JP2019157932A5 - - Google Patents

Description

上述した特許文献１の流体制御バルブでは、弁体を回動させて入口側パイプと出口側パイプとの連通状態を切り替える際、前記弁体が常にパッキンに摺接した状態で動作する。そのため、例えば、弁体やパッキンの製造誤差や組付誤差等によって前記弁体とパッキンとが所定位置に対して若干だけ位置ずれしている場合、弁体の開閉動作の途中において、弁体の外周面と流量制御穴の端部との境界部である角部が前記パッキンのシール面へと当たり始める際、前記角部によってパッキンのシール面が削られてしまい摩耗が進行してしまうと同時にシール性の低下を招くという問題がある。

また、導出部２２の内部には、その端部から収納室２４まで一直線状に延在する導出流路５６が形成され、本体部１８の第２開口３８と連通することで導出部２２と収納室２４とが連通している。そして、導出部２２の端部には図示しないチューブが接続され、導入部２０から収納室２４へと流れた流体が導出部２２の導出流路５６を通じて図示しない内燃機関等の冷却水回路へと排出される。

詳細には、ランド部４８ａに対して弁体１４のエッジ部６４が接触した場合でも、前記弁体１４がさらに回転することで外周面が前記ランド部４８ａに当接することで所定位置となり回転方向に沿って案内されることになるため、前記エッジ部６４によるシール面４６へのかじりを防止できる。

以上のように、本実施の形態では、ボディ１２の収納室２４において弁体１４の摺接するシール部材４０を備え、このシール部材４０は、弾性材料から形成され弁体１４の摺接する環状のシール面４６と、該シール面４６に対して弁体１４の回転方向に沿った外側に形成され、且つ、前記シール面４６と断面同一曲面となるように形成されたランド部４８ａ、４８ｂとを有している。これにより、弁閉状態又は弁開状態から弁体１４を回転させる際、その回転途中において弁孔６２の端部に形成されたエッジ部６４がシール部材４０へと接触した場合でも、このエッジ部６４が、シール面４６より先にランド部４８ａ、４８ｂへと接触することになるため、該エッジ部６４による前記シール面４６に対するかじりが防止される。