。より好ましくは70〜85%であり、さらに好ましくは71〜84%である。この範囲において、パンの風味を引き立て、牛乳のコクが感じられると共に、飲用後に、牛乳の風味があまり残らずスッキリと感じられるという良好な風味を得ることができる。
本発明のパン食用牛乳を飲用する際に一緒に食するパンの種類は特に限定されず、食事パン、菓子パン、惣菜パンのいずれであってもよい。食事パンは、朝食、昼食、夕食の時におかずなどと共に主食として食すパンで、食パン、クロワッサン、コッペパン、デニッシュ、ロールパン、バゲットなどが挙げられる。菓子パンは、パン生地を任意の形状に成型した後、表面にチョコレートなどの甘い菓子を付けたり、餡、ジャム、クリームなどの具を入れて焼成した、主食よりむしろ菓子としての要素が強いパンを意味し、例えば、あんパン、ジャムパン、チョコパン、クリームパン、蒸しパン、チョコレートをトッピングしたクロワッサン、チョコレートを包んだデニッシュパンなどが挙げられる。惣菜パンは、前記食事パンに焼きそば、ソーセージなどの調理済みの加工食品を載せたり、カットしたパンに前記加工食品を挟んだものを意味し、例えば、サンドウィッチ、カレーパン、カレードーナツ、サラダパン、コロッケパン、焼きそばパン、ピザパン、チーズパン、中華まんなどが挙げられる。
(パン食用牛乳の製造方法)
本発明のパン食用牛乳は、最初に1次加熱を行なった後、2次加熱を行なうという二段階の加熱殺菌処理を行なうことによって製造することができる。本発明における二段階の加熱殺菌処理は、牛乳の加熱殺菌方法として最も一般的な従来の超高温(UHT)加熱殺菌製造法と比較して1次加熱の温度が低く、かつ、1次加熱の実施時間が短いという特徴がある。
まず、1次加熱では、10℃未満の温度で保存されている生乳を、0.1〜5℃/秒の速度で60〜75℃まで昇温し、その温度で15〜120秒間加熱することが好ましい。1次加熱時の温度は60〜75℃が好ましく、60〜70℃がより好ましく、60〜65℃がさらに好ましい。60℃より低くなると、1次加熱による殺菌処理の効果を得ることが難しくなり、75℃より高くなると、上述した牛乳中のタンパク還元価が大きくなってしまい、パンの風味を引き立て、牛乳のコクが感じられると共に、飲用後に、牛乳の風味があまり残らずスッキリと感じられるという所望の風味を得ることが難しい場合がある。なお、加熱時の温度とは、当該加熱時における牛乳の温度を指す。
また、昇温速度は、0.1〜5℃/秒の範囲が好ましく、0.5〜2.5℃/秒の範囲がより好ましく、1.3〜1.8℃/秒の範囲がさらに好ましい。昇温速度が0.1℃/秒より遅くなると、加熱殺菌に時間を要し、生産性が低下しすぎる場合がある。一方、昇温速度が5℃/秒より速くなると、加熱に必要な蒸気等のユーティリティーの使用量が多くなり、生産コストが上昇したり、加熱面に牛乳中のタンパクが付着し、コゲによる風味低下が起こる場合がある。
さらに、1次加熱の実施時間は15〜120秒間であることが好ましく、16〜100秒間がより好ましく、17〜80秒間がさらに好ましく、17〜60秒間が特に好ましく、17〜40秒間が最も好ましい。15秒間より短くなると、1次加熱中に、均質化処理をするための配管長を確保することが難しい場合があり、120秒間より長くなると、上述した変性ホエータンパク率が大きくなってしまい、パンの風味を引き立て、牛乳のコクが感じられると共に、飲用後に、牛乳の風味があまり残らずスッキリと感じられるという所望の風味を得ることが難しい場合がある。なお、加熱の実施時間とは、当該加熱時に牛乳の温度を所定の温度範囲に保持する時間を指す。
1次加熱処理を実施するための装置は特に限定されず、牛乳の加熱殺菌に用いる装置を適宜選択することができるが、生産性を考慮して、流路式殺菌装置が好ましい。そのような殺菌装置としては、例えば、プレート式殺菌装置、チューブ式殺菌装置、スピンジェクション式殺菌装置、ジュール式殺菌装置等が挙げられるが、これらに限定されない。
1次加熱中に、生乳に含まれる脂肪球の径をそろえて品質を安定化することを目的に、従来公知の均質化処理をあわせて実施してもよい。その場合、ホモゲナイザー、マイクロフルダイザー、コロイドミル等の装置を用いることができる。なお、このような均質化処理は、後述する2次加熱後の冷却中に行なうこともできる。
次いで、2次加熱を行なう。2次加熱では、1次加熱によって処理された生乳を、0.1〜5℃/秒の速度で115〜130℃まで昇温し、その温度で2〜7秒間の加熱を行なうことが好ましい。2次加熱時の温度は115〜130℃が好ましく、115〜125℃がより好ましく、115〜120℃がさらに好ましく、115〜118℃が最も好ましい。115℃より低くなると、2次加熱による殺菌処理の効果を得ることが難しい場合があり、130℃より高くなると、上述した牛乳中のタンパク還元価が大きくなってしまい、パンの風味を引き立て、牛乳のコクが感じられると共に、飲用後に、牛乳の風味があまり残らずスッキリと感じられるという所望の風味を得ることが難しい場合がある。
また、2次加熱の実施時間は2〜7秒間であることが好ましい。2秒間より短くなると、2次加熱による殺菌処理の効果を得ることが難しい場合があり、7秒間より長くなると、上述した変性ホエータンパク率が大きくなってしまい、パンの風味を引き立て、牛乳のコクが感じられると共に、飲用後に、牛乳の風味があまり残らずスッキリと感じられるという所望の風味を得ることが難しい場合がある。
2次加熱時の昇温速度は、0.1〜5℃/秒の範囲が好ましく、0.5〜2.5℃/秒の範囲がより好ましく、0.8〜1.3℃/秒の範囲がさらに好ましい。昇温速度が0.1℃/秒より遅くなると、加熱殺菌に時間を要し、生産性が低下しすぎる場合がある。一方、昇温速度が5℃/秒より速くなると、加熱に必要な蒸気等のユーティリティーの使用量が多くなり、生産コストが上昇したり、加熱面に牛乳中のタンパクが付着し、コゲによる風味低下が起こる場合がある。
以上の処理を行なって加熱殺菌された牛乳を、箱詰めまたは瓶詰めするなど容器に詰めることで製品化すればよい。
以下に実施例を示し、本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。
(タンパク還元価の測定方法)
「日本薬学会編 乳製品試験法・注解」(金原出版株式会社、p.131、昭和59年3月20日発行)に準拠して測定を行なった。
(変性ホエータンパク率の測定方法)
上で詳述した方法によって測定を行なった。
<牛乳の衛生面の評価>
実施例および比較例で得られた各牛乳を、滅菌容器に充填し、10℃で21日間保存後の一般生菌数を測定し、以下の基準で評価した。一般生菌数の測定は、牛乳を滅菌生理食塩水により適宜希釈したものをサンプルとし、混釈法により実施した。培地は標準寒天培地を使用し、35℃で48時間培養して、48時間培養後の集落(コロニー)の数を数えて、一般生菌数(CFU/ml)とした。
○:一般生菌数が、5.0×10(CFU/ml)以下であり衛生的に問題ない。
×:一般生菌数が、5.0×10(CFU/ml)を超え、衛生的に問題がある。
<パン食時の官能評価>
熟練した10人のパネラーに、パンを食しながら、実施例および比較例で得られた各牛乳を飲用してもらい、パン素材の風味、牛乳のスッキリさ、及び、牛乳のコクの観点で各々の官能評価を行い、その評価点の平均値を官能評価の評価値として各表に記載した。その際の評価基準は以下の通りであった。なお、食するパンとしては、各表に記載したパンを使用した。
(パン素材の風味)
5点:実施例3の牛乳又は実施例15の成分調整牛乳よりも非常に良く、パン原料素材やフィリング類の風味が全く邪魔されず、非常に引き立てられている
4点:実施例3の牛乳又は実施例15の成分調整牛乳よりも良く、パン原料素材やフィリング類の風味が邪魔されず、引き立てられている
3点:実施例3の牛乳又は実施例15の成分調整牛乳と同等で、パン原料素材やフィリング類の風味が邪魔されず、その風味が感じられる
2点:実施例3の牛乳又は実施例15の成分調整牛乳よりも悪く、パン原料素材やフィリング類の風味が少し邪魔されており、パンの風味が感じられ難い
1点:実施例3の牛乳又は実施例15の成分調整牛乳よりも非常に悪く、パン原料素材やフィリング類の風味が邪魔されており、パンの風味が感じられない。
(牛乳のスッキリさ)
5点:実施例3の牛乳又は実施例15の成分調整牛乳よりも非常に良く、パンを食べた後に、牛乳の風味が殆ど残らず後味がスッキリしている
4点:実施例3の牛乳又は実施例15の成分調整牛乳よりも良く、パンを食べた後に、牛乳の風味が僅かに残るがスッキリさは感じられる
3点:実施例3の牛乳又は実施例15の成分調整牛乳と同等で、パンを食べた後に、牛乳の風味が少し残って、スッキリさにやや欠ける
2点:実施例3の牛乳又は実施例15の成分調整牛乳よりも悪く、パンを食べた後に、牛乳の甘味が強く感じられて、スッキリさに欠ける
1点:実施例3の牛乳又は実施例15の成分調整牛乳よりも非常に悪く、パンを食べた後に、牛乳の甘味が感じられて、スッキリさを感じない。
(牛乳のコク)
5点:実施例3の牛乳又は実施例15の成分調整牛乳よりも非常に良く、パンを食べながら、牛乳のコクが非常に強く感じられる
4点:実施例3の牛乳又は実施例15の成分調整牛乳よりも良く、パンを食べながら、牛乳のコクが強く感じられる
3点:実施例3の牛乳又は実施例15の成分調整牛乳と同等で、パンを食べながら、牛乳のコクが感じられる
2点:実施例3の牛乳又は実施例15の成分調整牛乳よりも悪く、パンを食べながら、牛乳のコクが弱く感じられる
1点:実施例3の牛乳又は実施例15の成分調整牛乳よりも非常に悪く、パンを食べながら、牛乳のコクが殆ど感じられない。
(総合評価)
パン素材の風味、牛乳のスッキリさ、及び、牛乳のコクの各評価結果を基に、総合評価を行った。その際の評価基準は以下の通りである。
A:パン素材の風味、牛乳のスッキリさ、及び、牛乳のコクが全て4.5点以上5.0点以下を満たすもの。
B:パン素材の風味、牛乳のスッキリさ、及び、牛乳のコクが全て4.0点以上5.0点以下であって、且つ4.0以上4.5未満が少なくとも一つあるもの。
C:パン素材の風味、牛乳のスッキリさ、及び、牛乳のコクが全て3.0点以上5.0点以下であって、且つ3.0以上4.0未満が少なくとも一つあるもの。
D:パン素材の風味、牛乳のスッキリさ、及び、牛乳のコクが全て2.0点以上5.0点以下であって、且つ2.0以上3.0未満が少なくとも一つあるもの。
E:パン素材の風味、牛乳のスッキリさ、及び牛乳のコクの評価において、2.0未満が少なくとも一つあるもの。
(実施例1)
5℃の生乳(乳脂肪3.7%、無脂乳固形分8.8%)を、チューブラー式熱交換器にて1.4℃/秒の昇温速度で60℃に昇温し、この温度で30秒間保持して1次加熱を行った。1次加熱中に、ホモゲナイザーにて17MPaの圧力下で均質化処理を実施した後、チューブラー式熱交換器にて0.9℃/秒の昇温速度で115℃に昇温し、この温度で7秒間保持して殺菌(2次加熱)を行った後、同チューブラー式熱交換器にて4℃に冷却し、牛乳を得た。得られた牛乳のタンパク還元価は6.5、変性ホエータンパク率は84%であった。
(実施例2)
1次加熱及び2次加熱の昇温速度は表1に示す昇温速度であり、1次加熱時の温度を70℃に変更した以外は実施例1と同様に牛乳を得た。得られた牛乳のタンパク還元価は7.0、変性ホエータンパク率は77%であった。
(実施例3)
1次加熱及び2次加熱の昇温速度は表1に示す昇温速度であり、1次加熱時の温度を75℃に変更した以外は実施例1と同様に牛乳を得た。得られた牛乳のタンパク還元価は8.9、変性ホエータンパク率は85%であった。
(比較例1)
1次加熱及び2次加熱の昇温速度は表1に示す昇温速度であり、1次加熱時の温度を80℃に変更した以外は実施例1と同様に牛乳を得た。得られた牛乳のタンパク還元価は9.7、変性ホエータンパク率は88%であった。
実施例1〜3及び比較例1で得た牛乳を用いて、上記した評価基準によりパン食時の官能評価を行い、その結果を表1に示した。
Figure 2019165721
表1より、実施例1〜3では1次加熱時の温度が60〜75℃の範囲にあり、タンパク還元価は4〜9の範囲、且つ変性ホエータンパク率は70〜90%の範囲にあったことが分かる。その結果、菓子パン、惣菜パンのいずれを食した時に飲用しても、パン素材の風味、牛乳のスッキリさ、及び、牛乳のコクすべての評価項目で良好な結果が得られた。特に実施例1で最も良好な結果が得られた。
一方、比較例1では1次加熱時の温度が80℃と高く、タンパク還元価が9.7と高い値を示した。菓子パン、惣菜パンのいずれを食した時に飲用しても、パン素材の風味、牛乳のスッキリさ、及び、牛乳のコクすべての評価項目で不十分な結果となった。
(実施例4)
1次加熱の保持時間を17秒に変更した以外は実施例1と同様に牛乳を得た。得られた牛乳のタンパク還元価は6.5、変性ホエータンパク率は85%であった。
(実施例5)
1次加熱の保持時間を70秒に変更した以外は実施例1と同様に牛乳を得た。得られた牛乳のタンパク還元価は7.2、変性ホエータンパク率は85%であった。
(比較例2)
1次加熱の保持時間を150秒に変更した以外は実施例1と同様に牛乳を得た。得られた牛乳のタンパク還元価は7.5、変性ホエータンパク率は91%であった。
実施例4〜5及び比較例2で得た牛乳を用いて、上記した評価基準によりパン食時の官能評価を行い、その結果を、実施例1とともに表2に示した。
Figure 2019165721
表2より、実施例1、4〜5では1次加熱の保持時間が15〜120秒の範囲にあり、タンパク還元価は4〜9の範囲、且つ変性ホエータンパク率は70〜90%の範囲にあったことが分かる。その結果、菓子パン、惣菜パンのいずれを食した時に飲用しても、パン素材の風味、牛乳のスッキリさ、及び、牛乳のコクすべての評価項目で良好な結果が得られた。特に実施例4では、実施例1よりも良好な結果が得られた。
一方、比較例2では1次加熱の保持時間が150秒と長く、変性ホエータンパク率が91%と高い値を示した。菓子パン、惣菜パンのいずれを食した時に飲用しても、パン素材の風味、牛乳のスッキリさ、及び、牛乳のコクすべての評価項目で不十分な結果となった。
(実施例6)
2次加熱の保持時間を2秒に変更した以外は実施例1と同様に牛乳を得た。得られた牛乳のタンパク還元価は6.5、変性ホエータンパク率は71%であった。
(実施例7)
2次加熱の昇温速度は表3に示す昇温速度であり、2次加熱時の温度を125℃に変更した以外は実施例6と同様に牛乳を得た。得られた牛乳のタンパク還元価は8.0、変性ホエータンパク率は83%であった。
(比較例3)
2次加熱の昇温速度は表3に示す昇温速度であり、2次加熱時の温度を135℃に変更した以外は実施例6と同様に牛乳を得た。得られた牛乳のタンパク還元価は11.4、変性ホエータンパク率は88%であった。
実施例6〜7及び比較例3で得た牛乳を用いて、上記した評価基準によりパン食時の官能評価を行い、その結果を表3に示した。
Figure 2019165721
表3より、実施例6〜7では2次加熱時の温度が115〜130℃の範囲にあり、タンパク還元価は4〜9の範囲、且つ変性ホエータンパク率は70〜90%の範囲にあったことが分かる。その結果、菓子パン、惣菜パンのいずれを食した時に飲用しても、パン素材の風味、牛乳のスッキリさ、及び、牛乳のコクすべての評価項目で良好な結果が得られた。実施例6でより良好な結果が得られた。
一方、比較例3では2次加熱時の温度が135℃と高く、タンパク還元価が11.4と高い値を示した。菓子パン、惣菜パンのいずれを食した時に飲用しても、パン素材の風味、牛乳のスッキリさ、及び、牛乳のコクすべての評価項目で不十分な結果となった。
(比較例4)
2次加熱の保持時間を10秒に変更した以外は実施例1と同様に牛乳を得た。得られた牛乳のタンパク還元価は6.9、変性ホエータンパク率は92%であった。
(比較例5)
1次加熱の昇温速度は表4に示す昇温速度であり、1次加熱時の温度を66℃に、保持時間を1800秒に変更し、2次加熱を実施しなかった以外は実施例1と同様に牛乳を得た。得られた牛乳のタンパク還元価は6.1、変性ホエータンパク率は58%であった。
比較例4〜5で得た牛乳を用いて、上記した評価基準によりパン食時の官能評価を行い、その結果を、実施例1及び6の結果とともに表4に示した。
Figure 2019165721
表4より、比較例4では2次加熱の保持時間が10秒と長く、変性ホエータンパク率が92%と高い値を示したことが分かる。菓子パン、惣菜パンのいずれを食した時に飲用しても、パン素材の風味、牛乳のスッキリさ、及び、牛乳のコクすべての評価項目で不十分な結果となった。
また、比較例5では、2次加熱を行なわず、66℃、1800秒での低温殺菌のみを行なった例である。変性ホエータンパク率が58%と低い値を示し、衛生面の評価も低いものであった。菓子パン、惣菜パンのいずれを食した時に飲用しても、牛乳のスッキリさは比較的良好な評価結果であったが、パン素材の風味、及び、牛乳のコクでは不十分な結果となり、総合評価としても低い評価となった。
(実施例8〜13)
実施例1で得た牛乳を用いてパン食時の官能評価を行なうにあたって、用いたパンの種類を表5に記載のものに変更した以外は、実施例1と同様にパン食時の官能評価を行い、その結果を表5に示した。
(比較例6〜11)
比較例3で得た牛乳を用いてパン食時の官能評価を行なうにあたって、用いたパンの種類を表5に記載のものに変更した以外は、実施例1と同様にパン食時の官能評価を行い、その結果を表5に示した。
Figure 2019165721
表5より、実施例1で得た牛乳を、各種パンを食する際に飲用して官能評価を行なった実施例8〜13のいずれにおいても、パン素材の風味、牛乳のスッキリさ、及び、牛乳のコクすべての評価項目で良好な結果が得られたことが分かる。
一方、比較例3で得た牛乳を、各種パンを食する際に飲用して官能評価を行なった比較例6〜11では、食パンを食した比較例6のみ牛乳のコクの評価が比較的良好であったが、その他においてはすべて不十分な結果となり、総合評価としても低い評価となった。
(実施例14) 実施例1で使用した5℃の生乳を55℃に加温し、クリームセパレーターでクリームとの分離を行い、脂肪分0.08%の画分を得た。この画分16.5重量部と生乳83.5重量部とを混合し、脂肪分3.1%、無脂乳固形分8.5%に調整した。このものを実施例1と同じ条件で加熱処理して乳脂肪分が3.1%の成分調整牛乳を得た。得られた成分調整牛乳のタンパク還元価は7.9、変性ホエータンパク率は78%であった。
(実施例15)
1次加熱及び2次加熱の昇温速度は表6に示す昇温速度であり、1次加熱時の温度を75℃に変更した以外は実施例14と同様に成分調整牛乳を得た。得られた成分調整牛乳のタンパク還元価は9.0、変性ホエータンパク率は80%であった。
(比較例12)
1次加熱及び2次加熱の昇温速度は表6に示す昇温速度であり、1次加熱時の温度を85℃に変更した以外は実施例14と同様に成分調整牛乳を得た。得られた成分調整牛乳のタンパク還元価は10.4、変性ホエータンパク率は87%であった。
(比較例13)
1次加熱の昇温速度は表6に示す昇温速度であり、1次加熱時の温度を66℃に、保持時間を1800秒に変更し、2次加熱を実施しなかった以外は実施例14と同様に成分調整牛乳を得た。得られた成分調整牛乳のタンパク還元価は4.5、変性ホエータンパク率は49%であった。
実施例14,15及び比較例12,13で得た各成分調整牛乳を用いて、上記した評価基準によりパン食時の官能評価を行い、その結果を表6に示した。
Figure 2019165721
表6より、実施例14及び15で得られた脂肪分が3.1%の成分調整牛乳は、1次加熱時の温度が60〜75℃の範囲にあり、タンパク還元価は4〜9の範囲、且つ変性ホエータンパク率は70〜90%の範囲にあったことが分かる。その結果、菓子パン、惣菜パンのいずれを食した時に飲用しても、パン素材の風味、牛乳のスッキリさ、及び、牛乳のコクすべての評価項目で良好な結果が得られた。そして、タンパク還元価は7.9、変性ホエータンパク率は78%の成分調整牛乳(実施例14)は、タンパク還元価は9.0、変性ホエータンパク率は80%の成分調整牛乳(実施例15)よりも全ての項目で良好な結果が得られた。
一方、比較例12で得られた脂肪分が3.1%の成分調整牛乳は、1次加熱時の温度が85℃と高く、タンパク還元価が10.4と高い値を示した。菓子パン、惣菜パンのいずれを食した時に飲用しても、パン素材の風味、牛乳のスッキリさ、及び、牛乳のコクすべての評価項目で不十分な結果となった。
また、比較例13で得られた脂肪分が3.1%の成分調整牛乳は、2次加熱を行なわず、66℃、1800秒での低温殺菌のみを行なった例である。変性ホエータンパク率が49%と低い値を示し、衛生面の評価も低いものであった。菓子パン、惣菜パンのいずれを食した時に飲用しても、牛乳のスッキリさは比較的良好な評価結果であったが、パン素材の風味、及び、牛乳のコクでは不十分な結果となり、総合評価としても低い評価となった。

Claims (2)

  1. 牛乳中のタンパク還元価が4〜9、且つ変性ホエータンパク率が70〜90%である、パン食用牛乳。
  2. 請求項1に記載のパン食用牛乳を製造する方法であって、
    生乳を、1次加熱として10℃未満の温度から0.1〜5℃/秒の速度で60〜75℃まで昇温し、その温度で15〜120秒間加熱した後、更に2次加熱として0.1〜5℃/秒の速度で115〜130℃まで昇温し、その温度で2〜7秒間、加熱することを特徴とする、パン食用牛乳の製造方法。
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