JP2019148210A - フィルタ担体 - Google Patents

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Abstract

【課題】断面形状が非真円形状であるものであって、生涯にわたりフィルタ担体の全面を利用して排気を浄化できるフィルタ担体を提供すること。【解決手段】フィルタ担体2は、排気流方向に対し垂直な断面視では中心軸Oと長軸OLと短軸OSとが定義される楕円形状であって、セルを区画形成する多孔質壁311,312,313には粒子状物質の燃焼を促進する触媒が担持される。断面視におけるフィルタ担体2において、中心軸Oを中心としかつ短軸OSに沿った短径を半径とする仮想円Cと、仮想円Cと長軸OLとの交点P1,P2と、を定義した場合、長軸OLに沿って交点P1,P2より外側の第1長径端部41,42の多孔質壁311,312の単位面積当りの触媒担持量は、長軸OLに沿って交点P1,P2より内側の中央部43の多孔質壁313の単位面積当りの触媒担持量よりも多い。【選択図】図3

Description

本発明は、フィルタ担体に関する。より詳しくは、内燃機関の排気通路に設けられ、この内燃機関の排気に含まれる粒子状物質を捕集するフィルタ担体に関する。
内燃機関の排気に含まれる粒子状物質を、排気通路に設けた排気浄化装置で捕集する技術は広く知られている。排気浄化装置は、排気流方向に沿って延びる複数の多孔質壁及びこれら多孔質壁により区画形成された複数のセルを有する柱状のフィルタ担体と、このフィルタ担体を収容するケースと、を備える。
ところでフィルタ担体は、断面形状を真円形状としたものが主流である。しかしながら車両のエンジンルームには、内燃機関や排気浄化フィルタの他、様々な装置が配置される。そこでエンジンルーム内のレイアウトの自由度を向上するため、フィルタ担体の断面形状を、例えば特許文献1の図3に示すような非真円形状(より具体的には、例えばトラック形状)とすることも考えられる。
特開平10−43603号公報
ところでフィルタ担体によって捕集された粒子状物質は、車両の走行中に定期的に実行するフィルタ再生処理や、排気中のNOを用いた連続再生処理等によって適宜燃焼除去される。しかしながら上記のように断面形状を非真円形状とした場合、その長手方向における両端側は中央側よりも排気が流れにくくなっているため、粒子状物質の燃え残りが堆積しやすくなってしまう。粒子状物質の燃え残りが堆積すると、その部分における圧損が高くなるので、排気はさらに中央側を流れるようになってしまい、結果としてフィルタ担体の全面を利用して排気を浄化できなくなってしまうおそれがある。
本発明は、断面形状が非真円形状であるものであって、生涯にわたりフィルタ担体の全面を利用して排気を浄化できるフィルタ担体を提供することを目的とする。
(1)本発明に係るフィルタ担体(例えば、後述のフィルタ担体2,2a)は、内燃機関の排気通路に設けられ、前記内燃機関の排気に含まれる粒子状物質を捕集する柱状であって、排気流方向(例えば、後述の排気流方向F)に沿って延びる複数の多孔質壁(例えば、後述の多孔質壁31)と、これら多孔質壁により区画形成された複数のセル(例えば、後述のセル32)と、を備え、前記排気流方向に対し垂直な断面視では、長手方向(例えば、後述の長手方向LD又は長軸OLに沿った方向)及び短手方向(例えば、後述の短手方向SD又は短軸OSに沿った方向)が定義される非真円形状であって、前記多孔質壁には粒子状物質の燃焼を促進する触媒が担持され、前記断面視における前記フィルタ担体を、前記長手方向における両端部である第1端部(例えば、後述の第1長径端部41,41a)及び第2端部(例えば、後述の第2長径端部42,42a)と前記第1及び第2端部以外の部分である中央部(例えば、後述の中央部43,43a)とに分けた場合、前記多孔質壁の単位面積当りの触媒担持量は、前記中央部よりも前記第1及び第2端部の方が多いことを特徴とする。
(2)この場合、前記セルの開口面積は、前記中央部よりも前記第1及び第2端部の方が小さいことが好ましい。
(3)本発明に係るフィルタ担体(例えば、後述のフィルタ担体2)は、内燃機関の排気通路に設けられ、前記内燃機関の排気に含まれる粒子状物質を捕集する柱状であって、排気流方向(例えば、後述の排気流方向F)に沿って延びる複数の多孔質壁(例えば、後述の多孔質壁31)と、これら多孔質壁により区画形成された複数のセル(例えば、後述のセル32)と、を備え、前記排気流方向に対し垂直な断面視では中心軸(例えば、後述の中心軸O)と長軸(例えば、後述の長軸OL)と短軸(例えば、後述の短軸OS)とが定義される楕円形状であって、前記多孔質壁には粒子状物質の燃焼を促進する触媒が担持され、前記断面視における前記フィルタ担体において、前記中心軸を中心としかつ前記短軸に沿った短径を半径とする仮想円(例えば、後述の仮想円C)と、当該仮想円と前記長軸との交点(例えば、後述の交点P1,P2)と、を定義した場合、前記多孔質壁の単位面積当たりの触媒担持量は、前記長軸に沿って前記交点に対し内側よりも外側の方が多いことを特徴とする。
(4)この場合、前記セルの開口面積は、前記長軸に沿って前記交点に対し内側よりも外側の方が小さいことが好ましい。
(1)本発明では、フィルタ担体として、排気流方向に対し垂直な断面形状が、長手方向及び短手方向が定義される非真円形状のものを用いる。これにより、真円形状のフィルタ担体を用いた場合と比較して、エンジンルーム内のレイアウトの自由度を向上できる。また本発明では、断面視におけるフィルタ担体を、長手方向における両端部である第1端部及び第2端部と、これら第1及び第2端部以外の部分である中央部に分け、これら第1及び第2端部における触媒担持量を中央部における触媒担持量よりも多くする。上記のようにフィルタ担体の断面形状を非真円形状とすると、第1及び第2端部には中央部よりも粒子状物質の燃え残りが生じやすくなる。これに対し本発明では、第1及び第2端部における触媒担持量を中央部における触媒担持量よりも多くする。これにより第1及び第2端部に捕集された粒子状物質は、中央部よりも高い密度で担持された触媒の作用下で、中央部から伝わる熱によって効率的に燃焼除去できるので、第1及び第2端部における粒子状物質の燃え残りを低減できる。従って本発明によれば、生涯にわたりフィルタ担体の全面を利用して排気を浄化できる。
(2)本発明では、第1及び第2端部におけるセルの開口面積を、中央部におけるセルの開口面積よりも小さくする。これにより、第1及び第2端部におけるセルに流入する排気の量を適切な量に制限できるので、第1及び第2端部における粒子状物質の燃え残りをさらに低減できる。従って本発明によれば、生涯にわたりフィルタ担体の全面を利用して排気を浄化できる。
(3)本発明では、フィルタ担体として、排気流方向に対し垂直な断面形状が、中心軸と長軸と短軸とが定義される楕円形状のものを用いる。これにより、真円形状のフィルタ担体を用いた場合と比較して、エンジンルーム内のレイアウトの自由度を向上できる。また本発明では、断面視におけるフィルタ担体において、中心軸を中心としかつ短軸に沿った短径を半径とする仮想円と、この仮想円と長軸との交点と、を定義した場合、長軸に沿って交点より外側の触媒担持量を内側の触媒担持量よりも多くする。これによりフィルタ担体において交点より外側の部分で捕集された粒子状物質は、交点より内側の部分よりも高い密度で担持された触媒の作用下で、交点より内側の部分から伝わる熱によって効率的に燃焼除去できるので、交点より外側の部分における粒子状物質の燃え残りを低減できる。従って本発明によれば、生涯にわたりフィルタ担体の全面を利用して排気を浄化できる。
(4)本発明では、交点より外側の部分におけるセルの開口面積を、交点より内側の部分におけるセルの開口面積よりも小さくする。これにより、交点より外側の部分におけるセルに流入する排気の量を適切な量に制限できるので、交点より外側の部分における粒子状物質の燃え残りをさらに低減できる。従って本発明によれば、生涯にわたりフィルタ担体の全面を利用して排気を浄化できる。
本発明の第1実施形態に係るフィルタ担体を備える排気浄化装置の斜視図である。 フィルタ担体のうち排気が流れる部分である排気浄化ブロックの断面図である フィルタ担体の中心軸に対し垂直な断面図である。 フィルタ担体の製造方法を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るフィルタ担体の中心軸に対し垂直な断面図である。
<第1実施形態>
以下、本発明の第1実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係る柱状のフィルタ担体2を備える排気浄化装置1の斜視図である。
排気浄化装置1は、図示しないディーゼル内燃機関の排気通路に設けられ、内燃機関の排気に含まれる粒子状物質を捕集するDPF(Diesel Particulate Filter)と呼称される排気浄化フィルタである。この排気浄化装置1は、柱状のフィルタ担体2と、このフィルタ担体2を収納する筒状のケース8と、フィルタ担体2とケース8との間においてフィルタ担体2の外周を囲むように設けられたマット(図示せず)と、を備える。排気浄化装置1は、矢印Fで示す排気流方向とフィルタ担体2の中心軸Oとが平行になるように、図示しない内燃機関の排気通路に組み込まれる。すなわち、フィルタ担体2において、図1中上方側の端面は排気が流入する排気流入端面2Uとなっており、図1中下方側の端面は排気が流出する排気流出端面2Dとなっている。
フィルタ担体2は、排気流入端面2Uから排気流出端面2Dまで排気流方向Fに沿って延びる複数のセル32が形成された柱状の排気浄化ブロック3と、この排気浄化ブロック3の外周面のうち排気流入端面2U及び排気流出端面2Dを除く部分において層状に形成された筒状の外皮部6と、を備える。
図2は、フィルタ担体2のうち排気が流れる部分である排気浄化ブロック3の断面図である。図2において左側は排気流入端面2U側を示し、右側は排気流出端面2D側を示す。
排気浄化ブロック3は、排気流方向Fに沿って延びる複数枚の多孔質壁31と、これら多孔質壁31により区画形成され、排気の流路となる複数のセル32と、を備える。多孔質壁31は、例えば多孔質炭化ケイ素によって形成される。セル32は、上流側セル321と下流側セル322とに分けられ、これら上流側セル321と下流側セル322とは交互に配置される。
上流側セル321の下流側には、上流側セル321の内部から排気浄化ブロック3の下流側へ排気が流出するのを防止する下流側目封じ34が設けられている。また、下流側セル322の上流側には、排気浄化ブロック3の上流側から下流側セル322の内部へ排気が流入するのを防止する上流側目封じ33が設けられている。また、多孔質壁31には、複数の気孔が形成されており、排気が通過可能となっている。
すなわち、排気浄化ブロック3の排気流入端面2Uから流入する排気は、先ず、上流側セル321内に流入し、多孔質壁31を通過して下流側セル322へ流入し、排気流出端面2Dから流出する。ここで、排気が多孔質壁31を通過する際、多孔質壁31の上流側の面及び多孔質壁31内に形成された無数の孔には、排気中の粒子状物質が堆積する。またこれら多孔質壁31には、白金や銀等、堆積した粒子状物質の燃焼を促進する既知の触媒が担持されている。これにより多孔質壁31によって捕集された粒子状物質は、この触媒の作用下で適宜燃焼除去される。以上のように、排気浄化装置1では、排気を排気浄化ブロック3に通過させることにより排気を浄化する。
図3は、フィルタ担体2の中心軸Oに対し垂直な断面図である。図3に示すように、排気流方向と平行な中心軸Oに対し垂直な断面視におけるフィルタ担体2の輪郭線、すなわち外皮部6の形状は、2つの焦点(図示せず)と、これら2つの焦点及び中心軸Oを通過する長軸OLと、この長軸OLに直交しかつ中心軸Oを通過する短軸OSと、が定義される楕円形状である。
図3に示すように、断面形状が楕円形状であるフィルタ担体2には、断面視では、中心軸Oを中心としかつ短軸OSに沿った短径を半径とする仮想円Cと、この仮想円Cと長軸OLとの2つの交点P1,P2とを定義することができる。またこのような定義の下では、断面視におけるフィルタ担体2は、交点P1,P2において長軸OLに沿って3つの領域に分けることができる。以下では、長軸OLに沿って第1交点P1より外側の部分を第1長径端部41といい、長軸OLに沿って第2交点P2より外側の部分を第2長径端部42といい、中心軸O及び短軸OSを含みかつ長軸OLに沿って第1交点P1及び第2交点P2より内側の部分を中央部43という。
また断面形状が楕円形状であるフィルタ担体2では、第1長径端部41及び第2長径端部42は、中心軸Oを含む中央部43よりも排気が流れにくく、粒子状物質の燃え残りが堆積しやすい。このため、第1長径端部41及び第2長径端部42を構成する多孔質壁311,312の単位面積当りにおける粒子状物質の燃焼を促進するための触媒担持量a1,a2[g/cm]は、中央部43を構成する多孔質壁313の単位面積当りの触媒担持量a3[g/cm]よりも多い(a1,a2>a3)。
なお、多孔質壁に担持される触媒の量には少なからずむらが生じるため、多孔質壁の単位面積当りの触媒担持量はこの担持むらに起因して意図せず差が生じる場合がある。これに対し多孔質壁311,312の単位面積当りの触媒担持量a1,a2と、多孔質壁313の単位面積当たりの触媒担持量a3との差は、少なくとも担持むらに起因して生じる触媒担持量の差、より具体的には触媒担持量a3の10%以上であることが好ましい(a1−a3≧a3×0.1、a2−a3≧a3×0.1)。
また図3に示すように、第1長径端部41に形成されているセル325の開口面積b1[cm]及び第2長径端部42に形成されているセル326の開口面積b2[cm]は、中央部43に形成されているセル327の開口面積b3[cm]よりも小さい(b1,b2<b3)。
なお後に製造方法を説明するように、これら長径端部41,42と中央部43とは、それぞれ異なる開口面積を備える第1セグメント71,72によって構成される。より具体的には、図3に示すように、中央部43は、4つの第1セグメント71を組み合わせることによって構成され、第1長径端部41及び第2長径端部42は、それぞれ第1セグメント71よりも開口面積が小さい2つの第2セグメント72を組み合わせることによって構成される。
以上のような第1実施形態に係るフィルタ担体2によれば、以下の効果を奏する。
(1)本実施形態では、フィルタ担体2として、排気流方向Fに対し垂直な断面形状が、中心軸Oと長軸OLと短軸OSとが定義される楕円形状のものを用いる。これにより、真円形状のフィルタ担体を用いた場合と比較して、エンジンルーム内のレイアウトの自由度を向上できる。また本実施形態では、断面視におけるフィルタ担体2において、中心軸Oを中心としかつ短軸OSに沿った短径を半径とする仮想円Cと、この仮想円Cと長軸OLとの交点と、を定義した場合、長軸OLに沿って交点P1、P2より外側の長径端部41,42における触媒担持量を内側の中央部43における触媒担持量よりも多くする。これによりフィルタ担体2において交点P1,P2より外側の長径端部41,42で捕集された粒子状物質は、交点P1,P2より内側の中央部43よりも高い密度で担持された触媒の作用下で、中央部43から伝わる熱によって効率的に燃焼除去できるので、長径端部41,42における粒子状物質の燃え残りを低減できる。従って本実施形態によれば、生涯にわたりフィルタ担体2の全面を利用して排気を浄化できる。
(2)本実施形態では、長径端部41,42におけるセル325,326の開口面積を、中央部43におけるセル327の開口面積よりも小さくする。これにより、長径端部41,42におけるセル325,326に流入する排気の量を適切な量に制限できるので、長径端部41,42における粒子状物質の燃え残りをさらに低減できる。従って本実施形態によれば、生涯にわたりフィルタ担体2の全面を利用して排気を浄化できる。
次に、触媒担持量及び開口面積が異なる部分を備えるフィルタ担体2の製造方法について図面を参照しながら説明する。
図4は、フィルタ担体2の製造方法を示す図である。
まず、(a)に示すように、2種類のセグメント71,72を用意する。セグメント71,72は、完成品であるフィルタ担体2の一部を構成する部材であり、多孔質壁で区画された多数のセルを有し、セルの両端面は隣接するセルと交互に一方の端面及び他方の端面が封止されている。セグメント71,72は、軸線方向はフィルタ担体2と等しい長さの四角柱形状である。また第1セグメント71のセルの開口面積は、第2セグメント72よりセルの開口面積よりも大きい。これらセグメント71,72は、フィルタ担体2が構成可能な数だけ、例えば各セグメント71,72を4本ずつ用意される。
次に、(b)に示すようにセグメント71,72に接合材73を塗布する。
次に、(c)に示すように接合材73を塗布したセグメント71,72を組み立てる。これにより(d)に示すように、接合材73を塗布したセグメント71,72が組み立てられ、フィルタ担体2が構成可能な大きさのブロック74、すなわち接合したセグメントが形成される。本実施形態では、セルの開口面積が大きい第1セグメント71を2行2列で組み、これら4本の第1セグメント71で構成されたブロックの両側に2本ずつ第2セグメント72を接合することによって、ブロック74を形成する。
次に、(e)に示すように、ブロック74に対し、切削加工を行う。(e)では、軸線に沿って視た場合における輪郭線75が楕円形状になるように、ブロック74に対し切削加工を行う。これにより、(f)に示すように、セルの内部が露出する。
次に、(g)に示すように、切削加工を経たブロック74に対し、シール材76の塗布を行う。(g)では、シール材76は、フィルタ担体2のうち排気流入端面2U及び排気流出端面2Dとなる部分を除いた全面に塗布される。シール材76には、ペースト状の無機バインダ、有機バインダ、無機繊維、無機粒子又はこれらを組み合わせて構成されたものが用いられる。これにより、完成品であるフィルタ担体2において、長径端部41,42となる部分がセグメント72によって形成され、中央部43となる部分がセグメント71によって形成され、外皮部6となる部分がシール材76によって形成される。
次に、(h)に示すように、バインダと触媒とを所定の割合で配合することでスラリーを調整し、このスラリーが溜められた容器77に、(g)を経て成形されたフィルタ担体2の下端面を含浸し、上端面からスラリーを吸引することによって、フィルタ担体2を構成する多孔質壁の全てに触媒を担持させた後、このスラリーを乾燥させる。
次に、(h)を経たフィルタ担体2の端面うち中央部43となる部分にマスキングテープ78を貼り付けた後、このフィルタ担体2の下端面を再びスラリーに含浸し、上端面からスラリーを吸引することによって、フィルタ担体2のうち長径端部41,42を構成する多孔質壁にのみ余分に触媒を担持させる。これにより、本実施形態に係るフィルタ担体2が製造される。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図5は、本実施形態に係るフィルタ担体2aの中心軸Oaに対し垂直な断面図である。本実施形態に係るフィルタ担体2aは、第1実施形態に係るフィルタ担体2と中心軸Oに対し垂直な断面における断面形状が異なる。
図5に示すように、排気流方向と平行な中心軸Oaに対し垂直な断面視におけるフィルタ担体2aの輪郭線、すなわち外皮部6aの形状は、長手方向LD及び短手方向SDが定義される長円形状(所謂、トラック形状)である。以下では、フィルタ担体2aの断面視における輪郭線の形状を長円形状とした場合について説明するが、本発明はこれに限らない。本発明は、フィルタ担体の断面視における輪郭線の形状が、長手方向及び短手方向が定義される非真円形状であればどのような形状でも適用できる。ここで長手方向及び短手方向が定義される非真円形状とは、真円が短手方向に沿ってやや扁平した形状であり、より具体的には図5に示すような長円形状の他、楕円形状、角丸長方形状、及び卵形状等が挙げられる。
以下では、長円形状である外皮部6aにおいて、短手方向SDの対向する二辺を第1短径部SD1及び第2短径部SD2といい、長手方向LDの対向する二辺を第1長径部LD1及び第2長径部LD2という。なお外皮部6aが長円形状である場合、図5に示すように、第1短径部SD1及び第2短径部SD2は互いに平行の直線状となり、第1長径部LD1及び第2長径部LD2は半円状となる。
図5に示すように、断面形状が非真円形状であるフィルタ担体2aは、断面視では、長手方向LDにおける両端部でありかつ第1長径部LD1及び第2長径部LD2を含む部分である第1長径端部41a及び第2長径端部42aと、これら長径端部41a,42a以外の部分でありかつ中心軸Oaと第1短径部SD1と第2短径部SD2とを含む部分である中央部43aと、に分けることができる。
また断面形状が非真円形状であるフィルタ担体2aでは、第1長径端部41a及び第2長径端部42aは、中心軸Oaを含む中央部43aよりも排気が流れにくく、粒子状物質の燃え残りが堆積しやすい。このため、第1長径端部41a及び第2長径端部42aを構成する多孔質壁311a,312aの単位面積当たりにおける粒子状物質の燃焼を促進するための触媒担持量c1,c2[g/cm]は、中央部43aを構成する多孔質壁313aの単位面積当りの触媒担持量c3[g/cm]よりも多い(c1,c2>c3)。また第1実施形態と同様に、多孔質壁311a,312aの単位面積当りの触媒担持量c1,c2と、多孔質壁313aの単位面積当たりの触媒担持量c3との差は、少なくとも担持むらに起因して生じる触媒担持量の差、より具体的には触媒担持量c3の10%以上であることが好ましい(c1−c3≧c3×0.1、c2−c3≧c3×0.1)。
また図5に示すように、第1長径端部41aに形成されているセル325aの開口面積d1[cm]及び第2長径端部42aに形成されているセル326aの開口面積d2[cm]は、中央部43aに形成されているセル327aの開口面積d3[cm]よりも小さい(d1,d2<d3)。
以上のような第2実施形態に係るフィルタ担体2aによれば、第1実施形態に係るフィルタ担体2と同様の効果を奏する。
1…排気浄化装置
2,2a…フィルタ担体
31…多孔質壁
32…セル
41,41a…第1長径端部(第1端部)
42,42a…第2長径端部(第2端部)
43,43a…中央部
6,6a…外皮部
O,Oa…中心軸
OL…長軸(長手方向)
OS…短軸(短手方向)
C…仮想円
P1,P2…交点
LD…長手方向
SD…短手方向

Claims (4)

  1. 内燃機関の排気通路に設けられ、前記内燃機関の排気に含まれる粒子状物質を捕集する柱状のフィルタ担体であって、
    前記フィルタ担体は、排気流方向に沿って延びる複数の多孔質壁と、これら多孔質壁により区画形成された複数のセルと、を備え、前記排気流方向に対し垂直な断面視では、長手方向及び短手方向が定義される非真円形状であり、
    前記多孔質壁には粒子状物質の燃焼を促進する触媒が担持され、
    前記断面視における前記フィルタ担体を、前記長手方向における両端部である第1端部及び第2端部と前記第1及び第2端部以外の部分である中央部とに分けた場合、前記多孔質壁の単位面積当りの触媒担持量は、前記中央部よりも前記第1及び第2端部の方が多いことを特徴とするフィルタ担体。
  2. 前記セルの開口面積は、前記中央部よりも前記第1及び第2端部の方が小さいことを特徴とする請求項1に記載のフィルタ担体。
  3. 内燃機関の排気通路に設けられ、前記内燃機関の排気に含まれる粒子状物質を捕集する柱状のフィルタ担体であって、
    前記フィルタ担体は、排気流方向に沿って延びる複数の多孔質壁と、これら多孔質壁により区画形成された複数のセルと、を備え、前記排気流方向に対し垂直な断面視では中心軸と長軸と短軸とが定義される楕円形状であり、
    前記多孔質壁には粒子状物質の燃焼を促進する触媒が担持され、
    前記断面視における前記フィルタ担体において、前記中心軸を中心としかつ前記短軸に沿った短径を半径とする仮想円と、当該仮想円と前記長軸との交点と、を定義した場合、前記多孔質壁の単位面積当たりの触媒担持量は、前記長軸に沿って前記交点に対し内側よりも外側の方が多いことを特徴とするフィルタ担体。
  4. 前記セルの開口面積は、前記長軸に沿って前記交点に対し内側よりも外側の方が小さいことを特徴とする請求項3に記載のフィルタ担体。
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