JP2019163564A - 装具 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザの腕に巻きつけられる装具であって、片手で容易に巻付け可能な装具を提供する。【解決手段】装具は、矩形状の布地と、第1保持部とを備える。矩形状の布地は、腕の動きに追従可能な柔軟性を有し、腕の周囲の少なくとも一部分を覆う。第1保持部は、布地に取り付けられており、布地が腕の周囲の少なくとも一部分を覆った状態を保持するように構成されている。第1保持部は、第1、第2、第3及び第4係合部を含む。第1及び第2係合部は、各々が第1面に設けられている。第3及び第4係合部は、各々が第1面の裏面である第2面に設けられている。第1及び第2係合部は、互いに係合するように構成されている。第3及び第4係合部は、互いに係合するように構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、装具に関し、特に、ユーザの腕に巻き付けられる装具に関する。
実公昭57−10657号公報(特許文献1)は、ユーザの腕に巻き付けられるサポータを開示する。このサポータは、編地によって形成されたサポータ主体と、各々が該サポータ主体の第1側縁部に設けられた複数の雄型の面ファスナーと、各々が該サポータ主体の第2側縁部(第1側縁部と反対側の側縁部)に設けられた複数の雌型の面ファスナーとを備える。このサポータによれば、複数の雄型の面ファスナーの各々を対応する雌型の面ファスナーに係合させることによって、サポータ主体をユーザの腕に巻き付けることができる(特許文献1参照)。
実公昭57−10657号公報
上記特許文献1に開示されているサポータは、手首の骨折や捻挫を治療するために用いられる。すなわち、ユーザは、片手しか自由に使えない状態で該サポータを使用する。このように、ユーザの腕に巻き付けられる装具は、ユーザが片手しか自由に使えない状態で使用される場合がある。したがって、ユーザの腕に巻き付けられる装具は、片手で容易に巻付け可能であることが好ましい。このような観点から、上記特許文献1に開示されているサポータ(装具の一例)は、改善の余地がある。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、ユーザの腕に巻きつけられる装具であって、片手で容易に巻付け可能な装具を提供することである。
本発明に従う装具は、ユーザの腕に巻き付けられる装具である。装具は、布地と、第1保持部とを備える。布地は、腕の動きに追従可能な柔軟性を有し、腕の周囲の少なくとも一部分を覆う。第1保持部は、布地に取り付けられており、布地が腕の周囲の少なくとも一部分を覆った状態を保持するように構成されている。第1保持部は、第1、第2、第3及び第4係合部を含む。第1及び第2係合部は、各々が第1面に設けられている。第3及び第4係合部は、各々が第1面の裏面である第2面に設けられている。第1及び第2係合部は、互いに係合するように構成されている。第3及び第4係合部は、互いに係合するように構成されている。
布地が柔軟性を有する場合に、異なる面に設けられた係合部同士を片手で係合させることは難しい。一方、同じ面に設けられた係合部同士の係合は、片手であっても比較的容易である。この装具においては、各々が第1面に設けられた第1及び第2係合部が係合し、各々が第2面に設けられた第3及び第4係合部が係合する。この装具によれば、同一の面に設けられた係合部同士の係合を2度行なうことによりユーザの腕に装具を巻き付けることができるため、ユーザは、装具の巻付けを片手で容易に行なうことができる。
上記装具において、第1保持部は、平面視において布地の外側に延びる第1ゴム帯をさらに含んでもよい。第1係合部は第1ゴム帯の第1面に設けられ、第2係合部は布地の第1面に設けられ、第3係合部は第1ゴム帯の第2面に設けられ、第4係合部は布地の第2面に設けられてもよい。
たとえば、第1、第2、第3及び第4係合部の各々が布地に直接取り付けられている場合には、第1係合部が第2係合部の位置に届く程度の布地の大きさが必要になる。この装具においては、第1及び第3係合部が第1ゴム帯に設けられる。この装具によれば、第1ゴム帯が平面視において布地の外側に延びているため、第1、第2、第3及び第4係合部の各々が布地に直接取り付けられている場合と比較して、布地の大きさを小さくしたとしても、第1係合部を第2係合部に届かせることができる。
上記装具において、第1保持部は、布地において、ユーザの手が配置される方向の端部(第1端部)に取り付けられてもよい。
この装具によれば、ユーザの手付近を十分に緊締することによって、布地がユーザの腕に巻き付けられた状態を保持することができる。
上記装具は、布地に取り付けられた第2ゴム帯をさらに備えてもよい。第2ゴム帯は、布地において、ユーザの手が配置される方向の端部と反対側の端部(第2端部)に取り付けられてもよい。
この装具によれば、布地において第2端部(ユーザの手が配置される方向の端部と反対側の端部)に第2ゴム帯が取り付けられるため、第2端部におけるへたりを抑制することができる。
上記装具において、布地の各辺には折返しが形成されてもよい。
この装具においては、折返しが形成されることによって、各辺の剛性が高められている。したがって、この装具によれば、各辺に折返しが形成されない場合と比較して装具の耐久年数を延ばすことができる。
上記装具は、第2保持部をさらに備えてもよい。第2保持部は、布地に取り付けられており、布地が腕の周囲の少なくとも一部分を覆った状態を保持するように構成されている。第2保持部は、布地において、第1保持部よりも、ユーザの手が配置される方向の端部と反対側の端部寄りの位置に取り付けられてもよい。第2保持部は、第1面に設けられた第5係合部と、第2面に設けられており、第5係合部と係合するように構成された第6係合部とを含んでもよい。
この装具においては、布地において、第1保持部よりも、ユーザの手が配置される方向の端部と反対側の端部寄りの位置に取り付けられた第2保持部が設けられる。したがって、この装具によれば、第1及び第2保持部によって、布地がユーザの腕に巻き付けられた状態をより強固に保持することができる。
上記装具において、第1、第2、第3及び第4係合部の各々は、面ファスナーで構成されてもよい。
本発明によれば、ユーザの腕に巻きつけられる装具であって、片手で容易に巻付け可能な装具を提供することができる。
装具が装着されたユーザの腕を手の甲側から見た図である。 装具が装着されたユーザの腕を手の平側から見た図である。 装具を開いた状態を示す図である。 装具の装着手順を示すフローチャートである。 装具が準備された状態を示す図である。 第1面側に設けられた面ファスナー同士が係合した状態を示す図である。 第2面側に設けられた面ファスナー同士が係合した状態を示す図である。 第1変形例である装具を示す図である。 第2変形例である装具を示す図である。 第3変形例である装具を示す図である。 第4変形例である装具を示す図である。
以下、本発明の一側面に係る実施の形態(以下、「本実施の形態」とも称する。)について、図面を用いて詳細に説明する。なお、図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。また、以下で説明する本実施の形態は、あらゆる点において本発明の例示にすぎない。本実施の形態は、本発明の範囲内において、種々の改良や変更が可能である。すなわち、本発明の実施にあたっては、実施の形態に応じて具体的構成を適宜採用することができる。
[1.概要]
図1は、本実施の形態に従う装具10が装着されたユーザの腕を手の甲側から見た図である。図2は、本実施の形態に従う装具10が装着されたユーザの腕を手の平側から見た図である。図1及び図2に示されるように、装具10は、ユーザの腕(及び手)に巻き付けられる。たとえば、装具10は、腕(又は手)の不自由なユーザによって使用される。
たとえば、装具10の内面(ユーザの腕に接触する面)における一部の領域(たとえば、領域A1(図2))には、ユーザの生体情報を検知するセンサ(不図示)が配置される。センサは、たとえば、接着、縫着、編込み及び印刷等の方法によって装具10の内面に取り付けられる。センサの一例としては、たとえば、筋電センサ、心電センサ及び脈波センサがある。
装具10がユーザの腕に巻き付けられると、装具10の内面に配置されたセンサがユーザの腕に接触する。詳細については後述するが、装具10は柔軟性のある部材で構成されているため、装具10によれば、内面に配置されたセンサをユーザの腕に十分にフィットさせることができる。
たとえば、装具10のユーザは、装具10に加えて、さらに腕(又は手)の動きをアシストするロボット(不図示)を装着することができる。たとえば、このロボットは、ユーザからの入力に基づいてユーザが所望する動作を推定し、推定された該動作をアシストする。
この場合に、たとえば、装具10の内面に配置されたセンサの検知結果(たとえば、筋電情報)が該ロボットへ出力され、ロボットによってユーザの所望の動作が推定される。そして、ロボットは、推定された該動作のアシストを行なう。このようなシステムを利用することによって、腕(又は手)の不自由なユーザは、ロボットのアシストを受けて、腕(又は手)を用いた所望の動作を行なうことができる。
このように、装具10は、片腕(又は片手)が不自由なユーザによって使用される場合がある。したがって、装具10は、片手で容易にユーザの腕に巻付け可能であることが好ましい。装具10においては、片手で容易に巻付け可能とするための種々の構成上の工夫が施されている。以下、装具10の詳細な構成、及び、装具10の装着手順について順に説明する。
[2.構成]
図3は、装具10を開いた状態を示す図である。図3を参照して、上方は装具10の内面(以下、「第1面」とも称する。)側を示し、下方は装具10の外面(以下、「第2面」とも称する。)側を示す。
矢印U方向は、装具10の装着作業中において、ユーザの手が配置される方向である。矢印D方向は、装具10の装着作業中において、ユーザの腕の付け根が配置される方向である。矢印R方向は、装具10の装着作業中において、ユーザの右方となる方向である。矢印L方向は、装具10の装着作業中において、ユーザの左方となる方向である。
装具10は、布地15と、保持部100,200と、ゴム帯30とを含む。布地15は、装具10が腕に巻き付けられた状態で腕の動きに追従可能な柔軟性を有する矩形状の布地である。布地15は、たとえば、伸縮性を有するストレッチ編物(ポリエステル、ポリウレタン等)で構成される。したがって、布地15がユーザの腕に巻き付けられた場合に、布地15は、ユーザの腕に十分にフィットする。さらに、ユーザは、布地15が腕に巻き付けられた状態であっても、腕を動かすことができる。
布地15の第1面側の各辺においては、折返し20が形成されている。折返し20は、たとえば、折り返された辺を縫着することによって形成される。これにより、各辺の剛性が増し、布地15の耐久性が向上している。
布地15において矢印D方向の端部に存在する辺には、ゴム帯30が取り付けられている。ゴム帯30は、たとえば、折返し20の内部において、布地15に縫い付けられる。ゴム帯30は、たとえば、織ゴムで構成される。ゴム帯30の伸長回復率は、布地15の伸長回復率よりも高い。これにより、布地15において、ゴム帯30が取り付けられている辺のへたりが抑制されている。
保持部100は、布地15において、矢印U方向の端部に取り付けられている。保持部100は、布地15がユーザの腕に巻き付けられた状態を保持するように構成されている。保持部100は、バンド110と、布地15の第1面側に設けられた面ファスナー120と、布地15の第2面側に設けられた面ファスナー118とを含む。面ファスナー120,118の各々は、たとえば、矩形状であり、かつ、布地15に縫着されている。面ファスナー120は、面ファスナー118よりも矢印R方向の位置に配置されている。
バンド110は、布地15において、第1面側に取り付けられている。バンド110は、たとえば、布地15の第1面側において、布地15に縫着されている。バンド110は、矩形状のゴム帯112と、ゴム帯112の第1面側に取り付けられた面ファスナー114と、ゴム帯112の第2面側に取り付けられた面ファスナー116とを含む。面ファスナー114,116の各々は、たとえば、矩形状であり、かつ、ゴム帯112に縫着されている。面ファスナー114,116は、矢印LR方向において、同一の位置に配置されており、かつ、面ファスナー118よりも矢印L方向の位置に配置されている。
ゴム帯112は、たとえば、織ゴムで構成される。たとえば、ゴム帯112の伸長回復率は、上述のゴム帯30の伸長回復率よりも高い。これにより、装具10の装着状態において、十分な緊締力が得られる。面ファスナー114は、共通の面(第1面)に設けられた面ファスナー120と係合するように構成されている。たとえば、面ファスナー114は雌型の面ファスナーで構成され、面ファスナー120は雄型の面ファスナーで構成される。共通の面に設けられた面ファスナー同士の係合は、片手であっても比較的容易である。したがって、面ファスナー114,120の係合は、片手であっても比較的容易である。
また、面ファスナー116は、共通の面(第2面)に設けられた面ファスナー118と係合するように構成されている。たとえば、面ファスナー116は雄型の面ファスナーで構成され、面ファスナー118は雌型の面ファスナーで構成される。面ファスナー116,118は共通の面(第2面)に設けられているため、面ファスナー116,118の係合は、片手であっても比較的容易である。
詳細については後述するが、面ファスナー114,120の係合、及び、面ファスナー116,118の係合によって、保持部100は、布地15がユーザの腕に巻き付けられた状態を保持する。上述のように、装具10を使用するユーザは、面ファスナー114,120の係合、及び、面ファスナー116,118の係合を片手で容易に行なうことができる。すなわち、ユーザは、装具10を片手で容易に装着することができる。
保持部200は、保持部100とともに、布地15がユーザの腕に巻き付けられた状態を保持するように構成されている。保持部200は、複数のバンド210(図3の例では4つ)と、布地15の第2面側に設けられた面ファスナー220とを含む。面ファスナー220は、たとえば、矩形状であり、かつ、布地15に縫着されている。面ファスナー220は、布地15において、矢印R方向の側縁部であり、かつ、保持部100よりも矢印D方向の位置に設けられている。
複数のバンド210の各々は、布地15において、矢印L方向の側縁部であり、かつ、保持部100よりも矢印D方向の位置に取り付けられている。複数のバンド210の各々は、たとえば、布地15の第1面側において、布地15に縫着される。複数のバンド210の各々は、矩形状のゴム帯212と、ゴム帯212の第1面側に取り付けられた面ファスナー214とを含む。面ファスナー214は、たとえば、矩形状であり、かつ、ゴム帯212に縫着される。
各面ファスナー214は、面ファスナー220と係合するように構成されている。たとえば、各面ファスナー214は雄型の面ファスナーで構成され、面ファスナー220は雌型の面ファスナーで構成される。面ファスナー220の矢印UD方向の長さは、最も矢印U方向(上方向)寄りのバンド210の上端から最も矢印D方向(下方向)寄りのバンド210の下端までの長さよりも長い。したがって、ユーザは、面ファスナー220に全ての面ファスナー214を係合させることができる。
詳細については後述するが、保持部100による保持が行なわれている状態であれば、面ファスナー214,220が共通の面に設けられていなくても、ユーザは、面ファスナー214,220を片手で容易に係合させることができる。したがって、ユーザは、装具10の装着を片手で容易に行なうことができる。次に、装具10の装着手順について説明する。
[3.装着手順]
図4は、装具10の装着手順を示すフローチャートである。図4を参照して、ユーザは、まず、装具10を準備する(ステップS100)。
図5は、装具10が準備された状態を示す図である。図5に示されるように、準備段階において、ユーザは、装具10の第1面上に腕を配置する。再び図4を参照して、ユーザは、面ファスナー114,120(第1面側に設けられた面ファスナー)を互いに係合させる(ステップS110)。上述のように、面ファスナー114,120は共通の面(第1面)に設けられているため、面ファスナー114,120の係合は、片手であっても比較的容易である。
図6は、第1面側に設けられた面ファスナー同士が係合した状態を示す図である。図6に示されるように、第1面側に設けられた面ファスナー同士が係合することによって、環R1が形成される。ユーザの手は、環R1を貫通した状態となる。再び図4を参照して、ユーザは、面ファスナー116,118(第2面側に設けられた面ファスナー)を係合させる(ステップS120)。上述のように、面ファスナー116,118は共通の面(第2面)に設けられているため、面ファスナー116,118の係合は、片手であっても比較的容易である。
図7は、第2面側に設けられた面ファスナー同士が係合した状態を示す図である。図7に示されるように、第2面側に設けられた面ファスナー同士が係合することによって、手の緊締が行なわれる。また、第2面側に設けられた面ファスナー同士が係合することによって、辺S1(布地15における矢印R方向の端部の辺(図3))が起き上がり、第2面側に設けられている面ファスナー220がユーザから視認可能となる。
再び図4を参照して、ユーザは、各面ファスナー214を面ファスナー220に係合させる(ステップS130)。面ファスナー220がユーザから視認可能な方向を向いているため、ユーザは、片手であっても面ファスナー214,220を容易に片手で係合させることができる。これにより、図1及び図2に示されるような装具10の装着状態となる。
[4.特徴]
以上のように、本実施の形態に従う装具10は、ユーザの腕に巻き付けられる。装具10は、矩形状の布地15と、保持部100とを備える。布地15は、腕の動きに追従可能な柔軟性を有し、腕の周囲の少なくとも一部分を覆う。保持部100は、布地15に取り付けられており、布地15が腕の周囲の少なくとも一部分を覆った状態を保持するように構成されている。保持部100は、面ファスナー114,116,118,120を含む。面ファスナー114,120は、各々が第1面に設けられている。面ファスナー116,118は、各々が第1面の裏面である第2面に設けられている。面ファスナー114,120は、互いに係合するように構成されている。面ファスナー116,118は、互いに係合するように構成されている。
布地15が柔軟性を有する場合に、異なる面に設けられた面ファスナー同士を片手で係合させることは難しい。一方、同じ面に設けられた面ファスナー同士の係合は、片手であっても比較的容易である。装具10においては、各々が第1面に設けられた面ファスナー114,120が係合し、各々が第2面に設けられた面ファスナー116,118が係合する。装具10によれば、同一の面に設けられた面ファスナー同士の係合を2度行なうことによりユーザの腕に装具10を巻き付けることができるため、ユーザは、装具10の巻付けを片手で容易に行なうことができる。
また、本実施の形態に従う装具10において、保持部100は、平面視において布地15の外側に延びるゴム帯112を含む。面ファスナー114はゴム帯112の第1面に設けられ、面ファスナー120は布地15の第1面に設けられる。また、面ファスナー116はゴム帯112の第2面に設けられ、面ファスナー118は布地15の第2面に設けられる。
仮に、面ファスナー114,116,118,120の各々が布地15に直接取り付けられている場合には、面ファスナー114が面ファスナー120の位置に届く程度の布地15の大きさが必要になる。本実施の形態に従う装具10においては、面ファスナー114,116がゴム帯112に設けられる。装具10によれば、ゴム帯112が平面視において布地15の外側に延びているため、面ファスナー114,116,118,120の各々が布地15に直接取り付けられている場合と比較して、布地15の大きさを小さくしたとしても、面ファスナー114を面ファスナー120に届かせることができる。
[5.変形例]
以上、実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。以下、変形例について説明する。但し、以下の変形例は適宜組合せ可能である。
<5−1>
上記実施の形態においては、各バンド210の矢印LR方向(図3)の長さが同一とされた。しかしながら、各バンド210の矢印LR方向の長さは必ずしも同一である必要はない。たとえば、矢印D寄りのバンド210の長さが、矢印U寄りのバンド210の長さよりも長くてもよい。手寄りの位置よりも腕の付け根寄りの位置の方が腕の周囲の長さが長い場合が多いためである。
<5−2>
また、上記実施の形態において、布地15の形状は、長方形であった。しかしながら、布地15の形状は、長方形に限定されない。たとえば、正方形であってもよいし、台形であってもよい。
<5−3>
また、上記実施の形態においては、各バンド210が矢印L側の端部に設けられ、面ファスナー220が矢印R側の端部に設けられた。しかしながら、各面ファスナーの位置はこれに限定されない。たとえば、次に説明する第1変形例のような構成であってもよい。
図8は、第1変形例である装具10Aを示す図である。図8に示されるように、装具10Aは、複数のバンド210Aと、面ファスナー220Aとを含む。たとえば、装具10Aにおいて、各バンド210Aは矢印R側の端部に設けられ、面ファスナー220Aは矢印L側の端部に設けられる。
<5−4>
また、上記実施の形態において、布地15は、ユーザの腕の全周を覆った。しかしながら、布地15は、必ずしもユーザの腕の全周を覆う必要はない。たとえば、次に説明する第2及び第3変形例のような構成であってもよい。
図9は、第2変形例である装具10Bを示す図である。図9に示されるように、装具10Bは、布地15Bを含む。布地15Bの矢印LR方向の長さW1は、上記実施の形態における布地15の矢印LR方向の長さよりも短い。装具10Bが装着された場合に、布地15Bは、ユーザの腕の全周を覆わない。布地15Bは、たとえば、ユーザの腕のうち、センサを配置する必要がない部分を覆わない。
図10は、第3変形例である装具10Cを示す図である。図10に示されるように、装具10Cは、布地15B,17を含む。装具10Cにおいては、布地15Bに、布地15Bよりも矢印UD方向の長さが短い布地17が取り付けられている。布地17の矢印UD方向の長さが短くなっている部分において、ユーザの腕の一部が覆われない。布地17は、たとえば、ユーザの腕のうち、センサを配置する必要がない部分を覆わない。
<5−5>
また、上記実施の形態において、保持部200は、複数のバンド210を含むこととした。しかしながら、保持部200は、必ずしも複数のバンド210を含む必要はない。たとえば、保持部200は、バンド210の代わりに、面ファスナー220に係合する面ファスナー220に近しい大きさの面ファスナーを含んでもよい。また、たとえば、次に説明する第4変形例のような構成であってもよい。
図11は、第3変形例において、各バンド210を面ファスナー214Dに置き換えた第4変形例である装具10Dを示す図である。図11に示されるように、布地17には面ファスナー214Dが設けられており、面ファスナー214Dは面ファスナー220に係合する。
<5−6>
また、上記実施の形態においては、布地15の各辺に折返し20が形成された。しかしながら、折返し20は、必ずしも各辺に形成される必要はない。たとえば、折返し20は、布地15の一部の辺にのみ形成されてもよい。また、折返し20の形成方法は、必ずしも縫着に限定されない。折返し20は、たとえば、折り返された辺を糊等により接着することによって形成されてもよい。
<5−7>
また、たとえば、上記実施の形態において、布地15が二重の布地で構成され、布地の内部に空間が形成されてもよい。そして、形成された内部空間のうち、装具10の装着準備段階(図4のステップS100)でユーザの腕が置かれる位置に対応する位置に、断面視における形状がユーザの腕の形状に沿って湾曲しており、矢印UD方向(図3)に延びる部材が配置されてもよい。これにより、ユーザは、装着準備段階における腕の置き場所を容易に認識することができるとともに、装具10を容易に装着することができる。
<5−8>
また、上記実施の形態において、保持部100,200の各々は、面ファスナーを含むこととした。しかしながら、保持部100,200の各々が含む係合部は必ずしも面ファスナーでなくてもよい。たとえば、保持部100,200は、面ファスナーの代わりに、スナップ、フック、マグネット等を含んでもよい。
10,10A,10B,10C,10D 装具、15,15B,17 布地、20 折返し、30,112,212 ゴム帯、100,200 保持部、110,210,210A,210B バンド、114,116,118,120,214,214D,220,220A 面ファスナー、A1 領域、R1 環、S1 辺。

Claims (7)

  1. ユーザの腕に巻き付けられる装具であって、
    前記腕の動きに追従可能な柔軟性を有し、前記腕の周囲の少なくとも一部分を覆う布地と、
    前記布地に取り付けられており、前記布地が前記腕の周囲の少なくとも一部分を覆った状態を保持するように構成された第1保持部とを備え、
    前記第1保持部は、
    各々が第1面に設けられた第1及び第2係合部と、
    各々が前記第1面の裏面である第2面に設けられた第3及び第4係合部とを含み、
    前記第1及び第2係合部は、互いに係合するように構成されており、
    前記第3及び第4係合部は、互いに係合するように構成されている、装具。
  2. 前記第1保持部は、平面視において、前記布地の外側に延びる第1ゴム帯をさらに含み、
    前記第1係合部は、前記第1ゴム帯の前記第1面に設けられており、
    前記第2係合部は、前記布地の前記第1面に設けられており、
    前記第3係合部は、前記第1ゴム帯の前記第2面に設けられており、
    前記第4係合部は、前記布地の前記第2面に設けられている、請求項1に記載の装具。
  3. 前記第1保持部は、前記布地において、前記ユーザの手が配置される方向の端部に取り付けられている、請求項1又は請求項2に記載の装具。
  4. 前記布地に取り付けられた第2ゴム帯をさらに備え、
    前記第2ゴム帯は、前記布地において、前記ユーザの手が配置される方向の端部と反対側の端部に取り付けられている、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の装具。
  5. 前記布地の各辺には折返しが形成されている、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の装具。
  6. 前記布地に取り付けられており、前記布地が前記腕の周囲の少なくとも一部分を覆った状態を保持するように構成された第2保持部をさらに備え、
    前記第2保持部は、前記布地において、前記第1保持部よりも、前記ユーザの手が配置される方向の端部と反対側の端部寄りの位置に取り付けられており、
    前記第2保持部は、
    前記第1面に設けられた第5係合部と、
    前記第2面に設けられており、前記第5係合部と係合するように構成された第6係合部とを含む、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の装具。
  7. 前記第1、第2、第3及び第4係合部の各々は、面ファスナーで構成されている、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の装具。
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