JP2019150744A - 除湿機 - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1の除湿機は、「基部と当該基部に回転可能に取り付けられたデシカントホイールとを含むデシカントホイールモジュールと、前記デシカントホイールを通過する第1気流を供給する第1気流生成モジュールと、前記基部に固定され気流管入口と気流管出口とを有する循環気流管と、前記循環気流管に接続されて第2気流を供給する第2気流生成モジュールと、前記循環気流管に接続されて前記デシカントホイールを通過する第2気流を加熱する加熱器と、前記基部に固定されて前記デシカントホイールから前記第2気流を案内する熱交換器と、を備え、前記熱交換器は、前記気流管出口に接続された空気入口と、前記気流管入口に接続された空気出口と、底部に位置する液体出口とを有する枠と、前記枠に固定され略横に並んで配列され相互に距離をおいて隔離されて第1流れチャネルを形成するとともに、各々が、前記空気入口及び前記空気出口の双方と連通する複数の第2流れチャネルを内部に形成する主本体と、当該複数の第2流れチャネルにおける相互に隣接する2つの間に各々が位置する1つ以上の分割壁と、を有する複数の熱交換板状管と、を備える」とされている(請求項13)。
また、「熱交換器10は、枠本体111の開口1114内で上部グリル13と下部グリル14との間に位置する中央グリル15を更に備える。中央グリル15は熱交換板状管12の中央部を固定し熱交換板状管12と枠本体111との結合安定性を向上させる。」とされている(第33段落)。
特許文献1に記載の除湿機では、熱交換板状管が中央グリルにより固定されているため、樹脂材料を利用した熱交換板状管であっても長期間使用しても変形量を少なくできる。
なお、特許文献1における「熱交換板状管」が本発明の「樹脂パイプ」に相当する。
本発明は、樹脂パイプの経時変形を少なくでき、安価に樹脂パイプを取り付けることができる除湿機を提供することを目的とする。
本実施形態に係る一態様の除湿機は、除湿ローターと、前記除湿ローターを回転自在に支持する支持部材と、間隔をおいて平行に並設された複数の樹脂パイプを有する熱交換器とを備え、前記支持部材は、前記並設する複数の樹脂パイプの間に入り込む歯を前記樹脂パイプの並設方向に沿って複数有する櫛部を有する。
本実施形態に係る別態様の除湿機は、前記熱交換器と前記除湿ローターとを収容し且つ吸気口と排気口とを有する筐体を備え、前記複数の樹脂パイプの一部又は全部は前記筐体の吸気口と前記除湿ローターとの間に配され、前記支持部材は、複数の貫通孔を有する格子孔部と、前記除湿ローター用の筒部と、前記筒部の周縁であって周方向に間隔をおいた複数部位から前記筒部の筒軸に向かって延伸する複数の延伸部とを有し、複数の延伸部の連結部分で前記除湿ローターを支持し、前記櫛部は、前記格子孔部における前記複数の樹脂パイプの並設方向に沿って延伸する横桟部と、前記樹脂パイプの裏側に位置する延伸部とに一体に設けられている。これにより、櫛部を安価に設けることができる。
本実施形態に係る別態様の除湿機は、前記歯における前記樹脂パイプのパイプ軸方向と前記並設方向とに直交する方向の高さは、前記樹脂パイプにおける前記直交する方向の寸法の1/3倍以上2/3倍以下の範囲にある。これにより、樹脂パイプの冷却効果を維持しつつ樹脂パイプを支持できる。
本実施形態に係る別態様の除湿機は、前記除湿ローターを加熱し且つ前記支持部材に取り付けられる加熱器を備え、前記支持部材は前記除湿ローターを支持する支持軸を前記連結部分に有し、前記支持軸は前記加熱器が装着される部分に耐熱部を有する。これにより、支持部材の加熱器による熱変形を抑制することができる。
本実施形態に係る別態様の除湿機は、前記支持軸は、前記連結部分に一体に形成された第1軸部と、前記第1軸部と嵌合する第2軸部を有し、前記耐熱部は前記第2軸部により構成されている。これにより容易に実施できる。
本実施形態に係る別態様の除湿機は、前記第1軸部は、筒状をし、その周壁に欠け部分を有し、前記第2軸部は、前記第1軸部内に嵌合する状態で前記欠け部分に嵌る凸部分を有する。これにより、第2軸部は第1軸部に対して回転規制される。
1.全体
実施形態では、吸湿材等で水分を取り除く、所謂、デシカント式の除湿機について説明する。
除湿機Aは、図1に示すように、筐体Cの吸気口521から吸気した空気を除湿して排気口655から排出する。本明細書では、吸気口521が存在する側を便宜上表側又は前側とするが、排出口655側を表側又は前側としてもよいし、化粧板C3が存在する側を表側又は前側としてもよい。なお、表裏方向と上下方向と直交する方向を横方向とする。
除湿機Aは、図4及び図5に示すように、支持部材Eを備え、除湿機能部Bを構成する各機能ユニットが支持部材Eに装着されている。ここでは、各機能ユニットとして、例えば、除湿ローターF、熱交換器G、加熱器H、レシーバI、連通路J、上カバーK、下カバーL、主ファンユニットM、回路ユニットP等がある。また、除湿機能を操作するための操作ユニットQが図1に示すように筐体Cに設けられている。一例である除湿機Aは、少なくとも、除湿ローターFと熱交換器Gとを備えている。
なお、除湿ローターFは除湿用モータRにより、主ファンユニットMの主ファンNは主ファン用モータSにより、連通路J内を送風するための副ファンTは副ファン用モータUにより、それぞれ駆動される。
除湿機Aは、設置空間の空気の温度や湿度を検知して自動運転できるように、センサユニットVを備える。
以下、各構成について説明する。
(1)除湿ローター
図6を用いて説明する。
除湿ローターFは、筐体C内に吸い込んだ空気から水分を吸着する吸水体1と、吸水体1を回転自在に支持するための除湿軸体3と、吸水体1を回転させるための除湿フレーム5とを備える。
吸水体1は例えばゼオライト等の吸水材(吸湿材)から構成された円盤状をしている。
除湿軸体3は、円筒状をし、吸水体1の貫通孔1aの内に挿入される。除湿軸体3の内周面は、支持部材E側に広がる段差状をし、図17に示すように、中径部3aが支持部材Eの第1軸部117に、小径部3bが第1軸部117内の第2軸体7にそれぞれ外嵌する。これにより、除湿軸体3が支持部材Eの支持軸118に回転自在に支持される。なお、支持軸118は、第1軸部117と第2軸体7とから構成される。
除湿軸体3は、外周面の裏側端に径方向の外側に張り出す外鍔部3cと、軸方向に沿って延伸するリブ部3dとを有している。吸水体1の貫通孔1aの裏側端の周辺部が外鍔部3cにより支持され、貫通孔1aの周面がリブ部3dに位置決めされる。
除湿フレーム5は、吸水体1の外周形状を内周面に有する円環状(円筒状)をし、外周面の裏側半分が、図4及び図5に示す除湿用モータRのギア6と噛合するギア部5aに、表側半分が支持部材Eの筒部111の円周壁部分112に支持される(当接する)支持部5bにそれぞれなっている。
除湿フレーム5の内側には吸水体1が挿入され、内周面5cは吸水体1の挿入方向に先細りする傾斜面となっている。これにより、吸水体1が除湿フレーム5により支持される。
図7を用いて説明する。
加熱器Hは加熱ケース11内にヒータ9を収容している。ここでのヒータ9はニクロム線を利用し、除湿ローターFの周方向に沿って延伸した後に逆向きに折り返されるジグザグ状をしている。
加熱ケース11は、前面が開放する箱部12と、箱部12の開放縁から外側に延伸する延伸部13とを有する。箱部12は後側から見たときに扇状の中心側が欠けたような形状をし、径方向に延伸する一方の側壁12aに連通路J用の開口12bが設けられている。延伸部13(外周縁)は後側から見たときに扇状をしている。加熱器Hは、温度センサ15とサーミスタ17とを箱部12の蓋壁12cに備える。加熱器Hは扇状の箱部12内に除湿ローターFの中心から外周付近までの領域にヒータ9を備えることとなり、吸水体1の中心から外周までを均一に加熱することができる。これにより、吸水体1の局部的な劣化を抑制でき、長期間に亘って除湿機能を維持できる。
図8を用いて説明する。
レシーバIは、図16に示すように、加熱器Hと対向する状態で、支持部材Eに装着される。レシーバIは、除湿ローターFの吸水体1が加熱器Hにより加熱され、蒸発した水分を含んだ空気を熱交換器Gへと案内する機能を有する。
レシーバIは、「V」字状をする板状部21と、「V」字の内側縁に跨って前側に突出する突出部23と、突出部23における「V」字の開口側の端縁から後側に円弧状に延伸する傘部25と、傘部25の後端縁から「V」字の連結部分21aと反対側に張り出す鍔部27とを有する。
板状部21における「V」の連結部分21aは、円板状をし、その中心に主孔21bと、主孔21bから離れた位置に副孔21cとを有している。なお、板状部21の周縁には、裏側に延びる鍔部分21dを有している。
レシーバIは、裏側から見ると扇状をし、加熱器Hを表側から見た形状と略一致する。レシーバIは、突出部23の凹み部分23aを有し、当該凹み部分23aにサーミスタ29と温度センサ30とを備える。
レシーバIは、突出部23における「V」字の開口側の側壁23cに貫通孔23bを有している。水分を含んだ空気は、貫通孔23bを通って熱交換器Gへと送出される。
主に、図4及び図5を用いて説明する。
連通路Jは、熱交換器Gにより湿気が取り除かれた空気を加熱器Hに送り込むための風路を形成する。なお、風路の一部は支持部材Eとで形成される。
連通路Jは、表面が開放する風路本体31と、風路本体31の開放口の一部を覆う風路蓋体33とを備え、支持部材Eに装着されている。連通路Jは、図18の(a)に示すように、除湿ローターFの吸水体1と重なる部分に風路蓋体33を有する。風路本体31と風路蓋体33とから構成される連通路Jの上端(下流端)は、加熱器Hの開口12b(図7参照)に接続されている。なお、風路本体31において、風路蓋体33により覆われていない部分は支持部材Eの第3ベース部分107と下凹入部141とで風路が形成される。
図4に示すように、連通路Jの内部には送風用の副ファンTが配され、図5に示すように、連通路Jの外部に副ファンT用の副ファン用モータUが設けられている。ここでは、副ファンTは、連通路Jの上流口(下端側開口)に配され、その後方に副ファン用モータUが設けられている。なお、副ファンTが設けられている部分の支持部材Eは、図5に示すように、貫通孔146aを有し、当該貫通孔146aを介して連通路Jは支持部材Eの表側の下案内空間S2(図20の(b)参照)と連通する。
連通路Jは、裏側から見る(図18の(a)である)と、除湿ローターFを避けるように、「く」字状をしている。換言すると、連通路Jは、「く」字の屈曲部分が第1ベース部分103の貫通孔103aと反対側に向くように、設けられている。これにより、第1ベース部分103の貫通孔103aを設ける領域を確保できる。
主に、図9を用いて説明する。
熱交換器Gは多数本の樹脂パイプ37からなる熱交換部39を備える。熱交換器Gは、熱交換部39の上端部を支持する上支持部41と、熱交換部39の下端部を支持する下支持部43とを備える。
ここでの樹脂パイプ37は横断面が矩形状又は方形状をしている。多数本の樹脂パイプ37はその筒軸が平行となるように支持にされている。熱交換部39は、筐体Cの表ケースC1の吸気口521から吸気される方向(吸気方向とする)に複数本(例えば4本)の樹脂パイプ37を密着する状態で備えるパイプ群38が、吸気方向と樹脂パイプ37のパイプ軸方向(パイプ軸と平行な方向であり、本実施形態では上下方向と略一致する)とに直交する方向(この方向を「並設方向」とし、本実施形態では横方向と略一致する)に間隔(ここでは等間隔である)をおいて複数個配されてなる。
パイプ群38は、1つのパイプ群38を構成する複数本の樹脂パイプ37における並設方向と直交する側面が一平面内に位置し且つ並設方向と平行な側面同士を密着(接触)する状態で、上支持部41及び下支持部43により支持されている。これにより、吸気口521から吸気された空気により熱交換部39が効率よく冷却される。なお、熱交換部39は吸気口521の裏側に位置する。
上支持部41は、複数個のパイプ群38が並設する並設方向に長い板状をし、各パイプ群38が挿入される貫通溝41aを併設方向に間隔をおいて複数個有する。
貫通溝41aは、パイプ群38の挿入方向(上端側)に先細りするように設けられている。これにより、パイプ群38の上端部が支持される。
上支持部41は、貫通溝41aの内側に張り出す鍔部分41bを貫通溝41aにおける挿入先端部に有している。鍔部分41bはパイプ群38の通過を許容しないストッパーとして機能する。なお、上支持部41は前壁41cのパイプ群38の挿入口側に欠け部分41dを有している。
下支持部43は、複数個のパイプ群38の並設方向に長い板状をし、各パイプ群38が挿入される貫通溝43aを並設方向に間隔をおいて複数個有する。
貫通溝43aは、パイプ群38の挿入方向(下端側)に先細りするように設けられている。これにより、パイプ群38の下端部が支持される。
下支持部43は、貫通溝43aの内側に張り出す鍔部分43bを貫通溝43aにおける挿入先端部に有している。鍔部分43bはパイプ群38の通過を許容しないストッパーとして機能する。
主に、図10を用いて説明する。
上カバーKは、支持部材Eの上凹入部131と第3ベース部分107と上側第2側板部分155とで、レシーバIの貫通孔23bから送出される空気を熱交換部39に案内する機能を有する。具体的には、上カバーKは、熱交換部39に空気を案内する上案内空間S1を形成する壁部を有している。
上カバーKは、上案内空間S1の表側に位置する表壁部47と、上案内空間S1の横側(レシーバI側)に位置する横壁部49とを有する。
上カバーKは、図10の(b)に示すように、レシーバIの貫通孔23bから送出された空気の進行方向を変更させるガイド壁部51を表壁部47と横壁部49とに跨る状態で有する。上カバーKは支持部材Eに上カバーKを固定する固定部を有している。ここでの固定部は、例えば、裏側に延伸する係止片56と、ボス部57の底部分57aに形成された貫通孔57bとから構成されている。
上カバーKは、表壁部47の下端部から裏側に突出し横方向に延伸する下横突条部53と、下横突条部53に対して上方に間隔をおいて裏側に突出し横方向に延伸する上横突条部55とを有する。図19の(a)に示すように、下横突条部53は熱交換部39の最も表側に位置する樹脂パイプ37に当接し、上横突条部55は上支持部41に当接する。
上カバーKは、表壁部47の上端縁から裏側に平坦板状に延伸する上鍔部59と、上鍔部59に対して下部側に離れた部位から裏側に平坦板状に延伸する下鍔部61とを有している。図19の(a)に示すように、上鍔部59と下鍔部61との間に支持部材Eの上天板部181が挿入される。これにより、上案内空間S1の密閉性を高めることができる。
主に、図11を用いて説明する。
下カバーLは、支持部材Eの下凹入部141と下立設板部161とで、熱交換器Gを通過した空気を連通路Jの上流側に案内する機能と、熱交換器Gを通過する空気から液化した水を水タンクDに案内する機能とを有する。具体的には、下カバーLは、熱交換部39を通過した空気を案内する下案内空間S2(図19の(b)、図20の(b)参照)を形成する壁部を有している。
下カバーLは、下案内空間S2の表側に位置する表壁部65と、下案内空間S2の横側に位置する横壁部67と、下案内空間S2の底側に位置する底壁部69と、下案内空間S2の裏側に位置する裏壁部71とを有している。なお、ここでは、横壁部67は上下方向に延伸する部分をいい、横壁部67の下端部側の傾斜部分は便宜上底壁部69としている。
底壁部69は、横方向の中間部分69aが最も低くなっており、その両側が中間部分69aから上り勾配の傾斜部分69bとなっている。底壁部69は、中間部分69aから裏側に延伸する延伸部分69cを有し、当該延伸部分69cに貫通孔69dを有する。貫通孔69dから液化した水が水タンクD側に移動する。なお、裏壁部71は延伸部分69cの周縁から立設する立設壁71aと、延伸部分69cの貫通孔69dの周囲から下方に延伸する円筒部分71bを有する。
下カバーLは支持部材Eに下カバーLを固定する固定部を有している。ここでの固定部は、例えば、横壁部67の裏側端部から横方向の外側に突出する係合凸部分67aから構成されている。
表壁部65は、両側の横壁部67よりも上方に張り出す張出部分65aを有し、図19の(b)に示すように、熱交換部39の下支持部43に当接する。なお、表壁部65は張出部分65aの上端から表側に張り出す表鍔部分65bを有する。
主に図4及び図5を用いて説明する。
主ファンユニットMは、支持部材Eに装着されるケーシング75と、ケーシング75に装着された主ファン用モータSと、主ファン用モータSに連結・支持された主ファンNとを備える。
ケーシング75はベース部77を有し、ベース部77の裏側に主ファンNが、ベース部77の表側に主ファン用モータSがそれぞれ設けられている。
ベース部77は、図17に示すように、主ファン用モータSを装着するための装着部分77aに円形状の貫通孔77bを有し、当該貫通孔77bを利用して主ファン用モータSの回転軸が延伸する。主ファンNの中心部は主ファン用モータSの回転軸に連結されている。ベース部77は、図4に示すように、主ファン用モータSの装着部分の周りに円弧状の貫通孔77cを複数個有している。これにより、ベース部77の表裏で空気が連通可能となる。
ベース部77の外周縁は、主ファンユニットMを裏側から見ると、主ファンNの中心軸周りを、アナログ時計の11時を指す短針の位置から開始して周方向に移動するにしたがって中心から離れる渦巻き状であって上部側で上方に延びるような形状をしている。
ケーシング75は、ベース部77の外周縁から裏側に延伸する延伸板部79を有している。延伸板部79と、裏ケースC2の裏壁611の裏延伸部621とで排気路が形成される。これにより、主ファンNが回転すると、空気がベース部77の表側から裏側へ吸引された後、延伸板部79により上方へと案内される。
ケーシング75は、支持部材Eに装着されている回路ユニットPや支持部材Eに固定するための固定部をベース部77に有する。ここでの固定部は、ベース部77から前方に延伸するボス部81の底に形成された貫通孔(ボス孔ともいう)により構成される。なお、回路ユニットPに固定するためのボス部81は、支持部材Eに固定するためのボス部よりも延伸量が短い。
ケーシング75は、連通路Jに設けられている副ファン用モータUを保護する保護壁83をベース部77に有している。
図4及び図5を用いて説明する。
回路ユニットPは回路ケース85内に回路を収容してなる。回路は、例えば、除湿機Aの各機能部の動作を制御回路、電力を供給したりする電源回路等を含む。
回路ケース85は、図19の(a)に示すように、回路を構成するための複数個の電子部品88を実装する回路基板86を収容する箱状のケース本体87と、ケース本体87の蓋を塞ぐ蓋体89とから構成される。
回路ケース85は、回路ユニットPを支持部材Eに固定するための固定部を有する。ここでの固定部は、蓋体89から表側に延伸するボス部91に形成された貫通孔が利用されている。なお、蓋体89には、ケーシング75を固定するためにボス部89b(図19(a)参照)にねじ孔89aを有している。
図4及び図5を用いて説明する。
センサユニットVは、ここでは、温湿度センサ92と、転倒センサ93と、センサ用基板94とから構成される。これにより、温湿度センサ92と転倒センサ93とを別基板に設ける必要がなく、安価に実施できる。センサユニットVは、図22の(a)に示すように、除湿機Aの高さ方向(上下方向)の中央側に設けられている。これにより、転倒センサ93による転倒の誤動作を少なくできる。
(11−1)概要
図4を用いて説明する。
支持部材Eは除湿ローターFを回転自在に支持するローター支持機能を有する。支持部材Eは加熱器Hを装着する加熱器装着機能を有する。支持部材EはレシーバIを装着するレシーバ装着機能を有する。支持部材Eは連通路Jを装着する連通路装着機能を有する。支持部材Eは熱交換器Gを装着する熱交換器装着機能を有する。支持部材Eは回路ユニットPを装着する回路ユニット装着機能を有する。支持部材Eは主ファンユニットMを装着する主ファンユニット装着機能を有する。支持部材Eは上カバーKを装着する上カバー装着機能を有する。支持部材Eは下カバーLを装着する下カバー装着機能を有する。ここでは、各機能を発揮するために係合手段や螺合手段等を利用している。
支持部材Eは表裏方向と直交する板状のベース部101を有している。
図15を用いてベース部101を説明する。
ベース部101は表ケースC1の吸気口521の裏側に位置する第1ベース部分103を有する。第1ベース部分103は、熱交換器Gの樹脂パイプ37のパイプ軸方向の略中央領域に複数個の貫通孔103aを有する。複数個の貫通孔103aはマトリクス状に等間隔で配されている。これにより、ベース部101の貫通孔103aを通過する空気を均一化できる。なお、一例としての貫通孔103aは横方向に長い矩形状をしている。これにより、貫通孔103aを高密度で設けることができる。なお、第1ベース部分103における複数個の貫通孔103aが形成されている部分は格子孔部を構成する。
第1ベース部分103は貫通孔103b及び後述の凹部121用の開口103cを有している。貫通孔103bは除湿ローターF用であり、開口103cは除湿用モータR用である。なお、貫通孔103bは、複数個の貫通孔103aが形成されている領域に対して、熱交換器Gのパイプ群38(図9参照)の並設方向に隣接する。換言すると、貫通孔103aと貫通孔103bとは、支持部材Eを裏側から装置を見たときに、貫通孔103aがパイプ群38の並設方向の一方側(右側)に、貫通孔103bが並設方向の他方側(左側)にそれぞれ位置する。
支持部材Eは、第1ベース部分103の複数個の貫通孔103aの近傍を横方向に横切る横桟部分108を有している。なお、横桟部分108は、本発明の「横桟部」の一例に相当する。横桟部分108は第1ベース部分103から表側に凹入する。横桟部分108は、後述の第2側板部173と筒部111の円周壁部分112とに連結する。これにより第1ベース部分103の強度を高めることができる。
横桟部分108の表面は、表裏方向において、筒部111の延伸部分115Aの表面と略一致する。表側から支持部材Eを見ると、横桟部分108の延伸上に延伸部分115Aが存在する。横桟部分108の表面には櫛部分109が一体で設けられている。櫛部分109は本発明の「櫛部」の一例に相当する。
櫛部分109は、表側に延伸する歯109a(図17参照)を横方向に間隔をおいて複数有する。複数の歯109aは並設方向に隣接するパイプ群38間には入り込む。歯109aの横方向の幅(寸法)は隣接するパイプ群38の隙間に対応し、複数個の歯109aのピッチはパイプ群38のピッチに等しい。
支持部材Eは、図13に示すように、ベース部101の貫通孔103bの開口縁から表側に延伸する筒部111を有している。
図15を用いて、筒部111を説明する。
筒部111は、裏側から見ると円形状をする円周壁部分112と、円周壁部分112の表側端から筒軸に向かって張り出す内鍔部分113を有している。筒部111は、第2ベース部分105との間に円弧状に凹入する凹入部分114(図13参照)を有している。
筒部111は、内鍔部分113における周方向に間隔をおいて複数部位(例えば3部位)から筒軸に向かって延伸する複数本(例えば3本)の延伸部分115と、複数本の延伸部分115が交差する連結部分116とを有する。なお、延伸部分115は、本発明の「延伸部」の一例に相当する。
筒部111は、除湿ローターFを回転自在に支持する支持軸118を連結部分116に有している。ここでの、支持軸118は、第1軸部117と第2軸体7とから構成されている。第1軸部117は、裏側に円筒状に延伸し、連結部分116に一体で設けられている。
第2軸体7には加熱器Hが装着される。第2軸体7は耐熱性樹脂材料により構成されている。ここでは、耐熱性樹脂材料として、ポリブチレンテレフタレート(PBT)を利用している。つまり、支持軸118は、加熱器Hが装着される部分に第2軸体7を備え、加熱器Hが装着される部分に耐熱部を有する。
支持部材Eは、図13に示すように、ベース部101の開口103cの開口縁から表側に凹入する凹部121を有している。
図13を用いて、凹部121を説明する。
凹部121は段付き有底筒状に凹入する。凹部121は、広い範囲で凹入する大凹部分123と、大凹部分123からさらに凹入する小凹部分125とを有する。
大凹部分123は、図12に示すように、ボス部分127を有している。ボス部分127は、小凹部分125を挟んだ2箇所にある。
凹部121は、図13の(b)に示すように、筒部111の円周壁部分112の欠け領域112aにより筒部111とつながる。
支持部材Eは、図12及び図13に示すように、表側に凹入する上凹入部131をベース部101の上部側に有している。
図15を用いて説明する。
上凹入部131は、ベース部101の第1ベース部分103の上方であって第2ベース部分105の側方に設けられている。上凹入部131は横方向に長い矩形状に凹入する。
上凹入部131は、横方向に延伸する上側下板部分132と、横方向に延伸する上側上板部分133と、上下方向に延伸する上側横板部分134,135と、上側底板部分136を有している。なお、上側上板部分133は上天板部181の一部を構成する。
上凹入部131は、上側下板部分132及び上側上板部分133並びに上側底板部分136に跨るように設けられたリブ部分137を複数枚(例えば2枚)有している。
上凹入部131は、図12に示すように、上側底板部分136の下端縁から表側に突出して横方向に延伸する上側下突条部分138aと、上側底板部分136における上側下突条部分138aから上方に間隔をおいた部位から表側に突出して横方向に延伸する上側上突条部分138bを有している。
支持部材Eは、図12及び図13に示すように、ベース部101の下部側に表側に凹入する下凹入部141を有している。
図15を用いて説明する。
下凹入部141は、ベース部101の第1ベース部分103の下方であって第3ベース部分107の側方に設けられている。下凹入部141と上凹入部131は第1ベース部分103を挟んで上下に位置する。下凹入部141は横方向に長い矩形状に凹入する。
下凹入部141は、横方向に延伸する下側上板部分142と、横方向に延伸する下側下板部分143と、上下方向に延伸する下側横板部分144,145と、下側底板部分146を有している。
下側底板部分146の表面は、図12に示すように、筒部111の円周壁部分112の表面より裏側に位置する。なお、下側下板部分143は、下天板部183の一部を構成する。
下凹入部141と第3ベース部分107は、図12及び図14に示すように、連通路Jの外鍔部31a(図18の(a)参照)の当接する部分の複数部位から表側に延伸するボス部分148,107bを有し、図15に示すように、ボス部分148,107bに裏側からのねじ穴148a,107cを有している。
図12の(b)に示すように、下側底板部分146における上端縁から下方に間隔をおいた部位から表側に突出して横方向に延伸する下側上突条部分146bを有している。下側底板部分146は、後述の下立設板部161に対して内側に間隔をおいて下立設板部161と平行に表側に張り出す下側下突条部分146cを有している。下側下突条部分146cは、下カバーL(図11参照)が支持部材Eに装着された際に、下カバーLの裏壁部71の上端縁に当接する。これにより、下カバーLが支持部材Eに対して上下方向に位置決めされる。
支持部材Eは、図12に示すように、表側に延伸する上立設板部151をベース部101の上部側に有する。
図14を用いて説明する。
上立設板部151は、上凹入部131の上側底板部分136の上端縁に設けられた上側上板部分152と、上側底板部分136の横方向における第2ベース部分105と反対側の端縁に設けられた上側第1側板部分153と、第2ベース部分105に設けられた上側第2側板部分155とを有する。なお、上側上板部分152は、上天板部181の一部を構成している。
上凹入部131の上側底板部分136と、ベース部101の第2ベース部分105と、上立設板部151と、上天板部181と、図9に示す上カバーKとで、熱交換部39に空気を案内する上案内空間S1(図19の(a)参照)を形成する。なお、図19の(a)に示すように、上凹入部131の上側底板部分136及び上側下突条部分138aと、上側上突条部分138bと、上カバーKの下横突条部53と、上横突条部55とで、熱交換器Gの上支持部41を位置決め及び支持する。
支持部材Eは、図12に示すように、下凹入部141から表側に延伸する下立設板部161を有する。
下立設板部161は、図14に示すように、下凹入部141の下側底板部分146の横方向の両端縁に設けられた下側横板部分162,163と、下側傾斜板部分164,165と、下側底板部分166とを有する。
下側傾斜板部分164は下側横板部分162の下端から他方の下側横板部分163側に向かって下がり勾配で傾斜する。下側傾斜板部分165は下側横板部分163の下端から他方の下側横板部分162側に向かって下がり勾配で傾斜する。下側底板部分166は、下側傾斜板部分164,165の下端から下側に凹入している。
下側底板部分166には、図12の(a)に示すように、貫通孔166aが設けられている。貫通孔166aは、図11に示す下カバーLが支持部材Eに装着されると、下カバーLの延伸部分69cの貫通孔69dと上下に一致するように設けられている。
下立設板部161は、図12に示すように、下凹入部141の下側上突条部分146bに連続する状態で、表側に延伸する下側横突条部分167を下側横板部分162,163に有する。下立設板部161は、下側横板部分162,163における下側横突条部分167よりも上側であって表側端部に横方向に張り出す張出部分168を有する。
図14を用いて説明する。
支持部材Eは、横方向の端部に第1側板部171及び第2側板部173を有している。横方向において、筒部111が存在する側が第1側板部171であり、第1ベース部分103が存在する側が第2側板部173である。
第1側板部171は、ベース部101の第2ベース部分105及び第3ベース部分107の表面から上下方向に沿って表側に延伸する。なお、第2ベース部分105と第3ベース部分107との間は、筒部111の円周壁部分112の直線部分112bにより構成されている。
第2側板部173は、ベース部101の第1ベース部分103の横方向の端縁から上下方向に沿って表側に延伸する。なお、図12の(a)に示すように、上凹入部131の上側第1側板部分153と下凹入部141の下側横板部分145との一部は、第2側板部173を構成する。
図12を用いて説明する。
支持部材Eは、第1側板部171の横方向の外側に第1延伸板部175を、第2側板部173の横方向の外側に第2延伸板部177をそれぞれ有する。
第1延伸板部175は、図12の(b)に示すように、筒部111のある部位175aでは第1側板部171の表側端部にあり、それ以外の部位175b,175cでは第1側板部171の裏側端にある。
第2延伸板部177は、図12の(a)に示すように、上凹入部131のある部位177aと下凹入部141のある部位177bでは第2側板部173の裏側端にあり、第1ベース部分103の上部側に位置する部位177cと下部側に位置する部位177dでは第2側板部173の表側端にあり、第1ベース部分103の中間に位置する部位177eでは表裏方向の中間側にある。
支持部材Eは、図13に示すように、上端縁から表側に延びる上天板部181と、下端縁から表側に延びる下天板部183とを有する。
上天板部181の一部は、上凹入部131の上側上板部分133である。下天板部183の一部は、下凹入部141の下側下板部分143である。
(1)除湿ローター
主に図16を用いて説明する。なお、図16では、除湿ローターFの取り付けを説明するため、吸水体1及び除湿フレーム5の図示を省略している。
支持部材Eの連結部分116の第1軸部117の欠け部分117aに第2軸体7の突出部7aが嵌るようにして、第1軸部117に第2軸体7を挿入する。
次に、第1軸部117に除湿ローターFの除湿軸体3が嵌合するように、除湿ローターFを筒部111の円周壁部分112内に挿入する。この状態では、図17に示すように、第1軸部117が除湿軸体3の中径部3aの内周に当接し、第2軸体7の軸部7bが除湿軸体3の小径部3bの内周に当接する。これにより、除湿ローターFが支持部材Eにより回転自在に支持される。なお、上記構成では、第1軸部117と第2軸体7とが直接接触することはなく、熱的に縁切りされている。
主に図16を用いて説明する。
レシーバIの鍔部27及び連結部分21aを支持部材Eの筒部111の凹入部分114と連結部分116との表面に当接させる。この状態で、ねじ991を、表側から連結部分21aの主孔21b及び支持部材Eの連結部分116の主孔116aを挿通させて、第2軸体7の軸部7bのねじ穴に螺合させる(図17参照)。
また、ねじ992を、連結部分21aの副孔21c及び支持部材Eの連結部分116の副孔116bを挿通させて、第2軸体7の突出部7aのねじ孔7cに螺合させる。この際、板状部21の周縁の鍔部分21d間に支持部材Eの延伸部分115が嵌る。これにより、レシーバIが支持部材Eに対して回転するのを規制される。
主に図16を用いて説明する。
加熱器Hの延伸部13を支持部材Eの筒部111の凹入部分114と、除湿ローターFの除湿軸体3の裏面に当接させる。この状態で、ねじ993を、裏側から延伸部13の貫通孔13c(図7参照)を挿通させて、第2軸体7の軸部7bのねじ孔7dに螺合させる。
使用に際しては、加熱器Hのヒータ9の熱が支持軸118側に伝わるが、第2軸体7を耐熱性樹脂により構成しているため、熱による変形等を防止できる。また、支持軸118のすべてを耐熱性樹脂材料で構成する場合に比べて安価に対策できる。
ねじ994を、裏側から延伸部13の貫通孔13a,13b(図7参照)、支持部材Eの凹入部分114の貫通孔114a,114bを挿通させて、レシーバIの鍔部27のボス部分27aのねじ穴27bに螺合させる。この際、加熱器Hの延伸部13が凹入部分114に嵌るため、加熱器Hが支持部材Eに対して回転するのを規制される。
このように、加熱器HとレシーバIとで支持部材Eを挟む状態で結合されるため、加熱器HとレシーバIとを個別に装着するよりも効率よく行える。また、図17に示すように、加熱器HとレシーバIとの間に除湿ローターFが位置するため、除湿ローターFを支持する特別な構成が不要となる。
図4及び図5に示す除湿用モータRは、そのギア6が図13の(b)に示す小凹部分125内に位置するように大凹部分123に配され、図18の(a)に示すねじ995により固定される。
連通路Jは、図4に示す風路本体31と風路蓋体33とを、図7に示す加熱器Hの開口12bの位置合わせし、図18の(a)に示すように、ねじ996により連通路Jの外鍔部31aを支持部材Eに固定する。この際、図15に示す支持部材Eのベース部101の第3ベース部分107と下凹入部141の下側横板部分144と下側底板部分146とに、連通路Jの外鍔部31aが当接する。これにより連通路J内の密閉性を高めることができる。
また、図15に示す支持部材Eの第3ベース部分107の延伸部分170aと下凹入部141の延伸部分147とが、図18の(a)に示すように、連通路Jの外鍔部31aの周縁部に沿って近接又は当接する。これにより、連通路J内の密閉性をより一層高めることができる。
連通路Jは、図18の(a)に示すように、横方向であって支持部材Eのベース部101(第1ベース部分103)が存在する側と反対側の端部付近を上下方向に除湿ローターFを横切るように設けられている。これにより、支持部材Eの表側から除湿ローターFや貫通孔103aを通過する空気の進行が妨げられることを少なくできる。
連通路Jにおける除湿ローターFが位置する側と反対側の端部(上流側端部である)に、図4及び図5に示すように副ファンTと副ファン用モータUを備えているが、当該部分の支持部材Eは表側に凹入する下凹入部141となっているため、図18(b)に示すように、表裏方向の寸法を小さくできると共に表裏方向の寸法を上側から下側まで略一定に構成できる。これにより、筐体C内の空間を有効に利用できる。
図9に示す熱交換器Gの下支持部43を、図12に示すように、下凹入部141の下側底板部分146と下立設板部161の一対の下側横板部分162,163と間の空間に上側から挿入する。この際、下支持部43の下面は、下凹入部141の下側底板部分146の下側上突条部分146bと、下立設板部161の下側横板部分162,163の下側横突条部分167とにより近接又は支持される。下支持部43の側面は、下凹入部141の下側底板部分146と、下立設板部161の下側横板部分162,163と、張出部分168とに近接又は当接する。これにより、熱交換器Gの下支持部43が支持される。
櫛部分109,119は、筒部111の延伸部分115Aを利用して設けられており、他の部位に櫛部分119を設ける場合に比べて、パイプ群38の間を通過する空気の抵抗を少なくできる。
また、歯109a,119aは、図14に示すように、表側から見ると、樹脂パイプ37のパイプ軸方向に長い矩形状をしている。これにより、樹脂パイプ37に接触する場合は広い領域で接触することとなり、樹脂パイプ37に局所的な応力集中を防止できる。
図10に示す上カバーKは、図19の(a)に示すように、上カバーKの上鍔部59と下鍔部61との間に上天板部181が嵌合するように、支持部材Eに近接させる。そして、係止片56を、図12の(b)に示す上立設板部151の上側第1側板部分153の貫通孔153aと、第1側板部171の貫通孔171aに係合させる。これにより、加熱器Hにより加熱された空気がレシーバIから熱交換器Gの上流側に案内する上案内空間S1が形成される。
この状態では、図19の(a)に示すように、熱交換器Gの上支持部41の表面が上カバーKの上横突条部55により支持され、パイプ群38の表面が上カバーKの下横突条部53により支持される。このように、上カバーKを支持部材Eに装着することで、熱交換器Gを固定具を利用することなく、熱交換器Gの上部側(上支持部41)を支持できる。
図11に示す下カバーLは、図12に示す下立設板部161により形成される空間に挿入される。この挿入により、下カバーLの横壁部67の係合凸部分67aが、図12に示すように、下立設板部161の下側横板部分162,163の貫通孔162a,163aに係合する。この状態では、熱交換器Gの下支持部43の表面が、図19の(b)に示すように、下カバーLの表壁部65の張出部分65aにより支持される。このように、下カバーLを支持部材Eに装着することで、熱交換器Gを固定具を利用することなく、熱交換器Gの下部側(下支持部43)を支持できる。
回路ユニットPは、図4及び図5に示すように、回路ケース85に設けられたボス部91を挿通するねじ997(図21(a)参照)が、図5に示す支持部材Eのボスねじ801に螺合することで、支持部材Eに装着される。
装着した状態では、回路ユニットPは、支持部材Eの裏側であって主ファンユニットMと支持部材Eとの間に位置する。装着した状態では、図19の(a)に示すように、回路ユニットPの表面(ケース本体87の表面)が支持部材Eの第1ベース部分103や上凹入部131のリブ部分137に当接する。これにより、回路ユニットPを安定した状態で装着できる。
主ファンユニットMは、図4及び図5に示すように、ケーシング75に設けられた複数個(ここでは、3個)のボス部81を挿通するねじ998(図21の(a)参照)が図5に示す支持部材Eのボスねじ803に螺合し、ケーシング75に設けられた貫通孔を挿通するねじ999が図5に示す回路ユニットPの回路ケース85のねじ孔89aに螺合することで、支持部材Eに装着される。なお、ケーシング75に設けられたボス部82は、支持部材Eのボス部805に嵌合する。
ケーシング75は、図19の(a)に示すようにベース部77が回路ユニットPの裏面に当接し、図21の(b)や図22の(b)に示すように延伸板部79が連通路Jの風路本体31に当接する。これにより、主ファンNの回転中におけるケーシング75の振動による音の発生を抑えることができる。
(11)センサユニット
センサユニットVは、図17に示すように、支持部材Eの第2延伸板部177の部位177eに図外のねじにより固定されている。
筐体Cは、図2に示すように、表ケースC1と裏ケースC2と化粧板C3とを備える。化粧板C3は、側方から見ると上下方向に長い長尺状をし、長手方向に沿う中心軸に対して短手方向に対称な形状をし、長手方向の中心軸を境界として表ケースC1と裏ケースC2とに組み込まれる。なお、図2、図3及び図25では化粧板C3は裏ケースC2に組み込まれている。
(1)表ケース
主に図23を用いて説明する。
表ケースC1は、表ケース本体501と、図2に示すプレフィルタ503と、操作ユニットQとを備える。ここでは、表ケースC1は、除湿機Aを移動させるためのハンドル505を有している。
表壁511は、中間領域であって熱交換器Gの表側に位置する領域に吸気口521を有する。吸気口521は複数個の貫通孔521aにより構成される。貫通孔521aは、ここでは横方向に長い矩形状をし、複数個の貫通孔521aは方形マトリクス状に配されている。
表壁511は、吸気口521の周辺から裏側に凹入する凹入部523を有している。凹入部523は、熱交換器Gと表裏に重ならないで除湿ローターFと表裏に重なる領域であってレシーバIと重ならない領域に向かって凹入する。凹入部523の底壁部分523aには複数個の貫通孔523bが設けられている。貫通孔523bは、上方向に長い矩形状をし、横方向に間隔をおいて形成されている。表壁511は下部側に開口部525を有している。開口部525は水タンクD用である。
表立設壁531,533は、表裏方向の表側端で表側壁513,515と連結し、表裏方向の裏側端で裏側壁613,615と連結している。表ケース本体501は、図23及び図26の(b)に示すように、表立設壁531,533の上端531a,533aと表側壁513,515とを連結する表連結壁535,537を有している。これにより、表ケース本体501の剛性を向上させることができ、水タンクDの上方に除湿機能部Bを配置しても、表ケース本体501が変形するようなことを防止できたり、安定感を向上させたりできる。また、上記構成により、表ケース本体501の強度を向上させることでき、ケース本体を補強しなくても、水タンクDの上方に除湿機能部Bを備えることができる。
表立設壁531,533の上端531a,533aの内面から相手側の表立設壁531,533に向かって延伸する延伸板部541,543を有する。延伸板部541,543は図28の(a)に示すように、水タンクDの横方向の端部の上端縁上に位置し、水タンクDの設置の際のガイド機能と上下方向への位置規制機能を有している。
主に図25を用いて説明する。
裏ケースC2は裏ケース本体601と化粧板C3とを別体で備える。
裏ケース本体601は、上下に長い直方体状の筐体Cを表裏で略2分したような形状をしている。裏ケース本体601は、裏壁611、裏側壁613,615、裏天壁617及び裏底壁619を有する。
裏壁611は、主ファンユニットMのケーシング75の延伸板部79の裏側であってその外側(又は内側)に位置する部位に、延伸板部79に沿って延伸する裏延伸部621を有する。これにより、主ファンユニットMの送風力の低下を抑制できる。
裏ケース本体601は裏側壁613,615の内側を立設する裏立設壁631,633を有している。
裏立設壁631,633は、表裏方向の裏側端で裏側壁613,615と連結し、表裏方向の表側端で表側壁513,515と連結している。裏ケース本体601は、裏立設壁631,633の上端631a,633aと裏側壁613,615とを連結する裏連結壁635,637を有している。これにより、裏ケース本体601の機械特性を向上させることができる。裏立設壁631の上端631aの内面から裏壁611の内面を経由して相手側の裏立設壁633までに亘って、内側に向かって延伸する延伸板部641を有する。延伸板部641は裏ケース本体601を補強する。
対向する裏立設壁631,633の内面には、相手側の裏立設壁631,633に向かって突出する突出部631b,633bが形成されている。突出部631b,633bは上方から見ると「V」字状をしている。突出部631b,633bは、図28に示すように、筐体C内に挿入された水タンクDの側壁713の縦溝713aに係合する。
(1)除湿機能部の裏ケースへの取り付け
図21の(a)、図22の(a)及び図25を用いて説明する。
除湿機能部Bは、図22に示すねじ983を利用して、裏ケースC2に装着される。具体的には、ねじ983は支持部材Eのボス部807に形成された貫通孔を挿通して、裏ケースC2のボス部811に形成されたねじ孔813に螺合する。
除湿機能部Bは、裏側から見ると、図21の(a)に示すように、略方形状をし、その4隅でねじ983により固定される。これにより、除湿機能部Bが裏ケースC2に安定した状態で固定される。なお、除湿機能部B側のボス部807は、裏ケースC2のボス部811に外嵌する。
主に、図22の(a)及び図23を用いて説明する。
表ケースC1は、図3に示すねじ985を利用して、除湿機能部Bに装着される。具体的には、3本のねじ985は、表ケースC1のボス部815に形成された貫通孔817を挿通して、図22の(a)に示すように、第2延伸板部177の2個のねじ孔821、支持部材Eの第3ベース部分107のボス部818のねじ穴823に螺合する。1本のねじ985は、表ケースC1のボス部815に形成された貫通孔817を挿通後、図10の(a)に示す上カバーKのボス部57の貫通孔57bを挿通して、図14に示すように支持部材Eの第2ベース部分105のボス部分105bのねじ穴105cに螺合する。
表ケースC1は、図22の(a)に示すように、略方形状の4隅でねじ985により固定される。これにより、除湿機能部Bが表ケースC1に安定した状態で固定される。
なお、図23に示す表ケースC1の上部側の一対のボス部825は、図25に示すボス筒部827に嵌合する。
組み立てた状態では、除湿機能部Bの支持部材Eの下天板部183の横方向の端部が、表ケースC1の表連結壁535,537に載置される。これにより、除湿機能部Bを筐体Cに固定するねじ983、985の負荷を小さくできる。
組み立てた状態では、図28に(b)に示すように、表ケースC1の表壁511の開口部525の上部に位置する内鍔部567が、下天板部183と、下天板部183から立設するリブ部分184の基部側の表端の欠け部分184aとに嵌合する。これにより、長期使用により、表ケースC1の開口部525の上部を構成する表壁511が変形して、水タンクDの出し入れが困難になるようなことを防止できる。
組み立てた状態では、図27の(b)に示すように、表ケースC1の吸気口521の裏側に熱交換器Gの熱交換部39があり、熱交換部39の裏側に除湿ローターFがある。つまり、多数本の樹脂パイプ37が吸気口521と除湿ローターFとの間に配されている。これにより、吸気口521から吸気した空気を、熱交換に利用した後に吸水体1を通過することとなり、吸気した空気を有効に利用できる。
組み立てた状態では、図1の(a)に示すように、表ケースC1の吸気口521及び貫通孔523bは、図22の(a)に示すように、レシーバIを避けるように設けられている。これにより、レシーバIが冷却され難くなり、加熱器Hにより加熱された空気がレシーバIを通過する際に冷却されるのを抑制できる。
主に、図2、図3及び図28を用いて説明する。
水タンクDは偏平な箱状(高さの低い直方体状)をしている。
水タンクDは、上方が開放するタンク本体701と、タンク本体701の開口を覆うタンク蓋体703とを有し、筐体Cに対して出し入れ可能に構成されている。
タンク本体701は表壁711における横方向の略中央に裏側に凹入する取手部715を有している。側壁713には、タンク内に凹入する縦溝713aを有している。縦溝713aには、水タンクDが筐体Cに挿入された際に、図26の(a)に示す裏ケースC2の突出部631b,633bが進入する。これにより、水タンクDが筐体Cから容易に抜けるのを防止できる。
タンク本体701の底壁717に横方向に間隔をおいて表裏方向に延伸する平行溝717aを有している。平行溝717aには、図26の(a)に示す表ケースC1の表底壁519の凸部527が嵌り、水タンクDの筐体Cへの挿入をガイドする。
タンク蓋体703は、平板部731に横方向と表裏方向に延伸する補強用リブ737を有している。タンク蓋体703は、タンク本体701の取手部715に対応する部分に上側に湾曲する湾曲部739を有している。
以上、第1及び第2の実施形態を説明したが、これらの実施形態に限られるものではなく、例えば、以下のような変形例であってもよい。また、実施形態と変形例、変形例同士を組み合わせたものであってもよい。
また、実施形態や変形例に記載していていない例や、要旨を逸脱しない範囲の設計変更があっても本発明に含まれる。
(1)向き
実施形態では、複数本の樹脂パイプが上下方向に延伸するように配されていたが、樹脂パイプが上下方向に対して傾斜して配されてもよいし、横方向又は横方向に対して傾斜して配されても良いし、装置の表裏方向又は表裏方向に対して傾斜して配されても良いし、上下方向と横方向と表裏方向に跨るように傾斜して配されてもよい。
(2)パイプ群
実施形態では、1つのパイプ群が4本の樹脂パイプにより構成されていたが、1本又は4本以外の複数本であってもよい。
パイプ群は、吸気方向に重なる状態で支持されているが、熱交換効率に影響がでない程度(要求を満足できる範囲内)で配設方向に徐々にズレた状態(階段状態)で支持されてもよい。
パイプ群は、吸気方向に密着する状態で支持されているが、例えば、吸気方向に間隔をおいて支持されてもよい。この場合、熱交換器の吸気方向の寸法が大きくなるが、熱交換効率は向上する。
(3)断面形状
実施形態では、横断面形状が方形状をしているが、円形状、長方形状等の他の形状であってもよい。但し、空気と接触する面積、断面積、ユニットとしての大きさ等を考慮すると、方形状の断面形状が好ましい。
(4)長さ
樹脂パイプの長さは、特に規定していないが、格子孔部における樹脂パイプのパイプ軸方向の長さ以上あればよい。なお、ここでいう樹脂パイプの長さは空気に触れる領域の長さをいい、支持部内の長さは含まない。
格子孔部は、樹脂パイプのパイプ軸方向の中間部に位置するのが好ましい。なお、ここでいう中間部は、樹脂パイプ(支持部内を含まない)のパイプ軸方向の上流側から3/10〜7/10の範囲内の全領域又は一部領域をいう。
除湿ローターは、吸水体を除湿フレームに装着して、除湿フレームの外周で回転駆動されていたが、吸水体の中心に配された除湿軸体で回転駆動されてもよい。
円板状の吸水体を表側(吸気口側)から見ると、樹脂パイプのパイプ軸方向と平行な直線を直径とする一方の半円部分が熱交換器と重なり、他方の半円部分の約2/5がレシーバと重なる。これらの比率は、熱交換器の樹脂パイプの間隔、大きさ、本数等により適宜変更してもよい。
(1)全体
支持部材は、少なくとも除湿ローターを支持すればよく、例えば、加熱器等の他のユニットを支持しなくてもよい。
但し、除湿ローターと加熱器との装着方法に着目する場合、支持部材は除湿ローターと加熱器とを支持する必要がある。同様に、除湿ローターと加熱器とレシーバとの装着方法に着目する場合は、支持部材は除湿ローターと加熱器とレシーバとを支持する必要がある。
また、加熱器からの空気を熱交換器に案内する上案内空間の構造に着目する場合は、支持部材は、加熱器及びレシーバの支持は関係なく、上カバーや熱交換器の支持が必要となる。
また、熱交換器を通過した空気を連通路に案内する下案内空間の構造に着目する場合は、支持部材は、加熱器、レシーバ及び上カバーの支持は関係なく、下カバーや熱交換器の支持が必要となる。
支持部材は、3本の延伸部分を有していたが、除湿ローターを支持できれば、延伸部分は1本でもよいし、2本でもよいし、4本以上であってもよい。除湿ローターに供給される空気量を考慮すると、延伸部分は4本以下が好ましい。
実施形態では、延伸部分にレシーバを当接させているが、レシーバの装着に着目しない場合は、延伸部分にレシーバを当接させなくてもよい。但し、除湿ローターを通過する空気量を考慮すると、レシーバ内で両者が当接するのが好ましい。
櫛部を一体に有する延伸部分は樹脂パイプのパイプ軸方向と直交する方向に延伸しているが、樹脂パイプのパイプ軸方向と直交しない方向に延伸してもよい。この場合、樹脂パイプに対して歯の位置が階段状となるように、歯を設ければよい。なお、この階段状の場合も、「歯を樹脂パイプの並設方向に沿って複数有する」の一例に相当する。
櫛部を一体に有する横桟部分は樹脂パイプのパイプ軸方向と直交する方向に延伸しているが、樹脂パイプのパイプ軸方向と直交しない方向に延伸してもよい。この場合、樹脂パイプに対して歯の位置が階段状となるように、歯を設ければよい。なお、このような直交しない方向に延伸する場合も、「樹脂パイプの並設方向に沿って延伸する」の一例に相当する。
実施形態では、櫛部を有する延伸部分と横桟部分とは1直線上に位置するが、横桟部分と延伸部分とが、例えば「V」字のように交差してもよい。この場合、横桟部分の歯及び延伸部分の歯は上述のように階段状に設けることで実施できる。
実施形態では横桟部分は1本であったが、除湿機の大きさ、除湿性能等によって樹脂パイプを長くする場合、横桟部分を複数本設けてもよい。
実施形態の櫛部は延伸部分及び横桟部分に一体で設けられているが、別体で構成した後、延伸部分及び横桟部分に装着するようにしてもよい。なお、支持部材を樹脂材料尾用いて射出成形する場合、櫛部を一体で成形した方がコスト的に優位である。
実施形態の歯は、樹脂パイプのパイプ軸方向に長い矩形状(角部が丸くなっている場合を含む)をしているが、例えば、方形状、円形状、長円形状等の他の形状であっても良い。なお、樹脂パイプとの接触部分での応力集中を考慮すると、樹脂パイプに線接触又は面接触する形状が好ましい。なお、歯の延伸先端部は樹脂パイプの配置を考慮すると先細りしている方が好ましい。
実施形態の支持軸は、第1軸部と第2軸部とから構成され、第2軸部を耐熱部としているが、例えば、支持軸に加熱器を連結しないような場合、第2軸部として耐熱性能の劣る樹脂材料を用いてもよいし、第1軸部と第2軸部とを一般の樹脂材料により一体で設けてもよい。
また、第2軸部として耐熱性が要求される場合、PBT以外に、ポリエチレンテレフタレート(PET)やポリフェニレンサルファイド(PPS)等の耐熱性樹脂材料も利用できる。さらに、第2軸部として金属材料を利用することもでき、例えば、インサート成形により第1軸部と一体化することも可能である。
筒部は、ベース部の第1ベース部分を基準して表側に凹入しているが、例えば、第1ベース部分から裏側に凹入する構造であってもよいし、第1ベース部分から表側と裏側とに凹入する構造であってもよい。
筒部は、除湿ローターの外周形状に対応して円筒状をしているが、筒部内で除湿ローターが回転できればよく、例えば、筒部は四角筒部等の形状であってもよい。ただし、筒部の内周面で除湿ローターの除湿フレームを支持する場合、除湿フレームの外周に少なくとも3点以上で接する形状の内周面を有する筒部が好ましい。
実施形態の第2軸体は、主孔と副孔とを有し、支持部材の連結部分に2本のねじにより固定されているが、副孔用のねじの代わりに、例えば、連結部分に一体で形成されたピンを利用することもできる。なお、実施形態では、第2軸体の突出部がねじにより固定されているが、突出部が第1軸部の欠け部に嵌っている場合において突出部は固定されていなくても第2軸体が回転することはない。しかしながら、第2軸体が回転するような場合、回転の負荷が突出部を介して欠け部に作用することとなり、耐久性を考慮すると、突出部を固定した方が好ましい。
また、第2軸体は、その軸部が第1軸部と同軸上に固定されればよく、他の構造及び固定方法であってもよい。他の構造としては、軸部の一端に2方向に突出する突出部を有し、当該突出部がねじ等により固定されてもよい。
実施形態の転倒センサは、支持部材の上下方向の中間付近に温度センサと共に設けられているが、例えば、支持部材の下部側に設けてもよい。この場合、温度センサを下部側に配置できないときは、転倒センサと温度センサの基板とを配線で接続するようにしてもよい。
実施形態の転倒センサは温度センサと共に1個設けられているが、複数個設けてもよい。例えば、2個の場合、支持部材の上下方向の中間と下部とに設けてもよい。
(1)構造
実施形態の筐体は、表ケース、裏ケース及び化粧板の3部材から構成されていたが、表ケース及び裏ケースの2部材から構成してもよいし、表ケース、裏ケース及び一対の化粧板の4部材から構成してもよい。
実施形態の表ケース及び裏ケースは、筐体を表裏方向の中央で2分するように構成されているが、表ケース及び裏ケースの一方が他方よりも表裏方向の寸法が大きくなるように構成されてもよい。
実施形態の筐体は表側に水タンクを出し入れ可能に備えていたが、裏側に水タンクを出し入れ可能に備えてもよい。
実施形態の操作部は、表ケースの凹み部の底壁に操作基板が固定されている。凹み部は裏側に開口を有しているが、4側壁を有する凹みであってもよい。
底壁は水平状に設けられているが、底壁は裏側下がりに傾斜状に設けられてもよい。傾斜状とすることで、湿気が底壁に沿って表側へと誘導され、操作基板側に流れるのを防止できる。実施形態での操作部は、表ケースの表天壁に設けられているが、例えば、表壁に設けられてもよい。
B 除湿機能部
C 筐体
E 支持部材
F 除湿ローター
G 熱交換器
H 加熱器
I レシーバ
37 樹脂パイプ
109 櫛部分(櫛部)
109a 歯
119 櫛部分(櫛部)
119a 歯
Claims (6)
- 除湿ローターと、
前記除湿ローターを回転自在に支持する支持部材と、
間隔をおいて平行に並設された複数の樹脂パイプを有する熱交換器と
を備え、
前記支持部材は、前記並設する複数の樹脂パイプの間に入り込む歯を前記樹脂パイプの並設方向に沿って複数有する櫛部を有する
除湿機。 - 前記熱交換器と前記除湿ローターとを収容し且つ吸気口と排気口とを有する筐体を備え、
前記複数の樹脂パイプの一部又は全部は前記筐体の吸気口と前記除湿ローターとの間に配され、
前記支持部材は、複数の貫通孔を有する格子孔部と、前記除湿ローター用の筒部と、前記筒部の周縁であって周方向に間隔をおいた複数部位から前記筒部の筒軸に向かって延伸する複数の延伸部とを有し、複数の延伸部の連結部分で前記除湿ローターを支持し、
前記櫛部は、前記格子孔部における前記複数の樹脂パイプの並設方向に沿って延伸する横桟部と、前記樹脂パイプの裏側に位置する延伸部とに一体に設けられている
請求項1に記載の除湿機。 - 前記歯における前記樹脂パイプのパイプ軸方向と前記並設方向とに直交する方向の高さは、前記樹脂パイプにおける前記直交する方向の寸法の1/3倍以上2/3倍以下の範囲にある
請求項2に記載の除湿機。 - 前記除湿ローターを加熱し且つ前記支持部材に取り付けられる加熱器を備え、
前記支持部材は前記除湿ローターを支持する支持軸を前記連結部分に有し、
前記支持軸は前記加熱器が装着される部分に耐熱部を有する
請求項3に記載の除湿機。 - 前記支持軸は、前記連結部分に一体に形成された第1軸部と、前記第1軸部と嵌合する第2軸部を有し、
前記耐熱部は前記第2軸部により構成されている
請求項4に記載の除湿機。 - 前記第1軸部は、筒状をし、その周壁に欠け部分を有し、
前記第2軸部は、前記第1軸部内に嵌合する状態で前記欠け部分に嵌る凸部分を有する
請求項5に記載の除湿機。
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