JP2019146353A - インバータ用ゲート駆動回路及び車載用電子制御装置 - Google Patents

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Shota Sekiguchi
将太 関口
恭士 中村
Takashi Nakamura
恭士 中村
寛里 井原
Hirori Ihara
寛里 井原
真太郎 樹神
Shintaro Kigami
真太郎 樹神
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Abstract

【課題】配線パターン等の影響によるミラークランプ回路の誤動作を抑制し、ひいては、インバータを安定して動作させる。【解決手段】実施形態のインバータ用ゲート駆動回路は、インバータを構成しているゲート端子を有するスイッチングトランジスタの駆動を行うインバータ用ゲート駆動回路であって、インバータに設けられゲート端子に接続された駆動信号入力端子に電気的に接続可能な第1端子と、インバータに設けられゲート端子に接続された検出用端子に電気的に接続可能な第2端子と、実効的に電流が流れ込まない高入力インピーダンスの入力端子を介して第2端子に接続され、第1端子を介してゲート端子の電位を“H”レベルから“L”レベルに遷移させる駆動信号が出力されている場合、かつ、第2端子の電圧が所定のクランプ基準電圧以下となった場合に、前記ゲート端子の電位レベルを“L”レベルにクランプするミラークランプ回路と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、インバータ用ゲート駆動回路及び車載用電子制御装置に関する。
従来、電力変換装置であるインバータ用パワーモジュールを構成しているIGBT等のパワートランジスタを駆動するインバータ用ゲート駆動回路においては、パワートランジスタがターンオフ(“H”→“L”)する時に、ドレイン−ゲート間の寄生容量により寄生ターンオン(セルフターンオン)が生じる虞があった。
このため、パワートランジスタのゲート電圧を監視し、パワートランジスタの誤動作を防止するためのミラークランプ回路を設け、パワートランジスタのゲートとソースを短絡させ、ゲート電圧の持ち上がりを抑制し寄生ターンオン(セルフターンオン)を防止する構成を採っていた。
特開2016−174033号公報
しかしながら、パワートランジスタのゲートを駆動するゲート駆動回路とパワートランジスタのゲートとの間の配線インピーダンス及び寄生インダクタンスにより一時的に大きな電圧降下が発生し、ミラークランプ回路の動作基準電圧を下回る電圧となり、ミラークランプ回路の誤動作が発生することとなる。
このようにミラークランプ回路が誤動作した場合には、パワートランジスタのゲート電圧が急峻に立ち下がるため、インバータの出力電流が急激に変化し、発生するサージ電圧が大きくなる虞がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、配線パターン等の影響によるミラークランプ回路の誤動作を抑制し、ひいては、インバータを安定して動作させることが可能なインバータ用ゲート駆動回路及び車載用電子制御装置を提供することを目的としている。
実施形態のインバータ用ゲート駆動回路は、インバータを構成しているゲート端子を有するスイッチングトランジスタの駆動を行うインバータ用ゲート駆動回路であって、インバータに設けられゲート端子に接続された駆動信号入力端子に電気的に接続可能な第1端子と、インバータに設けられゲート端子に接続された検出用端子に電気的に接続可能な第2端子と、実効的に電流が流れ込まない高入力インピーダンスの入力端子を介して第2端子に接続され、第1端子を介してゲート端子の電位を“H”レベルから“L”レベルに遷移させる駆動信号が出力されており、かつ、第2端子の電圧が所定のクランプ基準電圧以下となった場合に、前記ゲート端子の電位レベルを“L”レベルにクランプするミラークランプ回路と、を備える。
実施形態の車載用電子制御装置は、それぞれゲート端子を有するスイッチングトランジスタを複数備え、複数のスイッチングトランジスタによりレグを構成したインバータを制御するための車載用電子制御装置であって、それぞれのスイッチングトランジスタに対応する複数のインバータ用ゲート駆動回路と、複数のインバータ用ゲート駆動回路を制御するインバータ制御装置と、を備え、インバータ用ゲート駆動回路は、インバータに設けられゲート端子に接続された駆動信号入力端子に電気的に接続可能な第1端子と、インバータに設けられゲート端子に接続された電圧検出用端子に電気的に接続可能な第2端子と、第2端子に高入力インピーダンスの入力端子を介して接続され、第1端子を介してゲート端子の電位を“H”レベルから“L”レベルに遷移させる駆動信号が出力されており、かつ、第2端子の電圧が所定のクランプ基準電圧以下となった場合に、ゲート端子の電位レベルを“L”レベルにクランプするミラークランプ回路と、を備える。
上記構成によれば、配線パターン等の影響によるゲート端子の電圧検出誤差に起因するミラークランプ回路の誤動作を抑制し、ひいては、インバータを安定して動作させることができる。
図1は、モータ駆動システムの概要構成ブロック図である。 図2は、ゲート駆動回路の概要構成ブロック図である。 図3は、従来技術の説明図である。 図4は、コンパレータに印加されるミラークランプ電圧の説明図である。
次に図面を参照して、インバータ用ゲート駆動回路及び車載用電子制御装置の実施形態を詳細に説明する。
本実施形態は、車両用電子制御装置として、インバータ駆動ユニット(インバータ駆動用ECU(Electronic Control Unit))に適用した例について説明するが、他の車載用電子制御装置に適用しても良い。
以下においては、車両に搭載される三相交流モータ(回転電機)を駆動制御するためのインバータに用いられるパワートランジスタのサージ電圧を抑制する実施形態を例として説明する。
図1は、モータ駆動システムの概要構成ブロック図である。
モータ駆動システム10は、例えば、ハイブリッド自動車や電気自動車等の車両の駆動源となる三相交流モータMを駆動するためのシステムであり、大別すると、バッテリ11と、平滑コンデンサ12と、インバータ13と、インバータ駆動ユニット14と、電流センサユニット15と、回転センサ16と、を備えている。
上記構成において、バッテリ11は、電圧200〜400[V]の高圧バッテリであり、例えば、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池等の二次電池(充電池)や、電気二重層キャパシタ等が用いられる。
平滑コンデンサ12は、高電位側電源ラインLHと低電位側電源ラインLLとの間の電圧を平滑化し、モータMの消費電力の変動(回転数の変動)に応じて変動する直流電圧を安定化させるものである。
インバータ13は、U相上アームを構成しコレクタ端子が高電位側電源ラインLHに接続されたパワートランジスタ13UHと、U相下アームを構成しコレクタ端子がパワートランジスタ13UHのエミッタ端子に接続され、エミッタ端子が低電位側電源ラインLLに接続されたパワートランジスタ13ULとを備えている。
また、インバータ13は、V相上アームを構成しコレクタ端子が高電位側電源ラインLHに接続されたパワートランジスタ13VHと、V相下アームを構成しコレクタ端子がパワートランジスタ13VHのエミッタ端子に接続され、エミッタ端子が低電位側電源ラインLLに接続されたパワートランジスタ13VLとを備えている。
さらにインバータ13は、直流−交流(本実施形態では三相交流)変換を行う電力変換装置であり、W相上アームを構成しコレクタ端子が高電位側電源ラインLHに接続されたパワートランジスタ13WHと、W相下アームを構成しコレクタ端子がパワートランジスタ13WHのエミッタ端子に接続され、エミッタ端子が低電位側電源ラインLLに接続されたパワートランジスタ13WLとを備えている。
この場合において、パワートランジスタ13UH、13UL、13VH、13VL、13WH、13WLとしては、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、パワーMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)、SiC−MOSFET(Silicon Carbide - Metal Oxide Semiconductor FET)、SiC−SIT(SiC - Static Induction Transistor)等が適用可能である(図1の例では、IGBT)。
インバータ駆動ユニット14は、複数のゲート駆動回路21UH、21UL、21VH、21VL、21WH、21WLを備えたゲート駆動ユニット21と、車両ECU30の制御下でゲート駆動ユニット21を制御して実行的にインバータ13を制御するインバータ制御装置22と、を備えている。
ゲート駆動回路21UH、21UL、21VH、21VL、21WH、21WLの構成については、後に詳述する。
電流センサユニット15は、U相の電流を検出するU相電流センサ15Uと、V相の電流を検出するV相電流センサ15Vと、W相の電流を検出するW相電流センサ15Wと、を備えている。なお、本実施形態では、三つの電流センサを用いているがいずれか二つの相にそれぞれ電流センサを設け、それらの差分により他の電流センサを設けていない相の電流を検出するように構成することも可能である。
回転センサ16は、三相交流モータMのステータとロータとのリアクタンス変化を検出して回転数(回転角)を検出するレゾルバ等が用いられる。
次にゲート駆動回路21UH、21UL、21VH、21VL、21WH、21WLについて説明する。この場合において、ゲート駆動回路21UH、21UL、21VH、21VL、21WH、21WLは同様の構成となっているので、ゲート駆動回路21ULを例として説明する。
図2は、ゲート駆動回路の概要構成ブロック図である。
ゲート駆動回路21ULは、大別すると、スイッチング部40と、スイッチングコントロール部50と、備えている。
スイッチング部40は、ゲート駆動用電源(高電位側)に一端が接続された第1電流制限抵抗41と、スイッチングコントロール部50の出力端子OUTから出力されたスイッチング制御信号SCがベース端子に入力され、高電位側電流制限抵抗41の他端にコレクタ端子が接続されて上アームを構成している第1スイッチングトランジスタ42と、スイッチングコントロール部51の出力端子OUTから出力されたスイッチング制御信号SCがベース端子に入力され、第1スイッチングトランジスタ42のエミッタ端子にコレクタ端子が接続されて下アームを構成している第2スイッチングトランジスタ43と、第2スイッチングトランジスタ43のエミッタ端子に一端が接続され、他端がグランド(低電位側)に接続された第2電流制限抵抗44と、を備えている。
スイッチングコントロール部50は、集積回路(IC)として構成されており、大別するとコンパレータ51と、ロジック回路52と、スイッチングトランジスタ53と、を備えている。
コンパレータ51は、非反転入力端子に、インバータ13を構成しているパワートランジスタ13ULのゲート電圧(信号)がクランプ電圧入力端子CLAMP、ゲート電圧検出用端子T12、T22を介して印加され、反転入力端子にクランプ基準電圧Vrefが印加されている。
ロジック回路52は、非反転入力端子に印加されたゲート電圧がクランプ基準電圧Vrefを下回った場合に、スイッチングトランジスタ53をオン状態(閉状態)として、パワートランジスタ13ULのゲート端子をグランドに短絡する(クランプする:当該パワートランジスタのゲート端子の電位レベルを低電位側電位レベルに固定する)ように制御を行う。
上記構成において、コンパレータ51、ロジック回路52及びスイッチングトランジスタ53は、共働して、ミラークランプ動作を行うミラークランプ回路として機能する。
次に実施形態の動作を説明する。
まず、実施形態の動作説明に先立ち、従来技術の問題点について説明する。
図3は、従来技術の説明図である。
図3において、図2と同様の部分には、同一の符号を付すものとする。
図3に示すように、ゲート駆動ユニット21にインバータ13を電気的に接続した場合、ゲート駆動ユニット21のゲート駆動出力端子T11と、第1スイッチングトランジスタ42のエミッタ端子−第2スイッチングトランジスタ43のコレクタ端子の接続点と、の間には、配線パターンあるいは配線部材により寄生インダクタンスPL1(=第1寄生インダクタンス)が存在する。
同様に、ゲート駆動ユニット21のゲート駆動出力端子T11とインバータ13のゲート駆動入力端子T21との間には、配線部材により寄生インダクタンスPL2が存在する。
さらに、インバータ13のゲート駆動入力端子T21とパワートランジスタ13ULのゲート端子との間には、配線パターンあるいは配線部材により寄生インダクタンスPL3が存在する。
したがって、コンパレータ51の非反転入力端子を、図3に示すように、第1スイッチングトランジスタ42のエミッタ端子−第2スイッチングトランジスタ43のコレクタ端子の接続点に接続した場合、スイッチングコントロール部50が第1スイッチングトランジスタ42をオフ状態(開状態)とし、さらに第2スイッチングトランジスタ43をオン状態(閉状態)とした場合には、パワートランジスタ13ULが接続された高電位側電源から、高電位側寄生容量CP−U→寄生インダクタンスPL3→寄生インダクタンスPL2→寄生インダクタPL1→第2スイッチングトランジスタ43のエミッタ端子→第2スイッチングトランジスタ43のコレクタ端子→第2電流制限抵抗44を介してグランドに電流が流れ込むこととなる。
この結果、寄生インダクタPL1〜PL3に起因する電圧降下により、コンパレータ51の非反転入力端子に印加される電圧は、パワートランジスタ13ULのゲート電圧よりも降下した電圧となる。
図4は、コンパレータに印加されるミラークランプ電圧の説明図である。
図4(b)に示すように、図3の接続状態では、寄生インダクタPL1〜PL3に起因する電圧降下により、コンパレータ51の非反転入力端子に印加される電圧は、時刻t1において、コンパレータ51のクランプ基準電圧Vrefを下回り、コンパレータ51の出力信号は、“H”レベルから“L”レベルに遷移することとなる。
これにより、その後すぐにコンパレータ51の非反転入力端子に印加される電圧が再びコンパレータ51のクランプ基準電圧Vrefを上回ることとなるにもかかわらず、ロジック回路52は、スイッチングトランジスタ53をオン状態(閉状態)として、パワートランジスタ13ULのゲート端子をグランドに短絡するように制御を行うこととなる。
したがって、パワートランジスタ13ULのゲート端子の電圧が急峻に立ち下がることとなるため、インバータ13の出力側の単位時間当たりの電流変化が大きくなり、パワートランジスタ13ULのサージ電圧が大きくなる可能性があった。
ここで、再び図2に戻って実施形態の動作を説明する。
本実施形態においては、コンパレータ51は、非反転入力端子に、インバータ13を構成しているパワートランジスタ13ULのゲート電圧(信号)がクランプ電圧入力端子CLAMP、ゲート電圧検出用端子T12、T22を介して印加され、反転入力端子にクランプ基準電圧Vrefが印加されている。
この場合において、パワートランジスタ13ULのゲート端子からゲート電圧検出用端子T12、T22を介してコンパレータ51の非反転入力端子に到る経路は、コンパレータ51を構成しているオペアンプの高入力インピーダンスに起因して電流が流れることはない。
したがって、図4(a)に示すように、スイッチングコントロール部50が第1スイッチングトランジスタ42をオフ状態(開状態)とし、さらに第2スイッチングトランジスタ43をオン状態(閉状態)とした場合(すなわち、スイッチングコントロール部50がゲート端子の電位を“H”レベル[高電位側レベル]から“L”レベル[低電位側電位レベル]に遷移させる駆動信号を出力した場合)であっても、コンパレータ51の非反転入力端子に印加される電圧は、パワートランジスタ13ULのゲート端子の電圧波形とほぼ同様となる。
したがって、ロジック回路52がスイッチングトランジスタ53をオン状態(閉状態)として、パワートランジスタ13ULのゲート端子をグランドに短絡する(クランプする:当該パワートランジスタのゲート端子の電位レベルを低電位側電位レベルに固定する)ように制御を行うのは、実際にミラークランプ回路を動作させるべき時刻t2のみとなり、パワートランジスタ13ULのゲート端子の電圧が急峻に立ち下がることはない。
すなわち、インバータ13の出力側の単位時間当たりの電流変化も小さくなり、パワートランジスタ13ULのサージ電圧が小さくなって確実に所定のミラークランプ動作を行わせることができ、ミラークランプ回路としての高い信頼性を維持することが可能となる。
また、不要な電流を流すこともなく、消費電力を抑制し、長期にわたって信頼性を維持することが可能となる。
以上の説明のように、本実施形態によれば、寄生インピーダンスあるいは寄生インダクタンスの影響を受けることなく、インバータのアーム(レグ)を構成しているパワー他トランジスタのゲート電圧を検出して、正しいミラークランプ動作を行わせることが可能となる。
以上の説明においては、パワートランジスタ13ULを例として説明したが、パワートランジスタ13UHにおいては、図2及び図3に括弧書きで示すように、上記説明における高電位側電源ラインである中間電源ラインLUを高電位側電源ラインLHに読み替え、低電位側電源ラインLL(グランド)を低電位側電源ラインとして機能する中間電源ラインLUに読み替えることにより適用が可能である。
同様にパワートランジスタ13VLにおいては、上記説明における高電位側電源ラインである中間電源ラインLUを低電位側電源ラインとして機能する中間電源ラインLVに読み替えることにより適用が可能である。
また、パワートランジスタ13VHにおいては、上記説明における高電位側電源ラインである中間電源ラインLUを高電位側電源ラインLHに読み替え、低電位側電源ラインLL(グランド)を低電位側電源ラインとして機能する中間電源ラインLVに読み替えることにより適用が可能である。
また、パワートランジスタ13WLにおいては、上記説明における高電位側電源ラインである中間電源ラインLUを低電位側電源ラインとして機能する中間電源ラインLWに読み替えることにより適用が可能である。
また、パワートランジスタ13WHにおいては、上記説明における高電位側電源ラインである中間電源ラインLUを高電位側電源ラインLHに読み替え、低電位側電源ラインLL(グランド)を低電位側電源ラインとして機能する中間電源ラインLWに読み替えることにより適用が可能である。
以上においては、車両に搭載される三相交流モータ(回転電機)を駆動制御するためのインバータに用いられるパワートランジスタのサージ電圧を抑制する実施形態について説明したが、これに限らず、他の用途に適用されるインバータ用ゲート駆動回路に適用することが可能である。
この場合において、インバータとしては、マルチレベルインバータについても各アームを構成しているパワートランジスタのそれぞれについて同様に適用が可能である。
以上の説明においては、第1スイッチングトランジスタ42及び第2スイッチングトランジスタとして、バイポーラトランジスタを用いていたが、第1スイッチングトランジスタ42及び第2スイッチングトランジスタとしてパワーMOSトランジスタを用いることも可能である。
本発明の実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
また、本実施形態のインバータ用ゲート駆動回路は、少なくとも以下の構成を備える。
本実施形態のインバータ用ゲート駆動回路は、インバータを構成しているゲート端子を有するスイッチングトランジスタ(13UH、13UL、13VH、13VL、13WH、13WL)の駆動を行うインバータ用ゲート駆動回路(21UH、21UL、21VH、21VL、21WH、21WL)であって、ゲート端子に電気的に接続可能な第1端子(T11)と、ゲート端子に電気的に接続可能な第2端子(T12)と、入力端子を介して前記第2端子(T12)に接続され、第1端子(T11)を介して前記ゲート端子の電位を“H”レベルから“L”レベルに遷移させる駆動信号が出力されている場合、かつ、第2端子(T12)の電圧が所定のクランプ基準電圧(Vref)以下となった場合に、ゲート端子の電位レベルを“L”レベルにクランプするミラークランプ回路(51,52,53)と、を備える。
この構成によれば、配線パターン等の影響によるミラークランプ回路の誤動作を抑制し、ひいては、インバータを安定して動作させることができる。
また、ミラークランプ回路(51,52,53)は、(高入力インピーダンスの)入力端子としての非反転入力端子と、前記クランプ基準電圧が印加された反転入力端子と、を有し、前記第2端子の電圧と前記クランプ基準電圧とを比較し、比較結果信号を出力するコンパレータ(51)と、非反転入力端子と低電位側電源ライン(LL、LU、LV、LW)との間に接続された短絡用スイッチ(53)と、比較結果信号に基づいて前記短絡用スイッチ(53)を閉状態として前記ゲート端子の電位レベルを“L”レベルにクランプするように制御するロジック回路(52)と、を備えるのが好ましい。
この構成によれば、サージ電圧が大きくなっても、実効的には、サージ電圧が小さい場合と同様に処理が行え、配線パターン等の影響によるミラークランプ回路の誤動作を抑制し、ひいては、インバータを安定して動作させることができる。
それぞれゲート端子を有するスイッチングトランジスタ(13UH、13UL、13VH、13VL、13WH、13WL)を複数備え、複数の前記スイッチングトランジスタ(13UH、13UL、13VH、13VL、13WH、13WL)によりレグを構成したインバータ(13)を制御するための車載用電子制御装置(14)であって、それぞれの前記スイッチングトランジスタ(13UH、13UL、13VH、13VL、13WH、13WL)に対応する複数のインバータ用ゲート駆動回路(21UH、21UL、21VH、21VL、21WH、21WL)と、複数のインバータ用ゲート駆動回路(21UH、21UL、21VH、21VL、21WH、21WL)を制御するインバータ制御装置(22)と、を備え、インバータ用ゲート駆動回路(21UH、21UL、21VH、21VL、21WH、21WL)は、前記インバータ(13)に設けられゲート端子に接続された駆動信号入力端子(T21)に電気的に接続可能な第1端子(T11)と、インバータ(13)に設けられゲート端子に接続された電圧検出用端子(T22)に電気的に接続可能な第2端子(T12)と、第2端子(T12)に高入力インピーダンスの入力端子を介して接続され、第1端子(T11)を介してゲート端子の電位を“H”レベルから“L”レベルに遷移させる駆動信号が出力されている場合、かつ、第2端子(T12)の電圧が所定のクランプ基準電圧(Vref)以下となった場合に、ゲート端子の電位レベルを“L”レベルにクランプするミラークランプ回路(51,52,53)と、を備える。
この構成によれば、車載用電子制御装置は、配線パターン等の影響によるミラークランプ回路の誤動作を抑制し、ひいては、インバータを安定して動作させることができる。
21UH、21UL、21VH、21VL、21WH、21WL…ゲート駆動回路、40…スイッチング部、50…スイッチングコントロール部、51…コンパレータ、52…ロジック回路、53…スイッチングトランジスタ、T11…(第1端子)、T12…(第2端子)。

Claims (3)

  1. インバータを構成しているゲート端子を有するスイッチングトランジスタの駆動を行うインバータ用ゲート駆動回路であって、
    前記ゲート端子に電気的に接続可能な第1端子と、
    前記ゲート端子に電気的に接続可能な第2端子と、
    入力端子を介して前記第2端子に接続され、前記第1端子を介して前記ゲート端子の電位を“H”レベルから“L”レベルに遷移させる駆動信号が出力されている場合、かつ、前記第2端子の電圧が所定のクランプ基準電圧以下となった場合に、前記ゲート端子の電位レベルを“L”レベルにクランプするミラークランプ回路と、
    を備えたインバータ用ゲート駆動回路。
  2. 前記ミラークランプ回路は、前記高入力インピーダンスの入力端子としての非反転入力端子と、前記クランプ基準電圧が印加された反転入力端子と、を有し、前記第2端子の電圧と前記クランプ基準電圧とを比較し、比較結果信号を出力するコンパレータと、
    前記非反転入力端子と低電位側電源ラインとの間に接続された短絡用スイッチと、
    前記比較結果信号に基づいて前記短絡用スイッチを閉状態として前記ゲート端子の電位レベルを“L”レベルにクランプするように制御するロジック回路と、
    を備えた請求項1記載のインバータ用ゲート駆動回路。
  3. それぞれゲート端子を有するスイッチングトランジスタを複数備え、複数の前記スイッチングトランジスタによりレグを構成したインバータを制御するための車載用電子制御装置であって、
    それぞれの前記スイッチングトランジスタに対応する複数のインバータ用ゲート駆動回路と、
    複数のインバータ用ゲート駆動回路を制御するインバータ制御装置と、を備え、
    前記インバータ用ゲート駆動回路は、前記インバータに設けられ前記ゲート端子に接続された駆動信号入力端子に電気的に接続可能な第1端子と、
    前記インバータに設けられ前記ゲート端子に接続された電圧検出用端子に電気的に接続可能な第2端子と、
    前記第2端子に高入力インピーダンスの入力端子を介して接続され、前記第1端子を介して前記ゲート端子の電位を“H”レベルから“L”レベルに遷移させる駆動信号が出力されている場合、かつ、前記第2端子の電圧が所定のクランプ基準電圧以下となった場合に、前記ゲート端子の電位レベルを“L”レベルにクランプするミラークランプ回路と、
    を備える車載用電子制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023037635A1 (ja) * 2021-09-13 2023-03-16 オムロン株式会社 スイッチング回路および電力変換器

Cited By (1)

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WO2023037635A1 (ja) * 2021-09-13 2023-03-16 オムロン株式会社 スイッチング回路および電力変換器

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