JP2019164002A - 採便容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】保存液が容器からこぼれることを防止し、取扱いの簡単な採便容器を提供する。【解決手段】採便容器1は、容器本体11の入口部11aから採便部材10の採便部21が挿入され、手持部20が入口部11aに嵌め込まれるように構成され、手持部20が入口部11aに嵌め込まれた状態で蓋体12が入口部11aに取り付けられて容器本体11の入口部11aを気密に閉鎖しつつ、蓋体12が手持部20と嵌合して採便部材10を保持することができ、その容器本体11の入口部11aの閉鎖の際に手持部20の孔開け部31が蓋体12の保存液収容部100の下面の隔壁102に孔を開け保存液収容部100の保存液Aが通液部30を通って容器本体11の内部に流れ込むように構成され、さらに蓋体12が採便部材10を保持しながら容器本体11から取り外されるように構成されている。【選択図】図18

Description

本発明は、採便容器に関する。
検査等で採便を行う際に用いられる採便容器がある。従来の採便容器には、採便スティックの採便部で採便し、その採便スティックを、保存液が収容された採便容器本体に挿入し、その採便スティックを保持するスティックホルダで採便容器本体の上面を閉じて密封するものがある(特許文献1参照)。
特開2016−17788号公報
しかしながら、上述のような採便容器では、採便作業時に、採便容器本体が開口しているので、保存液がこぼれる恐れがある。また、採便容器から保存液がこぼれないように採便作業者が注意を払う必要があり、採便容器の取り扱いがむずかしい。
本出願はかかる点に鑑みてなされたものであり、保存液が容器からこぼれることを防止し、取扱いが簡単な採便容器を提供することをその目的とする。
本発明の一態様に係る採便容器は、便を採取するための採便部材と、上面側に入口部を有し、便を収容可能な容器本体と、前記容器本体の入口部に取り付け可能な蓋体と、を備え、前記採便部材は、筒状の手持部と、前記手持部から下方に延びる採便部を有し、前記手持部は、上下方向に貫通する通液部と、上方に突出する孔開け部を有し、前記蓋体は、その内部に便の保存液を密封する保存液収容部を有し、この採便容器は、前記容器本体の入口部から前記採便部材の採便部が挿入され、前記手持部が前記入口部に嵌め込まれるように構成され、前記手持部が前記入口部に嵌め込まれた状態で前記蓋体が前記入口部に取り付けられて前記容器本体の入口部を気密に閉鎖しつつ、前記蓋体が前記手持部と嵌合して前記採便部材を保持することができ、その前記容器本体の入口部の閉鎖の際に前記手持部の孔開け部が前記蓋体の保存液収容部の下面の隔壁に孔を開け前記保存液収容部の保存液が前記通液部を通って前記容器本体の内部に流れ込むように構成され、さらに前記蓋体が前記採便部材を保持しながら前記容器本体から取り外されるように構成されている、採便容器である。
本態様によれば、蓋体が容器本体を閉鎖したときに保存液が容器本体の内部に流れ込むので、採便作業中に保存液が容器からこぼれることがなく、採便容器の取り扱いが簡単になる。
前記蓋体と前記手持部は、互いに嵌合する嵌合機構を有し、前記嵌合機構は、前記蓋体に設けられた環状の溝と、前記手持部に設けられ、前記溝に嵌め込み可能な環状の突条部と、を有するものであってもよい。
前記突条部は、前記手持部の最外周に設けられ、前記溝よりも径が大きくてもよい。
採便容器は、前記蓋体と前記手持部との間の前記通液部以外の部分からの通液を止めるシール機構を有していてもよい。
前記孔開け部は、前記手持部の中心軸上の中心部に設けられていてもよい。
前記孔開け部の周りに前記通液部が設けられていてもよい。
前記蓋体の保存液収容部の下面の隔壁には、孔開けを促進するための切り込みが設けられていてもよい。
前記蓋体の保存液収容部は、下面の隔壁に向かって縮径する縮径部を有していてもよい。
前記採便部と前記手持部は、互いに連結する連結機構を有していてもよい。
本発明によれば、保存液が容器からこぼれることを防止し、取扱いが簡単な採便容器を提供することができる。
採便容器の一例を示す斜視図である。 採便容器の各部材を示す分解図である。 採便部材の分解図である。 手持部の上面図である。 手持部の縦断面図である。 手持部の爪部を示す断面図である。 手持部の下面図である。 採便部の上端部を示す拡大図である。 爪部と嵌め合い部との嵌め合いを示す説明図である。 採便部と手持部を連結した状態の採便部材の上面図である。 容器本体の縦断面図である。 蓋体の縦断面図である。 完全に嵌合する前の容器本体と蓋体の嵌合機構を示す説明図である。 嵌合した状態の容器本体と蓋体の嵌合機構を示す説明図である。 容器本体に採便部材をはめ込んだ状態を示す説明図である。 容器本体に採便部材をはめ込んだ状態を示す側面図である。 隔壁が圧壊される前の状態を示す採便容器の説明図である。 蓋体を容器本体に取り付けた状態を示す採便容器の説明図である。 採便部材が蓋体に保持された状態を示す側面図である。 採便部材が貫通孔のあるカップ部を有している採便容器の説明図である。
以下、図面を参照して、本発明の好ましい実施の形態について説明する。なお、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。さらに、図面の寸法比率は、図示の比率に限定されるものではない。また、以下の実施の形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明はこの実施の形態に限定されるものではない。
図1は本実施の形態にかかる採便容器1の斜視図であり、図2は採便容器1の各部材を示す分解図である。図2に示すように採便容器1は、便を採取するための採便部材10と、上面側に入口部11aを有し、便を収容可能な容器本体11と、容器本体11の入口部11aに取り付け可能な蓋体12を備えている。採便部材10、容器本体11及び蓋体12の材質や製造方法は特に限定されるものではないが、それぞれが例えば樹脂により成型されている。なお、本明細書において上方や下方は、図1及び図2に示すように蓋体12を上にし、容器本体11を下にしたときの採便容器1を基準にした方向である。
採便部材10は、手持部20と、手持部20から下方に延びる採便部21を有している。手持部20と採便部21は、例えば別体であり別々に成型され、成型後に互いに連結されて採便部材10を構成している。
図3は、採便部材10の手持部20と採便部21を連結する前の状態を示す。図4は、採便部21を外した状態の手持部20の上面図であり、図5は、採便部21を外した状態の手持部20の図4のA−A断面図である。手持部20は、円筒状に形成され、内部に通液部30と孔開け部31を有している。例えば手持部20の内部には、上から見て十字状の支持体40が設けられている。これにより手持部20の内部には、図4に示すように上から見て4つの開口が形成され、それらの開口が手持部20を上下方向に貫通する通液部30となっている。
支持体40は、互いに直交する第1の支持部41と第2の支持部42を有している。第1の支持部41は、上面から見て手持部20の中心部を通り手持部20の直径上に配置され手持部20の対向する内周面同士を接続している。第2の支持部42は、第1の支持部41に直交し、手持部20の中心部を通り手持部20の対向する内周面同士を接続している。
第1の支持部41には、採便部21を連結するための2つの爪部43、44が設けられている。爪部43、44は、第1の支持部41の中心部(手持部20の中心部)を挟んで反対側に配置されている。爪部43は、第1の支持部41の一の側面に設けられ、爪部44は、爪部43の反対側である第1の支持部41の他の側面に設けられている。すなわち、爪部43、44は、手持部20の中心部を対称中心とする点対称の位置に設けられている。爪部43、44は、第1の支持部41の側面に設けられた凹み45に設けられている。爪部43、44は、図6に示すように上方に行くにつれて厚みが増す三角形状を有している。
図7に示すように第2の支持部42の裏面には、採便部21を連結するための溝部46が設けられている。溝部46は、第2の支持部42に沿って手持部20の中心を通る細長形状に形成されている。
図4及び図5に示すように孔開け部31は、例えば円柱状に形成され、手持部20の中心軸上にある支持体40の中心部から上方に突出している。
手持部20の上部には、蓋体12と嵌合する嵌合機構50が設けられている。この嵌合機構50については後述する。
図5に示すように手持部20の下部には、容器本体11の入口部11aの内側に嵌め込まれて(圧入されて)保持される環状の嵌め込み部47が形成されている。嵌め込み部47の外径は、入口部11aの内径よりもわずかに大きく形成されている。
図2に示すように採便部21は、手持部20から下方に延びる棒状部60と、棒状部60の先端に設けられた容器型のカップ部61を備えている。
図3及び図8に示すように棒状部60の手持部20側の端部には、4枚の羽根板70が設けられている。羽根板70は、上方から見て棒状部60の中心軸から互いに直交する4方向に突出するように十字状に配置されている。直線状に配置された2枚の羽根板70の上部には、手持部20の爪部43、44と嵌合するための嵌め合い部71、72が設けられている。嵌め合い部71、72は、板状に形成され、水平方向に貫通した方形の穴80を有する。嵌め合い部71、72は、羽根板70の上部から上方に突出している。嵌め合い部71、72が形成されていない残りの羽根板70には、上方に突出する突条部73が形成されている。図9に示すように嵌め合い部71、72の穴80を手持部20の爪部43、44に嵌め込んで採便部21と手持部20を連結することができる。また突条部73を手持部20の溝部46に嵌め込んで採便部21と手持部20を連結することができる。また、採便部21と手持部20が連結されたときに、羽根板70と支持体40は、図10に示すように上面から見て重なる位置にあり、支持体40と羽根板70が一体となって手持部20の内部を4つに分ける隔壁を構成し、これによって手持部20には上下方向に貫通する4つの通路からなる通液部30が形成されている。なお、本実施の形態では、爪部43、44、嵌め合い部71、72、溝部46及び突条部73により、手持部20と採便部21の連結機構が構成されている。
図11に示すように容器本体11は、下面が閉鎖され上面に入口部11aを有する円筒状に形成されている。容器本体11は、採便部21を入口部11aから容器本体11の内部に挿入し、手持部20の嵌め込み部47を入口部11aに嵌め込んで採便部材10を保持することができる。入口部11aの外周面には、蓋体12を嵌め込むためのネジ部90が形成されている。
蓋体12は、図12に示すように上面が閉鎖され下面に開口12aを有する円筒状に形成されている。蓋体12は、その内部の上部に保存液収容部100を有している。保存液収容部100には、予め保存液Aが充填されている。保存液Aの充填は、保存液収容部100の天板101を外した状態で保存液収容部100内に保存液Aを入れ、その後天板101を蓋体12の本体に溶着することによって行われている。
保存液収容部100の下部には、下方に近づくにつれて縮径する縮径部100aが形成され、保存液収容部100の最下面には、円板状の隔壁102が形成されている。隔壁102には、円形の切り込み103が形成されている。隔壁102は、1mm〜2mm程度の厚みの薄板状に形成されており、切り込み103は、隔壁102の厚みの90%以上の深さで形成されている。隔壁102は、採便部材10の孔開け部31により下から押されると簡単に圧壊するように構成されている。
蓋体12の保存液収容部100の下面と採便部材10の手持部20の上面との間には、蓋体12と採便部材10とを嵌合する嵌合機構50が形成されている。ここで嵌合機構50について説明する。
図5に示すように採便部材10の手持部20の上面には、最外周で上方に突出する環状の第1の突条部120と、第1の突条部120よりも内側で上方に突出する環状の第2の突条部121と、第2の突条部121よりも内側で上方に突出する環状の第3の突条部122が設けられている。第1の突条部120と第2の突条部121との間には、環状の第1の溝123が形成され、第2の突条部121と第3の突条部122との間には、環状の第2の溝124が形成されている。手持部20の第1の突条部120より下の外周面には、中心軸方向に向けて内側に凹んだ環状の溝125が形成されている。第1の突条部120は、第2の突条部121よりも低い位置に形成され、第1の突条部120の上端面の位置が、第2の突条部121の上端面よりも低い。第2の突条部121と第3の突条部122は、同程度の位置に形成され、上端面同士が同じ高さになるように形成されている。
図12に示すように蓋体12の内部の保存液収容部100の下面には、手持部20の第1の突条部120が入り込む環状の第1の溝130と、手持部20の第2の突条部121が入り込む環状の第2の溝131と、手持部20の第3の突条部122が入り込む環状の第3の溝132が設けられている。第1の溝130は、蓋体12の内部の最外周に設けられ、第2の溝131は、第1の溝130の内側に設けられ、第3の溝132は、第2の溝131の内側に設けられている。また第1の溝130と第2の溝131との間には、下方に突出する環状の第1の突条部133が形成され、第2の溝131と第3の溝132との間には、下方に突出する環状の第2の突条部134が形成されている。蓋体12の保存液収容部100より下の内周面には、中心軸方向に向けて内側に突出した突条部135が形成されている。突条部135は、蓋体12の内周面の同一円周上の複数箇所に設けられている。
図13に示すように手持部20の第3の突条部122と蓋体12の第3の溝132は、少なくとも手持部20の孔開け部31が保存液収容部100の隔壁102に当接したときには第3の突条部122の先端が第3の溝132内に入るように形成されている。これにより、孔開け部31により隔壁102に穴が開けられたときに保存液収容部100の保存液Aが蓋体12と手持部20の隙間を通って外部に漏れることを防止することができる。
手持部20の第1の突条部120は、蓋体12の第1の溝130よりもわずかに大きい径を有している。これにより、図14に示すように第1の突条部120は、わずかに内側に撓んで外側に付勢された状態で第1の溝130に入り込む。この結果、手持部20が蓋体12に保持される。
手持部20の第3の突条部122は、蓋体12の第3の溝132の幅よりも僅かに大きい厚みを有している。これにより、第3の突条部122が第3の溝132に入り込んだ際に第3の溝132の内壁と第3の突条部122が気密に接触する。これにより、第3の突条部122と第3の溝132がシール機構となり、採便容器1の内側空間(保存液収容部100、通液部30、容器本体11の内部)にある保存液Aが外部に漏れるのを防止できる。
また第3の突条部122が第3の溝132に入り込んだ際に、蓋体12の第2の突条部134が外側に押されてわずかに撓み、手持部20の第2の突条部121に押し付けられる。これによっても手持部20が蓋体12に固定、保持される。
突条部135は、例えば手持部20の第1の突条部120、第2の突条部121及び第3の突条部122が蓋体12の第1の溝130、第2の溝131及び第3の溝132に奥まで入り込んだときに、溝125に入り込むように形成されている。これによっても採便容器1の内側空間と採便容器1の外部との間の気密性が確保される。
図12に示すように蓋体12の突条部135よりもさらに下の内側面には、容器本体11の入口部11aのネジ部90と嵌り合うネジ部140が形成されている。
次に以上のように構成された採便容器1を用いた採便プロセスについて説明する。
先ず、図2に示す採便部材10を用いて採便が行われる。ユーザーは、手持部20を持って、採便部21のカップ部61に便を収容する。次にユーザーは、図15に示すように採便部材10の採便部21を容器本体11の入口部11aから挿入し、手持部20の嵌め込み部47を容器本体11の入口部11aの内側に嵌め込む。このとき、採便部材10と容器本体11の外観は、図16のようになる。続いてユーザーは、蓋体12を容器本体11の入口部11aに取り付ける。
このとき、図17に示すように蓋体12が、手持部20が嵌め込まれた容器本体11の入口部11aに嵌め込まれ、蓋体12が回されて蓋体12のネジ部140が容器本体11のネジ部90に嵌められる。この際手持部20の第3の突条部122が蓋体12の第3の溝132に入り込み、孔開け部31が蓋体12の隔壁102に当接する。さらに蓋体12が回されると、図18に示すように孔開け部31が隔壁102を圧壊し、保存液収容部100の下面の隔壁102に孔が開く。これにより、保存液収容部100の保存液Aが隔壁102の穴を通って落下し、手持部20の通液部30を通って容器本体11の内部に流れ込み溜まる。こうして、容器本体11内の採便部21の先端の便が保存液Aの中に保存される。
上述のように蓋体12が回されると、手持部20の第1の突条部120、第2の突条部121及び第3の突条部122が、蓋体12の第1の溝130、第2の溝131及び第3の溝132に奥まで入り込む。このとき、蓋体12の内周面の突条部135が手持部20の外周面の溝125に嵌り、蓋体12が容器本体11に固定され、採便容器1の内部空間が密封される。こうして、採便作業が終了する。
次に、例えば検査機関などの検査者が、便を検査する際には、蓋体12を持って回し、蓋体12を容器本体11から離脱させる。このとき、図19に示すように蓋体12は、採便部材10の手持部20に嵌合されており手持部20を保持しているので、採便部材10も蓋体12とともに容器本体11から離脱する。
本実施の形態によれば、採便容器1は、容器本体11の入口部11aから採便部21が挿入され、手持部20が入口部11aに嵌め込まれるように構成され、手持部20が入口部11aに嵌め込まれた状態で蓋体12が入口部11aに取り付けられて容器本体11の入口部11aを気密に閉鎖しつつ、蓋体12が手持部20に嵌合して採便部材10を保持することができ、その容器本体11の入口部11aの閉鎖の際に手持部20の孔開け部31が蓋体12の保存液収容部100の下面の隔壁102に孔を開け保存液収容部100の保存液Aが通液部30を通って容器本体11の内部に流れ込むように構成され、さらに蓋体12が採便部材10を保持しながら容器本体11から取り外されるように構成されている。これにより、蓋体12が容器本体11を閉鎖したときに、保存液Aが容器本体11に流れ込むので、採便作業中に保存液Aが容器からこぼれることを防止し、採便容器1の取扱いが簡単になる。また、蓋体12は採便部材10を保持しながら、容器本体11から取り外されるので、例えば検査人が便を検査する際に、採便作業時に採便者が触れた手持部20に触れる必要がなく、衛生的である。また、蓋体12の隔壁102が解放された後、蓋体12の保存液収容部100と手持部20の通液部30と容器本体11の内部が連通し、採便容器1内に大きな内部空間ができるので、保存液Aと便を撹拌しやすくなる。
採便容器1は、蓋体12と手持部20を嵌合する嵌合機構50を有し、嵌合機構50は、蓋体12に設けられた環状の溝130、131、132と、手持部20に設けられ、溝130に嵌め込み可能な環状の突条部120、121、122を有しているので、蓋体12と手持部20の嵌合及び固定を好適に行うことができる。
第1の突条部120は、手持部20の最外周に設けられ、第1の溝130よりも径が大きいので、蓋体12が採便部材10を好適に保持することができる。
採便容器1は、蓋体12と手持部20との間の通液部30以外の部分からの通液を止めるシール機構、例えば第3の突条部122と第3の溝132を有している。これにより、蓋体12と手持部20の間から保存液Aが漏れることを確実に防止できる。
孔開け部31は、手持部20の中心軸上の中心部に設けられているので、より弱い力で保存液収容部100の下面の隔壁102に孔を開けることができる。
孔開け部31の周りに通液部30が設けられているので、保存液収容部100の保存液Aが均等に滞りなく容器本体11の内部に流れ込むことができる。
蓋体12の保存液収容部100の下面の隔壁102の孔開け部31に対応する部分には、孔開けを促進するための切り込み103が設けられているので、より弱い力で隔壁102に孔を開けることができる。
蓋体12の保存液収容部100は、下面の隔壁102に向かって縮径する縮径部100aを有しているので、孔を開ける隔壁102の面積を小さくすることができ、これによって隔壁102により弱い力で確実に孔を開けることができる。
採便部21と手持部20は、互いに連結する連結機構を有しているので、別々に成型しその後で連結して組み立てることができる。これにより、より採便に適した複雑形状の採便部材10を成型することができる。また、一種類の手持部20に対し、形状等が異なる複数種類の採便部21を取り付けることも可能となる。
使用前蓋体12の保存液収容部100は密封されており、蓋体12と容器本体11で形成される採便容器1の内部空間も密封されているので、保存液Aの液量が変化することがなく、便の保存を適切な量の保存液Aで適正に行うことができる。
図20に示すように採便部21のカップ部61には、複数或いは単数の貫通孔150が設けられていてもよい。これにより、例えば容器本体11においてカップ部61の便が保存液Aと混ざりやすくなる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば上記実施の形態において採便部材10は、スプーン型であったが、便を採取できるものであれば、先端がカップ部でなく、板状や棒状等の他の形状のものであってもよい。手持部20の通液部30や孔開け部31の形状等もこれに限られない。採便部材10の手持部20と採便部21は一体成型されたものであってもよい。蓋体12の保存液収容部100の形状等もこれに限られない。嵌合機構50の構成も上記実施の形態のものに限られない。手持部20と採便部21の連結機構も上記実施の形態のものに限られない。蓋体12と手持部20との間のシール機構も上記実施の形態のものに限られない。
本発明は、保存液が容器からこぼれることを防止し、取扱いが簡単な採便容器を提供する際に有用である。
1 採便容器
10 採便部材
11 容器本体
12 蓋体
20 手持部
21 採便部
30 通液部
31 孔開け部
50 嵌合機構
102 隔壁
A 保存液

Claims (9)

  1. 便を採取するための採便部材と、
    上面側に入口部を有し、便を収容可能な容器本体と、
    前記容器本体の入口部に取り付け可能な蓋体と、を備え、
    前記採便部材は、筒状の手持部と、前記手持部から下方に延びる採便部を有し、
    前記手持部は、上下方向に貫通する通液部と、上方に突出する孔開け部を有し、
    前記蓋体は、その内部に便の保存液を密封する保存液収容部を有し、
    この採便容器は、
    前記容器本体の入口部から前記採便部材の採便部が挿入され、前記手持部が前記入口部に嵌め込まれるように構成され、
    前記手持部が前記入口部に嵌め込まれた状態で前記蓋体が前記入口部に取り付けられて前記容器本体の入口部を気密に閉鎖しつつ、前記蓋体が前記手持部と嵌合して前記採便部材を保持することができ、その前記容器本体の入口部の閉鎖の際に前記手持部の孔開け部が前記蓋体の保存液収容部の下面の隔壁に孔を開け前記保存液収容部の保存液が前記通液部を通って前記容器本体の内部に流れ込むように構成され、
    さらに前記蓋体が前記採便部材を保持しながら前記容器本体から取り外されるように構成されている、採便容器。
  2. 前記蓋体と前記手持部は、互いに嵌合する嵌合機構を有し、
    前記嵌合機構は、
    前記蓋体に設けられた環状の溝と、
    前記手持部に設けられ、前記溝に嵌め込み可能な環状の突条部と、を有する、請求項1に記載の採便容器。
  3. 前記突条部は、前記手持部の最外周に設けられ、前記溝よりも径が大きい、請求項2に記載の採便容器。
  4. 前記蓋体と前記手持部との間の前記通液部以外の部分からの通液を止めるシール機構を有する、請求項1〜3のいずれかに記載の採便容器。
  5. 前記孔開け部は、前記手持部の中心軸上の中心部に設けられている、請求項1〜4のいずれかに記載の採便容器。
  6. 前記孔開け部の周りに前記通液部が設けられている、請求項5に記載の採便容器。
  7. 前記蓋体の保存液収容部の下面の隔壁には、孔開けを促進するための切り込みが設けられている、請求項1〜6のいずれかに記載の採便容器。
  8. 前記蓋体の保存液収容部は、下面の隔壁に向かって縮径する縮径部を有している、請求項1〜7のいずれかに記載の採便容器。
  9. 前記採便部と前記手持部は、互いに連結する連結機構を有している、請求項1〜8のいずれかに記載の採便容器。
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