JP2019152400A - ミスト装置 - Google Patents
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Abstract
Description
そして、排水制御部は、浴室内に利用者が存在することが検知されると、滞留水の排水を停止させる。これにより、利用者が、冷たい滞留水を浴びて不快感を抱くことを阻止できる。
浴室内に液体を噴霧するミスト運転の開始を利用者から受け付ける受付部と、
前記浴室内に液体を噴霧する少なくとも1のノズル部と、
前記浴室内に噴霧する液体を加熱する加熱部と、
前記浴室内に風を送り出す送風ファンと、
角度を変更することで、前記送風ファンから送り出される風の送風方向を変更する風向変更部と、
前記受付部が前記ミスト運転の開始を受け付けると、前記ミスト運転を開始した直後の初期運転において、前記浴室内での利用者の存在確率の低い方向に液体が噴霧されるように、前記風向変更部の角度を制御し、前記ノズルからの液体の噴霧を開始させるミスト制御部と、
を備える点にある。
前記ミスト制御部は、前記初期運転において、前記ノズル部からの液体の噴霧方向に対して、前記送風ファンからの風の送風方向を交差させるように前記風向変更部の角度を制御する点にある。
前記ミスト制御部は、前記初期運転において、前記浴室内での利用者の存在確率の低い方向に液体が噴霧されるように、前記ノズルからの液体の噴霧方向に対して前記風向変更部を交差させる点にある。
前記ミスト制御部は、前記初期運転において、前記浴室内での利用者の存在確率の低い方向に液体が噴霧されるように、前記送風ファンから送り出される風の風量を調整する点にある。
前記ミスト制御部は、前記初期運転において、前記ノズル部から噴霧する液体の噴霧量を最大近傍から最大までの上限範囲内のいずれかに調整する点にある。
前記ノズル部から噴霧される液体の温度を測定する温度測定部を備え、
前記ミスト制御部は、前記初期運転において、前記温度測定部が測定した前記液体の温度が所定値以上になると、前記ノズル部からの液体の噴霧量を前記受付部で利用者から受け付けた噴霧量に制御する点にある。
前記ノズル部から噴霧される液体の温度を測定する温度測定部を備え、
前記ミスト制御部は、前記初期運転において、前記温度測定部が測定した前記液体の温度が所定値以上になると、前記風向変更部の角度を前記受付部で利用者から受け付けた角度に制御する点にある。
前記初期運転において、前記温度測定部が測定した前記液体の温度が所定値以上になると、報知する報知部を備える点にある。
以下に、本発明の実施形態に係るミスト装置100について説明する。ミスト装置100は、利用者である入浴者が浴室で手軽にミストサウナ入浴を楽しむことができるように構成される。
ミスト装置100の利用を開始する前には、ミスト装置100内の配管等に冷めた滞留水が溜まっており、ミスト運転を開始した場合にこの滞留水が浴室Y内に噴霧される。すると、利用者に冷たい滞留水がかかり、利用者に不快感を与える。そこで、本発明の実施形態に係るミスト装置100では、利用開始時に噴霧される滞留水が、浴室Y内の利用者にかかるのを抑制する制御が行われる。
なお、浴室Yとは、ミストが噴霧された状態でのミストサウナ入浴を楽しめる空間の一例である。そして、浴室Yには、入浴するための浴槽66が設けられた上側の浴槽空間Yaと、浴槽66に隣接して利用者が体等を洗うための洗い場空間Ybとが備えられている。
図1に示すように、ミスト部90は、浴室Yの天井Ycの裏側に設置される本体ケーシング91aと、浴室Yの天井Ycの表側に設置されるグリル板91bとを備えている。ミスト部90は、これら本体ケーシング91aとグリル板91bとからなる筐体内に、浴室Y内へのミスト用水の噴霧及び浴室Y内の暖房運転等を行う各種部材を備えている。
ノズル部21は、噴霧する場合に、ミスト用水の圧力でミスト用水を噴霧する。つまり、ノズル部21は、所謂、一流体ノズルである。
ノズル供給路3には、ノズル供給路3を通流する温水の圧力を検知する圧力検知部86と、圧力検知部86の上流の噴霧流量調節弁10とが設けられている。
噴霧流量調節弁10が、ノーマルクローズタイプの開閉弁であると、停電時などは閉状態となるため好ましい。
このような噴霧流量調節弁10としては、ノズル供給路3を流れるミスト用水が所望の流量に調節できるように、流路面積をリニアに変更可能なリニア弁が好適である。
そして、噴霧流量調節弁10の上流には、温度センサ88が設けられている。この温度センサ88により検出された温度が、ノズル部21から噴霧されるミスト用水の温度である。
循環部70は、循環ファン94と、空気加熱用熱交換器95と、換気ファン96と、変更可動ルーバ(風向変更部)97を有する。
ただし、変更可動ルーバ97は、浴室Y内への空気の吹き出し方向を変更可能であれば、板状部材に限定されず、例えば、回動可能であり内部を空気が通過可能な筒状部材であってもよい。筒状部材からなる変更可動ルーバ97は、例えば、断面コの字状であり、複数のノズル部21が配置されている方向に沿って延びていてもよい。
ミスト装置100は、浴室Y内で温水を放出(使用)する給湯運転を行う浴室設備である給湯部89を備えている。本実施形態では、給湯部89として、例えば湯張り部65及び蛇口部55が備えられている。
なお、ミスト用水を供給するノズル供給路3と、蛇口水路57及び湯張り水路68等の給湯水路とは一連の水路であってもよいし、それぞれ独立に設けられていてもよい。
熱源機1は、第一熱交換機構31と第二熱交換機構32とを備えている。
第一熱交換機構31は、第一熱交換部41と第一燃焼器42と第一比例弁43とを有する。第一熱交換部41の入口には給水路81が接続され、出口には温水路82が接続されている。第一熱交換部41は、給水路81から供給された水を加熱して温水を生成する。生成された温水は温水路82に供給される。生成された温水は、ノズルユニット2からの噴霧(ミスト運転)、蛇口部55や湯張り部65からの供給(給湯運転)のために使用される。
なお、第一熱交換部41により加温された水の温度は温水路82に設けられた温度センサ83により検出される。
このように加温された熱媒が、空気加熱用熱交換器95に供給される。その後、循環ファン94が動作されて、吸引口92を通して浴室Y内の空気を吸引し、吸引した空気が空気加熱用熱交換器95によって加熱された後に浴室Y内に向けて吹き出される。
受付部19は、ミスト装置100への操作を利用者から受け付ける。受付部19は、例えば、浴室Yの外部に設けられており、リモコン等により構成されている。受付部19は、少なくとも利用者がミスト運転の開始や停止を指示できる開始ボタン及び停止ボタンを有している。また、受付部19は、ミスト運転でのミストの噴霧量、ミストの温度、空気加熱用熱交換器95での空気の加熱温度、及び、変更可動ルーバ97の方向等を受け付け可能な操作部を有していると好ましい。
その他、受付部19は、蛇口部55及び湯張り部65等における給湯温度を設定できる操作部が設けられていてもよい。
制御部11は、図3に示すように、ミスト運転を開始した直後の初期運転においてノズルから噴霧される滞留水が利用者へかかるのを抑制するように滞留水の噴霧制御を行うミスト制御部13と、ミスト制御部13が行う滞留水の噴霧制御が定義されたテーブルを記憶する記憶部14と、滞留水のノズル部21からの噴霧が完了したことを報知する報知部15と、熱源機1を制御するための熱源制御部16とを備えている。
図1等の場合、例えば、給水路81、第一熱交換部41、温水路82、ノズル供給路3、噴霧流量調節弁10、圧力検知部86及びノズルユニット2等に滞留水が滞留する。
そこで、本実施形態の制御部11では、ミスト運転を開始した直後の初期運転において、ノズル部21から噴霧される滞留水が利用者にかかるのを抑制するように滞留水の噴霧制御を行う。
次に、滞留水の噴霧制御の概要について、図1、図4、図5を用いて説明する。
受付部19が浴室Yの利用者からミスト運転の開始を受け付けると、ミスト制御部13は、ミスト運転を開始する。そして、ミスト運転を開始した直後の初期運転においては、熱交換器及び配管等に滞留している滞留水がノズル部21から噴霧される。
逆に、ミスト制御部13は、図4において、循環ファン94を駆動し、送風路93を通して変更可動ルーバ97の傾斜に沿った空気を吹き出させるようにしてもよい。このような例について図5を用いて説明する。
図5では、変更可動ルーバ97は、ノズル部21とは反対方向において、天井Ycとルーバ角度θa3を成して傾斜している。ルーバ角度θa3は、例えば、少なくとも90°よりも大きい角度であり、変更可動ルーバ97は、ノズル部21から噴霧されている滞留水の噴霧範囲φa1(図1参照)の少なくとも一部を遮る方向に傾斜している。この状態において、ミスト制御部13は、循環ファン94を駆動し、送風路93を通して変更可動ルーバ97の傾斜に沿った空気を吹き出させる。
前述の通り、循環ファン94を駆動させた場合、送風路93からの空気の吹き出しによって、滞留水は浴槽空間Ya側に流される。よって、図5に示すルーバ角度θa3は、図4に示すルーバ角度θa2よりも小さくてもよい。
本実施形態では、ミスト制御部13が上記のような滞留水の噴霧制御を行うために、記憶部14において、滞留水の噴霧制御のためのテーブルを記憶している。このテーブルには、図6に示すように、変更可動ルーバ97のルーバ角度が定義されている。このルーバ角度は、浴室Y内での利用者の存在確率の低い方向に滞留水が噴霧されるようにするための角度である。
このテーブルには、図6に示すように、変更可動ルーバ97のルーバ角度に加えて、循環ファン94から吹き出す風の風量が定義されていてもよい。なお、図6のテーブルには、ノズル部21からの滞留水の噴霧量がさらに定義されていてもよい。
次に、制御部11が行う、初期運転における滞留水の噴霧制御の流れについて、図7を用いて説明する。
ステップS10:受付部19が利用者からミスト運転の開始を受け付けると(ステップS10においてYes)、熱源制御部16は熱源機1の運転を制御し、加温されたミスト用水を生成する。受付部19は、ミスト運転の開始に加えて、ミスト運転でのミストの噴霧量、ミストの温度、空気加熱用熱交換器95での空気の加熱温度、及び、変更可動ルーバ97の方向等の設定を利用者から受け付けてもよい。
受付部19がミスト運転の開始を受け付けていない場合(ステップS10においてNo)は、受付部19はミスト運転が入力されるまで待機する。
さらに、ミスト制御部13は、変更可動ルーバ97のルーバ角度の制御に加えて、循環ファン94を駆動させてもよい。これにより、ルーバ角度が制御された変更可動ルーバ97に沿って、送風路93から空気が吹き出される。
ミスト制御部13が、変更可動ルーバ97の制御に加えて循環ファン94から風を吹き出すように制御した場合には、滞留水の噴霧方向が浴室Yに存在する利用者からさらに遠ざかる。よって、初期運転において、利用者に滞留水がかかるのをさらに抑制できる。
その他、受付部19において、ミスト運転でのミストの噴霧量、ミストの温度、空気加熱用熱交換器95での空気の加熱温度等を受け付けている場合は、ミスト制御部13は、それに基づいた制御を行う。これにより、利用者に所望の噴霧量、温度、空気温度でミストを提供できる。
(1)上記実施形態では、受付部19がミスト運転の開始を受け付けると、ミスト制御部13は、浴室Y内の利用者の存在確率の低い方向に滞留水を噴霧させるように、変更可動ルーバ97のルーバ角度を制御する。
記憶部14は、1つの変更角度のみを記憶していてもよいし、複数の変更角度を記憶していてもよい。また、記憶部14は、受付可能なルーバ角度それぞれに対して、異なる変更角度を記憶していてもよい。
そこで、ミスト制御部13は、図9に示すように、記憶部14を参照し、浴室Y内での利用者の存在確率の低い方向に液体が噴霧されるように、変更可動ルーバ97を回動する。具体的には、ミスト制御部13は、滞留水のノズル部21からの噴霧範囲φb1(図8参照)の少なくとも一部を遮る方向に変更可動ルーバ97を傾斜させる。これにより、滞留水の噴霧範囲がφb2(<φb1)に小さくなり、洗い場空間Ybに存在する利用者に滞留水がかかるのを抑制できる。
さらに、ミスト制御部13は、図10に示すように、記憶部14を参照し、浴室Y内での利用者の存在確率の低い方向に液体が噴霧されるように、変更可動ルーバ97を回動するとともに、循環ファン94を駆動する。これにより、滞留水の噴霧範囲がφb3(<φb1)に小さくなるとともに、滞留水が浴槽空間Ya側に流され、洗い場空間Ybに存在する利用者に滞留水がかかるのを抑制できる。
そこで、ミスト制御部13は、図11に示すように、記憶部14を参照し、浴室Y内での利用者の存在確率の低い方向に液体が噴霧されるように、変更可動ルーバ97を回動するとともに、循環ファン94を駆動する。これにより、滞留水の噴霧範囲φc12が利用者の存在位置を超えて洗い場空間Ybの背面側に流され、洗い場空間Ybに存在する利用者に滞留水がかかるのを抑制できる。
前述のような配置において、変更可動ルーバ97をノズルユニット2の少なくとも一部を遮る方向に傾斜させても、滞留水の噴霧範囲φc21内に利用者が存在するため、利用者に滞留水がかかる。
そこで、ミスト制御部13は、図12に示すように、記憶部14を参照し、浴室Y内での利用者の存在確率の低い方向に液体が噴霧されるように、変更可動ルーバ97を回動するとともに、循環ファン94を駆動する。このとき、ミスト制御部13は、循環ファン94からの風の風量を、図11の場合の風量よりも大きくする。これにより、滞留水の噴霧範囲φc22が利用者の存在位置を超えて洗い場空間Ybの背面側に流され、洗い場空間Ybに存在する利用者に滞留水がかかるのを抑制できる。
しかし、浴室Yの壁に設置する「壁掛け型」のミスト部を有するミスト装置であって、ノズルユニット2が浴室Yの壁から浴室Y内に向けて設けられてもよい。
しかし、ノズル部21は、同一の間隔で配列する場合に限られない。ノズル部21は、不均一な間隔で配置してもよい。また、所定の複数の間隔の組み合わせで配列してもよい。
また、ノズル部21を直線状に配列する場合に限られない。ノズル部21を曲線状に配列する場合もある。
また、ノズル部21を直線状や曲線状に配列した場合に、1列や2列、もしくは3列以上並べる場合もある。
13 :ミスト制御部
15 :報知部
19 :受付部
21 :ノズル部
66 :浴槽
83 :温度センサ
88 :温度センサ(温度測定部)
94 :循環ファン(送風ファン)
97 :変更可動ルーバ(風向変更部)
100 :ミスト装置
Y :浴室
Claims (8)
- 浴室内に液体を噴霧するミスト運転の開始を利用者から受け付ける受付部と、
前記浴室内に液体を噴霧する少なくとも1のノズル部と、
前記浴室内に噴霧する液体を加熱する加熱部と、
前記浴室内に風を送り出す送風ファンと、
角度を変更することで、前記送風ファンから送り出される風の送風方向を変更する風向変更部と、
前記受付部が前記ミスト運転の開始を受け付けると、前記ミスト運転を開始した直後の初期運転において、前記浴室内での利用者の存在確率の低い方向に液体が噴霧されるように、前記風向変更部の角度を制御し、前記ノズルからの液体の噴霧を開始させるミスト制御部と、
を備える、ミスト装置。 - 前記ミスト制御部は、前記初期運転において、前記ノズル部からの液体の噴霧方向に対して、前記送風ファンからの風の送風方向を交差させるように前記風向変更部の角度を制御する、請求項1に記載のミスト装置。
- 前記ミスト制御部は、前記初期運転において、前記浴室内での利用者の存在確率の低い方向に液体が噴霧されるように、前記ノズルからの液体の噴霧方向に対して前記風向変更部を交差させる、請求項1に記載のミスト装置。
- 前記ミスト制御部は、前記初期運転において、前記浴室内での利用者の存在確率の低い方向に液体が噴霧されるように、前記送風ファンから送り出される風の風量を調整する、請求項1〜3のいずれか1項に記載のミスト装置。
- 前記ミスト制御部は、前記初期運転において、前記ノズル部から噴霧する液体の噴霧量を最大近傍から最大までの上限範囲内のいずれかに調整する、請求項1〜4のいずれか1項に記載のミスト装置。
- 前記ノズル部から噴霧される液体の温度を測定する温度測定部を備え、
前記ミスト制御部は、前記初期運転において、前記温度測定部が測定した前記液体の温度が所定値以上になると、前記ノズル部からの液体の噴霧量を前記受付部で利用者から受け付けた噴霧量に制御する、請求項5に記載のミスト装置。 - 前記ノズル部から噴霧される液体の温度を測定する温度測定部を備え、
前記ミスト制御部は、前記初期運転において、前記温度測定部が測定した前記液体の温度が所定値以上になると、前記風向変更部の角度を前記受付部で利用者から受け付けた角度に制御する、請求項1〜5のいずれか1項に記載のミスト装置。 - 前記初期運転において、前記温度測定部が測定した前記液体の温度が所定値以上になると、報知する報知部を備える、請求項6又は7に記載のミスト装置。
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