JP2019148421A - 冷蔵庫 - Google Patents
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Abstract
【課題】ガラス板のような前面板を冷蔵庫の扉に対して、容易にしかも確実に固定でき、外観デザイン上の見栄えを向上することができる冷蔵庫を提供する。【解決手段】冷蔵庫1は、本体1Aと、本体1Aの貯蔵室を開閉可能な例えば扉8とを有し、扉8の前面には、前面板8Aが配置され、例えば前面板8の端面8Dには、段差部60が形成されており、前面板8の段差部60は、扉8の枠部材50にはめ込むことで取り付けられ、前面板8Aの内面8Cは、扉8の枠部材50に設けられた延長保持部53により保持されるとともに枠部材50内に配置された断熱材51に密着されている。【選択図】図3
Description
本発明の実施の形態は、冷蔵庫に関する。
従来の冷蔵庫は、外観デザイン上の見栄えを良くするために、扉の表面にガラス板を配置する場合がある。扉の表面側に例えば樹脂部品を固定して、このガラス板の端部の厚みの全部を、樹脂部品の凹部にはめ込むようにして、ガラス板の端部を樹脂部品内に抱え込ませて固定する。あるいは、ガラス板は、ガラス板の内面を両面テープ等の粘着テープを用いて、扉の表面に貼り付けて固定する必要がある。
特許文献1では、ガラス板の固定構造が提案されている。ガラス板の端面に面取り処理が施されて周縁断面が階段状になっており、階段状のうちの下段が車外側に配されるように、ガラス板が車体のサッシュに嵌め込まれている。
しかし、特許文献1では、ガラス板を固定する場合に、ガラス板の端部の厚み部分が、サッシュの厚みの範囲内に嵌めこまれているだけであるので、ガラス板がサッシュから外れ易く、ガラス板は破損し易い。
また、ガラス板の内面を両面テープ等の粘着テープを用いて、扉の表面に貼り付けて固定しようとする場合には、ガラス板の固定強度を確保するためには、ガラス板の内面に強力な粘着力を有する粘着テープをガラスの4辺の全周囲に渡って配置して、ガラス板を扉に貼り付ける必要がある。このため、ガラス板の位置決めをしながら貼り付け作業を行うので、貼り付け作業に時間がかかり、作業に熟練を要する。
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、ガラス板のような前面板を冷蔵庫の扉に対して、容易にしかも確実に固定でき、外観デザイン上の見栄えを向上することができる冷蔵庫を提供することにある。
本発明の実施の形態の冷蔵庫は、本体と、前記本体の貯蔵室を開閉可能な扉とを有し、前記扉の前面には、前面板が配置されている冷蔵庫であって、前記前面板の端面には、段差部が形成されており、前記前面板の前記段差部は、前記扉の枠部材にはめ込むことで取り付けられ、前記前面板の内面は、前記扉の前記枠部材に設けられた延長保持部により保持されるとともに前記枠部材内に配置された断熱材に密着されている。
以下、図面を用いて、本発明の実施するための形態(以下、実施形態と称する)を説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係わる冷蔵庫の全体を示す正面図である。図2は、図1に示す冷蔵庫1の縦方向の断面図である。
図1は、本発明の第1実施形態に係わる冷蔵庫の全体を示す正面図である。図2は、図1に示す冷蔵庫1の縦方向の断面図である。
図1と図2に示す冷蔵庫1は、本体1Aを有している。この冷蔵庫1の本体1Aは、左側面部17と、右側面部18と、上面部19と、底面部15と、背面部16を有している。本体1Aは、外側側板からなる外箱と、内側側板からなる内箱を有する。この外箱と内箱の間には、断熱材が配置されているので本体1Aは断熱性を有する。この本体1Aの内部には、複数の貯蔵室が形成されている。
図1と図2に例示するように、貯蔵室としては、上から順に冷蔵室2、野菜室3が設けられ、この野菜室3の下には製氷室4と小冷凍室5が左右の並べて設けられ、最下部に主冷凍室6が設けられている。
図1と図2に示す冷蔵室2の前面には、冷蔵室2の前面開口部を開閉する左右の扉7,8が設けられている。左右の扉7,8は、観音開き式扉であり、左側の扉7の左端部が図示しないヒンジにより回動可能に取り付けられている。同様にして、右側の扉8の右端部が図示しないヒンジにより回動可能に取り付けられている。
図1と図2に示すように、野菜室3、製氷室4、小冷凍室5、主冷凍室6の各前面には、各前面開口部を開閉する引出し式の扉9,10,11,12が設けられている。左右の扉7,8と、引出し式の扉9,10,11,12は、内部に断熱材である例えば発泡ポリウレタンを設けることで、断熱性を有している。
図1と図2に示すように、左右の扉7,8,と引出し式の扉9,10,11,12の各前面(外面)には、前面板7A,8A,9A,10A,11A,12Aが配置されている。前面板7A,8A,9A,10A,11A,12Aは、好ましくは透光性を有するガラス板あるいは透明なガラス板である。
左側の扉7には、一例として操作パネル200が設けられている。この操作パネル200は、好ましくは前面板7Aの内側に配置され、例えば操作領域20と、表示領域21を有している。操作領域20は、例えば使用者が指を接触させることで、冷蔵庫1の各種の操作機能を入力できる。表示領域21は、各種の表示項目を表示する。
次に、図2を参照して、冷蔵庫1の冷蔵室2、野菜室3、製氷室4、小冷凍室5、主冷凍室6の構造の一例を説明する。
図2に示すように、本体1Aの主冷凍室6の背面位置には、機械室22が設けられており、この機械室22には、圧縮機23等が配置されている。
図2に示すように、本体1Aの背面位置には、野菜室3の後側に、貯蔵室送風機30と貯蔵室冷却器31と、送風ダクト32が配置されている。また、本体1Aの背面位置には、製氷室(貯蔵室)4と小冷凍室(貯蔵室)5と主冷凍室6の後側に、冷凍室送風機40と、冷凍室冷却器41と、送風ダクト42が配置されている。貯蔵室冷却器31と冷凍室冷却器41は、圧縮機23から供給される冷媒によって冷却される。
野菜室3には、上下の貯蔵容器3M,3Nが出し入れ可能に収納されている。小冷凍室5には、貯蔵容器5Mが出し入れ可能に収納されている。主冷凍室6には、上下の貯蔵容器6M、6Nが出し入れ可能に収納されている。
次に、図1と図2と図3を参照して、左右の扉7,8の前面における前面板7A,8Aの取付け構造の好ましい例を説明する。
図1と図2に示す前面板7A,8Aは、好ましくは共に長方形状のガラス板である。これらの前面板7A,8Aは、扉7,8の前面の寸法に合わせた大きさを有する。前面板7A,8Aは、扉7,8の前面側に対して密着して取り付けて固定されている。
図3は、一例として図1に示す右側の扉8のE−E線における断面構造例を示す断面図である。
ここで、図3に示す右側の扉8のE−E線における断面構造例は、図1に示す右側の扉8のF−F線における断面構造、右側の扉8のG−G線における断面構造、そして右側の扉8のH−H線における断面構造と実質的に同じである。また、図3に示す右側の扉8のE−E線における断面構造例は、図1に示す左側の扉7のK−K線における断面構造、左側の扉7のL−L線における断面構造、左側の扉7のM−M線における断面構造、そして左側の扉7のN−N線における断面構造と実質的に同じである。
そこで、図3に例示する右側の扉8のE−E線における断面構造例と前面板8Aの取り付け構造を、代表して説明する。なお、図1から図3において、冷蔵庫1の本体1Aの上下方向をZ方向で示し、本体1Aの奥行き方向をX方向で示し、そして本体1Aの左右方向をY方向で示す。
図3に示すように、扉8は、扉8の枠部材としてのサッシュ50を有している。サッシュ50は、好ましくは樹脂製であり、例えばABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン)樹脂製のインジェクション成形品である。サッシュ50により構成される扉8の内部空間内には、断熱材51として、例えば発泡ポリウレタンが充填されている。これにより、扉8は、断熱材51により、断熱性能を有している。
図3に示すように、サッシュ50は、側面部52と、延長保持部53と、取付け部54を有する。
図3に示すサッシュ50の側面部52は、X方向に沿って形成されており、一定の厚みDを有する。サッシュ50の延長保持部53は、側面部52の前側部分52RからY方向に沿って突き出すようにして、扉8の中央部分に向けて形成されている。
この延長保持部53は、基部53Aと、傾斜部分53Bを有する。基部53Aと傾斜部分53Bの内面53Dは、断熱材51に密着されている。傾斜部分53Bは、基部53Aの先端に形成されている。傾斜部分53Bでは、断熱材51の密着している内面53Dが傾斜して先細りになっている。
一方、延長保持部53の外面53Cは、Y方向とZ方向により形成される面に沿って形成されている平坦面である。この延長保持部53の外面53Cは、前面板8Aの内面8Cを仮止めして固定するための面である。
図3に示すサッシュ50の取付け部54は、側面部52の前側部分52RからさらにX方向に沿って前方に向けて形成されている。この取付け部54は、前面板8Aの端面8Dに設けられている段差部60を取り付けるために、溝部55と縁部分56を有している。この縁部分56の内側には、溝部55が設けられている。この溝部55は、X−Y平面で見て例えば断面U字型を有するが、特に限定されない。この溝部55と縁部分56は、Z方向(図3の紙面垂直方向)に沿って形成されている。
図3に示す前面板8Aは、好ましくは透光性を有するガラス板あるいは透明なガラス板である。前面板8Aは、Y方向とZ方向により形成される面に沿って扉8の前面側に固定されている。前面板8Aは、厚みWを有するが、前面板8Aの端面8Dには、段差部60がZ方向に沿って設けられている。
この段差部60は、凸部61と、凹部62と、傾斜面63を有する。段差部60の凸部61は、取付け部54の溝部55内にはめ込まれる部分である。段差部60の凹部62は、取付け部54の縁部分56に突き当てられる部分である。凹部62は凸部61よりも前側に位置し、傾斜面63は凹部62よりも前側に位置している。
段差部60の傾斜面63は、前面板8Aの外面8B側に形成されており、縁部分56からは外側に露出している。この傾斜面63は、扉8における前面板8Aの外観デザイン上の見栄えを良くするために形成されているカット面部分である。この傾斜面63の傾斜角度は、例えばY方向に関して45度であるが、特に限定されない。
図3に示すように、前面板8Aの内面8Cは、サッシュ50の延長保持部53の外面53Cに対して、好ましくは両面接着テープ70により固定されている。この両面接着テープ70は、前面板8Aを扉8のサッシュ50に対して取り付ける際に、前面板8Aの内面8Cをサッシュ50の延長保持部53に対して、位置決めして仮止めすることができる程度の接着力を有する。なお、この両面接着テープ70は、必ずしも使用しなくても良い。
この両面接着テープ70は、前面板8Aを扉8の前面側に取り付ける際に、前面板8Aを仮止めできる程度の接着力があれば良いことから、両面接着テープ70としては、接着力が強力でなくテープ幅も狭い低価格の物を使用できる。このため、両面接着テープ70としては、接着力が強力でテープ幅の広い物を使用する必要が無いので、前面板8Aを備える扉8の製造時のコストの低減が図れる。
図3に示す例では、延長保持部53のY方向の延長長さP1は、例えば20mmである。また、取付け部54のY方向の厚みP2は、例えば3mmである。
両面接着テープ70の配置例は、図4に示している。図4(A)では、短い長さの両面接着テープ70が、例えば前面板8Aの内面8Cの4つの辺に沿ってそれぞれ配置されている。図4(B)では、短い長さの両面接着テープ70が、例えば前面板8Aの外面8Bではなく、内面8Cの上下辺に沿ってそれぞれ配置されている。両面接着テープ70の配置は、これらに限定されず、任意に選択できる。
このように、両面接着テープ70としては、短い長さの物を前面板8Aの内面8Cの任意の箇所に配置することで、図3に示すように、前面板8Aを扉8のサッシュ50に対して取り付ける際に、前面板8Aはサッシュ50の延長保持部53に対して、位置決めをしながら容易に仮止めすることができる。
このため、作業者は、強力な接着力を有する両面接着テープを用いる場合に比べて、前面板8Aの取り付け作業を容易にしかも確実に行うことができ、前面板8Aを備える扉8の製造時のコストの低減が図れる。
次に、上述した扉8に対して前面板8Aを取り付ける作業例を説明する。
図3に示すように、前面板8Aの端面8Dの段差部60は、サッシュ50の取付け部54に対して嵌め込んで取り付けられる。すなわち、段差部60の凸部61は、取付け部54の溝部55内にはめ込まれ、段差部60の凹部62は、取付け部54の縁部分56に突き当てられる。
また、好ましくは、前面板8Aの内面8Cは、サッシュ50の延長保持部53の外面53Cに対して、両面接着テープ70により仮止めして固定される。両面接着テープ70を使用することにより、前面板8Aを扉8のサッシュ50に対して取り付ける際に、前面板8Aをサッシュ50の延長保持部53に対して、位置決めして仮止めすることが容易にできる。
これにより、サッシュ50の内部に断熱材51を充填して配置すると、前面板8Aの内面8Cは、断熱材51の前面51Fに対して密着させることができる。前面板8Aの内面8Cは、図4(A)と図4(B)に例示するように、複数箇所で、サッシュ50の延長保持部53に対して、両面接着テープ70により簡単にしかも確実に位置決めして仮止めすることができる。
前面板8Aの内面8Cは、断熱材51の前面51Fで受けているとともに、サッシュ50の延長保持部53に対して固定されている。このため、前面板8Aの内面8Cは、断熱材51の前面51Fを用いて安定して保持できるので、前面板8Aの破損を防ぐことができる。作業者は、扉8の前面側における前面板8Aの取り付け作業を、容易にしかも確実に行える。
図1に示すように、扉7,8の前面にはガラス板のような前面板7A,8Aが配置され、図1と図2に示す引出し式の扉9,10,11,12の各前面においても、例えばガラス板のような前面板7A,8A,9A,10A,11A,12Aが配置されていることから、冷蔵庫1の外観デザイン上の見栄えを向上することができる。
また、図3に示す段差部60の傾斜面63は、前面板8Aの外面8B側に形成されており、取付け部54の縁部分56からは外側に露出している。この傾斜面63は、前面板8Aの外観デザイン上の見栄えを良くするために形成されているカット部分であることから、前面板を備える扉は、外観デザイン上の見栄えが向上する。
図3に示すように、前面板8Aの段差部60は、凸部61と凸部61よりも前面側に形成された凹部62を有し、枠部材50は、溝部55と溝部55よりも前面側(外側)に形成された縁部分56を有する。この段差部60の凸部61は、枠部材50の溝部55にはめ込まれ、枠部材50の縁部分56が段差部60の凹部62に位置される。
このように、段差部60の凸部61が枠部材50の溝部55にはめ込まれた状態で、枠部材50の縁部分56が前面板8Aの段差部60の凹部62を覆うことができる。すなわち、枠部材50の縁部分56が、段差部60の凸部61と枠部材50の溝部55により構成されるはめ込み構造を、外観から見て抱え込んだようにして覆っている。従って、使用者が、扉8の前面側からは、段差部60の凸部61と枠部材50の溝部55のはめ込み部分の構造が見えないようにすることができる。結果として、扉の外観デザイン上の見栄えが向上する。
以上説明した第1実施形態の冷蔵庫1では、ガラス板のような前面板を冷蔵庫の扉に対して、容易にしかも確実に固定でき、外観デザイン上の見栄えを向上することができる。
次に、本発明の別の実施形態について説明する。以下に説明する本発明の別の実施形態の箇所が、本発明の第1実施形態の箇所と同様である場合には、同じ符号を記してその説明を援用する。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態を、図5を参照して説明する。
本発明の第2実施形態を、図5を参照して説明する。
図5に示す本発明の第2実施形態が、図3に示す本発明の第1実施形態と異なるのは、前面板8Aの段差部60の凸部61と、取付け部54の溝部55との間に隙間80が形成されていることである。すなわち、段差部60の凸部61の先端面61Sと、取付け部54の溝部55の内底面55Sとの間に、隙間80が設けられている。
これにより、冷蔵庫1が置かれている環境において温度の変化があっても、例えばガラス板である前面板8Aの材質の熱膨張率と、例えば樹脂製の取付け部54の溝部55の熱膨張率との差を、この隙間80の存在により吸収することができる。このため、段差部60の凸部61と取付け部54の溝部55のはめ込み部位が、温度変化によって変形するのを防ぐことができる。
また、図5に示す本発明の第2実施形態では、段差部60の傾斜面63は、前面板8Aの外面8B側に形成されて、取付け部54の縁部分56Aからは外側に露出しており、扉8での前面板8Aの外観デザイン上の見栄えを良くするために形成されているカット部分である。この傾斜面63の傾斜角度は、例えばY方向に関して30度であるが、特に限定されない。取付け部54の縁部分56Aが、この傾斜面63の一部の上に重なっている。これにより、前面板8Aの段差部60は、延長保持部53と取付け部54の縁部分56Aとにより挟むようにして確実に保持されている。
傾斜面63は、前面板8Aの外観デザイン上の見栄えを良くするために形成されているカット部分であることから、ガラス板のような前面板を冷蔵庫の扉に対して外観デザイン上の見栄えを向上することができる。
以上説明した第2実施形態の冷蔵庫では、ガラス板のような前面板を冷蔵庫の扉に対して、容易にしかも確実に固定でき、外観デザイン上の見栄えを向上することができる。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態を、図6を参照して説明する。
次に、本発明の第3実施形態を、図6を参照して説明する。
図6に示す本発明の第3実施形態が、図3に示す本発明の第1実施形態と異なるのは、前面板8Aの段差部60の凸部61と、取付け部54の溝部55との間には、第1隙間80が形成されていることである。すなわち、段差部60の凸部61の先端面61Sと、取付け部54の溝部55の内底面55Sとの間に、第1隙間80が設けられている。
しかも、段差部60の凹部62と、取付け部54の縁部分56との間には、第2隙間81が形成されている。すなわち、段差部60の凹部62の面62Sと、取付け部54の縁部分56の面56Sとの間には、第2隙間81が設けられている。
これにより、冷蔵庫1が置かれている環境において温度の変化があっても、例えばガラス板である前面板8Aの材質の熱膨張率と、例えば樹脂製の取付け部54の溝部55の熱膨張率との差を、この第1隙間80と第2隙間81の存在により吸収することができる。このため、段差部60の凸部61の先端面61Sと取付け部54の溝部55のはめ込み部位が、温度変化によって変形するのを防ぐことができる。
傾斜面63は、前面板8Aの外観デザイン上の見栄えを良くするために形成されているカット部分であることから、ガラス板のような前面板を冷蔵庫の扉に対して外観デザイン上の見栄えを向上することができる。
以上説明した第3実施形態の冷蔵庫では、ガラス板のような前面板を冷蔵庫の扉に対して、容易にしかも確実に固定でき、外観デザイン上の見栄えを向上することができる。
<第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態を、図7を参照して説明する。
次に、本発明の第4実施形態を、図7を参照して説明する。
図7に示す本発明の第4実施形態が、図3に示す本発明の第1実施形態と異なるのは、前面板8Aの段差部60は凹部分83と傾斜面63を有する。枠部材であるサッシュ50の取付け部54は、凸部分84を有している。この取付け部54の凸部分84は、段差部60の凹部分83にはめ込まれるようになっている。凸部分84と凹部分83は、Z方向に沿って形成され、例えば三角形の断面を有している。
これにより、段差部60は、取付け部54に対して簡単にしかも確実にはめ込んで固定できる。なお、凸部分84と凹部分83の断面形状は、三角形に限らず、四角形や半円形等であっても良く、特に限定されない。
傾斜面63は、前面板8Aの外観デザイン上の見栄えを良くするために形成されているカット部分であることから、ガラス板のような前面板を冷蔵庫の扉に対して外観デザイン上の見栄えを向上することができる。
以上説明した第4実施形態の冷蔵庫では、ガラス板のような前面板を冷蔵庫の扉に対して、容易にしかも確実に固定でき、外観デザイン上の見栄えを向上することができる。
次に、図8を参照して、本発明の範囲外である比較例を説明する。
図8(A)に示す比較例では、サッシュ150は、延長部151を有している。前面板108Aの内面108Cは、この延長部151に対して、両面接着テープ160により貼り付けることで固定されている。この延長部151の長さQは、40mmであり、図3に示す本発明の第1実施形態における延長保持部53の延長長さP1に比べると、2倍程度長い確保する必要がある。
しかも、使用している両面接着テープ160は、図3に示す本発明の第1実施形態における両面接着テープ70に比べて、接着力が強力であり、テープ幅も広い。このように、両面接着テープ160は、図3に示す両面接着テープ70に比べて、接着力が強力でありテープ幅も広いのは、前面板108Aの内面108Cが、延長部151に対して、両面接着テープ160の接着力だけで固定する必要があるためである。
図8(A)に示す比較例では、接着力が強力で幅の広い両面接着テープ160を用いる必要があり、しかも図8(B)に示すように、両面接着テープ160は、接着力を確保するために、前面板108Aの内面108Cの4辺に沿って全周囲に渡って貼り付ける必要がある。
このため、両面接着テープ160自体が高価であり、両面接着テープ160の使用量が多いことから、前面板を備える扉の製造時のコストが上昇してしまう。
本発明の実施形態の冷蔵庫1は、図1に示すように、例えば本体1Aと、本体1Aの貯蔵室を開閉可能な例えば扉8(7)とを有し、扉8(7)の前面には、前面板8A(7A)が配置されている。図3に示すように、例えば前面板8Aの端面8Dには、段差部60が形成されており、前面板8Aの段差部60は、扉8の枠部材50側にはめ込むことで取り付けられる。前面板8Aの内面8Cは、扉8の枠部材50に設けられた延長保持部53により保持されるとともに、前面板8Aの内面8Cは、枠部材50内に配置された断熱材51に密着されている。
このように、例えば前面板8Aの段差部60は、扉8の枠部材50側にはめ込むことで取り付けられ、前面板8Aの内面8Cは、扉8の枠部材50に設けられた延長保持部53により保持されるとともに、枠部材50内に配置された断熱材51に密着されているので、ガラス板のような前面板を冷蔵庫1の扉に対して、前面板を破損しないように保持でき、容易にしかも確実に固定でき、冷蔵庫の外観デザイン上の見栄えを向上することができる。
また、図3に示すように、例えば扉8は、前面板8Aの内面8Cを、枠部材50の延長保持部53に対して仮止めするための両面接着テープ70を有する。これにより、前面板は両面接着テープ70により仮止めしながら扉に対して位置決めして取り付けることができるので、扉における前面板の取り付け作業性が向上する。
しかも、両面接着テープとしては、接着力の強力なものではなく、仮止め用の接着力の比較的弱い両面接着テープを用いることができる。このため、強力な接着力を有する両面接着テープを用いてガラス板を固定する場合に比べて、冷蔵庫の製造コストを低減できる。
図3に示すように、例えば前面板8Aの外面8Bは、枠部材50の付近の位置に、傾斜面63を有している。これにより、傾斜面を設けることで、前面板と前面板を有する扉8の外観デザイン上の見栄えをさらに良くすることができる。
図5あるいは図6に示すように、前面板の段差部と枠部材の取付け部との間には、隙間80(81)が形成されている。これにより、隙間80(81)は、冷蔵庫が設置されている環境において温度変化があっても、前面板の段差部と枠部材の取付け部の膨張率差を吸収することができ、扉の前面側における前面板と枠部材の変形を防ぐことができる。
図3に示すように、例えば前面板8Aの段差部60は、凸部61と凸部61よりも前面側に形成された凹部62を有し、枠部材50は、溝部55と溝部55よりも前面側に形成された縁部分56を有する。この段差部60の凸部61は、枠部材50の溝部55内にはめ込まれ、枠部材50の縁部分56が段差部60の凹部62に位置される。
これにより、段差部60の凸部61が枠部材50の溝部55にはめ込まれた状態で、枠部材50の縁部分56が前面板8Aの段差部60の凹部62を覆うことができる。すなわち、枠部材50の縁部分56が、段差部60の凸部61と枠部材50の溝部55を外観から見て抱え込んだように覆う。従って、使用者が、扉8の前面側からは、段差部60の凸部61と枠部材50の溝部55のはめ込み部分が見えないようにすることができるので、扉の外観デザイン上の見栄えが向上する。
以上、本発明の実施形態を説明したが、実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。新規な実施形態は、その他の様々な態様で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
図示例では、枠部材としてのサッシュは、樹脂製であるが、これに限らず金属製、例えばアルミニウム製であっても良い。前面板としては、透光性のガラス板あるいは透明なガラス板を用いる他に、透光性あるいは透明なアクリル樹脂板のような樹脂板であっても良い。
図示した本発明の実施形態では、図1と図2に示す左右の扉7,8において前面板7A,8Aを取り付ける場合の構造例を説明している。しかしこれに限らず、前面板の取り付け構造は、図1と図2に示す引出し式の扉9,10,11,12の各前面において、例えばガラス板のような前面板7A,8A,9A,10A,11A,12Aを取り付けるのにも、適用することができる。
また、図1に示す冷蔵庫1の冷蔵室が左右両開きの扉構造を有しているのは一例であり、冷蔵室は、片開き式の1枚の扉構造を有するようにしても良い。冷蔵庫の各貯蔵室の配置構造は、任意に選択することができる。
本発明の各実施形態は、必要に応じて任意に組み合わせることができる。
1 冷蔵庫
1A 本体
7 扉
7A 扉の前面板
8 扉
8A 扉の前面板
8B 前面板の外面
8C 前面板の内面
8D 前面板の端面
50 サッシュ(枠部材)
55 枠部材の溝部
56 枠部材の縁部分
60 段差部
61 凸部
62 凹部
63 傾斜面
1A 本体
7 扉
7A 扉の前面板
8 扉
8A 扉の前面板
8B 前面板の外面
8C 前面板の内面
8D 前面板の端面
50 サッシュ(枠部材)
55 枠部材の溝部
56 枠部材の縁部分
60 段差部
61 凸部
62 凹部
63 傾斜面
Claims (5)
- 本体と、前記本体の貯蔵室を開閉可能な扉とを有し、前記扉の前面には、前面板が配置されている冷蔵庫であって、
前記前面板の端面には、段差部が形成されており、前記前面板の前記段差部は、前記扉の枠部材にはめ込むことで取り付けられ、
前記前面板の内面は、前記扉の前記枠部材に設けられた延長保持部により保持されるとともに前記枠部材内に配置された断熱材に密着されている冷蔵庫。 - 前記前面板の内面を、前記枠部材の前記延長保持部に対して固定するための両面接着テープを有する請求項1に記載の冷蔵庫。
- 前記前面板の外面は、前記枠部材の付近の位置に、傾斜面を有している請求項1または2に記載の冷蔵庫。
- 前記前面板の前記段差部と前記枠部材との間には、隙間が形成されている請求項1ないし3のいずれかに記載の冷蔵庫。
- 前記前面板の前記段差部は、凸部と前記凸部よりも前面側に形成された凹部を有し、前記枠部材は、溝部と前記溝部よりも前面側に形成された縁部分を有し、
前記段差部の前記凸部は、前記枠部材の前記溝部にはめ込まれ、前記枠部材の前記縁部分が前記段差部の前記凹部に位置される請求項1ないし4のいずれかに記載の冷蔵庫。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019111191A JP2019148421A (ja) | 2019-06-14 | 2019-06-14 | 冷蔵庫 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2019111191A JP2019148421A (ja) | 2019-06-14 | 2019-06-14 | 冷蔵庫 |
Related Parent Applications (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022108083A1 (ko) * | 2020-11-18 | 2022-05-27 | 삼성전자주식회사 | 냉장고 |
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JPH1159171A (ja) * | 1997-08-19 | 1999-03-02 | Asahi Glass Co Ltd | 自動車用窓ガラス構造 |
JP2013160389A (ja) * | 2012-02-01 | 2013-08-19 | Sharp Corp | 冷蔵庫の扉、およびこれを用いた冷蔵庫 |
-
2019
- 2019-06-14 JP JP2019111191A patent/JP2019148421A/ja active Pending
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A131 | Notification of reasons for refusal |
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