JP2019149684A - 自己診断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】DC以外の周波数においても高精度に自己診断できるようにした自己診断装置を提供する。【解決手段】PLL6は、第1のローカル信号LO1を生成すると共に自己診断用の第2のローカル信号LO2及び第2のローカル信号LO2の周波数より低くDCを超える周波数条件を満たす自己診断用周波数信号BIST_CLKを全て生成するように構成されている。第2の周波数混合器5は、PLL6が生成した第2のローカル信号LO2に自己診断用周波数信号BIST_CLKをアップコンバートして2トーンを生成して高周波入力RxINに入力させる。【選択図】図1

Description

本発明は、信号処理回路を自己診断する自己診断装置に関する。
近年、衝突防止や自動運転などの技術が数多く提案されており、レーダ技術を使用し自装置から物標までの距離を測定する技術が注目されている。例えば出願人は、自装置から物標までの距離を測定する装置として、移動体用のミリ波帯レーダ装置を提案している。
この装置は、例えばミリ波帯の高周波領域の信号を生成し外部との間で送受する。この種の装置をテストするときには、ミリ波帯の外部信号源を入力し受信部をテストすることが考えられるが、より低コストで量産テストの可能な自己診断機能を実現することが望まれている。半導体集積回路は、出荷時の試験に要するコストを低減するため、その内部にて試験を行うBIST(Built-In-Self Test)機能を設けている。このBIST機能は、例えば特許文献1に開示されている。
この特許文献1記載の技術によれば、スペクトラムアナライザ等の外部測定器を使用することなく利得を測定する方法として、受信信号を受け取り、発振器からのローカル信号と混合して中間周波信号を出力する周波数混合器と、ローカル信号の一部の信号を取り出して異なる位相を設定し、受信信号として出力する位相制御部と、を備え、位相制御部により設定された異なる位相に対して、周波数混合器から出力される中間周波信号における直流電圧を検出し、周波数混合器の出力DCオフセットの変化量を求めて受信機の利得を算出している。
特開2013−98693号公報
特許文献1記載の技術では、周波数混合器に入力される高周波信号とローカル信号の周波数が等しく設定されているため、セルフミキシングによるDCオフセットを利用した利得測定処理しか対応することができない。したがって、DCオフセット以外の利得検査を高精度に実現することができない。
本開示の目的は、DC以外の周波数においても高精度に自己診断できるようにした自己診断装置を提供することにある。
請求項1記載の発明によれば、アンテナを通じて高周波入力に入力される高周波信号を増幅する高周波増幅器と、第1のローカル信号を生成するPLLと、高周波信号を第1のローカル信号によりダウンコンバージョンする第1の周波数混合器と、及び、第1の周波数混合器により出力される中間周波数の信号を増幅する中間周波数増幅器と、を備え、高周波入力から高周波増幅器、第1の周波数混合器、中間周波数増幅器を通じて得られる信号を用いて自己診断する自己診断装置を対象としている。
このとき、同一のPLLが、第1のローカル信号を生成すると共に自己診断用の第2のローカル信号及び前記第2のローカル信号より低くDCを超える周波数条件を満たす自己診断用周波数信号を全て生成するように構成されているため、これらの第1及び第2のローカル信号並びに自己診断用周波数信号を高い周波数確度で生成できる。第2の周波数混合器は、PLLが生成した第2のローカル信号に自己診断用周波数信号をアップコンバートして2トーンを生成して高周波入力に入力させている。
すると、高周波増幅器は、第2の周波数混合器の2トーンの出力を増幅し、第1の周波数混合器は、高周波入力に入力される2トーンの出力を第1のローカル信号によりダウンコンバージョンすることになるため、理論的には、第1の周波数混合器は、自己診断用周波数信号の周波数成分を混合信号として出力することになる。このとき、同一のPLLが第1及び第2のローカル信号並びに自己診断用周波数信号を全て生成しているため、第1の周波数混合器は、高い周波数確度で1トーンにダウンコンバージョンできる。
中間周波数増幅器は、第1の周波数混合器により出力される中間周波数の信号を増幅する。このため自己診断装置が、この中間周波数増幅器を通じて得られる信号を用いて自己診断することで、DCを超える周波数にて高精度で自己診断できる。
第1実施形態を説明する電気的構成図 ダウンコンバージョン前後の周波数の説明図(2トーン) 自己診断処理フロー図のその1 自己診断処理フロー図のその2 自己診断処理フロー図のその3 自己診断処理フロー図のその4 位相の変化時における2トーンの位相関係の説明図 移相器により位相を変化させた際のダウンコンバージョン後の所望波とイメージ波を合成した後の出力理論結果 出力の評価結果 中間周波数において利得を評価した評価結果 第2実施形態における第2の周波数混合器の電気的構成図(2トーン生成) 2トーンの混合信号の評価結果 第3実施形態を説明する電気的構成図 ダウンコンバージョン前後の周波数の説明図(1トーン) 第4実施形態における第2の周波数混合器の電気的構成図(1トーン生成) 1トーンの信号の評価結果 位相変化に伴う第1の周波数混合器の出力DCオフセット電圧の変化 第5実施形態を説明する電気的構成図 第6実施形態を説明する電気的構成図 第7実施形態を説明する電気的構成図
以下、自己診断装置の幾つかの実施形態について、図面を参照しながら説明する。以下に説明する各実施形態において、同一又は類似の動作を行う構成については、同一又は類似の符号を付して必要に応じて説明を省略する。なお、下記の実施形態において同一又は類似する構成には、符号の十の位と一の位とに同一符号を付して説明を行っている。
(第1実施形態)
図1から図7は、第1実施形態の説明図を示している。図1に示すように、受信機1は、カプラ2と、高周波増幅器3と、第1及び第2の周波数混合器4,5と、PLL6と、中間周波数増幅器7と、移相器8と、受信アンテナ9と、制御器10と、を半導体集積回路のチップ内に備えている。受信機1がこのような構成を備えることで自己診断装置としての機能を備える。
制御器10は、例えばロジック回路又はマイコンなどの制御主体により構成され、中間周波数増幅器7の利得の可変制御、PLL6の出力周波数制御を行う各種制御機能を備えると共に、移相器8が信号を移相する位相φを制御する移相調整部としての制御機能を備える。
通常、PLL6は、基準発振回路(図示せず)により生成される基準クロックCLKを入力し、この基準クロックCLKを用いて周波数fLO(例えば、数十GHz、40GHz、80GHz)の第1のローカル信号LO1を生成する。高周波増幅器3は、例えばローノイズアンプにより構成され、受信アンテナ9を通じて高周波入力RxINに入力されるミリ波帯の高周波信号を増幅する。この高周波増幅器3の利得は、例えば数dB程度に設定されている。
第1の周波数混合器4は、高周波増幅器3により増幅された高周波信号を第1のローカル信号LO1によりダウンコンバージョンする。中間周波数増幅器7は、制御器10により増幅度を変更可能に構成されており、第1の周波数混合器4によりダウンコンバージョンされた信号を例えば数dB〜数十dBの範囲で増幅し、中間周波数信号IFOUTとして出力する。
他方、この受信機1は自己診断機能を備えている。この自己診断機能を実現するため、PLL6は、前記の周波数fLOの第1のローカル信号LO1と共に、周波数fLO2の第2のローカル信号LO2を生成する機能を備え、さらに、第2のローカル信号LO2の周波数fLO2よりも低くDCを超える周波数条件を満たす周波数fBIST_CLK(例えば、20MHz)の自己診断用クロック信号(自己診断用周波数信号相当)BIST_CLKを生成する機能を備える。このPLL6は、基準発振回路(図示せず)の基準クロックCLKを用いて基準クロックCLKの逓倍数等のパラメータを調整することで、これらの第1及び第2のローカル信号LO1及びLO2、並びに自己診断用クロック信号BIST_CLKを全て生成する。
同一のPLL6が、これらの信号を全て生成するため、これらの第1及び第2のローカル信号LO1及びLO2及び自己診断用クロック信号BIST_CLKは、基準クロックCLKの周波数変動や外的環境変動に対する周波数特性変化に高い相関性を備える。
受信機1が、この受信系回路を自己診断するときには、PLL6が、周波数fLO2(=fLO)の第2のローカル信号LO2を第2の周波数混合器5に出力すると共に、この第2のローカル信号LO2より低い周波数条件を満たす周波数fBIST_CLKの自己診断用クロック信号BIST_CLKを出力する。すると、第2の周波数混合器5は、PLL6が生成した第2のローカル信号LO2に、自己診断用クロック信号BIST_CLKをアップコンバートすることで、所定の周波数帯域幅内に周波数fLO2±fBIST_CLKの2トーンを生成できる。
図1には、第2の周波数混合器5が2トーンの信号を生成出力する場合に、要部に出力される主な周波数成分を図示している。また図2の左側には、第2の周波数混合器5による2トーンの周波数fLO2±fBIST_CLKの混合信号の出力PBISTを示している。
移相器8は、例えば第2の周波数混合器5から高周波入力RxINに至るまでの経路に備えられ、第2の周波数混合器5から2トーンの信号を入力すると、基準位相(例えば0°)に対し2トーンをそれぞれ移相し、この信号を高周波入力RxINに出力する。
カプラ2は、高周波入力RxINに構成され、移相器8から出力される周波数fLO±fBIST_CLKの2トーンの信号を高周波入力RxINにてカップリングし、高周波増幅器3に入力させる。高周波増幅器3は、この2トーンの信号を増幅し、第1の周波数混合器4に出力する。
第1の周波数混合器4は、この増幅された2トーンの信号を周波数fLOの第1のローカル信号LO1と混合する。そして中間周波数増幅器7は、この第1の周波数混合器4により混合された混合信号を増幅し中間周波数信号IFOUTとして出力する。この場合、第1の周波数混合器4は、周波数fLO2±fBIST_CLKの信号に周波数fLOの第1のローカル信号LO1を混合して中間周波数信号IFOUTとして出力する。
原理的には、第1の周波数混合器4は、高周波数側の出力PBIST(RF+)と低周波数側の出力PBIST(RF−)とを同一周波数にダウンコンバートするため、図2の右側に示すように、混合信号の周波数をfBIST_CLKとして出力する。
図3A〜図3Dは、自己診断処理フロー図を示す。自己診断時には、制御器10は、例えば図3Aに示すように、第2のローカル信号LO2の周波数fLO2を例えば80GHzに設定すると共に、自己診断用クロック信号BIST_CLKの周波数fBIST_CLKを例えば20MHzに設定する。すると第2の周波数混合器5は、周波数fLO2±fBIST_CLK(80GHz±20MHz)の信号をカプラ2を用いて高周波入力RxINにカップリングさせる。この後、図3Bに示すように、制御器10が、移相器8により位相Δφを調整することで、第1の周波数混合器4から中間周波数信号IFOUTとして出力させる1トーンを可変利得制御する。
このとき制御器10は、周波数fLO2±fBIST_CLKの2トーンの間のイメージ干渉を利用し、第1の周波数混合器4の出力の信号レベルを最も低くするように移相器8の位相Δφを調整制御することが望ましい。図3Cに、第1の周波数混合器4による中間周波数帯の出力を示すように、制御器10は、移相器8の位相Δφを調整制御することで例えば−30dBmから最小−40dBmにレベルを変化させる。すると図3Dに示すように、自己診断時において、中間周波数増幅器7の利得可変範囲を例えば最小0dB〜最大30dBまで極力広くできる。これにより、ミリ波帯を増幅する高周波増幅器3によるゲイン(例えば、数dB)だけでは実現困難な利得可変範囲を実現できる。
図4には、位相Δφの変化時における2トーンの位相関係を示している。この図4には、第2の周波数混合器5により生成される2トーンを、それぞれ、所望波(Desired tone)、イメージ波(Image tone)として示す。移相器8は、位相Δφを0°〜360°に変化させることができる。
図5には、第1の周波数混合器4が、これらの2トーンを合成後の出力理論結果を示している。この図5に示したように、移相器8の位相Δφを90°、270°としたときに出力を最大レベルにできる。
理論上、第1の周波数混合器4が、例えば同一位相の2つのトーンの周波数の信号をダウンコンバートした場合、ダウンコンバートした後の所望波及びイメージ波の周波数は同一周波数で互いに逆相、すなわち表記上±fBIST_CLKとなる。
他方では、制御器10が、移相器8により位相Δφを変化させると、所望波及びイメージ波が互いに逆方向に同時に位相変化するため、その2トーンの間の位相変化はその2倍となる。このため、理論上では、移相器8が位相Δφを90°又は270°とすることで、所望波及びイメージ波をダウンコンバートした後の周波数fBIST_CLKにおける位相を互いに同相の関係にできる。これにより、これらの2つのトーンが互いに強め合うことで出力を最大レベルにできる。
逆に、制御器10が、移相器8の位相Δφを0°、180°とすることで、所望波及びイメージ波をダウンコンバートした後の周波数fBIST_CLKにおける位相を互いに逆相の関係にすることができる。これにより、これらの所望波及びイメージ波が互いに弱め合うことで出力を最小レベルにできる。
また図6には、これらの理論に基づく評価結果を示している。この図6においては、横軸を移相器8の位相Δφとし、縦軸を第1の周波数混合器4の混合信号の出力電力(dBm)としている。出力電力がピークとなる位相は、第1の周波数混合器4がダウンコンバージョン時に供給される第1のローカル信号LO1の位相初期値に依存する。この図6の表記条件においては、図5の表記条件とは異なり、位相Δφが0°の時に出力電力がピークとなることを確認した。
この図6の評価結果を、前述の理論値と相対的に考慮すれば、移相器8の位相Δφ=0°、180°のときに最大レベルとなり、位相Δφ=90°、270°のときに最小レベルとなる。この図6に示すように、移相器8が位相Δφを変化させることで、Δφ=0°における最大レベルと、Δφ=90°における最小レベルとを比較すると、20dBを超える出力変化を確認できる。この出力変化を自己診断時に利用することで、検査可能範囲を大きくしながら自己診断できる。
図7には、周波数ドメインにて中間周波数増幅器7の利得を評価した評価結果を示している。この図7には、自己診断用クロック信号BIST_CLKの周波数fBIST_CLKを22MHzとし、中間周波数増幅器7の利得を、低利得IFlo、中利得IFmid、高利得IFhiと変化させたときにスペクトラムアナライザを用いて観察した例を示している。
この図7の測定例から明らかなように、同一のPLL6が、第1及び第2のローカル信号LO1及びLO2と自己診断用クロック信号BIST_CLKとを全て生成しているため、第1の周波数混合器4によるダウンコンバージョン後の1トーンの周波数をfBIST_CLKに許容範囲内で一致させることができ、周波数確度を極めて高くできることを確認できた。
すなわち、第2の周波数混合器5が、高周波側にて2トーンを生成した後、第1の周波数混合器4が、移相器8による移相後の信号をダウンコンバージョンして周波数fBIST_CLKのトーンを生成しているにも拘わらず、このトーンを1トーンにできる。これは、同一のPLL6により、第1及び第2のローカル信号LO1及びLO2の出力を同期できるためである。すなわち、アップコンバージョン時に使用したオフセット周波数fBIST_CLKは、中間周波数帯にダウンコンバートしたときにも常に同じオフセット周波数fBIST_CLKになることを保証できる。
<本実施形態のまとめ、効果>
以上説明したように、本実施形態によれば、自己診断時において、同一のPLL6が第1及び第2のローカル信号LO1及びLO2と共に自己診断用クロック信号BIST_CLKを全て生成し、第2の周波数混合器5は、PLL6が生成した第2のローカル信号LO2に自己診断用クロック信号BIST_CLKをアップコンバートして2トーンを生成し、カプラ2により高周波入力RxINに入力させている。
このため、自己診断時には、第1の周波数混合器4が、この高周波入力RxINに入力された2トーンを第1のローカル信号LO1によってダウンコンバージョンすることで、周波数fBIST_CLKの1トーンを高い周波数確度にて出力できる。これにより、受信機1が、高周波入力RxINから高周波増幅器3、第1の周波数混合器4、中間周波数増幅器7を通じて得られる信号を用いて自己診断するときに、DC以外の周波数にて高精度で自己診断できる。また、半導体集積回路のチップの規模を複雑化することなく自己診断できる。
特に中間周波数増幅器7が、第1の周波数混合器4によりダウンコンバージョンした後の中間周波数の信号を可変増幅するように構成されており、高周波入力RxINから高周波増幅器3、第1の周波数混合器4、及び中間周波数増幅器7を通じて得られる信号を用いて自己診断するときに、中間周波数増幅器7のAC利得変化量を高精度に自己診断できる。
さらに移相器8が、第2の周波数混合器5から高周波入力RxINに至るまでの経路に構成されており、第2の周波数混合器5により出力される2トーンの間の位相Δφを変化させるように構成されている。このため、第1の周波数混合器4の出力の利得を調整できる。
また制御器10が、移相器8による位相Δφを調整することで、第1の周波数混合器4から出力させる1トーンも可変利得制御できる。このため、極力コンパクトに構成しながら、受信機1の受信利得、又、中間周波数増幅器7の利得の検査可能範囲を拡大できる。このとき、制御器10は、イメージ干渉を利用して、第1の周波数混合器4の出力の信号レベルを最も低くするように移相器8の位相Δφを調整することが望ましい。すると、中間周波数増幅器7の利得可変範囲を極力広くできる。
(第1実施形態の変形例1)
移相器8は、第2の周波数混合器5が出力する2トーンの信号の振幅を減衰度αで減衰させたり、当該2トーンの信号を増幅したりする振幅調整器としての機能を備えていても良い。また、移相器8の前段又は後段に2トーンの信号の振幅を調整する振幅調整器を設けても良い。この場合、制御器10が、2トーンの信号の振幅の減衰度α又は増幅度を調整制御する振幅調整部としての機能を備えていても良い。すると、制御器10が、第1の周波数混合器4の出力を可変利得制御できる。
(第1実施形態の変形例2)
前述した第1実施形態には説明を省略しているが、中間周波数増幅器7の後段にローパスフィルタ(図示せず)を接続した場合、制御器10が、自己診断用クロック信号BIST_CLKの周波数fBIST_CLKを変化させることで、ローパスフィルタのカットオフ周波数などの周波数特性、またその利得の確認もできる。
(第2実施形態)
図8及び図9は、第2実施形態の追加説明図を示している。第1実施形態では、第2の周波数混合器5をブロック図により示してその説明を行ったが、本実施形態では、第2の周波数混合器5の望ましい電気的構成例を説明する。
図8は、第2の周波数混合器5に代わる第2の周波数混合器105の電気的構成図を示す。図8に示すように、第2の周波数混合器105は、第2のローカル信号LO2を所定の増幅度で増幅する増幅段11と、自己診断用クロック信号BIST_CLKを入力端子としてのゲートに入力する第1〜第4のトランジスタT1〜T4を備えるスイッチ段12と、を備え、負荷13に高周波出力するギルバートミキサにより構成される。第1〜第4のトランジスタT1〜T4は、それぞれ例えばMOSトランジスタにより構成されている。
第1及び第4のトランジスタT1及びT4のゲートは共通接続されると共に、第2及び第3のトランジスタT2及びT3のゲートは共通接続されている。また、第1及び第3のトランジスタT1及びT3の増幅段11の側の通電端子としてのソースと、第2及び第4のトランジスタT2及びT4の増幅段11の側の通電端子としてのソースとが、それぞれ共通接続されている。また、第1及び第2のトランジスタT1及びT2の負荷13の側の通電端子としてのドレインと、第3及び第4のトランジスタT3及びT4の負荷13の側の通電端子としてのドレインとが、それぞれ共通接続されている。
また本実施形態では、第1及び第4のトランジスタT1及びT4のゲート、並びに、第2及び第3のトランジスタT2及びT3のゲートには、それぞれDCバイアスVbが抵抗14,15を通じて入力されている。なお、第2及び第3のトランジスタT2及びT3のゲートに対するDCバイアスVbの供給点には、スイッチSW1及びSW2が接続されており、制御器10がスイッチSW1及びSW2をオン・オフ制御することによりDCバイアスVbを切替入力可能になっている。本実施形態では、制御器10は、スイッチSW1をオフし、スイッチSW2をオンすることにより、DCバイアスVbをトランジスタT1及びT3のゲートに入力させる。
第2及び第3のトランジスタT2及びT3のゲートには、自己診断用クロック信号BIST_CLKが、直流遮断コンデンサ16を通じて入力されている。また第1及び第4のトランジスタT1及びT4のゲートには、自己診断用クロック信号BIST_CLKが直流遮断コンデンサ17を通じて入力されている。また、第1及び第2のトランジスタT1及びT2のソースには、第2のローカル信号LO2が増幅段11を介して入力されている。第3及び第4のトランジスタT3及びT4のソースには、第2のローカル信号LO2が増幅段11を介して入力されている。このため、第1から第4のトランジスタT1〜T4は、第2のローカル信号LO2と自己診断用クロック信号BIST_CLKとを混合した信号を負荷13を通じて高周波入力RxINに出力できる。
図9は、この第2の周波数混合器105による2トーンの混合信号の評価結果を示している。この図9に示すように、第2の周波数混合器105は、混合信号の基本波となる2トーンの他に、第2のローカル信号LO2の漏れ信号や、その他の高調波信号を出力するものの、基本波の2トーンの信号は、他の信号に比較して大きな出力となるため、2トーンの混合信号を実用に適するものにできることを確認できている。
以上説明したように、本実施形態によれば、第2の周波数混合器105としてギルバートミキサの構成を用いているため、実用に適したものにできる。
なお、図8に示したスイッチSW1及びSW2は、後述の第4実施形態に示すように、1トーンを生成するための切替部に対応する構成であり、本実施形態では、これらのスイッチSW1及びSW2を設けなくても良く、スイッチSW1を設けた部分を開放すると共に、スイッチSW2を設けた部分を導通した回路構成を用いれば良い。
(第3実施形態)
図10及び図11は、第3実施形態の追加説明図を示している。本実施形態では、第2の周波数混合器5が2トーンを生成する機能を備えると共に、第2のローカル信号LO2を用いて1トーンを生成する機能を備える形態を示す。
図10に示す受信機201は、第2の周波数混合器5に代えて第2の周波数混合器205を備える。この第2の周波数混合器205は、前述実施形態で説明した第2の周波数混合器5と同様に、PLL6が生成した周波数fLO2の第2のローカル信号LO2に周波数fBIST_CLKの自己診断用クロック信号BIST_CLKをアップコンバートして2トーンを生成する機能を備える。この説明は、前述実施形態と同様であるため説明を省略する。
また、この第2の周波数混合器205は、PLL6が生成した周波数fLO2(=fLO)の第2のローカル信号LO2を通過することで、周波数fLO2の1トーンの信号を生成するように構成されている。図11の左側には、この1トーンの周波数fLO2の出力PBISTを示している。
図10に示す移相器8は、第2の周波数混合器205から1トーンの信号を入力すると、この1トーンの信号を位相φだけ移相し、この信号を高周波入力RxINに出力する。カプラ2は、高周波入力RxINに構成されており、移相器8から出力される周波数fLO2の1トーンの信号をカップリングし高周波増幅器3に入力させる。
高周波増幅器3は、この1トーンの信号を増幅し第1の周波数混合器4に出力する。第1の周波数混合器4は、高周波増幅器3が増幅した周波数fLO2の1トーンの信号にPLL6が出力する周波数fLOの第1のローカル信号LO1を混合する。この場合、第1の周波数混合器4は、周波数fLO2の信号に周波数fLOの信号を混合して中間周波数信号IFOUTとして出力するため、図11の右側に示すように、混合信号として直流(DC)成分を出力する。
このとき制御器10が、例えばPLL6の出力を調整することで出力PBISTの振幅を調整できる。また、第1実施形態の変形例1に示したように、移相器8が、振幅の減衰度α、増幅度を調整する振幅調整機能を備えていたり、振幅調整器を別途設けた場合には、制御器10が、1トーンの信号の振幅の減衰度α又は増幅度を調整制御することで、第1の周波数混合器4の出力を可変利得制御できる。これにより、DCオフセットの自己診断テストを広い利得範囲にて実行できる。
以上説明したように、本実施形態によれば、第2の周波数混合器205が1トーンを生成する機能を備えるようにした。これにより、前述実施形態に示した効果に加えて、DCオフセットの自己診断テストを実施できるようになり、検査周波数の選択自由度を向上できる。すなわち、AC利得検査できると共にDCオフセット検査も可能になる。
(第4実施形態)
図12から図14は、第4実施形態の追加説明図を示している。第3実施形態では、第2の周波数混合器205についてブロック構成を用いて説明したが、本実施形態では、図8に示した構成による実用例を示す。図12は、図8に示した第2の周波数混合器105の構成と同一構成を示すと共に、1トーンを生成するときの作用説明図を兼ねている。
制御器10が、第2の周波数混合器5により1トーンを生成するときには、スイッチSW1をオンすると共にスイッチSW2をオフする。これにより、トランジスタT1及びT4のゲートにDCバイアスVbを印加しつつ、トランジスタT2及びT3のゲートを抵抗15を通じてグランド電位にできる。このとき、トランジスタT2及びT3は常時オフするため、トランジスタT2及びT3の機能を完全に無効化できる。これにより、自己診断用クロック信号BIST_CLKの入力を無効化できる。なお、制御器10が、PLL6から自己診断用クロック信号BIST_CLKの出力を停止制御するようにしても良い。
トランジスタT1及びT4のゲートにはDCバイアスVbが印加されているため、トランジスタT1及びT4を有効に機能させることができる。このときの第2の周波数混合器105は、カスコード接続増幅器と同様の回路となるため、トランジスタT1及びT4のソースに入力された第2のローカル信号LO2を増幅して負荷13に出力できる。図13は、1トーンの信号の評価結果を示している。この図13に示すように、十分に高調波を無視できる程度に1トーンの信号を生成できることを確認できた。
図14は、この1トーンの出力を適用した場合、移相器8の位相φの変化に対応した第1の周波数混合器4の出力DCオフセット電圧(p-p)の変化を示す。この図14は、第1の周波数混合器4の出力にA/D変換器(図示せず)を接続し、DCオフセット電圧(p-p)を読み取り自己診断した結果を示している。
横軸は、移相器8の位相φの量に対応して示す位相シフトコードを表しており、縦軸はDCオフセット電圧を示している。またGmaxは、本実施形態の構成を適用し、高周波増幅器3のゲインを最大ゲインとした場合のDCオフセット電圧値、Gminは、高周波増幅器3のゲインを最小ゲインとした場合のDCオフセット電圧値、を示している。この図14に示すように、DCオフセット電圧を自己診断できる。
制御器10が、移相器8の位相φを変化させると、第1の周波数混合器4は、高周波増幅器3からの周波数fLO2(=fLO)の信号と、PLL6による周波数fLOの信号とを混合する。このため第1の周波数混合器4は、これらの入力信号を強め合ったり弱め合ったりすることでDCオフセット出力の振幅を変化させる。このとき、制御器10がこの第1の周波数混合器4のDC出力を読み取ることでDCオフセット電圧を自己診断できる。
なお、特許文献1に記載の技術では、DCオフセット電圧を検出できるように構成されているが、この結果も利得変化時の最大応答範囲が小さくなってしまい検査可能範囲が狭いことが確認されている。本実施形態では、従来技術と同様にDCオフセットの利得の検証結果も確認できている。すなわち本実施形態の構成によれば、DCオフセットの自己診断処理にも柔軟に対応できるようになる。
以上説明したように、本実施形態によれば、制御器10が、第2の周波数混合器105のスイッチSW1をオンすると共にスイッチSW2をオフに切替えることで1トーンを生成できる。制御器10は、例えばスイッチSW1及びSW2のオン/オフを切り替えることで、例えば第2及び第3のトランジスタT2及びT3に対するDCバイアスVdを供給/停止させることができ、第2の周波数混合器105の2トーンの生成機能と1トーンの生成機能とを切替えることができる。このため、DCオフセットの自己診断処理にも柔軟に対応できる。
(第5実施形態)
図15は、第5実施形態の追加説明図を示している。本実施形態では、移動体用のミリ波レーダシステムSに適用した場合の例を説明するが、第3又は第4実施形態と同一又は類似の機能を備える部分には同一符号を付して説明を省略して異なる部分を説明する。
移動体用のミリ波レーダシステムSは、例えば移動体の前方にレーダ波を送信可能に搭載され、送信機21によりミリ波(例えば80GHz帯:76GHz)帯のレーダ波をターゲットTに向けて出力し、その反射波WR1を受信機301を用いて受信する。ターゲットTは、例えば先行車両等の他の移動体や路上の路側物等である。
ミリ波レーダシステムSは、逓倍器25、移相器26、増幅器27、カプラ28、カプラ28から送信信号を検出する検出器29、送信アンテナ30、を送信機21として備える。このミリ波レーダシステムSは、受信アンテナ9、カプラ2、高周波増幅器3、第1及び第2の周波数混合器4,205、中間周波数増幅器7、移相器8、逓倍器22,23、可変増幅器24、PLL6を受信機301として備え、さらに制御器10を備える。受信機301は、PLL6と第1の周波数混合器4との間に2倍の逓倍器22を備え、PLL6と第2の周波数混合器205との間に2倍の逓倍器23を備える。
PLL6はVCO6aを備え、制御器10により指令される周波数指令に応じて、例えば時間的に周波数を漸増/漸減する変調信号を基準クロックCLKを用いて生成し、この変調信号を逓倍器25に出力する。
逓倍器25は、PLL6の出力を例えば2逓倍し、移相器26はこの信号を移相し、増幅器27が増幅する。送信機21は、可変増幅器24が増幅した信号を送信アンテナ30を通じて送信出力する。図15に示すように、レーダ送信波WT1はターゲットTに反射することで反射波WR1を生じる。この反射波WR1は、受信波として受信アンテナ9に入力される。
この受信機301は、前述実施形態の図1に示した構成に逓倍器22,23及び可変増幅器24を備えた構成である。可変増幅器24は、制御器10により利得を制御可能になっている。このためPLL6が、その信号の生成周波数を前述実施形態に比較して1/2程度の周波数(例えば、38GHz)にすることで、前述実施形態の受信機1と同様の作用効果が得られる。
外部に設けられたマイコン(図示せず)が、受信機301により取得した中間周波数信号IFOUT又は後段の処理信号に基づいて信号処理を実行することでターゲットTに関する情報(例えば、自機とターゲットTとの間の距離R、相対速度、方位)を取得する。
このミリ波レーダシステムSにおいて、レーダ送信波WT1は、距離Rに位置するターゲットTに反射しその反射波WR1を生じる。また、バンパーやフロントガラスなどの移動体に搭載された部品Tbが、この距離Rより近接した距離Rbに位置して設置されていると、この部品Tbに反射する反射波WR2も生じる。このため、反射波WR2が受信アンテナ9に入力されるとノイズとなる。
このノイズレベルを検出してキャンセルするため、制御器10は、第2の周波数混合器205の出力を、周波数fLO2(=fLO)の1トーンを出力するモードに切替えて出力することでノイズレベルを検出すると良い。すると、レーダ送信波WT1の送信周波数が周波数fLOのときには、反射波WR1、WR2の受信周波数も周波数fLOとなり、制御器10が、この周波数fLOの反射波WR2の強度、位相に合わせて、移相器8の位相Δφ、及び可変増幅器24の利得を制御することで、反射波WR2に起因したノイズを低減でき、これによりノイズを検出して当該ノイズをキャンセルできる。
本実施形態によれば、第2の周波数混合器205が周波数fLOの1トーンを出力する機能を備えているため、ミリ波レーダシステムSに適用した場合においても実用的に使用できるようになり、しかもノイズキャンセラとしての機能を持たせることができる。
(第6実施形態)
図16は、第6実施形態の追加説明図を示している。図16は、図1の受信機1に代えて示す受信機401の電気的構成図である。この図16の受信機401に示すように、PLL6から第2の周波数混合器5に至るまでの第2のローカル信号LO2の出力経路に移相器408を備えていても良い。この移相器408は、制御器10の制御により周波数fLO2の第2のローカル信号LO2の位相Δφを移相させる。
理論上、図1の構成と同様に、第2の周波数混合器5は、周波数fLO2±fBIST_CLKの2トーンの信号を生成出力できる。その他の構成は、前述の第1実施形態と同様であり同様の作用効果を奏する。
(第7実施形態)
図17は、第7実施形態の追加説明図を示している。図17は、図1に代えて示す受信機501の電気的構成図である。この図17の受信機501に示すように、PLL6から第2の周波数混合器5に至るまでの自己診断用クロック信号BIST_CLKの出力経路に移相器508を備えるように構成しても良い。理論上、図1、図16の構成と同様に、第2の周波数混合器5は、周波数fLO2±fBIST_CLKの2トーンの信号を生成出力できる。その他の構成は、前述実施形態と同様であり、前述実施形態と同様の作用効果を奏する。
(他の実施形態)
本開示は、前述した実施形態に限定されるものではなく、種々変形して実施することができ、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能である。例えば以下に示す変形又は拡張が可能である。
移相器8,408,508は、必要に応じて設ければ良い。第1実施形態では、同一のPLL6が、第1の周波数混合器4に生成出力する第1のローカル信号LO1の周波数fLOと、第2の周波数混合器5に生成出力する第2のローカル信号LO2の周波数fLO2とを同一としたが、互いに異なるように設定していても良い。例えば、同一のPLL6が出力する第1及び第2のローカル信号LO1及びLO2の周波数fLO及びfLO2を互いに異なる周波数にして出力する場合、これらの何れか又は両者を逓倍器(図示せず)により逓倍、又は、分周器(図示せず)により分周して出力するように構成しても良い。このような場合、自己診断時において、第1の周波数混合器4が、混合出力する混合信号の周波数を周波数fBIST_CLKにできれば良い。
前述した複数の実施形態の構成、機能を組み合わせても良い。前述実施形態の一部を、課題を解決できる限りにおいて省略した態様も実施形態と見做すことが可能である。また、特許請求の範囲に記載した文言によって特定される発明の本質を逸脱しない限度において考え得るあらゆる態様も実施形態と見做すことが可能である。
本開示は、前述した実施形態に準拠して記述したが、本開示は当該実施形態や構造に限定されるものではないと理解される。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範畴や思想範囲に入るものである。
図面中、1,201,301,401,501は受信機(自己診断装置)、3は高周波増幅器、4は第1の周波数混合器、5,105,205は第2の周波数混合器、6はPLL、7は中間周波数増幅器、8,408,508は移相器、10は制御器(移相調整部、振幅調整部、切替部)、10は増幅段、12はスイッチ段、13は負荷、T1〜T4は第1〜第4のトランジスタ、Sは移動体用ミリ波レーダシステム、を示す。

Claims (9)

  1. アンテナを通じて高周波入力に入力される高周波信号を増幅する高周波増幅器(3)と、第1のローカル信号を生成するPLL(6)と、前記高周波信号を前記第1のローカル信号によりダウンコンバージョンする第1の周波数混合器(4)と、前記第1の周波数混合器により出力される中間周波数の信号を増幅する中間周波数増幅器(7)と、を備え、前記高周波入力から前記高周波増幅器、前記第1の周波数混合器、前記中間周波数増幅器を通じて得られる信号を用いて自己診断する自己診断装置(1,201,301,401,501)であって、
    前記PLLと、
    第2の周波数混合器(5,105,205)と、を備え、
    前記PLLは、前記第1のローカル信号を生成すると共に自己診断用の第2のローカル信号及び前記第2のローカル信号より低くDCを超える周波数条件を満たす自己診断用周波数信号を全て生成するように構成され、
    前記第2の周波数混合器は、前記PLLが生成した前記第2のローカル信号に前記自己診断用周波数信号をアップコンバートして2トーンを生成して前記高周波入力に入力させる自己診断装置。
  2. 前記第2の周波数混合器から前記高周波入力に至るまでの経路に位置して前記2トーンの位相を変化させる移相器(8)を備える請求項1記載の自己診断装置。
  3. 前記第2の周波数混合器は、前記2トーンを生成する機能と共に、前記第2のローカル信号を用いて1トーンを生成する機能を備える請求項1又は2記載の自己診断装置。
  4. 前記2トーンの位相を変化させる移相器(8)を備え、
    前記移相器により位相を調整することで前記第1の周波数混合器の出力を可変利得制御する移相調整部(10)をさらに備える請求項1から3の何れか一項に記載の自己診断装置。
  5. 前記移相調整部はイメージ干渉を利用し、前記第1の周波数混合器の出力の信号レベルを最も低くするように前記移相器の位相を調整する請求項4記載の自己診断装置。
  6. 前記2トーンの振幅を調整する振幅調整器(8)を備え、
    前記振幅調整器により前記2トーンの振幅を調整することで前記第1の周波数混合器の出力を可変利得制御する振幅調整部(10)をさらに備える請求項1から5の何れか一項に記載の自己診断装置。
  7. 前記第2の周波数混合器(105)は、
    前記第2のローカル信号を増幅する増幅段(11)と、入力端子に前記自己診断用周波数信号を入力する第1〜第4のトランジスタ(T1〜T4)を備えるスイッチ段(12)と、を備えるギルバートミキサにより前記2トーンを負荷(13)に生成して前記高周波入力に入力させるものであり、
    前記第1及び第4のトランジスタの入力端子が共通接続されると共に、前記第2及び第3のトランジスタの入力端子が共通接続され、前記第2及び第3のトランジスタの入力端子にはDCバイアスを切替入力可能になっており、
    前記第1及び第3のトランジスタの前記増幅段の側の通電端子が共通接続されると共に前記第2及び第4のトランジスタの前記増幅段の側の通電端子とが共通接続され、
    前記第1及び第2のトランジスタの前記負荷の側の通電端子が共通接続されると共に前記第3及び第4のトランジスタの前記負荷の側の通電端子とがそれぞれ共通接続されることで構成されており、
    前記DCバイアスを供給/停止することにより前記2トーンの生成機能と1トーンの生成機能とを切替える切替部(10)を備える請求項1から6の何れか一項に記載の自己診断装置。
  8. 前記PLLから前記第2の周波数混合器に至るまでの前記第2のローカル信号の出力経路に移相器(408)を備える請求項1記載の自己診断装置。
  9. 前記PLLから前記第2の周波数混合器に至るまでの前記自己診断用周波数信号の出力経路に移相器(508)を備える請求項1記載の自己診断装置。
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