JP2019147594A - 粉体容器 - Google Patents

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古原 裕嗣
Hirotsugu Kohara
裕嗣 古原
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Abstract

【課題】簡単な操作で集塊化した内容物を確実に粉砕可能な粉体容器を提供する。【解決手段】粉体容器10は、上端面が開口した筒状の側壁16を有する容器本体12と、側壁16の上部に装着されるキャップと、容器本体内の内容物の塊を破砕する破砕手段とを備える。破砕手段は、側壁の上端部に固定される破砕手段第1部分と、破砕手段第1部分に相対回動自在に被せられた破砕手段第2部分とを有し、破砕手段第1部分は、側壁16の上端部に固定される固定壁20aから容器本体内側へ向けて延出する内向きリブ20bを有し、破砕手段第2部分は、破砕手段第1部分に対する破砕手段第2部分の相対回動に伴って内向きリブ20bに対して変位し、該内向きリブ20bとの間にある内容物の塊を内向きリブ20bと協働して破砕する変位リブ30を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、上端面が開口した筒状の側壁を有する容器本体と、側壁の上端部に装着されるキャップと、容器本体内の内容物の塊を破砕する破砕手段とを備える粉体容器の改良に関する。
容器に収容する粉体の中には、例えば吸湿性があり開封後内容物を途中まで使用した場合に空気中の水分を吸収するなどして集合し、塊となるものがある。このように塊となった収容物は、キャップに形成された排出口の口径よりも小さい場合には塊のまま排出され、排出口の口径よりも大きい場合には排出口を塞いで内容物の排出を阻害することがある。そのため、内容物が集塊化した場合には、容器を叩く、もしくはキャップを外してスプーンなどで掻き混ぜるなどの作業が必要となり、煩わしさがあった。
この点に鑑み、特許文献1には、容器体の周壁の上端部にキャップ本体を装着してなる振り出し容器であって、キャップ本体の頂壁下面に破砕手段として先端が尖った塊化粉体破砕用突起を一体に垂設してなるものが提案されている。
特開平8−91405号公報
特許文献1の容器は、容器を振ることで粉体の塊を塊化粉体破砕用突起に衝突させ、そのときの衝撃を利用して粉砕するものであるが、内容物が強固に固化した場合等には、十分に粉砕できない場合もあり、改良の余地があった。
本発明の粉体容器は、上端面が開口した筒状の側壁を有する容器本体と、前記側壁の上部に装着されるキャップと、前記容器本体内の内容物の塊を破砕する破砕手段とを備え、上記課題を解決するため、前記破砕手段は、前記側壁の上端部に固定される破砕手段第1部分と、前記破砕手段第1部分に相対回動自在に被せられた破砕手段第2部分とを有し、
前記破砕手段第1部分は、前記側壁の上端部に固定される固定壁から容器本体内側へ向けて延出する内向きリブを有し、前記破砕手段第2部分は、前記破砕手段第1部分に対する前記破砕手段第2部分の相対回動に伴って前記内向きリブに対して変位し、該内向きリブとの間にある内容物の塊を前記内向きリブと協働して破砕する変位リブを有する。
なお、本発明の粉体容器にあっては、前記変位リブは、少なくともその一端が前記内向きリブの径方向内端よりも外側に位置するよう形成されていることが好ましい。
また、本発明の粉体容器にあっては、前記破砕手段第1部分は、前記内向きリブに支持されるとともに内容物の塊を導入する円形の開口を区画する円形リブを有し、前記変位リブは、容器軸線方向にみて前記円形リブの内側まで延在するよう形成されていることが好ましい。
さらに、本発明の粉体容器にあっては、前記円形リブの内面から径方向内側に延出した延出部を有することが好ましい。
さらに、本発明の粉体容器にあっては、前記変位リブは、前記円形リブの内側で該円形リブよりも下方へ突出する突出部を有することが好ましい。
さらに、本発明の粉体容器にあっては、前記破砕手段第2部分は複数の前記変位リブを有し、各変位リブは互いに異なる向きに配置されていることが好ましい。
さらに、本発明の粉体容器にあっては、前記破砕手段第2部分は前記変位リブを垂下保持する上壁を有し、該上壁には複数の排出孔がメッシュ状に形成されていることが好ましい。
さらに、本発明の粉体容器にあっては、前記破砕手段第2部分は前記キャップに設けられていてもよい。
本発明の粉体容器にあっては、容器内に粉体の塊がある場合、容器を傾倒もしくは逆さ姿勢として塊を容器本体の上端部に位置させ、この状態で破砕手段第1部分と破砕手段第2部分とを相対的に回動させると、破砕手段第2部分に設けられた変位リブが破砕手段第1部分の内向きリブに対して順次変位していくのに伴い、変位リブと内向きリブとの間の塊に圧縮力もしくはせん断力が作用して塊は破砕される。したがって、破砕手段第1部分と破砕手段第2部分とを相対回動させるという簡単な動作で、強固に集塊化した内容物を確実に破砕することができる。
なお、本発明の粉体容器において、変位リブを少なくともその一端が前記内向きリブの径方向内端よりも外側に位置するよう形成した場合には、変位リブと内向きリブとの間の塊を確実に破砕できる。
また、本発明の粉体容器において、破砕手段第1部分が、内向きリブに支持されるとともに内容物の塊を導入する円形の開口を区画する円形リブを有し、変位リブが、容器軸線方向にみて円形リブの内側まで延在するよう形成されている場合には、例えば形状がいびつな塊でも円形の開口に導入して破砕することができる。
さらに、本発明の粉体容器において、円形リブの内面から径方向内側に延出した延出部を有する場合には、円形の開口内の塊を変位リブと円形リブとで破砕する際に、この塊が変位リブと円形リブとの間から逃げる(空回りする)のを防止することができ、円形の開口内の塊を確実に破砕することができる。
さらに、本発明の粉体容器において、変位リブが、円形リブの内側で該円形リブよりも下方へ突出する突出部を有する場合には、変位リブの突出部でもって内容物の塊を円形の開口内に円滑に案内、導入できるのに加えて、導入された塊に突出部の分だけ押圧面が増大した変位リブでもって押圧力を作用させ、変位リブと円形リブとの協働下でより確実に破砕することができる。
さらに、本発明の粉体容器において、破砕手段第2部分が複数の変位リブを有し、各変位リブは互いに異なる向きに配置されている場合には、複数の変位リブを内向きリブに対して同時的に対向させることができ、より効率的な破砕が可能になる。
さらに、本発明の粉体容器において、破砕手段第2部分が変位リブを垂下保持する上壁を有し、該上壁に複数の排出孔がメッシュ状に形成されている場合には、容器の傾倒もしくは逆さ姿勢で内容物の塊を上壁の下面上に保持した状態で変位リブ等による塊の破砕を安定して行うことができるとともに、内容物を振り出す際にこのメッシュ状の上壁によっても集塊化した内容物を破砕することができる。
本発明に従う一実施形態の粉体容器の断面図である。 図1中のA矢視図であり、区別を容易にするために中栓に網掛けを施すとともに内キャップにおいて変位リブ以外を省略した図である。 図1の粉体容器における内キャップの平面図である。 図1の粉体容器の使用態様を示す図であり、(a)は断面図、(b)は(a)中のB矢視図であって区別を容易にするために中栓に網掛けを施した図である。 (a)〜(f)は、図4(b)の状態から内キャップを中栓に対して30°ずつ順次相対回動させた様子を示す図である。 図1に示した実施形態の粉体容器の変形例を示し、(a)は断面図、(b)はC矢視図であって区別を容易にするために中栓に網掛けを施すとともに内キャップにおいて変位リブ以外を省略した図である。 図1に示した実施形態の粉体容器の変形例を示し、(a)は断面図、(b)はD矢視図であって区別を容易にするために中栓に網掛けを施すとともに内キャップにおいて変位リブ以外を省略した図である。 図1に示した実施形態の粉体容器の変形例を示し、(a)は断面図、(b)はE矢視図であって区別を容易にするために中栓に網掛けを施すとともに内キャップにおいて変位リブ以外を省略した図である。 図1に示した実施形態の粉体容器の変形例を示し、(a)は断面図、(b)はF矢視図であって区別を容易にするために中栓に網掛けを施すとともに内キャップにおいて変位リブ以外を省略した図である。 本発明に従う他の実施形態の粉体容器を示し、(a)は平面図、(b)は断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1に示すように、一実施形態の粉体容器10は、各々合成樹脂からなる容器本体12とキャップとしての外キャップ14とを備える。粉体容器10は、例えば粉チーズや粉末洗剤など容器内で固化し易い内容物を収容するのに適しているが、内容物はこれらに限定されない。容器本体12は、上端面が開口した筒状の側壁16と、側壁16の下端面を閉塞する底壁18とを有する。図示例において、側壁16と底壁18とは別体であり、それぞれの嵌合部16a,18aを介して互いに接合されているが、容器本体12は、側壁16および底壁18が一体的に形成された一体成形品でもよい。
粉体容器10はまた、容器本体12内の内容物の塊を破砕する破砕手段を備える。破砕手段は、側壁16の上端部に固定される破砕手段第1部分としての中栓20と、中栓20に相対回動自在に被せられた破砕手段第2部分としての内キャップ22とを有する。中栓20および内キャップ22は各々、合成樹脂から形成することができる。
中栓20は側壁16の上端部に嵌合等により固定される逆U字状の固定壁20aと、図2にも示すように固定壁20aから容器本体12内側へ向けて延出する少なくとも1つ、図示例では5つの内向きリブ20bと、固定壁20aの内側で内向きリブ20bに支持された円形リブ20cとを有する。これにより中栓20には、円形リブ20cで区画される1つの円形の開口h1と、円形リブ20c、内向きリブ20bおよび固定壁20aで区画される5つの扇状(円弧状)の開口h2が形成され、これらの開口h1,h2は粉体容器10の傾倒もしくは逆さ姿勢で内容物の塊を導入可能である。図示例では、円形の開口h1の直径は扇状の開口h2の幅(径方向の長さ)よりも大きく、円形の開口h1は比較的大きな塊を導入可能であるが、この大小関係は逆でもよい。
図示例において内向きリブ20bは径方向に沿って直線状に形成されているが、湾曲状もしくは波状に形成してもよく、固定壁20aから径方向に対して角度を持つように傾斜させてもよい(図示省略)。また、円形リブ20cの内面には径方向内側に延出した延出部20dが形成されている。
内キャップ22は、図1および図3に示すように、側壁16の上部の、固定壁20aを固定、保持する上端部よりも下方部位で嵌合部16b,22aを介して回動自在に保持される外筒24と、外筒24の上端に形成され中栓20を覆う上壁26と、上壁26から垂下し中栓20の固定壁20aの内側に挿入される内筒28とを有する。上壁26は、内容物を排出するとともに粉体容器10の傾倒もしくは逆さ姿勢で破砕すべき塊を一旦載置、保持するためメッシュ状に形成されている。すなわち複数の排出孔26aが形成されている。排出孔26aの形状は矩形に限らず、例えば円形でもよい。
また、上壁26の下面には中栓20へ向けて少なくとも1つ、図示例では3つの変位リブ30が一体的に垂設されている。変位リブ30と内向きリブ20bおよび円形リブ20cとの間には僅かな隙間が形成されている。変位リブ30は、中栓20に対する内キャップ22の相対回動に伴って内向きリブ20bおよび円形リブ20cに対して変位して、変位リブ30と内向きリブ20bおよび円形リブ20cとの間にある内容物の塊を内向きリブ20bおよび円形リブ20cと協働して破砕するものである。この破砕を効率的に行うため、図2に示すように、変位リブ30は少なくともその一端が内向きリブ20bの径方向内端よりも外側に位置するように形成するのが好ましい。これにより、扇状の開口h2に導入された塊を内向きリブ20bと変位リブ30とによって確実に破砕することができる。また、図示例のように複数の変位リブ30を設ける場合、その少なくとも一部は互いに異なる向きに配置するのが好ましい。これにより、図2に示す容器軸線方向視で複数の変位リブ30を内向きリブ20bに対して同時的に対向させることができるので、より効率的な破砕が可能になる。また、複数の変位リブ30のうち少なくとも1つは、円形の開口h1を少なくとも半分程度横切る長さとするのが好ましく、これにより円形の開口h1内に導入された比較的大きな塊を当該長い変位リブ30でもって押圧して円形リブ20cとの協働により破砕することができる。さらに、開口h1,h2の大きさを変えることで大小異なる塊を導入するのに加えてあるいは代えて、容器軸線方向視で変位リブ30と内向きリブ20bおよび/または円形リブ20cとで形成される塊のための導入スペースの大きさが異なるように、これらのリブ30,20bおよび/または20cの配置を行い、大小異なる塊を導入、破砕できるようにするのが好ましい。
図1に戻り、外キャップ14は有頂筒状をなし、容器本体12の側壁16の上部の、内キャップ22が装着された部位よりも下方の部位に装着される。外キャップ14と側壁16とは各々に形成されたねじ部14a,16cを介して着脱自在に連結されているが、外キャップ14は、着脱自在であれば圧入、もしくはアンダーカットのような係合部を介して側壁16の上部に連結してもよい。
次いで、上記構成を備える粉体容器10の使用態様について説明する。粉体容器10内に粉体の塊がない場合には、外キャップ14を外し、粉体容器10を傾けるかもしくは傾けた状態で振ることで内キャップ22の排出孔26aを通じて内容物を排出することができる。粉体容器10内に粉体の塊がある場合には、図4に示すように、粉体容器10を傾倒もしくは逆さ姿勢とすることで内容物の塊はその大きさや形状に応じて開口h1,h2内に適宜導入されるとともにメッシュ状の上壁26の下面上に載置され、この状態で内キャップ22と中栓20とを相対的に回動させると、図5(a)〜(f)に示すように(内容物の塊は図示せず)変位リブ30が内向きリブ20bおよび円形リブ20cに対して順次変位していくのに伴い、変位リブ30と内向きリブ20bおよび円形リブ20cとの間の塊に圧縮力もしくはせん断力が作用して塊は破砕され、破砕されて細かくなった内容物は内キャップ22の排出孔26aを通じて排出される。したがって、内キャップ22と中栓20とを相対回動させるという簡単な動作で、強固に集塊化した内容物を確実に破砕することができる。なおこの相対回動は、片方の手で容器本体12を固定した状態で他方の手で内キャップ22を回すか、片方の手で内キャップ22を固定した状態で他方の手で中栓20を容器本体12ごと回すか、あるいは片方の手で中栓20を容器本体12ごと回すとともに他方の手で内キャップ22を逆方向に回すことで行うことができる。
また、本実施形態の粉体容器10によれば、変位リブ30が内向きリブ20bの径方向内端よりも外側の位置まで延出しているので、扇状の開口h2に導入された塊を当該変位リブ30と内向きリブ20bとで確実に破砕できる。
さらに、本実施形態の粉体容器10によれば、中栓20は、内向きリブ20bに支持されるとともに内容物の塊を導入する円形の開口h1を区画する円形リブ20cを有し、変位リブ30は容器軸線方向視で円形リブ20cの内側まで延在するように形成されているので、例えば形状がいびつで扇状の開口h2に入らないような塊でも円形の開口h1に導入して破砕することができる。また、円形の開口h1の直径を扇状の開口h2の幅(径方向の長さ)よりも大きくすることで、大きな塊をも破砕することが可能になる。
さらに、本実施形態の粉体容器10によれば、円形リブ20cの内面には径方向内側に延出する延出部20dが設けられているので、円形の開口h1内の塊を変位リブ30と円形リブ20cとで破砕する際に、この塊が変位リブ30と円形リブ20cとの間から逃げる(空回りする)のを防止することができ、円形の開口h1内の塊を確実に破砕することができる。
さらに、本実施形態の粉体容器10によれば、図2に示したように、各変位リブ30は互いに異なる向きに配置されているので、複数の変位リブ30を内向きリブ20bに対して同時的に対向させることができ、より効率的な破砕が可能になる。
さらに、本実施形態の粉体容器10によれば、内キャップ22の上壁26に複数の排出孔26aをメッシュ状に形成したので、容器の傾倒もしくは逆さ姿勢で、破砕すべき塊を上壁26の下面上に一旦保持して変位リブ30等による安定した破砕を実現できるとともに、内容物を振り出す際にこのメッシュ状の上壁26によっても集塊化した内容物を破砕することができる。
次いで、図6〜図9を参照し図1〜図5を参照して説明した粉体容器10の変形例について説明する
図6に示す変形例では、内キャップ22は、互いに略120°の角度をなして配置されるとともに容器中心で突き合わされた3つの変位リブ30を有し、各変位リブ30には円形の開口h1内を通って円形リブ20cよりも下方へ突出する略直角三角形の突出部30aが形成されている。突出部30aは、その略直角三角形の、容器軸線に沿う対辺同士で突き合わされている。各変位リブ30は、その外端が内向きリブ20bの径方向内端よりも外側に位置する長さを有している。本変形例の粉体容器10によれば、変位リブ30の突出部30aでもって内容物の塊を円形の開口h1内に円滑に案内、導入できるのに加えて、導入された塊に突出部30aの分だけ押圧面が増大した変位リブ30でもって押圧力を作用させ、変位リブ30と円形リブ20cとの協働下でより確実に破砕することができる。なお、その他の構成は、図1〜図5を参照して説明した粉体容器10と同じであるので詳細な説明は省略する。
図7に示す変形例は、3つの変位リブ30の長さおよび突き合わせ位置が図6に示したものは異なるものである。つまり、図6に示した変形例では、3つの変位リブ30は互いに長さが同じであり、かつ容器中心で突き合わされていたが、図7の変形例では、3つの変位リブ30のうち1つの変位リブ30が他の2つの変位リブ30に比べて長く形成され、また3つの変位リブ30の突き合わせ点は、長い変位リブ30の延長線上で偏心されている。本変形例の粉体容器10によれば、図6に示した粉体容器10と同様、確実な破砕が可能になるのに加えて、変位リブ30の突出部30aによって分けられた円形の開口部分h1’を図6のものに比べて拡大することができるので、より大きな塊の破砕が可能になる。
図8に示す変形例は、固定壁20aと円形リブ20cとの間に配置されてこれらの間の環状空間の一部を細分化する円弧リブ20eを有する点で図6に示した変形例と異なる。円弧リブは、一端および中間部が内向きリブ20bに連結、支持され、他端が本変形例で追加された内向きリブ20bに連結、支持されている。本変形例の粉体容器10によれば、図6に示した粉体容器10と同様、確実な破砕が可能になるのに加えて、円弧リブ20eと円形リブ20cまたは固定壁20aとの間の狭小化された扇状の開口h2内に小さな塊を確実に拘束した状態で、変位リブ30との協働下、塊をより細かく破砕することが可能になる。なお、図示例において円弧リブ20eは、略110°の範囲に亘って形成されているが、円弧リブ20eの延在範囲はこれ以上でも以下でもよく、また、固定壁20aと円形リブ20cとの間には2つ以上の円弧リブ20eを同心状に設けてもよい。
図9に示す変形例では、複数(図示例では4つ)の変位リブ30は互いに同じ向きに配置され、かつ容器軸線方向視でその両端部が扇状の開口h2とオーバーラップするとともに中間部が円形の開口h1とオーバーラップするよう形成されている。本変形例によれば、変位リブ30一つあたりの破砕箇所が増えるため、効率的な破砕が可能になる。なお、本変形例において、変位リブ30同士の間隔は変えることが好ましく、このようにすれば、大きさの異なる塊を効率よく破砕することができる。
次いで、図10を参照し、本発明の他の実施形態の粉体容器10について説明する。なお、図1〜図9で示した実施形態と同様の要素には同じ符号を付し、詳細な説明は適宜省略する。
先の実施形態では、破砕手段第2部分は内キャップ22にて構成されていたが、本実施形態では、破砕手段第2部分はキャップ32に設けられている。キャップ32は、容器本体12の側壁16の上部に各々の嵌合部16d,34aを介して回動自在に装着された装着筒34と、装着筒の上端に形成された天板36とを有する。キャップ32は、例えば図示しないアルミシールを剥がすことによる容器開封などに際して着脱自在であれば圧入、もしくはアンダーカットのような係合部を介して側壁16の上部に連結してもよい。天板36は、容器内部に収容された粉体を排出する複数の排出孔36aがメッシュ状に形成されている。また天板36には、ヒンジ36bを介して開閉自在に保持され、排出孔36aを塞ぐ蓋体36cが形成されている。また、大小異なる大きさの排出孔36a群および蓋体36cをキャップの例えば前方部と後方部とにそれぞれ設けて、所望の排出量に応じて排出孔36aを使い分けるようにしてもよい(図示省略)。
また、天板36の下面には中栓20へ向けて少なくとも1つ(図示例では3つ)の変位リブ30が一体的に垂設されている。変位リブ30の形態としては、少なくとも、図2および図6〜図9に示したもののいずれかまたはそれらの組み合わせを適宜採用することができ、これ以外でもよい。
中栓20は、先の実施形態で説明したものと同じであり、少なくとも1つの内向きリブ20bを有していればよく、図2および図6〜図9に示したような円形リブ20cや円弧リブ20eを有するものでもよい。
粉体容器10’におけるその他の構成は、図1〜図9を参照して説明した粉体容器10’と同じであるので詳細な説明は省略する。かかる粉体容器10’の使用態様について説明する。粉体容器10’内に粉体の塊がない場合には、キャップ32の蓋体36cを開け、粉体容器10’を傾けるかもしくは傾けた状態で振ることでキャップ32の排出孔36aを通じて内容物を排出することができる。粉体容器10’内に粉体の塊がある場合には、例えば蓋体36cを開けた状態で、粉体容器10’を傾倒もしくは逆さ姿勢とすることで内容物の塊はその大きさや形状に応じて開口h1,h2内に適宜導入されるとともに天板36の下面上に載置され、この状態でキャップ32と中栓20とを相対的に回動させると、先の実施形態と同様に、変位リブ30が内向きリブ20bおよび円形リブ20cに対して順次変位していくのに伴い、変位リブ30と内向きリブ20bおよび円形リブ20cとの間の塊に圧縮力もしくはせん断力が作用して塊は破砕され、破砕されて細かくなった内容物はキャップ32の排出孔36aを通じて排出される。したがって、キャップ32と中栓20とを相対回動させるという簡単な動作で、強固に集塊化した内容物を確実に破砕することができる。なおこの相対回動は、片方の手で容器本体12を固定した状態で他方の手でキャップ32を回すか、片方の手でキャップ32を固定した状態で他方の手で中栓20を容器本体12ごと回すか、あるいは片方の手で中栓20を容器本体12ごと回すとともに他方の手でキャップ32を逆方向に回すことで行うことができる。
以上、図示例に基づき本発明を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、種々の変更、追加、修正が可能であり、例えば変位リブ30や内向きリブ20b、円形リブ20c等の形状や配置は図示例に限定されず、例えば、図2および図6〜図9に示した態様を適宜組み合わせるか、あるいはその一部の要素を省略したものでもよい。また、内向きリブ20bの数も図示の5つもしくは6つに限らず、それ以上でも以下でもよい。複数の内向きリブ20bを設ける場合には、周方向に等間隔に配置してもよいし、間隔を変化させながら配置してもよい。
本発明の粉体容器によれば、集塊化した内容物を確実に粉砕することができる。
10,10’ 粉体容器
12 容器本体
14 外キャップ
14a ねじ部
16 側壁
16a 嵌合部
16b 嵌合部
16c ねじ部
16d 嵌合部
18 底壁
18a 嵌合部
20 中栓(破砕手段第1部分)
20a 固定壁
20b 内向きリブ
20c 円形リブ
20d 延出部
20e 円弧リブ
22 内キャップ(破砕手段第2部分)
24 外筒
26 上壁
26a,36a 排出孔
28 内筒
30 変位リブ
30a 突出部
32 キャップ(破砕手段第2部分)
34 装着筒
34a 嵌合部
36 天板
36b ヒンジ
36c 蓋体

Claims (8)

  1. 上端面が開口した筒状の側壁を有する容器本体と、前記側壁の上部に装着されるキャップと、前記容器本体内の内容物の塊を破砕する破砕手段とを備える粉体容器であって、
    前記破砕手段は、前記側壁の上端部に固定される破砕手段第1部分と、前記破砕手段第1部分に相対回動自在に被せられた破砕手段第2部分とを有し、
    前記破砕手段第1部分は、前記側壁の上端部に固定される固定壁から容器本体内側へ向けて延出する内向きリブを有し、
    前記破砕手段第2部分は、前記破砕手段第1部分に対する前記破砕手段第2部分の相対回動に伴って前記内向きリブに対して変位し、該内向きリブとの間にある内容物の塊を前記内向きリブと協働して破砕する変位リブを有することを特徴とする粉体容器。
  2. 前記変位リブは、少なくともその一端が前記内向きリブの径方向内端よりも外側に位置するよう形成されている、請求項1に記載の粉体容器。
  3. 前記破砕手段第1部分は、前記内向きリブに支持されるとともに内容物の塊を導入する円形の開口を区画する円形リブを有し、
    前記変位リブは、容器軸線方向にみて前記円形リブの内側まで延在するよう形成されている、請求項1または2に記載の粉体容器。
  4. 前記円形リブの内面から径方向内側に延出した延出部を有する、請求項3に記載の粉体容器。
  5. 前記変位リブは、前記円形リブの内側で該円形リブよりも下方へ突出する突出部を有する、請求項3または4に記載の粉体容器。
  6. 前記破砕手段第2部分は複数の前記変位リブを有し、
    各変位リブは互いに異なる向きに配置されている、請求項1から5までのいずれか一項に記載の粉体容器。
  7. 前記破砕手段第2部分は前記変位リブを垂下保持する上壁を有し、該上壁には複数の排出孔がメッシュ状に形成されている、請求項1から6までのいずれか一項に記載の粉体容器。
  8. 前記破砕手段第2部分が前記キャップに設けられている、請求項1から7までのいずれか一項に記載の粉体容器。
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