JP2019145967A - ヘッドアップディスプレイ、ヘッドアップディスプレイシステム、および移動体 - Google Patents

ヘッドアップディスプレイ、ヘッドアップディスプレイシステム、および移動体 Download PDF

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Abstract

【課題】クロストークを抑制。【解決手段】ヘッドアップディスプレイ3は表示面と光学素子と投影光学系110とコントローラ8を備える。表示面は、直交する二方向に沿って格子状に配列された複数サブピクセルを有する。光学素子は、表示面上の所定方向に延びる複数の帯状領域毎にサブピクセルから射出される画像光の光線方向を規定する。投影光学系110は、表示面に表示される画像の虚像が形成されるよう画像光を反射する。コントローラ8は、表示面を制御する。帯状領域は、光学素子により利用者の第1、2眼に到達する画像光をそれぞれ射出する第1、2可視領域を含む。コントローラ8は、第1可視領域に少なくとも一部が含まれる第1サブピクセルに黒画像を表示させると共に、第2可視領域に少なくとも一部が含まれる第2サブピクセルの一部に表示させる画像を任意の輝度を有す観察用画像と黒画像との間で切り替え可能に制御する。【選択図】図2

Description

本発明は、ヘッドアップディスプレイ、ヘッドアップディスプレイシステム、および移動体に関する。
従来、車両を運転する運転者が、遠方の外界像と同時に、ヘッドアップディスプレイによって表示された表示像を視認しようとする場合に、外界像と表示像との奥行き方向の位置が異なるために視認しにくいことがある。利用者に外界像と表示像とを視認しやすくさせるために、ヘッドアップディスプレイから射出された画像光を利用者の一方の眼のみに投影することが知られている(例えば、特許文献1)。これにより、表示像の奥行き位置があいまいになるため、外界像と表示像との奥行き方向の位置が異なることによる視認しにくさが低減されている。
特開2010−076533号公報
しかしながら、利用者の一方の眼にのみ画像光を到達させようとする場合、該画像光が漏れて他方の眼に到達することがある。これにより、クロストークが発生し、利用者が適切に画像を視認することが困難となることがある。
本開示は、利用者に適切な画像を視認させ、クロストークを抑制することができるヘッドアップディスプレイ、ヘッドアップディスプレイシステム、および移動体を提供する。
本開示のヘッドアップディスプレイは、表示面と、光学素子と、投影光学系と、コントローラとを備える。前記表示面は、第1方向および前記第1方向に略直交する第2方向に沿って格子状に配列された複数のサブピクセルを有する。前記光学素子は、前記表示面上の所定方向に延びる複数の帯状領域ごとに、前記サブピクセルから射出される画像光の光線方向を規定する。前記投影光学系は、前記表示面に表示される画像の虚像が形成されるように前記画像光を反射する。前記コントローラは、前記表示面を制御する。前記帯状領域は、前記光学素子により、利用者の第1眼に到達する画像光を射出する第1可視領域と、前記利用者の前記第1眼とは異なる第2眼に到達する画像光を射出する第2可視領域とを含む。前記コントローラは、前記第1可視領域に少なくとも一部が含まれる第1サブピクセルに黒画像を表示させる。前記コントローラは、前記第2可視領域に少なくとも一部が含まれる第2サブピクセルの一部に表示させる画像を、任意の輝度を有する観察用画像と前記黒画像との間で切り替え可能に制御する。
本開示のヘッドアップディスプレイは、表示面と、光学素子と、投影光学系と、コントローラとを備える。前記表示面は、第1方向および前記第1方向に略直交する第2方向に沿って格子状に配列された複数のサブピクセルを有する。前記光学素子は、前記表示面上の所定方向に延びる複数の帯状領域ごとに、前記サブピクセルから射出される画像光の光線方向を規定する。前記投影光学系は、前記表示面に表示される画像の虚像が形成されるように前記画像光を反射する。前記コントローラは、前記表示面を制御する。前記帯状領域は、前記光学素子により、利用者の第1眼に到達する画像光を射出する第1可視領域と、前記利用者の前記第1眼とは異なる第2眼に到達する画像光を射出する第2可視領域とを含む。前記コントローラは、前記第1可視領域に少なくとも一部が含まれる第1サブピクセルに黒画像を表示させる。前記コントローラは、前記第2可視領域に少なくとも一部が含まれる第2サブピクセルのうち、前記第1サブピクセルに接するサブピクセルに表示させる画像を、任意の輝度を有する観察用画像と前記黒画像との間で切り替え可能に制御する。
本開示のヘッドアップディスプレイは、表示面と、光学素子と、投影光学系と、コントローラとを備える。前記表示面は、第1方向および前記第1方向に略直交する第2方向に沿って格子状に配列された複数のサブピクセルを有する。前記光学素子は、前記表示面上の所定方向に延びる複数の帯状領域ごとに、前記サブピクセルから射出される画像光の光線方向を規定する。前記投影光学系は、前記表示面に表示される画像の虚像が形成されるように前記画像光を反射する。前記コントローラは、前記表示面を制御する。前記帯状領域は、前記光学素子により、利用者の第1眼に到達する画像光を射出する第1可視領域と、前記利用者の前記第1眼とは異なる第2眼に到達する画像光を射出する第2可視領域とを含む。前記コントローラは、前記第1可視領域に少なくとも一部が含まれる第1サブピクセルと、前記第2可視領域に少なくとも一部が含まれる第2サブピクセルとの繰り返し単位において第1表示状態と第2表示状態との間で切り替え可能に制御する。前記第1表示状態は、前記黒画像を表示するサブピクセルの数が前記観察用画像を表示するサブピクセルの数より多い状態である。前記第2表示状態は、前記黒画像を表示するサブピクセルの数が前記観察用画像を表示するサブピクセルの数と同一の状態である。
本開示のヘッドアップディスプレイシステムは、照度計測器と、ヘッドアップディスプレイとを備える。前記照度計測器は、照度を計測する。前記ヘッドアップディスプレイは、表示面と、光学素子と、投影光学系と、コントローラとを含む。前記表示面は、第1方向および前記第1方向に略直交する第2方向に沿って格子状に配列された複数のサブピクセルを有する。前記光学素子は、前記表示面上の所定方向に延びる複数の帯状領域ごとに、前記サブピクセルから射出される画像光の光線方向を規定する。前記投影光学系は、前記表示面に表示される画像の虚像が形成されるように前記画像光を反射する。前記コントローラは、前記表示面を制御する。前記帯状領域は、前記光学素子により、利用者の第1眼に到達する画像光を射出する第1可視領域と、前記利用者の前記第1眼とは異なる第2眼に到達する画像光を射出する第2可視領域とを含む。前記コントローラは、前記第1可視領域に少なくとも一部が含まれる第1サブピクセルに黒画像を表示させる。前記コントローラは、前記第2可視領域に少なくとも一部が含まれる第2サブピクセルの一部に表示させる画像を、任意の輝度を有する観察用画像と前記黒画像との間で切り替え可能に制御する。
本開示の移動体は、ヘッドアップディスプレイを備える。前記ヘッドアップディスプレイは、表示面と、光学素子と、投影光学系と、コントローラとを含む。前記表示面は、第1方向および前記第1方向に略直交する第2方向に沿って格子状に配列された複数のサブピクセルを有する。前記光学素子は、前記表示面上の所定方向に延びる複数の帯状領域ごとに、前記サブピクセルから射出される画像光の光線方向を規定する。前記投影光学系は、前記表示面に表示される画像の虚像が形成されるように前記画像光を反射する。前記コントローラは、前記表示面を制御する。前記帯状領域は、前記光学素子により、利用者の第1眼に到達する画像光を射出する第1可視領域と、前記利用者の前記第1眼とは異なる第2眼に到達する画像光を射出する第2可視領域とを含む。前記コントローラは、前記第1可視領域に少なくとも一部が含まれる第1サブピクセルに黒画像を表示させる。前記コントローラは、前記第2可視領域に少なくとも一部が含まれる第2サブピクセルの一部に表示させる画像を、任意の輝度を有する観察用画像と前記黒画像との間で切り替え可能に制御する。
本開示の一実施形態によれば、利用者に適切な画像を視認させ、クロストークを抑制することが可能となる。
図1は、本開示の第1実施形態に係るヘッドアップディスプレイシステムの概略構成を示す図である。 図2は、図1に示すヘッドアップディスプレイの概略構成を示す図である。 図3は、図2に示す表示パネルを奥行方向から見た例を示す図である。 図4は、図2に示すパララックスバリアを奥行方向から見た例を示す図である。 図5は、図2に示す表示パネルおよびパララックスバリアをパララックスバリア側から左眼で見た例を示す図である。 図6は、図2に示す表示パネルおよびパララックスバリアをパララックスバリア側から右眼で見た例を示す図である。 図7は、図1に示す虚像と利用者の眼との関係を説明するための図である。 図8は、利用者の左眼に視認される第1虚像を説明するための図である。 図9は、利用者の右眼に視認される第1虚像を説明するための図である。 図10は、利用者の左眼および右眼それぞれが視認する虚像の例を説明するための図である。 図11は、図5に示す例において黒画像を表示させるサブピクセルを増やし、パララックスバリアの位置を変更した場合の例を説明するための図である。 図12は、利用者の左眼および右眼それぞれが視認する虚像の他の例を説明するための図である。 図13は、本開示の第2実施形態に係るヘッドアップディスプレイシステムの概略構成を示す図である。
以下、本開示の第1実施形態について、図面を参照して説明する。
本開示の第1実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。以下の説明で用いられる図は模式的なものである。したがって、図面上の寸法比率等は現実のものと必ずしも一致していない。
第1実施形態に係るヘッドアップディスプレイシステム1は、図1に示すように、照度計測器2とヘッドアップディスプレイ3とを含んで構成される。ヘッドアップディスプレイ3は、HUD(Head Up Display)3ともいう。ヘッドアップディスプレイシステム1は、図1に示したように、移動体100に搭載されてよい。
本開示における「移動体」には、車両、船舶、航空機を含む。本開示における「車両」には、自動車および産業車両を含むが、これに限られず、鉄道車両および生活車両、滑走路を走行する固定翼機を含めてよい。自動車は、乗用車、トラック、バス、二輪車、およびトロリーバス等を含むがこれに限られず、道路上を走行する他の車両を含んでよい。産業車両は、農業および建設向けの産業車両を含む。産業車両には、フォークリフト、およびゴルフカートを含むがこれに限られない。農業向けの産業車両には、トラクター、耕耘機、移植機、バインダー、コンバイン、および芝刈り機を含むが、これに限られない。建設向けの産業車両には、ブルドーザー、スクレーバー、ショベルカー、クレーン車、ダンプカー、およびロードローラを含むが、これに限られない。車両は、人力で走行するものを含む。なお、車両の分類は、上述に限られない。例えば、自動車には、道路を走行可能な産業車両を含んでよく、複数の分類に同じ車両が含まれてよい。本開示における船舶には、マリンジェット、ボート、タンカーを含む。本開示における航空機には、固定翼機、回転翼機を含む。
照度計測器2は、ヘッドアップディスプレイ3が形成する、追って詳細に説明される投影光学系110の近傍に配置される。照度計測器2は、投影光学系110の周囲環境の照度を検出する。
図2に示すように、HUD3は、表示装置4と、投影光学系110とを含んで構成される。HUD3の構成の一部は、移動体100が備える他の装置または部品と兼用されてよい。HUD3の構成の一部として兼用される、該移動体100が備える他の装置または部品は、HUDモジュールと称されることがある。
投影光学系110は、第1光学部材111と第2光学部材112とを含んで構成することができる。第1光学部材111は、表示装置4から射出された画像光を反射して、第2光学部材112の所定領域に到達させる。第1光学部材111は、1つ以上のミラーおよびレンズを備えてよい。第1光学部材111がミラーを備える場合、例えば、第1光学部材111が備えるミラーは凹面鏡としてよい。図2において、第1光学部材111は1つのミラーとして表示している。しかし、これに限られず、第1光学部材111は、1つ以上のミラー、レンズおよびその他の光学素子を組み合わせて構成してよい。
第2光学部材112は、表示装置4から射出され、第1光学部材111によって反射された画像光を反射し、利用者の左眼(第1眼)および右眼(第2眼)に到達させる。例えば、移動体100のウインドシールドは、HUD3の第2光学部材112として兼用されてよい。したがって、HUD3は、光路Aに沿って、表示装置4から射出された光を、利用者の左眼および右眼まで進行させる。利用者は、光路Aに沿って到達した光を、虚像120として視認しうる。
表示装置4は、図2に示したように、照射器5と、表示パネル6と、光学素子としてのパララックスバリア7と、コントローラ8とを含んで構成される。表示装置4は、例えば、移動体100のダッシュボードに収容される。
照射器5は、表示パネル6の一方の面側に配置され、表示パネル6を面的に照射する。照射器5は、光源、導光板、拡散板、拡散シート等を含んで構成されてよい。照射器5は、光源により照射光を射出し、導光板、拡散板、拡散シート等により照射光を表示パネル6の面方向に均一化する。そして、照射器5は均一化された光を表示パネル6の方に射出する。
表示パネル6は、例えば透過型の液晶表示パネルなどの表示パネルを採用しうる。表示パネル6は、板状の表示面61を有する。表示面61は、図3に示すように、第1方向および第1方向に略直交する第2方向に沿って、格子状に配列された複数のサブピクセルを有する。第1方向および第2方向に直交する方向は第3方向と称される。第1方向は水平方向と称されてよい。第2方向は鉛直方向と称されてよい。第3方向は奥行方向と称されてよい。しかし、第1方向、第2方向、および第3方向はそれぞれこれらに限られない。図面において、第1方向はx軸方向として表され、第2方向はy軸方向として表され、第3方向はz軸方向として表される。
各サブピクセルはR(Red),G(Green),B(Blue)のいずれかの色に対応する。R,G,Bの3つのサブピクセルは、一組として1ピクセルを構成することができる。1ピクセルは、1画素と呼びうる。水平方向は、例えば、1画素を構成する複数のサブピクセルが並ぶ方向である。垂直方向は、例えば、同じ色のサブピクセルが並ぶ方向である。表示パネル6としては、透過型の表示パネルに限られず、自発光型の表示パネルを使用することもできる。透過型の表示パネルは、液晶パネルの他に、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)シャッター式の表示パネルを含む。自発光型の表示パネルは、有機EL(electro-luminescence)、および無機ELの表示パネルを含む。表示パネル6が自発光型の表示パネルである場合、表示装置4は照射器5を備えなくてよい。
表示面61には、第1サブピクセル群Pg1および第2サブピクセル群Pg2が水平方向に交互に繰り返して配列される。第1サブピクセル群Pg1は、水平方向にn個、垂直方向にb個、連続して配列された(n×b)個(以降において、n×b=mとする)のサブピクセルP1〜Pmを含む。第2サブピクセル群Pg2は、第1サブピクセル群Pg1に水平方向に隣接する。第2サブピクセル群Pg2は、水平方向にn個、垂直方向にb個、連続して配列されたm個のサブピクセルP(m+1)〜P(2×m)を含む。このため、サブピクセルの水平方向の長さをHp、垂直方向の長さをVpとすると、第1サブピクセル群Pg1および第2サブピクセル群Pg2の水平方向の配置間隔である画像ピッチkは、k=2×n×Hpと表される。
図3に示した例では、第1サブピクセル群Pg1には、水平方向に2個、垂直方向に2個、連続して配列された4個のサブピクセルP1〜P4が含まれる。第2サブピクセル群Pg2には、水平方向に2個、垂直方向に2個、連続して配列された4個のサブピクセルP5〜P8が含まれる。したがって、n=2であり、画像ピッチkは、k=2×n×Hp=2×2×Hp=4×Hpである。
パララックスバリア7は、図2に示したように、表示パネル6の、照射器5とは反対側に所定距離、離れて位置する。パララックスバリア7は、画像光を遮光する、図4に示すような帯状の遮光面71を有する。パララックスバリア7は、複数の遮光面71を有する。パララックスバリア7は、複数の遮光面71のうちの、互いに隣接する2つの遮光面71の間の透光領域72を画定する。透光領域72と遮光面71とは、該透光領域72および該遮光面71が延びる方向に直交する方向に交互に並ぶ。透光領域72の端部は、表示面61上のy軸に対して傾きを有する所定方向に延びる複数の帯状領域ごとに、サブピクセルから射出される画像光の光線方向を規定する。帯状領域の端部は、複数のサブピクセル上を横切り、水平方向に沿って1画素分の区間の長さが垂直方向に沿って1画素分の区間の長さに比べて短い。
仮に、透光領域72の端部を示す線が鉛直方向に沿う場合、サブピクセルの配置又は透光領域72の寸法に含まれる誤差によって、表示画像においてモアレが認識されやすくなる。透光領域72の端部を示す線が鉛直方向に対して所定の角度を有する方向に延在する場合、サブピクセルの配置又は透光領域72の寸法に含まれる誤差にかかわらず、表示画像においてモアレが認識されにくくなる。
透光領域72は、遮光面71に比べて光透過率が高い。遮光面71は、透光領域72に比べて光透過率が低い。透光領域72は、パララックスバリア7に入射する光を透過させる。透光領域72は、第1所定値以上の透過率で光を透過させてよい。第1所定値は、例えば100%であってよいし、100%に近い値であってよい。表示面61から射出される画像光が良好に視認できる範囲であれば、第1所定値は、100%以下の値、例えば、80%または50%などとしうる。遮光面71は、パララックスバリア7に入射する光を遮って透過させない部分である。言い換えれば、遮光面71は、表示装置10に表示される画像を遮る。遮光面71は、第2所定値以下の透過率で光を遮ってよい。第2所定値は、例えば0%であってよいし、0%に近い値であってよい。
遮光面71は、第2所定値未満の透過率を有するフィルム又は板状部材で構成されてよい。透光領域72は、フィルム又は板状部材に設けられた開口で構成される。フィルムは、樹脂で構成されてよいし、他の材料で構成されてよい。板状部材は、樹脂又は金属等で構成されてよいし、他の材料で構成されてよい。パララックスバリア7は、フィルム又は板状部材に限られず、他の種類の部材で構成されてよい。パララックスバリア7は、基材が遮光性を有してよいし、基材に遮光性を有する添加物が含有されてよい。パララックスバリア7は、透光性を有する基材の上に、遮光性を有する部材が部分的に重なった構成としうる。パララックスバリア7は、透光性を有する基材の一部に、遮光性を有する部材が添加された構成としうる。
パララックスバリア7は、液晶シャッターで構成されてよい。液晶シャッターは、印加する電圧に応じて光の透過率を制御しうる。液晶シャッターは、複数の画素で構成され、各画素における光の透過率を制御してよい。液晶シャッターは、光の透過率が高い領域又は光の透過率が低い領域を任意の形状に形成しうる。パララックスバリア7が液晶シャッターで構成される場合、透光領域72は、第1所定値以上の透過率を有する領域としてよい。パララックスバリア7が液晶シャッターで構成される場合、遮光面71は、第2所定値以下の透過率を有する領域としてよい。パララックスバリア7は、微小領域ごとに透光状態と遮光状態とで可変可能なシャッターパネルを含む。当該シャッターパネルは、液晶シャッターの他に、MEMS(Micro Electro Mechanical System)シャッターを採用したMEMSシャッターパネルを含む。
これにより、パララックスバリア7は、表示面61内の所定方向に伸びる複数の帯状領域ごとに、サブピクセルから射出される画像光の伝播方向である光線方向を変更する。具体的には、パララックスバリア7は、表示面61から射出された画像光の一部に透光領域72を透過させることによって、該画像光を利用者の左眼の位置に到達させるよう第2光学部材112に伝播させる。パララックスバリア7は、表示面61から射出された画像光の他の一部に透光領域72を透過させることによって、該画像光を利用者の右眼の位置に到達させるよう第2光学部材112に伝搬させる。第2光学部材112は、パララックスバリア7によって光線方向が規定された画像光を、表示パネル6の虚像が形成されるように利用者の各眼に到達させる。
具体的には、図5に示す表示面61の左眼可視領域61L(第1可視領域)に含まれるサブピクセルP1〜P4の部分から射出された画像光が、パララックスバリア7および投影光学系110を介して利用者の左眼に到達する。左眼可視領域61L以外の領域である左眼遮光領域62Lに含まれるサブピクセルP5〜P8から射出された画像光は、利用者の左眼に到達しない。図6に示す表示面61の、左眼可視領域61Lとは異なる右眼可視領域61R(第2可視領域)に含まれるサブピクセルP5〜P8の部分から射出された画像光は、利用者の右眼に到達する。右眼可視領域61R以外の領域である右眼遮光領域62Rに含まれるサブピクセルP1〜P4から射出された画像光は、利用者の右眼に到達しない。したがって、図7に示すように、利用者は、見かけ上、パララックスバリア7の虚像である第2虚像700が存在して第1虚像600からの画像光の方向を規定しているかのごとく、画像を認識する。本実施形態において前方は、利用者からみて第2光学部材112の方向である。前方は、移動体100が通常、移動する方向である。
図8は、利用者の左眼に視認される第1虚像600を説明するための図である。図9は、利用者の右眼に視認される第1虚像600を説明するための図である。図8および図9において、遮光面71で画像光が遮られることによって第1虚像600を視認しない部分は斜線で示され、以降において遮光面71の虚像701と称する。第1虚像600には、表示面61のサブピクセルP1〜P8の虚像である虚像サブピクセルP’1〜P’8の一部が含まれる。本実施形態では、虚像サブピクセルP’1〜P’8の水平方向の長さをVHp、垂直方向の長さをVVpとする。
表示面61から射出された画像光の一部は、パララックスバリア7の透光領域72を透過して、上述のように投影光学系110に反射されて左眼に到達する。これにより、利用者の左眼は、図8に示すように、見かけ上、第1虚像600の一部である左眼可視領域61Lの虚像601Lを視認する。表示面61から射出された、左眼に到達する画像光以外の画像光は、パララックスバリア7の遮光面71によって遮光される。これにより、理想的には、左眼は、第1虚像600における左眼可視領域61Lの虚像601L以外の領域である左眼遮光領域62Lの虚像602Lを視認しない。
表示面61から射出された、左眼に到達する画像光とは異なる画像光が、パララックスバリア7の透光領域72を透過して、上述のように投影光学系110に反射されて右眼に到達する。これにより、利用者の右眼は、図9に示すように、見かけ上、第1虚像600の一部であって左眼可視領域61Lの虚像601Lとは異なる右眼可視領域61Rの虚像601Rを視認する。表示面61から射出された右眼に到達する画像光以外の画像光は、パララックスバリア7の遮光面71によって遮光される。これにより、右眼は、第1虚像600における右眼可視領域61Rの虚像601R以外の領域である右眼遮光領域62Rの虚像602Rを視認しない。
ここで、表示装置4の画像ピッチk、バリアピッチBp、バリア開口幅Bw、およびギャップgの大きさおよび位置関係について説明する。図4に示したように、バリアピッチBpは、パララックスバリア7の水平方向における配置間隔である。バリア開口幅Bwは、透光領域72の水平方向の長さである。図2に示したように、ギャップgは、表示パネル6とパララックスバリア7との間の距離である。
そのために、まず、第1虚像600、第2虚像700、および適視距離VDの関係について説明する。適視距離VDは、第2虚像700と利用者の眼との間の距離である。説明の便宜上、図7を用いて以降の説明がなされるが、実際の、第1虚像600と第2虚像700との距離に対する、第2虚像700と利用者との眼との距離の比は、図7に示される距離の比より遥かに大きい。
図7に示したように、虚像バリアピッチVBp、虚像ギャップVg、および利用者の右眼と左眼と間の眼間距離Eを用いて、次の式(1)および式(2)が成り立つように設計される。虚像バリアピッチVBpは、遮光面71の虚像701の、第1方向に対応する方向の配置間隔である。虚像ギャップVgは、第2虚像700と第1虚像600との間の距離である。虚像ピッチVkは、第1サブピクセル群Pg1の虚像および第2サブピクセル群Pg2の虚像の水平方向の配置間隔である。
E:VD=(Vk/2):Vg 式(1)
VD:VBp=(VD+Vg):Vk 式(2)
虚像バリア開口幅VBwは、左眼可視領域61Lの虚像601Lと右眼可視領域61Rの虚像601Rとが重ならないように、適視距離VD、虚像ギャップVg、虚像ピッチVkに基づいて適宜規定される。虚像バリア開口幅VBwは、第2虚像700における透光領域72の幅に対応する幅である。
表示装置4における画像ピッチk、バリアピッチBp、バリア開口幅Bw、およびギャップgは、虚像バリアピッチVBp、虚像ギャップVg、虚像バリア開口幅VBw、および虚像ピッチVkが上述の条件を満たすように規定される。これらの値は、投影光学系110の性能、および表示装置4との位置関係も鑑みて規定される。
コントローラ8は、表示装置4の各構成部に接続され、各構成部を制御する。コントローラ8は、例えばプロセッサとして構成される。コントローラ8は、1以上のプロセッサを含んでよい。プロセッサは、特定のプログラムを読み込ませて特定の機能を実行する汎用のプロセッサ、および特定の処理に特化した専用のプロセッサを含んでよい。専用のプロセッサは、特定用途向けIC(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)を含んでよい。プロセッサは、プログラマブルロジックデバイス(PLD:Programmable Logic Device)を含んでよい。PLDは、FPGA(Field-Programmable Gate Array)を含んでよい。コントローラ8は、1つ又は複数のプロセッサが協働するSoC(System-on-a-Chip)、およびSiP(System In a Package)のいずれかであってよい。コントローラ8は、記憶部を備え、記憶部に各種情報、又は表示装置4の各構成部を動作させるためのプログラム等を格納してよい。記憶部は、例えば半導体メモリ等で構成されてよい。
ここで、コントローラ8が実行する処理について詳細に説明する。コントローラ8は、表示装置4が受信した、あるいはユーザの操作によって表示装置4に入力された制御信号に基づいて、表示パネル6に表示させる画像を制御する。具体的には、表示装置4は、制御信号に基づいて、単眼画像を表示する。表示装置4は、単眼画像に加え2次元画像および3次元画像の少なくとも一方を表示可能に構成されてよい。表示装置4は、制御信号に基づいて単眼画像と2次元画像および/または3次元画像との間で表示画像の切り替えを行いうる。
まず、コントローラ8が単眼画像を表示させる制御について詳細に説明する。
コントローラ8は、透光領域72を透過して利用者の左眼に到達する画像光を射出する左眼可視領域61Lに少なくとも一部が含まれるサブピクセル(第1サブピクセル)に黒画像を表示させる。黒画像は、例えば、黒色のような、所定輝度を有する画像である。所定輝度は、サブピクセルの表示可能な階調レベルのうち、最も低い階調の輝度またはこれに準じる階調の輝度に対応する値とすることができる。コントローラ8は、透光領域72を透過して右眼に到達する画像光を射出する右眼可視領域61Rに少なくとも一部が含まれるサブピクセル(第2サブピクセル)に観察用画像を表示させる。観察用画像は、利用者の右眼によって観察されるための、任意の輝度を有する画像である。第1サブピクセルは、上述の第1サブピクセル群Pg1に含まれるサブピクセルに相当する。第2サブピクセルは、上述の第2サブピクセル群Pg2に含まれるサブピクセルに相当する。
具体的には、コントローラ8は、図5に示したような、左眼可視領域61Lに少なくとも一部が含まれるサブピクセルP1〜P4に黒画像を表示させる。図面において、黒画像を表示するサブピクセルには、記号P1〜P8とともに記号「(B)」が付されている。これにより、図8に示したように、利用者の左眼は、虚像サブピクセルP’1〜P’4の位置に虚像を視認しない。図面において、黒画像を表示するサブピクセルP1〜P8それぞれに対応する虚像サブピクセルには記号P’1〜P’8とともに記号「(B)」が付されている。上述したように、黒画像は、サブピクセルの表示可能な階調レベルのうち、最も低い階調の輝度またはこれに準じる階調の輝度に対応する値である。そのため、実際には、利用者が、第2光学部材112を介して黒画像に対応する方向を見たとき、利用者には第2光学部材11における該利用者と反対側に位置する物体のみが見える。すなわち、利用者は黒画像を表示するサブピクセルに対応する位置で虚像を視認しない。本実施形態では、説明を簡便にするために、黒画像を表示するサブピクセルに対応する位置を虚像サブピクセルの位置として説明する。
コントローラ8は、図5に示したような、左眼遮光領域62Lに少なくとも一部が含まれるサブピクセルP5〜P8に観察用画像を表示させる。これにより、図6に示したように、右眼可視領域61Rに少なくとも一部が含まれるサブピクセルP5〜P8に観察用画像が表示されることになる。したがって、図9に示したように、利用者の右眼は右眼可視領域61Rの虚像601Rの虚像サブピクセルP’5〜P’8に形成された観察用画像の虚像を視認する。
したがって、利用者は右眼のみで観察用画像の虚像を視認することになる。そのため、該利用者は、観察用画像の虚像の奥行方向を認識しにくくなり、虚像より遠方にある物体と同時に該虚像を視認しやすくなる。
このとき、理想的には、利用者の左眼は左眼遮光領域62Lに表示された観察用画像の虚像を視認しない。しかし、実際には、表示面61の左眼遮光領域62Lからの画像光がパララックスバリア7の遮光面71から漏れることがある。この場合、左眼は左眼遮光領域62Lの虚像602Lに含まれる虚像サブピクセルP’5〜P’8に形成された観察用画像の虚像を視認することがある。したがって、左眼は、右眼のみが視認すべき観察用画像を視認することになり、クロストークが発生することが発明者らによって見出された。特に、左眼遮光領域62Lにおける、左眼可視領域61Lに近接したサブピクセルからの画像光であるほど、遮光面71から漏れやすいことが発明者らによって見出された。利用者の左眼は、周囲環境の照度が低いほど、左眼遮光領域62Lから漏れた画像光による虚像を視認しやすく、クロストークの発生に大きく影響することが発明者らによって見出された。
そこで、コントローラ8は、第1サブピクセルに黒画像を表示させるとともに、照度計測器2によって計測された照度を取得し、該照度に基づいて第2サブピクセルを制御する。具体的には、コントローラ8は、右眼可視領域61Rに少なくとも一部が含まれる第2サブピクセルの一部に表示させる画像を、観察用画像と黒画像との間で切り替え可能に制御する。このとき、コントローラ8は、第2サブピクセルのうち黒画像を表示させないサブピクセルに観察用画像を表示させる。
言い換えれば、コントローラ8は、表示面61の表示状態を第1表示状態と第2表示状態との間で切り替え可能に制御する。第1表示状態は、第1サブピクセルと、第2サブピクセルとの繰り返し単位において、黒画像を表示するサブピクセルの数が観察用画像を表示するサブピクセルの数より多い状態である。第2表示状態は、黒画像を表示するサブピクセルの数が観察用画像を表示するサブピクセルの数と同一の状態である。
以降において、コントローラ8による切り替えの制御を詳細に説明する。
(照度が第1照度以上である場合)
照度計測器2によって計測された照度が第1照度以上である場合、コントローラ8は、上述したように、第1サブピクセルに黒画像を表示させる。第1照度は、観察用画像からの画像光の漏れによるクロストークが、利用者により認識されないとみなされる照度範囲のうちの最低照度である。コントローラ8は、第2サブピクセルに観察用画像を表示させる。
(照度が第1照度未満、第2照度以上である場合)
照度計測器2によって計測された照度が第1照度未満で、第1照度より低い第2照度以上である場合、コントローラ8は、上述したように、第1サブピクセルに黒画像を表示させる。第2照度は、第1照度より低い照度である。第2照度は、観察用画像の画像光の漏れに伴う、観察用画像からの画像光の漏れによるクロストークが、利用者により認識されるとみなされる照度範囲の照度である。第2照度は、観察用画像の一部を黒画像に変更した場合に観察用画像からの画像光の漏れによるクロストークが、利用者により認識されないとみなされる照度範囲のうちの最低照度である。
コントローラ8は、第1サブピクセルおよび第2サブピクセルの最小繰り返し単位における、第2サブピクセルのうちの少なくとも1つに黒画像を表示させる。最小繰り返し単位は、第1サブピクセルおよび第2サブピクセルが繰り返し配置される最小の単位であり、図5および図6に示すような、連続して配置されるサブピクセルP1〜P8を1つずつ含む範囲である。
具体的には、コントローラ8は、第2サブピクセルのうち、第1サブピクセルに接するサブピクセルに表示させる画像に黒画像を表示させてよい。コントローラ8は、第2サブピクセルのうち、左眼可視領域61Lに最も近接したサブピクセルに黒画像を表示させてよい。第2サブピクセルのうち、左眼可視領域61Lに最も近接した複数のサブピクセルがある場合、コントローラ8は、該複数のサブピクセルのうち、右眼に近い方のサブピクセルに黒画像を表示させてよい。第2サブピクセルのうち、左眼可視領域61Lに最も近接した複数のサブピクセルがある場合、コントローラ8は、該複数のサブピクセルに黒画像を表示してよい。
図5および図6に示した例では、コントローラ8は、サブピクセルP1〜P4に加えてサブピクセルP5に黒画像を表示させてよい。これにより、利用者の左眼は、図10に示すように、虚像サブピクセルP’1〜P’4の位置に虚像を視認しない。仮に、このとき左眼遮光領域62Lから画像光が漏れたとしても、利用者の左眼は、虚像サブピクセルP’5の位置に虚像を視認しない。このため、観察用画像の画像光が漏れることによって利用者の左眼に観察用画像の虚像が視認されることが抑制されうる。したがって、クロストークの発生が抑制されうる。
このとき、コントローラ8は、第2サブピクセルのうち黒画像を表示させないサブピクセルに観察用画像を表示させる。図5および図6に示した例では、コントローラ8は、サブピクセルP5〜P8のうち、サブピクセルP6〜P8に観察用画像を表示させてよい。これにより、図10に示したように、利用者の右眼は、虚像サブピクセルP’6〜P’8に形成された観察用画像の虚像を視認する。利用者の右眼は、虚像サブピクセルP’5の位置に虚像を視認しない。この場合、利用者の右眼が視認する観察用画像の虚像が減少することによる視認性の低下が懸念される。しかし、利用者の眼は、周囲環境の照度が低いほど、画像光の量が少なくても観察用画像を視認しやすい。このため、観察用画像の虚像の視認性の低下は抑制されうる。
さらに、パララックスバリア7が上述した液晶シャッターである場合、コントローラ8は、パララックスバリア7を制御してよい。具体的には、コントローラ8は、図11に示すように、黒画像が表示されている領域の水平方向における中心に左眼可視領域61Lの中心が位置するように、パララックスバリア7を配置してよい。これにより、観察用画像を表示する、左眼可視領域61Lに最も近いサブピクセルが、該左眼可視領域61Lから離れることになる。したがって、観察用画像の漏れによるクロストークがさらに低減されうる。
(照度が第2照度未満である場合)
照度計測器2によって計測された照度が第2照度未満である場合、コントローラ8は、上述したように、第1サブピクセルに黒画像を表示させる。コントローラ8は、第2サブピクセルのうち、照度が第2照度以上で第1照度未満である場合に比べて多くのサブピクセルに黒画像を表示させる。
図5および図6に示した例では、コントローラ8は、サブピクセルP1〜P4に加えてサブピクセルP5およびP8に黒画像を表示させてよい。これにより、利用者の左眼は、図12に示すように、虚像サブピクセルP’1〜P’4の位置に虚像を視認しない。仮に、このとき左眼遮光領域62Lから画像光が漏れたとしても、利用者の左眼は、虚像サブピクセルP’5およびP’8の位置に虚像を視認しない。このため、観察用画像の画像光が漏れることによって利用者の左眼に観察用画像の虚像が視認されることがさらに抑制されうる。したがって、クロストークの発生がさらに抑制されうる。
このとき、コントローラ8は、第2サブピクセルのうち黒画像を表示させないサブピクセルに観察用画像を表示させる。例えば、コントローラ8は、図5および図6に示した例では、サブピクセルP5〜P8のうち、サブピクセルP6およびP7に観察用画像を表示させてよい。これにより、図12に示したように、利用者の右眼は、左遮光領域の虚像602Lの虚像サブピクセルP’6およびP’7に形成された観察用画像の虚像を視認する。利用者の右眼は、虚像サブピクセルP’5およびP’8の位置に虚像を視認しない。この場合、利用者の右眼が視認する観察用画像の虚像が減少することによる視認性の低下が懸念される。しかし、利用者の眼は、周囲環境の照度が低いほど、画像光の量が少なくても該画像を視認しやすい。このため、観察用画像の虚像の視認性の低下は抑制されうる。
次に、コントローラ8が2次元画像を表示させる制御について説明する。
表示装置4が、単眼画像と2次元画像とを切り替えて表示することができる場合、パララックスバリア7は、コントローラ8によって制御されうる液晶シャッターによって構成される。コントローラ8は、視差を有さない2次元画像を表示パネル6に表示させる。コントローラ8は、パララックスバリア7に遮光面71を設けないようにする。具体的には、コントローラ8は、パララックスバリア7を構成する液晶シャッターの透過率を一様に透光領域72の透過率と同程度にする。これにより、表示面61から射出された2次元画像の画像光は、利用者の右眼と左眼との両方に到達する。したがって、利用者の右眼と左眼とはそれぞれ同一の2次元画像を視認する。
次に、コントローラ8が3次元画像を表示させる制御について説明する。
コントローラ8は、左眼可視領域61Lに少なくとも一部が含まれる第1サブピクセルに左眼画像を表示させる。コントローラ8は、右眼可視領域61Rに少なくとも一部が含まれる第2サブピクセルに右眼画像を表示させる。左眼画像および右眼画像は互いに視差を有する画像である。左眼画像が左眼によって視認され、右眼画像が右眼によって視認されることによって、立体感のある画像が利用者に認識される。
以上説明したように、第1の実施形態での単眼画像の表示において、コントローラ8は、左眼可視領域61Lに少なくとも一部が含まれる第1サブピクセルに黒画像を表示させる。コントローラ8は、右眼可視領域61Rに少なくとも一部が含まれる第2サブピクセルの一部に表示させる画像を観察用画像と黒画像との間で切り替え可能に制御する。このため、遮光面71から漏れる、観察用画像の画像光の量が制御されうる。したがって、利用者の左眼に伝播される観察用画像の画像光の量が制御されて、左眼が黒画像とともに視認する観察用画像が抑制されうる。これにより、クロストークの発生が抑制されうる。
クロストークの発生を抑制するために、バリアピッチBpに対するバリア開口幅Bwの比率であるバリア開口率を低くすることが考えられる。しかし、バリア開口率を低くするためには、パララックスバリア7が精緻に制御されることが必要となる。具体的には、バリア開口幅Bwをサブピクセルの水平方向の長さHp以下の精度で制御することが必要となる。これに対して、第1の実施形態では、左眼遮光領域62Lに含まれる第2サブピクセルのいずれかに観察用画像を表示させたり、黒画像を表示させたりすればよく、バリア開口幅Bwを変更する場合に比べて精緻な制御は必要とされない。したがって、簡易にクロストークの発生が抑制されうる。
また、第1の実施形態において、コントローラ8は、照度計測器2によって計測された照度に基づいて、第2サブピクセルに表示させる画像を制御する。人間の眼は、周囲環境の照度が低いほど観察用画像を視認しやすい。したがって、照度に基づいて、第2サブピクセルに黒画像を表示させたり、観賞用画像を表示させたりすることによって、クロストークを適切に抑制しつつ、確実に右眼に観賞用画像を視認させることができる。
また、第1の実施形態において、コントローラ8は、照度が第1照度未満である場合、第1サブピクセルおよび第2サブピクセルの最小繰り返し単位における、第2サブピクセルのうちの少なくとも1つに黒画像を表示させる。コントローラ8は、第2サブピクセルのうち黒画像を表示させないサブピクセルに観察用画像を表示させる。このため、観察用画像の画像光が漏れることによって利用者の左眼に観察用画像の虚像が視認されることが抑制されうる。したがって、クロストークの発生が抑制されうる。さらに、周囲環境の照度が低いほど、画像光の量が少なくても画像を視認しやすいため、観察用画像の画像光の量が減っても右眼による観察用画像の虚像の視認性が低下されることが防がれうる。
また、第1の実施形態において、コントローラ8は、第2サブピクセルのうち、左眼可視領域61Lに最も近接したサブピクセルに黒画像を表示させる。左眼遮光領域62Lのサブピクセルが左眼可視領域61Lに近接しているほど、該サブピクセルからの画像光は遮光面71から漏れやすい。そのため、左眼可視領域61Lの他のサブピクセルに黒画像を表示させる場合に比べて、よりいっそう利用者の左眼に観察用画像の虚像が視認されることが抑制されうる。したがって、クロストークの発生が抑制されうる。
また、第1の実施形態において、コントローラ8は、照度が第1照度より低い第2照度未満である場合、第2サブピクセルのうちの、照度が前記第2照度以上である場合に比べて多くのサブピクセルに黒画像を表示させる。観察用画像の画像光が漏れることによって利用者の左眼に観察用画像の虚像が視認されることがより一層、抑制されうる。したがって、クロストークの発生がより一層、抑制されうる。周囲環境の照度が低いほど、画像光の量が少なくても該画像を視認しやすいため、観察用画像の画像光の量が減っても右眼による観察用画像の虚像の視認性が低下されることが防がれうる。
続いて、本開示の第2実施形態について、図面を参照して説明する。
本開示の第2実施形態に係るヘッドアップディスプレイシステム1は、図13に示すように、照度計測器2と、ヘッドアップディスプレイ3とを含んで構成される。第2実施形態に係るヘッドアップディスプレイシステム1は、検出装置9をさらに備える点で第1実施形態と異なる。第2実施形態においては、第1実施形態と異なる構成のみについて説明する。第2実施形態において説明を省略する構成については第1実施形態と同一である。
検出装置9は、利用者の左眼および右眼のいずれか一方の位置を検出し、コントローラ8に出力する。検出装置9は、例えば、カメラを備えてよい。検出装置9は、カメラによって利用者の顔を撮影してよい。検出装置9は、カメラの撮影画像から左眼および右眼の少なくとも一方の位置を検出してよい。検出装置9は、1個のカメラの撮影画像から、左眼および右眼の少なくとも一方の位置を3次元空間の座標として検出してよい。検出装置9は、2個以上のカメラの撮影画像から、左眼および右眼の少なくとも一方の位置を3次元空間の座標として検出してよい。
検出装置9は、カメラを備えず、装置外のカメラに接続されていてよい。検出装置9は、装置外のカメラからの信号を入力する入力端子を備えてよい。装置外のカメラは、入力端子に直接的に接続されてよい。装置外のカメラは、共有のネットワークを介して入力端子に間接的に接続されてよい。カメラを備えない検出装置9は、カメラが映像信号を入力する入力端子を備えてよい。カメラを備えない検出装置9は、入力端子に入力された映像信号から左眼および右眼の少なくとも一方の位置を検出してよい。
検出装置9は、例えば、センサを備えてよい。センサは、超音波センサ又は光センサ等であってよい。検出装置9は、センサによって利用者の頭部の位置を検出し、頭部の位置に基づいて左眼および右眼の少なくとも一方の位置を検出してよい。検出装置9は、1個又は2個以上のセンサによって、左眼および右眼の少なくとも一方の位置を3次元空間の座標として検出してよい。
検出装置9は、左眼および右眼の少なくとも一方の位置の検出結果に基づいて、両眼の配列方向に沿った、左眼および右眼の移動距離を検出してよい。
ヘッドアップディスプレイシステム1は、検出装置9を備えなくてよい。表示装置4が検出装置9を備えない場合、コントローラ8は、装置外の検出装置からの信号を入力する入力端子を備えてよい。装置外の検出装置は、入力端子に接続されてよい。装置外の検出装置は、入力端子に対する伝送信号として、電気信号および光信号を用いてよい。装置外の検出装置は、共有のネットワークを介して入力端子に間接的に接続されてよい。コントローラ8は、装置外の検出装置から取得した左眼および右眼の少なくとも一方の位置が入力されてもよい。
コントローラ8は、照度計測器2によって計測された照度、および検出装置9によって検出された利用者の眼の位置に基づいて左眼可視領域61Lおよび右眼可視領域61Rの位置を判定する。
コントローラ8は、検出装置9によって利用者の眼の位置が検出されると、該位置に基づいて左眼可視領域61Lの虚像601Lおよび右眼可視領域61Rの虚像601Rの位置を判定してよい。そして、コントローラ8は、左眼可視領域61Lの虚像601Lおよび右眼可視領域61Rの虚像601Rの位置に基づいて左眼可視領域61Lおよび右眼可視領域61Rの位置を判定してよい。
コントローラ8が照度に基づいて各サブピクセルに表示させる画像を制御する方法は、第1実施形態と同一である。第1実施形態では、コントローラ8は、利用者の眼が基準位置にあるとした場合の左眼可視領域61Lの位置に基づいて、左眼遮光領域62Lに少なくとも一部が含まれる第2サブピクセルを制御する。これに対して、第2実施形態では、コントローラ8は、検出装置9によって検出された利用者の眼の位置に基づいて判定された左眼可視領域61Lの位置に基づいて第2サブピクセルを制御する。このため、利用者の眼の位置が基準位置から変位した場合においても、左眼可視領域61Lの虚像601の位置が正確に判定される。これに伴い、左眼可視領域61Lの位置に基づいて、利用者の左眼および右眼のそれぞれに対して適切に黒画像および観察用画像が表示されうる。
上述の実施形態は代表的な例として説明したが、本発明の趣旨および範囲内で、多くの変更および置換ができることは当業者に明らかである。したがって、本発明は、上述の実施形態によって制限するものと解するべきではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形および変更が可能である。例えば、実施形態および実施例に記載の複数の構成ブロックを1つに組合せたり、あるいは1つの構成ブロックを分割したりすることが可能である。
上述の各実施形態では、表示装置4は、光学素子としてのパララックスバリア7を備えるとしたが、これに限られない。例えば、表示装置4は、光学素子としてのレンチキュラレンズを備えてもよい。この場合、レンチキュラレンズは、パララックスバリア7と同様に、左眼可視領域61Lに含まれるサブピクセルP1〜P4の部分から射出された画像光の進行方向を規定し、投影光学系110を介して利用者の左眼に到達させる。レンチキュラレンズは、パララックスバリア7と同様に、右眼可視領域61Rに含まれるサブピクセルP5〜P8の部分から射出された画像光の進行方向を規定し、投影光学系110を介して利用者の右眼に到達させる。
1,10 ヘッドアップディスプレイシステム
2 照度計測器
3 ヘッドアップディスプレイ
4 表示装置
5 照射器
6 表示パネル
7 パララックスバリア
8 コントローラ
9 検出装置
61 表示面
61L 左眼可視領域
61R 右眼可視領域
62L 左眼遮光領域
62R 右眼遮光領域
71 遮光面
72 透光領域
100 移動体
110 投影光学系
111 第1光学部材
112 第2光学部材
120 虚像
600 第1虚像
601L 左眼可視領域の虚像
601R 右眼可視領域の虚像
602L 左眼遮光領域の虚像
602R 右眼遮光領域の虚像
700 第2虚像
701 遮光面の虚像

Claims (13)

  1. 第1方向および前記第1方向に略直交する第2方向に沿って格子状に配列された複数のサブピクセルを有する表示面と、
    前記表示面上の所定方向に延びる複数の帯状領域ごとに、前記サブピクセルから射出される画像光の光線方向を規定する光学素子と、
    前記表示面に表示される画像の虚像が形成されるように前記画像光を反射する投影光学系と、
    前記表示面を制御するコントローラと、
    を備え、
    前記帯状領域は、前記光学素子により、利用者の第1眼に到達する画像光を射出する第1可視領域と、前記利用者の前記第1眼とは異なる第2眼に到達する画像光を射出する第2可視領域とを含み、前記コントローラは、前記第1可視領域に少なくとも一部が含まれる第1サブピクセルに黒画像を表示させ、前記第2可視領域に少なくとも一部が含まれる第2サブピクセルの一部に表示させる画像を、任意の輝度を有する観察用画像と前記黒画像との間で切り替え可能に制御するヘッドアップディスプレイ。
  2. 前記コントローラは、前記投影光学系の周囲環境の照度を取得し、前記照度に基づいて前記第2サブピクセルを制御する請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ。
  3. 前記コントローラは、前記照度が第1照度未満である場合、前記第1サブピクセルおよび前記第2サブピクセルの最小繰り返し単位における、前記第2サブピクセルのうちの少なくとも1つに前記黒画像を表示させ、前記第2サブピクセルのうち前記黒画像を表示させないサブピクセルに前記観察用画像を表示させる請求項2に記載のヘッドアップディスプレイ。
  4. 前記コントローラは、前記第2サブピクセルのうち、前記第1可視領域に最も近接したサブピクセルに前記黒画像を表示させる請求項3に記載のヘッドアップディスプレイ。
  5. 前記コントローラは、第2サブピクセルのうちに、前記第1可視領域最も近接した複数のサブピクセルがある場合、前記複数のサブピクセルのうち、前記第2眼に近い方のサブピクセルに黒画像を表示させる請求項4に記載のヘッドアップディスプレイ。
  6. 前記コントローラは、第2サブピクセルのうちに、前記第1可視領域に最も近接した複数のサブピクセルがある場合、前記複数のサブピクセルに黒画像を表示させる請求項4に記載のヘッドアップディスプレイ。
  7. 前記コントローラは、前記照度が前記第1照度より低い第2照度未満である場合、前記第2サブピクセルのうち、前記照度が前記第2照度以上で前記第1照度未満である場合に比べて多くのサブピクセルに前記黒画像を表示させる請求項3から6のいずれか一項に記載のヘッドアップディスプレイ。
  8. 前記コントローラは、前記第1可視領域の第1方向における中心が、前記黒画像を表示するサブピクセルからなる領域の第1方向における中心となるように、前記光学素子を制御する請求項1から7のいずれか一項に記載のヘッドアップディスプレイ。
  9. 前記コントローラは、前記利用者の眼の位置に基づいて前記第1可視領域を判定し、前記第1可視領域の位置に基づいて、前記第1サブピクセルに黒画像を表示し、前記第2サブピクセルを制御する請求項8に記載のヘッドアップディスプレイ。
  10. 第1方向および前記第1方向に略直交する第2方向に沿って格子状に配列された複数のサブピクセルを有する表示面と、
    前記表示面上の所定方向に延びる複数の帯状領域ごとに、前記サブピクセルから射出される画像光の光線方向を規定する光学素子と、
    前記表示面に表示される画像の虚像が形成されるように前記画像光を反射する投影光学系と、
    前記表示面を制御するコントローラと、
    を備え、
    前記帯状領域は、前記光学素子により、利用者の第1眼に到達する画像光を射出する第1可視領域と、前記利用者の前記第1眼とは異なる第2眼に到達する画像光を射出する第2可視領域とを含み、前記コントローラは、前記第1可視領域に少なくとも一部が含まれる第1サブピクセルに黒画像を表示させ、前記第2可視領域に少なくとも一部が含まれる第2サブピクセルのうち、前記第1サブピクセルに接するサブピクセルに表示させる画像を、任意の輝度を有する観察用画像と前記黒画像との間で切り替え可能に制御するヘッドアップディスプレイ。
  11. 第1方向および前記第1方向に略直交する第2方向に沿って格子状に配列された複数のサブピクセルを有する表示面と、
    前記表示面上の所定方向に延びる複数の帯状領域ごとに、前記サブピクセルから射出される画像光の光線方向を規定する光学素子と、
    前記表示面に表示される画像の虚像が形成されるように前記画像光を反射する投影光学系と、
    前記表示面を制御するコントローラと、
    を備え、
    前記帯状領域は、前記光学素子により、利用者の第1眼に到達する画像光を射出する第1可視領域と、前記利用者の前記第1眼とは異なる第2眼に到達する画像光を射出する第2可視領域とを含み、前記コントローラは、前記第1可視領域に少なくとも一部が含まれる第1サブピクセルと、前記第2可視領域に少なくとも一部が含まれる第2サブピクセルとの繰り返し単位において、黒画像を表示するサブピクセルの数が観察用画像を表示するサブピクセルの数より多い第1表示状態と、前記黒画像を表示するサブピクセルの数が前記観察用画像を表示するサブピクセルの数と同一である第2表示状態との間で切り替え可能に制御するヘッドアップディスプレイ。
  12. 照度を計測する照度計測器と、
    第1方向および前記第1方向に略直交する第2方向に沿って格子状に配列された複数のサブピクセルを有する表示面と、前記表示面上の所定方向に延びる複数の帯状領域ごとに、前記サブピクセルから射出される画像光の光線方向を規定する光学素子と、前記表示面に表示される画像の虚像が形成されるように前記画像光を反射する投影光学系と、前記表示面を制御するコントローラと、を備え、前記帯状領域は、前記光学素子により、利用者の第1眼に到達する画像光を射出する第1可視領域と、前記利用者の前記第1眼とは異なる第2眼に到達する画像光を射出する第2可視領域とを含み、前記コントローラは、前記第1可視領域に少なくとも一部が含まれる第1サブピクセルに黒画像を表示させ、前記第2可視領域に少なくとも一部が含まれる第2サブピクセルの一部に表示させる画像を、任意の輝度を有する観察用画像と前記黒画像との間で切り替え可能に制御するヘッドアップディスプレイと、
    を備えるヘッドアップディスプレイシステム。
  13. 第1方向および前記第1方向に略直交する第2方向に沿って格子状に配列された複数のサブピクセルを有する表示面と、前記表示面上の所定方向に延びる複数の帯状領域ごとに、前記サブピクセルから射出される画像光の光線方向を規定する光学素子と、前記表示面に表示される画像の虚像が形成されるように前記画像光を反射する投影光学系と、前記表示面を制御するコントローラと、を備え、前記帯状領域は、前記光学素子により、利用者の第1眼に到達する画像光を射出する第1可視領域と、前記利用者の前記第1眼とは異なる第2眼に到達する画像光を射出する第2可視領域とを含み、前記コントローラは、前記第1可視領域に少なくとも一部が含まれる第1サブピクセルに黒画像を表示させ、前記第2可視領域に少なくとも一部が含まれる第2サブピクセルの一部に表示させる画像を、任意の輝度を有する観察用画像と前記黒画像との間で切り替え可能に制御するヘッドアップディスプレイ
    を備える移動体。
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