JP2019157933A - 流体制御バルブ - Google Patents

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洋平 舛屋
裕弥 山嵜
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Abstract

【課題】流体制御バルブにおいて簡素な構成で駆動部の冷却を行うことで小型軽量化を図る。【解決手段】ボディ12には、弁体14の弁部56が収納される本体部18と、該弁体14を回転駆動させる駆動部16の収納される収納部24とを有し、前記本体部18と前記収納部24とが接合壁54を介して隣接するように設けられる。そして、弁体14の回転作用下に本体部18の弁室26に流体が流通する際、この流体と収納部24の駆動部16との間で接合壁54を介して熱交換がなされることで、前記流体によって前記駆動部16が好適に冷却される。【選択図】図1

Description

本発明は、流体の流通する流路上に設けられ該流体の流量を制御するための流体制御バルブに関する。
従来から、例えば、車両用の内燃機関を冷却するための冷却水回路に用いられ、冷却水等の流体の流量を制御する流体制御バルブが知られている。この流体制御バルブは、例えば、特許文献1に開示されるように、弁箱における弁室の内部に、略円柱状の弁体が回転自在に設けられ、前記弁体には、その径方向に貫通する流量制御穴が形成されると共に、その中心には駆動軸が設けられ弁箱の外部へと突出している。
そして、駆動源の駆動作用下に駆動軸を介して弁体を回転させることで、その流量制御穴が弁箱の入口側パイプ及び出口側パイプと一直線状となって互いに連通し、前記入口側パイプからの流体が流量制御穴を通じて出口側パイプへと流れる。
特開2003−232454号公報
上述したような流体制御バルブにおいて、例えば、モータ等の通電作用下に回転駆動する駆動源を用いた場合、駆動時に発熱するため冷却を行う必要があり、この冷却を行うための冷却手段を設けることで大型化及び重量の増加を招くという問題がある。
本発明は、前記の課題を考慮してなされたものであり、簡素な構成で駆動部の冷却を行うことで小型軽量化を図ることが可能な流体制御バルブを提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、流体の導入される導入口と流体の導出される導出口とを有したボディと、ボディの弁室に回転自在に設けられる弁体と、弁体を回転駆動させる駆動部とを備え、弁体には、その回転中心に対して直交方向に貫通した弁孔を有し、弁体の回転作用下に弁孔による導入口と導出口との連通状態を切り替える流体制御バルブにおいて、
ボディは駆動部の収納される収納室を有した収納部を備え、収納室と弁室とが共通の壁部を介して隣接して配置されることを特徴とする。
本発明によれば、流体制御バルブを構成するボディには、弁体が回転自在に収納される弁室と、この弁体を回転駆動させる駆動部の収納される収納室とを備え、この収納室と弁室とが共通の壁部を介して隣接するように配置されている。従って、駆動部が駆動して発熱した場合でも、弁体の弁開状態において弁室へと流入する流体と共通の壁部を介して熱交換を行うことで駆動部を好適に冷却することができるため、駆動部を冷却するための冷却手段を別に設ける必要がない。
その結果、駆動部のための冷却手段を別に設けた場合と比較して、ボディの収納室と弁室とを共通の壁部を介して隣接配置するという簡素な構成で駆動部の小型軽量化を図ることができ、それに伴って、流体制御バルブの小型軽量化が可能となる。
本発明によれば、以下の効果が得られる。
すなわち、弁体が回転自在に収納される弁室と、弁体を回転駆動させる駆動部の収納される収納室を有した収納部とをボディに備え、収納室と弁室とを共通の壁部を介して隣接するように配置することで、駆動部が駆動して発熱した場合でも弁室内を流れる流体と駆動部との熱交換を行うことで好適に冷却することができる。その結果、ボディを流れる流体を利用して駆動部を冷却可能とすることで、駆動部のための冷却手段を別に設けた場合と比較して、簡素な構成で駆動部の小型軽量化を図ることができ、それに伴って、流体制御バルブを小型軽量化することができる。
図1Aは、本発明の実施の形態に係る流体制御バルブの全体断面図であり、図1Bは、図1AのIB−IB線に沿った断面図である。
本発明に係る流体制御バルブについて好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。図1A及び図1Bにおいて、参照符号10は、本発明の実施の形態に係る流体制御バルブを示す。なお、以下の説明では、この流体制御バルブ10が、内燃機関等の冷却水回路に適用される場合について説明する。
この流体制御バルブ10は、図1A及び図1Bに示されるように、ボディ12と、該ボディ12に対して回転自在に設けられる弁体14と、前記ボディ12に設けられ前記弁体14を回転駆動させる駆動部16とを含み、このボディ12は、例えば、樹脂製材料から形成され、前記弁体14の収納される本体部18と、該本体部18から突出して流体の供給される導入部(導入口)20と、前記本体部18に対して前記導入部20とは反対方向に突出し前記流体の排出される導出部(導出口)22と、前記本体部18の外周側に設けられ駆動部16を収納する収納部24とを含む。
本体部18は、例えば、断面矩形状に形成され、その中央部には弁体14の収納される弁室26が形成されると共に、該弁室26の下方(矢印A方向)に開口した開口部にはカバー部材28が装着されることで閉塞される。このカバー部材28の中央には、さらに下方に向かって窪んだ支持孔30が設けられる。
また、本体部18には、弁室26の上部に軸方向(矢印A、B方向)に沿って延在したシャフト孔32が形成され、該シャフト孔32の内部には環状溝を介してパッキン34及びダストシール36が設けられる。
一方、本体部18の内壁面には、上流側(矢印C方向)に開口して後述する導入部20と連通する第1開口38と、下流側(矢印D方向)に開口して後述する導出部22と連通する第2開口40とが形成され、それぞれ弁室26と連通している。
さらに、本体部18の弁室26には、第1開口38の開口した内壁面にシール部材42が設けられ、このシール部材42は、例えば、ゴム等の弾性材料から断面矩形状に形成され、中央部に断面円形状の貫通孔44が形成され厚さ方向(矢印C、D方向)に貫通すると共に、該貫通孔44の外周側には弁体14の外周面が摺接可能なシール面46が形成される。
導入部20は、例えば、管状に形成され、本体部18の一側部から該本体部18の軸方向と直交する水平方向(矢印C方向)に沿って所定長さだけ突出し、その内部には導入流路48が形成されると共に、本体部18の第1開口38と連通することで導入部20と弁室26とが連通する。そして、導入部20の端部には図示しないチューブが接続され、図示しない流体供給源から導入流路48へと流体が供給される。
導出部22は、導入部20と同様に管状に形成され、本体部18の他側部から導入部20とは反対方向となるように水平方向(矢印D方向)に沿って所定長さだけ突出している。
また、導出部22の内部には、その端部から弁室26まで一直線状に延在する導出流路50が形成され、本体部18の第2開口40と連通することで導出部22と弁室26とが連通している。そして、導出部22の端部には図示しないチューブが接続され、導入部20から弁室26へと流れた流体が導出部22の導出流路50を通じて図示しない内燃機関の冷却水回路へと排出される。
収納部24は、例えば、上方(図1A中、矢印B方向)に向かって開口した有底円筒状に形成され、前記本体部18のシャフト孔32と略平行に延在すると共に、その外周部位が本体部18の外周側と接合することで一体的に形成される。また、収納部24の内部には、断面円形状で駆動部16の収納される収納室52が形成される。
すなわち、図1Bに示されるように、ボディ12において、収納部24の収納室52と本体部18の弁室26とが、前記本体部18と前記収納部24とを接合する接合壁(壁部)54を介して隣接している。
なお、収納部24は、本体部18に対して導入部20及び導出部22の延在方向(矢印C、D方向)と直交方向となる位置に接合されている。
弁体14は、例えば、弁室26に収納される弁部56と、該弁部56の上端部中央から軸方向(矢印B方向)に沿って延在した第1軸部58と、前記弁部56の下端部中央から軸方向(矢印B方向)に突出した第2軸部60とを有する。
弁部56は、例えば、第1及び第2軸部58、60の軸方向から見て断面円形状に形成された円柱体からなり、前記第1及び第2軸部58、60の軸方向と直交方向に貫通した弁孔62が形成され、該弁孔62は断面円形状で弁部56の外周面を貫通するように形成される。そして、弁部56の外周面は、ボディ12に設けられたシール部材42のシール面46に当接し、摺接しながら回転動作する。
第1軸部58は、ボディ12のシャフト孔32へと挿通され、その外周面にパッキン34及びダストシール36が摺接することで、前記シャフト孔32に対して回転自在に支持されると共に、その上端部が前記シャフト孔32を通じて本体部18の外側へと突出している。
第2軸部60は、弁部56を挟んで第1軸部58と同軸上に形成され、カバー部材28の支持孔30へと挿入されることで回転自在に支持される。
駆動部16は、例えば、DCモータやステッピングモータ等の回転駆動源からなり、図示しないコントローラからの制御信号に基づき、所定方向に所定角度だけ回転する。そして、駆動部16は、ボディ12の収納部24に対して軸方向(図1A中、矢印A方向)に沿って挿入されることで内部へと収納され、図示しない固定手段によって固定される。これにより、ボディ12において、駆動部16が弁体14と略平行となるように配置される。
また、駆動部16の駆動軸16aは、図示しない駆動力伝達手段を介して弁体14の第1軸部58と接続され、前記駆動軸16aから出力された駆動力が前駆駆動力伝達手段へと伝達された後、前記第1軸部58へと伝達されることで弁体14が回転する。
本発明の実施の形態に係る流体制御バルブ10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作並びに作用効果について説明する。なお、ここでは、流体として冷却水を用いる場合について説明する。
先ず、流体制御バルブ10において、弁体14の弁孔62が導入流路48及び導出流路50と直交した位置とすることで、前記弁体14によって前記導入流路48と前記導出流路50との連通が遮断された弁閉状態となる。
次に、図示しないコントローラからの制御信号に基づき駆動部16が駆動することで、図示しない駆動力伝達手段を介して駆動力が第1軸部58へと伝達され、弁体14の弁部56が所定方向に回転し始める。そして、弁体14が、上述した弁閉状態から約90°回転することで、図1A及び図1Bに示されるように、前記弁体14における弁孔62の両端部がそれぞれ収納室52の第1及び第2開口38、40に臨み、導入流路48及び導出流路50と一直線状となった弁開状態となる。
これにより、導入流路48に供給されていた流体が弁体14の弁孔62を通じて下流側(矢印D方向)の導出流路50へと流通して図示しない内燃機関の冷却水回路へと導出される。
この際、弁室26内に流入した流体の冷熱が、本体部18と収納部24とを接合する接合壁54を通じて収納室52の駆動部16へと伝達されることで、弁体14を開動作させるために駆動し発熱している前記駆動部16が好適に冷却されることとなる。すなわち、弁室26を流れる流体の冷熱を利用して駆動部16を冷却することが可能となる。
一方、駆動部16で生じた熱は、接合壁54を介して弁室26内の流体へと伝えられる。
以上のように、本実施の形態では、弁体14が回転自在に設けられるボディ12において、該弁体14の収納される本体部18の弁室26に隣接するように駆動部16を収納可能な収納部24を備えるという簡素な構成で、前記本体部18と前記収納部24とを接合する接合壁54を介して前記弁室26を流れる流体と駆動部16との間で熱交換を行うことが可能となる。そのため、弁体14を駆動させるために駆動して発熱している駆動部16を、冷えている流体によって好適に冷却することができる。
その結果、駆動部16を冷却するための冷却手段を別に設けることなく、ボディ12を流れる流体を利用して冷却できるため、前記冷却手段を設ける場合と比較して駆動部16の小型軽量化を図ることができ、それに伴って、流体制御バルブ10の小型軽量化が可能となる。
また、駆動部16の小型化を可能とすることで消費電力の低減を図ることができ、省エネルギー化が可能となる。
さらに、樹脂製材料からなるボディ12の接合壁54に、例えば、熱伝導性の高い金属製材料からなるヒートシンク64(図1B中、二点鎖線形状参照)を設けることで、本体部18の流体と収納部24の駆動部16との熱交換効率をより一層高めることができるため、前記駆動部16をより効率的に冷却可能となる。なお。このヒートシンク64は、ボディ12に対してインサート成形や圧入によって設けられる。
さらにまた、この流体制御バルブ10は内燃機関等の冷却水回路に適用される場合に限定されるものではなく、例えば、モータを冷却するための冷却水回路やバッテリーを冷却するための冷却水回路に用いてもよいし、冷却水等の液体の代わりにガス等の気体の流れを制御する目的で用いるようにしてもよい。
なお、本発明に係る流体制御バルブは、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10…流体制御バルブ 12…ボディ
14…弁体 16…駆動部
18…本体部 24…収納部
26…弁室 42…シール部材
52…収納室 54…接合壁
56…弁部 64…ヒートシンク

Claims (1)

  1. 流体の導入される導入口と前記流体の導出される導出口とを有したボディと、該ボディの弁室に回転自在に設けられる弁体と、前記弁体を回転駆動させる駆動部とを備え、前記弁体には、その回転中心に対して直交方向に貫通した弁孔を有し、前記弁体の回転作用下に前記弁孔による前記導入口と前記導出口との連通状態を切り替える流体制御バルブにおいて、
    前記ボディは前記駆動部の収納される収納室を有した収納部を備え、前記収納室と前記弁室とが共通の壁部を介して隣接して配置されることを特徴とする流体制御バルブ。
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JP2021188524A (ja) * 2020-05-26 2021-12-13 株式会社デンソー Egrバルブ装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021188524A (ja) * 2020-05-26 2021-12-13 株式会社デンソー Egrバルブ装置
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