JP2019149301A - 漏電遮断器 - Google Patents
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漏電引外し部は、コイル、永久磁石及びプランジャを備えた磁気保持型電磁石であり、零相変流器が漏電電流を検出し、漏電検出回路の指令によりコイルに励磁電流が流れると、プランジャを拘束保持している永久磁石の磁力が弱まってプランジャが移動し、開閉機構をトリップ方向に移動するようになっている。
このような漏電検出ユニットを組み込んだ漏電遮断器は、本体ケースに、過電流、地絡保護検出部、開閉接点、開閉機構、開閉操作ハンドルが搭載され、漏電検出ユニットのユニットケースに、零相変流器、漏電検出回路及び漏電引外し部が搭載されている。そして、漏電検出ユニットに搭載する各部品を、主回路の許容電流の大きさに対応した部品として適宜選択することで、本体ケースに組み込まれている部品の共通化を図ることができ、漏電遮断器の生産コストの低減化を図ることができる。
ここで、漏電遮断器に短絡電流のような大電流が流れると、漏電検出ユニットの内部に配置されている通電用導体の周囲に磁界が発生し、この磁界が、通電用導体の近傍に配置されている漏電引外し部の減磁コイル及び永久磁石に影響を与えることで、漏電引外し部が誤動作するおそれがある。
また、以下に示す第1実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
図1は、第1実施形態の漏電遮断器1を示す回路図である。
第1実施形態の漏電遮断器1は、三相4線式の電源と負荷との間に接続されており、主回路2の開閉接点3と、主回路2を一次導体として主回路2の漏電電流を検出する零相変流器4と、零相変流器4の二次出力から漏電発生を判別する漏電検出回路5と、主回路2を開閉する開閉機構6と、開閉機構6の手動操作を行う開閉操作ハンドル7と、漏電検出回路5の出力信号を受けて開閉機構6をトリップさせる漏電引外し部8と、漏電検出回路5の電源回路9と、漏電テストスイッチ10と、を備えている。
図2は、第1実施形態の漏電遮断器1の外観図であり、開閉接点3、開閉機構6及び開閉操作ハンドル7が搭載されている本体ケース12の一部に、漏電検出ユニット11が着脱自在に装着されている。
図3及び図4は、漏電検出ユニット11の具体的な外観形状を示すものであり、略直方体形状のユニットケース13の内部に、零相変流器4、漏電検出回路5、漏電引外し部8、電源回路9及び漏電テストスイッチ10が配置されている。
略直方体形状のユニットケース13の第1壁面13aに、通電用導体14a〜14d(図1参照)の第1接続端子14a1〜14d1が配置されており、これら第1接続端子14a1〜14d1は、漏電検出ユニット11を本体ケース12に装着したときに開閉接点3の各接続端子に接続される。また、ユニットケース13の第1壁面13aに対して裏面の第2側面13bには、通電用導体14a〜14dの第2接続端子14a2〜14d2が配置されており、これら第2接続端子14a2〜14d2は、負荷の各接続端子に接続される。
また、第1壁面13aに形成した開口部15に、ユニットケース13に内蔵されている漏電引外し部8のプランジャ20が、外部に突出可能に配置されている。
図5(a),(b)及び図6は、漏電引外し部8の構造を示すものである。
漏電引外し部8は、磁気保持型電磁石であり、図1及び図5(a)に示すように、直方体形状のヨーク17と、ヨーク17の内部に配置されている永久磁石18及び減磁コイル19と、前述したプランジャ20と、ヨーク17の外側でプランジャ20の周囲に配置され、プランジャ20に対して外側に押し出すばね力を作用する引外しコイルばね21と、減磁コイル19の端子台22と、を備えている。
そして、漏電引外し部8のプランジャ20にトリップクロスバー16が近接配置さており、開閉機構6の動作がトリップクロスバー16を介してプランジャ20に伝達される。
また、ヨーク17の外周には、絶縁シール23を覆いながら磁気シールド部材24が配置されている。
磁気シールド部材24は、ヨーク17の下面、左右側面及び後面を囲む第1分割部品25と、第1部品25に結合してヨーク17の上面を囲む第2分割部品26と、で構成されている。 第1及び第2分割部品25,26は、例えばSPCC(冷間圧延鋼板)などの強磁性体の鋼板である。
一対の側面シールド板25b、25cの各々には、後面シールド板25dとは反対側の側縁部の一部に、連結用凹部27aと連結用凹部27aの両側に一対の突出変形部27b,27cが形成されている。
また、後面シールド板25dの上面には連結板28が立ち上がって形成されており、この連結板28の上側側縁部に位置決め凹部28aが形成されている。
また、上面シールド板29の一対の連結板30,31を形成した辺に対向する辺に、第1分割部品25の後面シールド板25dから立ち上がっている連結板28の位置決め凹部28aに入り込む位置決め凸部34が形成されている。
先ず、絶縁シール23で覆われている漏電引外し部8のヨーク17の下面、左右側面及び後面を第1分割部品25で囲む。
次いで、第2分割部品26の位置決め凸部34を、第1分割部品25の後面シールド板25dから立ち上る連結板28の位置決め凹部28aに差し込む。そして、第1分割部品25の一対の側面シールド板25b,25cに形成した連結用凹部27aに、第2分割部品26の一対の連結板30,31に形成した連結用突起32,33を嵌め込む。
このように、第1分割部品25及び第2分割部品26をかしめ結合することで、ヨーク17の周囲に磁気シールド部材24が組付けられる。
第1実施形態の漏電遮断器1は、開閉操作ハンドル7をリセット位置に操作すると、開閉機構6の移動がトリップクロスバー16を介して漏電引外し部8のプランジャ20がヨーク17内部に引き込まれる移動として伝達され、プランジャ20が永久磁石18の磁力によって拘束保持される。この状態では、プランジャ20の移動により引外しコイルばね21は圧縮されてばね力が蓄えられる。
そして、配電系統に地絡事故が発生し、零相変流器4が主回路2の漏電電流を検出すると、零相変流器4から漏電電流の検出信号が入力した漏電検出回路5は、漏電引外し部8の減磁コイル19に対して永久磁石18の磁力を減磁させる励磁電流を流す。これにより、プランジャ20を拘束保持している永久磁石18の磁力が弱まり、引外しコイルばね21で蓄えられているばね力によりプランジャ20が外側に移動するので、トリップクロスバー16を介して開閉機構6がトリップ方向に移動して開閉接点3が開極する。
次に、第1実施形態の漏電遮断器1の効果について説明する。
漏電検出ユニット11のユニットケース13の内部には、零相変流器4、漏電検出回路5、漏電引外し部8、電源回路9及び漏電テストスイッチ10が配置されているとともに、通電用導体14a〜14d(図1参照)が配置されている。また、通電用導体14a〜14dの一部が漏電引外し部8の近傍に配置されている。
ここで、漏電遮断器1に短絡電流のような大電流が流れると、漏電検出ユニット11に配置されている通電用導体14a〜14dの周囲に磁界が発生する。磁界が発生する通電用導体14a〜14dの近傍には、漏電引外し部8が配置されている。
また、ヨーク17の外周は、絶縁シール23を介して磁気シールド部材24で囲まれており、磁気シールド部材24を通過してヨーク17の内部に流れ込もうとする磁束は絶縁シール23で遮断されるので、ヨーク17内部の永久磁石18及び減磁コイル19に対する磁界遮断性能が高められる。
2 主回路
3 開閉接点
4 零相変流器
5 漏電検出回路
6 開閉機構
7 開閉操作ハンドル
8 漏電引外し部
9 電源回路
10 漏電テストスイッチ
11 漏電検出ユニット
12 本体ケース
13 ユニットケース
13a 第1壁面
13b 第2壁面
14a〜14d 通電用導体
14a1〜14d1 第1接続端子
14a2〜14d2 第2接続端子
15 開口部
16 トリップクロスバー
17 ヨーク
18 永久磁石
19 減磁コイル
20 プランジャ
21 引外しコイルばね
22 端子台
23 絶縁シール
24 磁気シールド部材
25 第1分割部品
26 第2分割部品
25a 下面シールド板
25b、25c 一対の側面シールド板
25d 後面シールド板
27a 連結用凹部
27b,27c 突出変形部
28 連結板
28a位置決め凹部
29 上面シールド板
30,31 一対の連結板
32,33 連結用突起
34 位置決め凸部
Claims (5)
- 本体ケースに、主回路の開閉接点と、前記開閉接点を開閉する開閉機構と、開閉操作ハンドルと、が搭載され、
本体ケースに着脱自在に組み込まれる漏電や過電流、地絡を検出する漏電検出ユニットのユニットケースに、漏電や過電流、地絡を検出する変流器と、前記変流器の検出結果から漏電や過電流、地絡発生を判別する検出回路と、前記検出回路の出力信号を受けて前記開閉機構をトリップさせる漏電引外し部と、前記漏電引外し部の近傍に配置されて前記開閉接点に接続する通電用導体と、が搭載されている漏電遮断器において、
前記漏電引外し部は、ヨークの内部に永久磁石及び減磁コイルを配置した磁気保持型電磁石であり、前記ヨークに、前記通電用導体の周囲で発生した磁界が前記永久磁石及び前記減磁コイルに影響するのを防止する磁界遮断部を設けたことを特徴とする漏電遮断器。 - 前記磁界遮断部は、前記ヨークの外面を囲んでいる強磁性体からなる磁気シールド部材であることを特徴とする請求項1記載の漏電遮断器。
- 前記磁気シールド部材は、少なくとも2分割された分割部材であり、複数の前記分割部材は、互いの隣接する部位がかしめ結合により固定されていることを特徴とする請求項2記載の漏電遮断器。
- 前記ヨークの外面と前記磁気シールド部材の内面との間に、磁気絶縁部材が配置されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の漏電遮断器。
- 前記磁気絶縁部材は、可撓性を有するシート状の部材であり、前記ヨークの外面に貼り付けられていることを特徴とする請求項4記載の漏電遮断器。
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