JP2019146048A - 電話機、及び制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】コードレス電話機に、デモンストレーション音声の再生機能を搭載した場合でも、子機から再生されるデモンストレーション音声を、周囲環境に適した音量で再生し、顧客に対して電話機の諸機能をアピールしやすい電話機を提供する。【解決手段】親機と子機とが無線接続される電話機であって、親機は、デモンストレーションモードであることを検出するデモンストレーションモード検出部と、デモンストレーションモードであることを検出し、かつ子機がオフフックされた場合、デモンストレーションに関する情報を子機に無線送信する送信部と、を、有し、子機は、送信部から無線送信されたデモンストレーションに関する情報を受信する受信部と、受信部がデモンストレーションに関する情報を受信した場合、デモンストレーション音声情報の再生音量を所定の第1受話音量とするデモンストレーション音量設定部と、を、有することを特徴とする。【選択図】図3

Description

本発明は、電話機に関する。
電話機の各種機能のデモンストレーションを店頭で行い、電話機の機能を顧客に認知してもらうことは、販売促進の観点から非常に重要である。例えば受話状態を顧客に確認してもらうために、予め電話機にデモンストレーション用の音声を記憶させ、受話器から再生させることが行われている。電話機本体(以下親機と記す)と、受話器(以下受話子機と記す)とが、無線で接続されるいわゆるコードレス電話機でも、同様にデモンストレーション機能を有するものがある。
特開2010−45713号公報
家電量販店などの店頭は、家庭内よりも、騒音レベルがかなり高いことが多い。そのため、顧客によく聞こえるように、デモンストレーション用の音声を再生する場合は、予め通常より大きい音量になる様に設定される。電話機がデモンストレーション機能を実行するデモンストレーションモードの状態であるかは、電話機が公衆回線に接続されダイヤルトーンを検出できるか否かによって、自動的に判定されることが多い。
しかしながら、上述のデモンストレーション機能を、コードレス電話機に搭載し、受話子機でデモンストレーション音声を再生する場合、周囲の騒音レベルを考慮したデモンストレーション用の音量設定にならない場合が生じるという課題があった。これは、デモンストレーションモードであることは親機で判定するので、無線で接続される受話子機はデモンストレーションモードであるか否かの情報を持っていないためである。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、コードレス電話機において、親機から送信されるデモンストレーション音声を、店頭で聞きやすい音量で受話子機から再生させる電話機を提供するものである。
本発明の電話機は、デモンストレーション音声情報を再生するデモンストレーション機能を有し、親機と子機とが無線接続される電話機であって、前記親機は、前記電話機が前記デモンストレーション機能を実行可能なデモンストレーションモードであることを検出するデモンストレーションモード検出部と、前記デモンストレーションモード検出部が前記デモンストレーションモードであることを検出し、かつ前記子機がオフフックされた場合、デモンストレーションに関する情報を前記子機に無線送信する送信部と、を、有し、前記子機は、前記送信部から無線送信された前記デモンストレーションに関する情報を受信する受信部と、前記受信部が前記デモンストレーションに関する情報を受信した場合、前記デモンストレーション音声情報の再生音量を所定の第1受話音量とするデモンストレーション音量設定部と、を、有することを特徴とする。
本発明によれば、コードレス電話機にデモンストレーション機能を搭載した場合でも、受話子機から再生されるデモンストレーション音声を、店頭のような騒音レベルの高い環境に適した音量で再生し、顧客に対して電話機の諸機能をアピールしやすい電話機を提供することができる。
本発明の実施形態に係る電話機の外観の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る電話機の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る電話機の動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る電話機の動作の一例を示すシーケンス図である。 従来の電話機の動作の一例を示すシーケンス図である。 本発明の実施形態に係る電話機の動作の一例を示すシーケンス図である。 本発明の実施形態に係る電話機の動作の一例を示すシーケンス図である。 本発明の実施形態に係る電話機の動作の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の電話機に係る実施形態について説明する。なお、以下の実施形態はコードレス電話機に例をとって説明するが、これに限るものではなく、親機と複数の子機を無線通信で接続するいわゆる親子電話にも、同様に適用可能である。また、コードレス電話機の機能を備えたファクシミリなどにも適用可能である。
図1は、本発明の実施形態に係るコードレス電話機1の外観を示す図である。図1に示すようにコードレス電話機1は、親機3と、受話子機2、とを備える。受話子機2は、待機時やオンフックダイヤル時には親機3のクレイドル11に載置され、送受話時にはクレイドル11から取り外し使用される。親機3と受話子機2は無線で接続される。なお、本発明が適用可能なコードレス電話機は図1の様な形態に限るものではなく、親機3と分離された例えば充電台に受話子機2を載置するようなものでも良い。
受話子機2には、受話口4、送話口8が設けられている。また、例えば現在時刻、通話時間、電話番号等の各種情報を表示可能な表示部5、各種操作ボタンを含む操作部7が設けられている。音量調節ボタン9は受話子機2での受話音量を調節するボタンである。通話開始ボタン10は、受話子機2から通話を開始する際、押下するボタンであり、受話子機2を、オフフックした状態、または親機3のクレイドル11に載置した状態でも、これを押下することにより通話開始が可能となる。また、後述する音量ブースト機能のON
/OFFを設定する、音量ブーストボタン6を備えている。
親機3には、例えば現在時刻、通話時間、電話番号等の各種情報を表示可能な表示部12、ダイヤルボタンや、図示していないが通話開始ボタンを含む操作部17が設けられている。さらに親機3には、受話音量を調節する音量調節ボタン15と、音量ブースト機能を設定する音量ブーストボタン16を備えている。またオンフック状態で通話を行うための、マイク13及びスピーカー14も備えている。
図2は、本発明の実施形態に係るコードレス電話機1の構成を示すブロック図である。親機3は主制御部20と、RAM(Random Access Memory)22と、不揮発性メモリ23と、公衆回線制御部26と、表示部27と、操作部28と、無線部21と、音量ブーストボタン29と、音量調節ボタン30と、マイク31と、スピーカー32と、を備える。
主制御部20は、不揮発性メモリ23に記憶されている制御プログラムに従って、親機3を構成する各部を制御する。不揮発性メモリ23は、制御プログラムや、後述するデモンストレーション機能のデモンストレーション音声等を記憶している。RAM22は、主制御部20の主メモリとして機能し、音量調節ボタン30で調節された受話音量のデータや、音量ブーストボタン29がONもしくはOFFのいずれの状態であるかの情報等を記憶する。音量ブーストボタン29は、押下するごとに音量ブースト機能がONとOFFとの状態に切り替わる。
公衆回線制御部26は公衆回線25と接続され、外部の電話機等と通信を行うことができる。公衆回線制御部26は後述する公衆回線検出部24に接続されており、検出された結果は、後述するデモンストレーション機能のONもしくはOFFの判定に用いられる。
また図2に示すように、受話子機2は主制御部40と、RAM(Random Access Memory)42と、不揮発性メモリ43と、通話開始ボタン44と、表示部45と、操作部46と、音量ブーストボタン47と、音量調節ボタン48と、無線部41と、送話口8を構成するマイク31と、受話口4を構成するスピーカー31と、を備える。
主制御部40は、不揮発性メモリ43に記憶されている制御プログラムに従って、受話子機を構成する各部を制御する。不揮発性メモリ43は、制御プログラム等を記憶している。RAM42は、主制御部40の主メモリとして機能し、音量調節ボタン48で調節した受話音量等の情報を記憶している。表示部45は、例えば現在時刻、通話時間、電話番号等の各種情報を表示可能な表示装置からなる。また音量ブーストボタン47は、音量ブースト機能のONもしくはOFFの入力を行う。
親機3と、受話子機2は、無線で接続されているコードレス電話機である。無線による接続は、無線部21と、無線部41とを、介して行われる。
コードレス電話機1の受話音量は、例えば1から5の5段階を備えている。この場合1が最少、5が最大の受話音量である。親機3の音量調節ボタン30、または受話子機2の音量調節ボタン48を1回押下することにより、受話音量の段階が1段階ずつ増減する。これに対し音量ブースト機能は、耳の遠い高齢者等のために、ワンタッチで受話音量を増大させる機能である。親機3の音量ブーストボタン29、または受話子機2の音量ブーストボタン47を押下すると、音量ブースト機能がONになり、例えば受話音量が3段階増加する。音量ブーストボタン29または48押下前の音量を、例えば2の段階とすると、音量ブーストボタン29または47を押下することにより、3段階増加して、受話音量が5の段階に増加する。音量ブーストボタン29または47を再度押下すると、音量ブースト機能がOFFになり、3段階減少して受話音量は2の段階になる。この機能を本明細書では音量ブースト機能と記す(以下同様)。
また、音量調節ボタン30または48により受話音量を5の段階に設定した状態で、音量ブーストボタン29または47を押下すると、受話音量は同様に例えば3段階増加して、8の段階となる。受話音量の段階は通常用いられる1から5の段階の他に、音量ブーストしたときのために、普段は用いない8の段階まで備えている。なお、音量を離散的に変化させるとして以下の実施例を説明するが、音量を連続的に変化させるコードレス電話機にも本発明を適用することは可能である。
次にデモンストレーション機能について説明する。親機3の不揮発メモリ23には、デモンストレーション用の音声が記憶されている。内容は、会話音声の例や、コードレス電話機1の機能について説明する音声などである。
デモンストレーション機能を実行するデモンストレーションモードであるか否かは、親機3に公衆回線が接続されているか否かの情報をもとに判定される。通常、店頭に設置される電話機はデモンストレーションのための電源は供給されるが、公衆回線は接続されない。公衆回線に接続されていれば、通話開始状態(オフフックや、通話開始ボタンを押下した状態に相当)にすることによって、ダイヤルトーンを検出できるはずである。公衆回線検出部24でダイヤルトーンを検出できなければ、公衆回線は接続されていない状態であり、即ち店頭に展示されている状態であると推定できる。公衆回線検出部24から、公衆回線に接続されていないという情報が出力されると、主制御部20はコードレス電話機1を、デモンストレーション機能を実施できるデモンストレーションモードに設定する。
これに対して家庭等で使用される場合は、電源と共に公衆回線が接続されるため、ダイヤルトーンが検出できる。従って主制御部20はコードレス電話機1を、デモンストレーションモードには設定しない。なお、デモンストレーションモードの設定は、上述の様な自動設定だけでなく、手動による設定、例えば操作部28の所定のボタンを複数押下することによって設定しても良く、また顧客が手を触れることが少ない場所に、デモンストレーション設定スイッチを設けても良い。
デモンストレーションモードに設定されると、親機3の表示部27には、デモンストレーション中であることの表示がされる。また、デモンストレーション内容の説明や、デモンストレーション中に顧客に操作して欲しい内容などを表示しても良い。なお、これらは、受話子機2の表示部45に表示しても良い。
家庭内で電話機を使用する場合の受話音量は、上述の5段階では通常2の段階、即ち小さめの設定であることが多い。しかし、デモンストレーションを行う家電量販店の店頭などでは、周囲の騒音レベルが高いため、デモンストレーションモードになると受話音量は高めに設定される。多くの場合は音量調節ボタン30または48で最大音量(5の段階)に相当する音量になる様に設定される。これによって騒音レベルの高い店頭でも、デモンストレーション音声を良好に聞き取ることができる。
従来の、親機と送受話器が有線で接続された電話機の場合、親機でデモンストレーションモードを判定し、デモンストレーション音量を最大音量と設定した場合、親機と受話子機は常に同じ再生音量の設定情報を持っているため、親機に記憶されているデモンストレーション音声は、最大音量で送受話器から再生される。
しかし、従来のコードレス電話機1の場合は、親機3と受話子機2とがオフフックによって無線接続されるため、親機3でデモンストレーションモードであると判定した情報は、受話子機2は持っていない。この状態を、図5を参照し説明する。図5はシーケンス図で、図の上から下へ向かって進行し、親機3と受話子機2との間の無線通信と各種動作を示す。左側が親機3、右側が親機3と無線接続される受話子機2である。親機3と、受話子機2との無線接続は、DECT(Digital Enhanced Cordless Telecommunications)規格に準拠して行われる。DECT規格は、デジタルコードレス電話機で良く用いられる通信規格である。以下、DECT規格に準拠するコードレス電話機として説明するが、DECTに準拠しないコードレス電話機でも本発明を適用することは可能である。
前提として、コードレス電話機1が上述のデモンストレーション機能の判定により、デモンストレーションモードに設定されているとする(以下のシーケンス図でも同様)。まず、コードレス電話機1から受話子機2をオフフックする。受話子機2をオフフックすることによる通話開始操作によって、受話子機2から親機3に対して、無線で通話開始要求のコマンドが送信される(図3の「通話開始を要求」。以下同様)。通話開始要求のコマンドを受信した親機3は、主制御部20の不揮発メモリ23に記憶されている制御プログラムによって、親機3から受話子機2へ応答OKのコマンドが送信される(応答OK)。これによって、親機3と受話子機2との無線リンクは確立し(無線リンク確立完了)、親機3と受話子機2とは、音声情報のやりとりが可能となる。無線リンク確立を受けて、主制御部20は、不揮発性メモリ23に記憶されているデモンストレーション音声を、通常の音声通話と同様に、受話子機2に送信する(デモンストレーション音声)。送信されたデモンストレーション音声は、受話子機2の受話口4から再生される。
受話子機2で通話開始操作が行われると、上述の工程と並行して、受話子機2ではキー押下抑止が開始される(キー押下抑止開始)。キー押下抑止は、親機2と受話子機3の設定状態を同じにするために行われる。キー押下抑止を行わないと、通話開始操作から無線リンク確立するまでに、受話子機2で例えば保留ボタン(操作部46に含まれる)が押下されると、親機3は通話状態であるにもかかわらず受話子機2は保留状態となってしまう。このような状態ズレを防止するために、通話開始操作から一定時間、例えば1秒間、受話子機2の各種キー操作を無効にするキー押下抑止状態にする。キー押下抑止状態の期間中は、受話子機2に対して行われる操作は無効となる。また親機3から受話子機2への通信は、無線リンク確立と音声通話(デモンストレーション音声)を除き、無効となる。なお、このキー押下抑止は、受話子機2もしくは親機3のいずれかで行えば状態ズレは発生しないので、同様の期間に、親機3でキー押下抑止を行っても良い。
受話子機2で再生されるデモンストレーション音声の音量は、前回コードレス電話機1を使用した時の受話音量データに基づいて決定される。受話音量データは受話子機2のRAM42に記憶されていている。ただし、この受話音量データは親機3の音量調節ボタン15、もしくは受話子機2の音量調節ボタン9で調節された受話音量であり、騒音レベルの高い店頭でのデモンストレーションに適した音量設定であるとは限らない。店頭に適した受話音量でなかった場合は、効果的なデモンストレーションが行えない。
次に、本発明コードレス電話機を、図3のフローチャートを用いて説明する。まずコードレス電話機1が、デモンストレーションモードであるか否かを判定する(S1)。デモンストレーションモードの判定は、上述の従来技術の様に、コードレス電話機1に電源が供給され、かつダイヤルトーンが検出できるか否かで判定する。デモンストレーションモードでない場合は、本フローチャートを終了する(S1:No)。デモンストレーションモードであると判定された場合(S1:Yes)は、受話子機2がオフフックされた否かを判定する(S2)。オフフックされた場合は、通話開始操作が行われたと判断し、親機3と受話子機2との間の無線リンクを確立する(S3)。無線リンクが確立すると、親機3と受話子機2との間で音声の送受信が可能になる。親機2の不揮発メモリ23に記憶されたデモンストレーション音声が、通常の音声通話と同様に、無線通信を介して受話子機2に送信される(S4)。
親機3で、コードレス電話機1がデモンストレーションモードであることを判定した情報は、デモンストレーション音量に設定する通知として、音声通話とは別に送信される。DECT規格に準拠したコードレス電話機1の場合、音声情報の送受信ができるようになった後に、親機3から送受話器2に送信される。デモンストレーション音量に設定する通知が受話子機2に通知されると(S5:Yes)、受話子機2は、受話子機2の受話音量の設定値を、騒音レベルの高い店頭に適したデモンストレーション音量に設定する。例えば上述の受話音量レベルの5の段階(最大)である。
図3のフローチャートを、シーケンス図にしたものが図4である。従来のコードレス電話機1のシーケンス図(図5)と同様に、図の上から下へ向かって進行し、親機3と受話子機2との間の無線通信と各種動作を示す。図5と同様に、コードレス電話機1はデモンストレーションモードに設定されているとする。オフフックからキー押下抑止解除までは、従来のコードレス電話機1と同じである。
無線リンクが確立し、デモンストレーション音声を送受信できるようになるまでは、前述したように状態ズレを防止するために、コードレス電話機1はキー押下抑止の状態にある。キー押下抑止中にデモンストレーション音量設定通知のコマンドを送信しても無視されるので、デモンストレーション音量設定のコマンドの通知(デモンストレーション音量設定通知)は、キー押下抑止期間終了後(キー押下抑止解除)でなくてはならない。キー押下抑止期間は、デモンストレーション音声の送信が開始後で、デモンストレーション音量設定通知のコマンドが送信される最短のタイミングよりも、少し前に解除される。キー押下抑止期間は、例えば予め1秒に設定されている。デモンストレーション音量設定通知のコマンドを受信した受話子機2は、デモンストレーションモードになったと認識し、受話音量をデモンストレーション音量に設定する。
本発明では、デモンストレーション音声の送信に引き続いて、デモンストレーション音量の設定が行われるので、デモンストレーション動作前の受話音量設定値に関わらず、騒音レベルの高い店頭でも聞き取りやすいデモンストレーションが実現できる。なお、デモンストレーション音量は、必ずしもコードレス電話機1の最大設定音量である必要はなく、店頭で聞き取りやすい所定の音量であればよい。
デモンストレーションでは、会話音声の例や、コードレス電話機1の機能について説明する音声などを再生させるほか、上述の音量ブースト機能のデモンストレーションを行うこともできる。デモンストレーション音声を再生中に、顧客が受話子機2の音量ブーストボタン6を押下すると、音量がブーストされ、耳の遠い高齢者などに、より聞き取りやすくなる効果を、実感してもらうことができる。デモンストレーション音声を再生中に親機3の音量ブーストボタン16を押下した場合も、デモンストレーション音量設定通知のコマンドと同様に、無線通信を介して、音量ブーストのコマンドが受話子機2に送信され、音量がブーストされる。
(変形例1)
図4のシーケンス図は、デモンストレーション音声の送受信が開始された後、キー押下抑止が解除され、デモンストレーション音量設定通知のコマンドが伝達され、受話音量がデモンストレーション音量に設定される、という手順である。キー押下抑止解除は予め定められたタイミング、例えばキー押下抑止開始から1秒後である。デモンストレーション音声が、伝送開始からすぐに始まるように録音されている場合、デモンストレーション音声の先頭部分が受話子機2から再生される時点で、まだデモンストレーション音量に設定されていない状態が生じる可能性が有る。この場合、デモンストレーション音声再生中に、急にデモンストレーション音量に設定され(即ち音量が増大し)、顧客が違和感を覚えることがある。
図6は、図4のシーケンス図に受話音量のミュート期間を追加したものである。無線リンクを確立し、デモンストレーション音声を親機3から受話子機2へ送信する前に、受話音量をミュートする(受話音量ミュート開始)。これは親機3の音声送信レベルを抑制することによって行われる。受話音量ミュートの解除は、予め設定された所定のタイミング、即ち受話子機2がデモンストレーション音量に設定されるタイミングの後に行われる(受話音量ミュート解除)。これによって、デモンストレーション音声が再生されている途中で、受話子機2の受話音量が急にデモンストレーション音量に設定され(即ち増大して)、顧客が違和感を覚えることを防止できる。
なお、受話音量のミュートの開始のタイミングは、デモンストレーション音声の送受信が始まる前であればよく、例えば通話開始要求のコマンドの受信をトリガーとしてミュートを開始しても良い。また、受話音量ミュートは、受話子機2側で再生音量レベルを抑制することによっても同様な効果が得られる。さらに、受話音量ミュートは完全に音が出ない状態にせずに、再生される音量を所定の割合だけ小さくしても良い。受話音量が小さい状態でデモンストレーション音量に設定されても、音量の変化量が小さくなるため、顧客が違和感を覚えることを防止できる。
(変形例2)
図7は、変形例2の動作を示すシーケンス図である。デモンストレーション音声の送信開始までは図6と同様である。デモンストレーション音量設定通知のコマンドの送信は、周囲の無線状態によって、コマンドが伝達されるタイミングが異なる場合がある。図7では、無線状態良好時と、無線状態悪化時にそれぞれ対応した動作を示している。
図4、図6のシーケンス図では、キー抑止期間にデモンストレーション音量設定通知のコマンド通知が無視されると説明したが、DECT規格では、一律にキー押下抑止を行うのではなく、特定のコマンドをキー押下抑止期間でも通知できるように設定することができる。図7はデモンストレーション音量設定コマンドをキー押下抑止の対象外とした場合として説明する。
キー押下抑止期間中に、デモンストレーション音量設定通知(無線状態良好時)は有効に行われ、受話子機2は受話音量をデモンストレーション音量に設定される(無線状態良好時)。デモンストレーション音声再生中に、デモンストレーション音量に設定され、再生音量が急激に増大することを防止するため、受話音量のミュートは、デモンストレーション音量設定通知(無線状態良好時)コマンドにより、デモンストレーション音量に設定されるまで行われる(受話音量をデモンストレーション音量に設定する)。
しかし、周囲の無線環境の影響で、親機3と受話子機2との間の無線通信状態が悪化した場合、図7の点線の矢印様に、デモンストレーション音量設定通知のコマンド伝達が遅れ(図7の点線の矢印:無線状態悪化時)、受話音量がデモンストレーション音量に設定されるタイミングが遅れることがある(図7の点線で囲まれた、受話音量をデモンストレーション音量に設定する)。この場合、デモンストレーション音声(図7のデモンストレーション音声の太い実線の矢印)の通信はあまり遅れないが、デモンストレーション音量設定通知コマンドの伝達は遅れることが多い。これは、デモンストレーション音声は音声情報なので無線状態が悪化しても、データ補完によって違和感の少ない音声にすることが可能であるのに対し、デモンストレーション音量設定通知のコマンドのようなデータ通信は、無線状態悪化によってデータ欠損が発生した場合、データ補完ではなく再送が必要となるためである。図7では、デモンストレーション音声の太い矢印は無線状態が悪化しても遅れを無視できるとして示している。
無線状態が悪化すると、デモンストレーション音声送信開始してからデモンストレーション音量設定されるまでの時間が延びるために、受話音量ミュート解除のタイミングを変形例1の様に固定すると、デモンストレーション音量に設定される前にミュートが解除されてしまうことが起こりうる。そのため、顧客はデモンストレーション音声を聴いている最中に、突然受話音量が増大したと感じやすく、違和感を受ける場合がある。
この対策は、デモンストレーション音量設定通知のコマンドの送信をトリガーに、受話音量ミュートを解除すればよい。親機3はデモンストレーション音量設定通知コマンドを送信したタイミングを知ることができるので、デモンストレーション音量設定通知のコマンドを送信後に、ミュートを解除することができる(図7の受話音量ミュート解除(無線状態悪化時))。これによって、無線状態が悪化した状態でも、デモンストレーション音量に設定されるまで受話音量をミュートすることができ、デモンストレーション音量が急に増加することによる顧客の違和感を防止することができる。
図8は、変形例1及び2の受話音量ミュート動作に、音量ブースト機能のデモンストレーションを加えたフローチャートである。スタート時点で、既にデモンストレーションモードであることが判定されているとする。従って図3の無線リンク確立(S3)が、図8の無線リンク確立(S3)に相当する。デモンストレーション音声が親機3から受話子機2へ送信(S4)される前に、受話音量がミュートされる(S7)。その後、デモンストレーション音量設定通知のコマンドが、親機3から受話子機2へ送信されたかを判定する(S5)。デモンストレーション音量設定通知のコマンドが送信されると(S5:Yes)、受話子機2は、受話音量をデモンストレーション音量に設定する(S6)。その後、受話音量のミュートを解除する(S8)。
この状態で、受話子機2の受話口4からは、デモンストレーション音声が、デモンストレーション音量(例えば音量5段階の内、最大の5の段階)で再生されている。更に顧客が、音量ブーストボタン6または47を押下すると(S9:Yes)、受話音量は例えば3段階ブーストされ、音量8の段階になる。顧客は、より大きく聞こえやすくなったデモンストレーション音声を聴くことによって、音量ブースト機能を体感することができる。
(変形例3)
上述の実施形態を示す図3では、親機3から受話子機2がオフフックされたことを検出し(S2:Yes)、デモンストレーション音声を親機3から受話子機2へ送信していたが、本発明はこれに限るものではなく、通話開始操作が行われたことをトリガーとすればよく、例えばオフフック検出の代わりに通話開始ボタン押下の検出であっても良い。通話開始ボタンは、親機3と受話子機2にそれぞれ備えられている。図4のシーケンス図で、受話子機2の通話開始ボタン10が押下された場合は、図3のS2の「オフフック」を「通話開始ボタン押下」に置き換えればよい。
親機3の通話開始ボタン(図示せず。操作部17に含まれるとする)を押下した場合は、図4のシーケンス図で親機3から通話開始要求を行い、無線リンクを確立すればよい。この他は同様である。受話子機をオンフックしたまま、親機3の通話開始ボタンを押下し、ハンズフリー通話の状態で、受話子機2の受話口4からデモンストレーション音声を再生させる場合が、これに該当する。
(変形例4)
上述の実施形態は、受話子機2が親機3に載置されている状態で説明したが、受話子機2が親機ではなく、親機と分離された充電台に載置されている場合でも、本発明は適用可能である。送受話器2が充電台からオフフックされると、送受話器2がオフフックを検出し、親機3に通話開始を要求する。以下は上述の実施例と同様である。
本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う電話機もまた本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、電話機に好適に採用され得る。
1…コードレス電話機、2…受話子機、3…親機、4…受話口、5…表示部、6…音量ブーストボタン、7…操作部、8…送話口、9…音量調節ボタン、10…通話開始ボタン、11…クレイドル、12…表示部、13…マイク、14…スピーカー、15…音量調節ボタン、16…音量ブーストボタン、17…操作部、20…主制御部、21…無線部、22…RAM、23…不揮発性メモリ、24…公衆回線検出部、25…公衆回線、26…公衆回線制御部、27…表示部、28…操作部、29…音量ブーストボタン、30…音量調節ボタン、31…マイク、32…スピーカー、40…主制御部、41…無線部、42…RAM、43…不揮発性メモリ、44…通話開始ボタン、45…表示部、46…操作部、47…音量ブーストボタン、48…音量調節ボタン、49…マイク、50…スピーカー

Claims (8)

  1. デモンストレーション音声情報を再生するデモンストレーション機能を有し、親機と子機とが無線接続される電話機であって、
    前記親機は、
    前記電話機が前記デモンストレーション機能を実行可能なデモンストレーションモードであることを検出するデモンストレーションモード検出部と、
    前記デモンストレーションモード検出部が前記デモンストレーションモードであることを検出し、かつ前記子機がオフフックされた場合、デモンストレーションに関する情報を前記子機に無線送信する送信部と、
    を、有し、
    前記子機は、
    前記送信部から無線送信された前記デモンストレーションに関する情報を受信する受信部と、
    前記受信部が前記デモンストレーションに関する情報を受信した場合、前記デモンストレーション音声情報の再生音量を所定の第1受話音量とするデモンストレーション音量設定部と、
    を、有することを特徴とする電話機。
  2. 前記デモンストレーションモード検出部は、前記親機に電話回線が接続されておらず、かつ前記親機に電力が供給されていることを条件に、前記デモンストレーションモードであると検出することを特徴とする請求項1記載の電話機。
  3. 前記デモンストレーションモード検出部は、前記電話機に対する所定の操作が行われた場合、前記デモンストレーションモードであると検出することを特徴とする請求項1記載の電話機。
  4. 前記電話機は、通話開始操作を検出する通話操作検出部を有し、
    前記送信部は、前記デモンストレーションモード検出部が前記デモンストレーションモードであることを検出し、かつ前記オフフックされたことの検出の代わりに前記通話開始操作が検出された場合、前記デモンストレーションに関する情報を前記子機に無線送信することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の電話機。
  5. 前記電話機は受話音量を調節する第1受話音量調節部を有し、前記第1受話音量は、前記第1受話音量調節部による受話音量調節範囲の最大音量であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の電話機。
  6. 前記電話機は受話音量を調節する第1受話音量調節部を有し、
    前記第1受話音量調節部で調節可能な受話音量の範囲に前記第1受話音量を含み、
    前記第1受話音量よりも大きい第2受話音量に、1回の操作で音量を変更可能な第2音量調節部を有することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の電話機。
  7. 前記デモンストレーション音声情報が再生開始される時から、前記デモンストレーション音量設定部が前記子機の受話音量を前記第1受話音量に設定するまで、前記子機の受話音量を抑制する受話音量抑制部を有することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の電話機。
  8. デモンストレーション音声情報を再生するデモンストレーション機能を有し、親機と子機とが無線接続される電話機の制御方法であって、
    前記親機は、
    前記電話機が前記デモンストレーション機能を実行可能なデモンストレーションモードであることを検出するデモンストレーションモード検出ステップと、
    前記デモンストレーションモード検出ステップで前記デモンストレーションモードであることを検出し、かつ前記子機がオフフックされた場合、デモンストレーションに関する情報を前記子機に無線送信する送信ステップと、
    を、有し、
    前記子機は、
    前記送信ステップで無線送信された前記デモンストレーションに関する情報を受信する受信ステップと、
    前記受信ステップで前記デモンストレーションに関する情報を受信した場合、前記デモンストレーション音声情報の再生音量を所定の第1受話音量とするデモンストレーション音量設定ステップと、
    を、有することを特徴とする電話機の制御方法。
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