JP2019151037A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】離れたユーザーにも負担をかけずに、手差しトレイからの印刷のミスを防止する。【解決手段】印刷指示と共にユーザーによって指定される印刷用シートの指示シート属性および印刷指示を行ったユーザーの指示ユーザー識別情報を、通信可能に接続された外部の情報処理装置から受信する通信部と、不特定のユーザーが印刷用のシートをセット可能な手差しトレイと、指示シート属性に適合するシートを用いて印刷指示に係る印刷を行うように制御する制御部と、手差しトレイにシートをセットしたユーザーのセットユーザー識別情報を取得するユーザー識別部とを備え、制御部は、指示ユーザー識別情報とセットユーザー識別情報とが同一のユーザーを示す場合は、手差しトレイに係るシート属性が指示シート属性と一致しなくとも手差しトレイにセットされたシートを用いて印刷指示に係る印刷を行うように制御する画像形成装置。【選択図】図7

Description

この発明は、画像形成装置に関し、より詳細には通信可能に接続された外部の情報処理装置から種々のタイプの印刷用シートを用いて手差しトレイからの印刷が可能な画像形成装置に関する。
デジタル複合機は、印刷に多用される定型サイズの印刷用シートを多数枚収容する給送トレイに加えて、種々のサイズやタイプのシート(用紙)をセットして印刷ができるように手差しトレイを備えたものが多数ある。
手差しトレイは、セットされた用紙の縦横のサイズを検出する機能を備えたものもあるが、サイズ検出機能を備えず、用紙をセットしたユーザーが手入力で対応する用紙サイズを設定するものもある。用紙のタイプについても検出機能を備えたものもあれば、ユーザーが手入力で対応するものもある。以下、この明細書において印刷用のシート(用紙)のサイズやタイプ等、用紙に係る属性を総称してシート属性と呼ぶ。
ユーザーがデジタル複合機でコピーをとる(コピージョブを実行する)場合、原稿を読み取らせる必要がある。よって、ユーザーはデジタル複合機が設置された場所にやってきてデジタル複合機を操作する。手差しトレイを用いる場合は、コピーに用いる用紙を手差しトレイにセットし、またデジタル複合機の操作部を用いてコピージョブの設定を行う。
これに対して、ユーザーがデジタル複合機をプリンタとして用いる(プリントジョブを実行する)態様がある。プリントジョブの場合、ユーザーはデジタル複合機とネットワークを介して接続された情報処理装置を操作し、アプリケーションソフト上で印刷指示を行うのが通常である。
ユーザーが手差しトレイを用いた印刷を行う場合、手差しトレイに用紙がセットされていない場合や既に手差しトレイにセットされているものと異なる用紙を用いて印刷を行いたいことがある。
その場合、予めユーザーが印刷に用いる用紙を手差しトレイにセットしてから印刷指示を行えば、その用紙で印刷が実行されるので通常は問題がない。
しかし、異なるシート属性の用紙が既に他のユーザーにより手差しトレイにセットされている場合もある。あるいは、ユーザーが手差しトレイに用紙をセットしてから前記情報処理装置のある場所に行って印刷指示を行うまでの間に、手差しトレイにセットされた用紙が他のユーザーにより交換されることがあり得る。そうすると、ユーザーが意図しない用紙に印刷が行われ、印刷すべき画像が欠けたり、定着不良が起こったりする事態が起こり得る。
以上のように、ユーザーが意図しない用紙に印刷が行われることを防ぐために、画像形成装置を使用する際にユーザーが画像形成装置にログインを行うことを前提に、ログインしているユーザーを特定する画像形成装置等が提案されている。そして、ログイン中に何れかの給紙トレイの操作、用紙補給または用紙種類の変更の何れかが行われた際には、ログインしているユーザーの情報を記憶しておく。他のユーザーがログインすると、その初回ログイン時に、給紙トレイの操作、用紙補給または用紙種類の変更が行われたことを通知して、印刷ミスを未然に防止するものである(例えば、特許文献1)。
特開2010−39111号公報
特許文献1のものは、ユーザーがデジタル複合機のところへやってきて操作を行うコピージョブ等には有効である。しかし、プリントジョブの場合、デジタル複合機から離れたところにある情報処理装置でユーザーが印刷指示を行う。従って以下の問題がある。
デジタル複合機へのログインや給紙トレイの操作、用紙補給または用紙種類の変更を行うために、ユーザーはデジタル複合機のところへやってこなければならない。一方、印刷指示を行うために、ユーザーは情報処理装置の所行って操作を行わなければならない。
この発明は、以上のような事情を考慮してなされたものであって、画像形成装置から離れた情報処理装置を操作するユーザーに負担をかけずに、手差しトレイからの印刷のミスを防止できる画像形成装置を提供するものである。
この発明は、
(1)印刷指示と共にユーザーによって指定される印刷用シートの属性である指示シート属性および前記印刷指示を行ったユーザーを他のユーザーと識別するための指示ユーザー識別情報を、通信可能に接続された外部の情報処理装置から受信する通信部と、不特定のユーザーが印刷用のシートをセット可能な手差しトレイと、前記指示シート属性に適合するシートを用いて前記印刷指示に係る印刷を行うように制御する制御部と、前記手差しトレイにシートをセットしたユーザーを識別するためのセットユーザー識別情報を取得するユーザー識別部とを備え、前記制御部は、前記指示ユーザー識別情報と前記セットユーザー識別情報とが同一のユーザーを示す場合は、前記手差しトレイに係るシート属性が前記指示シート属性と一致しなくとも前記手差しトレイにセットされたシートを用いて前記印刷指示に係る印刷を行うように制御する画像形成装置を提供する。
(2)手差しトレイを用いた印刷を行う場合、通信可能に接続された外部の情報処理装置においてユーザーによって指定される印刷用シートの属性である指示シート属性を印刷指示と共に受信する通信部と、不特定のユーザーが印刷用のシートをセット可能な手差しトレイと、前記指示シート属性に基づいて前記印刷指示に係る印刷を行うように制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記印刷指示の受信前に前記手差しトレイにシートがセットされた場合は前記印刷指示と共に前記指示シート属性を受信し、前記印刷指示の受信後にシートがセットされた場合は前記シートがセットされた際に前記指示シート属性を取得し、前記手差しトレイにセットされたシートのシート属性が前記指示シート属性と一致する場合は印刷を開始するが、不一致の場合はその印刷を行う前に手差しトレイにセットされたシートを確認するようにユーザーへの報知を行う画像形成装置を提供する。
この発明による前記(1)の画像形成装置において、ユーザー識別部は、手差しトレイにシートをセットしたユーザーに係るセットユーザー識別情報を取得する。通信部は、印刷指示と共にユーザーによって指定される指示シート属性および前記印刷指示を行ったユーザーに係る指示ユーザー識別情報を外部の情報処理装置から受信する。制御部は、指示ユーザー識別情報とセットユーザー識別情報とが同一のユーザーを示す場合は、手差しトレイに係るシート属性が指示シート属性と一致しなくとも手差しトレイにセットされたシートを用いて印刷を行うように制御する。よって、画像形成装置から離れた情報処理装置を操作するユーザーに負担をかけずに、手差しトレイからの印刷のミスを防止できる。
また、前記(2)の画像形成装置において、制御部は、印刷指示の受信前に手差しトレイにシートがセットされた場合は前記印刷指示と共に前記指示シート属性を受信する。一方、前記印刷指示の受信後にシートがセットされた場合はシートがセットされた際に指示シート属性を取得する。そして、手差しトレイにセットされたシートのシート属性が指示シート属性と一致する場合は印刷を開始するが、不一致の場合はその印刷を行う前に手差しトレイにセットされたシートを確認するようにユーザーへの報知を行う。よって、画像形成装置から離れた情報処理装置を操作するユーザーに負担をかけずに、手差しトレイからの印刷のミスを防止できる。
画像形成装置の一態様として、この実施形態におけるデジタル複合機の外観を示す斜視図である。 図1に示すデジタル複合機の平面図である。 図2に示すデジタル複合機のパネルユニットの詳細を示す説明図である。 図1に示すデジタル複合機の電気的な構成を示すブロック図である。 この実施形態に係る情報処理装置において、図1のデジタル複合機に係る印刷設定画面の一例を示す説明図である。 図5Aに示す印刷設定画面の給紙に係る設定の画面を示す説明図である。 図3に示すパネルユニットの表示操作部に表示される画面であって、手差しトレイに係るシート属性を設定する手順を示す第1の説明図である。 図3に示すパネルユニットで、手差しトレイに係るシート属性を設定する手順を示す第2の説明図である。 図3に示すパネルユニットで、手差しトレイに係るシート属性を設定する手順を示す第3の説明図である。 図3に示すパネルユニットで、手差しトレイに係るシート属性を設定する手順を示す第4の説明図である。 図3に示すパネルユニットで、手差しトレイに係るシート属性を設定する手順を示す第5の説明図である。 図3に示すパネルユニットで、手差しトレイに係るシート属性を設定する手順を示す第6の説明図である。 この実施形態において、指示ユーザー識別情報とセットユーザー識別情報、および指示シート属性と手差しトレイに係るシート属性が一致または不一致の場合における印刷処理の一例を示す説明図である。 この実施形態において、指示ユーザー識別情報とセットユーザー識別情報、および指示シート属性と手差しトレイに係るシート属性が一致または不一致の場合における印刷処理を種々の組合せについて示す説明図である。 図1に示すデジタル複合機の手差しトレイに用紙がセットされる様子を示す説明図である。 図3に示すパネルユニットで、手差しトレイにセットされた用紙の確認を求める画面の例を示す説明図である。 この実施形態において、情報処理装置の側における処理の流れを示すフローチャートである。(実施の形態1) この実施形態において、デジタル複合機側の処理の流れを示す第1のフローチャートである。(実施の形態1) この実施形態において、デジタル複合機側の処理の流れを示す第2のフローチャートである。(実施の形態1) この実施形態において、情報処理装置の側における処理の流れを示すフローチャートである。(実施の形態2) この実施形態において、デジタル複合機側の処理の流れを示す第1のフローチャートである。(実施の形態2) この実施形態において、デジタル複合機側の処理の流れを示す第2のフローチャートである。(実施の形態2) この実施形態において、情報処理装置の側における処理の流れを示す第1のフローチャートである。(実施の形態3) この実施形態において、情報処理装置の側における処理の流れを示す第2のフローチャートである。(実施の形態3) この実施形態において、デジタル複合機側の処理の流れを示す第1のフローチャートである。(実施の形態3) この実施形態において、デジタル複合機側の処理の流れを示す第2のフローチャートである。(実施の形態3) この実施形態において、デジタル複合機側の処理の流れを示す第3のフローチャートである。(実施の形態3) この実施形態において、情報処理装置の側における処理の流れを示すフローチャートである。(実施の形態4) この実施形態において、デジタル複合機側の処理の流れを示す第1のフローチャートである。(実施の形態4) この実施形態において、デジタル複合機側の処理の流れを示す第2のフローチャートである。(実施の形態4) この実施形態において、デジタル複合機側の処理の流れを示す第3のフローチャートである。(実施の形態4) この実施形態において、情報処理装置の側における処理の流れを示すフローチャートである。(実施の形態5) この実施形態において、デジタル複合機側の処理の流れを示す第1のフローチャートである。(実施の形態5) この実施形態において、デジタル複合機側の処理の流れを示す第2のフローチャートである。(実施の形態5)
以下、図面を用いてこの発明をさらに詳述する。なお、以下の説明は、すべての点で例示であって、この発明を限定するものと解されるべきではない。
(実施の形態1)
図1〜図3に基づき、この発明の画像形成装置の一例としてのデジタル複合機について説明する。
≪デジタル複合機の構成≫
図1は、この発明の画像形成装置の一態様として、この実施形態におけるデジタル複合機の外観を示す斜視図である。図2は、図1に示すデジタル複合機の平面図である。図3は、図2に示すデジタル複合機のパネルユニットの詳細を示す説明図である。
この実施形態におけるデジタル複合機1は、印刷機能、複写機能、スキャナ機能およびファクシミリ機能等を有し、原稿から読み取った画像データをデジタル処理して出力し、また、情報処理装置等、外部の機器から受信したデータをデジタル処理して出力する装置である。
図1および図2に示すように、デジタル複合機1は、原稿送り装置13、手差しトレイ181、4種類のシートを収納する給紙カセット182およびパネルユニット17を備える。
図3に示すように、パネルユニット17は、タッチパネル機能を有する表示操作部171および複数のキースイッチを有する物理操作部172を備える。
次に、図4に基づき、デジタル複合機1の電気的な概略構成を説明する。
図4は、図1に示すデジタル複合機の電気的な構成を示すブロック図である。
図4に示すように、デジタル複合機1は、制御部10、記憶部11、ユーザー識別部12、原稿送り装置13、画像読取部14、画像処理部15、画像形成部16、パネルユニット17、給紙部18および通信部19を備える。
以下、デジタル複合機1の各構成要素を説明する。
制御部10は、デジタル複合機1を統合的に制御するものであって、CPU、RAM、ROM、各種の入出力インターフェイス回路等からなる。
制御部10は、デジタル複合機1全体の動作や処理をコントロールするために、各センサの検知、モーター、クラッチ、パネルユニット17等、あらゆる負荷の監視・制御を行う。各センサの検知は、手差しトレイに用紙がセットされたことおよび用紙がなくなったことを検出するセンサのインターフェイス回路を含む。さらに、手差しトレイにセットされた用紙のサイズを検出するセンサのインターフェイス回路を含む。
記憶部11は、デジタル複合機1の各種機能を実現するために必要な情報や、制御プログラムなどを記憶する素子や記憶媒体である。例えば、RAMやROM等の半導体素子、ハードディスク、フラッシュ記憶部、SSD等の記憶媒体が用いられる。
なお、データを保持する領域がハードディスクドライブで、プログラムを保持する領域がフラッシュ記憶部で構成するといったように、プログラムとデータが異なる装置に保持されてもよい。
記憶部11は、手差しトレイ181および4つの給紙カセット182にセットされたシートの属性をそれぞれ格納する領域としてシート属性格納部111を含む。
ユーザー識別部12は、手差しトレイ181にシートをセットしたユーザーを識別するためのセットユーザー識別情報を取得する。取得されたセットユーザー識別情報は、記憶部11に格納される。
ユーザー識別部12が顔認識(顔認証)によってユーザー識別情報を取得する場合、デジタル複合機1が顔認証用にカメラを備えていてもよい。ただし、この態様に限らず、機外に設置されたカメラとデジタル複合機1が通信して顔認証用のデータを取得する態様でもよい。
あるいは、ユーザー識別部12が話者認識によってユーザー識別情報を取得する場合、デジタル複合機1が話者の声紋を取得するためのマイクロフォンおよびユーザーと会話を行うためのスピーカを備えていてもよい。手差しトレイにシートをセットされたことを検出すると制御部10がそのシートをセットしたユーザーと会話を行って、ユーザーの声紋を分析し、ユーザー識別情報を取得する。
また、ユーザー識別部12がユーザーに識別コード等を入力させてユーザー識別情報を取得する場合、制御部10が表示操作部171に識別コードの入力画面を表示させて、ユーザーからの入力を取得する。
原稿送り装置13は、1以上の原稿を搬送して画像読取部14に読み取らせる。
画像読取部14は、原稿送り装置13によって搬送される原稿を読取る。あるいは原稿送り装置13を上方に開放して現れる原稿台(図1および図2に不図示)上に置かれた原稿を読み取る。そして、画像データを生成する。画像読取部14は、原走査機構およびイメージセンサを含む回路で構成される。
画像処理部15は、画像読取部14によって読み取られた原稿の画像を適正な電気信号に変換して画像データを生成する回路である。画像読取部14から入力された画像データを表示操作部171が受け付けたユーザーの指示に従って、拡大・縮小等の処理を行う機能も含む。
画像形成部16は、画像処理部15によって生成された画像データを、手差しトレイ181あるいは給紙カセット182から供給される用紙に印刷する機構および回路である。デジタル複合機1は、電子写真方式の画像形成装置であってLSU(Laser Scanning Unit)161を備える。
LSU161は、円筒状であって周面がほぼ均一に帯電した状態にある感光体ドラムの表面にレーザー光を照射する。そのレーザー光は、画像処理部15からデジタル信号として出力される画像情報に対応して変調され、それによって感光体ドラムの周面に静電潜像が形成される。
パネルユニット17は、ユーザーにデジタル複合機1の状態や実行すべきジョブに係る設定画面を表示し、ユーザーからの指示入力を受け付けるユニットである。パネルユニット17は、表示操作部171および物理操作部172を備える。
表示操作部171は、ディスプレイに情報の表示を行い、タッチパネル機能によりユーザーからの指示を受け付ける回路である。表示操作部171は、例えば、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、ELディスプレイなどで構成される。
表示操作部171が表示する情報は、制御部10、画像処理部15および通信部19が処理する画像データや制御データに係る処理の状況やデータの内容を含む。制御部10は、表示操作部171を介して、ユーザーにデジタル複合機1の動作および状態の表示を行い、ユーザーからの指示を受け付ける。
給紙部18は、手差しトレイ181および給紙カセット182に格納された用紙を画像形成部16に搬送する機構である。
通信部19は、ネットワーク等を介して、コンピュータや携帯情報端末等の情報処理装置やファクシミリ装置など、外部の機器と通信をおこなうためのインターフェイス回路である。デジタル複合機1は、通信部19を介して電子メールやFAXなどの種々の情報を外部の機器と送受信する。
≪プリントジョブの実行≫
(1)情報処理装置の側での指示ユーザー識別情報および指示シート属性の取得と印刷指示
続いて、この実施形態におけるプリントジョブの実行手順を説明する。なお、この実施形態におけるプリントジョブは、手差しトレイ181にセットされたシートを用いて印刷を行う。給紙カセット182にセットされたシートを用いた印刷もあるが、この発明との関連性が薄いので省略する。
ユーザーがデジタル複合機1を用いて印刷を行う場合、即ち、デジタル複合機1にプリントジョブを実行させる場合、デジタル複合機1と通信可能な外部の情報処理装置から印刷指示と共に印刷データを送信する。印刷指示は、デジタル複合機1が実行すべきプリントジョブに係る種々のパラメータを含む。そのパラメータは、指示ユーザー識別情報および指示シート属性を含む。
それらのパラメータは、情報処理装置の側でオペレーティングシステムやアプリケーションソフトが設定し、あるいは情報処理装置の側でユーザーにより設定される。
この実施形態において、情報処理装置はカメラを備えている。そして、ユーザーが以下に述べる印刷画面等を操作する際に前記カメラでユーザーの顔を撮影する。撮影された画像からユーザーの顔の特徴を抽出し、指示ユーザー識別情報を生成する。
一方、指示シート属性は、前記印刷設定画面で設定されるのが典型例である。印刷画面は、ユーザーが印刷指示を行う際に、情報処理装置側に表示される。
図5Aおよび図5Bは、この実施形態において、情報処理装置に表示されるデジタル複合機の印刷設定画面を示す説明図である。この実施の形態において、情報処理装置にインストールされたプリンタドライバー(以下、単にドライバーとも呼ぶ)が印刷設定画面を表示させる。
図5Aに示すように、印刷設定画面は「メイン」、「給紙」、「仕上げ」、「レイアウト」、「ジョブハンドリング」等のタブに分類されてプリントジョブに係る設定を行うことができる。ここでは、この実施形態に関連の深いものとして、「メイン」タブの一部の設定項目と「給紙」タブの設定項目のみについて説明する。
「メイン」タブの設定項目として、「部数」、「原稿サイズ」、「出力用紙サイズ」、「原稿の向き」、「ズーム」、「両面印刷」、「ページ集約」、「ステープル」、「ドキュメントファイリング」、「カラーモード」がある。これらは、一般的なプリンタの印刷設定画面にもある項目であって、当業者であれば各項目の内容は容易に推測できるであろう。
それら項目のうち、この実施形態と特に関連の深い項目は「原稿サイズ」および「出力用紙サイズ」である。図5Aでは、「原稿サイズ」がA4、即ち210×297ミリメートルの用紙サイズであり、「出力用紙サイズ」は原稿サイズと同じである。即ち、図5Aの例では出力用紙サイズは原稿サイズと同じA4サイズである。
この状態で、ユーザーが給紙に関する詳細を設定したい場合、「給紙」タブを選択する。すると、図5Bに示す給紙の設定画面に遷移する。
図5Bの画面でユーザーは、印刷に係る「出力用紙サイズ」、「給紙トレイ」、「用紙タイプ」、「排紙トレイ」を設定できる。図5Bに示すように「出力用紙サイズ」については「メイン」タブ画面の「出力用紙サイズ」と整合するA4が初期値のまま変更されずに設定されている。また、「排紙トレイ」についてもオフセットトレイが初期値のまま変更されずに設定されている。
一方、図5Bの画面で「給紙トレイ」については、ユーザーによって初期値から設定が変更され手差しトレイが選択されている。「用紙タイプ」については、ユーザーによって初期値から設定が変更され厚紙3が選択されている。
即ち、図5Bの画面でユーザーは、手差しトレイから厚紙3のタイプの用紙で印刷を行うように操作を行っている。
その後、印刷設定画面の右下にある「OK」ボタンをユーザーが操作すると、情報処理装置は印刷設定画面の各設定項目のパラメータおよび指示ユーザー識別情報を付加した印刷指示(プリントジョブのコマンド)をデジタル複合機1へ送信する。また、情報処理装置は印刷設定に適合する印刷データを生成してデジタル複合機1へ送信する。
なお、印刷設定画面を経ずに、アプリケーションソフト上で指示シート属性を設定する態様や、オペレーティングシステムが指定するデフォルト設定のまま印刷を実行するなど、印刷設定画面を経ずに指示シート属性が決まる態様もあり得る。
(2)デジタル複合機の側でのセットユーザー識別情報およびシート属性の取得
プリントジョブのコマンドを受信するデジタル複合機1の処理を次に述べる。
この実施形態においてデジタル複合機1はカメラを備えている。手差しトレイ181にシートがセットされたことを認識すると、前記カメラでユーザーの顔を撮影して顔の特徴を抽出する。そして、抽出された顔の特徴から指示ユーザー識別情報を生成する。
手差しトレイ181にシートがセットされる際のみならず、以下に述べる図6C〜図6Fの画面でシート属性が設定される場合も、前記カメラで表示操作部171を操作するユーザーの顔を撮影して顔の特徴を抽出する。ユーザー識別部12は、シート属性を設定したユーザーを識別するためのセットユーザー識別情報を取得する。
手差しトレイに係るシート属性は、例えば以下の手順を経て設定される。
デジタル複合機1の制御部10は、手差しトレイに用紙がセットされことをセンサが検知すると、セットされた用紙のサイズをさらに検知する。さらに、用紙タイプの選択を求める入力画面を表示操作部171に表示させて、検知された用紙のサイズおよび選択された用紙タイプをシート属性格納部111に格納する。用紙タイプの選択を求める入力画面は、後述するように図6Dに一例を示している。
ただし、手差しトレイにセットされた用紙のシート属性の設定は、上述の手順に限らない。ユーザーは表示操作部171を用いて、いつでもシート属性を設定しあるいは変更できる。
図6A〜図6Fは、図3に示す表示操作部171を用いて、ユーザーが手差しトレイに係るシート属性を設定する手順を示す第1の説明図である。
図6Aは、物理操作部172に含まれるホームボタンが押されると制御部10が表示操作部171に表示させるホーム画面の一例である。図6Bに示すように、ホーム画面に表示される「給紙トレイ設定」ボタンをユーザーが選択すると、制御部10は、図6Cに示す給紙トレイ設定の画面を表示操作部171に表示させる。
図6Cに示す給紙トレイ設定の画面で、ユーザーが手差しトレイを選択し、さらに右上隅の「OK」ボタンを操作すると、図6Dに示すように、手差しトレイのシート属性を設定する画面が表示される。
また、前述したように、手差しトレイ181にシートがセットされた場合に、用紙タイプの選択を求める図6Dの入力画面が表示されてもよい。
この実施形態において、手差しトレイのシート属性は、用紙タイプと用紙サイズである。図6Dに示されているのは、用紙タイプの設定画面である。用紙タイプの選択肢として、普通紙、印刷済用紙、再生紙、レターヘッド紙、パンチ済用紙、色紙、厚紙1、厚紙2、厚紙3、厚紙4およびユーザーが詳細を定義可能なユーザータイプ1、ユーザータイプ2の9種類のタイプが表示されている。右端のスクロールバーで画面をスクロールさせることにより、隠れているユーザータイフ゜3〜ユーザータイフ゜5の選択肢がさらに現れる。
図6Dに示すように、ユーザーが「厚紙3」を選択し、その後、画面右上隅の「OK」ボタンを選択すると、設定された用紙タイプがシート属性格納部111に格納される。
一方、ユーザーが画面上方の「用紙サイズ設定」タブを選択すると、表示操作部171の表示が図6Eに示す用紙サイズの設定画面に切り替わる。
図6Eに示すように、用紙サイズの設定画面には、自動−AB系、自動−インチ系およびサイズ設定の3つの選択肢があり、図6Eでは初期値が自動−AB系である。
ここで自動−AB系および自動−インチ系は、手差しトレイ181に設けられた用紙サイズ検知センサを用いて予め定められた複数の用紙サイズのうちの何れかを検知するものである。検知可能な用紙サイズの種類は自動−AB系と自動−インチ系とで異なる。それぞれ検知可能な用紙サイズがボタンの右方に表示されている。
「サイズ設定」は、検知可能な用紙サイズ以外の異形のサイズをユーザーが手入力で設定する選択肢である。「サイズ設定」を選択すると、各種の定型サイズおよび縦横のサイズを設定する入力画面が表示され、手差しトレイ181のサイズ検知センサの検知は無視されてユーザーが入力したサイズの用紙が手差しトレイにセットされたものとして扱われる。
図6Fに示すように、画面右上隅の「OK」ボタンが操作されると、図6A〜図6Eの画面で設定されたシート属性がシート属性格納部111に格納される。
以上のようにして、予め手差しトレイ181にセットされた用紙のシート属性と、手差しトレイにシートをセットするかあるいはシート属性の設定を行ったにユーザーに係るユーザー識別情報をユーザー識別部12が取得する。そして、記憶部11にそのユーザー識別情報が格納される。
(3)ユーザーの情報およびシートの属性に基づく印刷処理
以上のように、情報処理装置側で取得された指示ユーザー識別情報および指示シート属性が付加されたプリントジョブのコマンドをデジタル複合機1が受信する。
制御部10は、デジタル複合機1の側で取得されたセットユーザー識別情報および手差しトレイに係るシート属性をそれらと比較する。
比較の結果に基づいて、制御部10は以下のようにプリントジョブを実行する。
図7は、この実施形態において、指示ユーザー識別情報とセットユーザー識別情報、および指示シート属性と手差しトレイに係るシート属性が一致または不一致の場合における印刷処理の一例を示す説明図である。
図7には、ケース1、ケース2およびケース3の3つの場合における印刷処理を示している。
ケース1は、指示ユーザー識別情報とセットユーザー識別情報が一致し、かつ、指示シート属性と手差しトレイに係るシート属性が一致した場合である。手差しトレイ181に係るシート属性は用紙サイズがA4で、用紙タイプが厚紙3である。
つまり、ケース1では同一ユーザーによって用紙の指示とセットが行われ、かつ、指示された用紙とセットされた用紙の属性が一致する。
この場合、制御部10は、手差しトレイにセットされた用紙を用いて印刷を実行する。
ケース2は、指示ユーザー識別情報とセットユーザー識別情報が一致するが、指示シート属性と手差しトレイに係るシート属性が一致しない場合である。指示シート属性は用紙サイズがA4で、用紙タイプが厚紙3である。一方、手差しトレイ181に係るシート属性については、用紙サイズがA4で一致しているが、用紙タイプが普通紙で一致しない。
つまり、ケース2では同一ユーザーによって用紙の指示とセットが行われたが、指示された用紙とセットされた用紙の属性が不一致である。
この場合、制御部10は、用紙の属性の不一致よりも同一ユーザーによって用紙の指示とセットが行われたことを優先する。そして、手差しトレイにセットされた用紙を用いて印刷を実行する。
つまり、同一ユーザーによって用紙の指示とセットが行われたのであるから、ユーザーの意思に合致する用紙が手差しトレイにセットされていると判断する。
この例では用紙サイズが一致しており用紙タイプのみ不一致であるが、逆に用紙タイプが一致しており用紙サイズのみ不一致の場合も同様である。また、用紙サイズ、用紙タイプの両方が不一致の場合も同様である。
ケース3は、指示ユーザー識別情報とセットユーザー識別情報が一致せず、さらに、指示シート属性と手差しトレイに係るシート属性が一致しない場合である。指示シート属性は用紙サイズがA4で、用紙タイプが厚紙3である。一方で、手差しトレイ181に係るシート属性は用紙サイズがA4で一致しているが、用紙タイプが普通紙で一致しない。
つまり、ケース3では異なるユーザーによって用紙の指示とセットが行われ、指示された用紙とセットされた用紙の属性が不一致である。
この場合、制御部10は、指示シート属性と手差しトレイに係るシート属性が一致しないことに基づき、手差しトレイにセットされた用紙を確認するように、印刷を開始する前にユーザーに報知を行う。
ケース3に示す例では、用紙サイズが一致しており用紙タイプのみ不一致であるが、逆に用紙タイプが一致しており用紙サイズのみ不一致の場合も同様である。また、用紙サイズ、用紙タイプの両方が不一致の場合も同様である。
図7は、すべてのケースを網羅したものではない。例えば、指示ユーザー識別情報とセットユーザー識別情報が一致しないが、指示シート属性と手差しトレイに係るシート属性が一致する場合がある。
この場合、制御部10は、異なるユーザーによって用紙の指示とセットが行われていても用紙の属性が一致することから、手差しトレイにセットされた用紙を用いて印刷を実行する。
図8は、この実施形態において、指示ユーザー識別情報とセットユーザー識別情報、および指示シート属性と手差しトレイに係るシート属性が一致または不一致の場合における種々の組合せについて、どのように印刷処理を実行するかを示す説明図である。
図8の項目No.5は図7のケース1に該当する。図8の項目No.7は図7のケース2に該当する。また、図8の項目No.3は、図7のケース3に該当する。それ以外のケースについても、図8に示している。
図9は、ユーザーが手差しトレイ181に用紙がセットされた様子を示している。用紙のセットは、デジタル複合機1がプリントジョブのコマンドを受信する前でもよいし、後でもよい。両者の前後関係によらず、情報処理装置側では最新の指示ユーザー識別情報が取得され、デジタル複合機1の側では最新のセットユーザー識別情報が取得される。
制御部10は、プリントジョブのコマンドを受信した後に、指示ユーザー識別情報とセットユーザー識別情報を比較し、かつ、指示シート属性と手差しトレイに係るシート属性を比較する。
図10は、指示シート属性と手差しトレイに係るシート属性が不一致の場合、印刷開始前に、手差しトレイにセットされた用紙の確認を求める画面の例を示す説明図である。図10に示す画面は、表示操作部171に表示される。同様の内容が、情報処理装置側に表示されてもよい。
また、デジタル複合機1がプリントジョブのコマンドを受信した際に手差しトレイ181に用紙がセットされていない場合、図10に示す内容に代えて手差しトレイに用紙がない旨が表示と共に「変更」、「印刷中止」のボタンが表示される。
(4)印刷処理のフローチャート
図11A〜図11Cは、この実施形態において、印刷処理の流れを示すフローチャートである。図11Aは、情報処理装置の側(ドライバーの側)でCPUが実行する処理の流れを示しており、図11Bおよび図11Cは、デジタル複合機1の側で制御部10が実行する処理の流れを示している。
図11Aで、情報処理装置のCPUは、図5Aや図5Bに示す印刷設定画面等、印刷の設定に係る操作がなされる際にカメラでユーザーの顔を撮影して顔認識の処理を行う(ステップS11)。顔認識によってユーザーの識別情報が取得されたら(ステップS11のYes)、前記CPUは、検出されたユーザーの識別情報を指示ユーザー識別情報として保持する(ステップS12)。
そして、図5Bに示す印刷設定画面等で設定された用紙サイズを取得し(ステップS13)、さらに設定された用紙タイプを取得して(ステップS14)指示シート属性とする。なお、この実施形態において指示シート属性は、前記用紙サイズおよび用紙タイプとしているが、これに限定されるものでない。
その後、プリントジョブのコマンドを送信するように指示されると(ステップS15のYes)、前記CPUは、ステップS12、S13およびS14で取得した指示ユーザー識別情報および指示シート属性をパラメータに含むプリントジョブのコマンドをデジタル複合機1へ送信する(ステップS16)。
なお、ステップS15におけるプリントジョブのコマンド送信の指示は、例えば図5Aや図5Bの画面下の「OK」ボタンが操作されたことに対応する。
情報処理装置からプリントジョブのコマンドを受信するデジタル複合機1の側では、以下の処理が行われる。
手差しトレイ181に用紙がセットされるか、例えば図6A〜図6Fに示す画面でシート属性が設定されると、制御部10はカメラでユーザーの顔を撮影して顔認識の処理を行う(図11BのステップS21)。顔認識によってユーザー識別情報が取得されたら(ステップS21のYes)、制御部10は、検出されたユーザーの識別情報をセットユーザー識別情報として保持する(ステップS22)。
そして、情報処理装置からプリントジョブのコマンドを受信するのを待つ(ステップS23)。
なお、図11Bのフローチャートは、プリントジョブのコマンドを受信する前に手差しトレイ181に用紙がセットされ、その際に顔認証を行いかつ手差しトレイ181に係るシート属性を取得するものとしている。そして、その後にプリントジョブのコマンドを受信する流れを示している。
ただし、その逆順の場合もある。即ち、プリントジョブのコマンドを受信した時点では手差しトレイ181に用紙がセットされておらず(従ってセットユーザー識別情報が取得されておらず)、その後手差しトレイ181に用紙がセットされる流れである。
その場合、制御部10はプリントジョブのコマンドを受信後、セットユーザー識別情報の取得を待つ。
先後がいずれであっても、セットユーザー識別情報が取得され、かつプリントジョブのコマンドを受信したら(ステップS23のYes)、制御部10はプリントジョブのコマンドに付加された指示シート属性を取得する(ステップS24)。さらに、前記コマンドに付加された指示ユーザー識別情報を取得する(ステップS25)。
そして、指示ユーザー識別情報とセットユーザー識別情報が同一のユーザーを示すものか否かを判断する(ステップS26)。
同一ユーザーを示すものである場合(ステップS26のYes)、制御部10は指示シート属性に基づいて印刷を実行する(図11CのステップS48)。即ち、ユーザーが指示した用紙が手差しトレイ181にセットされていること、言い換えると指示シート属性に合致する属性(用紙サイズ、用紙タイプ)の用紙が手差しトレイ181にセットされていることを前提として印刷を実行する。そして、プリントジョブの実行を終了する。
一方、前記ステップS26で、指示ユーザー識別情報とセットユーザー識別情報が異なるユーザーを示す場合(ステップS26のNo)、制御部10は、情報処理装置側で設定された用紙タイプと手差しトレイに係る用紙タイプが一致するか否かを判断する(ステップS31)。
用紙タイプが一致する場合(ステップS31のYes)、制御部10は情報処理装置側で設定された用紙サイズと手差しトレイに係る用紙サイズが一致するか否かを判断する(図11CのステップS32)。
用紙サイズも一致する場合(ステップS32のYes)、制御部10は指示シート属性に基づいて印刷を実行し(ステップS48)、プリントジョブの実行を終了する。
一方、用紙サイズが一致しない場合(ステップS32のNo)、制御部10は印刷処理を一旦停止させて(ステップS33)、ジョブを削除するか、手差しトレイ181の用紙サイズを確認すべき旨のメッセージ(図10参照)を表示操作部171に表示させる(ステップS34)。その後、ルーチンはステップS46へ進んで、ユーザーからの指示を待つ。
また、前記ステップS31において、情報処理装置側で設定された用紙タイプと手差しトレイに係る用紙タイプが一致しない場合(ステップS31のNo)、続いて制御部10は情報処理装置側で設定された用紙サイズと手差しトレイに係る用紙サイズが一致するか否かを判断する(図11CのステップS41)。
用紙サイズが一致する場合(ステップS41のYes)、制御部10は印刷処理を一旦停止させて(ステップS42)、ジョブを削除するか、手差しトレイ181の用紙タイプを確認すべき旨のメッセージ(図10参照)を表示操作部171に表示させる(ステップS43)。その後、ルーチンはステップS46へ進んで、ユーザーからの指示を待つ。
前記ステップS41で、用紙サイズが一致しない場合(ステップS41のNo)、制御部10は印刷処理を一旦停止させる(ステップS44)。そして、ジョブを削除するか、手差しトレイ181の用紙タイプおよび用紙サイズの両方を確認すべき旨のメッセージ(図10参照)を表示操作部171に表示させる(ステップS45)。その後、ルーチンはステップS46へ進んで、ユーザーからの指示を待つ。
図10に示す画面でユーザーが「印刷中止」を選択した場合(ステップS46のYes)、制御部10は、プリントジョブの実行を中止して処理を終了する。
一方、図10に示す画面でユーザーが手差しトレイ181に新たなシートをセットしたり手差しトレイに係るシート属性の設定を変更したりするなど、何らかの対処を行うものとする。その後に「変更」を選択して指示シート属性と手差しトレイに係るシート属性が一致したら(ステップS47のYes)、制御部10は指示シート属性に基づいて印刷を実行し(ステップS48)、プリントジョブの実行を終了する。
あるいは、図10に示す画面でユーザーが「OK」を選択して印刷の続行が指示された場合も(ステップS49のYes)、制御部10は指示シート属性に基づいて印刷を実行し(ステップS48)、プリントジョブの実行を終了する。
以上が、この実施形態に係るプリントジョブの処理の流れである。
(実施の形態2)
実施の形態1においては、顔認証の技術を用いて指示ユーザー識別情報およびセットユーザー識別情報が取得されたが、この発明の本質はユーザーの識別情報を取得する手段を限定するものでない。
例えばこの実施の形態において、ユーザーの識別情報は声紋認識の技術を用いて取得される。即ち、話者認識によってユーザーを識別する。
図12A〜図12Cは、この実施形態による印刷処理の流れを示すフローチャートである。実施の形態1と異なるのは、顔認識の技術に代えて声紋認識(声紋認証)の技術を用いて指示ユーザー識別情報およびセットユーザー識別情報を取得する点であり、他は実施の形態1と同様である。
即ち図11A〜図12Cと図12A〜図12Cのそれぞれのフローチャートにおいて、図11AのステップS11と図12AのステップS51は顔認証と声紋認証が相違するが、図11AのステップS12〜S16と図12AのステップS52〜S56の処理はそれぞれ対応する。図11BのステップS21と図12BのステップS61は顔認証と声紋認証が相違するが、図11Bのおよび図11CのステップS22〜S49と図12Bおよび図12CのステップS62〜S89の処理はそれぞれ対応する。よって、それらの処理についての説明は省略する。
これに限らず、生体認証に用いる認識技術を用いてユーザーの識別情報を得る手法は、この発明に含まれる。
(実施の形態3)
実施の形態1および実施の形態2は、生体認証に用いる認識技術を用いてユーザーの識別情報を得るものであるが、この実施の形態では、ユーザーが固有の識別コードを入力する態様を述べる。
図13A〜図13Eは、この実施形態において、印刷処理の流れを示すフローチャートである。図13Aおよび図13Bは、情報処理装置の側(ドライバーの側)でCPUが実行する処理の流れを示しており、図13C〜図13Eは、デジタル複合機1の側で制御部10が実行する処理の流れを示している。
図13Aは、先にユーザー識別コードの入力を求め、その後に指示シート属性を取得する態様を示しており、図13Bはそれと逆に先に指示シート属性を取得し、その後にユーザー識別コードの入力を求める態様を示している。
図13Aで、情報処理装置のCPUは、ユーザー識別コードの入力を求める画面を表示させる(ステップS151)。
ユーザーがその画面でユーザーに固有の識別コードを入力したら(ステップS152のYes)、前記CPUは入力されたユーザー識別コードを指示ユーザー識別情報として保持する(ステップS153)。以下のステップS154〜S157は、図11AのステップS13〜S16の処理にそれぞれ対応する。よって、それらの処理についての説明は省略する。
また、図13Bで、情報処理装置のCPUは、例えば図5Bに示す画面で指示シート属性としての用紙サイズおよび用紙タイプが設定されると、設定された用紙の用紙サイズ(ステップS161)および用紙タイプ(ステップS162)の設定を取得する。
さらに、図5Bの画面で手差しトレイからの印刷が設定されると(ステップS163のYes)、情報処理装置のCPUは、ユーザー識別コードの入力を求める画面を表示させる(ステップS164)。
ユーザーがその画面でユーザーに固有の識別コードを入力したら(ステップS165のYes)、前記CPUは入力されたユーザー識別コードを指示ユーザー識別情報として保持する(ステップS166)。
以下のステップS168およびS169は、図11AのステップS15およびS16にそれぞれ対応する。よって、それらの処理についての説明は省略する。
情報処理装置からプリントジョブのコマンドを受信するデジタル複合機1の側の処理について図13Cを用いて以下に説明する。
制御部10は、セットユーザー識別情報をリセットした状態で(ステップS171)、手差しトレイ181に用紙がセットされるのを待つ(ステップS172)。
手差しトレイに用紙がセットされたら(ステップS172のYes)、制御部10は、ユーザーに固有のユーザー識別コードの入力を求める画面を表示操作部171に表示させて(ステップS173)ユーザー識別コードが入力されるのを待つ。
ユーザーがその画面でユーザー識別コードを入力したら(ステップS174のYes)、制御部10は、入力されたユーザー識別コードをセットユーザー識別情報として保持する(ステップS175)。
そして、情報処理装置からプリントジョブのコマンドを受信するのを待つ(ステップS176)。
なお、図13Cのフローチャートは、先に手差しトレイ181に用紙がセットされ、その後にプリントジョブのコマンドを受信する流れを示している。
ただし、その逆順の場合もある。即ち、プリントジョブのコマンドを受信した時点では手差しトレイ181に用紙がセットされておらず(従ってセットユーザー識別情報が取得されておらず)、その後手差しトレイ181に用紙がセットされる流れである。
その場合、制御部10はプリントジョブのコマンドを受信後、手差しトレイに用紙がセットされたら、ユーザー識別コードの入力を求める画面を表示操作部171に表示させる。そして、ユーザー識別コードの入力を待つ。
図13CのステップS176〜図13EのステップS199は、図11BのステップS23〜図11CのステップS49の処理にそれぞれ対応する。よって、それらの処理についての説明は省略する。
(実施の形態4)
実施の形態3では、情報処理装置側において手差しトレイ181が選択された際にユーザー識別コードの入力を求める画面を情報処理装置に表示させた。また、デジタル複合機1の側では、手差しトレイ181に用紙がセットされた際にユーザー識別コードの入力を求める画面を表示操作部171に表示させた。
しかし、オペレーティングシステムやプリンタドライバーの中には、使用時にユーザーに固有の識別コードの入力を求めように設定されたものがある。即ち、情報処理装置あるいはドライバーを使用する際に、ユーザー認証を行ってドライバーにログインするものがある。その場合、ユーザー認証に用いる情報(例えば、ユーザー認証コード)を指示ユーザー識別情報として使用してもよい。
デジタル複合機についても、使用に際してユーザー認証を行ってドライバーにログインするように設定されたものがある。その場合、ユーザー認証に用いる情報(例えば、ユーザー認証コード)を指示ユーザー識別情報として使用してもよい。
図14A〜図13Dは、この実施形態において、印刷処理の流れを示すフローチャートである。図14Aは、情報処理装置の側(ドライバーの側)でCPUが実行する処理の流れを示しており、図14B〜図14Dは、デジタル複合機1の側で制御部10が実行する処理の流れを示している。
図14Aは、基本的な流れが実施の形態3に係る図13Bに対応している。ただし、予め情報処理装置にログインしており、その時点でユーザー認証情報が情報処理装置に入力され、格納されていることを前提としている。
図14Aで、情報処理装置のCPUは、例えば図5Bに示す画面で指示シート属性としての用紙サイズおよび用紙タイプが設定されると、設定された用紙の用紙サイズ(ステップS201)および用紙タイプ(ステップS202)の設定を指示シート属性として取得する。
さらに、情報処理装置を使用するためのログイン時に入力されたユーザー認証の情報を指示ユーザー識別情報として用いる(ステップS203)。
以下のステップS204およびS205は、図13BのステップS168およびS169にそれぞれ対応する。よって、それらの処理についての説明は省略する。
情報処理装置からプリントジョブのコマンドを受信するデジタル複合機1の側の処理について述べる。
制御部10は、初期状態でセットユーザー識別情報をリセットする(ステップS211)。そして、デジタル複合機を使用するユーザーがユーザー認証を行うための画面を表示操作部171に表示させてユーザーのログインを待つ(ステップS213)。
ユーザー識別コードが入力されたら(ステップS214のYes)、制御部10は、入力されたユーザー識別コードをセットユーザー識別情報として保持する(ステップS215)。
そして、情報処理装置からプリントジョブのコマンドを受信するのを待つ(ステップS216)。なお、図14Bでは、手差しトレイ181には用紙が既にセットされて、手差しトレイ181に係るシート属性が格納されているものとしている。
図14BのステップS216〜図14DのステップS239は、図13CのステップS176〜図13EのステップS199の処理にそれぞれ対応する。よって、それらの処理についての説明は省略する。
(実施の形態5)
実施の形態1〜4では、情報処理装置の側で手差しトレイからの印刷に用いる用紙を指示したユーザーとデジタル複合機の手差しトレイに用紙をセットしたユーザーが同一か否かを判断し、その結果に基づいて手差しトレイからの印刷のミスを防止した。
この実施の形態では、印刷に用いる用紙をユーザーが指示した時点で、デジタル複合機の手差しトレイに用紙をセットするようユーザーに報知を行う。報知の後に手差しトレイに用紙がセットされ、さらにその後印刷指示が送信された場合、前記ユーザーによって用紙がセットされたものと判断することで、手差しトレイからの印刷のミスを防止する。
即ち、指示シート属性を設定する操作と手差しトレイに用紙をセットする操作の手順を管理することで、印刷ミスを防止しようとするものである。
図15A〜図15Cは、この実施形態において、印刷処理の流れを示すフローチャートである。図15Aは、情報処理装置の側(ドライバーの側)でCPUが実行する処理の流れを示しており、図15Bおよび図11Cは、デジタル複合機1の側で制御部10が実行する処理の流れを示している。
図15Aで、情報処理装置のCPUは、図5Bに示す印刷設定画面等、印刷の設定に係る操作がなされたら、設定された用紙サイズを取得し(ステップS251)、さらに設定された用紙タイプを取得して(ステップS252)、指示シート属性とする。なお、この実施形態において指示シート属性を、前記用紙サイズおよび用紙タイプとしている。ただし、これに限定されるものでない。
前記CPUは、図5Bに示す印刷設定画面等で、手差しトレイからの印刷が設定されると(ステップS253のYes)、デジタル複合機の手差しトレイ181に用紙をセットするようにユーザーを促す画面を情報処理装置の側に表示する(ステップS254)。
ここで、前記CPUは、手差しトレイに用紙をセットしたらそれを知らせるように前記画面に確認のボタンを表示し、ユーザーからの入力を待つようにしてもよい。
さらに、デジタル複合機1と通信して表示操作部171に、手差しトレイからの印刷が選択された旨を表示させ、さらにその印刷に手差しトレイが使用される旨を表示させて、他のユーザーが手差しトレイを使用しないようにしてもよい。
前記ステップS254で表示を行ってから、デジタル複合機1の手差しトレイ181に用紙がセットされるまでの間(ステップS255のNo)、前記CPUは、印刷処理に係る優先モードを本体設定優先モードに設定する(ステップS256)。そして、プリントジョブのコマンドを送信するようにユーザーからの指示を受けるまで(ステップS258のNo)、ルーチンは前述のステップS253へ戻りループする。
上述の本体設定優先モードとは、シート属性格納部111に格納された属性のシートが手差しトレイ181にセットされているとの前提に立って、印刷処理を実行するモードである。これは、手差しトレイからの印刷のミスを防止するための基本のモードである。
本体設定優先モードにおいては、指示シート属性と手差しトレイに係るシート属性が一致すれば手差しトレイからの印刷を実行するが、一致しない場合は手差しトレイにセットされた用紙の確認をユーザーに求める報知を行う。
前記ステップS254の表示に従ってユーザーがデジタル複合機1の手差しトレイ181に用紙がセットし、その情報をデジタル複合機1から受信するか、または前記確認ボタンをユーザーが操作するものとする。それによって情報処理装置のCPUは、手差しトレイ181に指示シート属性に合致する用紙がセットされたものと判断する(ステップS255のYes)。前記CPUは、印刷処理に係る優先モードをドライバー設定優先モードに設定する(ステップS257)。そして、プリントジョブのコマンドを送信するように指示されるまで(ステップS258のNo)、ルーチンは前述のステップS253へ戻りループする。
手差しトレイ181に用紙がセットされたら情報処理装置へその情報が送信される態様によれば、ユーザーが前記確認ボタンを操作する手間を省くことができる。しかし、他のユーザーが偶然にタイミングよく手差しトレイ181に用紙をセットした場合、それを除外することはできない。一方、確認ボタンは手差しトレイからの印刷を指示したユーザーの意思で操作されると考えられる。従って、確認ボタンを操作する手間はかかるがより確実に前記ユーザーの意図に適合する用紙がセットされたことを確認できる。
ユーザーによって印刷に用いる用紙が手差しトレイ181にセットされた後、プリントジョブのコマンドを送信するようにユーザーから指示されると(ステップS258のYes)、前記CPUは、ステップS251、S252で取得した指示シート属性をパラメータに含むプリントジョブのコマンドをデジタル複合機1へ送信する(ステップS259)。さらに、前記パラメータには、ステップS256で設定された本体設定優先モードまたはステップS257で設定されたドライバー設定優先モードの何れかの優先モードが含まれる。
なお、ステップS258におけるプリントジョブのコマンド送信の指示は、例えば図5Bの画面下の「OK」ボタンが選択されたことに対応する。
次に、情報処理装置からプリントジョブのコマンドを受信するデジタル複合機1の側の処理を述べる。
情報処理装置からプリントジョブのコマンドを受信すると(図15BのステップS261)、制御部10は、プリントジョブのコマンドに付加された指示シート属性を取得する(ステップS262)。さらに、前記コマンドに付加された優先モード(ドライバー設定優先モードまたは本体設定優先モードの何れか)を取得する(ステップS263)。
そして、プリントジョブに係る優先モードがドライバー設定優先モードか本体設定優先モードかを判断する(ステップS264)。
優先モードがドライバー設定優先モードの場合(ステップS264のYes)、制御部10は指示シート属性に基づいて印刷を実行する(図15CのステップS288)。即ち、ドライバー側で設定された属性の用紙が手差しトレイ181にセットされていることを前提として手差しトレイ181からの印刷を実行する。そして、プリントジョブの実行を終了する。
一方、前記ステップS264で、ドライバー設定優先モードでないと判断した場合、即ち、本体設定優先モードであると判断した場合(ステップS264のNo)、制御部10は、情報処理装置側で設定された用紙タイプと手差しトレイに係る用紙タイプが一致するか否かを判断する(ステップS271)。
用紙タイプが一致する場合(ステップS271のYes)、続いて制御部10は情報処理装置側で設定された用紙サイズと手差しトレイに係る用紙サイズが一致するか否かを判断する(図15CのステップS272)。
用紙サイズも一致する場合(ステップS272のYes)、制御部10は指示シート属性に基づいて印刷を実行し(ステップS288)、プリントジョブの実行を終了する。
一方、用紙サイズが一致しない場合(ステップS272のNo)、制御部10は印刷処理を一旦停止させて(ステップS273)、ジョブを削除するか、手差しトレイ181の用紙サイズを確認すべき旨のメッセージ(図10参照)を表示操作部171に表示させる(ステップS274)。その後、ルーチンはステップS286へ進んで、ユーザーからの指示を待つ。
また、前記ステップS271において、情報処理装置側で設定された用紙タイプと手差しトレイに係る用紙タイプが一致しない場合がある(ステップS271のNo)。その場合、制御部10は情報処理装置側で設定された用紙サイズと手差しトレイに係る用紙サイズが一致するか否かを判断する(図11CのステップS281)。
用紙サイズが一致する場合(ステップS281のYes)、制御部10は印刷処理を一旦停止させて(ステップS282)、ジョブを削除するか、手差しトレイ181の用紙タイプを確認すべき旨のメッセージ(図10参照)を表示操作部171に表示させる(ステップS283)。その後、ルーチンはステップS286へ進んで、ユーザーからの指示を待つ。
前記ステップS281で、用紙サイズが一致しない場合(ステップS281のNo)、制御部10は印刷処理を一旦停止させる(図15CのステップS284)。そして、ジョブを削除するか、手差しトレイ181の用紙タイプおよび用紙サイズの両方を確認すべき旨のメッセージ(図10参照)を表示操作部171に表示させる(ステップS285)。その後、ルーチンはステップS286へ進んで、ユーザーからの指示を待つ。
図10に示す画面でユーザーが「印刷中止」を選択した場合(ステップS286のYes)、制御部10は、プリントジョブの実行を中止して処理を終了する。
一方、図10に示す画面でユーザーが手差しトレイ181に新たなシートをセットしたり手差しトレイに係るシート属性の設定を変更したりするなど、何らかの対処を行うものとする。その後に「変更」を選択して指示シート属性と手差しトレイに係るシート属性が一致したら(ステップS287のYes)、制御部10は指示シート属性に基づいて印刷を実行し(ステップS288)、プリントジョブの実行を終了する。
あるいは、図10に示す画面でユーザーが「OK」を選択して印刷の続行が指示された場合も(ステップS289のYes)、制御部10は指示シート属性に基づいて印刷を実行し(ステップS288)、プリントジョブの実行を終了する。
以上が、この実施形態に係るプリントジョブの処理の流れである。
以上に述べたように、
(i)この発明による画像形成装置は、印刷指示と共にユーザーによって指定される印刷用シートの属性である指示シート属性および前記印刷指示を行ったユーザーを他のユーザーと識別するための指示ユーザー識別情報を、通信可能に接続された外部の情報処理装置から受信する通信部と、不特定のユーザーが印刷用のシートをセット可能な手差しトレイと、前記指示シート属性に適合するシートを用いて前記印刷指示に係る印刷を行うように制御する制御部と、前記手差しトレイにシートをセットしたユーザーを識別するためのセットユーザー識別情報を取得するユーザー識別部とを備え、前記制御部は、前記指示ユーザー識別情報と前記セットユーザー識別情報とが同一のユーザーを示す場合は、前記手差しトレイに係るシート属性が前記指示シート属性と一致しなくとも前記手差しトレイにセットされたシートを用いて前記印刷指示に係る印刷を行うように制御することを特徴とする。
この発明において、画像形成装置は、外部の情報処理装置から印刷指示を受信して印刷を行うことができる。前述の実施形態におけるデジタル複合機は、この発明の画像形成装置の一態様である。情報処理装置の具体的な態様としては、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末などが挙げられるが、これらに限定さない。画像形成装置と情報処理装置は通信可能に接続されているが、通信の方式や態様に限定はなく、例えば有線、無線の態様を問わない。
画像形成装置は、印刷用のシートを供給する手差しトレイを備えているが、手差しトレイ以外の給紙トレイを備えていてもよい。ただし、この発明は不特定のユーザーによって種々の属性の印刷用シートがセットされる手差しトレイからの印刷に係るものである。
ユーザー識別部は、手差しトレイにシートをセットするユーザーを他のユーザーと識別する手段であれば、その構成は問わず、その識別が主にハードウェアによって行われてもよいが、主にソフトウェアによって行われてもよい。前述の実施形態において、ユーザーの識別はカメラを用いた顔認識、話者の声紋を識別する話者認識、あるいはユーザーが入力画面で予め定められたコード等を入力する方式によってユーザーを識別する。
また、シート属性は、それに基づいて画像形成装置側で印刷処理が変わるものに関し、典型例としてサイズとタイプが挙げられる。異なるサイズのシートに対して印刷領域のサイズが変わり、異なるタイプのシートに対して定着温度、プロセススピード、画像処理、給紙制御、給紙トレイ選択等の少なくとも何れかの制御が変わる。
さらにまた、制御部は、ハードウェア資源としてはコンピュータおよびメモリ(記憶部)を中心とする回路である。前記コンピュータは、前記メモリに格納された制御プログラムを実行することによりハードウェアとソフトウェアが共同して制御部としての機能が実現される。
通信部は、前記制御部が外部の機器と通信を行うためのインターフェイス回路である。
さらに、この発明の好ましい態様について説明する。
(ii)前記制御部は、前記指示ユーザー識別情報と前記セットユーザー識別情報とが異なるユーザーを示す場合、前記手差しトレイに係るシート属性が前記指示シート属性と一致する場合は前記印刷指示に係る印刷を行うが、不一致の場合は印刷を行う前に手差しトレイにセットされたシートを確認するようにユーザーへの報知を行ってもよい。
このようにすれば、印刷指示に係るユーザーと異なるユーザーが手差しトレイにシートをセットした場合において、手差しトレイに係るシート属性が前記指示シート属性と一致する場合は前記印刷指示に係る印刷を行う。しかし、不一致の場合は印刷を行う前に手差しトレイにセットされたシートを確認するようにユーザーへの報知を行うので、印刷指示に係るユーザーが意図しないシートに印刷が行われる事態を未然に防止できる。
(iii)前記ユーザー識別部は、顔認識により前記セットユーザー識別情報を取得し、前記指示ユーザー識別情報は、前記印刷指示を行う際に前記情報処理装置の側で顔認識により取得された情報であってもよい。
このようにすれば、顔認識によりユーザーを識別するので、ユーザーに負担をかけずかつ迅速にユーザーを識別でき、手差しトレイからの印刷のミスを防止できる。
(iv)前記ユーザー識別部は、話者認識により前記セットユーザー識別情報を取得し、前記指示ユーザー識別情報は、前記印刷指示を行う際に前記情報処理装置の側で話者認識により取得された情報であってもよい。
このようにすれば、話者認識によりユーザーを識別するので、ユーザーに負担をかけずかつ迅速にユーザーを識別でき、手差しトレイからの印刷のミスを防止できる。
(v)ユーザーの操作を受付ける操作入力部をさらに備え、前記ユーザー識別部は、前記操作入力部を介してユーザーに識別情報を入力させることによって前記セットユーザー識別情報を取得し、前記指示ユーザー識別情報は、前記印刷指示を行う際に前記情報処理装置の側でユーザーに識別情報を入力させることにより取得された情報であってもよい。
このようにすれば、ユーザーの入力操作によりユーザーを識別するので、印刷指示に係るユーザーと異なるユーザーが手差しトレイに用紙をセットした場合であっても手差しトレイからの印刷のミスを防止できる。
(vi)前記操作入力部は、ユーザーによる入力を受付けるか、ユーザーが携帯可能な認証用器具を用いた入力を受付けてもよい。
このようにすれば、ユーザーが携帯可能な認証用器具を用いてユーザーを識別するための情報を入力できるので、ユーザーに負担をかけずに手差しトレイからの印刷のミスを防止できる。
前記認証用器具の一例としては、スマートフォンやタブレット端末が挙げられる。
(vii)前記ユーザー識別部は、印刷の前にユーザーの認証処理を行うことによって前記セットユーザー識別情報を取得し、前記指示ユーザー識別情報は、前記情報処理装置の側でユーザーの認証処理を行うことにより取得された情報であり、前記制御部は、前記印刷指示を行ったユーザーに係る識別情報と、前記セットユーザー識別情報とが一致するか否かを判断してもよい。
このようにすれば、印刷に際してユーザー認証を行う態様において、ユーザー認証に係る情報をユーザー識別情報として用いることで、ユーザーに余分な負担をかけずに手差しトレイからの印刷のミスを防止できる。
(viii)また、この発明による画像形成装置は、手差しトレイを用いた印刷を行う場合、通信可能に接続された外部の情報処理装置においてユーザーによって指定される印刷用シートの属性である指示シート属性を印刷指示と共に受信する通信部と、不特定のユーザーが印刷用のシートをセット可能な手差しトレイと、前記指示シート属性に基づいて前記印刷指示に係る印刷を行うように制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記印刷指示の受信前に前記手差しトレイにシートがセットされた場合は前記印刷指示と共に前記指示シート属性を受信し、前記印刷指示の受信後にシートがセットされた場合は前記シートがセットされた際に前記指示シート属性を取得し、前記手差しトレイにセットされたシートのシート属性が前記指示シート属性と一致する場合は印刷を開始するが、不一致の場合はその印刷を行う前に手差しトレイにセットされたシートを確認するようにユーザーへの報知を行う。
この発明の好ましい態様には、上述した複数の態様のうちの何れかを組み合わせたものも含まれる。
前述した実施の形態の他にも、この発明について種々の変形例があり得る。それらの変形例は、この発明の範囲に属さないと解されるべきものではない。この発明には、請求の範囲と均等の意味および前記範囲内でのすべての変形とが含まれるべきである。
1:デジタル複合機、 10:制御部、 12:ユーザー識別部、 11:記憶部、 13:原稿送り装置、 14:画像読取部、 15:画像処理部、 16:画像形成部、 17:パネルユニット、 18:給紙部、 19:通信部、 111:シート属性格納部、 161:LSU、 171:表示操作部、 172:物理操作部、 181:手差しトレイ、 182:給紙カセット

Claims (8)

  1. 印刷指示と共にユーザーによって指定される印刷用シートの属性である指示シート属性および前記印刷指示を行ったユーザーを他のユーザーと識別するための指示ユーザー識別情報を、通信可能に接続された外部の情報処理装置から受信する通信部と、
    不特定のユーザーが印刷用のシートをセット可能な手差しトレイと、
    前記指示シート属性に適合するシートを用いて前記印刷指示に係る印刷を行うように制御する制御部と、
    前記手差しトレイにシートをセットしたユーザーを識別するためのセットユーザー識別情報を取得するユーザー識別部とを備え、
    前記制御部は、前記指示ユーザー識別情報と前記セットユーザー識別情報とが同一のユーザーを示す場合は、前記手差しトレイに係るシート属性が前記指示シート属性と一致しなくとも前記手差しトレイにセットされたシートを用いて前記印刷指示に係る印刷を行うように制御する画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記指示ユーザー識別情報と前記セットユーザー識別情報とが異なるユーザーを示す場合、前記手差しトレイに係るシート属性が前記指示シート属性と一致する場合は前記印刷指示に係る印刷を行うが、不一致の場合は印刷を行う前に手差しトレイにセットされたシートを確認するようにユーザーへの報知を行う請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記ユーザー識別部は、顔認識により前記セットユーザー識別情報を取得し、
    前記指示ユーザー識別情報は、前記印刷指示を行う際に前記情報処理装置の側で顔認識により取得された情報である請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記ユーザー識別部は、話者認識により前記セットユーザー識別情報を取得し、
    前記指示ユーザー識別情報は、前記印刷指示を行う際に前記情報処理装置の側で話者認識により取得された情報である請求項1または2に記載の画像形成装置。
  5. ユーザーの操作を受付ける操作入力部をさらに備え、
    前記ユーザー識別部は、前記操作入力部を介してユーザーに識別情報を入力させることによって前記セットユーザー識別情報を取得し、
    前記指示ユーザー識別情報は、前記印刷指示を行う際に前記情報処理装置の側でユーザーに識別情報を入力させることにより取得された情報である請求項1または2に記載の画像形成装置。
  6. 前記操作入力部は、ユーザーによる入力を受付けるか、ユーザーが携帯可能な認証用器具を用いた入力を受付ける請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記ユーザー識別部は、印刷の前にユーザーの認証処理を行うことによって前記セットユーザー識別情報を取得し、
    前記指示ユーザー識別情報は、前記情報処理装置の側でユーザーの認証処理を行うことにより取得された情報であり、
    前記制御部は、前記印刷指示を行ったユーザーに係る識別情報と、前記セットユーザー識別情報とが一致するか否かを判断する請求項1または2に記載の画像形成装置。
  8. 手差しトレイを用いた印刷を行う場合、通信可能に接続された外部の情報処理装置においてユーザーによって指定される印刷用シートの属性である指示シート属性を印刷指示と共に受信する通信部と、
    不特定のユーザーが印刷用のシートをセット可能な手差しトレイと、
    前記指示シート属性に基づいて前記印刷指示に係る印刷を行うように制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記印刷指示の受信前に前記手差しトレイにシートがセットされた場合は前記印刷指示と共に前記指示シート属性を受信し、前記印刷指示の受信後にシートがセットされた場合は前記シートがセットされた際に前記指示シート属性を取得し、前記手差しトレイにセットされたシートのシート属性が前記指示シート属性と一致する場合は印刷を開始するが、不一致の場合はその印刷を行う前に手差しトレイにセットされたシートを確認するようにユーザーへの報知を行う画像形成装置。
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