JP2019155868A - 積層フィルム及び包装袋 - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献2では、ガラス転移点が異なる以外は同様に構成することが可能な2種類の環状オレフィン系樹脂を溶融押出により成形したフィルムの開発に関して記載されている。
特許文献3では、シーラント層の中間層に環状ポリオレフィン系樹脂と非環状ポリオレフィン系樹脂とを含む環状オレフィン系樹脂層を設けることで、優れたシール強度を示し、内容物に含まれる有効成分の吸着量を低減させたスタンディングパウチの開発に関して記載されている。
特許文献4では、シクロオレフィンポリマーとシクロオレフィンコポリマーを特定の配合領域でブレンドした樹脂組成物をシーラント層に使用することで、シクロオレフィンポリマー、シクロオレフィンコポリマー単体よりも引張伸度が向上するという開発に関して記載されている。
前記(A)ラミネート層/(B)バリア層/(C)シーラント層からなる前記シーラント材の総厚100%に対し、(B)バリア層の層厚が10〜30%であってもよい。
前記積層フィルムが前記基材にアルミ箔または蒸着フィルムが積層された積層フィルムであり、前記包装袋がスタンディングパウチであってもよい。
図1に示すように、本実施形態の積層フィルム20は、シーラント材10と、基材21とを含む複数の層を有する。ここで、基材21は1層または2層以上を有してもよく、積層フィルム20がシーラント材10および基材21以外の層を含んでもよい。
(2)微量な有効成分が含まれる化粧品等の詰め替え用の包装袋。
(3)入浴剤などの詰め替え用の包装袋。
「COP」・・・シクロオレフィンポリマー(日本ゼオン株式会社製、商品名ZEONOR(登録商標)1020R。Tg=102℃、MFR=20g/10min(280℃)、ρ=1.01g/cm3)
「COC」・・・シクロオレフィンコポリマー(ポリプラスチックス株式会社製、商品名TOPAS(登録商標)8007F04。Tg=78℃、MVR=32cm3/10min(260℃)、ρ=1.02g/cm3)
「PE(1)」・・・メタロセン触媒重合C6−LLDPE(ρ=0.924g/cm3、Tm=120℃、MFR=2.2g/10min(190℃、2.16kgf))
「PE(2)」・・・メタロセン触媒重合C6−LLDPE(ρ=0.930g/cm3、Tm=130℃、MFR=1.1g/10min(190℃、2.16kgf))
(1)(シーラント材の作製)
表1に示す樹脂を用いて、実施例および比較例のシーラント材をTダイ押出機により作製した。実施例1〜2のバリア層は、COP:COCのブレンド樹脂であり、等号に続けて示される比率は重量%である。実施例1〜2および比較例2〜3のシーラント材は、3層の共押出フィルムからなる。比較例1のシーラント材は、単層の押出フィルムである。
(2)(ドライラミネート)
上記(1)で作製したシーラント材を、PETフィルムおよびAl箔とNylonをドライラミネートにより貼り合わせ、PET12μm/Al箔9μm/Nylon15μm/シーラント材という層構成を有する積層フィルムを得た。
(3)(製袋)
上記(2)で作製した積層フィルムを用いて、製袋機により、180mm×110mm(シール巾5mm)という寸法の、注出口のないスタンディングパウチを作製した。
(1)落下強度測定
作製したスタンディングパウチに水を250mlまたは350mlを充填し、パウチの開口部を圧力0.2MPa、時間1秒、温度180℃でヒートシールして密封した。
その水を充填したスタンディングパウチを5℃環境下で24時間保管後、高さ120cmから水平落下(スタンディングパウチの側面からの落下)、垂直落下(スタンディングパウチの底部からの落下)の2通りで、落下試験を実施した。水平落下・垂直落下を1セットとし、計5セット実施し、n=10で破袋の有無を確認した。
有効成分として酢酸α−トコフェロール(ビタミンEアセテート、分子量472.74)を含む市販の化粧水250mlを、作製したスタンディングパウチに入れ、パウチの開口部を圧力0.2MPa、時間1秒、温度180℃でヒートシールして密封した。密封したパウチを40℃で3ヶ月保管した後に開封し、化粧水中の酢酸α−トコフェロールの残存量を高速液体クロマトグラフィ法で定量し、前記残存量をもとに有効成分の残存率を算出した。
シーラント材をPE単体としたパウチ(比較例1)では、落下試験での破袋は発生しなかったが、酢酸トコフェロールの残存率が70.8%と本発明(実施例1、2)には及ばなかった。
バリア層をCOPとしたパウチ(比較例2)では、容量250mlでの落下試験では問題なかったが、容量350mlでは破袋が発生し、本発明には及ばなかった。
またシーラント層の層厚を50μmとしたパウチ(比較例3)では、落下強度による破袋は発生しなかったが、酢酸トコフェロールの残存率は本発明(実施例1、2)には及ばなかった。
Claims (5)
- 基材と、積層フィルムの一方の最表面となるシーラント材とを含む複数の層を有する積層フィルムにおいて、前記シーラント材は、(A)ラミネート層/(B)バリア層/(C)シーラント層からなり、(A)ラミネート層がポリエチレン樹脂、(B)バリア層がシクロオレフィンポリマーとシクロオレフィンコポリマーのブレンド樹脂、(C)シーラント層が10〜25μmの層厚であるポリエチレン樹脂からなることを特徴とする分子量3桁以上の有機化合物に対して非収着性を有する積層フィルム。
- 前記(B)バリア層が前記ブレンド樹脂100質量%に対し、前記シクロオレフィンポリマー52〜97質量%、シクロオレフィンコポリマー3〜48質量%であることを特徴とする請求項1に記載の積層フィルム。
- 前記(A)ラミネート層/(B)バリア層/(C)シーラント層からなる前記シーラント材の総厚100%に対し、(B)バリア層の層厚が10〜30%であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の積層フィルム。
- 請求項1ないし3のいずれかに記載の積層フィルムからなり、前記シーラント材をヒートシールしてなるヒートシール部を有することを特徴とする包装袋。
- 前記積層フィルムが前記基材にアルミ箔または蒸着フィルムが積層された積層フィルムであり、前記包装袋がスタンディングパウチであることを特徴とする請求項4に記載の包装袋。
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