JP2019163141A - 画像形成装置 - Google Patents

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弘嵩 立松
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Abstract

【課題】シートが紙粉取りローラに衝突することによる衝突音の発生を抑制できる画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置1は、画像形成部3と、給送部20と、第1案内部材50と、第1案内部材50に案内されるシートSHを搬送する搬送ローラ23と、搬送ローラ23に向けて付勢されてニップ位置N1で搬送ローラ23とともにシートSHを挟持可能な紙粉取りローラ24と、紙粉取りローラ24に接触して紙粉取りローラ24に付着した紙粉を除去する紙粉除去部材80と、ニップ位置N1よりも搬送方向の上流側に配置され、紙粉除去部材80を保持し、第1案内部材50から案内されるシートSHをニップ位置N1に向けて案内する第2案内部材70と、第2案内部材70を介して、紙粉除去部材80を紙粉取りローラ24に向けて付勢する付勢部材90と、を備える。【選択図】図4

Description

本発明は画像形成装置に関する。
特許文献1に従来の画像形成装置の一例が開示されている。この画像形成装置では、給紙トレイに載置されたシートがピックアップローラによって給送され、分離ローラ及び分離部材によって1枚ずつに分離され、その後、案内部材によって、搬送ローラ及び紙粉取りローラのニップ位置に案内される。ニップ位置に到達したシートは、搬送ローラ及び紙粉取りローラに挟持され、画像形成部に向けて搬送される。
特開2016−222425号公報
ところで、上記従来の画像形成装置では、搬送ローラ及び紙粉取りローラのニップ位置と案内部材との間に、大きな段差が生じる場合がある。具体的には、搬送ローラを装置本体に組み付ける際の組み付け誤差等によって搬送ローラの位置がばらつき、その搬送ローラに向けて付勢される紙粉取りローラの位置もばらつくことによって、搬送ローラ及び紙粉取りローラのニップ位置と案内部材との段差が大きくなり易い。
そして、搬送ローラ及び紙粉取りローラのニップ位置と案内部材との段差が大きくなると、案内部材に案内されてニップ位置に突入しようとするシートの先端が紙粉取りローラに衝突する場合がある。これにより、シートの衝突音が発生するという問題が生じるおそれがある。
本願は、シートが紙粉取りローラに衝突することによる衝突音の発生を抑制できる画像形成装置を開示することを目的とする。
本発明の画像形成装置は、シートに画像を形成する画像形成部と、
シートを前記画像形成部に向けて給送する給送部と、
前記給送部によって給送されるシートを前記画像形成部に向けて案内する第1案内部材と、
前記第1案内部材に案内されるシートを前記給送部から前記画像形成部に向かう搬送方向に搬送する搬送ローラと、
前記搬送ローラに向けて付勢されてニップ位置で前記搬送ローラとともにシートを挟持可能な紙粉取りローラと、
前記紙粉取りローラに接触して前記紙粉取りローラに付着した紙粉を除去する紙粉除去部材と、
前記ニップ位置よりも前記搬送方向の上流側に配置され、前記紙粉除去部材を保持し、前記第1案内部材から案内されるシートを前記ニップ位置に向けて案内する第2案内部材と、
前記第2案内部材を介して、前記紙粉除去部材を前記紙粉取りローラに向けて付勢する付勢部材と、を備えていることを特徴とする。
本発明の画像形成装置では、組み付け誤差等によって搬送ローラの位置がばらつき、その搬送ローラに向けて付勢される紙粉取りローラの位置もばらつく場合がある。より詳しくは、搬送ローラと紙粉取りローラとのニップ位置が設計上の適正位置に対して紙粉取りローラの付勢方向にずれる場合や、付勢方向とは反対方向にずれる場合がある。このような場合でも、上記のように配置された紙粉除去部材及び第2案内部材が紙粉取りローラに追従する。これにより、搬送ローラ及び紙粉取りローラのニップ位置と第2案内部材との段差が大きくなることを抑制できる。その結果、第2案内部材に案内されてニップ位置に突入しようとするシートの先端が紙粉取りローラに衝突し難くなる。
したがって、本発明の画像形成装置では、シートが紙粉取りローラに衝突することによる衝突音の発生を抑制できる。また、この画像形成装置では、第2案内部材と紙粉除去部材とを別々に設ける場合と比較して、部品点数を削減でき、ひいては、小型化及び製造コストの低廉化を実現できる。
実施例1の画像形成装置の概略断面図である。 実施例1の画像形成装置の部分断面図である。 第1案内部材、紙粉取りローラ、紙粉除去部材及び第2案内部材等が設けられた第1内部フレームを示す斜視図である。 実施例1の画像形成装置の部分断面図であって、搬送ローラと紙粉取りローラとのニップ位置が設計上の適正位置にある状態における紙粉除去部材及び第2案内部材等を示す図である。 図4と同様の部分断面図であって、搬送ローラと紙粉取りローラとのニップ位置が設計上の適正位置に対して紙粉取りローラの付勢方向にずれた状態における紙粉除去部材及び第2案内部材等を示す図である。 図4と同様の部分断面図であって、搬送ローラと紙粉取りローラとのニップ位置が設計上の適正位置に対して紙粉取りローラの付勢方向とは反対方向にずれた状態における紙粉除去部材及び第2案内部材等を示す図である。 紙粉取りローラと紙粉除去部材との相対位置関係を説明する模式図である。 実施例2の画像形成装置に係り、搬送ローラと紙粉取りローラとのニップ位置が設計上の適正位置にある状態における紙粉除去部材及び第2案内部材等を示す図である。 図8と同様の部分断面図であって、搬送ローラと紙粉取りローラとのニップ位置が設計上の適正位置に対して紙粉取りローラの付勢方向にずれた状態における紙粉除去部材及び第2案内部材等を示す図である。 図8と同様の部分断面図であって、搬送ローラと紙粉取りローラとのニップ位置が設計上の適正位置に対して紙粉取りローラの付勢方向とは反対方向にずれた状態における紙粉除去部材及び第2案内部材等を示す図である。
以下、本発明を具体化した実施例1、2について図面を参照しつつ説明する。
(実施例1)
図1に示すように、実施例1の画像形成装置1は、本発明の画像形成装置の具体的態様の一例である。画像形成装置1は、電子写真方式によりシートSHに画像を形成するレーザプリンタである。
図1では、紙面右側を装置の前側と規定し、装置を前側から見た場合に左手に来る側、すなわち紙面手前側を装置の左側と規定して、前後、左右及び上下の各方向を表示する。そして、図2以降の各図に示す各方向は、全て図1に示す各方向に対応させて表示する。以下、図1等に基づいて、画像形成装置1が備える各構成要素について説明する。
<全体構成>
図1に示すように、画像形成装置1は、筐体2、画像形成部3及び排出部29を備えている。
筐体2は、外装部材及び内部フレーム等が組み合わされてなる略箱状体である。筐体2の内部フレームは、第1内部フレーム31、第2内部フレーム32及び第3内部フレーム33を含んでいる。
筐体2内の下部には、シートカセット2Cが着脱可能に設けられている。シートカセット2Cの前面は、筐体2の前面2Fの下部分を構成している。シートカセット2Cの内部には、画像形成されるシートSHが積層状態で収容される。シートSHは、用紙やOHPシート等である。
筐体2の上面には、排出トレイ2Dが設けられている。排出トレイ2Dには、画像形成を終えたシートSHが排出される。
第1内部フレーム31、第2内部フレーム32及び第3内部フレーム33は、筐体2内におけるシートカセット2Cよりも上方に配置されている。第1内部フレーム31は、筐体2の前面2F側、かつシートカセット2Cの前端部よりも上方に位置している。第2内部フレーム32は、第1内部フレーム31よりも後方に位置している。第3内部フレーム33は、第2内部フレーム32よりも後方に位置している。
画像形成部3は、プロセスカートリッジ7、スキャナ部8及び定着器9を有している。プロセスカートリッジ7は、筐体2内における第2内部フレーム32及び第3内部フレーム33よりも上方に配置されている。スキャナ部8は、プロセスカートリッジ7と排出トレイ2Dとの間に配置されている。定着器9は、プロセスカートリッジ7よりも後方に配置されている。
排出部29は、筐体2の後面側かつ上面側であって、排出トレイ2Dに隣接する位置に配置されている。
<給送部、搬送ローラ、紙粉取りローラ、第1案内部材、紙粉除去部材、第2案内部材及び引っ張りコイルバネの構成>
画像形成装置1は、給送部20、搬送ローラ23、紙粉取りローラ24、第1案内部材50、紙粉除去部材80、第2案内部材70及び引っ張りコイルバネ90を備えている。
図2に拡大して示すように、第2内部フレーム32の下部分には、給送ローラ21及び分離ローラ22が支持されている。給送ローラ21は、シートカセット2Cに収容されたシートSHの先端側に上から当接可能である。分離ローラ22は、給送ローラ21よりも前方かつ上方に位置している。シートカセット2Cの前端部には、分離パッド22Aが分離ローラ22に下から対向する状態で支持されている。分離パッド22Aは、分離ローラ22に向けて押圧されている。
給送部20は、シートカセット2C、給送ローラ21、分離ローラ22及び分離パッド22Aを含んで構成されている。給送部20は、シートカセット2Cに収容されたシートSHを給送ローラ21、分離ローラ22及び分離パッド22Aによって1枚ずつ画像形成部3に向けて給送する。
第2内部フレーム32の前部分には、湾曲案内面32Gが形成されている。湾曲案内面32Gは、前向きに膨らんでいる。湾曲案内面32Gの上端は、第2内部フレーム32の最上部32Tに達している。第2内部フレーム32の上部分には、傾斜案内面32Hが形成されている。傾斜案内面32Hは、湾曲案内面32Gの上端に接続して後向きに下り傾斜するように延びている。第3内部フレーム33の上部分には、案内面33Gが形成されている。案内面33Gは、傾斜案内面32Hに接続して後向きに延びている。
プロセスカートリッジ7の下面は、湾曲案内面32Gの上端、傾斜案内面32H及び案内面33Gに上から対向する状態で、それらに沿って延びている。
第2内部フレーム32の前部分には、搬送ローラ収容部32Dが形成されている。搬送ローラ収容部32Dは、湾曲案内面32Gにおける上下方向の中間部から後向きに凹んでいる。搬送ローラ収容部32Dには、搬送ローラ23が左右方向に延びる回転軸23Sに固定された状態で配置されている。搬送ローラ23は、湾曲案内面32Gにおける上下方向の中間部に露出している。
図示は省略するが、搬送ローラ23の回転軸23Sは、搬送ローラ収容部32Dに対して紙面手前側の位置及び紙面奥側の位置で、図示しない軸受等を介して第2内部フレーム32に回転可能に支持されている。搬送ローラ23の回転軸23Sには、図示しない駆動源からの駆動力を搬送ローラ23に伝達するための伝達ギヤ等が連結されている。
図2〜図4に示すように、第1内部フレーム31は、フレーム本体31A、紙粉取りローラ24、第1案内部材50、フロントシュート39、紙粉除去部材80及び第2案内部材70がユニット化されてなる。図4に示すように、第1内部フレーム31の内部には、圧縮コイルバネ24T及び引っ張りコイルバネ90が設けられている。引っ張りコイルバネ90は、本発明の「付勢部材」の一例である。
図3に示すように、フレーム本体31Aの左端部及び右端部には、位置決め凸部31L、31Rが形成されている。位置決め凸部31L、31Rは、後向きに突出する複数の円柱軸からなる。筐体2内に設けられた図示しない左右のフレームには、位置決め凸部31L、31Rに対応する位置に位置決め凹部が形成されている。第1内部フレーム31は、位置決め凸部31L、31Rが図示しない左右のフレームの位置決め凹部にそれぞれ嵌入することにより位置決めされる。
紙粉取りローラ24は、フレーム本体31Aにおける左右方向の中央部に配置されている。図4に示すように、紙粉取りローラ24は、搬送ローラ23に前から対向する状態で支持されている。紙粉取りローラ24の回転軸24Sは、第1軸心X24を中心として左右方向に延びている。
図示は省略するが、紙粉取りローラ24の回転軸24Sは、前後方向に移動可能にフレーム本体31Aに支持されている。そして、圧縮コイルバネ24Tが紙粉取りローラ24の回転軸24Sを後向きに付勢することにより、紙粉取りローラ24が搬送ローラ23に向けて押圧されている。紙粉取りローラ24の外周面24Aは、搬送ローラ23の外周面に対してニップ位置N1で接触する。
図4に示すニップ位置N1は、搬送ローラ23が第2内部フレーム32の搬送ローラ収容部32Dに精度良く配置されて、搬送ローラ23と紙粉取りローラ24とのニップ位置N1が設計上の適正位置N1Sにある状態を示している。
なお、多数製造される画像形成装置1の製品のそれぞれにおいて、部品の寸法誤差や搬送ローラ23を第2内部フレーム32に組み付ける際の組み付け誤差等によって、例えば、図5及び図6に示すように、搬送ローラ23の位置が前後方向にばらつき、搬送ローラ23に向けて付勢される紙粉取りローラ24の位置もばらつく場合がある。この場合、ニップ位置N1が設計上の適正位置N1Sに対して前後方向にずれることとなる。
図5及び図6では、ニップ位置N1の設計上の適正位置N1Sを白丸で図示している。そして、図5では、搬送ローラ23の位置が後方にずれることによって設計上の適正位置N1Sよりも後方にずれたニップ位置N1を黒丸で図示している。また、図6では、搬送ローラ23の位置が前方にずれることによって設計上の適正位置N1Sよりも前方にずれたニップ位置N1を黒丸で図示している。なお、図5及び図6では、搬送ローラ23やニップ位置N1の位置ずれを誇張して図示している。
搬送ローラ23及び紙粉取りローラ24は、ニップ位置N1でシートSHを挟持して、そのシートSHを給送部20から画像形成部3に向かう搬送方向に搬送する。ニップ位置N1におけるシートSHの搬送方向は、鉛直方向と略平行な上向きの方向である。
図3に示すように、第1案内部材50は、フレーム本体31Aにおける紙粉取りローラ24よりも左方の位置と右方の位置とに設けられた複数の凸部50A、50B、50C、50Dを含んで構成されている。凸部50A、50B、50C、50Dはそれぞれ、紙粉取りローラ24よりも下方に突出している。
第1案内部材50は、第1案内面51Gを有している。第1案内面51Gは、凸部50A、50B、50C、50Dのそれぞれにおける後方を向く面51A、51B、51C、51Dによって形成されている。
図4に示すように、第1案内部材50の第1案内面51Gは、湾曲案内面32Gに前から対向しつつ、分離パッド22A側から紙粉取りローラ24に向けて上向きに延びている。第1案内面51Gは、分離パッド22A側から紙粉取りローラ24に向けて進むにつれて前方にずれるように傾斜している。
図3に示すように、フロントシュート39は、金属板材が折り曲げ加工されてなる。フロントシュート39は、傾斜部38を有している。傾斜部38の下端は、紙粉取りローラ24よりも上方に位置している。傾斜部38は、紙粉取りローラ24側から後向きに上り傾斜するように延びている。図2に示すように、傾斜部38の上端は、第2内部フレーム32の最上部32Tの近傍に位置している。傾斜部38には、湾曲案内面38Gが形成されている。湾曲案内面38Gは、湾曲案内面32Gに沿って湾曲している。
図3に示すように、第2案内部材70は、フレーム本体31Aにおける左右方向の中央部であって、紙粉取りローラ24よりも下方に配置されている。図4に示すように、第2案内部材70は、ニップ位置N1よりも搬送方向の上流側に配置されている。第2案内部材70は、第1板部71、第2板部72及び第3板部73を有している。
第1板部71は、フレーム本体31Aの底壁に隣接する位置で略水平に延在している。第1板部71の前端は、第1軸心X24と平行な第2軸心X70周りに回動可能にフレーム本体31Aに支持されている。第2軸心X70は、第1軸心X24よりも前方に位置している。第1板部71の後端は、ニップ位置N1のほぼ真下、かつ第1案内部材50の第1案内面51Gよりも前方に位置している。
第1板部71には、引っ張りコイルバネ90の下端部が係止されている。引っ張りコイルバネ90は、その下端部から前向きに上り傾斜するように配置されている。引っ張りコイルバネ90の上端部は、フレーム本体31Aに係止されている。このような引っ張りコイルバネ90の付勢力によって、第2案内部材70は、第2軸心X70周りに図4の時計方向に回動するように付勢されている。
第2板部72は、その下端が第1板部71の後端に接続し、ニップ位置N1に接近するように上向きに延びている。第2板部72の上端は、楔状に尖っている。第2板部72の上端は、ニップ位置N1の近傍において、紙粉取りローラ24の外周面24Aに対して小さい隙間を有して対向している。
第3板部73は、その上端が第2板部72の上端に接続し、紙粉取りローラ24の外周面24Aに対向しつつ前向きに下り傾斜している。
紙粉除去部材80は、第2案内部材70の第3板部73における紙粉取りローラ24の外周面24Aと対向する面に保持されている。本実施例では、紙粉除去部材80は、両面テープや接着剤等によって第3板部73に貼り付けられている。また、紙粉除去部材80は、スポンジ等の柔らかい多孔質材料や、フェルト等の不織布によって構成された略矩形板状体である。紙粉除去部材80の左右方向の長さは、紙粉取りローラ24の左右方向の長さよりも大きく設定されている。
引っ張りコイルバネ90の付勢力が第2案内部材70の第1板部71に作用し、第2案内部材70の第3板部73が紙粉取りローラ24の外周面24Aに接近するように付勢されることにより、第2案内部材70の第3板部73に保持された紙粉除去部材80が紙粉取りローラ24の外周面24Aに押し付けられる。つまり、引っ張りコイルバネ90は、第2案内部材70を介して、紙粉除去部材80を紙粉取りローラ24に向けて付勢している。
紙粉除去部材80が紙粉取りローラ24の外周面24Aに接触する位置は、以下のように設定されている。
図7に示すように、紙粉取りローラ24の第1軸心X24とニップ位置N1とを結ぶ直線を第1仮想線K1とする。第1軸心X24の径方向に延び、かつ第1仮想線K1に直交する直線を第2仮想線K2とする。
紙粉取りローラ24の外周面24Aと第2仮想線K2とがニップ位置N1よりも搬送方向の上流側で交わる交点をCP1とする。紙粉取りローラ24の外周面24Aと第2仮想線K2とがニップ位置N1よりも搬送方向の下流側で交わる交点をCP2とする。
紙粉除去部材80は、交点CP1、CP2とは異なる位置で紙粉取りローラ24に接触するように配置されている。また、紙粉除去部材80は、第2仮想線K2よりもニップ位置N1に近い位置で紙粉取りローラ24に接触するように配置されている。さらに、紙粉除去部材80は、第1仮想線K1よりも搬送方向の上流側の位置で紙粉取りローラ24に接触するように配置されている。
紙粉除去部材80における紙粉取りローラ24に接触する接触面80Aは、第1軸心X24の径方向に略直交している。
図2〜図4に示すように、第2案内部材70は、第2案内面72Gを有している。第2案内面72Gは、第2板部72における後方を向く面によって形成されている。第2案内面72Gの左右方向の長さは、紙粉取りローラ24の左右方向の長さよりも大きく設定されている。
図4に示すように、第2案内面72Gの下端部は、第1案内面51Gよりも前方の位置にある。第2案内面72Gの上端部は、第1案内面51Gよりも後方の位置、すなわち、第1案内面51Gよりもニップ位置N1に近い位置にある。
図5に示すように、ニップ位置N1が設計上の適正位置N1Sよりも後方にずれた場合、後向きに移動する紙粉取りローラ24によって紙粉除去部材80が押されて、紙粉除去部材80及び第2案内部材70が第2軸心X70周りに図5の反時計方向に回動する。つまり、紙粉除去部材80及び第2案内部材70が後向きに移動する紙粉取りローラ24に追従する。この際、第2案内面72Gの上端部は、第1案内面51Gよりもニップ位置N1に近い位置にある状態が維持される。
また、図6に示すように、ニップ位置N1が設計上の適正位置N1Sよりも前方にずれた場、引っ張りコイルバネ90が縮んで、前向きに移動する紙粉取りローラ24に紙粉除去部材80が押し付けられることにより、紙粉除去部材80及び第2案内部材70が第2軸心X70周りに図6の時計方向に回動する。つまり、紙粉除去部材80及び第2案内部材70が前向きに移動する紙粉取りローラ24に追従する。この際、第2案内面72Gの上端部は、第1案内面51Gよりも後方の位置、すなわち、第1案内面51Gよりもニップ位置N1に近い位置にある状態が維持される。
図1に示すように、第2内部フレーム32の湾曲案内面32G、第1案内部材50の第1案内面51G、第2案内部材70の第2案内面72G、及びフロントシュート39の湾曲案内面38Gによって、経路P1が形成されている。経路P1は、給送部20から給送されるシートSHを第2内部フレーム32の最上部32Tまで案内する経路である。経路P1は、給送部20から筐体2の前面2Fに接近しながら上向きに延びた後、延びる向きを画像形成部3に接近する方向に変更して、第2内部フレーム32の最上部32Tに至る。つまり、経路P1は、U字形状となっている。
図4〜図6に示すように、ニップ位置N1が設計上の適正位置N1Sからずれているか否かにかかわらず、搬送ローラ23及び紙粉取りローラ24は、経路P1に沿って案内されるシートSHをニップ位置N1で挟持し、画像形成部3に向けて搬送する。この際、第2案内部材70の第2案内面72Gは、第1案内部材50の第1案内面51GによるシートSHの案内を引き継いで、そのシートSHの先端をニップ位置N1に向けて案内する。
また、この際、シートSHに付着する紙粉は、紙粉取りローラ24の外周面24Aに接触することにより、シートSHから紙粉取りローラ24に移行する。そして、紙粉除去部材80は、紙粉取りローラ24の外周面24Aに付着した紙粉を除去する。
図1に示すように、第2内部フレーム32の傾斜案内面32H、第3内部フレーム33の案内面33G、及びプロセスカートリッジ7の下面によって経路P2が形成されている。経路P2は、第2内部フレーム32の最上部32Tから後向きに下り傾斜して画像形成部3に至る経路である。経路P2は、経路P1に沿って案内されるシートSHの案内を引き継いで、そのシートSHを第2内部フレーム32の最上部32Tから画像形成部3まで案内する。
<レジストローラ及びレジストピンチローラの構成>
第3内部フレーム33の上部分には、レジストローラ25が支持されている。レジストローラ25は、案内面33Gに露出している。
プロセスカートリッジ7の下面には、レジストピンチローラ26がレジストローラ25に上から対向する状態で支持されている。レジストピンチローラ26は、レジストローラ25に向けて押圧されている。
レジストローラ25及びレジストピンチローラ26は、経路P2に沿って案内されてきたシートSHをニップし、そのシートSHを経路P3に沿って搬送する。経路P3は、レジストローラ25及びレジストピンチローラ26のニップ位置から後向きに略水平に進んでプロセスカートリッジ7及び定着器9を通過し、さらに上向きにUターンしながら排出部29を経由して排出トレイ2Dに至る経路である。
<プロセスカートリッジ、スキャナ部、定着器及び排出部の構成>
プロセスカートリッジ7は、周知の構成であるトナー収容部7A、感光ドラム7B、現像ローラ7C及び帯電器7D等を含んで構成されている。感光ドラム7Bは、経路P3に対して上側に位置している。
スキャナ部8は、周知の構成であるレーザ光源、ポリゴンミラー、fθレンズ及び反射鏡等を含んで構成されている。スキャナ部8は、上方からレーザビームをプロセスカートリッジ7内の感光ドラム7Bに照射する。
感光ドラム7Bの表面は、その回転に伴って帯電器7Dにより一様に正帯電された後、スキャナ部8から照射されるレーザビームの高速走査により露光される。これにより、感光ドラム7Bの表面には、シートSHに形成すべき画像に対応した静電潜像が形成される。現像ローラ7Cは、その静電潜像に対応して、トナー収容部7Aから現像剤を感光ドラム7Bの表面に供給する。これにより、感光ドラム7Bの表面上に現像剤像が担持される。その現像剤像は、経路P3に沿って搬送されてプロセスカートリッジ7を通過するシートSHに転写される。
定着器9は、経路P3に対して上側に位置する加熱ベルトユニット9Aと、経路P3を挟んで下から加熱ベルトユニット9Aに対向する加圧ローラ9Bとを有している。定着器9は、加熱ベルトユニット9Aと加圧ローラ9BとによってシートSHを挟んで加熱加圧し、シートSH上に現像剤像を熱定着させる。
排出部29は、排出ローラ29A及び排出ピンチローラ29Bにより、現像剤像が定着したシートSHを排出トレイ2Dに排出する。
<作用効果>
実施例1の画像形成装置1では、図4〜図6に示すように、組み付け誤差等によって搬送ローラ23の位置がばらつき、その搬送ローラ23に向けて付勢される紙粉取りローラ24の位置もばらつく場合がある。
より詳しくは、図5に示すように、搬送ローラ23と紙粉取りローラ24とのニップ位置N1が設計上の適正位置N1Sに対して紙粉取りローラ24の付勢方向に、すなわち後向きにずれる場合がある。この場合、後向きに移動する紙粉取りローラ24によって紙粉除去部材80が押されて、紙粉除去部材80及び第2案内部材70が第2軸心X70周りに図5の反時計方向に回動する。この際、第2案内面72Gの上端部は、第1案内面51Gよりもニップ位置N1に近い位置にある状態が維持される。
また、図6に示すように、搬送ローラ23と紙粉取りローラ24とのニップ位置N1が設計上の適正位置N1Sに対して紙粉取りローラ24の付勢方向とは反対方向に、すなわち前向きにずれる場合がある。この場合、引っ張りコイルバネ90が縮んで、前向きに移動する紙粉取りローラ24に紙粉除去部材80が押し付けられることにより、紙粉除去部材80及び第2案内部材70が第2軸心X70周りに図6の時計方向に回動する。この際、第2案内面72Gの上端部は、第1案内面51Gよりもニップ位置N1に近い位置にある状態が維持される。
こうして、紙粉除去部材80及び第2案内部材70が紙粉取りローラ24に追従することにより、搬送ローラ23及び紙粉取りローラ24のニップ位置N1と、第2案内部材70の第2案内面72Gの上端部との段差が大きくなることを抑制できる。その結果、第2案内部材70の第2案内面72Gに案内されてニップ位置N1に突入しようとするシートSHの先端が紙粉取りローラ24に衝突し難くなる。
したがって、実施例1の画像形成装置1では、シートSHが紙粉取りローラ24に衝突することによる衝突音の発生を抑制できる。また、この画像形成装置1では、仮に第2案内部材70と紙粉除去部材80とを別々に設ける場合と比較して、部品点数を削減でき、ひいては、小型化及び製造コストの低廉化を実現できる。
また、この画像形成装置1では、図7に示すように、紙粉除去部材80が交点CP1、CP2とは異なる位置で紙粉取りローラ24に接触するように配置されていることにより、紙粉除去部材80及び第2案内部材70を紙粉取りローラ24に好適に追従させることができる。
さらに、この画像形成装置1では、図4〜図6に示すように、第2案内部材70が第2軸心X70周りに回動可能に設けられていることにより、仮に第2案内部材70が直動する場合と比較して、簡素化を実現できる。
また、この画像形成装置1では、図4等に示すように、第2案内部材70を介して紙粉除去部材80を紙粉取りローラ24に向けて付勢する付勢部材が引っ張りコイルバネ90である。そして、図7に示すように、紙粉除去部材80は、第2仮想線K2よりもニップ位置N1に近い位置で紙粉取りローラ24に接触するように配置されている。このような構成により、引っ張りコイルバネ90を第2案内部材70の第2案内面72Gに案内されるシートSHの邪魔になり難い位置に配置できる。
さらに、この画像形成装置1では、図6に示すように、搬送ローラ23の組み付け誤差等によってニップ位置N1が設計上の適正位置N1Sに対して紙粉取りローラ24の付勢方向とは反対方向に、すなわち前向きにずれる場合、引っ張りコイルバネ90が縮んで付勢力が小さくなる一方、ニップ位置N1を通過するシートSHが第2案内部材70の第2案内面72Gを押す力F1が紙粉除去部材80を紙粉取りローラ24に接近させる方向に作用する。これにより、図4に示すように、ニップ位置N1が設計上の適正位置N1Sにある場合と、図6に示すように、ニップ位置N1が設計上の適正位置N1Sに対して紙粉取りローラ24の付勢方向とは反対方向にずれる場合とで、紙粉除去部材80に作用する押圧力を一定に近づけることができる。
また、この画像形成装置1では、図5に示すように、搬送ローラ23の組み付け誤差等によってニップ位置N1が設計上の適正位置N1Sに対して紙粉取りローラ24の付勢方向に、すなわち後向きにずれる場合、引っ張りコイルバネ90が伸びて付勢力が大きくなるとともに、ニップ位置N1を通過するシートSHが第2案内部材70の第2案内面72Gを押す力F1が紙粉除去部材80を紙粉取りローラ24に接近させる方向に作用する。これにより、ニップ位置N1が設計上の適正位置N1Sに対して紙粉取りローラ24の付勢方向にずれる場合には、図4に示すように、ニップ位置N1が設計上の適正位置N1Sにある場合と比較して、紙粉除去部材80に作用する押圧力が大きくなるけれども、紙粉除去部材80が紙粉を確実に除去できる。さらに、厚いシートSHによって、第2案内部材70における第2板部72の上端部と第3板部73とが紙粉取りローラ24に接近する場合でも、第2案内部材70の第3板部73と紙粉取りローラ24との間で圧縮変形する紙粉除去部材80によって、第2案内部材70と紙粉取りローラ24との接触を抑制できる。
さらに、この画像形成装置1では、図7に示すように、紙粉除去部材80は、第1仮想線K1よりも搬送方向の上流側の位置で、すなわちニップ位置N1よりも下方の位置で、紙粉取りローラ24に接触するように配置されている。これにより、紙粉除去部材80によって取りこぼされた紙粉がニップ位置N1を通過するシートSHに再び付着してニップ位置N1よりも搬送方向の下流側に運ばれる不具合を抑制できる。
また、この画像形成装置1では、図7に示すように、紙粉除去部材80における紙粉取りローラ24に接触する接触面80Aは、第1軸心X24の径方向に略直交している。これにより、紙粉除去部材80の接触面80Aが紙粉取りローラ24に接触する面積を大きくできるので、紙粉除去部材80が紙粉を取りこぼしなく確実に除去できる。
(実施例2)
図8〜図10に示すように、実施例2の画像形成装置では、実施例1の画像形成装置1に係る紙粉除去部材80、第2案内部材70及び引っ張りコイルバネ90の代わりに、紙粉除去部材280、第2案内部材270及び圧縮コイルバネ290を採用している。圧縮コイルバネ290は、本発明の「付勢部材」の一例である。実施例2のその他の構成は実施例1と同様である。このため、実施例1と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略又は簡略する。
図8に示すように、第2案内部材270は、ニップ位置N1よりも搬送方向の上流側に配置されている。第2案内部材270は、第1板部271、第2板部272及び第3板部273を有している。
第1板部271は、フレーム本体31Aの底壁に隣接する位置で略水平に延在している。第1板部271の前端は、第1軸心X24と平行な第2軸心X270周りに回動可能にフレーム本体31Aに支持されている。第2軸心X270は、前後方向において、第1軸心X24とニップ位置N1との間に位置している。第1板部271の後端は、ニップ位置N1のほぼ真下、かつ第1案内部材50の第1案内面51Gよりも前方に位置している。
第2板部272は、その下端が第1板部271の後端に接続し、ニップ位置N1に接近するように上向きに延びている。第2板部272の上端は、楔状に尖っている。第2板部272の上端は、ニップ位置N1の近傍において、紙粉取りローラ24の外周面24Aに対して小さい隙間を有して対向している。
第3板部273は、その後端が第2板部272の中間部に接続し、前向きに略水平に延びている。そして、第3板部273は屈曲して、紙粉取りローラ24の外周面24Aに対向しつつ前向きに上り傾斜している。
第3板部273の前向きに上り傾斜する部分には、圧縮コイルバネ290の上端部が当接している。圧縮コイルバネ290は、その上端部から前向きに下り傾斜するように配置されている。圧縮コイルバネ290の下端部は、フレーム本体31Aに当接している。このような圧縮コイルバネ290の付勢力によって、第2案内部材270は、第2軸心X270周りに図8の反時計方向に回動するように付勢されている。
紙粉除去部材280は、第2案内部材270の第3板部273の前向きに上り傾斜する部分における紙粉取りローラ24の外周面24Aと対向する面に保持されている。紙粉除去部材280が第3板部273に保持される構成や、紙粉除去部材280の構成材料等については、実施例1に係る紙粉除去部材80と同様である。
圧縮コイルバネ290の付勢力によって第2案内部材270の第3板部273の前向きに上り傾斜する部分が紙粉取りローラ24の外周面24Aに接近するように付勢されることにより、紙粉除去部材280が紙粉取りローラ24の外周面24Aに押し付けられる。つまり、圧縮コイルバネ290は、第2案内部材270を介して、紙粉除去部材280を紙粉取りローラ24に向けて付勢している。
紙粉除去部材280が紙粉取りローラ24の外周面24Aに接触する位置は、以下のように設定されている。
図7に示すように、紙粉除去部材280は、交点CP1、CP2とは異なる位置で紙粉取りローラ24に接触するように配置されている。また、紙粉除去部材280は、第2仮想線K2よりもニップ位置N1から遠い位置で紙粉取りローラ24に接触するように配置されている。さらに、紙粉除去部材280は、第1仮想線K1よりも搬送方向の上流側の位置で紙粉取りローラ24に接触するように配置されている。
紙粉除去部材280における紙粉取りローラ24に接触する接触面280Aは、第1軸心X24の径方向に略直交している。
図8に示すように、第2案内部材270は、第2案内面272Gを有している。第2案内面272Gは、第2板部272における後方を向く面によって形成されている。
第2案内面272Gの下端部は、第1案内面51Gよりも前方の位置にある。第2案内面272Gの上端部は、第1案内面51Gよりも後方の位置、すなわち、第1案内面51Gよりもニップ位置N1に近い位置にある。
図8は、ニップ位置N1が設計上の適正位置N1Sにある状態を示している。図9及び図10では、ニップ位置N1の設計上の適正位置N1Sを白丸で図示している。そして、図9では、搬送ローラ23の位置が後方にずれることによって設計上の適正位置N1Sよりも後方にずれたニップ位置N1を黒丸で図示している。また、図10では、搬送ローラ23の位置が前方にずれることによって設計上の適正位置N1Sよりも前方にずれたニップ位置N1を黒丸で図示している。なお、図9及び図10では、搬送ローラ23やニップ位置N1の位置ずれを誇張して図示している。
図9に示すように、ニップ位置N1が設計上の適正位置N1Sよりも後方にずれた場合、圧縮コイルバネ290が伸びて、後向きに移動する紙粉取りローラ24に紙粉除去部材28が押し付けられることにより、紙粉除去部材80及び第2案内部材270が第2軸心X270周りに図9の反時計方向に回動する。つまり、紙粉除去部材280及び第2案内部材270が後向きに移動する紙粉取りローラ24に追従する。この際、第2案内面272Gの上端部は、第1案内面51Gよりもニップ位置N1に近い位置にある状態が維持される。
また、図10に示すように、ニップ位置N1が設計上の適正位置N1Sよりも前方にずれた場、前向きに移動する紙粉取りローラ24によって紙粉除去部材280が押されて、紙粉除去部材280及び第2案内部材270が第2軸心X270周りに図10の時計方向に回動する。つまり、紙粉除去部材280及び第2案内部材270が前向きに移動する紙粉取りローラ24に追従する。この際、第2案内面272Gの上端部は、第1案内面51Gよりもニップ位置N1に近い位置にある状態が維持される。
図8〜図10に示すように、ニップ位置N1が設計上の適正位置N1Sからずれているか否かにかかわらず、搬送ローラ23及び紙粉取りローラ24は、経路P1に沿って案内されるシートSHをニップ位置N1で挟持し、画像形成部3に向けて搬送する。この際、第2案内部材270の第2案内面272Gは、第1案内部材50の第1案内面51GによるシートSHの案内を引き継いで、そのシートSHの先端をニップ位置N1に向けて案内する。
また、この際、シートSHに付着する紙粉は、紙粉取りローラ24の外周面24Aに接触することにより、シートSHから紙粉取りローラ24に移行する。そして、紙粉除去部材280は、紙粉取りローラ24の外周面24Aに付着した紙粉を除去する。
このような構成である実施例2の画像形成装置では、紙粉除去部材280及び第2案内部材270が紙粉取りローラ24に追従することにより、搬送ローラ23及び紙粉取りローラ24のニップ位置N1と、第2案内部材270の第2案内面272Gの上端部との段差が大きくなることを抑制できる。その結果、第2案内部材270の第2案内面272Gに案内されてニップ位置N1に突入しようとするシートSHの先端が紙粉取りローラ24に衝突し難くなる。
したがって、実施例2の画像形成装置では、実施例1の画像形成装置1と同様に、シートSHが紙粉取りローラ24に衝突することによる衝突音の発生を抑制できる。また、この画像形成装置では、仮に第2案内部材270と紙粉除去部材280とを別々に設ける場合と比較して、部品点数を削減でき、ひいては、小型化及び製造コストの低廉化を実現できる。
また、この画像形成装置では、図8等に示すように、第2案内部材270を介して紙粉除去部材280を紙粉取りローラ24に向けて付勢する付勢部材が圧縮コイルバネ290である。そして、図7に示すように、紙粉除去部材280は、第2仮想線K2よりもニップ位置N1から遠い位置で紙粉取りローラ24に接触するように配置されている。このような構成により、圧縮コイルバネ290を第2案内部材270の第2案内面272Gに案内されるシートSHの邪魔になり難い位置に配置できる。
さらに、この画像形成装置では、図10に示すように、搬送ローラ23の組み付け誤差等によってニップ位置N1が設計上の適正位置N1Sに対して紙粉取りローラ24の付勢方向とは反対方向に、すなわち前向きにずれる場合、圧縮コイルバネ290が縮んで付勢力が大きくなる一方、ニップ位置N1を通過するシートSHが第2案内部材270の第2案内面272Gを押す力F2が紙粉除去部材280を紙粉取りローラ24から離間させる方向に作用する。これにより、図8に示すように、ニップ位置N1が設計上の適正位置N1Sにある場合と、図10に示すように、ニップ位置N1が設計上の適正位置N1Sに対して紙粉取りローラ24の付勢方向とは反対方向にずれる場合とで、紙粉除去部材280に作用する押圧力を一定に近づけることができる。
また、この画像形成装置1では、図9に示すように、搬送ローラ23の組み付け誤差等によってニップ位置N1が設計上の適正位置N1Sに対して紙粉取りローラ24の付勢方向に、すなわち後向きにずれる場合、圧縮コイルバネ290が伸びて付勢力が小さくなるとともに、ニップ位置N1を通過するシートSHが第2案内部材270の第2案内面272Gを押す力F2が紙粉除去部材280を紙粉取りローラ24から離間させる方向に作用する。これにより、ニップ位置N1が設計上の適正位置N1Sに対して紙粉取りローラ24の付勢方向にずれる場合には、図8に示すように、ニップ位置N1が設計上の適正位置N1Sにある場合と比較して、紙粉除去部材280に作用する押圧力が小さくなるけれども、紙粉除去部材280の耐久性を向上させることができる。
さらに、この画像形成装置では、図7に示すように、紙粉除去部材280が第1仮想線K1よりも搬送方向の上流側の位置で、すなわちニップ位置N1よりも下方の位置で、紙粉取りローラ24に接触するように配置されているので、第2案内部材270の大型化を抑制できる。
以上において、本発明を実施例1、2に即して説明したが、本発明は上記実施例1、2に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
本発明は例えば、画像形成装置又は複合機等に利用可能である。
1…画像形成装置、SH…シート、3…画像形成部
20…給送部、50…第1案内部材、23…搬送ローラ
N1…ニップ位置、24…紙粉取りローラ
80、280…紙粉除去部材、70、270…第2案内部材
90、290…付勢部材(90…引っ張りコイルバネ、290…圧縮コイルバネ)
X24…第1軸心、K1…第1仮想線、K2…第2仮想線
24A…紙粉取りローラの外周面
CP1、CP2…紙粉取りローラの外周面と第2仮想線とが交わる2つの交点
X70、X270…第2軸心、80A、280A…接触面

Claims (8)

  1. シートに画像を形成する画像形成部と、
    シートを前記画像形成部に向けて給送する給送部と、
    前記給送部によって給送されるシートを前記画像形成部に向けて案内する第1案内部材と、
    前記第1案内部材に案内されるシートを前記給送部から前記画像形成部に向かう搬送方向に搬送する搬送ローラと、
    前記搬送ローラに向けて付勢されてニップ位置で前記搬送ローラとともにシートを挟持可能な紙粉取りローラと、
    前記紙粉取りローラに接触して前記紙粉取りローラに付着した紙粉を除去する紙粉除去部材と、
    前記ニップ位置よりも前記搬送方向の上流側に配置され、前記紙粉除去部材を保持し、前記第1案内部材から案内されるシートを前記ニップ位置に向けて案内する第2案内部材と、
    前記第2案内部材を介して、前記紙粉除去部材を前記紙粉取りローラに向けて付勢する付勢部材と、を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記紙粉取りローラの第1軸心と前記ニップ位置とを結ぶ直線を第1仮想線とし、
    前記第1軸心の径方向に延び、かつ前記第1仮想線に直交する直線を第2仮想線とすると、
    前記紙粉除去部材は、前記紙粉取りローラの外周面と前記第2仮想線とが交わる2つの交点とは異なる位置で前記紙粉取りローラに接触するように配置されている請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記第2案内部材は、前記第1軸心と平行な第2軸心周りに回動可能に設けられている請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記付勢部材は、引っ張りコイルバネであり、
    前記紙粉除去部材は、前記第2仮想線よりも前記ニップ位置に近い位置で前記紙粉取りローラに接触するように配置されている請求項3記載の画像形成装置。
  5. 前記紙粉除去部材は、前記第1仮想線よりも前記搬送方向の上流側の位置で前記紙粉取りローラに接触するように配置されている請求項4記載の画像形成装置。
  6. 前記付勢部材は、圧縮コイルバネであり、
    前記紙粉除去部材は、前記第2仮想線よりも前記ニップ位置から遠い位置で前記紙粉取りローラに接触するように配置されている請求項3記載の画像形成装置。
  7. 前記紙粉除去部材は、前記第1仮想線よりも前記搬送方向の上流側の位置で前記紙粉取りローラに接触するように配置されている請求項6記載の画像形成装置。
  8. 前記紙粉除去部材における前記紙粉取りローラに接触する接触面は、前記第1軸心の径方向に略直交している請求項1乃至7のいずれか1項記載の画像形成装置。
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