JP4990670B2 - 振り出し容器用キャップ - Google Patents

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Description

本発明は、容器本体の口部に取り付けられるキャップであって、振る動作によって容器本体内の内容物を外に出す振り出し容器に用いられる振り出し容器用キャップに関する。
従来より、粉状或いは顆粒状の内容物を収容する容器として振り出し容器がある。振り出し容器は、容器本体の口部に取り付けられたキャップに、複数の貫通穴からなる振り出し口が設けられた構成となっている。このような振り出し容器では、容器を下向き或いは横向きにした状態で繰り返し振ることで、振り出し口から容器内の内容物が振り出される。
また、振り出し容器用のキャップには、振り出し口を塞ぐための蓋体が取り付けられているものが多い。蓋体としては、キャップ本体に回転可能に取り付けられて上向きに開くものがある。この蓋体が閉められると、蓋体が振り出し口を覆って塞ぐ(例えば、特許文献1参照。)。
特開平10−167302号公報
しかしながら、上記した従来の振り出し容器用キャップでは、蓋体を開ける動作を片手で行うのが困難であるという問題が存在する。すなわち、容器本体を握った手の指で蓋体を押し上げようとしても、蓋体を開けきるところまで指先が届かず、蓋体を開けることができない。
また、上記した従来の振り出し容器用キャップでは、蓋体を開位置で保持することができないため、蓋体を開けた後に内容物を振り出す際、振り出し動作に伴い蓋体が揺動し、使い難いという問題がある。
本発明は、上記した従来の問題が考慮されたものであり、蓋体を開ける動作を片手で簡単に行うことができ、さらに、振り出し動作中の蓋体の揺動を抑えることができ、操作性に優れて使い易い振り出し容器用キャップを提供することを目的としている。
本発明に係る振り出し容器用キャップは、容器本体の口部に取り付けられ、前記容器本体内の内容物を振り出すための振り出し口が設けられた筒形状のキャップ本体と、該キャップ本体の天板部に配置され、キャップ軸の垂直面に沿って延在する回転軸周りに回転可能に取り付けられ、前記振り出し口を開閉する蓋体と、を備える振り出し容器用キャップであって、前記回転軸には、その径方向の外側へ膨出した膨出部が形成され、前記天板部には、前記回転軸をその径方向の外側から挟持する一対の挟持部材が設けられ、該一対の挟持部材のうちの少なくとも一方には、前記膨出部が摺接する平滑な平面をなす摺接面が形成されており、前記蓋体の回転軸周りの回転に伴い前記回転軸が回転し、前記膨出部が前記摺接面をキャップ軸方向に押圧し、前記一対の挟持部材のうちの少なくとも一方の挟持部材が、他方の挟持部材から離間するようにキャップ軸方向に弾性変形して揺動することを特徴としている。
このような特徴により、閉位置の蓋体を開ける際には、閉位置の蓋体を指等で回転軸周りに開位置方向へ回転させ、閉位置と開位置との中間位置まで蓋体を押し上げる。蓋体が回転軸周りに開位置方向へ回転すると、それに伴い回転軸も回転する。このとき、膨出部は、摺接面をキャップ軸方向に押圧しつつ摺接面上を摺動し、摺接面に対する膨出部の膨出方向の傾斜角度が徐々に大きくなる。また、挟持部材は、摺接面が押圧されることで、キャップ軸方向に弾性変形し、もう一方の挟持部材から離間する方向へ揺動する。そして、摺接面に対する膨出部の膨出方向の角度が略90度を超えた時点で、弾性変形した挟持部材の弾性付勢力により、回転軸が蓋体を開ける方向へ回転し、摺接面に対する膨出部の膨出方向の傾斜角度が徐々に小さくなる。これにより、蓋体が開位置方向へ向けて回転軸周りに回転し、蓋体が開けられる。また、摺接面に対する膨出部の膨出方向の角度が略90度を超えたところで、明瞭なクリック感が得られる。
一方、開位置の蓋体を閉める際には、開位置の蓋体を指等で回転軸周りに閉位置方向へ回転させ、開位置と閉位置との中間位置まで蓋体を押し下げる。これにより、上述した蓋体を開ける場合と同様に、膨出部が摺接面を押圧しつつ摺接面上を摺動し、摺接面に対する膨出部の膨出方向の角度が略90度を超えた時点で、挟持部材の弾性付勢力により、回転軸が蓋体を閉じる方向へ回転する。これにより、蓋体が閉位置方向へ向けて回転軸周りに回転し、蓋体が閉じられる。
また、本発明に係る振り出し容器用キャップは、前記天板部には、キャップ軸方向の容器本体側へ向うに従い漸次縮径された嵌合凹部が、揺動可能な前記挟持部材の基端側に隣接する位置に形成され、前記蓋体の裏面には、前記嵌合凹部に嵌合される嵌合凸部が突設されていることが好ましい。
これにより、閉位置の蓋体を開ける際に、上述したように挟持部材が弾性変形することで、嵌合凹部の内周面により嵌合凸部が押し上げられ、蓋体が開位置方向へ付勢される。
一方、開位置の蓋体を閉める際に、嵌合凸部が嵌合凹部内に嵌合されることで、蓋体の位置決めがなされる。
本発明に係る振り出し容器用キャップによれば、摺接面に対する膨出部の膨出方向の角度が略90度を超える位置まで、指等で蓋体を押し上げれば、その後は、挟持部材の弾性付勢力により、蓋体が開位置まで回転するので、蓋体を開けきるところまで指等で押し上げる必要がない。したがって、蓋体を開ける動作を片手で簡単に行うことができる。また、摺接面に対する膨出部の膨出方向の角度が略90度を超えたところで、明瞭なクリック感を得ることができる。さらに、蓋体が開位置に配置されたとき、一対の挟持部材によって回転軸の回転が抑えられる。このため、振り出し動作中の蓋体の揺動を抑えることができる。このように、蓋体の開閉動作や振り出し動作における操作性が向上し、使い易くなる。
以下、本発明に係る振り出し容器用キャップの実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図1は振り出し容器用キャップ1の平面図であり、図2は振り出し容器用キャップ1の側面図であり、図3〜図5は図1に示すA−A間の断面図である。
なお、以下に説明する実施の形態では、振り出し容器用キャップ1からみてキャップ軸の容器本体2側(図2における下側)を「下方」とし、その反対側(図2における上側)を「上方」とする。また、後述する回転軸50の延在方向(図1における縦方向)を「左右方向」とする。さらに、キャップ軸Oの垂直面において回転軸50の延在方向に直交する方向(図1における横方向)を「前後方向」とし、後述する振り出し口47からみて回転軸50側(図1における右側)をキャップ後面側とし、その反対側(図1における左側)をキャップ前面側とする。
図1〜図5に示すように、振り出し容器用キャップ1は、粉状或いは顆粒状の内容物を収容する容器本体2に装着されるキャップであり、容器本体2の図示せぬ口部に被せるように取り付けられる略円筒形状のキャップ本体4と、キャップ本体4の天板部41に配置され、キャップ軸Oの仮想垂直面に沿って延在する回転軸50周りに回転可能に取り付けられた蓋体5と、から構成されている。
上記した容器本体2の口部は、その下の胴部21よりも小径になっており、キャップ本体4の外周面と容器本体2の胴部21外周面とは略面一になっている。
[キャップ本体]
キャップ本体4は、例えば合成樹脂などからなる部材であって、天板部41と、天板部41の外周縁に垂設された外筒部40と、天板部41の裏面に垂設された内筒部42とを備えた構成からなる。
外筒部40の内周面には、雌ネジ部40aが形成されている。この雌ネジ部40aが容器本体2の口部に形成された雄ネジ部に螺着することによって、振り出し容器用キャップ1が容器本体2に取り付けられている。
天板部41は、縦断面弓形に湾曲したドーム状に形成されている。
内筒部42は、外筒部40よりも径が小さい略円筒形状の部位であり、外筒部40の内側に設けられている。この内筒部42は、外筒部40と同軸に配設されており、キャップ軸Oに沿って延在されている。この内筒部42は、例えば、その下端面が容器本体2の口部の上端面に当接されており、容器本体2の口部上に支持された状態となっている。また、内筒部42が口部より小径であり、内筒部42の下端部が容器本体2の口部の内側に嵌合された構成であってもよい。また、内筒部42の下端部が、段状に形成され、容器本体2の口部の内側に嵌合されるとともに口部上に支持された構成であってもよい。
キャップ本体4には、キャップ径方向(前後方向)に延在する溝43が形成されている。この溝43は、天板部41のキャップ後面側の端部から、天板部41の中央を横断するように前方側へ延び、さらに、天板部41のキャップ前面側の端部から外筒部40のキャップ前面側の外周面に沿ってキャップ軸O方向の下側へ延び、外筒部40のキャップ前面側の外周面におけるキャップ軸O方向の略中央位置まで形成されている。具体的に説明すると、溝43は、外筒部40のキャップ前面側の外周面に形成された縦浅溝部44と、天板部41のキャップ前面側の部分に形成された横浅溝部45と、天板部41のキャップ後面側の部分に形成された深溝部46と、からなる。
縦浅溝部44は、外筒部40の外周面より蓋体5の厚さ分程度だけ凹んだ溝であり、その底壁部44aは、閉位置の蓋体5の後述する垂壁部53の裏面に沿って平面視円弧状に湾曲されている。縦浅溝部44の底壁部44aの下部には、キャップ径方向外側へ突出するフランジ状の被係合部48が突設されている。この被係合部48は、キャップ周方向に沿って延在されている。
横浅溝部45は、天板部41の表面より蓋体5の厚さ分程度だけ凹んだ溝であり、その底壁部45aは、後述する閉位置の蓋体5の蓋本体部52の裏面に沿って湾曲されている。前記底壁部45aには、複数の貫通穴47a…からなる振り出し口47が形成されている。この振り出し口47(貫通穴47a…)は内筒部42の内部空間に開放されている。また、前記底壁部45aのキャップ後面側には、回転軸50方向に延在する溝状の嵌合凹部49が形成されている。この嵌合凹部49は、下方へ向うに従い漸次縮幅された断面略V字状の溝であり、横浅溝部45の底壁部45aのキャップ後面側の端部から垂設された垂壁部46cと、垂壁部46cの基端部から斜め上方に延設された傾斜壁46dと、から構成されている。この嵌合凹部49は、天板部41の略中央位置に配設されており、後述する上側の挟持部材30の基端側(キャップ前面側)に隣接する位置に形成されている。また、底壁部45aの左右両側の側端部には、溝43の延在方向(前後方向)に沿って延在する図示せぬ脇溝がそれぞれ形成されている。
深溝部46は、浅溝部44よりも深く凹んだ溝である。深溝部46は、対向配置された側壁部46a、46aと、横浅溝部45の底壁部45aよりも下方に位置し上記側壁部46a、46a間に設けられた底壁部46bと、上記傾斜壁46dと、から構成されている。深溝部46の底壁部46bは、キャップ軸Oの仮想垂直面に沿って延在されている。
深溝部46内には、回転軸50を上下から挟持する一対の挟持部材30,31が設けられている。これら一対の挟持部材30,31は、キャップ軸Oの仮想垂直面に沿って延在された板状の部材であり、傾斜壁46dにそれぞれ片持ち支持されている。具体的に説明すると、一対の挟持部材30,31は、傾斜壁46dに連結され、上側の挟持部材30は、傾斜壁46dの上端部からキャップ後面側へ向けて突出され、また、下側の挟持部材31は、傾斜壁46dの中間部からキャップ後面側へ向けて突出されている。つまり、一対の挟持部材30,31は、キャップ後面側に開口した構成になっている。これら一対の挟持部材30,31は、互いに間隔をおいて上下に対向配設されており、また、下側の挟持部材31は深溝部46の底壁部46aとの間に空間があけられている。また、一対の挟持部材30,31の左右両側の端面と深溝部46の側壁部46a、46aとの間には図示せぬ隙間があけられている。
上側の挟持部材30の下面には、回転軸50方向(左右方向)に延在する断面略台形状の凹溝32が形成されている。この凹溝32の底面は、回転軸50の膨出部11が摺接する摺接面33であり、平滑な平面になっている。この摺接面33は、蓋体5が閉位置にある状態においてキャップ軸Oの垂直面に沿って延在される。また、下側の挟持部材31の上面には、回転軸50方向(左右方向)に延在する断面円弧形状の円弧溝34が形成されている。円弧溝34は、回転軸50が嵌め込まれ、回転軸50の外周面が摺接される溝であり、凹溝32に対向する位置に形成されている。
[蓋体]
蓋体5は、上記した振り出し口47を開閉するためのものであり、例えば合成樹脂などからなる部材である。蓋体5は、蓋体5が閉位置にある状態において、溝43の延在方向(前後方向)に沿って延設され互いに間隔をおいて対向配置された一対の側板部51,51と、一対の側板部51,51のキャップ前面側部分の間に架設された湾曲板状の蓋本体部52と、蓋本体部52の前端から下方へ垂設された垂壁部53と、一対の側板部51,51の後端部分の間に架設された端板部54と、から構成されている。
一対の側板部51,51は、蓋体5が閉位置にある状態において溝43の内側に配置されるものである。側板部51は、上辺が円弧形状を成し、下辺の基端側(回転軸50側)が湾曲し、下辺の先端側が直線的な形状のものである。蓋体5が閉位置にある状態において、側板部51の上辺は、天板部41の表面に沿って湾曲され、基端側の下辺は下方に向けて湾曲され、先端側の下辺はキャップ軸Oの垂直面に沿って延在される。また、蓋体5が閉位置にあるとき、側板部51のキャップ前面側の下辺部分は、横浅溝部45の底壁部45aに形成された上記図示せぬ脇溝の内側に挿入される。また、側板部51のキャップ後面側の部分は、一対の挟持部材30,31の端面と深溝部46の側壁部46a、46aとの間の上記図示せぬ隙間の内側に配置されている。
上記した一対の側板部51,51の基端部間には、回転軸50が架設されている。回転軸50は、キャップ軸Oの垂直面に沿って延在し上記一対の挟持部材30,31間に挿通された筒状のものであり、回転軸50の両端は、側板部51,51にそれぞれ固定されている。回転軸50の内孔50aは、両側の側板部51,51をそれぞれ貫通しており、その両端が開放されている。
回転軸50には、その径方向の外側へ膨出した膨出部11が形成されている。膨出部11は最大半径部であり、膨出部11の、回転軸50の径方向中央部を中心にした半径Rは、回転軸50の他の部分よりも大きくなっている。具体的に説明すると、回転軸50は、その軸線の垂直面に沿った断面において、円環形の一部分に矩形の角部や山形状の突出部が形成された形状になっている。なお、前記した突出部が、上記膨出部11となっている。この回転軸50は、図3に示すように蓋体5が閉位置にあるときは、膨出部11がキャップ前面側に傾倒され、膨出部11の半径R方向(膨出方向)が摺接面33に対して斜めに延在される。また、図4に示すように蓋体5が閉位置と開位置との中間位置にあるときは、膨出部11がキャップ軸O方向上側に向けられ、膨出部11の半径R方向が摺接面33に対して垂直になる。また、図5に示すように蓋体5が開位置にあるとき、膨出部11がキャップ後面側に傾倒され、膨出部11の半径R方向が摺接面33に対して斜めに延在される。
蓋本体部52は、蓋体5が図1、図3に示す閉位置にある状態において、上記した横浅溝部45の内側に嵌合されるものである。蓋体5が閉位置にある状態における蓋本体部52は、その表面が天板部41の表面に対してほぼ段差無く配置される。蓋本体部52の裏面には、複数の突起55…が配設されている。これらの突起55…は、蓋体5が閉じられたとき、振り出し口47の貫通穴47a…にそれぞれ挿入される。これらの突起55…は、蓋体5が開けられると、上方に向けて立ち上がる蓋本体部52とともに移動し、貫通穴47a…内から引き抜かれる。なお、上記した突起55…に代えて、貫通穴47a…に嵌合される栓を用いてもよい。
また、蓋本体部52の裏面の回転軸50側(キャップ後面側)の端部中央には、嵌合凸部56が突設されている。この嵌合凸部56は、蓋体5が閉位置にある状態において、上記した天板部41の嵌合凹部49内に嵌合されるものであり、下方へ向うに従い漸次縮幅された中空の楔形状のものである。
垂壁部53は、蓋体5が図1、図3に示す閉位置にある状態において、上記した縦浅溝部44の内側に嵌合されるものである。垂壁部53は、湾曲した板状のものであり、蓋体5が閉位置にある状態における垂壁部53は、その表面が外筒部40外周面に対してほぼ段差無く配置される。また、垂壁部53の基端部(キャップ軸O方向の上側の端部)の表面には、蓋体5を開ける際に指等を引っ掛けるための引掛凸部57が形成されている。引掛凸部57は、キャップ径方向外側へ膨出され、キャップ周方向に沿って延在されている。
また、蓋本体部52の先端部の裏面には、蓋体5が閉位置に配置されたときに上記した被係合部48にアンダーカット係合される係合部59が突設されている。この係合部59は、キャップ径方向内側へ突出され、キャップ周方向に沿って延在されている。なお、この係合部59および上記した被係合部48により、蓋体5を閉位置に保持する係止手段が構成されている。
端板部54は、湾曲した板状のものである。端板部54は、図3に示すように蓋体5が閉位置にあるとき、一対の挟持部材30,31のキャップ後面側に配置され、一対の挟持部材30,31間の空間を閉塞する位置に配置される。一方、図5に示すように蓋体5が開位置にあるとき、端板部54は、下側の挟持部材31の下方に配置される。
次に、上記した構成からなる振り出し容器用キャップ1の作用について説明する。
上記した振り出し容器用キャップ1では、蓋体5を回転させて閉位置に配置し、上記した係合部59を被係合部48に係止させることで、蓋体5が、図1〜図3に示す閉位置で保持される。これにより、振り出し口47が蓋体5によって閉塞される。
一方、図3に示す閉位置の蓋体5を開ける際には、蓋体5を回転軸50周りに開位置方向へ回転させ、蓋体5を図4に示す閉位置と開位置との中間位置まで押し上げる。例えば、容器本体2を片手で握り、その握った手の親指等の先端を蓋体5の引掛凸部57に引っ掛け、そのまま開位置方向へ押し上げる。これにより、蓋体5が回転軸50周りに開位置方向へ回転し、これに伴い回転軸50が回転する。このとき、摺接面33に対して斜めに配置された膨出部11は、摺接面33を押圧しつつ摺接面33上を摺動し、摺接面33に対する膨出部11の半径R方向の傾斜角度が徐々に大きくなって直角(90度)に近づいていく。
また、膨出部11により摺接面33が押圧されることで、上側の挟持部材30は、キャップ軸O方向に弾性変形し、下側の挟持部材31から離間する方向(上方)へ揺動する。これにより、嵌合凹部49の内周面(テーパー面)により嵌合凸部56が押し上げられ、蓋体5が開位置方向へ付勢される。
そして、図4に示すように、摺接面33に対する膨出部11の半径R方向の角度が略90度を超えた時点で、弾性変形した上側の挟持部材30の弾性付勢力により、回転軸50が蓋体5を開ける方向へ軸回転し、摺接面33に対する膨出部11の半径R方向の傾斜角度が徐々に小さくなる。これにより、蓋体5が、回転軸50とともに開位置方向へ向けて回転軸50周りに回転し、蓋体5が図5に示す開位置まで開けられる。
また、図5に示すように、蓋体5が開位置に配置されたとき、膨出部11は、摺接面33に対して斜めに配置される。
また、摺接面33に対する膨出部11の半径R方向の角度が略90度を超えたところで、明瞭なクリック感が得られる。
一方、図5に示す開位置の蓋体5を閉める際には、蓋体5を回転軸50周りに閉位置方向へ回転させ、図4に示す開位置と閉位置との中間位置まで蓋体5を押し下げる。例えば、容器本体2を片手で握り、その握った手の人差し指等で蓋本体部52の表面を押圧し、そのまま閉位置方向へ押し下げる。これにより、上述した蓋体5を開ける場合と同様に、膨出部11が摺接面33を押圧しつつ摺接面33上を摺動し、上側の挟持部材30が上方へ揺動する。そして、摺接面33に対する膨出部11の半径R方向の角度が略90度を超えた時点で、上側の挟持部材30の弾性付勢力により、回転軸50が蓋体5を閉じる方向へ軸回転する。これにより、蓋体5が閉位置方向へ向けて回転軸50周りに回転し、蓋体5が閉じられる。
また、上述したように、上側の挟持部材30の弾性付勢力により、蓋体5を閉位置まで閉じる際に、嵌合凸部56を嵌合凹部49内に嵌合させることで、蓋体5の位置決めがなされる。
上記した構成からなる振り出し容器用キャップ1によれば、摺接面33に対する膨出部11の半径R方向の角度が略90度を超える位置(図4に示す位置)まで、指等で蓋体5を押し上げれば、その後は、上側の挟持部材30の弾性付勢力により、蓋体5が開位置(図5に示す位置)まで回転するので、蓋体5を開けきるところまで指等で押し上げる必要がない。したがって、蓋体5を開ける動作を片手で簡単に行うことができ、蓋体5の開閉動作の操作性が向上し、使い易くなる。
また、摺接面33に対する膨出部11の半径R方向の角度が略90度を超えたところで、明瞭なクリック感を得ることができる。これにより、蓋体5が開け易くなる。
また、蓋体5が開位置に配置されたとき、膨出部11が摺接面33に対して斜めに配置されるため、一対の挟持部材30,31によって回転軸50の軸回転が抑えられる。これにより、内容物を振り出す振り出し動作中の蓋体5の揺動を抑えることができ、蓋体5の振り出し動作の操作性が向上し、使い易くなる。
さらに、閉位置の蓋体5を開ける際に、嵌合凹部49の内周面により嵌合凸部56が押し上げられるので、より一層、蓋体5が開け易くなる。
また、開位置の蓋体5を閉める際に、嵌合凸部56を嵌合凹部49内に嵌合させることで、蓋体5の位置決めがなされるので、より一層、蓋体5が閉め易くなる。
以上、本発明に係る振り出し容器用キャップの実施の形態について説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記した実施の形態では、円筒形状の一部が角形や山形状になった回転軸50が用いられているが、本発明の回転軸の形状はこれに限定されるものではない。例えば、断面形状が四角形や菱形等の回転軸であってもよく、或いは、断面形状が楕円形(小判形)の回転軸であってもよく、或いは、断面形状が勾玉形等の他の形状の回転軸であってもよい。
また、上記した実施の形態では、一対の挟持部材30,31により上下から回転軸50を挟持しているが、本発明は、一対の挟持部材により、回転軸をその径方向の外側から挟持するものであればよい。例えば、一対の挟持部材をキャップ前後方向に対向配置させ、この一対の挟持部材により前後方向から回転軸を挟持してもよい。
また、上記した実施の形態では、上側の挟持部材30に摺接面33が形成され、回転軸50の軸回転に伴い上側の挟持部材30が揺動する構成になっているが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、下側の挟持部材に摺接面が形成され、回転軸の軸回転に伴い下側の挟持部材が揺動する構成であってもよい。この場合、蓋体が閉位置にある状態では、膨出部がキャップ後面側に傾倒される。さらに、一対の挟持部材のそれぞれに摺接面が形成され、回転軸の軸回転に伴い一対の挟持部材がそれぞれ揺動する構成であってもよい。この場合、膨出部が対称に設けられた構成の回転軸が用いられ、例えば、断面形状が四角形、菱形、楕円形等の回転軸を用いることができる。
また、摺接面33が形成されない側の挟持部材が揺動する構成であってもよい。
また、上記した実施の形態では、一対の挟持部材30,31がそれぞれ片持ち支持された構成になっているが、本発明は、揺動しない下側の挟持部材31が両端支持されていてもよい。
また、上記した実施の形態では、天板部41に嵌合凹部49が形成されているとともに、蓋体5に嵌合凸部56が突設されているが、本発明は、上記した嵌合凹部49及び嵌合凸部56が無い構成であってもよい。
また、回転軸50としては、筒形状のものに限らず、円柱形状の回転軸であってもよく、さらには、棒状の回転軸本体に外装体が周設され、その外装体に膨出部が形成された構成の回転軸であってもよい。
また、上記した実施の形態では、蓋体5が閉位置及び開位置にある状態においては、回転軸50が、膨出部11の半径R方向が摺接面33に対して斜めになる向きで配置されているが、本発明は、蓋体が閉位置及び開位置にある状態においては、回転軸が、膨出部の半径方向が摺接面に対して平行になる向きで配置されてもよい。
さらに、蓋体の閉位置において、膨出部と摺接面により前記蓋体が閉方向に付勢される構成とすることによって、係合部59と被係合部48からなる係止手段を設けない構成を採用することも可能である。
その他、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
本発明の実施の形態を説明するための振り出し容器用キャップの平面図である。 本発明の実施の形態を説明するための振り出し容器用キャップの側面図である。 本発明の実施の形態を説明するための振り出し容器用キャップの断面図である。 本発明の実施の形態を説明するための振り出し容器用キャップの断面図である。 本発明の実施の形態を説明するための振り出し容器用キャップの断面図である。
符号の説明
1 振り出し容器用キャップ
2 容器本体
4 キャップ本体
5 蓋体
11 膨出部
30 挟持部材
31 挟持部材
33 摺接面
41 天板部
47 振り出し口
49 嵌合凹部
50 回転軸
56 嵌合凸部
O キャップ軸

Claims (2)

  1. 容器本体の口部に取り付けられ、前記容器本体内の内容物を振り出すための振り出し口が設けられた筒形状のキャップ本体と、
    該キャップ本体の天板部に配置され、キャップ軸の垂直面に沿って延在する回転軸周りに回転可能に取り付けられ、前記振り出し口を開閉する蓋体と、
    を備える振り出し容器用キャップであって、
    前記回転軸には、その径方向の外側へ膨出した膨出部が形成され、
    前記天板部には、前記回転軸をその径方向の外側から挟持する一対の挟持部材が設けられ、
    該一対の挟持部材のうちの少なくとも一方には、前記膨出部が摺接する平滑な平面をなす摺接面が形成されており、
    前記蓋体の回転軸周りの回転に伴い前記回転軸が回転し、前記膨出部が前記摺接面をキャップ軸方向に押圧し、前記一対の挟持部材のうちの少なくとも一方の挟持部材が、他方の挟持部材から離間するようにキャップ軸方向に弾性変形して揺動することを特徴とする振り出し容器用キャップ。
  2. 請求項1記載の振り出し容器用キャップにおいて、
    前記天板部には、キャップ軸方向の容器本体側へ向うに従い漸次縮径された嵌合凹部が、揺動可能な前記挟持部材の基端側に隣接する位置に形成され、
    前記蓋体の裏面には、前記嵌合凹部に嵌合される嵌合凸部が突設されていることを特徴とする振り出し容器用キャップ。
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