JP2019146784A - 発音玩具 - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1に記載の玩具は、RFID(radio frequency identifier)を用いており、スキャナに内蔵されたICタグリーダで、メダルに内蔵されているICタグから無線で識別情報を読み取り、この識別情報に応じた音声等をスキャナから出力するようになっている。メダルは、変身用のベルトに装着され、スキャナは、メダルの前方を通過する際にメダルの識別情報を読み取っている。
この発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、複数の姿勢で識別情報を容易に読み取ることができるとともに、意図しない姿勢で識別情報を読み取ってしまうことを抑制できる発音玩具を提供することを目的とする。
このように構成することで、例えば、なりきり遊び等の遊びを行う場合と、他の遊びを行う場合とで、第一エリアと第二エリアとを使い分けることが可能となる。そのため、筐体部の姿勢が、第一エリアと第二エリアとの何れか一方の中にICタグを入れることができない姿勢であっても、第一エリアと第二エリアとの何れか他方の中にICタグを入れることができる。
さらに、蓋部を閉塞位置にした場合には、第一エリアにICタグが入り込まないため、例えば、第二エリアを使用して遊ぶ際に、第一エリアにICタグが入り込んで、この第一エリアに入り込んだICタグからの識別情報が読み取られることを抑制できる。
したがって、複数の姿勢で識別情報を容易に読み取ることができるとともに、意図しない姿勢で識別情報を読み取ってしまうことを抑制できる。
このように構成することで、タグリーダ部によって同じ識別番号を受信した場合であっても、蓋部の開閉状態に応じて動作出力部の動作を異ならせることができる。
このように構成することで、タグリーダ部によって同じ識別番号を受信した場合であっても、蓋部の開閉状態や、モード選択部により選択したモードの情報に応じて動作出力部の動作を異ならせることができる。
このように構成することで、筐体部の厚さ方向の第一側に位置する第一エリアと、第二側に位置する第二エリアとを均等に形成することができるため、ICタグから識別情報を第一エリアと第二エリアとで同等に受信することができる。
このように構成することで、筐体部の厚さ方向と交差する方向において、ヒンジ部側からICタグを筐体部に対して近づけたとしても、ヒンジ部が邪魔になり、識別情報がタグリーダ部に読み取られることを抑制できる。さらに、アンテナ部が平面視における筐体部の中心位置よりもヒンジ部に近い側に配置される分だけ、筐体部内において、ヒンジ部とは反対側に広いスペースを確保できる。そのため、筐体部内において、アンテナ部以外の部品の設置自由度を向上することができる。
このように構成することで、ベース部材の厚さ方向の中央にICタグが配置されるため、チップ部材を厚さ方向の何れの方向から筐体部に対向させても、ICタグとアンテナ部との距離を同等にすることができる。
裏面10bと表面10aとは、互いに反対側を向くように配置されている。側面10cは、裏面10bの周縁と表面10aの周縁とを繋ぐ筒状に形成されている。以下の説明においては、表面10aと裏面10bとの両方に直交する方向を厚さ方向Dwと称する。この厚さ方向Dwは、筒状に形成された側面10cの中心軸a2の延びる方向と言い換えることもできる。この実施形態における筐体部15は、側面10cの中心軸a2を中心とした半径r1よりも、厚さ寸法W1が小さく形成されている。
さらに、アンテナ部31が平面視における筐体部15の中心位置よりもヒンジ部3に近い側に配置される分だけ、筐体部15内において、ヒンジ部3とは反対側に広いスペースを確保できる。そのため、筐体部15内において、アンテナ部31以外の部品の設置自由度を向上することができる。
ICタグ41は、アンテナ及び半導体チップ(何れも図示せず)を備え、タグリーダ部11の送信要求に基づいて識別情報IDを送信する。これらアンテナ及び半導体チップは、シート状に一体化されている。この実施形態におけるICタグ41のアンテナは、タグリーダ部11のアンテナ部31と同様に、ループコイルアンテナである。ICタグ41のアンテナは、主にその厚さ方向に貫通する電磁波によって電力が発生する。ICタグ41の半導体チップは、この電力により駆動する。そして、ICタグ41の半導体チップは、駆動すると、予め記憶されている識別情報IDを、アンテナを介して送信する。
図7は、この発明の実施形態における遊戯方法のフローチャートである。図8は、この発明の実施形態におけるなりきり遊びで識別情報を読み取る際の発音玩具の姿勢を示す図である。図9は、この発明の実施形態における蓋部が閉塞位置の場合の発音玩具とチップ部材との位置関係を示す図である。図10は、この発明の実施形態における蓋部が開放位置の場合の発音玩具とチップ部材との位置関係を示す図である。
なお、この実施形態の発音玩具100を用いた遊戯方法の説明においては、蓋部2の開閉や押しボタン部18の操作時に発せられる操作音等の出力についての説明を省略する。また、この実施形態における発音玩具100は、「コンパクト」を模しているため、蓋部2を閉塞位置から開放位置に変位させる際に、筐体部15の表面10aが上方を向き、裏面10bが下方を向く姿勢となる。
制御部14は、モード選択部16の選択結果がAモードかBモードかを判定する(ステップS02)。このAモードかBモードかの判定の結果、Aモードであると判定された場合、制御部14は、蓋部2が閉塞位置にあるか否かを判定する(ステップS03)。
蓋部2が閉塞位置にあるか否かの判定の結果、蓋部2が閉塞位置にあると判定された場合(ステップS03で「Yes」)、制御部14は、押しボタン部18が操作されたか否かを判定する(ステップS04)。
ここで、蓋部2は閉塞位置にあるため、押しボタン部18が操作されたか否かの判定は、押圧部材21が操作されたか否かの判定と言い換えることができる。
その一方で、蓋部2が閉塞位置にあるため、仮に、チップ部材200を発音玩具100の表面10a側(第一側Dw1)の蓋部2にかざしたとしても、ICタグ41が第一エリアA1内に入らない。そのため、識別情報IDがタグリーダ部11によって読み取られない。
制御部14は、蓋位置検出部17から入力される蓋部2の開閉位置の情報により、蓋部2が開放位置に変位したと判定する(ステップS06でYes)。なお、制御部14は、例えば、ステップS05の後に、ユーザに対して、発音玩具100の蓋部2を開放位置まで変位させることを促す音声等を動作出力部12から出力させるようにしてもよい。
この「なりきり遊び」における一連の動作が終了すると、上述したステップS02に戻る。
一方で、上述したステップS03の判定において蓋部2が開放位置にあると判定された場合(ステップS03で「No」)、制御部14は、押しボタン部18が操作されたか否かを判定する(ステップS08)。この押しボタン部18が操作されたか否かを判定により、押しボタン部18が操作されていないと判定された場合(ステップS08で「No」)、制御部14は、識別情報IDが読み取られたか否かを判定する(ステップS09)。言い換えれば、制御部14は、この識別情報IDが読み取られたか否かの判定によって、蓋部2が開放位置に変位された後に、押しボタン部18が操作されていない状態で、チップ部材200を発音玩具100にかざしたか否かを判定している。ここで、図10に示すように、ユーザは、チップ部材200を発音玩具100の表面10aにかざして識別情報IDの読み取りを行う。なお、裏面10b側の第二エリアA2からも識別情報IDの読み取りは可能であるが、通常、裏面10bが下方を向くため、裏面10b側の第二エリアAA2から識別情報IDを読み取ることはできない。
「図鑑遊び」の動作が終わると、上述したステップS02に戻る。
「その他の遊び」の動作が終わると、上述したステップS02に戻る。
上述したステップS02の判定においてAモードではないと判定された場合、すなわちBモードであると判定された場合、制御部14は、蓋部2が開放位置にあるか否かを判定する(ステップS12)。この蓋部2が開放位置にあるか否かの判定の結果、開放位置にあると判定された場合(ステップS12で「Yes」)、制御部14は、複数のゲームの種類の中から、押しボタン部18によって一つのゲームを選択可能にする(ステップS13)。
その結果、発音玩具100は、チップ部材200の識別情報IDを複数の姿勢で容易に読み取ることができるとともに、意図しない姿勢で識別情報IDを読み取ってしまうことを抑制できる。
また、上述した実施形態においては、パッシブ型のRFIDを用いる場合を一例に説明した。しかし、RFIDは、パッシブ型に限られない。例えば、セミパッシブ型のRFID等を用いてもよい。
2 蓋部
2a 開口縁
2b 外面
2c 内面
3 ヒンジ部
10a 表面
10b 裏面
10c 側面
11 タグリーダ部
12 動作出力部
13 記憶部
14 制御部
15 筐体部
16 モード選択部
17 蓋位置検出部
18 押しボタン部
21 押圧部材
21a 一端
21b 他端
31 アンテナ部
32 ヒンジピン
33 第一膨出部
34 第二膨出部
35 係止部
41 ICタグ
42 ベース部材
43 ベース本体部
43a 載置面
44 ジュエル部
44a 底面
47 取付部
100 発音玩具
200 チップ部材
Claims (6)
- ICタグと無線通信を行って前記ICタグの識別情報を取得可能なタグリーダ部と、
少なくとも音声を出力可能な動作出力部と、
前記動作出力部を動作させる動作データと前記識別情報とを予め対応付けて記憶する記憶部と、
前記タグリーダ部で取得した前記識別情報に基づいて前記動作データを前記記憶部から読み出し、この読み出した動作データに基づいて前記動作出力部の動作を制御する制御部と、
前記タグリーダ部の第一側の外部に前記ICタグとの無線通信が可能な第一エリアが形成されるとともに、前記第一側とは反対の前記タグリーダ部の第二側の外部に前記ICタグとの無線通信が可能な第二エリアが形成されるように内部に前記タグリーダ部を収容する筐体部と、
前記第一エリア内に前記ICタグが入ることを許容する開放位置と、前記第一エリアを覆うように配置されて第一エリア内に前記ICタグが入ることを規制する閉塞位置との間で開閉可能な蓋部と、
を備える発音玩具。 - 前記蓋部の開閉位置を検出する蓋位置検出部を備え、
前記記憶部は、
前記識別情報と前記蓋部の開閉位置の情報との組合せに前記動作データを予め対応付けて記憶し、
前記制御部は、
前記タグリーダ部で受信した識別情報と、前記蓋部の開閉位置の情報とに基づいて、前記記憶部から前記動作データを読み出して前記動作出力部の動作を制御する請求項1に記載の発音玩具。 - 遊びモードを選択可能なモード選択部を備え、
前記記憶部は、
前記モード選択部により選択されている遊びモードの情報と、前記識別情報と、前記蓋部の開閉位置の情報との組合せに前記動作データを予め対応付けて記憶し、
前記制御部は、
前記モード選択部により選択されている遊びモードの情報と、前記タグリーダ部で受信した識別情報と、前記蓋部の開閉位置の情報と、に基づいて、前記記憶部から前記動作データを読み出して前記動作出力部の動作を制御する請求項2に記載の発音玩具。 - 前記タグリーダ部は、
前記筐体部の厚さ方向の中央に前記識別情報を受信するアンテナ部を備える請求項1から3の何れか一項に記載の発音玩具。 - 前記筐体部に対して前記蓋部を揺動可能に支持するヒンジ部を備え、
前記アンテナ部は、平面視における前記筐体部の中心位置よりも前記ヒンジ部に近い位置に配置されている請求項4に記載の発音玩具。 - 請求項1から5の何れか一項に記載の発音玩具の前記タグリーダ部と無線通信可能なICタグと、
前記ICタグが厚さ方向の中央に配置されたベース部材と、
を備えるチップ部材。
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