JP2019153732A - コイル部品の製造方法及びコイル部品 - Google Patents

コイル部品の製造方法及びコイル部品 Download PDF

Info

Publication number
JP2019153732A
JP2019153732A JP2018039440A JP2018039440A JP2019153732A JP 2019153732 A JP2019153732 A JP 2019153732A JP 2018039440 A JP2018039440 A JP 2018039440A JP 2018039440 A JP2018039440 A JP 2018039440A JP 2019153732 A JP2019153732 A JP 2019153732A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductor
coil component
positioning
lead frame
conductors
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018039440A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7057686B2 (ja
Inventor
駿 御子柴
Shun Mikoshiba
駿 御子柴
満男 高橋
Mitsuo Takahashi
満男 高橋
博司 嶋
Hiroshi Shima
博司 嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokin Corp
Original Assignee
Tokin Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokin Corp filed Critical Tokin Corp
Priority to JP2018039440A priority Critical patent/JP7057686B2/ja
Publication of JP2019153732A publication Critical patent/JP2019153732A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7057686B2 publication Critical patent/JP7057686B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)
  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)

Abstract

【課題】平板導体間の短絡を防止しながら製造工程数を低減できるコイル部品の製造方法を提供すること。【解決手段】コイル部品の製造方法は、ギャップ410を介して配置された2つ以上の下側導体400を第1タイバー470で支持する第1リードフレーム450を用意する工程と、下側導体400を位置決めする工程と、磁性体200を位置決めする工程と、磁性体200の貫通導体収容孔230に貫通導体500を収容する工程と、1つ以上の上側導体300を第2タイバー370で支持する第2リードフレーム350を用意する工程と、上側導体300を位置決めする工程と、下側導体400及び上側導体300の夫々と貫通導体500とを接合する接合工程と、接合工程の後に第2リードフレーム350から上側導体300を切り離す工程と、接合工程の後に第1リードフレーム450から下側導体400を切り離す工程とを備えている。【選択図】図7

Description

本発明は、コイル部品の製造方法及びコイル部品に関する。
この種のコイル部品としては、特許文献1に開示されたものがある。図9を参照して、特許文献1のコイル部品900は、磁性体910と、金属からなるコイル950とを備えている。磁性体910は、上下方向(Z方向)において上面(+Z面)及び下面(−Z面)を有している。磁性体910は、複数の貫通孔912を有している。貫通孔912は、上下方向(Z方向)において磁性体910を貫通している。コイル950は、複数の上側導体(平板導体)954と、複数の下側導体(平板導体)956と、複数の貫通導体952と、接続部960,970とを備えている。上側導体954は、磁性体910の上面上に配置されている。上側導体954は、上下方向と直交する直交方向(X方向)に配置されている。隣接する上側導体954の間の全てにギャップ955が設けられている。下側導体956は、磁性体910の下面上に配置されている。下側導体956は、直交方向(X方向)に配置されている。隣接する下側導体956の間の全てにギャップ957が設けられている。貫通導体952は、上下方向において磁性体910内を貫通している。上側導体954と下側導体956とは、貫通導体952により互いに接続されている。接続部960,970は、コイル部品900が回路基板(図示せず)上に実装される際に回路基板に接続されるものである。
特許5474251号公報
特許文献1のコイル部品900を組み立てる際には、複数の平板導体954,956を磁性体910上に夫々位置決めする必要がある。しかしながら、平板導体954,956を磁性体910に対して個別に位置決めするような製造方法の場合、製造工程数が多くなる欠点がある。また、平板導体954,956間のギャップ955,957が狭い場合、製造誤差等により平板導体954,956間が短絡する可能性がある。
そこで本発明は、平板導体間の短絡を防止しながら製造工程数を低減できるコイル部品の製造方法を提供することを目的とする。また本発明は、その製造方法により製造されるコイル部品を提供することを目的とする。
本発明は、コイル部品の第1の製造方法として、
2つ以上の下側導体と、磁性体と、2つ以上の貫通導体と、1つ以上の上側導体とを備えるコイル部品の製造方法であって、
ギャップを介して配置された前記2つ以上の下側導体を第1タイバーで夫々支持する第1リードフレームを用意する、第1用意工程と、
上下方向と直交する所定平面内において前記第1リードフレームを位置決めすることにより、前記2つ以上の下側導体を前記所定平面上の第1所定位置に位置決めする、第1位置決め工程と、
前記上下方向において上面及び下面を有し、且つ、2つ以上の貫通導体収容孔が設けられた前記磁性体であって、前記貫通導体収容孔の夫々が前記上下方向において前記磁性体を貫通している前記磁性体を用意する、第2用意工程と、
前記磁性体の前記下面と前記下側導体とが前記上下方向において対向するように、前記磁性体を前記第1リードフレームに対して配置しつつ、前記磁性体を、前記第1所定位置を通り且つ前記上下方向に延びる直線上に位置する第2所定位置に位置決めする、第2位置決め工程と、
前記貫通導体収容孔に前記貫通導体を収容する、貫通導体収容工程と、
前記1つ以上の上側導体を第2タイバーで支持する第2リードフレームを用意する、第3用意工程と、
前記磁性体の前記上面と前記上側導体とが前記上下方向において対向するように、前記第2リードフレームを前記磁性体に対して配置しつつ、前記上側導体を、前記第2所定位置を通り且つ前記上下方向に延びる直線上に位置する第3所定位置に位置決めする、第3位置決め工程と、
前記下側導体及び前記上側導体の夫々と前記貫通導体とを接合する、接合工程と、
前記接合工程の後に前記第2リードフレームから前記上側導体を切り離す、上側導体分離工程と、
前記接合工程の後に前記第1リードフレームから前記下側導体を切り離す、下側導体分離工程とを備える
コイル部品の製造方法を提供する。
また、本発明は、コイル部品の第2の製造方法として、コイル部品の第1の製造方法であって、
前記下側導体の夫々は、2つ以上の前記第1タイバーによって前記第1リードフレームに支持されており、
前記上側導体は、2つ以上の前記第2タイバーによって前記第2リードフレームに支持されている
コイル部品の製造方法を提供する。
また、本発明は、コイル部品の第3の製造方法として、コイル部品の第1又は第2の製造方法であって、
前記第1タイバーと前記下側導体との接続部は、前記下側導体から前記上下方向に長さD1だけ突出しており、
前記第1タイバーの前記上下方向におけるサイズをD8とするとき、0.5≦D1/D8≦0.95を満たし、
前記第2タイバーと前記上側導体との接続部は、前記上側導体から前記上下方向に長さD3だけ突出しており、
前記第2タイバーの前記上下方向におけるサイズをD6とするとき、0.5≦D3/D6≦0.95を満たす
コイル部品の製造方法を提供する。
また、本発明は、コイル部品の第4の製造方法として、コイル部品の第1から第3までのいずれかの製造方法であって、
前記第1用意工程は、
前記第1リードフレームに支持された平板状の金属板を分断して、前記2つ以上の下側導体を形成すると共に前記2つ以上の下側導体の間に前記ギャップを形成する、分断工程を備える
コイル部品の製造方法を提供する。
また、本発明は、コイル部品の第5の製造方法として、コイル部品の第1から第3までのいずれかの製造方法であって、
前記第1用意工程は、
前記第1リードフレームに支持された平板状の金属板を折り曲げて曲げ部を形成する、曲げ工程と、
前記折り曲げた平板状の金属板を分断して、前記2つ以上の下側導体を形成すると共に前記2つ以上の下側導体の間に前記ギャップを形成する、分断工程とを備える
コイル部品の製造方法を提供する。
また、本発明は、コイル部品の第6の製造方法として、コイル部品の第4又は第5の製造方法であって、
前記平板状の金属板をメッキするメッキ工程を、前記第1用意工程の前に備える
コイル部品の製造方法を提供する。
また、本発明は、コイル部品の第7の製造方法として、コイル部品の第4又は第5の製造方法であって、
前記下側導体を前記上下方向に沿って押圧する押圧工程を、前記分断工程の後に備える
コイル部品の製造方法を提供する。
また、本発明は、コイル部品の第8の製造方法として、コイル部品の第1から第7までのいずれかの製造方法であって、
前記第1リードフレームは、第1位置決め孔を有しており、
前記第2リードフレームは、第2位置決め孔を有しており、
前記第1位置決め工程は、前記第1リードフレームを、前記所定平面及び第1位置決め突起を有する第1治具に対して、前記第1位置決め孔に前記第1位置決め突起が収容されるように位置決めすることにより行われ、
前記第2位置決め工程は、第2位置決め突起、第3位置決め孔及び磁性体収容孔を有する第2治具を、前記第1治具に対して、前記第3位置決め孔に前記第1位置決め突起が収容されるように位置決めしたうえで、前記磁性体収容孔に前記磁性体を収容することにより行われ、
前記第3位置決め工程は、前記第2リードフレームを、前記第2治具に対して、前記第2位置決め孔に前記第2位置決め突起が収容されるように位置決めすることにより行われる
コイル部品の製造方法を提供する。
また、本発明は、第1のコイル部品として、
回路基板上に実装されるコイル部品であって、
前記コイル部品は、磁性体と、1つ以上の上側導体と、2つ以上の下側導体と、2つ以上の貫通導体とを備えており、
前記磁性体は、上下方向において上面及び下面を有しており、
前記上側導体は、前記磁性体の前記上面上に配置されており、
前記下側導体は、前記磁性体の前記下面上に配置されており、
前記2つ以上の下側導体は、前記上下方向と直交する直交方向に配置されており、
隣接する前記下側導体の間の全てにギャップが設けられており、
前記上側導体及び前記下側導体の夫々は、少なくとも一つの切断痕を有しており、
前記上側導体及び前記下側導体の夫々は、基材金属と、メッキ層とを有しており、
前記切断痕の一部において、前記基材金属が露出しており、
前記貫通導体は、前記上下方向において前記磁性体内を貫通しており、
前記上側導体と前記下側導体とは、前記貫通導体により互いに接続されている
コイル部品を提供する。
また、本発明は、第2のコイル部品として、第1のコイル部品であって、
前記ギャップ内において、前記基材金属が露出している
コイル部品を提供する。
また、本発明は、第3のコイル部品として、第1又は第2のコイル部品であって、
前記下側導体は、曲げ部を含んでおり、
前記曲げ部は、前記コイル部品が前記回路基板上に実装される際に前記回路基板上の配線に接続されるものである
コイル部品を提供する。
また、本発明は、第4のコイル部品として、第1から第3までのいずれかのコイル部品であって、
前記下側導体の夫々は、2つ以上の前記切断痕を有している
コイル部品を提供する。
本発明のコイル部品の製造方法においては、ギャップを介して配置された2つ以上の下側導体を第1タイバーで夫々支持する第1リードフレームを用意する、第1用意工程と、上下方向と直交する所定平面内において第1リードフレームを位置決めすることにより、2つ以上の下側導体を所定平面上の第1所定位置に位置決めする、第1位置決め工程とを備えている。これにより、製造誤差等による平板導体間の短絡が避けられている。
また、本発明のコイル部品の製造方法においては、上述の工程に加え、磁性体の下面と下側導体とが上下方向において対向するように、磁性体を第1リードフレームに対して配置しつつ、磁性体を、第1所定位置を通り且つ上下方向に延びる直線上に位置する第2所定位置に位置決めする、第2位置決め工程と、1つ以上の上側導体を第2タイバーで支持する第2リードフレームを用意する、第3用意工程と、磁性体の上面と上側導体とが上下方向において対向するように、第2リードフレームを磁性体に対して配置しつつ、上側導体を、第2所定位置を通り且つ上下方向に延びる直線上に位置する第3所定位置に位置決めする、第3位置決め工程とを備えている。これらの工程を有することにより、下側導体の第1リードフレーム、磁性体及び上側導体の第2リードフレームの位置決めのみで、下側導体、磁性体及び上側導体の位置決めが可能となるため、製造工程数の低減も図られている。
本発明の実施の形態によるコイル部品を示す斜視図である。図において回路基板を点線で示している。 図1のコイル部品を示す分解斜視図である。図において上側導体の一部を拡大して示している。 図1のコイル部品に含まれる下側導体を示す斜視図である。図において下側導体の一部を拡大して示している。 図3の下側導体の製造方法を説明するための斜視図である。ここで、平板状の金属板は、第1タイバーにより第1リードフレームに支持されている。また、平板状の金属板には、曲げ部及びギャップは形成されていない。 図3の下側導体の製造方法を説明するための別の斜視図である。ここで、平板状の金属板は、第1タイバーにより第1リードフレームに支持されている。また、平板状の金属板には、曲げ部が形成されているが、ギャップは形成されていない。 図3の下側導体の製造方法を説明するための更に別の斜視図である。ここで、平板状の金属板は、第1タイバーにより第1リードフレームに支持されている。また、平板状の金属板には、曲げ部及びギャップが形成されている。図において、下側導体の一部を拡大して示している。 図1のコイル部品の製造方法を説明するための斜視図である。ここで、下側導体は第1タイバーで第1リードフレームに支持されており、上側導体は第2タイバーで第2リードフレームに支持されている。また、第1治具、第1リードフレーム、第2治具、磁性体、貫通導体及び第2リードフレームは、上下方向において位置をずらして示している。図において、上側導体の一部を拡大して示しており、第2治具の一部を点線で示している。 図1のコイル部品の製造方法を説明するための別の斜視図である。ここで、下側導体は第1タイバーで第1リードフレームに支持されており、上側導体は第2タイバーで第2リードフレームに支持されている。また、第1治具、第1リードフレーム、第2治具、磁性体、貫通導体及び第2リードフレームは、上下方向において重ね合わされている。図において、第1治具の一部、第1リードフレームの一部及び第2治具の一部を点線で示している。 特許文献1のコイル部品を示す斜視図である。
(コイル部品)
図1及び図2に示されるように、本発明の実施の形態によるコイル部品100は、回路基板800上に実装されるものである。本発明の実施の形態のコイル部品100は、磁性体200と、1つの上側導体300と、2つの下側導体400と、2つの貫通導体500とを備えている。しかしながら、本発明はこれに限定されず、コイル部品100は、磁性体200と、1つ以上の上側導体300と、2つ以上の下側導体400と、2つ以上の貫通導体500とを備えていればよい。
図1及び図2を参照して、本実施の形態による磁性体200は、軟磁性金属材料を使用して形成されている。詳しくは、磁性体200は、主として、扁平形状を有する軟磁性金属粉末と、絶縁性の樹脂からなるバインダ(絶縁性材料)とから形成されている。このような磁性体200は、軟磁性金属粉末をバインダで結着させることにより形成することができる。例えば、軟磁性金属粉末に溶媒、増粘剤及び熱硬化性バインダ成分(バインダ)を混合してスラリーを作製し、塗布したスラリーを加熱して溶媒を揮発させることで磁性体200の材料を形成することができる。磁性体200は、高い比透磁率、例えば100以上を有していることが好ましい。
図1及び図2に示されるように、本実施の形態の磁性体200は、略直方体形状を有している。磁性体200は、上下方向において上面210及び下面220を有している。磁性体200の上面210は、上下方向において上方に向いた面である。磁性体200の下面220は、上下方向において下方に向いた面である。上面210及び下面220の夫々は、上下方向と直交している。本実施の形態において、上下方向はZ方向である。また、上方は、+Z方向であり、下方は−Z方向である。
図2に示されるように、本実施の形態の磁性体200には、2つの貫通導体収容孔230が形成されている。貫通導体収容孔230の夫々は、上下方向に磁性体200を貫通する略円筒形状の孔である。
図1及び図2を参照して、本実施の形態の上側導体(平板導体)300は、導電性材料で構成されている。上側導体300は、上下方向と直交する平板形状を有している。本実施の形態の上側導体300は1つである。なお、本発明はこれに限定されず、コイル部品100は、2つ以上の上側導体300を有していてもよい。この場合、隣接する2つ以上の上側導体300の間にはギャップが設けられている必要があり、このギャップの間隔は、空間の絶縁耐電圧を考慮すると、0.1mm以上であることが好ましい。上側導体300は、基材金属320と、メッキ層325とを有している。本実施の形態の基材金属320は、銅で構成されている。また、本実施の形態のメッキ層325は、ハンダの濡れ性確保や、抵抗溶着の容易化、基材金属320の腐食防止等の観点から、錫で構成されている。上側導体300は、磁性体200の上面210上に配置されている。即ち、上側導体300は、磁性体200の2つの貫通導体収容孔230の上側の開口部を覆うように配置されている。
図2を参照して、本実施の形態の上側導体300は、2つの切断痕310を有している。しかしながら、本発明はこれに限定されず、上側導体300は、少なくとも一つの切断痕310を有していればよい。上側導体300の切断痕310の一部において、基材金属320が露出している。
図3を参照して、本実施の形態の下側導体(平板導体)400の夫々は、導電性材料で構成されている。下側導体400の夫々は、基材金属440と、メッキ層445とを有している。本実施の形態の基材金属440は、銅で構成されている。また本実施の形態のメッキ層445は、ハンダの濡れ性確保や、抵抗溶着の容易化、基材金属440の腐食防止等の観点から、錫で構成されている。図1及び図2を参照して、下側導体400の夫々は、磁性体200の下面220上に配置されている。即ち、2つの下側導体400は、磁性体200の2つの貫通導体収容孔230の下側の開口部(図示せず)を覆うように配置されている。2つの下側導体400は、上下方向と直交する直交方向に配置されている。本実施の形態において、直交方向はX方向である。なお、本発明はこれに限定されず、コイル部品100が2つ以上の下側導体400を有する場合、2つ以上の下側導体400が、上下方向と直交する直交方向に配置されていればよい。隣接する下側導体400の間にはギャップ410が設けられている。ギャップ410は、上下方向に沿って見た場合、階段形状を有している。ギャップ410の間隔は、空間の絶縁耐電圧を考慮すると、0.1mm以上であることが好ましい。なお、本発明はこれに限定されず、コイル部品100が2つ以上の下側導体400を有する場合、隣接する下側導体400の間の全てにギャップ410が設けられていればよい。
図3を参照して、下側導体400の夫々は、2つの切断痕430を有している。2つの切断痕430は、下側導体400の上下方向及び直交方向の双方と直交する幅方向両側に位置している。本実施の形態において、幅方向はY方向である。しかしながら本発明はこれに限定されず、下側導体400は、少なくとも一つの切断痕430を有していればよい。また、下側導体400の夫々は、2つ以上の切断痕430を有していてもよい。下側導体400の切断痕430の一部において、基材金属440が露出している。また、下側導体400のギャップ410内において、基材金属440が露出している。
図3に示されるように、本実施の形態の下側導体400は、平面部425と、曲げ部420とを含んでいる。
図3に示されるように、本実施の形態の平面部425は、上下方向と直交する平板形状を有している。図1及び図2を参照して、平面部425は、磁性体200の下面220と上下方向において対向している。+X側の下側導体400の平面部425と、−X側の下側導体400の平面部425とは、直交方向に配置されている。+X側の下側導体400の平面部425と、−X側の下側導体400の平面部425とは、上下方向と直交する同一平面上に位置している。+X側の下側導体400の平面部425と、−X側の下側導体400の平面部425との間には、ギャップ410が位置している。
図1を参照して、本実施の形態の曲げ部420は、コイル部品100が回路基板800上に実装される際に回路基板800上の配線(図示せず)に接続されるものである。図3に示されるように、本実施の形態の曲げ部420は、平面部425の直交方向における外端から上下方向において下方に延びている。より詳しくは、+X側の下側導体400の曲げ部420は、平面部425の+X端から下方に延びており、−X側の下側導体400の曲げ部420は、平面部425の−X端から下方に延びている。本実施の形態の曲げ部420は、平面部425に対して曲げ角が約90°となっている。なお、本発明はこれに限定されず、曲げ部420は、平面部425に対して、80°以上であって100°以下の曲げ角を有していてもよい。このような曲げ角の曲げ部420を有することにより、コイル部品100の回路基板800に対する実装面積の低減を図ることができる。
図2を参照して、本実施の形態の貫通導体500の夫々は、導電性材料で構成されている。より詳しくは、貫通導体500の夫々は、銅製である。貫通導体500の夫々は、上下方向に延びる略円筒形状を有している。貫通導体500の夫々は、上下方向において磁性体200内を貫通している。本実施の形態のコイル部品100において、上側導体300と下側導体400とは、貫通導体500により互いに接続されている。より具体的には、+X側の下側導体400の平面部425は、+X側の貫通導体500により上側導体300に接続されており、−X側の下側導体400の平面部425は、−X側の貫通導体500により上側導体300に接続されている。即ち、+X側の貫通導体500の下面は、+X側の下側導体400の平面部425の上面と接続されており、−X側の貫通導体500の下面は、−X側の下側導体400の平面部425の上面と接続されている。上側導体300と、2つの貫通導体500と、2つの下側導体400とが、前述のように接続されていることにより、−X側の下側導体400、−X側の貫通導体500、上側導体300、+X側の貫通導体500及び+X側の下側導体400の順に連続する導電部(コイル)が形成される。また、本実施の形態の磁性体200は、前述の導電部(コイル)の磁心として機能する。
(コイル部品の製造方法)
図2及び図4から図8までを参照して、本実施の形態のコイル部品100は、以下のように製造される。
まず、図4を参照して、第1リードフレーム450に第1タイバー470で支持された平板状の金属板485を準備する、準備工程を遂行する。ここで、第1リードフレーム450は、第1位置決め孔460を有しており、平板状の金属板485は、4つの第1タイバー470で第1リードフレーム450に支持されている。また、第1位置決め孔460は、上下方向において第1リードフレーム450を貫通する孔である。なお本発明はこれに限定されず、平板状の金属板485は、2つ以上の第1タイバー470で第1リードフレーム450に支持されていればよい。また、第1リードフレーム450は、2つ以上の第1位置決め孔460を有していてもよい。
準備工程の遂行後、図4を参照して、平板状の金属板485をメッキする、メッキ工程を遂行する。このメッキ工程により、平板状の金属板485の基材金属の表面にメッキ層487が形成される。
メッキ工程の遂行後、図4から図6までを参照して、ギャップ410を介して配置された2つの下側導体400を第1タイバー470で夫々支持する第1リードフレーム450を用意する、第1用意工程を遂行する。即ち、本実施の形態のコイル部品100の製造方法においては、平板状の金属板485をメッキするメッキ工程を、第1用意工程の前に備えている。
具体的には、本実施の形態の第1用意工程は、第1リードフレーム450に支持された平板状の金属板485を折り曲げて曲げ部420を形成する、曲げ工程と、折り曲げた平板状の金属板490を分断して、2つの下側導体400を形成すると共に2つの下側導体400の間にギャップ410を形成する、分断工程と、下側導体400を上下方向に沿って押圧する、押圧工程とを備えている。
第1用意工程の曲げ工程においては、図4及び図5を参照して、第1リードフレーム450に支持された平板状の金属板485を折り曲げて2つの曲げ部420の形成が行われる。
また、第1用意工程の分断工程においては、図5及び図6を参照して、上述の曲げ工程のおいて折り曲げられた平板状の金属板490を分断して、2つの下側導体400を形成すると共に2つの下側導体400の間にギャップ410の形成が行われる。即ち、本実施の形態のコイル部品100の製造方法においては、曲げ工程の後に分断工程が遂行されている。これにより、分断工程の後に曲げ工程を遂行した場合と比較して、下側導体400間のギャップ410の間隔をより精密に設定することができる。
更に、第1用意工程の押圧工程においては、図6を参照して、第1リードフレーム450に第1タイバー470で支持された下側導体400に対して上下方向に沿って押圧する、押圧工程を遂行する。即ち、本実施の形態のコイル部品100の製造方法においては、下側導体400を上下方向に沿って押圧する押圧工程を、分断工程の後に備えている。より具体的には、第1リードフレーム450に第1タイバー470で支持された下側導体400に対して下方から押圧することにより、下側導体400の上面が、第1タイバー470の上面472に対して上方に位置するように、下側導体400と第1タイバー470との接続部480を変形させる。
上述の曲げ工程、分断工程及び押圧工程を経ることにより、ギャップ410を介して配置された2つの下側導体400を第1タイバー470で夫々支持する第1リードフレーム450が用意される。このとき、下側導体400の夫々は、2つの第1タイバー470によって第1リードフレーム450に支持されている。ここで、第1タイバー470と下側導体400との接続部480は、下側導体400から上下方向に長さD1だけ突出している。また、第1タイバー470の上下方向におけるサイズをD8とするとき、0.5≦D1/D8≦0.95を満たしている。さらに、下側導体400の肉厚をD2とするとき、0.5≦D1/D2≦0.95を満たしている。また、0.8≦D1/D8≦0.9がより好ましく、0.8≦D1/D2≦0.9がより好ましい。なお、本発明はこれに限定されず、下側導体400の夫々が、1つ以上の第1タイバー470によって第1リードフレーム450に支持されていればよく、2つ以上の第1タイバー470によって第1リードフレーム450に支持されていてもよい。なお、第1タイバー470の数がより多ければ、上述の曲げ加工を行う場合に、下側導体400の変形や位置ズレ、下側導体400間のギャップ410の間隔の狂いをより抑制することができる。
なお本発明はこれに限定されず、第1用意工程では、ギャップ410を介して配置された2つ以上の下側導体400を第1タイバー470で夫々支持する第1リードフレーム450を用意してもよい。即ち、第1用意工程は、折り曲げた平板状の金属板490を分断して、2つ以上の下側導体400を形成すると共に2つ以上の下側導体400の間にギャップ410を形成する、分断工程を備えていてもよい。
また、第1用意工程は、第1リードフレーム450に支持された平板状の金属板485を折り曲げて曲げ部420を形成する、曲げ工程を有さなくてもよい。即ち、第1用意工程は、第1リードフレーム450に支持された平板状の金属板485を分断して、2つ以上の下側導体400を形成すると共に2つ以上の下側導体400の間にギャップ410を形成する、分断工程のみを備えていてもよい。
第1用意工程の遂行後、図7を参照して、上下方向と直交する所定平面S内において第1リードフレーム450を位置決めすることにより、2つの下側導体400を所定平面S上の第1所定位置P1に位置決めする、第1位置決め工程を遂行する。より具体的には、第1位置決め工程は、第1リードフレーム450を、所定平面S及び第1位置決め突起610を有する第1治具600に対して、第1位置決め孔460に第1位置決め突起610が収容されるように位置決めすることにより行われる。ここで、第1位置決め突起610は、所定平面Sから上下方向において上方に突出した突起である。なお、本発明はこれに限定されず、上下方向と直交する所定平面S内において第1リードフレーム450を位置決めすることにより、2つ以上の下側導体400を所定平面S上の第1所定位置P1に位置決めする、第1位置決め工程を遂行してもよい。また、第1治具600は2つ以上の第1位置決め突起610を有していてもよい。
第1位置決め工程の遂行後、図2を参照して、上下方向において上面210及び下面220を有し、且つ、2つの貫通導体収容孔230が設けられた磁性体200であって、貫通導体収容孔230の夫々が上下方向において磁性体200を貫通している磁性体200を用意する、第2用意工程を遂行する。磁性体200の具体的な製造方法については上述の通りであり、詳細は省略する。なお本発明はこれに限定されず、上下方向において上面210及び下面220を有し、且つ、2つ以上の貫通導体収容孔230が設けられた磁性体200であって、貫通導体収容孔230の夫々が上下方向において磁性体200を貫通している磁性体200を用意する、第2用意工程を遂行してもよい。
第2用意工程の遂行後、図7及び図8を参照して、磁性体200の下面220と下側導体400とが上下方向において対向するように、磁性体200を第1リードフレーム450に対して配置しつつ、磁性体200を、第1所定位置P1を通り且つ上下方向に延びる直線L上に位置する第2所定位置P2に位置決めする、第2位置決め工程を遂行する。より具体的には、第2位置決め工程は、第2位置決め突起710、第3位置決め孔720及び磁性体収容孔730を有する第2治具700を、第1治具600に対して、第3位置決め孔720に第1位置決め突起610が収容されるように位置決めしたうえで、磁性体収容孔730に磁性体200を収容することにより行われる。ここで、第2位置決め突起710は、上下方向において上方に突出した突起である。また、第3位置決め孔720は、上下方向に第2治具700を貫通する孔である。磁性体収容孔730は、上下方向に第2治具700を貫通する孔である。なお本発明はこれに限定されず、第2治具700は、2つ以上の第2位置決め突起710を有していてもよく、2つ以上の第3位置決め孔720を有していてもよい。
第2位置決め工程の遂行後、図7を参照して、磁性体200の貫通導体収容孔230の夫々に貫通導体500を収容する、貫通導体収容工程を遂行する。なお、この貫通導体収容工程終了時において、2つの下側導体400は第1所定位置P1に位置しており、磁性体200は第2所定位置P2に位置しており、磁性体200の下面220と下側導体400の平面部425の上面とは上下方向において対向している。また、この貫通導体収容工程終了時において、+X側の貫通導体500の下面は、+X側の下側導体400の平面部425の上面と接しており、−X側の貫通導体500の下面は、−X側の下側導体400の平面部425の上面と接している。なお、本発明はこれに限定されず、貫通導体500が貫通導体収容孔230の径よりも大きな径を有する場合や、貫通導体500を磁性体200に予め接着やカシメ等で固定しておきたい場合、第2位置決め工程の前に磁性体200の貫通導体収容孔230の夫々に貫通導体500を収容してもよい。即ち、貫通導体500が貫通導体収容孔230の径よりも大きな径を有する場合や、貫通導体500を磁性体200に予め接着やカシメ等で固定しておきたい場合、第2用意工程の後であって第2位置決め工程の前に貫通導体収容工程を有していてもよい。
貫通導体収容工程の遂行後、図7を参照して、上側導体300を第2タイバー370で支持する第2リードフレーム350を用意する、第3用意工程を遂行する。ここで、上側導体300は、2つの第2タイバー370によって第2リードフレーム350に支持されている。また、第2タイバー370と上側導体300との接続部380は、上側導体300から上下方向に長さD3だけ突出している。また、第2タイバー370の上下方向におけるサイズをD6とするとき、0.5≦D3/D6≦0.95を満たしている。更に、上側導体300の肉厚をD4とするとき、0.5≦D3/D4≦0.95を満たしている。
また、0.8≦D3/D6≦0.9がより好ましく、0.8≦D3/D4≦0.9がより好ましい。更に、第2リードフレーム350は、第2位置決め孔360を有している。ここで、第2位置決め孔360は、上下方向に第2リードフレーム350を貫通する孔である。なお、本発明はこれに限定されず、1つ以上の上側導体300を第2タイバー370で支持する第2リードフレーム350を用意する、第3用意工程を遂行してもよい。また、上側導体300は、1つ以上の第2タイバー370によって第2リードフレーム350に支持されていればよく、2つ以上の第2タイバー370によって第2リードフレーム350に支持されていてもよい。更に、第2リードフレーム350は、2つ以上の第2位置決め孔360を有していてもよい。
第3用意工程の遂行後、図7及び図8を参照して、磁性体200の上面210と上側導体300とが上下方向において対向するように、第2リードフレーム350を磁性体200に対して配置しつつ、上側導体300を、第2所定位置P2を通り且つ上下方向に延びる直線L上に位置する第3所定位置P3に位置決めする、第3位置決め工程を遂行する。具体的には、第3位置決め工程は、第2リードフレーム350を、第2治具700に対して、第2位置決め孔360に第2位置決め突起710が収容されるように位置決めすることにより行われる。なお、この第3位置決め工程終了時において、2つの下側導体400は第1所定位置P1に位置しており、磁性体200は第2所定位置P2に位置しており、上側導体300は第3所定位置P3に位置している。また、第3位置決め工程終了時において、磁性体200の下面220と下側導体400の平面部425の上面とは上下方向において対向しており、磁性体200の上面210と上側導体300の下面とは上下方向において対向している。更に、第3位置決め工程終了時において、+X側の貫通導体500の下面は、上下方向において+X側の下側導体400の平面部425の上面と接しており、且つ、−X側の貫通導体500の下面は、上下方向において−X側の下側導体400の平面部425の上面と接している。加えて、第3位置決め工程終了時において、+X側の貫通導体500の上面及び−X側の貫通導体500の上面は、上下方向において上側導体300の下面と接している。
第3位置決め工程の遂行後、図8を参照して、下側導体400及び上側導体300の夫々と貫通導体500とを接合する、接合工程を遂行する。具体的には、本実施の接合工程においては、上側導体300、磁性体200、貫通導体500及び下側導体400で構成される構造体を上下方向において2つのタングステン電極(図示せず)で挟み込んで抵抗溶着することにより、下側導体400及び上側導体300の夫々と貫通導体500との接合が行われる。なお、この抵抗溶着時においては、タングステン電極のうちの一つは、上側導体300の上面であって溶着対象の貫通導体500の直上に位置する箇所に対して下方に押圧接触されており、タングステン電極のうちの残りの一つは、下側導体400の平面部425の下面であって溶着対象の貫通導体500の直下に位置する箇所に対して上方に押圧接触されている。また、2つのタングステン電極に対して、電流を印加することにより、上述の抵抗溶着が実現される。これにより、上側導体300、下側導体400及び貫通導体500を同時に溶着することができる。なお、本発明はこれに限定されず、下側導体400及び上側導体300の夫々と貫通導体500とを、ろう材やハンダ等の導電性接合剤で接合してもよい。
接合工程の遂行後、図8を参照して、第2リードフレーム350から上側導体300を切り離す、上側導体分離工程を遂行する。具体的には、第2リードフレーム350の第2タイバー370の接続部380を上方から切断治具(図示せず)で切断し、第2タイバー370と上側導体300とを分離する。このとき、前述の上側導体300の切断痕310(図2参照)が形成される。即ち、上側導体分離工程後の上側導体300には、切断痕310(図2参照)が形成されている。図2及び図7を参照して、この切断痕310における基材金属320の上下方向におけるサイズD5は、0.1≦D5/D6≦0.6を満たす。
また、上側導体分離工程の遂行後、第1リードフレーム450から下側導体400を切り離す、下側導体分離工程を遂行する。具体的には、第2治具700を上方に引き上げて取り去った後、第1リードフレーム450の第1タイバー470の接続部480を上方から切断治具(図示せず)で切断し、第1タイバー470と下側導体400とを分離する。このとき、前述の下側導体400の切断痕430(図3参照)が形成される。即ち、下側導体分離工程後の下側導体400には、切断痕430(図3参照)が形成されている。図3及び図6を参照して、この切断痕430における基材金属440の上下方向におけるサイズD7は、0.1≦D7/D8≦0.6を満たす。
なお、本発明はこれに限定されず、上側導体分離工程と下側導体分離工程とを同時に遂行してもよいし、下側導体分離工程を上側導体分離工程の前に遂行してもよい。
これらの工程を経て、本実施の形態のコイル部品100は製造される。
以上、本発明について実施の形態を掲げて具体的に説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変形、変更が可能である。
本実施の形態のコイル部品100の製造方法においては、第1治具600と第1リードフレーム450との位置決め、第1リードフレーム450と第2治具700との位置決め、及び第2治具700と第2リードフレーム350との位置決めを、1つの第1位置決め突起610、1つの第1位置決め孔460、1つの第3位置決め孔720、1つの第2位置決め突起710及び1つの第2位置決め孔360で遂行していたが、本発明はこれに限定されない。即ち、第1位置決め突起610、第1位置決め孔460、第3位置決め孔720、第2位置決め突起710及び第2位置決め孔360を、夫々2つづつ設け、第1治具600と第1リードフレーム450との位置決め、第1リードフレーム450と第2治具700との位置決め、及び第2治具700と第2リードフレーム350との位置決めを遂行してもよい。このようにコイル部品100の製造を行うことにより、第1治具600と第1リードフレーム450との位置決め、第1リードフレーム450と第2治具700との位置決め、及び第2治具700と第2リードフレーム350との位置決めがより正確に遂行可能となり、2つの下側導体400、磁性体200及び上側導体300の位置決めがより正確に遂行されることとなる。
本実施の形態の第3位置決め工程は、第2リードフレーム350を、第2治具700に対して、第2位置決め孔360に第2位置決め突起710が収容されるように位置決めすることにより行われていたが、本発明はこれに限定されない。第2リードフレーム350の第2治具700に対する位置決めを、第1治具600の第1位置決め突起610を利用して行ってもよい。即ち、第2位置決め工程において第3位置決め孔720に第1位置決め突起610が収容されるように位置決めした際に第2治具700の上面から第1位置決め突起610が突出するように、第1治具600の第1位置決め突起610を構成したうえで、第2リードフレーム350を、第2治具700に対して、第2位置決め孔360に第1位置決め突起610が収容されるように位置決めすることにより、第3位置決め工程を遂行してもよい。
100 コイル部品
200 磁性体
210 上面
220 下面
230 貫通導体収容孔
300 上側導体(平板導体)
310 切断痕
320 基材金属
325 メッキ層
350 第2リードフレーム
360 第2位置決め孔
370 第2タイバー
380 接続部
400 下側導体(平板導体)
410 ギャップ
420 曲げ部
425 平面部
430 切断痕
440 基材金属
445 メッキ層
450 第1リードフレーム
460 第1位置決め孔
470 第1タイバー
472 上面
480 接続部
485 金属板
487 メッキ層
488 上面
490 金属板
500 貫通導体
600 第1治具
610 第1位置決め突起
700 第2治具
710 第2位置決め突起
720 第3位置決め孔
730 磁性体収容孔
D1 長さ
D2 肉厚
D3 長さ
D4 肉厚
D5 サイズ
D6 サイズ
D7 サイズ
D8 サイズ
L 直線
S 所定平面
P1 第1所定位置
P2 第2所定位置
P3 第3所定位置
800 回路基板

Claims (12)

  1. 2つ以上の下側導体と、磁性体と、2つ以上の貫通導体と、1つ以上の上側導体とを備えるコイル部品の製造方法であって、
    ギャップを介して配置された前記2つ以上の下側導体を第1タイバーで夫々支持する第1リードフレームを用意する、第1用意工程と、
    上下方向と直交する所定平面内において前記第1リードフレームを位置決めすることにより、前記2つ以上の下側導体を前記所定平面上の第1所定位置に位置決めする、第1位置決め工程と、
    前記上下方向において上面及び下面を有し、且つ、2つ以上の貫通導体収容孔が設けられた前記磁性体であって、前記貫通導体収容孔の夫々が前記上下方向において前記磁性体を貫通している前記磁性体を用意する、第2用意工程と、
    前記磁性体の前記下面と前記下側導体とが前記上下方向において対向するように、前記磁性体を前記第1リードフレームに対して配置しつつ、前記磁性体を、前記第1所定位置を通り且つ前記上下方向に延びる直線上に位置する第2所定位置に位置決めする、第2位置決め工程と、
    前記貫通導体収容孔に前記貫通導体を収容する、貫通導体収容工程と、
    前記1つ以上の上側導体を第2タイバーで支持する第2リードフレームを用意する、第3用意工程と、
    前記磁性体の前記上面と前記上側導体とが前記上下方向において対向するように、前記第2リードフレームを前記磁性体に対して配置しつつ、前記上側導体を、前記第2所定位置を通り且つ前記上下方向に延びる直線上に位置する第3所定位置に位置決めする、第3位置決め工程と、
    前記下側導体及び前記上側導体の夫々と前記貫通導体とを接合する、接合工程と、
    前記接合工程の後に前記第2リードフレームから前記上側導体を切り離す、上側導体分離工程と、
    前記接合工程の後に前記第1リードフレームから前記下側導体を切り離す、下側導体分離工程とを備える
    コイル部品の製造方法。
  2. 請求項1記載のコイル部品の製造方法であって、
    前記下側導体の夫々は、2つ以上の前記第1タイバーによって前記第1リードフレームに支持されており、
    前記上側導体は、2つ以上の前記第2タイバーによって前記第2リードフレームに支持されている
    コイル部品の製造方法。
  3. 請求項1又は請求項2記載のコイル部品の製造方法であって、
    前記第1タイバーと前記下側導体との接続部は、前記下側導体から前記上下方向に長さD1だけ突出しており、
    前記第1タイバーの前記上下方向におけるサイズをD8とするとき、0.5≦D1/D8≦0.95を満たし、
    前記第2タイバーと前記上側導体との接続部は、前記上側導体から前記上下方向に長さD3だけ突出しており、
    前記第2タイバーの前記上下方向におけるサイズをD6とするとき、0.5≦D3/D6≦0.95を満たす
    コイル部品の製造方法。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれかに記載のコイル部品の製造方法であって、
    前記第1用意工程は、
    前記第1リードフレームに支持された平板状の金属板を分断して、前記2つ以上の下側導体を形成すると共に前記2つ以上の下側導体の間に前記ギャップを形成する、分断工程を備える
    コイル部品の製造方法。
  5. 請求項1から請求項3までのいずれかに記載のコイル部品の製造方法であって、
    前記第1用意工程は、
    前記第1リードフレームに支持された平板状の金属板を折り曲げて曲げ部を形成する、曲げ工程と、
    前記折り曲げた平板状の金属板を分断して、前記2つ以上の下側導体を形成すると共に前記2つ以上の下側導体の間に前記ギャップを形成する、分断工程とを備える
    コイル部品の製造方法。
  6. 請求項4又は請求項5記載のコイル部品の製造方法であって、
    前記平板状の金属板をメッキするメッキ工程を、前記第1用意工程の前に備える
    コイル部品の製造方法。
  7. 請求項4又は請求項5記載のコイル部品の製造方法であって、
    前記下側導体を前記上下方向に沿って押圧する押圧工程を、前記分断工程の後に備える
    コイル部品の製造方法。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれかに記載のコイル部品の製造方法であって、
    前記第1リードフレームは、第1位置決め孔を有しており、
    前記第2リードフレームは、第2位置決め孔を有しており、
    前記第1位置決め工程は、前記第1リードフレームを、前記所定平面及び第1位置決め突起を有する第1治具に対して、前記第1位置決め孔に前記第1位置決め突起が収容されるように位置決めすることにより行われ、
    前記第2位置決め工程は、第2位置決め突起、第3位置決め孔及び磁性体収容孔を有する第2治具を、前記第1治具に対して、前記第3位置決め孔に前記第1位置決め突起が収容されるように位置決めしたうえで、前記磁性体収容孔に前記磁性体を収容することにより行われ、
    前記第3位置決め工程は、前記第2リードフレームを、前記第2治具に対して、前記第2位置決め孔に前記第2位置決め突起が収容されるように位置決めすることにより行われる
    コイル部品の製造方法。
  9. 回路基板上に実装されるコイル部品であって、
    前記コイル部品は、磁性体と、1つ以上の上側導体と、2つ以上の下側導体と、2つ以上の貫通導体とを備えており、
    前記磁性体は、上下方向において上面及び下面を有しており、
    前記上側導体は、前記磁性体の前記上面上に配置されており、
    前記下側導体は、前記磁性体の前記下面上に配置されており、
    前記2つ以上の下側導体は、前記上下方向と直交する直交方向に配置されており、
    隣接する前記下側導体の間の全てにギャップが設けられており、
    前記上側導体及び前記下側導体の夫々は、少なくとも一つの切断痕を有しており、
    前記上側導体及び前記下側導体の夫々は、基材金属と、メッキ層とを有しており、
    前記切断痕の一部において、前記基材金属が露出しており、
    前記貫通導体は、前記上下方向において前記磁性体内を貫通しており、
    前記上側導体と前記下側導体とは、前記貫通導体により互いに接続されている
    コイル部品。
  10. 請求項9記載のコイル部品であって、
    前記ギャップ内において、前記基材金属が露出している
    コイル部品
  11. 請求項9又は請求項10記載のコイル部品であって、
    前記下側導体は、曲げ部を含んでおり、
    前記曲げ部は、前記コイル部品が前記回路基板上に実装される際に前記回路基板上の配線に接続されるものである
    コイル部品。
  12. 請求項9から請求項11までのいずれかに記載のコイル部品であって、
    前記下側導体の夫々は、2つ以上の前記切断痕を有している
    コイル部品。
JP2018039440A 2018-03-06 2018-03-06 コイル部品の製造方法及びコイル部品 Active JP7057686B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018039440A JP7057686B2 (ja) 2018-03-06 2018-03-06 コイル部品の製造方法及びコイル部品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018039440A JP7057686B2 (ja) 2018-03-06 2018-03-06 コイル部品の製造方法及びコイル部品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019153732A true JP2019153732A (ja) 2019-09-12
JP7057686B2 JP7057686B2 (ja) 2022-04-20

Family

ID=67948930

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018039440A Active JP7057686B2 (ja) 2018-03-06 2018-03-06 コイル部品の製造方法及びコイル部品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7057686B2 (ja)

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08148624A (ja) * 1994-11-16 1996-06-07 Hitachi Constr Mach Co Ltd 半導体装置の製造方法及び半導体装置並びにリードフレーム
JP2008243856A (ja) * 2007-03-23 2008-10-09 Densei Lambda Kk コア巻線用治具およびコア巻線方法
JP2012234986A (ja) * 2011-05-02 2012-11-29 Shindengen Electric Mfg Co Ltd インダクタ一体型リードフレーム、並びに、電子回路モジュール及びその製造方法
JP2013258353A (ja) * 2012-06-14 2013-12-26 Shindengen Electric Mfg Co Ltd 電子回路モジュール及び電子回路モジュールの製造方法
JP2013258393A (ja) * 2012-03-26 2013-12-26 Sumitomo Electric Printed Circuit Inc フレキシブルプリント配線板及び該フレキシブルプリント配線板の製造方法
JP5474251B1 (ja) * 2013-02-04 2014-04-16 Necトーキン株式会社 磁芯およびインダクタ
JP2017005005A (ja) * 2015-06-05 2017-01-05 Shマテリアル株式会社 リードフレームの製造方法、およびリードフレーム
JP2017017223A (ja) * 2015-07-02 2017-01-19 Necトーキン株式会社 インダクタおよびその製造方法
WO2017141481A1 (ja) * 2016-02-16 2017-08-24 株式会社村田製作所 インダクタ部品およびその製造方法

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08148624A (ja) * 1994-11-16 1996-06-07 Hitachi Constr Mach Co Ltd 半導体装置の製造方法及び半導体装置並びにリードフレーム
JP2008243856A (ja) * 2007-03-23 2008-10-09 Densei Lambda Kk コア巻線用治具およびコア巻線方法
JP2012234986A (ja) * 2011-05-02 2012-11-29 Shindengen Electric Mfg Co Ltd インダクタ一体型リードフレーム、並びに、電子回路モジュール及びその製造方法
JP2013258393A (ja) * 2012-03-26 2013-12-26 Sumitomo Electric Printed Circuit Inc フレキシブルプリント配線板及び該フレキシブルプリント配線板の製造方法
JP2013258353A (ja) * 2012-06-14 2013-12-26 Shindengen Electric Mfg Co Ltd 電子回路モジュール及び電子回路モジュールの製造方法
JP5474251B1 (ja) * 2013-02-04 2014-04-16 Necトーキン株式会社 磁芯およびインダクタ
JP2017005005A (ja) * 2015-06-05 2017-01-05 Shマテリアル株式会社 リードフレームの製造方法、およびリードフレーム
JP2017017223A (ja) * 2015-07-02 2017-01-19 Necトーキン株式会社 インダクタおよびその製造方法
WO2017141481A1 (ja) * 2016-02-16 2017-08-24 株式会社村田製作所 インダクタ部品およびその製造方法
US20180366258A1 (en) * 2016-02-16 2018-12-20 Murata Manufacturing Co., Ltd. Inductor and method for manufacturing the same

Also Published As

Publication number Publication date
JP7057686B2 (ja) 2022-04-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4662702A (en) Electric contacts and electric connectors
US20100294544A1 (en) Bending-Type Rigid Printed Wiring Board and Process for Producing the Same
JP2019134147A (ja) コイル部品及びその製造方法
CN106879188B (zh) 一种元器件内置型电路板的制作方法及电路板
JP5958768B2 (ja) 回路構成体
JP2019153732A (ja) コイル部品の製造方法及びコイル部品
JP3155182B2 (ja) 面実装型同軸コネクタ及び該面実装型同軸コネクタの製造方法
JP2018117101A (ja) フレキシブルインダクタ
JP2022547951A (ja) アディティブ製造技術(amt)反転パッドインタフェース
JP4963281B2 (ja) 電線とプリント基板との接続構造
GB2604516A (en) Integrated miniature welding plate structure and manufacturing process therefor
JP2002368453A (ja) 印刷回路板アセンブリの隔離碍子、印刷回路板アセンブリ及び印刷回路板アセンブリの多数の隔離碍子の存在を判定する方法
JP7461116B2 (ja) 回路基板及びその製造方法
JPWO2017131011A1 (ja) インダクタ部品およびその製造方法
JP4850084B2 (ja) 電線複合プリント配線基板、電線複合プリント配線基板製造方法、電線部品、電線部品製造方法、および電子機器
CN110999558B (zh) 制造柔性印刷线路板的方法
US10636549B2 (en) Electronic component
JP5046675B2 (ja) 電線複合プリント配線基板、電線複合プリント配線基板製造方法、電線部品、電線部品製造方法、および電子機器
JP2000021675A (ja) リードフレームおよびそれを用いた電子部品の製造方法
TWI571014B (zh) 射頻連接器的製造方法
US11395411B2 (en) Method for producing a printed circuit board using a mould for conductor elements
JP2009272446A (ja) コイル部品の製造方法
JP2002094216A (ja) 埋め込み基板とその製造方法
JPH1126906A (ja) プリント配線板の接続構造
JPH11177203A (ja) 電気機器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200618

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210531

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210714

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20210908

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211013

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220316

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220408

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7057686

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150