JP2019158095A - 発進クラッチの制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】レンジ位置がPレンジから走行レンジへのセレクト操作が検出されるとき、パークロックの確実な解除と、発進性の向上と、を両立すること。【解決手段】ライン圧により締結される発進クラッチと、ライン圧によりロック状態が解除されるパークモジュールと、ライン圧により発進クラッチとロック状態を制御するATコントローラと、パークモジュールピストンのストローク位置を検出するストロークセンサと、を備えている。ATコントローラは、PレンジからDレンジへのセレクト操作が検出されると、油圧供給により発進クラッチの締結とパークロックの解除を開始し、発進クラッチが締結容量を持ち始める直前を検知すると、そのときのストローク位置を検出する。ATコントローラは、ストローク位置がパークロック解除位置に到達していないと判定されると、発進クラッチの油圧を、締結容量を持ち始める直前の初期油圧以下に補正する(S9とS10)。【選択図】図6
Description
本開示は、発進クラッチの制御装置に関する。
従来、PDセレクト操作の検知時と、NDセレクト操作の検知時と、で、オイルポンプからの供給油量を増やすタイミングを変えることで、発進クラッチを締結する車両の発進クラッチ制御装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。なお、PDセレクト操作とは、レンジ位置がパーキングレンジ(Pレンジ)からドライブレンジ(Dレンジ)へのセレクト操作である。NDセレクト操作とは、レンジ位置がニュートラルレンジ(Nレンジ)から(Dレンジ)へのNDセレクト操作である。
従来装置において、油温が例えば極低温時などに、PDセレクト操作を検知したとき、Pレンジ中に発進クラッチが締結トルク容量を持ってしまうことがある。即ち、パークロックが解除される前に発進クラッチが締結トルク容量を持ってしまい、パークロックを解除するための油圧が不足する。このため、パークロックの抜けタイミングが遅くなり、パークロックが抜けにくくなる、という問題がある。一方、パークロックが解除されてから、油圧供給により発進クラッチの締結を開始すると、発進が遅れてしまう、という問題がある。
本開示は、上記問題に着目してなされたもので、レンジ位置がPレンジから走行レンジへのセレクト操作が検出されるとき、パークロックの確実な解除と、発進性の向上と、を両立することを目的とする。
上記目的を達成するため、本開示は、発進クラッチと、パークモジュールと、コントローラと、ストローク検出手段と、を備える発進クラッチの制御装置である。発進クラッチは、オイルポンプからの吐出圧を元圧とするライン圧により締結される。パークモジュールは、ライン圧によりパークロックが解除される。コントローラは、ライン圧により発進クラッチ31とパークロックを制御する。ストローク検出手段は、パークモジュールのパークピストンのストローク位置を検出する。この発進クラッチの制御装置において、コントローラは、パーキングレンジから走行レンジへのセレクト操作が検出されると、油圧供給により発進クラッチの締結とパークロックの解除を開始する。コントローラは、発進クラッチが締結容量を持ち始める直前を検知すると、そのときのストローク位置を検出する。コントローラは、発進クラッチが締結容量を持ち始める直前を検知したときのストローク位置がパークロック解除位置に到達していないと判定されると、発進クラッチの油圧を、発進クラッチが締結容量を持ち始める直前の油圧以下に補正する。
このように、発進クラッチの油圧を発進クラッチが締結容量を持ち始める直前の油圧以下に補正することで、レンジ位置がパーキングから走行レンジへのセレクト操作が検出されるとき、パークロックの確実な解除と、発進性の向上と、を両立できる。
以下、本開示の発進クラッチの制御装置を実現する最良の形態を、図面に示す実施例1に基づいて説明する。
実施例1における制御装置は、前進9速・後退1速の変速段を有する自動変速機を搭載したエンジン車に適用したものである。以下、実施例1の構成を、「全体システム構成」、「自動変速機の詳細構成」、「コントロールバルブユニットの要部構成」、「パークロック解除制御処理構成」に分けて説明する。
図1に基づいて、全体システム構成を説明する。
エンジン車の駆動系には、図1に示すように、エンジン1(駆動源)と、トルクコンバータ2と、自動変速機3(変速機)と、プロペラシャフト4と、駆動輪5と、を備える。自動変速機3には、変速のためのスプールバルブや油圧回路やソレノイドバルブ等によるコントロールバルブユニット6が取り付けられている。このコントロールバルブユニット6に有するアクチュエータは、ATコントローラ10からの制御指令を受けて作動する。
プロペラシャフト4には、パーキングギヤ7が取り付けられている。パーキングギヤ7には、レンジ位置がPレンジ(パーキングレンジ)のとき、パーキングポール8が嵌合してパークロック状態(パークロック)とされる。パーキングポール8は、レンジ位置がPレンジ以外(例えば、Dレンジ)のとき、パーキングギヤ7から外れてパークロック解除状態(パークロック解除)とされる。パーキングポール8は、ATコントローラ10からの制御指令を受けて作動する。なお、以下において、パークロック状態を単に「ロック状態」とも記載し、パークロック解除状態を単に「解除状態」とも記載する。
エンジン車の制御系には、図1に示すように、ATコントローラ10と、エンジンコントローラ11と、CAN通信線12と、を備える。
ATコントローラ10は、タービン軸回転数センサ13、出力軸回転数センサ14、ATF油温センサ15、アクセル開度センサ16、エンジン回転数センサ17、インヒビタースイッチ18等からの信号を入力する。
タービン軸回転数センサ13は、トルクコンバータ2のタービン回転数(=変速機入力軸回転数)を検出し、タービン軸回転数Ntの信号をATコントローラ10に送出する。出力軸回転数センサ14は、自動変速機3の変速機出力軸回転数(=車速VSP)を検出し、出力軸回転数No(VSP)の信号をATコントローラ10に送出する。ATF油温センサ15は、ATF(自動変速機用オイル)の温度を検出し、ATF油温TATFの信号をATコントローラ10に送出する。アクセル開度センサ16は、ドライバのアクセル操作によるアクセル開度を検出し、アクセル開度APOの信号をATコントローラ10に送出する。エンジン回転数センサ17は、エンジン1の回転数を検出し、エンジン回転数Neの信号をATコントローラ10に送出する。インヒビタースイッチ18は、運転者によるセレクトレバー19へのセレクト操作により選択されたレンジ位置を検出し、レンジ位置信号をATコントローラ10に送出する。
エンジンコントローラ11は、エンジン単体の様々な制御に加え、変速制御との協調制御によりトルクダウン制御等を行うもので、ATコントローラ10とエンジンコントローラ11は、双方向に情報交換可能なCAN通信線12を介して接続されている。よって、ATコントローラ10からトルク情報リクエストを出すと、推定したエンジントルクTeやタービントルクTtの情報がエンジンコントローラ11からATコントローラ10にもたらされる。また、ATコントローラ10からトルクダウン要求を出すと、トルクダウン要求に応じたトルクダウン量及び勾配によりエンジン1をトルクダウンさせる制御を実行する。なお、トルクダウン要求には、例えば、スロットルバルブの閉じ制御によるスロートルクダウン要求と、例えば、エンジンリタード制御によるファーストトルクダウン要求がある。
図2〜図4に基づいて、自動変速機3の詳細構成を説明する。
自動変速機3は、図2に示すように、ギヤトレーンを構成する遊星歯車として、入力軸INから出力軸OUTに向けて順に、第1遊星歯車PG1と、第2遊星歯車PG2と、第3遊星歯車PG3と、第4遊星歯車PG4と、を備えている。
第1遊星歯車PG1は、シングルピニオン型遊星歯車であり、第1サンギヤS1と、第1サンギヤS1に噛み合うピニオンを支持する第1キャリアC1と、ピニオンに噛み合う第1リングギヤR1と、を有する。
第2遊星歯車PG2は、シングルピニオン型遊星歯車であり、第2サンギヤS2と、第2サンギヤS2に噛み合うピニオンを支持する第2キャリアC2と、ピニオンに噛み合う第2リングギヤR2と、を有する。
第3遊星歯車PG3は、シングルピニオン型遊星歯車であり、第3サンギヤS3と、第3サンギヤS3に噛み合うピニオンを支持する第3キャリアC3と、ピニオンに噛み合う第3リングギヤR3と、を有する。
第4遊星歯車PG4は、シングルピニオン型遊星歯車であり、第4サンギヤS4と、第4サンギヤS4に噛み合うピニオンを支持する第4キャリアC4と、ピニオンに噛み合う第4リングギヤR4と、を有する。
自動変速機3は、図2に示すように、入力軸INと、出力軸OUTと、第1連結メンバM1と、第2連結メンバM2と、トランスミッションケースTCと、を備えている。変速により締結/解放される摩擦要素として、第1ブレーキB1と、第2ブレーキB2と、第3ブレーキB3と、第1クラッチK1と、第2クラッチK2と、第3クラッチK3と、を備えている。ここで、レンジ位置がDレンジ(ドライブレンジ、走行レンジ)のとき、第2ブレーキB2と第3ブレーキB3と第3クラッチK3が発進クラッチ31に相当する。また、レンジ位置がRレンジ(リバースレンジ、走行レンジ)のとき、第1ブレーキB1と第2ブレーキB2と第3ブレーキB3が発進クラッチ31に相当する。
入力軸INは、エンジン1からの駆動力がトルクコンバータ2を介して入力される軸で、第1サンギヤS1と第4キャリアC4に常時連結している。そして、入力軸INは、第2クラッチK2を介して第1キャリアC1に断接可能に連結している。
出力軸OUTは、プロペラシャフト4及び図外のファイナルギヤ等を介して駆動輪5へ変速した駆動トルクを出力する軸であり、第3キャリアC3に常時連結している。そして、出力軸OUTは、第1クラッチK1を介して第4リングギヤR4に断接可能に連結している。
第1連結メンバM1は、第1遊星歯車PG1の第1リングギヤR1と第2遊星歯車PG2の第2キャリアC2を、摩擦要素を介在させることなく常時連結するメンバである。第2連結メンバM2は、第2遊星歯車PG2の第2リングギヤR2と第3遊星歯車PG3の第3サンギヤS3と第4遊星歯車PG4の第4サンギヤS4を、摩擦要素を介在させることなく常時連結するメンバである。
第1ブレーキB1は、第1キャリアC1の回転を、トランスミッションケースTCに対し係止可能な摩擦要素である。第2ブレーキB2は、第3リングギヤR3の回転を、トランスミッションケースTCに対し係止可能な摩擦要素である。第3ブレーキB3は、第2サンギヤS2の回転を、トランスミッションケースTCに対し係止可能な摩擦要素である。
第1クラッチK1は、第4リングギヤR4と出力軸OUTの間を選択的に連結する摩擦要素である。第2クラッチK2は、入力軸INと第1キャリアC1の間を選択的に連結する摩擦要素である。第3クラッチK3は、第1キャリアC1と第2連結メンバM2の間を選択的に連結する摩擦要素である。
図3は、自動変速機3において6つの摩擦要素のうち三つの同時締結の組み合わせによりDレンジにて前進9速後退1速を達成する締結表を示す。以下、図3に基づいて、各変速段を成立させる変速構成を説明する。
第1速段(1st)は、第2ブレーキB2と第3ブレーキB3と第3クラッチK3の同時締結により達成する。第2速段(2nd)は、第2ブレーキB2と第2クラッチK2と第3クラッチK3の同時締結により達成する。第3速段(3rd)は、第2ブレーキB2と第3ブレーキB3と第2クラッチC2の同時締結により達成する。第4速段(4th)は、第2ブレーキB2と第3ブレーキB3と第1クラッチK1の同時締結により達成する。第5速段(5th)は、第3ブレーキB3と第1クラッチK1と第2クラッチK2の同時締結により達成する。以上の第1速段〜第5速段が、ギヤ比が1を超えている減速ギヤ比によるアンダードライブ変速段である。
第6速段(6th)は、第1クラッチK1と第2クラッチK2と第3クラッチK3の同時締結により達成する。この第6速段は、ギヤ比=1の直結段である。
第7速段(7th)は、第3ブレーキB3と第1クラッチK1と第3クラッチK3の同時締結により達成する。第8速段(8th)は、第1ブレーキB1と第1クラッチK1と第3クラッチK3の同時締結により達成する。第9速段(9th)は、第1ブレーキB1と第3ブレーキB3と第1クラッチK1の同時締結により達成する。以上の第7速段〜第9速段は、ギヤ比が1未満の増速ギヤ比によるオーバードライブ変速段である。
さらに、第1速段から第9速段までの変速段のうち、隣接する変速段へのアップ変速を行う際、或いは、ダウン変速を行う際、図3に示すように、架け替え変速により行う構成としている。即ち、隣接する変速段への変速は、三つの摩擦要素のうち、二つの摩擦要素の締結は維持したままで、一つの摩擦要素の解放と一つの摩擦要素の締結を行うことで達成される。
Rレンジ位置の選択による後退速段(Rev)は、第1ブレーキB1と第2ブレーキB2と第3ブレーキB3の同時締結により達成する。なお、Nレンジ位置及びPレンジ位置を選択したときは、6つの摩擦要素B1,B2,B3,K1,K2,K3の全てが解放状態とされる。
そして、ATコントローラ10には、図4に示すような変速マップが記憶設定されていて、Dレンジの選択により前進側の第1速段から第9速段までの変速段の切り替えによる変速は、この変速マップに従って行われる。即ち、そのときの運転点(VSP,APO)が図4の実線で示すアップシフト線を横切るとアップシフト変速要求が出される。又、運転点(VSP,APO)が図4の破線で示すダウンシフト線を横切るとダウンシフト変速要求が出される。
図5に基づいて、コントロールバルブユニット6の要部構成を説明する。
コントロールバルブユニット6は、ATコントローラ10からの制御指令に基づき、制御油圧を作り出す。この制御油圧により、発進クラッチ31やパーキングポール8等が制御される。コントロールバルブユニット6には、オイルポンプとしてのメカオイルポンプ91と電動オイルポンプ92から吐出圧が供給される。メカオイルポンプ91は、エンジン1により駆動される。電動オイルポンプ92は、モータにより駆動される。
コントロールバルブユニット6は、プレッシャレギュレータ弁6aと、ライン圧リニアソレノイド6bと、を備えている。更に、コントロールバルブユニット6は、クラッチ油路6cと、調圧弁6dと、クラッチ圧リニアソレノイド6eと、クラッチピストン室6fと、クラッチピストン6gと、を備えている。更にまた、コントロールバルブユニット6は、パークロック油路6hと、オリフィス6jと、切替弁6kと、パークモジュール6mと、を備えている。
プレッシャレギュレータ弁6aは、メカオイルポンプ91と電動オイルポンプ92からの吐出圧を元圧とし、ライン圧PLを調圧する弁である。プレッシャレギュレータ弁6aは、ライン圧リニアソレノイド6bを有し、ATコントローラ10からの指令に応じてプレッシャレギュレータ弁6aのスプールに作動信号圧を与える。
クラッチ油路6cは、発進クラッチ31の締結油圧の油路である。クラッチ油路6cには、調圧弁6dと、クラッチ圧リニアソレノイド6eと、クラッチピストン室6fと、クラッチピストン6gと、が設けられる。
調圧弁6dは、ライン圧PLを元圧とし、クラッチピストン室6fに導かれる締結油圧を作り出す弁である。調圧弁6dは、クラッチ圧リニアソレノイド6eに基づき動作し、締結油圧を調圧する。
クラッチ圧リニアソレノイド6eは、ライン圧PLを元圧とし、電流の印加により調圧弁6dへのソレノイド圧(指示圧、信号圧)を作り出す。このソレノイド圧により、調圧弁6dが動作される。
調圧弁6dでは、調圧弁6dの一端側に、ソレノイド圧が作用し、調圧弁6dの他端側に、フィードバック圧F/B(調圧された締結油圧のフィードバック圧)が作用する。調圧弁6dの一端側からの力が他端側からの力よりも大きいとき、調圧弁6dは油圧が増大する方向へ移動する。これにより、締結油圧が増大する。また、ソレノイド圧が変化し、調圧弁6dの他端側からの力が一端側からの力よりも大きいとき、調圧弁6dは油圧が増大する方向とは反対の油圧が低下する方向へ移動する。このため、余剰オイルがドレーンされる。これにより、締結油圧が低下する。このような調圧弁6dの移動により、締結油圧が調圧される。調圧弁6dにより作り出された締結油圧は、クラッチピストン室6fへ供給され、クラッチピストン6gをストロークさせる。これにより、発進クラッチ31が締結する。
パークロック油路6hは、パーキングポール8の解除油圧の油路である。パークロック油路6hには、オリフィス6jと、切替弁6kと、パークモジュール6mと、が設けられる。パークモジュール6mは、パークピストン室6pと、パークモジュールピストン6q(パークピストン)と、ロック解除ソレノイド6rと、ストロークセンサ6s(ストローク検出手段)と、を備えている。
パークモジュールピストン6qのピストンロッド6qaには、溝6qbが設けられている。パークロック状態のとき、溝6qbにはロック解除ソレノイド6rのピン6raが挿入される。これにより、パークロック状態が維持される。ストロークセンサ6sは、パークモジュールピストン6qのストローク位置を検出する。検出したストローク位置は、ATコントローラ10へ送出される。ストロークセンサ6sは、例えば、ピストンロッド6qaの微小な凹凸等でストローク位置を検出する。
切替弁6kは、ライン圧PLを元圧とし、パークピストン室6pに導かれる解除油圧を作り出す弁である。切替弁6kのスプールは、軸方向の一方(図において上)から切替圧を受け、他方(図において下)からスプリングの付勢力を受ける。例えば、切替圧が700kPa以上のとき、切替弁6kを介して、解除油圧がパークピストン室6pへ供給される。そして、パークモジュールピストン6qをストロークさせる。
パークモジュールピストン6qのストローク位置は、供給された解除油圧により、パークロック状態になるパークロック位置(実線)からパークロック解除状態になるパークロック解除位置(二点鎖線)へストロークさせる。なお、以下において、パークロック位置を単に「ロック位置」とも記載し、パークロック解除位置を単に「解除位置」とも記載する。パークモジュールピストン6qがストロークして、ストローク位置が解除位置に到達すると、パーキングポール8がパーキングギヤ7から外れる。ここで、パークモジュールピストン6qとパーキングポール8は、例えばワイヤー等で繋がっている。このため、パークモジュールピストン6qのストローク位置により、パークロック状態とパークロック解除状態が切り替わる。なお、Pレンジから走行レンジへセレクト操作されると、ATコントローラ10からロック解除ソレノイド6rへの制御指令により、ピン6raが溝6qbから外れる。
図6と図7に基づいて、パークロック解除の制御処理構成の各ステップについて説明する。このフローチャート1〜2は、ATコントローラ10により行われる。なお、レンジ位置がPレンジのときに、制御処理はスタートする。
ステップS1では、レンジ位置がPレンジのとき、或いは、ステップS2でPD/PRセレクト操作が無いとき、パークロック状態を検出し、ステップS2へ進む。ここで、パークロック状態の検出は、ATコントローラ10からロック解除ソレノイド6rへの信号により検出する。
ステップS2では、ステップS1でのパークロック状態の検出に続き、レンジ位置がPレンジからDレンジ又はRレンジへのPD/PRセレクト操作の有無を判定する。YES(PD/PRセレクト操作有り)の場合は、ステップS3へ進み、NO(PD/PRセレクト操作無し)の場合は、ステップS1へ戻る。ここで、セレクト操作は、ドライバによるセレクトレバー19への操作である。更に、PD/PRセレクト操作の有無は、インヒビタースイッチ18からATコントローラ10へのレンジ位置信号から判定する。
ステップS3では、ステップS2でのPD/PRセレクト操作有りとの判定に続き、発進クラッチ31のPS処理を開始すると共に、パークモジュールピストン6qのストロークを開始して、ステップS4へ進む。ここで、「発進クラッチ31のPS処理」とは、発進クラッチ31へプリチャージ圧を供給して、発進クラッチ31が締結容量(締結トルク容量)を持ち始める(ミートポイント)までの処理である。更に、パークモジュールピストン6qのストロークを開始するとき、ピン6raが溝6qbから外される。
ステップS4では、ステップS3でのPS処理開始とストローク開始、或いは、ステップS4での直前未検知との判定に続き、Dレンジ又はRレンジにて締結される発進クラッチ31が締結容量を持ち始める直前を検知したか否かが判定される。YES(直前検知)の場合は、ステップS5へ進み、NO(直前未検知)の場合は、ステップS4の流れを繰り返す。ここで、「発進クラッチ31がDレンジ又はRレンジにおける締結容量を持ち始める直前」は、実験により設定する。発進クラッチ31が締結容量を持ち始める直前の検知は、油圧センサ等を用いて検知することができる。
ステップS5では、ステップS4での直前検知との判定に続き、パークモジュールピストン6qのストローク位置を検出し、そのストローク位置からストローク速度を演算して、ステップS6へ進む。ここで、ストローク位置は、発進クラッチ31が締結容量を持ち始める直前が検知されたときの位置である。ストローク位置は、ストロークセンサ6sで検出し、検出結果をATコントローラ10へ送出する。ストローク速度は、ロック位置から検出されたストローク位置までのストローク量(距離)と、ストローク開始からストローク位置検出までの時間と、から演算する。以下の処理において、常時、ステップS5の処理と同様に、ストローク位置検出とストローク速度演算を行う。
ステップS6では、ステップS5でのストローク位置検出とストローク速度演算、或いは、ステップS9での初期油圧の維持に続き、検出されたストローク位置が解除位置に到達したか否かを判定する。即ち、パーキングポール8がパーキングギヤ7から外れた(抜けた)か否かを判定する(P抜け判定)。YES(解除位置到達)の場合は、ステップS7へ進み、NO(解除位置未到達)の場合は、ステップS8へ進む。
ステップS7では、ステップS6での解除位置到達との判定、或いは、ステップS18での発進クラッチ31のPS処理開始に続き、発進クラッチ31のPS処理を終了して、リターンへ進む。即ち、発進クラッチ31が締結容量を持ち始めるところで、PS処理を終了する。
ステップS8では、ステップS6での解除位置未到達との判定に続き、ステップS5におけるストローク位置とストローク速度の両方が、閾値より大きいか否かを判定する。YES(閾値より大きい)の場合は、ステップS9へ進み、NO(閾値以下)の場合は、ステップS10へ進む。ここで、閾値は、ストローク位置とストローク速度のそれぞれに設定されている。ストローク位置とストローク速度の閾値は、パーキングポール8がパーキングギヤ7から抜けそうであることを基準に設定される。ストローク位置の閾値は、解除位置よりも手前(ロック位置側)の所定位置である。所定位置は、パークモジュールピストン6qのストローク位置が解除位置に到達しそうな位置である。例えば、所定位置は、ロック位置から解除位置までのストローク量のうち、ロック位置から解除位置へのストローク量が70%の位置である。ストローク速度の閾値は、ノミナルモデルの速度よりも遅い所定速度である。所定速度は、この速度が維持されれば、パークモジュールピストン6qのストローク位置が解除位置に到達しそうな速度である。例えば、所定速度は、ノミナルモデルのストローク速度よりも10%遅い速度である。
ステップS9では、ステップS8での閾値より大きいとの判定に続き、発進クラッチ31の油圧を、発進クラッチ31がDレンジ又はRレンジにおける締結容量を持ち始める直前を検知したときの油圧(初期油圧)に維持(補正)して、ステップS6へ進む。ここで、「発進クラッチ31がDレンジ又はRレンジにおける締結容量を持ち始める直前を検知したときの油圧(発進クラッチ31が締結容量を持ち始める直前の油圧、初期油圧)」は、実験等により設定する。
ステップS10では、ステップS8での閾値以下との判定に続き、発進クラッチ31の油圧を、初期油圧よりも低下させ(初期油圧未満に補正して)、ステップS11へ進む。なお、ステップS10では、発進クラッチ31の油圧を抜く。
ステップS11では、ステップS10での発進クラッチ31の油圧抜き、或いは、ステップS16でのストローク位置やストローク速度の変化無しとの判定に続き、ライン圧PLをアップ(増大)させる要求を出力して、ステップS12へ進む。ここで、ライン圧PLのアップ要求は、現在のライン圧PLよりもアップさせる要求であり、ATコントローラ10内で出力して、ライン圧PLをアップさせる。即ち、ライン圧PLをアップさせるために、ライン圧PLの元圧である吐出圧を増大させる。吐出圧の増大のために、メカオイルポンプ91(S15)と電動オイルポンプ92(S13とS14)を駆動させる。
ステップS12では、ステップS11でのライン圧PLアップ要求に続き、ライン圧PLが最大(MAX)になったか否かを判定する。YES(ライン圧PL最大である)の場合は、ステップS17へ進み、NO(ライン圧PL最大ではない)の場合は、ステップS13へ進む。ここで、ライン圧PLが最大か否かは、メカオイルポンプ91と電動オイルポンプ92の駆動状態や、プレッシャレギュレータ弁6aのスプールへの作動信号圧等から判定される。
ステップS13では、ステップS12でのライン圧PL最大ではないとの判定、或いは、ステップ14での電動オイルポンプ92の駆動アップに続き、電動オイルポンプ92が最大まで駆動しているか否かを判定する。YES(最大駆動である)の場合は、ステップS15へ進み、NO(最大駆動ではない)の場合は、ステップS14へ進む。ここで、電動オイルポンプ92を駆動させることにより、ライン圧PLの元圧である吐出圧を増大させる。電動オイルポンプ92が最大か否かは、ATコントローラ10により判定される。
ステップS14では、ステップS13での最大駆動ではないとの判定に続き、電動オイルポンプ92の駆動をアップ(増大)させて、ステップS13へ戻る。電動オイルポンプ92の駆動アップは、ATコントローラ10からモータへの指令により行われる。
ステップS15では、ステップS14での最大駆動であるとの判定に続き、エンジン1を始動させ、ステップS16へ進む。ここでは、エンジン1を始動させることにより、メカオイルポンプ91を駆動させて、ライン圧PLの元圧である吐出圧を増大させる。
ステップS16では、ステップS15でのエンジン1始動に続き、ライン圧PLをアップしたことによりストローク位置やストローク速度が変化したか否かを判定する。YES(ストローク変化有り)の場合は、ステップS17へ進み、NO(ストローク変化無し)の場合は、ステップS11へ戻る。ここで、ステップS16がYESの場合、この後の処理において、ストローク位置が解除位置に到達するとき、発進クラッチ31の油圧を初期油圧に復帰させるために、発進クラッチ31の油圧が制御される。
ステップS17では、ステップS12でのライン圧PL最大であるとの判定、或いは、ステップS16でのストローク変化有りとの判定、或いは、ステップS20での所定時間未経過との判定に続き、ステップS6と同様に検出されたストローク位置が解除位置に到達したか否かを判定する。YES(解除位置到達)の場合は、ステップS18へ進み、NO(解除位置未到達)の場合は、ステップS19へ進む。
ステップS18では、ステップS17での解除位置到達との判定、発進クラッチ31のPS処理を開始して、ステップS7へ進む。
ステップS19では、ステップS17での解除位置未到達との判定に続き、タイマー時間のタイマーカウント値が加算され(タイムアップ)、ステップS20へ進む。なお、S19を最初に通過するとき、タイマーカウントが開始される。タイマーカウント値は、S19を通過後、リターンへ進んだときにリセットされる。
ステップS20では、ステップS19でのタイムアップに続き、タイムアップの時間が所定時間に達したか否かを判定する。YES(所定時間経過)の場合は、ステップS21へ進み、NO(所定時間未経過)の場合は、ステップS17へ進む。ここで、「所定時間」とは、パークモジュールピストン6qが故障しているか否かを判定する時間である。例えば、所定時間は2〜3秒である。
ステップS21では、ステップS20での所定時間経過との判定に続き、ドライバにパーキングポール8がパーキングギヤ7から外れないことをアナウンスして、リターンへ進む。アナウンスは、例えば、インストルメントパネルに設けたアラームランプの点灯等により行う。
次に、実施例1の作用を、「比較例のパークロック解除の制御とその課題について」、「パークロック解除の制御処理作用」に分けて説明する。
図8に基づいて、比較例のパークロック解除の制御とその課題について説明する。
まず、油温が例えば極低温時などに、PDセレクト操作が検知されたとき、発進クラッチの締結とロック状態の解除の両方が開始されると、ロック状態が解除される前のPレンジ中に発進クラッチが締結容量を持ってしまうことがある。即ち、ロック状態が解除される前に発進クラッチが締結トルク容量を持ってしまい、ロック状態を解除するための解除油圧が不足する。このため、ロック状態すなわちパーキングポールがパーキングギヤから抜ける抜けタイミングが遅くなり、パーキングポールがパーキングギヤから抜けにくくなる、という課題がある。一方、ロック状態が解除されてから、油圧供給により発進クラッチの締結が開始されると、車両の発進が遅れてしまう、という課題がある。
これについて、図8に基づいて説明する。時刻t1においてPDセレクト操作が検知されたとき、ロック状態を解除するための必要油圧が供給される。これにより、時刻t1から時刻t2までの間、先にロック状態を解除する制御が行われる。時刻t2のときに、ロック状態が解除されるので、制御上のレンジ位置がPレンジからDレンジへ変更される。そして、時刻t2から、油圧供給により発進クラッチの締結が開始される。時刻t2から時刻t3までの間、プリチャージ(ガタ詰め)の油圧供給が行われる。時刻t3から時刻t4までの間、プリチャージから、発進クラッチが締結トルク容量を持ち始めるための油圧制御が行われる。その後、時刻t4のときに、発進クラッチが締結トルク容量を持ち始め、車両が発進する。なお、時刻t4から、発進クラッチの油圧は、車両速度やアクセル開度等により上昇する。
このように、ロック状態の解除を待ってから、油圧供給により発進クラッチの締結が開始されると、解除状態の時刻t2から発進の時刻t4までの分、車両の発進が遅れてしまう。
図6〜図7と図9〜図11に基づいて、パークロック解除の制御処理作用について説明する。以下、パークロック解除の制御処理作用を、「第1パークロック解除の制御処理作用」、「第2パークロック解除の制御処理作用」と、「第3パークロック解除の制御処理作用」に分けて説明する。
まず、第1パークロック解除の制御処理作用(通常時の制御処理作用、第1処理作用)を説明する。
制御処理をスタートし、ドライバによるPDセレクト操作が検出され、発進クラッチ31がDレンジにおける締結容量を持ち始める直前が検知されると、図6において、S1からS6へと進む。S6のP抜け判定が肯定される場合、S6からS7へと進む。S7でPS処理が終了されると、リターンへ進む。
即ち、PDセレクト操作が検出され、油圧供給により発進クラッチ31の締結とロック状態の解除が開始される。その後、発進クラッチ31が締結容量を持ち始める直前が検知されると、そのときのストローク位置が検出されると共にストローク速度が演算される。そして、P抜け判定において、ストローク位置が解除位置に到達していると判定される。換言すると、発進クラッチ31が締結容量を持ち始める直前が検知されたとき、ストローク位置が解除位置に到達している。
この処理流れを、図9に基づいて説明する。なお、時刻t1〜時刻t4は、図8と同一の時刻とする。
時刻t1においてPDセレクト操作が検知されたとき(S2のYES)、ロック状態を解除するための必要油圧が供給される(S3)。これにより、時刻t1から時刻t2までの間、ロック状態を解除する制御が行われる。時刻t1と時刻t2の間の時刻t11から、油圧供給により発進クラッチ31の締結が開始される(S3)。時刻t11から時刻t12までの間、プリチャージ(ガタ詰め)の油圧供給が行われる。時刻t12から時刻t2までの間、プリチャージから、発進クラッチ31が締結容量を持ち始めるための油圧制御が行われる。
時刻t2のときについて説明する。発進クラッチ31が締結容量を持ち始める直前が検知され(S4のYES)、そのときのストローク位置が検出されると共にストローク速度が演算される(S5)。そして、ストローク位置が解除位置に到達していると判定される(S6のYES)。そうすると、制御上のレンジ位置がPレンジからDレンジへ変更される。更に、発進クラッチ31が締結容量を持ち始め、車両が発進する。なお、時刻t2から、発進クラッチの油圧は、車両速度やアクセル開度等により上昇する。
このように、第1処理作用では、時刻t1から時刻t2までの間に、発進クラッチ31の締結とロック状態の解除が行われるので、解除状態の時刻t2から車両が発進される。このため、ロック状態の解除を待ってから、油圧供給により発進クラッチの締結を開始する比較例(図8)よりも、第1処理作用は、時刻t2から時刻t4までの分、車両の発進にかかる時間を短縮できる。従って、ロック状態の解除と、車両の発進性の向上と、を両立できる。
次に、第2パークロック解除の制御処理作用(締結油圧維持の制御処理作用、第2処理作用)を説明する。
図6において、S1からS6へと進む流れは、第1処理作用と同様であるので説明を省略する。S6のP抜け判定が否定される場合、S6からS8へ進む。S8の判定が肯定される場合、S9へ進む。S9では、発進クラッチ31の油圧が初期油圧に維持され、S9からS6へ戻る。S6のP抜け判定が否定され、S8の判定が肯定される場合は、S6からS8とS9への流れが繰り返される。その後、S6のP抜け判定が肯定されると、S6からS7へと進み、S7でPS処理が終了されると、リターンへ進む。
ここで、S8の判定が肯定される場合とは、例えば、車両が登坂路等に停車されている登坂状態の場合である。即ち、車輪からパーキングギヤ7への入力トルク(外力)が、パーキングポール8がパーキングギヤ7から外れる力よりも大きい場合である。このため、S8の判定が肯定される場合のストローク速度が、ノミナルモデルのストローク速度すなわち第1処理作用の場合に想定されるストローク速度よりも遅くなる。
図6の流れをまとめると、PDセレクト操作が検出され、油圧供給により発進クラッチ31の締結とロック状態の解除が開始される。その後、発進クラッチ31が締結容量を持ち始める直前が検知されると、そのときのストローク位置が検出されストローク速度が演算される。そして、P抜け判定において、ストローク位置が解除位置に到達していないと判定される。そうすると、ストローク位置とストローク速度から、現在の状態を維持することにより、パーキングポール8がパーキングギヤ7から外れそうであると判定され、発進クラッチ31の油圧(初期油圧)が維持される。その後、P抜け判定において、ストローク位置が解除位置に到達していると判定される。換言すると、発進クラッチ31が締結容量を持ち始める直前が検知されたときには、まだストローク位置が解除位置に到達していないが、発進クラッチ31の油圧が維持された状態でロック状態の解除を待つことにより、ストローク位置が解除位置に到達する。
この処理流れを、図10に基づいて説明する。なお、時刻t1〜時刻t4は、図8と同一の時刻とする。また、時刻t11と時刻t12は、図9と同一の時刻とする。時刻t1から時刻t2に至るまでは、図10と同一であるため説明を省略する。
時刻t2のときについて説明する。発進クラッチ31が締結容量を持ち始める直前が検知され(S4のYES)、そのときのストローク位置が検出されると共にストローク速度が演算される(S5)。そして、ストローク位置が解除位置に到達していないと判定される(S6のNO)。そうすると、現在のストローク位置とストローク速度が閾値よりも大きいか否かが判定される(S8)この判定の結果、現在のストローク位置とストローク速度が閾値よりも大きいと判定される(S8のYES)。これにより、時刻t2からロック状態が解除されるまで、発進クラッチ31の油圧が初期油圧に維持される。
時刻t2から時刻t3までの間、図6において、S6のP抜け判定が否定され、S8の判定が肯定されるので、S6からS8とS9への流れが繰り返される。その後、時刻t3のとき、ストローク位置が解除位置に到達していると判定される(S6のYES)。そうすると、制御上のレンジ位置がPレンジからDレンジへ変更される。更に、発進クラッチ31の油圧が初期油圧に維持されているので、ロック状態の解除後に発進クラッチ31が締結容量を持ち始め、車両が発進する。なお、時刻t3から、発進クラッチ31の油圧は、車両速度やアクセル開度等により上昇する。
このように、第2処理作用では、時刻t2のときに、発進クラッチ31が締結容量を持ち始める直前が検知され、ストローク位置が解除位置に到達していないと判定されても、発進クラッチ31の油圧が初期油圧に維持される。即ち、Pレンジ中に発進クラッチ31が締結容量を持ち始めず、発進クラッチ31の油圧が初期油圧よりも大きい油圧に増大されない。このため、Pレンジ中に発進クラッチ31が締結容量を持ち始め、ロック状態が解除されにくくなるのを抑制できる。これにより、ロック状態を確実に解除できる。
更に、発進クラッチ31の油圧が初期油圧に維持されているので、解除状態の時刻t3から車両が発進される。このため、ロック状態の解除を待ってから、油圧供給により発進クラッチの締結を開始する比較例よりも、第2処理作用は、時刻t3から時刻t5までの分、車両の発進にかかる時間を短縮できる。従って、ロック状態の確実な解除と、車両の発進性の向上と、を両立できる。
次に、第3パークロック解除の制御処理作用(締結油圧抜きの制御処理作用、第3処理作用)を説明する。
図6において、S1からS6へと進み、S6からS8へ進む流れは、第2処理作用と同様であるので説明を省略する。S8の判定が否定される場合、S10へ進む。S10では、発進クラッチ31の初期油圧が抜かれ、S10から図7のS11へ進む。S11では、ライン圧PLのアップ要求が出力される。これにより、ロック状態を解除するための解除油圧を増大させ、S11からS12へ進む。S12の判定が否定されると、S13〜S15の処理により、ライン圧PLをアップさせる。即ち、S13の判定が否定される間は、S13からS14への流れが繰り返される。電動オイルポンプ92を最大駆動させるとS13の判定が肯定され、S13からS15へ進み、エンジン1を始動させる。エンジン1の始動により、メカオイルポンプ91を駆動させて、ライン圧PLを更にアップさせる。
続いて、S15からS16へ進み、S13〜S15の処理の結果、ストローク位置やストローク速度が変化したか否かが判定される。ライン圧PLをアップさせても、S16の判定が否定される場合、S16からS11へ戻り、更にライン圧PLをアップさせる要求が出力される。その後、S11からS16への流れが繰り返され、ライン圧PLが最大でないときに、S16の判定が肯定されると、S16からS17へ進む。ただし、S16の判定が否定される場合でも、S12の判定においてライン圧PLが最大である場合には、これ以上にライン圧PLをアップできないので、S12の判定が肯定され、S12からS17へ進む。
S17では、ライン圧PLをアップさせた結果、P抜け判定が肯定される場合は、S17からS18へ進む。S18では、油圧供給により発進クラッチ31の締結が開始される。なお、S16の判定が肯定される場合、この後の処理において、ストローク位置が解除位置に到達するとき、発進クラッチ31の油圧を初期油圧に復帰させるために、発進クラッチ31の油圧が制御されている。その後、S17から図6のS7へ進み、S7でPS処理が終了されると、リターンへ進む。
一方、S17のP抜け判定が否定される場合は、S17からS19へ進む。S19では、タイマーカウント値が加算され、S19からS20へ進む。S20の判定が否定され、S17のP抜け判定が否定される場合は、S17からS19とS20へと進む流れが繰り返される。S20の判定が肯定されると、S20からS21へ進む。S21では、ロック状態が解除できないのは故障であるとして、ドライバにアナウンスされる。アナウンス後、S21からリターンへ進む。
ここで、S8の判定が否定される場合とは、例えば、ソレノイド故障やオリフィス6jのオリフィス径の詰まりなど、ストローク位置とストローク速度が変わらない場合である。即ち、S12からS17へ進む場合である。また、例えば、油温が極低温でストローク速度が、S8の判定が肯定される場合のストローク速度よりも遅い場合である。即ち、S16からS17へ進む場合である。ストローク速度が遅くなる理由は、油温が極低温のため、油の粘性が、極低温よりも温度が高い低温等と比べると大きくなり、油込めに時間がかかるためである。また、ストローク速度が遅くなる理由は、極低温時、電動オイルポンプ92の内部抵抗が高まり、I(電流値)−P(圧力値)特性が変化するためである。
図6〜図7の流れをまとめると、PDセレクト操作が検出され、油圧供給により発進クラッチ31の締結とロック状態の解除が開始される。その後、発進クラッチ31が締結容量を持ち始める直前が検知されると、そのときのストローク位置が検出されると共にストローク速度が演算される。そして、P抜け判定において、ストローク位置が解除位置に到達していないと判定される。そうすると、ストローク位置とストローク速度から、現在の状態を維持しても、パーキングポール8がパーキングギヤ7から外れないか、外れるまでに相当に時間がかかると判定される。これにより、発進クラッチ31の油圧が抜かれる。
その後、ライン圧PLをアップさせることにより、ライン圧PL最大又はストローク位置とストローク速度が変化すると判定される。次いで、所定時間内にストローク位置が解除位置に到達しているか否かが判定される。所定時間内にストローク位置が解除位置に到達していると判定される場合とは、例えば、油温が極低温で、ストローク速度がS8の判定が肯定される場合のストローク速度よりも遅い場合に該当する。所定時間内にストローク位置が解除位置に到達しないと判定される場合とは、例えば、ソレノイド故障やオリフィス6jのオリフィス径の詰まりなどの場合に該当する。換言すると、S8が否定される場合とは、発進クラッチ31の油圧を初期油圧に維持したままでは、ロック状態を解除できない場合である。このため、発進クラッチ31の油圧を抜いて、ライン圧PLをロック状態の解除ために利用する。更に、メカオイルポンプ91と電動オイルポンプ92でライン圧PLをアップさせる。また、所定時間内にS17のP抜け判定を行うことで、故障なのか否かが判定される。
この処理のうちS17でP抜け判定される流れを、図11に基づいて説明する。なお、時刻t1〜時刻t4は、図8と同一の時刻とする。また、時刻t11と時刻t12は、図9と同一の時刻とする。時刻t1から時刻t2に至るまでは、図10と同一であるため説明を省略する。
時刻t2のときについて説明する。発進クラッチ31が締結容量を持ち始める直前が検知され(S4のYES)、そのときのストローク位置が検出されストローク速度が演算される(S5)。そして、ストローク位置が解除位置に到達していないと判定される(S6のNO)。そうすると、現在のストローク位置とストローク速度が閾値よりも大きいか否かが判定される(S8)この判定の結果、現在のストローク位置とストローク速度が閾値以下と判定される(S8のNO)。これにより、発進クラッチ31の油圧を抜く(S10)。
時刻t2から時刻t3までの間、ライン圧PLをアップさせる処理が繰り返される。即ち、図7において、S11からS12の判定が否定され、S13〜S15と進み、S16の判定が否定される流れが繰り返される。その後、時刻t3のとき、ライン圧PL最大又はストローク位置等が変化すると判定され(S12のYES又はS16のYES)、ストローク位置が解除位置に到達していないと判定される(S17のNO)。そして、時刻t3から時刻t4までの間、S17のP抜け判定が否定され、タイマーカウントが行われ(S19)、所定時間が経過していないと判定される(S20のNO)。即ち、図7において、S17からS19とS20への流れが繰り返される。更に、時刻t3から時刻t4までの間に、ストローク位置が解除位置に到達するとき、発進クラッチ31の油圧を初期油圧に復帰させるために、発進クラッチ31の油圧が制御される。
時刻t4のとき、ストローク位置が解除位置に到達していると判定される(S17のYES)。そうすると、制御上のレンジ位置がPレンジからDレンジへ変更される。更に、ストローク位置が解除位置に到達するとき、発進クラッチ31の油圧を初期油圧に復帰させる制御が行われているので、ロック状態の解除後に発進クラッチ31が締結容量を持ち始め、車両が発進する。なお、時刻t4から、発進クラッチ31の油圧は、車両速度やアクセル開度等により上昇する。
このように、第3処理作用では、時刻t2のときに、発進クラッチ31が締結容量を持ち始める直前が検知され、ストローク位置が解除位置に到達していないと判定され、発進クラッチ31の油圧が抜かれる。即ち、Pレンジ中に発進クラッチ31が締結容量を持ち始めない。発進クラッチ31の油圧を抜くことにより、ロック状態を解除するための解除油圧に加えて発進クラッチ31の油圧を、ロック状態を解除するために利用できる。ライン圧PLが不足する場合には、メカオイルポンプ91と電動オイルポンプ92でライン圧PLをアップさせる。このため、ストローク位置が所定位置に達していない場合でも、ロック状態を確実に解除できる。また、ライン圧PLのアップにより、ロック状態を解除するための解除油圧に発進クラッチ31の油圧を加えた場合よりも、ロック状態の解除のタイミングを早くすることができる。
更に、ストローク位置が解除位置に到達するとき、発進クラッチ31の油圧を初期油圧に復帰させる制御が行われているので、解除状態の時刻t4から車両が発進される。このため、ロック状態の解除を待ってから、油圧供給により発進クラッチの締結を開始する比較例よりも、第3処理作用は、時刻t4から時刻t6までの分、車両の発進にかかる時間を短縮できる。従って、ロック状態の確実な解除と、車両の発進性の向上と、を両立できる。
以上説明したように、実施例1の発進クラッチ31の制御装置にあっては、下記に列挙する効果が得られる。
(1) 発進クラッチ31と、パークモジュール6mと、コントローラ(ATコントローラ10)と、ストローク検出手段(ストロークセンサ6s)と、を備えている。発進クラッチ31は、オイルポンプ(メカオイルポンプ91と電動オイルポンプ92)からの吐出圧を元圧とするライン圧PLにより締結される。パークモジュール6mは、ライン圧PLによりパークロック(ロック状態)が解除される。コントローラ(ATコントローラ10)は、ライン圧PLにより発進クラッチ31とパークロック(ロック状態)を制御する。ストローク検出手段(ストロークセンサ6s)は、パークモジュール6mのパークピストン(パークモジュールピストン6q)のストローク位置を検出する。コントローラ(ATコントローラ10)は、パーキングレンジ(Pレンジ)から走行レンジ(Dレンジ)へのセレクト操作が検出されると、油圧供給により発進クラッチ31の締結とパークロック(ロック状態)の解除を開始する。コントローラ(ATコントローラ10)は、発進クラッチ31が締結容量を持ち始める直前を検知すると、そのときのストローク位置を検出する。コントローラ(ATコントローラ10)は、発進クラッチが締結容量を持ち始める直前を検知したときのストローク位置がパークロック解除位置に到達していないと判定されると、発進クラッチ31の油圧を、発進クラッチが締結容量を持ち始める直前の油圧(初期油圧)以下に補正する。
このように、発進クラッチ31の油圧を、締結容量を持ち始める直前の初期油圧以下に補正することで、レンジ位置がPレンジから走行レンジ(Dレンジ)へのセレクト操作が検出されるとき、ロック状態の確実な解除と、発進性の向上と、を両立できる。つまり、ロック状態が解除されるまで、発進クラッチ31が締結容量を持つことを待たせる。そして、ストローク位置に応じて発進クラッチ31の油圧を初期油圧以下に補正するので、ロック状態を解除するための油圧が確保される。
(2) コントローラ(ATコントローラ10)は、ストローク位置がパークロック解除位置とパークロック解除位置よりも手前の所定位置との間の位置であると判定されると、発進クラッチ31の油圧を、ストローク位置がパークロック解除位置と所定位置との間の位置であると判定されたときの油圧(初期油圧)に維持する。
このように、発進クラッチ31の油圧を初期油圧に維持することで、ストローク位置が解除位置に達していない場合でも、ロック状態の確実な解除と、発進性の向上と、を両立できる。
(3) コントローラ(ATコントローラ10)は、ストローク位置がパークロック解除位置よりも手前の所定位置に到達していないと判定されると、発進クラッチ31の油圧を、ストローク位置が所定位置に到達していないと判定されたときの油圧(初期油圧)よりも低下させる。
このように、発進クラッチ31の油圧を初期油圧よりも低下させることで、ストローク位置が所定位置に達していない場合でも、ロック状態を確実に解除できる。つまり、発進クラッチ31の油圧を低下させ、低下分の油圧をロック状態の解除のための油圧として利用できる。
(4) コントローラ(ATコントローラ10)は、発進クラッチの油圧を低下させた後、吐出圧を増大させ、ライン圧PLを増大させる。
このように、初期油圧よりも油圧を低下させた後、ライン圧PLを増大させることで、低下分の油圧とロック状態の解除のための油圧ではロック状態を解除できない場合でも、ロック状態を確実に解除できる。更に、ライン圧PLを増大させた分ロック状態の解除のタイミングを早くすることができる。
(5) コントローラ(ATコントローラ10)は、ストローク位置がパークロック解除位置に到達するとき、発進クラッチ31の油圧を、ストローク位置が所定位置に到達していないと判定したときの油圧(初期油圧)に復帰させる。
このように、ストローク位置が解除位置に到達するとき、発進クラッチ31の油圧を初期油圧に復帰させることで、ストローク位置に応じて発進クラッチ31の油圧を低下させた場合でも、ロック状態の確実な解除と、発進性の向上と、を両立することができる。つまり、ロック状態の解除後に、直ぐに発進クラッチ31に締結容量を持たせることができる。このため、ロック状態が解除された後に発進クラッチ31の締結を開始するよりも、上記(5)の方がロック状態の解除から発進クラッチ31の締結までの時間を短縮できる。
以上、本開示の発進クラッチ31の制御装置を実施例1に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1では、セレクト操作はセレクトレバー19とする例を示した。しかし、セレクト操作はボタンのみとする例としても良いし、セレクト操作はセレクトレバーとボタンの組み合わせとする例としても良い。要するに、ドライバによりセレクト操作できれば良い。
実施例1では、走行レンジをDレンジとする例を示した。しかし、走行レンジをRレンジとする例としても良い。
実施例1では、S9では発進クラッチ31の油圧を初期油圧に維持し、S10では発進クラッチ31の油圧を初期油圧よりも低下させる例を示した。しかし、S9では、発進クラッチの油圧を、ステップS8で閾値より大きいと判定された時の油圧に維持しても良い。また、S10では、発進クラッチの油圧を、ステップS8で閾値以下と判定された時の油圧よりも低下させても良い。
実施例1では、S10の処理において発進クラッチ31の油圧を抜く例を示した。しかし、発進クラッチ31の油圧を抜かず、発進クラッチ31の油圧を半分程度に低下させる例としても良い。このように、発進クラッチ31の油圧を低下させても、上記(3)の効果が得られる。
実施例1では、自動変速機として、前進9速後退1速の自動変速機3の例を示した。しかし、自動変速機としては、前進9速後退1速以外の有段変速段を持つ自動変速機の例や、ベルト式無段変速機CVT等の無段変速機の例としても良い。また、実施例1では、エンジン車に搭載される発進クラッチの制御装置の例を示したが、エンジン車に限らず、ハイブリッド車や電気自動車等の発進クラッチの制御装置としても適用することが可能である。
1 エンジン(走行用駆動源、駆動源)
2 トルクコンバータ
3 自動変速機
31 発進クラッチ
B1 第1ブレーキ(発進クラッチ、摩擦要素)
B2 第2ブレーキ(発進クラッチ、摩擦要素)
B3 第3ブレーキ(発進クラッチ、摩擦要素)
K3 第3クラッチ(発進クラッチ、摩擦要素)
4 プロペラシャフト
6 コントロールバルブユニット
6a プレッシャレギュレータ弁
6b ライン圧リニアソレノイド
6d 調圧弁
6e クラッチ圧リニアソレノイド
6j オリフィス
6k 切替弁
6m パークモジュール
6p パークピストン室
6q パークモジュールピストン(パークピストン)
6s ストロークセンサ(ストローク検出手段)
7 パーキングギヤ
8 パーキングポール
10 ATコントローラ(コントローラ)
18 インヒビタースイッチ
19 セレクトレバー
91 メカオイルポンプ(オイルポンプ)
92 電動オイルポンプ(オイルポンプ)
2 トルクコンバータ
3 自動変速機
31 発進クラッチ
B1 第1ブレーキ(発進クラッチ、摩擦要素)
B2 第2ブレーキ(発進クラッチ、摩擦要素)
B3 第3ブレーキ(発進クラッチ、摩擦要素)
K3 第3クラッチ(発進クラッチ、摩擦要素)
4 プロペラシャフト
6 コントロールバルブユニット
6a プレッシャレギュレータ弁
6b ライン圧リニアソレノイド
6d 調圧弁
6e クラッチ圧リニアソレノイド
6j オリフィス
6k 切替弁
6m パークモジュール
6p パークピストン室
6q パークモジュールピストン(パークピストン)
6s ストロークセンサ(ストローク検出手段)
7 パーキングギヤ
8 パーキングポール
10 ATコントローラ(コントローラ)
18 インヒビタースイッチ
19 セレクトレバー
91 メカオイルポンプ(オイルポンプ)
92 電動オイルポンプ(オイルポンプ)
Claims (5)
- オイルポンプからの吐出圧を元圧とするライン圧により締結される発進クラッチと、
前記ライン圧によりパークロックが解除されるパークモジュールと、
前記ライン圧により前記発進クラッチと前記パークロックを制御するコントローラと、
前記パークモジュールのパークピストンのストローク位置を検出するストローク検出手段と、を備え、
前記コントローラは、
パーキングレンジから走行レンジへのセレクト操作が検出されると、油圧供給により前記発進クラッチの締結と前記パークロックの解除を開始し、
前記発進クラッチが締結容量を持ち始める直前を検知すると、そのときの前記ストローク位置を検出し、
前記発進クラッチが締結容量を持ち始める直前を検知したときの前記ストローク位置がパークロック解除位置に到達していないと判定されると、前記発進クラッチの油圧を、前記発進クラッチが締結容量を持ち始める直前の油圧以下に補正する
ことを特徴とする発進クラッチの制御装置。 - 請求項1に記載された発進クラッチの制御装置において、
前記コントローラは、前記ストローク位置が前記パークロック解除位置と前記パークロック解除位置よりも手前の所定位置との間の位置であると判定されると、前記発進クラッチの油圧を、前記ストローク位置が前記パークロック解除位置と前記所定位置との間の位置であると判定されたときの油圧に維持する
ことを特徴とする発進クラッチの制御装置。 - 請求項1又は請求項2に記載された発進クラッチの制御装置において、
前記コントローラは、前記ストローク位置が前記パークロック解除位置よりも手前の所定位置に到達していないと判定されると、前記発進クラッチの油圧を、前記ストローク位置が前記所定位置に到達していないと判定されたときの油圧よりも低下させる
ことを特徴とする発進クラッチの制御装置。 - 請求項3に記載された発進クラッチの制御装置において、
前記コントローラは、前記発進クラッチの油圧を低下させた後、前記吐出圧を増大させ、前記ライン圧を増大させる
ことを特徴とする発進クラッチの制御装置。 - 請求項3又は請求項4に記載された発進クラッチの制御装置において、
前記コントローラは、前記ストローク位置が前記パークロック解除位置に到達するとき、前記発進クラッチの油圧を、前記ストローク位置が前記所定位置に到達していないと判定したときの油圧に復帰させる
ことを特徴とする発進クラッチの制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018049120A JP2019158095A (ja) | 2018-03-16 | 2018-03-16 | 発進クラッチの制御装置 |
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CN114776802A (zh) * | 2022-04-20 | 2022-07-22 | 哈尔滨东安汽车发动机制造有限公司 | 一种自动变速器电控解除驻车的控制方法 |
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2018
- 2018-03-16 JP JP2018049120A patent/JP2019158095A/ja active Pending
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CN114776802A (zh) * | 2022-04-20 | 2022-07-22 | 哈尔滨东安汽车发动机制造有限公司 | 一种自动变速器电控解除驻车的控制方法 |
CN114776802B (zh) * | 2022-04-20 | 2024-05-14 | 哈尔滨东安汽车发动机制造有限公司 | 一种自动变速器电控解除驻车的控制方法 |
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