JP2019155139A - 車両用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】例えば外部から衝撃が加わった場合にも、シートヒータの機能を十分に維持することが可能なシートヒータ付きの車両用シートを提供する。【解決手段】車両用シートSは、シートヒータ40を備えており、シート基材41上には、電線42と、互いに並列状態で配置されている第1ヒータ線43a及び第2ヒータ線43bと、電線42及びヒータ線43を覆うカバー材46とが取り付けられている。カバー材46は、第1ヒータ線43aと電線42が接続された第1ヒータ接続部分43d、及び、第2ヒータ線43bと電線42が接続された第2ヒータ接続部分43eを覆うように配置されている。【選択図】図2

Description

本発明は、車両用シートに係り、特に、シートヒータを備えた車両用シートに関する。
従来、シート本体にシート状のシートヒータを取り付けることによって、着座者の快適性を向上させた車両用シートが知られている。
このような車両用シートの一例として、骨格となるフレームにクッション材を載置して表皮材で被覆して構成されるシート本体を備え、クッション材と表皮材の間にシートヒータが取り付けられているものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のシートヒータ付き車両用シートでは、シートヒータが、シート基材と、シート基材上に取り付けられ、電線と接続されているヒータ線と、ヒータ線の温度を調整するサーモスタットと、から主に構成されている。シートヒータは、シートバック及びシートクッションにそれぞれ取り付けられている。
また、ヒータ線は、互いに並列状態で配置される第1ヒータ線及び第2ヒータ線を有し、例えば、第1ヒータ線は、シートバックの本体部分に配置され、第2ヒータ線は、シートバックの両サイドにあるボルスター部分に配置されている。
上記構成により、サーモスタットが作動しているときには、第1ヒータ線のみを通電させ、サーモスタットが停止しているときには第1ヒータ及び第2ヒータ線を通電させることができる。
また、左右のボルスター部分にある第2ヒータ線が、外部からの衝撃等によって変形してしまった場合にも、シートバックの本体部分にある第1ヒータ線はヒータ機能を有するため、シートバック全体のヒータ機能が失われることがない。
国際公開第2007/097445号
しかしながら、特許文献1のようなシートヒータ付き車両用シートでは、シート基材上に、複数の電線、複数のヒータ線、サーモスタットが少なくとも取り付けられているため、外部からの衝撃によって電線部分や、電線とヒータ線の接続部分が変形してしまった場合には、ヒータ機能を十分に維持できない虞があった。
また、サーモスタットが外部からの衝撃によってその機能を失ってしまうと、シートヒータの温度調整ができなくなる虞があった。
そのため、シート基材上において複数の電線、複数のヒータ線、及びサーモスタット等が密集して配置されている部分において、外部からの衝撃等が加わってもシートヒータの機能が失われることのない工夫が求められていた。
また、特許文献1のようなシートヒータ付き車両用シートでは、シート基材上において複数のヒータ線が取り付けられているため、ヒータ線同士や、電線同士が重なり合ってしまうと耐久性能が落ちてしまう虞があった。
そのため、ヒータ線や電線の取り付け位置、サーモスタット等の取り付け位置を工夫したシートヒータが求められていた。
また、シート基材上から複数の電線が飛び出して煩雑とならないようにコンパクトな形状からなるシートヒータが求められていた。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、例えば外部から衝撃が加わった場合にも、シートヒータの機能を十分に維持することが可能なシートヒータ付きの車両用シートを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、シート基材上においてヒータ線や電線の取り付け位置、サーモスタット等の取り付け位置を工夫したシートヒータ付きの車両用シートを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、コンパクトな形状からなるシートヒータ付きの車両用シートを提供することにある。
前記課題は、本発明の車両用シートによれば、シートヒータを備えた車両用シートであって、前記シートヒータは、シート状のシート基材と、該シート基材にそれぞれ取り付けられ、電源と接続されている電線と、該電線と接続され、互いに並列状態で配置されている第1ヒータ線及び第2ヒータ線と、前記シート基材上において所定位置を覆うように取り付けられるカバー材と、を備え、前記シート基材には、前記第1ヒータ線と前記電線とが接続された第1ヒータ接続部分、及び、前記第2ヒータ線と、前記電線及び前記第1ヒータ線のどちらか一方とが接続された第2ヒータ接続部分が形成され、前記カバー材は、前記第1ヒータ接続部分及び前記第2ヒータ接続部分の少なくとも一方を覆うように配置されていること、により解決される。
上記のように、シートヒータは、互いに並列状態で配置されている第1ヒータ線及び第2ヒータ線を備えているため、例えば、第1ヒータ線が外部からの衝撃等によって変形してしまった場合にも、第2ヒータ線がヒータ機能を有するため、シートヒータのヒータ機能が失われることがない。
また、カバー部材が、シート基材上において第1ヒータ接続部分及び第2ヒータ接続部分の少なくとも一方を覆うように配置されているため、外部からの衝撃によって比較的変形し易い部分となるヒータ接続部分及びその周囲部分を保護することができる。
すなわち、従来例と比較してシートヒータの機能を十分に維持することが可能な車両用シートを提供することができる。
このとき、前記シートヒータは、前記シート基材に取り付けられ、前記電線と接続されて前記シートヒータの温度を調整する温度調整装置を備え、前記カバー材は、前記温度調整装置を覆うように配置されていると良い。
上記構成により、例えば、シート基材上にある温度調整装置が外部からの衝撃によってその機能を失ってしまうと、シートヒータの温度調整が困難になるところ、カバー部材によって温度調整装置を外部から保護することができる。
なお具体的には、温度調整装置としてサーモスタットやブレーカーが採用されると良い。
このとき、前記シートヒータは、前記シート基材に取り付けられ、前記電線と接続されて前記シートヒータの温度を測定する温度測定センサを備え、前記カバー材は、前記温度測定センサを覆うように配置されていると良い。
上記構成により、カバー部材によって温度測定センサを外部から保護することができる。
なお具体的には、温度測定センサとしてサーミスタが採用されると良い。
このとき、前記カバー材は、前記シート基材上において該シート基材とは別体で取り付けられていると良い。
上記構成により、一般にシート基材には基布が用いられるところ、カバー材として基布よりも厚みがある材料や、比較的弾性のある材料を採用することで保護性が高まる。
このとき、前記第1ヒータ線と前記第2ヒータ線は、前記シート基材上において互いに重ならない位置に配置されていると良い。
また、前記電線は、複数からなり、前記シート基材上において互いに重ならない位置に配置されていると良い。
上記のようにヒータ線同士や、電線同士の取り付け位置を工夫することで、耐久性能低下の虞を回避することができる。
このとき、前記第1ヒータ線及び前記第2ヒータ線の少なくとも一方と、前記電線とは、前記シート基材上において重なり合う部分が形成されるように構成され、前記カバー材は、前記重なり合う部分を覆うように配置されていると良い。
上記構成により、ヒータ線と電線とが重なり合う部分については、カバー材によって保護することができる。
詳しく言うと、シートヒータの耐久性能低下を軽減する工夫として、ヒータ線同士や電線同士については互いに重ならない位置で配置し、ヒータ線と電線については重なり合う部分が生じてしまうことを許容する構成が考えられる。そして、この重なり合う部分については、カバー材によって保護されれば理想的である。
このとき、前記シートヒータは、複数の前記電線が束ねられて形成されているハーネスを備え、該ハーネスは、前記シート基材上に一端部分が取り付けられ、前記シート基材から他端側が突出するように延びており、前記カバー材は、前記一端部分を覆うように配置されていると良い。
上記構成により、シートヒータでは、例えば、複数の電線が束ねられたハーネスのみがシート基材上から突出して電源に向かって延びるようになるため、コンパクトな形状からなるシートヒータを実現できる。
また、カバー材がハーネスの一端部分を覆うように配置されているため、シートヒータの保護性が高まる。
このとき、骨格となるフレームにクッション材を載置して表皮材で被覆されて構成され、前記シートヒータは、前記クッション材と前記表皮材の間に取り付けられ、前記シート基材上において互いに並列状態で配置されている前記第1ヒータ線、前記第2ヒータ線、及び第3ヒータ線を備え、各ヒータ線と前記電線とが接続されているヒータ接続部分は、前記クッション材のシート幅方向の中央部分にあるクッション中央部に配置され、前記第1ヒータ線は、前記クッション中央部に沿って延びており、前記第2ヒータ線、前記第3ヒータ線は、前記クッション中央部から、それぞれシート幅方向の左側、右側にあるクッションサイド部に向けて延びていると良い。
上記構成により、シート本体をシート幅方向において中央部分と、左右のサイド部分とに分けて、それぞれ独立して暖めることが可能なシートヒータ付きシートになる。
このとき、前記シートヒータは、背もたれ部となるシートバックに取り付けられ、前記クッションサイド部は、前記クッション中央部よりもシート前方側に突出していると良い。
上記構成により、シートバックをシート幅方向において中央部分と、左右のサイド部分(サイドボルスター部分)とに分けて、それぞれ独立して暖めることが可能なシートヒータ付きシートになる。
請求項1の発明によれば、例えば、第1ヒータ線が外部からの衝撃等によって変形してしまった場合にも、別途で第2ヒータ線がヒータ機能を有するため、シートヒータのヒータ機能が失われることがない。
また、シートヒータにおいて外部からの衝撃によって比較的変形し易い部分となるヒータ接続部分及びその周囲部分をカバー材によって保護することができる。
すなわち、従来例と比較してシートヒータの機能を十分に維持することが可能な車両用シートを提供できる。
請求項2、3の発明によれば、カバー部材によって温度調整装置や温度測定センサを外部から保護することができる。
請求項4の発明によれば、一般にシート基材には基布が用いられるところ、カバー材として基布よりも厚みがある材料や、弾性のある材料を採用することで保護性が高まる。
請求項5、6の発明によれば、ヒータ線同士や、電線同士の取り付け位置を工夫することで耐久性能低下の虞を回避することができる。
請求項7の発明によれば、ヒータ線と電線とが重なり合う部分については、カバー材によって保護することができる。
詳しく言うと、シートヒータの耐久性能低下を軽減する工夫として、ヒータ線同士や電線同士については互いに重ならない位置で配置し、ヒータ線と電線については重なり合う部分が生じてしまうことを許容する構成が考えられる。そして、この重なり合う部分については、カバー材によって保護されれば理想的である。
請求項8の発明によれば、コンパクトな形状からなるシートヒータを実現できる。また、シートヒータの保護性が高まる。
請求項9、10の発明によれば、シート本体(シートバック)をシート幅方向において中央部分と、左右のサイド部分(サイドボルスター部分)とに分けて、それぞれ独立して暖めることが可能なシートヒータ付きシートになる。
本実施形態に係るシートヒータ付き車両用シートの斜視図である。 シートヒータの平面図である。 図2の要部拡大図であって、シート基材上にカバー材が取り付けられた状態を示す図である。 シートヒータの電気回路を説明する図である。 図2の要部拡大図であって、シートヒータの第2実施例を示す図である。
以下、本発明の実施形態に係る車両用シートについて、図1〜図5を参照しながら説明する。
本実施形態は、シートヒータを備えた車両用シートであって、シート基材には、電線と、互いに並列状態で配置されている第1ヒータ線及び第2ヒータ線と、電線及びヒータ線を覆うカバー材とが取り付けられており、このカバー材が、第1ヒータ線と電線が接続された第1ヒータ接続部分、及び、第2ヒータ線と電線が接続された第2ヒータ接続部分を覆うように配置されていることを特徴とする車両用シートの発明に関するものである。
なお、車両用シートのシートバックに対して乗員が着座する側がシート前方側となる。
本実施形態の車両用シートSは、図1に示すように、シートバック1と、シートクッション2と、ヘッドレスト3とを備えるシート本体と、シート本体の内部に取り付けられるシート状のシートヒータ40と、から主に構成されている。
また、シートヒータ40は、図4に示すように、制御装置50及び電源60とワイヤーハーネスを介して接続されている。
シートバック1は、着座者の背中を後方から支持する背もたれ部であって、図1に示すように、骨格となる不図示のバックフレームにクッション材1bを載置して表皮材1cで被覆されて構成されている。
なお、骨格となるバックフレームは、矩形状の枠体からなり、上下方向に所定の間隔を空けてシート幅方向に沿って延びる上部フレーム及び下部フレームと、上部フレームのシート幅方向の両端部からそれぞれ下方へ延出し、下部フレームの両端部と連結される左右のサイドフレームと、左右のサイドフレームを連結する複数の弾性バネと、から主に構成されている。
クッション材1bは、発泡ウレタン等からなるパッド部材であって、そのシート幅方向の中央部分にあるクッション本体部10と、クッション本体部10のシート幅方向の外側にある左右のクッションサイド部11,12と、から主に構成されている。
クッションサイド部11,12は、いわゆるサイドボルスター部分であって、クッション本体部10よりもシート前方側に突出して設けられ、着座者を左右外側から包み込むように配置されるものである。
表皮材1cは、伸縮性を有するナイロン材料等からなり、クッション材1bをシート前方側から被覆することが可能な形状に形成されている。
なお、表皮材1cの裏面においてクッション本体部10の前面に位置する部分には、略全面にわたって不図示の綿状のワディング材が縫製されている。
シートクッション2は、乗員を下方から支持する着座部であって、図1に示すように、骨格となる不図示のクッションフレームにクッション材2bを載置して表皮材2cで被覆されて構成されている。
なお、骨格となるクッションフレームは、矩形状の枠体からなり、左右側方に配置されるサイドフレームと、各サイドフレームの前方部分を連結するプレート状のパンフレームと、各サイドフレームの後方部分を連結するパイプ状の後方連結フレームと、パンフレーム及び後方連結フレームに掛け止めされる複数の弾性バネと、から主に構成されている。
ヘッドレスト3は、乗員の頭を後方から支持する頭部であって、不図示の芯材にクッション材3bを載置して表皮材3cで被覆されて構成されており、不図示のバックフレームに設けられたヘッドレストピラーによって支持されている。
シートヒータ40は、シート本体を暖める面状発熱体であって、図1に示すように、シートバック1及びシートクッション2の内部に取り付けられ、詳しく言うと、クッション材1b,2bと表皮材1c,2cの間に取り付けられている。
シートヒータ40は、図2に示すように、シート状のシート基材41と、シート基材41上にそれぞれ取り付けられ、電源と接続されている電線42と、電線42と接続されているヒータ線43と、電線42と接続されてシートヒータ40の温度を測定する温度測定センサ44と、電線42と接続されてシートヒータ40の温度を調整する温度調整装置45と、から主に構成されている。
またシートヒータ40は、シート基材41上において各構成部品を覆うように取り付けられるカバー材46を備えている。
シート基材41は、図2に示すように、伸縮可能な布材からなり、クッション本体部10のシート前面に載置される略矩形状の第1シート基材41aと、左右のクッションサイド部11,12の前面に載置される略L字形状の第2シート基材41b及び第3シート基材41cと、から主に構成されている。
第1シート基材41aの下端部分には、図3に示すように、電線42、ヒータ線43の端部分、温度測定センサ44、及び温度調整装置45が密集して配置されている。
なお、第1シート基材41aの上端及び下端には、V字状に切り欠かれた切欠き部41dが位置決め部として形成されている。
シートヒータ40がクッション材1bに正しく載置されたとき、各切欠き部41dのV字状マークと、クッション材1bに設けられたT字状マークが合わさる配置となっている。
電線42は、不図示の電源からヒータ線43、温度測定センサ44及び温度調整装置45に向けて電気を供給するものであって、その一端部分において複数の電線42が束ねられることでハーネス42aが形成されている。
ハーネス42aは、その一端部分がシート基材41上に取り付けられ、その他端部分がシート基材41上から突出するように延びて、クッション材1bに設けられた不図示のハーネス通し孔を通過し、図4に示す制御装置50及び電源60と接続されている。
電線42は、複数からなり、図3に示すように、シート基材41上において互いに重ならない位置に配置されている。
ヒータ線43は、図2に示すように、シート基材41上に接着固定されており、クッション材1bの下端部分から上方に向かって蛇行しながら延びていき、クッション材1bの上端部分において屈曲して折り返され、再び下端部分に戻るように延びている。
なお、ヒータ線43は、接着剤によってシート基材41上に固定されているが、シート基材41の内部に折り込まれるように固定されても良い。
ヒータ線43は、電線42とそれぞれ接続され、互いに並列状態で配置されている第1ヒータ線43a、第2ヒータ線43b、及び第3ヒータ線43cを備えている。
第1ヒータ線43aは、第1シート基材41aに沿って蛇行しながら延びており、第2ヒータ線43b、第3ヒータ線43cは、第1シート基材41aの下端部分からシート幅方向の外側に突出し、それぞれ左側の第2シート基材41b、右側の第3シート基材41cに沿って蛇行しながら延びている。
また、第1ヒータ線43a、第2ヒータ線43b及び第3ヒータ線43cと、電線42とが接合された部分が、それぞれ第1ヒータ接続部分43d、第2ヒータ接続部分43e及び第3ヒータ接続部分43fとして形成されている。
各ヒータ線43は、図3に示すように、シート基材41上において互いに重ならない位置に配置されている。
第2ヒータ線43b、第3ヒータ線43cは、シート基材41上において電線42と一部重なり合う部分が形成されるように配置されている。
温度測定センサ44は、ヒータ線43の温度を測定するサーミスタであって、ヒータ温度の測定結果に基づく出力信号を制御装置50に向けて出力するものである。
温度調整装置45は、ヒータ線43の温度を調整する熱動式(バイメタル式)のサーモスタットであって、ヒータ温度が所定値を超えるとヒータ線43への電気供給を遮断することで、ヒータ温度を一定以下に保持するものである。
第1ヒータ線43aは、シート基材41上において温度測定センサ44及び温度調整装置45と一部重なり合う部分が形成されるように配置されている。
カバー材46は、図3に示すように、シートヒータ40の主要な部分を保護するカバーであって、略矩形状の伸縮可能な不織布からなり、シート基材41上に縫製によって取り付けられている。
具体的には、カバー材46は、第1シート基材41aの下端部分に取り付けられており、電線42、第1ヒータ接続部分43d、第2ヒータ接続部分43e及び第3ヒータ接続部分43fを覆うように配置されている。
またカバー材46は、ハーネス42aの一端部分、温度測定センサ44、及び温度調整装置45を覆うように配置されている。
制御装置50は、ECU(Electronic Control Unit)に相当し、電気制御を総合的に実行する中枢機能である。
制御装置50は、温度測定センサ44で検出された出力信号を受信して、ヒータ温度を設定値と比較することで、電源60から各ヒータ線43への電気供給を制御するものである。ヒータ温度を調整するための構成は、公知な構成が採用されれば良い。
電源60は、板形状の充電池からなり、シートヒータ40及び制御装置50に電気を供給するものである。
なお、制御装置50、電源60は、車両用シートS内部に取り付けられても良いし、車両用シートS外部に取り付けられていても良い。
上記構成において、図3に示すように、第1ヒータ接続部分43dと第2ヒータ接続部分43eとが、一部同じ位置に配置されている。同様に、第2ヒータ接続部分43eと第3ヒータ接続部分43fとが、一部同じ位置に配置されている。
一般にヒータ線43同士が、少なくとも3つ以上で同じ位置に接続されていると、シートヒータ40の耐久性能が当該位置で低下する虞があるため、シートヒータ40が大型化してしまうもののヒータ線43同士の接続部分を重ねないように配線することが望ましい。
本構成では、シートヒータ40の耐久性能低下を防止し、かつ、シートヒータ40の小型化をはかるために、ヒータ線43と電線42との接続部分が極力同じ位置に配置されないように工夫されている。
上記構成において、図3に示すように、カバー材46は、第2ヒータ線43b及び第3ヒータ線43cと、電線42とがそれぞれ重なり合う部分を覆うように配置されている。
そのため、外部からの衝撃によって比較的変形し易い部分となる当該重なり合う部分を保護することができる。
詳しく言うと、シートヒータ40の耐久性能低下を軽減する工夫として、ヒータ線43同士や電線42同士については互いに重ならない位置で配置し、ヒータ線43と電線42については一部重なり合う部分が生じてしまうことを許容することができる。このとき、当該重なり合う部分がカバー材46によって保護されれば理想的である。
上記構成において、図3に示すように、カバー材46は、シートヒータ40の主要な部分となる第1シート基材41a下端部分を保護するように取り付けられている一方で、各ヒータ線43の発熱部分については避けるように配置されている。
つまり、シート基材41上において、外部からの衝撃を最も避けたい部分、すなわち、電線42や温度測定センサ44、温度調整装置45が配置された部分についてはカバー材46によって十分に保護し、かつ、各ヒータ線43の発熱部分についてはカバー材46で覆わないようにすることでシートヒータ40の発熱機能を十分に発揮させることができる。
<シートヒータの第2実施形態>
次に、シートヒータの第2実施例について、図5に基づいて説明する。なお、上述したシートヒータ40と重複する内容は説明を省略する。
第2実施形態のシートヒータ140では、シート基材141と、電線142と、ヒータ線143と、温度調整装置145と、カバー材146と、から主に構成されている。
電線142は、複数からなり、シート基材141上において互いに重なり合う部分が形成されるように配置されている。
ヒータ線143は、互いに並列状態で配置されている第1ヒータ線143a、第2ヒータ線143b、及び第3ヒータ線143cのほか、第1ヒータ線143aと直列状態で配置されているサブヒータ線143gを備えている。
各ヒータ線143は、シート基材141上において互いに重ならない位置に配置されており、かつ、電線142と重ならない位置に配置されている。
温度調整装置145は、ヒータ線143の温度を調整する熱動式のブレーカーであって、各ヒータ線143に過剰な電気が供給されたときに電源60からの電気供給を遮断することで、ヒータ温度を一定以下に保持するものである。
温度調整装置145は、複数からなり、シート基材141上において中央部分に配置されたハーネス142aを挟む位置に配置されている。
サブヒータ線143gは、複数からなり、それぞれ温度調整装置145と一部重なり合う部分が形成されるように配置されている。
カバー材146は、略T字形状の伸縮可能な不織布からなり、第1シート基材141aの下端部分からシート幅方向の両側に突出し、それぞれ左側の第2シート基材141b、右側の第3シート基材141cの下端部分まで延びている。
カバー材146は、電線142、第1ヒータ接続部分143d、第2ヒータ接続部分143e、第3ヒータ接続部分143f及びサブヒータ接続部分143hを覆うように配置されている。
またカバー材146は、ハーネス142aの一端部分、温度調整装置145を覆うように配置されている。
上記構成において、図5に示すように、複数の電線142が、シート基材141上において互いに重なり合う部分が形成されるように配置されている。
一般に、電線142同士が少なくとも3つ以上で重なり合うと、シートヒータ140の耐久性能が低下する虞があるため、シートヒータ140の配線が複雑化してしまうものの電線142同士を重ねないように配線することが望ましい。
本構成では、シートヒータ140の耐久性能の低下を抑制し、かつ、シートヒータ140の配線の自由度を向上させるために、電線142同士が3つ以上で重なって配置されないように工夫されている。
上記構成において、カバー材146は、第1実施形態のカバー材46と比較して、第1シート基材141aの下端部分からシート幅方向の左右両側に突出して延びている。
そのため、カバー材146の保護する領域が大きくなって、シートヒータ140の配線自由度を一層向上させることができる。
<その他の実施形態>
上記実施形態において、図1に示すように、車両用シートSはサイドボルスター部分(クッションサイド部11,12)を有するシートであって、シートヒータ40がクッション本体部10及びクッションサイド部11,12に取り付けられているが、特に限定されることなく、例えば、サイドボルスター部分を有さないシートであっても良い。
その場合、シートヒータ40が、クッション本体部10のみに取り付けられていれば良く、望ましくは、クッション本体部10をシート幅方向に3つの領域に区画しておき、それぞれの領域に各ヒータ線43を延ばして配置すると良い。
上記実施形態において、図3に示すように、第2ヒータ線43b及び第3ヒータ線43cは、それぞれ電線42と接合されているが、特に限定されることなく、電線42と接合される代わりに第1ヒータ線43aと接合されていても良い。
そうすれば、シートヒータ40の好適な配線構造に合わせて電線42及びヒータ線43を配置することができる。
上記実施形態において、図2に示すように、カバー材46は、シート基材41とは別体で取り付けられているが、特に限定されることなく変更可能であって、例えば、シート基材41を一部折り返すことでカバー材46を形成しても良い。また、表皮材1cの裏面にカバー材46が貼り付けられていても良い。
上記実施形態では、具体例として自動車に用いられる車両用シートについて説明したが、特に限定されることなく、電車、バス等に用いられる車両用シートのほか、飛行機、船等に用いられる乗り物用シートとしても利用することができる。
また、乗り物用シートのほか、映画館、プラネタリウム等の商業施設、病院待合室等の公共施設の室内、又は室外に広く用いられるシートとしても利用可能である。
本実施形態では、主として本発明に係る車両用シートに関して説明した。
ただし、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
S 車両用シート
1 シートバック
1b、2b、3b クッション材
1c、2c、3c 表皮材
2 シートクッション
3 ヘッドレスト
10 クッション本体部(クッション中央部)
11,12 クッションサイド部
40,140 シートヒータ
41,141 シート基材
41a,141a 第1シート基材
41b,141b 第2シート基材
41c,141c 第3シート基材
41d 切欠き部
42,142 電線
42a,142a ハーネス
43,143 ヒータ線
43a,143a 第1ヒータ線
43b,143b 第2ヒータ線
43c,143c 第3ヒータ線
43d,143d 第1ヒータ接続部分
43e,143e 第2ヒータ接続部分
43f,143f 第3ヒータ接続部分
143g サブヒータ線
143h サブヒータ接続部分
44 温度測定センサ
45,145 温度調整装置
46,146 カバー材
50 制御装置
60 電源

Claims (10)

  1. シートヒータを備えた車両用シートであって、
    前記シートヒータは、
    シート状のシート基材と、
    該シート基材にそれぞれ取り付けられ、電源と接続されている電線と、該電線と接続され、互いに並列状態で配置されている第1ヒータ線及び第2ヒータ線と、
    前記シート基材上において所定位置を覆うように取り付けられるカバー材と、を備え、
    前記シート基材には、前記第1ヒータ線と前記電線とが接続された第1ヒータ接続部分、及び、前記第2ヒータ線と、前記電線及び前記第1ヒータ線のどちらか一方とが接続された第2ヒータ接続部分が形成され、
    前記カバー材は、前記第1ヒータ接続部分及び前記第2ヒータ接続部分の少なくとも一方を覆うように配置されていることを特徴とする車両用シート。
  2. 前記シートヒータは、前記シート基材に取り付けられ、前記電線と接続されて前記シートヒータの温度を調整する温度調整装置を備え、
    前記カバー材は、前記温度調整装置を覆うように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用シート。
  3. 前記シートヒータは、前記シート基材に取り付けられ、前記電線と接続されて前記シートヒータの温度を測定する温度測定センサを備え、
    前記カバー材は、前記温度測定センサを覆うように配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用シート。
  4. 前記カバー材は、前記シート基材上において該シート基材とは別体で取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の車両用シート。
  5. 前記第1ヒータ線と前記第2ヒータ線は、前記シート基材上において互いに重ならない位置に配置されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の車両用シート。
  6. 前記電線は、複数からなり、前記シート基材上において互いに重ならない位置に配置されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の車両用シート。
  7. 前記第1ヒータ線及び前記第2ヒータ線の少なくとも一方と、前記電線とは、前記シート基材上において重なり合う部分が形成されるように構成され、
    前記カバー材は、前記重なり合う部分を覆うように配置されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の車両用シート。
  8. 前記シートヒータは、複数の前記電線が束ねられて形成されているハーネスを備え、
    該ハーネスは、前記シート基材上に一端部分が取り付けられ、前記シート基材から他端側が突出するように延びており、
    前記カバー材は、前記一端部分を覆うように配置されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の車両用シート。
  9. 骨格となるフレームにクッション材を載置して表皮材で被覆されて構成され、
    前記シートヒータは、
    前記クッション材と前記表皮材の間に取り付けられ、
    前記シート基材上において互いに並列状態で配置されている前記第1ヒータ線、前記第2ヒータ線、及び第3ヒータ線を備え、
    各ヒータ線と前記電線とが接続されているヒータ接続部分は、前記クッション材のシート幅方向の中央部分にあるクッション中央部に配置され、
    前記第1ヒータ線は、前記クッション中央部に沿って延びており、
    前記第2ヒータ線、前記第3ヒータ線は、前記クッション中央部から、それぞれシート幅方向の左側、右側にあるクッションサイド部に向けて延びていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の車両用シート。
  10. 前記シートヒータは、背もたれ部となるシートバックに取り付けられ、
    前記クッションサイド部は、前記クッション中央部よりもシート前方側に突出していることを特徴とする請求項9に記載の車両用シート。
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