JP2019153879A - 水晶デバイス - Google Patents

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孝男 楠木
Takao Kusuki
孝男 楠木
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Abstract

【課題】 本発明は、パッケージに正常な姿勢で実装することができ、発振周波数の変動を抑えることが可能な水晶デバイスを提供する。【解決手段】 水晶デバイスは、矩形状の基板110aと、第一枠体110bと、第二枠体110cと、一対の電極パッド111と、矩形状の水晶基部121と、水晶基部121の側面より延出した水晶振動部123と、水晶基部121の同一面より、水晶振動部123と同一方向に延出するように設けられた第一水晶支持部124aと、水晶基部121の側面と直交する面より、水晶振動部123と直交する方向に延出するようにして設けられた第二水晶支持部124bと、励振電極125、126と、引き出し電極127と、を備え、第一水晶支持部124aに設けられた引き出し電極127が第一導電性接着剤141を介して電気的に接続され、第二水晶支持部124bが第二導電性接着剤142を介して基板110aに接合されている。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば電子機器等に用いられる水晶デバイスに関するものである。
水晶デバイスは、音叉型水晶素子の圧電効果を利用して、屈曲振動を起こし、特定の周波数を発生させるものである。基板上に設けられた電極パッドに導電性接着剤を介して実装された音叉型水晶素子を備えた水晶デバイスが提案されている(例えば、下記特許文献1参照)。音叉型水晶素子は、水晶基部と、水晶基部の側面より同一の方向に延びる二本の平板形状の水晶振動部とによって構成されている。
特開2008−301297号公報
上述した水晶デバイスは、音叉型水晶素子が片持ち保持の状態でパッケージに実装されるため、音叉型水晶素子に衝撃が加わると、それぞれの水晶振動部の先端がパッケージの基板に接触することで、屈曲振動が阻害され、発振周波数が変動してしまう虞があった。
本発明は前記課題に鑑みてなされたものであり、パッケージに正常な姿勢で実装することができ、発振周波数の変動を抑えることが可能な水晶デバイスを提供することを目的とする。
本発明の一つの態様による水晶デバイスは、矩形状の基板と、基板の外周縁に沿って設けられた第一枠体と、第一枠体の外周縁に沿って設けられた第二枠体と、第一枠体110b上の一辺に沿って設けられた一対の電極パッドと、矩形状の水晶基部と、水晶基部の側面より延出した水晶基部の一部である水晶振動部と、水晶基部の同一面より、水晶振動部と同一方向に延出するように設けられた第一水晶支持部と、水晶基部の側面と直交する面より、水晶振動部と直交する方向に延出するようにして設けられた第二水晶支持部と、水晶振動部の上面及び下面に設けられた励振電極と、水晶振動部から水晶基部及び第一水晶支持部にかけて設けられ励振電極と電気的に接続された引き出し電極と、を備え、第一水晶支持部に設けられた引き出し電極が第一導電性接着剤を介して電気的に接続され、第二水晶支持部が第二導電性接着剤を介して基板に接合されている。
本発明の一つの態様による水晶デバイスは、矩形状の基板と、基板の外周縁に沿って設けられた第一枠体と、第一枠体の外周縁に沿って設けられた第二枠体と、第一枠体上の一辺に沿って設けられた一対の電極パッドと、矩形状の水晶基部と、水晶基部の側面より延出した水晶基部の一部である水晶振動部と、水晶基部の同一面より、水晶振動部と同一方向に延出するように設けられた第一水晶支持部と、水晶基部の側面と直交する面より、水晶振動部と直交する方向に延出するようにして設けられた第二水晶支持部と、水晶振動部の上面及び下面に設けられた励振電極と、水晶振動部から水晶基部及び第一水晶支持部にかけて設けられ励振電極と電気的に接続された引き出し電極と、を備え、第一水晶支持部に設けられた引き出し電極が第一導電性接着剤を介して電気的に接続され、第二水晶支持部が第二導電性接着剤を介して基板に接合されている。このような音叉型水晶素子は、従
来の水晶デバイスを構成する音叉型水晶素子のように、水晶基部に設けられた引き出し電極のみで電極パッドと接続されている場合と比較して、第一水晶支持部が第一導電性接着剤を介して実装され、第二水晶支持部が第二導電性接着剤を介して実装されるため、音叉型水晶素子の水晶振動部が基板に接触することを抑えることができ、所望する周波数の発振信号を安定して出力することが可能となる。
本実施形態における水晶デバイスを示す分解斜視図である。 本実施形態における水晶デバイスの蓋体を外した状態を示す平面透視図である。 (a)本実施形態における水晶デバイスを構成する音叉型水晶素子の上面側を示す平面図であり、(b)本実施形態における水晶デバイスを構成する音叉型水晶素子の下面側を示す平面図である。 (a)本実施形態における水晶デバイスを構成するパッケージの第二枠体の上面から見た状態を示す平面透視図であり、(b)本実施形態における水晶デバイスを構成するパッケージの第一枠体を上面から見た平面透視図である。 (a)本実施形態における水晶デバイスを構成するパッケージの基板を上面から見た平面透視図であり、(b)本実施形態における水晶デバイスを構成するパッケージの基板の下面を上面から見た平面透視図である。 (a)本実施形態の第一変形例における水晶デバイスを構成する音叉型水晶素子の上面側を示す平面図であり、(b)本実施形態の第一変形例における水晶デバイスを構成する音叉型水晶素子の下面側を示す平面図である。 (a)本実施形態の第二変形例における水晶デバイスを構成する音叉型水晶素子の上面側を示す平面図であり、(b)本実施形態の第二変形例における水晶デバイスを構成する音叉型水晶素子の下面側を示す平面図である。
本実施形態における水晶デバイスは、図1〜図5に示されているように、パッケージ110と、パッケージ110の上面に実装された音叉型水晶素子120とを含んでいる。パッケージ110は、基板110aの上面と第一枠体110bの内側面によって囲まれた第一凹部K1が形成され、第一枠体110の上面と第二枠体110cの内側面によって囲まれた第二凹部K2が形成されている。また、音叉型水晶素子120には、水晶基部121と、水晶振動部123及び水晶支持部124が設けられている。このような水晶デバイスは、電子機器等で使用する基準信号を出力するのに用いられる。
基板110aは、矩形状であり、上面に音叉型水晶素子120を実装するための実装部材として機能するものである。基板110aは、上面に、音叉型水晶素子120を実装するための電極パッド111が設けられている。また、基板110aの長辺側の一辺に沿って、音叉型水晶素子120を接合するための第一電極パッド111a及び第二電極パッド111bが設けられている。
基板110aは、例えばアルミナセラミックス又はガラス−セラミックス等のセラミック材料である絶縁層からなる。基板110aは、絶縁層を一層用いたものであっても、絶縁層を複数層積層したものであってもよい。基板110aの表面及び内部には、上面に設けられた電極パッド111と、基板110aの下面に設けられた外部端子112とを電気的に接続するための配線パターン113及びビア導体114が設けられている。
第一枠体110bは、基板110aの上面に配置され、基板110aの上面に第一凹部K1を形成するためのものである。第二枠体110cは、第一枠体110bの上面の外周縁に沿って配置され、第一枠体110bの上面に第二凹部K2を形成するためのものであ
る。第一凹部K1は、後述する音叉型水晶素子120の水晶振動部123と対向する位置に形成されている。第一凹部K1と第二凹部K2内は、上下方向に繋がるようにして形成されている。第一枠体110b及び第二枠体110cは、例えばアルミナセラミックス又はガラス−セラミックス等のセラミック材料からなり、基板110aと一体的に形成されている。第一凹部K1及び第二凹部K2の開口部は、平面視した際に、矩形状となっている。
基板110aの下面の四隅には、外部端子112が設けられている。また、四つの外部端子112の内の二つが、音叉型水晶素子120と電気的に接続されている。また、音叉型水晶素子120と電気的に接続されている第一外部端子112a及び第二外部端子112bは、基板110aの下面の対角に位置するように設けられている。
電極パッド111は、音叉型水晶素子120を実装するためのものである。電極パッド111は、基板110aの上面に一対で設けられており、基板110aの一辺に沿うように隣接して設けられている。電極パッド111は、図4及び図5に示されているように基板110aの上面に設けられた配線パターン113とビア導体114を介して、基板110aの下面に設けられた外部端子112と電気的に接続されている。
電極パッド111は、図4に示すように、第一電極パッド111a及び第二電極パッド111bによって構成されている。また、外部端子112は、図4に示すように、第一外部端子112a、第二外部端子112b、第三外部端子112c及び第四外部端子112dによって構成されている。ビア導体114は、第一ビア導体114a、第二ビア導体114b及び第三ビア導体114cによって構成されている。また、配線パターン113は、第一配線パターン113a、第二配線パターン113b及び第三配線パターン113cによって構成されている。
第一電極パッド111aは、第一枠体110bに設けられた第一配線パターン113aの一端と電気的に接続されている。また、第一配線パターン113aの他端は、第一ビア導体114aを介して、第一外部端子112aと電気的に接続されている。よって、第一電極パッド111aは、第一外部端子112aと電気的に接続されることになる。第二電極パッド111bは、第一枠体110bに設けられた第二ビア導体114bと電気的に接続されている。また、第二ビア導体114bは、第二配線パターン113bを介して、第五ビア導体114eと接続されている。第五ビア導体114eは、第二外部端子112bと電気的に接続されている。よって、第二電極パッド111bは、第二外部端子112bと電気的に接続されることになる。
また、電極パッド111の算術平均表面粗さは、0.02〜0.10μmであり、基板110a表面の算術平均表面粗さは、0.5〜1.5μmである。よって、第一導電性接着剤141は、配線パターン113の方向に向かって第一導電性接着剤141が広がることになるが、電極パッド111から基板110a上に向かって広がりにくくなる。
外部端子112は、電子機器等の実装基板(図示せず)と電気的に接合するために用いられる。外部端子112は、基板110aの下面の四隅に設けられている。外部端子112の内の二つの端子は、基板110aの上面に設けられた一対の電極パッド111とそれぞれ電気的に接続されている。また、第三外部端子112cは、第三ビア導体114cを介して、封止用導体パターン117と電気的に接続されている。
配線パターン113は、電極パッド111またはビア導体114と電気的に接続するためのものである。配線パターン113の一端は、電極パッド111またはビア導体114と電気的に接続されており、配線パターン113の他端は、ビア導体114と電気的に接
続されている。配線パターン113は、第一配線パターン113a及び第二配線パターン113bによって構成されている。配線パターン113は、平面視して、第一枠体110bまたは第二枠体110cと重なるようにして設けられている。このようにすることによって、水晶デバイスは、配線パターン113と音叉型水晶素子120との間で浮遊容量が発生することを抑えるので、音叉型水晶素子120にこの浮遊容量が付与されることがないため、発振周波数が変動してしまうことを抑えることができる。また、水晶デバイスに外力が加わり、第一枠体110bまたは第二枠体110cの長辺方向に曲げモーメントが発生しても、基板110aに加えて第一枠体110bまたは第二枠体110cが設けられていることにより、第一枠体110bまたは第二枠体110cが設けられている箇所は、変形しにくくなる。よって、第一枠体110bまたは第二枠体110cと平面視して重なる位置に設けられた配線パターン113は、断線しにくくなり、発振周波数が出力されなくなることを抑制することができる。
また、第一配線パターン113aは、第一電極パッド111a及び第一ビア導体114aと電気的に接続されている。第一配線パターン113aは、第一電極パッド111aから近接された第二枠体110cの長辺方向に向かって延出されており、第一配線パターン113aの一部がパッケージ110から露出されている。第二配線パターン113bは、第二電極パッド111b及び第二ビア導体114bと電気的に接続されている。第二配線パターン113bは、基板110aの短辺方向に向かって延出されており、基板110aに内層されている。第三配線パターン113cは、基板110aの長辺方向に向かって延出されており、基板110aに内層されている。
このように、配線パターン113の一部が、電極パッド111から第一枠体110b又は第二枠体110cの長辺方向に向かって延出し、第二凹部K2でパッケージ110から露出するようにして設けられていることにより、音叉型水晶素子120を実装した際に、溢れ出そうになった第一導電性接着剤141が、第一導電性接着剤141と濡れ性の良い配線パターン113上に沿って流れ出てくれるため、パッケージ110の中心方向に流れ出ることがなく第一導電性接着剤141が水晶振動部123の励振用電極125、126に付着してしまうことを抑えることができる。
ビア導体114は、基板110a、第一枠体110b及び第二枠体110cの内部に設けられ、その両端は、電極パッド111、配線パターン113又は封止用導体パターン117と電気的に接続されている。ビア導体114は、基板110a、第一枠体110b及び第二枠体110cに設けられた貫通孔の内部に導体を充填することで設けられている。また、ビア導体114は、図4及び図5に示すように、第一ビア導体114a、第二ビア導体114b、第三ビア導体114c、第四ビア導体114d及び第五ビア導体114eによって構成されている。
ここでパッケージ110を平面視したときの一辺の寸法が、1.0〜3.2mmであり、パッケージ110の上下方向の寸法が、0.2〜1.5mmである場合を例にして、第一凹部K1、第二凹部K2及び電極パッド111の大きさを説明する。第一凹部K1の長辺の長さは、0.4〜1.2mmであり、短辺の長さは、0.3〜0.9mmとなっている。第二凹部K2の長辺の長さは、0.7〜2.0.mmであり、短辺の長さは、0.5〜1.5mmとなっている。また、第一凹部K1及び第二凹部K2の上下方向の長さは、0.1〜0.5mmとなっている。基板110aの一辺と平行となる電極パッド111の辺の長さは、0.25〜0.40mmとなる。また、基板110aの一辺と交わる辺と平行となる電極パッド111の辺の長さは、0.25〜0.40mmとなる。電極パッド111の上下方向の厚みの長さは、10〜50μmとなる。
封止用導体パターン117は、蓋体130と接合部材131を介して接合する際に、接
合部材131の濡れ性をよくする役割を果たしている。封止用導体パターン117は、枠体110bの上面を囲むようにして設けられている。封止用導体パターン117は、図1、図3及び図4に示すように、第三ビア導体114cを介して、第三外部端子112cと電気的に接続されている。また、第三ビア導体114cは、第三配線パターン113cを介して、第四ビア導体114dと接続されている。第四ビア導体114dは、第四外部端子112dと接続されている。よって、封止用導体パターン117は、第四外部端子112dとも電気的に接続されている。封止用導体パターン117は、例えばタングステン又はモリブデン等から成る導体パターンの表面にニッケルメッキ及び金メッキを順次、第二枠体110cの上面を環状に囲む形態で施すことによって、例えば10〜25μmの厚みに形成されている。
ここで、パッケージ110の作製方法について説明する。パッケージ110がアルミナセラミックスから成る場合、まず所定のセラミック材料粉末に適当な有機溶剤等を添加・混合して得た複数のセラミックグリーンシートを準備する。また、セラミックグリーンシートの表面或いはセラミックグリーンシートに打ち抜き等を施して予め穿設しておいた貫通孔内に、従来周知のスクリーン印刷等によって所定の導体ペーストを塗布する。さらに、これらのグリーンシートを積層してプレス成形したものを、高温で焼成する。最後に、導体パターンの所定部位、具体的には、電極パッド111、外部端子112、配線パターン113、ビア導体114及び封止用導体パターン117となる部位にニッケルメッキ又、金メッキ、銀パラジウム等を施すことにより作製される。また、導体ペーストは、例えばタングステン、モリブデン、銅、銀又は銀パラジウム等の金属粉末の焼結体等から構成されている。
音叉型水晶素子120は、図1〜図3に示すように、水晶基部121、水晶振動部123及び水晶支持部124からなる。音叉型水晶素子120の表面には、励振電極125a、125b、126a及び126bと、引き出し電極127a及び127bと、錘部128及び周波数調整電極129とにより構成されている。
水晶基部121は、後述する水晶振動部123を支持し、音叉型水晶素子120をパッケージ110上に保持固定するためのものである。水晶基部121は、結晶の軸方向として電気軸がX軸、機械軸がY軸、及び光軸がZ軸となる直交座標系としたとき、X軸回りに−5°〜+5°の範囲内で回転させたZ′軸の方向が厚み方向となる平面視略四角形の平板である。
水晶振動部123は、例えば、その表面に所望のパターンの励振電極125、126を形成し、その励振電極125、126に電位を印加することにより、所望の周波数の振動を励起するためのものである。水晶振動部123は、振動腕部122と錘部128によって構成されている。振動腕部122の先端部、つまり、水晶基部121と反対側の振動腕部122の端部に、ハンマーヘッド形状の錘部128が設けられている。また、水晶振動部123は、第一水晶振動部123a及び第二水晶振動部123bとからなる。第一水晶振動部123a及び第二水晶振動部123bは、水晶基部121の一辺からY′軸の方向に平行に延設されている。また、振動腕部122は、第一振動腕部122a及び第二振動腕部122bによって構成されている。
水晶支持部124は、前述した水晶基部121と共に音叉型水晶素子120をパッケージ110上に保持固定するためのものである。水晶支持部124は、第一水晶支持部124a及び第二水晶支持部124bによって構成されている。第一水晶支持部124aは、水晶基部121の水晶振動部123が形成されている面と同一方向の面より、水晶振動部123と同一方向に延出するように設けられている。つまり、第一水晶支持部124aは、水晶基部121の一辺からY′軸の方向に平行に延設されている。また、第一水晶支持
部124aは、水晶振動部123よりも外側に位置するように設けられている。
第二水晶支持部124bは、水晶基部121の水晶振動部123が形成されている側面と直交する面より、水晶振動部123と直交する方向に延出するようにして設けられている。このような音叉型水晶素子120は、水晶基部121、各水晶振動部123及び水晶支持部124と一体となって音叉形状を成しており、フォトリソグラフィー技術と化学エッチング技術により製造される。
また、第二水晶支持部124bは、水晶振動部123の延出する方向と平行な第二水晶支持部124bの幅が、水晶基部121の幅よりも小さくなるように設けられている。このようにすることで、第二導電性接着剤142が不用意に広がって水晶基部121に接触することを抑えることができ、水晶振動部123の振動が阻害されることが低減できるため、音叉型水晶素子120のクリスタルインピーダンス値を低減することが可能となる。
なお、本実施形態では、第二水晶支持部124bが矩形形状の場合で説明しているが、第二水晶支持部124bに切込み部、または、凹部を形成してもよい。このように、第二水晶支持部124bの形状を複雑にし、第二導電性接着剤142の表面張力にて不用意に広がらないように、例えば第二水晶支持部124bに切込み部、または、凹部を形成することで、第二水晶支持部124bの水晶振動部123への影響を低減させることが可能となっている。
励振電極125aは、図1〜図3に示すように、第一水晶振動部123aの第一振動腕部122aの表裏主面に設けられている。また、励振電極126bは、第一水晶振動部123aの第一振動腕部122aの対向する両側面に設けられている。また、一方の引き出し電極127aは、平面視して、水晶支持部124の中心付近及び水晶基部121側付近に設けられており、励振電極125a、126aと電気的に接続されている。他方の引き出し電極127bは、励振電極125b、126bと電気的に接続されており、水晶支持部124と水晶基部121の境界付近の表裏主面に設けられている。
また、励振電極125bは、図1〜図3に示すように、第二水晶振動部123bの第二振動腕部122bの表裏主面に設けられている。また、励振電極126aは、第二水晶振動部123bの第二振動腕部122bの対向する両側面に設けられている。他方の引き出し電極127bは、励振電極125b、126bと電気的に接続されており、水晶基部121及び水晶支持部124の表裏主面に設けられている。また、他方の引き出し電極127bは、水晶基部121から水晶支持部124に跨るようにして設けられている。
錘部128は、水晶基部121と反対側の水晶振動部123の端部に、ハンマーヘッド形状で設けられている。錘部128は、水晶振動部123で生じる屈曲振動の周波数を調整するためのものである。具体的には、錘部128を設けることで、水晶振動部123の先端側へ錘を設けた状態に近づけることができるため、水晶振動部123で生じる屈曲振動の周波数を、錘部128がない場合と比較して低くなるようにすることができ、水晶振動部123で生じる屈曲振動の周波数を所望の周波数となるように調整している。また、錘部128は、第一水晶振動部123aの先端部に設けられている第一錘部128aと、第二水晶振動部123bの先端部に設けられている第二錘部128bとで構成されている。
切込み部Mは、錘部128に設けられ、錘部128の表面積を大きくし、錘部128に形成された後述する周波数調整電極129の表面積を大きくするためのものである。また、切込み部Mは、平面視した際に、錘部128の水晶基部121側に位置する辺から水晶振動部123の延出方向に沿って設けられている。このようにすることにより、振動腕部
122と錘部128との境界付近に形成される残渣が、切込み部Mによって形成されにくくなるため、音叉型水晶素子120の形状を維持することができる。また、このように錘部128の水晶基部121側に切込み部Mを形成することにより、周波数調整電極129をレーザにより除去する際に、切込み部Mがレーザにより削り取られることなく、錘部128の重さをさらに微調整することができる。
周波数調整電極129は、レーザ等で削ることにより、水晶振動部123で生じる屈曲振動の周波数を所望の周波数となるように調整するためのものである。周波数調整電極129は、第一周波数調整電極129a及び第二周波数調整電極129bによって構成されている。第一周波数調整電極129aは、第一錘部128aの表主面及び側面の先端部に設けられ、第二周波数調整電極129bは、第二錘部128bの表主面及び両側面の先端部に設けられている。
なお、音叉型水晶素子120は、周波数調整電極129を構成する金属の量を増減させることにより、その周波数値を所望する値に調整することができる。励振電極125b及び126bと、第一周波数調整電極129aとは、図2及び図6に示すように、第一水晶支持部124aに設けられた引き出し電極127bにより電気的に接続している。また、励振電極125a及び126aと、第二周波数調整電極129bとは、第一水晶支持部124aの表面に設けられた引き出し電極127aにより電気的に接続している。
この音叉型水晶素子120を振動させる場合、引き出し電極127a及び127bに交番電圧を印加する。印加後のある電気的状態を瞬間的にとらえると、第二水晶振動部123bの励振電極126bは+(プラス)電位となり、励振電極126aは−(マイナス)電位となり、+から−に電界が生じる。一方、このときの第一水晶振動部123aの励振電極126は、第二水晶振動部123bの励振電極126に生じた極性とは反対の極性となる。これらの印加された電界により、第一水晶振動部123a及び第二水晶振動部123bに伸縮現象が生じ、各水晶振動部123に設定した共振周波数の屈曲振動を得る。
水晶片を平面視したときの長辺寸法が0.8〜1.2mmであり、平面視したときの短辺寸法が0.2〜0.7mmである場合を例にして、水晶基部121、水晶振動部123、第一水晶支持部124a及び第二水晶支持部124bを説明する。水晶基部121を平面視したときの長辺寸法が0.15〜0.40mmであり、平面視したときの短辺寸法が
0.1〜0.3mmである。水晶振動部123を平面視したときの長辺寸法が0.6〜0.9mmであり、平面視したときの短辺寸法が0.04〜0.2mmである。第一水晶支持部124aを平面視したときの長辺寸法が0.6〜0.9mmであり、平面視したときの短辺寸法が0.04〜0.2mmである。第二水晶支持部124bを平面視したときの短辺寸法が0.03〜0.15mmであり、0.2〜0.4mmである。
ここで、音叉型水晶素子120の動作について説明する。音叉型水晶素子120は、外部からの交番電圧が引き出し電極127から励振電極125、126を介して水晶振動部123に印加されると、水晶振動部123が所定の振動モード及び周波数で励振を起こすようになっている。
ここで、音叉型水晶素子120の作製方法について説明する。まず、音叉型水晶素子120は、人工水晶体から所定のカットアングルで切断し、水晶片の両主面にフォトリソグラフィー技術によって、水晶基部121、水晶振動部123及び水晶支持部124を形成する。その後、フォトリソグラフィー技術、蒸着技術又はスパッタリング技術によって、金属膜を被着させることにより、励振電極125、126及び引き出し電極127を形成することにより作製される。
第一導電性接着剤141は、第一水晶支持部124aの引き出し電極127と第一枠体110b上の電極パッド111とを電気的・機械的に接続するために用いられている。第二導電性接着剤142は、第二水晶支持部124bと第一枠体110bとを機械的に接続するために用いられている。また、第一導電性接着剤141の上下方向の厚みは、第二導電性接着剤142の上下方向の厚みと同じになるように設けられている。このようにすることにより、音叉型水晶素子120が傾かず、水晶振動部123が基板110aに接触して発振周波数が変動することをさらに低減することができる。
第一導電性接着剤141及び第二導電性接着剤142は、シリコーン樹脂等のバインダーの中に導電フィラーとして導電性粉末が含有されている。導電性粉末としては、アルミニウム、モリブデン、タングステン、白金、パラジウム、銀、チタン、ニッケル又はニッケル鉄のうちのいずれか、或いはこれらの組み合わせを含むものが用いられている。また、バインダーとしては、例えばシリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂又はビスマレイミド樹脂が用いられる。
第一導電性接着剤141及び第二導電性接着剤142の粘度が、35〜45Pa・sのものを使用することによって、塗布した際に、第一導電性接着剤141は、電極パッド111から基板110a上面に流れ出にくくなることで、電極パッド111上に留まり、上下方向の厚みが維持される。また、第二導電性接着剤142は、第一枠体110bの上面の塗布された位置から流れ出たとしても、第一導電性接着剤141の上下方向の厚みと同じになるように設けられている。第一導電性接着剤141及び第二導電性接着剤142の上下方向の厚みの長さは、10〜25μmである。このように第一導電性接着剤141及び第二導電性接着剤142の厚みを確保できることによって、落下等の試験により加わった衝撃が音叉型水晶素子120に対して第一導電性接着剤141及び第二導電性接着剤142を中心にして上下方向へ加わったとしても、その衝撃を第一導電性接着剤141及び第二導電性接着剤142で十分に吸収緩和することができる。
蓋体130は、例えば、鉄、ニッケル又はコバルトの少なくともいずれかを含む合金からなる。このような蓋体130は、真空状態にある第一凹部K及び第二凹部K2、あるいは窒素ガスなどが充填された第一凹部K1及び第二凹部K2を気密的に封止するためのものである。具体的には、蓋体130は、所定雰囲気で、パッケージ110の第二枠体110c上に載置される。そして、熱を印加することで第二枠体110cの封止用導体パターン117と蓋体130の接合部材131とが接合される。
接合部材131は、パッケージ110の第二枠体110c上面に設けられた封止用導体パターン117に相対する蓋体130の箇所に設けられている。接合部材131は、例えば、金錫又は銀ロウによって設けられている。金錫の場合は、その厚みは、10〜40μmである。例えば、成分比率が、金が78〜82%、錫が18〜22%のものが使用されている。銀ロウの場合は、その厚みは、10〜20μmである。例えば、成分比率は、銀が72〜85%、銅が15〜28%のものが使用されている。
接合部材131は、例えば、ガラスの場合には、350℃〜400℃で溶融する鉛フリーガラスである例えばバナジウムを含有した低融点ガラスから構成されている。鉛フリーガラスは、バインダーと溶剤とが加えられペースト状であり、溶融された後固化されることで他の部材と接着する。接合部材131は、例えば、ガラスフリットペーストがスクリーン印刷法で塗布され乾燥することで設けられる。
本実施形態における水晶デバイスは、矩形状の基板110aと、基板110aの外周縁に沿って設けられた第一枠体110bと、第一枠体110bの外周縁に沿って設けられた第二枠体110cと、第一枠体110b上の一辺に沿って設けられた一対の電極パッド1
11と、矩形状の水晶基部121と、水晶基部121の側面より延出した水晶基部121の一部である水晶振動部123と、水晶基部121の同一面より、水晶振動部123と同一方向に延出するように設けられた第一水晶支持部124aと、水晶基部121の側面と直交する面より、水晶振動部123と直交する方向に延出するようにして設けられた第二水晶支持部124bと、水晶振動部123の上面及び下面に設けられた励振電極125、126と、水晶振動部123から水晶基部121及び第一水晶支持部124aにかけて設けられ励振電極125、126と電気的に接続された引き出し電極127と、を備え、第一水晶支持部124aに設けられた引き出し電極が127第一導電性接着剤141を介して電気的に接続され、第二水晶支持部124bが第二導電性接着剤142を介して基板に接合されている。このような水晶デバイスは、従来の水晶デバイスのように、水晶基部に設けられた引き出し電極のみで電極パッドと接続されている場合と比較して、第一水晶支持部124aが第一導電性接着剤141を介して実装され、第二水晶支持部124bが第二導電性接着剤142を介して実装されるため、音叉型水晶素子120の水晶振動部123が基板110a又は第一枠体110bに接触することを抑えることができ、所望する周波数の発振信号を安定して出力することが可能となる。
また、本実施形態の水晶デバイスでは、水晶振動部123の延出する方向と平行な第二水晶支持部124bの幅が、水晶基部121の幅よりも小さくなるように設けられている。このようにすることで、第二導電性接着剤142が水晶基部121に接触することを抑えることができ、水晶振動部123の振動が阻害されることが低減できるため、音叉型水晶素子120のクリスタルインピーダンス値を低減することが可能となる。
また、本実施形態の水晶デバイスでは、第一導電性接着剤141の上下方向の厚みは、第二導電性接着剤142の上下方向の厚みと同じになるように設けられている。このようにすることにより、音叉型水晶素子120が傾かず、水晶振動部123が基板110aに接触することで音叉型水晶素子の発振周波数が変動することをさらに低減することができる。
また、本実施形態の水晶デバイスでは、配線パターン113が、電極パッド111と電気的に接続されており、平面視した際に、第一枠体110b又は第二枠体110cと重なる位置に設けられている。このようにすることによって、水晶デバイスは、配線パターン113と音叉型水晶素子120との間で浮遊容量が発生することを抑えるので、音叉型水晶素子120にこの浮遊容量が付与されることがないため、発振周波数が変動してしまうことを抑えることができる。また、水晶デバイスに外力が加わり、第一枠体110b又は第二枠体110cの長辺方向に曲げモーメントが発生しても、基板110aに加えて第一枠体110b又は第二枠体110cが設けられていることにより、第一枠体110b又は第二枠体110cが設けられている箇所は、変形しにくくなる。よって、第一枠体110b又は第二枠体110cと平面視して重なる位置に設けられた配線パターン113は、断線しにくくなり、発振周波数が出力されなくなることを抑制することができる。
また、本実施形態の水晶デバイスでは、配線パターン113の一部が、電極パッド111から第二枠体110cに向かって延出し、パッケージ110から露出するようにして設けられている。このように、配線パターン113の一部が、電極パッド111から第二枠体110cの長辺方向に向かって延出し、第二凹部K2内で露出するようにして設けられていることにより、音叉型水晶素子120を実装した際に、溢れ出そうになった第一導電性接着剤141が、第一導電性接着剤141と濡れ性の良い配線パターン113上に沿って流れ出てくれるため、パッケージ110の中心方向に流れ出ることがなく第一導電性接着剤141が水晶振動部123の励振用電極125、126に付着してしまうことを抑えることができる。
(第一変形例)
以下、第一実施形態の第一変形例における音叉型水晶素子120について説明する。なお、第一実施形態の第一変形例における音叉型水晶素子のうち、上述した音叉型水晶素子と同様な部分については、同一の符号を付して適宜説明を省略する。第一実施形態の第一変形に係る音叉型水晶素子120は、図6に示すように、水晶振動部123に設けられた溝部Dを備え、溝部D内に励振電極125が設けられており、溝部D内に設けられた突起部Pと、を備えている点で異なっている。
溝部Dは、例えば、その溝部D内の表面に所望のパターンの励振電極125を形成し、その電極に電位を印加することにより、溝部Dを設けていない場合に比べてより大きな電界強度を得るために用いるものである。溝部Dは、第一溝部D1及び第二溝部D2により構成されている。第一溝部D1は、第一水晶振動部123aの表裏主面に各一本ずつ、第一水晶振動部123aの長さ方向に平行して、第一水晶振動部123aの表裏両主面で対向するように設けられている。第一溝部D1の一方の端部は、第一水晶振動部123aと基部121との境界部分に設けられており、第一溝部D1の他方の端部は、第一水晶振動部123aの先端側に位置するように設けられている。また、第二溝部D2は、第二水晶振動部123bの表裏主面に各一本ずつ、第二水晶振動部123bの長さ方向に平行して、第二水晶振動部123bの表裏両主面で対向するように設けられている。第二溝部D2の一方の端部は、第二水晶振動部123bと水晶基部121との境界部分に設けられており、第二溝部D2の他方の端部は、第二水晶振動部123bの先端側に位置するように設けられている。溝部Dの長さは、例えば、第一水晶振動部123a及び第二水晶振動部123bの長さの50〜80%となっている。
突起部Pは、溝部Dをエッチングにより形成する際に、水晶の結晶方位に依存したエッチングレートの違いによって、音叉型水晶素子120の外形と溝部Dとを同時に形成するためのものである。突起部Pは、第一溝部D1内に設けられている複数の第一突起部P1と、第二溝部D2内に設けられている複数の第二突起部P2とで構成されている。突起部Pは、溝部D内の+X軸側の長さ方向側面から−X軸側の長さ方向側面に向かって、X′軸方向に延びるように、等間隔で複数個設けられている。突起部Pの突出寸法は、溝部Dの幅寸法により変わるものであり、−X´方向の長さで見ると0.005〜0.015mm程度となっている。
また、上記した各実施形態において、突起部Pは各溝部D内に等間隔で設けられているが、音叉型水晶素子120の大きさによっては、それぞれの突起部P同士の間隔を異なるようにしている。このように突起部P同士の間隔を異ならせることで、水晶振動部123の表裏に形成された溝部D内に設けられた突起部Pが、平面透視した際に、突起部Pが重ならない位置に配置することができる。よって、エッチングにより溝部Dを形成する際に、溝部Dが貫通してしまうことを低減することができる。
また、突起部Pを設けることによって、溝部Dをエッチングにより形成する際に、水晶結晶のエッチング異方性よる結晶方位によるエッチングレートの違いによって、音叉型水晶素子120の外形と、溝部Dとを同時にエッチングにより形成することができる。よって、音叉型水晶素子120の生産性を向上させることができる。
(第二変形例)
以下、本実施形態の第二変形例における音叉型水晶素子120について説明する。なお、本実施形態の第二変形例における音叉型水晶素子のうち、上述した音叉型水晶素子と同様な部分については、同一の符号を付して適宜説明を省略する。本実施形態の第二変形例に係る音叉型水晶素子120は、図7に示すように、一つの水晶振動部123に対して、溝部Dの本数が二本になっている点で異なっている。
また、溝部Dは、一つの水晶振動部123に対して二本ずつ、計四本により構成されている。溝部Dは、第一溝部D1、第二溝部D2、第三溝部D3及び第四溝部D4によって構成されている。第一溝部D1及び第二溝部D2は、第一水晶振動部123aの表裏主面に各一本ずつ、第一水晶振動部123aの長さ方向に平行して、第一水晶振動部123aの表裏両主面で対向するように設けられている。第一溝部D1及び第二溝部D2の一方の端部は、第一水晶振動部123aと基部121との境界部分に設けられており、第一溝部D1及び第二溝部D2の他方の端部は、第一水晶振動部123aの先端側に位置するように設けられている。また、第三溝部D3及び第四溝部D4は、第二水晶振動部123bの表裏主面に各一本ずつ、第二水晶振動部123bの長さ方向に平行して、第二水晶振動部123bの表裏両主面で対向するように設けられている。第三溝部D3及び第四溝部D4の一方の端部は、第二水晶振動部123bと基部121との境界部分に設けられており、第三溝部D3及び第四溝部D4の他方の端部は、第二水晶振動部123bの先端側に位置するように設けられている。また、溝部Dが複数設けられていることにより、溝部D内に設けられた励振電極125、126に電位を印加することで、溝部Dが一つの場合に比べてより水晶振動部123の上面、下面及び側面に設けられた励振電極125、126の距離を短くすることができ、クリスタルインピーダンスを小さくすることができる。また、その際に、水晶振動部123を大きくエッチングすることで水晶振動部123の強度が小さくなり耐衝撃性が小さくなってしまうが、水晶延出部122及び水晶支持部124により保持する構成と相まって、その衝撃を吸収することができ、音叉型水晶素子120としての耐衝撃性を向上させることが可能となる。
尚、本実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良等が可能である。上記実施形態では、枠体110bが基板110aと同様にセラミック材で一体的に形成した場合を説明したが、枠体110bが金属製であっても構わない。この場合、枠体は、銀−銅等のロウ材を介して基板の導体膜に接合されている。
上記実施形態では、基板110aの下面に四つの外部端子112が設けられている場合を説明したが、図6に示すように、基板210aの下面に二つの外部端子212を設けるようにしても構わない。この場合には、封止用導体パターン217は、外部端子212とは、電気的に接続されていない。
110・・・パッケージ
110a・・・基板
110b・・・第一枠体
110c・・・第二枠体
111・・・電極パッド
112・・・外部端子
113・・・配線パターン
114・・・ビア導体
117・・・封止用導体パターン
120・・・水晶素子
121・・・水晶基部
122・・・振動腕部
123・・・水晶振動部
124a・・・第一水晶支持部
124b・・・第二水晶支持部
125、126・・・励振電極
127・・・引き出し電極
128・・・錘部
129・・・周波数調整用金属膜
130・・・蓋体
131・・・接合部材
141・・・第一導電性接着剤
142・・・第二導電性接着剤
K1・・・第一凹部
K2・・・第二凹部

Claims (5)

  1. 矩形状の基板と、
    前記基板の外周縁に沿って設けられた第一枠体と、
    前記第一枠体の外周縁に沿って設けられた第二枠体と、
    前記第一枠体110b上の一辺に沿って設けられた一対の電極パッドと、
    矩形状の水晶基部と、前記水晶基部の側面より延出した前記水晶基部の一部である水晶振動部と、前記水晶基部の同一面より、前記水晶振動部と同一方向に延出するように設けられた第一水晶支持部と、前記水晶基部の前記側面と直交する面より、前記水晶振動部と直交する方向に延出するようにして設けられた第二水晶支持部と、前記水晶振動部の上面及び下面に設けられた励振電極と、前記水晶振動部から前記水晶基部及び前記第一水晶支持部にかけて設けられ前記励振電極と電気的に接続された引き出し電極と、を備え、
    前記第一水晶支持部に設けられた前記引き出し電極が第一導電性接着剤を介して電気的に接続され、
    前記第二水晶支持部が第二導電性接着剤を介して前記基板に接合されていることを特徴とする水晶デバイス。
  2. 請求項1記載の水晶デバイスであって、
    前記水晶振動部の延出する方向と平行な前記第二水晶支持部の幅が、前記水晶基部の幅よりも小さくなるように設けられていることを特徴とする水晶デバイス。
  3. 請求項1記載の水晶デバイスであって、
    前記第一導電性接着剤の上下方向の厚みは、前記第二導電性接着剤の上下方向の厚みと同じになるように設けられていることを特徴とする水晶デバイス。
  4. 請求項1記載の水晶デバイスであって、
    配線パターンは、前記電極パッドと電気的に接続されており、平面視した際に、前記第一枠体又は前記第二枠体と重なる位置に設けられていることを特徴とする水晶デバイス。
  5. 請求項4記載の水晶デバイスであって、
    前記配線パターンの一部が、前記電極パッドから前記第二枠体に向かって延出し、パッケージから露出するようにして設けられていることを特徴とする水晶デバイス。
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