JP2019149979A - 分泌型免疫グロブリンA(sIgA)結合核酸分子、sIgA検出用センサ、sIgA検出試薬、およびsIgAの分析方法 - Google Patents

分泌型免疫グロブリンA(sIgA)結合核酸分子、sIgA検出用センサ、sIgA検出試薬、およびsIgAの分析方法 Download PDF

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Hirotaka Minagawa
宏貴 皆川
克紀 堀井
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克紀 堀井
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Naoto Kaneko
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巌 和賀
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巌 和賀
正靖 ▲桑▼原
正靖 ▲桑▼原
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Abstract

【課題】 sIgAの検出に利用可能な新たな分子を提供する。【解決手段】 本発明の分泌型免疫グロブリンA(sIgA)結合核酸分子は、下記(a)または(b)のいずれかのポリヌクレオチドを含むことを特徴とする。(a)配列番号1の塩基配列からなるポリヌクレオチド(b)前記(a)の塩基配列に対して、80%以上の同一性を有する塩基配列からなり、sIgAに結合するポリヌクレオチド【選択図】図1

Description

本発明は、sIgA結合核酸分子、sIgA検出用センサ、sIgA検出試薬、およびsIgAの検出方法に関する。
近年、ストレスが、疲労や鬱の一因となり得ることから、ストレスのチェックが重要視されている。しかしながら、ストレス状態か否かは、例えば、本人が気づいていない、または、主観的であるが故に他人によって判断することが難しいという問題がある。このため、ストレスを客観的に判断する方法の確立が求められている。
ヒトは、ストレスを感じることにより、唾液中のsIgAの分泌が亢進することが知られている。そこで、前記唾液中のsIgAを測定することで、間接的にストレスを評価する方法が試みられている。具体的には、sIgAを抗原とする抗体を使用したELISA法が報告されている(非特許文献1)。
しかし、抗体は、タンパク質であり、安定性に問題があるため、低コストで簡易な検査法に抗体を用いることが難しい。
磯和 勅子、「看護師の職務ストレッサー,バーンアウトおよび身体的健康問題の関連:質問紙および免疫指標からの検討」、行動医学研究、Vol.10、No.1、25−33頁
そこで、本発明は、sIgAの検出に利用可能な新たな分子の提供を目的とする。
本発明のsIgA結合核酸分子(以下、「核酸分子」ともいう)は、下記(a)または(b)のいずれかのポリヌクレオチドを含むことを特徴とする。
(a)配列番号1の塩基配列からなるポリヌクレオチド
(b)前記(a)の塩基配列に対して、80%以上の同一性を有する塩基配列からなり、sIgAに結合するポリヌクレオチド
配列番号1:GGTAAGCCTCGGACCCTAGATTTGUGGUUCAUCCACCUCGUACCCAUAAGGGCGGCUAUCAUUCUGCACCUGGGAAAUC
本発明のsIgA検出用センサは、前記本発明のsIgA結合核酸分子を含むことを特徴とする。
本発明のsIgA検出試薬は、前記本発明のsIgA結合核酸分子を含むことを特徴とする。
本発明のsIgAの検出方法は、試料と核酸分子とを接触させ、前記試料中のsIgAを検出する工程を含み、
前記核酸分子が、前記本発明のsIgA結合核酸分子であり、
前記検出工程において、前記試料中のsIgAと前記核酸分子とを結合させて、前記結合により、前記試料中のsIgAを検出することを特徴とする。
本発明のsIgA結合核酸分子は、sIgAと結合可能である。このため、本発明のsIgA結合核酸分子によれば、例えば、試料中のsIgAとの結合の有無によって、優れた精度で、sIgAを検出できる。
図1は、実施例におけるアプタマーのsIgAに対する結合能を示すグラフである。 図2は、実施例におけるアプタマーのsIgAへの結合量の相対値(Relative Unit)を示すグラフである。
(1)sIgA結合核酸分子
本発明のsIgA結合核酸分子は、下記(a)または(b)のいずれかのポリヌクレオチドを含むことを特徴とする。
(a)配列番号1の塩基配列からなるポリヌクレオチド
(b)前記(a)の塩基配列に対して、80%以上の同一性を有する塩基配列からなり、sIgAに結合するポリヌクレオチド
本発明の核酸分子は、前述のようにsIgAに結合可能である。本発明の核酸分子は、例えば、sIgAを構成する免疫グロブリンの重鎖に結合してもよいし、免疫グロブリンの軽鎖に結合してもよいし、両者に結合してもよいし、2つのIgAの架橋部(J鎖)に結合してもよいし、sIgAと結合している分泌成分(secretory component)と結合してもよい。前記sIgAは、特に制限されず、その由来は、例えば、ヒト、非ヒト動物等があげられる。前記非ヒト動物は、例えば、マウス、ラット、サル、ウサギ、イヌ、ネコ、ウマ、ウシ、ブタ等があげられる。ヒトIgα−1鎖のC領域(Ig alpha-1 chain C region)のアミノ酸配列の情報は、例えば、UniProt(http://www.uniprot.org/)アクセッション番号P01876に登録されており、また、ヒトIg−α2鎖のC領域(Ig alpha-2 chain C region)のアミノ酸配列の情報は、例えば、UniProt(http://www.uniprot.org/)アクセッション番号P01877に登録されている。
本発明において、「sIgAに結合する」とは、例えば、sIgAに対する結合能を有している、または、sIgAに対する結合活性を有しているともいう。本発明の核酸分子と前記sIgAとの結合は、例えば、表面プラズモン共鳴分子相互作用(SPR;Surface Plasmon resonance)解析等により決定できる。前記解析は、例えば、ProteON(商品名、BioRad社)が使用できる。本発明の核酸分子は、sIgAに結合することから、例えば、sIgAの検出に使用できる。
本発明の核酸分子は、例えば、前記(a)または(b)のポリヌクレオチドからなる分子でもよいし、前記ポリヌクレオチドを含む分子でもよい。また、本発明の核酸分子は、例えば、DNA、RNAまたはDNAおよびRNAから構成されてもよい。本発明の核酸分子がDNAから構成される場合、本発明の核酸分子は、例えば、DNA分子、DNAアプタマーということができる。
前記(a)のポリヌクレオチドは、例えば、前記配列番号1の塩基配列を含むポリヌクレオチドでもよいし、前記配列番号1の塩基配列からなるポリヌクレオチドでもよい。また、前記(a)のポリヌクレオチドは、前記配列番号1の塩基配列の部分配列を含むヌクレオチドでもよいし、前記部分配列からなるポリヌクレオチドでもよい。前記部分配列は、特に制限されず、例えば、前記配列番号1の塩基配列において、5’末端および3’末端の少なくとも一方の配列を欠失した配列でもよいし、中間領域の配列を欠失した配列でもよい。前記配列番号1のポリヌクレオチドを以下に示す。
sIgA結合核酸分子1(配列番号1)
GGTAAGCCTCGGACCCTAGATTTGUGGUUCAUCCACCUCGUACCCAUAAGGGCGGCUAUCAUUCUGCACCUGGGAAAUC
前記(b)において、「同一性」は、特に制限されず、例えば、前記(b)のポリヌクレオチドが、sIgAに結合する範囲であればよい。前記同一性は、例えば、80%以上、好ましくは85%以上、より好ましくは90%以上、さらに好ましくは95%以上、96%以上、97%以上、特に好ましくは98%以上、最も好ましくは99%以上である。前記同一性は、例えば、BLAST、FASTA等の解析ソフトウェアを用いて、デフォルトのパラメータにより算出できる(以下、同様)。
本発明の核酸分子における前記ポリヌクレオチドは、例えば、下記(c)のポリヌクレオチドでもよい。この場合、本発明の核酸分子は、例えば、下記(c)のポリヌクレオチドからなる分子でもよいし、下記(c)のポリヌクレオチドを含む分子でもよい。
(c)前記(a)の塩基配列からなるポリヌクレオチドに対して、ストリンジェントな条件下でハイブリダイズするポリヌクレオチドに相補的な塩基配列からなり、sIgAに結合するポリヌクレオチド
前記(c)において、「ハイブリダイズ可能なポリヌクレオチド」は、例えば、前記(a)のポリヌクレオチドに対して、完全または部分的に相補的なポリヌクレオチドであり、前記sIgAに結合する範囲であればよい。前記ハイブリダイズは、例えば、各種ハイブリダイゼーションアッセイにより検出できる。前記ハイブリダイゼーションアッセイは、特に制限されず、例えば、ザンブルーク(Sambrook)ら編「モレキュラー・クローニング:ア・ラボラトリーマニュアル第2版(Molecular Cloning: A Laboratory Manual 2nd Ed.)」〔Cold Spring Harbor Laboratory Press (1989)〕等に記載されている方法を採用することもできる。
前記(c)において、「ストリンジェントな条件」は、例えば、低ストリンジェントな条件、中ストリンジェントな条件、高ストリンジェントな条件のいずれでもよい。「低ストリンジェントな条件」は、例えば、5×SSC、5×デンハルト溶液、0.5%SDS、50%ホルムアミド、32℃の条件である。「中ストリンジェントな条件」は、例えば、5×SSC、5×デンハルト溶液、0.5%SDS、50%ホルムアミド、42℃の条件である。「高ストリンジェントな条件」は、例えば、5×SSC、5×デンハルト溶液、0.5%SDS、50%ホルムアミド、50℃の条件である。ストリンジェンシーの程度は、当業者であれば、例えば、温度、塩濃度、プローブの濃度および長さ、イオン強度、時間等の条件を適宜選択することで、設定可能である。「ストリンジェントな条件」は、例えば、前述したザンブルーク(Sambrook)ら編「モレキュラー・クローニング:ア・ラボラトリーマニュアル第2版(Molecular Cloning: A Laboratory Manual 2nd Ed.)」〔Cold Spring Harbor Laboratory Press (1989)〕等に記載の条件を採用することもできる。
本発明の核酸分子における前記ポリヌクレオチドは、例えば、下記(d)のポリヌクレオチドでもよい。この場合、本発明の核酸分子は、例えば、下記(d)のポリヌクレオチドからなる分子でもよいし、下記(d)のポリヌクレオチドを含む分子でもよい。
(d)前記(a)の塩基配列において、1もしくは数個の塩基が欠失、置換、挿入および/または付加された塩基配列からなり、前記sIgAに結合するポリヌクレオチド
前記(d)において、「1もしくは数個」は、例えば、前記(d)のポリヌクレオチドが、sIgAに結合する範囲であればよい。前記「1もしくは数個」は、前記(a)の塩基配列において、例えば、1〜16個、1〜12個、1〜10個、1〜8個、1〜7個、1〜5個、1〜3個、1〜2個、1個である。本発明において、塩基数および配列数等の個数の数値範囲は、例えば、その範囲に属する正の整数を全て開示するものである。つまり、例えば、「1〜5塩基」との記載は、「1、2、3、4、5塩基」の全ての開示を意味する(以下、同様)。
本発明の核酸分子における前記(b)のポリヌクレオチドは、例えば、下記(e)のポリヌクレオチドでもよい。この場合、本発明の核酸分子は、例えば、下記(e)のポリヌクレオチドからなる分子でもよいし、下記(e)のポリヌクレオチドを含む分子でもよい。
(e)前記(a)の塩基配列に対して、80%以上の同一性を有する塩基配列からなり、下記式(2)で表される二次構造を形成可能であり、前記sIgAに結合するポリヌクレオチド
Figure 2019149979
前記(e)において、「同一性」は、特に制限されず、例えば、前記(b)と同様である。前記(e)のポリヌクレオチドにおいて、「二次構造を形成可能」とは、例えば、前記(e)のポリヌクレオチドが、前記式(2)におけるステム構造およびループ構造を形成可能であることをいう。具体的には、「二次構造を形成可能」とは、例えば、前記(e)のポリヌクレオチドにおいて、下記(e1)、(e2)および(e3)の塩基がステム構造を形成し、下記(e1)、(e2)、および(e3)の塩基以外の塩基が、ループ構造を形成することを意味する。前記(e)のポリヌクレオチドにおいて、下記(e1)、(e2)、および(e3)の塩基は、例えば、ステム構造を形成すればよく、ステム構造において向かい合う塩基対は、水素結合を形成可能な塩基の組合せであればよい。前記水素結合を形成可能な塩基の組合せは、例えば、A−T、T−A、A−U、U−A、G−C、またはC−Gがあげられる。
(e1)配列番号1の塩基配列の5〜8番目の塩基に対応する塩基と54〜57番目の塩基に対応する塩基
(e2)配列番号1の塩基配列の14〜17番目の塩基に対応する塩基と49〜52番目の塩基に対応する塩基
(e3)配列番号1の塩基配列の24〜27番目の塩基に対応する塩基と33〜36番目の塩基に対応する塩基
本発明の核酸分子における前記(d)のポリヌクレオチドは、例えば、下記(f)のポリヌクレオチドでもよい。この場合、本発明の核酸分子は、例えば、下記(f)のポリヌクレオチドからなる分子でもよいし、下記(f)のポリヌクレオチドを含む分子でもよい。
(f)前記(a)の塩基配列において、1もしくは数個の塩基が欠失、置換、挿入および/または付加された塩基配列からなり、前記式(2)で表される二次構造を形成可能であり、前記sIgAに結合するポリヌクレオチド
前記(f)において、「1もしくは数個」は、特に制限されず、例えば、前記(d)と同様である。前記(f)のポリヌクレオチドにおいて、「二次構造を形成可能」とは、例えば、前記(f)のポリヌクレオチドが、前記式におけるステム構造およびループ構造を形成可能であることをいい、例えば、前記(e)のポリヌクレオチドにおける説明を援用できる。ステム構造およびループ構造については、後述する。
本発明の核酸分子において、前記ポリヌクレオチドの構成単位は、例えば、ヌクレオチド残基であり、デオキシリボヌクレオチド残基およびリボヌクレオチド残基があげられる。前記ポリヌクレオチドは、後述するように、例えば、デオキシリボヌクレオチド残基からなるDNA、デオキシリボヌクレオチド残基およびリボヌクレオチド残基を含むDNAであり、さらに、非ヌクレオチド残基を含んでもよい。本発明の核酸分子は、例えば、以下、アプタマーともいう。
本発明の核酸分子は、例えば、前記(a)から(f)のいずれかのポリヌクレオチドからなる分子でもよいし、前記(a)から(f)のいずれかのポリヌクレオチドを含む分子でもよい。後者の場合、本発明の核酸分子は、例えば、後述するように、前記(a)から(f)のいずれかのポリヌクレオチドを2つ以上含んでもよい。前記(a)から(f)の2つ以上のポリヌクレオチドは、同じ配列でもよいし、異なる配列でもよい。また、後者の場合、本発明の核酸分子は、例えば、さらに、リンカーおよび/または付加配列等を有してもよい。ここで、前記リンカーとは、例えば、ポリヌクレオチド間の配列であり、前記付加配列とは、例えば、末端に付加された配列である。
本発明の核酸分子が、例えば、複数のポリヌクレオチドを含む場合、複数のポリヌクレオチドの配列が連結して、一本鎖のポリヌクレオチドを形成していることが好ましい。前記複数のポリヌクレオチドの配列は、例えば、それぞれが直接的に連結してもよいし、リンカーを介して、それぞれが間接的に連結してもよい。前記ポリヌクレオチドの配列は、それぞれの末端において、直接的または間接的に連結していることが好ましい。前記ポリヌクレオチドの配列を複数含む場合、前記配列の数は、特に制限されず、例えば、2以上、2〜20、2〜10、2または3である。
前記リンカーの長さは、特に制限されず、例えば、1〜200塩基長、1〜24塩基長、1〜20塩基長、3〜12塩基長、5〜9塩基長である。前記リンカーの構成単位は、例えば、ヌクレオチド残基であり、デオキシリボヌクレオチド残基およびリボヌクレオチド残基等があげられる。前記リンカーは、特に制限されず、例えば、デオキシリボヌクレオチド残基からなるDNA、リボヌクレオチド残基を含むDNA等のポリヌクレオチドがあげられる。前記リンカーの具体例として、例えば、ポリデオキシチミン(ポリdT)、ポリデオキシアデニン(ポリdA)、AとTの繰り返し配列であるポリdAdT等があげられ、好ましくはポリdT、ポリdAdTである。
本発明の核酸分子において、前記ポリヌクレオチドは、一本鎖ポリヌクレオチドであることが好ましい。前記一本鎖ポリヌクレオチドは、例えば、自己アニーリングによりステム構造およびループ構造を形成可能であることが好ましい。前記ポリヌクレオチドは、例えば、ステムループ構造、インターナルループ構造および/またはバルジ構造等を形成可能であることが好ましい。
本発明の核酸分子は、例えば、二本鎖でもよい。二本鎖の場合、例えば、一方の一本鎖ポリヌクレオチドは、前記(a)〜(f)のいずれかのポリヌクレオチドを含み、他方の一本鎖ポリヌクレオチドは、制限されない。前記他方の一本鎖ポリヌクレオチドは、例えば、前記(a)〜(f)のいずれかのポリヌクレオチドに相補的な塩基配列を含むポリヌクレオチドがあげられる。本発明の核酸分子が二本鎖の場合、例えば、使用に先立って、変性等により、一本鎖ポリヌクレオチドに解離させることが好ましい。また、解離した前記(a)〜(f)のいずれかの一本鎖ポリヌクレオチドは、例えば、前述のように、ステム構造およびループ構造を形成していることが好ましい。
本発明の核酸分子の構成単位は、例えば、ヌクレオチド残基である。前記核酸分子の長さは、特に制限されない。前記核酸分子の長さの下限は、例えば、15塩基長、35塩基長、55塩基長、75塩基長である。前記核酸分子の長さの上限は、例えば、1000塩基長であり、200塩基長、100塩基長、90塩基長、80塩基長である。前記核酸分子の長さの範囲は、例えば、15〜1000塩基長、35〜200塩基長、55〜90塩基長、75〜80塩基長である。
前記ヌクレオチド残基は、例えば、デオキシリボヌクレオチド残基およびリボヌクレオチド残基があげられる。本発明の核酸分子は、例えば、デオキシリボヌクレオチド残基のみから構成されるDNA、1もしくは数個のリボヌクレオチド残基を含むDNA等があげられる。後者の場合、「1もしくは数個」は、特に制限されず、例えば、前記ポリヌクレオチドにおいて、例えば、1〜91個、1〜30個、1〜15個、1〜7個、1〜3個、1または2個である。
前記ポリヌクレオチドは、ヌクレオチド残基における塩基として、天然塩基を含んでもよいし、修飾塩基を含んでもよい。前記天然塩基(非人工塩基)は、特に制限されず、例えば、プリン骨格を有するプリン塩基、ピリミジン骨格を有するピリミジン塩基等があげられる。前記プリン塩基は、特に制限されず、例えば、アデニン(a)、グアニン(g)があげられる。前記ピリミジン塩基は、特に制限されず、例えば、シトシン(c)、チミン(t)、ウラシル(u)等があげられる。
前記ポリヌクレオチドが前記修飾塩基を有する場合、その部位および個数は、特に制限されない。本発明の核酸分子が前記修飾塩基を有する場合、前記配列番号1のポリヌクレオチドにおいては、例えば、下線部のウラシルの一部または全部が、修飾塩基である。前記下線部のウラシルが修飾塩基の場合、前記修飾塩基は、ウラシル塩基が修飾された修飾ウラシルであることが好ましい。
前記修飾塩基は、例えば、塩基が修飾基で修飾されたものである。前記修飾基により修飾される塩基(被修飾塩基)は、例えば、前記天然塩基である。前記天然塩基は、例えば、プリン塩基、ピリミジン塩基等があげられる。前記修飾塩基は、特に制限されず、例えば、修飾アデニン、修飾グアニン、修飾シトシン、修飾チミン、修飾ウラシルがあげられる。
前記修飾塩基は、例えば、前記被修飾塩基が、直接、前記修飾基で修飾されてもよいし、前記被修飾塩基が、間接的に、前記修飾基で修飾されてもよい。後者の場合、例えば、前記被修飾塩基が、リンカーを介して、前記修飾基で修飾される形態があげられる。前記リンカーは、特に制限されない。
前記被修飾塩基の前記修飾基による修飾部位は、特に制限されない。前記塩基がピリミジン塩基の場合、前記ピリミジン塩基の修飾部位は、例えば、前記ピリミジン骨格の5位および6位があげられ、5位が好ましい。前記ピリミジン塩基の5位が修飾される場合、チミンは、5位の炭素にメチル基を有することから、例えば、5位の炭素に、直接的または間接的に前記修飾基が結合してもよいし、5位の炭素に結合したメチル基の炭素に、直接的または間接的に前記修飾基が結合してもよい。前記ピリミジン骨格において、4位の炭素に「=O」が結合し、5位の炭素に「−CH」または「−H」以外の基が結合している場合、修飾チミンまたは修飾ウラシルということができる。
前記修飾塩基が修飾ウラシルである場合、前記修飾基は、アデニン残基が好ましい。すなわち、前記修飾塩基は、例えば、塩基が前記アデニン残基で修飾されている。前記アデニン残基が前記被修飾塩基を修飾する部位は、特に制限されず、例えば、前記アデニン残基における6位の炭素に結合するアミノ基があげられる。前記アデニン残基で修飾される前記被修飾塩基は、特に制限されないが、例えば、ウラシルが好ましく、ウラシルの5位の炭素が、前記アデニン残基で修飾されていることが好ましい。前記修飾基は、その一部がさらに置換または修飾されてもよい。前記修飾基がアデニン残基を含む場合、前記アデニン残基は、9位の窒素原子に結合した水素が、下記式(6)で表される置換基に置換されていることが好ましい。下記式(6)において、nは、1〜12の正の整数であり、好ましくは、4である。
Figure 2019149979
前記修飾基が前記アデニン残基の場合、例えば、以下に示すように、前記リンカーを介して、前記修飾基により前記被修飾塩基が修飾されていることが好ましい。
[ヌクレオチド残基]−[リンカー]−[アデニン残基]
前記リンカーは、特に制限されず、例えば、以下のように、前記ヌクレオチド残基と前記アデニン残基との間の式で表されるが、これには限定されない。下記式において、(CH2)nにおけるnの数値は、例えば、1〜10、2〜10、2である。
[ヌクレオチド残基] -C=C-C(=O)-NH-(CH2)n- [アデニン残基]
[ヌクレオチド残基] -C=C-C(=O)-NH-CH2-CH2- [アデニン残基]
前記式において、前記リンカーの一端[−C]は、例えば、ヌクレオチド残基における被修飾塩基の炭素と単結合を形成し、前記リンカーの他端[CH−]は、例えば、アデニン残基のアミン(−NH)(例えば、6位の炭素に結合したアミン)と結合している。
前記アデニン残基により修飾された修飾ウラシル塩基は、下記式(1)で表される修飾ウラシル塩基が好ましい。
Figure 2019149979
前記式(1)の修飾ウラシルは、例えば、ウラシルの5位の炭素が、下記式(3)の修飾基により修飾されているということもできる。すなわち、前記式(1)の修飾ウラシルは、例えば、ウラシルの5位の炭素に結合した水素原子が、下記式(3)の修飾基により置換されている。
Figure 2019149979
前記ポリヌクレオチドにおける前記アデニン残基で修飾されたウリジンヌクレオチド残基の具体例として、例えば、下記式(4)で表されるヌクレオチド残基(以下、「KK9」ともいう)があげられる。
Figure 2019149979
前記配列番号1の塩基配列からなるポリヌクレオチドにおいて、例えば、下線部のウリジンヌクレオチド残基が、KK9であることがより好ましい。
本発明の核酸分子が、例えば、KK9を有する場合、前記ポリヌクレオチドの合成には、例えば、下記式(5)で表されるヌクレオチド三リン酸(以下、「KK9モノマー」ともいう)を、モノマー分子として使用することができる。前記ポリヌクレオチドの合成において、例えば、前記モノマー分子は、ホスホジエステル結合により、他のヌクレオチド三リン酸と結合する。前記KK9モノマーの製造方法は、公知の方法で製造でき、例えば、国際公開第2015/064223号公報を参照できる。
Figure 2019149979
前記修飾基としては、この他に、例えば、メチル基、フルオロ基、アミノ基、チオ基、ベンジルアミノカルボニル基(benzylaminocarbonyl)、トリプタミノカルボニル基(tryptaminocarbonyl)およびイソブチルアミノカルボニル基(isobutylaminocarbonyl)等があげられる。
前記修飾アデニンの具体例としては、例えば、7’−デアザアデニン等があげられ、前記修飾グアニンの具体例としては、例えば、7’−デアザグアニン等があげられ、前記修飾シトシンの具体例としては、例えば、5’−メチルシトシン(5−Me−dC)等があげられ、前記修飾ウラシルの具体例としては、例えば、5’−ベンジルアミノカルボニルウラシル、5’−トリプタミノカルボニルウラシル、5’−イソブチルアミノカルボニルウラシル等があげられ、前記修飾ウラシルの具体例としては、例えば、5’−ベンジルアミノカルボニルウラシル(BndU)、5’−トリプタミノカルボニルウラシル(TrpdU)および5’−イソブチルアミノカルボニルウラシル等があげられる。例示した前記修飾ウラシルは、ウラシルの修飾塩基ということもできる。
前記ポリヌクレオチドは、例えば、いずれか1種類の前記修飾塩基のみを含んでもよいし、2種類以上の前記修飾塩基を含んでもよい。
本発明の核酸分子は、例えば、修飾ヌクレオチドを含んでもよい。前記修飾ヌクレオチドは、前述の前記修飾塩基を有するヌクレオチドでもよいし、糖残基が修飾された修飾糖を有するヌクレオチドでもよいし、前記修飾塩基および前記修飾糖を有するヌクレオチドでもよい。
前記糖残基は、特に制限されず、例えば、デオキシリボース残基またはリボース残基があげられる。前記糖残基における修飾部位は、特に制限されず、例えば、前記糖残基の2’位または4’位があげられ、いずれか一方でも両方が修飾されてもよい。前記修飾糖の修飾基は、例えば、メチル基、フルオロ基、アミノ基、チオ基等があげられる。
前記修飾ヌクレオチド残基において、塩基がピリミジン塩基の場合、例えば、前記糖残基の2’位および/または4’位が修飾されていることが好ましい。前記修飾ヌクレオチド残基の具体例は、例えば、デオキシリボース残基またはリボース残基の2’位が修飾された、2’−メチル化−ウラシルヌクレオチド残基、2’−メチル化−シトシンヌクレオチド残基、2’−フルオロ化−ウラシルヌクレオチド残基、2’−フルオロ化−シトシンヌクレオチド残基、2’−アミノ化−ウラシルヌクレオチド残基、2’−アミノ化−シトシンヌクレオチド残基、2’−チオ化−ウラシルヌクレオチド残基、2’−チオ化−シトシンヌクレオチド残基等があげられる。
前記修飾塩基の個数は、特に制限されない。前記ポリヌクレオチドにおいて、前記修飾塩基の個数は、例えば、1個以上である。前記修飾塩基は、前記ポリヌクレオチドにおいて、例えば、1〜80個、1〜70個、1〜50個、1〜40個、1〜30個、1〜20個、1〜10個であり、また、全ての塩基が、前記修飾塩基でもよい。前記修飾塩基の個数は、例えば、いずれか1種類の前記修飾塩基の個数であってもよいし、2種類以上の前記修飾塩基の個数の合計であってもよい。また、前記ポリヌクレオチドを含む前記核酸分子の全長における前記修飾塩基も、特に制限されず、例えば、1〜80個、1〜50個、1〜20個であり、好ましくは、前述の範囲と同様である。
前記ポリヌクレオチドにおいて、前記修飾塩基の割合は、特に制限されない。前記修飾塩基の割合は、前記ポリヌクレオチドの全塩基数のうち、例えば、1/100以上、1/40以上、1/20以上、1/10以上、1/4以上、1/3以上である。また、前記ポリヌクレオチドを含む前記核酸分子の全長における前記修飾塩基の割合も、特に制限されず、前述の範囲と同様である。ここで、前記全塩基数は、例えば、前記ポリヌクレオチドにおける天然塩基の個数と前記修飾塩基の個数の合計である。前記修飾塩基の割合を分数で示すが、これを満たす全塩基数と修飾塩基数とは、それぞれ正の整数である。
前記ポリヌクレオチドにおける前記修飾塩基が、前記修飾ウラシルの場合、前記修飾ウラシルの個数は、特に制限されない。前記ポリヌクレオチドにおいて、例えば、天然ウラシルは、前記修飾ウラシルに置換できる。前記ポリヌクレオチドにおいて、前記修飾ウラシルの個数は、例えば、1個以上である。前記修飾ウラシルは、前記ポリヌクレオチドにおいて、例えば、1〜80個、1〜70個、1〜50個、1〜40個、1〜30個、1〜20個、1〜10個であり、また、全てのウラシルが、前記修飾ウラシルでもよい。
前記ポリヌクレオチドにおいて、前記修飾ウラシルの割合は、特に制限されない。前記修飾ウラシルの割合は、前記天然ウラシルの個数と前記修飾ウラシルの個数との合計のうち、例えば、1/100以上、1/40以上、1/20以上、1/10以上、1/4以上、1/3以上である。
本発明の核酸分子は、例えば、1もしくは数個の人工核酸モノマー残基を含んでもよい。前記「1もしくは数個」は、特に制限されず、例えば、前記ポリヌクレオチドにおいて、例えば、1〜100個、1〜50個、1〜30個、1〜10個である。前記人工核酸モノマー残基は、例えば、PNA(ペプチド核酸)、LNA(Locked Nucleic Acid)、ENA(2’-O, 4’-C-Ethylene-bridged Nucleic Acids)等があげられる。前記モノマー残基における核酸は、例えば、前述と同様である。
本発明の核酸分子は、例えば、ヌクレアーゼ耐性であることが好ましい。本発明の核酸分子は、ヌクレアーゼ耐性のため、例えば、前記修飾化ヌクレオチド残基および/または前記人工核酸モノマー残基を有することが好ましい。本発明の核酸分子は、ヌクレアーゼ耐性のため、例えば、5’末端または3’末端に、数10kDaのPEG(ポリエチレングリコール)またはデオキシチミジン等が結合してもよい。
本発明の核酸分子は、例えば、さらに付加配列を有してもよい。前記付加配列は、例えば、前記核酸分子の5’末端および3’末端の少なくとも一方に結合していることが好ましく、より好ましくは3’末端である。前記付加配列は、特に制限されない。前記付加配列の長さは、特に制限されず、例えば、1〜200塩基長、1〜50塩基長、1〜25塩基長、18〜24塩基長である。前記付加配列の構成単位は、例えば、ヌクレオチド残基であり、デオキシリボヌクレオチド残基およびリボヌクレオチド残基等があげられる。前記付加配列は、特に制限されず、例えば、デオキシリボヌクレオチド残基からなるDNA、リボヌクレオチド残基を含むDNA等のポリヌクレオチドがあげられる。前記付加配列の具体例として、例えば、ポリdT、ポリdA等があげられる。
本発明の核酸分子は、例えば、担体に固定化して使用できる。前記本発明の核酸分子は、例えば、5’末端および3’末端のいずれかを固定化することが好ましく、より好ましくは3’末端である。本発明の核酸分子を固定化する場合、例えば、前記核酸分子は、前記担体に、直接的に固定化してもよいし、間接的に固定化してもよい。後者の場合、例えば、前記付加配列を介して固定化することが好ましい。
本発明の核酸分子は、例えば、さらに標識物質を有してもよく、具体的には、前記核酸分子に前記標識物質が結合してもよい。前記標識物質が結合した前記核酸分子は、例えば、本発明の核酸センサということもできる。前記標識物質は、例えば、前記核酸分子の5’末端および3’末端の少なくとも一方に結合させてもよい。前記標識物質による標識化は、例えば、結合でもよいし、化学修飾でもよい。前記標識物質は、特に制限されず、例えば、酵素、蛍光物質、色素、同位体、薬物、毒素および抗生物質等があげられる。前記酵素は、例えば、ルシフェラーゼ、NanoLucルシフェラーゼ等があげられる。前記蛍光物質は、例えば、ピレン、TAMRA、フルオレセイン、Cy3色素、Cy5色素、FAM色素、ローダミン色素、テキサスレッド色素、JOE、MAX、HEX、TYE等の蛍光団があげられ、前記色素は、例えば、Alexa488、Alexa647等のAlexa色素等があげられる。前記標識物質は、例えば、前記核酸分子に直接的に連結してもよいし、リンカーを介して、間接的に連結してもよい。前記リンカーは、特に制限されず、例えば、ポリヌクレオチドのリンカー等である。
本発明の核酸分子の製造方法は、特に制限されず、例えば、化学合成を利用した核酸合成方法等、遺伝子工学的手法、公知の方法により合成できる。
本発明の核酸分子は、前述のように、前記sIgAに結合性を示す。このため、本発明の核酸分子の用途は、前記sIgAへの結合性を利用する用途であれば、特に制限されない。本発明の核酸分子は、例えば、前記sIgAに対する抗体に代えて、種々の方法に使用できる。
本発明の核酸分子によれば、sIgAを検出できる。sIgAの検出方法は、特に制限されず、例えば、後述の検出方法を参照し、sIgAと前記核酸分子との結合を検出することによって行える。
(2)sIgA検出用センサ
本発明の検出用センサは、前述のように、sIgAの検出用センサであって、前記本発明の核酸分子を含むことを特徴とする。本発明の検出用センサは、前記本発明の核酸分子を含んでいればよく、その他の構成は、特に制限されない。本発明の検出用センサを使用すれば、例えば、前記核酸分子と前記sIgAとを結合させることで、前述のように、前記sIgAを検出できる。
本発明の検出用センサは、例えば、さらに担体を有し、前記担体に前記核酸分子が配置されている。前記核酸分子は、前記担体に固定化されていることが好ましい。前記担体への前記核酸分子の固定化は、例えば、前述の通りである。本発明の検出用センサの使用方法は、特に制限されず、前記本発明の核酸分子および前記本発明の検出方法を援用できる。
(3)検出試薬およびキット
本発明の検出試薬は、前記本発明のsIgA結合核酸分子を含むことを特徴とする。本発明の検出試薬は、前記本発明の核酸分子を含んでいればよく、その他の構成は何ら制限されない。本発明の検出試薬を使用すれば、前述のように、例えば、前記sIgAの検出等を行うことができる。
本発明の検出試薬は、例えば、前記本発明の核酸分子として、前記本発明のセンサを含んでもよい。本発明の検出試薬は、例えば、さらに、標識物質を有し、前記標識物質が、前記核酸分子に結合されてもよい。前記標識物質は、例えば、前記本発明の核酸分子における説明を援用できる。また、本発明の検出試薬は、例えば、担体を有し、前記担体に前記核酸分子が固定化されてもよい。前記担体は、例えば、前記本発明の核酸分子における説明を援用できる。
本発明の検出試薬は、例えば、前記本発明の核酸分子の他に、その他の構成要素を含んでもよい。前記構成要素は、例えば、前記担体、緩衝液、使用説明書等があげられる。
本発明の検出試薬において例えば、前記核酸分子および前記緩衝液等のその他の構成要素は、それぞれ別個の容器に収容されてもよいし、同一の容器に混合または未混同で収容されてもよい。前記核酸分子と前記その他の構成要素とが別々の容器に収容されている場合、本発明の検出試薬は、検出キットということもできる。
(4)検出方法
本発明の検出方法は、前述のように、試料と核酸分子とを接触させ、前記試料中のsIgAを検出する工程を含み、前記核酸分子が、前記本発明のsIgA結合核酸分子であり、前記検出工程において、前記試料中のsIgAと前記核酸分子とを結合させて、前記結合により、前記試料中のsIgAを検出することを特徴とする。本発明の検出方法は、前記本発明の核酸分子を使用することが特徴であって、その他の工程および条件等は、特に制限されない。また、本発明の検出方法は、前記本発明の核酸分子として、前記本発明のsIgA検出用センサを使用してもよい。
本発明によれば、前記本発明の核酸分子が、sIgAに特異的に結合することから、例えば、sIgAと前記核酸分子との結合を検出することによって、試料中のsIgAを特異的に検出可能である。具体的には、本発明の検出方法は、例えば、試料中のsIgAの有無またはsIgAの量を検出可能であることから、定性または定量も可能といえる。また、本発明の検出方法は、例えば、定性分析または定量分析が可能なことから、分析方法ということもできる。
本発明において、前記試料は、特に制限されない。前記試料は、例えば、唾液、尿、血漿および血清等があげられる。
前記試料は、例えば、液体試料でもよいし、固体試料でもよい。前記試料は、例えば、前記核酸分子と接触させ易く、取扱いが簡便であることから、液体試料が好ましい。前記固体試料の場合、例えば、溶媒を用いて、混合液、抽出液、溶解液等を調製し、これを使用してもよい。前記溶媒は、特に制限されず、例えば、水、生理食塩水、緩衝液等があげられる。
前記検出工程は、例えば、前記試料と前記核酸分子とを接触させて、前記試料中のsIgAと前記核酸分子とを結合させる接触工程と、前記sIgAと前記核酸分子との結合を検出する結合検出工程とを含む。また、前記検出工程は、例えば、さらに、前記結合検出工程の結果に基づいて、前記試料中のsIgAの有無または量を検出する工程を含む。
前記接触工程において、前記試料と前記核酸分子との接触方法は、特に制限されない。前記試料と前記核酸分子との接触は、例えば、液体中で行われることが好ましい。前記液体は、特に制限されず、例えば、水、生理食塩水、緩衝液等があげられる。
前記接触工程において、前記試料と前記核酸分子との接触条件は、特に制限されない。接触温度は、例えば、4〜37℃、18〜25℃であり、接触時間は、例えば、10〜120分、30〜60分である。
前記接触工程において、前記核酸分子は、例えば、担体に固定化された固定化核酸分子でもよいし、未固定の遊離した核酸分子でもよい。後者の場合、例えば、容器内で、前記試料と接触させる。前記核酸分子は、例えば、取扱性に優れることから、前記固定化核酸分子が好ましい。前記担体は、特に制限されず、例えば、基板、ビーズ、容器等があげられ、前記容器は、例えば、マイクロプレート、チューブ等があげられる。前記核酸分子の固定化は、例えば、前述の通りである。
前記結合検出工程は、前述のように、前記試料中のsIgAと前記核酸分子との結合を検出する工程である。前記両者の結合の有無を検出することによって、例えば、前記試料中のsIgAの有無を検出(定性)でき、また、前記両者の結合の程度(結合量)を検出することによって、例えば、前記試料中のsIgAの量を検出(定量)できる。
そして、前記sIgAと前記核酸分子との結合が検出できなかった場合は、前記試料中にsIgAは存在しないと判断でき、前記結合が検出された場合は、前記試料中にsIgAが存在すると判断できる。
前記sIgAと前記核酸分子との結合の検出方法は、特に制限されない。前記方法は、例えば、物質間の結合を検出する従来公知の方法が採用でき、具体例として、前述のSPR等があげられる。また、前記結合は、例えば、前記sIgAと前記核酸分子との複合体の検出でもよい。
つぎに、本発明の実施例について説明する。ただし、本発明は、下記実施例により制限されない。市販の試薬は、特に示さない限り、それらのプロトコルに基づいて使用した。
[実施例1]
本発明のsIgA核酸分子について、sIgAに対する結合能および動態パラメータを、SPRにより確認した。
(1)アプタマー
前記配列番号1の塩基配列からなるポリヌクレオチド(sIgA結合核酸分子1)を合成し、実施例のDNAアプタマーとしたsIgA結合核酸分子1は、前記配列番号1の塩基配列における下線部のウリジンヌクレオチド残基を、前記式(4)で表されるKK9とした。
前記sIgA結合核酸分子1は、その3’末端に、20塩基長のポリデオキシアデニン(ポリdA)を付加し、ポリdA付加アプタマーとして、後述するSPRに使用した。
(2)試料
市販のヒトsIgA(IgA (Secretory) ,Human、MP Biomedicals, LLC-Cappel Products社製、カタログ番号: #55905)を、試料として、以下の試験に使用した。
(3)SPRによる結合能の解析
結合能の解析には、ProteON XPR36(BioRad社)を、その使用説明書にしたがって使用した。
まず、ProteON専用のセンサーチップとして、ストレプトアビジンが固定化されたチップ(商品名:ProteOn NLC Sensor Chip、BioRad社)を、ProteON XPR36にセットした。前記センサーチップのフローセルに、超純水(DDW)を用いて、5μmol/Lのビオチン化ポリdTをインジェクションし、シグナル強度(RU:Resonance Unit)が約900RUになるまで結合させた。前記ビオチン化ポリdTは、20塩基長のデオキシチミジンの5’末端をビオチン化して調製した。そして、前記チップの前記フローセルに、SPRバッファーを用いて、200nmol/Lの前記ポリdAを付加した結合核酸分子1を、流速25μL/minで80秒間インジェクションし、シグナル強度が約800RUになるまで結合させた。この結果を、アプタマーのセンサーチップへの固層化量を示すシグナルとして、アプタマー固層化測定値(A)という。続いて、前記試料を、SPRバッファーを用いて、流速50μL/minで120秒間インジェクションし、引き続き、同じ条件で、SPRバッファーを流して洗浄を300秒間行った。前記試料における前記ヒトsIgA濃度は、400nmol/Lとした。前記試料のインジェクションおよび前記SPRバッファーによる洗浄に並行して、シグナル強度の測定を行った。インジェクション開始を0秒として、115〜125秒の間におけるシグナル強度の平均値を求め、これを、前記アプタマーとタンパク質との結合量を示すシグナルとして、タンパク質結合測定値(B)という。そして、タンパク質結合測定値(B)をアプタマー固層化測定値(A)で割った値(B/A)を、相対値(Relative Unit)として求めた。また、コントロール1は、前記sIgA結合核酸分子1に代えて、下記配列番号2の塩基配列からなるコントロールの核酸分子(配列番号2)を用いた以外は、同様にして、シグナル強度を測定し、相対値を求めた。下記配列番号2の塩基配列において、Nは、A、U、G、またはCを示し、NにおけるUおよび下線部のUは、前記式(4)で表されるKK9とした。さらに、ネガティブコントロールとして、ヒトsIgAに代えてヒトα−アミラーゼ(α-Amylase 、Lee Biosolutions社製、カタログ番号:#120-10)を含む試料を用いた以外は同様にして、シグナル強度を測定し、相対値を求めた。これらの結果を図1および2に示す。
コントロールの核酸分子(配列番号2)
5’-GGTAAGCCTCGGACCCTAGATTTGNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNGCUAUCAUUCUGCACCUGGGAAATC-3’
なお、前記SPRバッファーの組成は、40mmol/L HEPES、125mmol/L NaCl、1mmol/L MgCl、5mmol/L KCl、および0.01% Tween(登録商標)20とし、pHは、7.4とした。
図1は、シグナル強度の測定値を示すグラフである。図1において、(A)は、sIgA結合核酸分子1のsIgAまたはα−アミラーゼに対する結合能を示すグラフであり、(B)は、コントロールの核酸分子のsIgAまたはα−アミラーゼに対する結合能を示すグラフである。図1(A)および(B)において、横軸は、試料のインジェクション開始時を基準とした経過時間を示し、縦軸は、結合力の相対値(RU)を示す。図1(A)および(B)に示すように、sIgA結合核酸分子1は、sIgAに結合したが、コントロールの核酸分子では、sIgAへの結合がみられなかった。また、図1(A)および(B)に示すように、sIgA結合核酸分子1およびコントロールの核酸分子は、α−アミラーゼには結合しなかった。
つぎに、前記相対値(B/A値)の結果を図2に示す。図2は、sIgA結合核酸分子1およびコントロールの核酸分子のsIgAへの結合量の相対値を示すグラフである。図2において、横軸は、核酸分子および試料の種類を示し、左から、核酸分子としてsIgA結合核酸分子1を用いた場合のα−アミラーゼおよびsIgAの結果、核酸分子としてコントロールの核酸分子を用いた場合のα−アミラーゼおよびsIgAの結果を示す。図2示すように、コントロールの核酸分子は、sIgAおよびα−アミラーゼへの結合はみられなかった。これに対して、sIgA結合核酸分子1は、α−アミラーゼには結合しないのに対し、sIgAに結合した。
これらの結果から、本発明のアプタマーは、前記ヒトsIgAに対して結合性を示すことがわかった。
以上、実施形態および実施例を参照して本発明を説明したが、本発明は、上記実施形態および実施例に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をできる。
<付記>
上記の実施形態および実施例の一部または全部は、以下の付記のように記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
下記(a)または(b)のいずれかのポリヌクレオチドを含むことを特徴とする、分泌型免疫グロブリンA(sIgA)結合核酸分子。
(a)配列番号1の塩基配列からなるポリヌクレオチド
(b)前記(a)の塩基配列に対して、80%以上の同一性を有する塩基配列からなり、sIgAに結合するポリヌクレオチド
配列番号1:GGTAAGCCTCGGACCCTAGATTTGUGGUUCAUCCACCUCGUACCCAUAAGGGCGGCUAUCAUUCUGCACCUGGGAAAUC
(付記2)
前記結合核酸分子が、塩基が修飾基で修飾された修飾塩基を含む、付記1記載のsIgA結合核酸分子。
(付記3)
前記修飾塩基が、ウラシル塩基が修飾基で修飾された修飾ウラシル塩基である、付記2記載のsIgA結合核酸分子。
(付記4)
前記修飾ウラシル塩基が、下記式(1)で表される修飾ウラシル塩基である、付記3記載のsIgA結合核酸分子。
Figure 2019149979
(付記5)
前記ポリヌクレオチドにおいて、前記配列番号1の塩基配列における下線部のウラシル塩基が、修飾塩基である、付記2から4のいずれか一項に記載のsIgA結合核酸分子。
(付記6)
前記(b)のポリヌクレオチドが、下記(e)のポリヌクレオチドである、付記1から5のいずれかに記載の核酸分子。
(e)前記(a)の塩基配列に対して、80%以上の同一性を有する塩基配列からなり、下記式(2)で表される二次構造を形成可能であり、sIgAに結合するポリヌクレオチド
Figure 2019149979
(付記7)
前記ポリヌクレオチドが、DNAである、付記1から6のいずれか一の付記に記載のsIgA結合核酸分子。
(付記8)
付記1から7のいずれかに記載の分泌型免疫グロブリンA(sIgA)結合核酸分子を含むことを特徴とする、sIgA検出用センサ。
(付記9)
付記1から7のいずれかに記載の分泌型免疫グロブリンA(sIgA)結合核酸分子を含むことを特徴とする、sIgA検出試薬。
(付記10)
試料と核酸分子とを接触させ、前記試料中の分泌型免疫グロブリンA(sIgA)を検出する工程を含み、
前記核酸分子が、付記1から7のいずれか一の付記に記載のsIgA結合核酸分子であり、
前記検出工程において、前記試料中のsIgAと前記核酸分子とを結合させて、前記結合により、前記試料中のsIgAを検出することを特徴とする、sIgAの検出方法。
(付記11)
前記試料が、唾液、尿、血漿、および血清からなる群から選択された少なくとも1つである、付記10記載のsIgAの検出方法。
以上のように、本発明のsIgA結合核酸分子は、sIgAと結合可能である。このため、本発明のsIgA結合核酸分子によれば、例えば、試料中のsIgAとの結合の有無によって、優れた精度で、sIgAを検出できる。したがって、本発明のsIgA結合核酸分子は、例えば、予防医学、健康管理、感染症等の診断、およびストレスの診断等の分野におけるsIgAの検出に、極めて有用なツールといえる。

Claims (10)

  1. 下記(a)または(b)のいずれかのポリヌクレオチドを含むことを特徴とする、分泌型免疫グロブリンA(sIgA)結合核酸分子。
    (a)配列番号1の塩基配列からなるポリヌクレオチド
    (b)前記(a)の塩基配列に対して、80%以上の同一性を有する塩基配列からなり、sIgAに結合するポリヌクレオチド
    配列番号1:GGTAAGCCTCGGACCCTAGATTTGUGGUUCAUCCACCUCGUACCCAUAAGGGCGGCUAUCAUUCUGCACCUGGGAAAUC
  2. 前記結合核酸分子が、塩基が修飾基で修飾された修飾塩基を含む、請求項1記載のsIgA結合核酸分子。
  3. 前記修飾塩基が、ウラシル塩基が修飾基で修飾された修飾ウラシル塩基である、請求項2記載のsIgA結合核酸分子。
  4. 前記修飾ウラシル塩基が、下記式(1)で表される修飾ウラシル塩基である、請求項3記載のsIgA結合核酸分子。
    Figure 2019149979
  5. 前記ポリヌクレオチドにおいて、前記配列番号1の塩基配列における下線部のウラシル塩基が、修飾塩基である、請求項2から4のいずれか一項に記載のsIgA結合核酸分子。
  6. 前記(b)のポリヌクレオチドが、下記(e)のポリヌクレオチドである、請求項1から5のいずれか一項に記載の核酸分子。
    (e)前記(a)の塩基配列に対して、80%以上の同一性を有する塩基配列からなり、下記式(2)で表される二次構造を形成可能であり、sIgAに結合するポリヌクレオチド
    Figure 2019149979
  7. 前記ポリヌクレオチドが、DNAである、請求項1から6のいずれか一項に記載のsIgA結合核酸分子。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載の分泌型免疫グロブリンA(sIgA)結合核酸分子を含むことを特徴とする、sIgA検出用センサ。
  9. 請求項1から7のいずれか一項に記載の分泌型免疫グロブリンA(sIgA)結合核酸分子を含むことを特徴とする、sIgA検出試薬。
  10. 試料と核酸分子とを接触させ、前記試料中の分泌型免疫グロブリンA(sIgA)を検出する工程を含み、
    前記核酸分子が、請求項1から7のいずれか一項に記載のsIgA結合核酸分子であり、
    前記検出工程において、前記試料中のsIgAと前記核酸分子とを結合させて、前記結合により、前記試料中のsIgAを検出することを特徴とする、sIgAの検出方法。
JP2018038369A 2018-03-05 2018-03-05 分泌型免疫グロブリンA(sIgA)結合核酸分子、sIgA検出用センサ、sIgA検出試薬、およびsIgAの分析方法 Pending JP2019149979A (ja)

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