JP2019149655A - 移動体端末の通信を制御する制御局及び制御方法 - Google Patents

移動体端末の通信を制御する制御局及び制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】移動体端末が自律型モビリティシステムであるシステムにおいて、障害回復後の輻輳を防ぐための制御局及び制御方法を提供する。【解決手段】制御局301は、2以上の移動体端末101A〜101Cの各々について、当該移動体端末の最新の移動速度と最新の滞在時間長とのうちの少なくとも1つを含んだ移動状況を取得し、2以上の移動体端末の各々について取得された移動状況を基に、2以上の移動体端末の各々について、当該移動体端末による制御局又はデータサーバ401への要求発行を制御すること及び又は少なくとも1つのデータサーバによる2以上の移動体端末への情報配信を制御することを行う。【選択図】図1

Description

本発明は、概して、移動体通信網を介した移動体端末の通信の制御に関するものである。
移動体端末と通信する無線基地局と、移動体に情報を配信するデータサーバとに接続された制御局が知られている。移動体端末への情報配信は、制御局又はデータサーバが移動体端末から要求を受け付けたことに応答して、或いは、データサーバの能動的な処理により、行われる。データサーバや通信網においてなんらかの障害が発生すると、移動体端末は情報をデータサーバから入手できなくなる。その後に障害が回復すると、多数の移動体端末が一斉に要求を発行するので、そのような多数の要求、或いは、多数の要求に応答した情報配信によって、輻輳が生じてしまう。特許文献1記載の技術では、移動体通信サービスを利用していない移動体端末に対して交換局から移動体端末の電源を自動的にオフすることで輻輳を防ぐことが図られる。
特願2001-184822号公報
近年、自律型モビリティシステムという移動体端末の開発及び利活用が推進されている。「自律型モビリティシステム」とは、日本国総務省によれば、様々なセンサ情報等も活用し、ICT(Information and Communication Technology)基盤技術と連携して、自動走行技術、自動制御技術等を活用した高信頼且つ高精度な移動を実現する車両、電動車いす、ロボット、無人建機、小型無人機等である。本明細書では、「自律型モビリティシステム」とは、自律制御する移動体端末全般を意味する。
複数の移動体端末の各々が自律型モビリティシステムであるシステムにおいても、障害回復後の輻輳の課題がある。
そのような課題の解決を、特許文献1のように移動体端末の電源を自動的にオフすることで図ることは、移動体端末が自律型モビリティシステムであるシステムに簡単に適用することはできない。なぜなら、外部から端末の電源をオフにするということは外部から自律制御を自動で止めてしまうことになるからである。
そこで、制御局は、2以上の移動体端末の各々について、当該移動体端末の最新の移動速度と最新の滞在時間長とのうちの少なくとも1つを含んだ移動状況を取得し、当該2以上の移動体端末の各々について取得された移動状況を基に、下記のうちの少なくとも1つ、
(A)当該2以上の移動体端末の各々について、当該移動体端末による制御局又はデータサーバへの要求発行を制御すること、及び、
(B)少なくとも1つデータサーバによる情報配信を制御すること、
を行う。
本発明によれば、複数の移動体端末の各々が自律型モビリティシステムであるシステムにおいて移動体端末の電源をオフすること無しに輻輳を防ぐことができる。
本発明の一実施形態に係る制御局を含むネットワークシステムの構成図の例である。 移動体端末の構成図の例である。 制御局及びデータサーバの構成図の例である。 移動体端末の移動速度を算出する方法の例を示す模式図である。 移動体端末の移動ルートに基づき移動距離を算出する方法の例を示す模式図である。 移動体端末の移動速度に基づく配信順序を示す移動管理データの例を示す図である。 移動体端末の滞在時間長に基づく配信順序を示す移動管理データの例を示す図である。 移動体端末に配信される情報の情報量に基づく配信順序を示す移動管理データの例を示す図である。 移動体端末のサービスレベルに基づく配信順序を示す移動管理データの例を示す図である。 順序データの例を示す図である。 配信順序に従う配信制御に関するシーケンス例を示す図である。 要求タイミング制御に関するシーケンス例を示す図である。 移動体端末からの要求の許否の第1の例を示す図である。 移動体端末からの要求の許否の第2の例を示す図である。 移動体端末が自律的に要求発行タイミングを制御することの例を示す模式図である。 配信順序決定に代わる配信制御の例を示す模式図である。
以下、実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。ただし、本発明は以下に示す実施形態の記載内容に限定して解釈されるものではない、本発明の思想ないし趣旨から逸脱しない範囲で、その具体的構成を変更し得ることは当業者であれば容易に解釈される。図面等において示す各構成の位置、大きさ、形状、範囲などは、発明の理解を容易にするため、実際の位置、大きさ、形状、範囲などを表していない場合がある。このため、本発明は、必ずしも、図面等に開示された位置、大きさ、形状、範囲などに限定されない。
また、以下の説明では、「インターフェース部」は、1以上のインターフェースで良い。当該1以上のインターフェースは、1以上の同種の通信インターフェースデバイス(例えば1以上のNIC(Network Interface Card))であっても良いし2以上の異種の通信インターフェースデバイス(例えばNICとHBA(Host Bus Adapter))であっても良い。
また、以下の説明では、「メモリ部」は、1以上のメモリであり、典型的には主記憶デバイスで良い。メモリ部における少なくとも1つのメモリは、揮発性メモリであっても良いし不揮発性メモリであっても良い。
また、以下の説明では、「PDEV部」は、1以上のPDEVであり、典型的には補助記憶デバイスで良い。「PDEV」は、物理的な記憶デバイス(Physical storage DEVice)を意味し、典型的には、不揮発性の記憶デバイスである。
また、以下の説明では、「記憶部」は、メモリ部及びPDEV部のうちの少なくとも1つ(典型的には少なくともメモリ部)である。
また、以下の説明では、「プロセッサ部」は、1以上のプロセッサである。少なくとも1つのプロセッサは、典型的には、CPU(Central Processing Unit)のようなマイクロプロセッサであるが、GPU(Graphics Processing Unit)のような他種のプロセッサでも良い。少なくとも1つのプロセッサは、シングルコアでも良いしマルチコアでも良い。少なくとも1つのプロセッサは、処理の一部又は全部を行うハードウェア回路(例えばFPGA(Field-Programmable Gate Array)又はASIC(Application Specific Integrated Circuit))といった広義のプロセッサでも良い。
また、以下の説明では、「kkk部」(インターフェース部、記憶部及びプロセッサ部を除く)の表現にて機能を説明することがあるが、機能は、1以上のコンピュータプログラムがプロセッサ部によって実行されることで実現されても良いし、1以上のハードウェア回路(例えばFPGA(Field-Programmable Gate Array)又はASIC(Application Specific Integrated Circuit))によって実現されても良い。プログラムがプロセッサ部によって実行されることで機能が実現される場合、定められた処理が、適宜に記憶部及び/又はインターフェース部等を用いながら行われるため、機能はプロセッサ部の少なくとも一部とされても良い。機能を主語として説明された処理は、プロセッサ部あるいはそのプロセッサ部を有する装置が行う処理としても良い。プログラムは、プログラムソースからインストールされても良い。プログラムソースは、例えば、プログラム配布計算機又は計算機が読み取り可能な記録媒体(例えば非一時的な記録媒体)であっても良い。各機能の説明は一例であり、複数の機能が1つの機能にまとめられたり、1つの機能が複数の機能に分割されたりしても良い。以下の説明では、kkk部として、自律制御部、通信制御部、移動状況取得部、I/O制御部及び配信制御部がある。
また、以下の説明では、同種の要素を区別しないで説明する場合には、参照符号中の共通符号を使用し、同種の要素を区別して説明する場合は、参照符号を使用することがある。例えば、移動体端末を特に区別しないで説明する場合には、「移動体端末101」と記載し、個々の移動体端末を区別して説明する場合には、「移動体端末101A」、「移動体端末101B」のように記載することがある。
以下、本発明の一実施形態を、図面を用いて説明する。
図1は、実施形態に係る制御局を含むネットワークシステムの構成図の例である。
複数の無線基地局201、各無線基地局201を制御する制御局301、及び、移動体端末101へ制御に必要な情報を提供するデータサーバ401が、通信網(例えばインターネットのようなネットワーク)100に接続されている。なお、破線で示すように、無線基地局201毎に、制御局301と1以上のデータサーバ401とが存在してもよいが、以下、説明を簡単にするために、制御局301とデータサーバ401は、複数の無線基地局201に共通であるとする。
各無線基地局201について、当該無線基地局201がカバーする範囲(通信圏)としてのエリア(「セル」と呼ばれても良い)110がある。それぞれが自律型モビリティシステムである複数の移動体端末101の各々は、いずれかのエリア110に入ることで、当該エリア110をカバーする無線基地局201経由で通信することができる。図示の例では、無線基地局201A〜201Cにそれぞれ対応したエリア110A〜110Cがあり、移動体端末101A〜101Cがそれぞれエリア110A〜110Cに存在する。
移動体端末101は、当該移動体端末101が存在するエリア110をカバーする無線基地局201を介して、制御局301(又はデータサーバ401)に対して、当該移動体端末101の制御(典型的には自律制御)に必要な情報の要求を発行する。データサーバ401は、制御局301経由又は非経由で受信した要求に応じて、制御に必要な情報を当該移動体端末101に配信する。
データサーバ401、制御局301及び通信網100の少なくとも1つにおいてなんらかの障害が発生すると、当該移動体端末101は制御に必要な情報をデータサーバ401から入手できなくなる。その後に障害が回復すると、当該移動体端末101をはじめとする複数の移動体端末101は、一斉に、無線基地局201経由で要求を発行する。このため、輻輳が生じてしまう。輻輳としては、下記のうちの少なくとも1つの輻輳がある。
・回線の輻輳。
・制御局301及びデータサーバ401の少なくとも1つの輻輳。
以下、本実施形態を詳細に説明する。なお、制御局としては、計算機システム(例えばクラウド基盤)における1以上の計算機(例えば汎用計算機)により制御局としての機能を実現するためのソフトウェアが実行されることで実現されたソフトウェアディファインドの制御局を採用することもできるが、本実施形態では、制御局301は、物理的な装置であるとする。
図2は、移動体端末101の構成図の例である。
移動体端末101は、自律制御(典型的には自律移動)する自律型モビリティシステムであり、自律制御システム1000を有する。自律制御システム1000は、センサ群1010と、計算リソース群1050と、計算リソース群1050上で実現される自律制御部1060とを有する。
センサ群1010は、様々なセンサ(例えば、深度センサ、環境センサ、人感センサ、傾斜センサ、GPS(Global Positioning System)センサ)である。
計算リソース群1050は、様々な計算リソースであり、典型的には、インターフェース部、記憶部及びそれらに接続されたプロセッサ部である。
自律制御部1060は、移動体端末101の自律制御を行う。例えば、自律制御部1060は、定期的に又は不定期的に、移動体端末101の最新の移動速度及び最新の滞在時間長のうちの少なくとも1つを含んだ移動状況を測定し、測定された移動状況を示す移動状況データを記憶部に格納してよい。「最新の移動速度」とは、過去時点(一定時間過去の時点)から現在時点までの移動速度(例えば、平均速度)であり、例えば、過去時点と現在時点とにおける移動距離と時間長とに基づき算出される値である。「最新の滞在時間長」とは、過去時点(一定時間過去の時点)から現在時点までにおける連続した滞在時間である。例えば、過去時点と現在時点間において、1分間滞在し、移動後に2分間滞在した場合には、最新の滞在時間長は、“2分”である。
図3は、制御局301及びデータサーバ401の構成図の例である。
制御局301は、計算リソース群3000を有する。計算リソース群3000上に、通信制御部3002及び移動状況取得部3003が実現される。また、移動管理データ3001、位置管理データ3004、地図データ3005及び道路データ3006が格納される。
計算リソース群3000は、様々な計算リソースであり、典型的には、インターフェース部、記憶部及びそれらに接続されたプロセッサ部である。インターフェース部に通信網100が接続される。インターフェース部経由で、各移動体端末101の自律制御システム1000や、データサーバ401と、通信が行われる。インターフェース部に少なくとも1つの無線基地局201が接続されてもよい。記憶部に、上述のデータ3001及び3004〜3006が格納される。プロセッサ部が1以上のコンピュータプログラムを実行することで通信制御部3002及び移動状況取得部3003が実現されて良い。
通信制御部3002は、移動体端末101の通信の制御のために、移動体端末101との間の通信と、データサーバ401との間の通信とのうちの少なくとも1つを制御する。
移動状況取得部3003は、各移動体端末101について、当該移動体端末101の最新の移動速度と最新の滞在時間長とのうちの少なくとも1つを含んだ移動状況を取得する。移動状況取得部3003は、所望位置を含んだ地図部分の地図データの読出しのためのリード要求や所望の道路データの読出しのためのリード要求をデータサーバ401に送信することができる。
移動管理データ3001は、移動体端末101毎の取得された移動状況を示すデータである。
位置管理データ3004は、移動体端末101毎の位置の時系列データである。移動体端末101毎に、位置は、移動状況取得部3003が当該移動体端末101と定期的に通信することにより取得されて良い。
地図データ3005は、データサーバ401から取得されたデータであって、例えば、移動体端末101毎に当該移動体端末101の位置を含む一定範囲の地図部分のデータである。
道路データ3006は、データサーバ401(及び他のサーバのうちの少なくとも1つ)から取得されたデータであって、道路に関するデータである。
データサーバ401は、ソフトウェアディファインドのデータサーバでも良いが、本実施形態では、計算リソース群4000を有する物理的なサーバ装置である。計算リソース群4000上に、I/O(Input/Output)制御部4002及び配信制御部4003が実現される。また、地図DB(データベース)4005及び道路DB4006が格納される。
計算リソース群4000は、様々な計算リソースであり、典型的には、インターフェース部、記憶部及びそれらに接続されたプロセッサ部である。インターフェース部に通信網100が接続される。インターフェース部経由で、各移動体端末101の自律制御システム1000や、制御局301と、通信が行われる。記憶部に、上述のDB4005及び4006が格納される。プロセッサ部が1以上のコンピュータプログラムを実行することでI/O制御部4002及び配信制御部4003が実現されて良い。
I/O制御部4002は、制御局301からのI/O要求に応答して、地図DB4005又は道路DB4006に対するI/Oを行い、結果(例えば読み出された地図データ又は道路データ)を返す。
配信制御部4003は、移動体端末101への情報配信を制御する。
地図DB4005は、広域地図(例えば日本全国の地図)のデータのデータベースである。道路DB4006は、道路の交通状況を示すデータ(例えば、混雑状況、時間帯による交通規制、事故による交通規制などを示すデータ)のデータベースである。
制御局301内の移動状況取得部3003に関し、各移動体端末101についての移動状況を取得は、下記のいずれであってもよい。(Y)の場合、移動状況取得部3003は、所望位置を含んだ地図部分の地図データの読出しのためのリード要求や所望の道路データの読出しのためのリード要求をデータサーバ401に送信することができる。
(X)当該移動体端末101から移動状況データを取得すること。「移動状況データ」は、当該移動体端末101のセンサ群1010を用いて測定された移動状況を示すデータである。
(Y)当該移動体端末101の時系列の位置(位置管理データ3004から把握される位置)等に基づき移動状況取得部3003により移動状況を測定すること。
(Y)について、移動速度については、例えば次の通りである。すなわち、移動状況取得部3003は、計測対象となる移動体端末101Bの時系列の位置を、位置管理データ3004より取得する。図4に示すように、移動状況取得部3003は、移動体端末101Bについて取得された時系列の位置より、無線基地局201Bがカバーするエリア110Bから無線基地局201Aがカバーするエリア110Aへ移動体端末101Bが移動したことを把握する。移動状況取得部3003は、単位計測時間毎に、単位計測時間に移動体端末101Bが移動した距離を基に、移動速度を算出する。図5に示すように、移動距離の算出は、移動体端末101Bの位置とその位置を含む地図部分の地図データ3005とに基づく。移動状況取得部3003は、計測開始時刻tから計測終了時刻tにかけて位置Pから位置Pまでの移動ルート510に従う移動距離Lを算出し(移動ルート510の算出には、必要に応じて、道路データ3006を参照し)、算出された移動距離Lと計測時間T(tとtとの差分)とに基づき移動速度を算出する。なお、移動体端末101の移動速度は時々刻々と変化し得る。そのために、移動状況取得部3003は、移動体端末101の移動速度を定期的(又は不定期的)に測定する。
(Y)について、滞在時間長については、例えば次の通りである。移動状況取得部3003は、移動体端末101の時系列の位置を基に、連続した滞在時間長を算出する。なお、移動体端末101の滞在時間長は、移動速度と同様、時々刻々と変化し得る。そのため、移動状況取得部3003は、移動体端末101の滞在時間長を定期的(又は不定期的)に測定する。
制御局301における通信制御部3002が、移動体端末101から要求を受けた場合に、当該移動体端末101へ配信される情報の情報量を、例えばデータサーバ401に問い合わせることにより特定してもよい。当該配信される情報は、例えば、移動体端末101の最新の位置に基づき配信される地図部分の情報、当該位置に従う道路の情報等で良い。なお、移動体端末101へ配信される情報は、移動体端末101の位置(又は当該位置を含む道路)によって異なり得るため、当該移動体端末101についての情報量も時々刻々と変化し得る。そのために、制御局301における通信制御部3002は、移動体端末101についての情報量を定期的(又は不定期的)に更新して良い。
また、各移動体端末101について、情報量に代えて又は加えて、サービスレベルが設定されても良い。サービスレベルは、移動体端末101の種別によって異なって良い。
以上の説明によれば、各移動体端末101について、移動速度と滞在時間長の少なくとも1つがある。各移動体端末101について、更に、情報量とサービスレベルの少なくとも1つがあっても良い。
そのため、本実施形態では、移動管理データ3001として、図6及び図7のうちの少なくとも1つの図が示す移動管理データ3001があり、更に、図8及び図9のうちの少なくとも1つの図が示す移動管理データ3001があっても良い。
図6が示す移動管理データ3001は、移動体端末101毎に、エントリを有し、各エントリが、移動体端末ID601、移動速度602及び配信順番603といった情報を格納する。これらの情報は、1つの移動体端末101を例に取ると(図6の説明において「対象端末101」)、次の通りである。移動体端末ID601は、対象端末101のIDを示す。移動速度602は、対象端末101の取得された移動速度を示す。配信順番603は、対象端末101の移動速度を基に決定された配信順番を示す。
なお、配信順番とは、配信順序の要素であり、配信順序が、複数の移動体端末101の移動速度を基に、通信制御部3002により決定される。各移動体端末101について、決定された配信順番が、通信制御部3002により、配信順番603として格納される。
図7が示す移動管理データ3001は、移動体端末101毎に、エントリを有し、各エントリが、移動体端末ID701、滞在時間長702及び配信順番703といった情報を格納する。これらの情報は、1つの移動体端末101を例に取ると(図7の説明において「対象端末101」)、次の通りである。移動体端末ID701は、図6の移動体端末ID601と同じである。滞在時間長702は、対象端末101の取得された滞在時間長を示す。配信順番703は、対象端末101の滞在時間長を基に決定された配信順番を示す。
なお、配信順序が、複数の移動体端末101の滞在時間長を基に、通信制御部3002により決定される。各移動体端末101について、決定された配信順番が、通信制御部3002により、配信順番703として格納される。
図8が示す移動管理データ3001は、移動体端末101毎に、エントリを有し、各エントリが、移動体端末ID801、情報量802及び配信順番803といった情報を格納する。これらの情報は、1つの移動体端末101を例に取ると(図8の説明において「対象端末101」)、次の通りである。移動体端末ID801は、図6の移動体端末ID601と同じである。情報量802は、対象端末101に配信される情報の情報量を示す。配信順番803は、対象端末101に配信される情報の情報量を基に決定された配信順番を示す。
なお、配信順序が、複数の移動体端末101の各々に配信される情報量を基に、通信制御部3002により決定される。各移動体端末101について、決定された配信順番が、通信制御部3002により、配信順番803として格納される。
図9が示す移動管理データ3001は、移動体端末101毎に、エントリを有し、各エントリが、移動体端末ID901、サービスレベル902及び配信順番903といった情報を格納する。これらの情報は、1つの移動体端末101を例に取ると(図9の説明において「対象端末101」)、次の通りである。移動体端末ID901は、図6の移動体端末ID601と同じである。サービスレベル902は、対象端末101のサービスレベルを示す。配信順番903は、対象端末101のサービスレベルを基に決定された配信順番を示す。
なお、配信順序が、複数の移動体端末101のサービスレベルを基に、通信制御部3002により決定される。各移動体端末101について、決定された配信順番が、通信制御部3002により、配信順番903として格納される。
以上のように、本実施形態では、移動管理データ3001として、図6及び図7のうちの少なくとも1つの図が示す移動管理データ3001があり、更に、図8及び図9のうちの少なくとも1つの図が示す移動管理データ3001があっても良い。存在する移動管理データ3001を基に、通信制御部3002が、複数の移動体端末101への情報配信の配信順序を決定する。具体的には、例えば、通信制御部3002が、複数の移動体端末101の各々について、図6〜図9の移動管理データ3001のうちの存在するデータ1001における1以上の配信順番を基に、最終的な配信順番を決定する。通信制御部3002が、複数の移動体端末101にそれぞれ対応した複数の配信順番を記録した順序データとして、図10に例示の順序データ70を作成し、作成した順序データ70をデータサーバ401に送信する。データサーバ401における配信制御部4003が、当該順序データ70が示す配信順序で複数の移動体端末101に情報を配信する。これにより、一斉に情報が配信されることが防がれ、結果として、回線(例えば、通信網100及び無線基地局201)の輻輳を防ぐことができる。
具体的には、例えば、図11に示すように、制御局301において、通信制御部3002は、障害が回復する等の理由により、複数の移動体端末101A〜101Cから一斉に要求を受信する(S1)。制御局301において、通信制御部3002は、複数の移動体端末101A〜101Cの各々の最新の移動状況(移動速度及び滞在時間長のうちの少なくとも1つ)を基に、複数の移動体端末101A〜101Cの配信順序を決定する(S2)。通信制御部3002は、決定した配信順序を示す順序データをデータサーバ401に送信する(S3)。
順序データを受信したデータサーバ401における配信制御部4003が、当該順序データが示す配信順序で複数の移動体端末101に情報を配信する。図11の例によれば、移動体端末101Aの配信順番が“1”、移動体端末101Bの配信順番が“3”、移動体端末101Cの配信順番が“2”のため、まず、移動体端末101Aへの情報配信が行われ(S4A)、次に、移動体端末101Cへの情報配信が行われ(S4B)、最後に、移動体端末101Bへの情報配信が行われる(S4C)。なお、これら配信される情報は、制御局301経由でも非経由でも良い。
なお、複数の移動体端末101A〜101Cの各々の最新の移動状況は、移動状況取得部3003により計測された移動状況であるが、図11に破線で示すように、各移動体端末101から取得された移動状況でも良い。すなわち、S1において、一斉に要求を受信した制御局301における移動状況取得部3003が、移動体端末101A〜101Cに最新の移動状況を無線基地局201A〜201C経由で問合せ、当該問合せに応答して、移動体端末101A〜101Cから最新の移動状況の回答を受信してもよい。
以上が、一実施形態の説明である。なお、上述の実施形態では、各移動体端末101について、移動速度、滞在時間長、情報量及びサービスレベルの各々について、暫定的な配信順番が決定され、最後に、全ての暫定的な配信順番に基づき最終的な配信順番が決定されるが、配信順序の決定は、そのような方法に限られない。例えば、移動速度及び滞在時間長のうちのいずれか又は両方に基づいて配信順番が決定された後に、当該配信順番が、情報量及びサービスレベルの少なくとも1つに基づき調整されても良い。
以下、上述の説明を総括する。なお、下記の総括は、上述の説明に無い事項も含む。
制御局301が、移動状況取得部3003と、通信制御部3002とを有する。移動状況取得部3003は、複数の移動体端末101の少なくとも一部である2以上の移動体端末101の各々について、当該移動体端末101の最新の移動速度と最新の滞在時間長とのうちの少なくとも1つを含んだ移動状況を取得する。ここで言う「2以上の移動体端末101」は、全ての移動体端末101でも良いし、一定時間内に制御局301が受信した2以上の要求の送信元の移動体端末101でも良い。通信制御部3002は、当該2以上の移動体端末101の各々について取得された移動状況を基に、下記のうちの少なくとも1つ、
(A)当該2以上の移動体端末101の各々について、当該移動体端末101による制御局301又はデータサーバ401への要求発行を制御すること、及び、
(B)データサーバ401による情報配信を制御すること、
を行う。これにより、各移動体端末101が自律型モビリティシステムであるシステムにおいて移動体端末101の電源をオフすること無しに輻輳を防ぐことができる。なお、(A)の制御と(B)の制御の両方を行うことで、輻輳の防止の確実性の向上が期待できる。(A)の制御は、移動体端末101側の制御、つまり、フロントエンドの制御と呼ばれて良く、(B)の制御は、データサーバ401側の制御、つまり、バックエンドの制御と呼ばれて良い。
(B)の制御は、2以上の移動体端末101への配信順序を決定すること、及び、決定された配信順序で情報配信されるようデータサーバ401にアクセスすること、を含む。これにより、一斉に情報が配信されることが防がれ、結果として、回線の輻輳を防ぐことが期待できる。
決定された配信順序において、移動速度が速い程、配信される順番が早い傾向にある。移動体端末101の移動速度が速い程、当該移動体端末101に必要とされる情報は短い時間のうちに変わることが考えられるが、このようなケースに応えることが期待できる。
また、決定された配信順序において、滞在時間長が長い程、配信される順番が遅い傾向にある。移動体端末101の滞在時間長が長い程、当該移動体端末101に必要とされる情報は変わらない傾向にあると考えられるが、このようなケースに応えることが期待できる。
2以上の移動体端末101の各々について、当該移動体端末101の移動状況は、当該移動体端末101の最新の移動速度と最新の滞在時間長との両方を含む。決定された配信順序において、移動速度が早い程、配信される順番が早い傾向にあり、滞在時間長が長い程、配信される順番が遅い傾向にある。これにより、下記のような柔軟な配信順序決定が可能であり、以って、輻輳の防止効率を高めることが期待できる。
・移動速度が比較的速く滞在時間長が比較的短い移動体端末101の配信順番は、比較的早い順番である。
・移動速度が比較的遅く滞在時間長が比較的長い移動体端末101の配信順番は、比較的遅い順番である。
・移動速度が比較的速いが滞在時間長が比較的長い移動体端末101の配信順番、及び、移動速度が比較的遅いが滞在時間長が比較的短い移動体端末101の配信順番は、移動速度と滞在時間長とのバランスに基づき決定される。
通信制御部3002は、2以上の移動体端末101の各々について、最新の一定期間における当該移動体端末101の移動速度(例えば、移動速度の合計又は平均)と滞在時間長(例えば、滞在時間長の合計又は平均)とのバランスに基づき、移動速度と滞在時間長の各々の重みを決定し、移動速度と滞在時間長の各々の決定された重みを基に、(A)及び(B)の少なくとも1つを実行する。移動体端末101の移動状況は時々刻々と変わり得るが、期間によって、移動体端末101の移動状況の傾向が異なり得る。例えば、或る期間では、ほとんどが移動で滞在時間長がごくわずかであり、別の或る期間では、ほとんどが滞在であり移動がごくわずかであることがある。そのようなケースに柔軟に応えることができる。なお、移動速度と滞在時間長の各々の重みは、更に、当該最新の一定期間における位置を含む地図部分の特徴、及び、当該位置を含む道路の情報、のうちのいずれかにも基づいて決定されて良い。また、「最新の一定期間」は、最新の移動速度の計測時間と、最新の滞在時間長の計測時間のいずれよりも長い期間が好ましい。
通信制御部3002は、(A)の制御と(B)の制御の両方を行うことができる。(A)の制御の一例は、図12に示す。制御局301内の通信制御部3002は、障害が生じた場合(例えば、データサーバ401の障害が生じた場合)、移動体端末101A〜101Cに遮断通知を送信する(S11)。その後、通信制御部3002は、復旧の有無をチェックする(S12)。復旧が検出された場合、通信制御部3002は、移動体端末101A〜101Cの各々について、当該移動体端末101の最新の移動状況(更に、情報量及びサービスレベルの少なくとも1つが考慮されても良い)を基に、当該移動体端末101の要求タイミングを決定し、決定した要求発行タイミングの通知であるタイミング通知を、当該移動体端末101に送信する(S13)。「要求発行タイミング」とは、タイミング通知を受けてから要求を発行するまでの時間長、及び、要求を発行する周期のうちの少なくとも1つで良い。図12の例では、要求発行タイミングは前者である。各移動体端末101は、受信したタイミング通知が示す要求発行タイミングに従い、要求を発行する。具体的には、例えば、下記の通りである。なお、図12の例において、タイミング通知を受けてから要求が発行されるまでの時間長であるD、D及びDの関係は、D<D<Dである。このように、データサーバ401(又は制御局301)が要求を受ける時点が分散されるので、回線の輻輳に加えて、データサーバ401(又は制御局301)の輻輳(例えば負荷集中)を防ぐことができる。
・まず、移動体端末101Aが、タイミング通知を受けてからD経過後に配信要求をデータサーバ401に発行する(S14A)。当該要求に応答して、データサーバ401の配信制御部4003が、移動体端末101Aへの情報を配信する(S15A)。
・次に、移動体端末101Bが、タイミング通知を受けてからD経過後に配信要求をデータサーバ401に発行する(S14B)。当該要求に応答して、データサーバ401の配信制御部4003が、移動体端末101Aへの情報を配信する(S15B)。
・その後に、移動体端末101Cが、タイミング通知を受けてからD経過後に配信要求をデータサーバ401に発行する(S14C)。当該要求に応答して、データサーバ401の配信制御部4003が、移動体端末101Aへの情報を配信する(S15C)。
以上のように、(A)の制御の一例は、2以上の移動体端末101の各々に、当該移動体端末101の移動速度と滞在時間長の両方(又は一方)に基づき通信制御部3002により決定された要求発行タイミングを指定することを含む。当該2以上の移動体端末101の各々について、当該移動体端末101の要求発行タイミングは、当該移動体端末101の移動速度が速い程、早い傾向にあり、当該移動体端末101の滞在時間長が長い程、遅い傾向にある。これにより、移動体端末101の移動速度が速い程、当該移動体端末101に必要とされる情報は短い時間のうちに変わる傾向や、移動体端末101の滞在時間長が長い程、当該移動体端末101に必要とされる情報は変わらない傾向に柔軟に応えることができる。
なお、図12の例において、タイミング通知は、移動速度の降順(早い順)に送信されてよい。また、タイミング通知は、滞在時間長の昇順(短い順)に送信されてよい。タイミング通知の発行順序は、配信順序と同じ観点で決定されて良い。
(A)の制御は、更に、2以上の移動体端末101の各々について、当該移動体端末101から要求を受け付けた場合に、当該要求を許可するか否かを決定すること、を含んで良い。第1の例によれば、図13に示すように、通信制御部3002が、フィルタとして機能する。すなわち、通信制御部3002が、要求元の移動体端末101の最新の移動状況(更に、情報量及びサービスレベルの少なくとも1つが考慮されても良い)に基づいて、当該移動体端末101の要求の許否(すなわち、データサーバ401へ当該要求を転送するか否か)を制御してよい。第2の例によれば、図14に示すように、通信制御部3002が、プロキシとして機能する。すなわち、通信制御部3002が、要求元の移動体端末101の最新の移動状況(更に、情報量及びサービスレベルの少なくとも1つが考慮されても良い)に基づいて、当該移動体端末101の要求の許否(すなわち、データサーバ401への接続の許可を送信するか拒否を送信するか)を制御してよい。なお、2以上の移動体端末101の各々について、当該移動体端末101の要求は、当該移動体端末101の移動速度が速い程、許可される確率が高い傾向にあり、当該移動体端末101の滞在時間長が長い程、許可される確率が低い傾向にある。これにより、輻輳を防止しつつ、比較的早くに新たな情報が必要とされる移動体端末101に優先的に新たな情報が配信されることが期待できる。
2以上の移動体端末101の各々について、当該移動体端末101の最新の移動状況は、移動状況取得部3003によって計測された値である。自律型モビリティシステムが移動体端末101であるシステムでは、輻輳を防止しつつ必要な情報を必要とされるときに配信されることを維持するためには、(A)及び(B)のいずれの制御も適切であることが必要であり、当該制御が適切であるためには、当該制御のベースとなる情報要素である、当該移動体端末101の最新の移動状況、の信頼性が高いことが必要である。移動体端末101の最新の移動状況は、当該移動体端末101にて計測され制御局301に送信されても良いが、当該移動状況が改ざん等されてしまう可能性が考えられる。そこで、移動体端末101の最新の移動状況として、制御局301により計測された値が採用される。これにより、(A)及び(B)の制御のベースとなる最新の移動状況の信頼性が高まり、結果として、輻輳を防止しつつ移動体端末101に必要な情報が当該移動体端末101に必要とされるときに当該移動体端末101に配信されることの維持が期待できる。
2以上の移動体端末101の各々が、図15に例示するように、自律的に、例えば、自身が計測した最新の移動状況(更に、情報量及びサービスレベルの少なくとも1つが考慮されても良い)を基に、要求発行タイミング(例えば、要求発行周期(頻度))を決定し、決定した要求発行タイミングで、要求を、制御局301又はデータサーバ401に発行しても良い。この自律的な要求発行タイミングの制御は、自律制御部1060(例えば、移動体端末101で実行されるアプリケーション)によって行われる。このような自律制御部1060に関し、例えば、下記の表現を採用することができる。
・自律型モビリティシステムである移動体端末で実行されるコンピュータプログラムであって、最新の移動状況(例えば、当該移動体端末101にてセンサ群1010を用いて計測された移動状況、又は、制御局301から受信した移動状況)を基に、要求発行タイミングを決定し、決定した要求発行タイミングで要求を発行する(例えば、制御局301又はデータサーバ401に発行する)、ことを当該移動体端末に実行させるコンピュータプログラム。
・自律型モビリティシステムである移動体端末であって、センサ群1010と、当該センサ群1010を用いて測定された最新の移動状況を基に要求発行タイミングを決定し、決定した要求発行タイミングで要求を発行する自律制御部1060とを有する移動体端末。
なお、移動体端末101の自律的な要求発行タイミングの制御に加えて、(A)及び(B)の制御が行われて良い。制御局301が受信する複数の要求の各々は、当該要求の送信元の移動体端末101単体の移動状況によって決められたタイミングで発行された要求であるが、制御局301が、そのような複数の要求を、複数の移動体端末101の移動状況の比較を基に、処理できる。このため、輻輳防止の確実性の向上が期待できる。
(B)の制御において、2以上の移動体端末101の配信順序を示す順序データがデータサーバ401に送信される。これは、2以上の移動体端末101からの2以上の要求をデータサーバ401に転送すること(制御局301からデータサーバ401への要求発行を制御すること)に比べて、輻輳防止に貢献することが期待できる。なぜなら、2以上の要求の転送に代えて1件の順序データの送信とすることができるからである。なお、2以上の移動体端末101からの2以上の要求をデータサーバ401に転送する制御の一例(すなわち、(B)の制御の別の例)は、図16に示す通りである。例えば、通信制御部3002が、移動体端末101からの要求のバッファ40を管理し、バッファに蓄積された複数の要求の転送順序を、上述した配信順序と同様の観点で決定する。通信制御部3002は、決定した転送順序で複数の要求をデータサーバ401に転送する。図16の例では、移動体端末101Aからの要求が1番目に転送され、移動体端末101Bからの要求が2番目に転送され、移動体端末101Cからの要求が3番目に転送される。データサーバ401は、転送された要求に応答して情報を移動体端末101に配信できる。
(A)及び(B)の制御では、サービスレベルが最優先に考慮されても良い。サービスレベルは、リアルタイム性の要求度合の高さに相当して良い。例えば、公共車両或いは緊急車両に対しては高いサービスレベルが付与され、一般自家用車に対しては低いサービスレベルが付与されても良い。サービスレベルが高い移動体端末101程、優先される傾向になって良い(例えば、要求発行タイミングが早い(短い)、配信や転送の順番が早い、要求が許可されやすい等)。サービスレベルが同一である2以上の移動体端末101について、通信制御部3002が、当該2以上の移動体端末101の最新の移動状況を基に、(A)及び(B)の制御のうちの少なくとも1つを行って良い。これにより、自律型モビリティシステムに必要なリアルタイム性を維持しつつ、輻輳防止を図ることができる。なお、その(A)及び(B)の制御において、情報量が更に考慮されても良い。
以上、一実施形態を説明したが、これは本発明の説明のための例示であって、本発明の範囲をこの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。本発明は、他の種々の形態でも実行することが可能である。
301:制御局

Claims (19)

  1. それぞれが自律型モビリティシステムであり1以上のデータサーバのうちの接続先のデータサーバから配信される情報を基に自律制御を行う複数の移動体端末と通信する1以上の無線基地局と、前記1以上のデータサーバとに接続された制御局であって、
    前記複数の移動体端末の少なくとも一部である2以上の移動体端末の各々について、当該移動体端末の最新の移動速度と最新の滞在時間長とのうちの少なくとも1つを含んだ移動状況を取得する移動状況取得部と、
    前記2以上の移動体端末の各々について取得された移動状況を基に、下記のうちの少なくとも1つ、
    (A)前記2以上の移動体端末の各々について、当該移動体端末による制御局又はデータサーバへの要求発行を制御すること、及び、
    (B)前記少なくとも接続先のデータサーバによる情報配信を制御すること、
    を行う通信制御部と
    を備える制御局。
  2. (B)の制御は、
    前記2以上の移動体端末への配信順序を決定すること、及び、
    前記決定された配信順序で情報配信されるよう前記少なくとも接続先のデータサーバにアクセスすること、
    を含む、
    請求項1に記載の制御局。
  3. 前記決定された配信順序において、移動速度が速い程、配信される順番が早い傾向にある、
    請求項2に記載の制御局。
  4. 前記決定された配信順序において、滞在時間長が長い程、配信される順番が遅い傾向にある、
    請求項2に記載の制御局。
  5. 前記2以上の移動体端末の各々について、当該移動体端末の移動状況は、当該移動体端末の最新の移動速度と最新の滞在時間長との両方を含み、
    前記決定された配信順序において、
    移動速度が速い程、配信される順番が早い傾向にあり、
    滞在時間長が長い程、配信される順番が遅い傾向にある、
    請求項2に記載の制御局。
  6. 前記2以上の移動体端末の各々について、当該移動体端末の最新の移動速度と最新の滞在時間長は、前記移動状況取得部によって計測された値である、
    請求項5に記載の制御局。
  7. 前記通信制御部は、前記2以上の移動体端末の各々について、最新の一定期間における当該移動体端末の移動速度と滞在時間長とのバランスに基づき、移動速度と滞在時間長の各々の重みを決定し、移動速度と滞在時間長の各々の決定された重みを基に、(A)及び(B)の両方を実行する、
    請求項6に記載の制御局。
  8. (A)の制御は、
    前記2以上の移動体端末の各々に、当該移動体端末の移動速度と滞在時間長とに基づき前記通信制御部により決定された要求発行タイミングを指定すること、
    を含み、
    前記2以上の移動体端末の各々について、当該移動体端末の要求発行タイミングは、
    当該移動体端末の移動速度が速い程、早い傾向にあり、
    当該移動体端末の滞在時間長が長い程、遅い傾向にある、
    請求項7に記載の制御局。
  9. (A)の制御は、更に、
    前記2以上の移動体端末の各々について、当該移動体端末から要求を受け付けた場合に、当該要求を許可するか否かを決定すること、
    を含み、
    前記2以上の移動体端末の各々について、当該移動体端末の要求は、
    当該移動体端末の移動速度が速い程、許可される確率が高い傾向にあり、
    当該移動体端末の滞在時間長が長い程、許可される確率が低い傾向にある、
    請求項8に記載の制御局。
  10. (B)の制御において、前記決定された配信順序で情報配信されるよう前記少なくとも接続先のデータサーバにアクセスすることは、前記2以上の移動体端末についての当該配信順序を示す順序データを前記少なくとも接続先のデータサーバに送信することである、
    請求項9に記載の制御局。
  11. 前記2以上の移動体端末の各々について、(A)及び(B)の制御は、当該移動体端末の移動状況に加えて、当該移動体端末へ配信される情報の情報量と、当該移動体端末についてのとのうちの少なくとも1つに基づく、
    請求項1に記載の制御局。
  12. 前記2以上の移動体端末の各々について、当該移動体端末の最新の移動速度と最新の滞在時間長のうちの少なくとも1つは、前記移動状況取得部によって計測された値である、
    請求項1に記載の制御局。
  13. 前記2以上の移動体端末の各々について、当該移動体端末の移動状況は、当該移動体端末の最新の移動速度と最新の滞在時間長との両方を含み、
    前記通信制御部は、前記2以上の移動体端末の各々について、最新の一定期間における当該移動体端末の移動速度と滞在時間長とのバランスに基づき、移動速度と滞在時間長の各々の重みを決定し、移動速度と滞在時間長の各々の決定された重みを基に、(A)及び(B)の少なくとも1つを実行する、
    請求項1に記載の制御局。
  14. (A)の制御は、
    前記2以上の移動体端末の各々に、当該移動体端末の移動速度と滞在時間長とに基づき前記通信制御部により決定された要求発行タイミングを指定すること、
    を含む、
    請求項1に記載の制御局。
  15. (A)の制御は、
    前記2以上の移動体端末の各々について、当該移動体端末から要求を受け付けた場合に、当該要求を許可するか否かを決定すること、
    を含む、
    請求項1に記載の制御局。
  16. (B)の制御において、前記決定された配信順序で情報配信されるよう前記少なくとも接続先のデータサーバにアクセスすることは、前記2以上の移動体端末についての当該配信順序を示す順序データを前記少なくとも接続先のデータサーバに送信することである、
    請求項1に記載の制御局。
  17. リアルタイム性の要求度合に相当するサービスレベルが高い移動体端末程、(A)及び(B)の制御において優先され、
    前記2以上の移動体端末は、サービスレベルが同一の移動体端末であり、
    サービスレベルが同一である前記2以上の移動体端末について、前記取得された移動状況を基に、(A)及び(B)の制御の少なくとも1つが行われる、
    請求項1に記載の制御局。
  18. それぞれが自律型モビリティシステムであり1以上のデータサーバのうちの接続先のデータサーバから配信される情報を基に自律制御を行い1以上の無線基地局を介して通信する複数の移動体端末の少なくとも一部である2以上の移動体端末の各々について、当該移動体端末の最新の移動速度と最新の滞在時間長とのうちの少なくとも1つを含んだ移動状況を取得し、
    前記2以上の移動体端末の各々について取得された移動状況を基に、下記のうちの少なくとも1つ、
    (A)前記2以上の移動体端末の各々について、当該移動体端末による制御局又はデータサーバへの要求発行を制御すること、及び、
    (B)前記少なくとも接続先のデータサーバによる情報配信を制御すること、
    を行う、
    ことを特徴とする制御方法。
  19. それぞれが自律型モビリティシステムであり1以上のデータサーバのうちの接続先のデータサーバから配信される情報を基に自律制御を行い1以上の無線基地局を介して通信する複数の移動体端末の少なくとも一部である2以上の移動体端末の各々について、当該移動体端末の最新の移動速度と最新の滞在時間長とのうちの少なくとも1つを含んだ移動状況を取得し、
    前記2以上の移動体端末の各々について取得された移動状況を基に、下記のうちの少なくとも1つ、
    (A)前記2以上の移動体端末の各々について、当該移動体端末による制御局又はデータサーバへの要求発行を制御すること、及び、
    (B)前記少なくとも接続先のデータサーバによる情報配信を制御すること、
    を行う、
    ことを計算機に実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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