JP2019146113A - 位相調整装置及び無線装置 - Google Patents
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Abstract
Description
まずは、本発明の実施形態の詳細な説明に先立ち、本発明者が本発明の実施形態をなすに至った背景について説明する。
<無線通信システム1の概略構成>
まずは、図1を参照して、本発明の実施形態に係る無線通信システム(無線装置)1の概略構成を説明する。図1は、本発明の実施形態に係る無線通信システム1の構成を説明するための構成図である。
基地局アンテナ10は、電磁波(信号)を空間に送信(放射)したり、空間中を伝播する電磁波を受信したりする装置である。本実施形態においては、複数の基地局アンテナ10は、互いに数10センチメートル以上離隔して設置され、所望の範囲の通信エリア(詳細には、所定の複数の走行車線(図示省略)をカバーする通信エリア)を構築することができる。
調整基準装置20は、各基地局アンテナ10の入出力端(図示省略)に接続されるようにして設けられ、較正動作時には、後述する較正用の基準信号を反射することができる。すなわち、調整基準装置20は、各基地局アンテナ10と後述する送受信装置50とをそれぞれ接続する複数の高周波同軸ケーブル30の通過位相量を調整する位相調整装置の一部して機能することができる。なお、図1においては、本実施形態に係る無線通信システム1には、3個の調整基準装置20a、20b、20cが設けられているものして描かれているが、本実施形態においてはこれに限定されるものではなく、当該無線通信システム1には、上述の基地局アンテナ10の個数に応じて複数の調整基準装置20が設けられてもよい。また、当該調整基準装置20の詳細構成については後述する。
高周波同軸ケーブル30は、複数の基地局アンテナ10と送受信装置50とを接続し、基地局アンテナ10と送受信装置50との間(詳細には、調整基準装置20と制御装置40との間)で5.8GHz帯の周波数を持つ無線信号を少ない損失で搬送することができる。例えば、各調整基準装置20と制御装置40との間を接続する複数の高周波同軸ケーブル30は、数メートルから数10メートルの長さを持っており、設置環境に応じて、互いに同一の長さを持っているとは限らない。なお、図1においては、本実施形態に係る無線通信システム1には、3個の高周波同軸ケーブル30a、30b、30cが設けられているものして描かれているが、本実施形態においてはこれに限定されるものではなく、当該無線通信システム1には、上述の基地局アンテナ10の個数に応じて複数の高周波同軸ケーブル30が設けられてもよい。
制御装置40は、上述した調整基準装置20(詳細には、高周波同軸ケーブル30)と送受信装置50との間に設けられる。制御装置40は、運用動作時には、送受信装置50において送受信する無線信号を分配及び合成することができる。また、制御装置40は、較正動作時には、較正用の基準信号を発生させるとともに、調整基準装置20で反射した基準信号(反射信号)を検出する。そして、制御装置40は、これらの基準信号と反射信号との位相差である通過位相量を検出し、検出した通過位相量に基づいて、較正動作を行うことができる。さらに、制御装置40は、較正動作と運用時動作とを行うために搬送する信号を切り替えることができる。すなわち、制御装置40は、各基地局アンテナ10と後述する送受信装置50とをそれぞれ接続する複数の高周波同軸ケーブル30の通過位相量を調整する位相調整装置の一部して機能することができる。なお、制御装置40の詳細構成については後述する。
送受信装置50は、運用動作時には、基地局アンテナ10から供給された無線信号を処置することができ、基地局アンテナ10から放射される無線信号を送信することができる。具体的には、例えば、送受信装置50は、基地局アンテナ10から供給された無線信号を処理して、上記無線信号を送信したETC車載器(図示省略)を搭載した車両(図示省略)を識別するための車両識別情報(LID)を取得することができる。
以上、本発明の実施形態に係る無線通信システム1の概略構成を説明した。次に、本実施形態に係る調整基準装置20の詳細構成を、図1を参照して説明する。図1に示すように、本実施形態に係る調整基準装置20は、基地局アンテナ10と接続される接続部200と、較正用の基準信号を反射する反射端202と、高周波同軸ケーブル30の一方の端部(図示省略)に接続される接続部206と、上記接続部206との接続を反射端202と基地局アンテナ10との間で切り替えるスイッチ(第1のスイッチ)(Switch;SW)204とを主に有する。以下に、本実施形態に係る調整基準装置20に含まれる各ブロックの詳細を説明する。
接続部200は、上述した基地局アンテナ10の入出力端(図示省略)に接続され、基地局アンテナ10からの無線信号を後述するスイッチ204に出力し、スイッチ204からの無線信号を基地局アンテナ10へ出力する。
反射端202は、スイッチ204からの較正用の基準信号をスイッチ204へ反射することができる。本実施形態においては、反射端202は、オープン状態又はショート状態の回路等であってもよく、各調整基準装置20の反射端202が同一の高周波特性(基準信号に対するインピーダンス等)を持ち、上記基準信号を反射することができれば、特に限定されるものではない。例えば、誘電体層からなる基板の上に、精度よく金属層からなる配線パターンを形成することにより、同一の高周波特性を持つ本実施形態に係る反射端202を取得することができる。
スイッチ204は、本実施形態に係る無線通信システム1の運用動作時と較正動作時との間で、後述する接続部206との接続を反射端202と基地局アンテナ10との間で切り替えることができる。詳細には、スイッチ204は、運用動作時には、基地局アンテナ10(詳細には、接続部200)と、高周波同軸ケーブル30(詳細には、接続部206)とを接続し、較正動作時には、反射端202と、高周波同軸ケーブル30(詳細には、接続部206)とを接続するように切り替えることができる。なお、スイッチ204は、制御装置40と制御信号線60と接続され、制御装置40からの制御に従って、切り替えることができる。
接続部200は、上述した高周波同軸ケーブル30の一方の端部(図示省略)に接続され、高周波同軸ケーブル30からの信号をスイッチ204に出力し、スイッチ204からの信号を高周波同軸ケーブル30へ出力する。
以上、本発明の実施形態に係る調整基準装置20の詳細構成を説明した。次に、本実施形態に係る制御装置40の詳細構成を、図1を参照して説明する。本実施形態に係る制御装置40は、較正用の基準信号を出力し、さらに、調整基準装置20(詳細には、反射端202)で反射した基準信号(反射信号)を検出し、基準信号と反射信号との位相差である通過位相量を検出して、無線通信システム1における較正を行うことができる装置である。さらに、制御装置40は、上述のような較正動作と、通常の運用動作とを切り替えて行うことができるように、信号の搬送される経路等を切り替えることができる。
接続部400は、高周波同軸ケーブル30の他方の端部(図示省略)と接続され、高周波同軸ケーブル30からの信号を後述するスイッチ418に出力し、スイッチ418からの信号を高周波同軸ケーブル30へ出力する。
位相制御部406は、制御装置40に内蔵されるCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、及び、RAM(Random Access Memory)等のハードウェアを用いて、制御装置40の各機能ブロックを制御する機能を有する。詳細には、位相制御部406は、後述する位相検出部426を制御して、上記基準信号と上記反射信号との位相差である通過位相量を検出し、検出した通過位相量に基づいて、後述する移相器416を制御して、無線通信システム1における較正を行うことができる。また、位相制御部406は、検出結果及び較正結果(状態情報)を、送受信装置50へ送信したり、後述する表示部408に表示させたりすることができる。さらに、位相制御部406は、上述した調整基準装置20を、較正動作と運用動作との間で切り替えるような制御を行うことができる。従って、図1に示すように、位相制御部406は、制御信号線60を介して調整基準装置20のスイッチ204と接続されており、さらに、制御信号線62を介して送受信装置50と接続されている。
表示部408は、操作者に対して、上述した検出結果及び較正結果(状態情報)を表示することができる。表示部408、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ装置、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置により実現することができる。なお、表示部408は、制御装置40と一体の装置として構成されていてもよく、あるいは、制御装置40と別体の装置として構成されていてもよい。
移相器416は、上述した高周波同軸ケーブル30の他方の端部(図示省略)(詳細には、接続部40)と接続され、当該高周波同軸ケーブル30の通過位相量を調整する可変移相器である。移相器416は、上述した位相制御部406によって制御されることにより、高周波同軸ケーブル30の通過位相量を調整し、すなわち、無線通信システム1における高周波同軸ケーブル30の較正を行うことができる。
スイッチ418は、上述した位相制御部406の制御によって、上述した移相器416との接続を基準信号部430と送受信装置50(詳細には、後述する接続部450)との間で切り替えることができる。
基準信号部430は、較正用の基準信号を発生させ、当該基準信号と、上述した反射端202で反射された基準信号(反射信号)との位相差である通過位相量を検出する。図1に示すように、基準信号部430は、基準信号を発生する基準信号発生部402と、当該基準信号発生部402からの基準信号を分配する分配器(第2の分配器)404と、分配器404から分配された基準信号を用いて上記位相差(通過位相量)を検出する検出部420とを主に有する。以下に、本実施形態に係る基準信号部430に含まれる各ブロックの詳細を説明する。
基準信号発生部402は、較正用の基準信号を発生させることができる。詳細には、当該基準信号発生部は、例えば、DSRC(ETC)等で使用されている5.8GHz帯(例えば、5.775GHz〜5.845GHz)の周波数を持つ高周波信号を発生させることができる。また、本実施形態においては、基準信号発生部402が発生させる基準信号の信号レベルは、特に限定されるものではないが、少なくとも本実施形態に係る無線通信システム1を構成する各種部品(分配器、方向性結合器及びスイッチ等)において定められている定格電力内であり、且つ、基準信号及び反射信号の信号レベルが、後述する位相検出部426で検出可能な範囲に入っていればよい。基準信号発生部402が発生させる基準信号の信号レベルは、例えば、−10dBm〜0dBmであることができる。
分配器404は、上述の基準信号発生部402と接続され、基準信号発生部402からの基準信号を後述する検出部420に分配する。
検出部420は、分配器404から分配された基準信号を用いて、当該基準信号と、上述した反射端202で反射された基準信号(反射信号)との位相差である通過位相量を検出する。なお、検出部420の詳細構成については、後述する。
分配器440は、スイッチ418と送受信装置50と接続され、スイッチ418からの信号を送受信装置50(詳細には、後述する接続部450)に出力し、送受信装置50からの無線信号をスイッチ418へ分配する。
接続部450は、送受信装置50と接続され、スイッチ418からの信号を送受信装置50に出力し、送受信装置50からの無線信号をスイッチ418へ出力する。
以上、本発明の実施形態に係る制御装置40の詳細構成を説明した。さらに、本実施形態に係る制御装置40に含まれる検出部420の詳細構成を、図1を参照して説明する。検出部420は、先に説明したように、分配器404から分配された基準信号を用いて、当該基準信号と、反射端202で反射された基準信号(反射信号)との位相差である通過位相量を検出する。図1に示すように、検出部420は、基準信号発生部402からの基準信号を、スイッチ418と位相検出部426とに分配する分配器(第1の分配器)422と、分配器422からの基準信号をスイッチ418へ出力し、スイッチ418から出力された反射信号を後述する位相検出部426へ出力する方向性結合器(directional coupler;DC)424と、基準信号と反射信号との位相差(通過位相量)を検出する位相検出部426とを主に有する。以下に、本実施形態に係る検出部420に含まれる各ブロックの詳細を説明する。
分配器422は、基準信号発生部402からの基準信号を、スイッチ418(詳細には、後述する方向性結合器424)と位相検出部426とに分配する。
方向性結合器424は、分配器422からの基準信号をスイッチ418へ出力することができる。さらに、方向性結合器424は、基準信号発生部402から、スイッチ418、移相器416、高周波同軸ケーブル30及びスイッチ204を介して反射端202に到達し、当該反射端202で反射されて、スイッチ418、高周波同軸ケーブル30及び移相器416を介してスイッチ418から出力された基準信号(反射信号)を後述する位相検出部426へ出力することができる。
位相検出部426は、基準信号、及び、当該基準信号がスイッチ418、移相器416、高周波同軸ケーブル30及びスイッチ204を介して反射端202へ到達し、当該反射端202で反射されたことによって得られる反射信号の振幅変化を検出する。さらに、位相検出部426は、基準信号に対する反射信号の位相差(基準信号の位相を基準とした反射信号の位相)である通過位相量(位相情報)を検出して、検出結果を位相制御部406に出力することができる。なお、当該位相制御部406は、当該検出結果に基づいて、移相器416を制御することができる。また、位相検出部426は、位相制御部406によって制御されることにより、上記検出を行うことができる。
以上、本実施形態に係る検出部420の詳細構成について説明した。次に、図2A、図2B及び図3を参照して、本実施形態に係る無線通信システム1の高周波同軸ケーブル30の較正動作の詳細について説明する。図2A及び図2Bは、本実施形態に係る無線通信システム1の較正動作を説明するためのフローチャートである。図3は、周波数に対する、各高周波同軸ケーブル30a、30b、30cの通過位相量の関係を示す位相情報のグラフである。
まず、図2Aに示すように、位相制御部406は、送受信装置50及び調整基準装置20に対し送受信動作(運用動作)の停止又は較正動作を起動する制御信号を送信する。さらに、位相制御部406は、スイッチ418を制御する。なお、この際、送受信装置50は、制御装置40(詳細には、位相制御部406)に接続されていなくてもよい。
次に、位相制御部406は、上記制御信号によってスイッチ418を制御して、移相器416と方向性結合器424とを接続し、上記制御信号によってスイッチ204を制御して、高周波同軸ケーブル30と反射端202とを接続する。
基準信号発生部402は、基準信号を任意の周波数帯域に亘って送信する。この際、送信される基準信号の周波数帯域は、送受信装置50で使用される信号の周波数帯域(例えば、5.775GHz〜5.845GHz)をカバーし、且つ、送受信装置50で使用される信号の周波数帯域よりも広いことが好ましい。
基準信号発生部402から送信した基準信号は、分配器404を介して分配器422に入力される。そして、上記基準信号は、分配器422を介して、方向性結合器424と位相検出部426とに分配される。さらに、方向性結合器424に分配された基準信号は、スイッチ418、移相器416、高周波同軸ケーブル30及びスイッチ204を介して反射端202に到達し、当該反射端202で反射されて、上述の経路を逆方向に、すなわち、スイッチ204、高周波同軸ケーブル30、移相器416、スイッチ418及び方向性結合器424を介して位相検出部426に、反射信号として入力される。加えて、位相検出部426は、基準信号及び反射信号の振幅変化を検出し、基準信号に対する反射信号の位相差(基準信号の位相を基準とした反射信号の位相)である通過位相量(位相情報)を検出して、検出結果を位相制御部406に出力する。
位相制御部406は、各位相検出部426で得られた位相情報(通過位相量)に基づき、所望の周波数帯域における、複数の高周波同軸ケーブル30の間における通過位相量の差を算出し、算出した通過位相量の差が閾値以内であるかどうかを判断する。すなわち、当該ステップS109においては、位相制御部406は、較正動作を行うべきか否かを判断している。そして、位相制御部406は、通過位相量の差が閾値以内であった場合にはステップS111へ進み、通過位相量の差が閾値以内でなかった場合には、較正動作を行うステップS117へ進む。
位相制御部406の制御により、基準信号発生部402は、基準信号の送信を停止する。
位相制御部406は、制御信号によってスイッチ418を制御して、移相器416と分配器440とを接続し、上記制御信号によってスイッチ204を制御して、高周波同軸ケーブル30と基地局アンテナ10とを接続する。
位相制御部406は、送受信装置50及び調整基準装置20に対し較正動作の停止又は運用動作(送受信動作)を起動する制御信号を送信する。そして、送受信装置50は、上述の制御信号に基づき、送受信動作を開始する。さらに、位相制御部406は、上述のステップS109で得られた通過位相量の差等を含む較正結果を表示部408に表示させ、較正動作を終了する。
次に、図2Bに示すように、位相制御部406は、各位相検出部426で得られた位相情報(通過位相量)に基づき、所望の周波数帯域における通過位相量の変化の傾き(変化量)を算出する。さらに、位相制御部406は、複数の高周波同軸ケーブル30の間における、通過位相量の変化の傾きの差を算出し、算出した通過位相量の変化の傾きの差が閾値以内であるかどうかを判断する。そして、位相制御部406は、通過位相量の変化の傾きの差が閾値以内でない場合には、較正動作によって較正できないと判断してステップS121へ進み、通過位相量の変化の傾きの差が閾値以内である場合には、さらに較正動作を行うステップS125へ進む。
較正動作によって較正できない旨の判断に基づき、位相制御部406の制御により、基準信号発生部402は、基準信号の送信を停止する。
位相制御部406は、制御信号によってスイッチ418を制御して、移相器416と分配器440とを接続し、上記制御信号によってスイッチ204を制御して、高周波同軸ケーブル30と基地局アンテナ10とを接続する。
位相制御部406は、送受信装置50及び調整基準装置20に対し較正動作の停止又は運用動作(送受信動作)を起動する制御信号を送信する。そして、送受信装置50は、上述の制御信号に基づき、送受信動作を開始する。さらに、位相制御部406は、上述のステップS117で得られた較正動作によって較正できない旨の判断(例えば、未較正である旨を示す表示)等を表示部408に表示させ、較正動作を終了する。
位相制御部406は、各位相検出部426で得られた位相情報(通過位相量)に基づき、所望の周波数帯域の中心周波数における複数の高周波同軸ケーブル30の通過位相量の中から、最も大きな値を持つ最大通過位相量と、最も小さな値を持つ最小通過位相量とを抽出し、最大通過位相量と最小通過位相量との差分(最大通過位相量差)を算出する。さらに、位相制御部406は、算出した差分が180度以内であるかどうかを判断する。位相制御部406は、算出した差分が180度以内でなかった場合にはステップS127へ進み、上記差分が180度以内であった場合にはステップS129へ進む。なお、当該ステップS125においては、所望の周波数帯域が複数存在する場合には、全ての周波数帯域の中心周波数に対して上述のような算出及び判断を行う。
位相制御部406は、上述のステップS125で抽出された最小通過位相量θminf0に360度(位置周期分)加算して、ステップS125へ戻る。すなわち、上記差分(最大通過位相量差)Δθf0が180度以内になるまで、上述のステップS125及びステップS127を繰り返す。
位相制御部406は、上述のステップS125において、中心周波数における複数の高周波同軸ケーブル30の通過位相量の中から抽出された最も小さな値を持つ最小通過位相量を基準として、当該中心周波数における複数の高周波同軸ケーブル30a、30b、30cの間における通過位相量の差が小さくなるように、各移相器416を制御する。各移相器416は、移相量を変化させることにより、上記通過位相量の差を小さくする。そして、位相制御部406は、上述の図2AのステップS105へ戻る。
以上、本実施形態に係る無線通信システム1の高周波同軸ケーブル30の較正動作の詳細について説明した。次に、具体的な実施例を示しながら、本実施形態に係る較正動作の例についてより具体的に説明する。なお、以下に示す実施例は、本実施形態に係る較正動作のあくまでも一例であって、本実施形態に係る較正動作が下記の実施例に限定されるものではない。
以上のように本発明の実施形態によれば、較正動作において用いる調整基準装置20及び制御装置40を無線通信システム1に予め組み込むことにより、較正作業に係る負担やコストの増加を抑えつつ、高周波同軸ケーブル30の設置時だけでなく、MLFF−ETC運用時においても、適宜、複数の高周波同軸ケーブル30の通過位相量の調整を行うことができる。すなわち、本実施形態によれば、較正作業の負担やコストの増加を抑えつつ、精度よく高周波同軸ケーブル30の通過位相量を調整することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
10、10a、10b、10c 基地局アンテナ
20、20a、20b、20c 調整基準装置
30、30a、30b、30c 高周波同軸ケーブル
40 制御装置
50 送受信装置
60、62 制御信号線
200、206、400、450 接続部
202 反射端
204、418 スイッチ
402 基準信号発生部
404、422、440 分配器
406 位相制御部
408 表示部
410、410a、410b、410c 位相調整部
416 移相器
420 検出部
424 方向性結合器
426 位相検出部
430 基準信号部
Claims (8)
- 複数の基地局アンテナと送受信装置とをそれぞれ接続する複数の高周波同軸ケーブルの通過位相量を調整する位相調整装置であって、
前記各基地局アンテナに設けられる調整基準部と、前記調整基準部と前記送受信装置との間に設けられる制御部とを含み、
前記調整基準部は、
前記高周波同軸ケーブルの一端に接続される接続部と、
反射端と、
前記接続部との接続を前記反射端と前記基地局アンテナとの間で切り替える第1のスイッチと、
を有し、
前記制御部は、
前記高周波同軸ケーブルの他端と接続される移相器と、
基準信号を発生させ、前記基準信号と前記反射端で反射された前記基準信号である反射信号とに基づいて通過位相量を検出する基準信号部と、
前記通過位相量を用いて、前記移相器を制御する位相制御部と、
前記移相器との接続を前記基準信号部と前記送受信装置との間で切り替える第2のスイッチと、
を有する、
位相調整装置。 - 前記基準信号部は、
前記基準信号を発生する基準信号発生部と、
前記基準信号と前記反射信号とに基づいて前記通過位相量を検出する検出部と、
を有する、
請求項1に記載の位相調整装置。 - 前記検出部は、
前記基準信号と、当該基準信号が前記第2のスイッチ、前記移相器及び前記高周波同軸ケーブルを介して前記反射端へ到達し、前記反射端で反射された前記反射信号とに基づいて前記通過位相量を検出する位相検出部と、
前記基準信号発生部からの前記基準信号を、前記第2のスイッチと前記位相検出部とに分配する第1の分配器と、
前記第1の分配器からの前記基準信号を前記第2のスイッチへ出力し、前記反射端で反射されて前記高周波同軸ケーブル及び前記移相器を介して前記第2のスイッチから出力された前記反射信号を前記位相検出部へ出力する、方向性結合器又は循環回路と、
を有する、
請求項2に記載の位相調整装置。 - 前記移相器、前記第2のスイッチ及び前記検出部は、それぞれ複数個設けられる、請求項2又は3に記載の位相調整装置。
- 前記基準信号発生部は、第2の分配器を介して前記検出部に接続される、請求項4に記載の位相調整装置。
- 前記各第2のスイッチは、第3の分配器を介して前記送受信装置に接続される、請求項4又は5に記載の位相調整装置。
- 前記位相制御部は、前記複数の高周波同軸ケーブルの間における、周波数に対する前記通過位相量の変化量に基づき、前記通過位相量を調整するかどうかを判断する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の位相調整装置。
- 請求項1〜7のいずれか1項に記載の前記位相調整装置と、
前記複数の基地局アンテナと、
前記複数の高周波同軸ケーブルと、
前記送受信装置と、
を含む無線装置。
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JP2005538621A (ja) * | 2002-09-13 | 2005-12-15 | 大唐移動通信設備有限公司 | リアル−タイムでスマート・アンテナ・アレイを較正する方法 |
JP2011069819A (ja) * | 2009-08-31 | 2011-04-07 | Mitsubishi Electric Corp | レーダ装置 |
JP2013152135A (ja) * | 2012-01-25 | 2013-08-08 | Mitsubishi Electric Corp | フェーズドアレーアンテナの校正経路測定装置 |
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