JP2019164957A - 蓄電部品、二次電池、電気二重層キャパシタ、インクジェットプリンタ、及び、製造方法 - Google Patents

蓄電部品、二次電池、電気二重層キャパシタ、インクジェットプリンタ、及び、製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】薄い電極を有する蓄電部品等を提供する。【解決手段】二次電池10は、リチウムイオン電池であり、基材11と、正極12と、負極13と、固体電解質層14と、被覆層15と、を備える。正極12の正極集電体層12Aと正極活物質層12Bとは、基材11上で隣接している。負極13の負極集電体層13Aと負極活物質層13Bとも、基材11上で隣接している。【選択図】図1

Description

本発明は、蓄電部品、二次電池、電気二重層キャパシタ、インクジェットプリンタ、及び、製造方法に関する。
二次電池等に使用される蓄電部品(蓄電可能な部品又は蓄電装置に使用される部品)として、種々の蓄電部品が開発されている。例えば、特許文献1には、基材と、基材の表面に形成された電極であって積層された集電体と活物質とからなる電極と、を備える蓄電部品が開示されている。
特開2014−53209号公報
上記蓄電部品では、集電体と活物質とが厚み方向において積層しているため、電極の厚みが厚い。このため、蓄電部品の薄型化が阻害されてしまう。なお、上記蓄電部品の構造(特に電極の構造)は、電気二重層キャパシタにも適用が可能であるが、このような適用を行った場合でも、電極の厚みが厚いという不都合は生じる。
本発明は、薄い電極を有する蓄電部品、二次電池、及び、電気二重層キャパシタを提供することを目的とする。
また、本発明は、薄い電極を有する蓄電部品を製造できる、インクジェットプリンタ、及び、製造方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の観点に係る蓄電部品は、
絶縁性を有する主面を備えた基材と、
前記主面に形成された正極活物質層と、
前記主面に形成され、前記正極活物質層と対向している負極活物質層と、
前記主面に形成され、前記正極活物質層に隣接している正極集電体層と、
前記主面に形成され、前記負極活物質層に隣接している負極集電体層と、
を備える。
本発明の第2の観点に係る二次電池は、
前記蓄電部品と、
前記正極活物質層と前記負極活物質層との間に配置された電解質層と、
を有する。
本発明の第3の観点に係る電気二重層キャパシタは、
前記蓄電部品と、
前記正極活物質層と前記負極活物質層との間に配置された電解質層と、
を有する。
本発明の第4の観点に係るインクジェットプリンタは、
前記蓄電部品、前記二次電池、又は、前記電気二重層キャパシタの製造方法に使用されるインクジェットプリンタであって、
前記正極活物質層と前記負極活物質層と前記正極集電体層と前記負極集電体層とをインクジェット方式で前記基材に印刷するプリントヘッドを備える。
本発明の第5の観点に係る製造方法は、
前記蓄電部品、前記二次電池、又は、前記電気二重層キャパシタの製造方法であって、
前記正極活物質層と前記負極活物質層と前記正極集電体層と前記負極集電体層とをインクジェット方式で前記基材に印刷する。
本発明の第6の観点に係る蓄電部品は、
基材と、
前記基材に形成され対向している正極及び負極と、を備え、
前記正極と前記負極とは、それぞれが集電体層と活物質層とを備え、
前記正極と前記負極とのうちの少なくとも一方が備える前記集電体層と前記活物質層とは、厚み方向に直交する方向に沿って並んで接触して配置されている。
本発明によれば、電極(正極又は負極の少なくとも一方)を薄くできる。
本発明の一実施形態に係る二次電池の平面図(被覆層を一部取り除いている)。 図1のA−A断面図。 本発明の一実施形態に係る二次電池の製造方法の概略を説明する模式図。 変形例に係る二次電池の正極(正極集電体層及び正極活物質層)、負極(負極集電体層及び負極活物質層)、固体電解質層等の平面図。 変形例に係る二次電池の断面図。 変形例に係る二次電池の断面図。 変形例に係る二次電池の平面図(被覆層を一部取り除いている)。
以下、本発明の一実施形態に係る二次電池、二次電池の製造方法等を、図面を参照して説明する。
(二次電池10の構成)
本発明の一実施形態に係る二次電池10(蓄電部品)は、リチウムイオン電池であり、図1〜図2に示すように、基材11と、正極12と、負極13と、固体電解質層14と、被覆層15と、を備える。
基材11は、シート状に形成されており、絶縁性を有する。基材11には、正極12と、負極13と、固体電解質層14とが直接形成されている。基材11は、例えば、合成樹脂で形成されている。基材11は、耐熱性に優れるものが好ましく、当該合成樹脂としては、例えば、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリイミド(PI)等が挙げられる。基材11は、セラミック製であってもよい。基材11は、少なくとも表面(主面)が絶縁性を有するものであればよく、例えば、金属板と、当該金属板の表面に設けられた絶縁層と、から構成されたものでもよい。
基材11は、コロナ放電処理、プラズマ処理、フレーム処理、イトロ処理などが施されることで、表面の濡れ性、特に、後述の液滴(インク)の濡れ性が改善されたものであってもよい。また、基材11は、その表面に、後述の液滴(インク)の濡れ性改善のために形成された、絶縁性のプライマー層を備えてもよい。この場合、基材11は、基材本体と、基材11の表面を構成する絶縁性のプライマー層と、を備える。
正極12は、正極集電体層12Aと正極活物質層12Bとを備える。正極集電体層12Aと正極活物質層12Bとは、基材11の表面(主面)上に形成されている。正極集電体層12Aは、正極の集電体(電流を取り出すためのもの)として機能する。正極活物質層12Bは、充放電時に電子の受け渡しを行う。正極集電体層12Aと正極活物質層12Bとは、その厚さ方向に重ならないように、側面同士が接触した状態で配置されている。換言すると、正極集電体層12Aと正極活物質層12Bとは、その側面(厚み方向に延びている面)同士が接触した状態で、基材11の表面の法線方向と直交する方向に沿って並んで配置されている。正極集電体層12Aと正極活物質層12Bとは、側面同士の接触により電気的に接続されている。なお、接触とは、単に触れている状態と、接合した状態との両者を含む(以下、接触について同じ)。このようにして正極集電体層12Aと正極活物質層12Bとは、基材11上で隣接している。
正極集電体層12Aは、導電体で形成されている。正極集電体層12Aは、例えば、アルミニウム、金、銀、又は、銅等の導電性金属で形成される。
正極活物質層12Bは、正極活物質を含んで形成されている。当該正極活物質が、正極活物質層12Bによる電子の受け渡しに寄与する。当該正極活物質としては、例えば、コバルト酸リチウム、リン酸鉄リチウム、又は、マンガン酸リチウムがある。
負極13は、負極集電体層13Aと負極活物質層13Bとを備える。負極集電体層13Aと負極活物質層13Bとは、基材11の表面(主面)上に形成されている。負極集電体層13Aは、負極の集電体(電流を取り出すためのもの)として機能する。負極活物質層13Bは、充放電時に電子の受け渡しを行う。負極集電体層13Aと負極活物質層13Bとは、その厚さ方向に重ならないように、側面同士が接触した状態で配置されている。換言すると、負極集電体層13Aと負極活物質層13Bとは、その側面同士が接触した状態で、基材11の表面の法線方向と直交する方向に沿って並んで配置されている。負極集電体層13Aと負極活物質層13Bとは、側面同士の接触により電気的に接続されている。このようにして負極集電体層13Aと負極活物質層13Bとは、基材11上で隣接している。
負極集電体層13Aは、例えば、導電体で形成されている。負極集電体層13Aは、例えば、アルミニウム、銀、又は、銅等の導電性金属で形成される。
負極活物質層13Bは、負極活物質を含んで形成されている。当該負極活物質が、負極活物質層13Bによる電子の受け渡しに寄与する。当該負極活物質としては、例えば、黒鉛(例えば、大阪ガスケミカル株式会社のGramax(登録商標)、株式会社クラレ製のバイオカーボトロン)、グラファイト、チタン酸リチウム、スズ合金、又は、シリコン系化合物がある。
正極活物質層12Bと負極活物質層13Bとは、平面視(基材11の表面の法線ベクトル方向から見た場合)において、櫛形形状を有し、櫛形の歯の部分が互い違いに食い込んだ状態で対向している。正極集電体層12Aと負極集電体層13Aとは、帯の形状を有し、正極活物質層12Bと負極活物質層13Bとの外側に配置されている。
固体電解質層14は、基材11の表面に形成されており、正極活物質層12Bと負極活物質層13Bとの間に配置されている。固体電解質層14と、正極活物質層12B及び負極活物質層13Bとは、側面同士で接触している。固体電解質層14は、酸化物系固体電解質等で形成される。酸化物系固体電解質としては、LiSiO−LiBO、LiLaNb12、LiLaZr12等が挙げられる。
正極集電体層12A及び負極集電体層13Aは、集電体として機能すればよく、当該集電体を構成する金属の他、他の物質を含有してもよい。正極活物質層12B及び負極活物質層13Bは、充放電時に電子の受け渡しを行えれば、換言すると、酸化反応や還元反応を起こすことができれば、活物質以外の他の物質を含有してもよい。固体電解質層14についても、電解質として機能できるなら、電解質を構成する物質以外の他の物質を含有してもよい。前記の他の物質としては、例えば、後述のインクジェット方式の印刷で使用されるインクに含まれ、乾燥等された後にも残る、分散剤、及び、バインダーなどがある。
被覆層15は、ポリイミド等の合成樹脂で形成されており、絶縁性を有する。被覆層15は、基材11の表面に設けられた、正極12、負極13、及び、固体電解質層14を被覆し、これらを保護する。なお、正極集電体層12A及び負極集電体層13Aの一部は被覆層15により被覆されずに露出しており、この露出した部分は、外部回路に接続される。
正極活物質層12Bでは、充電時に酸化反応が起こり、放電時に還元反応が起こる。負極活物質層13Bでは、充電時に還元反応が起こり、放電時に酸化反応が起こる。充電時及び放電時には、リチウムイオンが固体電解質層内を移動し、正極集電体層12A及び負極集電体層13Aを介して電流が流れる。
(二次電池10の製造方法)
二次電池10は、例えば、図3に例示される方法で製造される。
まず、基材11を用意する。基材11の表面は、後述のインクジェットで吐出される液滴(インク)の濡れ性等を向上されるため、必要に応じてコロナ放電処理、プラズマ処理、フレーム処理、イトロ処理、プライマー塗布による処理(プライマー層の形成)等がされてもよい。
基材11を用意したあと、液滴(インク)の基材11への接着性の向上のため、基材11を加熱(プレヒート)する。加熱は、例えば、ヒータ21により、裏面側から行われる。
その後、インクジェットプリンタ22(図3ではプリントヘッドとして描かれている)により、基材11に、インクジェット方式で後述のインクを液滴の状態で吐出し、正極12(正極集電体層12A及び正極活物質層12B)と、負極13(負極集電体層13A及び負極活物質層13B)と、固体電解質層14と、を形成(印刷)する。
インクジェットプリンタ22は、1つのプリントヘッドに後述のインクそれぞれを吐出するノズルを備えてもよいし、後述のインクそれぞれを吐出する複数のプリントヘッドを備えてもよい。インクジェットプリンタ22に吐出されるインクは、インクジェットプリンタ22が備える、又は、インクジェットプリンタ22に取り付けられたインクタンクに充填される。
インクジェットプリンタ22のプリントヘッドから基材11に着弾する液滴の着弾安定性を高めるため、基材11の裏側には基材11を支持するプラテン23が配置されている。プラテン23は、ヒータを有し、基材11を加熱する。ヒータ21、プラテン23は、インクジェットプリンタ22の一部として構成されてもよい。
正極12の正極集電体層12Aの形成には、水又は有機溶剤に、平均粒径500nm以下の金属粒子(好ましくはアルミニウム粒子)が分散しているインク(以下、第1インクともいう。)が用いられている。なお、第1インクは、金属の前駆体(金属錯体、金属イオン等)が水又は有機溶剤に分散又は溶解しているものでもよい。
正極12の正極活物質層12Bの形成には、水又は有機溶剤に、コバルト酸リチウム、リン酸鉄リチウム、又は、マンガン酸リチウムが溶解しているか、これらの粒子であって平均粒径500nm以下のサイズの粒子が分散しているインク(以下、第2インクともいう。)が用いられている。
負極13の負極集電体層13Aの形成には、水又は有機溶剤に、平均粒径500nm以下の金属粒子(好ましくは銅粒子)が分散しているインク(以下、第3インクともいう。)が用いられている。なお、正極集電体層12Aと負極集電体層13Aとで、同じ金属が用いてもよく、その場合には、第1インクと第3インクを共通にしてもよい。なお、第3インクは、金属の前駆体が水又は有機溶剤に分散又は溶解しているものでもよい。
負極13の負極活物質層13Bの形成には、水又は有機溶剤に、黒鉛、グラファイト、チタン酸リチウム、スズ合金、又は、シリコン系化合物が溶解しているか、これらの粒子であって平均粒径500nm以下のサイズの粒子が分散しているインク(以下、第4インクともいう。)が用いられている。
固体電解質層14の形成には、水又は有機溶剤に、酸化物系固体電解質が溶解しているか、これらの粒子であって平均粒径500nm以下のサイズの粒子が分散しているインク(以下、第5インクともいう。)が用いられている。
上記各平均粒径は、粒径とは、複数(例えば、100個)の粒子それぞれの粒径の平均値であり、粒子の長径と短径の平均値である。なお、当該平均粒径は、例えば、レーザー回折式粒度分析計で測定することができる。
上記第1インク〜第5インクは、例えば、水又は有機溶剤に原料の固体を入れ、当該固体をインクジェット方式で吐出可能な大きさになるまでボールミルなどにより粉砕することで製造される。第1インク〜第5インクには、前記粒子又は前駆体を分散させる分散剤が添加されてもよい。さらに、第1インク〜第5インクには、前記粒子又は前駆体を定着させるバインダーなどが含まれてもよい。なお、各インクに分散している粒子の平均粒径は、300nm以下であるとよりよく、100nm以下であるとさらによい。なお、当該平均粒径は、小さければ小さいほどよい。前記粒子の平均粒径は、例えば、1nm以上としてもよい。なお、平均粒径を極限まで小さくすると、前記粒子を構成する物質を溶媒に溶解させてもよい(むしろ分散よりも好ましい)。
インクジェットプリンタ22は、画像データに基づいて、第1インク〜第5インクを吐出することで、図1の形状パターンを有する、正極12、負極13、及び、固体電解質層14を印刷する。なお、インクジェットプリンタ22は、インク一滴分の厚さの層を繰り返し形成(印刷)することで、当該インク一滴分の厚さの層を積層させ、正極12、負極13、及び、固体電解質層14を形成する。
その後、定着装置25(ここでは、乾燥機)により、正極12、負極13、及び、固体電解質層14が形成された基材11を乾燥させる。これにより、インクの液体分が蒸発し、正極集電体層12A、正極活物質層12B、負極集電体層13A、負極活物質層13B、及び、固体電解質層14の各層が定着する。なお、この乾燥により、各層が隣の層と接合される。例えば、正極集電体層12Aの側面と正極活物質層12Bの側面とが接合される。なお、定着装置25は、焼成装置であってもよい。このような場合、定着装置25は、正極12、負極13、及び、固体電解質層14を例えば150度で加熱して焼成する。焼成によっても、各層が定着し、各層が隣の層と接合される。当該焼成による接合強度は、上記乾燥による接合強度よりも高い。このため、当該焼成を行った方がよい。なお、第1インク〜第5インクに含まれる粒子の平均粒径が小さいほど、焼成温度を低くできるので、第1インク〜第5インクに含まれる粒子の平均粒径は、500nm以下よりも300nm以下の方が好ましく、より好ましくは100nm以下であるとよい。基材11が合成樹脂を含む場合、焼成温度を高くすることができないので、平均粒径は小さいほどよい。なお、第1インク〜第5インクに含まれる物質(活物質、固体電解質等)は、溶解していることがより好ましい。正極12、負極13、及び、固体電解質層14の焼成は、金属成分の酸化に伴う導電性低下を避けるために、不活性ガス中、又は減圧下で行うことが好ましい。第1インク及び/又は第3インクに金属の前駆体を用いる場合、前記焼成によって前記前駆体から、正極集電体層12A、負極集電体層13Aに導電性を付与する金属が生成されるとよい。当該金属の生成は、焼成以外の処理により行われてもよい。
その後、コーティング装置26により、正極12、負極13、及び、固体電解質層14が形成された基材11に合成樹脂を塗布、硬化させ、被覆層15を形成する。これにより、二次電池10が製造される。
(本実施の形態における効果)
この実施の形態では、正極集電体層12Aと正極活物質層12Bとは、基材11上で隣接する。また、負極集電体層13Aと負極活物質層13Bも、基材11上で隣接する。従って、正極集電体層12Aと正極活物質層12Bとを積層し、負極集電体層13Aと負極活物質層13Bとを積層した場合に比べて、正極12及び負極13を薄くできる。また、積層のための複雑な工程も不要になる。
さらに、インクジェット方式による印刷により、正極12、負極13、及び、固体電解質層14を形成することにより、これらを1工程で効率良く形成できる。また、インクジェット方式による印刷により、図2のように、正極12、負極13、及び、固体電解質層14それぞれの厚みを容易に均一化及び薄型化することができる。また、正極12、負極13、及び、固体電解質層14を微細化できる。例えば、正極活物質層12B及び負極活物質層13Bの各櫛形の歯の部分の幅を、20〜30μmとすることができ、正極活物質層12Bと負極活物質層13Bとの間隔(固体電解質層14の幅)を20μmとすることができ、正極12、負極13、及び、固体電解質層14の厚さを20μmとすることができる。
また、正極12、負極13、及び、固体電解質層14を構成する物質(金属、活物質、電解質)の平均粒径を小さくすること(500nm以下、さらに好ましくは300nm以下、さらに好ましくは100nm以下)により、正極12、負極13、及び、固体電解質層14の焼成温度を下げることができる。活物質、電解質については、インクの溶媒(水又は有機溶剤)に溶解されると、焼成温度も下げることができる。焼成により、正極集電体層12Aと正極活物質層12Bとが強固に接合され、負極集電体層13Aと負極活物質層13Bとが強固に接合され、これらの電気的接続が確実に得られる。
さらにまた、正極12、負極13、及び、固体電解質層14を、基材11の表面(主面)に直接形成することにより、二次電池10(又は、二次電池10のうち被覆層15を除いた残りの部分)の厚みを薄くできる。特に、基材11に、前記二次電池10を構成する各層以外の層(例えば、他の二次電池等の他の蓄電部品又は他の部品を構成する集電体層、物質層など)を形成する場合であって、正極12、負極13、及び、固体電解質層14の少なくとも1つを当該層の上に設ける場合に比べ、二次電池10(又は、二次電池10のうち被覆層15を除いた残りの部分)の厚みを薄くできる。さらに、正極12、負極13、及び、固体電解質層14を他と確実に絶縁できる。なお、正極12、負極13、及び、固体電解質層14を、基材11の表面(主面)直接形成するとは、基材11が基材本体と絶縁性のプライマー層とからなる場合などにおいて、絶縁性のプライマー層等の最上層(最も、正極12等を設ける表面側に位置する層)上に、前記正極12等を形成することも含む。
また、被覆層15により、正極12(特に正極活物質層12B)、負極13(特に負極活物質層13B)、及び、固体電解質層14を外部から電気的に絶縁したり、外部の環境から保護したりすることができる。また、基材11を可撓性にしてもよく、この場合、被覆層15による保護により、二次電池10を円筒型に変形させることもできる。
正極活物質層12Bと負極活物質層13Bとを櫛形とすることで、対向している部分の長さを長くでき、これらの層を矩形とするときによりも蓄電容量を向上させることができる。
二次電池10は、薄型が可能なので、ウェアラブルデバイス等、薄型が必須な各種のデバイスに使用することができる。また、二次電池10は、例えば、太陽電池と組み合わせ、太陽エネルギーで充電可能としてもよい。
(変形例)
本発明は、上記実施の形態には限定されない。上記実施の形態に対して種々の変形を施してもよい。以下、変形例を例示する。なお、上記実施の形態における要素と、同等又は類似の要素については同じ符号を付して説明する。
(変形例1)
正極活物質層12B及び負極活物質層13Bは、櫛形以外の例えば矩形等であってもよい。
(変形例2)
固体電解質層14を、電解液(これも電解質層の一種とする)に変更してもよい。この場合、正極活物質層12Bと負極活物質層13Bとの間にセパレータを設ける。電解液は、正極活物質層12Bと負極活物質層13Bとを形成したあとにインクジェットにより塗布してもよいし、その他の方法で正極活物質層12Bと負極活物質層13Bとの間に充填してもよい。
(変形例3)
二次電池10は、リチウムイオン電池以外の他の二次電池であってもよい。
(変形例4)
複数組の正極12、負極13、及び、固体電解質層14を、例えば、図4に示すように、基材11上に並べて設けてもよい。この場合、各正極集電体層12Aを接続する、紙面上下方向に延びる導電体層31を設けるとよい。導電体層31は、各正極集電体層12Aと同じ材料で一体的に形成されると、形成が容易である。同様に、各負極集電体層13Aを接続する、紙面上下方向に延びる導電体層32を設けるとよい。導電体層32は、各負極集電体層13Aと同じ材料で一体的に形成されると、形成が容易である。インクジェットにより、正極12、負極13、及び、固体電解質層14の組を一度に大量に作成することもできる。また、複数組の正極12、負極13、及び、固体電解質層14を基材11上に形成することで、二次電池10の蓄電容量を増加させることができる。
(変形例5)
複数組の正極12、負極13、固体電解質層14、及び、被覆層15を、例えば、図5に示すように、基材11上に積層して設けてもよい。この場合、被覆層15もインクジェットプリンタ22で印刷してもよい。正極12、負極13、固体電解質層14、及び、被覆層15の組を同じ数形成する場合、正極集電体層12Aと正極活物質層12Bを隣接させ、負極集電体層13Aと負極活物質層13Bを隣接させたときの方が、これらを積層させたときよりも、全体的な正極12及び負極13の厚さを削減することができる。
(変形例6)
正極集電体層12Aと正極活物質層12Bとの境界、及び、負極集電体層13Aと負極活物質層13Bとの境界の少なくともいずれかに凹凸(凹んだ部分と突き出た部分とのうちの少なくとも一方)を設けてもよい。例えば、図6に示すように、正極集電体層12Aを、正極活物質層12B側に突出した部分12AA(図6の紙面を貫く方向に連続して又は断続的に設けられている)を有する形状に形成し、正極活物質層12Bを、正極集電体層12A側に突出した部分12BA(図6の紙面を貫く方向に連続して又は断続的に設けられている)を有する形状に形成し、部分12AAと部分12BAとが組み合わさり、正極集電体層12Aと正極活物質層12Bとの境界を形成してもよい。さらに、図6に示すように、負極集電体層13Aを、負極活物質層13B側に突出した部分13AA(図6の紙面を貫く方向に連続して又は断続的に設けられている)を有する形状に形成し、負極活物質層13Bを、負極集電体層13A側に突出した部分13BA(図6の紙面を貫く方向に連続して又は断続的に設けられている)を有する形状に形成し、部分13AAと部分13BAとが組み合わさり、負極集電体層13Aと負極活物質層13Bとの境界を形成してもよい。このような構成により、正極集電体層12Aと正極活物質層12Bとの接触面積、及び、負極集電体層13Aと負極活物質層13Bとの接触面積を大きくすることができる。前記凹凸の他の態様として、例えば図7に示すように、平面視したときに、正極集電体層12Aと正極活物質層12Bとの境界、及び、負極集電体層13Aと負極活物質層13Bとの境界の少なくともいずれかが、直線状ではなく、凸凹した形状であってもよい。
(変形例7)
正極集電体層12Aと正極活物質層12Bとを積層させるか、負極集電体層13Aと負極活物質層13Bとを積層させてもよい。この場合であっても、正極12と負極13とのうちのいずれかを薄くすることができる。
(変形例8)
本発明は、二次電池10以外の他の蓄電装置に適用できる。例えば、本発明を電気二重層キャパシタに適用することもできる。この場合、正極活物質及び負極活物質は、活性炭等になる。この場合、正極活物質層12Bと負極活物質層13Bとの間に配置される電解質層として、陽イオンと陰イオン、溶媒から構成される電解液の層が採用されるが、電解液をゲル化したものを電解質層としてもよい(セパレータも必要となる)。また、固体電解質を採用してもよい。正極活物質層12B、負極活物質層13B、電解質層の材料は、正極活物質層12Bと電解質層との間、負極活物質層13Bと電解質層との間で電気二重層の状態を生じさせるものであれば、どのようなものでもよい。
10・・・二次電池、11・・・基材、12・・・正極、12A・・・正極集電体層、12B・・・正極活物質層、13・・・負極、13A・・・負極集電体層、13B・・・負極活物質層、14・・・固体電解質層、15・・・被覆層

Claims (12)

  1. 絶縁性を有する主面を備えた基材と、
    前記主面に形成された正極活物質層と、
    前記主面に形成され、前記正極活物質層と対向している負極活物質層と、
    前記主面に形成され、前記正極活物質層に隣接している正極集電体層と、
    前記主面に形成され、前記負極活物質層に隣接している負極集電体層と、
    を備える蓄電部品。
  2. 前記正極活物質層と前記負極活物質層とは、平面視において櫛形形状であり、櫛形の歯の部分が互い違いに配置された状態で対向している、
    請求項1に記載の蓄電部品。
  3. 前記正極活物質層と前記負極活物質層と前記正極集電体層と前記負極集電体層とを被覆する被覆層をさらに備える、
    請求項1又は2に記載の蓄電部品。
  4. 複数組の前記正極活物質層と前記負極活物質層と前記正極集電体層と前記負極集電体層とが前記基材に形成されている、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の蓄電部品。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の蓄電部品と、
    前記正極活物質層と前記負極活物質層との間に配置された電解質層と、
    を有する二次電池。
  6. 請求項1から4のいずれか1項に記載の蓄電部品と、
    前記正極活物質層と前記負極活物質層との間に配置された電解質層と、
    を有する電気二重層キャパシタ。
  7. 請求項1から4のいずれか1項に記載の蓄電部品、請求項5に記載の二次電池、又は、請求項6に記載の電気二重層キャパシタの製造方法に使用されるインクジェットプリンタであって、
    前記正極活物質層と前記負極活物質層と前記正極集電体層と前記負極集電体層とをインクジェット方式で前記基材に印刷するプリントヘッドを備える、
    インクジェットプリンタ。
  8. 前記正極活物質層を印刷するためのインクは、水又は溶剤に、正極活物質が溶解しているか、正極活物質の粒子であって平均粒径が500nm以下の粒子が分散したものであり、
    前記負極活物質層を印刷するためのインクは、水又は溶剤に、負極活物質が溶解しているか、負極活物質の粒子であって平均粒径が500nm以下の粒子が分散したものであり、
    前記正極集電体層を印刷するためのインクは、水又は溶剤に、平均粒径が100nm以下の金属粒子が分散しているか、金属の前駆体が分散又は溶解したものであり、
    前記負極集電体層を印刷するためのインクは、水又は溶剤に、平均粒径が100nm以下の金属粒子が分散しているか、金属の前駆体が分散又は溶解したものである、
    請求項7に記載のインクジェットプリンタ。
  9. 請求項1から4のいずれか1項に記載の蓄電部品、請求項5に記載の二次電池、又は、請求項6に記載の電気二重層キャパシタの製造方法であって、
    前記正極活物質層と前記負極活物質層と前記正極集電体層と前記負極集電体層とをインクジェット方式で前記基材に印刷する、
    製造方法。
  10. 前記正極活物質層を印刷するためのインクは、水又は溶剤に、正極活物質が溶解しているか、正極活物質の粒子であって平均粒径が500nm以下の粒子が分散したものであり、
    前記負極活物質層を印刷するためのインクは、水又は溶剤に、負極活物質が溶解しているか、負極活物質の粒子であって平均粒径が500nm以下の粒子が分散したものであり、
    前記正極集電体層を印刷するためのインクは、水又は溶剤に、平均粒径が100nm以下の金属粒子が分散しているか、金属の前駆体が分散又は溶解したものであり、
    前記負極集電体層を印刷するためのインクは、水又は溶剤に、平均粒径が100nm以下の金属粒子が分散しているか、金属の前駆体が分散又は溶解したものである、
    請求項9に記載の製造方法。
  11. 前記基材に印刷された前記正極活物質層と前記負極活物質層と前記正極集電体層と前記負極集電体層とを加熱して焼成する、
    請求項9又は10に記載の製造方法。
  12. 基材と、
    前記基材に形成され対向している正極及び負極と、を備え、
    前記正極と前記負極とは、それぞれが集電体層と活物質層とを備え、
    前記正極と前記負極とのうちの少なくとも一方が備える前記集電体層と前記活物質層とは、厚み方向に直交する方向に沿って並んで接触して配置されている、
    蓄電部品。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023166824A1 (ja) * 2022-03-03 2023-09-07 セイコーグループ株式会社 電気化学セルの製造方法及び電気化学セル

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