JP2019151875A - 基材および切削工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】極めて高い耐熱性(高温での耐摩耗性)を有しつつ、耐欠損性が向上した超硬合金からなる基材、および、それを備える切削工具を提供する。【解決手段】本開示の一態様に係る基材は、第1硬質相、第2硬質相および結合相を備える超硬合金からなる。第1硬質相はWC粒子からなり、第2硬質相はAl2O3からなる。結合相は、CoおよびNiから選ばれる少なくとも1種の金属を含む。基材は、その表面に第2硬質相を含まない表面層を有し、表面層の厚みaと、基材の厚みbとが、0.01≦2a/b≦0.50を満たす。【選択図】なし

Description

本発明は、基材および切削工具に関する。
高い硬度が要求される製品として、たとえば切削工具がある。このような製品に用いられる硬質材料として、超硬合金が用いられている。
ここで、切削工具等は高温に曝される場合が多く、高温では超硬合金の摩耗が促進され、製品として所望される長さの寿命を達成できなくなる場合がある。このため、切削工具等に用いられる超硬合金には、高温での耐摩耗性が求められる。
切削工具に高温での耐摩耗性を付与するために、たとえば、特許文献1(特開平9−125229号公報)には、基材に高温での耐摩耗性に優れた被膜を形成する技術が開示されている。しかし、最近は、特に耐熱合金などの難削材への加工ニーズが高まり、切削速度の向上も求められており、切削工具はより高温の環境下で使用されるようになっている。特許文献1に開示されるような被膜を施した切削工具であっても、より高温の環境下での使用により、被膜が磨滅または破壊されて基材が露出すると、急激に耐摩耗性が低下してしまう。このため、基材自体の高温での耐摩耗性をさらに向上させることが望まれる。
切削工具の基材の材料として、Al、Alを含む金属間化合物相などの高温耐性に優れた材料を含む焼結体(超硬合金)を用いることで、切削工具の基材自体の高温での耐摩耗性を向上させることができる(例えば、特許文献2(特開2014−208889号公報)参照)。
特開平9−125229号公報 特開2014−208889号公報
しかし、切削工具には同時に耐欠損性も要求される。ここで、Alを含む超硬合金は、耐熱性(高温での耐摩耗性)が極めて高いが、耐欠損性が十分ではない。一方、Alを含む金属間化合物相を含む超硬合金は、一定の耐欠損性を有するが、Al程の極めて高い耐熱性(高温での耐摩耗性)は有していない。
したがって、本開示の目的は、極めて高い耐熱性(高温での耐摩耗性)を有しつつ、耐欠損性が向上した超硬合金からなる基材、および、それを備える切削工具を提供することである。
本発明の一態様に係る基材は、第1硬質相、第2硬質相および結合相を備える超硬合金からなる。第1硬質相はWC粒子からなり、第2硬質相はAlからなる。結合相は、CoおよびNiから選ばれる少なくとも1種の金属を含む。基材は、その表面に第2硬質相を含まない表面層を有し、表面層の厚みaと、基材の厚みbとが、0.01≦2a/b≦0.50を満たす。
本開示の一様態に係る切削工具は、上記基材を備える。
上記によれば、極めて高い耐熱性(高温での耐摩耗性)を有しつつ、耐欠損性が向上した超硬合金からなる基材、および、それを備える切削工具を提供することができる。
[本発明の実施形態の説明]
最初に本発明の実施態様を列記して説明する。
なお、本明細書において「A〜B」という形式の表記は、範囲の上限下限(すなわちA以上B以下)を意味し、Aにおいて単位の記載がなく、Bにおいてのみ単位が記載されている場合、Aの単位とBの単位とは同じである。
〔1〕本開示の一態様に係る基材は、第1硬質相、第2硬質相および結合相を備える超硬合金からなる。第1硬質相はWC粒子からなり、第2硬質相はAlからなる。結合相は、CoおよびNiから選ばれる少なくとも1種の金属を含む。基材は、その表面に第2硬質相を含まない表面層を有し、表面層の厚みaと、基材の厚みbとが、0.01≦2a/b≦0.50を満たす。上記基材は、高温での耐摩耗性および耐欠損性が向上している。
〔2〕結合相は、CoおよびNiから選ばれる少なくとも1種の金属と、Alと、Cと、を含むAl結合相を含むことが好ましい。このとき、基材の任意の断面において、表面層の面積中に占めるAl結合相の面積比率cと、表面層以外の基材内部の面積中に占めるAl結合相の面積比率dとが、c/d≧1.0を満たすことが好ましい。Al結合相は、高温での耐塑性変形性に優れるため、表面層のAl結合相の比率を高くすることで、基材の刃先の変形を抑制でき、基材の耐摩耗性がさらに向上するからである。
〔3〕Al結合相は、さらにWを含むことが好ましい。Al結合相にWが固溶することで、Al結合相の高温硬度が上昇し、高温での耐摩耗性がさらに向上するからである。
〔4〕超硬合金は、周期表4族元素、5族元素および6族元素からなる群より選ばれる少なくとも1種の金属と、C,N,OおよびBからなる群より選ばれる少なくとも1種の元素との化合物、または、その固溶体(ただし、WCを除く)からなる第3硬質相をさらに含むことが好ましい。第3硬質相を含むことにより、超硬合金の高温での耐摩耗性を維持しつつ、熱的または機械的衝撃による亀裂の発生を抑制し、かつ、耐酸化性および被削材との耐反応性がより向上するためである。
〔5〕本開示の一様態に係る切削工具は、上記超硬合金からなる基材を備える。高温での耐摩耗性および欠損性が向上した上記超硬合金からなる基材を用いることで、切削工具の長寿命化が可能となる。
〔6〕切削工具は、基材の表面の少なくとも一部に被膜を備えることが好ましい。被膜を備えることで、切削工具の耐摩耗性などがより向上し、切削工具のさらなる長寿命化が可能となる。
[本開示の実施形態の詳細]
以下、本開示の実施形態(以下「本実施形態」と記される)が説明される。ただし、以下の説明は、本開示を限定するものではない。また、本明細書において化合物などを化学式で表す場合、原子比を特に限定しないときは従来公知のあらゆる原子比を含むものとし、必ずしも化学量論的範囲のものに限定されるものではない。
<基材>
本実施形態に係る基材は、第1硬質相、第2硬質相および結合相を備える超硬合金からなる。超硬合金は、これらを含む限り、これら以外の成分を含んでいてもよい。第1硬質相はWC粒子からなり、第2硬質相はAlからなる。結合相は、CoおよびNiから選ばれる少なくとも1種の金属を含む。例えば、第1硬質相は複数の粒子の集合体により構成されており、結合相は粒子として第1硬質相中に点在している。
基材は、その表面に第2硬質相を含まない表面層を有する。高温での耐摩耗性に優れるが靱性が低いため耐欠損性に劣る第2硬質相が、基材内部に存在し、基材の表面には第2硬質相を含まない表面層が存在することで、基材の耐欠損性と高温での耐摩耗性を両立させることができる。なお、基材は、その表面の少なくとも一部が表面層に覆われていればよく、基材の全表面が表面層に覆われていてもよい。
また、基材は表面層の厚みaと、基材の厚みbとが、0.01≦2a/b≦0.50を満たす。表面層の厚みaは、基材の主面(他の面よりも大きい面積を有する面)に垂直な方向における表面層の長さを意味する。また、基材の厚みbは、基材の主面に垂直な方向における基材の長さである。2a/b<0.01である場合、表面層による基材の耐欠損性の向上効果を十分に発揮することができない。一方、2a/b>0.50である場合、基材内部の第2硬質相による基材の高温での耐摩耗性の向上効果が十分に得られない。aとbとは、好ましくは、0.07<2a/b<0.15を満たす。表面層による基材の耐欠損性の向上効果と、基材内部の第2硬質相による基材の高温での耐摩耗性の向上効果と、がバランスよく得られるためである。なお、表面層は第2硬質相(Al)を含まない層であるが、第2硬質相の粒子径が表面層の厚みに対して十分小さい場合は、例えば、表面層を含む任意の垂直断面(基材の主面に垂直な断面)において、基材の主面から基材の主面に最も近い第2硬質相の重心までの距離(基材の主面に垂直な方向の距離)として、表面層の厚みaは近似測定され得る。また、基材の厚みが基材の主面内で一様でない場合(例えば、基材の主面に凹凸がある場合)、基材の厚みbは、基材の厚みが最も薄くなる位置における基材の厚みを指す。また、基材が厚み方向の両方の主面に表面層を有する場合、表面層の厚みaは、一方の主面側の表面層の厚みを意味する。「2a/b」とは、(2a)/b、すなわち2aをbで割った商を意味する。
本開示で用いられる硬質相(第1硬質相および第2硬質相)と結合相とを備える超硬合金において、結合相は、金属Coではなく耐熱合金(Co基超合金、Ni基超合金など)から構成されている。耐熱合金は、ジェットエンジン、ガスタービン等、高温で使用される部品に用いられている材料であり、耐熱性に優れている。さらに、上記超硬合金は、WC(第1硬質粒子)よりも耐熱性が高いAl(第2硬質粒子)を含んでいる。これらによって、超硬合金そのもの(基材自体)の高温硬度が向上している。
第1硬質相と結合相とは、超硬合金中に分散された状態で含まれることが好ましい。これにより超硬合金(基材)の高温での耐摩耗性が向上する。また、第1硬質相と結合相との両者は、CoおよびNiからなる群より選ばれる少なくとも1種の金属からなるマトリックス相であるγ相と共に、超硬合金中に分散された状態で含まれることが好ましい。これにより、高温硬度と耐欠損性を両立させた基材を得ることができる。第1硬質相と結合相との両者は、超硬合金中に均一に分散された状態で含まれていることが、より好ましい。ここで、分散された状態とは、第1硬質相と結合相とが接しており、同種の相同士の接触が比較的少ない状態で、超硬合金中に存在することをいう。
結合相は、CoおよびNiから選ばれる少なくとも1種の金属と、Alと、Cと、を含むAl結合相を含むことが好ましい。固溶強化によって、結合相の高温硬度が向上するためである。このとき、基材の任意の断面において、表面層の面積中に占めるAl結合相の面積比率cと、表面層以外の基材内部の面積中に占めるAl結合相の面積比率dとがc/d≧1.0を満たすことが好ましい。Al結合相は、高温での耐塑性変形性に優れるため、表面層のAl結合相の比率を高くすることで、基材の刃先の変形を抑制でき、基材の耐摩耗性がさらに向上するからである。cとdとは、好ましくは、c/d>1.5を満たす。より高い塑性変形抑制効果が得られるためである。
Al結合相は、さらにWを含むことが好ましい。Al結合相にWが固溶することで、Al結合相の高温硬度が上昇し、高温での耐摩耗性がさらに向上するからである。
超硬合金は、周期表4族元素、5族元素および6族元素からなる群より選ばれる少なくとも1種の金属と、C,N,OおよびBからなる群より選ばれる少なくとも1種の元素との化合物、または、その固溶体(ただし、WCを除く)からなる第3硬質相をさらに含むことが好ましい。第3硬質相を含むことにより、耐酸化性や耐反応性の向上、基材への衝撃による亀裂発生の抑制といった効果を基材に付与することができる。
周期表4族元素、5族元素および6族元素からなる群より選ばれる少なくとも1種の金属としては、例えば、チタン(Ti)、ジルコニウム(Zr)、ハフニウム(Hf)、バナジウム(V)、ニオブ(Nb)、タンタル(Ta)、クロム(Cr)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)が挙げられる。化合物としては、例えば、TiWC、TiWCN、NbWC、TaMoWC、TaNbWC、TiC、NbC、TaC、ZrC、ZrCN、VC、TaNbC、TiN、TiCNが挙げられる。
第1硬質相の平均粒子径は、0.1μm以上10μm以下であることが好ましく、0.5μm以上3.0μm以下であることがより好ましい。この範囲において十分な硬度を有し、かつ、緻密な超硬合金を得ることができる。
第2硬質相の平均粒子径は、0.05μm以上2.0μm以下であることが好ましく、0.1μm以上0.5μm以下であることがより好ましい。この範囲において、基材の高温での耐摩耗性および耐欠損性がより向上することが期待される。平均粒子径が小さすぎると、高温での耐摩耗性が低下する可能性があり、平均粒子径が大きすぎると、耐欠損性が低下する可能性がある。
第3硬質相の平均粒子径は、0.1μm以上5μm以下であることが好ましく、0.3μm以上1.0μm以下であることがより好ましい。この範囲において、緻密な超硬合金を得ることができる。
基材内部における第2硬質相の量は、面積比率で0.01%以上10%以下であることが好ましく、0.1%以上4%以下であることがより好ましい。この範囲において、高温での耐摩耗性および耐欠損性をより向上させることができる。第2硬質相が少なすぎると、高温での耐摩耗性が低下する可能性があり、大きすぎると、耐欠損性が低下する可能性がある。
また、本実施形態の超硬合金(基材)は、不可避不純物(B、N、O等)を本開示の効果を損なわない範囲で含んでいてもよい。また、本実施形態の超硬合金は、その組織中に遊離炭素やη相と呼ばれる異常層を含んでいてもよい。
<超硬合金の物性評価方法>
基材を構成する超硬合金が、硬質相(第1硬質相、第2硬質相および第3硬質相)および結合相(Al結合相を含む)を含むこと、並びに、硬質相(第1硬質相、第2硬質相および第3硬質相)および結合相の含有量(面積比率)、硬質相(第1硬質相、第2硬質相および第3硬質相)の平均粒子径、結合相の組成等は、次のようにして確認することができる。
まず、基材の任意の断面を含む試料を作製する。断面の作製には、集束イオンビーム装置、クロスセクションポリッシャ装置等を用いることができる。次に、加工された断面をSEM(Scanning Electron Microscope)にて10000倍で撮像して、10視野分の電子画像を得る。次に、付属のEPMA(Electron Probe Micro−Analysis)またはEDX(Energy Dispersive X−ray spectrometry)を用いて、各電子画像中の所定領域(12μm×9μm)について、元素マッピングを行う。
得られた元素マッピングに基づいて、WCを含む領域を第1硬質相とし、AlおよびOを含む領域を第2硬質相とし、WCを含まない領域であり、かつNi,Coからなる群より選ばれる少なくとも1種を含む領域を結合相とし、結合相のうち更にAlおよびCを含む領域をAl結合相とする。これにより、超硬合金において、硬質相(第1硬質相および第2硬質相)および結合相がどの部分に含まれているかを確認することができる。また元素マッピングから、結合相の組成を求めることができる。なお、焼結条件によっては、硬質相および結合相以外に、空孔が存在する場合がある。
基材中のAl結合相の面積比率、基材内部における硬質相などの面積比率は、画像解析ソフト(「Mac−View I」、株式会社マウンテック製)を好適に用いて求められる。表面層の面積中に占めるAl結合相の面積比率cは、基材の断面において、SEMで撮影した任意の表面層1視野の全面積中に占めるAl結合相の割合である。基材内部の面積中に占めるAl結合相の面積比率dは、基材の断面において、SEMで撮影した任意の基材内部1視野の全面積中に占めるAl結合相の割合である。なお、値は、10視野について求めた割合の平均値である。1つの視野は、例えば、縦20μm×横20μmの正方形である。
さらに画像解析ソフト(「Mac−View I」、株式会社マウンテック製)により、基材中に存在する第1硬質相、第2硬質相、および第3硬質相の平均粒子径(Heywood径:粒子の面積と同一の面積を持つ仮想円の直径の平均値)が算出される。なお、各値は、10視野にて分析された結果の平均値である。
また硬質相(第1硬質相、第2硬質相および第3硬質相)を構成する化合物粒子の組成、および、WC、Alおよび化合物粒子の各割合(質量%)等は、超硬合金を粉砕し、ICP発光分光分析法により、粉砕物における各元素の含有割合を求め、これに基づいて各成分の組成比を試算することにより確認することができる。
なお、超硬合金におけるWC粒子の含有割合は比較的高く、このため、WC粒子同士が隣接する領域が多く存在する。隣接するWC粒子同士は、元素マッピングの結果とSEM画像から得られる反射電子像によって、区別することができる。反射電子像において、各WC粒子の結晶方位の違いに起因した色の相違(濃淡)が観察されるためである。
基材の表面層の厚みaは、第2硬質相の存在が認められるものであれば特に限定されないが、例えば、光学式顕微鏡、SEMによって基材の任意の断面を撮影し、その断面において、基材の主面に垂直な方向における表面層の長さとして測定することができる。なお、表面層は第2硬質相(Al)を含まない層であるが、第2硬質相の粒子径が表面層の厚みに対して十分小さい場合は、上記の撮影断面において、例えば、基材の主面から基材の主面に最も近い第2硬質相の重心までの距離(基材の主面に垂直な方向の距離)として、表面層の厚みaが近似測定され得る。なお、値は3ヶ所以上について測定した値の平均値を採用し得る。
<超硬合金からなる基材の製造>
本実施形態の基材は、以下に詳述される結合相粉末の作製工程、原料粉末の混合工程、成形工程、焼結工程および冷却工程を備える製造方法によって製造される超硬合金からなる。
焼結工程において、焼結の最高温度は、1300℃〜1800℃であり、焼結の温度が1200℃以上であるときは、不活性ガス雰囲気下で0.5kPa〜10kPaであり、キープ時間は0.5〜2時間であることが好ましい。また、冷却工程において、最高温度から1300℃までは、例えば、1℃/分の速度で冷却し、その際のガス分圧は5kPa以上であることが好ましい。以下、各工程について詳細に説明する。
(結合相粉末の作製工程)
まず、CoおよびNiからなる群より選ばれる少なくとも1種の金属、およびAlを原料として使用し、アトマイズ、アーク溶解、プラズマ処理などにより金属間化合物相を作製する。
得られた金属間化合物相は、例えばビーズミル、ボールミル、ジェットミルなどによって粉砕されて、結合相粉末となる。結合相粉末を作製する際には、上記以外に、W、V、Ti、Nb、Ta、B、Cなどを添加してもよい。結合相粉末の平均粒子径は、0.3〜3μmであることが好ましい。ビーズミルまたはボールミルに用いるビーズまたはボールとしては、例えば粒径0.1〜3mmのアルミナ製、窒化ケイ素製、超硬合金製ビーズまたはボールが挙げられ、分散媒としては、例えばエタノール、アセトン、液体窒素が挙げられる。ビーズミルまたはボールミルによる処理時間は、例えば30分〜200時間である。ビーズミルまたはボールミルにより得られたスラリーを不活性ガス中あるいは真空中で乾燥させることで結合相粉末を得る。また、他の方法としてジェットミルを用いる場合は、供給ガスを不活性ガスとする。不活性ガスは例えばアルゴンや窒素が挙げられる。
(原料粉末の混合工程)
次に、得られた結合相粉末と、別途準備したWC粒子粉末を、アトライター、ボールミル、乳鉢等によって混合する。この時、結合相中に含まれるC量を考慮して、適切なCを添加する。なお、Al結合相の質量を制御する観点から、CoまたはNi粉末、あるいはその両方を添加してもよい。
混合は、大気に開放した状態で行われる。これにより、混合物中に酸素が取り込まれる。超硬合金中にAlを均一に分散させる観点からは、混合時間は、好ましくは6〜20時間である。
ボールミルに用いるボールとしては、例えばアルミナ製、窒化ケイ素製もしくは超硬合金製の直径3mmのボールが挙げられ、分散媒としては例えばエタノール、アセトン、液体窒素が挙げられる。ボールミルによる処理時間は、例えば3〜20時間である。混合により得られたスラリーを、例えば大気中で乾燥させることにより混合粉末が得られる。
第2硬質相を形成するために、Al粉末を直接加えるのではなく、原料粉末の混合工程を大気雰囲気下で行い、大気中の酸素を原料粉末に吸着させることで、焼結時にAlを形成させる。第2硬質相を含まない表面層を作製するために、Alの形成を制御することが必要だからである。装置によらず、大気中で1時間以上混合を行うことで、十分な量の酸素を混合粉末に吸着させることができる。
Alを含む原料粉末が大気中で1時間以上混合されている場合、混合粉末に吸着する酸素の量は、AlのすべてがAlを形成するのに必要な量よりも過剰となる。Alの形成に使用されなかった酸素は、焼結の過程で、混合粉末中に含まれる炭素と結合して気体として超硬合金の外に放出される。また、酸素の一部はAl以外の金属と酸化物を形成するために用いられる。
超硬合金を構成する原料粉末のうち、WC粒子は、好ましくは30質量%以上95質量%以下であり、より好ましくは80質量%以上95質量%以下である。
超硬合金を構成する原料粉末のうち、Co粒子、Ni粒子および(Co,Ni)(1−x−y)Alの合計は、好ましくは1質量%以上30質量%以下であり、より好ましくは1質量%以上15質量%以下である。xはAlの元素比率を表し、好ましくは5≦x≦30を満たし、より好ましくは10≦x≦25を満たす。xが小さすぎると、第2硬質相およびAl結合相が十分に形成されない可能性があり、xが大きすぎると、第2硬質相およびAl結合相が過剰に形成され、耐欠損性が低下する可能性がある。xが上記範囲にあるとき、超硬合金(基材)の高温での耐摩耗性がより向上する。yはWの元素比率を表し、好ましくは0≦y≦10を満たす。Wは超硬合金内部の第2硬質相とAl結合相の比率に寄与し、yが大きいとAl結合相の面積比率が上昇し、第2硬質相の面積比率が低下する。yが上記範囲にあるとき、Al結合相中にWが固溶することでAl結合相の硬度が上昇し、高温での耐摩耗性がより向上する。yが大きすぎると、第2硬質相の形成が不十分となる可能性がある。
また、超硬合金を構成する原料粉末のうち、第3硬質相を構成する化合物の合計は、好ましくは65質量%以下であり、より好ましくは15質量%以下である。原料粉末が上記の範囲にあるときに、超硬合金は十分な緻密性を確保し、超硬合金(基材)の硬度と靱性のバランスを良好に保つことができる。
(成形工程)
得られた混合粉末を、例えば、超硬合金製の金型(Taカプセルなど)に入れ、プレスすることにより加圧成形体を得る。成形方法は、一般的な条件であれば特に限定されない。プレスの圧力は好ましくは10MPa〜16GPaであり、例えば、100MPaである。
(焼却工程)
次に、加圧成形体を焼結する。焼結は、結合相の液相が出現してから十分な時間をかけて焼結することが好ましい。焼結の最高温度は1300〜1800℃であることが好ましい。最高温度でのキープ時間は、例えば、0.5〜2時間である。最高温度を上記範囲にすることで、硬質相(第1硬質相、第2硬質相および第3硬質相)の平均粒子径を所望の範囲にすることができる。これにより、第1硬質相と結合相とが緻密に焼結され、かつ、微細Alが超硬合金内部に析出することで、より高温での耐摩耗性と耐欠損性が向上した超硬合金を得ることができる。
焼結の温度が1200℃以上であるときは、不活性化ガス(例えば、NやAr)雰囲気下でガス分圧を0.5kPa以上10kPa以下とすることが好ましい。超硬合金は通常、真空中で焼結されるため、酸素の放出が促進されて表面層が過剰に形成される。本実施形態においては、焼結の最高温度でのキープ時に、不活性ガス雰囲気下で上記のガス分圧とすることで、超硬合金中の酸素の放出が抑制されるため、0.01≦2a/b≦0.50を満たす基材を得ることができる。このとき、ガス分圧が高いほど酸素は超硬合金の中に留まり、表面層の厚みaは小さくなり、ガス分圧が低いほど酸素の放出量が増えてaが大きくなる。
(冷却工程)
冷却工程は、焼結完了後の焼結体を冷却する工程である。最高温度から1300℃までは、1℃/分の速度で冷却することが好ましい。なお、最高温度が1400℃未満の場合は、最高温度から「最高温度マイナス100℃」までの100℃は、例えば、1℃/分の速度で冷却する。冷却時のガス分圧は、不活性ガス雰囲気下で5kPa以上であることが好ましく、50kPa以上であることがより好ましい。
冷却時のガス分圧は、基材内部におけるAl結合相の面積比率に影響する。Alを形成しない表面層では、Alは結合相中に留まってAl結合相を形成するため、表面層の面積中に占めるAl結合相の面積比率cは、基材内部の面積中に占めるAl結合相の面積比率dよりも大きくなることが予想される。しかしながら、冷却時のガス分圧が低いと、結合する酸素がいない表面層のAl結合相中のAlは、液相を通じて超硬合金内部に移動してしまうため、cが小さくなり、耐塑性変形性が低下する虞がある。冷却時のガス分圧が上記の範囲にあるとき、表面層のAlの拡散移動を抑制することができるため、cを大きく保ち、c/dを満たすことができる。
AlがAlを形成するか、Al結合相を形成するかは、配合組成中のAl量およびC量と、焼結条件とに依存する。本発明では、焼結条件によってAlを含まない表面層を形成する技術を見出した。上記の焼結条件を満たさないとき、表面層が全く形成されない、または、過剰に形成される可能性がある。
<切削工具>
本実施形態に係る切削工具は、上記の基材を備える。高温での耐摩耗性および欠損性が向上した上記超硬合金からなる基材を用いることで、切削工具の長寿命化が可能となる。なお、切削工具としては、ドリル、エンドミル、ドリル用刃先交換型切削チップ、エンドミル用刃先交換型切削チップ、フライス加工用刃先交換型切削チップ、旋削加工用刃先交換型切削チップ、メタルソー、歯切工具、リーマ、タップなどを例示することができる。
<被膜>
また、基材の表面の少なくとも一部に被膜を備えてもよい。被膜を備えることで、切削工具の耐摩耗性などがより向上し、切削工具のさらなる長寿命化が可能となる。また、切削工具において被膜の特性を付与させることもできる。
被膜としては、7×10-6/K以上9×10-6/K以下の熱膨張係数を有する被膜を用いることが好ましい。被膜の組成としては、Ti、Al、Cr、Si、Hf、Zr、Mo、Nb、Ta、VおよびWからなる群より選ばれた一種以上の金属の窒化物または炭窒化物が好ましい。
さらに被膜は、1000℃以上の耐酸化性を有することが好ましい。ここで、「1000℃以上の耐酸化性を有する」とは、被覆層を熱分析−示差熱・熱重量同時測定(TG/DTA:Thermogravimetry/Differential Thermal Analysis)装置により、大気中で評価を行ない、重量増加が生じた温度が1000℃以上であることを意味する。このような耐酸化性を有する被覆層を構成する組成の好適な例としては、AlTiSiN、AlCrN、TiZrSiN、CrTaN、HfWSiN、CrAlN等を挙げることができる。
上記のような被膜は、物理的蒸着(PVD)法および化学的蒸着(CVD)法のいずれによっても形成することができる。被膜がCVD法により形成されていると、基材との密着性に優れる被膜が得られ易い。CVD法としては、例えば、熱CVD法が挙げられる。被膜がPVD法により形成されていると、圧縮残留応力が付与され、その靱性を高め易い。被膜と超硬合金(基材)との密着性が格段に向上する点で、カソードアークイオンプレーティング法を用いることもできる。
本実施形態に係る切削工具における被膜は、基材における刃先となる部分とその近傍に被覆されていることが好ましく、基材の表面全体に被覆されていてもよい。また、硬質膜は、単層でも多層でもよい。硬質膜の厚さは、1μm以上20μm以下であることが好ましく、1.5μm以上15μm以下であることがより好ましい。
以下、実施例を挙げて本開示をより詳細に説明するが、本開示はこれらに限定されるものではない。
<実施例1〜22>
まず、表1に記載の(Co,Ni)(1−x−y)Alの組成で表される金属粉を混合し、アトマイズ法により、金属間化合物相を作製した。得られた金属間化合物相を、粒径1μmの超硬ボールを用いてビーズミルにより粉砕した。得られたスラリーを真空中で乾燥させ、結合相粉末を得た。
得られた結合相粉末と、硬質粒子(WC粒子および第3硬質相化合物粒子)、Co粒子およびNi粒子と、C粉末とを、直径3.5mmの超硬合金製のボールとエタノールと共に、大気開放型のアトライターに投入し8時間混合した。得られたスラリーを大気中で乾燥させ、混合粉末を得た。C粉末以外の原料粉末の量を100質量%としたときの各原料の比率、および、第3硬質相化合物粒子の組成(化合物種)は、表1に記載されたとおりである。C粉末の配合量は、C粉末以外の原料粉末の量に対して0.2質量%である。
混合粉末を超硬合金製の金型に充填して、100MPaの圧力でプレスすることにより、加圧成形体を得た。
この加圧成形体を表2に記載の焼結条件で焼結し、超硬合金からなる基材を得た。このときの最高温度(焼結温度)のキープ時間は1時間とした。
実施例1〜10は同じ組成であり、焼結条件が異なる。実施例15〜19は、表1に記載の化合物を含む第3硬質相を含む。
<比較例101〜105>
Alを含まない結合相粉末、または、Alが極めて多いもしくは少ない組成の結合相粉末を用いた。混合粉末の組成および焼結条件は表1および表2に記載のとおりとした。それ以外の点は、実施例と同様にして超硬合金からなる基材を作製した。
<比較例106〜111>
同じ組成の原料粉末を用いて、焼結温度やガス分圧などの焼結条件が異なる方法で焼結を行った。混合粉末の組成および焼結条件は表1および表2に記載のとおりとした。それ以外の点は、実施例と同様にして超硬合金からなる基材を作製した。
Figure 2019151875
表1には、製造に用いた各原料粉末の特徴(各原料粉末の配合量(質量%)および各成分の組成)が示されるが、これは製造後の焼結体に対し、上述の方法によりICP発光分光分析法で分析した結果と一致するものであった。
Figure 2019151875
(基材の物性評価)
基材を構成する超硬合金が、硬質相(第1硬質相、第2硬質相および第3硬質相)および結合相(合金粉末)を含むこと、並びに、硬質相(第1硬質相、第2硬質相および第3硬質相)および結合相の含有量(面積比率)、硬質相(第1硬質相、第2硬質相および第3硬質相)の平均粒子径、結合相の組成等は、上述の実施形態で説明した方法と同様にして測定された。硬質相の平均粒子径および基材内部における第2硬質相の面積比率を表2に示す。
基材の表面層の厚みaと、基材の厚みbとは、上述の実施形態で説明した方法と同様にして測定され、2a/bを求めた。表面層の面積中に占めるAl結合相の面積比率cと、基材内部の面積中に占めるAl結合相の面積比率dも、上述の実施形態で説明した方法と同様にして測定され、c/dを求めた。これらの結果を表2に示す。
(切削試験)
得られた基材に平面研磨処理を施してSNG432形状のスローアウェイチップを作製し、旋削加工による評価を実施した。
表3に示す条件で耐欠損性試験を行い、刃先が欠損するまでの衝撃回数を調べた。値が大きいほど、耐欠損性に優れていることを示す。試験結果を表5に示す。
Figure 2019151875
表4に示す条件で耐摩耗性試験を行い、逃げ面摩耗0.2mmまでの切削時間を調べた。値が大きいほど、耐摩耗性に優れていることを示す。試験結果を表5に示す。
Figure 2019151875
Figure 2019151875
表2に示すように、実施例1〜22は0.01≦2a/b≦0.5を満たす。表5の結果から、実施例1〜22は、0.01≦2a/b≦0.5を満たさない比較例よりも、刃先欠損までの衝撃回数および逃げ面摩耗0.2mmまでの切削時間が共に高い水準を示しており、耐欠損性と耐摩耗性の向上が両立していることがわかる。
実施例15〜19の結果より、基材が第3硬質相を含む場合、逃げ面摩耗0.2mmまでの切削時間がより長くなり、耐摩耗性が向上していることがわかる。
実施例7の結果より、結合相の量が同じである実施例1〜14のうち、0.07<2a/b<0.15、および、c/d>1.5を満たす場合に切削工具の耐摩耗性および耐欠損性が最も向上していることがわかる。
実施例21、22の結果より、第2硬質相の平均粒子径が0.05μm以上2.0μm以下であるとき、切削工具の耐摩耗性および耐欠損性がより向上することがわかる。平均粒子径が小さすぎると、高温での耐摩耗性が低下し、平均粒子径が大きすぎると、耐欠損性が低下しやすくなる。
また、実施例21、22の結果より、基材内部における第2硬質相の量が、面積比率で0.01%以上10%以下であるときに、切削工具の耐摩耗性および耐欠損性がより向上することがわかる。第2硬質相が少なすぎると、高温での耐摩耗性が低下し、大きすぎると、耐欠損性が低下しやすくなる。
実施例1〜14は、結合相の量(Co粉末、Ni粉末および結合相粉末の合計)が比較例101、102および104〜110と同じであるが、0.01≦2a/b≦0.5を満たしており、高い耐欠損性を維持したまま、耐摩耗性が向上していることがわかる。
実施例15〜19は、結合相の量(Co粉末、Ni粉末および結合相粉末の合計)が比較例103と同じであるが、0.01≦2a/b≦0.5を満たしており、耐欠損性を維持したまま、耐摩耗性が向上していることがわかる。
Alを含まない比較例101〜103は、第2硬質相を含まず、耐摩耗性が低い。比較例103は、比較例101および102よりも第1硬質相が微粒で、超硬合金が高硬度および低靱性であることから、耐摩耗性がやや高くなっている。Alの含有量が少ない比較例104は、0.01≦2a/b≦0.5を満たさず、耐摩耗性および耐欠損性の向上はみられない。また、Alの含有量が多い比較例105は、第2硬質相を含まない表面層を有さず、耐欠損性が低下する。
比較例106〜111は、実施例1〜14と同じ結合相の組成であるが、焼結条件が異なり、0.01≦2a/b≦0.5を満たさない。これらの比較例は、耐摩耗性の向上が認められない、または、耐欠損性の著しい低下がみられ、耐欠損性と耐摩耗性の向上の両立することができない。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した実施の形態ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。

Claims (6)

  1. 第1硬質相、第2硬質相および結合相を備える超硬合金からなる基材であって、
    前記第1硬質相はWC粒子からなり、
    前記第2硬質相はAlからなり、
    前記結合相は、CoおよびNiから選ばれる少なくとも1種の金属を含み、
    前記基材は表面に前記第2硬質相を含まない表面層を有し、前記表面層の厚みaと、前記基材の厚みbとが、0.01≦2a/b≦0.50を満たす、基材。
  2. 前記結合相は、CoおよびNiから選ばれる少なくとも1種の金属と、Alと、Cと、を含むAl結合相を含み、
    前記基材の任意の断面において、前記表面層の面積中に占めるAl結合相の面積比率cと、前記表面層以外の前記基材内部の面積中に占めるAl結合相の面積比率dとが、c/d≧1.0を満たす、請求項1に記載の基材。
  3. 前記Al結合相は、さらにWを含む、請求項2に記載の基材。
  4. 周期表4族元素、5族元素および6族元素からなる群より選ばれる少なくとも1種の金属と、C,N,OおよびBからなる群より選ばれる少なくとも1種の元素との化合物、または、その固溶体からなる第3硬質相をさらに含む、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の基材。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の基材を備える切削工具。
  6. 前記基材の表面の少なくとも一部に被膜を備える、請求項5に記載の切削工具。
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