JP2019162851A - 液体吐出ユニット、液体吐出装置および液体吐出方法 - Google Patents

液体吐出ユニット、液体吐出装置および液体吐出方法 Download PDF

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公人 安部
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Abstract

【課題】画質の安定した印刷を行うことができる液体吐出ユニット、液体吐出装置および液体吐出方法を提供する。【解決手段】対象物に対して液体を吐出するヘッドと、対象物を加熱するヒータと、対象物に対してヘッドから有色の液体を吐出させて形成されたドットパターンから、そのドットパターンのサイズおよび濃度を検出して取得するパターン取得部と、パターン取得部により検出されたサイズおよび濃度に基づいて、ヘッドによる液体の吐出量とヒータによる加熱温度との少なくとも一方を補正する補正部と、を備える。【選択図】図5

Description

本発明は、液体吐出ユニット、液体吐出装置および液体吐出方法に関する。
インクジェットプリンタの中には、非浸透性メディア(用紙)に対して印刷を行うために、当該メディアをヒータにより加熱し、加熱されたメディアにインクを吐出することでインクを乾燥させるものが知られている。使用されるインクとしては、例えば、ソルベント系インクまたはラテックス系インク等がある。この場合、メディアを加熱して印刷を行うプリンタでは、メディアを加熱するための熱が記録ヘッドに伝わり、当該記録ヘッドのインクの吐出量が変動して、画質が安定しないという問題がある。例えば、ヒータによる過度の加熱は、熱が記録ヘッドに伝わることによる温度上昇により、不吐出または吐出不良を引き起こす要因となる。一方、ヒータによる加熱が不足すると、にじみ、および濃度ムラ等の不具合が発生する要因となる。そのため、メディアを加熱して印刷を行うプリンタでは、ヒータ温度を適切に制御する必要がある。
また、上述のように、吐出の不良等に対応するため、吐出を補正する目的で、メディアに吐出したドットパターンの面積を検出し、当該面積に応じて吐出動作を行うための駆動波形を補正する技術が開示されている(特許文献1参照)。
しかしながら、メディアを加熱して印刷を行うプリンタの場合、メディア上のインクの状態は、吐出のみではないため、特許文献1の技術のみでは、画質が安定しないという問題があった。
本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであって、画質の安定した印刷を行うことができる液体吐出ユニット、液体吐出装置および液体吐出方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、対象物に対して液体を吐出するヘッドと、前記対象物を加熱するヒータと、前記対象物に対して前記ヘッドから有色の液体を吐出させて形成されたドットパターンから、該ドットパターンのサイズおよび濃度を検出して取得するパターン取得部と、前記パターン取得部により検出された前記サイズおよび前記濃度に基づいて、前記ヘッドによる液体の吐出量と前記ヒータによる加熱温度との少なくとも一方を補正する補正部と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、画質の安定した印刷を行うことができる。
図1は、実施形態に係るインクジェット記録装置の要部構成の一例を示す図である。 図2は、実施形態のキャリッジの構成の一例を示す模式図である。 図3は、実施形態に係るインクジェット記録装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 図4は、実施形態のキャリッジにおけるパターン検出センサおよび光源の配置例を示す図である。 図5は、実施形態に係る制御部の機能ブロック構成の一例を示す図である。 図6は、実施形態のキャリッジにおけるパターン検出センサにより検出されたドットパターン、およびドットパターンの形成方法の一例を示す図である。 図7は、メディア温度が適正である場合に、吐出量が変動した場合のドットパターンの一例を示す図である。 図8は、吐出量が適正である場合に、メディア温度が変動した場合のドットパターンの一例を示す図である。 図9は、吐出量およびメディア温度が共に適正外である場合のドットパターンの一例を示す図である。 図10は、実施形態に係るインクジェット記録装置の補正処理の一例を示すフローチャートである。 図11は、実施例におけるチェックパターンを示す図である。 図12は、実施例における色境界の状態を示す図である。
以下に、図1〜図10を参照しながら、本発明に係る液体吐出ユニット、液体吐出装置および液体吐出方法の実施形態を詳細に説明する。また、以下の実施形態によって本発明が限定されるものではなく、以下の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想到できるもの、実質的に同一のもの、およびいわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、以下の実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換、変更および組み合わせを行うことができる。
(インクジェット記録装置の構成)
図1は、実施形態に係るインクジェット記録装置の要部構成の一例を示す図である。図2は、実施形態のキャリッジの構成の一例を示す模式図である。図1および図2を参照しながら、本実施形態に係るインクジェット記録装置10の要部構成について説明する。本実施形態では、図1に示すインクジェット記録装置10を、シリアル型のインクジェット記録装置(液体吐出装置の一例)として説明する。
図1に示すように、本実施形態に係るインクジェット記録装置10は、プラテン11と、ロールメディア収納部12と、巻取りロール13と、搬送部14と、画像形成部20と、を備えている。
プラテン11は、画像形成部20からのインク(液体の一例)の吐出時にメディア100(対象物の一例)を非記録面側から支持する部材である。ロールメディア収納部12は、給紙手段であり、巻かれたメディア100がセットされている部材である。ロールメディア収納部12には、幅方向のサイズが異なるメディア100をセットすることができる。巻取りロール13は、排紙手段であり、回収するために、画像形成(印刷)されたメディア100が巻き取られたものである。上述のプラテン11、ロールメディア収納部12および巻取りロール13は、メディア100がロールメディア収納部12からプラテン11を経て、巻取りロール13に到達するように配置されている。
搬送部14は、メディア100を搬送方向(副走査方向)に搬送させる機能を有する部材である。搬送部14は、図1に示すように、メディア100の下方に配置され、搬送方向に送る送りローラ141と、プラテン11の上方に配置される押えローラ142とによって構成されている。送りローラ141と押えローラ142との間に、メディア100が挟み込まれる。送りローラ141が回転することによって、プラテン11上に搬入されたメディア100が、前方(図1に示す矢印方向)に向けて搬送される。
画像形成部20は、メディア100に対してプラテン11と対向する位置に配置された、インクを吐出する装置である。画像形成部20は、キャリッジ21と、パターン検出センサ24と、を有する。なお、本実施形態においてインクが吐出される対象物として、メディア100について説明しているが、これに限定されるものではなく、対象物としては中間転写ベルト等の液体が付着可能なものであればよい。また、吐出させるのはインクに限定されるものではなく、有色(黒色、灰色を含む)の液体であってもよい。また、対象物に画像を形成する装置に限定されるものではなく、液体を対象物に付着させる装置であれば適用可能である。
キャリッジ21は、プラテン11側の面に記録ヘッド22(ヘッドの一例)を備えている。記録ヘッド22は、インクを吐出する複数の吐出口であるノズル孔が配列したノズル列を有する液体吐出ヘッドである。記録ヘッド22は、図2に示すように、カラーインクを吐出するノズル列を有するカラーインク用吐出ヘッド221と、背景インク(下地用インクを含む)を吐出するノズル列を有する背景インク用吐出ヘッド222と、を有する。
図2に示すように、キャリッジ21の主走査方向において、カラーインク用吐出ヘッド221の配置位置に対して背景インク用吐出ヘッド222の一部が重なるように配置されている。すなわち、背景インク用吐出ヘッド222は、副走査方向でのカラーインク用吐出ヘッド221の配置位置に対して、メディア100の搬送方向の上流側にずれて配置される。また、プラテン11を基準にして、ロールメディア収納部12が配置される側を上流側とし、巻取りロール13が配置される側を下流側としている。つまり、図2に示される吐出用ヘッドの配置は表刷り印刷用の配置となる。なお、副走査方向でのカラーインク用吐出ヘッド221の配置位置に対して、背景インク用吐出ヘッド222をメディア100の搬送方向の下流側にずれて配置されたものは、裏刷り印刷用となる。
キャリッジ21は、図2に示すように、主走査方向に延在するガイドシャフト23によって、摺動可能に保持される。キャリッジ21は、後述する主走査モータ72の回転駆動によって、ガイドシャフト23の方向(主走査方向)に沿って、移動する。また、キャリッジ21は、サブタンクを搭載し、メインタンクからサブタンクにインクを補充供給する構成となっている。なお、この構成に代えて、キャリッジ21に記録ヘッド22の各ヘッドに液体を供給するインクカートリッジを着脱自在に搭載できる構成としてもよい。
図2に示すように、記録ヘッド22のカラーインク用吐出ヘッド221として、イエロー(Ye)、マゼンタ(Ma)、シアン(Cy)、ブラック(Bk)の各色のインク滴を吐出する4個の液体吐出ヘッドが設けられる。また、記録ヘッド22の背景インク用吐出ヘッド222として、白またはシルバー等の背景色(BG)のインク滴を吐出する1個の液体吐出ヘッドが設けられる。カラーインク用吐出ヘッド221および背景インク用吐出ヘッド222から吐出されるインク滴の吐出動作は、各ヘッドの各ノズルに対応して設けられる駆動素子に印加する駆動パルスによって制御される。駆動素子として、例えば、PZT等の圧電素子が用いられる。また、吐出方法としては、バブルジェット(登録商標)方式を適用するものとしてもよい。
パターン検出センサ24は、記録ヘッド22から吐出されたインク滴によりメディア100上で形成されたドットパターン等を検出するセンサである。具体的には、パターン検出センサ24は、ドットパターン等の画像を撮像する2次元イメージセンサである。パターン検出センサ24は、例えば、CMOS(Complementary MOS)イメージセンサまたはCCD(Charge−Coupled Device)イメージセンサである。パターン検出センサ24は、例えば、図2に示すように、キャリッジ21の側面に取り付けられている。
また、インクジェット記録装置10は、図1に示すように、メディア加熱部30と、温風ファン34とを、さらに備えている。
メディア加熱部30は、プリントヒータ31(ヒータの一例)と、プリヒータ32(ヒータの一例)と、ポストヒータ33(ヒータの一例)と、を備えている。
プリントヒータ31は、画像形成部20が設けられた画像形成領域に設けられ、記録ヘッド22のノズルから噴射されるインク滴が着弾するメディア100を加熱するヒータである。プリヒータ32は、プリントヒータ31のメディア100の搬送方向上流側に設けられ、メディア100を予備的に加熱するヒータである。ポストヒータ33は、プリントヒータ31のメディア100の搬送方向下流側に設けられ、メディア100を引き続き加熱し、着弾したインク滴の乾燥を促すヒータである。プリントヒータ31、プリヒータ32およびポストヒータ33には、セラミックまたはニクロム線を用いた電熱ヒータ等が用いられる。
温風ファン34は、ポストヒータ33のメディア100の搬送方向下流側に設けられ、メディア100のインク滴が着弾した記録面に温風を吹き付けるファンである。温風ファン34によって、記録面のインクに直接温風が当たる。これによって、記録面周辺の雰囲気の湿度を下げ、巻取りロール13でメディア100が巻き取られる前にインクを乾燥させることができる。
このように、インクジェット記録装置10には、乾燥機構が搭載されており、塩化ビニル、PET(PolyEthylene Terephthalate)、またはアクリル等のインクが染みこまない非浸透系メディアにも印字が可能である。非浸透系メディアに対しては、溶剤系のインク、または樹脂成分の多い水性レジンインクが良好である。
本実施形態に係るインクジェット記録装置10に用いる有色の液体(インク)としては、特に制限なく用いることができる。特に、水、有機溶剤、色材、樹脂を含有するインクを用いると、定着性に優れることから、画像ムラを抑制でき好ましい。また、インクには界面活性剤、添加剤を添加してもよい。以下、本実施形態に係るインクジェット記録装置10に用いる有色の液体、特にインクに用いる成分、有機溶剤、水、色材、有機溶剤、樹脂、界面活性剤、添加剤等について説明する。
<有機溶剤>
色の液体、インクに使用する有機溶剤としては特に制限されず、水溶性有機溶剤を用いることができる。例えば、多価アルコール類、多価アルコールアルキルエーテル類や多価アルコールアリールエーテル類等のエーテル類、含窒素複素環化合物、アミド類、アミン類、含硫黄化合物類が挙げられる。
水溶性有機溶剤の具体例としては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,2−ペンタンジオール、1,3−ペンタンジオール、1,4−ペンタンジオール、2,4−ペンタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,3−ヘキサンジオール、2,5−ヘキサンジオール、1,5−ヘキサンジオール、グリセリン、1,2,6−ヘキサントリオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、エチル−1,2,4−ブタントリオール、1,2,3−ブタントリオール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、ペトリオール等の多価アルコール類、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、テトラエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル等の多価アルコールアルキルエーテル類、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテル等の多価アルコールアリールエーテル類、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、N−ヒドロキシエチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、ε−カプロラクタム、γ−ブチロラクトン等の含窒素複素環化合物、ホルムアミド、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド等のアミド類、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエチルアミン等のアミン類、ジメチルスルホキシド、スルホラン、チオジエタノール等の含硫黄化合物、プロピレンカーボネート、炭酸エチレン等が挙げられる。湿潤剤として機能するだけでなく、良好な乾燥性を得られることから、沸点が250℃以下の有機溶剤を用いることが好ましい。
炭素数8以上のポリオール化合物、およびグリコールエーテル化合物も好適に使用される。炭素数8以上のポリオール化合物の具体例としては、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール等が挙げられる。グリコールエーテル化合物の具体例としては、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、テトラエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル等の多価アルコールアルキルエーテル類;エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテル等の多価アルコールアリールエーテル類等が挙げられる。
炭素数8以上のポリオール化合物、およびグリコールエーテル化合物は、記録媒体として紙を用いた場合に、インクの浸透性を向上させることができる。特に、下記の一般式(1)で表される化合物を含むインクを用いると、吐出信頼性を向上させ、にじみ、濃度ムラを効果的に抑制でき好ましい。
Figure 2019162851
一般式(1)中のR1、R2、およびR3は、それぞれ独立に、炭素数1以上8以下の炭化水素基を表す。また、一般式(1)で表される化合物としてはR1、R2およびR3が全てメチル基である3−メトキシ−N,N−ジメチルプロピオンアミドや、R1がn−ブチル基であり、R2およびR3メチル基である3−ブトキシ−N,N−ジメチルプロピオンを挙げることができるが、3−メトキシ−N,N−ジメチルプロピオンアミドが特に好ましい。商品名としてはR1、R2およびR3が全てメチル基であるものとしてはエクアミドM100(出光興産社製)を挙げることができ、R1がn−ブチル基であり、R2およびR3メチル基であるものとしてはエクアミドB100(出光興産社製)を挙げることができる。
有機溶剤のインク中における含有量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、インクの乾燥性および吐出信頼性の点から、10質量%以上60質量%以下が好ましく、20質量%以上60質量%以下がより好ましい。
<水>
インクにおける水の含有量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、インクの乾燥性および吐出信頼性の点から、10質量%以上90質量%以下が好ましく、20質量%〜60質量%がより好ましい。
<色材>
色材としては特に限定されず、顔料、染料を使用可能である。顔料としては、無機顔料または有機顔料を使用することができる。これらは、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。また、混晶を使用してもよい。顔料としては、例えば、ブラック顔料、イエロー顔料、マゼンダ顔料、シアン顔料、白色顔料、緑色顔料、橙色顔料、金色や銀色等の光沢色顔料やメタリック顔料等を用いることができる。無機顔料として、酸化チタン、酸化鉄、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、バリウムイエロー、カドミウムレッド、クロムイエローに加え、コンタクト法、ファーネス法、サーマル法等の公知の方法によって製造されたカーボンブラックを使用することができる。また、有機顔料としては、アゾ顔料、多環式顔料(例えば、フタロシアニン顔料、ペリレン顔料、ペリノン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサジン顔料、インジゴ顔料、チオインジゴ顔料、イソインドリノン顔料、キノフタロン顔料等)、染料キレート(例えば、塩基性染料型キレート、酸性染料型キレート等)、ニトロ顔料、ニトロソ顔料、アニリンブラック等を使用できる。これらの顔料のうち、溶媒と親和性のよいものが好ましく用いられる。その他、樹脂中空粒子、無機中空粒子の使用も可能である。
顔料の具体例として、黒色用としては、ファーネスブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、チャンネルブラック等のカーボンブラック(C.I.ピグメントブラック7)類、または銅、鉄(C.I.ピグメントブラック11)、酸化チタン等の金属類、アニリンブラック(C.I.ピグメントブラック1)等の有機顔料が挙げられる。さらに、カラー用としては、C.I.ピグメントイエロー1、3、12、13、14、17、24、34、35、37、42(黄色酸化鉄)、53、55、74、81、83、95、97、98、100、101、104、108、109、110、117、120、138、150、153、155、180、185、213、C.I.ピグメントオレンジ5、13、16、17、36、43、51、C.I.ピグメントレッド1、2、3、5、17、22、23、31、38、48:2、48:2(パーマネントレッド2B(Ca))、48:3、48:4、49:1、52:2、53:1、57:1(ブリリアントカーミン6B)、60:1、63:1、63:2、64:1、81、83、88、101(べんがら)、104、105、106、108(カドミウムレッド)、112、114、122(キナクリドンマゼンタ)、123、146、149、166、168、170、172、177、178、179、184、185、190、193、202、207、208、209、213、219、224、254、264、C.I.ピグメントバイオレット1(ローダミンレーキ)、3、5:1、16、19、23、38、C.I.ピグメントブルー1、2、15(フタロシアニンブルー)、15:1、15:2、15:3、15:4(フタロシアニンブルー)、16、17:1、56、60、63、C.I.ピグメントグリーン1、4、7、8、10、17、18、36、等がある。
染料としては、特に限定されることなく、酸性染料、直接染料、反応性染料、および塩基性染料が使用可能であり、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。染料の具体例として、例えば、C.I.アシッドイエロー 17,23,42,44,79,142、C.I.アシッドレッド 52,80,82,249,254,289、C.I.アシッドブルー 9,45,249、C.I.アシッドブラック 1,2,24,94、C.I.フードブラック 1,2、C.I.ダイレクトイエロー 1,12,24,33,50,55,58,86,132,142,144,173、C.I.ダイレクトレッド 1,4,9,80,81,225,227、C.I.ダイレクトブルー 1,2,15,71,86,87,98,165,199,202、C.I.ダイレクドブラック 19,38,51,71,154,168,171,195、C.I.リアクティブレッド 14,32,55,79,249、C.I.リアクティブブラック 3,4,35が挙げられる。
インク中の色材の含有量は、画像濃度の向上、良好な定着性や吐出安定性の点から、0.1質量%以上15質量%以下が好ましく、より好ましくは1質量%以上10質量%以下である。
顔料を分散してインクを得るためには、顔料に親水性官能基を導入して自己分散性顔料とする方法、顔料の表面を樹脂で被覆して分散させる方法、分散剤を用いて分散させる方法、等が挙げられる。顔料に親水性官能基を導入して自己分散性顔料とする方法としては、例えば、顔料(例えばカーボン)にスルホン基やカルボキシル基等の官能基を付加することで、水中に分散可能とする方法が挙げられる。顔料の表面を樹脂で被覆して分散させる方法としては、顔料をマイクロカプセルに包含させ、水中に分散可能とする方法が挙げられる。これは、樹脂被覆顔料と言い換えることができる。この場合、インクに配合される顔料はすべて樹脂に被覆されている必要はなく、本発明の効果が損なわれない範囲において、被覆されない顔料や、部分的に被覆された顔料がインク中に分散していてもよい。分散剤を用いて分散させる方法としては、界面活性剤に代表される、公知の低分子型の分散剤、高分子型の分散剤を用いて分散する方法が挙げられる。分散剤としては、顔料に応じて例えば、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン界面活性剤等を使用することが可能である。竹本油脂社製RT−100(ノニオン系界面活性剤)や、ナフタレンスルホン酸Naホルマリン縮合物も、分散剤として好適に使用できる。分散剤は1種を単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
<顔料分散体>
顔料に、水や有機溶剤等の材料を混合してインクを得ることが可能である。また、顔料と、その他水や分散剤等を混合して顔料分散体としたものに、水や有機溶剤等の材料を混合してインクを製造することも可能である。顔料分散体は、水、顔料、顔料分散剤、必要に応じてその他の成分を混合、分散し、粒径を調整して得られる。分散は分散機を用いるとよい。顔料分散体における顔料の粒径については特に制限はないが、顔料の分散安定性が良好となり、吐出安定性、画像濃度等の画像品質も高くなる点から、最大個数換算で最大頻度が20[nm]以上500[nm]以下が好ましく、20[nm]以上150[nm]以下がより好ましい。顔料の粒径は、粒度分析装置(ナノトラック Wave−UT151、マイクロトラック・ベル株式会社製)を用いて測定することができる。顔料分散体における顔料の含有量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、良好な吐出安定性が得られ、また、画像濃度を高める点から、0.1質量%以上50質量%以下が好ましく、0.1質量%以上30質量%以下がより好ましい。顔料分散体は、必要に応じて、フィルター、遠心分離装置等で粗大粒子をろ過し、脱気することが好ましい。
<樹脂>
インク中に含有する樹脂の種類としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、スチレン系樹脂、ブタジエン系樹脂、スチレン−ブタジエン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、アクリルスチレン系樹脂、アクリルシリコーン系樹脂等が挙げられる。これらの樹脂からなる樹脂粒子を用いてもよい。樹脂粒子を、水を分散媒として分散した樹脂エマルションの状態で、色材や有機溶剤等の材料と混合してインクを得ることが可能である。樹脂粒子としては、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。また、これらは、1種を単独で用いても、2種類以上の樹脂粒子を組み合わせて用いてもよい。樹脂粒子の体積平均粒径としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、良好な定着性、高い画像硬度を得る点から、10[nm]以上1000[nm]以下が好ましく、10[nm]以上200nm[以下]がより好ましく、10[nm]以上100[nm]以下が特に好ましい。体積平均粒径は、例えば、粒度分析装置(ナノトラック Wave−UT151、マイクロトラック・ベル株式会社製)を用いて測定することができる。樹脂の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、定着性、インクの保存安定性の点から、インク全量に対して、1質量%以上30質量%以下が好ましく、5質量%以上20質量%以下がより好ましい。
<界面活性剤>
界面活性剤としては、シリコーン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤のいずれも使用可能である。シリコーン系界面活性剤には特に制限はなく目的に応じて適宜選択することができる。中でも高pHでも分解しないものが好ましく、例えば、側鎖変性ポリジメチルシロキサン、両末端変性ポリジメチルシロキサン、片末端変性ポリジメチルシロキサン、側鎖両末端変性ポリジメチルシロキサン等が挙げられ、変性基としてポリオキシエチレン基、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン基を有するものが、水系界面活性剤として良好な性質を示すので特に好ましい。また、シリコーン系界面活性剤として、ポリエーテル変性シリコーン系界面活性剤を用いることもでき、例えば、ポリアルキレンオキシド構造をジメチルシロキサンのSi部側鎖に導入した化合物等が挙げられる。フッ素系界面活性剤としては、例えば、パーフルオロアルキルスルホン酸化合物、パーフルオロアルキルカルボン酸化合物、パーフルオロアルキルリン酸エステル化合物、パーフルオロアルキルエチレンオキサイド付加物およびパーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマー化合物が、起泡性が小さいので特に好ましい。パーフルオロアルキルスルホン酸化合物としては、例えば、パーフルオロアルキルスルホン酸、パーフルオロアルキルスルホン酸塩等が挙げられる。また、パーフルオロアルキルカルボン酸化合物としては、例えば、パーフルオロアルキルカルボン酸、パーフルオロアルキルカルボン酸塩等が挙げられる。パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマー化合物としては、パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマーの硫酸エステル塩、パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマーの塩等が挙げられる。これらフッ素系界面活性剤における塩の対イオンとしては、Li、Na、K、NH、NHCHCHOH、NH(CHCHOH)、NH(CHCHOH)等が挙げられる。両性界面活性剤としては、例えばラウリルアミノプロピオン酸塩、ラウリルジメチルベタイン、ステアリルジメチルベタイン、ラウリルジヒドロキシエチルベタイン等が挙げられる。ノニオン系界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレンアルキルアミド、ポリオキシエチレンプロピレンブロックポリマー、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、アセチレンアルコールのエチレンオキサイド付加物等が挙げられる。アニオン系界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、ドデシルベンゼンスルホン酸塩、ラウリル酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートの塩、等が挙げられる。これらは、1種を単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
シリコーン系界面活性剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、側鎖変性ポリジメチルシロキサン、両末端変性ポリジメチルシロキサン、片末端変性ポリジメチルシロキサン、側鎖両末端変性ポリジメチルシロキサン等が挙げられ、変性基としてポリオキシエチレン基、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン基を有するポリエーテル変性シリコーン系界面活性剤が水系界面活性剤として良好な性質を示すので特に好ましい。このような界面活性剤としては、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。市販品としては、例えば、ビックケミー株式会社、信越化学工業株式会社、東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社、日本エマルジョン株式会社、共栄社化学等から入手できる。上記のポリエーテル変性シリコーン系界面活性剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、下記の一般式(2)式で表わされる、ポリアルキレンオキシド構造をジメチルポリシロキサンのSi部側鎖に導入したもの等が挙げられる。
Figure 2019162851
一般式(2)中のm、n、a、およびbは、それぞれ独立に、整数を表わし、Rは、アルキレン基を表し、R’は、アルキル基を表す。
上記のポリエーテル変性シリコーン系界面活性剤としては、市販品を用いることができ、例えば、KF−618、KF−642、KF−643(信越化学工業株式会社)、EMALEX−SS−5602、SS−1906EX(日本エマルジョン株式会社)、FZ−2105、FZ−2118、FZ−2154、FZ−2161、FZ−2162、FZ−2163、FZ−2164(東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社)、BYK−33、BYK−387(ビックケミー株式会社)、TSF4440、TSF4452、TSF4453(東芝シリコン株式会社)等が挙げられる。
フッ素系界面活性剤としては、フッ素置換した炭素数が2〜16の化合物が好ましく、フッ素置換した炭素数が4〜16である化合物がより好ましい。また、フッ素系界面活性剤としては、パーフルオロアルキルリン酸エステル化合物、パーフルオロアルキルエチレンオキサイド付加物、およびパーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマー化合物等が挙げられる。これらの中でも、パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマー化合物は起泡性が少ないため好ましく、特に下記の一般式(3)および一般式(4)で表わされるフッ素系界面活性剤が好ましい。
Figure 2019162851
一般式(3)で表される化合物において、水溶性を付与するためにmは0〜10の整数が好ましく、nは0〜40の整数が好ましい。
Figure 2019162851
一般式(4)で表される化合物において、YはH、またはC2m+1で、mは1〜6の整数、またはCHCH(OH)CH−C2m+1で、mは4〜6の整数、またはCH2p+1で、pは1〜19の整数である。aは4〜14の整数である。
上記のフッ素系界面活性剤としては市販品を使用してもよい。この市販品としては、例えば、サーフロンS−111、S−112、S−113、S−121、S−131、S−132、S−141、S−145(いずれも、旭硝子株式会社製);フルラードFC−93、FC−95、FC−98、FC−129、FC−135、FC−170C、FC−430、FC−431(いずれも、住友スリーエム株式会社製);メガファックF−470、F−1405、F−474(いずれも、大日本インキ化学工業株式会社製);ゾニール(Zonyl)TBS、FSP、FSA、FSN−100、FSN、FSO−100、FSO、FS−300、UR、キャプストーンFS−30、FS−31、FS−3100、FS−34、FS−35(いずれも、Chemours社製);FT−110、FT−250、FT−251、FT−400S、FT−150、FT−400SW(いずれも、株式会社ネオス製)、ポリフォックスPF−136A,PF−156A、PF−151N、PF−154、PF−159(オムノバ社製)、ユニダインDSN−403N(ダイキン工業株式会社製)等が挙げられ、これらの中でも、良好な印字品質、特に発色性、紙に対する浸透性、濡れ性、均染性が著しく向上する点から、Chemours社製のFS−3100、FS−34、FS−300、株式会社ネオス製のFT−110、FT−250、FT−251、FT−400S、FT−150、FT−400SW、オムノバ社製のポリフォックスPF−151Nおよびダイキン工業株式会社製のユニダインDSN−403Nが特に好ましい。
インク中における界面活性剤の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、濡れ性、吐出安定性に優れ、画像品質が向上する点から、0.001質量%以上5質量%以下が好ましく、0.05質量%以上5質量%以下がより好ましい。
<添加剤>
インクには、必要に応じて、消泡剤、防腐防黴剤、防錆剤、pH調整剤等を加えてもよい。
<記録媒体>
記録媒体(メディア)としては特に制限はなく、普通紙、光沢紙、特殊紙、布等を用いることもできるが、非浸透性基材を用いても良好な画像形成が可能である。非浸透性基材とは、水透過性、吸収性が低い表面を有する基材であり、内部に多数の空洞があっても外部に開口していない材質も含まれ、より定量的には、ブリストー(Bristow)法において接触開始から30[msec1/2]までの水吸収量が10[mL/m]以下である基材をいう。非浸透性基材としては、例えば、塩化ビニル樹脂フィルム、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリカーボネートフィルム等のプラスチックフィルムを、好適に使用することができる。
キャリッジ21がメディア100の幅方向(主走査方向)に往復運動しながらインクを吐出して画像を形成するインクジェット記録装置10では、片方向印字と双方向印字とを行うことができる。片方向印字は、キャリッジ21の動作が往路のときにのみインクを吐出して画像を形成する方法である。双方向印字は、キャリッジ21の動作が往路復路両方でインクを吐出して画像を形成する方法である。印刷速度は、片方向印字に比して双方向印字の方が速いため、双方向印字で印刷を行うことが望ましい。
(インクジェット記録装置のハードウェア構成)
図3は、実施形態に係るインクジェット記録装置のハードウェア構成の一例を示す図である。図3を参照しながら、本実施形態に係るインクジェット記録装置10のハードウェア構成について説明する。
図3に示すように、本実施形態に係るインクジェット記録装置10は、制御部50(判定部の一例)と、光源25と、温度センサ71(温度検出部)と、主走査モータ72と、メディア搬送モータ73と、操作パネル160と、ストレージ170と、を備えている。また、インクジェット記録装置10は、プリントヒータ31と、プリヒータ32と、ポストヒータ33と、温風ファン34と、キャリッジ21と、パターン検出センサ24と、を備えているのは上述した通りである。
制御部50は、インクジェット記録装置10全体の動作を制御する装置である。制御部50は、図3に示すように、CPU(Central Processing Unit)51と、ROM(Read Only Memory)52と、RAM(Random Access Memory)53と、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)54と、I/O55と、ホストI/F56と、ヘッド駆動制御部61と、主走査モータ駆動部62と、搬送モータ駆動部63と、ヒータ制御部64と、温風ファン制御部65と、光源駆動部66と、を備えている。
CPU51は、インクジェット記録装置10全体の動作制御を司る演算装置である。ROM52は、インクジェット記録装置10の電源が遮断されている間もデータおよびプログラムを保持している不揮発性メモリである。RAM53は、CPU51のワークエリア(作業領域)として機能する揮発性メモリである。
ASIC54は、画像データもしくは印字データに対する各種信号処理、および並び替え等を行う画像処理、またはその他インクジェット記録装置10全体を制御するための入出力信号を処理する集積回路である。
I/O55は、パターン検出センサ24、温度センサ71およびその他の各種センサからの検出信号を入力するインターフェースである。ホストI/F56は、ホスト150側との間でデータおよび信号の送受を行うインターフェースである。ホストI/F56は、例えば、TCP(Transmission Control Protocol)/IP(Internet Protocol)に準拠したネットワークインターフェースである。なお、ホストI/F56は、USB(Universal Serial Bus)等のインターフェースであってもよい。ホストI/F56に接続されるホスト150としては、例えば、PC(Personal Computer)等の情報処理装置、イメージスキャナ等の画像読取装置、または、デジタルカメラ等の撮像装置等が挙げられる。
ヘッド駆動制御部61は、記録ヘッド22を駆動制御する。ヘッド駆動制御部61は、画像データ(処理済みデータ、吐出データ)をシリアルデータで記録ヘッド22内部の駆動回路へ転送する。このとき、ヘッド駆動制御部61は、画像データの転送および転送の確定等に必要な転送クロックおよびラッチ信号、ならびに、記録ヘッド22からインク滴を吐出する際に使用する駆動波形を生成し、記録ヘッド22内部の駆動回路へ出力する。記録ヘッド22内部の駆動回路は、入力した画像データに対応する駆動波形を選択的に、記録ヘッド22の各ノズルの圧電素子(アクチュエータ)に入力する。なお、記録ヘッド22、メディア加熱部30および制御部50が、本発明の「液体吐出ユニット」を構成する。
主走査モータ駆動部62は、CPU51の制御下で、主走査モータ72の駆動を制御して、キャリッジ21の主走査方向の移動を制御する。主走査モータ72は、回転駆動することで、タイミングベルトを介して、キャリッジ21を主走査方向に移動させるモータである。
搬送モータ駆動部63は、CPU51の制御下で、メディア搬送モータ73を駆動する。メディア搬送モータ73は、図1に示す送りローラ141を回転させメディア100を副走査方向に搬送させるモータである。
ヒータ制御部64は、プリントヒータ31、プリヒータ32およびポストヒータ33の加熱制御を行う。ヒータ制御部64は、プリントヒータ31、プリヒータ32およびポストヒータ33による加熱状況を、温度センサ71により検出されたメディア100の温度(メディア温度)のデータを用いて監視する。また、ヒータ制御部64は、温度センサ71から取得した温度データに基づいて、プリントヒータ31、プリヒータ32およびポストヒータ33を制御する。ここで、温度センサ71は、上述のようにメディア100の温度(メディア温度)を検出するものであるが、「メディア温度を検出する」とは、メディア100そのものの温度を検出することに限定するものではなく、メディア100の近傍における温度を検出すること等を含む概念とする。また、ヒータ制御部64は、ヘッドタンクおよびインク経路上に設けられたヒータについても同様に制御する。
温風ファン制御部65は、所定の温度の、所定の風量の送風が行われるように温風ファン34を制御する。
光源駆動部66は、パターン検出センサ24によってメディア100に印字されたドットパターンが検出(撮像)されるように、光源25の点灯制御を行う。光源25は、例えば、LED(Light Emitting Diode)等である。
操作パネル160は、ユーザの操作に応じた各種の入力を受け付けると共に、各種の情報(例えば、受け付けた操作に応じた情報、インクジェット記録装置10の動作状況を示す情報、設定画面等)を表示する、入力機能および表示機能を有する装置である。操作パネル160は、例えば、タッチパネル機能を搭載した液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)で構成される。なお、操作パネル160は、液晶表示装置に限定されるものではなく、例えば、タッチパネル機能が搭載された有機EL(Electro−Luminescence)の表示装置で構成されていてもよい。また、操作パネル160は、タッチパネル機能に加えてまたはこれに代えて、ハードウェアキー等の操作部、またはランプ等の表示部を設けることもできる。
以上のような構成のインクジェット記録装置10における動作の概要について説明する。制御部50は、ホストI/F56を介して、ホスト150側からの印刷データ等をケーブルまたはネットワークを介して受信する。そして、CPU51は、ホストI/F56に含まれる受信バッファ内の印刷データを読み出して解析する。続いて、ASIC54は、必要な画像処理、およびデータの並び替え処理等を行い、この処理済みデータ(画像データ)をヘッド駆動制御部61を介して記録ヘッド22に転送する。なお、画像を出力するためのドットパターンデータの生成は、例えば、ROM52にフォントデータを格納して行ってもよく、ホスト150側のプリンタドライバで画像データをビットマップデータに展開して、インクジェット記録装置10側に転送するようにしてもよい。
なお、図3に示したインクジェット記録装置10のハードウェア構成は、一例を示すものであり、図3に示した構成要素を全て含む必要はなく、または、その他の構成要素を含むものとしてもよい。
(光源およびパターン検出センサについて)
図4は、実施形態のキャリッジにおけるパターン検出センサおよび光源の配置例を示す図である。図4を参照しながら、キャリッジ21におけるパターン検出センサ24および光源25の配置について説明する。
図4に示すように、パターン検出センサ24および光源25は、例えば、キャリッジ21の側面に取り付けられている。パターン検出センサ24は、上述のように、記録ヘッド22から吐出されたインク滴によりメディア100上で形成されたドットパターン等を撮像する2次元イメージセンサである。光源25は、上述のように、例えばLEDであり、パターン検出センサ24による撮像のために、メディア100上に形成されたドットパターンの部分に対して光を照射する。このように、パターン検出センサ24は、ドットパターンを画像として撮像することが可能になり、パターン検出センサ24により撮像された画像から、ドットパターンの大きさ(以下、「ドットサイズ」と称する場合がある)およびドットパターンの濃度(以下、「ドット濃度」と称する場合がある)の検出が可能となる。
(インクジェット記録装置の機能ブロックの構成および動作)
図5は、実施形態に係る制御部の機能ブロック構成の一例を示す図である。図6は、実施形態のキャリッジにおけるパターン検出センサにより検出されたドットパターン、およびドットパターンの形成方法の一例を示す図である。図5および図6を参照しながら、本実施形態に係るインクジェット記録装置10の機能ブロックの構成および動作について説明する。
図5に示すように、本実施形態に係るインクジェット記録装置10の制御部50は、温度取得部301と、パターン取得部302と、補正部303と、液滴吐出制御部304と、ヒータ制御部305と、移動制御部306と、を有する。また、インクジェット記録装置10は、制御部50外に、記憶部307を有する。
温度取得部301は、温度センサ71により検出されたプリントヒータ31、プリヒータ32およびポストヒータ33によって加熱されたメディア100の温度(メディア温度)を取得する機能部である。温度取得部301は、例えば、図3に示すI/O55、およびCPU51により実行されるプログラムによって実現される。
パターン取得部302は、パターン検出センサ24により検出(撮像)されたドットパターンの画像データを取得する機能部である。図6(a)に、パターン取得部302により取得されるドットパターンの画像データの一例(画像データ501)を示す。パターン取得部302は、取得したドットパターンの画像データからドットサイズおよびドット濃度を検出して取得する。具体的には、パターン取得部302は、画像データにおける各画素の色情報(RGB値)をL*a*b*値に変換する。そして、パターン取得部302は、色ごとの基準のドット濃度(L値)(以下、「基準ドット濃度」と称する)を用いて、ドットパターンの色と同じ色の基準ドット濃度と、各画素のドット濃度とを比較し、基準ドット濃度よりも高い濃度の画素数のカウント値、および平均の濃度値を算出する。パターン取得部302は、算出したカウント値からドットパターンのドットサイズを検出し、算出した平均の濃度値を当該ドットパターンのドット濃度として検出する。パターン取得部302は、例えば、図3に示すI/O55、およびCPU51により実行されるプログラムによって実現される。
補正部303は、パターン取得部302により取得されたドットサイズおよびドット濃度を、ドットサイズの適正値およびドット濃度の適正値とそれぞれ比較し、記録ヘッド22からのインク滴の吐出動作のための駆動波形(駆動電圧)に対する補正値、およびメディア温度に対する補正値のうち少なくとも一方を求める機能部である。補正部303は、図3に示すCPU51により実行されるプログラムによって実現される。なお、補正部303は、上述の補正値を求めるための処理を行う専用のハードウェア回路によって実現されるものとしてもよい。
液滴吐出制御部304は、記録ヘッド22のインク滴の吐出動作を制御する機能部である。液滴吐出制御部304は、吐出動作のために記録ヘッド22に印加する駆動波形(駆動電圧)に対して、補正部303により求められた駆動波形に対する補正値を反映させる。液滴吐出制御部304は、例えば、図3に示すヘッド駆動制御部61によって実現される。なお、液滴吐出制御部304の機能の一部が、図3に示すCPU51により実行されるプログラムによって実現されるものとしてもよい。
ヒータ制御部305は、プリントヒータ31、プリヒータ32およびポストヒータ33の加熱制御を行う機能部である。ヒータ制御部305は、補正部303により求められたメディア温度に対する補正値を反映したメディア温度となるように、プリントヒータ31、プリヒータ32およびポストヒータ33の加熱動作を制御する。ヒータ制御部305は、例えば、図3に示すヒータ制御部64によって実現される。なお、ヒータ制御部305の機能の一部が、図3に示すCPU51により実行されるプログラムによって実現されるものとしてもよい。
移動制御部306は、キャリッジ21の主走査方向の移動、および、メディア100の副走査方向の搬送の動作を制御する機能部である。図6(a)に示す画像データ501が示すドットパターンを形成するためには、図6(b)に示すように、記録ヘッド22の所定のノズルからメディア100上の同一位置に複数のインク滴である液滴511を打ち込むことによってドットパターン512を形成する必要がある。したがって、移動制御部306は、キャリッジ21およびメディア100を移動させずに、上述の液滴吐出制御部304は、記録ヘッド22の所定のノズルからメディア100上の同一位置に複数のインク滴を吐出させる。これによって、画像データ501に示すようなドットパターンを形成することができ、インク滴の吐出量およびメディア温度の温度変動によるドットパターンの状態変化を確認することができる。
一方、キャリッジ21およびメディア100を動作させた状態で形成されるドットパターンについては、ドット濃度の変化については検出しやすいが、ドットサイズの変動を検出することが困難となる。また、インクの吐出量を過剰にすることによって、ドットサイズの変動を検出しやすくすることはできるが、ベタが常にドットパターンで埋まっている状態となり、吐出量に対して濃度が飽和しているので、濃度の変動を検出することが困難となる。
移動制御部306は、例えば、図3に示す主走査モータ駆動部62および搬送モータ駆動部63によって実現される。なお、移動制御部306の機能の一部が、図3に示すCPU51により実行されるプログラムによって実現されるものとしてもよい。
記憶部307は、各種データを記憶する機能部である。具体的には、記憶部307は、例えば、ドットパターンの状態と、駆動波形およびメディア温度それぞれに対する補正値とを対応付けたテーブルの情報、および、ドットサイズおよびドット濃度の適正値の情報等を記憶する。記憶部307は、例えば、図3に示すストレージ170によって実現される。
なお、温度取得部301、パターン取得部302、補正部303、液滴吐出制御部304、ヒータ制御部305および移動制御部306は、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。例えば、図5で独立した機能部として図示した複数の機能部を、1つの機能部として構成してもよい。一方、図5の1つの機能部が有する機能を複数に分割し、複数の機能部として構成するものとしてもよい。
(インク滴の吐出量およびメディア温度が変動したときのドットパターンの変化)
記録ヘッド22からのインク滴の吐出量およびメディア温度が変動した場合のドットパターンの変化の一例について、以下の図7〜図9を参照しながら説明する。
<吐出量が変動した場合について>
図7は、メディア温度が適正である場合に、吐出量が変動した場合のドットパターンの一例を示す図である。図7を参照しながら、メディア温度が適正である場合であって、吐出量が変動した場合のドットパターンの変化について説明する。
図7(a)は、メディア温度が適正値Tsであり、吐出量Mが適正値Msよりも多い(想定より多い)場合のドットパターン601の状態を示す図である。この場合、メディア100から受ける熱によってインクの乾燥速度は変化しないため、メディア100に打ち込まれたインクの吐出量が増加した分、ドットサイズが適正値(適正ドットサイズ)よりも大きくなる。また、インクの吐出量が多いことにより、ドットサイズが適正値よりも大きくなるため、インクの密度は適正時と大差はないため、ドット濃度はほぼ適正値となる。
図7(b)は、メディア温度が適正値Tsであり、吐出量mが適正値Msよりも少ない(想定より少ない)場合のドットパターン602の状態を示す図である。この場合、メディア100に打ち込まれたインクの吐出量が減少した分、ドットサイズが適正値(適正ドットサイズ)よりも小さくなる。また、ドットサイズは小さくなるがインクの吐出量も少なくなっているため、ドット濃度はほぼ適正値となる。
<メディア温度が変動した場合について>
図8は、吐出量が適正である場合に、メディア温度が変動した場合のドットパターンの一例を示す図である。図8を参照しながら、吐出量が適正である場合であって、メディア温度が変動した場合のドットパターンの変化について説明する。
図8(a)は、吐出量が適正値Msであり、メディア温度Tが適正値Tsよりも高い(想定より高い)場合のドットパターン611の状態を示す図である。このように、インクの吐出量が適正であり、メディア温度が適正値よりも高くなると、メディア100からの熱によってインクの乾燥速度が速くなるため、メディア100に打ち込まれたインクが広がる時間が短くなり、ドットサイズが適正値(適正ドットサイズ)よりも小さくなる。また、インクの吐出量は適正だが、メディア100からの熱によってインクの乾燥速度が速くなり、メディア100に打ち込まれたインクが早く固まるため、インクの密度が適正時よりも高くなり、ドット濃度が適正値よりも高くなる。
図8(b)は、吐出量が適正値Msであり、メディア温度tが適正値Tsよりも低く(想定より低い)場合のドットパターン612の状態を示す図である。このように、インクの吐出量が適正であり、メディア温度が適正値よりも低くなると、インクの乾燥速度が遅くなるため、メディア100に打ち込まれたインクが広がる時間が長くなり、ドットサイズが適正値(適正ドットサイズ)よりも大きくなる。また、インクの吐出量は適正だが、インクの乾燥速度が遅くなり、メディア100に打ち込まれたインクが固まるのも遅くなるため、インクの密度が適正時よりも低くなり、ドット濃度が適正値よりも低くなる。
<吐出量およびメディア温度の双方が変動した場合>
図9は、吐出量およびメディア温度が共に適正外である場合のドットパターンの一例を示す図である。図9を参照しながら、吐出量およびメディア温度が共に変動した場合のドットパターンの変化について説明する。
図9(a)は、吐出量Mが適正値Msよりも多く、メディア温度Tが適正値Tsよりも高い場合のドットパターン621の状態を示す図であり、吐出量Mの適正値Msとの差の影響が、メディア温度Tの適正値Tsとの差の影響よりも大きいものとする。すなわち、この場合、メディア温度が適正値Tsであり、吐出量Mが適正値Msよりも多い場合のドットパターンと同じ状態となる。すなわち、ドットサイズが適正値(適正ドットサイズ)よりも大きく、ドット濃度はほぼ適正値となる。
図9(b)は、吐出量Mが適正値Msよりも多く、メディア温度Tが適正値Tsよりも高い場合のドットパターン622の状態を示す図であり、メディア温度Tの適正値Tsとの差の影響が、吐出量Mの適正値Msとの差の影響よりも大きいものとする。すなわち、この場合、吐出量が適正値Msであり、メディア温度Tが適正値Tsよりも高い場合のドットパターンと同じ状態となる。すなわち、ドットサイズが適正値(適正ドットサイズ)よりも小さく、ドット濃度が適正値よりも高くなる。
図9(a)および図9(b)で上述したように、吐出量とメディア温度との関係が異なる場合でも、ドットパターンの変化が同様となる場合があるため、1度のドットパターンの検出で、吐出量およびメディア温度に対して補正を行っても、ドットパターンの状態を適正にすることができない場合がある。したがって、後述する図10に示すように、ドットパターンの検出および補正動作を繰り返し行うことによって、ドットパターンの状態が適正になるようにする。
(インクジェット記録装置の補正処理)
図10は、実施形態に係るインクジェット記録装置の補正処理の一例を示すフローチャートである。図10を参照しながら、本実施形態に係るインクジェット記録装置10の補正処理の流れについて説明する。
<ステップS11>
移動制御部306は、キャリッジ21(すなわち、記録ヘッド22)およびメディア100を移動させず、液滴吐出制御部304は、記録ヘッド22の所定のノズルからインク滴を吐出させ、メディア100上にドットパターンを印字させる。
この場合、後述のステップS15で補正部303により駆動波形(駆動電圧)に対する補正値が求められている場合、液滴吐出制御部304は、吐出動作のために記録ヘッド22に印加する駆動波形(駆動電圧)に対して、駆動波形に対する補正値を反映させる。また、補正部303によりメディア温度に対する補正値が求められている場合、ヒータ制御部305は、メディア温度に対する補正値を反映したメディア温度となるように、プリントヒータ31、プリヒータ32およびポストヒータ33の加熱動作を制御する。
そして、ステップS12へ移行する。
<ステップS12>
パターン取得部302は、印字されたドットパターンに対して、パターン検出センサ24により検出(撮像)された当該ドットパターンの画像データを取得する。そして、ステップS13へ移行する。
<ステップS13>
パターン取得部302は、取得した画像データが示すドットパターンからドットサイズおよびドット濃度を検出して取得する。
検出されたドットサイズおよびドット濃度の状態から、例えば、下記の(表1)に示すように、現状の吐出量およびメディア温度が予測され得る。
Figure 2019162851
(表1)から、例えば、ドットサイズが適正値よりも小さく、かつ、ドット濃度が適正値よりも低い場合、現状の吐出量は適正値よりも極端に少なく、現状のメディア温度は適正値よりも低いことが予測できる。また、ドットサイズが適正値であり、かつ、ドット濃度が適正値よりも高い場合、現状の吐出量は適正値よりも多く、現状のメディア温度は適正値よりも高いことが予測できる。
そして、ステップS14へ移行する。
<ステップS14>
制御部50は、パターン取得部302により検出されたドットサイズおよびドット濃度がそれぞれ適正範囲内であるか否かを判定する。ドットサイズおよびドット濃度がそれぞれ適正範囲内である場合(ステップS14:Yes)、補正処理を終了し、以後、補正部303により求められた補正値によって補正された駆動波形で液滴吐出制御部304に吐出動作させ、補正されたメディア温度となるようヒータ制御部305に加熱動作をさせる。一方、ドットサイズまたはドット濃度が適正範囲外である場合(ステップS14:No)、ステップS15へ移行する。
<ステップS15>
補正部303は、ステップS13で検出されたドットサイズおよびドット濃度と、ドットサイズの適正値およびドット濃度の適正値とをそれぞれ比較し、記録ヘッド22からのインク滴の吐出動作のための駆動波形(駆動電圧)に対する補正値、およびメディア温度に対する補正値のうち少なくとも一方を求める。
この場合、補正部303は、例えば、下記の(表2)に示すような、ドットサイズおよびドット濃度の検出結果に応じた補正内容に従って、駆動波形(駆動電圧)に対する補正値、およびメディア温度に対する補正値を求めるものとしてもよい。
Figure 2019162851
補正部303は、(表2)に従って、例えば、検出したドットサイズが適正値よりも小さく、ドット濃度が適正値よりも低い場合、駆動波形(駆動電圧)が上がるような補正値を求める。また、補正部303は、(表2)に従って、例えば、検出したドットサイズが適正値よりも大きく、ドット濃度が適正値よりも高い場合、駆動波形(駆動電圧)が下がるような補正値、および、メディア温度が下がるような補正値をそれぞれ求める。なお、上述の(表2)による各検出結果に対応する補正の方法は一例であり、これに限定されるものではない。
なお、補正部303は、具体的に、ドットサイズおよびドット濃度の検出結果と、補正値とを対応付けたテーブルに従って、補正値を導出するものとしてもよい。この場合、当該テーブルは、例えば、ROM52またはストレージ170に記憶されているものとすればよく、補正部303が参照できるようになっていればよい。
そして、ステップS11へ戻る。
以上のステップS11〜S15の流れで、インクジェット記録装置10による補正処理が実行される。すなわち、ステップS14にて、ドットサイズおよびドット濃度がそれぞれ適正範囲内にないと判定された場合、ステップS15における補正動作(駆動波形(駆動電圧)およびメディア温度それぞれに対する補正値の導出処理)を繰り返すことによって、ドットサイズおよびドット濃度がそれぞれ適正範囲となるようにする。インクジェット記録装置10は、ドットサイズおよびドット濃度がそれぞれ適正範囲となった後、本来の印刷動作(通常の印刷動作)に移行するものとすればよい。また、上述の図10に示す補正処理は、例えば、所定期間ごとに実行されるものとしてもよく、または、ユーザによる操作によって実行されるものとしてもよい。
以上のように、本実施形態に係るインクジェット記録装置10では、ドットパターンのドットサイズおよびドット濃度を検出することによって、現状の吐出量およびメディア温度の状態を予測し、検出したドットサイズおよびドット濃度から、吐出量およびメディア温度に対する補正値をそれぞれ求め、吐出量を補正し、ヒータの加熱温度を補正している。これによって、インクの吐出量のみではなく、メディア温度についても補正対象とすることで、吐出量およびメディア温度の双方に起因するメディア上のインク状態の変化に対して、適正なインク状態(ドットパターンの状態)(ドットサイズおよびドット濃度)とすることが可能となり、画質の安定した印刷を行うことができる。
また、パターン取得部302は、2次元イメージセンサであるパターン検出センサ24から、ドットパターンを画像として取得するものとしている。これによって、ドットパターンの大きさ(以下、「ドットサイズ」と称する場合がある)およびドットパターンの濃度(以下、「ドット濃度」と称する場合がある)の検出が可能となる。
また、ドットパターンの検出のために、移動制御部306は、キャリッジ21およびメディア100の移動を停止させ、液滴吐出制御部304は、記録ヘッド22の所定のノズルからメディア100上の同一位置に複数のインク滴を吐出させるものとしている。これによって、図6(a)の画像データ501に示すようなドットパターンを形成することができ、インク滴の吐出量およびメディア温度の温度変動によるドットパターンの状態変化を確認することができる。
また、上述の実施形態において、インクジェット記録装置10の各機能部の少なくともいずれかがプログラムの実行によって実現される場合、そのプログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。また、上述の実施形態に係るインクジェット記録装置10で実行されるプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、フレキシブルディスク(FD)、CD−R(Compact Disk−Recordable)、またはDVD(Digital Versatile Disc)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。また、上述の実施形態に係るインクジェット記録装置10で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、上述の実施形態に係るインクジェット記録装置10で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。また、上述の実施形態のインクジェット記録装置10で実行されるプログラムは、上述した各機能部のうち少なくともいずれかを含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU51が上述の記憶装置(ROM52またはストレージ170)からプログラムを読み出して実行することにより、上述の各機能部が主記憶装置(例えば、RAM53)上にロードされて生成されるようになっている。
(インクの調製)
以下、実施例を示して本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。なお、例中の「部」は「質量部」であり、「%」は、評価基準中のものを除き、「質量%」である。
<顔料分散液の調製>
<<シアン顔料分散液の調製例1>>
以下の処方混合物をプレミックスした後、ディスクタイプのビーズミル(シンマルエンタープライゼス社KDL型、メディア:直径0.3mmジルコニアボール使用)で7時間循環分散してブラック顔料分散液を得た。
・ピグメントブルー15:3(商品名:LIONOL BLUE FG−7351、東洋インキ株式会社製) 15部
・アニオン性界面活性剤(パイオニンA−51−B、竹本油脂株式会社製) 2部
・イオン交換水 83部
<<マゼンタ顔料分散液の調製例2>>
ピグメントブルー15:3を、ピグメントレッド122(商品名:トナーマゼンタEO02、クラリアントジャパン株式会社製)に変更した以外は、シアン顔料分散液の調製例1と同様にして、マゼンタ顔料分散液を得た。
<<イエロー顔料分散液の調製例3>>
ピグメントブルー15:3を、ピグメントイエロー74(商品名:ファーストイエロー531、大日精化工業株式会社製)に変更した以外は、シアン顔料分散液の調製例1と同様にして、イエロー顔料分散液を得た。
<<白色顔料分散液の調製>>
酸化チタン(商品名:STR−100W、堺化学工業株式会社製)25部、顔料分散剤(商品名:TEGO Dispers651、エボニック社製)5部、水70部を混合し、ビーズミル(商品名:リサーチラボ、株式会社シンマルエンタープライゼス製)にて、0.3[mmΦ]のジルコニアビーズを充填率60[%]、8[m/s]にて5分間分散し、白色顔料分散液を得た。
<インクセットA>
以下の配合で、全部で100部になるようにイオン交換水を加え、調合後混合攪拌し、5[μm]のフィルター(ザルトリウス社製ミニザルト)で濾過して、インクセットAを得た。
・顔料分散液 15部
・スーパーフレックス300(第一工業製薬社製ポリウレタン樹脂、固形分濃度:30質量%) 15部
・BYK−348(BYK社製、界面活性剤) 1部
・1,2−プロパンジオール 3部
・1,3−ブタンジオール 2部
・エクアミドM100(3-メトキシ-N,N-ジメチルプロピオンアミド) 8部
・ジプロピレングリコールモノメチルエーテル 10部
・3-メトキシ-3-メチルブタノール 4部
・プロキセルLV(アビシア製、防腐剤) 0.1部
・イオン交換水 残量
<インクセットB〜D>
下記の(表3)に記載の処方でインクセットAと同様にしてインクセットB〜Dを調製した。ただし、上記に記載のない表中の材料には以下を使用した。
・1,2−ヘキサンジオール
・ジエチレングリコールモノブチルエーテル
・4−メチルー1,2−ペンタンジオール
・FS−300(フッ素系界面活性剤、DuPont社製)
Figure 2019162851
(評価)
以下のようにして画像形成を行い、得られた各画像について吐出信頼性、にじみ、濃度ムラを評価した。結果を下記の(表4)に示した。
Figure 2019162851
<吐出信頼性>
図1に示す要部構成を有するインクジェット記録装置10に、(表4)に示すインクセットのインクを充填し、インクを、45分間連続吐出し、吐出が停止してから30分間記録ヘッドの表面を乾燥させた。その後、スポイトを用いて洗浄液3[mL]を記録ヘッドのノズル面に付与した後、ワイピングを実施し、再度インクの吐出を行い、以下の評価基準にて評価した。
[評価基準]
◎:吐出乱れ、又は不吐出が全くない
〇:3ノズル以下の吐出乱れ、又は不吐出がある
△:5ノズル以下の吐出乱れ、又は不吐出がある
×:5ノズルを超える吐出乱れ、又は不吐出がある
<画像の形成>
図1に示す要部構成を有するインクジェット記録装置10に、(表4)に示すインクセットのインクを充填し、ポリ塩化ビニルフィルム(CPPVWP1300、桜井株式会社製、以下、「PVCフィルム」とも称することがある)に、図11に示すチェックパターンを印刷した。画像を形成した後、70[℃]の熱風乾燥ユニットに印刷物を通過させ、乾燥、定着を行った。
<にじみ(△以上が実使用範囲)>
得られた画像の色境界にじみは目視により、以下の評価基準にて評価した。ここで、図12(a)に色境界ににじみがない状態の例を示し、図12(b)に色境界ににじみがある状態の例を示す。
[評価基準]
◎:色境界にじみがまったく無い
〇:5ヶ所以下にて色のわずかなにじみが見られる
△:10ヶ所以下にて色のわずかなにじみが見られる
×:激しいにじみが見られ、画像品位を落としている
<濃度ムラ(△以上が実使用範囲)>
得られたチェックパターンの各色のベタ部に対し、縦横をそれぞれ4等分するように格子を作成し、9つの格子の交点の濃度を測色器(エックスライト社製 X−Rite eXact)で測定し、以下の評価基準にて評価した。
[評価基準]
◎:一番大きい濃度と一番小さい濃度差が0.1未満
○:一番大きい濃度と一番小さい濃度差が0.1以上、0.15未満
△:一番大きい濃度と一番小さい濃度差が0.15以上、0.2未満
×:一番大きい濃度と一番小さい濃度差が0.2以上
10 インクジェット記録装置
11 プラテン
12 ロールメディア収納部
13 巻取りロール
14 搬送部
20 画像形成部
21 キャリッジ
22 記録ヘッド
23 ガイドシャフト
24 パターン検出センサ
25 光源
30 メディア加熱部
31 プリントヒータ
32 プリヒータ
33 ポストヒータ
34 温風ファン
50 制御部
51 CPU
52 ROM
53 RAM
54 ASIC
55 I/O
56 ホストI/F
61 ヘッド駆動制御部
62 主走査モータ駆動部
63 搬送モータ駆動部
64 ヒータ制御部
65 温風ファン制御部
66 光源駆動部
71 温度センサ
72 主走査モータ
73 メディア搬送モータ
100 メディア
141 送りローラ
142 押えローラ
150 ホスト
160 操作パネル
170 ストレージ
221 カラーインク用吐出ヘッド
222 背景インク用吐出ヘッド
301 温度取得部
302 パターン取得部
303 補正部
304 液滴吐出制御部
305 ヒータ制御部
306 移動制御部
307 記憶部
501 画像データ
511 液滴
512 ドットパターン
601、602、611、612、621、622 ドットパターン
特開2007−030180号公報

Claims (16)

  1. 対象物に対して液体を吐出するヘッドと、
    前記対象物を加熱するヒータと、
    前記対象物に対して前記ヘッドから有色の液体を吐出させて形成されたドットパターンから、該ドットパターンのサイズおよび濃度を検出して取得するパターン取得部と、
    前記パターン取得部により検出された前記サイズおよび前記濃度に基づいて、前記ヘッドによる液体の吐出量と前記ヒータによる加熱温度との少なくとも一方を補正する補正部と、
    を備えた液体吐出ユニット。
  2. 前記パターン取得部は、2次元イメージセンサで撮像された前記ドットパターンの画像から、前記サイズおよび前記濃度を検出する請求項1に記載の液体吐出ユニット。
  3. 前記ヘッドは、複数の液滴を吐出して前記ドットパターンを形成する請求項1または2に記載の液体吐出ユニット。
  4. 前記ヘッドによるインク滴の吐出動作の際には、前記対象物および前記ヘッドの移動を停止させる移動制御部を、さらに備えた請求項1〜3のいずれか一項に記載の液体吐出ユニット。
  5. 温度検出部により検出される前記対象物の温度を取得する温度取得部を、さらに備え、
    前記ヒータは、前記温度取得部により取得された前記温度に基づいて、前記対象物を加熱する請求項1〜4のいずれか一項に記載の液体吐出ユニット。
  6. 前記パターン取得部により検出された前記サイズおよび前記濃度がそれぞれ適正であるか否かを判定する判定部を、さらに備え、
    前記補正部は、前記判定部により前記サイズおよび前記濃度のうち少なくともいずれかが適正でないと判定された場合、該サイズおよび該濃度に基づいて、前記吐出量を補正し、前記ヒータによる加熱温度を補正する請求項1〜5のいずれか一項に記載の液体吐出ユニット。
  7. 前記ヘッドは、前記判定部により前記サイズおよび前記濃度が適正であると判定された場合、前記補正部により補正された前記吐出量に基づいて、通常の印刷動作を行い、
    前記ヒータは、前記判定部により前記サイズおよび前記濃度が適正であると判定された場合、前記通常の印刷動作時に、前記対象物に対する補正された加熱温度で加熱動作を行う請求項6に記載の液体吐出ユニット。
  8. 前記液体は、水、有機溶剤、色材、および樹脂を含有するインクである請求項1〜7のいずれか一項に記載の液体吐出ユニット。
  9. 前記液体は、色材、樹脂、および下記の一般式(1)で表される化合物を含有するインクである請求項1〜7のいずれか一項に記載の液体吐出ユニット。
    Figure 2019162851
  10. 前記液体は、水、有機溶剤、色材、樹脂、および下記の一般式(2)で表される化合物を含有するインクである請求項1〜7のいずれか一項に記載の液体吐出ユニット。
    Figure 2019162851
  11. 前記インクは、両性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、およびアニオン性界面活性剤のうち少なくとも1種を含有する請求項8〜10のいずれか一項に記載の液体吐出ユニット。
  12. 前記インクは、樹脂としてポリウレタン樹脂粒子、フッ素樹脂粒子、塩化ビニル樹脂粒子、酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体粒子、ポリエステル樹脂粒子、アクリル−スチレン共重合体粒子、およびポリビニルアルコール樹脂粒子のうち少なくとも1種を含有する請求項8〜11のいずれか一項に記載の液体吐出ユニット。
  13. 対象物に対して液体を吐出するヘッドと、
    前記対象物を加熱するヒータと、
    前記対象物に対して前記ヘッドから有色の液体を吐出させて形成されたドットパターンから、該ドットパターンのサイズおよび濃度を検出して取得するパターン取得部と、
    前記パターン取得部により検出された前記サイズおよび前記濃度に基づいて、前記ヘッドによる液体の吐出量を補正し、前記ヒータによる加熱温度を補正する補正部と、
    を備えた液体吐出装置。
  14. 前記液体は、色材、および有機溶剤を含有し、
    前記有機溶剤は、下記の一般式(3)で表される化合物を含有する請求項13に記載の液体吐出装置。
    Figure 2019162851
  15. ヒータで対象物を加熱する加熱ステップと、
    前記対象物に対してヘッドから有色の液体を吐出させて形成されたドットパターンから、該ドットパターンのサイズおよび濃度を検出して取得するパターン取得ステップと、
    検出した前記サイズおよび前記濃度に基づいて、前記ヘッドによる液体の吐出量を補正し、前記加熱ステップにおける加熱温度を補正する補正ステップと、
    を有する液体吐出方法。
  16. 前記液体は、色材、および有機溶剤を含有し、
    前記有機溶剤は、下記の一般式(4)で表される化合物を含有する請求項15に記載の液体吐出方法。
    Figure 2019162851
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