JP2019149663A - 端末装置、通信システム、プログラム及び表示制御方法 - Google Patents

端末装置、通信システム、プログラム及び表示制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 適切な電子機器と無線接続を確立可能な端末装置、通信システム、プログラム及び表示制御方法等の提供。【解決手段】 端末装置100は、第1の無線通信方式により電子機器200と無線通信を行う第1の無線通信部121と、第2の無線通信方式により電子機器200と無線通信を行う第2の無線通信部122と、処理部110を含む。処理部110は、第1の無線通信方式による電子機器200との通信の電波干渉度合い情報と、第2の無線通信方式によって受信したビーコン信号に基づいて求められた電子機器200との距離情報と、に基づく表示画像を表示部に表示する処理を行う。【選択図】 図2

Description

本発明は、端末装置、通信システム、プログラム及び表示制御方法等に関する。
従来、無線LAN等の無線通信方式を用いて、電子機器と通信を行う端末装置が知られている。無線LANとは、例えばWi−Fi(登録商標)規格に準拠した通信である。このような端末装置としては、プリンターである電子機器に対して、Wi−Fi規格に準拠した無線通信により印刷データを送信するスマートフォン等が考えられる。
また、所与の無線通信方式の接続を確立する際に、異なる無線通信方式による無線通信を利用する手法も知られている。特許文献1には、BLE(Bluetooth Low Energy,Bluetoothは登録商標)の電波強度を使って最も距離が短いプリンターを検出し、検出したプリンターに対して、無線LANにより印刷データを送信する携帯端末が開示されている。また特許文献1では、BLEで検出されたプリンターをリスト表示することについても開示されている。
特開2015−200989号公報
特許文献1の手法であれば、距離の近い電子機器を特定することや、端末装置との位置関係を考慮した表示が可能かもしれない。しかし特許文献1では、電子機器の選択、表示の際にWi−Fiの情報が考慮されない。
近年、アクセスポイントとして機能する電子機器が増えている。また、Wi−Fiスポット等の公衆無線LANサービスが充実したり、モバイルWi−Fiルーターが普及している。そのため、端末装置100の周辺に、多数のアクセスポイントが存在するケースが増えている。周囲の無線の状況によっては、複数のアクセスポイント間の電波干渉によって、接続が途切れたり、通信速度が低下するおそれがある。特許文献1の手法は、このような電波干渉を考慮しておらず、適切な電子機器を接続対象とすることが難しかった。
本発明の幾つかの態様によれば、適切な電子機器と無線接続を確立可能な端末装置、通信システム、プログラム及び表示制御方法等を提供できる。
本発明の一態様は、第1の無線通信方式により電子機器と無線通信を行う第1の無線通信部と、前記第1の無線通信方式と異なる第2の無線通信方式により前記電子機器と無線通信を行う第2の無線通信部と、前記第1の無線通信部及び前記第2の無線通信部の通信制御を行う処理部と、を含み、前記処理部は、前記第1の無線通信方式による前記電子機器との通信の電波干渉度合い情報と、前記第2の無線通信方式によって受信したビーコン信号に基づいて求められた前記電子機器との距離情報と、に基づく表示画像を表示部に表示する処理を行う端末装置に関係する。
また本発明の一態様では、前記処理部は、前記第1の無線通信方式による無線通信に用いられる通信周波数帯の重複度合い、及び、前記第1の無線通信方式による無線通信に用いられる電波の電波強度に基づいて、前記電波干渉度合い情報を求めてもよい。
また本発明の一態様では、前記第1の無線通信部は、Wi−Fi規格に準拠した2.4GHz帯での通信、又は、5GHz帯での通信を行い、前記処理部は、前記通信周波数帯の重複度合い、前記電波強度、及び2.4GHz帯と5GHz帯のいずれの帯域で無線通信を行うか、に基づいて、前記電波干渉度合い情報を求めてもよい。
また本発明の一態様では、前記処理部は、前記距離情報により表される距離が所与の閾値以下と判定された場合、前記第1の無線通信方式による無線通信が前記5GHz帯である場合の電波干渉度合いが、2.4Hz帯である場合の前記電波干渉度合いよりも小さくなるように、前記電波干渉度合い情報を求めてもよい。
また本発明の一態様では、前記第1の無線通信部は、前記第1の無線通信方式により、通信可能な前記電子機器を探索し、前記処理部は、探索された複数の前記電子機器をリスト表示し、リスト表示された複数の前記電子機器の各電子機器に対して、前記電波干渉度合い情報及び前記距離情報を識別可能に表示するオブジェクトを対応付けた表示態様の前記表示画像を、前記表示部に表示する処理を行ってもよい。
また本発明の一態様では、前記第2の無線通信部は、前記ビーコン信号に基づいて、前記ビーコン信号を送信した前記電子機器のステータス情報を取得し、前記処理部は、リスト表示された複数の前記電子機器の各電子機器に対して、前記ステータス情報を識別可能に表示する第2のオブジェクトを対応付けた表示態様の前記表示画像を、前記表示部に表示する処理を行ってもよい。
また本発明の一態様では、前記第2の無線通信部は、前記第2の無線通信方式により、前記第1の無線通信方式で用いる接続用情報を取得し、前記第1の無線通信部は、前記接続用情報を用いて、前記第1の無線通信方式により通信可能な前記電子機器との接続を確立してもよい。
本発明の他の態様は、上記の端末装置と、前記電子機器と、を含む通信システムに関係する。
本発明のさらに他の態様は、第1の無線通信方式により電子機器と無線通信を行う第1の無線通信部と、前記第1の無線通信方式と異なる第2の無線通信方式により前記電子機器と無線通信を行う第2の無線通信部と、前記第1の無線通信部及び前記第2の無線通信部の通信制御を行う処理部として、コンピューターを機能させ、前記処理部は、前記第1の無線通信方式により通信可能な前記電子機器についての通信の電波干渉度合い情報と、前記第2の無線通信方式によって受信したビーコン信号に基づいて求められた前記電子機器との距離情報と、に基づく表示画像を表示部に表示する処理を行うプログラムに関係する。
本発明のさらに他の態様は、第1の無線通信方式による電子機器との通信の電波干渉度合い情報を求め、前記第1の無線通信方式と異なる第2の無線通信方式によって前記電子機器から受信したビーコン信号に基づいて、前記電子機器との距離情報を求め、前記電波干渉度合い情報と、前記距離情報とに基づく表示画像を表示部に表示する処理を行う表示制御方法に関係する。
通信システムの構成例。 端末装置の構成例。 電子機器の構成例。 本実施形態における通信システムの具体例。 Wi−Fiの電波状況の例。 Wi−Fiで取得される情報とBLEで取得される情報の例。 BLEビーコン信号のデータ構造例。 照合処理の結果データの例。 表示画像の例。 端末装置での処理を説明するフローチャート。 電波干渉度合い情報を求める処理を説明するフローチャート。 電波干渉度合い情報を求める処理を説明する他のフローチャート。 変形例における通信システムの具体例。 表示画像の他の例。 BLEビーコン信号の他のデータ構造例。 BLEビーコン信号の他のデータ構造例。
以下、本実施形態について説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また本実施形態で説明される構成の全てが、本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1.システム構成例
図1は、本発明の端末装置100を含む通信システム10の一例を模式的に示す図である。通信システム10は、端末装置100と、電子機器200を含む。
端末装置100は、スマートフォンやタブレット端末等の携帯端末装置である。ただし、端末装置100は、PC(Personal Computer)等の他の装置であってもよい。
電子機器200は、例えばプリンターである。或いは電子機器200は、スキャナー、ファクシミリ装置又はコピー機であってもよい。電子機器200は、複数の機能を有する複合機(MFP:Multifunction Peripheral)であってもよく、印刷機能を有する複合機もプリンターの一例である。本実施形態における電子機器200は、端末装置100から第1の無線通信方式により探索可能であり、且つ、第2の無線通信方式のビーコン信号を送信可能な任意の機器に拡張可能である。電子機器200は、プロジェクター、頭部装着型表示装置、ウェアラブル機器、脈拍計や活動量計等の生体情報測定機器、ロボット、カメラ等の映像機器、スマートフォン等の携帯情報端末、又は物理量計測機器等であってもよい。
図1に示したように、端末装置100と電子機器200は、第1の無線通信方式による無線通信、及び第2の無線通信方式による無線通信が可能である。
第1の無線通信方式は、第2の無線通信方式に比べて通信速度の速い規格である。第1の無線通信方式は、狭義には無線LANであり、さらに具体的にはWi−Fiである。以下、第1の無線通信方式がWi−Fiである例について説明するが、他の通信方式に拡張して考えることが可能である。
端末装置100は、電子機器200と直接的に接続される。具体的には、電子機器200が内部アクセスポイントを起動し、端末装置100が当該内部アクセスポイントに対して接続することで、端末装置100と電子機器200の通信が直接的に実行される。端末装置100と電子機器200の直接接続は、WFD(Wi-Fi Direct)の規格に準拠する通信により行われてもよいし、Wi−Fiのアドホックモードを用いて行われてもよい。
ただし図13を用いて後述するように、端末装置100は、無線LANルーター等の他の機器を介して電子機器200と接続されてもよい。例えば、電子機器200がインフラストラクチャーモードで動作し、所与の外部アクセスポイントに接続している場合に、端末装置100が当該外部アクセスポイントに無線接続することで、端末装置100と電子機器200の通信が実行される。この場合、電子機器200と外部アクセスポイントとの接続は無線に限定されず、有線で実現されてもよい。
第2の無線通信方式は、第1の無線通信方式に比べて通信速度が遅く、且つ、ビーコン信号の送信が可能な規格である。第2の無線通信方式は、狭義にはBluetoothであり、さらに具体的にはBLEである。以下、第2の無線通信方式がBLEである例について説明するが、他の通信方式に拡張して考えることが可能である。BLEのビーコン信号とは、アドバタイズパケットに対応する。なお、第1の無線通信方式がビーコン信号を送信可能であることは妨げられない。第1の無線通信方式がWi−Fiであれば、電子機器200は、自身のSSID(Service Set Identifier)を知らせるビーコン信号を送信する。
図2は、端末装置100の構成の一例を示すブロック図である。端末装置100は、処理部110、通信部120、表示部130、操作部140、記憶部160を含む。例えば、処理部110はプロセッサーやコントローラーであり、通信部120は通信インターフェースであり、表示部130はディスプレイであり、操作部140は操作ボタン等であり、記憶部160は記憶装置やメモリーである。
処理部110は、通信部120、表示部130、操作部140、記憶部160の各部の制御を行う。
処理部110が行う本実施形態の各処理、各機能は、ハードウェアを含むプロセッサーにより実現できる。例えば本実施形態の各処理は、プログラム等の情報に基づき動作するプロセッサーと、プログラム等の情報を記憶するメモリーにより実現できる。ここでのプロセッサーは、例えば各部の機能が個別のハードウェアで実現されてもよいし、或いは各部の機能が一体のハードウェアで実現されてもよい。例えば、プロセッサーはハードウェアを含み、そのハードウェアは、デジタル信号を処理する回路及びアナログ信号を処理する回路の少なくとも一方を含むことができる。例えば、プロセッサーは、回路基板に実装された1又は複数の回路装置や、1又は複数の回路素子で構成することができる。ここでの回路装置はIC(Integrated Circuit)等であり、回路素子とは抵抗やキャパシター等である。プロセッサーは、例えばCPU(Central Processing Unit)であってもよい。ただし、プロセッサーはCPUに限定されるものではなく、GPU(Graphics Processing Unit)、或いはDSP(Digital Signal Processor)等、各種のプロセッサーを用いることが可能である。またプロセッサーはASIC(application specific integrated circuit)によるハードウェア回路でもよい。またプロセッサーは、複数のCPUにより構成されていてもよいし、複数のASICによるハードウェア回路により構成されていてもよい。また、プロセッサーは、複数のCPUと、複数のASICによるハードウェア回路と、の組み合わせにより構成されていてもよい。
通信部120は、第1の無線通信部121と第2の無線通信部122を含む。第1の無線通信部121は、Wi−Fi規格に準拠した無線通信を実行する無線通信デバイスであり、第2の無線通信部122は、BLE規格に準拠した無線通信を実行する無線通信デバイスである。各無線通信デバイスは、例えば無線通信チップである。
表示部130は、各種情報をユーザーに表示するディスプレイ等で構成され、操作部140は、ユーザーからの入力操作を受け付けるボタン等で構成される。なお、表示部130及び操作部140は、タッチパネルにより一体的に構成してもよい。
記憶部160は、データやプログラムなどの各種の情報を記憶する。処理部110や通信部120は例えば記憶部160をワーク領域として動作する。記憶部160は、SRAM(Static Random Access Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などの半導体メモリーであってもよいし、レジスターであってもよいし、ハードディスク装置(HDD:Hard Disk Drive)などの磁気記憶装置であってもよいし、光学ディスク装置等の光学式記憶装置であってもよい。
図3は、電子機器200の構成の一例を示すブロック図である。なお、図3は、印刷機能を有する電子機器200を示しており、以下の説明においても、電子機器200がプリンターである例について説明する。ただし、電子機器200をプリンター以外に拡張可能な点は上述したとおりである。電子機器200は、処理部210、通信部220、表示部230、操作部240、印刷部250、記憶部260を含む。
処理部210は、電子機器200の各部の制御を行う。例えば処理部210は、メインCPU、サブCPUなどの複数のCPU、或いはMPU(Micro-processing unit)を含むことができる。メインCPUは、電子機器200の各部の制御や全体的な制御を行う。サブCPUは、例えば電子機器200がプリンターである場合には、印刷についての各種の処理を行う。或いは通信処理のためのCPUを更に設けてもよい。
通信部220は、第1の無線通信部221と第2の無線通信部222を含む。第1の無線通信部221は、Wi−Fi規格に準拠した無線通信を実行する無線通信デバイスであり、第2の無線通信部222は、BLE規格に準拠した無線通信を実行する無線通信デバイスである。第1の無線通信部221は、所与の接続設定に従って内部アクセスポイントを起動し、端末装置100からの接続要求を受け付ける。接続設定とは、例えばSSID、パスワードやパスフレーズ、通信周波数帯、暗号化方式等の設定である。通信周波数帯の設定とは、チャンネル設定に対応する。或いは第1の無線通信部221は、外部アクセスポイントに対してWi−Fiによる接続を行う。
また図3には不図示であるが、通信部220は、有線接続により外部アクセスポイントと接続するための第3の通信部を含んでもよい。通信部220は、例えば第1の無線通信部221と第3の通信部の両方を含み、第1〜第3の接続モードの各モードについて有効または無効に切り替え可能に構成される。第1の接続モードとは、第1の無線通信部221により外部アクセスポイントに無線接続する接続モードであり、第2の接続モードとは、第1の無線通信部221により内部アクセスポイントを起動する接続モードであり、第3の接続モードとは、第3の通信部により外部アクセスポイントと有線接続する接続モードである。また、第1の無線通信部221と第3の通信部の一方を省略する変形実施も可能である。
表示部230は、各種情報をユーザーに表示するディスプレイ等で構成され、操作部240は、ユーザーからの入力操作を受け付けるボタン等で構成される。なお、表示部230及び操作部240は、例えばタッチパネルにより一体的に構成してもよい。
印刷部250は、印刷エンジンを含む。印刷エンジンとは、印刷媒体への画像の印刷を実行する機械的構成である。印刷エンジンは、例えば搬送機構やインクジェット方式の吐出ヘッド、当該吐出ヘッドを含むキャリッジの駆動機構等を含む。印刷エンジンは、搬送機構により搬送される印刷媒体に対して、吐出ヘッドからインクを吐出することで、印刷媒体に画像を印刷する。印刷媒体は、紙や布等、種々の媒体を利用できる。なお、印刷エンジンの具体的構成はここで例示したものに限られず、電子写真方式でトナーにより印刷するものでもよい。
記憶部260は、データやプログラムなどの各種の情報を記憶する。処理部210や通信部220は例えば記憶部260をワーク領域として動作する。記憶部260は、半導体メモリーであってもよいし、レジスターであってもよいし、磁気記憶装置であってもよいし、光学式記憶装置であってもよい。
2.本実施形態の手法
次に本実施形態の手法について説明する。まず概要を説明し、その後、処理の詳細について説明する。
2.1 概要
特許文献1の手法は、距離が近い電子機器200をBLEにより特定することや、端末装置100との位置関係を考慮した表示が可能かもしれない。しかしBLEはWi−Fiに比べて通信速度が遅く、BLEにより全ての印刷データを送信することは容易でない。換言すれば、端末装置100は、大量の印刷データを高速に送信するため、Wi−Fiでプリンターと接続することが望ましい。具体的には、端末装置100のOS(Operating System)上で動作する印刷アプリケーションが、Wi−Fiでの接続対象となるプリンターの選択操作の受け付け処理や、接続処理を実行する。
その点、特許文献1では、印刷対象となる機器の選択や表示の際にWi−Fiの情報が考慮されない。そのため、BLEの信号が受信されない電子機器200は、Wi−Fi接続によるジョブ実行が可能であっても選択、表示対象から外れてしまう。またBLEにより判定される距離が近ければ、Wi−Fi接続によるジョブ実行が不可能である電子機器200が選択、表示の対象となってしまう。
よって本実施形態では、BLEに基づく情報だけでなく、Wi−Fiの情報も用いて表示処理を行う。図4を用いて後述するように、端末装置100と電子機器200が直接接続される場合、アクセスポイントとして動作するプリンターは、自身のSSIDをブロードキャストするビーコン信号を送信し、端末装置100は当該ビーコン信号を受信することで、直接接続可能なプリンターを探索する。以下、Wi−Fi規格に準拠するビーコン信号をWi−Fiビーコン信号と表記する。また、Wi−Fiビーコン信号と区別するため、BLE規格に準拠するビーコン信号を、BLEビーコン信号と表記する。具体的には、Wi−Fiビーコン信号とはSSIDをブロードキャストする信号であり、BLEビーコン信号とはアドバタイズパケットである。
Wi−Fiビーコン信号を受信できた場合、端末装置100は、当該Wi−Fiビーコン信号を送信した電子機器200と接続確立が可能であると判断できる。即ち、Wi−Fi機能を用いた電子機器200の探索結果を用いるだけでも、特許文献1の手法と比べた場合、適切な電子機器200を接続対象に選択できる蓋然性が高まる。
さらに本実施形態では、Wi−Fiの電波干渉も考慮する。近年、WFDのアクセスポイントとして機能する電子機器、公衆無線LANサービス、モバイルWi−Fiルーター等が普及することで、端末装置100の周辺に多数のアクセスポイントが存在するケースも増えている。複数のアクセスポイントから送信される電波が干渉すると、端末装置100の接続に影響を与える場合がある。例えば、Wi−Fi接続可能と判定された電子機器200であっても、周囲に同じ通信チャンネルを用いているアクセスポイントが多数存在した場合、電波干渉により通信の切断や速度の低下が生じるおそれがある。
本実施形態の端末装置100は、図2に示すように、第1の無線通信方式により電子機器200と無線通信を行う第1の無線通信部121と、第1の無線通信方式と異なる第2の無線通信方式により電子機器200と無線通信を行う第2の無線通信部122と、第1の無線通信部121及び第2の無線通信部122の通信制御を行う処理部110を含む。
そして処理部110は、第1の無線通信方式による電子機器200との通信の電波干渉度合い情報と、第2の無線通信方式によって受信したビーコン信号に基づいて求められた電子機器200との距離情報と、に基づく表示画像を表示部に表示する処理を行う。
ここで電子機器200との通信の電波干渉度合い情報とは、当該電子機器200が第1の無線通信方式で用いる電波が、他の機器により放出される電波と、どの程度干渉しているかを表す指標である。電波干渉度合い情報は、電波干渉度合いの大小を段階的に表すものであってもよいし、数値で表すものであってもよい。電波干渉度合いが大きいとは、電子機器200の通信に用いられる電波が、他の電波と干渉しており、端末装置100との通信に問題が生じる蓋然性が高いことを表す。また、距離情報とは、端末装置100と電子機器200の間の距離を表す情報である。距離情報は種々の情報を用いることができ、詳細については後述する。
なお以下では、処理部110が、端末装置100の表示部130に表示画像を表示する例を説明する。即ち処理部110は、電子機器200についての電波干渉度合い情報と、BLEビーコン信号によって求められた距離情報と、に基づいて表示画像を生成し、生成した表示画像を自身の表示部130に表示する処理を行う。ただし表示部は端末装置100の表示部130に限定されない。例えば端末装置100の処理部110は、電子機器200の表示部230や、異なる装置の表示部に、表示画像を表示する処理を行ってもよい。この場合の「表示する処理」とは、表示画像の送信処理や、表示を指示する情報の送信処理等である。また、「表示する処理」とは、表示画像生成用の情報、例えば図8で後述するような対応付け後の情報の送信処理であり、表示画像の生成処理が表示部を有する機器で行われてもよい。
電波干渉度合い情報を用いることで、単に電子機器200とWi−Fiで接続可能か否かという情報にとどまらず、当該電子機器200と接続を確立した場合の通信品質に関する指標をユーザーに提示することが可能になる。具体的には、電波干渉度合い情報を用いることで、電子機器200との通信が切断されにくいか否か、或いは通信速度の低下が発生しにくいか否か、という情報を提示できる。さらにBLEに基づく距離情報が表示されるため、端末装置100からの距離が近いか否か、換言すれば印刷物の回収が容易か否かをユーザーに提示することも可能になる。即ち、本実施形態の手法によれば、異なる複数の無線通信方式を利用な端末装置100において、当該複数の無線通信方式による情報を複合的に用いた利便性の高い態様の表示画像を表示できる。
なお以上でも説明したように、第1の無線通信部121は、第1の無線通信方式により電子機器200との接続を確立し、処理部110は、接続を確立した電子機器200に対して処理対象のデータを送信する処理、又は、接続を確立した電子機器200から処理対象のデータを受信する処理を行う。
処理対象のデータを送信する処理とは、プリンターである電子機器200に印刷データを送信する処理等である。処理対象のデータを受信する処理とは、スキャナーである電子機器200からスキャンデータを受信する処理等である。換言すれば、処理対象のデータが、電子機器200のジョブ実行に用いられるデータである場合、当該処理対象のデータは端末装置100から電子機器200に送信される。一方、処理対象のデータが、電子機器200のジョブ実行により生成されるデータである場合、当該処理対象のデータは電子機器200により送信され、端末装置100により受信される。このように本実施形態では、相対的に通信速度の速い第1の無線通信方式により処理対象のデータの送受信が行われ、第2の無線通信方式は、データの送受信を円滑に行うために補助的に利用される。
2.2 処理の詳細
2.2.1 システムの具体例
図4は本実施形態におけるシステムの具体例である。図4に示した複数の電子機器200は、それぞれアクセスポイントとして機能する。図4では、複数の電子機器200として、電子機器200−1〜200−7の7台を示している。以下、電子機器200−1〜200−7を、プリンター1〜プリンター7とも表記する。また、端末装置100の周辺には、複数の外部アクセスポイント20(20−1〜20−4)が存在する。端末装置100は、電子機器200−1〜200−7からのWi−Fiビーコン信号、及び外部アクセスポイント20−1〜20−4からのWi−Fiビーコン信号を受信可能である。
また本実施形態に係る電子機器200は、第2の無線通信方式に準拠したビーコン信号、即ちBLEビーコン信号であるアドバタイズパケットを送信する。図4では、端末装置100の第2の無線通信部122は、近い位置にあるプリンター1、プリンター2、プリンター4〜プリンター6のBLEビーコン信号を受信できるが、遠い位置にあるプリンター3、プリンター7のBLEビーコン信号を受信できない例を示している。
2.2.2 Wi−Fiビーコン信号による情報取得
本実施形態では、端末装置100の第1の無線通信部121は、第1の無線通信方式によりWi−Fiビーコン信号を受信する。Wi−Fiビーコン信号は、送信元の機器のBSSID(Basic Service Set Identifier)、SSID、チャンネル情報を含む。なお以下では説明を省略するが、Wi−Fiビーコン信号は、ビーコン送信間隔、転送速度情報、セキュリティー情報等の他の情報を含むことが可能である。
SSIDは、アクセスポイントを識別するための情報である。端末装置100は、SSIDを参照することで、Wi−Fiビーコン信号を送信した機器が、自身の接続対象になりうる機器か否かを判定できる。例えば、プリンター1〜プリンター7のSSIDであるSSID1〜SSID7を特定の命名規則により生成した文字列に設定しておく。端末装置100の印刷アプリケーションには、取得したSSIDが上記命名規則に従っているか否かを判定するアルゴリズムが含まれており、SSIDが命名規則に合致する機器は接続対象候補のプリンターであると判定する。図4の例では、端末装置100はSSID1〜SSID11の11個のSSIDを取得するが、SSID1〜SSID7がプリンターのSSIDであり、SSID8〜SSID11はプリンター以外のアクセスポイントのSSIDであると判定する。
BSSIDは、具体的には送信元機器のMACアドレスである。端末装置100は、電子機器200から送信されたWi−Fiビーコン信号に含まれるMACアドレスを、当該電子機器200の第1の識別情報とする。
チャンネル情報は、送信元の機器がWi−Fiの通信に用いる通信チャンネルを表す情報である。通信が2.4GHz帯の場合、IEEE802.11bであれば1ch〜13chが利用可能であり、IEEE802.11gであれば1ch〜14chが利用可能である。よってチャンネル情報は、1ch〜13ch、又は1ch〜14chのいずれか1つのチャンネルを特定する情報である。通信が5GHz帯の場合も、36ch、40ch、44ch、48chのように、使用可能な複数のチャンネルがあらかじめ設定されており、チャンネル情報とは複数のチャンネルのいずれか1つのチャンネルを特定する情報である。
また端末装置100の処理部110は、上述した情報とは別に、Wi−Fiビーコン信号を受信した際の電波強度情報を取得できる。例えば端末装置100の処理部110は、端末装置100のOSの機能を利用して、電波強度情報を取得する。電波強度情報は、受信電波強度や受信信号強度と言い換えてもよい。
以上のように、Wi−Fiビーコン信号を受信することで、端末装置100は、周辺のアクセスポイントのSSIDに対応付けて、当該アクセスポイントが通信に使用する通信周波数、及び当該アクセスポイントからの電波の電波強度情報を取得できる。
図5は、Wi−Fiの電波状況の具体例である。図5の横軸はチャンネルを表し、縦軸は電波強度を表す。なお、図5では、図4には不図示であった機器も含め、2.4GHzで14個のアクセスポイントからの電波を検出可能であった例を示している。あるアクセスポイントからの電波は、設定されたチャンネルだけでなく、周波数帯の近いチャンネルにも影響を及ぼす。そのため、各アクセスポイントからの電波は、図5のグラフにおいて上に凸の曲線として表現される。なお、以下では2.4GHz帯の例を説明するが、5GHz帯についても同様の処理が行われる。
処理部110は、第1の無線通信方式による無線通信に用いられる通信周波数帯の重複度合い、及び第1の無線通信方式による無線通信に用いられる電波の電波強度に基づいて、電波干渉度合い情報を求める。
通信周波数帯が重複した場合、複数のパケットが近い周波数帯で同時に送信されるケースが生じうる。パケットが衝突してパケット受信側から応答(ACK:Acknowledgement)が返信されない場合、パケットの再送信を行うことで通信速度が低下してしまう。また、電波強度が低い場合、パケットロスが生じやすく、通信速度の低下や通信の切断のおそれがある。よって処理部110は、通信周波数帯の重複が少ないほど、電波干渉の影響を受けにくいため、電波干渉度合いが小さいと判定する。また、電波強度が高いほど、電波干渉の影響を受けにくいため、電波干渉度合いが小さいと判定する。
重複度合いの判定の具体的な内容は種々考えられる。例えば処理部110は、チャンネルが同じアクセスポイントの数を、重複度合いの指標値としてもよい。この場合、指標値が大きいほど、重複度合いも大きく、電波干渉度合いが大きくなる。
図5のSSID1であれば、自身のチャンネルが12chであり、且つ、他に12chを利用するアクセスポイントは検出されていない。よって処理部110は、SSID1に対応するプリンター1は、重複度合いが「0」と判定する。同様にSSID2は4chであり、他にSSID10に対応するアクセスポイントが4chを使用している。よって処理部110は、SSID2に対応するプリンター2は、重複度合いが「1」と判定する。
以下同様であり、処理部110は、各電子機器200について、それぞれ同じチャンネルを用いる他のアクセスポイントの数をカウントすることで、重複度合いを判定する。
ただし、図5にも示したように、アクセスポイントからの電波は、設定されたチャンネルだけでなく、周波数帯の近いチャンネルにも影響を及ぼす。SSID6の電波は3chであり、SSID2の電波は4chであるが、SSID2の電波は3chの周波数帯でも十分な電波強度があり、SSID6の電波がSSID2の電波による影響を受けると考えられる。よって処理部110は、チャンネルが同じアクセスポイントの数、及び隣接するチャンネルを使用するアクセスポイントの数を、重複度合いの指標値としてもよい。
図5のSSID1であれば、自身のチャンネルが12chであるため、11ch〜13chを使用するアクセスポイントの数を重複度合いの指標値とする。SSID2は4chであるため、3ch〜5chを使用するアクセスポイントの数を重複度合いの指標値とする。重複度合いを判定するチャンネルを隣接するチャンネルに限定せず、さらに広げることも可能である。
また処理部110は、重複するチャンネルを使用するアクセスポイントの数を単純にカウントするのではなく、重み付けを行うことで重複度合いの指標値を求めてもよい。例えば、所与のアクセスポイントについての重複度合いを求める際に、当該アクセスポイントが使用するチャンネルについての重みを相対的に大きくし、隣接チャンネルについての重みを相対的に小さくする。上述したSSID2の例であれば、同じ4chを用いる他のアクセスポイントの数はSSID10の1つであり、隣接する3ch又は5chを用いる他のアクセスポイントの数は4つである。この場合、重複度合いの指標値を1+4=5とするのではなく、1×w1+4×w2とする。ここでw1とw2は、w1>w2となる任意の重み係数である。
ただし、電波強度が過剰に低い場合、重複度合いが小さかったとしても、パケットロスの発生する蓋然性が高く、通信速度の低下や接続の切断が生じやすい。よって、処理部110は、電波強度が所与の閾値Th1未満か否かの判定を行う。電波強度がTh1未満の場合、そのアクセスポイントからの電波は干渉による影響を非常に受けやすい、即ち、電波干渉度合いが最も大きいと判定する。具体的には、処理部110は、重複度合いの判定前に、電波強度と閾値Th1の比較処理を行い、電波強度が所与の閾値Th1未満の場合、重複度合いの判定をスキップする。
また、所与の電波と他の電波の周波数帯の重複度合いが同程度と判定されたとしても、当該2つの電波の干渉度合いが同程度とは限らない。図5の例では、SSID4に対応するプリンター4と、SSID5に対応するプリンター5は、いずれも9chを使用しており、重複度合いは「2」と判定される。しかしプリンター4の電波は、プリンター5の電波に比べて電波強度が高い。よってプリンター4は相対的にパケットロスが生じにくく、速度低下等が発生しにくい。つまり、プリンター4はプリンター5に比べて電波干渉度合いが小さいと判定されるべきである。また図5の例では、SSID7に対応するプリンター7の重複度合いも「2」であるが、電波強度はプリンター4に比べて低いため、プリンター4はプリンター7に比べて電波干渉度合いが小さいと判定されるべきである。
よって処理部110は、重複度合いが同程度である場合、電波強度が高いほど電波干渉度合いが小さく、電波強度が低いほど電波干渉度合いが大きくなるように、電波干渉度合い情報を求める処理を行う。ここでの電波強度の高低は、図5のSSID4の電波強度とSSID5の電波強度の比較のように、2つのアクセスポイントの電波強度の相対的な比較であってもよい。或いは、所与の閾値Th2(>Th1)を設定し、電波強度がTh2以上であるか否かを判定してもよい。
例えば処理部110は、以下の判定に従って4段階で電波干渉度合い情報を求める。(1)が最も電波干渉度合いが小さく、(2)(3)の順に電波干渉度合いが大きくなり、(4)が最も電波干渉度合いが大きい。重複閾値とは、重複度合いの大小を判定するための閾値である。
(1)重複度合いの指標値が重複閾値以下、且つ、電波強度がTh2以上
(2)重複度合いの指標値が重複閾値以下、且つ、電波強度がTh1以上Th2未満
(3)重複度合いの指標値が重複閾値より大きい、且つ、電波強度がTh1以上
(4)電波強度がTh1未満
ただし、以上は電波干渉度合い情報を求める処理の一例であり、種々の変形実施が可能であることは当業者であれば容易に理解できるであろう。例えば処理部110は、重複度合い及び電波強度を引数とする所与の評価関数を設定し、当該評価関数の出力に基づいて電波干渉度合い情報を演算することが可能である。
図6のA1は、Wi−Fiビーコン信号に基づいて処理部110が取得するデータの例である。A1に示したように、処理部110はWi−Fiビーコン信号に基づいて、電子機器200の第1の識別情報に、SSID、及び電波干渉度合い情報が対応付けられた情報を取得する。
2.2.3 BLEビーコン信号による情報取得
また、第2の無線通信部122は、電子機器200からBLEビーコン信号を受信する。図7は、BLEビーコン信号のデータ構造の例である。
BLEビーコン信号は種々の用途に利用可能であり、端末装置100と電子機器200との間で、複数種類のBLEビーコン信号が送受信される場合もある。ビーコン識別子は、当該BLEビーコン信号がどの用途で使用される信号であるかを特定する情報である。図7のビーコン識別子は、当該BLEビーコン信号が表示画像生成用のビーコンであることを表す情報であり、他の用途に用いられるビーコンのビーコン識別子とは異なる情報である。
電子機器200の識別情報(第2の識別情報)は、電子機器200を相互に識別可能な情報である。第2の識別情報は、例えば電子機器200のMACアドレスであるが、他の情報を用いてもよい。ただし、第2の識別情報は、上記第1の識別情報と同じ形式の情報、或いは相互に変換可能な情報が用いられる。第1の無線通信部121が第1の識別情報としてMACアドレスを取得する場合、BLEビーコン信号に含まれる第2の識別情報として、MACアドレスそのもの、或いはMACアドレスと相互変換が可能な情報が用いられる。
ステータス情報は、電子機器200の状態を表す情報である。狭義にはステータス情報とは、電子機器200が動作状態か、アイドル状態か、エラー状態かを特定する情報である。動作状態とは、電子機器200が自身の機能を用いて印刷等のジョブを実行している状態である。動作状態で新たなジョブが投入された場合の挙動は電子機器200の設定により決まるが、例えば現在実行しているジョブが完了してから、新規投入されたジョブの実行に移行する。アイドル状態とは、ジョブを実行しておらず、ジョブ投入を待機している状態である。エラー状態とは、何らかのエラーが発生しており、ジョブを実行できない状態、或いは実行することで問題が生じうる状態である。プリンターであれば、エラー状態とは、インク/トナー切れ、用紙等の印刷媒体切れ、印刷媒体の詰まり、部品故障等が発生している状態である。
換言すれば、動作状態とは、新規ジョブを即座に実行することができない状態であり、アイドル状態とは、新規ジョブを即座に実行可能な状態であり、エラー状態とは、ジョブを実行するためにユーザーによる対応が必要な状態である、と考えられる。
また端末装置100の処理部110は、図7に示した情報とは別に、BLEビーコン信号を受信した際の電波強度に基づく距離情報を取得できる。距離情報により表される距離は、電波強度が高いほど近く、電波強度が低いほど遠くなる。距離情報は、複数の段階で表現されてもよい。以下では、距離情報は、1〜4の4段階で評価され、1が最も距離が近く、4が最も距離が遠い。ただし、変形例として後述するように、電波強度情報に基づいて距離の演算処理を行うことも可能である。演算処理を行った場合、メートル等の単位で距離を表現でき、演算処理を行わない場合に比べて精度よく距離を求めることが可能である。
図6のA2は、BLEビーコン信号により取得される情報の例である。A2に示したように、端末装置100は、電子機器200の識別情報に対して、距離情報及びステータス情報が関連付けられた情報を取得する。
2.2.4 照合処理、表示処理
図6のA1、A2に示したように、第1の無線通信部121は、第1の無線通信方式により電子機器200の第1の識別情報を取得し、第2の無線通信部122は、第2の無線通信方式により電子機器200の第2の識別情報を取得する。図4の例では、第1の識別情報はWi−Fiビーコン信号に含まれ、第2の識別情報はBLEビーコン信号に含まれる。処理部110は、第1の識別情報と第2の識別情報の照合処理に基づいて、電波干渉度合い情報と距離情報とを対応付けて、表示画像を生成する。
図6の例であれば、A11のMACアドレスと、A21のMACアドレスが「MACアドレス1」で一致すると判定される。即ち、A21に示した距離情報「1」及びステータス情報「アイドル状態」は、A1におけるプリンター1に関する情報であるとわかる。同様に、A12とA22、A14とA23、A15とA24、A16とA25が、それぞれ同じ電子機器200に関する情報であると判定できる。一方、A13、A17に示した電子機器200については、BLEビーコン信号が受信されなかったと判定され、距離情報とステータス情報が対応付けられない。
図8は、図6のA1及びA2から求められる情報である。このように、第1の識別情報と第2の識別情報の照合処理を行うことで、Wi−Fiで取得された情報と、BLEで取得された情報を適切に対応付けることが可能になる。具体的には、電子機器200の識別情報に対して、SSID、電波干渉度合い情報、距離情報、及びステータス情報が対応付けられた情報が取得される。
第1の無線通信部121は、第1の無線通信方式による無線通信により、通信可能な電子機器200を探索する。そして処理部110は、探索された複数の電子機器200をリスト表示し、リスト表示された複数の電子機器200の各電子機器に対して、電波干渉度合い情報及び距離情報を識別可能に表示するオブジェクトを対応付けた表示態様の表示画像を、表示部に表示する処理を行う。
また図6のA2に示したように、第2の無線通信部122は、ビーコン信号に基づいて、ビーコン信号を送信した電子機器200のステータス情報を取得する。そして処理部110は、リスト表示された複数の電子機器200の各電子機器に対して、ステータス情報を識別可能に表示する第2のオブジェクトを対応付けた表示態様の表示画像を、表示部に表示する処理を行ってもよい。以下、電子機器200に対して、電波干渉度合い情報、距離情報及びステータス情報を識別可能にするオブジェクトが対応付けて表示される表示画像の例を説明する。
図9は、本実施形態における表示画像の例である。処理部110は、第1の無線通信方式により探索された複数の電子機器200をリスト表示する態様の表示画像を表示する処理を行う。図9の例では、図4に示した7台の電子機器200(プリンター1〜プリンター7)を、探索された順にリストアップしている。このようにすれば、Wi−Fiで接続可能な電子機器200を、一覧性の高い態様で表示することが可能である。このとき、電波干渉度合い情報を付加して表示するとともに、BLEビーコン信号を受信できた電子機器200については、当該BLEビーコン信号により取得された情報を付加して表示する。
図9の表示画像は、探索された電子機器200のリスト表示(以下、リストPLと表記)を含む。そして表示画像には、リストPLに含まれる各電子機器200の名称の左側に円形状のオブジェクトOB1(OB11〜OB17)が表示される。オブジェクトOB1は電波干渉度合い情報により表される電波干渉度合いが小さいほど、サイズが大きく表示されるオブジェクトである。またオブジェクトOB1は、距離情報により表される距離が近いほど内部の色が濃く表現されるオブジェクトである。オブジェクトOB1が白抜きの円である場合(OB13,OB16)、当該電子機器200からのBLEビーコン信号が受信できなかったことを表す。即ち、オブジェクトOB1は、大きさにより電波干渉度合い情報を識別可能に表示し、且つ濃淡により距離情報を識別可能に表示するオブジェクトである。ただし、電波干渉度合い情報を識別可能にするオブジェクトと、距離情報を識別可能に表示するオブジェクトは一体として構成されるものには限定されず、異なる2つのオブジェクトが表示されてもよい。或いは、リストPLに含まれるテキストのフォントや色を変更することで、電波干渉度合い情報や距離情報が識別可能に表示されてもよい。
Wi−Fiで探索された電子機器200(プリンター1〜プリンター7)のそれぞれに、オブジェクトOB1を対応付けて表示することで、ユーザーは接続を確立したときの通信品質が高く、且つ、端末装置100からの距離が近い電子機器200を適切に選択可能になる。図9の例であれば、SSID1はオブジェクトOB1のサイズが大きく内部も濃く表示されるため、電波干渉度合いが小さく安定した通信が可能であり、端末装置100からの距離も近いと判定できる。
また図9では、電子機器200の名称の右側に円形状のオブジェクトOB2(OB21〜OB25)が表示される。オブジェクトOB2は、対応する電子機器200のステータス情報に応じて、内部の色や濃淡が変化するオブジェクトである。図9の例では、OB21、OB22及びOB24は同じ態様であり、OB21とOB23とOB25は互いに異なる態様である。例えば、OB21、OB22及びOB24は、電子機器200がアイドル状態であることを表し、OB25は、電子機器200が動作状態であることを表し、OB23は、電子機器200がエラー状態であることを表す。BLEビーコン信号が受信されなかった電子機器200については、オブジェクトOB2は非表示に設定される。オブジェクトOB2が、ステータス情報を識別可能に表示する第2のオブジェクトに対応する。
Wi−Fiで探索された電子機器200のそれぞれに、オブジェクトOB2を対応付けて表示する(非表示を含む)ことで、ユーザーに対して、Wi−Fi接続可能な各電子機器200のステータスを認識させることが可能になる。例えば、ユーザーに対して、すぐに印刷実行可能な電子機器200を選択させることができる。オブジェクトOB1とOB2の両方を用いることで、通信品質が高く、端末装置100の近傍で、且つ即印刷可能なプリンターを選ばせることも可能である。図9の例であれば、SSID1はオブジェクトOB1のサイズが大きく内部も濃く表示され、且つオブジェクトOB2がアイドル状態であることを表すため、ジョブ実行に適した電子機器200であることをユーザーに理解させることが可能である。
従来、端末装置100はプリンターとのWi−Fi接続を確立してから、当該プリンターの情報を取得する。そのため、プリンター選択後に、そのプリンターが印刷できない状態とわかり、再度プリンターを選択し直す必要が生じる場合もある。その点本実施形態では、接続確立前の状態でステータス情報を識別可能に表示できるため、プリンターの選択や接続試行の回数を削減可能である。
なお、図9では、リスト表示の順序が探索された順である例を示したが、表示画像の態様については種々の変形実施が可能である。例えば、電波干渉度合い情報に基づいて、リスト順をソートしてもよい。この場合、接続対象として適している順、即ち、電波干渉度合いが小さいと判定された順に、電子機器200をリスト表示する。或いは、電波干渉度合い情報だけでなく、距離情報も複合してリスト表示の順序を決定してもよい。
2.2.5 処理の流れ
図10は、端末装置100の処理部110で実行される処理を説明するフローチャートである。この処理が開始されると、処理部110はBLE及びWi−Fiを起動状態にする(S101)。S101の処理は、第1の無線通信部121及び第2の無線通信部122をオン状態にすることに相当する。処理部110は、Wi−Fiに関する処理(S102、S103)、及びBLEに関する処理(S104、S105)を並列に実行する。
処理部110は、第1の無線通信部121により、アクセスポイントの探索処理を行う(S102)。具体的には、電子機器200及び外部アクセスポイント20から、Wi−Fiビーコン信号を受信する処理を行う。またS102では、受信したWi−Fiビーコン信号のSSID等に基づいて、接続対象となる電子機器200を特定する処理を行ってもよい。
次に処理部110は、Wi−Fiビーコン信号に含まれるチャンネル情報、及びWi−Fiビーコン信号の受信電波強度に基づいて、電波干渉度合い情報を求める処理を行う(S103)。具体的には処理部110は、図5を用いて上述したように、通信周波数帯の重複度合い及び電波強度に基づいて電波干渉度合い情報を求める。
また、Wi−Fiの処理と並行して、処理部110はBLEに関する処理を実行する。具体的には、まず第2の無線通信部122により、電子機器200からBLEビーコン信号を受信する(S104)。次に処理部110は、BLEビーコン信号の受信電波強度に基づいて、距離情報を求める(S105)。
S102〜S105の処理により、Wi−Fiによる電子機器200の探索が行われ、電波干渉度合い情報と距離情報が求められた状態となる。そこで処理部110は、第1の識別情報と第2の識別情報に基づく照合処理を行い(S106)、各電子機器200に、電波干渉度合い情報と距離情報を対応付けた表示画像の表示処理を行う(S107)。なお処理部110は、図10に示した処理を繰り返すことで、表示画像を随時更新してもよい。
図11は、S103に示した電波干渉度合い情報を求める処理を説明するフローチャートである。処理部110は、対象となる電子機器200からのWi−Fiビーコン信号の電波強度が閾値Th1未満であるか否かを判定する(S201)。電波強度がTh1未満の場合(S201でYes)、処理部110は、電波干渉度合いが最大と判定する(S202)。
電波強度がTh1以上の場合(S202でNo)、処理部110は、通信周波数帯の重複度合いを判定する(S203)。具体的には上述したように、同じチャンネルや隣接するチャンネルを用いるアクセスポイントの数に基づいて、重複度合いの指標値を演算する。次に処理部110は、電波強度の判定を行う(S204)。具体的には、複数の電波強度の相対的な比較や、閾値Th2との比較を行う。
処理部110は、S203、S204の判定により、電波干渉度合いを決定する。上述した例であれば、S203で重複度合いの指標値が重複閾値より大きければ、電波干渉度合いが「大」と判定する。S203で重複度合いの指標値が重複閾値以下であれば、S204で電波強度とTh2の判定を行い、Th2未満であれば電波干渉度合いが「中」と判定し、Th2以上であれば電波干渉度合いが「小」と判定する。
3.変形例
以下、いくつかの変形例について説明する。
3.1 電波干渉度合い情報の変形例
以上では、通信周波数帯の重複度合い、及び電波強度に基づいて電波干渉度合い情報を求める例を説明した。ただし、電波干渉度合い情報を求める際に、他の情報を用いてもよい。
第1の無線通信部121は、Wi−Fi規格に準拠した2.4GHz帯での通信、又は、5GHz帯での通信を行う。この場合、2.4GHz帯と5GHz帯で通信特性が異なる。
2.4GHz帯の電波は、Wi−FiだけでなくBLEでも使用されるし、家電機器の無線通信等でも広く用いられる。一方、5GHz帯は使用機器が2.4GHz帯に比べて少ない。そのため、Wi−Fiビーコン信号から求められる電波干渉度合いが同程度であったとしても、Wi−Fi以外の電波との干渉に差が生じる可能性があり、この点では5GHz帯の方が2.4GHz帯よりも有利である。
しかし2.4GHz帯は遮蔽物に影響されにくく、電波が遠くまで届きやすいのに対して、5GHz帯は遮蔽物の影響を受けやすく、電波が遠くまで届きにくいという特性を有する。つまり距離が離れた場合、2.4GHz帯の方が5GHz帯よりも有利である。
このような特性を考慮し、本変形例の処理部110は、通信周波数帯の重複度合い、電波強度、及び2.4GHz帯と5GHz帯のいずれの帯域で無線通信が行われるか、に基づいて、電波干渉度合い情報を求める。
具体的には処理部110は、距離情報により表される距離が所与の閾値以下と判定された場合、第1の無線通信方式による無線通信が5GHz帯である場合の電波干渉度合いが、2.4Hz帯である場合の電波干渉度合いよりも小さくなるように、電波干渉度合い情報を求める。換言すれば、端末装置100と電子機器200の距離が短く、通信に影響を与えるような遮蔽物が存在しない蓋然性が高い状況では、5GHzを優先する。一方、端末装置100と電子機器200の距離が遠く、通信に影響を与えるような遮蔽物が存在する可能性がある状況では、5GHzを優先しない。端末装置100と電子機器200の距離が遠い場合、2.4GHz帯と5GHz帯を同等に扱ってもよいし、2.4GHz帯を優先してもよい。
本変形例では、電波干渉度合い情報を求める際に、距離情報が必要となる。よって、図11のようにWi−Fi側の処理(S102、S103)と、BLE側の処理(S104、S105)を完全に並列に実行することはできず、S105の処理の後に、S103の処理が実行される必要がある。
図12は、本変形例における電波干渉度合い情報を求める処理を説明するフローチャートである。S301〜S304は、図11のS201〜S204と同様である。処理部110は、さらに距離情報により表される端末装置100と電子機器200の距離が、所与の距離閾値以下であるか否かを判定する(S305)。距離が閾値以下である場合(S305でYes)、通信周波数帯を判定し、5GHz帯の電波干渉度合いを相対的に小さくする処理を行う(S306)。距離が閾値よりも大きい場合(S305でNo)、S306の処理はスキップされる。上述したように、S305でNoの場合、通信周波数帯を判定し、5GHz帯の電波干渉度合いを相対的に大きくする処理を追加してもよい。
3.2 電子機器が外部アクセスポイントに接続される例
図4では、電子機器200は内部アクセスポイントを起動し、端末装置100と直接接続される例を説明した。ただし電子機器200は、インフラストラクチャーモードで動作し、外部アクセスポイント20に接続されてもよい。
図13は、本変形例におけるシステムの例である。図4と比較した場合、外部アクセスポイント20−1に電子機器200−8が接続されている点が異なる。電子機器200−8であるプリンター8は、内部アクセスポイントとして動作しないため、Wi−Fiビーコン信号を送信しない。また、プリンター8は、BLEビーコン信号を送信する。
端末装置100の第1の無線通信部121は、ブロードキャストアドレスやリンクローカルマルチキャストアドレスを指定した応答要求パケットを送信する。応答要求パケットとは、受信した機器に対して、当該機器の識別情報を含む応答パケットの返信を要求するパケットである。図13であれば、端末装置100が外部アクセスポイント20−1により形成されるネットワークに応答要求パケットを送信することで、プリンター8が、自身の識別情報を含む応答パケットを、端末装置100に返信する。
電子機器200からの応答パケットには、例えば電子機器200の識別情報(第1の識別情報)と、電子機器200の名称が含まれる。ただし、プリンター8はアクセスポイントとして機能しないため、プリンター8のSSIDは取得されない。
図13の例では、端末装置100がプリンター8で印刷を実行する場合、Wi−Fiにより外部アクセスポイント20−1と接続する。端末装置100からは、外部アクセスポイント20−1とプリンター8の間の接続の詳細を知ることはできない。しかし端末装置100と外部アクセスポイント20−1との間の通信が安定していれば、プリンター8との通信も安定する蓋然性が高いと推定される。
よってインフラストラクチャーモードで動作する電子機器200については、「電子機器との通信の電波干渉度合い情報」として、当該電子機器200が接続する外部アクセスポイントの電波の電波干渉度合い情報を用いる。図13の例であれば、外部アクセスポイント20−1に対応するSSID8の電波干渉度合い情報を、プリンター8の電波干渉度合い情報として求める。
図14は、表示画像の他の例である。図14の表示画像も、第1の無線通信方式で探索された電子機器200のリストPLを含む。図13に示したように、プリンター1〜プリンター7に加えて、外部アクセスポイント20−1を介してプリンター8も探索されるため、リスト表示の対象となる。プリンター8を表示する際、応答パケットに含まれる電子機器200の名称である「プリンター8」を表示してもよいし、当該電子機器200が接続される外部アクセスポイント20−1のSSIDである「SSID8」が表示されてもよい。或いは図14に示したように、リストPLは、プリンター8の名称、及びプリンター8が接続する外部アクセスポイント20のSSIDの両方を表示するリストであってもよい。なお、オブジェクトOB1やOB2については図9と同様であるため、詳細な説明は省略する。
3.3 BLEからWi−Fiへのハンドオーバー
図9等の画像を表示する表示画面において、いずれかの電子機器200が選択された場合、端末装置100の第1の無線通信部121は、選択された電子機器200とのWi−Fiによる接続を確立する。ただし、電子機器200がアクセスポイントとして機能する場合、選択した電子機器200との接続を確立するためには、電子機器200のSSIDだけでなく、当該SSIDに対応するパスワードが必要となる。
対象の電子機器200と過去に接続を確立した履歴がある場合、端末装置100の記憶部160は、SSIDとパスワードを対応付けて記憶しておく。処理部110は、第1の無線通信部121を用いた接続確立の際に、記憶部160からSSIDとパスワードを読み出し、当該SSIDとパスワードを用いて接続を確立する処理を行う。
対象の電子機器200と過去に接続を確立した履歴がない場合や、記憶部160からパスワードが消去されてしまった場合であっても、ユーザーがパスワードを入力することで、Wi−Fiによる接続確立は可能である。ただし、セキュリティーを考慮すれば、パスワードは複雑な文字や数字の羅列であることが望ましく、手動入力ではユーザーの負担が大きい。
よって本変形例では、端末装置100の第2の無線通信部122は、第2の無線通信方式のビーコン信号により、第1の無線通信方式で用いる接続用情報を取得し、第1の無線通信部121は、当該接続用情報を用いて、電子機器200との接続を確立する。ここでの接続用情報とは、例えばSSID及びパスワードの情報である。また、接続用情報は、暗号化方式を特定する情報等を含んでもよい。
このようにすれば、第2の無線通信方式での通信結果を用いて、端末装置100と電子機器200の接続を第1の無線通信方式に切り替えることが可能になる。以下、このような通信方式の切り替えを、ハンドオーバーとも記載する。本実施形態でのハンドオーバーは、具体的にはBLEからWi−Fiへのハンドオーバーである。
図15は、BLEビーコン信号のデータ構造の例である。BLEビーコン信号は、図7に示したビーコン識別子、電子機器200の識別情報、ステータス情報に加えて、アクセスポイントとして機能する電子機器200のSSIDと、当該SSIDに対応するパスワードを含む。
端末装置100の記憶部160は、図6のA2を拡張したデータ、具体的には電子機器200の識別情報に対して、距離情報、ステータス情報、SSID及びパスワードが関連付けられた情報を記憶する。図9等の画像を表示する画面において所与の電子機器200が選択された場合、処理部110は、選択された電子機器200に対応するSSID及びパスワードを特定し、当該SSIDとパスワードを用いて、電子機器200とのWi−Fi接続を確立する処理を行う。このようにすれば、Wi−Fiの接続確立を自動化できるため、ユーザー負担の軽減が可能になる。
なお、図15ではパスワードそのものをBLEビーコン信号に含める例を示したが、これには限定されない。例えば、パスワードの生成規則を端末装置100と電子機器200で共有しておき、端末装置100の処理部110は、当該生成規則に従ってパスワードを生成する処理を行ってもよい。具体的には、処理部110は、BLEビーコン信号で取得したMACアドレス等に基づく変換処理を行って、パスワードを生成する。なお処理部110はSSIDに対応するパスワードを生成可能であればよく、変換処理の対象は、MACアドレス以外の情報であってもよい。このようにすれば、パスワードをBLEビーコン信号によりブロードキャストする必要がなくなるため、セキュリティーを向上させることが可能になる。
3.4 BLEの電波強度情報に基づく距離演算
図16は、BLEビーコン信号のデータ構造の例である。BLEビーコン信号は、図7に示したビーコン識別子、電子機器200の識別情報、ステータス情報に加えて、基準電波強度の情報を含む。基準電波強度とは、ビーコン信号の送信側機器から基準となる距離だけ離れた位置に受信側機器を設置したときの、当該受信側機器でのビーコン信号の受信信号強度(RSSI:Received Signal Strength Indication)である。基準となる距離は、例えば1mであるが、異なる距離に設定されてもよい。
一般的に、電波強度は距離の2乗に反比例して弱くなることが知られている。よって、基準となる距離での電波強度がわかっていれば、実際に受信したBLEビーコン信号の電波強度に基づいて、端末装置100と電子機器200の間の距離を演算できる。具体的には、端末装置100と電子機器200の距離と、基準距離との比がわかるため、メートル等の単位により距離情報を演算することが可能である。
距離情報を識別可能に表示するオブジェクトは、図9等と同様に、濃淡の異なる円形状のオブジェクトであってもよい。例えば処理部110は、距離が近いほど濃く、距離が遠いほど薄くなるオブジェクトを用いて、距離情報を識別可能に表示する処理を行う。ただし、オブジェクトの態様はこれに限定されず、「3m」等のように、推定された距離を数値で表現するオブジェクトを表示してもよい。
3.5 システム・プログラム
また本実施形態の手法の適用対象は、上述してきた端末装置100に限定されない。
本実施形態の手法は、図1に示したように、上記の端末装置100と、電子機器200と、を含む通信システム10に適用できる。通信システム10は、図4や図13に示したように、複数の電子機器200を含んでもよい。
また本実施形態の端末装置100や電子機器200は、その処理の一部または大部分をプログラムにより実現してもよい。この場合には、CPU等のプロセッサーがプログラムを実行することで、本実施形態の端末装置100等が実現される。具体的には、非一時的な情報記憶媒体に記憶されたプログラムが読み出され、読み出されたプログラムをCPU等のプロセッサーが実行する。ここで、コンピューターにより読み取り可能な媒体である情報記憶媒体は、プログラムやデータなどを格納するものである。情報記憶媒体の機能は、DVDやCD等の光ディスク、HDD、或いはメモリーなどにより実現できる。そして、CPU等のプロセッサーは、情報記憶媒体に格納されるプログラムに基づいて本実施形態の種々の処理を行う。即ち、情報記憶媒体には、本実施形態の各部としてコンピューターを機能させるためのプログラムが記憶される。
また本実施形態の手法は、図10〜図12に示した工程の一部又は全部を実行する表示制御方法、通信制御方法、端末装置100の制御方法、或いは端末装置100の作動方法に適用できる。本実施形態に係る表示制御方法では、第1の無線通信方式による電子機器200との通信の電波干渉度合い情報を求め、第1の無線通信方式と異なる第2の無線通信方式によって電子機器200から受信したビーコン信号に基づいて、電子機器200との距離情報を求め、電波干渉度合い情報と、距離情報とに基づく表示画像を表示部に表示する処理を行う。
以上、本発明を適用した実施形態およびその変形例について説明したが、本発明は、各実施形態やその変形例そのままに限定されるものではなく、実施段階では、発明の要旨を逸脱しない範囲内で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記した各実施形態や変形例に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明を形成することができる。例えば、各実施形態や変形例に記載した全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施の形態や変形例で説明した構成要素を適宜組み合わせてもよい。また、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義または同義な異なる用語と共に記載された用語は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。このように、発明の主旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用が可能である。
10…通信システム、20(20−1〜20−4)…外部アクセスポイント、
100…端末装置、110…処理部、120…通信部、121…第1の無線通信部、
122…第2の無線通信部、130…表示部、140…操作部、160…記憶部、
200(200−1〜200−8)…電子機器、210…処理部、220…通信部、
221…第1の無線通信部、222…第2の無線通信部、230…表示部、
240…操作部、250…印刷部、260…記憶部

Claims (10)

  1. 第1の無線通信方式により電子機器と無線通信を行う第1の無線通信部と、
    前記第1の無線通信方式と異なる第2の無線通信方式により前記電子機器と無線通信を行う第2の無線通信部と、
    前記第1の無線通信部及び前記第2の無線通信部の通信制御を行う処理部と、
    を含み、
    前記処理部は、
    前記第1の無線通信方式による前記電子機器との通信の電波干渉度合い情報と、前記第2の無線通信方式によって受信したビーコン信号に基づいて求められた前記電子機器との距離情報と、に基づく表示画像を表示部に表示する処理を行うことを特徴とする端末装置。
  2. 請求項1において、
    前記処理部は、
    前記第1の無線通信方式による無線通信に用いられる通信周波数帯の重複度合い、及び、前記第1の無線通信方式による無線通信に用いられる電波の電波強度に基づいて、前記電波干渉度合い情報を求めることを特徴とする端末装置。
  3. 請求項2において、
    前記第1の無線通信部は、
    Wi−Fi規格に準拠した2.4GHz帯での通信、又は、5GHz帯での通信を行い、
    前記処理部は、
    前記通信周波数帯の重複度合い、前記電波強度、及び2.4GHz帯と5GHz帯のいずれの帯域で無線通信を行うか、に基づいて、前記電波干渉度合い情報を求めることを特徴とする端末装置。
  4. 請求項3において、
    前記処理部は、
    前記距離情報により表される距離が所与の閾値以下と判定された場合、前記第1の無線通信方式による無線通信が前記5GHz帯である場合の電波干渉度合いが、2.4Hz帯である場合の前記電波干渉度合いよりも小さくなるように、前記電波干渉度合い情報を求めることを特徴とする端末装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかにおいて、
    前記第1の無線通信部は、
    前記第1の無線通信方式により、通信可能な前記電子機器を探索し、
    前記処理部は、
    探索された複数の前記電子機器をリスト表示し、リスト表示された複数の前記電子機器の各電子機器に対して、前記電波干渉度合い情報及び前記距離情報を識別可能に表示するオブジェクトを対応付けた表示態様の前記表示画像を、前記表示部に表示する処理を行うことを特徴とする端末装置。
  6. 請求項5において、
    前記第2の無線通信部は、
    前記ビーコン信号に基づいて、前記ビーコン信号を送信した前記電子機器のステータス情報を取得し、
    前記処理部は、
    リスト表示された複数の前記電子機器の各電子機器に対して、前記ステータス情報を識別可能に表示する第2のオブジェクトを対応付けた表示態様の前記表示画像を、前記表示部に表示する処理を行うことを特徴とする端末装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれかにおいて、
    前記第2の無線通信部は、
    前記第2の無線通信方式により、前記第1の無線通信方式で用いる接続用情報を取得し、
    前記第1の無線通信部は、
    前記接続用情報を用いて、前記第1の無線通信方式により通信可能な前記電子機器との接続を確立することを特徴とする端末装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれかに記載の端末装置と、
    前記電子機器と、
    を含むことを特徴とする通信システム。
  9. 第1の無線通信方式により電子機器と無線通信を行う第1の無線通信部と、
    前記第1の無線通信方式と異なる第2の無線通信方式により前記電子機器と無線通信を行う第2の無線通信部と、
    前記第1の無線通信部及び前記第2の無線通信部の通信制御を行う処理部として、
    コンピューターを機能させ、
    前記処理部は、
    前記第1の無線通信方式による前記電子機器との通信の電波干渉度合い情報と、前記第2の無線通信方式によって受信したビーコン信号に基づいて求められた前記電子機器との距離情報と、に基づく表示画像を表示部に表示する処理を行うことを特徴とするプログラム。
  10. 第1の無線通信方式により通信可能な電子機器についての通信の電波干渉度合い情報を求め、
    前記第1の無線通信方式と異なる第2の無線通信方式によって前記電子機器から受信したビーコン信号に基づいて、前記電子機器との距離情報を求め、
    前記電波干渉度合い情報と、前記距離情報とに基づく表示画像を表示部に表示する処理を行うことを特徴とする表示制御方法。
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