JP2019156682A - シリコン含浸セラミック複合材の製造方法、摩擦板の製造方法、及びブレーキディスクの製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
上記構成によれば、金属ケイ素に対する親和性が高い炭素及び炭化ケイ素の性質に基づいて、含浸工程において、金属ケイ素がセラミック複合材に含浸しやすくなる。これにより、空隙の少ない緻密なシリコン含浸セラミック複合材が得られる。
上記構成によれば、摩擦板の製造工程を簡略化できる。
上記構成によれば、ブレーキディスクの製造工程を簡略化できる。
シリコン含浸セラミック複合材は、以下に記載する成形工程、焼成工程、含浸工程を順に経ることにより製造される。
成形工程は、セラミック繊維とセラミック前駆体とを含有する成形体を成形する工程である。
(焼成工程)
焼成工程は、成形体13aに含まれるセラミック前駆体を加熱によりセラミック化することにより、セラミック複合材13bを得る工程である。図1(c)に示すように、セラミック複合材13bは、繊維構造体12により構成される骨格部分14と、セラミック前駆体由来のセラミックから構成されるマトリックス部分15bとを有する。マトリックス部分15bは、セラミック前駆体のセラミック化に伴い形成された空隙を有し、セラミック複合材13bは、上記空隙を有する多孔質体である。
含浸工程は、セラミック複合材13bの空隙に対して、加熱により溶融させた金属ケイ素を含浸させることによりシリコン含浸セラミック複合材13cを得る工程である。図1(d)に示すように、シリコン含浸セラミック複合材13cは、繊維構造体12により構成される骨格部分14と、セラミック前駆体由来のセラミック及び金属ケイ素により構成されるマトリックス部分15cとを有する緻密体である。
図2に示すように、セラミック等からなる有底箱状の耐熱性の容器20内に成形体13aを配置する。成形体13aは、容器20の底面に配置された支持具21の上に載置されることにより、支持具21を介して容器20内に配置される。支持具21は、成形体13aの下面の一部のみに接触する大きさ及び形状に形成されており、成形体13aの下面の一点又は数点において成形体13aを支持する。支持具21の数は単数であってもよいし、複数であってもよい。
(1)シリコン含浸セラミック複合材の製造方法は、セラミック繊維とセラミック前駆体とを含有する成形体を加熱して、セラミック前駆体をセラミック化することによりセラミック複合材を得る焼成工程と、セラミック複合材に金属ケイ素を含浸させる含浸工程とを有する。固体状の金属ケイ素を収容する容器の内部に支持具を介して成形体を配置する。容器内の温度を、セラミック前駆体がセラミック化する温度かつ金属ケイ素の融点未満の第1温度として焼成工程を行った後、金属ケイ素の融点以上の第2温度に昇温することにより、溶融した金属ケイ素を、多孔質材からなる支持具を通じてセラミック複合材に含浸させる含浸工程を行う。
上記構成によれば、焼成工程に相当する一次加熱において、より好適に、金属ケイ素が溶融して成形体に含浸することを抑制しつつ、セラミック前駆体をセラミック化させ同時に空隙を形成することができる。
上記構成によれば、含浸工程に相当する二次加熱において、セラミック複合材の空隙への金属ケイ素の含浸を好適に進行させることができるとともに、過剰に加熱されることによる劣化を抑制できる。
上記構成によれば、金属ケイ素に対する親和性が高い炭素及び炭化ケイ素の性質に基づいて、含浸工程において、セラミック複合材に金属ケイ素が含浸しやすくなる。これにより、空隙の少ない緻密なシリコン含浸セラミック複合材が得られる。
上記構成によれば、焼成工程において、空隙を形成しつつ、炭素及び炭化ケイ素の少なくとも一方からなるマトリックス(多孔質のマトリックス)を有するセラミック複合材が得られる。そのため、金属ケイ素に対する親和性が高い炭素及び炭化ケイ素の性質に基づいて、含浸工程において、セラミック複合材の空隙に金属ケイ素が含浸しやすくなる。これにより、空隙の少ない緻密なシリコン含浸セラミック複合材が得られる。
上記構成によれば、セラミック前駆体由来の分解ガスの発生状況に基づいて第1温度から第2温度に昇温させることにより、第1温度による加熱時間を、セラミック前駆体のセラミック化の進行が任意の状態(例えば、完全にセラミック化した状態)となる時間に容易に調整できる。したがって、第1温度による加熱時間が不足する又は過剰となることを抑制できる。
図1(a),(b)に示すように、セラミック繊維を積み重ねた繊維構造体の隙間及び表面に充填材を充填することにより、直径300mm、厚さ10mmの円板状の成形体を形成する。セラミック繊維として、直径12μmの炭化ケイ素繊維を用いた平織りの織布を用い、この織布を5枚積層して骨材として使用する。得られた骨材に充填材としての液状のフェノール樹脂を含浸したのち、乾燥機に入れて硬化させる。乾燥機では、フェノール樹脂を熱硬化させることができ、後の焼成工程で熱変形しない成形体を得ることができる。
第1温度による加熱時間:60分
第2温度:1500℃
第2温度による加熱時間:20分
また、加熱処理時において、焼成炉内の分解ガスの発生量を測定する。上記の第1温度に上昇するまでの間及び第1温度で保持する間、フェノール樹脂(セラミック前駆体)から分解ガスが発生し続けるが、時間の経過とともに分解ガスの発生が収束する。分解ガスの発生が収束したことを確認してから、第2温度に温度を上昇させる。第2温度では、セラミック製の容器に充填された金属ケイ素が溶融し、多孔質材からなる支持具を伝達してセラミック複合材に含浸され、焼成とシリコン含浸とを連続して行うことができる。
Claims (7)
- セラミック繊維とセラミック前駆体とを含有する成形体を加熱して、前記セラミック前駆体をセラミック化することによりセラミック複合材を得る焼成工程と、
前記セラミック複合材に金属ケイ素を含浸させる含浸工程とを有するシリコン含浸セラミック複合材の製造方法であって、
固体状の金属ケイ素を収容する容器の内部に支持具を介して前記成形体を配置し、
前記容器内の温度を、前記セラミック前駆体がセラミック化する温度かつ金属ケイ素の融点未満の第1温度として前記焼成工程を行った後、前記金属ケイ素の融点以上の第2温度に昇温することにより、溶融した金属ケイ素を、多孔質材からなる前記支持具を通じて前記セラミック複合材に含浸させる前記含浸工程を行うことを特徴とするシリコン含浸セラミック複合材の製造方法。 - 前記第1温度は、500℃以上1400℃以下の温度であり、
前記第2温度は、1410℃以上2000℃以下の温度であることを特徴とする請求項1に記載のシリコン含浸セラミック複合材の製造方法。 - 前記セラミック繊維は、炭素繊維及び炭化ケイ素繊維から選ばれる少なくとも一種であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のシリコン含浸セラミック複合材の製造方法。
- 前記セラミック前駆体は、加熱により炭素となる炭素系前駆体、及び加熱により炭化ケイ素となる炭化ケイ素系前駆体から選ばれる少なくとも一種であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のシリコン含浸セラミック複合材の製造方法。
- 前記成形体に含有される前記セラミック前駆体由来の分解ガスの変化に基づいて、前記容器内の温度を前記第1温度から前記第2温度に昇温することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のシリコン含浸セラミック複合材の製造方法。
- シリコン含浸セラミック複合材からなる摩擦板の製造方法であって、
請求項1〜5のいずれか一項に記載のシリコン含浸セラミック複合材の製造方法を含むことを特徴とする摩擦板の製造方法。 - シリコン含浸セラミック複合材からなるブレーキディスクの製造方法であって、
請求項1〜5のいずれか一項に記載のシリコン含浸セラミック複合材の製造方法を含むことを特徴とするブレーキディスクの製造方法。
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