JP2019153928A - 誘電体導波管型共振部品およびその特性調整方法 - Google Patents

誘電体導波管型共振部品およびその特性調整方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2019153928A
JP2019153928A JP2018037874A JP2018037874A JP2019153928A JP 2019153928 A JP2019153928 A JP 2019153928A JP 2018037874 A JP2018037874 A JP 2018037874A JP 2018037874 A JP2018037874 A JP 2018037874A JP 2019153928 A JP2019153928 A JP 2019153928A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dielectric waveguide
dielectric
resonators
waveguide type
conductor film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018037874A
Other languages
English (en)
Inventor
原田 信洋
Nobuhiro Harada
信洋 原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ube Industries Ltd filed Critical Ube Industries Ltd
Priority to JP2018037874A priority Critical patent/JP2019153928A/ja
Publication of JP2019153928A publication Critical patent/JP2019153928A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Abstract

【課題】共振器間の結合を微調整することができ、製品歩留まりを低下させない部品を提供すること。【解決手段】互いに反対側に位置する第1の面および第2の面と、第1の面の外周縁と第2の面の外周縁との間に位置する複数の側面とを有する誘電体ブロックを備え、誘電体ブロックの外面に外導体膜を形成した誘電体導波管型共振部品において、第1の面から第2の面にかけて側面に形成された凹部によって仕切られた複数の共振器を有し、凹部の内壁面に、外導体膜を一部除去した非メタライズ部を設けた。【選択図】図1

Description

本発明は、誘電体導波管型共振部品およびその特性調整方法に関し、特にマイクロ波帯やミリ波帯での使用に適した誘電体導波管型共振部品およびその特性調整方法に関する。
携帯電話機などの移動通信機器に用いられる誘電体共振部品としては、高い無負荷Q値を得るために、しばしば導波管型の誘電体共振部品(以下、誘電体導波管型共振部品という)が用いられる。誘電体導波管型共振部品として、誘電体ブロックの外面に外導体を形成したものが知られている。
誘電体導波管型共振部品として、特許文献1に、共振周波数と無負荷Qの設計上の自由度を高め、その調整を容易にするために、共振器に貫通孔を設けたり、共振器の中央部に電極のない導電体膜除去部を設けて、同じ誘電体ブロック寸法でも様々な周波数を設定できるようにした誘電体導波管型共振器及び誘電体導波管型フィルタが開示されている。具体的に、特許文献1の図24及び図32(A)に対応する図13及び図14を用いて説明すると、図13に示した誘電体導波管型フィルタ100では誘電体ブロック101の上面に、導電体膜のない貫通孔102a、102bを設け、図14に示した誘電体導波管型共振器200では誘電体ブロック201の上面に、導電体膜のない貫通孔202を設けている。図13に示した誘電体導波管型フィルタ100は、凹部(溝)103a、103bを設けており、凹部103a、103bの内壁面は導電体膜が形成されている。凹部103a、103bで区分される領域は共振器を形成する。このような構成により、貫通孔の形状、深さを設定することで共振周波数を変化させ、誘電体ブロックの外形が同じであっても、所望の共振周波数を得る、すなわち所望の中心周波数の誘電体導波管型フィルタを得ている。また、特許文献1の図32(B)に対する図15に示した誘電体導波管型共振器300では、共振器の誘電体ブロック301の側面に導電体膜除去部302を設けている。
特開平10−93311号公報
しかしながら、特許文献1では、通過帯域幅を調整するような手法は開示されておらず、示唆もされていない。通過帯域幅は、共振器間の結合で決まり、例えば、図13に示した誘電体導波管型フィルタ100では、凹部103a、103bの大きさで隣接する共振器間の結合を調整することができる。したがって、通過帯域幅を調整するためには、凹部の加工寸法を厳しく管理しなければならない。
本発明の目的は、製造過程で若干の寸法ずれが発生しても、隣接する共振器間の結合を微調整することができ、製品歩留まりを低下させない誘電体導波管型共振部品およびその特性調整方法を提供することにある。
(1)本発明によれば、以上の如き目的を達成するものとして、
互いに反対側に位置する第1の面および第2の面と、該第1の面の外周縁と前記第2の面の外周縁との間に位置する複数の側面とを有する誘電体ブロックを備え、該誘電体ブロックの外面に外導体膜を形成した誘電体導波管型共振部品において、
前記第1の面から前記第2の面にかけて前記側面に形成された凹部によって仕切ることで複数の共振器が形成され、
前記凹部の内壁面に、前記外導体膜を一部除去した非メタライズ部を設けたことを特徴とする誘電体導波管型共振部品が提供される。
(2)また本発明によれば、以上の如き目的を達成するものとして、
互いに反対側に位置する第1の面および第2の面と、該第1の面の外周縁と前記第2の面の外周縁との間に位置する複数の側面とを有する誘電体ブロックを備え、該誘電体ブロックの外面に外導体膜を形成した誘電体導波管型共振部品において、
前記第1の面から前記第2の面にかけて前記側面に形成された凹部によって仕切ることで複数の共振器が形成され、
前記凹部によって仕切られた互いに隣接する前記共振器の境界の前記第1の面および前記第2の面の少なくとも一方に、前記外導体膜を一部除去した非メタライズ部を設けたことを特徴とする誘電体導波管型共振部品が提供される。
(3)また本発明によれば、以上の如き目的を達成するものとして、
互いに反対側に位置する第1の面および第2の面と、該第1の面の外周縁と前記第2の面の外周縁との間に位置する複数の側面とを有する誘電体ブロックを備え、該誘電体ブロックの外面に外導体膜を形成した誘電体導波管型共振部品において、
前記第1の面から前記第2の面にかけて形成された内導体膜を有する貫通孔によって仕切ることで複数の共振器が形成され、
前記貫通孔の前記内導体膜を一部除去した非メタライズ部を設けたことを特徴とする誘電体導波管型共振部品が提供される。
(4)また本発明によれば、以上の如き目的を達成するものとして、
互いに反対側に位置する第1の面および第2の面と、該第1の面の外周縁と前記第2の面の外周縁との間に位置する複数の側面とを有する誘電体ブロックを備え、該誘電体ブロックの外面に外導体膜を形成した誘電体導波管型共振部品において、
前記第1の面から前記第2の面にかけて形成された内導体膜を有する貫通孔によって仕切ることで複数の共振器が形成され、
前記貫通孔によって仕切られた互いに隣接する前記共振器の境界の前記第1の面および第2の面の少なくとも一方に、前記外導体膜を一部除去した非メタライズ部を設けたことを特徴とする誘電体導波管型共振部品が提供される。
(5)上記(1)乃至(4)の何れかの誘電体導波管型共振部品において、
前記共振器のうちいずれかと結合する入出力電極を有していてもよい。
(6)上記(1)又は(3)の誘電体導波管型共振部品において、
互いに隣接する前記共振器の境界の前記第1の面および前記第2の面の少なくとも一方に、前記外導体膜を一部除去した前記非メタライズ部を設けてもよい。
(7)上記(3)の誘電体導波管型共振部品において、
隣接する前記共振器を仕切る2つの前記貫通孔に対して設けられる2つの前記非メタライズ部は向かい合う面を含んでもよい。
(8)上記(1)乃至(7)の何れかの誘電体導波管型共振部品の特性調整方法において、前記非メタライズ部の面積で隣接する共振器間の結合量を調整することを特徴とする、特性調整方法が提供される。
本発明によれば、外導体膜を一部除去した非メタライズ部を設け、非メタライズの面積で隣接する共振器間の結合量を調整するので、製造過程で若干の寸法ずれが発生しても、共振器間の結合を微調整することができ、製品歩留まりを低下させない部品を提供できる。
(A)は本発明による誘電体導波管型共振部品の第1の実施形態を示す上面図、(B)は本発明による誘電体導波管型共振部品の第1の実施形態を示す側面図、(C)は本発明による誘電体導波管型共振部品の第1の実施形態を示す模式的斜視図である。 第1の実施形態の凹部に設けた非メタライズ部の寸法を示す部分側面図である。 第1の実施形態の凹部に設けた非メタライズ部の寸法と3dB帯域幅との関係を示す特性図である。 (A)は、本発明による誘電体導波管型共振部品の第2の実施形態を示す上面図、(B)は本発明による誘電体導波管型共振部品の第2の実施形態を示す模式的斜視図である。 第2の実施形態の第1の面に設けた非メタライズ部の寸法を示す部分上面図である。 第2の実施形態の第1の面に設けた非メタライズ部の寸法と3dB帯域幅との関係を示す特性図である。 (A)は、本発明による誘電体導波管型共振部品の第3の実施形態を示す上面図、(B)は本発明による誘電体導波管型共振部品の第3の実施形態を示す模式的斜視図、(C)は貫通孔を示す上面図である。 (A)は、本発明による誘電体導波管型共振部品の第4の実施形態を示す上面図、(B)は本発明による誘電体導波管型共振部品の第4の実施形態を示す模式的斜視図である。 本発明による誘電体導波管型共振部品の第5の実施形態を示す模式的斜視図である。 本発明による誘電体導波管型共振部品の第5の実施形態の外部回路との接続状態を示す模式的斜視図である。 前提技術となるTE101モードの誘電体導波管型共振部品の模式的斜視図である。 3段の誘電体導波管型共振部品の周波数応答を示す特性図である。 特許文献1に記載された誘電体導波管型フィルタの一例を示す斜視図である。 特許文献1に記載された誘電体導波管型共振器の一構成例を示す斜視図である。 特許文献1に記載された誘電体導波管型共振器の他の構成例を示す斜視図である。
以下、図面を参照しながら本発明の具体的な実施形態を説明する。
本発明の実施形態の説明に先だって、本発明に至る前提技術となる誘電体導波管型共振部品について説明する。
図11は、前提技術となるTE101モードの誘電体導波管型フィルタとなる誘電体導波管型共振部品の模式的斜視図である。
誘電体導波管型共振部品6は誘電体ブロック11から構成される。誘電体ブロック11は、高さHを隔てて互いに反対側に位置する第1の面11aおよび第2の面11bと、第1の面11aの外周縁と第2の面11bの外周縁との間に位置する複数の側面11c〜11fとを有する。側面11fは図11において図示されていないが、側面11cの反対側に位置する面である。誘電体ブロック11は長さL、幅W及び高さHの略直方体の形状を持っている。長さLはたとえば約57mmであり、幅Wはたとえば約19.2mmであり、高さHはたとえば約10mmである。長さL、幅W、高さHの値は一例を挙げたものであり、これらの値に限定されるものではない。この点は後述する各実施形態についても同様である。
誘電体ブロック11の材質は、たとえばMgSiOを主成分とするフォルステライト系セラミックであり、比誘電率εが10程度の誘電体セラミックスを好適に使用することができる。
誘電体ブロック11は、3個の共振器を構成するように、第1の面11aから第2の面11bにかけて側面11f及び11cに形成された凹部12aと凹部12c、凹部12bと凹部12dによって仕切られている。凹部12a〜12dの内壁面、第1の面11a、第2の面11b、及び凹部12a〜12dを除く側面11c〜11fには、外導体膜が付されている。凹部12a〜12dの大きさは、たとえば幅Dは3mm、深さEは6.5mmであり、凹部12a〜12dの大きさで隣接する共振器間の結合を調整することができる。このような構成で、3段の誘電体導波管型共振部品6が構成される。
以上のごとく構成された3段の誘電体導波管型共振部品6の周波数応答を図12の特性図に示す。図12は、横軸は周波数、縦軸は減衰量を示しており、通過特性と反射特性を示している。本構成によって、中心周波数3550MHz、通過帯域幅76MHzのバンドパスフィルタを得ることができる。
本構成のようなTE101モードの誘電体導波管型フィルタとなる誘電体導波管型共振部品6は、中心周波数が長さL、幅Wの寸法によって決まるため誘電体ブロックの加工寸法を厳しく管理することが求められる。また、通過帯域幅は、共振器間の結合、すなわち凹部の寸法によって決まるため、凹部の加工寸法も厳しく管理することが求められる。
以下、上記誘電体導波管型共振部品6を更に改善した、本発明の誘電体導波管型共振部品の実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1において、(A)は、本発明による誘電体導波管型共振部品の第1の実施形態を示す上面図、(B)は本発明による誘電体導波管型共振部品の第1の実施形態を示す側面図、(C)は本発明による誘電体導波管型共振部品の第1の実施形態を示す模式的斜視図である。図1の(A)〜(C)において、図11と同一構成部材については同一符号を付して説明を省略する。
誘電体導波管型共振部品1は誘電体ブロック11から構成される。誘電体ブロック11の材質としては図11に示した誘電体ブロック11と同じく、たとえばMgSiOを主成分とするフォルステライト系セラミックであり、比誘電率εが10程度の誘電体セラミックスを好適に使用することができる。
本実施形態の誘電体導波管型共振部品1において、図11の誘電体導波管型共振部品6と異なる構成は、凹部12a〜12dの内壁面のうち側面11cと11fとに平行な面(側面側から見た、凹部12a〜12dの底面)に非メタライズ部13a〜13dが設けられていることである。非メタライズ部13a〜13dの形状は矩形(長方形)である。誘電体導波管型共振部品1の外形寸法(L×W×H)及び凹部寸法(D×E)は図11に示した誘電体導波管型共振部品6と同じに設定してある。
本実施形態では、非メタライズ部13a〜13dは4箇所の凹部12a〜12dのそれぞれに対応して設けてある。図1の(B)及び(C)においては、非メタライズ部13a、13bは図示されていない。
図2に凹部12cに設けた非メタライズ部13cの寸法をa×bで示している。非メタライズ部13cは凹部12cの内壁面に設けられている。ここでは、非メタライズ部13cの寸法のみを示しているが、非メタライズ部13a、13b、及び13dも同じ寸法である。なお、非メタライズ部13a〜13dの寸法は全て同じにする必要はなく、適宜設定することができる。例えば、非メタライズ部13a、13cを同じ寸法とし、非メタライズ部13b、13dを非メタライズ部13a、13cとは別な寸法としてもよい。図3は、非メタライズ部13a〜13dの形状a、bに対する、3dBバンド幅(3dBBW)の変化を示すグラフである。3dB帯域幅(3dBBW)とは、通過特性の最も損失が少ない周波数ポイントから3dB減衰したところの2点の周波数ポイントfH、fLの差、すなわち、3dBBW=fH−fLであり、バンドパスフィルタの帯域幅を表示するのにしばしば用いられる。3dB帯域幅は、共振器間の結合量によって変化するので、非メタライズ寸法に対する共振器間の結合の変化を見る指標となる。
図3中のグラフにおいて、四角のポイント(◆)で示すaは、b寸法を4mmに固定したときのa寸法に対する3dB帯域幅の変化量を示し、丸のポイント(●)で示すbは、a寸法を1.5mmに固定したときのb寸法に対する3dB帯域幅の変化量を示す。両者とも寸法が大きくなるに従い3dB帯域幅が広くなっており、非メタライズ部13a〜13dの寸法(面積)によって共振器間の結合量が調整できることがわかる。特にa寸法の変化量は大きいため、結合量を大きく変化させたいときはa寸法を調整し、微調整したいときはb寸法を変化させればよい。
(第2の実施形態)
図4において、(A)は、本発明による誘電体導波管型共振部品の第2の実施形態を示す上面図、(B)は本発明による誘電体導波管型共振部品の第2の実施形態を示す模式的斜視図である。図4の(A)、(B)において、図1の(A)〜(C)と同一構成部材については同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態において、誘電体導波管型共振部品2の外形寸法(L×W×H)及び凹部寸法(D×E)及び材質は第1の実施形態の誘電体導波管型共振部品1と同じである。本実施形態において、凹部12a〜12dの内壁面には非メタライズ部は設けず、第1の面11aにおける凹部12aと凹部12c、及び凹部12bと凹部12dによって仕切られた互いに隣接する共振器の境界に相当する2箇所に、非メタライズ部13e、13fを設けている。非メタライズ部13eは凹部12aと凹部12cとの間に設けられ、非メタライズ部13fは凹部12bと凹部12dとの間に設けられている。
図5に第1の面11aに設けられた非メタライズ部13eの寸法をa×bで示している。ここでは、非メタライズ部13eの寸法のみを示しているが、非メタライズ部13fも同じ寸法である。なお、非メタライズ部13e、13fの寸法は同じにする必要はなく、適宜設定することができる。図6は、非メタライズ部13e、13dの形状a、bに対する、3dB帯域幅(3dBBW)の変化を示すグラフである。
図6中の四角のポイント(◆)で示すaは、b寸法を6mmに固定したときのa寸法に対する3dB帯域幅の変化量を示し、丸のポイント(●)で示すbは、a寸法を1.5mmに固定したときのb寸法に対する3dB帯域幅の変化量を示す。両者とも寸法が大きくなるに従い3dB帯域幅が狭くなっており、非メタライズ寸法によって共振器間の結合量が調整できることがわかる。特にa寸法の変化量は大きいため、結合量を大きく変化させたいときはa寸法を調整し、微調整したいときはb寸法を変化させればよい。
本実施形態では、凹部の幅Dと非メタライズ部の幅aとの関係は、D>aとなっているが、非メタライズ部の幅aは凹部の幅Dと同じかそれよりも大きくてもよい(a≧D)。
(第3の実施形態)
図7において、(A)は、本発明による誘電体導波管型共振部品の第3の実施形態を示す上面図、(B)は本発明による誘電体導波管型共振部品の第3の実施形態を示す模式的斜視図、(C)は貫通孔を示す上面図である。図7の(A)〜(C)において、図1の(A)〜(C)と同一構成部材については同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態において、誘電体導波管型共振部品3の外形寸法(L×W×H)、及び材質は第1の実施形態と同じである。本実施形態では、凹部の代わりに第1の面11aから第2の面11bにかけて形成された内導体膜を有する貫通孔32a〜32dが設けられている。貫通孔32a〜32dの直径φはたとえばφ3mmである。隣接する共振器は貫通孔32aと貫通孔32c、又は貫通孔32bと貫通孔32dにより仕切られており、3段のバンドパスフィルタが構成される。貫通孔32a〜32dの内壁面にはそれぞれ非メタライズ部33a〜33dが設けられている。非メタライズ部33aと非メタライズ部33cとは向かい合う面を含むように形成されている。非メタライズ部33bと非メタライズ部33dも同様に、向かい合う面を含むように形成されている。
このような構成にすることで、第1の実施形態と同様に3dB帯域幅を広くすることができる。図7の(C)は貫通孔32aに設けられた内導体膜34と非メタライズ部33aを示しているが、貫通孔32bも同様な構成である。貫通孔32cと貫通孔32dは非メタライズ部33cと非メタライズ部33dが設けられている位置が貫通孔32aとは異なる点を除いて同様な構成である。
本実施形態では、非メタライズ部33a〜33dは横断面が半円以下の円弧となっているが、半円を超える円弧(優弧という)であってもよい。
(第4の実施形態)
図8において、(A)は、本発明による誘電体導波管型共振部品の第4の実施形態を示す上面図、(B)は本発明による誘電体導波管型共振部品の第4の実施形態を示す模式的斜視図である。図8の(A)、(B)において、図1の(A)〜(C)、図4の(A)、(B)及び図7の(A)〜(C)と同一構成部材については同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態において、誘電体導波管型共振部品4の外形寸法(L×W×H)、材質、及び貫通孔形状は第3の実施形態と同じである。非メタライズ部13e、13fの形状は第2の実施形態と同じである。貫通孔32a〜32dの内壁面には非メタライズ部は設けられていない。非メタライズ部13eは、共振器を仕切る2つの貫通孔32a、32cの間の第1の面11aに形成されている。また、非メタライズ部13fは、共振器を仕切る2つの貫通孔32b、32dの間の第1の面11aに形成されている。このような構成にすることで、第2の実施形態と同様に3dB帯域幅を狭くすることができる。
本実施形態では、貫通孔の直径φと非メタライズ部幅aとの関係は、φ>aとなっているが、非メタライズ部の幅aは貫通孔の直径φと同じかそれよりも大きくてもよい(a≧φ)。
(第5の実施形態)
図9は、本発明による誘電体導波管型共振部品の第5の実施形態を示す模式的斜視図である。図10は、本発明による誘電体導波管型共振部品の第5の実施形態の外部回路との接続状態を示す模式的斜視図である。図9及び図10において、図1の(A)〜(C)と同一構成部材については同一符号を付して説明を省略する。
誘電体導波管型共振部品5の第2の面11bには、一対の舌片状の入出力電極51a、51bが形成してあり、これらの入出力電極51a、51bは両端の共振器と結合している。これらの入出力電極51a、51bは、図10に示す入出力線52a、52bを介して外部回路に接続されており、外部回路との間で信号のやり取りを行っている。
本実施形態において、入出力電極51a、51bと入出力線52a、52bとの接続は、たとえば半田接合によって行われる。なお、入出力電極51a、51bは両端の共振器と結合しているが、必ずしも両端の共振器と結合していなくともよい。
図9及び図10に示すように、本実施形態では、凹部12a〜12dの非メタライズ部13a〜13dと、第1の面11aの非メタライズ部13e、13fとの両方が設けてある。これらを組み合わせることで、帯域幅を自由に調整でき調整の自由度が上がり、製品歩留まりを低下させない部品を提供できる。
本実施形態は、舌片状の入出力電極51a、51bと入出力線52a、52bを設けているが、励振孔などその他の方法で外部回路との間で信号のやり取りをしてもよい。第1から第4の実施形態において、入出力電極51a、51bと入出力線52a、52bを設けてもよい。
本実施形態では、誘電体ブロック11に凹部の非メタライズ部13a〜13dと、第1の面11aの非メタライズ部13e、13fとを設けた例について説明したが、第1の面から第2の面にかけて形成された、非メタライズ部33a〜33dが設けられる内導体膜を有する貫通孔32a〜32dと、第1の面11aの非メタライズ部13e、13fとを設けて誘電体導波管型共振部品を構成してもよい。
上述した実施形態は、本発明の好適な実施形態ではあるが、上記実施形態のみに本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を施した形態での実施が可能である。
例えば、凹部は側面11c、11fに設けているが、側面の片側、例えば側面11cにのみ設けてもよい。
また、非メタライズ部の形状は、矩形以外の形状でもよく、円形、楕円形、多角形でもよい。
また、非メタライズ部は、図1に示した第1の実施形態では、凹部12a〜12dの内壁面のうち側面11cと11fとに平行な面(側面側から見た、凹部12a〜12dの底面)に非メタライズ部13a〜13dを設けていた。しかし、凹部の内壁面のどの位置に設けてもよく、内壁面の2面あるいは3面に連続して設けてもよい。
また、非メタライズ部は、複数の凹部12a〜12d又は/及び貫通孔32a〜32dの全部に設けてもよいが、一部に設けてもよい。
また、第2、第4の実施形態において、非メタライズ部は第2の面11bに設けてもよいし、第1の面11aと第2の面11bとの両面に設けてもよい。
また、凹部の形状は四角柱状であるが、特にこの形状に限定されず、例えば断面が半円の切断円柱状であってもよい。
さらに、貫通孔の形状は円柱状であるが、特にこの形状に限定されず、例えば四角柱状であってもよい。
1〜6 誘電体導波管型共振部品
11 誘電体ブロック
11a 第1の面
11b 第2の面
11c〜11f 側面
12a〜12d 凹部
13a〜13d 非メタライズ部
13e、13f 非メタライズ部
32a〜32d 貫通孔
33a〜33d 非メタライズ部
51a、51b 入出力電極
52a、52b 入出力線

Claims (8)

  1. 互いに反対側に位置する第1の面および第2の面と、該第1の面の外周縁と前記第2の面の外周縁との間に位置する複数の側面とを有する誘電体ブロックを備え、該誘電体ブロックの外面に外導体膜を形成した誘電体導波管型共振部品において、
    前記第1の面から前記第2の面にかけて前記側面に形成された凹部によって仕切ることで複数の共振器が形成され、
    前記凹部の内壁面に、前記外導体膜を一部除去した非メタライズ部を設けたことを特徴とする誘電体導波管型共振部品。
  2. 互いに反対側に位置する第1の面および第2の面と、該第1の面の外周縁と前記第2の面の外周縁との間に位置する複数の側面とを有する誘電体ブロックを備え、該誘電体ブロックの外面に外導体膜を形成した誘電体導波管型共振部品において、
    前記第1の面から前記第2の面にかけて前記側面に形成された凹部によって仕切ることで複数の共振器が形成され、
    前記凹部によって仕切られた互いに隣接する前記共振器の境界の前記第1の面および前記第2の面の少なくとも一方に、前記外導体膜を一部除去した非メタライズ部を設けたことを特徴とする誘電体導波管型共振部品。
  3. 互いに反対側に位置する第1の面および第2の面と、該第1の面の外周縁と前記第2の面の外周縁との間に位置する複数の側面とを有する誘電体ブロックを備え、該誘電体ブロックの外面に外導体膜を形成した誘電体導波管型共振部品において、
    前記第1の面から前記第2の面にかけて形成された内導体膜を有する貫通孔によって仕切ることで複数の共振器が形成され、
    前記貫通孔の前記内導体膜を一部除去した非メタライズ部を設けたことを特徴とする誘電体導波管型共振部品。
  4. 互いに反対側に位置する第1の面および第2の面と、該第1の面の外周縁と前記第2の面の外周縁との間に位置する複数の側面とを有する誘電体ブロックを備え、該誘電体ブロックの外面に外導体膜を形成した誘電体導波管型共振部品において、
    前記第1の面から前記第2の面にかけて形成された内導体膜を有する貫通孔によって仕切ることで複数の共振器が形成され、
    前記貫通孔によって仕切られた互いに隣接する前記共振器の境界の前記第1の面および第2の面の少なくとも一方に、前記外導体膜を一部除去した非メタライズ部を設けたことを特徴とする誘電体導波管型共振部品。
  5. 請求項1乃至4の何れか1項に記載の誘電体導波管型共振部品において、
    前記共振器のうちいずれかと結合する入出力電極を有することを特徴とする誘電体導波管型共振部品。
  6. 請求項1又は3に記載の誘電体導波管型共振部品において、
    互いに隣接する前記共振器の境界の前記第1の面および前記第2の面の少なくとも一方に、前記外導体膜を一部除去した前記非メタライズ部を設けたことを特徴とする誘電体導波管型共振部品。
  7. 請求項3に記載の誘電体導波管型共振部品において、
    隣接する前記共振器を仕切る2つの前記貫通孔に対して設けられる2つの前記非メタライズ部は向かい合う面を含むことを特徴とする誘電体導波管型共振部品。
  8. 請求項1乃至7の何れか1項に記載の誘電体導波管型共振部品の特性調整方法において、前記非メタライズ部の面積で隣接する共振器間の結合量を調整することを特徴とする、特性調整方法。
JP2018037874A 2018-03-02 2018-03-02 誘電体導波管型共振部品およびその特性調整方法 Pending JP2019153928A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018037874A JP2019153928A (ja) 2018-03-02 2018-03-02 誘電体導波管型共振部品およびその特性調整方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018037874A JP2019153928A (ja) 2018-03-02 2018-03-02 誘電体導波管型共振部品およびその特性調整方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019153928A true JP2019153928A (ja) 2019-09-12

Family

ID=67947009

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018037874A Pending JP2019153928A (ja) 2018-03-02 2018-03-02 誘電体導波管型共振部品およびその特性調整方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019153928A (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10276010A (ja) * 1997-01-29 1998-10-13 Murata Mfg Co Ltd 誘電体フィルタ及び誘電体デュプレクサ
JPH11274815A (ja) * 1998-03-20 1999-10-08 Toko Inc 誘電体フィルタ
JP2000049506A (ja) * 1998-07-31 2000-02-18 Toko Inc 誘電体フィルタの特性調整方法
US20130229244A1 (en) * 2012-03-02 2013-09-05 Lockheed Martin Corporation System and method for providing an interchangeable dielectric filter within a waveguide
CN106960994A (zh) * 2017-04-25 2017-07-18 四川省韬光通信有限公司 一种便于调节频率与耦合带宽的介质滤波器
WO2018096731A1 (ja) * 2016-11-22 2018-05-31 株式会社村田製作所 誘電体導波管フィルタ、高周波フロントエンド回路、通信装置、Massive MIMOシステム、及び誘電体導波管フィルタの調整方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10276010A (ja) * 1997-01-29 1998-10-13 Murata Mfg Co Ltd 誘電体フィルタ及び誘電体デュプレクサ
JPH11274815A (ja) * 1998-03-20 1999-10-08 Toko Inc 誘電体フィルタ
JP2000049506A (ja) * 1998-07-31 2000-02-18 Toko Inc 誘電体フィルタの特性調整方法
US20130229244A1 (en) * 2012-03-02 2013-09-05 Lockheed Martin Corporation System and method for providing an interchangeable dielectric filter within a waveguide
WO2018096731A1 (ja) * 2016-11-22 2018-05-31 株式会社村田製作所 誘電体導波管フィルタ、高周波フロントエンド回路、通信装置、Massive MIMOシステム、及び誘電体導波管フィルタの調整方法
CN106960994A (zh) * 2017-04-25 2017-07-18 四川省韬光通信有限公司 一种便于调节频率与耦合带宽的介质滤波器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100325761B1 (ko) 유전체 필터, 유전체 듀플렉서, 이들의 실장 구조 및 통신기 장치
JP2018526949A (ja) 誘電体フィルタ、トランシーバ、および基地局
KR20170112583A (ko) 유전체 도파관 필터
JP2023126498A (ja) 導波管フィルタ
JPH08250904A (ja) 誘電体フィルタ
US7283022B2 (en) Dual mode ceramic filter
US6507251B2 (en) Dual-mode band-pass filter
JPH0369202B2 (ja)
JP2002158512A (ja) 誘電体共振器、誘電体フィルタ、誘電体デュプレクサ、および通信装置
JP2019153928A (ja) 誘電体導波管型共振部品およびその特性調整方法
KR100470313B1 (ko) 유전체 필터, 유전체 듀플렉서 및 통신 장치
KR101861137B1 (ko) 공진기 및 이를 포함하는 통신 컴포넌트
JP4438253B2 (ja) バンドパスフィルタの特性調整方法
JP2020191633A (ja) 誘電体導波管型共振部品及びその特性調整方法
JPH07336108A (ja) 誘電体フィルタ
JP2005191983A (ja) 誘電体フィルタ、誘電体デュプレクサ、および通信装置
JPH07147505A (ja) アンテナ共用器
US6642817B2 (en) Dielectric filter, dielectric duplexer, and communication device
JP2000022405A (ja) 複合フィルタ、アンテナ共用器及び通信機装置
JPH03265302A (ja) 分布定数形フィルタ
JPH05327312A (ja) 誘電体フィルタ
JP2022533047A (ja) 複合型フィルター組立体
JP2019047434A (ja) 誘電体フィルタ
JP2005101769A (ja) 誘電体デュプレクサー
JP2007096399A (ja) 誘電体フィルタおよび誘電体送受共用器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210122

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20210419

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20210419

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211130

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20220524