JP2019164680A - 電子制御装置 - Google Patents

電子制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2019164680A
JP2019164680A JP2018052960A JP2018052960A JP2019164680A JP 2019164680 A JP2019164680 A JP 2019164680A JP 2018052960 A JP2018052960 A JP 2018052960A JP 2018052960 A JP2018052960 A JP 2018052960A JP 2019164680 A JP2019164680 A JP 2019164680A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
load
data
microcomputers
processing
determination
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018052960A
Other languages
English (en)
Inventor
将貴 中井
Masaki Nakai
将貴 中井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2018052960A priority Critical patent/JP2019164680A/ja
Publication of JP2019164680A publication Critical patent/JP2019164680A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Information Transfer Systems (AREA)

Abstract

【課題】複数の演算部による同期処理を実行しつつ、処理負荷の増加を抑制することができる電子制御装置を提供すること。【解決手段】電子制御装置10は、相互に通信可能とされ、処理順序に依存する同期処理を行う複数の演算部としてのマイコン20,30を備えている。マイコン20,30には、同じ信号としてクランク角信号が入力される。マイコン20,30のNe算出部22,32は、クランク角信号に基づいて、マイコン20,30の処理負荷値であるエンジン回転数を算出する。負荷判定部23,33は、算出されたエンジン回転数に基づいて、マイコン20,30の処理負荷が高負荷か否かを判定する。設定決定部24,34は、同期処理のためのマイコン間通信のデータ量を設定する。設定決定部24,34は、マイコン20,30の負荷判定部23,33による判定結果に基づいてデータ量を変更する。【選択図】図1

Description

この明細書における開示は、電子制御装置に関する。
要求仕様の増加などにより、たとえば車両に搭載される電子制御装置において、従来は1つの演算部で実行していた処理を複数の演算部に分割して処理する技術が知られている。特許文献1には、相互に通信可能とされ、処理順序に依存する同期処理を行う複数の演算部を備えた電子制御装置が開示されている。
特開2017−21426号公報
たとえば2つの演算部で上記した同期処理を実行する場合、従来の構成では、一の演算部にて処理したデータを他の演算部へ送信し、受信したデータに基づいて他の演算部で処理を実行することとなる。このため、演算部間通信のデータ量が増加し、これにより複数の演算部、すなわち電子制御装置の処理負荷が増加するという問題がある。特に、エンジン回転数が高回転など、すでに複数の演算部の処理負荷が高い場合において、さらにデータ通信による処理負荷が重なり、処理抜け等が生じる虞がある。
本開示はこのような課題に鑑みてなされたものであり、複数の演算部による同期処理を実行しつつ、処理負荷の増加を抑制することができる電子制御装置を提供することを目的とする。
本開示は、上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。なお、括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、技術的範囲を限定するものではない。
本開示のひとつである電子制御装置は、
相互に通信可能とされ、処理順序に依存する同期処理を行う複数の演算部(20,30)を備えた電子制御装置であって、
複数の演算部には、同じ信号が入力され、
複数の演算部は、
信号に基づいて、複数の演算部の処理負荷に相関する値である処理負荷値を算出する負荷算出部(22,32)と、
算出された処理負荷値に基づいて、複数の演算部の処理負荷が高負荷か否かを判定する負荷判定部(23,33)と、
同期処理のための演算部間通信のデータ量を設定するものであり、複数の演算部の負荷判定部による判定結果に基づいてデータ量を変更するデータ量設定部(24,34)と、
をそれぞれ有する。
この電子制御装置によれば、同じ信号が同期処理を行う複数の演算部のそれぞれに入力される。複数の演算部は、この共通の信号に基づいて、複数の演算部の処理負荷値を算出し、複数の演算部の処理負荷が高負荷か否かを判定することができる。そして、複数の演算部の判定結果に基づいて同期処理のための演算部間通信のデータ量を変更することができる。すなわち、処理負荷に応じてデータ量を変更することができる。したがって、複数の演算部で処理順序に依存する同期処理を実行しつつ、処理負荷の増加を抑制することができる。
第1実施形態の電子制御装置の概略構成を示す図である。 データ設定Aを示す図である。 データ設定Bを示す図である。 同期処理を示す図である。 マイコンが実行するデータ設定の決定処理を示すフローチャートである。 データ設定の決定処理の変形例を示すフローチャートである。
図面を参照しながら、複数の実施形態を説明する。複数の実施形態において、機能的に及び/又は構造的に対応する部分には同一の参照符号を付与する。
(第1実施形態)
先ず、図1に基づき、電子制御装置の概略構成について説明する。
図1に示す電子制御装置10は、たとえば車両に搭載される。車両は、走行駆動源としてエンジンを備えている。本実施形態では、電子制御装置10が、エンジンECUとして構成されている。なお、ECUは、Electronic Control Unitの略称である。
電子制御装置10は、マイコン20,30を備えている。マイコン20,30が、複数の演算部に相当する。マイコン20,30は、CPU、ROM、RAM、及びDMAコントローラなどをそれぞれ備えたマイクロコンピュータである。マイコン20,30において、CPUが、RAMなどの一時記憶機能を利用しつつ、ROMに予め記憶された制御プログラムにしたがって、所定の処理を実行する。なお、DMAは、Direct Memory Accessの略称である。
マイコン20,30は、双方向に通信可能とされている。本実施形態では、マイコン20,30がDMAコントローラをそれぞれ有しており、図示しない通信線を介してDMA転送方式でマイコン20,30間通信を行う。マイコン20のDMAコントローラは、マイコン20のCPUを経由させることなく、マイコン20のRAMとマイコン30との間におけるデータの授受を制御する。同じく、マイコン30のDMAコントローラは、マイコン30のCPUを経由させることなく、マイコン30のRAMとマイコン20との間におけるデータの授受を制御する。
また、本実施形態では、主としてマイコン20が燃料噴射制御、点火時期制御等のエンジン制御を実行し、主としてマイコン30がスロットル制御を実行する。このため、マイコン20をメインマイコン、マイコン30をサブマイコンと称することもできる。
マイコン20,30は、クロック信号に基づいて所定の処理を実行する。マイコン20,30は、所定周期で所定の処理を実行する。マイコン20,30は、並列演算処理として、処理順序に依存する同期処理を実行する。また、同期処理を実行しないタイミングにおいて、処理順序に依存しない他の処理も実行する。処理順序に依存する同期処理を、以下において単に同期処理と示す。本実施形態では、マイコン20が実行するエンジン制御と、マイコン30が実行するスロットル制御とが、同期処理に相当する。
マイコン20,30には、同じ信号が入力される。本実施形態では、マイコン20,30にクランク角信号が入力される。マイコン20,30は、データ保持部21,31、Ne算出部22,32、負荷判定部23,33、及び設定決定部24,34を備えている。
データ保持部21,31は、マイコン20,30間で送受信すべき同期処理のデータを、送信前又は受信後に一時的に保持する。データ保持部21,31は、負荷判定部23,33の判定結果を示すデータも一時的に保持する。データ保持部21,31は、データを送信する送信領域と、データを受信する受信領域をそれぞれ有している。
データ保持部21,31は、RAMと、DMAコントローラのバッファを有して構成されている。マイコン20,30のDMAコントローラには、互いに同じ構造のバッファが設けられている。送信側は、バッファの構造にしたがってデータを書き込んで送信するため、受信側ではバッファの構造からどの位置にどのデータが書き込まれているかを判断することができる。
データ保持部21,31を構成するRAM及びバッファは、負荷判定部23,33の判定結果を送受信する領域をそれぞれ有している。また、同期処理のために通信するデータのための領域を有している。データ保持部21,31は、設定決定部24,34により決定されるデータ設定に応じたデータを一時的に保持する。マイコン20,30のDMAコントローラは、データの送受信において、データ設定に応じた制御を実行する。
Ne算出部22,32は、クランク角信号に基づいて、エンジン回転数Neを算出する。エンジン回転数Neが高いほど、マイコン20,30全体、すなわち電子制御装置10の処理負荷が増加し、エンジン回転数が低いほど処理負荷が減少する。エンジン回転数Neが、マイコン20,30の処理負荷に相関する値(処理負荷値)である。よって、Ne算出部22,32が、負荷算出部に相当する。マイコン20,30は、クロック信号に基づいて、ほぼ同じタイミングでエンジン回転数Neを算出する。
負荷判定部23,33は、対応するNe算出部22,32にて算出されたエンジン回転数Neに基づいて、マイコン20,30全体の処理負荷が高負荷か否かを判定する。たとえば負荷判定部23は、Ne算出部22にて算出されたエンジン回転数Neに基づいて、マイコン20,30全体の処理負荷が高負荷か否かを判定する。
負荷判定部23,33は、高負荷の場合にフラグをセットし、高負荷ではない場合、すなわち低負荷の場合にフラグをリセットする。負荷判定部23,33は、エンジン回転数Neと予め設定された所定値(たとえば4000rpm)とを比較し、所定値以上の場合に高負荷と判定する。一方、所定値未満の場合に低負荷と判定する。負荷判定部23,33は、判定結果を対応するデータ保持部21,31のRAMに書き込む。
設定決定部24,34は、同期処理のために送受信するデータ設定を決定する。設定決定部24,34は、低負荷時に用いるデータ設定Aと、高負荷時に用いるデータ設定Bを有しており、処理負荷に応じていずれかを設定する。すなわち、設定決定部24,34は、データ保持部21を介して送受信するデータ量を決定する。設定決定部24,34が、データ量設定部に相当する。また、データ設定Aが第1のデータ設定に相当し、データ設定Bが第2のデータ設定に相当する。
データ設定Bは、データ設定Aに対して一部のデータが間引かれている。本実施形態では、データ設定Bが、同期処理のために必要最小限のデータを送受信する設定とされており、データ設定Aは、必要最小限のデータに加えて、用いるとより好ましいデータも送受信する設定とされている。データ設定Aは、同期処理に用いるすべてのデータを送受信する設定とされている。よって、データ設定Aを用いるとマイコン20,30間通信のデータ量が増加し、データ設定Bを用いるとマイコン20,30間通信のデータ量が減少する。
設定決定部24,34は、負荷判定部23,33の判定結果に基づいてデータ設定を決定する。本実施形態では、設定決定部24が、負荷判定部23の判定結果と、通信によりマイコン30から取得した負荷判定部33の判定結果とを比較し、データ設定を決定する。同じく、設定決定部34は、負荷判定部33の判定結果と、通信によりマイコン20から取得した負荷判定部23の判定結果とを比較し、データ設定を決定する。
次に、図2及び図3に基づき、低負荷時と高負荷時のデータ設定について説明する。図2及び図3では、図1で省略した制御部25,35を示している。一方、Ne算出部22,32については、便宜上、図示を省略している。なお、RAM及びバッファのデータ領域数は、図2及び図3に例示する数に限定されるものではない。
マイコン20の制御部25は、上記したようにエンジン制御を実行する。制御部25は、クランク角センサ、カム角センサ、A/Fセンサ、エアフロメータ、水温センサ、圧力センサ等の図示しない各種センサからの信号と、マイコン30からのデータに基づいて、燃料噴射量や点火時期等のエンジン制御量を演算する。
マイコン30の制御部35は、上記したようにスロットル制御を実行する。制御部35は、クランク角センサ、スロットルセンサ、アクセルセンサ等の図示しない各種センサからの信号と、マイコン20からのデータに基づいて、スロットルバルブ開度、すなわち吸入空気量を演算する。
図2は、低負荷時に設定されるデータ設定Aを示している。
マイコン20において、たとえば、制御部25にて算出された燃料噴射量、目標回転数、点火時期、PM堆積量が、同期処理のために送信するすべてのデータである。マイコン30において、たとえば、制御部35にて演算された吸入空気量と、アイドル回転数を上昇させるアイドルスイッチのオンオフ情報が、同期処理のために送信するすべてのデータである。
マイコン20において、負荷判定部23及び制御部25は、送信すべきデータをRAMの対応する領域に書き込む。負荷判定部23は、低負荷であるため、フラグリセットを示す「0」をRAMの対応する領域に書き込む。DMAコントローラは、RAMからデータを読み出してバッファに書き込み、マイコン30へ送信する。マイコン30のDMAコントローラは、マイコン20から送られたデータをバッファに一時的に保持し、RAMの対応する領域に書き込む。設定決定部34は、RAMから負荷判定部23の判定結果を読み出して、データ設定の決定処理を実行する。制御部35は、RAMから燃料噴射量などのデータを読み出して、スロットル制御を実行する。
同じく、マイコン30において、負荷判定部33及び制御部35は、送信すべきデータをRAMの対応する領域に書き込む。負荷判定部33は、低負荷であるため、フラグリセットを示す「0」をRAMの対応する領域に書き込む。DMAコントローラは、RAMからデータを読み出してバッファに書き込み、マイコン20へ送信する。マイコン20のDMAコントローラは、マイコン30から送られたデータをバッファに一時的に保持し、RAMの対応する領域に書き込む。設定決定部24は、RAMから負荷判定部33の判定結果を読み出して、データ設定の決定処理を実行する。制御部25は、RAMから吸入空気量などのデータを読み出して、エンジン制御を実行する。
図3は、高負荷時に設定されるデータ設定Bを示している。データ設定Bは、データ設定Aに対して一部のデータが間引かれている。たとえばPM堆積量やアイドルスイッチのオンオフ情報が間引かれている。
マイコン20において、RAMへの書き込みはデータ設定Aと同じである。ただし、負荷判定部23は、高負荷であるため、フラグセットを示す「1」をRAMの対応する領域に書き込む。DMAコントローラは、RAMからデータを読み出してバッファに書き込み、マイコン30へ送信する。このとき、間引かれたデータについては、バッファへの書き込みは行わない。これにより、間引かれたデータは送信されない。マイコン30のDMAコントローラは、マイコン20から送られたデータをバッファに一時的に保持し、保持したデータをRAMの対応する領域に書き込む。設定決定部34は、RAMから負荷判定部23の判定結果を読み出して、データ設定の決定処理を実行する。また、制御部35は、RAMから燃料噴射量などのデータを読み出して、スロットル制御を実行する。間引かれたデータについてはマイコン30が受信しないため、制御部35はRAMが保持している前回値を読み出して制御に用いる。
マイコン30において、RAMへの書き込みはデータ設定Aと同じである。ただし、負荷判定部33は、高負荷であるため、フラグセットを示す「1」をRAMの対応する領域に書き込む。DMAコントローラは、RAMからデータを読み出してバッファに書き込み、マイコン30へ送信する。このとき、間引かれたデータについては、バッファへの書き込みは行わない。これにより、間引かれたデータは送信されない。マイコン20のDMAコントローラは、マイコン30から送られたデータをバッファに一時的に保持し、RAMの対応する領域に書き込む。設定決定部24は、RAMから負荷判定部33の判定結果を読み出して、データ設定の決定処理を実行する。また、制御部25は、吸入空気量などのデータを読み出して、エンジン制御を実行する。間引かれたデータについてはマイコン20が受信しないため、制御部25はRAMが保持している前回値を読み出して制御に用いる。
図4は、同期処理とデータ設定のタイミングを示している。上記したように、マイコン20がエンジン制御処理を実行し、この処理結果に基づいて、マイコン30がスロットル制御処理を実行する。また、マイコン30がスロットル制御処理を実行し、この処理結果に基づいて、マイコン20がエンジン制御処理を実行する。送受信処理において、マイコン20は算出した燃料噴射量等を送信し、マイコン30は算出した吸入空気量等を送信する。これにより、マイコン20,30が同期処理を実行する。マイコン20の算出した値を、マイコン30が次の周期で用いてスロットル制御を実行する。また、マイコン30の算出した値を、マイコン20が次の周期で用いてエンジン制御を実行する。また、マイコン20,30は、各周期において、マイコン20,30の処理負荷を判定し、送受信時に判定結果を送信することで、送受信処理後にデータ設定を行う。
次に、図5に基づき、各マイコン20,30が実行するデータ設定の決定処理について説明する。マイコン20,30は、クロック信号に基づく所定のタイミングで、処理を開始する。以下に示す処理は、マイコン20,30がともに実行する処理である。
図5に示すように、先ずマイコン20,30のNe算出部22,32は、クランク角信号に基づいてエンジン回転数Neをそれぞれ算出する(ステップS10)。次いで、マイコン20,30の負荷判定部23,33は、算出したエンジン回転数Neと所定値とを比較して、マイコン20,30全体の処理負荷をそれぞれ判定する(ステップS12)。負荷判定部23,33は、エンジン回転数Neが所定値以上の場合に高負荷と判定し、所定値未満の場合に低負荷と判定する。負荷判定部23,33は、判定結果をRAMの対応する領域にそれぞれ書き込む。
次いで、マイコン20,30は、送受信処理を実行する(ステップS14)。この送受信処理では、上記したように、送受信処理の直前に制御部25,35により算出されたデータと、ステップS12により得られた判定結果とを合わせて送受信する。DMAコントローラは、先の処理にて決定されたデータ設定にしたがって、送受信を制御する。
送受信処理の終了後、マイコン20,30の設定決定部24,34は、負荷判定部23,33の判定結果を比較して、判定結果が一致するか否かをそれぞれ判定する(ステップS16)。たとえば、マイコン20は、負荷判定部23の判定結果と、ステップS14の処理により取得した負荷判定部33の判定結果とを比較して、一致するか否かを判定する。
判定結果が一致する場合、マイコン20,30は、不一致回数をカウントするカウンタをそれぞれクリアする(ステップS18)。これにより、カウントがゼロになる。次いで、マイコン20,30は、一致結果が高負荷であるか否かを判定する(ステップS20)。
高負荷の場合、マイコン20,30の設定決定部24,34は、データ設定としてデータ設定Bをセットする(ステップS22)。一方、ステップS20において高負荷ではない、すなわち低負荷の場合、マイコン20,30の設定決定部24,34は、データ設定としてデータ設定Aをセットする(ステップS24)。ステップS22,S24の処理が終了すると、一連の処理を終了する。ステップS22,S24でセットされたデータ設定は、次のデータ設定決定処理におけるステップS14で用いられる。
一方、ステップS16において、一致しない(不一致)の場合、マイコン20,30は、上記したカウンタをインクリメントし(ステップS26)、次いで、カウンタのカウントが予め設定された所定値以上か否かを判定する(ステップS28)。判定結果が一致すると、ステップS18の処理によりカウンタがクリアされるため、不一致が所定回数継続することで、所定値以上となる。ステップS28において、カウントが所定値未満の場合、ステップS20に移行する。
カウントが所定値以上の場合、マイコン20,30は異常処理を実行する(ステップS30)。たとえば、異常をユーザに通知する通知処理を実行したり、フェールセーフ処理を実行する。次いで、マイコン20,30は、ステップS24の処理、すなわちデータ設定Aをセットする。送受信データが多いデータ設定Aをセットすることで、送受信データを間引く場合(データ設定B)よりもエンジン制御及びスロットル制御の安全性を高めることができる。
なお、ステップS18,S26,S28の処理が、異常検出部に相当する。図5に示し処理のうち、ステップS18,S26,S28,S30を省略してもよい。この場合、ステップS16で不一致の場合、ステップS24の処理を実行してデータ設定Aを設定することになる。
次に、上記した電子制御装置10の効果について説明する。
この電子制御装置10によれば、クランク角信号が同期処理を行う複数のマイコン20,30のそれぞれに入力される。マイコン20,30は、この共通の信号に基づいて、複数のマイコン20,30全体の処理負荷に相関するエンジン回転数Neをそれぞれ算出し、処理負荷が高負荷か否かを判定する。そして、複数のマイコン20,30での判定結果に基づいて、同期処理のためのマイコン20,30間通信のデータ量を変更する。このように、処理負荷に応じてデータ量を変更することができる。したがって、複数のマイコン20,30で処理順序に依存する同期処理を実行しつつ、処理負荷の増加を抑制することができる。これにより、たとえばエンジン回転数Neが高回転において、処理抜けが生じるのを抑制することができる。
特に本実施形態では、複数のマイコン20,30での判定結果がいずれも高負荷の場合に、複数のマイコン20,30での判定結果の少なくとも1つが高負荷ではない場合よりも、マイコン20,30間通信のデータ量を小さくする。具体的には、データ設定を切り替えることで、データ量を小さくする。このように、すべての判定結果が高負荷の場合にのみ、すなわち、高負荷であることがより正確に判断されたときにデータ量を小さくすることができる。
また、本実施形態では、クランク角信号を、マイコン20,30に対してともに入力される信号としている。したがって、マイコン20,30全体の処理負荷を精度良く判定することができる。信号が同じであるため、ステップS16の不一致判定に基づいて、マイコン20,30の異常を検出することもできる。
この明細書の開示は、例示された実施形態に制限されない。開示は、例示された実施形態と、それらに基づく当業者による変形態様を包含する。たとえば、開示は、実施形態において示された要素の組み合わせに限定されない。開示は、多様な組み合わせによって実施可能である。開示される技術的範囲は、実施形態の記載に限定されない。開示されるいくつかの技術的範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内でのすべての変更を含むものと解されるべきである。
電子制御装置10として、車両の走行駆動源であるエンジンを制御するエンジンECUの例を示したが、これに限定されない。車両が走行駆動源としてモータを備える構成において、モータを制御するECUにも適用することができる。
同期処理として、マイコン20が実行するエンジン制御と、マイコン30が実行するスロットル制御の例を示したが、これに限定されない。また、マイコン20,30に共に入力される信号としてクランク角信号の例を示したが、これに限定されない。たとえばモータを制御するECUの場合、モータの回転数を検出する回転信号を用いてもよい。
処理順序に依存する同期処理を実行する複数の演算部として、マイコン20,30の例を示したが、これに限定されない。同期処理を実行するマイコンの数は、上記例に限定されない。また、同一マイコン内の複数のコアを演算部としてもよい。
複数のマイコン20,30の処理負荷がいずれも高負荷の場合に、データ設定Bをセットする例を示したが、これに限定されない。図6に示す変形例において、ステップS10,S12,S14,S22,S24の処理は、図5と同じである。ステップS14の送受信処理が終了すると、マイコン20,30の設定決定部24,34は、負荷判定部23,33の判定結果の少なくとも1つとして高負荷があるか否かを判定する(ステップS16A)。そして、高負荷がある場合にステップS22の処理を実行してデータ設定Bをセットし、高負荷が1つもない場合にステップS24の処理を実行してデータ設定Aをセットする。このように、判定結果のいずれかが高負荷を示せば、同期処理のためのマイコン20,30間通信のデータ量を小さくすることができる。すなわち、早期にデータ設定を切り替えて、処理抜け等が生じるのを抑制することができる。
10…電子制御装置、
20,30…マイコン、
21,31…データ保持部、
22,32…Ne算出部、
23,33…負荷判定部、
24,34…設定決定部、
25,35…制御部

Claims (6)

  1. 相互に通信可能とされ、処理順序に依存する同期処理を行う複数の演算部(20,30)を備えた電子制御装置であって、
    前記複数の演算部には、同じ信号が入力され、
    前記複数の演算部は、
    前記信号に基づいて、前記複数の演算部の処理負荷に相関する値である処理負荷値を算出する負荷算出部(22,32)と、
    算出された前記処理負荷値に基づいて、前記複数の演算部の処理負荷が高負荷か否かを判定する負荷判定部(23,33)と、
    前記同期処理のための演算部間通信のデータ量を設定するものであり、前記複数の演算部の負荷判定部による判定結果に基づいて、前記データ量を変更するデータ量設定部(24,34)と、
    をそれぞれ有する電子制御装置。
  2. 前記データ量設定部は、前記複数の演算部の負荷判定部による判定結果がいずれも高負荷の場合に、前記複数の演算部の負荷判定部による判定結果の少なくとも1つが高負荷ではない場合よりも、前記データ量を小さくする請求項1に記載の電子制御装置。
  3. 前記データ量設定部は、前記複数の演算部の負荷判定部による判定結果の少なくとも1つが高負荷の場合に、前記複数の演算部の負荷判定部による判定結果がいずれも高負荷ではない場合よりも、前記データ量を小さくする請求項1に記載の電子制御装置。
  4. 前記データ量設定部は、
    第1のデータ設定と、前記第1のデータ設定に対してデータの一部が間引かれた第2のデータ設定とを設定可能とされ、
    前記第1のデータ設定から前記第2のデータ設定に切り替えることで、前記データ量を小さくする請求項2又は請求項3に記載の電子制御装置。
  5. 車両に搭載される請求項1〜4いずれか1項に記載の電子制御装置において、
    前記信号は、前記車両における走行駆動源の回転信号であり、
    前記負荷算出部は、前記回転信号に基づいて回転数を算出し、
    前記負荷判定部は、算出された前記回転数が所定値以上の場合に高負荷と判定する電子制御装置。
  6. 前記複数の演算部の負荷判定部による判定結果のうち、一部の判定結果が残りの判定結果とは異なる不一致に基づいて、前記複数の演算部の異常を検出する異常検出部(S18,S26,S28)をさらに有する請求項1〜5いずれか1項に記載の電子制御装置。
JP2018052960A 2018-03-20 2018-03-20 電子制御装置 Pending JP2019164680A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018052960A JP2019164680A (ja) 2018-03-20 2018-03-20 電子制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018052960A JP2019164680A (ja) 2018-03-20 2018-03-20 電子制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019164680A true JP2019164680A (ja) 2019-09-26

Family

ID=68064959

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018052960A Pending JP2019164680A (ja) 2018-03-20 2018-03-20 電子制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019164680A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE112020004271T5 (de) 2019-09-10 2022-06-09 Denso Corporation Rotierende elektrische maschine

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE112020004271T5 (de) 2019-09-10 2022-06-09 Denso Corporation Rotierende elektrische maschine

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2574892B2 (ja) 自動車における負荷分担制御方法
CN110594028B (zh) 节气门自学习的控制方法、装置及电子控制单元
JPH03288942A (ja) マイクロコンピュータにおけるプログラム暴走検出方法
JP4348950B2 (ja) 電子制御装置
JP2016113968A (ja) 車両用制御装置および制御方法
JP6288431B2 (ja) 車両の出力制御装置
JP2019164680A (ja) 電子制御装置
US10513258B2 (en) Device for controlling hybrid vehicle and method for controlling hybrid vehicle
JPS592102A (ja) 内燃機関の動作制御方式
JP5776661B2 (ja) 電子制御装置
JP2009197655A (ja) エンジンの診断装置
JP2013141085A (ja) 車両用電子制御装置
JP2017123119A (ja) 電子制御装置
JP6443214B2 (ja) 車両用データ記録装置
WO2013073009A1 (ja) マイコンシステム、監視マイコン
US20180173559A1 (en) Electronic Control Device and Stack Usage Method
JP6016258B2 (ja) 車両用エンジン制御装置
JP6171995B2 (ja) 失火判定システム
JP2004270626A (ja) ノックセンサの異常検出装置および異常検出方法
JP4948583B2 (ja) 制御システム
JP2013104387A (ja) エンジン制御装置
JP2007218203A (ja) 点火故障診断装置、点火故障診断システム及び点火故障診断方法
JP6631452B2 (ja) 電子制御装置
JPH05128065A (ja) データ通信装置
JP5822982B1 (ja) 車両用電子制御装置