JP2019151151A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】耐偏摩耗性能を維持しつつ氷雪上性能を向上させる。【解決手段】トレッド部2は、タイヤ周方向に延在してタイヤ幅方向に並んで設けられた複数の周方向主溝22と、周方向主溝22によって区画された陸部列23ce、23m1、23s1等と、タイヤ幅方向に延在し、上記陸部列を貫通するラグ溝24と、ステップ形状を有する周方向細溝26とを備え、ラグ溝24と周方向主溝22とによってブロックBBが形成されており、周方向細溝26はブロックBBをタイヤ周方向に貫通し、周方向細溝26により一対の小ブロックBが形成されており、ラグ溝24は、複数の屈曲部を有するステップ形状であり、ラグ溝24の周方向主溝22への開口端における小ブロックBの角部同士を結ぶ直線のうちタイヤ周方向の長さが最も長い直線に対する複数の屈曲部それぞれのオーバーラップ量が−1mm以上3mm以下である。【選択図】図2

Description

本発明は、空気入りタイヤに関する。
トレッド踏面に形成した複数のブロック列のそれぞれのブロックにサイプを配置してなる、例えばトラック・バス用のスタッドレスタイヤとして、特許文献1が知られている。特許文献1に記載の空気入りタイヤは、タイヤ赤道線に最も近接して位置する2列のブロック列の相互間で、トレッド周方向に、ブロックのトレッド周方向長さを1ピッチとして約半ピッチ分ずらして配置した複数本のラグ溝を備え、各ブロックに、トレッド幅方向に延在する少なくとも一本のクローズドサイプを設けている。
特許第5840874号公報
特許文献1に記載の空気入りタイヤは、ブロックに設けたクローズドサイプの長さを調整したものであり、偏摩耗の発生を抑制しつつ氷上性能と雪上性能とをバランス良く向上させるうえで改善の余地がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、その目的はより耐偏摩耗性能を維持しつつ氷上性能と雪上性能とを向上させることができる空気入りタイヤを提供することである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明のある態様による空気入りタイヤは、タイヤ周方向に延在してタイヤ幅方向に並んで設けられた複数の周方向主溝と、前記周方向主溝によって区画された少なくとも1つの陸部列と、タイヤ幅方向に延在し、前記陸部列を貫通するラグ溝と、ステップ形状を有する周方向細溝とを備え、前記ラグ溝と前記周方向主溝とによってブロックが形成されており、前記周方向細溝は、前記ブロックをタイヤ周方向に貫通し、前記周方向細溝により一対の小ブロックが形成されており、前記ラグ溝は、複数の屈曲部を有するステップ形状であり、前記ラグ溝の前記周方向主溝への開口端における前記一対の小ブロックの角部同士を結ぶ直線のうちタイヤ周方向の長さが最も長い直線に対する前記複数の屈曲部それぞれのオーバーラップ量が−1mm以上3mm以下である。
前記陸部列は、タイヤ赤道面を通るセンター陸部の陸部列と、前記センター陸部の隣の陸部列とを含み、前記一対の小ブロックそれぞれに少なくとも1つ設けられたオープンサイプをさらに備え、前記センター陸部の陸部列の前記オープンサイプのタイヤ幅方向長さは、前記センター陸部の隣の陸部列の前記オープンサイプのタイヤ幅方向長さより短いことが好ましい。
少なくとも1つの陸部において、前記オープンサイプが前記小ブロックのタイヤ幅方向に最大幅となる位置に開口しており、かつ、少なくとも1つの陸部において、前記オープンサイプが前記小ブロックのタイヤ幅方向に最大幅ではない位置に開口していることが好ましい。
タイヤ幅方向の最外側に位置する最外周方向主溝より外側の陸部におけるタイヤ周方向に対する前記ラグ溝の延在方向の角度は、前記最外周方向主溝より内側の陸部におけるタイヤ周方向に対する前記ラグ溝の延在方向の角度よりも大きいことが好ましい。
タイヤ幅方向の最外側に位置するショルダー陸部と、前記ショルダー陸部に設けられてタイヤ幅方向に延在するショルダーラグ溝とをさらに備え、前記ショルダーラグ溝は前記ショルダー陸部を貫通していないことが好ましい。
前記周方向主溝のタイヤ幅方向の両側に位置する陸部列同士のタイヤ幅方向の最大距離の、前記周方向主溝のシースルー幅に対する比は、1.2以上2.4以下で、前記周方向主溝のシースルー幅は4mm以上8mm以下であることが好ましい。
前記周方向細溝の溝深さは、前記周方向主溝の溝深さの70%以上80%以下であることが好ましい。
前記ラグ溝の溝深さは、前記周方向主溝の溝深さの60%以上90%以下であることが好ましい。
タイヤ幅方向の最外側に位置するショルダー陸部に設けられ、かつ、互いに溝幅の異なる第1のラグ溝と第2のラグ溝をさらに含み、前記第1のラグ溝と前記第2のラグ溝とが交互にタイヤ周方向に配置されていることが好ましい。
前記小ブロックは、オープンサイプによって分割された部分にそれぞれ設けられたクローズドサイプをさらに備え、前記オープンサイプは3次元形状であることが好ましい。
前記オープンサイプは、タイヤ幅方向に4つ以上の屈曲部を有し、かつ、溝深さ方向に4個以上の屈曲部を有し、前記オープンサイプの溝深さは、前記周方向主溝の溝深さの50%以上70%以下であることが好ましい。
前記オープンサイプは、屈曲部と、溝底部と、前記屈曲部と前記溝底部との間に設けられた直線部とを含み、前記溝底部は、前記直線部よりも広い溝幅を有し、前記オープンサイプは、前記小ブロックの摩耗によって前記屈曲部が消失すると直線形状になり、さらに摩耗すると前記直線部よりも溝幅が大きくなることが好ましい。
前記クローズドサイプは、タイヤ幅方向に4つ以上の屈曲部を有し、前記クローズドサイプの溝深さは、前記オープンサイプの溝深さよりも浅いことが好ましい。
前記ラグ溝の溝幅の、前記小ブロックの最大周方向長さに対する比が、0.15以上0.3以下であることが好ましい。
前記陸部列それぞれのタイヤ幅方向の長さは、トレッド接地幅に対して10%以上25%以下であることが好ましい。
本発明にかかる空気入りタイヤは、より耐偏摩耗性能を維持しつつ氷上性能と雪上性能とを向上させることができる。
図1は、本実施形態に係る空気入りタイヤの子午断面図である。 図2は、本実施形態に係る空気入りタイヤのトレッド面を示す平面図である。 図3Aは、センターブロック列のラグ溝の例を示す図である。 図3Bは、センターブロック列のラグ溝の例を示す図である。 図4Aは、ミドルブロック列のラグ溝の例を示す図である。 図4Bは、ミドルブロック列のラグ溝の例を示す図である。 図5は、センターブロック列に含まれるブロックの例を示す図である。 図6は、ミドルブロック列に含まれるブロックの例を示す図である。 図7は、センターブロック列とミドルブロック列との間のシースルー幅を示す図である。 図8は、ミドルブロック列とショルダーブロック列との間のシースルー幅を示す図である。 図9Aは、オープンサイプの形状を説明する図である。 図9Bは、オープンサイプの形状を説明する図である。 図10Aは、オープンサイプを有する小ブロックの摩耗による踏面の変化の例を示す図である。 図10Bは、オープンサイプを有する小ブロックの摩耗による踏面の変化の例を示す図である。 図10Cは、オープンサイプを有する小ブロックの摩耗による踏面の変化の例を示す図である。 図10Dは、オープンサイプを有する小ブロックの摩耗による踏面の変化の例を示す図である。
以下に、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、この実施形態の構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。また、この実施形態に記載された複数の変形例は、当業者自明の範囲内にて任意に組み合わせが可能である。また、一部の構成要素を用いない場合もある。
図1は、本実施形態に係る空気入りタイヤ1の子午断面図である。図2は、本実施形態に係る空気入りタイヤ1のトレッド面を示す平面図である。
以下の説明において、タイヤ径方向とは、空気入りタイヤ1の回転軸(図示せず)と直交する方向をいい、タイヤ径方向内側とはタイヤ径方向において回転軸に向かう側、タイヤ径方向外側とはタイヤ径方向において回転軸から離れる側をいう。また、タイヤ周方向とは、前記回転軸を中心軸とする周り方向をいう。また、タイヤ幅方向とは、前記回転軸と平行な方向をいい、タイヤ幅方向内側とはタイヤ幅方向においてタイヤ赤道面(タイヤ赤道線)CLに向かう側、タイヤ幅方向外側とはタイヤ幅方向においてタイヤ赤道面CLから離れる側をいう。タイヤ赤道面CLとは、空気入りタイヤ1の前記回転軸に直交するとともに、空気入りタイヤ1のタイヤ幅の中心を通る平面である。タイヤ幅は、タイヤ幅方向の外側に位置する部分同士のタイヤ幅方向における幅、つまり、タイヤ幅方向においてタイヤ赤道面CLから最も離れている部分間の距離である。タイヤ赤道線とは、タイヤ赤道面CL上にあって空気入りタイヤ1のタイヤ周方向に沿う線をいう。本実施形態では、タイヤ赤道線にタイヤ赤道面と同じ符号「CL」を付す。
図1に示すように、本実施形態にかかる空気入りタイヤ1は、トレッド部2と、そのタイヤ幅方向両外側のショルダー部3と、各ショルダー部3から順次連続するサイドウォール部4およびビード部5とを有している。また、この空気入りタイヤ1は、カーカス層6と、ベルト層7とを含み構成されている。
トレッド部2は、ゴム材(トレッドゴム)からなり、空気入りタイヤ1のタイヤ径方向の最も外側で露出し、その表面が空気入りタイヤ1の輪郭となる。トレッド部2の外周表面、つまり、走行時に路面と接触する踏面には、トレッド面21が形成されている。トレッド面21は、タイヤ周方向に延在する複数(本実施形態では4本)の周方向主溝22が設けられている。そして、トレッド面21は、これら複数の周方向主溝22により、タイヤ周方向に沿って延在し、タイヤ幅方向に複数(本実施形態では5本)並ぶリブ状の陸部20ce、20m1、20m2、20s1、20s2(以下、総称して陸部20と呼ぶことがある)が形成されている。陸部20は、タイヤ周方向に延在する周方向細溝26を有する。
また、図2に示すように、トレッド面21は、各陸部20において、タイヤ周方向に延在する周方向主溝22に交差する方向に延在するラグ溝24、25が設けられている。これにより、陸部20は、ラグ溝24、25によってタイヤ周方向で複数のブロックBBに分割されたブロック列23ce、23m1、23m2、23s1、23s2(以下、総称してブロック列23と呼ぶことがある)として形成されている。このため、陸部20は、周方向溝によって区画されたブロック列23を有する。ブロック列23には、複数のラグ溝24、25によって区画されるブロックBBがタイヤ周方向に沿って複数並んでおり、このブロック列23がタイヤ幅方向に複数並んで配置される。また、タイヤ幅方向最外側に設けられたリブ状の陸部20s1、20s2には、ラグ溝29、30が設けられている。ブロック列23には、タイヤ周方向に延在する周方向細溝26が設けられている。周方向主溝22および周方向細溝26は、タイヤ周方向に延在する周方向溝である。周方向細溝26は、ブロックBBの間をタイヤ周方向に貫通している。周方向細溝26によって、一対の小ブロックBが形成されている。
ショルダー部3は、トレッド部2のタイヤ幅方向両外側の部位である。また、サイドウォール部4は、空気入りタイヤ1におけるタイヤ幅方向の最も外側に露出したものである。また、ビード部5は、ビードコア51とビードフィラー52とを有する。ビードコア51は、スチールワイヤであるビードワイヤをリング状に巻くことにより形成されている。ビードフィラー52は、カーカス層6のタイヤ幅方向端部がビードコア51の位置でタイヤ幅方向外側に折り返されることにより形成された空間に配置されるゴム材である。
カーカス層6は、各タイヤ幅方向端部が、一対のビードコア51でタイヤ幅方向内側からタイヤ幅方向外側に折り返され、かつタイヤ周方向にトロイド状に掛け回されてタイヤの骨格を構成するものである。このカーカス層6は、タイヤ周方向に対する角度がタイヤ子午線方向に沿いつつタイヤ周方向にある角度を持って複数並設されたカーカスコード(図示せず)が、コートゴムで被覆されたものである。カーカスコードは、スチールまたは有機繊維(ポリエステルやレーヨンやナイロンなど)からなる。
ベルト層7は、例えば、4層のベルト71、72、73、74を積層した多層構造をなし、トレッド部2においてカーカス層6の外周であるタイヤ径方向外側に配置され、カーカス層6をタイヤ周方向に覆うものである。ベルト71、72、73、74は、タイヤ周方向に対して所定の角度で複数並設されたコード(図示せず)が、コートゴムで被覆されたものである。コードは、スチールまたは有機繊維(ポリエステルやレーヨンやナイロンなど)からなる。
この空気入りタイヤ1は、スタッドレスタイヤとして適用される。このため、トレッド面21を構成する陸部20の表面に、クローズドサイプ27、オープンサイプ28が形成されている。クローズドサイプ27、オープンサイプ28は、幅が1mm未満の溝である。
図2において、タイヤ赤道面CLに最も近い2本の周方向主溝22の間に位置するブロック列をセンターブロック列23ceと呼ぶ。タイヤ接地端部Tに最も近い周方向主溝22とタイヤ接地端部Tとの間に位置するブロック列をショルダーブロック列23s1、23s2と呼ぶ。センターブロック列23ceとショルダーブロック列23s1、23s2との間に位置するブロック列をミドルブロック列23m1、23m2と呼ぶ。
また、センターブロック列23ceのタイヤ幅方向の幅Wce、ミドルブロック列23m1、23m2のタイヤ幅方向の幅Wm1、Wm2、ショルダーブロック列23s1、23s2のタイヤ幅方向の幅Ws1、Ws2は、それぞれ、トレッド接地幅WHに対して10%以上25%以下であることが好ましい。各幅Wce、Wm1、Wm2、Ws1、Ws2がトレッド接地幅WHに対して10%未満であると氷上性能および雪上性能は向上するが耐偏摩耗性能が悪化し、25%より大きいと、耐偏摩耗性能は向上するが氷上性能および雪上性能は悪化する。なお、各幅Wce、Wm1、Wm2、Ws1、Ws2の端部は、周方向主溝22の最大幅位置である。各幅Wce、Wm1、Wm2、Ws1、Ws2は、周方向細溝26を含む幅である。
トレッド接地幅とは、空気入りタイヤを正規リムにリム組みして、正規内圧を充填して、平面上に垂直に置いて、正規荷重を加えた負荷状態のときに測定される、タイヤ幅方向に関する接地幅の最大値をいう。なお、正規リムとは、JATMAで規定する「標準リム」、TRAで規定する「Design Rim」、あるいはETRTOで規定する「Measuring Rim」である。また、正規内圧とは、JATMAで規定する「最高空気圧」、TRAで規定する「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に記載の最大値、あるいはETRTOで規定する「INFLATION PRESSURES」である。正規荷重とは、JATMAで規定する「最大負荷能力」、TRAで規定する「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に記載の最大値、あるいはETRTOで規定する「LOAD CAPACITY」である。
図2に示すように、ショルダー陸部20s1、20s2は、複数のラグ溝29、30を有する。ラグ溝29とラグ溝30とは、互いに溝幅が異なる。ラグ溝29とラグ溝30とは、交互にタイヤ周方向に配置されている。つまり、ショルダー陸部20s1、20s2は、互いに溝幅が異なる第1のラグ溝29と第2のラグ溝30とを含み、第1のラグ溝29と第2のラグ溝30とが交互にタイヤ周方向に配置されている。このようにショルダー陸部にラグ溝を配置することにより、耐偏摩耗性能を維持しつつ氷雪上性能を向上させることができる。
(ラグ溝)
図3Aおよび図3Bは、センターブロック列23ceのラグ溝24の例を示す図である。図4Aおよび図4Bは、ミドルブロック列23m1のラグ溝24の例を示す図である。
図3Aに示すように、センターブロック列23ceのラグ溝24はステップ形状を有する。ステップ形状とは、屈曲部が2ヶ所以上ある階段形状である。図3Aにおいて、ラグ溝24は、タイヤ幅方向に延びる部分24Aおよび24Bと、それらを結びタイヤ周方向に延びる部分24Cとを有する。部分24Aと部分24Cとの接続部分、および、部分24Bと部分24Cとの接続部分が屈曲部であり、屈曲の内側の角部を角部C2とする。
ここで、タイヤ幅方向に延びる部分24A、24Bそれぞれの溝中心線に沿った直線241、242を仮想する。このとき、直線241と直線242とは略平行であり、両者を延ばした場合に直線241と直線242とのなす角度は、±5度以内である。タイヤ幅方向に延びる部分24Aおよび24Bの溝幅WLは、5mm以上9mm以下であることが好ましい。また、タイヤ周方向に延びる部分24Cの溝幅Wcは、5mm以上9mm以下であることが好ましい。なお、部分24A、24Bは、緩やかにカーブしている部分を有していてもよい。
図4Aに示すように、ミドルブロック列23m1のラグ溝24もステップ形状を有し、屈曲部が2ヶ所以上ある階段形状である。図4Aにおいて、ラグ溝24は、タイヤ幅方向に延びる部分24Aおよび24Bと、それらを結びタイヤ周方向に延びる部分24Cとを有する。部分24Aと部分24Cとの接続部分、および、部分24Bと部分24Cとの接続部分が屈曲部であり、屈曲の内側の角部を角部C2とする。ここで、タイヤ幅方向に延びる部分24A、24Bそれぞれの溝中心線に沿った直線241、242を仮想する。このとき、直線241と直線242とは略平行であり、両者を延ばした場合に直線241と直線242とのなす角度は、±5度以内である。タイヤ幅方向に延びる部分24Aおよび24Bの溝幅WLは、5mm以上9mm以下であることが好ましい。また、タイヤ周方向に延びる部分24Cの溝幅Wcは、5mm以上9mm以下であることが好ましい。なお、部分24A、24Bは、緩やかにカーブしている部分を有していてもよい。
なお、ミドルブロック列23m2のラグ溝24についても、ミドルブロック列23m1のラグ溝24と同様のステップ形状である。
(オーバーラップ量)
図3Aに戻り、センターブロック列23ceのラグ溝24の周方向主溝22への開口端の4つの角部C1のうちの2つを結ぶ直線を仮想する場合、図3A中の直線24sはタイヤ周方向の長さが最も長い直線である。直線24sに対する複数の屈曲部それぞれのオーバーラップ量Woは−1mm以上3mm以下である。
図3Aは、オーバーラップ量Woが負の値である場合を示す。オーバーラップ量Woが負の値である場合、直線24sに角部C2が重なっていない状態である。この場合、直線24sに沿って、ラグ溝24はシースルー形状を有している。例えば、オーバーラップ量Woが−1mmであれば、シースルーの幅は1mmである。
図3Bは、オーバーラップ量Woが正の値である場合を示す。オーバーラップ量Woが正の値である場合、直線24sに角部C2が重なっている状態である。この場合、ラグ溝24はシースルー形状を有していない。
また、図4Aにおいて、ミドルブロック列23m1のラグ溝24の周方向主溝22への開口端の4つの角部C1のうちの2つを結ぶ直線を仮想する場合、図4A中の直線24sはタイヤ周方向の長さが最も長い直線である。直線24sに対する複数の屈曲部それぞれのオーバーラップ量Woは−1mm以上3mm以下である。
図4Aは、オーバーラップ量Woが負の値である場合を示す。オーバーラップ量Woが負の値である場合、直線24sに角部C2が重なっていない状態である。この場合、直線24sに沿って、ラグ溝24はシースルー形状を有している。例えば、オーバーラップ量Woが−1mmであれば、シースルーの幅は1mmである。
図4Bは、オーバーラップ量Woが正の値である場合を示す。オーバーラップ量Woが正の値である場合、直線24sに角部C2が重なっている状態である。この場合、ラグ溝24はシースルー形状を有していない。
なお、ミドルブロック列23m2のオーバーラップ量についても、ミドルブロック列23m1の場合と同様である。
(センターブロック列、ミドルブロック列のブロック)
図5は、センターブロック列23ceに含まれるブロックBBの例を示す図である。ブロックBBは、略L字形状の小ブロックBを組み合わせた形状になっている。図5において、周方向細溝26は、ブロックBBをタイヤ周方向に貫通している。周方向細溝26により一対の小ブロックBが形成されている。周方向細溝26は、ステップ形状を有している。ステップ形状とは、屈曲部が2ヶ所以上ある階段形状である。周方向細溝26は、タイヤ周方向に延びる部分26Aおよび26Bと、それらを結ぶ部分26Cとを有する。部分26Aと部分26Cとの接続部分、および、部分26Bと部分26Cとの接続部分が屈曲部である。部分26Cの延在方向のタイヤ周方向に対する角度θは、40度以上80度以下である。角度θがこの範囲内であれば、耐偏摩耗性能を維持しつつ氷雪上性能を向上させることができる。
小ブロックBのタイヤ周方向の長さLBに対する、タイヤ幅方向の長さWBの比WB/LBは、例えば、0.4以上0.8以下である。図5において、比WB/LBがこの範囲内であれば、耐偏摩耗性能を維持しつつ氷雪上性能を向上させることができる。
図5において、小ブロックBは、角部C1、C2、C3およびC4を有する。角部C3は、小ブロックBの周方向主溝22側の最大幅位置である。角部C1から角部C3までのタイヤ周方向の長さLM1の、タイヤ周方向の長さLBに対する比LM1/LBは、例えば、0.5以上0.7以下である。また、角部C1から角部C4までのタイヤ周方向の長さLM2の、タイヤ周方向の長さLBに対する比LM2/LBは、例えば、0.7以上1.0以下である。比LM1/LBおよび比LM2/LBがこの範囲内の値であれば、耐偏摩耗性能を維持しつつ氷雪上性能を向上させることができる。
小ブロックBは、オープンサイプ28を少なくとも1つ有する。角部C1からオープンサイプ28の一方の端部までのタイヤ周方向の長さL1の、タイヤ周方向の長さLBに対する比L1/LBは、例えば、0.3以上0.5以下である。また、角部C1からオープンサイプ28の他方の端部までのタイヤ周方向の長さL2の、タイヤ周方向の長さLBに対する比L2/LBは、例えば、0.4以上0.7以下である。比L1/LBおよび比L2/LBがこの範囲内であれば、耐偏摩耗性能を維持しつつ氷雪上性能を向上させることができる。
図6は、ミドルブロック列23m1に含まれるブロックBBの例を示す図である。ブロックBBは、略L字形状の小ブロックBを組み合わせた形状になっている。図6において、周方向細溝26は、ブロックBBをタイヤ周方向に貫通している。周方向細溝26により一対の小ブロックBが形成されている。周方向細溝26は、ステップ形状を有している。周方向細溝26は、タイヤ周方向に延びる部分26Aおよび26Bと、それらを結ぶ部分26Cとを有する。部分26Aと部分26Cとの接続部分、および、部分26Bと部分26Cとの接続部分が屈曲部である。部分26Cの延在方向のタイヤ周方向に対する角度θは、40度以上80度以下である。角度θがこの範囲内であれば、耐偏摩耗性能を維持しつつ氷雪上性能を向上させることができる。
小ブロックBのタイヤ周方向の長さLBに対する、タイヤ幅方向の長さWBの比WB/LBは、例えば、0.4以上0.8以下である。図6において、比WB/LBがこの範囲内であれば、耐偏摩耗性能を維持しつつ氷雪上性能を向上させることができる。
図6において、小ブロックBは、角部C1、C2、C3およびC4を有する。角部C3は、小ブロックBの周方向主溝22側の最大幅位置である。角部C1から角部C3までのタイヤ周方向の長さLM1の、タイヤ周方向の長さLBに対する比LM1/LBは、例えば、0.3以上0.5以下である。また、角部C1から角部C4までのタイヤ周方向の長さLM2の、タイヤ周方向の長さLBに対する比LM2/LBは、例えば、0.7以上1.0以下である。比LM1/LBおよび比LM2/LBがこの範囲内の値であれば、耐偏摩耗性能を維持しつつ氷雪上性能を向上させることができる。
小ブロックBは、オープンサイプ28を少なくとも1つ有する。角部C1からオープンサイプ28の一方の端部までのタイヤ周方向の長さL1は長さLM1と一致する。長さL1の、タイヤ周方向の長さLBに対する比L1/LBは、例えば、0.3以上0.5以下である。また、角部C1からオープンサイプ28の他方の端部までのタイヤ周方向の長さL2の、タイヤ周方向の長さLBに対する比L2/LBは、例えば、0.4以上0.7以下である。比L1/LBおよび比L2/LBがこの範囲内の値であれば、耐偏摩耗性能を維持しつつ氷雪上性能を向上させることができる。
ところで、図5および図6において、センター陸部20ceのセンターブロック列23ceのオープンサイプ28のタイヤ幅方向の長さL28は、センター陸部20ceの隣のミドル陸部20m1のミドルブロック列23m1のオープンサイプ28のタイヤ幅方向の長さL28より短い。そして、図2に示すように、オープンサイプ28の長さは、センター陸部20ce、ミドル陸部20m1のミドルブロック列23m1、ショルダー陸部20s1のショルダーブロック列23s1の順序で徐々に長くなる。また、オープンサイプ28の長さは、センター陸部20ce、ミドル陸部20m2のミドルブロック列23m2、ショルダー陸部20s2のショルダーブロック列23s2の順序で徐々に長くなる。各陸部のオープンサイプ28のタイヤ幅方向の長さL28が上記の関係であれば、車両のトラクションに寄与する度合いの大きいセンター陸部20ceにおいて、長さL28が短いため、耐偏摩耗性能を維持しつつ氷雪上性能を向上させることができる。
(オープンサイプの位置)
ここで、図5および図6において、小ブロックBのタイヤ幅方向の長さWBが、センターブロック列23ceに含まれる小ブロックBと、ミドルブロック列23m1に含まれる小ブロックBとでほぼ同じである場合を考える。その場合、角部C3の位置が小ブロックBのタイヤ幅方向の最大幅位置となる。このため、図6に示す、ミドルブロック列23m1に含まれる小ブロックBは、タイヤ幅方向の最大幅位置に開口するオープンサイプ28を有している。ミドルブロック列23m2についても、ミドルブロック列23m1の場合と同様である。一方、図5に示す、センターブロック列23ceに含まれる小ブロックBは、タイヤ幅方向の最大幅位置以外の位置に開口するオープンサイプ28を有している。つまり、少なくとも1つの陸部において、オープンサイプ28が小ブロックBのタイヤ幅方向に最大幅となる位置に開口しており、かつ、少なくとも1つの陸部において、オープンサイプ28が小ブロックBのタイヤ幅方向に最大幅ではない位置に開口している。そして、図5に示すセンターブロック列23ceは、小ブロックBの最大幅位置とオープンサイプ28の開口位置とのタイヤ周方向の距離は、長さLM1と長さL1との差である。一方、図6に示すミドルブロック列23m1は、小ブロックBの最大幅位置とオープンサイプ28の開口位置とのタイヤ周方向の距離が一致している。すなわち、長さLM1と長さL1とが等しい。したがって、小ブロックBの最大幅位置とオープンサイプ28の開口位置との距離は、センターブロック列23ceの方が、隣接するミドルブロック列23m1よりも離れている。小ブロックBの最大幅位置とオープンサイプ28の開口位置とがこの関係であることにより、氷雪上性能と耐偏摩耗性能とをバランスよく、向上させることができる。
(陸部間のシースルー幅など)
図7は、センターブロック列23ceとミドルブロック列23m1との間のシースルー幅を示す図である。図7において、周方向主溝22のタイヤ幅方向の両側に、ブロック列23が位置している。周方向主溝22はシースルー構造になっている。シースルー構造とは、周方向主溝22をタイヤ周方向に投影したときに連続空間が形成されている構造である。このシースルー部分のタイヤ幅方向の距離が周方向主溝22の溝幅となる。周方向主溝22のタイヤ幅方向の両側に位置するセンターブロック列23ceとミドルブロック列23m1とのタイヤ幅方向の最大距離W1の、周方向主溝22のシースルー幅Ws1に対する比は、1.2以上2.4以下であることが好ましい。また、図7において、周方向主溝22のシースルー幅Ws1は4mm以上8mm以下であることが好ましい。この数値範囲であれば、耐偏摩耗性能を維持しつつ氷雪上性能を向上させることができる。
図8は、ミドルブロック列23m1とショルダーブロック列23s1との間のシースルー幅を示す図である。図8において、周方向主溝22のタイヤ幅方向の両側に位置するミドルブロック列23m1とショルダーブロック列23s1とのタイヤ幅方向の最大距離W2の、周方向主溝22のシースルー幅Ws2に対する比は、1.2以上2.4以下であることが好ましい。また、図8において、周方向主溝22のシースルー幅Ws2は4mm以上8mm以下であることが好ましい。この数値範囲であれば、耐偏摩耗性能を維持しつつ氷雪上性能を向上させることができる。
ところで、図7において、タイヤ周方向に対する、センターブロック列23ceのラグ溝24の延在方向の角度θcは、70°以上85°以下が好ましい。また、タイヤ周方向に対する、ミドルブロック列23m1のラグ溝24の延在方向の角度θmは、70°以上85°以下が好ましい。図8において、タイヤ周方向に対する、ショルダーブロック列23s1のラグ溝25の延在方向の角度θsは、75°以上90°以下であることが好ましい。
ここで、タイヤ幅方向の最外側に位置する最外周方向主溝22より外側の陸部であるショルダーブロック列23s1におけるタイヤ周方向に対するラグ溝25の延在方向の角度θsは、最外周方向主溝22より内側の陸部であるミドルブロック列23m1、センターブロック列23ceにおけるタイヤ周方向に対するラグ溝24の延在方向の角度θm、θcよりも大きい。このような角度の関係であれば、耐偏摩耗性能と氷雪上性能とをバランスよく向上させることができる。ショルダーブロック列23s2のラグ溝25についても、ミドルブロック列23m2、センターブロック列23ceのラグ溝24との関係について同様である。
なお、図8に示すように、ショルダーブロック列23s1におけるラグ溝25は、周方向主溝22に対して貫通しているが、貫通せずにショルダー陸部20s1内で終端していてもよい。ショルダーブロック列23s1におけるラグ溝25が周方向主溝22に対して貫通していない場合、耐偏摩耗性能と氷雪上性能とをバランスよく向上させることができる。ショルダーブロック列23s2におけるラグ溝25についても同様である。
(ブロックとサイプ)
図5に戻り、ブロックBBにおいて隣接する小ブロックBは、周方向細溝26によってタイヤ幅方向に区画されている。ブロックBBが周方向細溝26によってタイヤ幅方向に区画されて、小ブロックBに分断されていることにより、トレッドの接地時に小ブロックBにかかる力が分散し、耐偏摩耗性能が向上する。
各小ブロックBは、オープンサイプ28を有する。オープンサイプ28は、周方向細溝26に一端が開口し、周方向主溝22に他端が開口する。オープンサイプ28はタイヤ幅方向に4つ以上の屈曲部を有することが好ましい。オープンサイプ28はタイヤ幅方向の屈曲部が4つ未満(つまり3つ以下)である場合、ブロック剛性の低下を抑える効果が低く、かつエッジ成分を増やす効果が低いため、好ましくない。
各小ブロックBはオープンサイプ28によって、複数の部分に分割される。本例では、2つのオープンサイプ28によって、2つの部分Ba、Bbに分割される。オープンサイプ28によって複数に分割された部分Ba、Bbは、それぞれ、クローズドサイプ27を有する。
クローズドサイプ27は、タイヤ幅方向に4個以上の屈曲部を有する。複数に分割された部分Ba、Bbそれぞれにクローズドサイプ27を設けているため、3次元形状を有するオープンサイプ28とクローズドサイプ27とによって、耐偏摩耗性能を維持しつつ氷上性能および雪上性能を向上させることができる。
ここで、オープンサイプ28の少なくとも一部は3次元形状であることが好ましい。ここで、サイプが3次元形状であるとは、サイプが溝深さ方向に屈曲等して延びることを意味する。オープンサイプ28が3次元形状であることにより、ブロック剛性の低下を抑えることができ、かつエッジ成分を増やすことができるため、耐偏摩耗性能を維持しつつ氷上性能および雪上性能を向上させることができる。
(オープンサイプ)
図9Aおよび図9Bは、オープンサイプ28の形状を説明する図である。図9Aは、図5および図6のA−A部の断面を示す図である。図9Bは、図5および図6のB−B部の断面を示す図である。図9Aに示すように、オープンサイプ28は、深さ方向に屈曲部K11、K12、K13、K14およびK15を有する。また、図9Bに示すように、オープンサイプ28は、深さ方向に屈曲部K21、K22、K23、K24およびK25を有する。図9Aおよび図9Bから理解できるように、屈曲部K11と屈曲部K21とは、屈曲の方向が互いに逆向きになっている。屈曲部K12と屈曲部K22、屈曲部K13と屈曲部K23、屈曲部K14と屈曲部K24、屈曲部K15と屈曲部K25、についても同様に、屈曲の方向が互いに逆向きになっている。オープンサイプ28は溝深さ方向に4つ以上の屈曲部を有することが好ましい。オープンサイプ28は溝深さ方向の屈曲部が4つ未満(つまり3つ以下)である場合、ブロック剛性の低下を抑える効果が低く、かつエッジ成分を増やす効果が低いため、好ましくない。
また、図9Aに示すように、オープンサイプ28の、屈曲部K15より深い部分は、一定幅のまま屈曲しない直線部T1と、溝容積が広がった溝底部R1とを含む。図9Bに示すように、オープンサイプ28の、屈曲部K25より深い部分は、一定幅のまま屈曲しない直線部T2と、溝容積が広がった溝底部R2とを含む。直線部T1と直線部T2とが同じ形状であれば、オープンサイプ28の直線部T1および直線部T2の部分は平板状の空間になる。溝底部R1と溝底部R2とが同じ形状の円形であれば、オープンサイプ28の溝底部R1および溝底部R2の部分は円筒状の空間になる。
図9Aおよび図9Bに示すように、オープンサイプ28は、屈曲領域HKと、直線領域HTと、溝底領域HRとから構成される。図9Aを参照すると、屈曲領域HKは、屈曲部K11、K12、K13、K14およびK15を含む。直線領域HTは、直線部T1を含む。溝底領域HRは、溝底部R1を含む。図9Bを参照すると、屈曲領域HKは、屈曲部K21、K22、K23、K24およびK25を含む。直線領域HTは、直線部T2を含む。溝底領域HRは、溝底部R2を含む。
オープンサイプ28のタイヤ径方向の深さH28は、周方向主溝22の溝深さに対して、50%以上70%以下であることが好ましい。オープンサイプ28の溝深さが周方向主溝22の溝深さの50%より浅いと耐偏摩耗性能は向上するが、氷上性能および雪上性能が悪化する。オープンサイプ28の溝深さが周方向主溝22の溝深さの70%より深いと氷上性能および雪上性能は向上するが、耐偏摩耗性能が悪化する。
周方向主溝22の溝深さに対し50%の溝深さまで屈曲領域HKとしてもよいし、深さH28までのすべてを屈曲領域HKとしてもよい。オープンサイプ28の深さH28に対する、屈曲領域HK、直線領域HT、溝底領域HRの深さの比は、図9Aおよび図9Bに示す場合に限らない。例えば、屈曲領域HKが深さH28の60%以上80%以下であってもよい。また、直線領域HTが深さH28の0.5%以上2%以下であってもよい。直線領域HTと溝底領域HRとを合わせた深さが深さH28の70%以上90%以下であってもよい。
(ブロックの摩耗)
図10Aから図10Dは、図5、図6、図9Aおよび図9Bに示す形状を採用したオープンサイプ28を有する小ブロックBの摩耗による踏面の変化の例を示す図である。図10Aは小ブロックBが周方向主溝22の溝深さに対して0%以上40%未満摩耗した状態を示す図である。図10Aを参照すると、小ブロックBの摩耗は初期段階であるため、オープンサイプ28およびクローズドサイプ27の両方の形状を確認することができる。
図10Bは小ブロックBが周方向主溝22の溝深さに対して40%以上50%未満摩耗した状態を示す図である。図10Bに示す段階では、オープンサイプ28の形状を確認できるが、クローズドサイプ27の形状は確認できない。クローズドサイプ27の溝深さは、オープンサイプ28の溝深さよりも浅く、クローズドサイプ27の溝底まで摩耗すると図10Bに示すようにクローズドサイプ27の形状は確認できない。
図10Cは小ブロックBが周方向主溝22の溝深さに対して50%以上55%未満摩耗した状態を示す図である。図10Cに示す段階まで摩耗が進むと、図9Aおよび図9Bに示すオープンサイプ28の屈曲領域HKは摩耗して消失する。このため、図10Cに示す段階では、オープンサイプ28は、図9Aおよび図9Bに示す直線領域HTが確認できる。オープンサイプ28は、屈曲形状ではなく、直線形状として確認できる。
図10Dは小ブロックBが周方向主溝22の溝深さに対して55%以上65%以下摩耗した状態を示す図である。図10Dに示す段階まで摩耗が進むと、オープンサイプ28の、図9Aおよび図9Bに示す直線領域HTは摩耗して消失する。このため、図10Dに示す段階では、オープンサイプ28は、図9Aおよび図9Bに示す溝底領域HRが確認できる。溝底領域HRは、直線領域HTよりも溝幅が大きいため、オープンサイプ28は図10Cに示す段階よりも溝幅が広がった形状として確認できる。
図10Aから図10Dを参照して説明したように、オープンサイプ28は、小ブロックBの摩耗によって屈曲部が消失すると直線形状になる。オープンサイプ28は、さらに摩耗すると直線形状よりも溝幅が大きくなる。
(オープンサイプ、クローズドサイプの溝深さ)
クローズドサイプ27の溝深さは、オープンサイプ28の溝深さよりも浅いことが好ましい。クローズドサイプ27の溝深さがオープンサイプ28の溝深さより浅すぎると、耐偏摩耗性能は向上するが氷上性能および雪上性能が悪化する。クローズドサイプ27の溝深さがオープンサイプ28の溝深さより深すぎると氷上性能および雪上性能は向上するが、耐偏摩耗性能が悪化する。クローズドサイプ27の溝深さは、例えば、5mm以上15mm以下である。オープンサイプ28の溝深さは、例えば、6mm以上20mm以下である。
(ラグ溝の溝幅と小ブロックの最大周方向長さ)
図3Aおよび図4Aにおいて、ラグ溝24の溝幅をWLとし、複数の小ブロックBのうち、タイヤ周方向の長さが最大の小ブロックBのタイヤ周方向の長さすなわち最大周方向長さをLBmaxとする。このとき、ラグ溝24の溝幅WLの、小ブロックBの最大周方向長さLBmaxに対する比WL/LBmaxが0.15以上0.3以下であることが好ましい。
比WL/LBmaxが0.15より小さいと耐偏摩耗性能は良化するが、氷雪上性能は悪化する。比WL/LBmaxが0.3より大きいと氷雪上性能は良化するが、耐偏摩耗性能は悪化する。
(周方向細溝)
図2に示すように、周方向細溝26は、ステップ形状を有する。ステップ形状とは、屈曲部が2ヶ所以上ある階段形状である。周方向細溝26は、溝幅が例えば、1mm以上5mm以下である。周方向細溝26の溝深さは、周方向主溝22の70%から80%であることが好ましい。周方向細溝26の溝深さは、例えば、14mm以上16mm以下である。周方向細溝26の溝幅および溝深さを上記のようにすることで、耐偏摩耗性能を維持しつつ氷雪上性能を向上させることができる。
ラグ溝24の深さは、周方向主溝22の深さの60%以上90%以下であることが好ましく、70%以上80%以下であることがより好ましい。ラグ溝24の深さが周方向主溝22の深さの60%より浅いと耐偏摩耗性能は向上するが、氷上性能および雪上性能は悪化する。ラグ溝24の深さが周方向主溝22の深さの90%より深いと氷上性能および雪上性能は向上するが、耐偏摩耗性能は悪化する。
(まとめ)
空気入りタイヤのトレッド面のブロック列の連続するブロックにおいて、周方向細溝によりブロックをタイヤ周方向に貫通し一対の小ブロックを形成し、かつ、複数の屈曲部を有するステップ形状を有するラグ溝を形成し、ラグ溝の周方向主溝への開口端における一対の小ブロックの角部同士を結ぶ直線のうちタイヤ周方向の長さが最も長い直線に対する複数の屈曲部それぞれのオーバーラップ量が−1mm以上3mm以下であることにより、耐偏摩耗性能を維持しつつ氷上性能と雪上性能とを向上させることができる。
本実施例では、条件が異なる複数種類の空気入りタイヤについて、テストコース内にて、氷上性能(氷上制動性能)、雪上性能(雪上発進性能)および耐偏摩耗性能に関する性能試験が行われた(表1から表4を参照)。なお、すべて、主溝が4本の空気入りタイヤを用いた。
この性能試験では、タイヤサイズ275/80R22.5の重荷重用空気入りタイヤを、正規リムにリム組みし、正規内圧を充填して、2−D4(前2輪−後4駆動輪)の試験車両に装着した。
氷上性能の性能試験は、上記試験車両にて、平坦な氷上路面を時速40[km/h]から制動をかけ、制動をかけた位置から停止した位置までの制動距離が測定される。そして、この測定結果に基づいて従来例の空気入りタイヤを基準(100)とした指数評価が行われる。評価結果は、その数値が大きいほど氷上性能(氷上制動性能)が優れている。
雪上性能の性能試験は、上記試験車両にて、雪上登坂路を車両停止状態から発進・走行し、テストドライバーのフィーリングにて評価し、その評価結果について従来例の空気入りタイヤを基準(100)とする指数で示した。この指数値が大きいほど雪上性能(雪上発進性能)が優れている。
耐偏摩耗性能については、上記車両の駆動軸に、空気入りタイヤ1を装着したリムを装着し、市場モニターによる2万km走行後のヒール・アンド・トウ摩耗量を測定した。測定結果は従来例の空気入りタイヤを基準(100)として指数化した。指数値が大きいほど性能が優れている。
表1において、従来例のタイヤは、ブロックBBを有し、ブロックBBを貫通する周方向細溝がなく、ラグ溝の形状がストレートで、ショルダー陸部をショルダーラグ溝が貫通しているタイヤである。
表1において、比較例1のタイヤは、ブロックBBを有し、ブロックBBを貫通する周方向細溝を有し、周方向細溝およびラグ溝の形状がともにストレート形状で、ショルダー陸部をショルダーラグ溝が貫通しているタイヤである。
表1において、比較例2のタイヤは、ブロックBBを有し、ブロックBBを貫通する周方向細溝を有し、周方向細溝およびラグ溝の形状がともにステップ形状で、ラグ溝のオーバーラップ量が5mmで、ショルダー陸部をショルダーラグ溝が貫通しており、周方向主溝のシースルー幅に対する比W/Wsが2.5で、周方向主溝のシースルー幅Wsが10mm、周方向細溝の溝深さが周方向主溝の溝深さの60%、ラグ溝の溝深さが周方向主溝の溝深さの50%、ショルダー陸部のラグ溝の溝幅が全て同じであるタイヤである。
表1から表3の実施例1から実施例35を参照すると、ブロックBBを有し、ブロックBBを貫通する周方向細溝26を有し、周方向細溝26およびラグ溝24の形状がともにステップ形状で、ラグ溝のオーバーラップ量が−1mm以上3mm以下である場合に良好な結果が得られることがわかる。
また、一対の小ブロックBそれぞれに少なくとも1つオープンサイプ28を有し、オープンサイプ28の長さがセンター陸部(表1から表3のce)、ミドル陸部(表1から表3のmid)、ショルダー陸部(表1から表3のsh)の順序で徐々に長くなるなど、センター陸部の陸部列のオープンサイプ28のタイヤ幅方向長さがセンター陸部の隣の陸部列のオープンサイプ28のタイヤ幅方向長さより短い場合、少なくとも1つの陸部においてオープンサイプ28が小ブロックBのタイヤ幅方向に最大幅となる位置に開口しており、かつ、少なくとも1つの陸部においてオープンサイプ28が小ブロックBのタイヤ幅方向に最大幅ではない位置に開口している場合、最外周方向主溝より外側の陸部におけるタイヤ周方向に対するラグ溝の延在方向の角度が最外周方向主溝より内側の陸部におけるタイヤ周方向に対するラグ溝の延在方向の角度よりも大きい場合に良好な結果が得られることがわかる。
さらに、ショルダーラグ溝がショルダー陸部を貫通していない場合、比W/Wsが1.2以上2.4以下である場合、Wsが4mm以上8mm以下である場合、周方向主溝の深さに対する周方向細溝深さの比が70%以上80%以下である場合、周方向主溝深さに対するラグ溝深さの比が60%以上90%以下である場合、ラグ溝の溝幅が異なり、かつ、交互に配置されている場合、オープンサイプ28の形状が3次元である場合、オープンサイプ28の屈曲部数が4以上である場合、周方向主溝深さに対するオープンサイプ28の溝深さの比が50%以上70%以下である場合、クローズドサイプ27の屈曲部数が4以上である場合、オープンサイプ28の溝深さよりもクローズドサイプ27の溝深さが浅い場合、ブロック最大周方向長さに対するラグ溝の溝幅の比が0.15以上0.3以下である場合、トレッド接地幅に対するブロック列の幅の比が10%以上25%以下である場合、に良好な結果が得られることがわかる。
Figure 2019151151
Figure 2019151151
Figure 2019151151
1 空気入りタイヤ
2 トレッド部
3 ショルダー部
4 サイドウォール部
5 ビード部
6 カーカス層
7 ベルト層
20ce センター陸部
20m1、20m2 ミドル陸部
20s1、20s2 ショルダー陸部
21 トレッド面
22 周方向主溝
23ce センターブロック列
23m1、23m2 ミドルブロック列
23s1、23s2 ショルダーブロック列
24、25、29、30 ラグ溝
26 周方向細溝
27 クローズドサイプ
28 オープンサイプ
51 ビードコア
52 ビードフィラー
B 小ブロック
BB ブロック
CL タイヤ赤道面

Claims (15)

  1. タイヤ周方向に延在してタイヤ幅方向に並んで設けられた複数の周方向主溝と、前記周方向主溝によって区画された少なくとも1つの陸部列と、タイヤ幅方向に延在し、前記陸部列を貫通するラグ溝と、ステップ形状を有する周方向細溝とを備え、
    前記ラグ溝と前記周方向主溝とによってブロックが形成されており、
    前記周方向細溝は、前記ブロックをタイヤ周方向に貫通し、
    前記周方向細溝により一対の小ブロックが形成されており、
    前記ラグ溝は、複数の屈曲部を有するステップ形状であり、
    前記ラグ溝の前記周方向主溝への開口端における前記一対の小ブロックの角部同士を結ぶ直線のうちタイヤ周方向の長さが最も長い直線に対する前記複数の屈曲部それぞれのオーバーラップ量が−1mm以上3mm以下である
    空気入りタイヤ。
  2. 前記陸部列は、タイヤ赤道面を通るセンター陸部の陸部列と、前記センター陸部の隣の陸部列とを含み、
    前記一対の小ブロックそれぞれに少なくとも1つ設けられたオープンサイプをさらに備え、
    前記センター陸部の陸部列の前記オープンサイプのタイヤ幅方向長さは、前記センター陸部の隣の陸部列の前記オープンサイプのタイヤ幅方向長さより短い請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 少なくとも1つの陸部において、前記オープンサイプが前記小ブロックのタイヤ幅方向に最大幅となる位置に開口しており、かつ、少なくとも1つの陸部において、前記オープンサイプが前記小ブロックのタイヤ幅方向に最大幅ではない位置に開口している請求項2に記載の空気入りタイヤ。
  4. タイヤ幅方向の最外側に位置する最外周方向主溝より外側の陸部におけるタイヤ周方向に対する前記ラグ溝の延在方向の角度は、前記最外周方向主溝より内側の陸部におけるタイヤ周方向に対する前記ラグ溝の延在方向の角度よりも大きい請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
  5. タイヤ幅方向の最外側に位置するショルダー陸部と、前記ショルダー陸部に設けられてタイヤ幅方向に延在するショルダーラグ溝とをさらに備え、前記ショルダーラグ溝は前記ショルダー陸部を貫通していない請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記周方向主溝のタイヤ幅方向の両側に位置する陸部列同士のタイヤ幅方向の最大距離の、前記周方向主溝のシースルー幅に対する比は、1.2以上2.4以下で、前記周方向主溝のシースルー幅は4mm以上8mm以下である
    請求項1から請求項5のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記周方向細溝の溝深さは、前記周方向主溝の溝深さの70%以上80%以下である請求項1から請求項6のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
  8. 前記ラグ溝の溝深さは、前記周方向主溝の溝深さの60%以上90%以下である請求項1から請求項7のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
  9. タイヤ幅方向の最外側に位置するショルダー陸部に設けられ、かつ、互いに溝幅の異なる第1のラグ溝と第2のラグ溝をさらに含み、前記第1のラグ溝と前記第2のラグ溝とが交互にタイヤ周方向に配置されている請求項5から請求項8のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
  10. 前記小ブロックは、オープンサイプによって分割された部分にそれぞれ設けられたクローズドサイプをさらに備え、前記オープンサイプは3次元形状である請求項2から請求項9のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
  11. 前記オープンサイプは、タイヤ幅方向に4つ以上の屈曲部を有し、かつ、溝深さ方向に4個以上の屈曲部を有し、
    前記オープンサイプの溝深さは、前記周方向主溝の溝深さの50%以上70%以下である請求項10に記載の空気入りタイヤ。
  12. 前記オープンサイプは、屈曲部と、溝底部と、前記屈曲部と前記溝底部との間に設けられた直線部とを含み、前記溝底部は、前記直線部よりも広い溝幅を有し、
    前記オープンサイプは、前記小ブロックの摩耗によって前記屈曲部が消失すると直線形状になり、さらに摩耗すると前記直線部よりも溝幅が大きくなる請求項10または11に記載の空気入りタイヤ。
  13. 前記クローズドサイプは、タイヤ幅方向に4つ以上の屈曲部を有し、前記クローズドサイプの溝深さは、前記オープンサイプの溝深さよりも浅い請求項10から請求項12のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
  14. 前記ラグ溝の溝幅の、前記小ブロックの最大周方向長さに対する比が、0.15以上0.3以下である請求項1から請求項13のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
  15. 前記陸部列それぞれのタイヤ幅方向の長さは、トレッド接地幅に対して10%以上25%以下である請求項1から請求項14のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
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