JP2019152940A - ユーザパフォーマンス判定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】日々のユーザのパフォーマンスを継続して把握することを可能とするユーザパフォーマンス判定装置を提供する。【解決手段】ユーザパフォーマンス判定装置10は、ユーザの睡眠環境を示す睡眠環境情報の入力を受け付ける睡眠環境受付部と、ユーザの入力操作に応じてゲームを実行するゲーム実行部と、睡眠環境情報とゲームの結果との少なくとも一方に基づいてユーザのパフォーマンス度を判定するパフォーマンス度判定部と、睡眠環境情報とパフォーマンス度とを対応付けて記録する履歴記録部とを備える。【選択図】図9

Description

本発明は、ユーザパフォーマンス判定装置に関し、特に、睡眠環境の影響を考慮したユーザのパフォーマンスを判定するユーザパフォーマンス判定装置に関する。
近年においては、寝付きが悪い、熟睡できない、寝覚めが悪い等、睡眠についての不安や不満を抱えている人が増加している。このような睡眠についての不安や不満を解消するために、例えば特許文献1には、寝つき、睡眠の質、寝起き、日中の体調等の複数ジャンルの睡眠に関する設問データを対象者に対して提示し、対象者の回答データに基づいてジャンル毎の評価及び眠りの健康度を対象者に提示する睡眠状況評価システムが開示されている。
特願2003−216734号公報
しかしながら、特許文献1に記載の睡眠状況の評価方法は、対象者の主観的な解答のみに基づくものであり、客観性に欠ける。例えば、対象者が十分な睡眠をとって体調がよいと認識している場合でも、実際には対象者の脳や身体のパフォーマンスが低下しており、眠りの健康度が低い場合もある。このような場合に、ユーザのバフォーマンスを客観的に把握することができないという問題がある。また、対象者は睡眠に関する設問に回答するだけでは面白みがなく、継続して眠りの健康度を把握し難いという問題がある。
さらに、ユーザは日々の睡眠に関する問題を心理的、感覚的問題と位置付ける傾向もあり、心理的現象と生理的現象を混合して捉えてしまうという問題がある。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、日々のユーザのパフォーマンスを継続して把握することを可能とするユーザパフォーマンス判定装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、睡眠環境とユーザのパフォーマンスとの関係を把握することが可能なユーザパフォーマンス判定装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、ユーザ自らの脳機能を客観的に捉えることで、睡眠に関する問題を心理的問題ではなく、科学的視点に基づいた臓器機能の生理的問題と捉え、感覚値を模擬的に数値化し変化を明確に確認できることを支援するユーザパフォーマンス判定装置を提供することを目的とする。
上記目的の少なくとも1つを達成するために、本発明に係るユーザパフォーマンス判定装置は、
ユーザの睡眠環境を示す睡眠環境情報の入力を受け付ける睡眠環境受付手段と、
前記ユーザの入力操作に応じてゲームを実行するゲーム実行手段と、
前記睡眠環境情報と前記ゲームの結果との少なくとも一方に基づいて、前記ユーザのパフォーマンス度を判定するパフォーマンス度判定手段と、
前記睡眠環境情報と前記パフォーマンス度とを対応付けて記録する履歴記録手段と
を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、ユーザは睡眠環境情報を入力するとともにゲームを楽しむことができるため、ユーザは日々負担を感じずには睡眠環境情報の入力とゲームの実行を行うことができる。このため、日々のユーザのパフォーマンス度を継続して判定することができ、日々のユーザのパフォーマンス度を把握することが可能となる。
また、睡眠環境情報とパフォーマンス度とを対応付けて記録するため、当該情を参照することで、ユーザや医療機関は睡眠環境とパフォーマンス度との関係を把握することが可能となる。
上記発明において、
前記睡眠環境情報には、所定日における睡眠時間と、寝床に居た時間と、気温と、湿度と、前記ユーザにより文字で入力された睡眠に関連する任意情報と、の少なくとも1つの情報が含まれることを特徴とする。
本発明によれば、日々の睡眠時間、寝床に居た時間、気温、湿度、メモ機能による当時の状態や状況等の睡眠環境を把握することができるとともに、当該睡眠環境のパフォーマンス度との関係も把握することができる。
上記発明において、
前記ゲームは、ユーザに解答を入力させる1又は複数のゲームで構成され、
前記パフォーマンス度判定手段は、前記ゲームの解答の正誤と解答時間との少なくとも一方に基づいて前記ゲームの結果の総合評価を行い、少なくとも前記総合評価に基づいて前記ユーザのパフォーマンス度を判定することを特徴とする。
本発明によれば、ゲームへの解答をユーザに楽しんでもらいながら、ユーザのパフォーマンス度を判定することができる。
上記発明において、前記履歴記録手段により記録された睡眠環境情報のうち、相対的に高いパフォーマンス度と対応付けられている睡眠環境情報を提示する高パフォーマンス睡眠環境提示手段をさらに備えたことを特徴とする。
本発明によれば、ユーザのパフォーマンス度が高いときの睡眠環境を把握することができる。
上記発明において、脳の画像を表示する脳画像表示手段をさらに備え、
前記ゲーム実行手段は、
前記画像で表される脳の複数の部位の中から特定の部位が選択されたことを検知した場合、該選択された特定の部位の機能を使用するゲームを実行することを特徴とする。
本発明によれば、ユーザは、選択した脳の部位の機能を使用するゲームを楽しむことができる。
本発明の実施形態に係るユーザパフォーマンス判定装置を含む通信システムの全体構成を示すブロック図である。 メニュー画面の一例を示す図である。 睡眠環境入力画面の一例を示す図である。 ゲーム画面の一例を示す図である。 ゲーム画面の一例を示す図である。 パフォーマンス度表示画面の一例を示す図である。 記録一覧画面の一例を示す図である。 履歴表示画面の一例を示す図である。 ユーザパフォーマンス判定装置の機能構成を示すブロック図である。 ユーザパフォーマンス判定装置が行うユーザパフォーマンス判定処理の手順を示すフローチャートである。 脳の各部位が有する機能を使用するゲームのみを実行する場合の動作の手順を示すフローチャートである。 履歴を表示する動作の手順を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るユーザパフォーマンス判定装置10を含む通信システム1の全体構成を示すブロック図である。同図に示すように、通信システム1は、ユーザパフォーマンス判定装置10と、サーバ20と、ユーザパフォーマンス判定装置10及びサーバ20を通信可能に接続する、インターネットや移動通信網等を含む通信ネットワーク30と、を含んで構成される。
ユーザパフォーマンス判定装置10は、スマートフォン、携帯電話機、PC等のコンピュータである。ユーザパフォーマンス判定装置10は、ハードウェア構成として、図示せぬ、CPU(Central Processing Unit)と、揮発性メモリ及び不揮発性メモリを含む記憶部と、各種画面を表示するディスプレイと、タッチパネル、操作ボタン等の入力部と、通信インターフェースと、内部時計と、を備えている。
ユーザパフォーマンス判定装置10の記憶部には、各種OS(Operating System)、アプリケーションプログラム、データ等のソフトウェアが記憶されている。
ユーザパフォーマンス判定装置10の記憶部に記憶されているアプリケーションプログラムとしては、ユーザの睡眠環境を示す睡眠環境情報の入力を受け付けるためのプログラム、ユーザの入力操作に応じてゲームを実行するためのプログラム、脳の各部位の機能を使用するゲームを実行するためのプログラム、睡眠環境情報やゲームの結果に基づいてユーザのパフォーマンス度を判定するためのプログラム、ディスプレイに各種画面を表示するためのプログラム等が存在する。これらのアプリケーションプログラムはサーバ20からダウンロードされ記憶部に記憶される。また、アプリケーションプログラムの更新プログラムは、適宜サーバ20からダウンロードされる。
ユーザパフォーマンス判定装置10の記憶部に記憶されるデータとしては、各種画面を表示するためのデータや、睡眠環境情報、ゲーム結果、パフォーマンス度等を記録した履歴データが存在する。
ディスプレイに表示される各種画面としては、図2〜図8に示すものが存在する。
図2はメニュー画面G1の一例を示す図である。同図に示すように、メニュー画面G1には、脳の画像と、「START」ボタンB1と、「記録を見る」ボタンB2と、「ゲームのみする」ボタンB3と、が表示されている。
ユーザは、今日のパフォーマンス度のチェックをする場合には「START」ボタンB1を選択する。また、睡眠環境情報、ゲーム結果、パフォーマンス度等の過去の履歴を見る場合には「記録を見る」ボタンB2を選択する。
また、パフォーマンス度をチェックせずに、脳の特定の部位の機能を使用するゲームを楽しむ場合には、脳の画像で表される脳の複数の部位N1、N2、N3の中から特定の部位を選択するとともに、「ゲームのみする」ボタンB3を選択する。
また、脳の特定の部位の機能に限定したパフォーマンス度をチェックしたい場合には、脳の複数の部位N1、N2、N3の中から特定の部位を選択するとともに、「START」ボタンB1を選択する。
加えて、特定部位の画像を選択することで、その部位の基本的な構造や司っている機能の説明テキストが表示され、連続して同画像を選択することでゲームの画面に進みゲームのみをすることもできる。
図3は睡眠環境入力画面G2の一例を示す図である。睡眠環境入力画面G2は、メニュー画面G1において「START」ボタンB1が選択された場合に表示される画面である。睡眠環境入力画面G2には、入力項目として、「日付」と「睡眠時間」と「ベッド滞在時間」と「気温」と所定の日付における睡眠環境(当該所定の日付の前日から当該所定の日における睡眠時間、寝床に居た時間、睡眠時の気温、湿度)が記憶部に記録される。
また、睡眠環境入力画面G2の下部には「パフォーマンスチェックへ」B21ボタンが設けられており、当該ボタンB21が選択されると図4に示すゲーム画面G3が表示される。
図4はゲーム画面G3の一例を示す図である。このゲーム画面G3に表示されるゲームは、表示された複数の関連性のある画像の中から関連性のない画像を選択するゲームである。ユーザが選択した画像が関連性のない画像である場合には画像表示欄の下部に「正解」が表示され、それ以外の画像が選択された場合には「不正解」が表示される。
ゲーム画面G3の下部に表示された「次へ」ボタンB31が選択されると、別のゲーム画面G4が表示される。
図5は、別のゲーム画面G4の一例を示す図である。このゲーム画面G4に表示されるゲームは、四則演算の結果を入力するゲームである。ユーザにより入力された四則演算の結果が正しい場合には、ゲーム画面G4の下部に「正解」が表示され、正しくない場合には「不正解」が表示される。
ゲーム画面G4の下部に表示された「診断結果へ」ボタンB41が選択されると、パフォーマンス度表示画面G5が表示される。
図6は、パフォーマンス度表示画面G5の一例を示す図である。パフォーマンス度表示画面G5には、睡眠環境入力画面G2で入力された睡眠環境情報と、ゲーム画面G3、G4で実行されたゲームの結果と、睡眠環境情報とゲーム結果とに基づいて判定されたパフォーマンス度と、が表示される。
パフォーマンス度表示画面G5の下部には「記録を見る」ボタンB51が設けられており、当該「記録を見る」ボタンB51が選択されると、記録一覧画面G6が表示される。
図7は記録一覧画面G6の一例を示す図である。記録一覧画面G6には週毎の選択欄が表示され、ユーザが所望の週の選択欄を選択すると、図8に示す履歴表示画面G7が表示され、当該選択された週の記録結果を参照できるようになっている。
図8は履歴表示画面G7の一例を示す図である。履歴表示画面G7には、記録一覧画面G6で選択された週の睡眠環境情報と、ゲーム結果と、パフォーマンス度と、が一覧で表示される。また、当該週において、最も高いパフォーマンス度と対応付けられている睡眠環境情報が強調文字で表示される。
ユーザパフォーマンス判定装置10のCPUが記憶部に記憶されたプログラムを実行することにより、図9に示す機能がユーザパフォーマンス判定装置10に実現される。
睡眠環境受付部11は、図3に示す睡眠環境入力画面G2からの睡眠環境情報の入力を受け付ける。ここで、睡眠環境入力画面G2から入力される「日付」は当日の日付、「睡眠時間」は前日から当日までの睡眠時間、「ベッド滞在時間」は前日から当日まで寝床に居た時間、「気温」及び「湿度」は睡眠中の気温及び湿度である。なお、「気温」及び「湿度」は入力時の気温及び湿度であってもよい。
なお、本実施形態においては、睡眠環境情報を上記4つの情報で構成しているが、これらに限定されることはなく、睡眠環境情報をこれらの4つの情報のうちの少なくとも1つの情報で構成してもよいし、睡眠中に覚醒した回数、トイレに行った回数等を追加して5つ以上の情報で構成してもよい。さらに、文字を任意に入力できるメモ機能を搭載し、食事や飲酒、運動の実施状況等、出張先で普段とは違う寝具を使用した等、睡眠に関連する任意情報を記録できるようにしてもよい。睡眠環境情報として上記温湿度等の空間的環境状況と外的環境条件を記録することで、パフォーマンス度の変化要因を推察する情報として利用できる。
また、ユーザパフォーマンス判定装置10に温度計測機能、湿度計測機能、睡眠時間計測機能、ベッド滞在時間計測機能等を設けてもよい。この場合、睡眠環境受付部11は、ユーザによる入力ではなく、上記機能から自動的に睡眠環境情報を取得する。
ゲーム実行部12はユーザの入力操作に応じてゲームを実行する。具体的には、ゲーム実行部12は、メニュー画面G1において「START」ボタンB11が選択されたことを検知した場合、図4、5に示すような、ユーザに解答を入力させるゲーム画面G3、G4を表示する。そして、ゲーム実行部12はユーザにより入力されたゲームの解答の正誤を判断し、当該正誤をゲーム画面G3、G4に表示する。また、ゲーム実行部12は、ゲーム画面G3、G4が表示された時点から、ユーザが入力した解答が正解であると判定されるまでの時間を計時する。
また、ゲーム実行部12は、メニュー画面G1において特定の脳の部位N1、N2、N3が選択され、かつ、「START」ボタンB11又は「ゲームのみする」ボタンB13が選択されたことを検知した場合、当該脳の部位N1、N2、N3の機能を使用するゲームを実行する画面(不図示)を表示し、ユーザの操作に応じてゲームを実行する。
例えば、脳の画像の中から、前頭葉に対応する脳の部位N1が選択された場合、注意、思考、言語、意思決定の機能を使うゲーム、例えば言語クイズのゲームを実行する。また、頭頂葉に対応する脳の部位B2が選択された場合、空間及び環境に対する意識的な注意を処理する機能を使うゲーム、例えば、計算や間違い探しのゲームを実行する。また、小脳に対応する脳の部位B3が選択された場合、ユーザの体の運動機能を使うゲームや生体リズム感覚に対応するアラーム設定機能を実行する。
なお、本実施形態では、ゲームを、ユーザに解答を入力させる2つのゲームで構成しているが、これに限定されることはなく、解答のないゲームのみで構成しても、解答のないゲームを含めてもよい。解答のないゲームとしては、例えば、画面上に表示されるマークを所定回数ユーザにタップさせるゲームがある。また、ゲームの数は2つに限定されることはなく、1つであっても、3つ以上であってもよい。
パフォーマンス度判定部13は、睡眠環境情報とゲームの結果の少なくとも一方に基づいて、ユーザの今日のパフォーマンス度を判定する。
本実施形態では、睡眠環境情報として気温を用い、ゲームの結果として解答の正誤及び解答時間を用いて、睡眠環境情報とゲームの結果との両方に基づいてユーザのパフォーマンス度を判定する。
具体的には、まず、睡眠環境の区分として、気温が0〜18℃の場合をCase1、19℃〜26℃の場合をCase2、27℃〜32℃の場合をCase3と区分する。また、ゲームの結果の評価として、1つのゲームを開始してから正答までの時間が5秒以下の場合に1ゲーム評価値a、5秒を超え10秒以下の場合に1ゲーム評価値b、10秒を超えた場合に1ゲーム評価値cとし、2つのゲーム結果の総合評価として、2つの1ゲーム評価値の組合せがaaの場合を評価A、2つの1ゲーム評価値の組合せがab、ba、bbの場合を評価B、2つの1ゲーム評価値の組合せがac、ca、bc、cb、ccの場合を評価Cとする。
そして、パフォーマンス度の判定方法として、パフォーマンス度判定部13は、気温とゲーム結果の総合評価との組合せが、Case2と評価Aとの組合せの場合をパフォーマンス度80%とし、Case2と評価Bとの組合せの場合をパフォーマンス度60%とし、Case2と評価Cとの組合せの場合をパフォーマンス度40%とし、Case1又はCase3と評価Aとの組合せの場合をパフォーマンス度60%とし、Case1又はCase3と評価Bとの組合せの場合をパフォーマンス度40%とし、Case1又はCase3と評価Cとの組合せの場合をパフォーマンス度20%とする。
なお、上述したパフォーマンス度の判定方法は一例であり、睡眠環境情報とゲームの結果との少なくとも一方に基づく判定方法のうち、ユーザパフォーマンス判定装置10における処理負荷、判定結果の精度、判定ロジックのメンテナンスのし易さ等を考慮して、最適なものを選択することができる。例えば、睡眠環境情報として、温度のみならず又は温度に替えて、睡眠時間に基づいてパフォーマンス度を判定してもよいし、ベッド滞在時間に対する睡眠時間の比率に基づいてパフォーマンス度を判定してもよい。また、メモ機能によりユーザが任意に入力した任意情報の文字をAI技術等により解析し、当該解析結果に基づいてパフォーマンス度を判定してもよい。
また、ユーザの解答が不正解となった場合の1ゲーム評価値の判定方法としては、例えばゲーム画面G3におけるユーザの解答が不正解であった場合には正解となるまで解答を何度も入力可能としてもよい。この場合には、ゲーム画面G3の「次へ」ボタンB31が選択された時点の最終的な解答の正誤と解答時間(すなわちゲーム画面G3の表示時間)とに基づいて1ゲーム評価値を判定する。或いは、ゲーム画面G3における初回の解答が誤答であった場合には、1ゲーム評価値cと判定して(つまり、正答するまでの時間が10秒以上であるとみなして)、即座に次のゲーム画面G4を自動的に表示してもよい。
また、ゲームの結果として、解答時間のみ、又は、解答の正誤のみを用いて1ゲーム評価値を判定してもよい。また、解答のないゲームの場合、例えば、画面上に表示されるマークを所定回数タップさせるゲームの場合、マークを正確にタップできた回数に応じて1ゲーム評価値を判定してもよい。
また、ゲームの結果のみに基づいてユーザのパフォーマンス度を判定してもよいし、睡眠環境情報のみに基づいてユーザのパフォーマンス度を判定してもよい。ゲームの結果のみに基づいてユーザのパフォーマンス度を判定する場合には、当該パフォーマンス度は当該判定された時点におけるユーザの実際のパフォーマンス度を示していることになり、睡眠環境情報のみに基づいてユーザのパフォーマンス度を判定する場合には、当該パフォーマンス度はその日のパフォーマンス度の予測値を示していることとなる。睡眠環境情報のみに基づいてユーザのパフォーマンス度を判定する場合には、過去のユーザの睡眠環境とパフォーマンス度との相関関係を分析しておき、その分析結果に基づいて当日のユーザのパフォーマンス度を判定するとよい。
履歴記録部14は、睡眠環境受付部11により受け付けられた睡眠環境情報と、パフォーマンス度判定部13により判定されたパフォーマンス度と、を対応付けて履歴データとして記憶部に記録する。このような履歴データを保持し、ユーザや医療機関が後に参照することで、ユーザの睡眠環境とパフォーマンス度との関係性を把握・分析することができる。
なお、当該履歴データを画面に表示する際に、睡眠時間については、時間をバー等で表現した形で表示し、視覚的に就寝時間、中途覚醒、早朝覚醒、起床時間を見ることができるようにしてもよい。この画面をPDF等のデータフォーマットに変換しデバイスに保管することで、対外的な機関への発信や印刷をすることが容易にできる。
高パフォーマンス睡眠環境提示部15は、履歴記録部14により記録された睡眠環境情報のうち、相対的に高いパフォーマンス度と対応付けられている睡眠環境情報を提示する。図8の履歴表示画面G7に示す例では、当該履歴表示画面G7において、1週間分の履歴とともに、当該1週間の履歴の中で相対的に高いパフォーマンス度と対応付けられている睡眠環境情報が強調文字で表示されている。
なお、相対的に高いパフォーマンス度と対応付けられている睡眠環境情報の上述した表示例は一例に過ぎない。例えば、強調文字ではなく赤色等に彩色した文字で表示してもよいし、当該睡眠環境情報の表示欄を他の欄とは異なる色で表示してもよい。また、相対的に高いパフォーマンス度と対応付けられている睡眠環境情報を履歴表示画面G7に表示するのではなく別の専用の画面に表示してもよい。また、1週間の履歴の中だけでなく、全ての履歴の中で最も高いパフォーマンス度と対応付けられている睡眠環境情報を表示してもよい。また、画面に表示する他に、ユーザパフォーマンス判定装置10のスピーカーから音声で出力してもよい。
脳画像表示部16は、例えば図2に示すような、脳の各部位N1、N2、N3を表す脳の画像を表示する。
なお、各脳の部位N1、N2、N3が選択され、「STRAT」ボタンB11が選択された場合、ユーザパフォーマンス判定装置10は図3に示す睡眠環境入力画面G2を表示した後に、当該選択された脳の部位の機能を使用する1又は複数のゲーム画面を表示し、睡眠環境情報とゲーム結果とに基づいてパフォーマンス度を判定する。
また、各脳の部位N1、N2、N3が選択され、「ゲームのみする」ボタンB13又は再度各脳の部位N1、N2、N3が選択された場合、ユーザパフォーマンス判定装置10は睡眠環境入力画面G2を表示せずに、当該選択された脳の部位の機能を使用する1又は複数のゲーム画面を表示する。したがって、この場合はユーザは睡眠環境情報を入力することなく、各脳の部位N1、N2、N3の機能を使うゲームのみ楽しむことができる。そして、全てのゲームが終了した後に、ユーザパフォーマンス判定装置10がゲーム結果の総合評価A、B、Cを判定して表示すれば、ユーザは脳の部位の機能に応じたゲームと評価を楽しむことができる。
次に、図10に示すフローチャートを参照して、上記構成のユーザパフォーマンス判定装置10が行うユーザパフォーマンス判定処理の手順について説明する。
まず、ユーザは起床すると、ユーザパフォーマンス判定装置10を操作して、図2に示すメニュー画面G1を表示する入力操作を行う。これにより、ユーザパフォーマンス判定装置10の脳画像表示部16は、ディスプレイにメニュー画面G1を表示する。ユーザは「START」ボタンB11を選択する操作を行う。
これにより、ユーザパフォーマンス判定装置10は、図3に示す睡眠環境入力画面G2を表示する。ユーザは、今日の日付、睡眠時間、ベッド滞在時間、温度、湿度等の睡眠環境情報を入力する操作を行う。ユーザパフォーマンス判定装置10の睡眠環境受付部11は、入力された睡眠環境情報を受け付ける(ステップS101)。
次に、ユーザは「パフォーマンスチェックへ」ボタンB21を選択する操作を行う。これにより、ゲーム実行部12は、ユーザの入力操作に応じてゲームを実行する(ステップS102)。具体的には、ゲーム実行部12は図4に示すゲーム画面G3を表示すると同時に、計時を開始する。ゲーム画面G3においてユーザは、複数の画像の中から関連がないと思われる画像を選択する操作を行う。ゲーム実行部12はユーザにより選択された画像が正解であるか否かを判定し、正解となる画像が選択されていた場合にゲーム画面G3に「正解」を表示するとともに、計時を終了し、当該計時した時間を解答時間とする。一方、正解の画像以外の画像が選択されていた場合は、ゲーム画面G3に「不正解」を表示するとともに、計時を継続する。
ゲーム画面G3の「次へ」ボタンB31が選択されたことを検知すると、ゲーム実行部12は、図5に示す別のゲーム画面G4を表示するとともに、当該ゲームの計時を開始する。ユーザはゲーム画面G4において計算結果を入力する操作を行う。ゲーム実行部12はユーザにより入力された計算結果が正しいか否かを判定し、正しいと判定した場合、ゲーム画面G4に「正解」を表示するとともに、計時を終了し、当該計時した時間を解答時間とする。一方、計算結果が誤っていると判定した場合、ゲーム画面G3に「不正解」を表示するとともに、計時を継続する。
次に、ユーザはゲーム画面G4の「診断結果へ」ボタンB41を選択する操作を行う。「診断結果へ」ボタンB41が選択されたことを検知すると、パフォーマンス度判定部13は、入力された睡眠環境情報とゲームの結果とに基づいて、ユーザのパフォーマンス度を判定する(ステップS103)。そして、ユーザパフォーマンス判定装置10は、図6に示すような、当該判定されたパフォーマンス度と、睡眠環境情報と、ゲーム結果と、を表示したパフォーマンス度表示画面G5を、ユーザパフォーマンス判定装置10のディスプレイに表示する(ステップS104)。
履歴記録部14は、睡眠環境入力画面G2で入力された睡眠環境情報と、ゲーム結果と、パフォーマンス度とを対応付けて、履歴データとしてユーザパフォーマンス判定装置10の記憶部に記録する(ステップS105)。
次に、図11に示すフローチャートを参照して、ユーザの選択により、パフォーマンス度の判定を行わずに、脳の各部位が有する機能を使用するゲームのみを実行する場合の動作の手順について説明する。
ユーザは、ユーザパフォーマンス判定装置10を操作して、メニュー画面G1を表示し、当該表示された脳画像で表される脳の複数の部位N1、N2、N3の中から所望の脳の部位を選択し、その部位の基礎的な解説を確認する。さらに、「ゲームのみする」ボタンB1を選択するか再びその部位の画像を選択する。ユーザパフォーマンス判定装置10がこれらの選択操作を検知すると(ステップS201)、ゲーム実行部12は、当該脳の部位の機能を使用する1又は複数のゲーム画面を表示し、ユーザの入力操作に応じてゲームを実行する(ステップS202)。全てのゲームが終了すると、ユーザパフォーマンス判定装置10はゲームの結果に基づいて、脳の部位の機能の評価結果を表示する(ステップS203)。
次に、図12に示すフローチャートを参照して、ユーザの選択により、過去に記録されたパフォーマンス度等の履歴を表示する動作の手順を説明する。
ユーザは、ユーザパフォーマンス判定装置10を操作して、メニュー画面G1を表示し、当該メニュー画面G1に表示された「記録を見る」ボタンB12を選択する。ユーザパフォーマンス判定装置10は、「記録を見る」ボタンB12が選択されたことを検知すると(ステップS301)、図7に示す記録一覧画面G6を表示する。ユーザは、記録一覧画面G6に表示された過去の週の一覧の中から、所望の週を選択する。これにより、ユーザパフォーマンス判定装置10は当該選択された週に含まれる日付に対応付けられた履歴データを記憶部から読み出して、図8に示す履歴表示画面G7を表示する(ステップS302)。この際、高パフォーマンス睡眠環境提示部15は、当該読み出された履歴データに含まれる睡眠環境情報のうち、相対的に高いパフォーマンス度と対応付けられている睡眠環境情報を強調表示する。これにより、ユーザは、その週の睡眠環境、ゲーム結果、パフォーマンス度、パフォーマンス度が高いときの睡眠環境等を一覧で把握することができる。
以上説明したように、ユーザは睡眠環境情報を入力するとともにゲームを楽しむことができるため、ユーザは日々負担を感じずには睡眠環境情報の入力とゲームの実行を行うことができ、このため、ユーザパフォーマンス判定装置10は日々のユーザのパフォーマンス度を継続して判定することができ、日々のユーザのパフォーマンス度を把握することが可能となる。
また、睡眠環境情報とパフォーマンス度とを対応付けて記録するため、当該情を参照することで、ユーザや医療機関は睡眠環境とパフォーマンス度との関係を把握することが可能となる。また、ユーザは、脳の各部位の機能を使用するゲームのみを楽しむこともできる。
なお、本発明は上述した実施形態の内容に限定されるものではなく、本発明の特許請求の範囲内において種々に変形して実施をすることが可能である。
例えば、各種画面の表示レイアウト、脳の画像、ゲーム画面G3、4に表示される画像、ゲームの種類等は一例に過ぎず、任意のものを選択することができる。
また、ユーザに実行させるゲーム(すなわち、睡眠環境情報を入力した後に表示されるゲーム画面G3、4)を、睡眠環境に応じて変化させてもよい。例えば、気温が低い場合には体を動かすゲーム、睡眠時間が短い場合には注意力を必要とするゲーム(例えば前頭葉を使用するゲーム)を重点的に実行させるゲーム画面を表示してもよい。
また、上述した実施形態では、各種画面を表示するためのデータ、睡眠環境情報やパフォーマンス度の履歴データ及びアプリケーションプログラムはユーザパフォーマンス判定装置10の記憶部に記憶されているとして説明したが、これらのデータはサーバ20に記憶されていてもよい。この場合には、ユーザパフォーマンス判定装置10は通信ネットワーク30を介してサーバ20に逐次アクセスして、データを取得したり、サーバ20からパフォーマンス度の判定結果等のアプリケーションプログラムの実行結果を取得することとなる。このような構成とする場合には、本発明に係るユーザパフォーマンス判定装置は、通信システム1に対応することとなる。
1 通信システム
10 ユーザパフォーマンス判定装置
11 睡眠環境受付部
12 ゲーム実行部
13 パフォーマンス度判定部
14 履歴記録部
15 高パフォーマンス睡眠環境提示部
20 サーバ
30 通信ネットワーク
上記目的の少なくとも1つを達成するために、本発明に係るユーザパフォーマンス判定装置は、
ユーザの睡眠環境を示す睡眠環境情報の入力を受け付ける睡眠環境受付手段と、
前記ユーザの入力操作に応じてゲームを実行するゲーム実行手段と、
前記睡眠環境情報と前記ゲームの結果とに基づいて、前記ユーザのパフォーマンス度を判定するパフォーマンス度判定手段と、
前記睡眠環境情報と前記パフォーマンス度とを対応付けて記録する履歴記録手段と
脳の画像を表示する脳画像表示手段とを備え、
前記ゲーム実行手段は、
前記画像で表される脳の複数の部位の中から特定の部位が選択されたことを検知した場合、該選択された特定の部位の機能を使用するゲームを実行することを特徴とする。
また、本発明に係るユーザパフォーマンス判定装置は、
ユーザの睡眠環境を示す睡眠環境情報の入力を受け付ける睡眠環境受付手段と、
前記ユーザの入力操作に応じてゲームを実行するゲーム実行手段と、
前記ゲームの結果に基づいて、前記ユーザのパフォーマンス度を判定するパフォーマンス度判定手段と、
前記睡眠環境情報と前記パフォーマンス度とを対応付けて記録する履歴記録手段と、
脳の画像を表示する脳画像表示手段とを備え、
前記ゲーム実行手段は、
前記画像で表される脳の複数の部位の中から特定の部位が選択されたことを検知した場合、該選択された特定の部位の機能を使用するゲームを実行することを特徴とする。
本発明によれば、ユーザは睡眠環境情報を入力するとともにゲームを楽しむことができるため、ユーザは日々負担を感じずには睡眠環境情報の入力とゲームの実行を行うことができる。このため、日々のユーザのパフォーマンス度を継続して判定することができ、日々のユーザのパフォーマンス度を把握することが可能となる。
また、睡眠環境情報とパフォーマンス度とを対応付けて記録するため、当該情を参照することで、ユーザや医療機関は睡眠環境とパフォーマンス度との関係を把握することが可能となる。
また、ユーザは、選択した脳の部位の機能を使用するゲームを楽しむことが
できる。

Claims (5)

  1. ユーザの睡眠環境を示す睡眠環境情報の入力を受け付ける睡眠環境受付手段と、
    前記ユーザの入力操作に応じてゲームを実行するゲーム実行手段と、
    前記睡眠環境情報と前記ゲームの結果との少なくとも一方に基づいて、前記ユーザのパフォーマンス度を判定するパフォーマンス度判定手段と、
    前記睡眠環境情報と前記パフォーマンス度とを対応付けて記録する履歴記録手段と
    を備えたことを特徴とするユーザパフォーマンス判定装置。
  2. 前記睡眠環境情報には、所定日における睡眠時間と、寝床に居た時間と、気温と、湿度と、前記ユーザにより文字で入力された睡眠に関連する任意情報と、の少なくとも1つの情報が含まれることを特徴とする
    請求項1に記載のユーザパフォーマンス判定装置。
  3. 前記ゲームは、ユーザに解答を入力させる1又は複数のゲームで構成され、
    前記パフォーマンス度判定手段は、前記ゲームの解答の正誤と解答時間との少なくとも一方に基づいて前記ゲームの結果の総合評価を行い、少なくとも前記総合評価に基づいて前記ユーザのパフォーマンス度を判定することを特徴とする
    請求項1又は2に記載のユーザパフォーマンス判定装置。
  4. 前記履歴記録手段により記録された睡眠環境情報のうち、相対的に高いパフォーマンス度と対応付けられている睡眠環境情報を提示する高パフォーマンス睡眠環境提示手段をさらに備えたことを特徴とする
    請求項1から3の何れか1項に記載のユーザパフォーマンス判定装置。
  5. 脳の画像を表示する脳画像表示手段をさらに備え、
    前記ゲーム実行手段は、
    前記画像で表される脳の複数の部位の中から特定の部位が選択されたことを検知した場合、該選択された特定の部位の機能を使用するゲームを実行することを特徴とする
    請求項1から4の何れか1項に記載のユーザパフォーマンス判定装置。
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