JP2019152629A - 測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】頭部及び頭部から伸びる延伸部を備えるネジ等の被測定物の測定に際し、作業性及び汎用性に優れた測定装置を提供する。【解決手段】測定装置1は、被測定物Wの頭部を支持し、延伸部W2が垂下するように保持する保持部材11と、保持部材11にて保持された被測定物Wの延伸部W2を測定する測定部13と、保持部材11を収容する測定室10とを備えている。保持部材11は、被測定物Wの延伸部W2を挿入可能に開口しており、測定室10の下面には、保持部材11に保持された被測定物Wの延伸部W2の下端を挿通可能な挿通孔14が開設されている。【選択図】図3

Description

本発明は、被測定物を測定する測定装置に関する。
様々な工業製品に用いられるネジの測定として、三本の針をネジに接触させて測定する三針ゲージによる測定が実施されている。
特許文献1では、複数のネジ(被試験体)を、円形のリング状の回転リングの外周に配置し、回転リングを回転させて、配置されたネジを測定する被試験体の検査装置を開示している。
特開2005−214751号公報
しかしながら、三針ゲージによる測定では、測定の前作業としてのネジ及び針の設置に係る作業性が低いという問題がある。また、作業性の問題により、三針ゲージによる測定はある程度の熟練と専門的な知識とが必要である。
また、特許文献1に開示された被試験体の検査装置は、同じ規格のネジの測定には適しているが、ネジ部の長さ等の規格の異なるネジの測定には適しておらず汎用性が低いという問題がある。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、作業者の技量を問わず作業性及び汎用性に優れた測定装置の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本願記載の測定装置は、頭部及び頭部から伸びる延伸部を備える被測定物を測定する測定装置であって、被測定物の頭部を支持し、延伸部が垂下するように保持する保持部材と、前記保持部材にて保持された被測定物の延伸部を測定する測定部と、前記保持部材を収容する測定室とを備え、前記保持部材は、被測定物の延伸部を挿入可能に開口しており、前記測定室の下面には、前記保持部材に保持された被測定物の延伸部の下端を挿通可能な挿通孔が開設されていることを特徴とする。
従って、本願記載の測定装置は、保持部材の開口から被測定物を挿入することができる。また、例えば、延伸部が長い被測定物を保持に際して、挿通孔を利用することができる。
本願記載の測定装置は、保持部材にて被測定物を保持する際に、保持部材の開口から挿入することができるので作業性が高い。また、延伸部が長い被測定物の保持に際し、測定室の下面に開設された挿通孔を利用することができるため、作業性及び汎用性が高い等、優れた効果を奏する。
本願記載の測定装置の外観を示す概略斜視図である。 本願記載の測定装置の外観を示す概略斜視図である。 本願記載の測定装置の外観を示す概略斜視図である。 本願記載の測定装置の外観を示す概略斜視図である。 本願記載の測定装置が備える保持部材及び支持部材の外観を示す概略斜視図である。 本願記載の測定装置が備える保持部材及び支持部材の外観を示す概略斜視図である。 本願記載の測定装置が備える保持部材に用いられている載置板の外観を示す概略六面図である。 本願記載の測定装置が備える保持部材の概略一部破断図である。 本願記載の測定装置が備える回転機構を示す概略斜視図である。 本願記載の測定装置が備える回転機構を示す概略斜視図である。 本願記載の測定装置が備える制御系統の構成例を概略的に示すブロック図である。 本願記載の測定装置の内部を概略的に示す説明図である。 本願記載の測定装置の内部を概略的に示す説明図である。 本願記載の測定装置の内部を概略的に示す説明図である。 本願記載の測定装置の内部を概略的に示す説明図である。 本願記載の測定装置の内部を概略的に示す説明図である。 本願記載の測定装置の内部を概略的に示す説明図である。 本願記載の測定装置の内部を概略的に示す説明図である。
以下、本発明の実施形態について詳述する。なお、以下の実施形態は、本発明を具現化した一例であって、本発明の技術範囲を限定する性格のものではない。
<測定装置の構造>
図1乃至図4は、本願記載の測定装置1の外観を示す概略斜視図である。図1及び図3は、左斜め上からの視点で示しており、図2及び図4は、右斜め下からの視点で示している。測定装置1は、頭部W1、及び頭部W1から伸びる胴部、ネジ部等の延伸部W2を有するネジ等の被測定物W(ワーク)の測定に用いられる。なお、図1及び図2は、被測定物Wを保持していない状態を示しており、図3及び図4は、被測定物Wを保持している状態を示している。
図1乃至図4に例示する測定装置1は、略直方体状をなし、測定の際に被測定物Wを収容する測定室10を中央に備え、測定室10の下方に機構室20が配置され、測定室10の上方に制御室30が配置されている。
測定装置1のうち作業者が相対する測定室10の前面は開放されており、測定室10の高さは作業者が作業し易い高さに配置されている。測定室10内には、被測定物Wの測定の際に、測定の対象となる被測定物Wを保持する保持部材11と、保持部材11の後方から保持部材11を上下に移動可能に支持する支持部材12とが配置されている。また、測定室10内の右側面下部には、測定部13として、測定用の光を発する円形状の発光部13aが配置されており、測定室10内の左側面下部には、測定部13として、測定用の光を受光する円形状の受光部13bが配置されている。測定部13を構成する発光部13a及び受光部13bは、被測定物Wを挟んで対向する位置に配置されており、発光部13aから発せられた光は受光部13bにて受光される。
更に、測定室10内の下面は、保持部材11に保持される被測定物Wの延伸部W2の下端を挿通可能な円形状の挿通孔14が開設されている。被測定物Wの下端が挿通可能な挿通孔14が開設されていることにより、延伸部W2が長い被測定物Wであっても、保持部材11への保持が可能であり、また、被測定物Wを保持した保持部材11を上下移動させる範囲を拡大することができる。被測定物Wを上下移動させる範囲の拡大は、測定部13による光学的測定の測定範囲を拡大することにつながる。測定室10の下方に配置された機構室20に収納されている回転機構21(図9、図10等参照)により、被測定物Wを操作することが可能となる。
測定装置1の下方に配置された機構室20内には、保持部材11に保持された被測定物Wを、延伸部W2を軸として周方向に回転させる回転機構21等の様々な機構が収納されている。回転機構21の詳細については後述する。
測定装置1の上方に配置された制御室30内には、装置全体を制御する制御装置300(図11等参照)等の各種構成が収納されている。また、制御室30の前面には、液晶タッチパネルを用いた表示操作部300aが配設されており、表示操作部300aにより情報の表示及び操作の受け付けを行う。制御装置300を含む制御系統の詳細については後述する。
次に、測定室10に収容されている保持部材11、及び保持部材11を支持する支持部材12について更に説明する。図5及び図6は、本願記載の測定装置1が備える保持部材11及び支持部材12の外観を示す概略斜視図である。図5は、前方斜め上からの視点で示しており、図6は、後方斜め下からの視点で示している。保持部材11は、ネジ等の被測定物Wの頭部W1を載置する載置板110、載置板110を保持部材11の任意の位置に固定する固定具111等の構成を備えている。
図7は、本願記載の測定装置1が備える保持部材11に用いられている載置板110の外観を示す概略六面図である。図7(a)〜(f)は、それぞれ左側面図、平面図、正面図、底面図、右側面図及び背面図を示している。図5乃至図7を参照して、保持部材11に用いられる載置板110について説明する。載置板110は、ネジ等の被測定物Wを載置するための部品であり、被測定物Wの大きさ及び種類に応じて交換可能である。載置板110は、前後方向に長い平面視略長方形状をなしており、載置部110a、案内部110b、螺着部110c等の部位が形成されている。載置部110aは、被測定物Wの頭部W1を載置する部位であり、前方側が平面視半円形状に開口し、左右の端部が壁状に上方向へ向けて屈曲している。作業者が、載置部110aの開口に被測定物Wを挿入し、被測定物Wの延伸部W2が垂下するように、被測定物Wの頭部W1を載置部110aに載置することで、頭部W1の周縁が載置部110aにて下方から支持される。案内部110bは、載置部110aの略半円形状の開口の両端からそれぞれ伸びる2本の爪として形成されており、被測定物Wの延伸部W2を前方から挿入可能なように、前方へ向けて開口している。即ち、案内部110bは、被測定物Wを載置部110aに載置すべく、被測定物Wを前方から挿入する際に載置部110a側へ被測定物Wを案内する機能を有している。前述のように載置板110は、被測定物Wの大きさ及び種類に応じて交換可能な部品であり、測定の対象となる被測定物Wの大きさ及び種類に応じて載置部110a及び案内部110bの大きさ及び形状が決定されている。螺着部110cは、後方側に形成された切り欠きであり、ネジ止めに用いられる。
図8は、本願記載の測定装置1が備える保持部材11の概略一部破断図である。図8は、支持部材12に支持された状態の保持部材11を示しており、保持部材11の内部構造が視認可能なように、右側の一部を省いた一部破断図として示している。なお、図8(a)が正面図であり、図8(b)が右側面図である。図5、図6及び図8を参照して、保持部材11に用いられる固定具111について説明する。固定具111は、係合部111a、固定ネジ111b、保持検出部111c等の構成を備えている。係合部111aは、支持部材12を通す孔が開設されており、孔に通された支持部材12に係合した状態で、支持部材12に沿って上下に移動し、また任意の位置で固定される。固定ネジ111bは、載置板110の螺着部110cに下方から挿通し、載置板110を固定具111にネジ止めして固定するための部品である。固定ネジ111bは、手作業により回転させることが可能である。保持検出部111cは、載置板110の載置部110aに被測定物Wが載置された状態で保持されているか否かを検出するものであり、載置部110aに向けてレーザ光を出射し、反射光を受光する。図8に示すように、保持検出部111cは、載置部110aの後方やや上方から、載置部110aに向けて斜め下方向へレーザ光を出射する。そして、反射光の受光状況に基づいて、被測定物Wの保持状態が検出される。
図5及び図6に戻り、支持部材12は、軸に直交する方向の断面が正方形状となる棒状体であり、測定装置1内に軸方向が上下方向となるように配設されている。そして、保持部材11は、支持部材12に沿って、上下の移動、即ち、高さの調整が可能である。
案内部110bの開口から被測定物Wの延伸部W2を挿入し、頭部W1の周縁が載置部110aにて下方から支持されるように被測定物Wを載置する作業は容易であり、作業性が高いため、被測定物Wを測定するための準備作業を短時間で行うことが可能である。なお、被測定物Wとなるネジの頭部W1の形状は、なべ頭、トラス頭、さら頭、六角頭、座付六角頭等、様々な形状があり、また頭部W1に刻設される溝についても、プラス、マイナス、四角穴、六角穴等、様々であり、更には、その大きさも様々である。また、延伸部W2の太さ長さについても様々である。しかしながら、本願記載の測定装置1が備える保持部材11では、これらの被測定物Wの形状に限らず、様々な形状の被測定物Wに対応可能であり、形状の差異による作業性の優劣も殆ど無い。即ち、様々な形状の被測定物Wを、数多く測定する場合に、効率的に作業を行うことが可能である。しかも、本願記載の測定装置1が備える保持部材11は、必要に応じて大きさ及び形状が異なる載置板110に交換することが可能である。
本発明に係る測定装置1が備える載置板110は、被測定物Wの頭部W1を支持し、延伸部W2が垂下するように保持するものであって、被測定物Wの延伸部W2を挿入可能に開口していれば、図7等の図面を用いて例示する実施形態の形状に限るものではなく、様々な形状に形成することが可能である。例えば、載置板110は、環状の前部の一部を切り欠いたC字状に形成することも可能である。この場合、案内部110bは、2本の爪では無く、前方へ向けて開口する切り欠きとなる。また、開口部分は、前方に限らず、作業者の利き腕に応じて左右いずれかにずらしてもよい。即ち、載置板110は、被測定物Wの延伸部W2を上下と異なる方向から挿入可能に開口する様々な形状に形成することが可能である。更に、載置板110は、切り欠きのない環状に構成し、上方から被測定物Wの延伸部W2を挿入する形状に形成することも可能である。この場合、延伸部W2を挿入し、頭部W1を保持する円形状の開口が、被測定物Wの延伸部W2を挿入可能な開口となる。
また、被測定物Wとしては、頭部W1及び延伸部W2を有する被測定物Wであれば、ネジに限らず、釘、リベット等のネジ溝が刻設されていない部材であってもよく、更には、頭部W1が取り付けられたワイヤー、紐等の線状体であってもよい。被測定物Wの頭部W1の直径方向の長さは、延伸部W2の直径より長いことが望ましいが、保持部材11にて保持可能な形状であれば限定されるものではない。
次に、機構室20に収容されている回転機構21について更に説明する。図9及び図10は、本願記載の測定装置1が備える回転機構21を示す概略斜視図である。図9は、測定装置1から測定室10及び制御室30を外し、回転機構21が収容されている状態の機構室20を、後方斜め上からの視点で示している。図10は、回転機構21そのものを後方斜め上からの視点で示している。
回転機構21は、保持部材11にて保持された被測定物Wの延伸部W2を下方から把持し、把持した被測定物Wを軸の周方向に回転させる機構である。回転機構21が、被測定物Wを回転させることにより、測定装置1は、被測定物Wを様々な角度から測定し、測定精度を向上させることが可能となる。回転機構21は、被測定物Wを把持する把持部210を備え、更に、把持部210に被測定物Wを把持する動作をさせる把持駆動部211、把持部210を回転させる回転駆動部(回転部)212、把持部210を上下に移動させる上下駆動部213、把持部210を前後に移動させる前後駆動部(移動部)214等の各種駆動部を備えている。
把持部210は、厚みのある略円板状をなしている。把持部210の直径は、測定室10の下面(機構室20の上面)に開設された円形状をなす挿通孔14の直径より若干短い長さに形成されており、把持部210の中心軸と、挿通孔14の中心軸とが一致するように配設されている。把持部210の上面には、平面視略角丸長方形状の凹部が形成されている。凹部内には、把持部210の上面を超え、上方へ向けて突出する一対の把持爪210aを有している。把持爪210aは、把持部210の下方に配設された把持駆動部211に駆動されることにより、略長円状の凹部の範囲内で互いに接離するように角丸長方形の長辺方向へ直線移動する。一対の把持爪210aは、互いに接近する方向へ移動することにより、被測定物Wを把持可能であり、離れる方向へ移動することにより、把持していた被測定物Wを解放する。
把持部210の下方に配設された把持駆動部211の更に下方には、平面視円形状の孔が開設された第1テーブル215が配設されており、第1テーブル215の下面には回転駆動部212が固定されている。回転駆動部212は、第1テーブル215に開設された孔を通って把持駆動部211の下部に接続される回転軸(図示せず)を有している。回転駆動部212は、回転軸を回転駆動させることにより、第1テーブル215上に配置された把持部210及び把持駆動部211が回転する。回転駆動部212の駆動により、把持部210は、中心軸を回転軸として回転する。把持部210が、被測定物Wを下方から把持した状態で回転することにより、把持されている被測定物Wは、被測定物Wの延伸部W2の軸を回転軸として周方向に回転する。即ち、回転機構21は、保持部材11により保持される被測定物Wを延伸部W2の周方向に回転させる。
第1テーブル215の下面に固定された回転駆動部212の更に下方には、平面視円形状の孔が開設された第2テーブル216が配設されており、第2テーブル216の下面には上下駆動部213が固定されている。上下駆動部213は、第2テーブル216に開設された孔を通して回転駆動部212の下部に接続される上下直動ロッド213aと、第1テーブル215の上下の移動を案内する2本の上下ガイドバー213bとを備えている。上下駆動部213が、上下直動ロッド213aを上下に移動させることにより、第1テーブル215は上下ガイドバー213bに案内されて上下に移動する。第1テーブル215が上下に移動することにより、第1テーブル215の下面に固定された回転駆動部212、並びに上方に配置された把持部210及び把持駆動部211も連動して上下に移動する。
上下駆動部213の後方には、前後駆動部214が配設されている。前後駆動部214は、第2テーブル216の下面に固定された上下駆動部213の後部に接続され、前後方向に伸びる前後直動ロッド214aと、シリンダ214bとを備えている。また、機構室20内には、上下駆動部213の前後の移動を案内する2本の前後ガイドバー217が配設されており、2本の前後ガイドバー217は、上下駆動部213に固定された第2テーブル216に配設されている2本の筒状の固定ガイド216aの内部にそれぞれ挿通されている。前後駆動部214が、空気圧又は油圧によりシリンダ214bに圧力をかけて前後直動ロッド214aを前後に移動させることにより、上下駆動部213は前後ガイドバー217に案内されて前後に移動する。上下駆動部213が前後に移動することにより、上下駆動部213に固定された第2テーブル216、並びに上方に配置された把持部210、把持駆動部211、回転駆動部212及び第1テーブル215も連動して前後に移動する。
以上のように、機構室20内には、被測定物Wを下方から把持する把持部210と、把持部210に把持動作をさせる把持駆動部211、把持部210を回転させる回転駆動部212、上下に移動させる上下駆動部213、前後に移動させる前後駆動部214等の機構とが収納されている。なお、把持部210に把持動作をさせ、回転、上下、及び前後に移動させる構成であれば、例示した機構に限らず、様々な機構を適用することが可能である。
<測定装置の制御系統>
次に測定装置1の制御系統について説明する。図11は、本願記載の測定装置1が備える制御系統の構成例を概略的に示すブロック図である。測定装置1は、制御室30内に収容される制御装置300、PLC(Programmable Logic Controller)301、保持部材コントローラ302、把持部コントローラ303、センサコントローラ304等の様々な制御系統の装置を備えている。
制御装置300は、CPU(Central Processing Unit )を備えたコンピュータ等の装置を用いて構成されており、PLC301、把持部コントローラ303、センサコントローラ304等の装置と連携し、各種機能及び動作の設定、測定にて得られた情報に基づく測定結果の導出、解析等の制御を行う。また、制御装置300には、前述の表示操作部300aの他、キーボード、マウス等の入力部300b、モニタ、プリンタ等の出力部300c、及びハードディスクドライブ、フラッシュメモリ等の各種記録媒体300dが接続されている。
PLC301は、制御装置300と連携し、保持部材コントローラ302、把持部コントローラ303及びセンサコントローラ304、更には、把持部コントローラ303を介して接続される把持駆動ドライバ303a、回転駆動ドライバ303b、上下駆動ドライバ303c及び前後駆動ドライバ303dを制御するようにプログラミングされた制御回路である。
PLC301は、各種制御命令を出力することにより、保持部材コントローラ302を介した保持部材11の昇降の制御及び保持検出部111cによる被測定物Wの保持状態の検出、把持部コントローラ303を介した把持部210の制御、センサコントローラ304を介した測定部13の制御等の各種制御を行う。把持部コントローラ303による把持部210及び回転機構21の制御に際しては、把持駆動ドライバ303aを介した把持駆動部211による把持及び解放の制御、回転駆動ドライバ303bを介した回転駆動部212による回転の制御、上下駆動ドライバ303cを介した上下駆動部213による上下移動の制御、及び前後駆動ドライバ303dを介した前後駆動部214による前後移動の制御を行う。
センサコントローラ304は、PLC301からの制御命令に基づき、発光部13aを発光し、受光部13bが受光した光をデジタルデータとして収集し、収集したデジタルデータを制御装置300へ出力する。
<測定装置の動作>
次に測定装置1の測定に係る動作について説明する。図12乃至図18は、本願記載の測定装置1の内部を概略的に示す説明図である。図12(a)は、測定装置1の測定室10及び機構室20の内部を右側面からの視点で示している。図12(b)は、測定装置1の測定室10及び機構室20の内部を、機構室20を中心に拡大して右斜め上からの視点で示している。図12(a)及び図12(b)は、内部の動作が把握しやすいように一部の部材を消去して示している。なお、内部を比較しやすいように図13乃至図18についても、同様の視点で示しているので、図面自体の説明は省略する。図12は、被測定物Wを保持部材11に保持させる前の状態を示している。測定室10内において、保持部材11は、支持部材12に支持されて上下の移動範囲内の略上端付近に位置している。機構室20内において、回転機構21は、保持部材11の下方から外れて後方に位置している。被測定物Wが比較的長い場合であっても、このような配置とすることで、長い被測定物Wを保持部材11に保持させる操作が容易になる。具体的には、被測定物Wを保持部材11に保持させる場合、作業者は、被測定物Wの延伸部W2の先端を挿通孔14内に通してから、被測定物Wの頭部W1を載置板110の案内部110bを通して載置部110aに載置することで、被測定物Wを保持部材11に保持させる操作を容易に行うことができる。即ち、保持部材11が高い位置にあるだけでなく、回転機構21が保持部材11の下方から外れて後方に位置していることにより、挿通孔14より下方の空間が十分に確保されているため、被測定物Wの延伸部W2の先端を引っ掛けることなく作業を行うことが可能となる。被測定物Wを保持部材11に保持させた後、以降に示すような動作により、測定が行われるが、その前に、測定装置1は、保持検出部111cを用いた保持状態を検出する。そして、保持検出部111cの検出により、被測定物Wが載置されていない、載置位置がずれている等の異常が検出された場合、動作の前に、作業者に対する警告、例えば、表示操作部300aへの異常状態の表示が行われる。
図13は、図12に示す状態から、保持部材11に被測定物Wを保持させた状態を示している。保持部材11に被測定物Wを保持させることにより、被測定物Wの測定が可能となる。なお、図13に例示した状態では、測定部13として配置された発光部13a及び受光部13bが測定可能な測定領域より被測定物Wが上方にあるため、測定することはできない。被測定物Wを測定領域内に入れるためには、保持部材11を下降させることが必要となる。被測定物Wの保持位置を固定し、測定部13を移動させるように構成することも可能であるが、被測定物W側を移動させるように設計することで、製造コスト及び動力コストを削減することが可能となる。
図14は、図13に示す状態から、保持部材11が下降した状態を示している。制御装置300は、保持部材11が支持部材12に沿って下降するように制御する。保持部材11が下降することにより、被測定物Wの延伸部W2、特に測定の対象となるネジ部を含む延伸部W2が、測定部13にて測定可能な測定領域に入るため、延伸部W2の測定が可能となる。なお、保持部材11に保持された被測定物Wの下方には挿通孔14が開設されており、機構室20内において、回転機構21は、保持部材11の下方から外れて後方に位置しているため、保持部材11の下方は十分な空間が確保されている。従って、保持部材11が、上下の移動範囲内で移動することにより、被測定物Wの延伸部W2が測定領域内を移動し、測定が可能となる。
図15は、図14に示す状態から、回転機構21が前方へ移動した状態を示している。制御装置300は、回転機構21が前方へ移動するように制御する。これにより、回転機構21の把持部210が被測定物Wの下方に配置される。
図16は、図15に示す状態から、回転機構21が上方へ移動し、更に、把持部210の把持爪210aにより、被測定物Wの延伸部W2の下部を把持した状態を示している。制御装置300は、回転機構21を上方へ移動するように制御する。把持部210の上下方向の位置決めは、例えば、被測定物Wの規格に基づいて予め設定することも可能であり、また、測定部13による測定結果に基づいて位置決めをすることも可能である。更に、制御装置300は、回転機構21の移動後、一対の把持爪210aを互いに接近する方向へ移動させて、被測定物Wを把持するように制御する。
図17は、図16に示す状態から、回転機構21が回転し、更に、把持部210が被測定物Wを開放した状態を示している。制御装置300は、回転機構21の把持部210が被測定物Wを把持した状態で、回転機構21を、上方へ移動し、略90°延伸部W2の周方向に回転し、下方へ移動するように制御する。把持部210の上下移動は、被測定物Wを保持部材11から浮かせる程度の若干の距離の移動である。保持部材11により保持された被測定物Wを回転する際に、保持部材11の載置部110aに載置された被測定物Wの頭部W1を若干浮かせることにより、載置部110aの上面と、頭部W1の下面との摩擦がなくなるため、回転が容易となる。更に、制御装置300は、被測定物Wを把持した状態で回転後、一対の把持爪210aを離れる方向へ移動させて、把持していた被測定物Wを開放する。
図18は、図17に示す状態から、回転機構21が下方へ移動し、更に、保持部材11が上昇した状態を示している。制御装置300は、回転機構21が下方へ移動するように制御する。回転機構21が下方へ移動することにより、角度を変えた状態での被測定物Wの測定が可能となる。更に、制御装置300は、保持部材11が支持部材12に沿って上昇するように制御する。保持部材11が、上下の移動範囲内で移動することにより、被測定物Wの延伸部W2が測定領域内を移動し、測定が可能となる。なお、ここでは略90°回転させて2回測定する形態を例示しているが、略60°回転させて3回測定する等、測定対象の形状及び要求される測定精度に応じて適宜設定することが可能である。
そして、制御装置300は、測定部13を制御するセンサコントローラ304が収集したデータに基づく演算によって測定結果を算出し、算出した測定結果を表示操作部300aに表示し、測定に関する各種情報を記録媒体300dに記録する。制御装置300の測定部13は、例えば、被測定物Wがネジである場合、延伸部W2の長さ、延伸部W2の一部であるネジ部の長さ、ネジのピッチ、ネジの有効径、ネジの外径等の延伸部W2に関する長さを、画像処理により光学的に非接触測定する。画像処理による演算方法については、被測定物W、要求測定精度、制御装置300の演算能力に応じて適宜設定することが可能である。
測定完了後、制御装置300は、回転機構21を後方へ移動させる。そして、作業者は、保持部材11にて保持された測定済みの被測定物Wを保持部材11から取り外し、次の被測定物Wを測定する操作を行う。
以上のように、本願記載の測定装置1は、被測定物Wの延伸部W2を挿入可能に開口された保持部材11により、被測定物Wを保持させ、また取り外す作業が容易であるので、様々な規格の被測定物Wを測定対象とし、しかも、作業効率を高めることが可能である。即ち、本願記載の測定装置1は、作業性及び汎用性に優れている。従って、様々な規格の被測定物Wを多量に測定することが必要な場合、例えば、高度な安全性が要求される航空機、ロケット等の機械用のネジ等の被測定物Wの全数検査に適している。また、作業性に優れているため、熟練した技量を有しない作業者であっても、効率的に作業を実施することが可能である。
しかも、本願記載の測定装置1は、測定室10の下面に被測定物Wの延伸部W2の下端を挿通可能な挿通孔14が開設されているので、比較的長いネジ等の様々な被測定物Wに対しても容易に対応することが可能である。
本発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、他の様々な形態で実施することが可能である。そのため、斯かる実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。更に、請求の範囲の均等範囲に属する変形及び変更は、全て本発明の範囲内のものである。
例えば、前記実施形態では、発光部13a及び受光部13bを有する測定部13により透過法にて測定する形態を示したが、本発明はこれに限るものではなく、一方の発光部13aから発した光の反射光を受光する反射法にて測定する形態でも良い。更には、光学的測定以外の測定方法であってもよく、接触測定であってもよい等、様々な形態に展開することが可能である。
更に、前記実施形態では、回転機構21が下方から被測定物Wを把持して回転させる形態を示したが、被測定物Wの測定角度を変更する機構であれば、被測定物Wの上部を把持して回転させるようにしてもよく、測定部13自体を回転させるようにする等、様々な形態に展開することが可能である。
1 測定装置
10 測定室
11 保持部材
110 載置板
110a 載置部
111 固定具
111c 保持検出部
12 支持部材
13 測定部
14 挿通孔
21 回転機構
210 把持部
212 回転駆動部(回転部)
214 前後駆動部(移動部)
W 被測定物
W1 頭部
W2 延伸部

Claims (6)

  1. 頭部及び頭部から伸びる延伸部を備える被測定物を測定する測定装置であって、
    被測定物の頭部を支持し、延伸部が垂下するように保持する保持部材と、
    前記保持部材にて保持された被測定物の延伸部を測定する測定部と、
    前記保持部材を収容する測定室と
    を備え、
    前記保持部材は、被測定物の延伸部を挿入可能に開口しており、
    前記測定室の下面には、前記保持部材に保持された被測定物の延伸部の下端を挿通可能な挿通孔が開設されている
    ことを特徴とする測定装置。
  2. 請求項1に記載の測定装置であって、
    前記保持部材を上下に移動可能に支持する支持部材を備える
    ことを特徴とする測定装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の測定装置であって、
    前記保持部材にて保持された被測定物を、延伸部の周方向に回転させる回転機構を備える
    ことを特徴とする測定装置。
  4. 請求項3に記載の測定装置であって、
    前記回転機構は、
    前記測定室の下方に配置され、
    前記保持部材にて保持された被測定物の延伸部を下方から把持する把持部と、
    前記把持部により把持された被測定物を、延伸部の周方向に回転させる回転部と
    を備える
    ことを特徴とする測定装置。
  5. 請求項4に記載の測定装置であって、
    前記回転機構は、
    前記把持部を、前記保持部材にて保持された被測定物の下方と、下方から外れた位置との間で移動させる移動部を有する
    ことを特徴とする測定装置。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の測定装置であって、
    前記測定部は、
    前記保持部材に保持された延伸部に関する長さを非接触測定する
    ことを特徴とする測定装置。
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